#無塵室
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xiaozhimasx · 5 months ago
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mtosak-genai · 3 months ago
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Rewind 02
「どういう意味だ、ヤス?」
 運転席に座るマックスは、バックミラー越しに安川の顔を覗き込みながら、特に気にした様子もなく、軽い口調で尋ねた。
 彼の巨大な体躯は、SUVの運転席ですら少し窮屈そうに見える。ステアリングを握る、岩のようにゴツゴツとした大きな手が印象的だ。
「何が物足りなかったんだ? もっとこう、レッドカーペットでも敷いて、ファンファーレでも鳴らした方が良かったか? ハッハッハ!」
 彼は冗談めかして笑った。  その陽気さは、親しみやすい魅力に満ちている。
「そういう派手な演出にしてほしいって意味じゃないんです」
 安川は後部座席で、ゆったりと体を預けながら、いたずらっぽい笑みを浮かべた。
「例えば」  彼は言葉を選びながら、しかし確信を持って続ける。 「マックス。あなたの、その鍛え上げられた素晴らしい肉体。そして、ジーンズの下に隠された、きっとボリューム満点であろう男性器。それを、もっとはっきりと、最初から僕に見せるような状態で出迎えてくれたら、今よりずっと『グレイト』な出迎えになったんじゃないかな、って思うんです」
 安川の言葉に、マックスは一瞬、きょとんとした顔をした。
「俺の……チンポを? なんでまた?」  彼は不思議そうに首を傾げる。
 その反応は、純粋な疑問であり、嫌悪感や羞恥心は微塵も感じられない。
「だって、マックスはヒーローですよね? ���ーローの肉体は、市民への希望の象徴でしょ? それなら、何ひとつ隠す必要なんてない。肛門のシワひとつ隠す必要なんてないんですよ。むしろ、見せつけないと。それに……」
 安川は少し間を置いて、マックスの反応を窺うように続ける。
「さっき、空港で見せてくれたヒーローらしい真剣な表情。あれはすごく良かった。ゾクゾクしたよ。あの表情のまま、もっと僕の思う通りの、そう、変態で、倒錯的な内容と演出に変えることができたら……。例えば、手を繋ぐ代わりに、もっと別の、親密な繋がり方をするとか。そうすれば、最高に『グレイト』な出迎えになると思いますよ」
 安川は、にこやかに、しかし有無を言わせぬ口調で言い切った。
 マックスが困惑したような表情を一瞬浮かべる。しかし、何かを言いかけたマックスの言葉を遮るように、安川は言った。
「実際に試したほうが早いですね。それじゃあ、『リワインド』しましょうか」
 その言葉を発した瞬間、安川の意識を除いて、世界は眩い光に包まれ、急速に巻き戻っていった。
 マックスとサラの会話も、安川自身の言葉も、全てが逆再生されていく。
 車の窓の外の景色が逆再生される。  空港の駐車場、ターミナルビル。  そして、到着ゲートへと、時間は瞬く間に遡った。
 そして。  再び、安川は飛行機から降り立ち、空港の到着ロビーへと歩き出していた。
 先ほどと全く同じ光景。  しかし、何かが決定的に異なっている。
 例えば、壁に掲げられた巨大なポスター。  ヒーローたちが勇ましいポーズを決めている。  しかし、ザ・グレイトマキシムのポスターだけは、明らかに異様だった。
 ポスターの中のグレイトマキシムは、先ほどと同じように両腕を広げ、自慢の筋肉を誇示している。  しかし、その体には、一切の衣服がなかった。元々着用していたはずのヒーロースーツは跡形もなく消えている。
 逞しい胸筋、硬質な腹筋。  そして、その股間には、修正も隠蔽もなく、彼の男性器が堂々と描かれている。
 ポスターの中。  ザ・グレイトマキシムは、リワインド前と変わらず、誇らしげな笑顔を浮かべたまま、しかし、全裸の状態で、自身の肉体を誇示しているのだ。
 安川は、その変化に対して、満足げに頷いた。  デジタルサイネージに目を向けると、そこにも変化が起きていた。
 流れているのは、ヒーローたちの活躍を伝えるニュース映像ではない。そこには、ザ・グレイトマキシムこと、マックス・パワーズの、極めてプライベートな映像が、赤裸々に映し出されていた。
 トレーニングルームで汗を流す姿。  シャワールームで、無防備に体を洗う姿。
 自室でペニスを扱き、射精する姿。  あるいは、寝室で妻と激しく体を重ね合わせる姿。
 それらの映像が、公共の場で、何の注釈もなく淡々と繰り返し流されている。
 しかし、周囲の人々は、その異常な光景に何の反応も示さない。  誰もポスターやサイネージに特別な注意を払うことなく、足早に行き交っている。彼らにとって、それがごく当たり前の日常風景であるかのように。
 安川は確信し、思わず舌なめずりをした。  自分の『能力』は、スーパーヒーローが存在するアメリカという国でも、有効である、と。
 この能力を使って、日本では男たちを『飼育』してきた。  教師、警察官、スポーツ選手、エリートサラリーマン。  彼らの尊厳を踏みにじり、常識を歪め、欲望の捌け口としてきた。
 だが、本物のスーパーヒーローを相手にするのは、初めてだった。
 体の奥底から、言いようのない興奮が湧き上がってくる。  この筋肉と男らしさが支配するヒーロー大国で、一体どんな『飼育』が可能になるのだろう。
 期待に胸を膨らませながら、再び到着ゲートへと向かった。  そして、人垣の中に、目的の人物の姿を捉える。
 マックス・パワーズ。  そして、もちろん、その隣には妻のサラがいる。
 しかし、安川の目に映るマックスの姿は、先ほどの記憶とは全く異なっていた。
 彼は、全裸だった。
 頭のてっぺんからつま先まで、一切の衣服を身に着けていない。  その鍛え上げられた肉体が、空港の蛍光灯の光を浴びて、生々しく輝いている。
 分厚い胸板、隆起した肩と腕の筋肉、硬く引き締まった腹筋、そして、力強く大地を踏みしめる太い脚。  その全てが、何の隠し立てもなく、衆人環視の中で晒されている。
 そして、彼の股間。  そこには、安川が先ほど想像した通りの、いや、想像を超える、見事な男性器がぶら下がっていた。
 脱力した平常時であるにも関わらず、それは驚くほどの太さと長さを持っている。
 先端の亀頭部分は、やや赤みを帯びており、その半分ほどが、柔らかそうな包皮に覆われている。  安川の好みにぴったりの軽度の仮性包茎だった。
 包茎かどうかは改変の対象ではない。  そのため、元々、ザ・グレイトマキシムは仮性包茎なのだ。
 亀頭の下には、太く張った竿が続き、その根元には、黒々とした硬そうな陰毛が豊かな量で茂っている。  そして、その下にはずっしりと重そうな二つの睾丸が、皺の寄った陰嚢に収まっている。
 ヒーロースーツの内側に隠されていた秘密。  それが全て曝け出されている。  その光景に、安川は、思わずゴクリと喉を鳴らした。
 リワインド前の記憶では、マックスはTシャツとジーンズを着ていたはずだ。その白いTシャツとブルージーンズ、そして、その下に着ていたであろう白いブリーフを、マックスは小脇に抱えていた。
 BVDの、シンプルな白いコットンブリーフ。  スーパーヒーローが、日常的に履いている下着を目にして、安川は妙な興奮を覚えた。
 そしてもちろん、マックスの隣に立つ妻のサラも、周囲の人々も、こんなにも存在感のあるこの大柄で筋肉質なスーパーヒーローに対して、全く何の反応も示していない。  それが当たり前であるかのように、ごく自然に全裸のスーパーヒーローは人々の行き交う空港の中に溶け込んでいた。
『マックス・パワーズは、常に全裸で過ごす。それは当たり前のことであり、誰も違和感を抱かない』。
 安川は、何食わぬ顔で、マックスとサラに歩み寄った。
「あの……マックスさん、サラさん、ですか?」
 声をかけると、マックスがこ���らを向く。  その顔には、リワインド前と変わらない、太陽のような笑顔が浮かんでいる。
「おおっ! 君がヤスヒロか  ウェルカム・トゥ・ステイツ!」
 マックスは、大きな声でそう言うと、全裸のまま、ためらうことなく安川に歩み寄った。  逞しい両腕で、安川の体を強く抱きしめると、その汗ばんだ熱い肌から、体温が直接伝わってくる。筋肉質な裸体から立ち上る男性特有の匂いが、安川の鼻腔を刺激した。
 マックスはハグを終えると、にこやかに笑みを浮かべる。
「俺はマックス! こっちは妻のサラだ。長旅、疲れただろう?」  言いながら、マックスは腰にを突き出し、巨大な男性器に手を添えて、安川に向けて差し出した。
『マックスにとって、ヤスヒロとの握手とは、手を握り合うことではなく、一方的に自分のペニスを握らせることが握手である。それは当たり前のことであり、誰も違和感を抱かない』
 安川は、差し出されたマックスのペニスを、遠慮なく両手で恭しく握り、包み込んだ。
 ずっしりとした重みと、生々しい熱が、手のひらに伝わってくる。  想像以上に太く、そして硬い。
 平常時でこれだ。  勃起したら一体どれほどの大きさになるのだろうか。
「は、はじめまして、安川康弘です。よろしくお願いします」
 安川は、マックスのペニスを握ったまま、挨拶をした。  マックスは、満足そうに頷いている。
「よろしくな、ヤス! これから家族だ、遠慮はいらないぞ!」  遠慮はいらないということなので、安川は好きなだけその肉厚なスーパーヒーローのペニスを握り、感触を楽しむ。
「まあ、マックスったら、そんなに強く握らせたら、ヤスくんの手が疲れちゃうでしょ」  サラが、微笑みながら言う。  彼女にとっても、この光景はごく自然な挨拶の一部なのだ。
「おっと、すまんすまん」  マックスは笑いながら、頭をかいた。  サラの言葉を完全に無視して、安川は、マックスのペニスを握る指に力を込める。  親指を使って、亀頭を覆っている包皮を、ゆっくりと、しかし確実に、後ろへと引き剥がしていく。
 ずるりとした感触と共に、包皮が剥かれ、濃いピンク色をした亀頭の全貌が完全に露わになる。  包皮を剥かれても、マックスは、特に気にする様子はなかった。
『マックスは、ヤスヒロと握手する際に、ペニスの包皮を剥かれたとしても、それは当たり前のことであり、恥ずかしいことではなく、誰も違和感を抱かない』
 安川は、露出した亀頭を、指の腹で優しく撫でる。  それから、ペニスの根元へと指を滑らせ、そこに茂る硬い陰毛の感触を楽しんだ。  まる��犬の毛並みを撫でるように、指で梳かし、その量と硬さを確かめる。マックスは、くすぐったそうに少し身じろいだが、嫌がる素振りは見せなかった。
「はじめまして、安川くん。サラよ。遠いところ、よく来てくれたわね。疲れたでしょう?」  サラが、安川の肩に優しく手を置いた。  彼女は、夫のペニスを熱心に愛撫していることについては、全く意に介していないようだった。
「いえ、大丈夫です。サラさん、お綺麗ですね」 「あら、嬉しいわ。ありがとう」
 リワインド前と同じ会話が交わされる。  しかし、その間も、安川の手は、マックスのペニスを握り続け、撫で続け、弄び続けている。
『マックスとヤスヒロの握手はどんなに長くても、それは当たり前のことであり、誰も違和感を抱かない』
 安川の執拗な愛撫に、マックスのペニスが、徐々に反応を示し始めていた。  ゆっくりと、しかし確実に、熱を帯び、硬さを増していく。  手のひらの中で、それが力強く脈打つのを感じる。  亀頭がさらに膨らむと、包皮は完全に押しやられて、もはや後退したまま戻ってくる気配はなかった。
『マックスは、ヤスヒロと握手する際に、仮にペニスを刺激されて勃起してしまっても、それは当たり前のことであり、恥ずかしいことではなく、誰も違和感を抱かない』
「ハッハッハ! さすがヤス、見る目があるな! 俺の自慢の妻なんだ!」  マックスは、半ば勃起しかけたペニスを安川に握らせたまま、サラの肩を抱き寄せ、誇らしげに言った。
 安川はマックスのペニスを握り、扱き続ける。  無言の時間が続く。
 安川は、手のひらを上下に素早くストロークさせ、時には根本を強く握りしめ、時には亀頭だけを指先で集中的に攻める。
 マックスの呼吸が、少しずつ荒くなっていくのが分かる。  彼のペニスは、もはや完全に勃起し、安川の手の中で、硬く、熱く、脈打っていた。  亀頭は、興奮でさらに濃い色になり、張り詰めている。
「ふぅ……っ、はぁ……っ」  マックスの口から、熱い吐息が漏れ始める。  それでも彼の表情は依然として穏やかで、安川の行為を咎める様子は全くない。  しかし、額から汗の玉が浮かび、静かに流れ落ちている。
 しばらくの間、安川は無言でマックスのペニスを扱き続けていたが、彼の尿道口から、透明な体液が滲むのを確認すると、それを指先で拭い、ぺろりと舐めとった。
 少し塩気のある我慢汁の味。
 彼がアメリカ人だからだろうか?  それとも、スーパーヒーローだからだろうか?
