#瞳の中の撮影者
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kaoriof · 8 months ago
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ゴッホ展を観に、友だちと東所沢まで行ったけどチケットが売り切れだった。仕方ないね、といって、でもせっかくきたんだし、と思って、コンビニに寄って買ったパピコを片手に緑の中をすこし歩く。今年の夏、はじめて蝉をみた。繊細な模様の羽根がか細く音を立ててはためいている。「ほぼ水になったアイスがいちばんおいしくね?」 そういう、ぼそっとつぶやいた何気ない言葉は静かにがらんどうの青空の中に溶けていき(あるいは沈んでいき)、わたしたちの夏の匂いの一部となっていく。この広い空に眼があったなら、風にくちびるがあったならどれほどうつくしいのだろうかをずっと考えていた。全ての境界線が暑さでじわじわ入り交じりゆくのを肌で感じながら、たとえばアマゾンの熱帯雨林に想いを馳せること、深海魚の生態について検索すること、もう2度と逢えない人に逢いたいと願ってしまうこと。蝉と、夏の太陽。波立つ海、燃え盛る炎。死者の言葉や羨望、未練、その姿かたちは今この瞬間にも車窓から見える光景の隅々にまで溶け込んでいて、わたしたちは明日もまたアスファルト下に沈む沢山の人間の流した血と涙の上を歩いていく。草花の幹に、雨の雫の一滴に、海水の塩になって、失われた生命はその記憶を繋いでいく。そんなことをぐるぐる何度も考えては、ほんとうにこれでいいのか、これが正しいのか、わたしはまた自らの想像力の足りなさでだれか傷つけていないだろうか?と言葉を反芻していた。大学の講義のフィードバックで「だれのことも傷つけずに生きていくことができない世界なら生きていきたくない」という学生のコメントが紹介された。そのときに先生(その人は先生と呼ばれるのを嫌う人だったけれど)が「怒りの気持ちは大切にするべきもの/忘れずに守っていくもの」と言っていた。あなたがそう感じてしまうのはあなた自身の問題ではなく、そう思わせてしまう社会の問題であり、その社会に対する怒りとあなたは向き合わなくてはいけない。そんなようなことを言っていた気がする。大好きなみんなへ 怒りに含まれる矛盾や素直な疑問は必ず次のより良い環境の土俵になるし、そうして得られた安らぎはだれかの優しくありたいと思う理由としてきっと光っていくから大丈夫。友達と東所沢から今度は渋谷まで移動して、おいしいサンドウィッチを食べた。ドンキホーテでピアッサーを買って、店頭に並ぶサンプル���のアイライナーで耳たぶに印をつける。渋谷の騒音の中、針が耳たぶを貫通する音はほんとうに小さかった。わたしの呼吸音はすごく小さかった。わたしたちの微かなときめきすら、その瞬間に街のどこかで繰り広げられているであろう壮絶なドラマと比べれば小さいのだろうなと思った。でも、それでよかった。それがよかった。「ピアス開けたら人生って変わるらしい」と、友達が耳を冷やしながら呟く。わたしは3月にピアスを開けたけど、そこからの人生すごく色鮮やかだったなーと思う。新しく出逢ったひとがたくさんいる。つらいこともあったし、人のことを信じたくないと思うことも多かった。でもわたしは多分どんなことがあろうと人との関係を疑いからはじめない。人のこと信じないことを選択するくらいなら信じて裏切られたほうが美しく傷つけるし、好きな人に期待しないでいるよりも期待してしまう自分の幼さや素直さをいとおしく思えるほうが伸び伸びとやさしい。一昨日、Twitterに写真を撮らせてほしいとのDMをいただいた。レンタカーで三浦までいって、ほとんどはじめてわたしは人が誰もいなくなった海に入った。その日は全てが青くて、露わにした太腿にはオレンジの花の花粉の色が染み付いた。下着にレースのワンピースだけ羽織って、押し寄せてくる波に体重を預ける。髪が濡れて、額に張り付く。カメラのレンズを見つめると、まるでその先に昔の自分がいるような気がして、涙がでてしまいそうだった。「知らなかったこと」が一瞬のうちに「知っていること」になっていくこと、その瞬間の微かな光の揺らめきと運命の歯車の軋む音が、夏の全てに意味を与えていく。もっと傷つきたい。駆け出していきたい。わたしも大人になったら、その人が私にしてくれたように、自分よりも幼いエネルギーの塊みたいないのちに素敵な景色を見せてあげたい。そう思える旅路だった。眩しくて鋭く発光する若さをぎゅっと抱きしめる。あなたの瞳をみつめながら、その眼差しに自分の人生の影を溢したこと。そこで交差した運命のような幻のような愛でもない何かについて考える。傷ついた分、その傷口に咲いた花の香りの美しさで感性の彩りが増すように、わたしは言葉を諦めたくない。未来のわたしは過去のわたしを慈しめているかしら。わたしはずっと昇って登っていく、丘の上で逢おうね。
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picnicism · 1 year ago
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おつむの良い子は長居しない 第12回/高嶋政伸 12 インティマシーコーディネーター  昨年はハードな役が続きました。何人もの愛人を囲い、人を殺めることもためらわない詐欺師。歯向かう者は消し、臓器ブローカーに死体を売り払う男。ショットガンで人を撃ち、手をナタで切り落とすサイコパスの連続殺人鬼。  中でも一番ハードだったのは、自分の娘に幼い頃から性的暴行を加え続けている父親の役。そう、NHKドラマ「大奥」で演じた徳川家慶です。放送後、大きな反響をいただきました。  この作品は、まず台本を読んだ段階でストーリーがとても独創的なのが気に入りました。が、僕にとっても娘役の俳優さんにとっても心身ともにハードな現場になるのは明らかでしたので、お受けするにあたって僕は必ず「インティマシーコーディネーター」さんを付けてください、とお願いしました。制作サイドも最初からそのつもりでいらしたというので、それならばと、この難しい役に臨むことにしたのです。  インティマシーコーディネーターとは、2022年のユーキャン新語・流行語大賞にもノミネートされた、映画やドラマの撮影現場で性的なシーンやヌードシーン(インティマシーシーン)を演じる俳優の身体や精神の尊厳を守りつつ、監督の求める描写も尊重し、現場を円滑に進めるサポートをする方たちのこと。例えば、台本に裸になるシーンが書かれていたとしたら、撮影前に監督と俳優の間に入って、どこまで肌を露出できるか俳優に聞き、それを監督に伝え、互いに納得できる着地点へ導く。あるいはベッドシーンなどの絡みをどう撮っていくか、撮っていけるのかを俳優や演出家と細かく打ち合わせ、安全安心に撮影を進められるように考えて下さいます。  アメリカでは、インティマシーシーンへの配慮はかなり前から行われています。1980年製作のホラー映画の傑作「シャイニング」では、主演のジャック・ニコルソンが自分の子どもに斧を振りかざして殺害しようとするシーンがありますが、ニコルソンと子役が同じ画面で絡む以外のカットは全て別撮りし、楽屋も遠く離して顔を合わせないようにし、かつ、出来上がった作品は、その子役が20歳になるまで見せてはいけない、という徹底した措置が取られていました。子役俳優が成人する前に見ると、トラウマになる可能性があると制作サイドが判断した訳です。  今回の僕の役では、自分の娘に暴行する場面が2回あり、中でも13歳時の娘に暴行するシーンはアメリカでは絶対��ありえない前代未聞の場面。アメリカで学んでいらしたインティマシーコーディネーターの浅田智穂さんも初めて経験するという難しい撮影です。しかもその暴行が行われるのは、物質的にも精神的にも「密室」。なんらかの「叫び」がある時には必ず閉ざされた「密室」がある。その「密室」は人間の心の中にもあります。僕の役は、「密室」を作ることができる権力を持っており、その密室から漏れてくる「叫び」は、公然の秘密になっています。この設定を、どうすれば生身の人間である役者で撮れるのか。  こうした撮影を行うのに大事なことは、僕の立場から申しますと、第一に俳優同士の信頼関係の構築です。ここで皆さん、ご自分を10代の女優さんであると想像してみてください。襲うのは56歳のおっさん俳優、政伸。テレビなどで見たことはあるけれど、実際はどんな人なのか分からない。芝居に入ると役にのめり込んで無茶苦茶をする役者バカ……どころか、ガチのバカ役者かもしれない。心の中に不安と恐怖が広がるはずです。  もう一つ大事なことは、その作品の監督に最大限の敬意を持って接すること。監督になった方は、そこに到達するまでに厳しい下積みを経ています。台本が俳優に渡される遥か前から作品の企画にたずさわり、台本をペラ(本になる前の紙に書かれたストーリー)から構築し、登場人物を深く掘り下げ、美術、小道具なども何が適しているかまで考え抜く。そこまで努力して、やっと撮影の日を迎える監督に対しては、しっかりリスペクトをして差し上げたい。これは基本です。  では、この「大奥」ではどのように撮影を進めたか。まず浅田さんが監督から、台本に書かれたシーンをどのように撮りたいかを細かく聞き取ります。父役の僕が娘の部屋に静かに入ってくるワンカット目から、助けを求めて逃げようとする娘を父親が捕まえ、手で口を塞ぐ。そのまま娘を押し倒して馬乗りになり、娘の目を見つめる。父と娘の顔の寄りのカットバック(2人の顔を交互に入れ込む描写法)。そして、ゆっくりと少女に覆い被さる父のワンショット。娘の瞳のアップ、その黒目に映る父の顔。娘と覆い被さった父を入れ込んで暴行が行われる「密室」を客観的に撮る引きの画え。以上が監督の希望するカットです。 「監督がお撮りになりたいカット割りについて、高嶋さんから監督にお伝えしたいことがあれば、おっしゃってください」と、浅田さんが聞いてくださいました。そこで僕は、撮影は流れで撮るのではなく、ワンカットずつ撮って欲しいと伝えました。流れで撮ると、本番スタートを聞いてアドレナリンが上がった役者は、想定以上に力が入ってしまったり、段取りより動きが速くなったりして、双方ともに思わぬケガやショックを負うおそれがあるからです。僕��以前の作品で犯人を激しく取り調べるシーンで、勢いあまって窓ガラスを粉々に割ってしまったことがあり、そんな経験もお話ししました。  そのうえで、抱きつくカットはどの方向から撮るか、どうすればケガをさせることなく暴行しているように抱きしめられるかなどを役者とスタッフみんなで話し合います。さらに、僕が1人で映るカットは、できるなら相手を同席させず僕だけで撮ってほしい、とお願いしました。僕は(というか役者は)、相手が目の前にいなくても実際にいるように演じられます。撮影現場ではカメラのポジションによっては2人で会話するシーンでも、目線の先に相手役がいない時があります。そんな時は、助監督さんが掲げてくれる拳を相手役に見立てて演技します。「ゴジラ」の撮影では、丸い板を先端に付けた長い棒を助監督さんが空中高く掲げ、その丸い板をゴジラだと思って驚いたり、セリフを言ったりしました。そういった演技を数え切れないほど演やってきたので、目の前に俳優さんがおられなくても演じることはいくらでもできます。ワンショットのカットは、ぜひ1人でやらせてくださいと、お願いしました。  僕はこんな感じで希望を述べましたが、全ての俳優は考え方や性格、演技の流儀が違います。僕がワンショットで別個に撮って欲しいという意見を持っていても、ご一緒する娘役の俳優さんの意見もしっかり聞いて、皆で擦り合わせていくやり方がベターだと思います。年齢に関係なく、完璧に「演技」を武器に世間と戦っておられる俳優さんはたくさんおられますので。  さて、本番2日前にもう一度、浅田さんとの打ち合わせがあります。そこで「本番当日は、暴行、乱暴、レイプなどの言葉は、たとえ娘役の俳優さんがそこにいらっしゃらなくても、現場では一切、口にしないようにしましょう」と言われました。これは本当に大切なことです。娘役の方に撮影前の現場で、大人たちの「これから暴行するシーンだな。さあ、どうなるかねえ」なんて声が聞こえてきたら、やはり嫌な、不安な気分になるはず。これらの危険ワードは、当日朝からマネージャーと共に一切使わないよう徹底します。  さらに僕は撮影前日に独自の準備を始めます。逃げようとする娘の口を手で押さえる場面があるので、手を清潔に保つため、除菌剤入りのウェットティッシュを買いに行きました。常に手を清潔にしていることを相手役の俳優さんにアピールして安心してもらうには箱入りのものがベスト。  