#スマホ写真撮ってる人と繋がりたい
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読んだ本の余韻をそのままに小旅行の記録を残す
三重県の丸善でその本を見つけた時、私はこれを確実にこの年末に読もうと決心したのだった。
私の年末は読書の為にある。
正確に言うなら読書の為にもある。他の目当ても沢山ある。例えば、友達に会うこと。例えば、街を歩いて故郷の空気を胸いっぱいに吸い込むこと。
さて、この年末とは即ち令和6年、西暦2024年12月29日日曜日から31日火曜日までの3日間のことだ。
そしてその本とは古川日出夫「京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る」だ。
だから私はこれを携えて西へ帰った。
即ち名古屋から京都へと。
私の実家は京都ではないし、一度も住んではいないが、仮住まいもなかったのだが、「帰った」と言ってはばからない程には故郷のように愛している街である。
私は道中、読んだ。
しかし京都では読んだか。題に謳われし京都に着いて以降は読んだのか。読まなかった。
その代わりに京都を歩いた。
これには書かれていない京都を。即ち洛外を。
洛外のどこであるか。それは京都市伏見区だ。伏見区の稲荷大社だ。
一人でか。否、もう一人いた。大学時代の友人がいて、だから二人だった。
私たちが約束したのは令和6年、西暦2024年12月29日だった。
日曜日と言い添えるべきか。いや、もう書かずとも構わない。
バカンスに曜日は意識されない。
我々はわざと隣の駅で待ち合わせて、二人とも遅刻していて、しかしお互い気にしないで、挨拶を交わして、それから歩いて。
すぐに稲荷大社へ向かう訳ではない。
隣の駅で待ち合わせたのは訳があり、見たいものがあったからだ。
目的の一番目を達する為、京阪電車の龍谷大前深草駅を降り西へ向かう。
そこは普通の文教都市の住宅地である。しかしそこは京都の住宅地だ。並みの街とは、風格が違う。
実はそこにはカタカナ地名がある。漢字を受け入れる前の、日本の、この国の、古い古い記憶が残されている。
それを見る。��識に、看板に、自治会掲示板に。
まず、駅を降りるとそこはススハキ町である。
それからまっすぐ西へ歩き龍谷大学深草キャンパスと京都府警察学校との間を抜けていくとヲカヤ町。
誤字ではない。
地名であるにも関わらずーーー現今の国語体系ではまずありえないことにーーー「を wo」の字を冠する町がある。
それを確認して嬉しくなった所で大学の学舎群に沿ってぐるりと回って戻って来ればケナサ町に至る。
固まって所在する三つの旧い町を見、満足して私達は北進する。
するとすぐ、国際観光都市京都の、Kyotoの、面目躍如であった。
当然日本人もいて、地元の人々や九州人や関東の人がいて国の言葉が飛び交う。しかし同等かそれ以上かと思われる程に肌や、眼や、言葉の違う人がいる。コーカソイドがいて、モンゴロイドがいる。
私たちは本命の目的地に着く。
巨大な二本の鳥居の下を通り、歩く。
山を、神域たる山を登っていく。
千本を優に超えていると思われるほどの夥しい朱の鳥居が続く。
くぐる。
歩いて。
登って下って。
鳥居に挟まれた道は狭い。
狭い参道を歩いて、登って下って、鳥居をくぐり続ける。
参道で産道を連想する。
しかしこの場所で生まれるーーー生まれ直す人の数が、多い。
だから、混んでいる。
稲荷神社の狐は多産の象徴だから正しい状況とすら言えるかも知れない。
自撮りする旅人を抜かし、恋人を「映えスポット」で撮影するこれも旅人をそっと待ってから進み、家族写真を手伝おうか迷って、足を止めるが友人は行ってしまうので追う。
二人は黙って歩いていたのではない。しかし会話を続けるには狭くて、混んでいた。
だから途切れ途切れに言葉を交わした。
私たちは久方の再開をおざなりに寿ぎ、散策を開始し、以降休まず歩き続けているのだった。
体がほぐれ、心拍が上がる。
狭い参道で人を避ける為に縦一列になりまた戻りを繰り返した。並んでいても遠ざかったり肩が触れ合いそうな距離を歩いたりした。
状況に応じて左右を入れ替わったりしている内に奥社奉拝所に出た。
それぞれに願を掛け、おもかる石に挑戦した。
また、歩く。
四辻まで辿り着く頃にはすっかり日が傾いていた。
森は緑から黒に移ろい、濃さを増していた。
稲荷山参道の四辻は開けていた。視界が。街に向けて。西を向��て。
国立天文台の発表によると、令和6年、2024年12月28日の京都市における日の入り時刻は16時53分だ。
だからこの思い出はその時刻の頃だった、と後からでも断じることができる。
しかしその日の私はそこで時計を検めなかった。
スマホのカメラを夕焼けに向けながら、しかし画面の隅の時刻は確かめなかった。
バカンスに曜日は必要なく、もう時刻すらも煩わしくなっていた。
ここで明かしておくと、私は稲荷山を登るのは初めての事ではない。
なので四辻が眺望という観点ではゴールであることを知っていた。
なので念の為に尋ねた。友に。まだ、進むのかと。
進む、と友。
応、と私。
四辻の先、山頂へ向かうルートはすぐに角度を増した。我々は試されていた。
我々の腿が、ふくらはぎが、踵が、心臓が。
三の峰、二の峰、最後の一の峰に着く頃には、混雑ではなく疲れから口数が減っていた。
しかし引き返すという手はなかった。
かわりに足を出して歩み続けるのだった。
裏稲荷、という言葉は存在しないが、四辻で右を選び、一の峰、すなわち山頂からそのままぐるりとまた四辻へ戻る道は正に裏、といった風情だった。
日は暮れていた。下り道が続いた。お喋りは減り続けて今や殆ど止んでいた。
電灯がかろうじて鳥居の内側を照らしてるだけで、外側はもう全くの暗がりだった。
自分たち以外の観光客も殆ど見なかった。
四辻でまた観光客を認め、進んで三ツ辻へ再び差し掛かって、先に来た方角へは戻らず、北向きのルートへ入った。
登りと同じだけ人がいるのが道理だと思うが、目の届く範囲が無人であることが多くなる。
二人きりになることが増えた。
闇に包まれているが自分達の道筋だけは明るい。
不安定な傾斜の中で、お喋りの途切れた時、不意にこれまでに感じたことのない種類の親密さを傍らの友に覚えた。
音のない森の中で、それがいつかも分からず、方角をも知らなかった。
上と下、前と後ろ、内と外の別だけがかろうじて残っていた。
幽玄で原始的な感覚の中で傍らの人の存在は強烈だった。確固としていた。
肩が触れた。
そっと手を取りたくなってーーー迷って止した。
今日は本当に楽しかった、私は言った。
そやね、またね、友が言い、分かれた。
互いに交わり合うことのない観光客同士で混雑する、JR稲荷駅と京阪電車伏見稲荷駅の中間地点で、私たちは一人ずつに戻った。
高揚は続いていた。
私は実家へ帰る道すがらまた本を読み、実家で読み、名古屋で帰る道中でまた読んだ。
僅か三日の経過がめぐるましかった��
日常があり、今やそれは休んでおり、非日常なひと時があり、そこで新たな感覚を得、虚構の世界に入り、また出ていこうとしていた。
京都には私の過去が、今が、そして虚構すらもが重なっていた。
境目はあやふやだった。
混ざりつつあった。
帰名の道中、梅田スカイビルを見た。
JR西日本の新快速に乗り、僅か十五分揺られるだけで乗り換えの京都駅に着いた。
乗り換えの合間に京都駅舎を内から外から眺め、観察し、原広司の世界を楽しんだ。
作中、古川が住んでいたという原広司事務所策の借家を思った。
私はこの本のカバー裏に京都駅来訪記念スタンプを押すことにした。
改札の近くまで行くと、南西アジア系の浅黒い肌をした観光客がはしゃぎながら先にスタンプを操作していた。
すぐに私の番になった。
この思い付きはーーー迷わなかった。
ハンドルを下げ、抑える。
手を上げてみると案外インクが薄く、期待外れだったが、これで全てが繋がったと思った。
内と外も。リアルとフィクションも。過去と今も。
ここを地獄の、とは言わないでおく。
ここは国際観光都市Kyoto。
愛する街を離れながら、私は次の本を開いた。

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サイドシートの君
ゆかは旅先で呼んだコールガール。
地元が近いのと趣味が合った事がきっかけで連絡先を交換した。
そしてお盆の帰省のタイミングで会う約束を決めた。
ゆかのいる町まで車で一時間ほど。
来るか来ないかは半信半疑だった。
約束を破るような子では無いと思ってはいたけれど、連絡の返信の遅さがちょっと気になっていて、来なければ来ないでいいやと思っていた。
約束の時間の十分前に待ち合わせ場所に着いて車を停めた。
ゆかに着いた事と車の特徴を書いたメッセージを送る。
来ても遅れるだろうと思い、二十分後に発走する競馬を予想して買った。
既読が着いたのは約束の時間を二分過ぎたあたり。
あと五分くらいで着くらしい。
少し安心した。
それから十分後にメッセージ。
車のナンバーはこれですか?と来て、車の後ろを振り向くと、こちらを見ているゆかと目が合った。
手招きをして助手席に呼ぶ。
ゆかが席に乗り込んでくる。
「すみません」
「久しぶり」
「お久しぶりです」
「元気だった?」
「はい」
「ありがとね、来てくれて」
「いえいえ」
「じゃあ行こうか」
プランを二つ提案した結果、神社に行って近くにある貝出汁のラーメンを食べることにした。
近くのコンビニでコーヒーを買う。
「そうだ、さっき競馬買ってたんだよね」
「そうなんですか」
「一緒に見る?」
「見ましょう!」
一緒に見たレースは見事に的中だった。
ゆかも喜んでいた。
車を走らせる。
車内ではゆかが同棲中の彼氏に薦められて見た頭文字Dの話を熱く語っていた。
今度聖地巡礼に行くらしい。いろは坂はあのまんまだよと言っておいた。
ゆかが今日着ている服はライトなロリータ風のワンピースで、童顔の彼女にはそれがとても似合っていたので伝えた。
嬉しそうに笑うゆか。ロジータというブランドらしい。
田���道を走っているとひまわり畑を見つけた。
下りてみると一面ひまわりが咲き誇っていて、その後方にある風力発電のプロペラがまたいい味を出していた。

夢中で写真を撮るゆかは無邪気な少女のようで、転んてしまわないか心配になるくらいだった。
車を再び走らせて神社へ向かう。
険しい階段を上って本殿でお参りをする。
「五円あった」ゆかが財布から硬貨を取り出す。
「俺は欲張りだから五円が十倍あるように五十円にするよ」
「なるほど!」
神様に祈ったことは今日が楽しく終わりますように。きつねの神様は俺を助けてくれるだろうか。
反対側に下りて行くと無数の赤い鳥居が並んでいる。何度来ても圧倒されるが、ゆかも同じだったようだ。
ここで少し雨が落ちてくるが気にせずに歩いていく。鳥居の中を歩いていくと横に水場がある。そこに咲く蓮の花を見つけたのでゆかに教えると鳥居から蓮にスマホを向けて撮影した。

白い花びらが水から顔を出して咲く姿は可愛らしさだけではなく強さも感じた。何となくそれはゆかの姿にも重なった。
高台から鳥居が並ぶのを眺める。

雨が本降りになってきたので木の下で雨宿り。
ゆかの持っている赤いバッグには傘が入っていないらしい。
「折りたたみもってくればよかった」
「雨降るなんて考えてなかったよ」
「県の真ん中の方は降るって聞いてたんだけどなぁ」
「しゃあないよ、ここ真ん中じゃないし」
しばらく経ってもやまない雨。結局少し濡れながら歩くことにした。
雨降りにも関わらず別な色の蓮の花を見つけて二人で写真を撮った。
階段を上って下り、おみくじをひいた。
天然石が入ってるおみくじで、パワーストーンが好きなゆかにはぴったりだった。
昼食の時間になったので店へ向かうが、時期や時間もあって行列ができていたので、同じく貝出汁のラーメンを出している別な店で食べることにした。
運良くすぐに座れ、ゆかとあれこれ話した。
ゆかは小学校から高校まで卓球をしていたらしい。
大学ではクラゲの研究をしていて、クラゲの生態にも詳しかった。
「一応理系なんで」
確かに同人小説を書き方を聞いたら実に論理的に話を作っているなと感じていた。
そんな話をしているとラーメンが出来上がって食べた。貝の出汁とバターの風味がうまくマッチしていて絶品だった。ゆかも気に入ってくれたようだ。

店の外に出るとまたもや雨。
近くの公園にあった遊具も濡れていた。
「晴れてたらやりたかったのになぁ」
「これじゃ濡れちゃうね」
残念そうにするゆか。
ここの段階で時間は十三時をまわっていた。ゆかは十六時くらいまでならと言っていたので、次の場所を迷ったが、思い切って賭けに出ることにした。
市街地へ車を走らせる。
「あのさ」
「ん、なに?」
「夜の仕事、まだやってるの?」
「いや、しばらくやってない。昼の仕事で稼げるようになったから。このままやめようと思ってる」
「そっか、昼の仕事が順調ならいいね」
「うん、もう知らない人に会わなくてもいい」
「お疲れ様。よう頑張ったと思うよ」
「彼には絶対言えないけどね」
「体調もよさそうだね」
「うん、抗うつ剤は飲んでないし、元気になったよ」
「よかったよ」
ゆかの手に触れて握ると、握り返してくれた。
川沿いの堤防を走る。
カーステレオからは真夏の果実。
市街地にあるホテルへ入り車を停めた。
ゆかの表情は暗くて見えなかった。
「いい?」
「タダじゃ嫌」
「そっか」
その返答は予測していた。元々は金で繋がった関係だ。
「いくらくれる?」
価格交渉が始まるが、割とすぐにまとまった。
タッチパネルで安い部屋を選んで入る。横にあるシャンプーバーの香りが鼻についた。
部屋に入ってソファに座る。
唇を重ね、ゆかの胸に顔をうずめた。
その後の事は何となくしか覚えていない。何度もキスをして、何度も愛を囁いた。
そして二人並んで眠った。
ゆかの寝息を聞きながら時間を気にしていた。
リミットの時間はとうに過ぎている。
目を覚ましたゆかに聞いた。
「時間大丈夫なの?」
「ああ、うん。別に花火があるからそれまでに帰れれば。そんな花火見たいわけじゃないんだけど」
その日はゆかの住む町で祭りがあって二十時から花火が上がる日だった。
「そっかそっか。一緒に見る?」
「うーん、誰かに見られると嫌だから」
「だよな」
その後はゆかの書いた小説を読んだ。そしたら俺もゆかに自分の書いた物を見せたくなった。
「ゆかの事書いた作品がある���だけど見る?」
「えー!恥ずかしいからやだ」
「まあまあ、自分だと思って見なきゃいいからさ」
「うーん、ちょっと興味はあるんだけどね」
そしてTumblrに投稿してたコールガールを見せた。
時に笑いながら、時に考えながら読んでいた。
「この表現好き」
ゆかを花に例えた部分が気に入ったらしい。
「人の書いたもの見ると勉強になる。すごく読みやすかった」
「ありがとう」
「今日の事も書くの?」
「そうだなぁ、たぶん書く」
「めっちゃ恥ずかしい」
そんな事を話しながら、不思議な関係だなと思った。
現実で会った人にTumblrを見せたのは初めてだった。
彼女でもなければセフレでも無い。そもそも会って二回目の関係なんだから名前をつけようにもまだ難しいだろう。
それでもこの関係は何だろうと思いながら気づけば温くなった風呂に二人で入っていた。
洗面台で歯を磨くゆかに後ろから抱きついたり、服を着るのを邪魔してみたりした。
帰路につく。
夕焼けの時間だった。
この様子だとゆかの町に着くのは十九時くらいになりそうだ。
「今日さ」
「うん」
「何で来てくれたの?」
「えっ、うーん…誘われたし暇だったから」
「そっか。お金もらえるって思ってた?」
「いや、それはない。ただ会ったらするかもなとは思ってた」
「そうなんだ」
「うん」
途中の海辺で夕焼けの写真を撮った。

