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saeeeeerin-blog · 8 years
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バレエ鑑賞第21弾 マリインスキー劇場 ネオクラシック・トリプルビル 《マルグリットとアルマン》 振付:アシュトン 出演:テリョーシキナ、ズヴェーレフ 椿姫という名でノイマイヤーが手がけた全幕作品もありますが、このアシュトンの作品は30分の中にヒロインの高級娼婦マルグリットと青年アルマンの恋模様、マルグリットの死が描かれたミニアチュールです。 艶やかな女性が病に弱り、静かに息を引き取る様子はたった30分の物語とは思えないほどドラマティック。なのに、話の展開に置いていかれることなくじっくりとドラマが進んでいくのが不思議でした。 特に印象的だったのが最後のマルグリットの死。高級娼婦でいつも艶やかに、周りの紳士達を虜にしていた彼女の死は、アルマンの2人きりの寝室で、ひっそり、ゆっくり、とても静かに描かれていて「あんなに華やかだった舞台がこんなに静かに終わるのか」と、びっくりしました。 《In the Night》 振付:ロビンズ 出演:バトエワ、セルゲイエフ/コンダウーロワ、イワンチェンコ/スコリク、スメカロフ ショパンの甘美なノクターン、星のように電気がキラキラした黒い背景、3組の男女…まるで夜の街をランデブーする3人の恋人達のような、ロマンティックな作品。もともと好きな作品だったけど、ますます気に入りました。 ロビンズといえばウエストサイドストーリーの振付もしたアメリカの舞踊家ですが、In the Nightは綺麗なクラシックのパが基調とされていてモダン要素がかなり少ないです。 作品のコンセプトや、音楽の世界観の表現に、ハリウッド映画のようなエンターテインメント性を感じました。夜のバーやレストランで上演して欲しいです。笑 《Symphony in C》 振付:バランシン 出演: バランシン作品の中で一番豪華な、デフィレのような作品、シンフォニー・イン・C。 4人プリマバレリーナが1楽章ごとに代わる代わる登場して本当に豪華なんです! バランシンといえば音楽の視覚化ともいうべき独特の振付が高く評価されていますが、私は彼のフォーメーションの巧みさにも注目すべきだと思います。 彼の中で一番の基盤にあるのは音楽をいかに視覚化するかなのですが、その視覚化の試みは振付だけでなく、何人に踊らせるか、群舞とソリストで振付を分けるか、それとも全員に同じ振りを踊らせるか…など、フォーメーションの作り方にも見られます。そして、それが見事に音楽の盛り上がりと一致して感動的なのです! コールドバレエをここまで効果的に使う振付家っているのでしょうか、私の知る限りでは、白鳥の湖2幕で有名なレフ・イワノフ位なのではと。やっぱりバランシン好きです。
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saeeeeerin-blog · 8 years
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バレエ鑑賞第20弾、ミハイロフスキー劇場《眠れる森の美女》 賛否両論のナチョ・デュアトによるプティパの古典改訂、ロミオとジュリエットがとても良かったからどんなもんじゃいと眠りも観てみることに。(というより本音はサラファーノフ目当て) この作品、原振付を一切廃してチャイコフスキーの音楽に一から振付をつけた「全く新しい眠れる森の美女」で、プログラムのコレオグラファーの欄にもプティパの名前はありません。 しかし幾つかプティパの振付を彷彿とさせるシーンがあったんですよね。 あれ、このポーズ見覚えあるぞ!?っていう。 っても、 「あらあら、ナチョさん、振付のネタがなくて結局プティパの力を借りたんですかー」 と言いたいわけではなく(笑) プティパの振付が、形を変えながらも100年以上生き残り続けるのはまさにこういうことなんだなぁと。 プティパの振付はすっかり音楽に染みついてしまって落としたくても落とせないのだと、私はそう解釈しました。 バレエ愛好家にとって、プティパの振付って覚えようと思わなくても覚えてしまうもの。 何回も繰り返し同じヴァリエーションやパドドゥを目にするから、そりゃ覚えるわけなんだけど、理由はそれだけではないと思う。 印象に残る美しいムーブメントを作る才能…現代の振付家が彼に挑戦した眠れる森の美女を観て、プティパのこの才能を実感しました。 そして、プティパの生んだ振付は、形を変えながらも、歳を経るごとに更に音楽やバレエの筋に染み込んでいって、頑固なシミのように残っていくんだろうなと思いました。 デュアト版の良かった点の一つが、スピーディーに物語が展開し、最大限にコンパクトに作品が収まっていたところ。 眠りって本当に長い、冗長とも言えるほど長い作品で、DVDならまだしも劇場で夜観るにはちょっと疲れちゃうんですよね。笑 (マリインスキーで観られる原典を再現したヴィハレフ版は4時間かかる…) それがデュアト版の場合、 レヴェランスを省略して次から次へとヴァリエーションが続く妖精たちのパドシスや、ヴァリエーションが省かれた青い鳥のパトドゥなど、かなりコンパクトにまとめられて2時間半で収まっています。 無駄な装飾を廃した洗練の効いたデュアトワールドらしい、コンパクト感が良かったです。 キャストに話を移すと、まぁ豪華でした!! サラファーノフ、ヴォロンツォーワに、ボルチェンコのリラ、ルジマートフがカラボス、そして新星ジュリアン・マッキー君がブルーバード。 ルジマートフの女装カラボス、思った程のアクはなかったけど怪しかった。肩幅がゴツかった。笑 ボルチェンコ姉さんの凜とした美しいリラの精との対比が綺麗でした。 ジュリアン君は綺麗な顔に細身の身体、中性的な雰囲気がなんとなくシムキンっぽいけど、踊りはアカデミックでノーブル。将来サラファーノフの後に続く爽やか王子様になってくれそうです。
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saeeeeerin-blog · 8 years
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バレエ鑑賞第19弾 マリインスキーバレエ《ライモンダ》 このバレエは、プティパの古典作品。 音楽はロシアの作曲家グラズノフによるもの。 当時のマリインスキー劇場監督が「バレエの質を上げるためにより高度なバレエ音楽を用いるべきだ!」と、いつも似たり寄ったりな音楽ばかり生み出していた劇場専属のバレエ音楽作曲家ミンクス(ドン・キホーテやバヤデルカなどで有名)を追放してグラズノフに作曲させたという背景があります。 確かにライモンダって音楽が素敵。 (ドン・キホーテの音楽好きだからミンクスのことはあまり否定できないのだけど笑) この作品、プティパの作った古いバレエ作品なのに、どことなくソ連バレエ臭がするのが不思議。 ヨーロッパとサラセン人という異なる民族の入り混じる様だとか、おとぎ話っぽくない話の筋だとか、殺陣だとか、そこまで技巧に走らない振付だとか… ディヴェルティスマン満載で、チュチュを着た女性群舞が美しい1幕なんかはちゃんとプティパなんですけどね…本当に不思議な印象を持ちました。 初めてライモンダを見たけど、これはヒロイン役大変ですね。笑 1幕から出ずっぱり、ヴァリエーション4つにグランパ、アダジオだと見せ場も盛りだくさん。しかもパドブレとかポアントワークが地味に高度…これは脚がパンパンになりそう!笑 終始美しかったコンダウーロワ、本当に素敵でしたわ!! 密かにチェックしていたのがクレマンス(ライモンダの女友達)役のアナスタシア・ルキナ。 シャキロワと同期の、ワガノワ卒業間も無く脚光を浴びてる女の子。 この日がクレマンスデビューでした。 ヴァリエーション等出番たくさんあったけど、レナータより安定感があり、小柄で可愛らしいプリンセス系。 今はフロリナとか踊ってるらしいけど、そのうちオーロラやジゼルに抜擢されそうな予感! 楽しみだなー。
