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別れさせ屋 株式会社ロジック
In modern relationships, challenges often arise that can lead to difficult decisions. Whether it's uncovering infidelity or ending an unwanted relationship, professional support can make all the difference. That's where 別れさせ屋 株式会社ロジック steps in, offering discreet, effective services across Japan. Specializing in breakup operations and infidelity investigations, the company provides tailored solutions to meet individual needs while maintaining confidentiality and professionalism.
What Is a Breakup Agency?
A breakup agency, like Logic Co., Ltd., provides services designed to end romantic relationships through strategic and discreet operations. These agencies employ experienced operatives who approach the target couple and subtly influence the situation to lead to a natural breakup. The process is carefully designed to ensure that neither party feels coerced or manipulated. Instead, the goal is to create circumstances where the couple decides to part ways on their own terms.
Logic Co., Ltd. takes pride in its ethical approach, ensuring that no harm comes to the individuals involved. The focus remains on protecting the client's privacy while achieving the desired outcome. 別れさせ屋 全国対応 can be particularly helpful for individuals who wish to separate from a toxic relationship, end an affair, or protect a loved one from an unhealthy partnership.
Nationwide Infidelity Investigation
Infidelity can be one of the most challenging experiences in a relationship. Suspicions alone can strain trust and communication, making it essential to uncover the truth before making any decisions. Logic Co., Ltd. offers 浮気調査 全国対応 ensuring that clients receive accurate, reliable information no matter where they are in Japan.
The company’s experienced investigators conduct surveillance, gather evidence, and provide comprehensive reports to help clients understand the situation fully. Whether it’s confirming a partner’s fidelity or uncovering hidden affairs, the team works discreetly to protect the client’s privacy. The evidence collected can also be useful in legal matters, such as divorce proceedings or custody battles.
Breakup Services Nationwide
Logic Co., Ltd. offers 別れさせ 全国対応 ensuring that clients can access professional assistance regardless of location. The process begins with a thorough consultation to understand the client's situation, goals, and any sensitivities surrounding the relationship in question.

Once the strategy is established, the operatives engage with the target couple through carefully planned encounters. These interactions are designed to reveal existing relationship issues, highlight incompatibilities, and encourage a natural drift between the partners. The approach remains non-confrontational and respectful, ensuring that both parties feel in control of their choices.
The nationwide reach of Logic Co., Ltd. means that clients can rely on consistent service quality whether they’re in Tokyo, Osaka, Hokkaido, or Okinawa. This wide coverage ensures that even complex cases involving long-distance relationships can be handled effectively.
Why Choose Logic Co., Ltd.?
Professional Expertise: Logic Co., Ltd. employs skilled operatives with extensive experience in breakup strategies and infidelity investigations. Their training ensures that each case is handled with precision and discretion.
Customized Approach: Every case is unique, and Logic Co., Ltd. tailors its strategies to fit the specific needs and circumstances of each client.
Strict Confidentiality: Client privacy is a top priority. All communications, evidence, and operations remain confidential throughout the process.
Ethical Practices: The company follows ethical guidelines, ensuring that all operations are non-coercive and focused on promoting healthy outcomes for everyone involved.
Nationwide Coverage: With services available across Japan, clients can access support no matter where they are located.
The Process: From Consultation to Resolution
Initial Consultation: The process begins with a confidential consultation, during which the client shares their concerns and desired outcomes. The team assesses the situation and outlines potential strategies.
Strategic Planning: Based on the consultation, Logic Co., Ltd. develops a customized plan tailored to the specific relationship dynamics and circumstances.
Operational Execution: Skilled operatives implement the plan, interacting with the target couple in carefully controlled environments. These encounters are designed to encourage self-reflection and natural relationship shifts.
Reporting and Follow-Up: Throughout the operation, the client receives regular updates. Once the goal is achieved, a final report is provided, along with any additional support the client may require.
Breakup Agency Logic Co., Ltd. stands out as a trusted partner for those facing challenging relationship situations. Whether it's uncovering infidelity or facilitating a breakup, the company’s nationwide services ensure that clients receive professional, discreet support tailored to their unique needs.
With a commitment to ethical practices, confidentiality, and client satisfaction, Logic Co., Ltd. continues to provide peace of mind for individuals navigating complex relationship challenges. To learn more about their services or schedule a confidential consultation, visit www.logiclogiclogic.com
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汚辱の日々 さぶ
1.無残
日夕点呼を告げるラッパが、夜のしじまを破って営庭に鳴り響いた。
「点呼! 点呼! 点呼!」
週番下士官の張りのある声が静まりかえった廊下に流れると、各内務班から次々に点呼番号を称える力に満ちた男達の声が騒然と漠き起こった。
「敬礼ッ」
私の内務班にも週番士官が週番下士官を従えて廻って来て、いつもの点呼が型通りに無事に終った。辻村班長は、これも毎夜の通り
「点呼終り。古兵以上解散。初年兵はそのまま、班付上等兵の教育をうけよ。」
きまりきった台詞を、そそくさと言い棄てて、さっさと出ていってしまった。
班付上等兵の教育とは、言い換えれば「初年兵のビンタ教育」その日の初年兵の立居振舞いのす��てが先輩達によって棚卸しされ、採点・評価されて、その総決算がまとめて行われるのである。私的制裁をやると暴行罪が成立し、禁止はされていたものの、それはあくまで表面上でのこと、古兵達は全員残って、これから始まる凄惨で、滑稽で、見るも無残なショーの開幕を、今や遅しと待ち構えているのであった。
初年兵にとつては、一日のうちで最も嫌な時間がこれから始まる。昼間の訓練・演習の方が、まだしもつかの間の息抜きが出来た。
戦闘教練で散開し、隣の戦友ともかなりの距離をへだてて、叢に身を伏せた時、その草いきれは、かつて、学び舎の裏の林で、青春を謳歌して共に逍遙歌を歌い、或る時は「愛」について、或る時は「人生」について、共に語り共に論じあったあの友、この友の面影を一瞬想い出させたし、また、土の温もりは、これで母なる大地、戎衣を通じて肌身にほのぼのと人間的な情感をしみ渡らせるのであった。