「すごくいいね!あとで送って」
「いいよ、今送るよ」
すぐゆかに送った。
「ありがとう」
そっとゆかの手に触れた。自然と繋ぐ。
車は海沿いの道を駆け抜けていく。
町に着くと大勢の人で賑わっていた。
「どこで下ろせばいい?」
「真ん中は嫌だから…朝会ったとこ」
そこへ向かって車を進めると、警備の人が立っていて入れなかった。
「ちょっと入れないな…」
「うーん、どうしよう」
ぐるぐると町中を周る。
「やっぱ入れないよ」
「離れたとこなら一緒に見てもいい」
「えっ、あっ、そっか。じゃあそうしよか」
「うん」
「食べ物買いに行��か」
「屋台はダメだよ。知ってる人いるかもしれないか���」
「そうだな。コンビニでいいか」
その町にある唯一のコンビニで食事を買った。
その隣りにある駐車場から花火が見えそうだったので、そこに停めて見ることに決めた。
花火が始まる。
ここでもゆかは写真を撮るのに夢中。
俺も撮ってみたけれど、信号が邪魔して上手く撮れなかった。
合間に見せてくれるゆかの写真は上手に撮れていた。
プログラムの間、ひたすらゆかはスマホをいじっている。その動きが止まると俺のスマホに通知が来た。
「アルバム作った」
開いてみるとトーク画面に日付が入ったアルバムが出来ていた。花火や蓮、ひまわりの写真がたくさんおさまっていた。

「おー、いいね。ありがとう!」
「ふふっ」
ゆかはまた外にスマホを向けた。
「あの色はリンで…」
花火の色を見ながらそんな事を言っていた。
「覚えたことって言いたくなるよね」
ゆかが笑う。そうだなと俺も笑う。
あっという間に花火大会は終わった。
「帰ろっか」
「うん…」
帰りに降ろす場所を探しながら車を進めた。
「あっちに行くと公園がある」
「そこで降ろす?」
「いや、遠いからいい」
「行ってみようか?」
「うん」
公園に行くと暗くてよくわからなかったが、日中は眺めがいいだろうなと思った。
「あっちには小学校がある」
「行ってみよか」
何となくゆかの気持ちがわかった。
「あれだろ」
「なに」
「別れが惜しくなったんだろ?」
笑いながら言った。
「でも明日は友達と遊ぶから泊まれない」
「もうちょっとドライブするか」
「うん」
小学校へ入った。ゆかが通っていた小学校はかなりきつい坂の上だった。
「こんなのだからめっちゃ足腰鍛えられた」
「これは中々スパルタだな」
「でしょ」
小学校を後にして車を俺の地元方向へ走らせた。
「あれだよね」
「なに?」
「泊まっても寝ればいいじゃん」
「うーん」
「俺いびきかかないし」
「そうなんだ」
ゆかの右手に左手を重ねた。
「朝、めっちゃ早起きだよ?」
「いいよ。ま��ここまで送るからさ」
「わかった」
「じゃあ、泊まろっか」
「親に連絡しとく」
コンビニでコンタクトの保存液とビールとほろ酔いを買った。
ホテルへ入る。今日二度目だ。
カラオケがついていたので酒を飲みながら二人で歌った。
夜は深くなっていく。
シャワーを浴びる。マシェリでゆかの髪を洗った。
洗面台でそれを乾かしてベッドへ入る。
互いに欲望のまま相手を求めあう。
眠っては起きて、キスをして、何度も何度も。
「俺に好きって言ってみてよ」
「言わない」
「いいじゃん、嘘でも言ってみなよ」
「嫌だ言わない」
「そっか」
力一杯抱きしめて、それをゆかも返した。
俺は六月にあったことを話した。
自殺未遂のことも。
「ガチで死のうとしたんだね」
「うん、そうだよ」
「生きててよかったね」
「ほんとそう思う」
「今も彼女のこと好き?」
「いーや、全然」
「そっか」
「新しい好きな人いるらしいし」
「いなきゃ好きなの?」
「いや、そういうわけでもない。俺にはあわなかった」
「切り替え早いね」
ゆかの首筋にキスをして眠りについた。
結局は予定の時間にゆかは起きれなかった。
俺も軽くは起こしたけれど、別れを早くしたくないなんてエゴが出た。
「私ほんと時間にルーズなんだよね」
と言いながら、そんなに慌てないゆかが滑稽だった。
「私と付き合わない方いいよ」
「どうして?」
「時間守れないし、好きなこと話すと止まらないし」
「時間を守れないのはよくないな。でもそれはパートナーがちゃんとしてれば支え合っていけるんちゃうか?」
「うん…」
ワンピースを着ながらゆかは俺を見た。
「うしろのチャック閉める?」
「閉めよっか」
「自分でも出来るけど」
「いいよ、閉めるよ」
背中を向けたゆかの背中のファスナーを閉めた。
「上のボタンもかけて」
「はいはい」
ボタンを掛けて後ろから抱き締める。
「かわいいよ」
「ふふっ」
ゆかにかわいいと言うといつも笑う。
そんなとこはあざといのかもしれない。
「友達との待ち合わせ場所まで送ってくれるんでしょ?」
「うん、送るよ」
「やったー」
「そのかわり」
「なに?」
「お金は無しな」
「えー、少しも?」
「当たり前だろ。泊まったし送るんだし」
「ふふっ、そうだよね。わかった」
「交渉成立な」
「電車代浮いたからいいや」
「なんだよそれ」
ゆかが笑った。
ホテルを出てコンビニでコーヒーと朝食を買った。
予定時刻までに着かないのはわかっていた。
友達やら予約しているカラオケに電話をしながら、車の中でアイラインを引き、ルージュを塗った。
「ちょっとはおしゃれしないと」
「昨日と同じ服だけどね」
「それはしょうがない」
「そうだな」
「そうだ、スッピンどうだった?」
「あー、うん。可愛かったよ」
「ふふっ」
相変わらず笑う。
海辺を見ながらゆかは言った。
「普段海見ないけど、やっぱりこっちの海のが好き。向��うはなんか深くて怖いから」
戻ってこいよ。なんて言おうと思ったけど、別に俺がそれを言える立場じゃ無い。
「やっぱさ、十八年見た海は特別なんだね」
「確かにそうかもな」
「今回帰ったら、次見るのは冬か」
「その時も一緒に見たい」
「うん、いいよ。あっ、あとは会いに来てくれれば会えるよ」
「行きたいなとは思ってるよ」
海辺を過ぎて内陸へ入る。
あと五分で目的地。
信号で止まった時にゆかの唇を奪った。
信号の色が変わるのを感じで離れる。
ゆかの表情はどこか寂しげだった。いや、そう思いたいからそう見えたのかもしれない。
カラオケの前で降りる間際にもキスをした。
去り際にゆかは俺を見てこう言った。
「死なないでね」
短いけど重い言葉だった。
「そっちもな」
車を大通りへと向かわせる。
何度もゆかの耳元で囁いた言葉を思い出す。
車線を変えながら車を一台二台と抜いた。
「俺って本当に」
アクセルを踏んで帰路につく。
サイドシートにマシェリの香り。
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〈《旭川女子高生殺害》内田梨瑚(21)と不倫した北海道警刑事の“財布の中身”〈スナックでトラブルを…〉〉 から続く 「梨瑚の性欲はすごかった。男の前で手を上下に動かして……」(内田梨瑚の知人) 北海道旭川市の景勝地「神居古潭(かむいこたん)」で当時17歳の女子高生が殺害された事件から4ヶ月が経過した。「 週刊文春 」では1ヶ月にわたって現地を取材。殺人などの罪で起訴された内田梨瑚被告(21)の新たなモンスターぶりを示す証言や、内田の“舎弟”として事件に加担した小西優花被告(20)の素性などが明らかになった。 ◇◇◇ 共犯の実名が公表 事件に動きがあったのは8月2日。旭川地検は内田の共犯として逮捕された小西の氏名を公表し、殺人などの罪で起訴した。小西は事件当時19歳。改正少年法で、起訴後の実名報道が可能な「特定少年」にあたり、実名を公表するのは北海道内では初めてだった。全国紙社会部記者が解説する。 「起訴状などによると、4月18日深夜~19日未明、小西は内田らと共謀して留萌市内から女子高生の村山月(るな)さんを車で連れ去り、顔面を殴るなどして暴行。その後、神居大橋の欄干に座らせ『落ちろ』『死ねや』などと罵り、川に落下させて死亡させました」 週刊文春ではこれまで小西を“舎弟”として引き連れていた内田の「性欲モンスター」ぶりを窺わせる行動について、複数の証言を得てきた。高校時代には学園祭が終わった���の夜、自宅に友人らを招待したお泊まり会で、 「ねぇ、ここで私に手マンしてよ」 と自らの性器を触るよう要求。こうした内田の行動について、高校の同級生は次のように述べる。 「本当にガツガツ行くタイプ」内田容疑者の“わいせつ動画” 「彼女は本当にガツガツ行くタイプで、性欲を満たすためなら男も女も別に関係なかった」 小誌が入手した“わいせつ動画”には、高校1年生の内田が、棒状の菓子パンを男性器に見立てて上下に扱き、大笑いするさまが映っていた。 高校卒業後の内田は、旭川市内の歓楽街「3・6街」に入り浸る毎日を送った。ニュークラブのキャストを務めるかたわら地元の暴力団とも密接な関係を持つようになり、舎弟らとともに覚醒剤のプッシャー(売人)をするなどする「有名なワル」(捜査関係者)だったという。 「ただの穴だと思えばいけるだろ」と男性を誘い… そして、性への執着も相変わらずで――。 「同性愛者の男性と飲んでいるときに『エッチしようよ』と誘ったことがあったそうです。当然、その男性は断るのですが、内田は『女じゃなくて、ただの穴だと思えばいけるだろ』『早くチンポいれろや!』などとまくし立てていたそうです……」(内田の知人) さらに別の飲みの場では、 「隣に座っていた男性の前で、手で男性器を上下にしごく動きを見せて『どうだ、早いだろ!』と誘い、満面の笑み。梨瑚は性欲がすごいのはもちろん、酔うとセックスのことしか考えられないところがありました」(同) ◇ 内田と不倫関係にあった旭川警察のX警部補 そんな内田と“禁断の関係”を結んだのが、旭川中央署刑事課(当時)のX警部補だった。 「週刊文春」が7月3日に不倫について詳報す ると、SNSや各メディアで電子タバコを持った内田とXらが仲睦まじそうに収まる写真が出回った。 写真が撮影されたカラオケスナックの店舗関係者が語る。 「店は2時間の飲み放題で2000円と激安。最近開店したばかりで、客も少ないことから旭川中央署の刑事らが目をつけ、溜まり場として何かと利用していた。事件が起きるまでは、店の壁に署員の名刺がたくさん貼ってありましたよ」 貼り出された名刺の中にはXの名前もあった。肩書きには、今年春まで所属していたという「旭川中央署刑事第二課 組織犯罪対策係」。また、入手した写真の中には、このカラオケスナックで署員らが半裸で踊っているような様子が見てとれるものもある。 そんな「溜まり場」での内田とXの出会いについて、居合わせたカラオケスナックのオーナーが続ける。 取り調べに対して内田が証言したのは… ��内田とXがこの店で出会ったのは1月12日。同署の新年会のような集まりで、まさにどんちゃん騒ぎ。冷蔵庫に入っているワインを勝手に取り出して、ラッパ飲みしている署員もいました。Xはカウンターに立ってお酒を作ったりしていましたね。そんなところにたまたま内田が来店し、Xと楽しそうに飲んでいました」 その後、2人は幾度かの逢瀬を重ね、内田の凶行が発覚。押収したスマホの通信履歴やSNSなどから“禁断の関係”が浮上。最終的には取り調べに対し、内田自身がこう証言したという。 「中央署のXさんとは不倫関係にありました」 Xには未払いの飲み代も 道警の監察室の調査ののち、Xは警務課に異動。事件発生から時が経つにつれ、カラオケスナックに乱痴気騒ぎを繰り返した署員らの姿はぱたりと見られなくなった。Xは未払いの飲み代もあるが、店には来ていない。8月上旬、取材に応じた店主はこう漏らすのだった。 「せめて一度でも、謝罪に来てほしかった」 ◇ 内田の舎弟として事件に関与した小西について、「週刊文春」では6月27日号で、 小西が小学校でいじめを主導し「学級崩壊」を引き起こしていた ことを報じている。小学校の同級生が当時について振り返る。 「小学4年の時、彼女はいじめていた相手の顔面に濡れた雑巾を投げつけたり、罵声を浴びせていました。あまりにもうるさくてコントロールが利かないので、担任の若い女の先生は泣き崩れていた。ほとんど学級崩壊のような状態でした」 中学の知人は「おとなしい性格だった」と証言 だが、いじめがきっかけで周囲から避けられるようになり孤立。中学時代の知人は小西の姿についてこう証言する。 「おとなしい性格でした。優花は母子家庭で育ち、5歳ほど年上の姉がいた。当時、母親と姉は同じコンビニでバイトをしていて、優花は学校が終わると2人が働くコンビニに向かい、廃棄のパンや弁当を食べる毎日でした。家族3人で、市内のビュッフェレストランに行く姿も見たことがあります」 一方で、知人は小西と母親との“特異な関係性”についても印象に残っているという。 「お前ブスだな」と暴言を… 「母親は彼氏をとっかえひっかえしていて、いろんな男が家に来ていたそうです。母親はバイトを掛け持ちしていることから家事などは姉が担っていた。そのためか姉を溺愛する反面、優花には冷たかったとか。彼氏の前で『お前ブスだな』などと暴言を浴びせられていたと聞いたこともあります」(同上) 小西はその後、市内の高校に進学するも1年ほどで中退。その後はゲームセンターや日焼けサロンなどのバイトで食い繋ぐ生活が続いていたが、職場での評判はあまり芳しくなかった。 「ドタキャンばかりで���く休んでいましたね。遅刻も多かった。在籍していたのは数週間程度でしたけど、実際に働いていたのは数日程度でした」(バイト先の知人) 逮捕前はスナックに勤務 逮捕前は、内田が入り浸っていた「3・6街」から5キロほど離れた国道沿いにあるスナック「T」で勤務していた。 「働いていたのは4月ごろで2回ほど。ベテランの女の子と一緒に常連客についてもらいました。髪は長めで、金髪のメッシュが入っていた。見た目通り接客はギャルというか『陽キャ』な感じで、ケラケラ笑う明るいキャラクター。『水商売には慣れていない』と言っていたものの、問題ない接客態度だったと思います」(店舗関係者) 3回目の出勤日に現れないことから不審に思った店舗関係者はその後、共通の知人などの情報から逮捕されていたことを知ったという。「(内田などの)悪い人脈については聞いたことがなかったので」と驚いた様子だった。 17歳の尊い命を奪った残虐な犯行。捜査に対し内田は「神居大橋に置いてきただけ」と否認し、小西は「突き落としていない」などと供述しているという。真相解明に向け、舞台は法廷に移ることとなるが、2人は何を語るのだろうか。 ◆◆◆ 「週刊文春」では、今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。 文春リークス: https://bunshun.jp/list/leaks
「早くいれろや!」“旭川女子高生殺害”内田梨瑚(21)の“性への執着”を示す新証言「隣に座った男性の前で手で…」《担当刑事と衝撃不倫、わいせつ動画も》(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
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大ヒット祈願オフィシャルレポート!