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saeeeeerin-blog · 8 years
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バレエ鑑賞第18弾 マリインスキー劇場《ウリヤーナ・ロパートキナ ガラコンサート》 ペテルブルクのダイヤモンド、 まさしく人間国宝と震えたウリヤーナ・ロパートキナの座長公演。 驚くべきは彼女の強さ。 この公演で彼女の出番は8つ。 ただのグランパなどではなく、瀕死の白鳥を除いでどれも15〜20分以上あるような長めの作品で、古典、バランシン、グリゴローヴィチ、コンテと振付も役柄も多種多様。 体力的については言うまでもなく、役柄ごとに心を入れ替える精神的な負担も考えたら全幕作品の主演より大変なのでは…?! このラインナップを、どの作品においても完璧に(本当に、ありえないくらい抜けがなかった)演じきったロパートキナ、 彼女は技術的にも体力的にも精神的にも、強くしなやかな女性なのだと実感しました。 19時に始まり2つの幕間を挟んで終わったのが23時過ぎ。 お腹いっぱいすぎる程ロパートキナを拝めて大満足、逆に言えば少し長すぎました。笑 以下プログラムと一言感想 【1.Carmen Suite (アルベルト・アロンソ振付)】 カルメン:ロパートキナ ホセ:A・エルマコフ トレーロ:E・イワンチェンコ まずこの作品そのものが気に入りました。 ロパートキナといえばメランコリックな白鳥のようなイメージがパッと浮かびますが、カルメンも最高でした。すらっと伸びた脚がカッコよくて、ふわっと香水のように色気を纏ったセクシー&クールなカルメンでした。 あと、エルマコフがなかなかカッコ良かった!笑 【2.シンフォニー・イン・Cよりアダジオ】 ロパートキナ、コルスンツェフ オープニングで妖艶にカルメンを魅せた次は、グリーンのチュチュでエレガントに、きらびやかに、美しいバランシンのアダジオでした。 【3.ディナアとアクティオン】 レナータ・シャキロワ、ダヴィド・ザレーエフ やっぱりレナータが出るとついつい特別な目線で応援してしまう。笑 ロパートキナが踊った直後だと踊りの粗さがとても目立っていたけど…バネがあって、背中が柔らかくて本当にフレッシュでした。これからどんなダンサーに成長していくのかな〜 【4.タイスのパドドゥ (プティ振付)】 ロパートキナ、マラト・シェミウノフ ロパートキナが踊ったパドドゥの中で1番印象深かったのがタイス。まるでギリシャ神話のような天空の世界で繰り広げられる2人のパドドゥは壮大で、優雅で、神々しかった。 ロパートキナは本当に空を舞っているように軽々しくリフトされ、駆けるような足捌き。 そこにいるのは人間ではなく踊りの女神でした。 【5.グランパクラシック】 オクサーナ・スコリク、フィリップ・スチョーピン 初スコリク。ラインも綺麗でテクニックも強いのは分かったけど、情感がなく、押し付けがましい踊りをするのが気に入らなかった。笑 スチョーピンは無難に決めたって感じでした。 全体的に音楽が重く感じた。指揮者のタクトが遅すぎたのか、2人の踊り方なのか。 【6.The Fragments from One Biography】 ロパートキナ、シェミウノフ ラテンの音楽に合わせて、フラメンコダンサーのような白いロングドレスを着た踊り子のロパートキナと、ダンディなシェミウノフ。 南米だかアメリカの香りがするナンバーでした。 【7.愛の伝説よりアダジオ】 ロパートキナ、エルマコフ 最後の、メフメネ・バヌーが想像の中で愛するフェルハドと踊る場面。ドキュメンタリー映画で愛の伝説が一番好きと言っていたロパートキナ。表情は多くを語らず、ひたすら心の内で憎しみや哀しみに燃える女なわけですが、知的で哲学的なロパートキナが好きになるのもよく分かります。175cmのスレンダーな肢体が最もシャープで張り詰めて見えました。 【8.シンデレラよりパドドゥ(ラトマンスキー)】 エカテリーナ・オスモルキナ、マクシム・ジュージン 正直この辺りから疲れてきました。笑 舞台装置の星空のような電飾が綺麗だったのと、プロコフィエフの音楽はやっぱロミジュリが一番だなと思った他に印象が… 【9.プレリュード No.8】 ロパートキナ、シェミウノフ 再びエレガントなロパートキナ。 やっぱりこの人の凄いところは、力みがなく、自然と身体がそう動くかのように、完璧なポジションにいつでも身体が置かれていること。 そして音楽や役に合わせて身体が自然とそう動くかのように、175cmの肢体がゴージャスに、エレガントに、クールに、セクシーに、全く異なるニュアンスを纏うこと。 【10.チャイコフスキーパドドゥ】 マリア・シリンキナ、ウラジー��ル・シクリャーロフ マリインスキーが誇る幸せラブラブ美男美女カップルのパドドゥが観られて嬉しかった!笑 シクリャーロフといえば雑誌で「僕のジュリエットはオブラスツォーワ(元カノ)」とかポーンと言っちゃう、かなり恋愛馬鹿な印象なのですが、やはり今は妻のマーシャにぞっこんみたいです。リアルカップルのチャイコは見てて幸せな気分になるのはなんでだろうな〜 【11.ライモンダよりグランパ】 ロパートキナ、エルマコフ、マルトゥイニュク(Va.) ここでまだ長編作品やりますか、ウリヤーナ姉様!!と正直思ったのは秘密にしたいが事実である。笑 ピュアなクラシックのロパートキナ、パッセやパドブレがクリアでした…凄い人って、ただのパッセでも溜息をつかせられるんですね。 【12.瀕死の白鳥】 ロパートキナ どういうわけか、始まった途端、ロパートキナが背中を向けてパドブレで現れた途端、目に涙が浮かんできました。 何度も何度も映像で観ていたあのロパートキナの、あの瀕死の白鳥が、目の前にいる。 一度も肉眼で観ることないと思っていた、夢のまた夢のような瞬間が、目の前で起きている。 ロパートキナの美しさだけでなく、中学生の頃から今までの色んなことが思い返されて泣けてきました。 本当に今の私は、幼い頃からの夢を叶えてばかりで幸せなんです。 じゃあ、これからは何の夢をみていこう。 何を目標にしていこう。 これからの人生も無駄にすることなくステキなものにしていきたいなって、なぜかロパートキナの瀕死の白鳥を観ながら思いました。 今、この世の中で彼女以上の白鳥はいないという声を聞きます。 彼女の腕は白鳥になると本当に関節や骨が抜けたように柔らかく豊かな曲線を描き続け、 彼女のパドブレや苦しみ悶える背中は、もはや無意識の中で動いているようにしか見えません。 ロパートキナの肉体を通して死にゆく白鳥を観ているような、本当に不思議な一時でした。
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saeeeeerin-blog · 8 years