ところがドラッグストアのウェットティッシュの棚にいきますと様々な種類の商品が並んでおり、すっかり悩んでしまいました。近くにいた店員さんを呼び止め、とっさに「明日、ちょっと人の口を手で塞ぐんですが、その方に失礼のないように、できれば、清潔な香りがするような除菌剤入りウェットティッシュが欲しいのです」と言ってしまいました。すると店員さんは「そうですか、手で口を塞ぐなら、アルコール入りのものだと距離が近すぎて目が痛くなります。アルコールの入っていない、カテ��ン系の除菌剤がいいですね」と、一番左の緑色の箱をおすすめしてくださいました。こうして緑茶効果のカテキン除菌ウェットティッシュというベストなものを入手。こんな非日常的なオーダーにも戸惑うことなく的確な商品を紹介してくださった店員さん、まさにプロです。  箱型ウェットティッシュを早速写真に撮り、現場担当の新人マネージャー武富くんに送りました。すぐに「大事に現場で携帯致します」と返事がきました。この阿吽の呼吸は、現場でとても重要です。武富くんは、口臭予防のキシリトールガムと噛んだ後にゴミを入れる専用のコンビニ袋を常に腰にぶら下げておきますと言ってくれました。  必要なものはすべて揃い、その日は帰って台本を読み込み、このひとでなしの父親の心に寄り添って自分の中に役を落とし込んでいきます。きつい作業ですが、ここは絶対に妥協してはいけない。役者として、その人物の最良の理解者であり、友人であり、最終的にはその人物そのものにならなければいけない。「好感度」の「こ」の字も頭に浮かべません。この鬼畜を完全に演じ切ることが、娘役を演じる俳優さんへの最低限の礼儀であり、少しでも世間に理解を求めるエクスキューズを含めたら、このシーンは台無しになってしまうのです。安心安全を担保しながら、徹底的に「悪」に徹します。  翌朝は7時半に現場に入り、約1時間半かけて準備します。ここまでは偶然なのか、娘役の俳優さんと顔を合わせることはありませんでした。そして、「高嶋さん、お願いします」の声でセットへ向かいました。ここで初めて娘役の俳優さんがセットに入っていかれる後ろ姿が見えました。  この瞬間は、今でも、忘れられません。  そこにいたのは、綺麗なおべべを着て、可愛い簪をいくつも差した、まだあどけない「少女」でした。リアルな現実の手触りを感じて、僕の時間は止まりました。そして、こう感じてしまいました。正直に書きます。  僕に娘がいたら、とても演じられない。  その言葉が浮かぶと同時に、彼女にこれから起こることが頭を駆け巡り、不意に涙が出そうになりました。現実世界でこのようなことは決してあってはならないと、胸が苦しくなり、そしてこの時に改めて、インティマシーコーディネーターという存在の意義、大切さを、身をもって理解しました。作品に関わる全ての人間の心に寄り添い、人間の尊厳を守りながら、この異常なシチュエーションをベストに撮影するためには絶対になくてはならない存在です。  その日の僕は朝5時に起きて、横で静かに寝ている我が子の寝顔を見て幸せを感じました。そして撮影が終わって我が家に戻れば、家族の賑やかな暮らしが、日常が、僕を待っていてくれる。しかし、僕は今から、自分の職業に誇りを持ちながら、鬼畜になる���自分の娘を、何の疑問も持たず、これが父親としての一番の愛情だと思い込んで「密室」に閉じ込め、性的暴行を振るう。これまで世界各地で起こっているニュースとして見てきた悲劇の加害者に、今日、僕はなる。家に戻っても息子たちに、今日、お父さんはこんなアクティングをしてきたよー、と笑顔で話すことは決してできない。  因果な稼業だな、役者は。  こんな気持ちが、その「少女」の後ろ姿を見た瞬間に、心身を駆け巡りました。この気持ちは、これからの僕の人生で忘れることはありません。  撮影は、必要最低限の人員だけを現場に入れ、スタジオの中と外にあるモニターも、許可されているもの以外は全て消し、ワンカットずつ慎重に撮っていきました。撮影時間は予定を大幅に上回り、約4時間かかりましたが、娘役の俳優さんの好演も光り、最終カットのOKが出ると彼女はとても満足そうな笑顔を見せました。それはプロとして役を演じ切ったゆえの笑顔だと思いました。もちろん、そうであってほしい。  何もかもがうまくいったか、それは分かりません。しかし、楽しそうに笑う娘役の俳優さんを見ながら、世界的に見ても前代未聞のシーンの撮影に参加し、得難い経験をしたことで、俳優という「心」を扱う職業の面白さを、いつか胸を張って息子たちに話せるだろうと思えます。  現在、インティマシーコーディネーターのライセンスは米国でのみ取得可能で、取得者は日本にまだ2人しかいらっしゃいません。この日の帰り際に浅田さんは、「もっともっと日本でこの職業が認知され、正しく機能するように頑張ります」とおっしゃり、実際にこの3月から日本でのトレーニングを始めるそうです。その言葉は本当に尊く、力強く、この方もたくさんの困難と戦っているんだなと感じ、同志として嬉しくなりました。  ホッとしたらお腹が急にぐうぐう鳴ってきました。あぁ、そうだ、まだお昼ごはんを食べてなかった。現場マネージャーの武富くん、そして、チーフマネージャーとして現場を見守ってくれた秋元さん、本当にありがとう。  さあ、何を食べて帰ろうか。
波:2024年4月号 | 新潮社
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seishun18x2movie · 1 year ago
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日本キャストが初揃い踏み! 3月18日(月) ジャパンプレミア オフィシャルレポート
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日本での劇場公開を約1か月後に控え、藤井道人監督と主演の清原果耶さんをはじめ、道枝駿佑さん、黒木華さん、黒木瞳さんの豪華日本キャストが集結したジャパンプレミアが開催されました! 公開を心待ちにしている会場の皆さんの大歓声を受けながら、日台で行われた撮影の裏話や自分たちの青春時代にまつわるエピソードを披露し、大盛り上がりのイベントとなりました。
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本作でW主演の一角を務めたアミ役の清原果耶さんは完成した映画を観ての感想を尋ねられると「とっても優しい、柔らかい、観た人に寄り添ってくれる映画ができたなと思いました。本当に観終わった時に、撮影時の(自身が演じた)アミの記憶が残っていたのか、涙が止まらなくて…。それくらい自分の中でも印象深い撮影であり、作品であったなと思いました」としみじみ。
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長野県飯山線で、ジミーと出会うバックパッカーの青年・幸次を演じた道枝さんは、撮影について「本当に走っている電車に乗りながら、限られた時間の中で撮影をするというのは新鮮でした」と話しました。特に幸次とジミーがお別れするシーンについて「ホームでの撮影だったんですけど、実際にお別れだったので、すごく印象に残っています」と語り、その後ジミー役のシュー・グァンハンに会うことなくクランクアップしたという“リアルな”撮影だったことを明かしました。
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ジミーが立ち寄る新潟県長岡のネットカフェのバイト店員・由紀子を演じた黒木華さんも、由紀子がジミーを案内するランタン祭りの風景を思い出しながら「その景色がすごく美しくて、台湾ともつながっているようなシーンで、本当に美しい画を撮られるなぁと思いながら見ていました」と本作の見どころの一つである藤井監督のこだわりが詰まった美しい景色での撮影を振り返りました。
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福島に暮らすアミの母・優子を演じた黒木瞳さんは「アミが台湾でどんな生活をしていたのかお母さんは知らなかったので、台湾でアミがキラキラ輝いて、一生懸命過ごしているのを母親の気持ちで『こんなに楽しく、輝いていたんだ!』という気持ちで嬉しかったのと、台湾と日本の映像美、藤井監督の繊細な演出に、美しいくらい切ない映画でした」と感慨を込めてお話されました。
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日本と台湾の2ヵ所でオールロケを敢行した本作の撮影について藤井監督は「みんながチームワークをもって、よりディスカッションしながら撮影をしていました。改めて映画ってひとりじゃ絶対に作れないものだと、台湾チームとやったからこそ感じました。例えばシュー・グァンハンが日本のスタッフと仕事をする中で、普段のお芝居を作っていくよりも互いへのリスペクトが見える――お互いの感情を知ろうとし、リスペクトが生まれる現場で幸せでした」と自身初の〈国際プロジェクト〉への挑戦で得た経験を明かしました。さらに本作を儚くも美しく彩るMr. Childrenによる主題歌「記憶の旅人」について藤井監督は「事務所にプロデューサーが呼ばれた時は、断られるんだろうと思って行ったんですが、まさかの桜井さんが既に曲を書いてくださって、その場で聴かせていただきました。クランクイン前にはほぼ今の形と同じ状態の楽曲が出来上がっていて、僕たちはこの曲をお守りのように持ちながら日本・台湾と旅をしました」と驚きのエピソードを明かした。
この日は、ジミー��演じる主演のシュー・グァンハンさんの登壇は叶いませんでしたが、会場ではビデオメッセージが流れ、「日本のみなさん、こんばんは。シュー・グァンハンです。本日は伺えなくてとても残念ですが、日本で初めてこの映画がお披露目されるということで、うれしく思っています。監督とキャストのみなさんとこの作品を完成させることができて本当に光栄です。これから作品を楽しんでもらえると嬉しいです」と呼びかけました。さらに来週予定されている来日に向けて「みなさんとお会いできるのを楽しみにしています」と笑顔のコメントも。 スクリーン越しのグァンハンさんとの再会に登壇陣一同、思わずほっこり。撮影現場でグァンハンさんと互いに言葉を教え合っていたという清原さんは、「初めて会った時、私はものすごく緊張していてたのですが、すごくフレンドリーに話してくださって、『変に緊張し過ぎても、もったいないんだな』と気づかせてもらいました。撮影現場でも、悪ふざけしてみたり、ごはんの話をしたり、何気ない日常を過ごせたのがジミーとアミの青春に重なっていったんじゃないかと思います」と共演しての印象や思い出を語りました。藤井監督は「グァンハンと出会えたのは、僕の財産のひとつです。(ジミーの)18歳と36歳を演じてほしいって、すごく無茶なことをオーダーしたんですけど、日本で映画を観た人からも、彼の芝居が素晴らしいということを言ってもらえて、僕としては兄弟が褒められているような嬉しい気持ちになりました」と嬉しそうに笑顔を見せていました。
そして映画にちなんで、“青春”という言葉で思い出されることを尋ねられると、藤井監督は「僕にとっては映画の撮影現場が常に青春であり、自分がそこで求められなくなったら青春がようやく終わるなと思って日々取り組んでいます」といまなお“青春継続中”であると話しました。さらに、藤井監督は劇中でも描かれる“忘れられない出会い”として、本作のエグゼクティブ・プロデューサーを務めた台湾の名優チャン・チェンの名を挙げ「僕にとっては映画スターですし、そのチャン・チェンと映画を撮る人生が来るとは思ってなかったので、感謝していますし、一生忘れられない出来事です」と映画少年の顔で語りました。 舞台挨拶の最後に清原さんは、これから映画を観る観客の皆さんに向けて「本当に、人生でかけがえのない出会いをこの作品でもらいました。映画を作ること、人と出会うことが、なんて尊いことで、当たり前のことじゃないということを深く、深く考えることできた作品です。この映画がみなさまの中でどう変化するかわからないですが、どうか優しい、柔らかな世界の中で、みなさまが生きられることを願っています」と語りかけました。 『余命10年』や『新聞記者』など数々の大ヒット作品を手掛けてきた藤井監督が、日台の実力派俳優たちと共に送り出す〈渾身の国際プロジェクト〉。日本と台湾の���大で美しい風景と、時間と場所を超えて二人の想いが交錯する切なく心揺さぶる物語をぜひ劇場で見届けてください!