このたび、映画『碁盤斬り』の公開に先駆けて、主演��草彅剛さん、清原果耶さん、白石和彌監督が、神楽坂の赤城神社にて大ヒット祈願イベントを実施しました。草彅さんと清原さんは和装で登場し、本殿でのご祈祷後の囲み取材では、“父と娘”で臨んだイベントの感想や、大きな話題となったポスタービジュアルについて語っていただくなど、終始和やかなイベントとなりました。
赤城神社本殿にて映画の大ヒットを祈願。ご祈祷が始まるまでの待ち時間ではリラックスムードで雑談する3人。本作がイタリアで開催された「第26回ウディネ・ファーイースト映画祭」にて「ブラック・ドラゴン賞」を受賞し、白石監督がメディアでたくさん取り上げられていることに触れた草彅さんは「監督の時代来てるんじゃないですか?来ちゃいましたよね」とニッコリ。草彅さんの言葉に白石監督は「いやいや」と照れつつも、映画公開を前にいい流れができていると微笑み合っていました。ご祈祷中は、真剣な表情で大ヒットを祈願。ご祈祷が終わると、ホッとした様子で柔らかな表情を見せた3人は、本殿前に移動。この日の天気は快晴。フォトセッションの準備中も、「天気も味方してくれている」「なんかうれしいよね」とマイペースで雑談をする3人。青空のもと、草彅さんと清原さんは着物姿で、白石監督はご祈祷でいただいたお札を手にし、フォトセッションに応じました。フォトセッション後は囲み取材が行われ、「天気が素晴らしくて、すごく爽やかな気持ちでご祈祷しました。天もこの作品を応援してくれているのかなと。みんなが応援してくれている感じがして、幸せな気持ちになりました」とご祈祷の感想を語った草彅さん。清原さんも「草彅さん、監督とみんなでご祈祷できて、純粋にうれしいなという気持ちと、もうすぐ映画が始まるんだなという緊張感がありました」とコメント。白石監督も「公開直前はやっぱりヒリヒリするんですけれど、赤城神社はすごく綺麗で、なんか背筋が伸びる感じがしました。天気もよくて晴れ晴れとした気分になれたのがすごく良かったと思います」と笑顔を見せました。
映画のポスターが「草彅さんとは分からない!」と話題になっていることについて、「褒められているのかな?」とニヤリとした草彅さん。ポスターに写る自分の姿を見つめながら「確かに、役に入っている僕は違うんでね。これは、清原さん演じる”かよ”を…」と話したところで清原さんから「かよ?誰のことですか?お絹です(笑)」とのツッコミが。「あ、お絹ね。そうそう」と言い間違いに苦笑いの草彅さんは「お絹を守ろうとしている父の顔です。監督も時代劇初メガホン。僕も初めての顔をみなさんにスクリーンでお見せできると思うので、楽しみにしていただきたいという“座長”の顔。僕は違う顔をしているよという代表的な顔です」と、表情に込めた想いを解説。清原さんも「���本の映画ではあまり見られないポスター。すごく迫力があって素敵です」と父・草彅さんの姿を絶賛しました。少し照れながらも「ありがとうございます」とお辞儀をした草彅さんは「迫力・剛です」と、この日もキャッチーなコメントを連発し、取材陣をよろこばせました。「映画を観ていただけると、このカットがものすごく印象的だと分かると思います」と話した白石監督は「鋭い眼光の中にも守るものがあるみたいなものを感じて。現場で惚れ惚れしながら草彅剛を撮影していた、その代表的なカットで大好きです」とご満悦でした。ご祈祷では「あまりたくさん欲張ってお祈りすると、神様に怒られそうなので『よろしくお願いします』ということだけご祈祷しました」と切り出した草彅さん。続けて「でも、どこかでたくさんの人が来てくれればいいなという、下心もちょっと出ていた気もします」と正直に告白して笑いを誘う中、「エンターテインメントとして娯楽映画として楽しめる作品となっているので、本当にたくさんの人に伝わればいいなという気持ちでご祈祷しました」とも明かしました。草彅さんと同様、たくさんの方に映画を観に来て欲しいと願ったという清原さんは「よろしくお願いします、ということと、公開初日まで誰も体調を崩しませんように、とお願いしました」と柔らかな笑みを浮かべました。「優しい」と反応する草彅さんに「体調第一ですから」と答えた清原さんに「大人だね、僕の娘は」と胸を張った草彅さんは、自慢の娘の姿に目を細めていました。着物での祈祷は「背筋が伸びます」と微笑んだ草彅さん。娘・清原さんの方に視線を向け「やっぱり清らかなグルーヴが出ていますよね、いいですよね。お互いに褒め合っちゃってます」と笑顔の草彅さんは「なんで、監督だけ着物着てないの?」と質問。「ちょっと失敗しました。着物で来るべきでしたよね。ちょっと持っていないんで、今度仕入れて来ます」と答えた白石監督に、清原さんも「今度はみんなで着られたら!」と期待を込めていました。「映画の中では袴姿ですが、着流しの剛さんもかっこいいですよね」と草彅さんの着物姿を見つめた白石監督。草彅さんが「着流し、結構いいですよね。映画の中ではボロボロの着物だったので…」と振り返り、白石監督が「そもそも2人とも長屋暮らしなので。綺麗な着物を着ると全然雰囲気が違うので、いいですね」と褒めると草彅さんは「ギャップ萌えってやつですね!」と反応し取材陣を笑わせました。本作で初共演を果たした草彅さんと清原さん。「素敵な方だと思っていたけれど、(実際に)会うと思っていたよりも素敵で。最初は僕の娘でいいのかなって思ってしまいました。会ってみないと分からないもの。優しさとかも会ってみないと分からないですから。会ってみて、優しい娘だなって思いました」と話した草彅さん。清原さんは「いつかご一緒できたらいいなと思っている中で、父娘でご一緒させていただけることがすごくうれしくて。寡黙な方と勝手な想像を抱いていたけれど、実際にお会いしてみるとユーモアに溢れた優しいお父さんでした」と振り返り、お互いに顔を見合わせて「ありがとうございます」と深々とお辞儀。会場を和やかな空気で包み込み、「褒められると、照れて何も言えない!」と、照れ��がらもうれしそうにしている父・草彅さんと、照れる父をうれしそうに見つめる娘・清原さんが並ぶだけで、素敵な父娘のムードが漂っていました。「共演後に発見したことは?」との質問に「毎日が新鮮。毎日オーラが違う」とノリノリで答えた草彅さん。続けて「すごく瑞々しくて。何度も言うけれど、清原さんだけに本当に清らか。純粋というのかな。それでいて、大人の面も持ち合わせている。大人と等身大というのか、幼いというのか、そのバランスが絶妙で、父ながら毎日ドキドキさせてもらっていました(笑)」と語った草彅さん。清原さんも「私も毎日新鮮な印象を受け取っていました。草彅さんはすごく健康に気をつかわれていて。こんなに健康に気をつかっているんだな、といろいろ勉強させてもらっていました」と感謝。すると「僕の知識はだいたいYouTubeで得たものなので、誰かが言ってたことを言ってるだけ(笑)。腸活とかね。本当かどうか分からないけれど」と茶目っ気たっぷりの草彅さんは「まあ、僕のほうが年上だし、毎日朝から夜遅くまで撮影なので、やっぱり健康が第一。そういうところを意識しています。“元気で!”って乗り切ったという感じですかね」と、撮影時には元気でいることを合言葉のように、スタッフ、キャストに伝えていたようです。「やっぱり体が資本って年々思います。撮影所だけではなく、京都から車で何時間も移動することもあったから、時間もかかって結構大変でした」と撮影ではかなりの体力が必要だったと説明。「監督も同い年。やっぱり元気が1番なので、僕が率先して“みんな元気だよ!”と(声をかけて)やっていました」とハードな撮影を乗り越えた“コツ”にも触れていました。同い年の草彅さんとの映画作りは「めちゃめちゃやりやすかったです」と満面の笑みを浮かべた白石監督が「見て来たものが同じだし、なんか話も合うし。好きなものとかなんとなく似ている感じがしました」と話すと、草彅さんも「監督のおっしゃる通り。そのまま僕のコメントに代えさせていただきます(笑)」と乗っかり、さらなる笑いを誘っていました。脚本を読んだ時、江戸時代に住みたいと語っていた草彅さん。その理由を問われると「すごく華やか。お祭りとかも現代とはちょっと違うのかな、行ってみたいなって。桜の下で囲碁を打つシーンとかすごく気持ちよくて。華やかで素敵な時代と感じたので行ってみたいと思いました」と回答。江戸時代でなりたい職業は「ジーンズを作りたいです。デニム職人」と草彅さんらしい答えを披露。「生地をいろいろ持ち込んで、スマホも持って、Wi-Fiも持って行って…」と話す草彅さんに、江戸時代にはYouTubeもない、電波もなくスマホも繋がらなそうとのツッコミにも、「大丈夫でしょ」とケロリ。江戸時代に行ったら「僕だけが知ってることがいっぱいある。ヒット曲も先に作っちゃってね。斉藤和義さんの『歌うたいのバラッド』とか、あいみょんさんの『マリーゴールド』とか。自分がその時代に行って先に作って。ギターも持っていきたい!まさしく、ギター侍か『残念!』ってね。古いかな(笑)」と大笑いする草彅さんに、取材陣の笑いも止まず。日本だけでなく海外でも時代劇が改めて注目され、作品が作り続けられている状況を踏まえつつ、時代劇の思いを訊かれた草彅さんは「光栄なことに、イタリアでは早くも賞をいただいて、海外の人にも評価していただいて。誠にうれしい次第です。(映画館への)足が遠のいているとか、若い子が時代劇離れしているとか、そういう話も耳にするけれど、やっぱり時代劇って日本の文化だから、それに出展することも本当にうれしいし、日本が作る時代劇を絶やしたくない。今回、この作品をやってみて、京都の職人さんとか東京のスタッフの方と、昔のよいものと今のいいものをきちんと融合させて、今でしか作れない時代劇を作れたと思っています。日本のみならず、海外の方にも観てもらいたいです。時代劇だからこそ伝わる楽しさもあると思います。清原さんみたいな若い世代もいますし、僕より先輩の名優の方々も出られているので、時代劇があまり得意じゃないという方も楽しめる作品です。(公開は)あと3日後ですけれど、観ていただきたいなという気持ちです」と幅広い方に楽しんでもらいたい映画だとしっかりアピール。海外で作る時代劇について興味があるかという質問には「お声があれば、ぜひ。どんどん挑戦していきたいです!」と宣言し、笑い声いっぱいの囲み取材を締めくくりました。
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2024年の抱負(やりたいこと)
既に新年始まって9日なので今更感はあ���。…が、ネットで文字を書いて形に残すと自分に言い聞かせる効果があると実感している。だからまとめることにした。
転職活動は続ける。後1社くらいは内定取ってみたい。蹴るかもしれないけど。
→自分の人生で勝つ経験が欲しい。社内政治のプロになることは自分の満足とはズレている。現職という狭い箱の中で認められること、それで自分は満足か?と自問自答してしまう。30代は挑戦ができる最初の機会だし、もしかすると最後の機会かもしれない。その機会を何もやらずにドブに捨てたりせず、「私、ちゃんと生きていたな」と振り返って納得できるような経験をしたい。だから、転職活動を続けることにした。既に書類選考で1社落ちているので、このままでは終われないといった気持ちが大きい事もあるけど。1−3月にやって、ここまでで決着つかなければ現職の都合上、次にトライできるのは8月中旬からだ。向こう3ヶ月一旦頑張って、後は3ヶ月の状況を振り返った上で決めたい。
真面目に勉強する。候補は簿記、プログラミング、ドイツ語と中国語。
→現職で成果出せていることを言い訳に、ダラダラと7年(今年で8年)会社で過ごし続けていた気がする。成果が出ているように見えても、後輩がつかずマネジメント経験はないし、部署異動すら経験していないので実務経験が本当に広がったのかと言えば謎だった。書類選考で落ちた会社は会計や経理関連の経歴/スペックが欲しかったらしい。
なので、いい加減簿記の勉強を真面目に続けようと思う。会社で経験できなければ、自分でさっさと身に着けなければ。
加えて、プログラミングは自分の興味分野だが、興味で終わるばかりでは意味がない。自分��会社で必要な簡単そうな効率化システムとか内製化/デザインできるようにならないと、他人と差がつかない気がする。調べたところ、Paizaなどお手軽にプログラミングの学習素材を提供しているページをいくつか確認できた。何でもいいから手を付けようと思う。自分の現職と関わりが深いものはHTML/CSS(ホームページ担当、大体業者に委託しているが)、うまく活かせば製造現場に役に立ちそうなものはPython、一番とっつきやすいのはJavaらしいと聞いている。この辺りを少しずつ触っていこうかと思う。
最後に語学。ドイツ語は高校で専攻だったけど高校時代はうつ状態?ともかくメンタル不良との戦いだったので、断片的くらいにしか残っていないと思う。その不完全さを、成人になった今だとしても、一生かけて埋めていかないとなと思う。(そうでもしないと、昔の自分の日々がトラウマとして延々と襲いかかってくる気がする)一方で中国語、特に台湾華語を学びたい気持ちが強い。台湾に詳しい人の話を聞くと、他の国以上に治安・国内の人々の性格面で住みやすい環境であるらしい。台湾の人と社会的に関わっていける力を持てば、生きる場所といった選択肢を広げられるのではと思う。ドイツ語に比べて単純に学べる機会は幅広いと思うので、ここは自分に頑張って鞭を打ちたいところ。