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バレエ鑑賞第17弾 ミハイロフスキー劇場《白鳥の湖》 この日はなんとサラファーノフの34歳の誕生日! 客席から誕生日を祝えるのはとっても嬉しいけど、誕生日に全幕古典の公演があるのは本人としては気が重いのでは… ましてや白鳥の湖は「王子と白鳥の恋物語をどうやって観客に納得させていけばいいか分からない。踊っていてしらける。」と公言しちゃうほどサラファーノフの苦手な作品です。笑 が、本人の気分はどうであれ、私としては 「観たかったサラファーノフがやっと観れた!」 という感じで凄く嬉しかったです! 足首がキュッと締まってて綺麗な脚のライン、上品かつ高度なテクニック…コンテを踊るサラファーノフも良いけど、彼の魅力を最大限に引き出せるのはクラシック作品だなぁ。 オデット/オディール役のエカテリーナ・ボルチェンコはとにかくスタイルが"白鳥"。 日本で海賊を見たときにはあまり気づかなかったけど、チュチュを着るとロシア人の中でもズバ抜けて頭が小さく、手脚が細長いことが分かります。 (ドン・キホーテで森の女王を踊ったときも、ヴォロンツォーワのほうがテクニックは強かったけど容姿はボルチェンコのほうがゴージャスだった) 今回観たメッセレル版の白鳥の湖で特徴的だったのはハッピーエンドのクライマックス。 ロットバルトの死によってオデットが人間の女性に戻れた様子を、衣装や美術には一切頼らず彼女の動きだけで演出したのが見事でした。 あの波打つポールドブラと、俯きがちな顔が特徴的だったオデットが、 きらりとした微笑みで真っ直ぐ王子を見つめながら、オーソドックスなアラベスクのポジションをとる…ただそれだけで彼女が人間に戻った様子が十分伝わりました。感心。 白鳥の湖という作品について思うことが色々あったので、また別の記事を書きたいと思います。
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saeeeeerin-blog · 8 years
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最近忙しく(遊んでるだけだろオイ)て、バレエ鑑賞レポ以外に何も投稿できてなかったのでたまにはバレエ以外のことも…題して、 『日本に見習ってほしいロシアの食事情』 ①乳製品の充実ぶり ロシアは乳製品の充実ぶりがハンパ無い。酪農国でもないのになぜ?笑 例えば酪農国フランスではチーズやバターの生産が盛んで、色んな種類のチーズが安く売られているんだろうけど(想像)、 ロシアの充実ぶりはそれとはちょっと違う。 まず「乳製品の種類」がそもそも多い。 ・товорог(トゥヴァローク):簡単に言えばカッテージチーズ。しかしロシア人にとってтоворогとチーズ(сыр)は別物。チーズとは長期間かけて熟成させてコクと旨味があるかたい乳製品だけを指すらしい。じゃあ、モッツァレラやリコッタは? ・сметана(スメタナ):サワークリーム。スープにもぶちこむし、パンケーキにもかけるし、товорогにもかける(!) 乳製品on乳製品は、日本の焼きそばパンの論理か。 ・кефир(ケフィール):ケフィアとして日本でも知られている、酵母菌の入った甘さのない飲み物。飲むヨーグルトに近いけど酸味が強く、独特の風味がある。が、とっても身体に良いらしいので私は頻繁に飲んでます。 ・ряженка(リャージェンカ):正直飲むヨーグルトと何が違うのか理解できない。笑 砂糖のない飲むヨーグルト。なお、飲むヨーグルトは別に存在する。 ロシア独特の乳製品、私が知ってるだけでこんなにたくさん…でも、まだある気がしてる。 そんなロシアで出会った美味しいチーズ料理が、グルジア生まれのハチャプリ。 グルジアチーズをパンに包んで��かし、卵を落として絡めて食べる…夢の食べ物と出会った瞬間でした。 ②謎のふわふわ、ゼフィール ゼフィールとは、卵白を使ったムース状のお菓子でマシュマロとどこか似ている。が、フルーツの香りがするのと、やたらにデカい。半分でもよくない?笑 でも、おいしいから食べちゃうんですよねー ③オシャレで何でもありな飲食店 新興国ロシアの中で、特に進んでるなと思うのが飲食店。日本に劣らずオシャレだし、嬉しいのがだいたいどこの店でもテイクアウトオッケー。テイクアウトだと安くなりさえする。 レストランの場合一人一品頼まなくてもよし。 前に高めのレストランに2人で入って、1リットルのレモネードだけ飲んで出てったことがあるけど、ロシアではよくあることらしい。 日本の1人1オーダー制が不便に思えてきた…店側の利益としては良い案だと思うけど、ケチだよな〜笑 ④ロシアの美味しいおつまみ、グレンキ グレンキとはパンを多めの油で焼き、ガーリックを効かせて、チーズ系のクリームをつけて食べるおつまみ。ガーリックトーストが一口サイズになったような感じかな?! これがとっても美味い!ビールに合う!そして版が安いのでコスパが良い!! 最高のおつまみ!!笑 ロシア、暮らしていくと楽しいところです。 この国のスーパーや飲食店にすっかり慣れてしまった私、今日本にお土産として持ち帰りたいものは「スーパーとバー」です。
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saeeeeerin-blog · 8 years
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バレエ鑑賞第16弾 マリインスキー劇場《ジュエルズ》 プティパの古典、バレエリュス、ソ連バレエとロシアバレエ史をなぞりながら鑑賞を続けてきましたが…遂にこの日が来た、バランシン! ジョージ・バランシンことゲオルギー・バランチアーゼはグルジア出身の舞踊家。 ワガノワを出てマリインスキーで活躍した後、アメリカに亡命にニューヨークシティバレエ団を創立。 ワガノワ仕込みの優美な古典バレエに少しひねりを加えた「ネオクラシック」な動きと、物語性よりも「音楽の視覚化」に重きを置いた小洒落た作品を数々生み出し、ロシア国内だけでなく世界的に高く評価されている偉大な振付師です。 私はこのバランシン作品のちょっとクラシックにアレンジを効かせたトリッキーな動きと、抽象的でいろんな想像を湧かせてくる小洒落た世界観が大好きで、バランシン作品を踊ることが一つの憧れでもありました。笑 そのバランシン作品の中でも特に好きな作品の一つが《Jewels (ロシア語ではдрагоценности)》 エメラルド-フランス、ルビー-アメリカ、ダイヤモンド-ロシアと、バレエに大きな影響を与えた3つの国を宝石に例えた、まさに宝箱のような見応えのある作品です。 【1幕 エメラルド】 フォーレのゆったりとした弦中心の音楽にのせて、深い緑のロマンティックチュチュを纏ったバレリーナと3人の男性ダンサー。 フランスといえばロマンティックバレエ誕生の地。 バレエ史の知識を得た上で観てみるとチュチュの緑色の優しい色合いは森のようで、ふわりふわりと舞うバレリーナはシルフィード?…決定的だったのはパドドゥ。男性が女性を追いかけるような仕草や、プロムナード中心のパートナリング…やっぱりシルフィードやジゼルとどこか共通するところがある。 筋書きのない抽象バレエと言ったけど、こういう想像を掻き立てるのがバランシンの面白いところ。 印象的だったダンサーはシリンキナとコレゴワの女性ソリスト2名。コレゴワは柔軟性と甲の美しさが遠くから見てもよく分かるほどで、情感豊か。シリンキナは腕や上半身の使い方がとっても柔らかく、彼女のようなエメラルドの踊り方はワガノワ仕込みならではだなーと。 【2幕 ルビー】 昔からの私のお気に入りはルビー。