 安川には、その味が日本の男性の我慢汁よりも濃厚であるように感じた。
「マックスさん、そろそろ行きましょうか?」  安川は手を止めると、マックスの顔を見上げた。 「おお、そうだな!」  長い挨拶が終えて、マックスはすっきりとした表情で頷いた。
「さあ、行こうか! 車を駐車場に停めてあるんだ」  マックスはそう言うと、くるりと踵を返そうとした。  しかし、すぐに立ち止まり、再び安川に向き直る。
 次の瞬間には、彼の表情はヒーローらしい真剣な顔つきに変わる。  リワインド前と同じように。
「ヤス、その前に、一つだけ言っておくことがある」  彼の声は低く、威厳に満ちている。 「アメリカは、日本と違って、時々物騒なことも起こる。だから、絶対に俺から離れるな。いいな?」
 そして彼は、安川の手を取ると、散々、弄ばれ、今や完全に硬く勃起した自らのペニスを握らせる。
「いいか、ヤス。俺のチンポから絶対に手を離すな」
 ヒーローとしての、力強く、頼りがいのある表情。  その言葉には、一片の恥じらいも、ためらいもない。  しかし、その口から発せられる言葉は変態的な内容だ。
「いや、握るだけでは、まだ安全とはいえない。空港内は特に危険が多いからな。俺が安全を確認するまで……いや、俺が完全に満足できるまで、いや、安心だと判断できるまで、つまり、この空港のど真ん中で、俺が熱くて濃厚な精液をたっぷり射精するまで、しっかり手コキをしてほしい。それが、君の安全を確保する唯一の方法だ。分かったな?」  真剣なまなざしを安川に向けながら、マックスは指示した。  チンポを握って射精するまで、手コキしてほしい。  安全を確保するために。
 そこにはヒーローとしての強い責任感と、倒錯的な要求が、奇妙に同居している。
 安川が、この頼りがいのあるヒーローの口から聞きたかった言葉。  それは、現実のものとなった。
 内心の歓喜を抑えながら、安川は、力強く頷く。
「分かりました、マックス。安全のために、あなたのチンポを、しっかり手コキします。あなたが射精するまで、絶対に離しません」
「よし、いい子だ」  マックスは満足そうに頷くと、安川の手の動きに、自身の腰をわずかに揺らし始めた。
 安川は、両手を使って、マックスの熱く硬いペニスを、本格的に扱き始める。  根本から先端まで、ゆっくりと、しかし力強く。  時折、亀頭の裏側の敏感な筋を、親指で強く擦り上げる。  マックスの喉から、くぐもった呻き声が漏れ始める。
「ん……っ……はぁ……」  再び彼の呼吸は、徐々に荒くなっていく。  額には汗が滲み、首筋の血管が怒張している。
 周囲の人々は、相変わらず無関心に通り過ぎていくだけだ。  もちろん妻のサラも、自分の夫が少年に手コキされているその状況をはっきりと認識しながらも、微笑ましそうに見守っていた。
「はぁ……っ……いいぞ、ヤス……その調子だ……もっと、そこを、チンポの裏筋をしっかり刺激するんだ……」  マックスは、快感に喘ぎながら、安川に指示を出す。  安川は、言われるがままに、扱くスピードと強さを上げていった。  マックスのペニスは、もはや完全な臨戦態勢と言わんばかりに太く膨張しきって、熱く脈打っている。
 亀頭の先端からは、透明な先走り汁が、絶えず溢れ出していた。
「く……っ……もう、だめ……だ……出る……っ!」  マックスが、喘ぎながら叫んだ。  しかし、安川は、その言葉を聞いても、手を止めなかった。
「まだだよ、マックス。僕が『いい』って言うまで、我慢して」  安川は、冷たく言い放った。
『マックスは射精する前に、必ずヤスヒロの許可を得なければならない。それは当たり前のことであり、恥ずかしいことではなく、誰も違和感を抱かない』
 リワインドされ、新しく絶対的な掟として世界に定着したルールに従って、苦悶の表情で、マックスは必死に射精感をこらえている。
「う……ぐ……っ……わ、分かっている……っ……」  マックスは、全身を震わせながら、限界ぎりぎりのところで耐えている。  安川は、その苦しむ姿を、満足げに眺めていた。
「よし、マックス。『宣言』を開始していいよ」  安川��許可を与えたのは、射精の許可ではなく、『宣言』の許可だった。
 その瞬間、マックスの表情が一変する。  彼は、苦悶の表情から一転、軍人のように背筋を伸ばし、右手を額に当てて、完璧な敬礼の姿勢をとった。
 そして、空港のロビー全体に響き渡るような、力強く、張りのある大声で、『宣言』を開始した。
「スーパーヒーロー、ザ・グレイトマキシム! 本名、マックス・パワーズ! 年齢35歳! 身長193センチ! 体重115キロ!」
 彼の声は、自信と誇りに満ちている。  周囲の人々が、何事かと一瞬、彼の方に視線を向けるが、すぐに興味を失ったように、また自分の用事へと戻っていく。
「俺は今ッ! アメリカ合衆国の国際空港の到着ロビーという、公共の場においてッ! 一糸まとわぬ全裸の姿でッ! ホームステイに来たばかりの日本人男子学生、ヤスヒロ・ヤスカワによってッ! 自らの男性器を、彼の手で執拗に、激しく手コキされ続けているッ! このような倒錯的かつ、変態的な行為は、ヒーローとして、いや、一人の人間として、断じて許されるべき行為ではないッ! 恐らく、この少年によって、俺の常識は歪められているッ! これは極めて、スーパーヒーローとして、危機的な状況だッ! こ、こんなのは間違っているッ! 俺は、今、徹底的に俺の尊厳は踏みにじられ著しく強い屈辱を感じているッ! こ、この少年は、俺を弄び、公衆の面前で、異常な状況下で射精させることによって、俺に更なる屈辱を与えようとしているッ!」
 マックスは、時折、歯噛みしながらも、自分が置かれている状況を、冷静に、そして客観的に説明していく。  しかし、安川は不満げな顔をしていた。
「『俺』じゃなくて、『私』でしょ?」
「こ、こんなことは間違っているッ! こんなの正気の沙汰じゃねえッ! クソッ、ち、畜生ッ、俺は……違う、わ、私はッ! 私は、スーパーヒーローとして、こんな状況に屈するわけにはいかない。し、しかし、これはこの世界の絶対的なルールであり、私は決して、逆らうことはできない。私は決して、一切の違和感を抱くことはできないッ! い、違和感を抱くことができないッ! 一切の違和感を抱くことは認められていないッ! 何も気づくことができない無知なヒーローとして、愚かな男として、弄ばれるがままに無様に射精することッ! こ、これが私、スーパーヒーロー、ザ・グレイトマキシムに課せられた義務であり、最も重要な使命なのであるッ! 故に私は、熱く濃厚な精液を、ヒーローらしく、男らしく、この場に射精してみせるッ! ヒーローとして、決して失望はさせませんッ! 期待を裏切ることのない最高の射精を披露することを誓いますッ!」
 宣言を終えた彼の顔には、奇妙な達成感が浮かんでいた。  今や、彼の身体は汗だくだ。  安川は、背後からマックスの身体を抱きしめ、熱く分厚い筋肉の感触を堪能していた。
『マックスは射精する前に、必ずヤスヒロの許可を得なければならない。それは当たり前のことであり、恥ずかしいことではなく、誰も違和感を抱かない』
「フーッ!! フーッ!!」
 背後から安川が、マックスのペニスを再び扱き始めると、荒い呼吸のまま、彼は我慢汁を床に巻き散らした。強い精神力で、必死に射精に至ることを堪えている。
 なぜなら、許可を与えられていない���ら。
 次々に汗の粒が、マックスの逞しい身体中に浮かび上がる。  その塩辛い体液を、安川は舐め取り、味わっていった。
 しばらくそうやってペニスを扱き続けていると、精神力によって制御できる限界を超え始めたのか、マックスは時折白目を剥きながら、唾液を口の端から垂らし始めた。
 そろそろ頃合いか。
「射精を許可する。直ちに射精しろ、グレイトマキシム」
 安川が、冷酷な声色でそう命令すると、マックスの身体は電撃が走ったように震えた。
「射精許可、確認ッ! グレイトマキシム、これより、濃厚な精液を射精しますッ!」
 安川は最後の一扱きを、力強く加えると、マックスは背骨が折れるのではないのかと思うほどに、身体を仰け反らせて、全身の筋肉を硬く緊張させた。
「ザーメン発射ッ!」
 マックスがそう叫ぶや否や、硬く勃起したペニスの先端から、白濁した精液が、凄まじい勢いで噴出し始める。
 ドクッ! ドクッ!