(台湾観光をまともにできなかったという悔しさもある(家族全員体調崩し+思った以上に英語も日本語も通じない+乗り継ぎ待機時間が非常に微妙だった+夏は厳しい、逆に年末年始休暇の際は台湾一周が候補になる可能性あり)。中国語学習のモチベを復活させるには、このことを思い出さんとな。)
見出しに書いていなかったが、そろそろ運転免許も真摯に取得を考えないと親がキツそうである。後は、公共交通機関インフラが脆弱(申し訳ない言い方だが)な地域に住んでいる友達には、自分が車を運転して会いに行けるといいな、という将来の野望もあるので…。
趣味を増やす
→流石に「上手に生きること」を考えると、やはりアニメとゲーム好きのままでは趣味活動が厳しい。アニメとゲームを消費するための脳は、上手く生きることに繋がってこない。自分でも悲しいし心にぽっかりと穴が空いた気持ちになるが、ポケモンと刀剣乱舞も満足に追えないかもしれない。どちらも日本各地に根ざした取り組みが活発なので、旅行のついでに追いかけることは引き続き問題ない。が、今後ゲームをどれだけ消化できるかは不透明だ。刀剣乱舞はちょうど良く昨年に一番好きな刀剣男士がレベルMAXになっている。ポケモンだけが悲しいことになってしまった…がしょうがないんだ…。
旅行はお金も時間も飛んでいくが、両親も私も好きだし他の人との雑談のネタになるので何やかんや続けていくだろう。それ以外に何をするかだ。いろんな本を読むという読書趣味はあるが、それ以外にも欲しい。料理は必須になった時に、ライフであり趣味と同化してきそうな気がする。(既に最近、声優の木村良平さんの料理放送や、ゆるキャン△の外飯レシピをじっくり見てはいるが…)なので他のもので探してみた。

(京都 東寺の川を泳ぐ野鳥)
野鳥観察。観るだけなら旅行しながらでもできるか���というか名古屋市だと、たくさんの鳥を見るためには港付近の小さな干潟公園に行くしかないような…これまでに撮ったことのある鳥さんをスケッチで描き起こしてみることも、一興ではあるかと思う。

(相当どうでもいいが、最近は地図を自分で手描きすることが何となく楽しかったりする)

(静岡 島田のふじのくに茶の都ミュージアム)
茶道。持ち家ではないし、そもそもの人脈上誰かを誘うこともないか…。教室に行ってじっくり学ぶ必要があり、お茶会を開けそうな環境(小道具や服装含め)がないとキツそう。ただし、茶道の知識があると、江戸時代の大名さんが持っていた茶道具の価値や、博物館の展示物コレクションへの理解が深まる。教養として学ぶことに意義があると感じた。

(埼玉 鉄道博物館で眺めた新幹線「とき」)
東京に何度か行き来すると、鉄道/電車に愛着が湧く。しかし、鉄道も動かす仕組みや歴史を学ぶこと以外だと、基本乗り鉄マニアとして旅行の延長線になりそう。いつか青春18切符で名古屋からできる範囲で効果的に旅をする、といった目標なら考えられるか。

(埼玉 大宮盆栽美術館。木の幹が龍の形に整えられた、最も私の印象に残った五葉松)
盆栽はとても良い趣味だとフィーリングで思ったが、調べてみた結果、植物を育てることも愛玩動物の世話をすることと同じレベルの手間や丁寧さ、こまめさが必要と分かってしまった。関心事が変わりやすかったり、ふらふら遠出したくなる自分には向かなそうである。ただ、茶道と同じく、知識を身につけることで見れるものが多くなると感じた。何気なさそうな造形から、手入れした人のイメージした世界観や風景を想像する楽しみがある点は、日本刀の観賞に似ている気がする。後植物に愛着が湧く。
ま、まああまり変わらないな。ドローン操縦も気になるが、ライセンスも必要になりそうだし、関係法令をきちんと学ぶハードルもある。何よりどんな教室に通えば学べるのだろう…。
最後の候補は藤井聡太さんで話題になっている、将棋を覚えてみるか....(?!)。
旅行経験や何かしら思い出のある県に関する、話題をまとめたブログ記事(※Wordpress)を書く
→日本国内だと47都道府県の話になるが、実際は日本以外の国も含めて記事化することを想定している。
きっかけは、スマホの旅行写真をなかなか破棄できずに困っていること。また、外付けHDDを既に所持しているは良いものの、HDDにバックアップしたところできっとその存在を忘れるだろうと思っているから。忘れないようにするためには、自分が作ったネットの媒体に写真とテキストを残すことが一番かと思う。手間もあっての記憶だろうか。加えて、プログラミングは自分で触って形にしないと身につかないだろう。HTML/CSS知識習得の手段としても、Wordpressは何とか記事作成と運営を続けるべきだ。地域の思い出に関するネタなら、無難な話を書くことができるだろう。読書感想文を投稿しても良いだろうけど。
ぐだぐだ述べてしまった。これ以外にも増えるし変更するかもしれない。いずれにせよ、自分を出し惜しみせず、後悔のない1年を過ごせるようにしよう。
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ゲーム感想『ファッションドリーマー』
私はファッションドリーマーを楽しんでいるユーザーだと自負しておりますが、それはそれとして、批判的意見も抱いており、今回は主にそのあたりを述べています。 開発元であるシンソフィアさんのファッションゲームで前作と言っても過言ではない『ガールズモード4』と比較して、アクセサリーの個数減少、カバン(イヴという仮想空間でカバンを持つのか?という思いも個人的にはある)の削除といった「前のシリーズにはあったのに」というアイテムの不満は今後のアプデを期待します。
とても良い点としては、 ・とてもかわいい、唯一無二のグラフィック ・メンズの着用できるコーデが増えたこと ・年齢に関する幅広さ ・プレイヤー自身に配色させるシステム ・アイテムの気軽な共有
と、とにかくグラフィック、少ないやり取りで共有できるアイテムに関しては素晴らしいと感じています。
特に「男性が着用できそうな服をカラフルにできる」という点は現実で色を無くしがちな男性衣類にとって重要で、もっとイヴ空間にカラフルなタイプB形の洋服が溢れてほしい、そして現実でも…という願いもあります。
ここから批判になります。
■タイプA・Bに生じる柄物の壁 どうしてもタイプA、タイプBで着用アイテムの柄に差がある。メンズコーデで使われる型紙の多いタイプBには幾何学模様シャツがあるのに、タイプAにはない。イチゴ、TOY、バニーパフェなどの柄物はレディースに近いタイプAに多い。 まだすべてのアイテムを解放できたわけではないので、この感想は変化するかもしれません。
■スカートの潰れ これは『ガールズモード4』でも指摘したのですが、ふんわりしたスカートがアウターの着用で形が崩れてしまうんです。スカートの柄によっては細さなどが非常に気になるので、本当に残念。
■ガチャが出ないし、ガチャチケットも出ない Instagramに8回ガチャをしている動画を載せてみたのですが、10回×8動画=80回ガチャを回しても目的の型紙が出ない。ゲームを遊んでいて、ガチャチケットの出現率も少ないので、目的の型紙を手に入れるまで大変になる。 ポケ森などではフォーチューンクッキーを買うと、おまけでポイントがもらえて、ポイントを集めると目的のアイテムと交換…という、せめて似た型紙交換システムが欲しいと感じています。 あと、この型紙を使って作ったアイテムと似たような色味のアイテムを公式イヴアイテムで発見した時はとても悲しい。違う色と迷ったのにー!
■オンラインに繋げないと辛い 予想はしていたのですが、ストーリーが無く、本当にひたすらコーデを続ける作品なので、上手くコーディネートして、型紙をいかに解放してアイテムを作っていくか、という部分に楽しみを見出すしかなくなるのですが、型紙の解放にもポイントが必要で、オンラインに繋げていない状態だとこのポイント集めも難しくなるだろうと思う。このポイントの欠点を補うシステムとして「ビンゴ」があるのですが、ビンゴ���ームがしたい訳ではないので個人的にはちょっと…。
■撮影 ドローンカメラ、フォトエッグでの連続撮影などができない。一枚目の組み合わせた写真を撮影するのに、都度フォトエッグに入り、背景を設定し、ポーズを決め…と操作している。ファッションゲームなので、正面・背後・横、と撮影したい時はとても大変。
カメラ操作も独特で操作ミスが多々ある。
■高圧的に感じるガイドライン ここからは宣伝に関して…。 公式から動画・配信・静止画投稿に関するガイドラインが発表されたのですが、私はこのガイドラインに非常に高圧的なものを感じました。実はこのガイドラインの存在が、Instagramで当初感じていた「頭の数字=キャラ名」問題にもつながります。プレイヤーとゲームに対する冷たさを覚えたんです。 ファッションドリーマーのガイドラインに従ってしまうと、例えば『どうぶつの森』で着用していた服を「ファッションドリーマーで再現」などし、スクリーンショットを並べるという行為も禁止になってしまいます。これはプレイヤーの自由をかなり奪います。
おそらく、同日発売の『モデルデビュー3二コラ』との混合に問題を感じていたのだろうか、と予測しています。対する二コラ側のガイドラインは最初に「共有してくれると嬉しいです」と書いてある点なども、『ファッションドリーマー』側のガイドラインに「キツさと冷たさ」を感じる部分です。 『ファッションドリーマー』、他の作品と並べられて比較されたところで揺るぎないこのゲームの良さがあるのだからもっと自信を持っていただきたいです。
ガイドラインに関してもう一つ思う点は、「ファッションドリーマーとわかるように」程度じゃだめだったのかな。という意見があります。というのも、Ⓒ2023 Marvelous Inc.の文字はゲーム内で撮影されたスクリーンショットの右下に記載されるのですが、Instagram等正方形が向くメディアでは、削れてしまうことも多く、権利表記を載せるのを忘れがちに。 公式に移動して、ガイドラインを見て、ガイドラインの権利表記をコピペして…というのをスマホでやるのは大変でした。近年、商用利用と個人利用の境目が曖昧になりつつある時代ではありますが、個人利用のプレイヤーには免除されてもよかったのではないか、という思いはあります。
……これを守っているプレイヤーどれだけなのか、って感想もあります。
■エロとからかい 主にホラーゲームの実況を行う実況者に公式が依頼を行ったそうなのですが、ホラーと同衾に扱われてしまうエロ・下ネタを忌憚なく発露する実況者の方に依頼を出したというのはユーザーとして不愉快ではあります。氏の実況コンセプトを鑑みても、ホラー要素を緩和させるために下ネタを口に出すことを躊躇わない男性に託したのはとても良くなかったと思いますよ。 「からかい」と「揶揄」が特に若年層の自尊心に与える影響についてもう少しマジメに考えていただきたい。
SNS上の共有に関してはどこのメディアで共有されることを目的としていたのだろうという点は今後日本全体でも厳しいです��。
日本でユーザー数が多かったTwitterが買収され、Xが女性含んだマイノリティに厳しい場所になり、ユーザーが散り…、SNSでの宣伝問題はファッションドリーマー公式だけが悪いという訳でもないとは思いますが、今後どうなるのでしょう。日本の場合。
他にもいろいろ言いたいこともあるのですが、ガイドラインで禁止されている「政治」について踏み込みそうなのでやめておきます。
この点もね、すごく言いたいことがあるのですが、ヴィヴィアン・ウエストウッドが好きな私としては、政治とファッションは切り離せないという思い&ゲーム業界、オリンピックに関わっといて政治批判回避という無責任も見直した方が良いとは思います。
まぁ、多分画像などを利用して「○○に一票!」って書き込みがダメみたいな話なんだろうとは思いもするのですが。
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優先入場抽選に当選して、1時間早く入場できる権利を手に入れてキールズのポップアップ行ってきた〜!肌診断ゲロほど混んでたけど、あれでかい機械じゃなくてもお店で写真撮ってやってもらったなあと気がついたw
ガチャガチャしたり、飲み物いただいたり、シール貼って缶バッジ作ったり、フォトスポットあったりすごかったわね。複数人で行ったら写真とったりあっただろうけど1人なもんでね。まだ開場してすぐだったからスタッフさんも余裕あって話しかけてくれたり写真撮ってくださったりしたけど30分もしたら混み出したからそそくさ帰ってきて、最近またお世話になってるアニメイトできになってたグッズ買いにいって、買う予定なかったのにラグナムーンで服買って帰ってきた。
お盆休みはないから実感なかったけど人の多さで実感したw移転してアニメイトのレジ並びしやすくなったけどスマホの電波繋がらなすぎるやばい。Wi-Fiあるらしいけどレジで知って結局使わずにでてきた😂
明日は爪ヒビ入ったのもあって早めにネイル変えにいくから、ついでにまたアニメイト寄ってこようかな。可愛いんだけど狙ってた子がほしい。
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6s引っ張り出してきた。ポケモンスリープ用に6s使おうと思って。ポケモンスリープ使うとスマホ本体がめちゃくちゃ熱くなる…新しいスマホのバッテリーの劣化早くなりそうという心配もあって、とりあえずポケGOのサブ機として使ってた6sを使うことにした。写真も撮れるしな。元々バッテリーが劣化してて80%くらいしかないから基本繋ぎっぱなしで使うしね。6sも寝てる間に熱くなるかな?と思ってたけど意外と全然熱くならなかった。6sのほうがちっさいし、もし壊れてもそこまで心理的ダメージないから使い倒そうと思います。SEとかも6sと同じケースっぽいから、スマホケース買おうと思えば今も買えるところも良い。
ポケモンスリープめちゃくちゃ楽しんでる。特に録音機能が面白い。寝言や、咳やくしゃみなど、色々録音しまくってるから、それ聞くのが朝の楽しみになった。ロバートと寝てるから、ロバートの音も録音されてるけどもwポケモンも毎朝いろいろいるから、それ見るのが楽しみ。昔ドリエルの睡眠アプリ使ってたから、睡眠のリズムの記録できる所はよく似てる。不思議とわりときちんと計測できてるんだよね。私の枕の上においてるから、おそらくロバートのは感知してないと思われる。ドリエルのアプリよりゲーム性が高くてポイント貯めれるし、早めにベッドに行くようになったから良いことだらけ。ただ、国の設定が変えられんみたいだから、日本に帰った時どうなるんやろ?と心配してる。時差とかで寝る時間がおかしくなるんかな?なんで地域変えられないんだろ?誕生日とかならわかるけども。海外行き来することが多い人もいるのに。
ポケモンGO plus +買ったら、スマホを枕元に置かなくて済むし、ポケGOとも連帯できて、星の砂毎日溜められるらしいから気になってる。
ᙏ̤̫͚
いまだにヤードポンド法がよくわかってない。まあGoogleで検索して変換すればいいけどもさ、身長なんかはなんかズレがあるんだよね。定規に書かれてある1/4インチとか2/8インチとかは意味わかるようになったけど。なんで分数出てくんの?とか思ってた。でも日本も昔は寸とか尺とか使ってたし、インチと少し近い感覚ではあるよね。寸とか尺とかいまだにようわからんわ。でも和裁の世界では今も現役だとおもわれる。お米の一合とかさ、お酒の一升とかさ、なんか雰囲気で把握してるけども、大体何mlとかは全然わからん…調べてもすぐ忘れる。
でもビッグバンセオリーのシェルドンも確かmmとcmの単位を間違えて計算してしまって、結果的には新しい発見できたわけだけども、メートル法に疎いアメリカ人ならではの凡ミスに気付けず大恥かいたとかいうエピソードがあったから、私みたいな凡人がヤードポンド法を把握できてなくてもそんな恥じることでもないのかなと気が楽になる。
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♡にじフェス2025♡

に、いってきました。
現地初参加、ソロ勢☝️行きます。
対戦よろしくお願いいたします。
GTAをきっかけににじさんじにどハマりして、推しもできて、さすがに大好きかも?と思って応募した。誘ってくれた友達が最後までチケット取れなくて、一人での現地参加になってしまったけど、それでも最高の1日になった。
現地はday3のみだったので、当日までは配信で参加しながらぷくぷくネームボードを作ったり(会場で出すの忘れてた)、大好き絵柄で痛バを組んだり、ドキドキワクワクで準備した。

うちの子プリが特にお気に入り
会場着いてまず、わたしは一番ヒーローショーが見たいなとずっと思ってはいたんだけど、現地参戦がその日しかない!ということもあって、立ち見に行かずにまずは展示を見ることにした(既に人がすごかったし…) 一応観覧の抽選に申し込みだけした
入場して、色々見たいブースとか決めてはあったんだけど、まず自分が会場のどの辺りにいるのかを把握するためにキョロキョロしてたら、
あ”( ; ; )!!!!!!!!