ストラヴィンスキーの不協和音混じりのどこかコミカルでカッコいいピアノ協奏曲にのせて、ダンサー達が時にはセクシーに、時にはちょっとコミカルに踊ります。 アメリカをモチーフにしたルビーはバランシン独特の"ひねり"が全開で観てて本当に面白い。短い拍数の間にぎゅっと詰め込まれたステップ、本来のバレエの動きではないアイソレーションなど、ストラヴィンスキーのちょっと不思議な音楽をこういう風に表現するのか!!とびっくりさせられる。 ルビーは長身な姉貴系女性ソリストがキャバレーのおねーさんみたいに「男達よ、私を見なさい!」と言わんばかりに、しかしそれでいてクールに踊るのがカッコいいんですが、このパートを踊ったチェルブィキナ…バタバタ体操みたいな踊りで残念。脚上げることや身体を反らせることに集中しなくていいからもっとエレガントに踊って欲しかったし、ジロ(オペラ座)やコンダウーロワみたいなクールさが全然なかった。 一方で良かったのがパドドゥのバトエワのセルゲイエフ!疾走感抜群でした! バトエワは今のマリインスキーのセカンドソリストの中で私のイチオシ。 小柄だけど脚やスタイルは綺麗だし、踊りのキレが心地よくクール、同時に上品さや繊細な色気もあって…彼女はファーストソリスト候補のはずだ。笑 ルビーのバランシンワールドを一番良く踊りこなせていたのはバトエワだったかな。キレだけでなく突然の"溜め"があったり、音楽と戯れてる感じがしてドキッとする場面がいくつもあった。 【3幕 ダイヤモンド】 ロシアがモチーフのダイヤモンドは、チャイコフスキーの交響曲にのせて、白いチュチュを纏った女性ダンサーと、同数の男性ダンサーがクラシカルに踊ります。 白鳥の湖を少し再現していると言われるこのパート、確かに女性群舞のフォーメーションや動きに見覚えのあるものがいくつか見られました。 でも、それだけじゃなく、最終曲の豪華絢爛な男女の踊りは舞踏会のようで白鳥の湖以外にもモチーフになった作品があるような気がしたし、何かしらのストーリーを感じました。 が、何よりもここで言いたいのは、 ロパートキナが本当に本当に素晴らしかったということ! 彼女は本当にペテルブルクが誇るべきダイヤモンド。人間国宝という言葉の意味を、彼女を観て初めて理解した瞬間でした。 ロパートキナの踊りは決して多くを語らない。テクニックをこじつけることは絶対無いし、孤高のオーラがあって、彼女の半径1メートルの空気はひんやりと静か。 彼女が描き出す"形"はいつどの瞬間を切り取っても芸術作品になる完璧さがあり、それは彼女の長身で恵まれたスタイルと、自分の身体を"熟知"した上で初めて生まれる完璧なコントロールからなることが分かる。 ロパートキナはその"静"のオーラのために、全ての動きを簡単に力みなくやってのけるように見えるけど、バランシンのダンサー泣かせの振付をこのように魅せることができるのは物凄く強靭なテクニックと体力あってこそなわけで…40代でこれほどに最高の質のダイヤモンドを踊れるロパートキナは生まれ持った才能だけでなく、ストイックな鍛錬も怠らない、まさにバレエに生きる女なのだなと思いました。 この奇跡のような、ペテルブルクのダイヤモンドを生で観ることができたなんて…なんだか信じられない。不思議な気分。本当に、本当に、ロパートキナを観ることができて、ペテルブルクに来た甲斐がありました。感動しました。 パートナーのイワンチェンコも風格と安定感抜群でとても良かった。このおじさん渋かったな〜笑 ダイヤモンドの振付で感動したのは、シンクロニシティの効果性。 舞台上でダンサーが時間差をつけたり、異なるムーブメントを見せる時と、全員が全く同じ動きを見せる時を、チャイコフスキーの音楽のここぞ!というところで絶妙に使い分けたバランシン。 オーケストラのハーモニーを視覚化するには、異なる振付を与えて舞台に"動き"をつけるのが効果的だけど、 その"動き"があることで、全員が同じ振付を踊りシンクロニシティを見せた時の迫力と興奮が物凄い。 本当に、この作品のクライマックスは 「バランシン大先生、やりました!!!」 って感じ。 チャイコフスキーの交響曲の高まりを、ここまで表現できたのは、さすが"音楽の視覚化"の巨匠だなと。振付に斬新さはないけど、フォーメーションや振付の踊らせ方でも音楽の高まりや世界観を表現できるんですね。本当にすごかった。 バランシンの宝箱、ジュエルズ。 一曲一曲の振付から、全幕通しての構成まで、バランシンの巧みさが散りばめられた素晴らしい作品であると再認識させられました。ああ、観てよかった…!!
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saeeeeerin-blog · 8 years
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バレエ鑑賞第15弾 アレクサンドリンスキー劇場、エイフマンバレエ《アンナ・カレーニナ》 友達に誘われて初アレクサンドリンスキー、初エイフマン! アレクサンドリンスキー劇場はほぼネフスキー沿い、フォンタンカ川よりの所に位置する劇場で、エイフマンやヤコブソンといった自前の劇場を持たない劇団が公演を行っています。 ミハイロフスキーと同じ位の大きさのこじんまりとした劇場で、オーケストラピットはなし。 しかし歴史のある綺麗な劇場でした。 バレエ作品としてアンナ・カレーニナを観るのは2回目。YouTubeでマリインスキーのラトマンスキー振付のバージョンを観たことがあったけど、ラトマンスキー版は情景描写が原作に忠実。エイフマンは情景描写がかなり省かれている代わりに、アンナとヴロンスキー、カレーニンという3人の人物描写にかなり焦点が当てられています。 つまり、原作と合っているのは3人の人間関係のみで、小説の中でかなり象徴的に描かれている鉄道や馬といったモチーフは殆ど登場しませんでした。 しかし、心理描写を得意とするエイフマンの人物描写は巧みです。 例えば精神的に追い詰められ、ヴロンスキーの愛すらも幸せに感じられなくなっていく終盤のアンナ。 酒を飲んで寝落ちしたかと思ったら、もぞもぞとドレスを脱ぎ、肌色のレオタード姿に… コールドバレエも同じ格好をして現れると、そこはアンナの心の中。 裸で髪を振り乱し、大波や歯車のようなコールドバレエに揉まれるアンナ。身体は震えが止まらず、あらぬ方向に脚が飛び出し、胸が張り裂けるように背中を大きく反らせて踊り狂う。 コールドバレエが姿を消し、裸のアンナが一人でガタガタ震えている所にヴロンスキーが登場。 ここではじまるパドドゥはまるで鬱病患者と、彼女の挙動に慄きながらも何とか支えてあげようとする恋人のパドドゥ。 しかしアンナの精神錯乱はヴロンスキーの手にも負えず、アンナは彼から飛び出したり、彼を踏んだり、落ち着くことができない。 裸のアンナが発狂するような場面は原作にはありません。ここがエイフマン独自の作品解釈であり、この"狂った裸のアンナ"こそがエイフマンワールドなのだと実感。 動きはクラシック要素も残しつつよりアクロバティック。リフトやジャンプが多く、いきなり脚が高く上げられたり、予想外な方向に関節が曲げられたり…ハードな振付を最後まで踊り切るダンサーの体力にびっくり。 そして、群衆や社交界の人々だけでなく、世間や狂乱といった抽象的な概念や鉄道といった物まで、いろんな役割を演じたコールドバレエ。人、物、概念全てをマイムなしの振付だけで表現してしまうエイフマンも凄いし、踊り切るコールドバレエも凄い。 エイフマンバレエ、観に行ってよかった! というかむしろ、もっと早く観に行けばよかった!!圧巻!!