だが、夜の初年兵教育の場合は、寸刻の息を抜く間も許されなかった。皓々(こうこう)とした電灯の下、前後左右、何かに飢えた野獣の狂気を想わせる古兵達の鋭い視線が十重二十重にはりめぐらされている。それだけでも、恐怖と緊張感に身も心も硬直し、小刻みにぶるぶる震えがくるのだったが、やがて、裂帛(れっぱく)の気合
怒声、罵声がいり乱れるうちに、初年兵達は立ち竦み、動転し、真ッ赤に��上し、正常な神経が次第々に侵され擦り切れていった。
その過程を眺めている古兵達は誰しも、婆婆のどの映画館でも劇場でも観ることの出来ない、スリルとサスペンスに満ち溢れ、怪しい雰囲気につつまれた素晴しい幻想的なドラマでも見ているような錯覚に陥るのであった。幻想ではない。ここでは現実なのだ。現実に男達の熱気が火花となって飛び交い炸裂したのである。
なんともやりきれなかった。でも耐え難い恥辱と死につながるかもしれない肉体的苦痛を覚悟しない限り抜け出せないのである。ここを、この軍隊と云う名の檻を。それがあの頃の心身共に育った若者達に課せられた共通の宿命であった。
この日は軍人勅諭の奉唱から始まった。
「我ガ国ノ軍隊ハ代々天皇ノ統率シ賜ウトコロニゾアル……」
私は勅諭の奉唱を仏教の読経、丁度そんなものだと思っていた。精神が忘れ去られ、形骸だけが空しく機械的に称えられている。又虐げられた人々の怨念がこもった暗く重く澱んだ呻き、それが地鳴りのように聞こえてくるそんな風にも感じていた。
勅諭の奉唱が一区切りついたところで、一人の古兵が教育係の上等兵に何か耳うちした。頷いた上等兵は、
「岩崎、班長殿がお呼びだ。すぐ行けッ」
全員の目が私に集中している。少くとも私は痛い程そう感じた。身上調査のあったあの日以来、私は度々辻村机長から呼び出しをうけた。あいつ、どうなってんだろ。あいつ班長殿にうまく、ゴマすってるんじゃないか。あいつ、俺達のことを、あることないこと、班長殿の気に入るように密告してるんじゃないか。同年兵も古兵達も、皆がそんな風に思っているに違いない。私は頑なにそう思い込んでいた。
つらかった。肩身が狭かった。
もともと私は、同年兵達とも古兵達とも、うまくいっていなかった。自分では余り意識しないのだが、私はいつも育ちや学歴を鼻にかけているように周囲から見られていたようである。運動神経が鈍く、腕力や持久力がからっきし駄目、することなすことがヘマばかり、ドジの連続の弱兵のくせに、その態度がデカく気障(きざ)っぽく嫌味で鼻持ちがならない。そう思われているようだった。
夏目漱石の「坊ちゃん」は親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしていたと云うが、私は生まれつき人みしりのする損なたちだった。何かの拍子にいったん好きになると、その人が��人であれ悪人であれ、とことん惚れ込んでしまうのに、イケ好かない奴と思うともう鼻も引つかけない。気軽に他人に話しかけることが出来ないし、話しかけられても、つい木で鼻をくくったような返事しかしない。こんなことではいけないと、いつも自分で自分を戒めているのだが、こうなってしまうのが常である。こんなことでは、同年兵にも古兵にも、白い眼で見られるのは至極当然内務班でも孤独の影がいつも私について廻っていた。
あいつ、これから始まる雨霰(あめあられ)のビンタを、うまく免れよって――同年兵達は羨望のまなざしを、あいつ、班長室から戻って来たら、ただではおかないぞ、あの高慢ちきで可愛いげのないツラが変形するまで、徹底的にぶちのめしてやるから――古兵達は憎々しげなまなざしを、私の背に向って浴せかけているような気がして、私は逃げるようにその場を去り辻村班長の個室に急いだ。
2.玩弄
部屋の前で私は軽くノックした。普通なら「岩崎二等兵、入りますッ」と怒鳴らねばならないところだが、この前、呼び出しをうけた時に、特にノックでいいと辻村班長から申し渡されていたのである。
「おう、入れ」
低いドスのきいた返事があった。
扉を閉めると私はいったん直立不動の姿勢をとり、脊筋をぴんとのばしたまま、上体を前に傾け、しゃちこばった敬礼をした。
辻村班長は寝台の上に、右手で頭を支えて寝そべりながら、じっと私を、上から下まで射すくめるように見据えていたが、立ち上がって、毛布の上に、どっかとあぐらをかき襦袢を脱ぎすてると、
「肩がこる、肩を揉め」
傲然と私に命じた。
私も寝台に上がり、班長の後に廻って慣れぬ手つきで揉み始めた。
程よく日焼けして艶やかで力が漲っている肩や腕の筋肉、それに黒々とした腋の下の毛のあたりから、男の匂いがむっと噴き出てくるようだ。同じ男でありながら、私の身体では、これ程官能的で強烈な匂いは生まれてこないだろう。私のは、まだまだ乳臭く、淡く、弱く、男の匂いと云うには程遠いものであろう。肩や腕を、ぎこちない手つきで揉みながら、私はふっと鼻を彼の短い頭髪やうなじや腋に近づけ、深々とこの男の乾いた体臭を吸い込むのだった。
「おい、もう大分、慣れて来たか、軍隊に」
「……」
「つらいか?」
「いエ……はァ」
「どっちだ、言ってみろ」
「……」
「つらいと言え、つらいと。はっきり、男らしく。」
「……」
「貴様みたいな、娑婆で、ぬくぬくと育った女のくさったようなやつ、俺は徹底的に鍛えてやるからな……何だ、その手つき……もっと、力を入れて……マジメにやれ、マジメに……」
辻村班長は、岩崎家のぼんぼんであり���最高学府を出た青白きインテリである私に、マッサージをやらせながら、ありったけの悪態雑言を浴びせることを心から楽しんでいる様子であった。
ごろりと横になり、私に軍袴を脱がさせ、今度は毛深い足や太股を揉みほぐし、足の裏を指圧するように命じた。
乱れた越中褌のはしから、密生した剛毛と徐々に充血し始めた雄々しい男の肉茎が覗き生臭い股間の匂いが、一段と激しく私の性感をゆさぶり高ぶらせるのであった。
コツコツ、扉を叩く音がした。
「おお、入れ」
私の時と同じように辻村班長は横柄に応えた。今時分、誰が。私は思わず揉む手を止めて、その方に目を向けた。
入って来たのは――上等兵に姿かたちは変ってはいるが――あっ、辰ちゃんではないか。まぎれもなく、それは一丁目の自転車屋の辰ちゃんなのだ。
私の家は榎町二丁目の豪邸。二丁目の南、一丁目の小さな水落自転車店、そこの息子の辰三は、私が小学校の頃、同じ学年、同じクラスだった。一丁目と二丁目の境、その四つ角に「つじむら」と云ううどん・そば・丼ぶり物の店があり、そこの息子が今の辻村班長なのである。
私は大学に進学した関係で、徴兵検査は卒業まで猶予されたのであるが、彼―― 水落辰三は法律通り満二十才で徴兵検査をうけ、その年か翌年に入隊したのだろう。既に襟章の星の数は私より多く、軍隊の垢も、すっかり身についてしまっている様子である。
辰ちゃんは幼い時から、私に言わせれば、のっぺりした顔だちで、私の好みではなかったが、人によっては或いは好男子と言う者もあるかもしれない。どちらかと言えば小柄で小太り、小学校の頃から既にませていて小賢しく、「小利口」と云う言葉が、そのままぴったりの感じであった。当時のガキ大将・辻村に巧みにとり入って、そのお気に入りとして幅をきかしていた。私が中学に入って、漢文で「巧言令色スクナシ仁」と云う言葉を教わった時に「最っ先に頭に想い浮かべたのはこの辰ちゃんのことだった。ずる賢い奴と云う辰ちゃんに対する最初の印象で、私は殆んどこの辰ちゃんと遊んだ記憶も、口をきいた記憶もなかったが、顔だけは、まだ頭の一隅に鮮明に残っていた。
辻村班長は私の方に向って、顎をしゃくり上げ、辰ちゃん、いや、水落上等兵に、「誰か分かるか。」
意味あり気に、にやっと笑いながら尋ねた
「うん」
水落上等兵は卑しい笑みを歪めた口もとに浮かべて頷いた。
「岩崎、裸になれ。裸になって、貴様のチンポ、水落に見てもらえ。」
頭に血が昇った。顔の赤らむのが自分でも分った。でも抵抗してみたところで、それが何になろう。それに恥ずかしさに対して私は入隊以来もうかなり不感症になっていた。部屋の片隅で、私は手早く身につけていた一切合切の衣類を脱いで、生まれたままの姿にかえった。
他人の眼の前に裸身を晒す、そう思うだけで、私の意志に反して、私の陰茎はもう「休メ」の姿勢から「気ヲ付ケ」の姿勢に変り始めていた。
今日は辻村班長の他に、もう一人水落上等兵が居る。最初から突っ張ったものを披露するのは、やはり如何にもきまりが悪かった。しかも水落上等兵は、私が小学校で級長をしていた時の同級生なのである。
私の心の中の切なる願いも空しく、私のその部分は既に独白の行動を開始していた。私はどうしても私の言うことを聞かないヤンチャ坊主にほとほと手を焼いた。
堅い木製の長椅子に、辻村班長は越中褌だけの姿で、水落上等兵は襦袢・軍袴の姿で、並んで腰をおろし、旨そうに煙草をくゆらしていた。班長の手招きで二人の前に行くまでは、私は両手で股間の突起を隠していたが、二人の真正面に立った時は、早速、隠し続ける訳にもいかず、両手を足の両側につけ、各個教練で教わった通りの直立不動の姿勢をとった。
「股を開け。両手を上げろ」
命ぜられるままに、無様な格好にならざるを得なかった。二人の視線を避けて、私は天井の一角を空ろに眺めていたが、私の胸の中はすっかり上気して、不安と、それとは全く正反対の甘い期待とで渦巻いていた。
二人は代る代る私の陰茎を手にとって、きつく握りしめたり、感じ易い部分を、ざらざらした掌で撫で廻したりしはじめた。
「痛ッ」
思わず腰を後にひくと、
「動くな、じっとしとれ」
低い威圧的な声が飛ぶ。私はその部分を前につき出し気味にして、二人の玩弄に任せると同時に、高まる快感に次第に酔いしれていった。
「廻れ右して、四つん這いになれ。ケツを高くするんだ。」
私の双丘は水落上等兵の手で押し拡げられた。二人のぎらぎらした眼が、あの谷間に注がれていることだろう。板張りの床についた私の両手両足は、時々けいれんをおこしたように、ぴくッぴくッと引き吊った。
「顔に似合わず、案外、毛深いなアこいつ」
水落上等兵の声だった。突然、睾丸と肛門の間や、肛門の周囲に鈍い熱気を感じた。と同時に、じりッじりッと毛が焼けて縮れるかすかな音が。そして毛の焦げる匂いが。二人は煙草の火で、私の菊花を覆っている黒い茂みを焼き払い出したに違いないのである。
「熱ッ!」
「動くな、動くとやけどするぞ」
辻村班長の威嚇するような声であった。ああ、目に見えないあのところ、今、どうなってるんだろう。どうなってしまう���だろう。冷汗が、脂汗が、いっぱ��だらだら――私の神経はくたくたになってしまった。
3.烈情
「おい岩崎、今日はな、貴様にほんとの男ってものを見せてやっからな。よーく見とれ」
四つん這いから起きあがった私に、辻村班長は、ぶっきらぼうにそう言った。辻村班長が水落上等兵に目くばせすると、以心伝心、水落上等兵はさっさと着ているものを脱ぎ棄てた。裸で寝台の上に横になった水落上等兵は、恥ずかしげもなく足を上げてから、腹の上にあぐらを組むように折り曲げ、辻村班長のものを受入れ易い体位になって、じっと眼を閉じた。
彼白身のものは、指や口舌で何の刺戟も与えていないのに、既に驚くまでに凝固し若さと精力と漲る力をまぶしく輝かせていた。
「いくぞ」
今は褌もはずし、男一匹、裸一貫となった辻村班長は、猛りに猛り、水落上等兵を押し分けていった。
「ううッ」
顔をしかめ、引き吊らせて、水落上等兵は呻き、
「痛ッ……痛ッ……」と二言三言、小さな悲鳴をあげたが、大きく口をあけて息を吐き、全身の力を抜いた。彼の表情が平静になるのを待って、辻村班長はおもむろに動いた。大洋の巨大な波のうねりのように、大きく盛り上がっては沈み、沈んでは又大きく盛り上がる。永落上等兵の額には粒の汗が浮かんでいた。
凄まじい光景であった。凝視する私の視線を避けるように、流石の永落上等兵も眼を閉じて、烈しい苦痛と屈辱感から逃れようとしていた。
「岩崎、ここへ来て、ここをよーく見ろ」
言われるがままに、私はしゃがみこんで、局部に目を近づけた。
一心同体の男達がかもし出す熱気と、激しい息づかいの迫力に圧倒されて、私はただ茫然と、その場に崩れるようにすわりこんでしまった。
戦いは終った。戦いが烈しければ烈しい程それが終った後の空間と時間は、虚しく静かで空ろであった。
三人の肉体も心も燃え尽き、今は荒涼として、生臭い空気だけが、生きとし生ける男達の存在を証明していた。
男のいのちの噴火による恍惚感と、その陶酔から醒めると、私を除く二人は、急速にもとの辻村班長と水落上等兵に戻っていった。先程までのあの逞しい情欲と激動が、まるで嘘のようだった。汲(く)めども尽きぬ男のエネルギーの泉、そこでは早くも新しい精力が滾々(こんこん)と湧き出しているに達いなかった。
「見たか、岩崎。貴様も出来るように鍛えてやる。寝台に寝ろ。」
有無を言わせぬ強引さであった。
あの身上調査のあった日以来、私はちょくちょく、今夜のように、辻村班長の呼び出しをうけていたが、その度に、今日、彼が水落上等兵に対して行ったような交合を私に迫ったのである。しかし、これだけは、私は何としても耐えきれなかった。頭脳に響く激痛もさることながら、襲いくる排便感に我慢出来ず私は場所柄も、初年兵と云う階級上の立場も忘れて、暴れ、喚き、絶叫してしまうので、辻村班長は、ついぞ目的を遂げ得ないままであった。
その時のいまいましげな辻村班長の表情。何かのはずみでそれを想い出すと、それだけで、私は恐怖にわなないたのであるが、辻村班長は一向に諦めようとはせず、執念の劫火を燃やしては、その都度、無残な挫折を繰り返していたのである。
その夜、水落上等兵の肛門を責める様を私に見せたのは、所詮、責められる者の一つの手本を私に示す為であったかもしれない。
「ぐずぐずするな。早くしろ、早く」
ああ、今夜も。私は観念して寝台に上がり、あおむけに寝た。敷布や毛布には、先程のあの激突の余儘(よじん)が生温かく、水落上等兵の身体から滴り落ちた汗でじっとりと湿っていた。
私の腰の下に、枕が差し込まれ、両足を高々とあげさせられた。
「水落。こいつが暴れんように、しっかり押さえつけろ。」
合点と云わんばかりに、水落上等兵は私の顔の上に、肉づきのいい尻をおろし、足をV字形に私の胴体を挟むようにして伸ばした。股の割れ目は、まだ、水落上等兵の体内から分泌された粘液でぬめり、私の鼻の先や口許を、ねばつかせると同時に、異様に生臭い匂いが、強烈に私の嗅覚を刺戟した。
「むむッ」