これは〜〜〜〜(T . T)!!!!
大好きなやつを発見してしまいオタクくん早速、大興奮
このビジュアルが発表された当時ほんとうにミランくんにどハマりしてて、こんな、お顔の周りにキラキラのエフェクトがついちゃうくらいはしゃいで楽しんでるミランくんの笑顔がかわいくてかわいくて、しばらく毎日このために時間をとってずっと眺めていたくらいには大好きな1枚だったので、落書きと一緒に見ることができて非常に、𝓗𝓪𝓹𝓹𝔂
小柳くんとトムジェリしてるのもかわいいな〜と思ってたんだけど、ねこ!はミランくん��ゃなかったみたい。���質向上委員会万歳!

<あなたも音質向上委員会最高と言いなさい
他にもぱぺちゃん用フォトスポットとか落書きとかパネルとか写真撮れるところがめちゃくちゃあって、たくさん写真撮りました

赤組さんチームのライティングすごい
そしてヒーローショー開始30分前くらいに立ち見に行った。せっかく現地に来たし、そこに参加したということに、ヒーローに声援を送る一員になることに価値があると思い…
ヒーローショー始まってからはやっぱり前の人の頭とスマホしか見えなかったんだけど、配信つけてなんとか映像と音を頭の中で繋いで見てた。会場に響き渡るがんばれ〜!!に、感動した。こ、これが…ぷいきゅあがんばえ〜〜!か…!
3日目は敵にやられてヒーローのみんなが力を出せなくなって、小柳くんが一人で立ち向かっているところに誰よりも先に応えたのがウェンくんだった、というところで、ぎゃうるふ激アツ展開だ!!!となった。
あの、今回のヒーローショー、ぬるま湯に浸かっていれば楽なのだ〜。立ち向かうだけ無駄なのだ〜。という感じで精神的にヒーローを追い詰めてるストーリーが、堕落墜落大暴落人生を送っているわたしに結構ちゃんとぶち刺さったので、みんなの声援をうけて立ち向かっていったヒーローたちが本当にかっこよく映った。わたしも、前に突き進みたいなって思った。
あとダンスだよね ウェンくんパート「駆けつけるレスキュー」の後のみんなが左右に跳んでいるような振り付けのところ、ウェンくんのアクターさん見てると左右に跳ぶというよりお尻からフリフリしていてそれがもう超キュートでめちゃくちゃ好き。ありがとう。
そして問題の最後の発表だよ。会場に着く前に新幹線で、チケット取れなかったけどついてきてくれた友達から、もう次の3Dはつえーだし割といつきてもおかしくないぞ??という話を聞いていて、いや、そうなんだ〜うわいつかな〜楽しみだけど、怖いな〜と思っていてからの、これ(あれ)(3Dお披露目配信決定)

これ
いや、めっっっちゃ嬉しいしまじで泣くかと思ったんだけど、わたし一人で、誰でもいい、知っている友達が隣にいたなら泣きついていたと思う���だけど、もうあの狭い立ち見の真ん中で、わたしは一人、頑張って足を踏ん張って立つという、普段あまり意識しなくてもできることに神経を注がなくてはならなくなった。そうしないと本当に、腰ぬけて倒れてしまいそうだった(そのくらい嬉しい発表だった)。
とりあえず誰かにこの気持ちを伝えないと感情が膨れて溢れてわたし自身が爆発するところだったので、LINEで「死んだ」と送り、ストーリーで「終わった」と書いた。(おしまいの語彙力)
それらに返信が来たときに本当に泣きそうになったし、会場出てから友達と合流した時も泣きそうになった。そのくらい、感情が溢れて誰かと共有せずにはいられなくなってしまうくらいには、もうすでにこのコンテンツに情緒を握られてしまっているんだ。
気を取り直して、そう、時間は有限なので、気をしっかりと持って、オタク。残りの時間でタロットアーケードに参加した(新しい仕事もうまく行くよって社さんが言ってくれて就活中のわたし泣きそうになった)り、美術室で石やプラモを鑑賞した(プラモ詳しくないけどミランくんのが精巧で綺麗ですごかった…!)り、香水を嗅いだ(アイクの香水がつよつよで脳がやられた)り、人間の波に流されながらお目当てのパネルにたどり着けたりたどり着けなかったりして、にじフェスの雰囲気に浸りきって、会場を出た。