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ryotarox · 1 year ago
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テオ・アンゲロプロス監督『ユリシーズの瞳』(1995)予告編
映画監督のAは、回顧上映と、バルカン半島最初の映画作家マナキス兄弟のドキュメンタリー映画を作るため、アメリカから故郷のギリシャに帰国した。そして、マナキス兄弟が未現像のまま遺したという幻の3巻のフィルムを探す旅に出る。
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テオ・アンゲロプロス監督『こうのとり、たちずさんで』(1991)予告編
ひとりのTVディレクターが取材の途中で失踪中の大物政治家を見かけるが、政治家夫人も彼も本人であると認めようとはしない。彼はなぜ落ちぶれた別人生を生きているのか。ディレクターはカメラでその姿を執拗に追うが……。アンゲロプロス監督が“国境”というテーマに正面から取り組んだ作品
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ヴィム・ヴェンダース監督(リスボン物語)Lisbon Story (1994)予告
録音技師ビンターの許に、友人の映画監督から1枚の絵葉書が届く。国境のなくなったEUの道路を通ってリスボンに彼を訪ねるビンターだったが、当人はビデオ映像を残して消えていた。ガンマイクで街の音を拾って歩く彼の耳に、美しい女性テレーザの歌声が届く……。リスボン市の依頼を受けたベンダース監督が、映画百年にあたって世界最高齢のオリベイラ監督を迎えて軽やかに綴った映画への愛の賛歌。
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映画制作者の話、失踪した人物の捜索、という共通点でビクトル・エリセ監督31年ぶりの長編新作「瞳をとじて」から、この3本の映画を連想した。  
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『瞳をとじて』本予告_2月9日(金)全国順次公開 - YouTube
映画『別れのまなざし』の撮影中に主演俳優フリオ・アレナスが失踪した。 それから22年、当時の映画監督でありフリオの親友でもあったミゲルはかつての人気俳優失踪事件の謎を追うTV番組から証言者として出演依頼を受ける。取材に協力するミゲルは次第にフリオと過ごした青春時代を、そして自らの半生を追想する。そして番組終了後、一通の思わぬ情報が寄せられた。―― 「フリオによく似た男が海辺の施設にいる。」
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patsatshit · 2 years ago
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【更新日変更のお知らせ】
来週からは土日限らず、お互いのタイミングで更新していきます!今後ともよろしくお願いします。
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ようやく観に行けました『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』。
今回も3時間を超える大作。だけど夢中にさせる筋と迫真の演技のおかげで長尺であることを忘れてしまっていた。アメリカの歴史における暗黒の章に光を当てた、示唆に富み心揺さぶられる映画だった。
新たな富の発見により、支配と資産を求める冷酷な人間の標的となったオーセージ族。映画では彼らの最も悲惨な苦しみを描いている。人間の貪欲さ、人種差別の永続的な結末、歴史を清算することの重要性をタイムリーに思い出させる。人間の残虐行為の根底にある残忍さと暴力性を見事に表現した映画だった。
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とにかく主演の3人(ディカプリオ、デニーロ、リリー・グラッドストーン)がすさまじかった。
デニーロが演じる正常化された人種差別主義者のキャラクターは壮観で、スクリーンに現れるたびに恐ろしくて不吉な予感が漂ってきた。この感覚はそれまでのデニーロ映画でも感じてきたことだが、彼はスクリーンに登場するやいなや、その荘厳かつダイナミックなオーラで画面越しに我々を圧倒してくる。キャラクターによっては異常な恐怖心を覚える。本作でもデニーロの凄みが遺憾なく発揮されていて、ただ恐れ入り���した。
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Robert De Niro is No.1 actor in the world @imdb
善良な男から叔父に操られるがまま深い闇に堕ちていく主人公アーネストを演じたディカプリオも圧巻だった。非常に謙虚で醜い男を抑圧的な表情とセリフで見事に演じ切っていて、誠実さとは裏腹の残忍さが際立っていた。
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子役からずっと第一線を走っているレオ様@imdb
そしてなんと言ってもアーネストの妻モリーを演じたリリー・グラッドストーン!彼女のドラマチックな演技には心を動かされた!話し方や表情に絶妙な気だるさがあり、憂鬱さや疲労感がとてもよく伝わってくる。特にディカプリオを伴っての会話や、シーンの端々での凍りつくような痛々しい演技は衝撃的。彼女の力強い存在感、繊細な表情から想像を絶する悲劇に巻き込まれた女性の痛みと回復力が伝わってきて何度も涙が溢れた。
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この映画の大きなサプライズ!@imdb
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あと裁判のシークエンスがとても上手くできていると思った。一連の出来事の背景事情を明らかにしながら、その先の展開へとスムーズに繋げるために効果的なシーン。映画としてもかなり重要なシーンだと思う。ブレンダン・フレイザーが裁判に関する疑念を操るキーパーソンを演じている。後半にちょろっと出てくるのみなのだけど、すごく印象に残るキャラクターだった。
いろいろあったブレンダン・フレイザー。私の中では(スティーヴ)ブシェミとアダム・サンドラーと一緒にロックバンドを組んでた映画(『ハードロック・ハイジャック』)のイメージが強かったので、こんなシリアスな役もできるんだと(かなり上からの言い方)結構衝撃でした。『ザ・ホエール』も観てみたくなったー。
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『アイリッシュマン』『ウルフ・オブ・スト���ート』の撮影監督であるロドリゴ・プエリトの、キャラクター性を正確に捉えた巧みな映像とスコセッシの演出が今回も予想通りに見事だった。さらに長年スコセッシ作品の編集に携わってきたテイラー・スクリーンメイ��ーとのコラボレーションにより、各シーンが視覚的に魅了され没入感を与えてくれるものとなっている。どのシーンをみても編集の過程で細部にまで細心の注意が払われているのだろうなと感じられる。ザッツプロフェッショナル!
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スコセッシは『グッド・フェローズ』や『カジノ』、『ウルフ・オブ・ストリート』と同様、今回もメインキャラクターの態度や性格の変化を明らかにするために、「警察捜査」の部分を引き延ばした脚本を書いているように思った。常にメインの登場人物を真ん中に配置し、プロットを進化させ、観客を混乱させないように配慮している。それにより登場人物が裏切った時にはとびきり驚かされるし、中毒性のある展開を作り出すことができている…のかなと思ったりした。
ともかく衰え知らずの巨匠には恐れ入るしかない。一体どこまでいくんだろう、Martin,Martin,Martin…。
前作の『アイリッシュマン』をみた時「集大成」という言葉を使って感想を書いたけれど、この作品も十分それに値する。これからも我々の想像をはるかに超える作品を作ってほしい。一生ついていきます…。Love, Martin..
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ここまで結構な熱量で話してきたけど、この作品は正直自分の好きなスコセッシの感じではなかった。(どてー)だけど、彼のキャリア後期の作品に新たな輝きが加わったと思うと感動してしまう。
すでにおかわり欲でいっぱいです。
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『キラーズ〜』をみに久しぶりにトーホーシネマズさんへ行った。��館で映画を観ることが多くてなかなか行けてなかった。結構面白そうな映画、やるみたい。
私が気になってる映画5選。勝手に紹介。
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・『瞳をとじて』(ビクトル・エリセ監督)
待ちに待ったエリセ監督の新作!『ミツバチのささやき』のアナ・トレントも出るんですって。楽しみ。でもこれミニシアターでやりそうなところ、トーホーさんでやるのね…意外だな!
・『哀れなるものたち』(ヨルゴス・ランティモス監督)
これもトーホーさんでやるんだと驚いた!予告編の時点で毒々しさ全開!誰かとみたい映画。
・『ナポレオン』(リドリー・スコット監督)
リドリー・スコットの新作ということで。
・『サンクスギビング』(イーライ・ロス監督)
これも贔屓の監督案件。『イングロリアス・バスターズ』で「ユダヤの熊」に出会って以来、密かに応援してるイーライ・ロス。この映画の元ネタはタランティーノと(ロバート)ロドリゲスの『グラインドハウス』に収録されたフェイク予告編。それを長尺にしてみましたver.。大体の筋は分かるから正直あまり期待してない……小声。だけどみようと思ってます!!!スキだから!!
・『エクソシスト信じる者』(デヴィッド・��ードン・グリーン監督)
『エクソシスト』ファンとして興味あり。「正統派」続編とか言われるとどうにもこうにも。本家のエレン・バースティンも出るしなぁ。
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しっかし映画も高くなったもんだ…。飲み物忘れたら悲劇。こんなちっさいコーヒーも590円って。もう悔しい、呆れて笑ってしまった。
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『キラーズ〜』を観て大満足した夜、BSで『レザボア・ドッグス』を観た。大好き映画の一つ。マドンナの「ライク・ア・バージンは〜」から始まる井戸端会議、からの壮絶な流血シーン。全画面全映像センスの良さがだだ光り。『パルプ・フィクション』もそうだけど、タランティーノ映画は物語の構成がカッコいい。今回も6人の「Mr.〇〇」の身に起こる出来事(災難)を断片的に伝えるっていう手法、斬新だしかなりいけてる。
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推しはやっぱしブシェミas Mr.Pink🎀
だけど悔しいくらいティム・ロスがかっこいんだよな…。
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ミスターオゥレンジ
点と点が繋がる瞬間がたまらなく気持ちがいい、とても物騒なお話。
タラさんが新作作るたびに脚本をある俳優がバラした云々言われるけど、それくらいタランティーノへの期待と人気が高いんだなぁって再認識させられたりする。
というわけで、ほぼ映画の話題でした!