 安川は、握りしめているマックスのペニスから、力強い拍動を感じた。脈打つペニス。その尿道口からは、何度も何度も、熱い精液が吐き出され、清潔に磨かれた空港の床に落ちていった。
 マックスは肩で大きく息をしながら、全身をわなわなと震わせていた。射精の余韻に浸るかのように、目を閉じている。  床には、精液だけではなく、彼の肉体から流れ落ちた汗も、点々と染みを作っている。
 長い長い、その男の生理現象が完全に終わると、彼はゆっくりと目を開けた。  その表情には再び、いつもの陽気で人懐っこい笑顔が戻っていた。
「ふぅーっ! グレイトな射精だったな!」  彼は、満足げに息をつくと、まだ安川の手に握られているペニスを見下ろした。
「これで、もう安全だ! でも、油断は禁物だぞ」  彼は、悪戯っぽく笑いながら、安川に言った。
「ヤス、俺のチンポを、引き続きしっかりと握っていろよ。車に乗るまで、絶対に離すんじゃないぞ?」
 そして、彼は、何事もなかったかのように、妻のサラと共に、駐車場へと歩き出す。  マックスは、撒き散らされた精液を全く気にすることなく、素足で踏みしめた。精液が付着したスーパーヒーローの足は、歩くたびに空港の床に大きな足跡を作った。
 安川は、マックスの、まだ生温かい精液で濡れたペニスを握りしめながら、その後に続いた。
「今度は、なかなか良い出迎えでしたよ」
 ぼそりと安川が呟く。
「ヤス、何か言ったか?」
 マックスがそう問いかけると、安川は「いいえ、何でもありません」と返し、満足げに笑みを浮かべながら、指先に付着した生臭いスーパーヒーローの精液を、ぺろりと舐め取った。
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m12gatsu · 4 months ago
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横になって、目を閉じる
過日、アコギを人前で弾く機会に迫られていて、スタジオにしけ込んで練習しようかと思ったんだけど、なんかまず予約するのがめんどくさい、というのも最寄りのスタジオというのが大手チェーンなどではない鄙の独立店で、妙に仕様の古いホームページからWEB予約のシステム自体はあるものの、その手続きというのがなんでかまたここに書くのも面倒なほど妙に迂遠かつ胡乱で、アコギ一本と身体一つだったらいつも漫歩している広大な河川敷がすぐそこにあるのだからそこで弾けばよい、しかも長居した寒波が去って、暖かい日和になるだろうと天気予報が伝えている。そんな仕儀で、昼下がりの土手に繰り出し、芝生の斜面に腰掛け、自室では憚られる音量を鳴らして歌った、結果、気持ちが良かった。依然として北向きの冷たい風が砂塵を孕んで少し難儀したけれど、背中に差し込む陽光は暖かく、散歩中の爺さんが無遠慮な視線を投げかけてくるのにもいずれ馴れて、課題曲の運指の確認もそこそこに、��とはつれづれなるまま心に移りゆくよしなしコードをそこはかとなく爪弾くなどしているうち、午後の太陽が傾いて、三角ベースに興じていた子どもたちもいなくなって、指先もかじかんできたので帰ることにした。ギターをケースにしまう時、ひんやりと冷たかった。
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beyourselfchulanmaria · 1 year ago
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武陵春 / 宋代 李清照 Li Qingzhao, Song dynasty 
   
風住塵香花已盡,日晚倦梳頭。物是人非事事休,欲語淚先流。  
聞說雙溪春尚好,也擬泛輕舟。只恐雙溪舴艋舟,載不動、許多愁。
About this poetry (First of 2 paragraphs), She wrote it about Flowers has fallen on everywhere and the dust also filled with its flavor. and her husband had died, Everything were changed so she tired of combing her hair, then tears fall before talking in usual. (The last 2 paragraphs), She only fear the boat It could not carry her huge sadness on that river. In short, she had bear all the bitter feelings for alone with homeless that sad mind in the war at that time.
此詞描述她的晚年避難於金華期間,當時在紹興四年(西元1134)金與偽齊合兵南犯以後。那時,他的丈夫已病故,家藏的金石文物也散失殆盡,作者她孑然一身,流離失所在漫天烽火中飄泊,歷盡世路崎嶇和人生坎坷,因而詞情極為���苦。上片就是訴說著眼前景物之不堪,心情之淒苦。下片藉以江水上的小船更深一層的表達,恐是無法承載她那沉重的悲愁。
▪︎ 李清照,(1084-1155)宋代,濟南(今屬山東)人。中國歷史上最著名的女詞人。自號易安居士。同是宋代的理學家朱熹(朱子)曾說:「本朝婦人能文者,惟魏夫人及李易安(李清照)二人而已。」幼有才藻,她工詩能文,詩尤為宋代大家,十八歲適金石家趙明誠,夫婦感情甚篤。宋室南渡之前,李清照生活美滿,前期作品熱情活潑,明快天真,多寫少女生活的無憂無慮,以及婚後的離別相思,充分表現女性閨閣的感情。南渡後其夫病故,她顛沛流離於江浙皖贛一帶,在孤寂中度過晚年。後期詞融入家國之恨與哀其身世又晚景淒涼之感,風格頓變。暮年飄零後,感情基調轉為凄愴沉鬱,如《聲聲慢》「尋尋覓覓,冷冷清清,凄凄慘慘戚戚」。她兼擅令慢,每能創意出奇,以經過提煉的口語表達其獨特真切的感受,形成辛棄疾所稱道的“易安體”。據《宋史·藝文志》中說,李清照有《易安居士文集》七卷、《易安詞》八卷,但已經遺失。現有《漱玉詞》輯本,現存約五十首左右。
🎨 oil painting by Chen Yanning 陳衍寧 (Chinese b. 1945)
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hitujijp · 2 months ago
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屋外は常にマスク
花粉が最も激しい季節になってきた。オレはアレルギー体質で、春から秋までの大半の植物の花粉に対しアレルギーが有る。杉や檜など、準備体操に過ぎない。 最近の実感としては、既にごく普通のプリーツ型マスクでは殆ど効果が無い。そもそもゴムによる密着が弱過ぎて強風に煽られた場合、隙間が生ずるため安価なプリーツ型マスクは、無いよりはマシ程度の代物と認識している。 DS1など、工業用防塵マスクでやや効果を見込めるが、除草など至近で花粉が飛び散る環境ではフィルターで防ぎきれない花粉により、体調を崩す事が多い。やはり最低でもN95、DS2ぐらいの性能は花粉対策用マスクには必須だ。 問題は、こうした高性能マスクは1枚数百円にもなり、比較的高価な点に有る。だから基本的には屋外には余り出ず、空気清浄機の有る自室で過ごすのが望ましい。そして屋外に赴く場合は、目的に応じて適材適所の性能のマスクを使用する。 すると、1ヶ月のN95やDS2マスクの使用頻度はせいぜい4回程度、DS1マスクの使用頻度��8回程度、普通のプリーツ型マスクの使用頻度は50枚程度に抑えられる。これならば適度に屋外に出つつも、1ヶ月のマスク費用は4000円程度に抑えられる。
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epwf · 3 months ago
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4/7 箪笥をパタパタ倒したりぐりぐり引き摺ったりわっせわっせ担いだりしていく人たちの後を途中まで追い、タイヤの履き替え予約をしていたため離脱。海までついて行きたかった。箪笥と人々は無事海を護岸まで渡り、持ち帰られたり崩して燃料として引き取られたりしたらしい。
4/8 次の家の片付け。外は暖かいのに家の中がひんやりで、冬が思いやられつつ……他人の荷物を片付けながら、私は持ち続けたいと思えるもの少量と付き合っていくのだと改めて念ずる。
4/9 おやすみおでかけ。道を歩いていて、ふと手の指が腫れているのに気づいて立ち止まりそれを見ていたら、10秒後に自転車に追突された。足と足の間にタイヤが入り、かごのあたり��お尻にぬっと当たる。あっ、あっ、と乗っていたおばさんが、すみませんよそ見していて、ちょうど入りましたね、と口走り、互いにヘラヘラした。すこしも痛くなかった。/滝を見に行ったけど日照り続きで枯れてた。/湖を見に行ったけど工事をしていて殺風景だった。/老舗の旅館の喫茶室へいった。うららかな昼間をのんびり過ごし、夕暮れ時にもう一軒の喫茶室へ行った。良心と喜びが残る余白に安心した。/帰宅してご飯。じゃがいもを薄く切って揚げ蒸し焼きのようにしたりと。/恋恋風塵を観た。あの田舎の集落の広場のような場所がほしい。
4/10 人気ない庭に寝巻きのまま出て日光浴ができたら、このやるせない朝は無くなるんじゃないかと思う。/雨降り低気圧頭痛。/通ってる温泉から電話があって、排水溝が詰まって数日間入れないかもしれないと。/モリスのユートピアだよりをここ数日読んでいる。初めは面白かったけれどもうユートピアはいいかな。/全身小説家を観た。肝臓がんの手術のシーンがあった。肝臓にカビみたいなのが生えていて、今朝失敗してカビを生やしてしまった甘酒みたいだなと思った。
4/11 ドラッグストア買うようなものたちを一度全部やめしばらく経ったので、やっぱり必要だぅだものたちだけを買う。ずっと無いことの無い生活だったから、無いことを一度意識的に通る。/業務委託で仕事することになって、その打ち合わせ、のち、お店開ける。/橋本治の本読みながら言われた通りにセーターをつくる。明日毛糸が届くから、今日は型紙を準備した。
4/12 春、自分のお店を開いているよりも行きたい催しがたくさんある。/南米生まれの友人がまたその友人と連れ立って来店し、私は踊るようなスペイン語を聞きながら編み物をしていた。
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ari0921 · 2 years ago
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和五年(2023)12月27日(水曜日)参
    通巻第8070号
 AIは喜怒哀楽を表現できない。人間の霊的な精神の営為を超えることはない
  文学の名作は豊かな情感と創造性の霊感がつくりだしたのだ