渚くんのぱぺの鳴き声(でかい)(かわいい)とか
会場を出て友達と合流した後も、バカデカの発表にその日の感情のほとんどを持っていかれてしまい、3分に1回は3Dのことを思い出してウワ〜〜〜とかアワ〜〜〜〜とか急に言い出すやばい人になってしまった。置いていかずに一緒にいてくれた友達には感謝しかない
普段はあんまりお酒も飲まないけど、さすがにめでたいのでアルコールをキメたり、大感謝スパチャを外でぶん投げて気持ちをお伝えしたり、そんなことしている間にもまた3分に1回発作が起きていたり、本当になんかもう、本当にめちゃくちゃで最高の1日になった。本当にもう、赤城ウェンくんには、こんなにも幸せにしてくれて、生きていく楽しみをくれて、ありがとうという気持ちしかないです。ありがとう。
全然今だって3Dが怖くて震えてる
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人の暮らし方
ブログが好きだった私はログインしてないと見られないとかスマホでないと使いづらいとかいったSNSはどうしてもチェックするのが億劫なので、結局なんだかんだ言って最近はYouTubeを見るようになってしまいました。しかしアルゴリズムはうざいし広告ブロック入れるとスムーズに動かない時があるしなかなか好みのYouTuberがいません。
サブカル育ちでコンサバなものが嫌いな私は、洋の東西を問わず小綺麗でほっこりしたのとついでにあったかそうな国の動画は見る気しません。どうもライフスタイル系のVlogはほっこり・読書・ゆっくりおうち時間・ていねいにコーヒーをドリップみたいなのが根強いのですが、そんなもん見てもちっとも面白くないのです。かといって欧米の女の子のVlogのカワイイ系はおたくが多くてこれもあんまり面白くない。(ほほえましいけど。でも海外のおたく系の人って平気で自分で描いたトトロやセーラームーンのグッズ作って売ってたりするので気が散る)
田舎の古い家をリフォームしてるみたいなのも嫌いではないのですが、そりゃこんな静かで人のいないところだったら家も飾りがいがあるし絵になる暮らし方も好きなことに集中もできるわさと思ってしまいます。やっぱり都会の狭いアパートで案件はあるけどそんなにお金ないみたいな、あとできれば猫とか犬とか飼ってないほっこり系ではない女の子というのがこっちは見たいのです。
私は前にも書いたけどシェイナ・クリーというアーティストのチャンネルをよく見ています。彼女のようなガーリーで風変わりな人はあんまりいないので好きでしたが、そしてシェイナはわりと自分を取り繕わない正直さが魅力でしたが、ぶっちゃけ最近はアートではなく音楽の方に力を入れていてつまらなくなりました。初期の人妻アートスクール生だったころは良かったけど、離婚して前からやりたかったという音楽を始めて自身の作品もスピリチュアルなものになってきて、アーティスト同士の繋がりが大事!みたいなことばかり言うのであんまり面白くなくなってきました。ずっとやりたかったという音楽活動ですが、それはそれでもちろん不満や納得できないことが出てくるわけです。しかし彼女は昔ほどあけっぴろげに語るのをやめてしまったのもあって(ストーカーみたいな人とかいたらしい)、いったい何について不満を述べているのかわからないという動画も増えてきました。「個人的なことだから詳しくは言わないけど失望するようなことがあって…ごにょごにょ…なんやかんや…でもこのインターネットのコミュニティは素晴らしい可能性があります💖エンジェルのみんないつもありがとう💖」みたいなのは、自動翻訳で見てるこちらとしては「ハァ?」となってしまいます。
それでもアート作品は好きなので見るのやめたわけではないのですが、途中でやめちゃうことが増えました。ていうかVlogにくらべてMVの再生回数少ないんだけど…みんな同じこと思ってるのかな…。アパートを買ってからローンがあるのでスタジオを別に借りないと言っていましたが、前の元は修道院だったアーティストヴィレッジみたいなところで撮ってるVlogが好きでした。あと私みたいなひねくれた人間からすると、ポジティヴでスピリチュアルなことを言ったってどうにもならないことはどうしてもあるんだよなーと思ってしまいます。パリ市民権を得て終の住処も見つけたのはすごいけど、引き寄せで家買ったとか言ってるとおぅ…となってしまいます。しかしシェイナは自由奔放に見えて、ショートカットにすると女性はあまり良く見られないけどやってみた、とかブラしたくない、とか改めて宣言しないといけないことなのかというような発言をしていてちょっとびっくりします。割とスピかつフェミニストっぽい活動が多いように見えるけど、こういうことは欧米ではわざわざ主張しないといけないんだなというのを実感しました。シェイナが意外と保守的でこだわってるだけかもしれないけど。あとシェイナはあんまり食に力を入れてないところと、棚の中がすぐ乱雑になるところも好きです。
そんな私が最近好きなYouTuberがフィオナという女の子です。パリに住んでるけど多分アメリカ人で、なにをしてるのかいまいちハッキリとはわからないのですが時々エージェントと言ってたり、ファッションウィークのイベントの招待状が来たり服や靴が送られてきたり、インスタにはVlogより随分ちゃんと撮影した写真が載ってたり腹筋が割れてたりもするのでモデルかなーと思っているのですが、自分で髪の毛いじってるしリサイクルショップで古着を見つけて売ってもいるようだし本人もホームレスと言ったりよくわかりません。
リサイクルショップやスリフトショップでめぼしい古着を見つけてきて売ってる女の子というのはブログ時代にもけっこういましたが、これがそれほど儲かるのかといつも思います。私はめんどくさがりなので、多少上乗せされててもある程度セレクトされた古着屋に行くことはあるけど、有象無象のなかからキラリと光るものを見つけるなんて割にあうのかなーと思ってしまいます。お店でもやってるならまだしも。でもやってる人がいるということは手間を引いてもやる意味があるんだろうなぁ。シェイナは自分で手を加えたりするため数が出せなくてこのビジネスは自分に向いてなかったと言っていましたが、フィオナは独自のカジュアルの好みがあって目ぼしいものを見つけたらとりあえず買って、気に入らなければ通販サイトに出すという感じで雑なのですがそのぐらいの方がいいのかも。というか海外の人は不用品は基本的に売る、だめなら寄付、よっぽどのゴミになったら捨てる、という感じなので、見ている私もそういう姿勢になってしまいます。日本でもフリマアプリが定番になった一方で、売れるまで保管しておくのが嫌だから全捨てという人も多くいます。個人的には、日本でも売ると捨てるの間がもう少し気安いポジションになってくれるといいのになーと思います。欧米の人の動画を見てると、使い古しの文具や画材も児童館などに持って行けば受け取ってくれるらしくてうらやましい。
それはさておき、パリに住んでいるYouTuberはフィオナもシェイナもそうだし他にもたくさんいるので、やはりパリという場所にはまだまだ伸び代があるというか味がするというか、人を惹きつけるものがあるんだなーと思います。パリに住んでるくせに普通の服とインテリアの人もたくさんいますが、それでYouTuberでーすて舐めてんのかと思います。パリのYouTuber同士どこかですれちがったりしているのでしょうか。
それから、フィオナの好きなところはほとんど一人でいるところです。最近の動画では友達を作ろうとしたりしてるし妹とはとても仲が良いみたいだけど、友達が少ないと言っていたり、人と一緒にいたいと思わないのが私の問題だと言っていたり、なんかわかる〜。別に寂しくないのです。私の周りも人とつながらないと、たわいないおしゃべりが大事みたいなこと言う人ばっかりだけど、まぁなくても平気なの。それがどうしてもわかってもらえない。アーティストでもそうじゃなくても、女の子でもそうじゃなくても、人はひとりにならなくちゃいけないと思うのです。しかし姉妹で仲の良い人はうらやましい。あとフィオナはあんまりお金がないらしくて、でもブラックコーヒーが飲めないのでミルクをカフェに持ち込むとか、ただでコーヒーが飲めるとなったらわざわざもらいに行ったりカップを再利用したり、私こういうケチり方を見るの大好きなので楽しいです。
もう一人好きなYouTuberはモデルのミーガンです。彼女はアジア系の人らしく日本の雑誌やアパレルでも活躍していて、自撮りを始めるとカメラ目線でしばらくあれこれやっているのはいまどきの子というか職業病なのかなーと思います。フィオナもよく何度もポーズをとっているけど、あんまりここまであからさまに自撮りの顔をあれこれ写しているYouTuberって見たことない。ミーガンはかわいいのですが高橋一生に似てると思います。高橋一生はべつにかわいいと思わないのですが。ミーガンの動画はとても素敵だしよく日本にも来ているようですが、どこへ行っても電車とか街中で平気で他人のことを写しているのがイヤです。しかしシェイナはシットとかビッチとかよく使うけどフィオナとミーガンは使わないのもちょっと面白い。アーティストとモデルの違いなのでしょうか。ミーガンはYouTuberの中ではまっとうにモデル活動している方だと思いますが、先日はファッションウィークに行ったけど仕事が得られなかったというようなことを言っていて、YouTubeで見てる分にはあちこち飛び回って絵やzineを描いたりしてお気楽に見えるけど、実際のモデルというのはなかなか厳しい道なんだなーと思いました。
little tiny eggというアーティストの方も好きです。彼女(クリステン)はユタ州に住んでいるのですが、ユタ州というかソルトレイクシティにはパリやニューヨークやLAとは異なるアーティストコミュニティやアートシーンがあり興味深いです。都会や芸術の街ではアーティストなんてのはいくらでも湧いてくるもので、どんどん篩にかけられていくものという感じですが、クリステンの動画を見る限りソルトレイクシティではアートを公共のものとして育てているという印象があります。クリステンはとても真面目でローカル性のあるアーティストなので、これが全てというわけではないとは思いますが。クリステンは癌の闘病歴やその後の持病などがあり体の弱い私は共感してしまいます。あとパートナーがいい人そうで、身体はともかくメンタルは安定してるところも安心して見られます。そんなクリステンもネットのアルゴリズムには4文字言葉を吐いていて、それもわかる。アルゴリズムってクソだよね。それと彼女の動画を見ていると、ユタ州って白人ばっかりだなーと改めて思います。
男性のYouTuberは基本的に持ち物が面白くないので見ないのですが、death by thriftingという人は面白いです。センスもめちゃくちゃ好き。男性の動画と女性の動画ってなんかやっぱりテンポが違うなーと思います。パッパッパッて場面が変わることが多い。
しかし基本的に男性のライフスタイル系YouTubeの面白くなさは、多分ファッションを極めた男性がオーダーメイドに行き着くのと同じ理由のような気がします。かといってさらば青春の光の森田のように物欲のかたまりみたいな人もそれほど面白くない。ていうかさらばはお笑いとしても面白くないし、森田も面白くないしなんか悪いけど背伸びしてるというかセンスが好きじゃない。男性にありがちな、物の中にある歴史や物語を好む傾向がこっちからすると真顔になってしまうところがあります。私個人としても機能性とデザイン性の混じり合ったアイテムは好きだし愛用してるけど、情報食ってんじゃねぇと思います。
そういう自分の気持ちにぴったり来るVlogを見るのとはまったく別に、国内のアラサーからアラカンぐらいの人のしみったれたVlogを見たくなる時もあります。顔を出さずにひたすら自炊しながら不幸を語ってるような動画は業者が作ってるという噂も聞いたことがあるし面白くないけど、リアルな生活感があふれているVlogが時々見たい。くすんだ色合いのワードローブ、あるいはピンクや薔薇やリボンなどのある種の傾向が伺える持ち物、食べかけのフルグラや調味料が百均のカゴで整理されているキッチン、クレーンゲームのポケモンやカービィのぬいぐるみがぽつんとあるソファー、そして身内なら面白いと思えるのかもしれないけどあんまり連発されるときついセルフツッコミなど、正直言って私の周りにはあまりいないタイプの人たちの生活に興味があります。私の周りにいる人たちはどちらかというと、特別にオシャレでもお金持ちばかりなわけでももちろんないのですが、オタク系から意識高い系まで趣味が多くてこだわりの強いマキシマリストタイプが多いので、ほそぼそとした暮らしを送っている人たちを見るとこういう生活を送る人の方が圧倒的に多くて少し私の周りの人たちは享楽的すぎるのではないかと思ってしまいます。
少し前からマキシマリストとはまた違うクラッターコアというインテリアのトレンドがあるらしいですが、元cutie読者の私としては懐かしいものを感じます。この流行について言えば、これは若い(主に)女の子たちがやるものであるなら、そういう時期に自分の部屋をこういう風にするのは健全なことだと思います。少なくともYouTubeで見る限りはただのゴミ屋敷でもないし、好きなものに囲まれた自分の城、自分のテリトリーを作りたくなるのは結構なことです。これを賃貸の床が抜けるほどやったりするのは良くないですが、ミニマリストの人たちが批判するのはちょっと違うという気がします。若者というのは、一生のうち一度くらいは壁に雑誌の切り抜きやレコードジャケットなどをびっしり張り巡らせてみてなんぼのものなのです。それをやってみて初めて自分というものを理解する。私は基本的に若い人の方が優れているなどとはまったく思っていませんが。たまにやたら若者にまかせましょうよ、我々は感性が衰えているのですから、みたいなことを言う「わかってます感」を出す人がいますがそんなわけあるかい。若者なんか基本的にイキってるだけで物も知らないクソのバカでしょ。もちろん誰にだってクソのバカの時期はあります。困るのはクソのバカのままの人が多いということです。それはそれとして私がcutieを読んでいた頃と違うのは、今は値段の安い服や雑貨の背景に強制労働や環境破壊といった問題が潜んでいたり、ヴィンテージ、スリフトショップ界がエグいビジネスになっていたりすることであって、これはなかなか世知辛いなぁと思います。風の噂では70年代ぐらいから古着の世界はエグいと聞いていますが、それでも私は、投資目的でブランド品を買う人たちにくらべたら好きという価値で判断してる人たちの方がまともで可愛げがあると思います。
その逆のパターンでもう少し年齢の行った人たちがやる動画でno spendとかno buy challengeとかいったのがあって、必需品以外の服やコスメ、コーヒーなどを買うのをやめようという運動なのですが、これはとても興味深いテーマなのに実践中を撮ったものがほとんどなくてどの動画もやってみてどうだったか、としゃべっているのばかりなのでいまいち面白くない。
もう少しつっこんで消費社会に物申すみたいなのも場合によっては見ることがあります。物欲を抑えたい時とか。先日家電が壊れたので買いに行った時ショッピングモールを見たのですが、セールの時期だったのもありますがちょっとあまりにも安い新品の服がたくさんあって驚いて買いそうになってしまいました。こらえたけど。しかし私はほとんどの日にはあまりパーッとお金を使って山のように物を持ちたいとは思っていないので、外出すると欲望渦巻くショッピングモールやデパートに疲れてしまうことが増えました。
老いも若きもちょっといいお菓子のお店とかデパートの銘菓コーナーとかに行列してるのを見ると虚しくなってきて、仙人のような暮らしがしたいと思います。時々どこかへ持っていくのにデパ地下でお菓子を買う必要に迫られますが、銘菓コーナーの欲の渦巻き方はえげつないと思います。買う方は血眼になって食い切れるのかと言う量を買い、売る方は「マツコの知らない世界で紹介されましたー」とか「本日特別に入荷しましたー」とかマイクでしゃべっている。そしてどうせsnsに載せるんでしょ誰も見てないのに。そのへんのつまらない人間の考えるちょっとした贅沢、同じような店ばかり入った駅ビル、同じような見た目の都市開発(水と緑と木目を取り入れたやつ)、スタバの新メニュー、それを持って歩いてるイキってるだけの若者、態度のでかい外国人観光客。全部うんざりしてくる。でも少数の人間が仙人のような暮らしを極めたとて別に世の中は良くならないと思うと生活ってなんなんだろうという気になってきます。
ギャルやおたく自称ズボラなどを除くと日本の動画はどうしても真っ白い部屋に「捨ててよかったモノ30」とか「手放したら見えてきたこと」とかいうポエムの皮を被った説教くさいサムネが多くて見る気も起きない。もっとこう物欲はあるけどちょっとヤバいから頑張ろうみたいなのが見たいのに、すでに真っ白になった部屋から「他人と比べない」とか、白っぽいグレーや薄青緑色の茶碗でお茶飲みながら達観したようなこと言われてもなにも響かないそして日本人の持ち物は面白くない。あのライフスタイル系YouTuberやsnsの説教くささはなんなんだろう。あれこそが現代人の病ではないかと思います。説教したい、なんかいいこと言いたいみたいなの。パリ在住やミニマリスト系の日本人はやたらと「人と比べない」という言葉を使いますが、お前がいちばん比べてるだろという気持ちにしかなりません。それとパリに住んでるくせにもうタイトルとサムネの時点でほっこり蚤の市と手しごと、みたいな面白くないのがわかる奴とかなんなんだよと思います。また、海外の動画は翻訳で見るからポエム説教が気にならないのはありますが、なんか申し訳ないけどなんにも理由はないのに無性に腹の立つ顔をしてる人は見ません。
しかしコーヒーを買うとかネイルの限定色を買うとかいうのはえげつない誘惑なので、私も今年は地味に買わないチャレンジに挑戦中です。まだ私は仕事に使う物を買っているので買い物欲が抑えられてる部分はあるのですが、時々ちいかわグッズを全キャラ分とか使い切れるわけのないコスメなどを買いたくなることがあり、持っている物を出してきて見えるところに並べて「こんだけあるんだぞ」と自分に言い聞かせてみたりしています。こんだけあるけど、あれは無いんだな…となってしまうこともありますが。
(こんなふうな下書きを保存していましたが、結局新しいコスメを買う必要が出て来てしまいました。コロナ前に買ってマスク生活で使わなくなったアイテムを買い替えないとならない時期が来たからです。それで、今はアイラインやマスカラより眉毛用のアイテムが売り場の大きなスペースを占めているということを、自前の眉毛を整えてなんとかなってる私は知りませんでした。90年代には私も細眉でしたが、どういうわけか私の眉毛は抜いても剃っても生えて来てくれるのでラッキーでした。そしてコスメを買うのはやはりちょっと楽しかったのですが、かわいいパッケージだなと思うとほとんど韓国製なんですね。日本の可愛い系パケは乙女チックや魔法少女、サンリオとアニメコラボみたいな私がときめかない系統が多くてつまらない。いつもやっている昔は良かった話になりますが、urban decayとかstilaとかああいうのはどうして日本で定着しないんだろう。そしてデパートには買いに行かないです。私の年頃の女性たちは二言目にはデパコスデパコスと言いますが、高いし匂いがきついしデカくて使いきれないし、つきっきりで接客される割にピッタリなのを見つけてくれないから嫌い。でも必要に駆られてひととおり買ったんだからこれでしばらく買わなくてもいいはず。)
どっちにしろ私がお手本にしたい生活というのは基本的には質素だけど色味があるチープシ��クな暮らしです。あーほっこり手しごとじゃまくせぇし「モノ」を捨てたら見えてきたことなんかなんもねぇし。片仮名で書くのきもいし。
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10.15-10.17 memories
思い出記録書きたいなーって思って1ヶ月経とうとしてんの怖い。先月2泊3日で大橋くんと会ってきた!連絡取り合いながら、遠くできっとあそこにおるな?って見つけてて、俺のもうすぐ着く!から早すぎて大橋くんが驚いてたくらいで、すんなり合流できた。着くなり見てくるから、「目、合わせられーん」ってしばらく顔塞いでた俺。ちょっと間お互い緊張気味のまま目的地へ移動。でも、毎日話して写真送りあったり電話してたりのおかげで、思ってたよりはすぐ慣れた気がしてる。目的地はみんな大好きアンパンマン!

アンパンマンのパンとパンマスコット!お姉さんが、ジャムおじさんにパンお願いしてから出てくるのが可愛すぎて、2人して「えー!かわいいー!」「ジャムおじさーん!」ってきっと1番良いリアクションしたお客さんやったはず。食べる直前で可哀想になったけど、ふわふわもちもち美味しくいただきました。おそろい作ろうって色々みて、ハンカチになってデザイン全く同じでおそろい!ドキンちゃん散りばめて、ドキンちゃんだいすきな人たち。時間つぶしながら、出来上がり取りに行って、受け取るなりかわいいかわいいってキャッキャしてる俺たち。(写真ないけど可愛さ伝わって)そこからはホテルまで移動!早起きした大橋くんおねむのピークタイムでした。ご飯の前に荷物も置きたいしってホテル直行着いたらついついゆったーりダラダラしてご飯も何も決めてないのにどうするー?って調べてたらホテル近くでサーモン尽くしなおしゃれなお店を見つけてここでいいやんってことで行ってきました。


韓国料理屋さんみたいなネオンいっぱいやのにサーモン。もりもりにサーモン乗ってたりで食べるの苦戦してたけど、どれも美味しかった!次の日の場所は事前に決まってたけど、明日どうする?って寝る前に時間とか決める俺ら。10時くらいに着けるようにしよって決まったんですが、そんな次の日の朝ホテルを出た時点でほぼ10時でした。せかせかすることから程遠い俺たちは、いけるいけるー!ってたどり着いた先は!

ユニバ!最初にカチューシャ買いに行って、俺が行く前からティムティム言ってたら大橋くんも一緒にティムになりました!そんなに並ばんかもやしジョーズでも乗りに行く?っていって行ったらまぁまぁ人がおる日で俺の中でジョーズ史上いちばん並んだ気がする。端っこやってサメにふたりでびびり、思った以上に濡れて笑って、次はハリポタ好きの大橋くんはきっと1番楽しみにしてた場所!ハリポタエリアに行ってわくわくしながら写真撮ってる大橋くんを盗撮してた俺。アトラクションはめちゃくちゃ並んでたから後にしようってチェンソーマンコラボの4DX観に行ってそんな動く?ってくらい動いて激しかったな。その後はかわいいがいっぱいのワンダーランドでご飯。


俺はパスタで大橋くんハンバーガー!苦しくなりながら食べてたけど、ごちそうさまでした!そのままキティちゃんのカップケーキ!「これ、回せるん?」って言いながらぐるぐる回してゆるかった。そこからミニオンは乗らずにエリアだけ行って、ミニオンたちと写真撮って、俺らがティムつけてるの見てボブが大喜びやってボブと一緒に「わぁぁあ!」って戯れてたのにこにこしながら大橋くんに見られてた恥ずかしい。そこから、絶叫いきたいからハリドリや!ってなってハリドリ乗って終わった頃にはゾンビ達が来てる時間やけど、ハリポタ乗るのリベンジで、もう一度ハリポタエリアへ!


夜の景色がこの日の天気もあいまってハリポタの世界観増し増しですんごい良い雰囲気。ここだけの話俺は全くハリポタ知らん人で、行く前に賢者の石だけ観てここに来ました。ハリポタエリアは来たことあるけど、一つだけでも観てから来たらここがそれかーって繋がったりして、アトラクション並びながらも、大橋くんにこれ出てきたやつやー!って言うたび「よう分かったやーん!」ってしてくれて、未知からちょっとは進歩した俺に大橋くんが喜んでた。これからもっと知っていこうと思います。最後はこちらニンテンドーエリア!


夜しか取れんかったからアトラクション乗れんかもーってなってたけど乗れて大満足やったし、マリカには本気な俺は負けたくないけど多分これ下手くそやって言いながら同じカートの中でまさかの1位でるんるんな俺でした。パーク出る前にゾンビもちょっと楽しんでいこーってしたけど「こわいー!」って言いながらしっかりスマホ構えて写真撮ってる俺見て笑われてた。そんな撮れた写真ほぼぜーんぶブレっブレ!最後、地球儀の所でも写真撮ってんけど、暗いせいか、指人形たちに全然ピントを合わせてくれずで「なんで?」って言いながらも大笑い。

ホテル戻ってお風呂までまたもやダラダラして寝て、これにて2日目終了です!明日バイバイ嫌やなーってなりながら寝てた。まー最終日も朝起きれずバタバタしながらチェックアウトして、電話でオムライスの話よくしてたから一緒にオムライス食べに行こうってことで、俺おすすめのオムライス!