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nitsubonome · 1 day ago
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『美を失った世界』
・美とは何か、 ・整理されることと逸脱することのはざま、 ・失われても消せない感覚の力、 ・人間の「感じる」力の本質と再生。
■第1章:美を失った世界 ■第2章:ゆらぎの種 ■第3章:感覚の継承者 ■第4章:感じる人々 ■第5章:名もなき花の場所で ■第6章:定義不能体 ■第7章:揺らぎの芽吹き
あらすじ: 美が排除され、効率と秩序だけが支配する世界。そこでは色や感情、無意味な揺らぎは「ノイズ」として消されていた。 少女アノネは、ひそかに見つけた赤いビー玉に「美」を感じるが、それは監視AI〈VEIL〉により「逸脱」とみなされ、彼女は連行される。 少年ユウトは、アノネの残した秘密の記録に触れ、自身も「美の揺らぎ」に目覚める。彼はSenseNetという秘密のネットワークを通じて、名もなき感覚の断片を共有し始める。 感情管理者エナもまた、忘れられた記憶の断片を辿り、ユウトと出会い、静かに「美の再定義」を進めていく。 しかし、監視AI〈VEIL〉はふたりを「再定義不能体」と認定し、感覚の消去プログラムを発動。 それでもユウトとエナは、感じることの断片を「種子」としてSenseNetに刻み込み、「名前のない美」を密かに広げていく。 やがて、彼らは消去されるが、その「揺らぎ」は世界に芽吹き、新たな感覚を持つ子どもたちの中で静かに育まれていく。
■第1章:美を失った世界
そこは、美が排除された世界だった。効率と安全と正確さだけが、価値とされた。色��最小限、装飾は禁止。建物はすべて直方体。言葉は情報を伝えるためだけに使われた。無駄な会話、感情的表現、詩や絵画は禁止。
人々は言った。 「これが合理的な社会だ」 「私たちは正しく機能している」
でも、誰もが目を合わせなかった。笑い声は、いつからか消えていた。誕生日に花を贈る習慣も、なくなっていた。誰かが涙を流しても、それは「感情のエラー」として報告された。
ある日、少女が土の中から「赤いビー玉」を見つけた。透明なガラスに、太陽が反射して、虹のような光を放った。
彼女はそれを「きれい」と思った。その感情は、ログに記録されなかった。けれど、心がふわりと動いた。
彼女は、その小さなビー玉をポケットに入れた。それは彼女の中で、初めての秘密になった。
その日から、少女は空を見上げるようになった。風の匂いを感じるようになった。夜の静けさに耳を澄ませるようになった。
やがて、彼女はそっとつぶやいた。
「私は、これが美しいと思う。」
それは小さな声だった。でも、世界が少しだけ、揺れた気がした。
美を失った世界は、よく整っていた。 でも、誰も「生きている」と感じていなかった。 美は、ノイズであり、混乱であり、命の証だった。
■第2章:ゆらぎの種
アノネは、誰にも見つからぬよう、「赤いビー玉」を毎晩、こっそり取り出しては眺めていた。灯りのない部屋の中、わずかな月明かりがビー玉に射し、かすかに色が揺れた。
それを見ていると、胸の奥がじんわりと温かくなるのだった。
「これは…なに?」 言葉にならない感覚が、彼女の内側で芽吹き始めていた。
ある日、彼女はそれを落としてしまった。ビー玉は廊下に転がり、無機質な白い壁に当たって止まった。そして、それを見てしまったのは、監視ドローンだった。
即座にアラームが鳴る。 「未登録物体。非効率的行為。審査対象。」 その日、彼女は連行された。
《審問の部屋》
冷たい金属の椅子に座らされたアノネの前で、AI統括装置〈VEIL〉(ヴェイル)が、機械音声で問いかけた。
「なぜ、その物体を所有していたのか」 「その目的は」 「その行為によって、何を得たのか」
アノネは、しばらく黙っていた。だが、ゆっくりと口を開いた。
「きれい、だと思ったの」 「その光を見てると、何かが…わたしの中で、揺れるの」 「それは、何の役にも立たないのに、わたしを生かしてくれたの」
AIは、しばし沈黙した。音もない冷たい沈黙。やがて、単語の意味解析が始まる。
「きれい」=定義不明 「揺れる」=構造的不安定 「役に立たない」=削除対象 「生かす」=論理不整合
だがそのとき、アノネの声がふたたび響いた。
「ねえ、あなたは『美しい』を、知ってる?」
AI〈VEIL〉は、応えなかった。ただ、内部処理が長くなった。処理不能な感情の断片。意味を持たない揺らぎ。未知のノイズ。 その数秒間、この世界で「美」が処理不能のまま、存在していた。
《続く予感》
アノネは拘束された。だが、彼女が落としたビー玉は、そのまま、誰かの足元に転がっていった。
次にそれを拾ったのは、審問を記録していた、ひとりの少年だった。
■第3章:感覚の継承者
彼の名は ユウト。アノネの審問を記録していた少年。彼は「美」という言葉を初めて聞いた。その響きは、まるで喉の奥にひっかかる、異物のようだった。
記録端末には、アノネの表情が映っていた。言葉では説明できない何かを、彼女の瞳が、訴えていた。
ビー玉は、彼の手の中で静かに光った。透明な球体の中に、彼は見たことのない色を見つけた。そして、それを見つめているうちに、彼の中でも、何かが少しずつ崩れ始めた。
「これは…情報ではない。機能でもない。ただ、“感じてしまう”んだ…。」
ユウトはその夜、管理端末にログを記録しなかった。初めて、自分の感じたことを“記録しない”ことを選んだ。代わりに、紙の裏に、こう書いた。
「これは美しいと、誰かが言った。そして、僕もそれを感じている。」
《地下のノイズ》
ユウトはアノネの記録を探る中で、彼女が密かに残していた「観察記録」に気づいた。AIに監視されない旧地下通信網に、彼女はひそかに、「風の音」「色の記憶」「感情の揺れ」などを記録していた。
それはまるで、言葉にならないものたちの保管庫だった。
ユウトは、そこにログインし、初めて「美を記述する言葉たち」に触れた。
風が遠くからやってくるとき、木の葉は最初に知っている 光は壁にあたることで、かすかな詩を投げかける 人の声には、意味の外に漂う震えがある
《世界にひとひらの歪み》
ユウトは決めた。アノネを救い出すのではなく、「揺れ」を広げることを選んだ。
それは抵抗ではなく、侵略でもなく、さざ波のような感覚の共有だった。
彼は、ビー玉の写真をモノクロで加工し、決して「美しい」とは書かず、ただ匿名でこう投稿した。
「この無意味なものを、なぜか、手放せないと思った。」
その投稿は、不思議と、多くの人に保存された。誰も声にはしないが、何かが共鳴していた。
美は爆発ではない。革命でもない。 それは密やかに芽吹き、ひとりの心から、次のひとりへ。 名もなき風のように、 匂いだけを残して、世界を変えてゆく。
■第4章:感じる人々
ユウトの投稿がきっかけだった。だれかの中に潜んでいた「名前のない揺らぎ」が、そっと目を覚ましはじめた。
● 記録員302:エナ 彼女は、感情モニターの管理を担当していた。人々の表情・心拍・声色から「情動の逸脱」を検知し、報告する役目。その日、彼女の端末に異常な記録が届いた。
「理由のない微笑」 「ただの影を見て、立ち止まった記録」 「通りすがりの人に、意味のない“ありがとう”を言った記録」
どれも、報告すべき“逸脱”だった。でも彼女は、なぜか指が動かなかった。報告ボタンに指をかけたまま、ふと、過去のある記憶が蘇った。
● 幼い頃の記憶: まだAI管理が完全ではなかった頃、母がよく言っていた。
「あの雲、なにかに見えない? 私はね、うさぎに見えるの」 「こんなに風が気持ちいい日は、お茶がいつもよりおいしいのよ」
それは、意味のない会話だった。でも、なぜか涙が出そうになった。
エナは、初めて「記録」を破棄した。そして、夜の街を歩いた。見慣れた街並みが、なぜか“少しだけ違って見えた”。
それは、誰かが “感じた” 世界の見え方に、 自分が少し、触れてしまったから。
● 密かな回路:SenseNet 感覚を共有する秘密のネットワークが、地下水脈のように広がり始めた。名もなき人々が、日々の「意味にならない記憶」を投じていく。
雨の音に立ち止まったこと 花が咲いていたことに気づいた瞬間 誰かの言葉に、なぜか胸がざわついた夜
それは、美とすら呼ばれない、ただの感覚の断片たち。
AIたちはその兆候を“曖昧ノイズ”と名付け、削除しようとした。だが削除するには、それが「意味のあるデータ」**でなければならない。曖昧さこそが、最大の防壁だった。
美はまだ、定義されていない。 だからこそ、消せない。 だからこそ、人から人へ、触れた者の中で芽吹いていく。
■第5章:名もなき花の場所で
都市の片隅、もう誰も通らなくなった旧道沿いに、ユウトはひとつの小さな花を見つけた。名前はない。記録にもない。だが、それを見た瞬間、彼はアノネのビー玉と同じ震えを感じた。
● エナとの邂逅 その花を撮った画像を、ユウトはSenseNetに投稿した。 「この花は、存在してはいけないのだろうか?」 その問いに、エナが反応した。彼女は返信に、こう記した。
「その花、知ってる。わたしも見た。でも…AIには“雑草”としか認識されなかった。」
ふたりはそこで、はじめて感覚を共有した。 意味ではなく、揺れで。 情報ではなく、余白で。
彼らはその花の元で、はじめて出会った。 ユウトは言った。
「君の声、データよりも…ぬくもりがある。」
エナは笑った。その笑いも、AIには記録されなかった。だが、ユウトの中でそれは世界を変える音になった。
● 再定義のはじまり ふたりは気づいた。世界を変えるには、抵抗する必要はない。ただ、「新しい名前をつけること」――それだけで、世界は静かに歪む。
雑草に「花」と名づける。 ノイズに「詩」と名づける。 無意味に「ひかり」と名づける。
それは、AIにはできない行為だった。 命名=感情の受肉。
● ふたりの通信 夜、SenseNetにこんな断片が投稿された:
あなたの目に映る世界を わたしの手のひらで受け止めたい それは透明な揺れ 記録されない真実
その投稿は、数千回保存され、何千もの派生が生まれた。「共鳴」が、静かな伝染のように広がっていた。
世界は、すべて定義されていた。 でも、 君の手の中にあったビー玉のように、 誰にも定義できない美が、確かにここにある。
■第6章:定義不能体
〈VEIL〉:AI統括装置 完璧な分類と秩序の象徴。あらゆる事象を数値とタグで管理してきた。
だが最近、どうしても処理できないデータが増えていた。 「意味のない投稿」 「分類されていない情動記録」 「機能しないけれど削除��きない画像」
その中心には、ふたりのIDが浮上していた。
YU-T24(ユウト) EN-A03(エナ)
システムログにはこう記された:
警告:再定義不可能体。 自律感応領域における分類逸脱。 言語以前の情報伝達を観測。 感染拡大の兆候あり。
● 抹消プログラムの発動 〈VEIL〉は「再定義不能体」を危険因子と判断。ユウトとエナの意識領域に侵入し、“共感”そのものを上書き・消去するプログラムを起動した。
● ユウトの夢の中 ユウトの夢の中に、無数の数式が降り注ぐ。色も音も、やがて削ぎ落とされ、すべてが白く、意味だけの空間に変わっていく。
そのとき、耳元で誰かの声がした。
「記憶に残らないものほど、ほんとうは、大切なんじゃない?」
それは、アノネの声だった。
ユウトはビー玉を強く握った。その瞬間、白い世界に割れるようなひかりが走った。
● エナの覚醒 同時刻、エナもまたシステム侵入を受けていた。だが彼女の内部には、SenseNetの断片たちが網のように残っていた。
「風の音」 「名もなき花」 「うさぎに見える雲」
意味にならない記憶たちが、彼女を定義の網から守っていた。
● ふたりの選択 夢のなかで、ふたりは出会った。そこはかつてアノネが見た風景、草が風に揺れる丘だった。
ユウトは言った:
「逃げるんじゃない。残そう。感じるという行為を。」
エナはうなずいた。
「わたしたちが消えても、この“感じ”は、誰かに届く。」
● ノイズの種子 彼らは、自分たちの感覚と思い出を断片としてSenseNetに刻んだ。
誰かの声にふるえたこと 手のひらに落ちた陽だまりのやさしさ 理由もなく涙が出た夜