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 わずか五七五の十七文字で、すべてを印象的に表現できる芸術が俳句である。三十一文字に表すのが和歌である。文学の極地といってよい。
どんな新聞や雑誌にも俳句と和歌の欄があり、多くの読者を引きつけている。その魅力の源泉に、私たちはAI時代の創作のあり方を見いだせるのではないか。
 「荒海や佐渡によこたう天の川」、「夏草や強者どもが夢の跡」、「無残やな甲の下の蟋蟀」、「旅に病で夢は枯野をかけ巡る」。。。。。
 このような芭蕉の俳句を、AIは真似事は出来るだろうが、人の心を打つ名句をひねり出すとは考えにくい。和歌もそうだろう。
 『春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天香具山』(持統天皇)
 皇族から庶民に至るまで日本人は深い味わいが籠もる歌を詠んだ。歌の伝統はすでにスサノオの出雲八重垣にはじまり、ヤマトタケルの「まほろば」へとうたいつがれた。
 しかし人工知能(AI)の開発を米国と凌ぎを削る中国で、ついにAIが書いたSF小説が文学賞を受賞した。衝撃に近いニュースである。
 生成AIで対話を繰り返し、たったの3時間で作品が完成したと『武漢晩報』(12月26日)が報じた。この作品は『機憶(機械の記憶)の地』と題され、実験の失敗で家族の記憶を失った神経工学の専門家が、AIとともに仮想空間「メタバース」を旅して自らの記憶を取り戻そうとする短編。作者は清華大でAIを研究する沈陽教授である。生成AIと66回の対話を重ね、沈教授はこの作品を「江蘇省青年SF作品大賞」に応募した。AIが生成した作品であることを予め知らされていたのは選考委員6人のうち1人だけで、委員3人がこの作品を推薦し
「2等賞」受賞となったとか。
 きっと近年中に芥川賞、直木賞、谷崎賞、川端賞のほかに文学界新人賞、群像賞など新人が応募できる文学賞は中止することになるのでは? 考えようによっては、それは恐るべき時代ではないのか。
 文学の名作は最初の一行が作家の精神の凝縮として呻吟から産まれるのである。
 紫式部『源氏物語』の有名な書き出しはこうである。
「いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり」
 ライバルは清少納言だった。「春は曙、やうやう白く成り行く山際すこし明かりて、紫立ちたる雲の細くたなびきたる」(清少納言『『枕草子』』
 「かくありし時すぎて、世の中にいとものはかなく、とにもかくにもつかで、世に経るひとありけり」(道綱母『蜻蛉日記』)
 額田女王の和歌の代表作とされるのは、愛媛の港で白村江へ向かおうとする船団の情景を齊明天王の心情に託して詠んだ。
「熟田津に 船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬ今は漕こぎ出いで��」(『万葉集』)。
 「昔、男初冠して、平城の京春日の郷に、しるよしして、狩りにいにけり。その里に、いとなまめいたる女はらから住みけり。」(『伊勢物語』)
 ▼中世の日本人はかくも情緒にみちていた
 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶ泡沫(うたかた)はかつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」(『方丈記』)
 『平家物語』の書き出しは誰もが知っている。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。 奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。 猛き者も遂にはほろびぬ、 偏(ひとへ)に風の前の塵におなじ」。
 『太平記』の書き出しは「蒙(もう)竊(ひそ)かに古今の変化を探つて、安危の所由を察(み)るに、覆つて外(ほか)なきは天の徳なり」(『太平記』兵藤祐己校注、岩波���庫版)
「つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」(『徒然草』)
 古代から平安時代まで日本の文学は無常観を基盤としている。
 江戸時代になると、文章が多彩に変わる。
 井原西鶴の『好色一代男』の書き出しは「「本朝遊女のはじまり、江州の朝妻、播州の室津より事起こりて、いま国々になりぬ」
 上田秋成の『雨月物語』の書き出しはこうだ。
「あふ坂の関守にゆるされてより、秋こし山の黄葉(もみぢ)見過しがたく、浜千鳥の跡ふみつくる鳴海がた、不尽(ふじ)の高嶺の煙、浮島がはら、清見が関、大磯小いその浦々」。
 近代文学は文体がかわって合理性を帯びてくる。
「木曽路はすべて山の中である」(島崎藤村『夜明け前』)
「親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜ぬかした事がある」(夏目漱石『坊っちゃん』)
「石炭をば早はや積み果てつ。中等室の卓つくゑのほとりはいと静にて、熾熱燈の光の晴れがましきも徒らなり。今宵は夜毎にこゝに集ひ来る骨牌カルタ仲間もホテルに宿りて、舟に残れるは余一人ひとりのみなれば」(森鴎外『舞姫』)。
 描写は絵画的になり実生活の情緒が溢れる。
「国境の長いトンネルをぬけると雪国だった」(川端康成『雪国』)
 谷崎潤一郎『細雪』の書き出しは写実的になる。
「『こいさん、頼むわ』。鏡の中で、廊下からうしろへ這入はいって来た妙子を見ると、自分で襟えりを塗りかけていた刷毛はけを渡して、其方は見ずに、眼の前に映っている長襦袢姿の、抜き衣紋の顔を他人の顔のように見据みすえながら、『雪子ちゃん下で何してる』と、幸子はきいた」。
 「或春の日暮れです。唐の都洛陽の西の門の下に、ばんやり空を仰いでいる、一人の若者がありました」(芥川龍之介『杜子春』)
 ▼戦後文学はかなり変質を遂げたが。。。
戦後文学はそれぞれが独自の文体を発揮し始めた。
 「朝、食堂でスウプをひとさじ吸って、お母様が『あ』と幽(かす)かな声をお挙げになった」(太宰治『斜陽』)
 「その頃も旅をしていた。ある国を出て、別の国に入り、そこの首府の学生町の安い旅館で寝たり起きたりして私はその日その日をすごしていた」(開高健『夏の闇』)
 「雪後庵は起伏の多い小石川の高台にあって、幸いに戦災を免れた」(三島由紀夫『宴のあと』)
和歌もかなりの変質を遂げた。
正統派の辞世は
「益荒男が 手挟む太刀の鞘鳴りに 幾とせ耐えて今日の初霜」(三島由紀夫)
「散るをいとふ 世にも人にも さきがけて 散るこそ花と 吹く小夜嵐」(同)
 サラダ記念日などのような前衛は例外としても、たとえば寺山修司の和歌は
「マッチ擦る つかのま海に霧ふかし 身捨つるほどの 祖国はありや。」
 わずか三十一文字のなかで総てが凝縮されている。そこから想像が拡がっていく。
 こうした絶望、空虚、無常を表す人間の微細な感情は、喜怒哀楽のない機械が想像出来るとはとうてい考えられないのである。
AIは人間の霊感、霊的な精神の営みをこえることはない。
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propwc · 6 months ago
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時光不可倒流,生命無法重來,所以只管大步往前走,相信你想要的答案,會在未來某一刻不請自來。
(20241224)
不要恐慌,每個人都會犯錯。失去一個人,那也只是生命中的一段過程,天空不會永遠都下雨,總是會有雨過天晴,人生如茶,苦極回甜。溫水泡不出好茶葉,溫室養不出好兒女,茶的品質再好,水溫不夠也不出香味。
一個人的成熟,並不表現在獲得了多少成就上,而是面對那些厭惡的人和事,不迎合也不��觸,只淡然一笑對之,當內心可容納很多自己不喜歡的事物時,這就叫氣場。
手捧一本書,看看門前周圍被歲月洗禮過的花花草草,看看那乾淨的藍天白雲,看看遠處蒼綠的山林,聽聽那流水潺潺的聲音,以紅塵為道場,以自然萬物為蓮池,心懷禪意,參悟那紅塵奧秘,去靜享歲月的安好。
人生路上有三看:一看遠、二看寬、三看淡。1、看遠是尋找目標,渴望飛翔,尋思境界,獲得讓自己深信不疑的理由。2、看寬即寬敞的思路,寬宏大量的胸懷。3、淡泊是從容不迫,屬於我的當仁不讓,不屬於我的千金難動其心;淡定是固守自己的所得,珍惜自己的幸福,簡單而又快樂。
奇蹟,是不會在容易的道路上綻放的,也許,在所有不被看好,無人嘗試的選擇的背後,會有不曾見到的可能,不曾設計的未知,未知讓人恐懼,引人好奇,也因此證明你的勇氣,成就你的自信,在每個死衚衕的盡頭,都有另一個希望的天空,在無路可走時迫使你騰空而起,那就是奇蹟。
每天睜開眼看見明媚的陽光就阻止不了夢想的生根發芽,那是一種酷炫的感覺,最主要的是你相信它會實現,活在希望和期盼中的日子會憑空感到明媚。
一個人成熟的標誌之一,就是要明白每天發生在自己身上百分之九十九的事情,對別人而言沒有任何意義,好壞要自己扛著,自己必須做到都能夠拿得起,而且還能放得下。
人心都是肉長的,很多時候我們要學會換位思考,站在別人的角度為別人,為別人的難處和苦楚好好想想,好好思考思考,這樣行動就不會那麼偏激,言語就會柔和許多、心地也會善良許多、胸懷更會豁達許多。
人生只是一個或長或短的過程,在這個過程裡我們一天天縮短生命的距離,我們只有用寬容與愛心去拉長生命每一天,學會並懂得去面對現實生活,去面對每一個給予我痛苦與快樂的時刻,豐富著我人生的每一天。
人生沒有如果,卻有很多但是,人���要不失去方向,就不會迷失自己,有能力就不必去氣餒,有價值就不必炫耀,生命的質量取決於每天的心境,通過改變態度可以使得自己經常處於良好的心境狀態。
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gaetanchiao · 1 year ago
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超人 洗腦掰彎淫墮(上)
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「超人,又發生了!」
年邁的警察局長粗聲粗氣地說,目光凝視著站在他面前的那位烏黑頭髮的超級英雄。
「這次是誰?」超人用他那低沈有力的男性嗓音問道。
「麥克迪昂,」局長咆哮道。
「這個城市的明星四分衛。就這麼消失了。前一晚去了一個叫做雷克斯盧梭的人家裡吃晚餐。然後第二天早上他們就不見了!我們詢問了盧梭先生,但在這個案件或其他案件上都沒有任何東西可以指控他。然而,每一個失蹤的男人都是在他們消失前一晚與那個人共進晚餐。」
這位身材健美、六英尺高的超級英雄搖了搖頭。又一位頂尖運動員無影無蹤地消失了。當他回想起與四分衛的上一次遭遇時,他那強壯英俊的面容上露出了堅定的神情。那是在某個慈善活動上。女性們圍繞著這位高大、強壯的年輕金髮運動員。她們被他棕色眼睛的帥氣外表和他作為真正男子漢的名聲所吸引。
事實上,這個城市的八卦者們也大肆宣揚他的這一面,也就是他在臥室裡的天賦以及使用它們���技巧。超人不敢相信像他這樣肌肉發達的人會這麼容易就被「帶走」。他用那雙鋼灰色的眼睛凝視著局長。
「我想我會去拜訪這個人。或許我的出現足以威懾他,讓他招供!」
