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akaibara · 5 years
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日記を引越した
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‪誰にも見せない日記用として12年間使い続けたブログサービスが終了してしまうので、他のサイトへ引越しをした。
極めて個人的な日記として綴ったブログをお互いに読み合った少し歳上の女性が昔ここにはいたことを思い出す。その時残してくれたコメントも、もう消えてしまうんだと思うと寂しい。
ソフィアコッポラも姫野カオルコも江國香織も銀色夏生もCharaも。10代の時、私は映画や文学や音楽を彼女に教わった。私たちは二人とも、岩井俊二の映画が好きだった。(たしかこの「神様のボート」は彼女がすごく好きな本だった)。
一生かけても泳ぎ切れないインターネットの海で多分もう二度と出会うことは出来ないけれど、彼女の神様に守られてどこかで元気で生きていてくれますように。
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akaibara · 5 years
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あいちトリエンナーレに行った、2019年秋
9月16日の朝は、苦手な早起きをして新幹線で名古屋に向かっていた。
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大好きな岡村靖幸さんが、あいちトリエンナーレに出展中の映像作品「ホドロフスキーのサイコマジック」について、津田さんと共にトークイベントに登壇されるとのお知らせが入ったからだった。(もしこのニュースを見逃していたら、遥々名古屋まで行ってなかったかもしれないと思う、ちょっと見てみようかなという気持ちで行ける距離ではない)
ところが会場に着いた瞬間、自分の詰めの甘さを思い知る。「整理券の配布は終了しました」という立て看板の傍から、整理券を手にした人たちが談笑しながら去って行く。それを呆然と眺めることしかできなかった。そっか、わたし間に合わなかったんだ。みんなはもっと早くから来ることができてたんだ、すごい、すごいですね。
せっかく来たので他の展示はもちろん観る。でも結局日帰りの一日でまわることが出来たのは4会場あるうちのメイン1会場のみだった。その時は既に「表現の不自由展・その後」の展示は中止になっていたし、それを受けて他のアーティストが自ら作品展示を取りやめているケースも多かった。それでも一つ一つの展示が発する叫びとか問いかけ、それに対するわたし自身の反応を観察しながら見ていたらメイン会場で一日が終わっていた。特に心に残ったものをメモしておきます。(他の3会場もすごく見たかった…)
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キャンディス・ブレイツ「Love Story」 難民たちとのインタビューに基づく7つの映像作品。CandiceのVimeo(http://vimeo.com/candicebreitz/)で映像を観ることもできるけど、メインの”Love Story (2016) Featuring Alec Baldwin and Julianne Moore”はtrailorのみの模様。彼らが「難民」となった理由は宗教やジェンダーや戦争など個々に本当に様々で、生育環境も経済状況も受けた教育もキャリアも想像以上に色々なケースがあるのだと、ひとりの人の物語として語られるのを見てここで初めて理解する。限られた時間や文字数の枠で報道されるイメージだけで語りきれないものが当然あるということ。それなのに切り取られた印象から勝手にわかったような気になってしまっているものがあるのだという怖さを、思う。何事にも。そういえばニューヨークのMoMAでBouchra Khalili’s The Mapping Journey Projectを観たのも2016年だった。難民として国々を移動した人が地図をなぞりながら各地点での出来事を語るドキュメンタリー。
袁廣鳴「トゥモローランド」 遊園地が突然爆発して吹き飛んだ。目に映っている光景をすぐには脳が受け入れず、かなりトラウマティックだった。だけど実際にスクリーンの外では起こるはずのないことだとは思えなかった。
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「表現の不自由展・その後」の外壁 中止されていたので展示は見ていない。閉鎖された展示室の入り口脇の壁に、ピンク赤と紫の紙がぎっしりと貼られていた。わたしも一枚書こうかと、お題の「あなたが日常の中で見つけた差別や偏見、我慢や諦めを強いられた具体的なエピソード」を思い出していたら、なんと「仕事や家庭で役割を持つ大人としての私」という人格による脳内検閲の存在に気付いてしまい、しばし葛藤し結局なにも書けなかった。これには驚いて失望しかけた(でもこうして無意識を意識させることも期待して芸術作品を見ているところがあるからこれは良いことだった)。自分ではどうにもできない理由で悔しい思いをしたことが確かにあったはずなのに「他人にも事情があった、しょうがなかった、わたしも幼かった」と言い聞かせながら不条理を交わすスキル(諦めともいう)をつけることでなるべく穏やかな気持ちで生き延びようとしていたらしいと気付く。生きたがったわたしのことは生命体として愛おしくもある、でも本当は諦めたくないことはあるしそのための怒りの感情はもっと尊重していきたい、今までごめん、という気持ちがちゃんと残っていることを確認して去った。
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dividual inc.「10分遺書」 10分で書かれた遺書の展示。完成形としてではなく、その10分間のタイピングの軌跡が見られるのがよかった。ゆっくりタイプしたり、止まったり、消��たり、生々しい。
菅俊一「その後を、想像する」 とてもおもしろかった。「ほら、それがきみの思い込みだよ」と鏡に映して見せられているような気分になった。「その後」のわからなさと、想像通りになんてならない現実のおもしろさ。想像と現実は、対になった時のコントラストが楽しいんだと思った。
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akaibara · 5 years
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こんばんは
台風前夜です
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