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saeeeeerin-blog · 8 years
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バレエ鑑賞第14弾 マリインスキー劇場《バフチサライの泉》
この作品はプーシキンの詩を基にソ連の舞踊家ザハーロフが作った1934年初演の作品です。
あらすじを簡単に言うと、 ポーランド(当時はソ連)のとある宮殿で貴族ポトツキー一族が娘マリアの誕生日を祝っていたところ、タタール人が襲撃。邸宅にいた女性は捕らえられ、男達は全員殺されてしまう。 タタールの頭領ハン・ギレイはマリアの美しさの虜になり、彼女を自分のバフチサライ宮殿に連れ去る。 ギレイの寵姫ザレマは、ギレイが自分に全く興味を示さなくなったことに不安や苛立ちを隠せない。彼がポーランドの令嬢マリアに魅了されていることを悟ると、ザレマは嫉妬心に駆られてマリアを刺し殺してしまう。 その場に立ち会わせるもマリアを救うことができなかったギレイは激情しザレマを殺そうとするが、愛する人に殺されるなら本望というザレマの態度にうろたえ、手を下すことができない。 殺人を犯したザレマは翌日突き落とされて処刑される。 ギレイは2人のことが頭から離れず、バフチサライの宮殿にある泉に悶々としながら佇む。
ポーランドとタタールという2つの異なる文化圏が舞台となっていますが、初演当時どちらもソ連圏であったということが興味深い。 この「プーシキン(古典)作品の舞台化」はアヴァンギャルドの後の"社会主義リアリズム"から始まったもので、政治的な意味合いがかなり強いです。 このバフチサライの泉がバレエ化に至ったのは、単なる社会主義リアリズムの一端ではなく、ソ連に住む異民族に対する何らかの考え方が反映されたものなのではないでしょうか。 1幕でマズルカやポロネーズを用いてかなりポーランド色を強調していたので、何らかの意味があるはずです。
マリア役はノーヴィコワ。 リリカルで可愛らしくて、白雪姫のような容姿はお嬢様にピッタリでした。 こんなに可愛らしくて、踊りも綺麗なのに、今ひとつ拍手が大きくなかったのが気になった…三児の母であるママさんバレリーナに対して世間の評価は厳しいのでしょうか。
ザレマ役はコンダウーロワ。 筋肉質で締まった身体にハーレムパンツの露出度の高い衣装がめっちゃ似合う。シャープでセクシーな彼女、強く美しいタタールの愛妄役がよくハマります。 確かにノーヴィコワの一歩先を行く存在感と抜け目のない美しさが彼女にはある。 拍手の大きさからすると、観客は皆彼女を観に来たんだなっていう感じでした。 ノーヴィコワファンの私としては少し悲しかった…オレシアの方が出番長かったのに。
コンダウーロワ繋がり、ソ連バレエ繋がりというのもあるけど、 バフチサライの泉と愛の伝説ってどこか似てる気がする。強い女性が愛らしくリリカルな少女に嫉妬する所とか、ソ連内の少数民族が取り上げられているところとか、結局誰の恋愛も実らない三角関係とか、エキゾチックな雰囲気とか。
こういう比較ができるようになったのも、劇場に通い詰めた成果ですね…そろそろ卒論のテーマ決まらないかなぁ。(決めるのは自分です)
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saeeeeerin-blog · 8 years
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バレエ鑑賞第13弾 ミハイロフスキー劇場《海賊》 2015年の正月に、ミハイロフスキーの海賊(ルジマトフ版)を観たのだけど、今回のはその時とは違うメッセレル版。 元の海賊の話がどれなのか、諸説あってよく分からないのが正直なところだけど、メッセレル版は曲順もストーリーも大幅に手が加えられており、元とは別の"おニューな海賊"となっています。 1幕は港。 とある港町に停泊中のコンラッドは海賊仲間達と街を散歩。彼の恋人メドーラはそこに住む美女で、箱入り娘のように大切に育てられているお嬢様。 そこへ総督がやってきて、奴隷商人に美しい女を紹介するように命じる。 3人のオダリスクの舞いや奴隷のパドドゥを観るが、総督が気になったのはその様子をバルコニーから眺めていたメドーラ。 総督がメドーラを見初めたところでコンラッドが「俺の女に手を出すな!」と制止。そのまま仲間と船に乗り洞窟へ逃げるのだった。 2幕は洞窟。 (ここからはだいたいストーリーは同じ) 洞窟でコンラッドは愛するメドーラ、陽気な仲間達と楽しいひとときを過ごしていたが、ここで仲間の一人、ビルバントが裏切る。 彼は眠り薬をコンラッドのグラスに仕込み、彼が眠ってしまった隙にメドーラを連れ去り総督の元に差し出そうとする。 目を覚ましたコンラッド、メドーラの不在に気づき彼女の救出に向けて仲間と洞窟を出る。 3幕は総督の豪邸にある庭園。 メドーラの友人ギュリナーラは女奴隷として売り出され、総督のお気に入りになっていた。 そこにメドーラも連れてこられると2人は思わ��再会を喜ぶ。しばらくしてコンラッド率いる海賊軍団が、イスラム教徒の振りをして庭園に祈りを捧げに訪れる。 総督と共に皆が祈りを捧げている間にコンラッドはメドーラを救い出すことに成功。 港にて、ビルバントの裏切りを悟ったコンラッドは彼を撃ち殺す(突然!)。そしてメドーラと2人は船に乗り、新たな旅へと出発するのであった。 サラファーノフはコンラッド役で登場。 主人に従順な爽やか好青年奴隷アリが彼の十八番でしたが、30代に突入した今、コンラッドも踊るようになりました。 (というか、この作品にはアリが準主役として存在しない) この作品でのコンラッドは海賊仲間を率いるカリスマキャプテン、彼女はギリシア系の美女メドーラ。とにかくイカした奴です。 一昔前の"爽やかボーイ"には絶対似合わなかったであろうこのコンラッド役を堂々と仁王立ちで演じるサラファーノフ。やはり昔にはなかった風格が。 しかし残念なことに、やっぱり今の彼には昔程のテクニックが無いように思えます。 いや、今も540決められるし、どのダンサーよりも抜群に安定感のある高いテクニックを持ってます。けれども、ハッと目の覚めるようなキレのある軽いジャンプや、音楽にピッタリとはめてくる見事にコントロールの効いたピルエットは見られません。 歳を重ねて爽やかテクニシャンからノーブルで頼もしい演技派ダンサーに路線変更ですね… 前に見た彼のアリがとってもカッコよくて、新版の海賊だとどんな風に踊るのか比較するのを楽しみに観に行きましたが、 ストーリーも何もかもが変わりすぎてて比較のしようがなかったというのが本音。 そうそう、この日奴隷のパドドゥ(通常ならギュリナーラとランケデムが踊るが、ここでは単なる奴隷2人の踊りという設定で、男性ヴァリエーションがアリの曲に差し替えられていた)はラブラドール君とナオツカ・ミホさんでした! ナオツカさん、何度か舞台で見てたけどソリスト役で観るのは初めて。安定したテクニックとアジア人ハンデを感じさせない綺麗なプロポーションで、結構びっくりしました。 ラブラドール君はハーレムパンツ履くと脚線美が隠れて勿体無いし、リフトが心許なくてちょっと頼りなかったな…
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saeeeeerin-blog · 8 years
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バレエ鑑賞第12弾、ミハイロフスキー劇場《ロミオとジュリエット》 今回のロミジュリは、スペインの現代舞踊家ナチョ・デュアトによる改訂版。 古典作品の改訂においては「元の作品の良さがぶち壊しだ!」「なんて音楽性のない振付!」などと批判も多いナチョさんですが、 私は個人的に彼のネオクラシックな世界観結構好きです。 シックで洗練されているのに、繊細で荘厳な古典の世界観もきちんと残されていて…元の世界観を微塵も残さずガラリと現代仕様にアレンジしてしまう振付家もいる中で彼の折衷策は見事だと思う。 ロミジュリでも古典の美しさとモダンの洗練さが融合した、独特のオシャレ空間を観ることができました。 例えば振付。 デュアトの振付はガチ・コンテンポラリーなのですが、それでもラヴロフスキーによる振付での踊り手達のフォーメーションが残されていたり、プロコフィエフの音楽と振付がきちんとハマっていたので自然と飲み込むことができました。 彼曰く、ロミオとジュリエットはまずプロコフィエフの音楽が素晴らしく、音楽作品としても成立するほど良くできているので曲順を差し替えるなどをアレンジは加えず、プロコフィエフの作った楽譜通りの進行にしましたと。 私の思った通り、このバレエは音楽ありきなだという認識で間違ってないようです。 言ってしまえば、演出が変わろうが振付が変わろうが、プロコフィエフの音楽がきちんと活かされていればロミジュリとして成立するのでしょう。逆に言えば、音楽を蔑ろにしてしまうと作品の魅力がどんどん薄れていくのではと…プロコフィエフ偉大なり。 (別の見方をするとラヴロフスキーの振付がどうでも良いように聞こえてしまうのだが、決してそんなことを言うつもりはない。しかし彼の振付の必然性を未だ見いだせずにいるのも事実。) 振付以外の演出面で特徴的だったのは、物語の局面で小道具や舞台美術を効果的に用いていたこと。 特に気に入ったのは物語の要となる場面で登場する"ひらひらの布"。 バルコニーのパドドゥではロミオのマントとジュリエットのショールのはためきが恋に落ちた2人の心の高まりに見え、寝室のパドドゥでロミオが去り際に纏うマントは悲しい風のよう。ロミオが墓地で彼女の死に顔を見る時には、彼女に被せられた黒いショールがはらりと舞い、切なさを増します。 ショールやマントといった"ひらひらの布"がライトモチーフとなることで作品にすっきりとした統一感がもたらされ、また、布の用い方の変化によってより物語がよりドラマティックに見えました。 主演はサラファーノフとヴォロンツォーワ。 この作品中でのロミオはちょっとプレイボーイ気質。 例えば序盤、道化になりすましてキャピュレット家のパーティーに忍び込み、ジュリエットを見て「あー、あのコ可愛いなー!!」と柱の後ろから彼女のことをジロジロ見るのですが…床を這いながら粘っこくジュリエットの行く跡を追う様は、ロマンチックで劇的な一目惚れというよりも男の子のエロ目線のほうが前に出てました。笑 道化になりすます辺りもやんちゃね。 ジュリエットは活発でピュアな女の子。 ヴォロンツォーワが演じたこともあってか、恋を知らないようなピュアさもありつつ、激しいムーブメントや跳躍からは芯の強い物怖じしない元気な女の子の印象を受けました。 初デュアト、確かに振付はコンテンポラリーだし、踊りだけを見るとクラシックファンには残念かもしれない。 でもそれ以上に、原典の良さは残しつつも演劇性をグッと高めた独自の演出や、クラシカルなんだけどどこかスタイリッシュで洗練された舞台美術や小道具など、"総合芸術として"とても良い作品だと思います。 ちなみに私はラストシーンの演出で泣きました。まさか泣くとは思ってなかったんだけどさ!笑 ナチョ・デュアトのロミオとジュリエット…もう一度観たいと思った、数少ない作品の一つです!!