息苦しさに顔をそむけようとしたが、水落上等兵の体重で思うにまかせない。彼は更に私の両足首を手荒く掴んで、私の奥まった洞窟がはっきり姿を見せるよう、折り曲げ、組み合わせ、私の臍の上で堅く握りしめた。
奥深く秘められている私の窪みが、突然、眩しい裸電球の下に露呈され、その差恥感と予期される虐待に対する恐怖感で、時々びくっびくっと、その部分だけが別の生き物であるかのように動いていた。
堅い棒状の異物が、その部分に近づいた。
思わず息をのんだ。
徐々に、深く、そして静かに、漠然とした不安を感じさせながら、それは潜行してくる。ああッ〃‥ああッ〃‥‥痛みはなかった。次第に力が加えられた。どうしよう……痛いような、それかと云って痛くも何ともないような、排泄を促しているような、そうでもないような、不思議な感覚が、そのあたりにいっぱい。それが、私の性感を妖しくぐすぐり、燃えたたせ、私を夢幻の境地にさそうのであった。
突然、激痛が火となって私の背筋を突っ走った。それは、ほんのちょっとした何かのはずみであった。
「ぎゃあッ!!」
断末魔の叫びにも似た悲鳴も、水落、上等兵の尻に押さえつけられた口からでは、単なる呻きとしか聞きとれなかったかもしれない。
心をとろけさせるような快感を与えていた、洞窟内の異物が、突如、憤怒の形相に変わり、強烈な排便感を伴って、私を苦しめ出したのである。
「お許し下さいッ――班長殿――お許しッ ――お許しッ――ハ、ハ、班長殿ッ」 言葉にはならなくても、私は喚き叫び続けた。必死に、満身の力を振り絞って。
「あッ、汚しますッ――止めて、止めて下さいッ――班長殿ッ――ああ――お願いッ――お許しッ――おおッ――おおッ―― 」
「何だ、これくらいで。それでも、貴様、男か。馬鹿野郎ッ」
「ああッ、……痛ッ……毛布……毛布……痛ッ――汚れ――汚れますッ――班長殿ッ」
毛布を両手でしっかりと握りしめ、焼け爛れるような痛さと、排便感の猛威と、半狂乱の状態で戦う私をしげしげと眺めて、流石の辻村班長も、呆れ果てで諦めたのか、
「よしッ……大人しくしろ。いいか、動くなッ」
「うおおおー!!!」
最後の一瞬が、とりわけ私の骨身に壊滅的な打撃を与えた。
「馬鹿野郎。ただで抜いてくれるなんて、甘い考えおこすな。糞ったれ」
毒づく辻村班長の声が、どこか遠くでしているようだった。
終った、と云う安堵感も手伝って、私は、へたへたとうつ伏せになり、股間の疼きの収まるのを待った。身体じゅうの関節はばらばら全身の力が抜けてしまったように、私はいつまでも、いつまでも、起き上がろうとはしなかった。
班長の最後の一撃で俺も漏らしてしまったのだ。腑抜けさながら。私はここまで堕ちに堕ちてしまったのである。 瞼から涙が溢れ、男のすえた体臭がこびりついた敷布を自分の汁と血で汚していた。
どれだけの時間が、そこで停止していたことか。
気怠(けだる)く重い身体を、もぞもぞ動かし始めた私。
「なんだ、良かったんじゃねぇか、手間取らせやがって」
おれの漏らした汁を舐めながら辻村班長が言った。
そして汚れたモノを口に突っ込んできた。
水落上等兵は、おいうちをかけるように、俺に覆い被さり、聞こえよがしに口ずさむのであった。
新兵サンハ可哀ソウダネ――マタ寝テカクノカヨ――
(了)
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しゃべりたいことがたくさんあってどうしようもない。書いて散らしていく。
学位プログラム等で関わりのある、学年がひとつ下の後輩(Kとする)に対して苦手意識があった。それが明確になったのはつい先日、プロジェクトのミーティング前に雑談しているときだった。みんなで、学振ヤバいよね〜という話をしていた。学振というのは、日本学術振興会というところでやっている、将来有望な研究者の卵に研究費を支援するプログラムである。倍率はクッソ高い。通過率10%くらいかな?��D進を視野に入れているorD進した大学院生はみんなそれを狙っている。狭き門だ。
去年学振DC1に落ちたわたしが、話の流れで、「わたしは去年書いた申請書が原型としてあるから、作成自体はそれ見ながらやればなんとかなるかな〜」と零した。そうしたら後輩のKが言った。「いや落ちてんだから書き直せよ(笑)」と。
しね、と思った。お前だけはDC1落ちろ、と思った。キメーんだよ、こっちの努力も知らないで。つーかそんなコロコロと研究計画変えられるわけねーだろ��笑)おまえはどんだけ一貫性ない研究してんだよ(笑)ちょうしのんな。ちょうしのんな。ちょうしのんな。
な〜んて思いながらも、それに対して過剰に反応する自分なんか誰にも見せたくないから、てきとうに誤魔化した。誤魔化せていたかどうかは定かではない。とにかくKがうざいな〜と思っていた。だけど後輩だから許せた。これで自分よりも年上だったらドン引きだけど、歳下ならキモいな〜で済む。
だがその後、驚きの新事実が舞い降りた。後輩K、なんと高卒後1年間浪人していたらしく、年齢はわたしと一緒らしいのだ。
その瞬間、そいつが大嫌いになった。アーわたしと同じだけ年齢を重ねてきたくせに、おまえはわたしですら持っている良心を持っていないんだね? と思った。キモキモキモキモ。
またも同じプロジェクトの別の後輩(こちらは女性)と、別件で飲みに行った。話の流れで、恋愛についてしゃべった。彼女はひどくプラトニックな恋愛に身を投じていて、わたしとは違う人���のにんげんだった。彼女もその彼氏も大学院生で、ふたりは性的な経験を持たず、クリスマスに贈り合ったというプレゼントも同年代のカップルが交換するものとしてはかなり子どもっぽくて(示し合わせたわけでもないのに、素で2〜3000円で買える物を贈りあっていた)、ふたりともびみょうに垢抜けてなくて、デートっぽいデートもしているわけではなさそうで、たまにお家で一緒にご飯をたべて、健全に解散するだけの関係で、基本的にすべて割り勘で、お互いに自立を求めていて、親もその関係を知っていて、そんな彼氏の現在の趣味は節約で、外食もしなければ俗っぽい遊びもしない、しかも告白の場所は地元の近くの公園で、初デートはお互いの研究領域にゆかりのある施設、らしい。誕生日くらいは奢ったり奢られたりしないの? とたずねると、べつに割り勘ですね〜、と返ってきた。いい意味でピュアなのだ。彼女は俗っぽい恋愛というものを知らない。
わたしはそれを聞いて、高潔だな、と思った。
彼女にわたしの話をしても引かれるだけだろう。そう思って、あまり自分の話をせずに、ひたすらに聞き手に回った。すてきな関係だね、なんて、思ってもいないことを口にして。
わたしはいろいろと歪んでいるので、汚くない恋愛をせずに生きてきた彼女を羨ましく思っていると同時に、じぶんはこっち側でよかった、とも思っていた。高潔であることは羨ましい。だけどわたしは、そういう付き合いに耐えられない。クリスマスには多少見栄を張ってほしい。仮にその後輩ちゃんがクリスマスに貰ったモノを、わたしが自分の彼氏から貰ったとしたら、発狂して大喧嘩をすると思う。おしゃれなレストランで食事をしたい。飲食店のソファ席は当たり前に譲ってほしい。重い荷物は持ってほしい。愛は目に見えないものだから、お金と時間をかけて愛を具現化してほしい。つまり、わたしにお金と時間を使ってほしい。そうしてくれないと嫌。もっと甘えたい。わがままを聞いてほしい。つねにわたしだけの味方でいてほしい。わたしを何より優先してほしい。わたしに依存してほしい。自立しないでほしい。わたしだけが生きる意味であってほしい。
汚い恋愛をしないと見えない世界というものが確実にある気がする。知るのと知らないのだったら、知っている方がいい。わたしは無知を罪だと思っている節がある。べつに彼女を罪深い人間だと決めつけているわけではないが、恋愛という話題において、わたしの価値観は彼女を傷つけるし、彼女の価値観はわたしを傷つけるものだと悟った。
その後の会話で、彼女の家族仲が良いことを知り、わたしはやっぱり、ほんのすこしだけしにたくなった。彼女が持つ、自分の価値観に対する絶対的な自信は、家庭のあたたかさに起因するものだったのだろう。垢抜けてなくても、世間の恋愛観と自分の恋愛観がすこしずれていたとしても、なにも気にせず、ありのままの自分を愛してもらえると、彼女はそう信じているのだ。ああ、そういうところが妬ましい。両親からありのままを愛されたからこそ、そんな高潔な思考をブレずに持ち続けられるのだ。「〇〇さんのお家では家族LINEとかないんですか?」って無邪気な顔で聞かれたときのことが忘れられない。わたし、家族だけどお父さんのLINE知らないの。
実家がお金持ちな家庭はもちろん羨ましいけれど、それよりももっと羨ましいのは、家族旅行などに行ける関係性の家族である。先に書いた彼女はその典型で、家族とよく旅行をしているらしい。それがなんだか苦しかった。これはわかる人にだけわかってもらえたらいい。
父と母と旅行に行きたいかと言われたら微妙なんだよ。しぬまでに母をどこかに連れて行きたいとは思うけれど、父はべつに……って感じだ。そんなわたしのことを冷たいと感じる人は、自分の家庭を引き続きたいせつにしてください。全員に理解されたいわけじゃない。もっともっと奥深くてどうしようもない感情なんだ、これは。何度も言うけれど、わかる人にだけわかってもらえたらいいの。
月末、やっと母との予定が合い、実家に帰ることになった。妹と弟が家にいない日を狙わないと、わたしはろくに実家にすら帰れない。きっと帰省しても父とは挨拶を交わすくらいでまともに話はしないだろう。
LINEで母が言った。「あなたの部屋がぐちゃぐちゃになっている」と。妹がパニックを起こし、わたしが使っていた学習机をひっくり返したらしい。あの机の引き出しには、実家を出る前に付き合っていた元彼からもらった手紙と、元彼と撮ったプリクラが大量に仕舞われているはずだ。ほんのすこしおもしろくて、ほんのすこししにたくなった。
わたしはきちんと家族という枷に縛られている。わたしは自分の家庭環境の中でていねいに創り上げてきた自分の価値観が揺らぐのが、おそろしいのだ。
上記でなぜこんなに学生プロジェクトのメンバーの話をしているかというと、先日、同プロジェクトで企画した一般向けのイベントがあり、それでプロジェクトメンバーとの関わりが一時的に増えたからである。大学でとある単位を取得するために、あまり得意ではないアウトリーチ活動をした。
企画イベントは大盛況だった。まあ、それは話の本筋とはなんら関係ないので端折る。
イベント参加者に質問紙調査をさせるために、同じくイベント運営メンバーそれぞれからiPadを貸してもらうことになっていた。だからiPadを回収する前日、ブラウザの履歴を削除するように呼びかけていた。やましいものは消せよ、とは言わないものの、まあそういう意味合いを込めて伝達した。当日、回収したiPadの設定をするためにブラウザアプリを開いたら、わたしがとても尊敬しているI先輩のiPadのブラウザタブにアダルトサイトが残っていた。しかもMissAV。おまえ違法サイトで見てんのかよ。セコすぎわろた。しかも大学から貸与されてるiPadでAV観てんのヤバすぎ、大画面を満喫してんじゃねえよ。でもわたしは基本的にI先輩がだいすきなので、完全無欠なI先輩にもそういう人間っぽいところがあるんだ、と思ってすごく安心した。とりあえず、念入りにタブを削除させてもらった。思春期の息子の自慰行為を悟った母親の気分ってたぶんこれかも。
I先輩はイベント後、新幹線の終電で帰宅した後そのまま報告書を書き、夜中1時くらいにこちらに送ってきた。なんだそのバイタリティは。I先輩には敵わない。やっぱり尊敬している。
大学院生は世間という実体からかなり離れたところに位置していると思う。つまるところ、みんな浮世離れしているのだ。
苦手な後輩Kも、子どもっぽい恋愛をしている後輩も、わたしだってそうだ。
学部時代のわたしは中堅私立大にいた。ずっとそこで学歴コンプレックスを患っていたけれど、今となってはそこで4年間、俗っぽさの海を漂えてよかったと思っている。旧帝大はやはり頭のネジが数本ぶっ飛んでるひとが多すぎるし、それがマジョリティになっている。そしてそのほとんどが、自分の感覚が世間とズレていることを自覚していない。
わたしは、世間の感覚を失うことに怯えている。高校や大学のときの友人は社会人になって、社会に揉まれながらも妥協点を見つけて生きている。わたしは、世間から遠ざかりながらも、同時に大学院生(とくに自大)のコミュニティに馴染めない感覚もある。どちらにも振り切れないのだ。それがくるしい。わたしを置いていかないで。
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「もう日本の町じゃない」成長続ける”世界のニセコ”―時給高騰し人集められず…閉鎖する介護事業所も 2/16(日) 17:01配信
パウダースノーを武器に、世界的リゾートに成長した北海道のニセコ地域。投資熱は冷めず、円安を追い風にインバウンド(訪日外国人)の流入も止まらない。食品スーパーには、外国人向けの1折3万円を超える生ウニが並び、飛ぶように売れている。
【写真で見る】北海道各地でトラブル…“迷惑外国人”も出現―雪まつり会場スタッフに“雪玉攻撃”する様子配信
バブルのような好景気に沸く一方で、労働力が枯渇し、時給水準が東京より高い2000円を超えるまでに高騰している。人を集められず、閉鎖する介護事業所も出てきた。
外国人の交通事故も一冬500件を超し、住民とのトラブルも増えている。拡大を続けるニセコの現状に迫った。
スーパーに並ぶ3万円のウニ 地元民は「手が出ない」 倶知安町のスーパーで販売されている1パック3万円を超える生ウニ
ここは本当に食品スーパーなのか――。ニセコ地域の一角、倶知安町の「マックスバリュ倶知安店」には、世界的なリゾート地にふさわしい高級食材が並んでいた。
「外国人客が多い冬期間は観光客に満足してもらう商品を豊富に取り揃えている。やはり味にこだわらないと需要はない」(店長の田村誠さん)
北海道産生ウニが1折で3万2184円。急速冷凍したタラバガニのボイルには2万7864円の値札がついていた。霜降りの和牛もきれいに陳列されている。地元住民が目を丸くするような金額だ。
ウニを前に大興奮の外国人観光客
店内を見わたすと6割が外国人。高級食材をためらいなく、買い物かごに放る。アメリカの男性は「どの商品もアメリカより安いし、こ��品質なら全然高くない。せっかく日本に来ているから、おいしいものを食べないとね」と満面の笑み。かごをのぞくと総額11万5000円の食材が入っていた。