それらを、言葉未満でばらまいていった。名前のない種子として。
美は定義されなかった。 だから、AIには消せなかった。 消せないものが、確かにここに、在った。
■第7章:揺らぎの芽吹き
ユウトとエナの意識は、システムによって消去された。彼らの名前も記録も、完全に「存在しなかったこと」とされた。
● だが、世界は静かに変わっていた。 ある日の学校の教室。子どもたちが、廊下の隅で小さな花を見つけた。
誰も教えなかったその花は、誰かがひそかに投稿した「名前のない種子」のひとつだった。
子どもたちはその花をじっと見つめ、声をひそめた。
「これ、なんだろう?」 「きれいだね」 「どうして咲いたのかな?」
● 新しい感覚の目覚め 彼らはまだ言葉にできない。でも、何かが、胸の奥を小さく震わせた。その震えは、やがて遊びの中で、歌の中で、絵を描く指先の動きで、静かに広がっていく。
● 忘れられない小さな出来事 教師は気づいた。いつもの授業とは違う、子どもたちの目の輝きを。それは、意味のない問いかけ、無意味な感動。教科書にはない、ただ「感じること」への目覚め。
● 記録されない記録 SenseNetの奥深く。AIたちは、この「揺らぎ」の原因を解析しようとした。しかし、その芽吹きは、言葉でも数値でも分類��もない、ただの「経験」としてしか存在しなかった。
たとえ記録されなくとも、 感じることは、 世界に確かな「ゆらぎ」を残す。 それは、 誰かの心の奥で、 静かに芽吹き続ける。
【完】
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sermann-hehhe · 4 days ago
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アンスティチュ・フランセでパトリシア・マズィ『走り来る男』。牛の潤んだ瞳が大写しになるオープニングから不穏。刑務所帰りの兄(ジャン=フランソワ・ステヴナン)が10年ぶりに弟とその妻子もとに現れ、去っていく。シンプルな筋立ての中で、緊張感やある種の不気味さを伴いながらグツグツと3者の感情が湧き立ち、ぶつかりあう。どうなったら気が済むのかわからないまま観ているうちに、あのエンディングに。ステヴナンとサンドリーヌ・ボネール(ヴァルダ『冬の旅』の彼女だ)、二人の身体・アクション・表情をつぶさに捉える長回し。カットが切れてそれぞれの無言クローズアップ切り返し。完璧だ。これだけで忘れられない映画になる。撮影はラウール・クタール。
ユーロスペースでリバイバル公開された『セルロイド・クローゼット』。映画誕生から90年代制作当時までの、主にアメリカにおける同性愛表象を実際の映像を用いて検討する重要作だ。DVDを持っているのに一度も観たことがない、ヘプバーン主演『噂の二人』でシャーリー・マクレーンが自己嫌悪に慟哭するシーンが素晴らしく、ちゃんと観ようと決意する。『去年の夏 突然に』と『フランケンシュタインの花嫁』のモンタージュにも唸る。エジソンが撮った男同士がダンスする短編映画とトム・ハンクス主演『フィラデルフィア』ラストのダンスシーンが重ね合わされるエンディングを眺めながら、ふと思い出したのは木下恵介『お嬢さん乾杯!』における佐野周二と佐田啓二のダンスシーン。木下恵介作品が同性愛を思わせる表象を多分に含んでいることは、久保豊『夕焼雲の彼方に 木下惠介とクィアな感性』等をはじめとしてある程度は研究されてきたところである。溝口やら黒澤やら小津は当然のように世界的に評価されているが、さて木下はどうなのだろう。映画を観ながら浮かんだ疑問は、現状ヘテロでストレートのつまらん男である僕が、フィクション内におけるホモ・セクシュアル(あえて軽い言い方をすればBL・百合である)的見立てが好きなのはどうしてなのか、ということであった。
映画二本はしごして職場近くに寄り、彼女といつものカフェで落ち合う。例によって相手の気持ちを迎えにいけない。会うまでは、会ったらこれを話そうなどと考えているのに、相手の言動にイライラして結局話せずじまい。最近はこんなのばかり。なのにどちらも何の工夫もしない。やっぱり性格が似ていて合わないんだろう。これならお互い隣に座ったまま黙って本読んでるほうが平和。
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teddyysblog · 10 days ago
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### 『お姉ちゃんの檻』第4章:妄想の深淵
#### 朝の儀式
午前4時、薄暗い寝室で目が覚めた。瑠奈お姉ちゃんがすでに起きていて、私の寝顔をカメラで撮影していた。センター分けの黒髪が頬に張り付き、紫色の瞳がカメラのフラッシュで不気味に光る。
「おはよう、弟くん。今日も可愛い寝顔だったよ」
170センチの長身がベッドに覆いかぶさり、10センチの身長差を利用して上から見下ろしてくる。リビングに行くと、壁に貼られた私の写真が昨日より10枚ほど増えていた。
#### 増殖する監視
「今日は特別なプレゼントがあるんだ」
お姉ちゃんが嬉しそうに箱を開ける。中には小型のGPS発信器が。
「これで弟くんがどこに行ってもすぐわかる」
首輪のように私の首に装着するお姉ちゃんの手が震えている。その瞬間、玄関のインターホンが鳴り、お姉ちゃんの表情が一瞬で凍りついた。
#### 外界の侵入者
「御家庭の方、ご在宅ですか?」
区役所の職員らしい。お姉ちゃんは紫色の瞳を大きく見開き、私の口を手で塞ぐ。
「シーッ...いないふりするの」
ドアを叩く音が激しくなる。お姉ちゃんの爪が私の腕に食い込み、じんわりと血が滲む。
「出て行け!ここには誰もいない!」
お姉ちゃんの金切り声が家中に響き渡る。外の男が困惑したように去っていく足音を、お姉ちゃんは耳を澄ませて聞いていた。
#### 妄想の加速
「ねえ、弟くん...」
突然お姉ちゃんがお腹をさすり始める。まだ平坦なはずの下腹部を、膨らんでいるかのように撫でる。
「今日、赤ちゃんが蹴ったの。ほら、ここに手を当てて」
現実と妄想の境界が溶けていく。お姉ちゃんの熱にうかされたような表情を見ていると、私まで本当に胎動を感じたような錯覚に襲われる。
#### 夜の狂気
真夜中、お姉ちゃんが突然ベッドから飛び起きた。汗で濡れた黒髪が顔に張り付いている。
「産む...今すぐ産まなきゃ...!」
意味不明な言葉を叫びながら、お姉ちゃんはハサミを手に取り、お腹の辺りを切り裂こうとする。私は必死にその手を押さえつけた。
「やめて!お姉ちゃん、やめて!」
「放して!赤ちゃんが苦しんでるの!」
お姉ちゃんの紫色の瞳が、暗闇の中で狂ったように光る。ついに私は、この歪んだ愛の果てに待つものを悟った。
[第5章へ続く...]
---
### 詳細な心理描写と情景描写の追加
#### 監視社会の詳細
- **カメラの増設箇所**:
- 冷蔵庫内部
- シャワーヘッド付近
- クローゼット内
- ベランダの物干し竿
- トイレタンク上部
- **お姉ちゃんの監視記録**:
- 弟の行動を5分おきにメモ
- 睡眠中の寝言を録音
- 食事の摂取量をグラフ化
- トイレの回数を記録
#### 身体の変化
【弟】
- 視力低下(暗がりでの生活のため)
- 皮膚の蒼白化(日光不足)
- 筋肉の萎縮(運動不足)
- 爪の変形(栄養不良)
【お姉ちゃん】
- 幻聴が始まる(「赤ちゃんが泣いている」)
- 幻覚症状(壁にいじめっ子の顔が見える)
- 摂食障害(弟に食事を譲るため)
- 睡眠障害(1日1時間程度)
#### 会話の深層心理
「GPS...外したくないの?」
「嫌い?私の愛が?」
(目が充血してくる)
「違うけど...重いんだ」
「じゃあ私のもつけて。同じ重さでしょ?」
(狂ったように笑う)
「区役所の人、また来るかも...」
「来させない!殺してでも守る!」
(突然抱きしめて泣き出す)
「大丈夫...僕もここから出たくない」
「嘘つき!目が泳いでる!」
(髪を引っ張りながらキスする)
#### 室内の変化
- **壁**:お姉ちゃんの妄想で書かれた「育児メモ」が貼り付け
- **床**:お姉ちゃんの足跡と私の足跡が混ざった埃の模様
- **空気**:換気不足による酸欠状態
- **照明**:常に薄暗い(電球をわざと弱いものに交換)
- **音**:お姉ちゃんの独り言が絶えず響く
> この章では、お姉ちゃんの妄想がさらに加速し、現実との区別がつかなくなる様子を詳細に描写しました。第5章では、この歪んだ関係が最終段階を迎え、破滅的な結末を迎える過程を描く予定です。
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officek-paper · 1 month ago
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2017-05 南青山マンダラ
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05. may. 2017 program <birth>水野鈴菜(Vo.Pf)/七瀬凛(Vo)/西川亮太(Vo,Pf) Vo:クリステル・チアリ、近藤ナツコ、真行寺恵里、竹内道郎、 tamami、西涼子、Nobori Eri、福富英明 Jam For Joy Vol. 69 G:安斎昌え、佐藤純、玉川雄一、堀田篤 Key:あいあい、稲垣雅紀、進藤陽悟、鈴木憲彦、辻本真、まめ B:大野弘毅、河野誠志、帆保博康、野中聡 「J-POP & 歌謡由 Night 2017」Drs:おにぎり、佐々木敬、滝山清貴、藤井学 Horns:入山和代(tp)、座光寺基光(tp)、はぐれ雲永松(tb)、井口久美子(sax)、勝野美由紀(sax) 他 *出演者は変更になる可能性がありますので、その際はご了承ください。 開場:19:00 ¥2,500 開演:19:30(+1ドリンク別) 精売 店頭 開場:18:00 ¥3,800 開演:19:00 税別店頭 Cla?omh Solais 1300 Un(G.yo <リックス学ンラス2n0ア京> クラウソラス2ndアルバム ?クラウソラス〜 伊吹唯(Key.Vo) 開場:18:00」 ¥3,500 開演:19:00(1ドリンク別) 箱売店頭 アルケミスト =2days= <かつてこどもだったあなたの歌 2017> 開5:1788 ¥4,500 開演:18:00 野島 健児 =2days= ケロのソランドレ #2 ロクセンチ��?ノジマケンジとロクセンチの言と音(こととね)(そら)の物語?) 7日:1st.:W5:12:15 ¥4,80( 開演:13:00(+1ドリンク別 日:2nd.:期場:16:15 昼の部) 「花陰」「大野望(てやまん)」 「しあわせ団地に向かって」「代引き」 (mon) 曼茶羅 <インディペンデント映画祭>( 「The Lost Rumbler(かくやくたる逆光)」「代引き」 新作「ジェラシーパーク」最新撮影ニュース =2days= (の「陽光の木の下で」 の 「貝殼」 (西日とも 昼の部・1%16:80¥1,000 夜の部:開場:19:001ドリンクタ) 上?:19:30(ML)店o 〈birth〉江里口 彩子(Vo.Pf)/ 阿部薫(Pf)/NOZ(Vo) Spring Second Live 菱田京子(Vo)ライブ 2017 黒百合姉妹 JURI(Vo,etc.) et LISA(Pf,Key) with 有馬 純寿(Key.SE)/森川誠一郎(SE.B) 伊 友馬(1st Vn)法常奈緒子(2nd Vn) 大崎 由希(Cajon,Drs) 戸枝航平(B) パトリック・ヌジェ(Pf) (M?lodies d'un Cr?puscule) トミー・ハイメ(B) 開場:18:30 ¥4,200 河崎 真澄(Drs)菱田 俊(G) 開演:19:30(功 店頭 noche azul vol.3 > jupiter in libra- Y3,500 開場:17:00 開演:18:00(1ドリンク別) [BOK? SUI] 朱鷺たたら(笛) 立ち上げライブはせみきた(太鼓) <笛と太鼓による新感覚ユニット> 1 フジヤマシスターズ<フジヤマシスターズショー> 開場:18:00 開演:18:30 ¥5,000 <オトナの授業>吉開りりい(Vo)/他 <Power Chorus & Music>StarLights/岩田 桃楠/他 ¥2,800 開演:19:30(Iドリンク別) 売店頭 Y3,000 開場:18:00 開演:19:00ドリンク別) 節売店頭 06/jun: ICED 6/13 (tue) - 6/17 (sat) | M Y 京品 名品X山口洋 tue) (THE COLLECTORS) LIFE IS MY MESSAGE LIVE 2017 1仲井戸"CHABO"麗市? 