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saeeeeerin-blog · 8 years
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バレエ鑑賞第11弾、ミハイロフスキー劇場《Я люблю тебя, Петра творение. (英訳:I love you, the Peter's creation.)》 今回は勉強目的というより趣味としてのバレエ鑑賞。待ちに待ったサラファーノフの舞台、プーシキンの青銅の騎士をモチーフにしたバレエ作品の初演でした。 タイトルは青銅の騎士の中の有名な一節。 ピョートル1世が築いたサンクトペテルブルクの美しさや偉大さを褒め称えた一文です。 が、正直な感想を述べると、 「ペテルブルクへの愛が感じられない」 これが第一印象でした。笑 繊細で荘厳で均整の取れた美しいあの街並みが、舞台の上ではCG加工された簡素なプロジェクションマッピング…衣装も演習もシンプルにまとめられ、これのどこにペテルブルクを感じろというのか。 のちに明らかになったのが、この作品の演出、振付はロシア系アメリカ人によるものだったということ。 全くペテルを知らないと言っても過言でないアメリカ人が「ピョートルの創造物よ、君を愛してる!」だなんて!!嘘つけーい!笑 スメカロフが手掛けたマリインスキーの青銅の騎士の対抗馬かと思ってたけど、どう考えてもスメカロフの圧勝。 ミハイロフスキー、どうしてこんな中途半端な"ペテルブルクもの"を作ろうと思ったんだ…! 作品全体は、プーシキンがエフゲニーとパラーシャに命を吹き込み、死によって2人を分かつまでを大筋としています。命が宿り心を得たエフゲニーが恋人を引き離したプーシキンに激怒したり、プーシキンの"創造者"としての側面が押し出されているよう。 初サラファーノフ…なんか少し下半身に肉がついたような。キレがなくなったような。身体的な衰えを少し感じましたが、クラシックをちゃんと踊ってる彼をまだ観てないのにガッカリするのは早い!そう言い聞かせました。笑 20代の頃はテクニックが売りの爽やかボーイだった彼だけど、今はエレガントな身のこなしと貫禄が増して、劇場の柱のようなオーラがあります。気づけばもう33歳、彼も歳を取ったんですなぁ。 彼に一目惚れしてロシアへグイグイ引っ張られていった13歳の私も、気づいたら21歳。 東京外語大でロシア語を専攻し、憧れだったあのサンクトペテルブルクで劇場通いの日々を送り、ロシアの空気を毎日吸って生きている。 「サラファーノフかっこいー!ロシアのバレリーナ素敵ー!あの人達の話す言語が知りたーい!ロシアのことを知りたーい!」 当時の"憧れ"がほぼ全て現実となっていることに私は普段気付けているのだろうか。 昔のことを思い出したら、なんだか凄く感慨深く幸せであると同時に、この留学生活を更に更に充実したいと思えるようになってきた…!! はい、話を戻しましょう。 パラーシャ役はアンナ・クリギナ、プーシキン役はこないだアルブレヒトをサラファーノフ代打で踊ったマリオ・ラブラドール。 ラブラドール君、スラッとした美しい脚といい身のこなしといい、私が惚れ込んだ頃(いや、今だって惚れてるぞ?!)のサラファーノフみたい。 クリギナは初めて見たけど、良くも悪くもクセのないキレイなバレリーナって感じ。 あくまでプーシキンが描いた架空の人物である、人形のような側面を持ったパラーシャを演じるにはぴったりのダンサーだったのではないでしょうか。 作品は正直気に食わなかったけど、主役3人は良かったと思います! なんと、この日の帰りにオレシア・ノーヴィコワ(サラファーノフ妻)と長男のアレクセイ君に遭遇!! (帰り道が途中まで同じだったためストーカーのように背後をつけてしまったキモヲタ。) オレシア、透き通った白い肌と艶やかな黒髪がもう半端なく麗しい…! 私が知ってる中ロシア人の中で一番の美女ではなかろうか。少なくとも私はタイプ。笑 アレクセイは肩幅の狭さがパパそっくり。 サラファーノフ一家よ、末長くお幸せに!!!