「私には縁がないかな。品ぞろえが良く安く買えるので、ほっとしている」。地元住民の買い物客はうらやましそうに外国人を見つめていた。
外国人ばかり 住民「私たちの町じゃない」とため息 外国人観光客らが歩くニセコのひらふ地区
ニセコ地域は倶知安、ニセコ、蘭越の3町を指す。2023年度の外国人宿泊数は、統計の残る2006年以降最多の延べ73万8800人。12月から3月のハイシーズンは関係者の間で「ニセコ100日戦争」とも言われている。
スキー場のふもとにあり、最もにぎわう倶知安町の「ひらふ坂」は目の前には雄大な羊蹄山が広がる絶好のロケーション。1戸10億円を超えるコンドミニアムや別荘、高級ホテルが並ぶ。
1平方メートルで70万円以上する土地もあり、価格は10年前の倍。札幌の高級住宅地よりも高いところがあり、投資熱は一向に冷めない。 行き交う人の大半は外国人。バス停の行列も外国人だ。「活気があるのはいいが、ひらふはいまや私たちのマチではなくなった」。地元住民の女性が本音を漏らした。
時給2000円超も 開発で上昇する賃金水準 店頭に出されているすき家5号倶知安店の求人
外国人の開発は賃金の高騰をもたらした。人材サービス大手の「ディップ」によると、去年12月のニセコエリアの平均時給は3年前を555円上回る1585円。これは札幌より445円、東京都より117円高い。
地元関係者によると、ひらふ地区の相場が時給2000円、英語を話せるなら2500円。市街地の大手牛丼チェーンでは時給1650円、深夜なら1900円でスタッフを募集していた。
あるホテルのスタッフは「飛び抜けてよい条件は出せないので早めに求人を出して目立つようにしている。たくさんの応募があるので面接するのが大変」と笑う。
別の関係者は「うちを含めて飲食店や宿泊施設は常に人が足りていない」と打ち明ける。
賃金格差大 人材争奪戦に敗れ撤退した法人も 地域内で賃金の格差が生じているニセコ地域
人手不足は地元民の生活を支える施設でも深刻だ。ニセコ地域を管轄する岩内公共職業安定所によると、介護や接客などのサービス業の有効求人倍率(去年11月)は4.52。人手が足りず、壮絶な争奪戦となっている。
倶知安町では、訪問介護事業所と認知症対応型の共同生活介護施設の2つの事業所が去年10月までに相次ぎ閉鎖した。
運営する社会福祉法人によると、理由は「働く人が集まらない」。他の地区よりニセコ地区の単価を上げて求人を出していたが、5年間応募はゼロだった。
物価高や最低賃金の上昇が追い打ちをかけ、廃止を決めた。利用者約20人は町内2か所の事業所に引き継がれた。
閉鎖する介護事業所もあり、高齢者にしわよせが
ある町内の事業所には8人が移った。そもそも人手不足でヘルパーを増やせないので、以前からいた利用者にしわ寄せが及んだ。 「週3から週1に減った方もいる。お金を払うからもっと利用したいと言われても対応できない」(利用者を引き受けた事業所の職員)
この法人が運営する別の事業所で働いていた従業員が内情を明かす。
「介護は大変なわりに時給が1000円ちょっと。ひらふはベッドメイキングでも時給2000円。あまりにも賃金の格差がある。ひらふ辺りはもう日本の町じゃない」(元従業員)
介護事業所の閉鎖はすぐに町内を駆けめぐった。倶知安町で暮らしてきた70代女性は不安を口にする。
「いまは人手不足の時代なので、介護する人も少ないのは仕方ないが、年齢が年齢なので不安。やはり最期は倶知安で過ごしたい」 交通事故の4割外国人 日々の生活に不安 夜も外国人でにぎわうひらふ地区
北海道警倶知安署によると、ニセコ地域で昨冬に起きた交通事故は前年同月比133件増の1024件。そのうち45%を外国人が占めた。大半は冬道に不慣れな人の操作ミスが原因だが、地元住民にとっては不安の種だ。
「交差点で一時停止しない。スピードを出して走っている」「気を付けないと。対向車線を走ってい��外国人がいるので」(いずれも地元住民)
日本の法律を確認せず、自国のルールや価値観で車を運転することもある。
1月13日未明、ひらふ地区で、オーストラリア国籍の男(31)が酒気帯び運転の現行犯で逮捕された。
警察の調べに男は「自国のルールでは少しアルコールが残っていても大丈夫なので、日本でもいいと思った」などと供述した。
スキーヤーの連絡手段? 不法電波で飛び交う外国語 パウダースノーを求めてやってきたスキーヤーら
法令違反は道交法にとどまらない。違法な周波数で無線を使用するケースも多い。総務省の出先機関、北海道総合通信局によると、1月の調査で確認された121回の不法電波の交信のうち、114回は外国語だった。
バックカントリーが盛んなニセコでは、外国人のスキーヤーらが仲間と連絡を取るために無線を使っているという。
「パトカーや消防、航空機の通信が妨害され、人命に危険を及ぼ��可能性がある」(北海道総合通信局)
悪意はないとみられるが、明らかな違法行為だ。
物価高で「普通の生活」さらに困難に 識者の懸念 倶知安町駅で行われている北海道新幹線の延伸に向けた工事
倶知安町の人口は1万7000人。外国人が20%以上を占める。
ニセコ人気の先行きは――。北海道の不動産に詳しいアナリスト、志田真郷さんは今後も投資が進むと分析。物価の上振れで、家賃の高騰し新たな施設が建設しづらくなる。地域住民が生活しづらい状態は加速するとみている。
新幹線の開業を知らせる看板
「ニセコは海外の所得水準に合わせて上振れしている。住宅地の価格も上がっていて、通常の住宅地や商業施設、介護施設が成立する水準ではなくなってきている。生活の利便性も下がっていくだろう」
夜も外国人観光客でにぎわう
オーストラリア人がニセコに投資し始めてから20年がたつ。ニセコはアイヌ語で「切り立った崖」の意。隔絶された豪雪地帯から世界の富裕層を魅了する高級リゾートとなった。
北海道新幹線が延伸されると、札幌との移動は2時間超から25分に短縮される。インバウンドの流入や投資は止まる気配はない。 パウダースノーを武器に、世界的リゾートへと成長したニセコ。最もにぎわう「ひらふ坂」は見渡すかぎり外国人で、まるで異国のようだ。
スキー場のふもとにある倶知安町は人口2万人弱の町。平均時給は東京を上回り、ひらふでは、時給2000円超えはめずらしくない。「ひらふ辺りはもう日本のマチではない」。地元住民が嘆くのも無理はない。
深刻なのは、介護事業所の相次ぐ閉鎖だ。撤退をよぎなくされた事業所によると。他の地域より単価を上げて求人を出しても応募は5年間ゼロだった。「あまりに賃金の差が大きい」(介護事業所の職員)。たしかに介護職の時給はひらふの半分ほど。格差が生まれ、従来の地域コミュニティーをゆるがしかねない事態になってしまった。
北海道新幹線の延伸が予定され、ニセコへのインバウンドの流入や投資は止まる気配はない。「最後は倶知安で過ごしたい」。取材中に何度も聞いた高齢者の言葉が脳裏に浮かぶ。地元住民の思いは届くのだろうか。
※この記事は北海道ニュースUHBとYahoo!ニュースとの共同連携企画です。コロナ禍からのインバンドのV回復に追いつかず、オーバーツーリズムの危機に直面する北海道観光の現状を追いました。
(「もう日本の町じゃない」成長続ける”世界のニセコ”―時給高騰し人集められず…閉鎖する介護事業所も(北海道ニュースUHB) - Yahoo!ニュースから)
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与格構文に対する私の最初の印象は、「厄介な構文だなあ」というものでした。与格構文では、「私は〇〇をする」ではなく、「私に〇〇がやってくる」とか「私に〇〇が宿っている」とか、わざわざまわりくどい言い回しをします。つまり、主語を主格で表現するのではなく、与格として用いる。 ��えば「私はあなたを愛している」が与格構文になると、「私にあなたへの愛がやって来てとどまっている」というような表現になる。あるいは「風邪を引いた」という時は、「私に風邪がやって来てとどまっている」。 こうした与格構文がどんな時に使われるかというと、「意志や自分の力の及ばない感情や生理的な現象、嗜好、状況、また行為の結果や影響などを表現する時」というのが教科書的な説明です。つまり、自分の行為における原因が自分の意志の外部にある場合、「行為の否応なさ」を示すときに、この与格構文を使うと大学では習うわけです。 國分 なるほど。確かにそれは、「主語が過程の外にあるか内にあるかが重要である」と書いた、『中動態の世界』の議論と重なってきますね。 中島 だから驚いたのです。与格構文で“I love you”というのは、自分が相手を合理的に分析して、その結果、あなたへの愛が自分の中に生まれる、というのではなく、「愛がとめどなく私にやってきてとどまっている」と表現される。そこには、「それは自分の意志では致し方ないことなんだ」というニュアンスがあります。 「愛がどこからかやって来る」なんて、何だかロマンティックですよね。私もその時はそう思うだけで、それ以上深くは考えませんでした。「厄介な構文」と思った理由は、何を「私は~」で表現するのか、あるいは「私に~」と与格構文を使うのか、その区別がなかなか難しいためです。ロマンティックだけど、なかなか厄介――その時に感じた印象は、その限りのものでした。 しかし大学院へと進み、実際にインドを訪れるようになってから、私の中でこの与格構文についての問いが再び浮上してきたのです。当時勃興していた「ヒンドゥー・ナショナリズム」をテーマに文化人類学的なフィールドワークを当地でしていたのですが、現地の人にインタビューをする際にいきなりヒンディー語で話しかけると、警戒されるんですよ。「えっ、何だこいつ。何でヒンディー語を話すんだ」というような戸惑いが露骨に顔にあらわれる。日本にいて、突然外国人から日本語で話しかけられると、驚くじゃないですか。それと同じです。だから最初は英語で話しかけるようにしていました。10分ぐらい英語で話した後に、ヒンディー語へ切り替える。 その瞬間、相手の関心がグッと私に向くわけです。「あれ、君はヒンディー語できるの?」「誰から教わったの?」と“攻守”が逆転し、私の相手に対する関心以上のものが私に向けられる。そうなれば、調査もスムーズにいくことが多かったのです。 私が英語からヒンディー語に切り替えた瞬間、相手が私に「えっ、ヒンディー語できるの?」と尋ねるわけですが、その文章が与格構文なのです。つまり実際には、「あなたにヒンディー語がやってきてとどまっているの?」という言い方になる。 もちろんヒンディー語には、与格構文ではない「あなたはヒンディー語が話せるのですか?」という表現もあります。全てが与格構文で統一されているわけではありません。しかし私が経験した限りでは、多くの人が「お前にはヒンディー語がやってきてとどまっているのか?」という言い方をしてくるわけです。 大学の���学の授業では、あくまで文法上のルールのひとつとして与格構文があると習ったのですが、現地で実際に会話してみると、微妙なニュアンスがそこにあることに気づくわけです。というのは、先ほど紹介したヒンディー語の教科書にあった説明です。そこには、「意志や自分の力の及ばない感情や生理的な現象、嗜好、状況、また行為の結果や影響などを表現する時」に与格構文を使うとあるわけですが、はたしてこの場合、つまり「ヒンディー語を話す」ということは、「意志や自分の力の及ばない感情や現象、あるいは結果や影響」なのでしょうか。 「ヒンディー語を話す」というのは、自分の意志によるものと考えるのが普通じゃないですか。ところが彼らはそう考えない。だから「意志や力の及ばない」ものとして、与格構文を使う。彼らは「言葉を話す」ということを、「自分の意志や自分の力が及ばないもの」と考えていることがわかる。
第1回 言葉はどこからやって来るのか――中動態と与格構文 | 國分功一郎×中島岳志「立ち尽くす思想」 | 國分功一郎 , 中島岳志 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社
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「連絡が来ない」「避けられてる気がする」 復縁に焦りは禁物です。 状況を丁寧に分析して、相手の心理を読み解くことが成功への第一歩。 復縁のお悩み、お気軽にご相談ください。
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二次創作ゲーム|ゼロからの脱出 ①ゲームづくりの発端・使用ツールなど
5/25~26、スグアオWebオンリー「ゼロから、また君と。」に参加させていただきました!
弊サークルはイベント合わせでブラウザゲーム『ゼロからの脱出』を展示しておりました。 予想外に多くの方に遊んでいただき・温かなご感想をお寄せいただきおひとつおひとつが本当に嬉しいです、ありがとうございます🙇
初のゲーム制作はひたすらヒイヒイでしたが学びも多く、とっても楽しかったです……!! ゲームそのものの制作方法を尋ねていただくことも多々あり、わたし自身の備忘(日記)を兼ねて何本か記事に残��うと思います🍎
━━━━━━━━━━ ①ゲームづくりの発端・使用ツールなど ②設定とキャラ定義、コンセプト ③ロゴ・UIデザイン ④未定(シナリオ、謎づくり……) ━━━━━━━━━━
※この記事内にゲームシナリオのネタバレはありません
┃なんでゲーム?
サークル参加するぞ!と決めた当初は久々の本だぁ~とウキウキSAIを起ち上げネームを切っていたのですが(またSAIで原稿してる……)オンラインイベント=手渡しで頒布できない……!というのがちょっぴり寂しくなり、それなら逆にオフラインではやりにくいことをやろう!という突発的な思考が発端でした。 ※地方在住の頃からこれが理由で過去一度しか同人誌の通販をしていないド不親切サー
┃使用したソフト
今回ゲーム制作に使用したツールはティラノビルダーです! 「🔍️ゲーム 自作 ソフト」で調べた中ではわたし的に一番とっつきやすそう……!と感じました(公式サイトのKV内にHTML5とCSS3がバーンと出ていたあたりから……) なにより無期限の無料版(Pro版との違いは一部機能制限)があるのがありがたすぎます~!!