「うまっ!」って美味しそうに食べてる姿かわいかったし、連れてってよかったなーって幸せな気持ちになった。まぁ、一緒におる時間ずっと幸せやったけど!チーズケーキも有名なお店やったから、大人なチーズケーキも食べて、大橋くんから食べたいってよく出てくる食べ物一気に満たした。3日間全部お腹いっぱいになりすぎるくらい食べたなぁ。大橋くんと一緒やったから美味しいものたちがより一層美味しかった。そこから、一緒にガチャガチャ見に行って最近ハマってるキャラクターの同じガチャ回したりして、駅まで歩いてくいくのにばいばいが近づいててふたりで嫌やーってなってたな。泣きそうになりながら、ばいばいして、解散してすぐ会いたいって会いたいってしてたくらい、あっという間で終わって欲しくなくて、めちゃくちゃ幸せで好きが溢れた3日間でした。時間作ってくれてありがとう。この時はいつ会えるかわからんかったし、ほんまにばいばいしたくなかったなー。その後12月会うこと決まったから、今はその日を楽しみに待ってるし、それまで日々頑張れます。とんでもなく長くなっちゃった。これでもまとめた方やねんけど?読んでにやにやしてるかな。会いたーいってなってそう。俺は書いてて会いたくなった!
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閃光
同期の突然の告白に、私は驚かなかった。働き始めて5年。そろそろかな、となんとなく予感がしていた。
湖畔を歩く足が止まる。
「ふうん。いつ?」
「今月いっぱい、の予定」
「そっか」
今月いっぱいって、あと10日もないじゃん。
思えば、入社一年目から、一人二人と同期が辞めていき、5年経った今、残っているのは私と彼だけだった。
寂しい、という気持ちは、あまりなかった。いずれくる別れだと、どこかで悟っていたからかもしれない。お世辞にも快適とはいえない労働環境の中で、よく5年も働いたと思う。時に愚痴を言い合い、仕事終わりにご飯へ行ったり、休日に車で遊びに行ったり、私が旅行に行く日にわざわざ早起きして空港まで送ってくれたこともあった。それが、全部、過去になる。
「よく働いたよね、私たち。こんななんにもない田舎でさ」
「そうだね…ってかお前はまだ辞めないじゃん」
「私も今年いっぱいかなあって思ってるもん」
「早く辞めないと婚期逃すしな」
「やかましい」
軽口を叩いては、くだらないことで笑い合う。恋人でも、友達でもない、距離感。
今月が終わったら、全部、なくなるのか。
寂しくは、ない。お互い連休のたびにどこかへ出かけるタチだ。同じ日本にいるなら、どうせいつでも会える。でも。
「ねえ、花火、しない?」
思わず口をついて出た言葉は、あまりにも突拍子がないもので。そんな私の素っ頓狂な誘いにも、彼は笑って「いいよ」と言った。そういうやつだと、よく知っている。
湖があり、山があり、海がある。湖畔を歩きながら仕事の話ができて、花火をやるために海へ行ける。私たちの暮らす場所は、なんて便利な田舎なのだろうと思った。
じりじりと照りつける太陽は、まだ夏は終わっていないと主張しているようで。湖面に反射した光がきらきらと光る。どこかで鳥が鳴いている。私を残していなくなる彼を横目で見る。その表情は期待と決意に満ちていて、悲しみも焦りもないように見えた。一筋の汗がうなじから首に流れていくのを感じて、鬱陶しいと思った。
***
あれから一週間が経ち、花火を決行する日がやってきた。同期がいなくなるまであと2日。他の部署の親しい人間たちにも声をかけ、シフトを照らし合わせた結果、一番みんなの都合が良かった日を決めた。天気は文句なしの晴れ。目を凝らせば天の川も見えるような夜だった。
仕事の終わる時間がみんなバラバラなので、早く終わった人間たちで買い出しを済ませ、一番遅い人間を待って乗り合いで車を出した。気が付けば10人近く集まった。
海に着く頃には日付を跨ぐか跨がないかという時間になっていた。
「うわ、真っ暗」
「どこまで波が来るのか全然見えないね」
夜の海を眺める。どこまでも深い闇が、このまま私の抱える複雑で難解な気持ちごと全部さらってくれる気がする。
ホームセンターで買い占めた大量の手持ち花火と打ち上げ花火。バケツには海の水を汲んで、同僚の一人がスマホのライトだけを頼りに、ライターでロウソクに火をつけようと試みる。
「なーんかさ、私らもう30手前なのに、やってること浮かれた大学生みたいだね」
「お前がやりたいって言い出したんだろ」
「そうでした」
あと2日で、こんな会話もできなくなるのか。実感が湧かない。寂しくはないはずなのに、ふとした瞬間、感傷に浸ってしまう。まるで寄っては引いてを繰り返すこの波みたいだ、と暗闇から聞こえる音を聞きながら思った。
「あーだめだわこれ、ロウソク立たねえし、火も消えるわ」
ライター片手に悪戦苦闘していた同僚が匙を投げる。夏の夜には心地いいこの潮風が邪魔をして、すぐに火が消えてしまうらしい。
「じゃあさ、こうしようぜ」
同期が手持ち花火を一本取り出すと、自分のライターで火をつける。数十秒の格闘の後、暗闇の中に色鮮やかな火花が飛び散る。
「うわあ、綺麗だね」
「呑気なこと言ってないで、ほら、お前も、それ、はやく」
「え、あ、ごめん、ねえまって、もしかしてさ」
「消えたら終わりだと思え」
「うそでしょ」
一本目が消える前に二本目に繋ぐ。二本目の前に三本目。そうやって次の人間に繋ぐことで、ロウソクを使わずして花火を楽しむ作戦らしい。オリンピックの聖火ランナーでもここまでシビアではないはずだ。
「ほら、はやく、俺のやつもう消えんぞ」
「うわ、やだ、まって、こっちに火ちょうだい」
「せっかくだから写真撮りたいのにー」
「わ、消えちゃう消えちゃう」
みんながそれぞれに手持ち花火を握りしめ、暗闇が訪れないよう、火を繋ぐ。変化しながら一瞬で消えていく光の一つ一つはたしかにそれぞれが色を持っていて鮮やかだった。まるで、私と同期の5年間みたいだな、と柄にもなく思ってしまった。
絶対に一日で終わらないだろう、という量を買ったはずが、ところどころに打ち上げ花火も挟みながらの聖火リレーならぬ花火リレーは、気が付けば最後の一本になっていた。バケツには役目を終えた手持ち花火が溢れんばかりに投げ入れられている。
「あと残ってるの線香花火かー」
「よし、みんなで勝負だな」
「だね。これでほんとに、最後だね」
各々線香花火に火をつけて、身動き一つ取らず、自分の手元に集中する。先ほどまでの賑やかさが嘘のように、しん、となる。
真夜中。真っ暗な海。満点の星空。潮の匂い。波の音。静かに灯る線香花火の小さくて優しい光。
私たちは、もう、高校生も大学生もとっくに通り過ぎてしまった大人だけれど。
「あっという間だったねえ」
「そうだね、あっという間だった」
今、この瞬間を、青春と呼んでもいいだろうか。
「5年間、楽しかったなあ」
その言葉は、まるで誰もいない部屋で独りごちるように、静かにこぼれ落ちた。ずるいと思った。充分だった。
私が抱えていた感傷も、焦燥も、憂鬱も、すべてを見透かされている気がした。何一つ受け入れられていないのに、時間は止まってくれない。前を向いて違う道に進む決意をした彼を、手放しで応援することも、苛立って冷たくすることも、泣き喚いて罵ることも、駄々をこねて引き止めることもできなかった。どれか一つの感情に身を委ねられたら、もう少し楽になれたのだろうか。
鼻の奥がつうんとする。それまで隠れていたいろんな感情が突然湧き上がってきて、何も言えなくなった。私も、と口に出したはずの言葉は、誰にも届かないまま、波に攫われてしまった。
寂しくはない。いずれくると分かっていた別れだから。会おうと思えばいつだって会える。だけど今は、一秒でも長くこの瞬間が続くようにと、線香花火を持つ手に力を込めた。
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私たちは今年4月、App Storeの元統括を務めたフィリップ・シューメイカーを取材した。 アルバムコレクションのようなアプリが引き起こす被害の防止について、シューメイカーは、「Appleはその気になればできる」と認めた。 だがAppleは対策に乗り出さない。「金が全て」で、性暴力被害を防ぐことの優先順位が低いからだという。 Appleだけではない。巨大プラットフォーム企業は、デジタル性暴力の対策を疎かにしており、世界中で被害が起きている。 米国では自殺などで亡くなった子の親たちが、被害防止を求めて、巨大プラットフォーム企業と闘っている。 私たちは、そのうちの一人の母親を取材した。彼女の15歳の息子は3年前、自ら命を絶った。性的画像を元に恐喝を受ける「セクストーション」被害に遭っていた。 子ども部屋に飾られた思い出の写真。亡くなった末っ子のライリー(中央)は、兄弟の中でも母親のメアリー(中央左)の幼い頃によく似ていたという=2024年3月30日NHKスペシャル「調査報道・新世紀」取材班撮影 笑顔で写真を撮った4時間後に 3月30日、米ニューヨーク州北部の町・カントンを訪れた。辺りには木々や湖が広がり、農場や家屋が点々と並ぶ静かな場所だ。地面には、まだ雪が残っていた。 自宅で私たちを迎えてくれたのは、Mary Rodee(以下メアリー・ロディー)だ。3年前のこの日、15歳だった息子のRiley Basford(以下ライリー・バスフォード)を亡くした。ライリーは狩猟用に保管していた銃で、自らを撃った。 リビングの奥には、ライリーの写真と遺灰が置かれている。 メアリーは腰をかけると、語り出した。 「あの日はとても暖かくて、天気のいい日でした。そう、3年前の今日。ライリーは歯の矯正をするため、学校を休んでいたんです」 「数時間後にスポーツイベントで会うはずでした。その日の写真があります。金属製���矯正器具をつけた歯を見せて、イキイキした表情で笑っている写真。『また後でね、ママ』と言って、別れたんです」 メアリーは朝10時半に、ライリーを家に送り届け、別の用事に向かった。4時間後の午後2時15分、ライリーの兄からメアリーに電話がかかってきた。兄は、ライリーが自ら命を絶ったと告げた。 「すぐに車で向かいました。家の前の通りに車を止めたら、警察が帰っていくところでした。それで私は、ライリーが亡くなったと知ったんです」 「もしまだ生きているなら、警察がいて、救命活動をしたはずでしょう。でも救急車には乗せられなかった。霊柩車だったんです。私は、4時間前にニコニコしたライリーの写真を撮ったばかりの庭先に立ちつくしていて、州警察の人が私を抱きしめ、お悔やみを言ってくれました」 「私たちの人生は、ただもう、粉々になってしまったんです。全てが現実とは思えませんでした」 共通の友達?「メーガン・ミラー」の正体 ライリーはなぜ、亡くなったのか。その理由をメアリーが知ったのは、事件から2〜3日後のことだ。 ライリーはFacebookで繋がった人物から、性的画像を元に恐喝を受けていた。セクストーションである。 やり取りしていた相手は「メーガン・ミラー」と名乗る女の子だった。だが後のFBIの捜査により、架空の人物だとわかる。ナイジェリアを拠点にした犯罪集団で、他にも偽のアカウントを複数作り、子どもを恐喝していた。 その手口は巧妙だった。 「メーガンはライリーだけでなく、ライリーと同じ年頃の友達の男の子たち12人ほどにも、友達リクエストを送っていました。ライリーの親友2人は、ライリーより先にリクエストを承認していた。するとメーガンのプロフィールには、『共通の友達が2人』と表示されます。それでライリーも新しく学校に来た女の子かもしれないと、メーガンと繋がりました」 「3500ドル送れ」「人生終わり」 普段なら、日中はスマホを触ることができない。しかしその日たまたま、ライリーは学校を休んでいた。 メーガンとチャットのやり取りをしていると、メーガンから恋人がいるか、と聞かれた。ライリーがいないと答えると、メーガンは裸の胸を写した画像を送ってきた。ライリーは同様の写真を送り返すよう求められ、応じてしまった。 直後、メーガンと名乗る犯罪者は脅迫に転じた。すぐに3500ドル(およそ50万円)を送金しなければ、この写真を知り合いにばらまくとライリーに畳み掛けたのだ。 「その時、ライリーは追い詰められていました。メーガンに『もうやめて』『これから自殺する』と返信していたことがわかりました。それを彼女は、嘲笑っていたんです。『送らないと人生終わりだよ』『まあどっちにしたって、永遠にメチャクチャにしてやるけど』って」 ライリーが亡くなった後、兄が自分のMessengerに写真が届いているのを見つけた。ライリーがメーガンに送った写真だ。ライリーと同じ苗字の複数人が、メーガンのアカウントから同じ写真を受信していた。ライリーの家族や親戚だろうと当たりをつけた人たちに、メーガンの偽アカウントが写真をばらまいていたのだ。 「コメントありがとうございます」 警察は犯人がナイジェリアにいることは突き止めたものの、検挙することはできなかった。 「FBIと国土安全保障省からは、『我々はその国では捜査ができない』と言いました。どこで何が起きているのか、知っているにも関わらずです」 ライリーがセクストーション被害にあったとわかった日、父親はFacebookを運営するMetaのカスタマーサービスに連絡を取った。カスタマーサービスからの返信には、「コメントありがとうございました」とだけ書かれていた。 「私たちの送ったコメントはこうですよ。『私たちの子どもが死んだんです』。なのにそれが返す言葉ですか?」 「どうしてお母さんのことを考えなかったんだろう…」 メアリーはライリーの子ども部屋に、私たちを案内してくれた。壁には家族や友達と撮ったたくさんの写真、兄弟たちと描かれた絵やメッセージ入りの旗が飾られていた。 メアリーはそれら一つ一つを手に取り、思い出を語った。ベッドの上に置かれた服を手に取り、こう言う。 「これが手元に残っている全てなんです。多分これからも、まだ彼の服は洗えません。汚れた靴下がこの下にもあるけど…。すごく奇妙な気持ちです。ライリーは目の前にいたのに、いなくなってしまって。やっぱりまだこんなことが起きたって信じられないんです」 メアリーは教師だ。ライリーとはSNSの使い方だけでなく、普段から自分自身をコントロールし、ストレスに対処する方法も繰り返し話し合ってきたという。 「ライリーは面白くて、とってもハッピーな子で、だけど衝動的なところもありました」 「そうしたところも含めて成長し、大人になるはずだった。なのにそのチャンスを奪われてしまったのです」 息子を救えなかった後悔を何度も口にし、涙を流した。 「ライリーは亡くなる時、私のことも考えなかった。すごく辛いことです。心血を注いで育ててきたのに、どうして『お母さんが助けてくれるはず』って思えなかったんだろうって…。でも加害者たちはライリーをひどい恐怖に陥れて、そういうことすら考えられなくなっていたんです」 「車の免許を取るのを、とても楽しみにしてた。自分の人生を愛していました。このようなことは、両親が重要な話をすべてしていた、適応力のある普通の子どもに起きているんです」 ライリーの部屋で、亡くなった日から洗うことができずにいるシーツを前に話をするメアリー==2024年3月30日NHKスペシャル「調査報道・新世紀」取材班撮影 一人、また一人と子どもが死んでいく 事件後、メアリーは次第に、同じように子どもを亡くした親たちと知り合うことになった。 「考えてみれば、それが転機だったのかもしれません。事件から1年後、ライリーとまったく同じ状況で子どもを亡くした母親に出会ったんです。彼女は私たちの経験を知らなくて、危険性に気づくことができなかった。彼女の子どもが亡くなり、一人、また一人、また一人と犠牲者が増えた」 そこからプラットフォームの安全性を訴える遺族の活動に加わった。 「本当に腹が立っているんです。ライリーはとても大切な子でした。他の子どもたちもみんな。いい大人になるはずだった子たちです。短い生涯の中で、あんな苦しみを味わったかと思うと、本当に恐ろしい。だからこうして訴えているんです」 だがこうした親たちの言葉を、Metaは無視している。
「人生を愛する普通の子が…」セクストーションで命絶った息子(35) | Tansa
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HABU’S VOICE 8
誰とも繋がってない自分
写真家になりたくて約10年間、カメラを持って放浪を繰り返していた。 出口が見つからず、自分の精神の均衡が保てず宗教の本や精神世界の本も読んだ。 でも結局人生には教科書やガイドブックなんてないんだということに気づいた。 僕がサラリーマンからドロップアウトしたきっかけになったのは、 ケン・グリムウッドが書いた『リプレイ」(新潮文庫)という本だった。 主人公が42歳になると死んで、18歳から前世の記憶を持ったまま 人生を何度もやり返すという話。 彼は様々な人生を体験する。お金持ちになったり、 アーティストになったり、ヒッピーになったり。 でも、42歳になると築きあげた家庭や地位名声は幻となって消える。 そんな話だった。 その本がきっかけで自分の人生や、未来や可能性について考えだすようになった。 もう一冊がリチャード・バックが書いた「ONE」という本。 人生にはどっちの道を選ぶか何度も決断する時があり、 右を選んだが、左を選んだ世界も平行世界として存在する。 その別の道を選んだ様々な自分の将来を、主人公が体験するという話。 その物語の中でパッとしなかった人生を生きた主人公は、 パイロットになりたかったのになれなかった。 「俺だって、本当はもっと成功できたんだ」とうらぶれたバーで語るシーンがある。 その言葉を読んだ瞬間電気が走った。極端な話だけど、 僕はサザエさんのマスオさん的人生とインディジョーンズ的な人生。 どっちか一つ選べと言われたらどっちを選ぶんだろう。 結局僕は崖から飛び降りる気持ちでインディジョーンズを選んだ。 (かなりレベル低いインディかもしれないけど) それまで物語の中でしか触れたことがなかった、 冒険という行為を自分の人生に受け入れた。 サラリーマンを辞めオーストラリアに渡り、英語学校に10週間だけ通ったのち、 僕の放浪は始まった。 予定のない旅、目的地のない旅なんてしたこともなかったが、 そのまま約10ヶ月カメラを片手に初めて見る大地をさまよった。 情報のない旅、何に出会うか全くわからない旅、偶然の出会い、 見たこともない圧倒的な夕焼けや星空。 自分一人しかいないエメラルドグリーンのビーチ。 誰とも繋がっていない自分。 何者でもない、何の肩書きもない英語が下手なアジア人の旅人。 そんな環境は自分が何が好きなのか、何を求めているのかを じわじわと思い知らせてくれた。 都会で、ファッション企業の広告を作っていた自分。 実体のないイメージを、豊かな生活であるかのように 思わせるトリックを仕事にしていた自分。 ちょっとは美意識に対して自信があった自分。 でも自然のエネルギーのすごさを目の当たりにするうち、 ダメだ俺のレベルは低かった、と思うようになった。 それを毎日見せていただくうちに 僕はこのバイブレーションを伝える伝道者にならねばと思うようになった。 僕がすごい写真を撮っているのではない。 僕はただ撮らされている道具なんだ。 今はネットもスマホもあるのが当たり前だけど 電波の届かないところに行くと、人間の本能が必要になる。 僕は昔から行方不明になるのが好きだったし、 旅に出れば電波のとどかないにところに好んで出かけ長期滞在する。 都会のノイズを逃れ、久しぶりに自分の心と脳が話し合いをする。 何日もかけて。 そんな時間を過ごすうちに、やっと写真の神様は天候を操作して 僕に最高の空を見せてくれる。 僕の心は都会に戻って何を伝えればいいのかを思い出して、 やるべきことが見えてくる。 誰とも繋がってない自分。それに向かい合うことはとても大事なことだと思う。 誰かの顔色を伺って、もっとたくさん「いいね」が欲しいから、 SNSで実体のない友達とつながる。 今の時代当たり前のことかもしれないけど。 自分一人、電波も情報も入らないところに一週間いることを想像して欲しい。 ま、好きな人といっしよでもいいか。 きっと世界が変わると思う。 僕はそうだった。 2017年3月23日
VOICE TOP
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今日はおとむだちに誘ってもろて、京セラドムのオリックスヤクルト戦観に行ってきたよー!!
2人とも阪神ファンなんやけど、私は宮城投手ファンでもあるのでむちゃくちゃたぬしみにしてた!!
宮城くんは今ケガで出てないからグッズはどしよかな、やっぱ名前の入ったタオルとかはおる時に持ちたいよなと悩んでたら、おとむだちが「宮城くんのアクスタ(アクリルスタンド)あったで笑」て笑いながら教えてくれて、なるほど!おらへん時こそのアクスタだ!!と、アクスタ空前の大ブム中の私はすぐにそれに決めました。あとスヌピコラボのタオル。かわ!
席につき、早速グッズをあけていそいそと写真撮ってたら、おとむだちが「宮城くんマウンドに立たせたりや」と言うてきて、え?天才かこの子は?と思い、そうした。
試合はむちゃくちゃおもしろかった!
迫力すごいし、バックスクリンに出るみんなの情報おもしろいし、ここぞという時にむちゃくちゃヒット打って繋げるし、ファインプレもいっぱい観れた!今日猛打賞何人おるん!?
西川選手の3ランホムランの時は、この盛り上がりを撮らないと!って慌ててスマホ出してんけど、もたつきすぎてもう誰も映ってなかったよ。かな!観て!
9-3でオリックスが勝ってヒロインタビュ4人やった!すご!おめでとうございます◎
帰り、タオル半分広げアクスタ持ちで宮城くんと写真撮ってもろたり、アクスタそこに立たせたらええやんておとむだちに言われてその通しにして最後の写真撮ったりしたよ、この子のアクスタの才能何なん?
大満足の1日!!またオリックス戦も観たいし、甲子園で阪神戦も観たいなー!阪神もいっぱいヒット打ってね、期待してます◎
KUZUより
2024.6.15分 8:20
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夢日記
書き溜めたやつの続き。2/2
4/20 月を小学校の先生に似た女性と一緒に追いかけた。月は思ったよりもよく動き、追いかけるのが大変だった。夢中で走っていると夜に沈んだ太陽も見えてきた。と思ったら体が浮き始めた。地球の重力圏からはみ出しそうになった。
6/25 友人と私の3人でとある目的地を目指していた。電車や新幹線を使うとお金がかかってしまうので徒歩で行った。しかし途中の中間地点の駅に向かおうとグーグルマップを活用するも砂嵐に巻き込まれたり蛇の洞窟に入ったり。息も絶え絶えに歩き続けたら元来た道に戻ってしまった。とある大きな勢力がループ構造にしたらしい。(恐らく鉄道会社を掌握しているグループだ)私はここまで散々な目に遭い結局鉄道会社に金に払う羽目になるのが嫌で目的地に行くのを諦めてしまった。
7/10 男性外国人にペットボトルか何かを投げつけられて、私はそれを蹴飛ばして歩いた。外国人はこちらを凝視しながら追跡してくる。怖くてコーヒーショップに駆け込みレジの黒人のお姉さんに「Help」と言った。レジの奥に男性が2人くらい見えた。お姉さんが無反応だったからもう一度でたらめな英語で助けを求めたが、奥の男性の1人が「分かっている」と言い追跡してきた外国人の方を見ていた。
8/7 ドアが壊れてしまった。虫がたくさん入ってしまう。途方に暮れているとある男がやってきて直すのを手伝ってくれた。この男はすらっとした体格で妖しい色気を持つ、まるで漫画の黒幕キャラのような男で、実際女性を騙しては殺していると専ら噂されている。 ドアが壊れる前、駅ビルにあるカラオケに行かないかと高校の同級生に誘われたが、それを乗り気じゃないのを用があると偽って断り、帰る準備をしていた時どこからともなくこの男が現れ優しい言葉をかけてきた。 私もいつかこの男に殺されると分かっていながら、でも心の片隅で自分は特別で殺されずに済むかもしれないという期待をしていた。
9/4 コンビニとケンタッキーと教室が一体化したような建物の部屋で泊まっていた。何かの旅行の最中だった。 机で寝て起きたら部屋の前の方にあるレジが開店の合図を出したので、喉が渇いたから爽健美茶の500mlと、レジでホットスナックを買おうと思った。他の宿泊客で混み始める。私が行ったレジはやたらカウンターが高くて大変だった。「ファフィ」なるチキンを頼む。店員と雑談をする。自動車免許を持っていないと言うと信じられないというような顔をされた。 お店を出るとそこは高架線の下にある原っぱだった。向こう側には川が見える。まだ朝だったので辺りは薄暗く霧がかかっていた。近くにバス停がある。あれに乗って次の場所に行く。私は二度と会えない人々と話をしてしまった事が少し悲しかった。
9/18 海岸沿いにある観光名所に大人しくて独特なリズムを持つ男の子と一緒に来ていた。バーやコーヒーを売っている所。ブラジルのコーヒー豆も売っていた。高級で期間限定のお店もあった。黒い外装にワインや肉が並んでいて、テラス席には大人たちがたくさん食事をしていた。屋台街を抜けると海岸で、海の向こう側の岸に廃墟のような大きな岩でできた建造物があった。2人で見ていたがふと私はここに学校をサボるために通っていたことを思い出した。