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saeeeeerin-blog · 8 years
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バレエ鑑賞第10弾、マリインスキー劇場《バレエリュス トリプルビル》 20世紀初頭、帝政の崩壊と共にプティパが築いたアカデミックなクラシックバレエにも陰りが見え、代わりに台頭したのが名プロデューサーディアギレフが率いる(簡単に言えば)私立バレエ団。その名もセゾン・リュス。 このバレエ団は革命の動揺が走るロシアを出て、バレエ人気が落ちぶれていたパリやベルリンなどの海外諸国で巡業公演を行ったところ大成功。彼らがきっかけで、世界中にバレエブームが起きたという歴史があります。 今回の公演は、そのセゾン・リュスで活躍したミハイル・フォーキンの作品の3本立て。 ヨーロッパ人の心を奪った、バレエリュス(フランス語でrussian ballet)の異国趣味を感じてきました! 【1幕:ショピニアーナ】 ショパンの繊細な音楽にのせてシルフィード達と詩人が踊る、穏やかで繊細な作品。 農村の背景に、白いロマンティックチュチュとポアントのバレリーナ。白タイツに黒チョッキの詩人。どう見てもクラシックバレエの情景です。 踊りは、技術的な見せ場の少ないシンプルな振付だけど音の取り方が独特。 男性もピルエットやトゥール無し。 ゆったりとした音楽にのせたヴァリエーションは本当に見せ場らしい見せ場がなく、このヴァリエーションでお客さんを惹き付けるのはとても難しいなぁと思いました。 そんな中目を惹いたのはセカンドソリストのマリア・シリンキナ。ポアントの音が一切しないふわりとしたジャンプはまさに妖精。ファーストソリストになる日も近そう。 マリインスキーのダンサーはやっぱり容姿が良いから、コールドバレエが同じポーズをとって並んだだけでもその美しさにはっとさせられました。さすが。 【2幕:火の鳥】 ショピニアーナの穏やかで繊細な情景とはうって変わって、古代スラヴ臭が凄い作品。 ストラヴィンスキーの不協和音に近い音がキーンと来る強烈な音楽と、不気味な暗い極彩色。 振付全体はショピニアーナ同様クラシックバレエに基づいた馴染みある動きだけど、やはり拍手が起きるような高度なテクニックは用いません。 真っ赤なチュチュを身に纏った火の鳥が唯一ポアントを履いたバレリーナ。 火の鳥役のアナスタシア・マトヴィエンコは膝下のしなりが凄くてなかなかの脚線美を持っていますが、鳥役なのにジャンプでドシドシいってたのは何とも言えなかった…笑 鳥のバレエといえば白鳥の湖ですが、火の鳥と白鳥の湖で「鳥」の表現の仕方はやっぱり違います。 白鳥/黒鳥ではアラベスクやアチチュードが多く用いられているのに対し、火の鳥は跳躍が多い。それから腕の動き、白鳥/黒鳥はアラスゴンド(横)の動きがメインですが、火の鳥はもっと自由。特にシェネで手を身体に沿わせるようなポーズにするのはフォーキンあるあるね。 さて、この作品、私にとって何よりも強烈だったのが怪物達の踊り。笑 途中から登場した不死身のコシチェイとその手下達の不気味なこと不気味なこと!! バレエ版スリラーか、と思ってしまうほどバレエからかけ離れた振付となんともダサい怪物達の衣装、そしてコシチェイの歩き方(モデルウォークをさらにデフォルメした感じ)が強烈すぎて火の鳥が主役だということを忘れた… というわけで、火の鳥は私の中では完全に古代スラブ版スリラーのバレエ化となってしまいました。(なんで今まで誰も教えてくれなかった…) 【3幕:シェヘラザード】 今回のバレエリュス3本立ての中で最も気に入った作品、というか、好きなバレエ作品TOP5入りしたと思われるのがこちら。 アラビアンナイトの物語の一つ、王の愛人と男奴隷の禁断の逢瀬、そして死を描いたエキゾチックで官能的な作品。 ダンサー達は誰一人トゥシューズを履かず、衣装は皆ハーレムパンツ。舞台美術はイスラームの煌びやかな感じ。すっかりアラビアンナイトの世界です。 振付はまた他の2作と違った趣で、バレリーナの身体の柔らかさを活かした粘っこい動きが特徴的。エキゾチシズムとエロさを曲線美で絶妙に描き出していました。この世界観が私の中でどハマり。あまりに感化されて憧れすら抱きました。 主演はテリョーシキナとキム・キミンだったのですが、この2人もまたとても素晴らしかった…! テリョーシキナ、この人に"当たり役"というものは幾つあるんだろうか。どの作品で観ても彼女の纏う役の雰囲気に魅了されてしまう。彼女自身の美しさだけじゃない、役柄を通した魅せ方も持っているダンサーなのだということが、彼女のバレエをたくさん観てわかりました。凄すぎる。 キム・キミンはテクニック部門で完全にマリインスキーを牽引してます。東洋人顔だけどプロポーションはロシア人に引けを取らないし、何人だろうとテクニックを持ってるダンサーは喜ばれるみたいです、とにかく彼の人気は凄い。笑 今回フォーキン作品を3つ続けて観ましたが、感心したのはフォーキンの引き出しの広さ。 普通人が何かを創作する時、必ずその人の世界観や好みがどの作品にも共通して現れてしまうものだと思うのですが、 今回観た3作品は本当にバラバラ。舞台美術や企画発案に他のアーティストが関わっているということを差し置いて、振付だけに注目しても、やっぱり同じ振付家の作品とは思えぬほどバラエティ豊か。 もう少しフォーキンについて知りたいなぁと思いました。
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saeeeeerin-blog · 8 years
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バレエ鑑賞第9弾 マリインスキーバレエ《ロミオとジュリエット》
ロイヤルのマクミラン版、シュツットガルトのクランコ版、パリオペラ座のヌレエフ版など、バレエ《ロミオとジュリエット》は沢山の有名な改訂版がありますが、 元祖はソ連の舞踊家ラヴロフスキーによるバージョン。 他の改訂版を全幕で見たことがないので比較はし兼ねますが、今回は最もベーシックなロミオとジュリエットを観てきたというわけです!
元々名場面だけYouTubeで何度も観ていた私、作品自体も大好きだけど、何より好きなのがプロコフィエフが作曲したバレエ音楽!
全幕通して独特の和音が何度も繰り返されるのですが、その和音の重厚感、哀しさ、切なさ、美しさたるや、まさにロミオとジュリエットの世界観そのもの…踊りがなくても音楽を聴いてるだけで胸がキューンとする。 その位音楽が素晴らしいし、 このプロコフィエフの作曲無くして今のロミオとジュリエットは無いだろうと私は思ってます。 プロコフィエフ偉大なり。
そんな彼の音楽に踊りをつけたラヴロフスキー。 ソ連の舞踊家ですが、動きは優美なクラシックバレエ。しかしフェッテやピケといった技巧はほとんど使われず、俊敏で細かい動きが多いように感じられました。特に膝下の細かい足捌きが特徴的。そしてリフトが複雑。 今まで見たソ連バレエの中でもっとも古典スタイルが色濃く残された振付だと感じましたが、このシェークスピアの文学の世界にぴったりで良かったです!
また、ジュリエットはアラベスクやグランパドシャ、アチチュードなどの後脚を上げる動作が多く、キャラクター毎に少しずつ特徴的な動きがありました。
今回ジュリエットを踊ったのは、先日バヤデルカでヴァリエーションを踊っていた20歳のセカンドソリスト、レナータ:シャキロワ!