画面はこんな感じ
この左側のコンポーネントをドラッグアンドドロップするだけで直感的にノベルゲームができちゃうよ🎶というのがティラノビルダーの強みです。
ちょっと凝ったアニメーションや脱出ゲームのようにギミックがあるものを作る場合は、一部にどうしても「ティラノスクリプト」という独自の記述法を使って直接プログラムを打ち込む必要が出てくるのですが、単純な会話~選択肢分岐だけであれば立ち絵・背景・セリフ(+お好みでスチル)さえあれば数分で動かせてしまう感動……!!
(プロの方からしてみればPythonやRubyあたりの言語を根っから学んだ方が近道なのでは……?と思われるのかもしれないという空気は感じつつ、正直まだこの時点では「本当の本当にゲーム作(れ)るのか……?」という躊躇いがあり……)
┃何ゲーにするか問題
CP作品である以上はノベルゲームが妥当かな……?というボンヤリしたイメージだけ持ちつつ、とりあえず選択肢で分岐するマルチエンディングタイプのゲームとしてプロットを書き始めました。
当初はキタカミの里が舞台で、里のはずれにある謎の廃墟を久々に再会したスグアオが課題を兼ねて調査に行く……という感じの物語でした(無事に解決してオモテ祭りで笑い合うトゥルーエンド・一生閉じ込められてそれでもいいよね……になるメリバエンド・片方が乗っ取られて手ひどい扱いを受けながらも絶対にいつかお互いを取り戻してみせる……!なバッドエンド、もうひとつ特殊な選択肢を選ぶとちょっとえっちな隠しエンド)
とここまで書いてから一晩寝かせて感じたのは、これフツーに字書きメインの作家さんがテキストでリンク分岐させて書いたものの方が読みやすくね……?という"なんかわざわざゲームにする意義が足りないな"感でした🤔いや、ノベルゲームってそういうものではあるのですが……
■欲しい ・ゲームである意義(わざわざ操作していただくに足りる何か) ・他CPでは成り立たない、スグアオである意義
■避けたい ・これただの読みにくいSSじゃね?感 ・ただゲーム作ってみたかっただけ(スクリプト学習に気を取られすぎて肝心の内容が薄い)じゃね?感
もちろん立ち絵の表情変化やモーション、背景、BGMや効果音が存在するだけで"ゲームとしての意義"になりますが、そんなものはSSを読んでいれば読み手としては脳内再生で間に合ってるものであって、わざわざわたしが描いた・付けた情報で縛り付けるのはいらん世話なんだよォ! と当時のメモに書いてありましたが全然それはそれでアリと思いますヨ……!(未来のわたしより)
┃脱出ゲーム……か……!
ノベルゲー用のビルダーでできるかできないかは別として、ストーリーと絡めやすいゲームといえばやはり真っ先に浮かぶのが脱出・推理系の謎解きゲームです。
わたし自身は謎解きといえばここ数年リアル脱出ゲームばかり遊んでいましたが(あと原神のイベントやフィールドギミック)、まさにflash~HTML5登場時に全盛を誇っていたあの……DL不要でアイテム欄がある形式のやつ……! 脱出ゲームであればヒントページを設けることで難易度調整も可能だし、付加価値として普段脱出ゲームを遊ばない方にも"ああ!そういうことか!"のあの瞬間を感じていただけたりするのでは……?!というワクワクがここで生まれました👶(差し出がましいですがこれは脱出ゲー好きである"わたしが作る"意義にもなるかも!と)
じゃあ「何から脱出するの?」については改めて別記事で「コンセプトについて」の題目で書きたいと思います。
■ボツネタ 謎ではなくミニゲーム(パネル合わせやターン制の簡易戦闘)をちょこちょこ挟む案も考えたのですが、シンプルなものであるほど難易度設定(どうしてもクリアできない時のフォロー)が難しいのでNG
アオイの意識を取り戻すためにタイピングゲームでひたすらスグリに気持ちの告白をさせる&正答率に応じたゲージ量で分岐とかいうトンチキ羞恥案があったのですがタイピングゲーム=デバイス(PCか否か)によって操作難易度やUIが変わりすぎるのと単純にかわいそうなのでNG
あと考えるまでもないパターンですがホラーは苦手な方を門前払いしてしまうのでNG👻💦 でもちょっとやってみたい、スグアオパニックホラー……(キビキビは……?)
┃必要な素材
そうと決まればイベントまで3ヶ月、楽しいものを作るぞ! ということで用意する素材を一覧化……
シナリオ
謎解きギミック
立ち絵(表情・髪型差分)
背景
スチル絵
BGM
効果音
アイテムの絵
UIデザイン
ロゴ
タイトル絵
ヒントページ(サイト)
BGM・効果音に関してはここ数年ボランティアで実況動画の編集をやらせてもらっていたのもあり、いつもお世話になっているサイトさんで選出させていただきました!
使用させていただいた音源についても、また別記事で紹介できればと思います🎶
next:②設定とキャラ定義、コンセプト(仮)→
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2024年5月24日(金)

<SOU・SOU>から毎月足袋下2足と手ぬぐいが届く頒布会、水無月号が届いた。今月のデザインは<いくばく模様>とのこと、なるほど、漢字で書くと<幾何>となるがそこから図案化するのは大変な仕事だろう。基本は友人たちへのプレゼント用に(ツレアいが)保管しているのだが今月号は自分で使ってみたい、<いくばく>という言葉の響きが妙に気に入ってしまったのだ。

5時30分起床。
洗濯。

朝食。
珈琲。
可燃ゴミ、30L*1&45L*1。
今日はツレアイは休み、一人で出勤する。

順調に到着する。
昨日の<スタディスキルズ(教育学科)>の提出レジュメをチェック。
金曜日は2限・3限<スタディスキルズ(栄養学科)>、今週は先週図書館で借りた本を紹介するためのレジュメ作成が課題。火曜日(看護学科)クラスは課題だけを与えて自分たちでやらせるが、木(教育学科)金(栄養学科)については、最初に丁寧に説明して入口を潜らせる必要がある。ただ、内容以前にタイピングが遅くて作業が進まないものが例年より多い。次年度は担当から外れるが、学生たちのPCとのつきあい方について、抜本的な検討と対応が必要だ。
いつもはO姉と一緒に帰路に着くが、残って仕事をするとのことで1人で退出する。

往路と帰路の燃費が全く同じというのは初めての体験。
残り食材を考えて、今夜は大根を煮ることにして準備開始。
ツレアイは、午前中にあれこれ用事を済ませ、午後から<雪舟展>に行ってきたとのこと。平日でなければ落ち着いて観られなかったであろう。

息子たちの夕飯、炊き合わせとサラダとリンゴwithスパークリングワイン。
録画番組視聴、刑事コロンボ。
第3話「構想の死角」/ Murder by the Book 次回放送日: 2024/05/24(金)26:15〜 高層ビルのオフィスで作家が一心不乱にタイプライターを叩いていた。ノックの音が聞こえ、ドアを開けに行くと、そこにリボルバーの銃口と男の顔がのぞいていた。作家の名前はジム・フェリス。リボルバーを構えていたのはケン・フランクリンといい、二人はコンビのベストセラー作家だった。
第4話「指輪の爪あと」/ Death Lends a Handシーズン 1 次回放送日: 2024/05/24(金)27:45〜 ブリマーは、ロサンゼルスきっての実績を誇る探偵事務所の所長。その朝は、2人の客が訪れる予定だった。ブリマーは隣の部屋に1人の客を残し、話を聞いているように指示すると、もう1人の客であるアーサー・ケニカットを部屋に通した。ケニカットは、ブリマーに妻の浮気調査を依頼していた。
片付け、入浴、体重は300g増。
パジャマに着替えて日誌書く。
apple からOSアップデート、iOS & iPadOS 17.5.1

帰宅後の買い物に出なかったので、3つのリング完成ならず。
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会見の質疑応答では、子会社のNTTドコモに関し「ネットワーク品質に嫌気が差してやめた人など、契約者数の影響はあったか」という質問が出たが、NTT代表取締役社長の島田明氏は「アンケートを取ったわけじゃないので分からないが、あまりいないんじゃないかと思っている。自分でも言うのも変だが、このところ(ドコモは)一所懸命頑張っている」と説明した一方で、「コロナが明けてからのトラフィック量を調査すると、倍ぐらい上がっているところもあった。それに対しての対応が少し後出に回っていたことについては反省している」という。 島田氏は第2四半期決算で「(対策状況について)12月までにドコモは90%と言っているが、できるだけ早い段階で100%、いや120%まで持ち上げたい」とドコモに“発破”をかけており、ドコモ井伊社長は「2000の点と50を超える路線を追加投資をしてでも完了させる。それを100%として考えるとそれ以外の点と線もしっかり増強しなさいという風に受け止めている」としていた。 この改善計画について、「計画で申し上げた12月末までの改善は全てやりつくした。どうしても基地局を増設しないといけない部分もあるので、折衝に時間がかかり年を越えている、もしかすると年度を越える部分もあるかもしれないが、着実に改善している」「通勤路線の沿線の部分も、相当程度改善してきている。これからアプリのところまでしっかり管理し、品質を向上してまいりたい」と、改善が順調であるとアピールした。
ドコモの回線品質に嫌気さしての解約、「あまりいないんじゃないか」とNTT島田社長 - ITmedia NEWS
私の場合、ドコモの回線品質の顕著な劣化を実感した結果、解約ではなく安いプラ��に変更し、浮いた費用でau回線の格安simとのデュアル運用に切りかえた。
最近のドコモはつながってるときはいいけど突然通信が切れることが多すぎる。NURO光かよ。
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『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空、『ONE PIECE』のルフィなど、世代を超えて愛されてきたコミック界の人気キャラたち。最近でも『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『東京卍リベンジャーズ』『SPY×FAMILY』『【推しの子】』など、ヒット作は数多く生まれているが、かつてのような“圧倒的スター”キャラはいないように思う。その背景には、電子書籍の定着が関係しているようだ。また、支持される“ヒーロー像”にも多様化が見られる。国内最大級の品揃えを誇る総合電子書籍ストア・ブックライブに、令和の人気キャラの傾向を聞いた。 【写真】泉里香の“ナミ”に絶賛の声、爆弾たわわボディを大胆披露で「完成度高すぎ!」
■「令嬢もの」がトレンドなぜ? ハラハラより“安心感”、お決まり展開求める電子読者層
常時1万冊以上の無料漫画を配信し、利用者数は1500万人以上に上るブックライブ。2011年のサービス開始以来、同社が牽引する形で電子書籍が徐々に浸透し、コロナ禍でさらに加速。斜陽と言われ続けた出版業界だったが、急伸した電子書籍の売上により、21年には市場全体でV字回復を遂げている。 いまや幅広い層が電子漫画を読む時代となったが、同社の書店員を務めるすず木さんは、人気作品の多様化を実感しているという。 「昨今は作品自体が多様化しており、分かりやすい王道もありますが、現在流行として外せないジャンルは“令嬢もの”や“異世界転生”。とはいえ、人気作品はバラバラであり、さらには入れ替わりの早さ、消費されるスピードも早いのが特徴と言えます」(ブックライブ書店員・すず木さん/以下同) 紙媒体が主流だった時代は、作品の世界観にどっぷり浸かり、主人公が辿る軌跡や物語の行く末をじっくりと味わう読者が多かった。しかし、電子漫画が主流となり、SNS上でも作品が投稿されるようになった今、スキマ時間や移動中などでもサクッと手軽にいつでも読めることから、Z世代を中心に、分かりやすく、展開の早い作品を好む層が増えてきた。 趣味の分野においてもタイムパフォーマンスが重視される昨今、漫画にもスピード感が求められ、結末がどうなるか分からないハラハラ感よりも、予定調和な安心感が得られる作品が多い。その点、トレンドの“令嬢もの”は、婚約破棄されました、でも今は新たなイケメンに溺愛されています…、という分かりやすいシンデレラストーリーが心地良いのだろう。 また、『巨人の星』のような汗水たらす苦労ばかりでなく、「その人に合った頑張りをすればいい」という意識の変化も見られる。そもそも努力のない、いわゆる「俺TUEEEE」系だと、元々主人公は最強であり、バッタバッタと敵をなぎ倒す爽快感ある作品も増えている。 「友情・努力・勝利のような王道も人気は変わらずありますが、例えば、今春映画化され話題となった『BLUE GIANT EXPLORER』の宮本大は、サックスをめちゃくちゃ練習しているはずですが、暑苦しい修行シーンとしては描かれていない。コミック界全体的に努力の押し付けが消え、どんどんサクセスしていく姿を見たい、結果を早く見たいといった読者のニーズに沿った展開が多くなった印象です」