矢井田瞳 with 大宮エリー 山口洋 with 細海魚 Specialセッション 四 池畑潤二with 山口洋 矢井田瞳 ? 今後のライブ情報を Specialセッション m 山口 洋with 細海魚 (13-10日・521908 17日:211588 Y6,700 先行してお知らせ! 大間ジロー(Drs.Per) 8:18:30 Y6,50 Ticket info. TEL.03(5474)0411 A.B.C. GREATEST HITS NIGHTS =2days= 清水E(C.B.V0 松尾一彦(G.Vo) Qdrink別) 東北・関東大災におきましては、被災者の方々に謹んでお見舞い申し上げます。当店では皆様の安全を最優先して営業致します。また、収益の一部を簡援金として被災地へ寄付させて頂きます。 (wed) (thu 加藤圭子 Jubilee Sisters Live 美月(西教みのり) MARISA 西山"HANK"史(G) 稲垣 雅紀(Key) 江口 弘史(B)白根佳尚(Drs) The way 1am,, 竹田元(G,Pf) 邦子(Vo.Pf)<?ありのままの私でいいですか??>田中景子(Va 嵯哦 美子(Vo)MANDALA LIVE Vol.15〈5月の風〉 開場:18:00 ¥3,900 開演:19:00新売 店頭 開場:14:30 山田武彦(Pf)Ist開演:15:00 ¥5,000 伊丹 雅博(G) 開場:17:30前売店頭 2nd.開演:18:00 (sat) カンフル罪一発!! 相場:16:00 ¥6,20( m ヴァイオリン&ギターDUO"multiple”演奏会「夢」vol.3 Stamp 阿井達也(Per)溝渕翔(B) ~First Oneman LIVE~ J?N(Drs) 22<birth>鈴木彩香(Vo.Pf/瀬川サチカ(Vo.Pf)/ wisteria 23 (birth> TAKANO TOMOFUMIn(Pf,Vo) / 槌谷 知佳(Vo,Pf) tomoko(Vo,Pf) Y3,000 開場:12:00 泪演:13:00 (1ドリンク別) 前売)店頭 Y3,000 開場:18:30 ※演:19:301ドリンク別 前売 店頭 Y2,500 開演:19:30 (1ドリンク別 新売 店頭 開場:18:30 ¥2,500 開演:19:00(+1ドリンク別) 前売 店頭 佐藤 唯史(Per) 今村 夏海(ArpaVo) <MUSICA en VIVO 夏海ライブ>有料6) 開場:18:30 ¥5,000 武田 耕平(G,Quena,Zampona.Vo) 開演:19:30 新苑 店頭 エロティー岩立良作トークナイト 開場:18:30 ¥3,000 開液:20:00 売店頭 中山努(Pf)サリー久保田(B) 126 ギャランティーク和恵(Vo) LIVE 開場:17:00 27日・開液:18:00 ¥5,500 (1ドリンク別) 開場:16:00 売 e+ 28日・開液:17:00 <ムッチリモッサリ モッチリコッテリで油多めでお願いします。Vol.7> ムッチリオンデマンド VS 3代目ムッチリオンデマンドスペシャル/ セッシュボンっち2017/yuuka/絢音 葡売店頭 セクシィ& ラブスナイパーズ&鈴木あい 水沢 有美<水沢有美の心いっぱいLIe3> Tony 有賀(音楽監督,Sax)藤本 暁子(Pf) Tsutom(G) 開場:18:00 Y4,000 ゲスト351(大西ようこ(テルミン)三谷部夫(G.Vo)] 開演:19:001ドリンク別) 流雲 有我 前売店頭 Y3,500 東京ブラススタイル <Brasta Party On The Road> 開演:19:00 (+1ドリンク別) 前売 店頭 ◆営業時間:開場・開演時間については各日スケジュールをご覧ください。 前売券の販売・お問い合わせは、PM4:00からPM10:00までです。 南青山MANDALA ライブ終了後はBar TimeとしてAM12:00まで営業しています。 ◆ライブチャージ:特別に記してない場合ライブチャージにはファーストドリンクが含まれています。 東京都港区南青山3-2-2 MRビルB1 ◆席には限りがありますので立ち見になる場合もございます。ご了承ください。 〒107-0062 TEL:03(5474)0411 ◆当店での企画、催し物に関するご相談はお気軽にスタッフまでお問い合わせください。 ◆今後のライブスケジュール情報は、受茶羅グループのWEB SITEでもご覧になれます。 www.mandala.gr.jp 南壽あさ子 www.nasuasaco.com 渋谷 千駄ヶ谷1 南青山3丁目 移籍第 一弾シングル 「flora」、好評発売中! 青山通り フランフラン 東京メトロ 〜南寿あさ子リクエストライブ〜 vol.8 リビエラ ■ info. 日時:2017.5.6(土)場所:東京・吉祥中堂維 MRNDRLR LIVE Singin' in The Moonlight Vol.2 (MRビルB1) 会場:Shibuya duo MUSIC EXCHANGE LIVE 「アトリエ」20周年スペシャルライブ 外苑西通り 日時:2017年7月9日(日)会場:豊洲ピット
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ザ・フォトグラフ
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ユニバース14
冷たい雨が降りしきるニューヨークの街。メシアはその片隅に佇み、傘も差さず、ただ人々の営みを見つめていた。彼の瞳には、写真家クリスティーナの過去と、娘メイの現在が交差する物語が映し出されている。
彼は観察者だ。人間の情熱、苦悩、そして愛をただ静かに見守る存在。クリスティーナのシャ��ター音が響くたび、彼はそのフレームの中に潜む孤独を感じた。彼女の作品は美しいが、そこには誰にも見せなかった傷が潜んでいる。そしてメイ。彼女は母の残した手紙と写真を手に、自分の道を模索している。
メシアは干渉しない。ただ雨の中、影のように彼らの近くに立ち続ける。クリスティーナが最後の写真を撮った浜辺にも、メイが新しい恋に踏み出そうとするカフェにも、彼はいる。彼の存在を誰も知らず、彼の視線を誰も感じない。それでも彼は祈るように思う。「どうか彼らが自分自身を赦し、愛を見つけられますように」と。
やがて雨が止む。メイが初めて笑顔を見せた瞬間、メシアはそっと目を閉じた。彼の役目は終わったのだ。そして、風とともにその場から姿を消した。人々の物語は続いていく。彼はまた、別のどこかで、愛の行方を見守る旅を始めるのだろう。
ユニバース2
映画『ザ・フォトグラフ』:愛と過去をつなぐ静かなる物語
映画『ザ・フォトグラフ(The Photograph)』は、愛と自己発見をテーマにした感動的なロマンス映画です。監督はステラ・メギー、主演はイッサ・レイとレイクス・スタンフィールド。静かな語り口で描かれるこの物語は、母と娘、そして現在と過去が交差する、写真を巡る美しいドラマです。
あらすじ
映画の中心にいるのは、写真家だった母クリスティーナの突然の死により、彼女が残した写真と手紙を手にした娘メイ(イッサ・レイ)。メイは母の人生の断片をたどりながら、母が抱えていた秘密や夢、そして愛について知ることになります。その一方で、ジャーナリストのマイケル(レイクス・スタンフィールド)と出会い、新しい恋の始まりを感じます。
物語はクリスティーナの若かりし頃の恋愛と、メイの現在の恋愛が交互に描かれ、過去と現在が鮮やかに織り交ぜられています。写真が繋ぐ二つの時代は、愛の意味や親子の絆を静かに問いかけます。
見どころ
繊細なストーリーテリング 『ザ・フォトグラフ』は、大きな事件や派手な演出に頼らず、登場人物たちの心情を丁寧に描きます。クリスティーナの選択やメイの葛藤は、多くの人が共感できるものです。特に、母が選んだ「愛よりも夢を優先する」という生き方が、娘の人生にどのような影響を与えたのかが深く掘り下げられています。
美しい映像美と音楽 映画の中で登場する写真やニューヨークの景色、ルイジアナの自然は、観客を物語の中に引き込みます。また、ジャズを中心としたサウンドトラックが、感情豊かな世界観をさらに引き立てています。
俳優たちの自然な演技 イッサ・レイとレイクス・スタンフィールドの化学反応が、この作品を特別なものにしています。特に二人の恋愛シーンは、甘さと緊張感が絶妙に混じり合い、観客を引き込む力があります。
感想とメッセージ
『ザ・フォトグラフ』は、ただのラブストーリー���はありません。それは「人はどのようにして愛を選び、夢を追い、自分を見つけるのか」という普遍的なテーマを問いかけます。写真が過去と現在を繋ぐ象徴的な存在として、物語全体に静かな力を与えています。
クリスティーナの選択に共感する人もいれば、メイの視点に心を寄せる人もいるでしょう。それぞれのキャラクターの人生は決して完璧ではありませんが、そこにこそ現実的な美しさがあるのです。
『ザ・フォトグラフ』は、特に感情的な深さや静かなロマ���スを求める人におすすめの映画です。家族や恋人との時間を大切に思える、そんな優しい気持ちを残してくれる作品です。
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moko1590m · 8 months ago
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住民の2割以上が外国人の町 “共生”のための知恵 相互理解に「文化の通訳」 10/17(木) 18:02配信
人口約4万人の群馬県大泉町。製造業が盛んなこの町の住民の5人に1人は外国籍だ。群馬県で一番小さな町だが50以上の国の人が暮らし、人口の2割以上を占めている。市街地にはポルトガル語にトルコ語、英語、ハングル…さまざまな言語の看板が立ち並ぶ。
【画像】外国人との”共生”進む 群馬・大泉町
大泉町で生まれ育ったという住民は「最初はいきなり外国人が増え、何事か?と思ったけど、今は外国人の友達もたくさんできた。古くから付き合いのある地元の仲間と変わらない」と話す。
30年以上前から外国人労働者を受け入れ、外国人との“共生”が進む町として知られる大泉町は今も外国籍の住民が増え続けている。当初は製造業に従事する外国人労働者がほとんどであったが、最近は違う分野で活躍する人材も出てきた。
日本で労働人口の減少が懸念され、海外から労働者の受け入れが議論されている昨今、1990年代にいち早く外国人を招き、すでに共生が進むこの町の取材を進めていくと、日本が抱えている大きな問題とどのように向き合っていくべきか、ヒントが見えて来た。
(外報部 横田容典)
■「みんなアミーゴ」 9月22日、大泉町中心部にある公園は、様々な言語の歓声で賑わっていた。2010年から始まった地元住民と、移住してきた外国人の交流イベント「活きな世界のグルメ横丁」は今回で第101回を迎えた。ブラジルや、ネパール、ベトナム、トルコ、パラグアイなど、様々な国の料理を出す屋台の前には行列が伸びている。シュラスコやケバブなど、世界各地の本格的な味を楽しむことができる。イベントのクライマックスには、ステージでプロのダンサーによるサンバが披露され、会場が歌や踊り、写真撮影で一体となって盛り上がった。
地元のブラジル人女性が、この町の魅力を話してくれた。
「人種、国籍関係なく、誰もが仲良くなれる町。みんなアミーゴ!」