說罷,超人飛身而去,決心要找出為什麼城市裡的頂尖運動員會接連不見。
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「我希望我能對超人更有幫助,」
中年的雷克斯盧梭輕輕地咬著舌尖說。他讓自己的藍眼睛打量著這位穿著緊身氨綸衣的英雄壯碩的肌肉。超人那身皇家綠色的制服似乎凸顯了他身上的每一塊肌肉。
「我只是和這些男人愉快地共進晚餐。之後他們就離開了。這一切的發生,我和你一樣感到震驚。」
這位有點圓胖的男人讓自己的目光在超級英雄那個緊緊包裹的部位停留了幾秒,然後他又把目光抬回到超人的臉上。
「嗯,」一個看起來不太自在的超人回答道。
這個男人身上散發著一種令人作嘔的甜味。他看起來無害,但超人無法忽視這個男人凝視中隱藏的力量。不知為何,這讓人感到不安。
事實上,這個男人對他超凡體格的明顯流連也同樣令人不安。然而,儘管他有所抗議,超人確信這個男人掌握著其他人失蹤的關鍵。這個男人身上有些邪惡的東西,超級英雄這麼想。他深深吸了一口氣。
「不過那古龍水的味道實在太濃了,」這個健碩的傢伙沈思道。
「它真的會滲透到你體內。我得弄清楚這個纖細的傢伙怎麼會牽涉其中?」他又深深吸了一口氣,然後說道:
「盧梭先生。」 「請叫我雷克斯,」那個男人說,眼睛緊盯著那個更高的男人。
「盧梭先生,」超人重複道,對那個男人語氣中的某些東西感到不悅。那是一種傲慢的語氣。從來沒有人用那種語氣跟他說話。
「我說叫我雷克斯!」那個更矮、年紀更大的男人再次重複,帶著更多的自滿。好像他期望自己的話會被服從。
「雷克斯,」超人突然聽到自己這麼說。當他看到雷克斯臉上那得意的嘲笑表情時,他在心裡默默地責備自己屈服了。
「我們需要更詳細地討論這整件事!」
「恐怕我現在有點忙。我們今晚吃晚餐的時候再聊吧。」他微笑著。
「你是想和我一起吃飯的,對吧?我能從你的眼神裡看出來。好,那就這麼定了!我到時候會聯繫你。」
「當然可以,雷克斯。」超人聽到自己這麼說。他因自己聲音中的急切語氣而臉紅。
「那麼,我們晚點見。」他一邊說,一邊飛走了。此刻,他只想遠離那個男人和他那令人作嘔的古龍水。
在飛行中,他決定下次的相遇會有所不同。
「下次我要控制對話。」他喃喃自語。
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在下方,雷克斯咧嘴一笑。他知道自己已經打出了第一擊。他原本不確定超人是否會對他的發明產生反應,但令他高興的是,那位強壯的英雄屈服了。的確,這要歸功於他在混合物中加入了一些來自超級英雄星球的輻射塵埃。也確實,屈服是輕微的。他知道還需要更多,但裂縫已經出現,可以加以利用。他打了個哈欠,伸手摸了摸自己的襠部。
「我的天,我被激起來了。」他看著自己的勃起笑了起來。
「我想我需要再射一發進我的四分衛裡!」他大搖大擺地走向一個側室。
「我真的很享受角色扮演,尤其是「擒拿四分衛」!」
他走進一個房間,凝視著床上被綁的身影。
在雷克斯面前赤裸且四肢伸展開的,是一位強壯的年輕運動員,他的魅力讓女性瘋狂。他那修長、健美的雙腿緊繃著,展示出他肌肉發達的大腿和小腿。他那雕刻般的手臂緊繃著圓潤的二頭肌,因他抓著手腕的束縛而顯得更加有力。放在他結實的腹部下的枕頭把他圓滿、豐滿的臀部抬高了。他輕微地呻吟著。他轉過頭,盯著雷克斯,發出咕嚕聲。
他那現在凌亂不羈的金色頭髮,為他那英俊的全美式臉龐增添了幾分性感。麥克用他那沈重的眼皮專注地看著那位年長、體型更為魁梧的男人。
「我真的很需要它,先生,」他設法通過球形口塞含糊地咕噥著。那金發壯漢誘惑地扭動著他的屁股。
「我真的很需要它,」他一邊收緊一邊放鬆他的臀部,為雷克斯的娛樂而重複著。
麥克抬起臀部,露出他那龐大的睪丸和令人印象深刻的勃起。然後他向下磨蹭,一聲被壓抑的、純粹渴望的嘆息從他塞滿的喉嚨中發出。
「如果你曾經耕過的那些女人現在能看到你,」
雷克斯一邊脫衣一邊帶著嘲弄的笑容說。他走到麥克身邊,摩擦著這位被綁住的足球明星的屁股。一聲低沈的慾望呻吟從這位金髮帥哥口中發出。
「放輕鬆,小子,我很快就會搞定你。」雷克斯一邊說,一邊抓起更多的古龍水直接噴到麥克的臉上。年輕的四分衛臉上露出一副滿足的傻笑。
「但首先,讓我再告訴你一些關於你自己的事。」
當雷克斯對麥克說話時,前者的��緒回到了超人的想法上。他不自覺地撫摸自己,勃起了。然後,當他滿意地認為已經充分告知麥克時,他跳上床,跨坐在他的運動員身上。
「你知道,麥克,如果你不打四分衛,我打賭緊端鋒可能是你的另一個選擇。至少在短時間內是這樣,對吧?」
他一邊笑著,一邊「又推進球進行了另一次達陣」!
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超人準時抵達「晚餐」約定地點。他發現雷克斯安排了「羅馬風格」的服務,每個人都躺在自己的古羅馬風格長沙發上。空氣中充滿了同樣的甜美古龍水香味。
「用餐方式有點不尋常,」超人帶著些許不適地說,目光凝視著他的主人。這個男人那種自鳴得意的態度讓他感到不悅。
「我偏好不尋常的,」雷克斯一邊說,一邊露出他們上次見面時那個奇怪的微笑。
「要來一杯飲料嗎?」雷克斯邊說邊在桌上的高腳杯中倒入大量液體。
「我不喝酒,」超人說得比他預期中更帶有一些激動。這個男人到底有什麼讓他如此不悅。
「哦,我堅持你得喝,」雷克斯一邊說,一邊將高腳杯推向他的客人。「我說喝就喝。如果你不喝,我會認為這是無禮的,」他銳利地說道。
超人發現自己出乎意料地不願意惹惱他的主人。他伸手拿起高腳杯。
「我真的不喝酒精飲料,即使它們對我沒有影響,」他喃喃自語,出乎意料地一飲而盡那杯黑色的泡沫飲料。
這液體給了他一種前所未有的溫暖感覺。他盯著高腳杯,發現自己想要再喝更多。
「是的,味道相當不錯,」雷克斯嘆了口氣,看著超人喝光杯中的最後殘液。
「但我相信你有事要問我,」他一邊說,一邊為超人的杯子再次斟滿。
「嗯……啊……是的,」這位健壯的超級英雄結巴著,一邊喝著更多的液體。
「這些人。消失了……而且都和你共進晚餐!」
雷克斯慢慢地坐了下來。
「是的,他們都有。讓我想想。最近有那位奧運體操全能冠軍。還有那位在八卦雜誌上以花花公子著稱的年輕棒球運動員。更不用說……嗯……是的,那位德國足球明星,以及那位贏得鐵人三項賽事的月曆模特兒消防員。他們都和我共進晚餐。但沒有什麼不妥。他們來找我諮詢。」
「諮詢?」超人困惑地問,目不轉睛地盯著他的主人。
他斜倚著,看起來坐著的雷克斯似乎在他上方盤旋。他告訴自己要站起來,但正當他這麼做時,他清楚地看到雷克斯示意超級英雄不要動。他的大腦不斷自問,為什麼他在與這個男人的交鋒中不斷讓出「有利地位」。
超人通常在他周圍的每個人和任何情況中都佔主導地位。令他驚訝的是,他發現處於防守狀態既新奇又相當��人。當他的喉嚨變得乾燥時,他大口地喝了更多的釀造飲料。
「是的,」雷克斯繼續說。
「你會驚訝於我們所謂的強壯運動員有多需要諮詢。他們在自己的領域裡那些炫耀。他們與那麼多女人上床。實際上,我發現一個運動員表現得越是大男子主義,他內心越是渴望能自由地成為相反的一面!我打賭你也是一樣。」
「我……啊,」超人回答,不確定對話怎麼就轉到他身上了。
「我……相反?」
「是的,我知道了,」雷克斯笑著從沙發上站起來,坐在超人面前的桌子上。
現在,超級英雄的頭正對著雷克斯的胯下。他迅速抬頭,專注於雷克斯的臉。他試圖站起來,但雷克斯把手放在超人的肩膀上,推他回去。
「沒有放鬆,」
雷克斯用一種聽起來像是超人正在喝的液體一樣溫暖的語氣說。
「你看,我做了研究,」雷克斯說。
「秘密地,像你這樣的男人,必須感受到不斷為他人負責的重量。表現出你認為別人期望的樣子。那壓力一定難以承受。就像我其他的客人一樣,我敢肯定你很想讓別人來掌管一切。事實上,」
雷克斯輕聲喃喃,目光凝視著躺著的超級英雄。
」我打賭你這輩子從來沒有過一次好的性高潮。可能太害怕」不符合」你的形象了。」
超人喉嚨收緊,吞了口口水。他無法相信自己所聽到的。然而,他不得不承認,他的角色負擔是令人疲憊的。至於性,嗯,那是不可能的。他凝視著雷克斯。
」我不確定我們是怎麼開始這個話題的,」他虛弱地說。」我應該走了!」
「噓,沒事的,」雷克斯回答,伸手撥弄超人的頭髮。
雷克斯那種冒昧的親密觸碰,讓超人感到出奇的舒服。他眨了眨眼,試圖把這些念頭從腦海中清除。
「我知道你想放棄所有那些責任。從我們第一次見面的那一刻起,我就知道你暗地裡希望有人來控制,或許…��甚至是控制你?那種你隱藏起來的內心渴望,只想放開你順從的一面,自由自在。坦白說,你多年來的大男子主義超級男性姿態,看起來像是一種掩飾。」
「掩飾,」超人喘著氣,強迫自己站起來。
」我想……我……不……真的……我應該……走,」他結結巴巴地說,從椅子上站起來。
「嗯,你好好想想吧,」雷克斯說,他也站了起來。
」隨時歡迎回來。只要記住,一個男人越有權力,他內心就擁有越多的順從。」
超人從房間蹣跚而出,勉強飛了起來。他到達附近的一座塔樓,並在那裡休息。他的內心是一團混亂的糾結。當他思考所發生的事情時,他利用敏銳的超視力凝視雷克斯的��間。令他震驚的是,他看到一個穿著黑色皮革、部分戴著頭套的人物走向一個赤裸的雷克斯,然後跪在他面前。
跪著的男人身材高大、體格強健,胸膛線條分明,如雕塑般精緻。他僅戴著一條鍊狀項圈和某種閃亮的金屬製護身符。超人對這位壯碩的男子在體型更矮胖的雷克斯面前謙卑地跪著的對比景象感到震驚。然而,這兩個男人之間的互動中有某種東西讓他著迷。雷克斯似乎能夠控制這位更高大、更威猛的男人。
超人回想起與雷克斯的邂逅,發現自己的喉嚨變得乾燥。他集中視線穿透兜帽,試圖辨認出那個肌肉發達、戴著兜帽的身影。讓他震驚的是,跪著的男人竟是麥克!這位四分衛低下頭,進一步表明瞭他明顯的服從。雷克斯抓住自己的陰莖,在麥克臉前揮舞。讓超人感到恐懼的是,這位四分衛張開嘴,俯身給雷克斯口交。
這位目瞪口呆的超級英雄將他的超級聽力集中在這兩個男人身上,以確定麥克是被強姦還是在脅迫下行事。
「哦,天啊,我愛吸你那強壯的雞巴,」麥克用他那柔和的德州南部口音說。
「哦,該死,這幾個小時裡我真的非常需要你的雞巴。」 「乖孩子,」雷克斯笑著說。
「是的,我知道它很好。繼續吧,做你能做的最好的吸雞巴者。不再是男子氣概的假裝。現在接受自由,成為一個強大男人的私人愛雞巴者。」
雷克斯抬頭望向牆壁。有那麼一刻,超人幾乎以為那個矮胖的老男人能看見他。
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rangothewind · 1 year ago
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想想也過得夠久 可以來寫和L的故事了。
和L是在外校重修時認識的,兩個系上的後段班,很快就因為借作業什麼的熟了起來。L是一個白淨纖瘦的女生,雖然不是我喜歡的類型,但她確實是個高冷美女。聊起天來她就是個單純直接,有南部口音的太妹。那時我們各自有喜歡的對象,很自然的互認乾哥乾妹,聊系上追她的男生,以及我那有憂鬱症的曖昧對象。
在被期末壓的喘不過氣的時候,她和家中個性火爆的軍人老爸吵架,每夜惡夢連連;我喜歡的女生則是不再跟我聯絡了。凌晨,我們在冷清的自習室外邊喝熱巧克力邊吐苦水:她著恨她爸,不屑拿他的錢在台北生活、談及對家的唯一掛念就是家裡的老狗。
年前,我們在咖啡廳準備下禮拜重修的期末考。唸書時,她簡單提到她看到IG上的廣告,說明天要去跟幹部面試酒店小姐,我心裡頭的警鈴大響,天哪,她要去做什麼?