■圧倒的スターは不在? 従来のヒーロー像とは「真逆」のキャラが新たな人気者に
人気作品の多様���に伴い、支持されるキャラクターも一辺倒ではなくなってきている。同社では、日々の勇気や感動、豊かさを与えてくれるキャラクターたちに対し感謝を贈る賞として、2年前に『マガデミー賞』を設立したが、ノミネートされたキャラクター勢にもその傾向が顕著だという。 これまでに2回開催され、今年で3回目。「第1回主演男優賞」には『ミステリと言う勿れ』の久能整、翌年の同賞には先述の宮本大が選出された。審査で最重要視されるのは、“今”にふさわしいか否か、ということであり、その時代を象徴する人間性を持つキャラクターが浮かび上がってくるアワードだ。 年間2000冊以上の漫画を読むというすず木さんは、初回から審査員を務めており、「読者の方々の強い推薦を元に選ばれる賞ですが、特に2022年の結果で顕著に思ったのが、“圧倒的なカリスマは減ったな”という印象です。絶対的1位はおらず、審査が難航することも多々あります」と明かす。 これは「主演男優賞」を見れば著しい。第2回受賞の宮本大(『BLUE GIANT EXPLORER』)は、世界一のジャズプレイヤーを目指す従来の熱血ヒーロー。一方で、第1回受賞の久能整(『ミステリと言う勿れ』)は“頑張らない”が、多角的な視点で、人が日頃からモヤモヤしていることを言語化して人にぶつけるという、これまでになかった新しい価値観を持ったキャラだ。令和に愛される2人のヒーローに共通点がないのだ。翻って過去を見れば、先述の悟空やルフィ、『北斗の拳』のケンシロウ、『ベルセルク』のガッツ、『ガラスの仮面』北島マヤに姫川亜弓など、わかりやすいカリスマキャラが多かった。 久能整に関しては、天然パーマで見た目は冴えず、インテリで奥底にはコンプレックスを抱え、ちょっと“面倒くさい”性格。従来の主人公の「真逆」とも言えるキャラクターだ。すず木さんは、昭和、平成、令和の価値観が混在し、様々な世代間ギャップがぶつかっている今だからこそ、支持されたキャラクターなのではないかと分析する。 「上の世代の人の言うことを聞く、決められたことに従う、と言う時代ではなく、それぞれがそれぞれの主張を発信し、上の世代も価値観のアップデートが求められる時代です。ハラスメント問題、炎上、LGBTQ問題、さらにはコロナ禍があり、人々がそれによる価値観のずれやストレスを抱える中、そういったモヤモヤを言語化してくれる整くんが時代の代弁者として評価されているのではないかと思います」
■ちいかわ人気の根底に「漫画」あり、辛い現実生きる現代人に突き刺さるニヒリズム
昨年は、審査員特別賞に「ちいかわ」が受賞したことも話題になった。2020年にTwitter上で誕生した漫画「ちいかわ」は、21年に単行本刊行、22年にはアニメ化され、日本キャラクター大賞グランプリ、SNS流行語大賞を受賞。一過性の人気にとどまらず、現在もあらゆる分野で絶えず発売されているコラボグッズの数々は、飛ぶ勢いで売れている。その根底には、「漫画」が起因しているという。 「『ちいかわ』は単なるかわいいだけのキャラでなく、そのシュール感、ニヒリズムが上手く掛け合わさって癖になる面があると感じます。また、従来のキャラクターのようなハッピーな世界ではなく、アンハッピーな世界で生きるという、かわいい系では未だかつてなかったキャラ。その中で、不満を言わずに頑張る姿が応援したくなるのでしょう」 ちいかわは、コロナ禍の時期に誕生し、急激に人気を伸ばしたキャラクターだ。現在も物価高騰、戦争など暗い話題が多く、大勢の人々が苦しい生活を強いられている。そういった辛い現実に向き合う中、ハッピーしかないファンタジーには入り込めず、自分達以上に過酷な状況で頑張るちいかわの姿がリアルな共感を呼んでいる、ということらしい。 かように時代によって求められるキャラは変わっていく。人気アニメや実写の数多くが漫画原作であり、世界に誇る日本のキャラクター文化は漫画から生まれていると言っても過言ではない。今年も5日より、『マガデミー賞2023』の一般推薦がネット上で始まった。今回はどんな顔ぶれが揃い、いかなる世相が浮かび上がってくるのか、期待したい。
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「叫び」を執筆した経緯について
私の書いたSF掌編「叫び」が、第3回かぐやSFコンテストにて審査員特別賞を受賞しました。
私にとって、かぐやSFコンテストで最終候補に残ること、もしくはKaguya Planetに作品が掲載されることは、ひとつの大きな目標でした。それを上回る結果に驚きつつ、喜びを噛みしめています。
大賞を受賞された暴力と破滅の運び手さん(「マジック・ボール」推し作品でした!)、読者賞を受賞された牧野大寧さん、おめでとうございます。
他の候補作も素晴らしいものばかりで、この10作で最終レースを走れて幸せでした。『新月2』でまたご一緒できることが、光栄で、恐ろしいです。
***
以下の文章は、「叫び」を執筆した経緯について書いたものです。
いったん送り出した作品については、あまりコメントしないようにしています。作品の陰から糸川という人間が顔を出したところで、ノイズになることはあっても、プラスに作用することはない、余計なことはしゃべらず黙っとこ、という考えです。
今回、例外的にやってみようかな、という気になったのは、過去の二度のかぐやSFコンテストの際に、最終候補作の著者の幾人かが思考の過程をブログなどで明かしてくださったことを思いだしたからでした。それらの文章に、その向こうに覗く生身の人間のすがたに、技術面においても精神面においても、大いに助けられてきた。その一つひとつをふりかえっていたら、自分もなにか書いておきたくなりました。
長くなりますが、よろしければお付き合いください。
ーーー
・テーマ「未来のスポーツ」への率直な感想:
お題発表を受けての率直な感想は「むり」でした。
スポーツは苦手です。興味も、あるかないかで言えば、ありません。
なんとか書けるかもしれないのは、経験のある水泳、持久走、バスケットボール?
あるいは(ここ数年の自分の関心事項のひとつが「人間以外の生き物との共生」なので)動物が関わる流鏑馬、乗馬、競馬、ドッグレースあたりならば、興味が持てるかもしれない。
そんなところからネタ出しをはじめたのですが、良い案が浮かばず、足踏み状態がつづきました。
ちなみに、オリジナルの競技を作ることについては、考えもしませんでした。4,000字の尺のなかにルール説明から競技シーンまでを収めるのは技術的に不可能だと思ったからです。この難題に果敢に挑んだ作品のひとつ「城南小学校運動会午後の部『マルチバース借り物競走』」の読者賞受賞は、嬉しく、気持ちのよいものでした。
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・「かぐやSFコンテスト」という場をふまえて:
「私たちは、”世界の人々に読まれる”という前提でSF小説を書いてもらうこと(略)で、日本のSFを更に前進させていきたいと考えています。」
コンテストのステートメントにあったこの言葉を、私は以下のように解釈しました。
「もしも世界中のひとと対話ができるなら、なにについて話したい?」
わくわくする問いかけです。遠くを見ようとすることで視野が広がり、ふだんの自分には書けないものが書けるような気がしてきます。
伝えたい、とか、訴えたい、とかではなくて、意見を交換し、語りに耳を傾けあい、それぞれの日常に戻ってからも考えつづけたい。そんな、私たちみんなにとって大切な話題ってなんだろう?
ただ、これに拘りすぎると、おそらく作品が押しつけがましくなってしまいます。
あまり意識せず、だけどふんわりと頭の片隅に漂わせておく。そのていどに留め、モチーフやテーマを探しつづけました。
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・はじめに書こうとした話:
デザインド・アスリート(競技をするために遺伝子操作で作り出された強化人間の意。造語)の女子短距離走選手が、事故によって心身に傷を負う。乗馬療法を受けるために訪れた牧場で、彼女は、今は存在しない競馬という競技のために作られた、サラブレッドという種の馬と出会う。役目を失い絶滅危惧種となったサラブレッドと交流するなかで、その姿に自分自身を重ねるようになり……
という話を考えていました。
ざっと書き、捨てました。
これじゃ、馬が人間を描くための道具になっている。
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・馬を描くなら馬の話を:
人間を描くための道具として、馬を使いたくない。そう思ったのは、私が日頃から人間中心主義を居心地悪く感じているからです。馬を出すならば馬の話を書こう。そう決めて、最初の案はボツにしました。
でも「今は存在しない競馬という競技」という切り口は、悪くないかも。その世界の競馬は、どうしてなくなったのだろう?
答えを探しつつ調べものをしてゆくうちに、徐々に「叫び」の原型が定まってゆきました。
人間を描くための道具として馬を使いたくないと書きましたが、馬を描いたことで人間の話にもなるのは、大いにありです。
結果的にはそういう話が書けたのではないかと思っており、また、感想のなかにもその部分を汲み取ってくださったものをみかけ、ありがたいなあ……と頭を下げました。
ーーー
・馬をどう描くか:
おおまかな形が定まってからも、考えることは尽きませんでした。
もっとも大きく、かつ根本的な悩みは、「馬と人間の関係」や「馬(をはじめとする動物)の倫理」というテーマの難しさでした。
この複雑で繊細な問題を、資料から得た知識しか持たない自分に扱えるだろうか。馬の関わる産業と文化を、覚悟をもったうえで馬とともに生きている人たちを、ただ雑に批判することになってしまわないだろうか。
また、語るための言葉をもたない相手の声を都合よく捏造して「代弁」するのは、暴力的な行為でもあります。
馬という、おそらく人間とはまったく異なる形をした心をもつ存在を、人間に寄せた形で描くことが、このテーマを扱う上で最適な方法だとも思われない。
にも関わらず書かずにいられなかったのは、改めて資料にあたればあたるほど、前々から気になっていた馬と人間の関係の不均衡性から、いよいよ目を逸らすことができなくなっていったからです。
人間とともに走ることを愛し、競走馬として生きることに幸福を感じる馬も、もちろんいるでしょう。
けれど、かれらの陰ではデビューに至らなかった馬や引退した馬がモノのように処分されている。その数は、日本だけでも年間七千頭と言われています。競走馬として脚光を浴びた馬であっても、レース中や調教中の怪我が原因で安楽死させられるケースは跡を絶ちません。過酷な日々を通じて身体に蓄積してゆく負担の大きさゆえに、寿命も短くなる傾向にある。
この状況を「そういうもの」として見過ごしていいのか?
私には、そうは思えませんでした。
馬と言語によるコミュニケーションをとることが現実的に不可能である以上、その「声」は想像することしかできません。それは代弁と紙一重の危うい行為であり、どこまでいってもエゴの域を越えられない。それでもなお、そういった試みがまったく存在しないよりは、マシなのではないか。少なくとも私自身は、一度作中で扱った問題に対して無関心でいられなくなる。ひとりの人間を変えることができるのであれば、その物語は、書くに値する。
こういった思考のすえ、「叫び」を書くことに決めました。
「叫び」は、馬と人間の対話の、単にひとつの可能性にすぎません。まだまだ、もっともっと、他の可能性も見てみたいです。作品としても、作品の外でも。この掌編がそのための呼び水となるのであれば、本望です。
ーーー
以上が、私が「叫び」を書くに至った経緯です。
「未来のスポーツ」というお題と真っ向から向きあったというよりは、テーマを足がかりに自分の書きたいものを書いた。それが率直な実感です。
このお題がなければ書けなかったものが書けたし、今の自分にできることを全力でやりきった。その点では満足していました。
でも、これじゃ受賞は無理だな、とも思いました。大賞や読者賞にふさわしいのは、もっと正面から未来のスポーツを描いた作品です。
だったら、「最終候補入り」は?
それならば、ひょっとしたら、あり得るかもしれない。
ふたを開けてみるまではわかりませんが、なんとなく、応募作には人間の競技者を主人公とするものが多いのではないかな、という気がしていました。
もしも最終候補に残った作品がぜんぶ人間の話だったら?
それよりも、9人の人間にまじって馬が1頭走ってる眺めのほうが、なんかよくない?
そんな光景が見たくない?
最終候補作が発表される前の数日は、そんなことをぶつぶつ言って、自分を奮い立たせていました。
が、いざ「叫び」が選ばれたと知ると、やってきたのは驚きでした。
ひとしきり騒いだあとで、じーんとしました。
あれを? 選んでくださったのですか? 未来のスポーツというテーマで? 本当に?
