Tumgik
jimetsu-shiteru-ne · 3 years
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美しい貴女でいてね
ない ない
五つ数えれば君の夢を見ている。猫がカイロを破って中身を食べた。普段から食べる量を減らしているから、おなかが減ったのだろうか。食べたくなったのだろうか。いやだなあ。ゴミをまとめて捨てに出る。本当は朝捨てなくてはならないのだけど、朝起きられないから夜に捨てている。月が近い。きれいだ。雲の波間にくっきりと浮かぶ月と目が合ってめまいがした。空気がきれいで嫌になる。たばこがほしい。煙を吸いたい。いつだってふかすだけ、肺に入れるほど慣れてもいないし慣れる予定もない。フリウェルは血栓を連れてくる。煙草はそれを加速させる。ああいやだ。つらいときの楽しみが失われてしまった。ただ燃え尽きていく煙草を、火種を、煙を見るのが好きなのに。
ヒステリーを起こしてしまった。悲鳴を上げてしまった。飛び上がって逃げていった。水場に来たときよりも大急ぎで、怯えて、怖がって、私を恐れて逃げていった。猫は悪くないのに。卓上におもちゃを二度とくわえてこないかもしれない。私がわるい。
何かを食べて自分をごまかせば良いのだろうか。せっかく痩せてきたのに。あと、別に食べたいわけでもないのに。温かい飲み物。飲みたくないのに飲むなんて嫌だ。虚無感を満腹で癒やせるなんてことなくて、ごまかしたいわけでもない。カイロを貼って眠ればごまかせるのだけど、今宵の台風その二を再登場させるのも嫌だ。でも、じゃあ何が私を助けてくれるって言うんだ。
五つ数えれば君の夢を見終わった。気圧が低い。風呂で突如思い出した、昼間の、なんてことはない会話がフラッシュバックして。何が起因なのかも分からぬまま怯えて悲しんでうめいて助けを求めて、猫を撫でようと探した先でカイロを三つ破って食べていて、それを片付けているうちに何も分からなくなって。羊水に浸るように、五つ数えれば君の夢を見て、薬を飲んで、あとはどうしたらいいだろう。一人で眠れば良いだろうか。何が私をさいなむのだろうか。不安だ。不安で不安で仕方ない。なんてことはない会話、あとからアレルギー症状が出る何かがあったのだろうか。大変そうだからとか、結構きっちり、きちんとした意見をくれた上で、いやだから本当に良い言葉だったのだ。現場感に触れられたし。だから、あの、なんだろうな、わからない、流れを思い出しても分からない。ただなんとなく、目についた一面が猛毒だったのだろう。ほんのひとかけら。サラダに混じった黒胡椒だったのだ。たまたまいらない方向からかみつぶして辛くなったのだ。つらいだけに。からかったのだ。そう、だから、運が悪かった。かみ合わせとかが悪かった。だから大丈夫。背中がすこし軽くなる。頭痛薬が効いてきて、頭が軽くなってきた。そう、あとは寝床、カイロなのだけど、カイロはまあ、いいか。そういうこともあって、見つけるのが遅くって、吐いちゃったので。明日の朝病院に連れて行けば、いい。だから、私は不安要素をすべて消して、寝れば良い。
財布にお金を追加した。いつでも病院に行ける。明日は病院に電話して、時間を聞いて、午前でも午後でもいけばいい。
昼に四時間寝て起きても許される現場なんてそうないけど、今はそうなのだ。それでいい。そうじゃなくなったときに考えれば良い。
就職はしなくていい。何かがあっても、まあなんとか働ける、みたいな自信はある。ああまって、それ以上はいけない。許されているだけだと厳しく叱られたのが響いているなんて思い出してはいけない。そう、確かに、そう見える人が多いのだ。だから、そう、それを辛く思う人だって多くて。だから、私はフリーでも、きちんと眠れなくても受容される世界を求めているのだ。今はそれが、満たされている。求められている方向に行けばいい。求められたいならば成長をすべきで、それは知識を増やしていけば良い。基礎や礎、マインドは評価していただけているので、ありがたく頭を垂れよう。
あとは何が不安かな。どうにもならないことを、どうにもならないといえただろうか。寒い。部屋が寒い。寒いね。乾燥もしている。マットレスをひっくり返そう。黄色い方が柔らかいらしい。カバーは明日洗う。服も明日洗う。コインランドリーに行くのも良い。布団も洗いたい。服も洗いたい。ああいやだ心が辛い。
もう今できることはないのだ。動物病院はあいていない。安定剤は飲んだ。頭痛薬も飲んだ。水も飲んだ。ゴミも捨てた。寝る準備はした。だから。寝よう。
誰とも仲良く出来なくて良いの。人非人になっても、私は踊っていたいのよ。夢の続きを、ずっと泳いでいきたいの。
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jimetsu-shiteru-ne · 3 years
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何も出来なかった日
「何も出来ない日ってあるじゃないですか。そういうときどうします?」
「寝る!」
「その心は」
「活動できなかったって事はMPが足りなかったってことだから、明日の自分のために充電して寝る!」
「めちゃくちゃいいですねそれ」
「ということにして自分を許す」
「めちゃくちゃいい」
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jimetsu-shiteru-ne · 3 years
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劇場
劇場という舞台で観る作品が好きなんだけど、自身に停止の権限がないからなんだろうな。その作品を観るかどうかを決めるのは私自身。観るなら最初から、最後まで。ただそこで上映される物語の観客として、最後の一音まで受け入れる側の人間でいたい。それぞれに優位性がある。
選ばれるか選ばれないかの受容と、観るか目を背けるかの受容。選ぶか選ばないかの優位と、ただそこで生きるという優位かなあ、これらが好き。対等な気持ちになる。だからこそ、配信で観る映像を停止する度にいやな気分になる。よくやるけどね~~~~:<
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jimetsu-shiteru-ne · 3 years
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today
びっくりするほど喉腫れてるけど昨日なんかやばいモン食べたっけ。生のうお? 鰹のたたきと鮭と鮪と烏賊の刺身ですか。そういえばアレルギー聞きに行くの忘れてるな。電話で良いって言われたけどこの世で最もハードルが高い行為が自分の用事で電話をかけることだよ。二番目に高いのが家から出ること。
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jimetsu-shiteru-ne · 3 years
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no-title
人と人とをつなぐ感情は愛の粗悪品
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jimetsu-shiteru-ne · 3 years
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#世界が消えないように
私が大好きな類いの作品だった。世界は、そう、きっと、広がっている。もう一度筆を執る物語。ただそこにあるだけの世界の話。布団の中で膝を抱えて丸まって眠るミドリの姿がはっきり見えた。
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jimetsu-shiteru-ne · 3 years
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Kiss from the darkness
映像の編集が丁寧なのはもちろん、VJ側の映像を被せる演出、曲ごとに変わる照明の表情、本人たちの関係性が垣間見えるワンショット、溢れた感情が見える角度、リズムで散らばる毛先、ほんとに好きでしんどくてお腹いっぱいになるので2時間の映像を一気に見ることができませんでした。暗闇よりキスを。
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