10/10 盗賊の白人の老夫婦を車に乗せて盗みのターゲットである場所に行き敵対勢力との銃撃戦に巻き込まれた。私はただ台風を避けてさっさと家に帰ろうとしていただけだった。
10/27 火星へ人類史上初めて足を踏み入れる事になった。真夜中、数人の子供と研究者らしい大人数人とロケットに乗り地球を出発した。ツイッターでその事を呟く。ロケットは3部屋に分かれていた。ロケットはすごい回転をしてあっという間に大気圏を抜けて月を通過した。月からは私は眠っていた。寒かった。 火星に到着すると私たちはロケットから降り、火星の地を踏みしめた。夜だった。荒っぽい灰色の大地にロケットが駐車場のように白い線で区切られたスペースに停まっている。船員の内の誰かが発した「地球とそんなに変わらないな」という一言をきっと誰もが心の中で思ったに違いない。 2回目の火星訪問。ガラス張りの建物の6階から続く渡り廊下を抜けた先に小部屋があり、そこがロケットの搭乗口に繋がっている。前と違う所に降りたのか、今度は人工物がたくさんあるところだった。多分研究施設か、火星移住計画が完成した暁にはターミナルになる場所。遠くにテーマパークのようなものや海まであった。写真を撮ろうとしたら建物の隙間にスマホを落としてしまった。世話好きの女の子(どうやら私は世話の焼ける子として周知されているようだった)が取って来てくれた。
9/8 潜水艦に乗っていた。水没した東京の駅近く水没する前に残された未知のものがあると地図に記されていたため、それを調査しに行く調査団に同行した。船の中は薄暗くて寒い。船の燃料が尽きそうだった。狭い隙間(地下鉄の改札へ行く地下通路だった所だろう)を通り、ようやく水面に船が顔を出した。果たして地図上に書かれていた場所には開発途中で放棄された土地があった。何かの記念館を建てる予定だったのだろう。地面に枠組みの残骸と道路の標識看板だけが転がっていた。船員達、とくに船長はがっかりしていた。私も内心肩透かしを食らっていたが、前々から噂で東京の鉄道記念館が建つ予定だった土地だと聞いた事があり、その確認ができただけ収穫はあったと言える。私は標識看板を手に記念撮影をした。発見を喜ぶフリをした。次の冒険に繋がるものがここには何も無くて、それだけがつまらなかった。
6/22 トンボの翅を学校から受け取って、トンボになりきれる能力を得た。昆虫を食べる。特にカブトムシの幼虫が美味しかった。そのままトンボの一生を終え、再び人間に戻り、次は蛇を学校から受け取って蛇になりきった。妹も入学してきて同じように蛇を貰った。黄緑色の蛇だった。いつも通りエサの昆虫を食べるとあまり美味しく感じられず、虫を見ても食欲が湧かなかった。なりきりに失敗したのかもしれない。貰った蛇に左手の親指と人差し指の間を噛まれた。
7/14 祖父の車に乗って祖父母が住んでいる土地へ向かった。妹と母も一緒だった。団地に囲われた見慣れない一軒家に入り、その裏庭に生えた白くてつるつるした裸の木の側に置いてあった椅子に座り、談笑しながらトマトやぶどう、リンゴなどを食べた。知らない男性がトマトを渡してきた。少し汚れていていかにも自家栽培といった風情のトマトだった。
12/12 白い犬が道路に飛び出しどこかへ行こうとしている。その犬は生霊の様に透明で、その後ろにあった一軒家から同じ見た目の生きている犬とその飼い主らしき高齢の女性が出てきた。私は生霊の犬が何か強い意志を持ってどこかへ行こうとしているように見えたので、女性に声をかけようとしたが何て言えばいいのか分からず、結局そのまま声をかけられず仕舞いとなった。
2/22 母と2人で神社のような所にいた。色々な展示物を見ながら一方通行の道を進む。母が後ろを尾けてくるモノに気付いた。水色の鳥の仮面に黒いローブを纏っていて、気付くとこちらに向かって走り出してきた。大きな鷲のような羽も生えていた気がする。こちらも羽を出して飛んで逃げる。その様子に気付いた他の参拝客達がその水色のモノを取り押さえていた。そのモノは押さえられる際刃物で刺されたようで、抵抗する力がどんどん弱まっていくのを冷めた頭で見ていた。
4/28 知らない仕事内容の事を詰められて困った。とりあえずスプレッドシートの数字を参考にしながら半紙を切る。上司は焦っていた。
5/8 油絵を2枚描く夢を見た。1枚目はデジタルで描いたような絵。青や赤を置いて後から白で上塗りして良い感じにする算段だった。2枚目は傷口の絵を一旦描いて、その上から白で塗ったり被せたりして治癒する作品。傷口の段階はグロいので周りの人々への配慮で、描いている部分以外の箇所には布を掛けて隠しながら制作した。
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