審査員方々の懐の深さに打たれ、清々しい敗北を喫したような、おかしな気分になりました。
それだけで十分に嬉しく、ありがたかったのに。まさか審査員特別賞という賞までいただけるだなんて。
審査員を務められた磯上竜也さん、井上彼方さん、岸谷薄荷さん、佐伯真洋さんは、いずれも作品や活動を通じて一方的に存じ上げている方でした。読み手としてだけではなく、人としても信頼できる方々。優しく誠実であろうとするがゆえの、シビアな目をお持ちの方々。そのようにお見受けしていたため、この4人に作品を読んでもらうのか……と思うと、わくわくするのと同じぐらい、胃が痛くなったものです。
選評を読む際は、緊張しました。
すべて読み終えてから、手紙みたいだ、と思いました。全力で書いた手紙に、全力のお返事をいただいた。そんな感覚です。
尽くしてくださった言葉から、「未来?」と戸惑い「スポーツ?」と疑問符を浮かべつつも、作品の声に耳を澄ませるようにして読んでくださったことが窺い知れ、「叫び」の肩をたたいてやりたくなりました。よかったねえ、こんなに真剣に、大切に読んでもらえて、お前は幸せものだねえ、と。
また、期間中の感想にはレギュレーション違反を避けるために反応できませんでしたが、みつけられたものはすべてスクショを撮り、何度も何度も読み返しています。
審査員のみなさん、読者のみなさん、読んでくださり、感想を言葉にしてくださって、本当にありがとうございました。
受賞はこのうえなく幸せなことです。
が、終わってしまえば、これもまた、ひとつの通過点にすぎません。
『新月』では何を書こうかと、今はそれで頭がいっぱいで、すでに胃がキリキリしはじめています。
ーーー
最後に。
冒頭にも書いたとおり、私にとって、かぐやSFコンテストで最終選考に残ること、もしくはKaguya Planetに作品が掲載されることは、ひとつの大きな目標でした。
Kaguyaにこだわる理由はたくさんあります。
そのうちのひとつが、Kaguyaは物語の力に対して自覚的な人たちが集まる場所だから、です。
SFには未来を引っぱってくる力がある。そのSFのための場を作る人たちと、そこに集う人たちの多くが「誰の足も踏まない」という意識を共有していることに、大きな希望を感じています。
その一員でありつづけられるよう、いっそう精進いたします。間違えることだらけの未熟な人間ですが、これからも見守っていただけますと嬉しいです。
ーーー
〈補足〉
作中にマヌエラという人物が登場します。説明不足で伝わらない部分があったようですが、私は彼女を女性として書きました。(「マヌエラ」は、女性に多くみられる名前だと認識しています)マヌエラとエバは、レズビアンのカップルです。
SFを書く際は、現実の社会にふつうに存在しているのに透明化されがちな人たちを「なんの必然性もなく」登場させるよう心がけています。善良でもなければ悲運を背負わされるわけでもない、ただふつうに生活していてふつうに恋愛をしてふつうに破局したのであろうふつうのカップルとして、二人を描きました。
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほま��むめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠���寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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西東京 探偵
荒川区で探偵に依頼するなら!ベテラン調査員が導く確かな解決荒川区という親しみやすいエリアで、もし人には言えない悩みを抱えているなら、探偵事務所の存在が心強いかもしれません。浮気や不倫、家族の素行、行方不明者の捜索、あるいは企業における不正など、多岐にわたる問題に対して、探偵は専門的な知識と経験で解決の糸口を見つけてくれます。荒川区には多くの探偵事務所がありますが、最も重視すべきは、その調査力と信頼性です。質の高い探偵事務所を選ぶポイントは、何よりも「経験豊富な調査員」が在籍しているかどうかです。長年のキャリアを持つベテラン調査員は、様々な状況に対応できる応用力と、対象に気づかれずに証拠を押さえる高い技術力を持っています。特に、数週間にわたる長期調査では、この「隠密性」が結果を左右します。チームで連携を取りながら、リスクを最小限に抑え、確実な証拠を収集してくれる事務所を選ぶことが、成功への鍵となるでしょう。多くの探偵事務所では、無料相談を実施しています。まずは気軽に相談し、自分の悩みについて話し、どのような調査が可能か、費用はどれくらいになるのかを確認してみましょう。お客様のプライバシーを厳守し、親身に寄り添ってくれる事務所であれば、安心して依頼できるはずです。荒川区で抱える複雑な問題を解決し、心穏やかな未来を手に入れるために、プロの探偵の力を借りることを検討してみてはいかがでしょうか。お客様の不安を解決し、社会に貢献することを探偵業の本質と捉える「あおい総合調査」。代表は都内の探偵事務所で長年の探偵経験を経て、同社を設立。現在業歴18年を誇り、在籍する調査員は全員が15年以上のキャリアを持つプロフェッショナル集団です。長年の経験に裏打ちされた「最後まで気づかれずに証拠を収集する技術」を最重要視し、数週間、数ヶ月といった長期にわたる調査でも、その隠密性を保ちながら確実な結果を出します。浮気調査をはじめ、企業関連調査、行動・素行調査、盗聴発見調査、人探し・行方調査と、幅広い分野の調査に対応しており、お客様のどんな悩みにも無料で相談に応じています。同社が運営する「探偵メモ」では、探偵業の舞台裏や、地域にまつわる興味深い情報が綴られています。最新のメモでは、活気あふれる東京都豊島区の魅力が多角的に紹介されています。豊島区は、東京23区で18番目の広さを持ち、池袋を中心に東京の三大副都心の一つとして発展。しかし、その一方で、日本の国花であるソメイヨシノの発祥地である旧染井村の面影を残すなど、歴史と文化が息づく多様な顔を持つ街であることが伝えられています。豊島区内の交通の要衝である池袋駅周辺は、多くの路線が乗り入れ、平日昼間でも人々の往来が絶えません。特にアニメグッズ店が多く、国内外のアニメファンで賑わうエリアとしても有名です。また、区内には数多くの大学が集積しており、管理栄養士国家資格合格者数で全国トップの実績を誇る女子栄養大学が紹介されています。同大学は2026年に共学化と名称変更を予定しており、今後の展開にも注目が集まります。豊島区の象徴的なスポットである「サンシャインシティ」は、東池袋に位置する大規模複合施設です。かつて東京拘置所の跡地に建設され、開業当時はアジアで最も高いビルであったという歴史を持ちます。サンシャイン60を中心に、水族館、テーマパーク、ホテル、文化会館、ショッピングエリアなど、五つの異なるエリアで構成されており、訪れる人々を飽きさせません。特に、ビルの屋上にある「サンシャイン水族館」の「天空のペンギン」や「海月空感(くらげくうかん)」、そして世界最大級の「ガチャポンのデパート」は、そのユニークさから高い人気を誇ります。サンシャインシティの中にある屋内型テーマパーク「ナンジャタウン」も、豊島区の大きな魅力の一つです。ノスタルジックな和風の街並みが再現され、忍者体験や謎解きアトラクションを楽しめます。さらに、「ナンジャ餃子スタジアム」や「福袋デザート横丁」といったフードテーマパークとしても有名で、全国各地の焼き立て餃子や、SNS映えする可愛い猫型アイスなど、食の楽しみも充実しています。その他、昭和26年創業の落語定席「池袋演芸場」は、毎日お昼から夜まで落語や漫才、曲芸が楽しめる文化の発信地です。また、世界でも珍しい「切手の博物館」では、世界初の切手「ペニー・ブラック」や日本初の「竜文切手」といった貴重な郵便切手の資料が多数展示されており、切手愛好家にはたまらないスポットです。2016年にリニューアルされた「南池袋公園」は、一年中美しい緑の芝生が広がり、カフェも併設された都会のオアシスとして、区民に親しまれています。「あおい総合調査」は、プロフェッショナルな探偵業務を通じてお客様の悩みを解決するだけでなく、地域社会の魅力を発信する活動も行い、より身近で信頼できる存在であることを示しています。
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《専門家がみなさまの復讐(ふくしゅう)を支援します》。交流サイト(SNS)で「復讐代行屋」を名乗り、こんなアピールをする業者がいる。代わりに誰かが憎いあの人に復讐してくれたら-。心の中に不純な願いがあれば逡巡(しゅんじゅん)してしまうかもしれないが、それは犯罪に近づく一歩だ。業者の多くは詐欺目的な上、業者による犯罪行為で依頼側の法的責任が問われることもある。かつて代行業組織に所属していた20代男性が産経新聞の取材に応じ、違法行為が横行するその実態を語った。 【表でみる】報酬別の復讐代行の主な行為 ■警察逃れのルール 「工作員」と呼ばれる復讐代行の実行役を担っていた男性は5年前、関東にあるマンションの駐車場にいた。静まり返った未明、人の出入りが途絶えたことを確認するとバールを握り直した。黒い外車に近づき、ミラーやフロントガラスにバールを打ちつける。ガラスに大きく亀裂が入ったところで、逃げるようにその場を立ち去った。ターゲット(標的)の車を傷つけてほしい、という依頼主の要望通りだった。 数年前に組織を離れるまでの約10年間、知人の紹介で加わった関東拠点の組織は、多様な年代性別の工作員が在籍し、それぞれに「美人局(つつも���せ)」「暴力行為」といった専門があった。〝同僚〟同士をニックネームで呼び合い、互いの本名や任務は知らなかったという。 任務が入れば、まず標的を尾行し、家族構成や通勤経路など日々の行動を念入りに調べる。男性は体格の良さから標的を脅したり、痛めつけたりする任務が多かった。一度に数十万円のまとまった金が入るなら、危害を加える行為もいとわなかった。 組織として依頼主に関する情報の「秘密厳守」は当然で、複数のルールがあった。工作中は軍手をはめ指紋を残さないこと。防犯カメラに写らないよう寄り道せずカメラ設置の少ない道を通ること。「警察から逃れるための決まり。犯罪行為をしている自覚はあった」 ■リスクに応じ報酬 男性や、別の代行業者の料金表などによると、代行業組織は主にSNSやホームページで依頼を募集。寄せられるのは、同僚を職場から辞めさせたい▽恋人と浮気相手を別れさせたい▽トラブルになった知人を痛めつけてほしい-などとさまざまだ。内容に応じて低、中、高の3つのリスクに振り分けるという。 例えば、勝手な出前注文やポストへの汚物投函(とうかん)といった嫌がらせ、職場への誹謗(ひぼう)中傷の電話などの代行は低リスクで30万~50万円。車や玄関など標的の所有物を破壊したり火を付けたりといった「苦痛」を与えるのは中リスクで、上限が100万円ほどになる。 高リスクまでいくと、標的を肉体的に痛めつけることが前提。暴行や監禁、拉致などの行為が対象になり、報酬はケース・バイ・ケースだ。男性の組織では報酬の半分が工作員に入る仕組みだったという。男性自身は高リスク案件に関わっていないと前置きした上で、「ほかの組織では体の一部切断や殺害もあると聞く」と語った。 ■依頼者が逮捕されるケースも こうした「復讐」が犯罪行為に当たることは明らかだ。契約交渉時のトラブルに詳しい本間久雄弁護士(神奈川県弁護士会)は、相手やその所有物を傷つける行為は傷害や暴行、器物損壊などの罪に該当すると説明。標的の職場に不倫の事実を告げるなど評判を落とすような内容の電話やメッセージを送ることでも、相手への名誉毀損(きそん)罪や職場への偽計業務妨害罪が成立し、「損害を与えた時点で違法性が生まれる」と指摘する。 一方で、依頼主の後ろめたい気持ちにつけ込み、当初から詐欺目的で依頼を受ける業者も多い。全国の探偵業者が加盟する日本調査業協会(東京)によると、復讐代行業者と契約したのに、代金を支払った後に連絡が取れなくなったといった相談は後を絶たないという。 詐欺の被害者救済に取り組む佐久間大地弁護士(第一東京弁護士会)は「業者が客から報酬を得たのに復讐を実行しなければ客への詐欺にあたる可能性が高い。業者は『仕事』をしてもしなくても違法で、正業として存在できない」と説明する。 過去には業者側だけでなく、依頼者が共犯として逮捕される事件も起きている。沖縄県警は令和4年2月、子供同士のトラブルから復讐代行業者に依頼し相手の親の車を傷つけたとして、器物損壊容疑で依頼者の30代女と、実行役の50代男を逮捕した。本間氏は「依頼者は手を汚さなくても、業者への教唆や共同正犯が成立し、実行犯と同じかそれ以上の重さの刑が科せられる可能性がある」と指摘する。 元工作員の男性は組織に所属している間、「捕まるかもしれない」という不安感が拭えず、ついに心身を壊して組織を離れたと打ち明ける。一方で、今も復讐代行業者が存在する状況にこうもつぶやく。 「許せない人に『仕返ししたい』『嫌な目にあえばいい』という気持ちは誰もが一度は抱くだろう。そんな感情がある限り、つけ込む業者もなくならないのではないか」(中井芳野)