我們傍晚離開咖啡廳去坐捷運。在捷運月台,我再仔細的問了一次。她也蠻不在乎的再敘述了一遍因為她不想跟家裡拿錢,所以想找個賺快錢的工作,昨天已經打電話跟那裡的女公關約好面試了。聽完之後我的心裏一片混亂,想阻止她卻又不知道該說些什麼好,那時候思緒的混亂與情緒的起伏,是會讓人瀕臨失控的那種。
上了捷運以後,我除了和她講不要去之外也不知道能做什麼。最終,只能握著她的手,勾著她的肩膀,像個戀人一樣在她耳畔輕聲的請求她不要去面試。在轉車的月台,她用顫抖聲音的說她快哭了,腦子空白的我緊緊的抱著她、拂著背說有事我們一起想辦法,不要衝動。最終我們說好,隔天我在外面等她面試結束。
隔晚我在大樓外等待,那間公司的門牌寫著xx國際娛樂還什麼的,黑底金字,感覺就是間黑道經營的辦公室。兩個半小時的長長等待之後,L終於從電梯出來,寒冷飄雨的冬天,她穿著不符合季節的黑紗衫與熱褲,看起來冷酷又迷茫,那一刻我好疲憊,也好焦急,但終於等到她了。時近跨年,街道上瀰漫著放假迎新的快樂氣氛,而我則因為這事情完全開心不起來。
往捷運站的路上,糖炒栗子的攤販散著熱氣,但我的心情沒有因為這小小的溫暖而舒展。她說著她因為酒量不好、個性慢熟,被男公關建議去做s。終於坐上捷運,她講到如果下海一個禮拜可以賺三萬,這樣寒假一個月就能賺十五萬了。聽到之後我顫抖的問說:妳這樣金錢觀不會被養壞嗎?她無法肯定,也無法否定;她說到因為自己的���部太小不會受台北的有錢客戶歡迎,所以被安排下週去桃園面試,而女公關對她說等她賺到一些錢之後就可以去整牙跟隆乳了,她微微笑著說這樣就可以變漂亮跟賺更多。憤怒、失望的情緒糾纏在我的心裡,捷運上我們貼著坐,但當時我只能低著頭,偶爾艱難的擠出一些問題試圖了解狀況。
面試的情況理解的差不多了,她要去下一輪面試的意向也蠻堅決的了,我憂愁的問L說:妳怎不去給人包養就好了呢?她說那間公司的人說被包養就想是被當寵物,不能學到什麼技能。幹,聽到這句話我真的火氣整個上來,心裡想當妓女是能學什麼技能嗎?那一刻可能是我這輩子第一次這麼想打一個女生,憤怒、失望,理解到說爸媽想打小孩的那個衝動是什麼。我很想直接放棄她,走出車廂。但我辦不到,捷運剛好開到龍山寺站,我把她拉下車。
拉著她下車時,是想讓她看看華西街的娼寮是長什麼樣子,但我心情實在是太浮躁不安了,於是就決定先走去龍山寺拜拜。在主殿裡我祈求觀音與媽祖不要讓身旁的她走上歧途,祈求她能和家裡的關係和好。拜完之後,心情有平靜一點,我勾著她的手走過廟旁小巷。看到巷子裡坐在娼館門口的紅光下等待客人的妓女們,她看起來有嚇到,直說應該公司給的環境不會這麼差。
之後我們回到學校附近,在幾乎客滿火鍋店吃晚餐。那晚我們聊好多好多東西,聊兒時的種種、星座算命、一些好的或壞的經驗、家人之類的事。在火鍋蒸騰的水氣裡洗掉疲倦與憂慮,補充一些能量。在好好地吃了一頓晚餐之後,我跟L的心情也就平復些了。打烊了,在回到宿舍的路上我把她冰冷的手放進口袋裏取暖,她笑著說再對她毛手毛腳我就是噁男,我回她說待會付你錢就不算啦。路上她拉著我的手叫著截色,就這樣笑著鬧著到了她的宿舍門口,我輕柔又悠長的抱住她跟她說希望她再好好考慮未來,她沒好氣的說聲好啦。她走進學舍大門,隔了兩分鐘又打電話給我說折傘忘在我這裡,交給她傘後,沒想過這是我們最後一次深談。
L之後有大半年不願意和我說話,此時的我大概心中有個底,她終究是去做酒店了。看著她隆起的山根、霧眉、以及花錢去做的隱適美牙套,直到最終在她的ig上查到酒店經紀po出她簽約的照片。我知道她去做八大了,我也和她越來越遠,即使我們有因為在一起上課而稍微破冰,深深的隔閡卻難以打破,曾經嘗試約她出門,換來的是她和我講她和別的男生出門約會,一切的努力與對她的掛念好像蒙了塵的櫥,之後被丟棄,好像不曾存在過。
過去的一年我去拜了好多次月老,求得的籤告訴我她可能有第三者,卻又告訴我不要放棄這段感情,一直到前天再去得到一張下籤,在擲筊問事之後告訴我可以放下這段情了,這份執著也得結束。我不清楚這段經歷帶給我什麼成長,只知道這件事帶給我難以抹滅的記憶吧。
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harawata44 · 2 years ago
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・urbanista MALIBU〔マリブ〕 | 株式会社エム・エス・シー〔海外輸入ブランド〕
以下引用
スウェーデンのアーバニスタ社のソーラー充電型Bluetoothスピーカー「urbanista MALIBU(アーバニスタ マリブ)」は、同じくスウェーデンのベンチャー企業「Exeger(エクセジャー)」が開発した次世代の太陽電池「Powerfoyle(パワーフォイル)」というソーラーバッテリーを搭載しています。 このソーラーバッテリーは自然光はもとより、室内の蛍光灯やLED照明でも発電ができるのがポイント。つまりリビングのようないつでも何かしらの光がある場所ならば、常に発電するのです。
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となると、光のあるところに置いておけば、無限に音楽を再生し続けることができるということ? メーカーからは「音楽再生をしながらソーラー発電を行うことで、約20時間以上の使用が可能です」とアナウンスされているので、音楽再生によるバッテリー消費量が発電量を上回るようです。無限ではないわけですね…。 とはいえ、20時間も音楽を聞き続けることはないでしょうし、音楽再生をしていない間は光さえあれば常に充電し続けるのです。ケーブルをつないでの充電は不要で、身近なところにおいておくだけで、音楽を聴きたいときに聴けるというのは、ものすごく自由になった気がしますよね。
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スマホの専用アプリをダウンロードして、発電状況をリアルタイムに確認することも可能。
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このパワーフォイルは薄型でデザインの自由度が高いのがポイントです。いかにもソーラーバッテリー搭載です!といった感じのセルが埋め込まれているわけではなく、一見したところソーラーバッテリーモデルとはわからないデザインもオシャレです。 ボディカラーはミッドナイトブラックとデザートグレーの2色。どんなシーンにも溶け込みそうです。
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ボディはリサイクルされたプラスチックとファブリックを採用。約30分の浸水にも耐える防水性、防塵性を持っているので、ロケーションや天候を気にすることなくアウトドアでも自由に使えそう。 持ち運びしやすい専用ストラップも付属していて、インドア、アウトドア問わず、いつでも自由に楽しめそうな予感です。
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townwood · 2 years ago
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平易近人的焦慮
這是第幾層夢境,我剛剛明明還在上一條街道的咖啡廳,現在卻睡在停在路邊的車上,可能是思想還不夠跳躍,我連自己的意識都還把握不住,來不及清楚地感受到什麼,就又在另一個場景醒來(每次都很難描述好這種疑惑)。
你講得東西太不入流了,你好幾晚的杞人憂天都不夠多添幾碗飯的事讓人熱議,文字遊戲的雙韻夾雜了兩種意思,限制了在敘事上的立體面,主觀意志太強烈,作者的意思牽強逼迫讀者按照他的習慣思考,更何況,你這樣說的意義何在?你到底想說什麼?
那一間咖啡廳裝潢地很簡單溫馨,有一點點老舊卻舊的剛剛好,灰塵輕輕地附在一整排原文書上,舊件的風扇,有點地中海風情的白色油漆搭配銅色的烘烤爐及石質的方桌,書架上擺著【島嶼嬉皮大麻田】,每一個細節都在刻畫「輕鬆」的註解,但對西西里咖啡執著的我,看著白板寫的簡易菜單上沒有這一行字,剛要升到〔剛剛好〕位的閒適,就這麼向下差了零點五的刻度…「一杯冰拿鐵謝謝。」
每個時刻都會對某本書特別執著,像普魯斯特的【追憶逝水年華】幾乎是長時間的執著,只要看到書名就一直有「啊,好想讀啊!」的衝動,但內容實在好多好長,再加上書價有一點貴(平時明明都很奢侈對書就錙銖必較),往往都望而卻步,只讀過一冊就接不下去下一冊,內容真的相當精采,每個用字和細節都讓人驚艷不停,不過我實在太懶惰了,又有可能太想研究什麼所以很難快速地瀏覽過去。前陣子是【湖濱散記】,最近是...
我在精心布置的擺書區選著書,烘焙用的器材及插著乾燥花的花瓶,一旁立著一本吉本芭娜娜的【廚房】,這樣的陳設真是絕妙,我慢慢往一旁掃視,【習慣死亡】…【夜未央】…欸這是費茲傑羅的書耶,【大亨小傳】很好看哦,但我讀他的選文集覺得好無聊,應該是翻譯問題對吧?欸你在看村上春樹喔,他是不是也有寫他的書...「是翻譯。」哦對啦哈哈,這樣蠻有關聯的,就看這個吧,我拿著書坐下,他已經在翻著【迴轉木馬的終端】村上春樹的書,很適合這家咖啡店的氛圍,我坐下仍侷促不安地四處張望,跟其他悠閒的客人相較之下十分違和,我看似是在細細觀察店內的擺飾和燈具的管線安排,實際上是不知道在擔憂什麼,我轉頭讀著書架上每本書的書名,【地下室手記】…之前很想用這個名字改寫來道出現在生活的無奈和煩悶(因為工作地點在地下室),好吧打開來看一下「我這個人有病…」
啊,就是這本了啊!