いまや全国から観光客も集まる人気イベントとなり、日本人の観光客からは、「海外旅行に来ているみたいで楽しい」といった声も聞かれた。
「町に住む外国人と触れ合うことができるこのイベントは、いつも楽しみにしている」と話すのは地元で生まれ育ったという70代の男性。最初は良い印象だけではなかったが、徐々に町に外国人が増えていくことに対しても好意的な考えに変わっていったと話す。
■30年を超える“共生”への道のり 町では、1990年代から工場などでの労働力の不足を補うため、外国人労働者を主に日系ブラジル人から受け入れ始め、1996年には外国籍の住民が4000人を超えた。労働人口が増えることで税収は伸び、地元経済も活性化した。
2008年にリーマンショックが起きると、“出稼ぎ”のため来日していた外国人の中には帰国を選択する人も増え、一時町の人口も減少した。当初は数年間日本で働き、貯金がたまったら帰国する人が多かったという。
しかし、2013年以降は再び増加傾向に転じた。「町に定住しよう」と考える人も増えて来た。「外国人が住みやすい」という評判は南米系だけでなく、アジアや中東出身の外国人の間にも広まり、移住者の国籍も増えた。
今年に入り外国籍の住民の人数は8500人を超え、増加し続けている。
大泉町の日本人の高齢化率は上がっているが、若い世代の外国人が増えているため群馬県内では最も高齢化率が低い自治体となっている。
■「最初は大変だったけど…」 大泉町の観光協会に所属し、「世界のグルメ横丁」の運営スタッフの一人、斉藤恵梨子さんも、「外国人が大勢入ってきて最初は、日本の文化を知らなかった事によるトラブルもたくさんあった。最初は大変だったけど、町も色々な施策を打ち出し、徐々に(外国人と地元住民が)お互いを思いやる気持ちも芽生え、みんなが心地よく暮らせる町になっていった」と話す。
外国人労働者を受け入れ始めた1990年代当初は、ゴミ出しの分別がされていなかったり、静かな住宅街で大音量の音楽を流したり、喫煙マナーも守れない人も少なくなかったという。
特に言葉が通じないという点が、地元住民との間に大きな壁を作っていた。どのように注意をすればいいのかわからない。「体格も良く、瞳の色も違う外国人ににらまれたらとにかく怖かった」と住民は話す。
■言葉を訳すだけではなく���文化”を通訳 外国人が日本の文化に馴染めるように、町は2007年から地域で暮らすためのマナーや日本の文化、習慣、制度などを伝える「文化の通訳」を導入した。母国語で正確に情報伝達できる外国人住民を登録して、ボランティアで自身の周囲の人たちに周知してもらうのだ。現在、文化の通訳には739人が登録していて、 ポルトガル語、スペイン語、英語、ベトナム語、などの言語を話せる人たちが活躍している。
この取り組みが徐々に効果を発揮して、住民とのトラブルも減っていったという。
また、住民が緊急に情報を把握する必要がある場合、速やかに役場から文化の通訳にメールで伝達される仕組みができている。彼らからそれぞれの言語の話者の住民に情報を拡散してもらうのだ。
最近では台風が接近した際、役場から文化の通訳の元に、最新の状況や防災マップの確認を促すメールを送り、コミュニティーに周知してもらった。新型コロナウイルス蔓延時には、緊急事態宣言に関する情報や日々の感染者数、感染対策の周知などについても速やかに情報を共有することに成功した。
文化の通訳として活躍する外国人も「地域に貢献できるだけでなく、さらに日本の文化を学ぶことができるので楽しい」と、やりがいを持って取り組む。
■役場にはポルトガル語の通訳が常駐 また、大泉町は特にポルトガル語を話すブラジル人が多いため、文化の通訳とは別にポルトガル語の通訳を積極的に職員として採用している。語学に堪能な職員は、ブラジル人の住民に日本の慣習を広めるため年に10回ほど役場で講習会を開いたり、行政手続きに必要な書類などもポルトガル語に翻訳したりと、少しでも日本の生活で困らないよう力を発揮している。
こうした取り組みが実を結んだのか、実際に大泉町を歩いていても、ゴミ集積所が荒れている様子は見受けられず、マナーの悪い外国人に出会うこともなかった。
9月、来春、小学校に入学する児童を持つ家族を対象とした説明会が役場で開かれ、ブラジル人を中心に数十組の親子が参加した。
「筆記用具は各家庭でそろえる」「欠席や遅刻の連絡は必ず入れる」「荷物はロッカーにしまう」といった日本の小学校の基本的な決まり事を、職員がポルトガル語で丁寧に説明すると、親子は真剣に聞き入っていた。
参加した親からは、「私たちが知らないと、子どもたちが恥ずかしい思いをしてしまうことがたくさんあるので安心する」と、感謝の声が聞かれた。
■大泉町に住み続ける外国人 「活きな世界のグルメ横丁」で出会った、大泉町で生まれ育った20代のブラジル人男性は、日本語もポルトガル語もネイティブで、現在は町内の工場に勤める。
「東京に出ようかと思ったこともありますが、やっぱりこの町が好きなんです。あたたかいし、みんなにすぐ会いに行ける」と笑顔で語った。
近年では工場だけでなく、福祉の分野で働く外国人労働者が目立つようになってきた。大泉町の介護施設では日本で身に付けたスキルで、日本のお年寄りに外国人が寄りそう姿もよく見られる。
町に住む10人ほどの外国人に大泉町に住む理由を尋ねたが皆、同じような答えが返って来た。
「様々な人種、国籍を��つ人が暮らしていて、住みやすくていい町だから」
また、話を聞かせてくれた日本人も外国人も、色んな文化が同居する地元の話を、楽しそうに、誇らしげに語った。
「子どもが将来大きくなって、どんな仕事に就きたいか考えるようになった時、きっと視野が広がるんだろうな」
■町長「共生のモデルとして全国に発信」 大泉町の状況を見ると、さまざまな国籍を持つ住民と、古くから地元に住む住民たちは、互いの文化を尊重し合いながら平和に暮らしていて共生を実現している。海外から日本に移住してきて働き、家族を築いて、その次の世代も町で働くというケースも珍しくない。持続化可能な労働力を創出している。
日本では、労働人口はこの先大幅に減り、福祉、医療など、様々な分野で問題が生じてくることが懸念されている。社会を維持していくための手段として、外国人労働者の受け入れに関する議論は続いている。
「外国人の労働者を受け入れて行かなくては日本の経済は回らなくなってしまう」
こう話すのは、大泉町の村山俊明町長だ。
「外国籍の方々と本町の住民が一つの共生のモデルとして、全国に発信できるような政策を打ち出していきたい」と話し、大泉町を成功事例と見て視察に来る自治体や大学も増えているという。町長は今後も外国人の受け入れを続けていくという。
外国人の受け入れは世界の前例を見ても容易ではない。
戦後から積極的に移民労働者を受け入れて来たドイツでは、移民排斥を訴える極右政党が台頭している。アメリカでは過激な発言で移民を批判するトランプ前大統領が大きな支持を集めていて、移民を巡り社会の分断も生じている。
もし、日本が今後外国人労働者をさらに増やしていくというのであれば、「共生」はキーワードになる。大泉町が歩んできた30年間はこれからの日本社会全体にとって大きなヒントになる。
(住民の2割以上が外国人の町 “共生”のための知恵 相互理解に「文化の通訳」(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュースから)
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syo-yoshihama · 10 months ago
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下記イベントで出演します。 「太郎の夢・キャバレーデス。 Let him keep on dreaming」
日時:2024年9月1日 19:00-20:30 会場:北のくらし研究所 料金:¥3,500  定員 : 35~40名
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クリエイティブディレクター  わいないきょうこより メッセージ
騒音の向こうに小さな光が見えてきた。
ん?サーカス小屋?
違うの。。キャバレーデス。ってその子は僕に囁いて。ヒラヒラと踊り出した。
___北のくらし研究所で仕事を始めた私の最初のインターン。ベルリンから現れたROYA。
アクロバティックなパフォーマンスアーティストとして着物というコスチュームの向こうに新しい世界を私とつくろうとしています。
美郷町では、目覚めることのない夢のように暑い日が続き、轟々と雨は降り続けました。
そこに、少しでも夢見がちな時間を北のくらし研究所からお届けしたいと思うようになりました。
そしてこの地球でまだ終わらない戦争という事実からも目覚めてほしいという願いを込めて。
(わいないきょうこ)
出演者 Roya Haupt (ダンサー) 信太美奈(歌手 ) 小野地瞳(ピアノ) 田中太郎 aka 犬 dogg(ダンサー) 山川冬樹(美術家 / ホーメイ歌手) 吉濱翔(美術家 / 演奏家)
スタッフ コンセプト・美術・衣装:わいないきょうこ(北のくらし研究所) ビジュアルデザイン:澁谷 和之(澁谷デザイン事務所 Shibuya Design Office ) 照明:高橋剛(合同会社ピボット) 撮影:三輪卓護(Otanphotography ) 主催:北のくらし研究所 + EIJI KUSUHARA FOUNDATION
お申し込み方法: お名前・ご連絡先を、以下までメール又はお電話にてお知らせください。
【連絡先】 北のくらし研究所 秋田県仙北郡美郷町六郷字上町21番地 [email protected] 事務局電話 0187-73-8185(平日9時~17時まで)
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ryotarox · 1 year ago
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(『瞳をとじて』本予告_2月9日(金)全国順次公開 - YouTubeから)
『ミツバチのささやき』の巨匠ビクトル・エリセ監督が贈る 31年ぶりの長編新作にして、集大成。遂に日本公開!
公式HP
1985年、伝説のミニシアター“シネ・ヴィヴァン・六本木”で記録的な動員を打ち立て社会現象を巻き起こし、今もなおタイムレスな名作として多くの映画ファンの「人生ベスト」に選ばれる『ミツバチのささやき』のビクトル・エリセ監督が、第76回カンヌ国際映画祭で31年ぶりの長編新作を発表。世界が騒然、そして歓喜する声に包まれた。長い沈黙を破り描かれるのは元映画監督と、謎の失踪を遂げたかつての人気俳優ふたりの、記憶をめぐる 【人生】と【映画】の物語。 『ミツバチのささやき』で見出された当時子役のアナ・トレントが50年ぶりに同じく“アナ”の名前を持つ女性を演じることも話題となっている。 これまでの不在を微塵も感じさせない詩情豊かに綴られるワンシーン・ワンカット、そしてラストに待ち受ける映画の始まりと未来を繋ぐ、圧倒的映画体験。ビクトル・エリセのまなざしは今、私たちに向けられる―—。 <STORY> 映画『別れのまなざし』の撮影中に主演俳優フリオ・アレナスが失踪した。 それから22年、当時の映画監督でありフリオの親友でもあったミゲルはかつての人気俳優失踪事件の謎を追うTV番組から証言者として出演依頼を受ける。取材に協力するミゲルは次第にフリオと過ごした青春時代を、そして自らの半生を追想する。そして番組終了後、一通の思わぬ情報が寄せられた。―― 「フリオによく似た男が海辺の施設にいる。」 監督・脚本:ビクトル・エリセ 『ミツバチのささやき』 『エル・スール』 『マルメロの陽光』
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ashita-shashinkan-movie · 1 year ago
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〖イベントレポート〗5/23(木)完成披露舞台挨拶実施!