若いレナータは本当にフレッシュでジュリエットそのものだった!! テクニックはまだ荒削りだけど、ベテランには出せないあどけなさや軽やかさはピカイチ。
ロミオのスチョーピン、マキューシオのチモフェーエフ、みんな若手でフレッシュでしたなぁ…
初めて全幕でロミオとジュリエット観たけど、好きな作品ベスト10に入るかな。(プロコフィエフの音楽は好きなバレエ音楽第1位) 次はもっともっと経験豊かなベテラン勢のジュリエットを観て、悲恋に心を抉られてみたいです…
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saeeeeerin-blog · 8 years
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バレエ鑑賞第8弾 マリインスキー劇場《スパルタクス》 せっかくロシアのペテルブルクにいるのだからソ連時代のバレエは全部見ておかないと! ということで今回もまたソ連バレエです。 実は公演が終わるまでずっとマリインスキーのスパルタクスはグリゴローヴィチの振付だと思っていたのだけど、グリゴローヴィチが改訂する前の、ヤコブソンによる"一番古い"バージョンでした! 一言で感想を言うならば「バレエなのかよく分からないけど面白いバレエ!」 といった感じです。笑 というのも、ヤコブソンの振付は、だいぶクラシックのスタイルから離れているのです。 女性ダンサーは1人もトゥシューズを履かず、チュチュも身に付けない。動きはバレエのようにしなやかでエレガントだけど、アラベスクやピルエットといったクラシックバレエの技法はかなり少ない。 男性は跳躍などクラシックと共通するテクニックも多かったけど、やっぱり何かが違った。 全体的に特徴的だったのは、複雑なリフトが多く盛り込まれていたこと、拍手を起こすような派手で高度なテクニックよりも感情表現や音楽性、雰囲気を重視した動きが多かったこと。 クラシックバレエよりもだいぶ演劇性が強いと言えるでしょう。 構成は3幕8場。 場面の切り替えで幕が降りると、その時の舞台の"画"が幕のスクリーンに壁画のように映し出されるのが印象的。この舞台は歴史物語であるということが強く押し出されていました。 1幕は古代ローマの広場や闘技場。 勝利を収め華やかに凱旋するローマ軍と囚われたスパルタ軍、剣奴達の闘いとそれ楽しむ王侯貴族など、男臭いシーンが多かった。 非常に興味深かったのが剣奴たちの戦いのシーン。 なんと、カポエイラの動きが殺陣に用いられていたのです!ヤコブソン、カポエイラを知っていたのかそれとも偶然なのか…分からないけど非常にびっくりしました。 それから、殺し殺され死に至るまでの描写が生々しかった…(笑) もちろん血のようなものは一切使われないんだけど、剣が体を貫き、致命傷を受ける時のダンサーの演技が上手い。 そして彼ら、刺されてからなかなか死なない。刺されてその場に倒れこんでも良いはずなのに、笑 ヤコブソンは彼らを数分間もがき苦しませた。断末魔のうなりや叫びが聞こえてきそうな、長く痛々しいシーンが続きました。 2幕になると女性が活躍し始めます。 まず目につくのはエギナ(クラッススの妻)の艶かしい踊り。さっき書いたように派手なテクニックはないんだけど、物凄く官能的でした。 その後エギナはスパルタクスの仲間の1人を誘惑し、彼が自分に手を出す様子を見張りに目撃させて彼を処刑に至らしめるという悪女っぷりを発揮するんですが、これに関しては官能的なシーンが多かった。ヤコブソン、エロを狙いとしていたのか。笑 そして3幕。 (なぜか1,2幕はすぐ終わったのに3幕だけやけに長かった…) とても華やかな宴の場でギリシア風のロングドレスを身に纏った女性がたくさん登場し、艶めかしく美しく舞っておりました。美女天国みたいな感じ。笑 この作品での女性の踊りや演技は全体的に艶かしさや官能性が強調されていました。 男達の血生臭い闘いや殺し合いとは対照的な場面にする狙いがあったのか、それともスパルタクスとフリーギアの純粋な夫婦愛との対照なのか、もう少し考える必要がありますね…。 最後のスパルタクスの死の場面。 巧みに剣を使いクラッスス側の剣奴をどんどん倒していたスパルタクスが、軍に取り囲まれて巨大な槍で体を貫かれる様子はかなりゆっくりと描かれていました。強靭なスパルタの剣奴も、死ぬ時は弱く、惨めでした。 そして闘いの跡を目撃し、愛する夫の変わり果てた姿を見たフリーギアは激しく取り乱す。 このフリーギアの踊りも、ドラマ性強し。肩を激しく上下させて泣きじゃ��るなど、リアリティのある動きが混ざっていて生々しかったです。 こうして振り返ってみると全体的に人間の生と死の生々しさが際立っていました… 迫力あり、古代ローマのオリエンタルな香りのする華やかさもあり、見応えある作品でした。 が、私が一番気になったのはヤコブソンの作風。 今まで見た作品の中で、(コンテンポラリーは除く)一番バレエらしくないバレエでした。 彼の振付スタイルがどう生まれ、どう評価され、その後他の振付家にどんな影響を与えたのか…ヤコブソンを研究したいという先輩の気持ちがわかった気がします。
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saeeeeerin-blog · 8 years
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【ロシアの祭日① 戦勝記念日】 先週の話ですが、5月9日は戦勝記念日という大きな祭日でした! 5月9日は大祖国戦争(第二次世界大戦におけるソ連軍とナチスドイツ軍の戦争)にてソ連軍が勝利を収めた日で、この日はロシアのみならず旧ソ連圏は朝から晩まで国全体がお祭りムード。 ペテルブルクでは、朝10時から宮殿広場では陸軍のパレード、ネヴァ川では海軍のパレード、お昼は特別なテレビ番組やコンサートが行われ、夕方には市民が街を練り歩き(詳しくは後で)、そして夜にはペトロパブロフスク要塞から祝砲(花火)が上がるといった感じ。 街の中心は戦勝記念日仕様に装飾され、「戦勝記念日おめでとう!」「ご先祖様、勝利をありがとう!」といったメッセージが至る所で見受けられた。 そして市民はソ連軍の帽子を被ったり、オレンジと黒の縞のリボンを身につけていた。このリボンは、大祖国戦争で功績を残した軍人に贈られるメダルのリボンを意味しており、平和や勝利の象徴なんだとか。 とにかく、この日のペテルブルクは日本では全く見かけない異様な熱気に包まれていました。 私のこの祭日の第一印象は 「なんだこの軍国主義めいたお祭り?!」 戦争は勝敗関係なく死をもたらす恐ろしいものだ、何があっても2度と戦争をしてはならない、といった日本の平和教育を受けてきた私にとって、戦争の勝利を祝い、軍人達を褒め称えるという風習がカルチャーショックだったのです。 (まぁ、ほとんどの日本人が私のような印象を抱くのではないでしょうか。) しかし、この祭日について知るうちにだんだんと解釈が変わっていったのです。 学校の先生によると、戦勝記念日とは2種類の涙からなる祭日だという。 一つ目は、戦争がもたらした残酷な犠牲に対する悲しみ、恐れ、苦しみの涙。 二つ目は、そんな恐ろしい戦争のない平和な世の中を今私達が生きている喜びの涙。 つまり、戦勝記念日が祝っているのはロシアの軍事的な強さではなく、 ヒトラーの侵略からロシアを救った大祖国戦争の兵士達の勇敢さや、彼らによって守られたその後の世代の平和であり、 ロシア人はこの戦勝記念日で戦争の残酷さを胸に焼き付けながら、今の平和に感謝し、これからの平和を祈るのです。 私が凄いなぁと思ったのは、お年寄りから私達のような若い世代まで、みんながこの日を祝っていたこと。 インスタグラムを開けばロシアの女の子が「ご先祖様、私達に平和な毎日をありがとう」 と投稿し、 夕方の市民の行進では、大祖国戦争に関わった自分の家族(祖父母や曽祖母にあたる世代です)の写真を掲げ、時には涙さえも浮かべながら街を歩くロシア人。 ロシア人って冷めてて個人主義的なステレオタイプがありますが、私はこの戦勝記念日で彼らの日本人よりもエモーショナルな部分を見たような気がしています。 さて、綺麗事はここら辺にして。(?) ロシアは実際平和なの?…内戦もあるし、危ない国境もあるし、シリアへの軍事介入がどうこうとか、問題沢山あるんじゃない?! なんとなく他国や他民族のことを攻撃してる癖に自分達のことは棚に上げて、平和万歳!みたいな感じがする。 「本当に平和が欲しいなら戦力を放棄しt…」という思いがつい浮かんでしまうが、そうはいかないのが政治なんでしょうね。私みたいに正論を言うのは小学生でもできる。笑 それから、日本がもし第二次世界大戦に勝利していたら今頃どんな世の中だったのだろう… いろんな事が頭に浮かんだ、初めての戦勝記念日でした。
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saeeeeerin-blog · 8 years
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ペテルブルク郊外その③ ペテルゴフ ペテルブルク郊外の中で一番見応えがあるのは絶対ペテルゴフ。 噴水あり、デカい宮殿あり、自然あり、海ありの"なんでも揃ってる"公園。 しかし、一つ注意なのが、初夏〜夏限定の観光スポットだということ。 気温が下がってくると一番の見所である噴水が止まってしまうため、秋冬は観光に適さないのです。 (期間限定の観光スポットだからこそ、より行ってみたさが増すような!笑) 実際行ってみると本当に豪華です。 パブロフスク、ロモノーソフとは比べ物にならない華やかさ。お金かかってます。笑 自然も豊かだからお散歩するだけでも楽しい。 4月のロシアは緑がなく冬みたいな雰囲気でしたが、5月になった途端急速に初夏の様相を呈しています。20℃近くの気温、照りつける太陽、緑の木々、カラフルなお花達… 日本の5月みたいですごい心地良いです! 芝生で綺麗な景色眺めながらサンドイッチ食べたりビール飲んだりしたら最高。 (まだやってない)
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