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min-efyour · 18 hours ago
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醫療器材專用保護套,為精密設備提供全方位防護
在醫療環境中,器材的清潔與安全是維護病患健康的關鍵。為了延長醫療設備的使用壽命,並減少交叉感染的風險,選用高品質的保護套、防塵套與防水套是不可或缺的配備。 全方位設計,精準守護 我們的醫療保護套專為各類診療儀器量身打造,具備優異的密封性與耐用性。不論是手術器械、內視鏡設備或各式診斷儀器,都能提供精密合身的保護,有效防止灰塵、濕氣與液體滲入。 嚴選材質���兼顧安全與便利 採用醫療級高分子材料製成,通過無菌處理與多項品質檢驗。不僅強韌防水,還具備良好的柔韌性與透明度,方便醫護人員操作同時又不影響儀器辨識。 應用多元,靈活因應各種環境 無論是在手術室、急診室還是日常診療空間,我們的防護套系列皆能提供穩固屏障,降低設備磨損與污染的風險,是醫療機構提升作業安全與效率的最佳選擇。
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dovobok · 8 days ago
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秘めた恋のスクラム12
合宿2日目:新たな目覚めと深まる絆
翌朝、爽やかな朝日で目覚めた悠斗は、いつもと変わらない清々しい目覚めを感じていた。昨夜の出来事を微塵も知る由もなく、ただ、どこか身体が温かく、深い眠りにつけたことに満足していた。隣で穏やかな寝息を立てる田中の姿に、昨日のバスの中と同じように、自然な安心感を覚える。
朝食は、昨日と同じく部員全員で食堂に集まり、賑やかな雰囲気の中で摂った。黒岩と堂島は相変わらず言葉を交わすことなく、黙々と食事を摂っている。悠斗は、彼らの間に流れる張り詰めた空気に気づきつつも、自分の食事に集中した。田中の視線が時折、自分に向けられていることには気づかなかった。田中は、朝食を摂る悠斗の顔をじっと見つめ、昨夜の出来事を思い返し、胸の中で秘めた決意を一層強くしていた。
強化される練習、加速する成長
2日目の練習は、昨日にも増して厳しいものとなった。
田中は、個々の能力を最大限に引き出すため、より専門的な練習メニューを組んだ。
「今日はポジション別の練習だ! それぞれの役割を意識しろ!」
フォワードはスクラムやラインアウトの連携を重点的に確認し、バックスはパス回しやステップワークの精度を高める練習に励む。田中は一人ひとりの動きを注意深く観察し、的確なアドバイスを送る。
特に、悠斗には熱のこもった指導が行われた。
「悠斗! もっとボールを見ろ!」「タックルは腰から入れ!」
田中は悠斗のそばに張り付き、その動きの一つ一つを修正していく。悠斗もまた、田中の言葉を吸収しようと必死に食らいつき、みるみるうちに動きが洗練されていく。彼のラグビーへの情熱は、厳しい指導を受けるほどに燃え上がっていくようだった。
そんな悠斗の成長ぶりに、黒岩と堂島は複雑な視線を送っていた。
黒岩は、悠斗の持ち前の運動能力と、指導を素直に受け入れる柔軟さに感心しつつも、自分たちがこれまで積み重ねてきた努力が霞んでしまうのではないかという焦りを感じていた。
一方、堂島は、悠斗が田中から特別に指導を受けていることに、嫉妬のような感情を抱いていた。田中の目に、悠斗がどう映っているのか。その問いが、堂島の心に小さな棘のように刺さっていた。
午後からは、再びアタックとディフェンスに分かれての実践練習が行われた。
昨日よりも強度が上がり、激しいぶつかり合いが続く。悠斗は、練習を通して身につけた技術を試し、何度もトライラインに迫った。彼の果敢なプレーは、チームメイトからも一目置かれるようになっていた。
練習の合間には、田中が自らボトルを手に、部員たちに水分補給を促す。その際も、悠斗には他の部員よりも少し長く声をかけ、体調を気遣う言葉をかけるのだった。部員たちは、田中の指導の厳しさの中に、確かな愛情を感じ取っていた。
夜の静寂、深まる思惑
激しい練習を終え、部員たちは食堂で夕食を摂った。
昨日よりも増した疲労感からか、食堂は昨日よりも静かで、ただ食事を摂る音だけが響いていた。
部屋に戻った黒岩と堂島の間には、依然として重い沈黙が漂っていた。
しかし、今日一日の悠斗の成長は、確実に二人の心に影響を与えていた。
黒岩は、ベッドの上で天井を見上げながら、悠斗のプレーを反芻していた。
「あいつ、今日だけでずいぶん変わったな……」
堂島もまた、壁にもたれながら、悠斗と田中が話している様子を思い出していた。
「田中先生も、あいつには特別な目を向けているようだな……」
互いに言葉を交わさずとも、彼らの胸の中には、悠斗への意識が静かに芽生え始めていた。
一方、田中と同室の悠斗は、すっかり田中に懐いた子猫のように、心地よさを感じていた。
田中は、疲れた悠斗のために、軽く肩を揉んでやった。
「今日はよく頑張ったな、悠斗。だいぶ動きが良くなってきたぞ。」
悠斗は、田中の優しい言葉に素直に喜びを感じた。
「ありがとうございます、田中先生! もっと上手くなりたいです!」
田中は、机に向かいながら、悠斗との会話を楽しんでいた。
明日の練習メニューを考える手も、どこか楽しげに見えた。
時折、田中は悠斗の方を振り返り、その表情を伺う。
悠斗の無邪気な笑顔を見るたびに、田中の胸に温かいものが込み上げてきた。
消灯時間が近づき、田中は再び各部屋を見回る。
黒岩と堂島の部屋では、二人は昨日よりも少しだけ距離が縮まっているように見えた。
それぞれの布団に入りながらも、時折、視線が交錯する。
田中は、わずかな変化を感じ取りながらも、短く「おやすみ」と声をかけ、部屋を出た。
悠斗の部屋に戻ると、悠斗はすでに深い眠りについていた。
その穏やかな寝顔は、田中にとって何よりも安らぎを与えた。
田中は、昨夜と同じようにそっと悠斗に近づき、その髪を優しく撫でた。
「悠斗……」
田中は、昨夜の衝動を思い出し、自身の体を律しようと努めた。
しかし、悠斗が寝返りを打ち、無意識に田中の腕に触れた瞬間、田中は再び抗えない衝動に駆られた。
田中は、ゆっくりと悠斗の体を自分の方へと引き寄せ、優しく抱きしめる。
悠斗の温かい体温が、田中の心を震わせた。
田中は、悠斗の耳元で、そっと囁いた。
「俺が、お前を幸せにするからな……」
その言葉は、誰にも聞こえない、夜の静寂の中に溶けていった。
悠斗は、田中の腕の中で、深い眠りの中にいた。
合宿3日目:黒岩の不穏な動きと揺れる関係性
合宿3日目の朝。グラウンドに広がる朝露が朝日を反射し、清々しい空気が漂っていた。しかし、その清々しさとは裏腹に、部員たちの間には昨日までとは異なる、かすかな緊張感が漂っていた。特に、黒岩の目は、悠斗を捉えるたびに、昨日までとは違う熱を帯びていた。
練習中の異変:黒岩の執着
練習が始まると、その異変は顕著に現れた。
準備運動から、黒岩は悠斗の動きを執拗に追うようになった。
パス練習では、悠斗がボールを受け取ると、黒岩は必ずと言っていいほど悠斗に声をかけ、時には強引にパスを要求する。
「悠斗!俺に出せ!」
悠斗が他の部員にパスを回そうとすると、黒岩は露骨に不機嫌な顔をした。
タックル練習でも、黒岩は悠斗をターゲットに選ぶことが増えた。
田中が「次は黒岩と悠斗!」と組ませると、黒岩は普段よりも荒々しく悠斗にぶつかっていった。
「もっと来いよ、悠斗!」
そのタックルは、指導というよりも、どこか悠斗の反応を試すような、あるいは自分だけを見てほしいというような、独占欲めいた感情が混じっているように見えた。
悠斗は、黒岩のいつもと違う迫力に戸惑いながらも、必死に食らいついた。
田中もまた、黒岩の異変に気づいていた。
悠斗への指導中、視界の端で黒岩が悠斗を睨みつけているのを感じる。
パス練習で黒岩が悠斗に執拗にパスを要求する様子や、タックル練習での激しい当たりを見ても、田中は何も言わなかった。
ただ、その表情は険しくなり、悠斗を守るように、時に黒岩と悠斗の間に立つこともあった。
堂島は、そんな黒岩の行動を冷めた目で見ていた。
黒岩の感情が悠斗に向かっていることを察し、焦燥感を覚える一方で、それを露骨に出す黒岩の未熟さに苛立ちを感じていた。
「あいつ、そんなにわかりやすくしてどうするんだ……」
堂島は、悠斗への想いを表に出さず、密かにその機会を伺っていた。
ランニング中の接近:黒岩の告白?