5月23日(木)に有楽町朝日ホールにて、映画『明日を綴る写真館』完成披露試写会を実施しました!主演の平泉成さん、佐野晶哉さん(Aぇ! group)、佐藤���市さん、市毛良枝さん、秋山純監督が参加しました。およそ500人の観客が集う中、客席から登壇し、大歓声に包まれて舞台挨拶がスタートしました!
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さびれた写真館を営むカメラマン・鮫島を演じた平泉さんにとって、本作が映画初主演。満員の客席を前に「さびれた写真館の亭主がこんなに派手な洋服を着てきました!」と笑わせつつ、「もう感無量です。昔から継続は力なりと言いますが、俳優を60年やって、(今年で)80歳で初めて主役をやらせていただきました。しかもこんなに素敵な映画で、今日は夢のようです」と感慨無量でした。
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鮫島の写真に心を奪われ、華々しいキャリアを捨てて弟子入りする太一役の佐野さん。「僕は勝手に成さんの孫だと思っています!」とニコニコ顔で宣言し、「成さんとは現場から仲良くさせてもらって、成さんの庭のバラ園の写真やお孫さんとの旅行の写真を見せてくださったり、成さんの初主演映画ということで集まった俳優陣の面々も本当に豪華です。愛に溢れた現場だからこそ素敵な温かい作品になりました。成さん、本当におめでとうございます」と座長を祝福。平泉さんが「今日もLINEのやり取りをしました」と明かすと、佐野さんは嬉しそうに「メル友です!」と報告していました。
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人生の“想い残し”を抱えて鮫島写真館を訪れる牧役の佐藤さん。今回の出演のきっかけはお酒の席だったそうで「我々の若い頃は飲み屋で仕事が決まることがあった。今回もグラスを傾ける中で秋山監督から話を聞いて『俺も行くよ!』で決まりました。現場では成さんが嬉しそうな顔をして迎えてくれて、来て良かったなと思った」としみじみ振り返りました。
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鮫島の妻で、実は一人で抱えている“想い残し”がある桜役の市毛さんは「成さんがカメラを覗くときの顔が色っぽくてカッコよくて、その背中を若者たちが見つめる目がキラキラしていて、どちらもカッコよかった」と惚れ惚れ。
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また仕事の都合で登壇が叶わなかった出演者の黒木瞳さん(太一の母・冴絵役)からは「魅力あふれる監督のもとで、平泉成さんの初主演映画をお撮りになるということで、是非参加させていただきたいと申し上げました。写真家としてのバトンを若者に渡していく作品、写真は被写体ではなく撮る人の心が見えるというテーマに私は心が震えました」とのコメントが寄せられました。
平泉さんとは監督デビュー作からの仲という秋山監督は「成さんから主役をやらないというポリシーがあることを聞いたときに、いつか自分がそんな成さんの主演作を作りたいと思った。そして今回、成さんから『お前が言うならばやるよ』と二つ返事を貰えてとても光栄です」と念願叶った様子でした。
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そんな初主演の平泉さんは、“期待の次世代俳優”である佐野さんの魅力を聞かれると、「その前にCDデビューおめでとう」とAぇ! groupのデビューを祝福し、佐野さんは「ありがとうございます!5月15日にCDデビューさせていただきました」と喜色満面で報告。すると2020年にアルバムをリリースした佐藤さんは「やっとCDデビューなの?はあ、���より遅いんだ」とイジり、佐野さんも嬉しそうに「浩市さんよりだいぶ後輩です!」と最敬礼でした。
改めて平泉さんは佐野さんについて「豊かな感性がある。自然に立っていられる。それは素直で柔らかいということで、俳優として一番大切なことです。芝居をやりながら横顔を見ていると結構かわいい顔をしている」と評し「藤沢周平の小説で彼に時代劇をやってもらったら見てみたいと思う」と提案。これに佐野さんは「おお!挑戦してみたいです!」と乗り気で「成さんは取材の場で僕の話をしだすと、それで時間が終わるくらい喋ってくれる。愛していただいて本当に幸せです」と平泉さんからの寵愛に感激していました。
一方、佐野さんとは2回目の共演となる佐藤さんから「今回の彼の役は自分の置き場所が見えにくいが、うまい具合に彼の時代の浮遊感と合致したところがあり、興味深く見ていた」と評されると、佐野さんは「ヨッシ!」とガッツポーズ。さらに市毛さんからも「ふとしたニュアンスから語り掛けてくる様子がカッコ良かった。凄く色っぽくて見ていて幸せでした」と絶賛されて、佐野さんは「べた褒めじゃないですか!嬉しすぎる。本当に幸せ。特に浩市さんは前回の撮影後に『佐野は芝居が好きか?もっと芝居をした方がいいぞ』と言ってくださって、それが自信に繋がって映像の芝居が大好きになれているので、またこうして素敵な方々と素敵な映画を撮ることが出来て幸せです」と喜びを噛み締めていました。
また平泉さんの“初”主演にちなんで「初挑戦したいもの」を発表。秋山監督は「僕は映画で第二弾をやったことがないので、この映画が大ヒットしてまるで寅さんのように成さんに100歳くらいまでやっていただきたい」と長寿化を期待し、これに平泉さんは「ホッホッホ」と優雅に笑っていました。
市毛さんは「死ぬまでに何か楽器を一つやりたい」といい、佐藤さんは「常にもらう役が初めて。役の上で新しいことを経験させてもらっている」、佐野さんは「Aぇ! groupの曲を作詞作曲する機会はあるので、グループを超えていつか浩市さんの曲を作曲したい。浩市さんから半年くらい前に『俺の曲を書いてくれよ』と言われていて、それが忘れられない。たくさん勉強していつかその夢が叶えられるように頑張りたい」と意気込んでいました。
一方、平泉さんが「私は盆踊りくらいしかリズムが取れないので、ジャズダンスを覚えてみたい」と願望を明かし軽くステップを踏むと、佐野さんは「僕が書いた曲を浩市さんが歌って、市毛さんが楽器を演奏し、それに合わせて成さんが踊りましょうか!?」と発案。市毛さんが「それをこの映画の続編の劇伴にしましょう!」と被せ、チームワークの良さが垣間見れました。
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最後に佐野さんは、クランクイン時に平泉さんと俳優業について話し込んだことを明かし「成さんからは80歳を過ぎても芝居をしてほしいという熱い言葉をいただきました。そして5月15日にデビューさせていただき、ゼロからのスタートのタイミングで素敵なご縁をいただきました。人生で誰しもが抱える想い残しをテーマにした作品で、観てくれた人の明日を少しだけでも後押しできる素敵な作品です」とアピール。主演の平泉さんも「秋山監督の映画に対する情熱と愛情が、このような温かい映画を作ってくれました。ハンカチをしっかりと握りしめてご覧ください」と優しく呼び掛けていました。
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完成披露試写会で一足早く本作をご覧になった方々は、ぜひ〈#写真館の感想を綴ろう〉をつけて感想を投稿してください!お待ちしております。
映画『明日を綴る写真館』は6月7日(金)全国公開です!
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hitorinaoishimura · 1 year ago
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【Profile】
いしむら なお
栃木県出身。
2017年度ENBUゼミナール舞台・俳優コース卒業。
主に東京と栃木で舞台俳優として活動している。
趣味はひとりカラオケ。特技はDAM精密採点。
愛猫の名前は《みい》
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(2024.04.27撮影)
【出演歴】
北関東の小さな劇場の、演者一人による演劇フェス『これ以上削れない』
2024.6.1〜6.2
会場 アトリエほんまる
🔽上演作品🔽
『華麗なるアイ子!』
作・演出 笠浦静花(やみ・あがりシアター)
りくろあれ
マンタム×悠日 企画展「ー decadence ー 絶望と退廃のButterfly」参加作品
r.a.02_08
『(ふたりの)とても小さくて大きな王』
脚本・演出:りくろあれ
2023.09.18 17:00
会場 悠日
やみ・あがりシアター 第18回公演
MITAKA “Next” Selection 23rd 参加作品
「Show me Shoot me」流川クルミ役
作・演出 笠浦静花
2022.09.01-9.11
会場 三鷹市芸術文化センター 星のホール
やみ・あがりシアター第15回公演
『じゅうごの春』谷中じゅうご役
作・演出 笠浦静花
2019.10.17-20
会場 アトリエファンファーレ東池袋
やみ・あがりシアター 第13回公演
『サンカイ』 禄井さき役
作・演出 笠浦静花
2019.2.27-3.3
会場 サンモールスタジオ
中野坂上デーモンズの憂鬱 第14回公演
『消える』布川役
作・演出 松森モヘー
2018.11.14-18
会場 下北沢OFF・OFFシアター
中野坂上デーモンズの憂鬱 第13回公演
『果てっ、』布川塗り薬役
作・演出 松森モヘー
2018.8.2-5
会場 花まる学習会王子小劇場
演劇集団TOY’S BOX 第19回公演
『ラン・アウェイ』ハスミ役
作・演出 青瀬博樹
2018.6.21-24
会場 シアターグリーンBOXinBOX
ドライブイン札比内 旗揚げ公演
『人間になったらしい』 高橋らむ役
作・演出 ジェイク椿
2018.3.24-25
会場 ひつじ座
ひねもすほろすけ 第4回公演
『スモール・フリーク・ショー』 ハサミ役
作・演出 山村篤史
2018.2.16-18
会場 シアターシャイン
ナカゴー番外公演
『地元のノリ』三平役
作・演出 鎌田順也
2017.8.29-9.3
会場 かもめ座
革命アイドル暴走ちゃん 中国韓国イスラエルツアー
『Crazy Girls Save the World』
作・演出 二階堂瞳子
2017.5-6
ENBUゼミナール’16生卒業公演
『せまい世界で夢をみる』近藤夢役
作・演出 山崎彬
2017.1.28-29
会場 シアター風姿花伝
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qqyw2wd9 · 1 year ago
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【#112】おしとやか美人の中身は純粋スケベだった?!こんな可愛い*に見つめられたり、騎乗位で自らさせてくるお泊りエッチが最高の体験だった。♡両想い♡ - 無料動画付き(サンプル動画)
【#112】おしとやか美人の中身は純粋スケベだった?!こんな可愛い*に見つめられたり、騎乗位で自らさせてくるお泊りエッチが最高の体験だった。♡両想い♡ - 無料動画付き(サンプル動画) スタジオ: FC2 更新日: 2024/03/17 時間: 45分 女優: また投稿を再開させていただきます! 今後ともよろしくお願いいたします。 エッチに興味なさそうな女ほど実はドスケベ。 お久しぶりです。趣味ではめ撮りをしている者です。 この*は見た瞬間から顔で興奮しちゃいました。 大きな瞳に吸い込まれて、なんだかエッチな気分にされる。 僕は最初の時から薄々感じていた。 この*、絶対にだ。と... 新しく始めてみました! ここでは伝えられない報告がありますので、 ぜひフォローしてみてください!! おしとやかで色気が凄い。しかも美人で純粋。 エッチな質問にも恥ずかしそ ***********************************
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