職場に中傷電話、マイカー損壊…復讐代行屋の元「工作員」が明かす裏稼業の実態とリスク(産経新聞) - Yahoo!ニュース

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長らく問題視されてきた「プロパンガススキーム」が、ついに全面的に禁止される。 プロパンガススキームとは、賃貸住宅のオーナーがガス供給契約を結ぶ代わりに、プロパンガス事業者から給湯器やエアコンをはじめとした設備の無償貸与を受けること。 オーナーが利益を得た分が、最終的に入居者の負担となっている点が問題になっていた。 このプロパンガススキームを前提に賃貸経営を行ってきた不動産投資家は、今回の改正により「年数百万円レベルの経費増加になりそうで痛い」と本音をこぼす。 今回の規制で何がどう変わり、不動産投資にはどのように影響してくるのか。投資家やプロパンガス事業者の声から探っていきたい。 ■「プロパンガススキーム」はなぜ封じられた? プロパンガス業界では、「大口顧客」である賃貸住宅オーナーを取り込むため、オーナーが所有するアパートなどに、給湯器やエアコンといった高価な設備をタダ同然で提供する慣習があった。 オーナーが契約を結んでくれれば、ガス事業者は一度に複数の供給先を獲得でき、設備費用はガス料金からコツコツ回収していける。 ガス事業者から便宜を受けることで、リフォーム費用を浮かせたり、安価にバリューアップができたり、オーナーにとってのメリットも大きい。 こうした手法は不動産投資家の間では「プロパンガススキーム」として知られ、都市ガスの供給エリアでも、あえてプロパンガスを契約したり、より豪華な設備を提供してくれる会社に切り替えたりするケースもあった。 一方で、このような設備の無償貸与が行われると、その分が入居者の支払うガス料金に上乗せされることもあった。オーナーが設備提供などで利益を得た分が、最終的に入居者の負担になっている点は、長年問題視されていた。 経済産業省は、設備の無償貸与などが「正常な商慣習を超えた利益供与」であるとの見解を示し、2024年4月には賃貸集合住宅向けのガス料金に設備の費用を含めることを禁止すると発表した。 「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」(以下、液化石油ガス法)の施行規則の改正だ。 ■改正省令でどう変わった? 罰則適用も 改正内容は3点、「過大な営業行為の制限」、「プロパンガス料金等の情報提供」、「三部料金制の徹底」だ。 これらは2段階に分けて施行となっており、前者2つについては2024年7月にすでに施行されている。残る三部料金制の徹底は、2025年4月2日の施行だ。 (1)過大な営業行為の制限 プロパンガス事業者が、不動産オーナーや建設関係者などに対し、ガス消費に関係のない設備の無償貸与やキックバックなどを行うのは、「正常な商慣習を超えた利益供与」だとして禁止された。同時に、消費者が事業者を選択しやすい環境を整備するため、事業者の切り替えを制限するような条件付きの契約を締結することも禁止となった。 (2)プロパンガス料金等の情報提供 賃貸物件への入居希望者がガス料金などの情報を入手できるよう、入居希望者へあらかじめガス料金を提示することがプロパンガス事業者の努力義務となった。また、入居希望者から直接情報提供の要請があった場合は、事業者はそれに応じるよう定められている。 (3)三部料金制の徹底(2025年4月2日施行) プロパンガス料金の透明性を高めつつ、費用回収のあり方を適正化するため、事業者が消費者に料金を請求するときは「基本料金」「従量料金」「設備料金」の3つに整理して通知するよう義務化される。 4月2日以降は、ガスと関係のない設備費用をガス料金に計上すること自体が禁止となり、賃貸住宅はガス器具についても計上禁止となる。 なお、上記に違反したプロパンガス事業者は、液化石油ガス法に規定される罰則(立入検査、事業者登録の取り消し、30万円以下の罰金など)が適用される可能性がある。 上記3点の改正とは別に、経産省資源エネルギー庁はホームページに情報提供窓口(通報フォーム)を設置。消費者に対する不透明な料金請求や設備の無償貸与を行うガス事業者について、情報を受け付けている。 資源エネルギー庁の担当者によれば、通報フォームを設置した2023年12月から2024年11月までの期間で2400件を超える情報提供があり、これまで16事業者に対して任意のヒアリングや立入検査を実施しているという。 ■給湯器やエアコンは「無償貸与が当たり前」? プロパンガス事業者による設備の無償貸与は、業界で長年続いてきた営業手法だ。 関東圏の地方物件を複数所有するオーナーの浅田さん(仮名)は、「今回の改正はボディーブローのようにじわじわ効いてくるだろう」と語る。 浅田さん自身も、これまで契約したプロパンガス事業者から、給湯器やエアコンのほか、インターホン、温水洗浄機能付き便座、独立洗面台、キッチン、Wi-Fi機器など、さまざまな設備の貸与を受けてきた。 時には、紹介料等の名目で金銭的利益を得たこともあったという。 浅田さんはプロパンガスの契約を結ぶ見返りとして、「1戸あたり15万~25万円分くらいの設備がほしい」という基準を持っていたそうだ。 どんな利益供与があるかは物件や会社によって異なるが、給湯器やエアコンは無償貸与が当たり前になりつつあったという。 「プロパンガスを契約している物件では、ガス会社のおかげで一部の設備を大家の負担なくリフォームでき、コストを抑えられていました。都市ガスの物件だと、こんなことはまずないですからね」(浅田さん) しかし、今回の改正により、プロパンガス事業者による利益供与(新規)は基本的になくなったという。経産省の規制が厳しく、今は他社の動向を静観している会社が多いようだ。 浅田さん自身も最近、こうした事業者の対応の変化を実感した出来事があったという。 改正前に結んでいたある物件の契約では、エアコンの無償貸与および「保守・点検」がサービスとして付帯していた。以前であればエアコンが故障した際、ガス会社が修理や交換をしてくれていたが、2024年7月以降はそれも引き受けてもらえなくなったという。 通報フォームなどの存在もあってか、ガス会社が無償でサービスを提供することに慎重になったのだろう。 「改正前に締結した有効な契約なのにな」と思いつつ、浅田さんは自己負担でエアコンを新調した。約10万円の出費だった。 一方で、一部の事業者は改正後もやり方を変えて利益供与を行い、行政から指導が入った会社もあったようだ。 「改正後に結んだ契約なのに、改正前と時期を偽って無償貸与付きの契約を結んだり、大家への直接的なキックバックは行わないけれど、後に大家が受け取れるような手順を踏んで金銭的利益を供与したりしていたみたいです」(浅田さん) ■改正には反対? 事業者のホンネ プロパンガス事業者側はどのように捉えているのだろうか。 北関東エリアでプロパンガス会社を経営するAさんは、「無償貸与をやっていた会社以外はあまり影響がない」と話す。 「私の会社は供給エリア内に競合がいなく、そういった営業をする必要がありませんでした。三部料金制の徹底が始まっても、多少事務的な手間が発生する程度で、ガス料金や経営にほとんど変化はありません」(Aさん) 一方で、やはり業界として過大な営業行為や、大家からの設備貸与の要求が常習化していたことは事実だという。 「他社の話を聞いていても、たくさん設備を貸与している別の会社に顧客を取られたとか、大家さんから契約する代わりに何十台もの設備を要求されたとかは、よくあることですね」(Aさん) プロパンガスの供給エリア内では、事業者間の競争が非常に激しい。過大な利益供与が禁止となり、顧客の獲得が困難になれば、規模の小さな会社ほど窮地に立たされるのかもしれない。 Aさんによれば、近年は輸入価格・人件費・輸送コストの上昇や、後継者不足などの問題もあり、小さな会社がガス問屋に買収されるケースが増えてきているという。 経産省の統計を見ても、プロパンガスの販売事業者数は年々減少していることがわかる。 また、プロパンガス業界歴45年のBさんは、経産省の定めた方針に納得がいかない部分があるようだ。 「確かに、ガスに関係ない設備を無償貸与するのはモラルに欠けており、私もよくないと感じます。ただ、給湯器などガスが関わる設備の貸与に関しては、会社の努力・投資と言えるでしょうから、それすらもダメとするのはどうかと思います」(Bさん) Bさんは、入居者が不利益を被らないようにする方法として、無償貸与の有無に関係なくガス料金の幅を設定するなど、他のやり方があったのではないかと主張する。 ■改正でも「入居者の負担は減らない」? 今回の改正によって、実際に入居者が負担するガス料金は下がるのだろうか。これについて前出のBさんは「あまり変わらないのではないか」との見解を示す。 「経営コスト増加もあり、設備の貸与やガス料金への計上が禁止されても直ちに収益が改善するわけではありません。それに今後も、何らかの形で利益供与を行う会社はあるでしょう���私の予想ですが、リップサービス程度に少し下げるくらいの会社が多いのではないかと思います」(Bさん) 日本エネルギー経済研究所の石油情報センターによると、2024年10月時点の小売価格は9115円。コロナ禍以後はほぼ横ばいで推移しているが、改正後にどのような変化が起こるのか、動向が気になるところだ。 ■年600万円の負担増も、オーナーの嘆き 前出のオーナー、浅田さんは、今回の改正が発表されたとき、「なんだかんだ無償貸与の商慣行は存在し続けるだろう」と楽観的に捉えていた。付き合いのあるプロパンガス事業者や、他の不動産投資家も同様だったという。 しかし、思った以上に経産省の運用が厳しかったようで「これほど状況が変わるとは予想しなかった」と語る。 例えば、これまで無償で貸与・保守点検のサービスを受けていたエアコン。今後、浅田さんと事業者間の全ての契約が更新された場合、浅田さんの所有する400戸に設置されたエアコンの修理・交換が自己負担となる。 「通常、設置してあるエアコンのうち年間約40台が交換となることが多いです。仮に1台10万円とすると、今後はエアコンだけで年400万円かかることになります」(浅田さん) 本来は大家が負担すべき費用であることを承知の上で、やはりこれまでかかっていなかった経費が増えるということは痛手であるようだ。 プロパンガススキームが封じられることで、設備費として年500万~600万円がかかるようになると見込んでいるという。 今は改正の影響力が大きく、プロパンガス事業者も厳格な対応を取っているが、この効果は持続するのだろうか。 浅田さんは「いずれまた手法を変えて利益供与を行う事業者が出てくるのではないか」と考えている。 「経産省はおそらく『利益供与ではなくガス料金で競争してください』と言いたいのでしょう。しかし、賃貸住宅においてガス供給契約の決定権を握っているのは大家です。だから大家にメリットがないと差別化にならない。そこが構造的に難しいというか、経産省が思うように行くのかな、という疑問はありますね」(浅田さん) 今後、新規でプロパンガス供給契約を結ぶことについては、「もう旨味はない。都市ガスも通っているエリアで、あえてプロパンガスを選ぶことはなくなっていくだろう」と話す。 ただ地方では、都市ガスが供給されているエリアはごく一部に限られる。 プロパンガスしか選択肢がない場合は「大家はキツイけど、設備費用の上乗せがなくなって入居者にメリットが生まれるなら良かった、と受け入れるしかない」と心中を語った。 ◇ 不動産投資家にとっては、プロパンガス物件のオーナーチェンジの際にも問題となる可能性がある。 ガス供給の契約期間は、プロパンガス事業者が無償貸与した設備の減価償却期間を考慮して10~15年程度で設定される場合が多い。この契約期間中にオーナーチェンジが発生した場合、償還が終わっていない設備の扱いをどうするかが問われる。 ガス会社の変更が行われる場合は、貸与設備の精算が必要となり、基本的には従前のオーナーがその費用を負担するものとされる。 一方、ガス会社の変更なく、新しいオーナーが貸与契約ごと引き継ぐ場合は、その時点での精算は必要ない。ただ、新オーナーからすれば負債を引き継ぐようなものでもあるため、物件の売買時に揉める可能性も出てくるかもしれない。 細かい運用を含め、4月2日にある改正省令の施行以降、プロパンガス業界や不動産投資にどんな変化が起こるのか、注視していく必要がある。
プロパンガススキーム完全終了で大家に大打撃、「抜け穴」探すガス業者も《楽待新聞》(不動産投資の楽待) - Yahoo!ファイナンス
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