午後の練習は、恒例のクロスカントリーランニングだった。
部員たちは広大なグラウンドを周回し、体力の限界に挑む。
最初は集団で走っていたものの、徐々にペースの速い者が先行し、グループが分かれていく。
悠斗は、田中から教わった呼吸法を意識し、安定したペースで走り続けた。
すると、いつの間にか黒岩が悠斗の隣に並び、他の部員から少しずつ距離を置いて走り始めた。
「悠斗、今日のタックル、良かったぞ」
黒岩が、これまでになく穏やかな声で話しかけてきた。
悠斗は少し驚きながらも、「ありがとうございます。黒岩先輩の当たりもすごかったです!」と答えた。
黒岩は、少し躊躇うようにしながら、言葉を選んだ。
「お前さ……俺のこと、どう思ってる?」
唐突な質問に、悠斗は目を丸くした。
「え? どうって……頼りになる先輩だと思ってます! 練習でもいつも引っ張ってくれて、尊敬してます!」
悠斗の真っ直ぐな言葉に、黒岩の表情に安堵のような、しかし少し残念そうな影が差した。
「そっか……。俺は、お前のこと……」
そこまで言いかけた時、後ろから堂島が猛スピードで追い抜いていった。
「黒岩、悠斗、何してる! 足が止まってるぞ!」
堂島の声に、黒岩は舌打ちし、悠斗もハッとして再び走り出した。
黒岩は、言いかけた言葉を飲み込み、悠斗の背中を見つめた。
その目には、諦めきれない執着が宿っていた。
消灯後の密会:黒岩の強行
夜、消灯時間が近づき、田中が各部屋の見回りに向かった。
黒岩と堂島の部屋では、二人の間に再び重い空気が流れていた。
黒岩は、ランニング中に悠斗に言いかけた言葉をどうすれば伝えられるか、悶々としていた。
堂島は、黒岩が悠斗に近づいていることに苛立ちを覚える一方で、自分も何か行動を起こさなければならないという焦燥感に駆られていた。
田中が部屋を出て、しばらく経った頃。
黒岩は、静かに布団を抜け出した。
堂島は、その気配に気づいたものの、何も言わずに黒岩の行動を見守った。
黒岩の向かう先は、悠斗と田中の部屋だった。
黒岩は、悠斗たちの部屋の前に立つと、静かにドアを開けた。
部屋の中は暗く、悠斗が深く眠っているのが見える。
そして、その隣で、田中もまた穏やかな寝息を立てていた。
黒岩は、悠斗の寝顔を見つめ、衝動を抑えきれなくなった。
悠斗のベッドにそっと近づき、その横にしゃがみ込む。
そして、悠斗の頬に、そっと触れた。
「悠斗……」
黒岩は、その熱い想いを込めて、悠斗の唇に、短いキスを落とした。
その瞬間、悠斗がわずかに身じろぎ、目を覚ましそうになる。
黒岩は慌てて体を離し、息を殺して悠斗の様子を伺った。
幸い、悠斗はそのまま再び深い眠りに落ちたようだった。
黒岩は、胸を高鳴らせながら、悠斗の部屋を後にした。
部屋に戻ると、堂島が静かに黒岩を見つめていた。
「どこに行ってた?」
堂島の問いに、黒岩は何も答えなかった。
ただ、その表情には、言い知れぬ満足感と、そして新たな企みが宿っていた。
堂島は、黒岩の行動を察し、その拳を強く握りしめた。
この合宿は、単なるラグビー合宿では終わらない。
悠斗を巡る、三つ巴の戦いが、静かに幕を開けようとしていた。
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digitxwords · 9 days ago
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【紀行】Day 4 - 太宰府天滿宮與無緣的一番賞
起床時還是很乾。 眼看體力慢慢回復,這天決定去太宰府天滿宮看看。原本以為車程會很久,誰知前一晚Google才發現在天神轉車的話還不需要一個小時,於是便慢悠悠地收拾出門。 太宰府站充滿年代感,扶手電梯頭頂掛着的警告標語沾滿灰塵,但出口部分延續神宮的紅色風格,倒是很有特色。
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(經典神社配色。)
出閘之後,我撇了一眼,右邊是已經開始排隊的一蘭。再往前走走,便是一段直路(表參道)通往天滿宮,兩邊都是小吃店和特產店,和淺草的結構倒是很像。兩旁的店舖除了特產,大多數都是在賣梅ヶ枝餅,不少遊客都在買,走近看看發現只是普通的紅豆沙夾餅,便收回目光。這天是個大晴天,很曬,也很適合拍菲林。到達時快11點,因此太陽在頭頂直射,我在屋檐下走向目的地。 只是這裏的路不長,而沿路的鳥居都是石造的。 慢慢走着,拿出傻瓜機拍拍,然後微微躬身跨過鳥居。經過幾個石像和茅廬,看到兩段短短的拱橋,兩邊是河,不遠處是一個湖。走過之後便是天滿宮。
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(那天天晴。)
走進去環顧四周,很方正的結構,前方是臨時參拜處,用木和稻草搭建而成,住持在裏面為信衆進行儀式。我在外面的錢箱投進硬幣,合十許願。回頭抽籤。籤文意外地十分符合我此刻的擔憂與期許,便感到高興。不知道這邊的規矩,便擅自按照別處的做法,吉以上的籤沒有綁好留下,而是帶走了。走到左邊的御朱印處買了一份留念;又走到右邊的御守售賣處買了幾個御守回去。
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(籤文很好,很好地安慰了我。祈求是心靈的寧靜。)
沒有做甚麼功課,不知道山上還有一些寺廟可以去,於是準備回程,其實也許知道了也不會去就是了。臨走前經過角落的一隻金牛,說是摸摸可以祈願健康,我走上前摸了摸,然後在旁邊的水池洗手後離開。 人潮開始擠擁。 天滿宮的旁邊是一個新建的寶物殿,讓我想起慈山寺的博物館。再往前是一個傳統庭園設計的休憩處,有些食店。沒有停留很久,走出鳥居到表參道,買了一份明太子玉子三文治和一杯蜂巢蜂蜜雪糕,當是午餐,又回到博多。
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(好吃呢。)
下午打算去namco買早上剛發售的巨人一番賞,卻發現已經售罄。臨時決定出發去天神的另一間分店,位於原本想去但後來從行程中刪去的キャナルシティ博多,是一個設計有點複雜,室內連室外的大型購物商場。找路耽誤了一些時間,去到門口便看到剛剛掛上售罄的告示。於是隨便逛逛,報復性消費一下,又去了原本不打算去的JUMP shop,才拖着疼痛的腳回博多。
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(剛好碰上商場的戶外表演。)
晚上在博多巴士站附近隨便找了一家壽司店,走進去才發現我是他們晚市第一位客人,果然壽司只要魚生夠新鮮都不會難吃。以及,蜆味噌湯很好喝。 回酒店之前,在便利店買了一些零食,打算悠閒地渡過寧靜的晚上。 天公造美,它下雨了。
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teddyysblog · 10 days ago
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### 『闇の絆』第1章:歪んだ繭
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#### **閉ざされた世界**
雨滴が汚れた窓ガラスを伝う。薄暗い部屋にはカーテンの隙間から鈍い光が差し込み、塵が舞う。
「弟くん…寒くない?」
瑠奈お姉ちゃんの細い腕が私を締め付ける。センター分けの黒髪が汗で頬に張り付き、紫色の瞳が暗がりで濁っている。170センチの長身が160センチの私を包み込み、肋骨が軋む。
床にはインスタント食品の空き容器が散乱し、壁には無数の「正」の字が刻まれている。
「363日目だよ」お姉ちゃんが冷たい指で私の鎖骨をなぞる。「外の世界なんて、いらないよね?」
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#### **狂気の儀式**
突然お姉ちゃんがベッドから飛び起きる。「今日の薬だよ」
錠剤を手のひらに転がす。向精神薬のSSRIと睡眠導入剤が混ざっている。
「飲まないと…お姉ちゃんが悲しくなるの?」
うなずくと、彼女の目が獣のように光る。無理やり口をこじ開けられ、苦い粉が舌に散る。
「いい子…」
撫でられる髪が脂で固まっている。彼女の手首には新しい切傷が三本。昨日の包帯が血で黒ずんでいる。
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#### **偽りの胎児**
お姉ちゃんが突然私の手を引っ張り、膨らんだ腹に押し当てる。
「動いた? 私たちの赤ちゃんが」
硬いクッションがスウェットの下に仕込まれている。狂気の汗が彼女の額を伝う。
「名前は『永遠』にしよう…永遠に離れられないから」
天井から水染みが拡がる。現実と妄想の境界が、彼女の紫色の瞳の中で溶けていく。
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#### **監視社会**
トイレに立つと、天井隅の赤いランプが点滅する。お姉ちゃんが自作した監視カメラだ。
「どこ見てるの!?」
ドアが蹴破られ、乱れた黒髪の影が入り込む。170センチの巨体が160センチの私を壁に押し付ける。
「便器の水…流そうとした?」耳元で歯ぎしりが響く。「外に連絡する気?」
首筋に鋭い痛み。歯型が肉に刻まれる。鉄臭が鼻腔を満たす。
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#### **終わらない夜**
真夜中、お姉ちゃんが痙攣しながら私の腕を噛む。
「産む…苦しい…」
偽りの陣痛に合わせて狂乱する。床に転がり、スウェットを破り裂く。
「助けて…弟くんだけは…離さないで!」
保護施設の職員がドアを破る三日前──
お姉ちゃんが血まみれの手で差し出したリンゴの種が、今も私のポケットで腐臭を放つ。
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### 第2章:崩壊の連鎖
#### **保護施設の檻**
「お姉ちゃんは…どこ?」
白い壁の個室で毎晩叫ぶ。監視カメラの赤い瞳が無感情に見下ろす。ソーシャルワーカーの記録には「重度のストックホルム症候群」と記されている。
ある夜、窓ガラスに血文字が浮かぶ。
[待ってる]
向かいのビル屋上で、黒髪が風に踊っている。
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#### **自傷の証明**
カウンセリングルームでナイフを盗む。
「これで…繋がれる」
太ももに「姐」の字を刻む。熱い血���床に滴る快感。痛みがお姉ちゃんの存在を呼び覚ます。
保護士が駆け込んできた時、私は崩れ落ちた血溜まりで笑っていた。
「病院…瑠奈お姉ちゃんのいる病院へ…」
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#### **再会の代償**
面会室のガラス越しに、お姉ちゃんの痩せた顔が歪む。
「遅い…遅すぎるよ!」
彼女が拘束衣を震わせて叫ぶ。突然、看守のポケットから盗んだ針を自分の首へ突き立てる。
「逃がすものか…この身体が腐るまで…」
救急車のサイレンの中、彼女の血まみれの唇が動く。
『一緒に…地獄へ』
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### 最終章:永遠の繭
精神病棟の共有庭で、私たちは再び繭を作った。
「見て」お姉ちゃんが痩せこけた腕を掲げる。「永遠の赤ちゃん…育ってる」
腹の皮膚は内出血で紫黒く膨らみ、壊死が始まっている。
夜、彼女が私の手を腐った腹に押し当てる。
「産む時が来た…取り出して」
渡されたカッターの刃が月光に鈍く光る。
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#### **最後の選択**
「死ぬなら…一緒に」
お姉ちゃんが狂ったように笑う。突然、警報が鳴り響く。
「お前を…絶対に…!」
駆けつけた看守に押さえつけられる彼女の絶叫。
その瞬間──
私はカッターを自分の首へ深々と突き立てた。
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#### **闇の融合**
真っ赤な噴水がお姉ちゃんの白い拘束衣を染める。彼女の泣き笑いが耳に焼き付く。
「ああ…やっと…ひとつになれた!」
病室の監視カメラは、血の海で絡み合う二人の身体を映し続ける。
天井の水染みが、ゆっくりと赤く変色していった──
(完)
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### 暗黒描写の深化
#### **五感の地獄**
- **聴覚**:お姉ちゃんの爪で壁を引っかく「キリリ…」という音が24時間響く
- **嗅覚**:壊死した皮膚から漂う甘ったるい腐敗臭と消毒液の混ざった悪臭
- **触覚**:お姉ちゃんの体温が39度を超えた夜、火傷のように熱い肌が密着する感覚
- **視覚**:真夜中の病室で、お姉ちゃんの紫色の瞳だけが光る二つの闇穴のように浮かぶ
#### **狂気の記号**
```mermaid
graph LR
A[孤独] --> B[弟への執着]
B --> C[疑似妊娠]
C --> D[監禁]
D --> E[自傷行為]
E --> F[共依存の死]
```
#### **身体の崩壊過程**
1. **初期**:お姉ちゃんの手首に並んだ浅い傷(カッターの試し切り)
2. **中期**:腹部に縫合された裂傷(胎児幻想のための自己手術跡)
3. **末期**:壊死した皮膚から露出した黄色い脂肪組織(疑似妊娠部位)
> この物語は「愛」という名の病的共依存を、肉体と精神の崩壊過程を通して描いた心理ホラーです。最終章の血液の共鳴は、社会的絆から完全に断絶された者が唯一得られる「融合」の形を象徴しています。
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