Tumgik
#描画心理カウンセラー
tanakadntt · 1 year
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三輪秀次の小説(二次創作)
【2】
ニ 五月 米屋陽介(と出水公平)
 そして、入学式が始まる前の教室である。クラス分けの発表があったばかりだ。
 期待と緊張が入り交じり、ざわめく教室の中で三輪は誰にも声をかけられずにいた。そもそも誰がボーダーかもわからない。提携校なのだから石を投げれば当たるほどいると聞いていたが、皆が皆違うように思えた。本部で会っている者もいるはずだが、人の顔を覚えるのも三輪の苦手な分野だった。
 クラスの中でボーダー隊員であるとわかっているのは、一人だけだ。
 入学式当日に、すでに友人らしき人物と楽しげに話している陽キャを見つめた。
 出水公平である。
 三輪にとって彼は、太刀川隊の天才シューターである。ボーダー隊員のなかでもずば抜けたセンスと圧倒的なトリオン量を誇る。合成弾の開発者でもある。これにより、東隊のA級一位の立場も最後のシーズンにはひっくり返された。悔しい。その後、先輩二宮が頭を下げて教えを請うた人物だ。
 それだけではない。人なつこく明るい性格で、コミュニケーション能力が高い。
 こういう人物が隊長向きではないだろうか。三輪は我が身を省みた。月見の指摘が思い返される。
 出水の横にいる友人とおぼしき人物は、入学式というのにカチューシャで長い前髪をあげていて、やはりコミュ強者という風格だった。
 米屋陽介である。
「出水、何ビビってんの?」
 米屋陽介がちらりと三輪に視線をやった。
「しぃぃっ、視線あわすと噛みつかれるぞ」
「なにそれ」
 一方の出水は三輪の強い視線を受けて、内心戦慄していた。
 彼にとっての三輪は、東隊の狂犬アタッカーである。最近は銃も使う。その鉛弾が叩き込まれると厄介だ。容赦はない。弧月でぶった切られるときの鋭い目つきに明確な殺意を感じる。格上にも平気で挑み、勝てば当然といいたげな涼しい顔、負ければギリギリと歯ぎしりしそうな様子で悔しがっている。よく太刀川に噛みついている。迅、嵐山と誰もが好感しかいだかないであろう人物にも恐ろしいほどに攻撃的だ。何、怖い、この子。
 なんでそこまでと思うが、誰も気にしていないので、出水も空気を読んでそっとしておくことにしていた。そういえば、同い年だったなという認識だ。同じクラスになったのか。
「めっちゃ、お前のこと見てんじゃん。あいつ、知ってる。解散した東隊だった奴だろ」
 米屋とはボーダー本部のブースで知り合った。目が合うなり、いきなり個人戦に挑まれたが、それからよくつるんでいる。ノリが合うのだ。入隊は最近らしいが個人戦を重ねてあっという間にB級にあがった。とはいえ、上昇志向とは無縁で単に戦うのが好きという戦闘狂だ。米屋は無理やり思い出すようにこめかみに指を当てた。
「…確か隊員を募集してたな」
 知らなかった。
「へえ、あいつも隊を作んのか」
「『も』?」
「ああ」
 三輪は狂犬だったが、優秀な猟師にしつけられた猟犬でもあった。指揮官が描いた盤面を猟犬たちが静かに展開し、敵を次々と屠っていく様は見事なものだった。彼らの追い詰める獲物とは自分たちのことであったが、毎回、テキストをすすめるように替わる戦術と戦局を楽しみにしていたのだ。
 二宮、加古に続き、三輪までも隊を立ち上げようと動いている。
「これは面白いぜ、きっと」
「あ」
 本部である。
 三輪は現在隊に所属していないので、防衛は混成チームに参加して当たっている。誰かスカウトできないか目を光らせておけと優秀オペレーターの厳命に従い、なるべく参加しているが、彼と一緒になったのは初めてであった。
「米屋」
 カチューシャの彼はニヤリと笑った。同じクラスで、出水の友達だ。クラスの中でもとてもニュートラルな人間である。というのが、人間観察術を身につけようと努力する三輪の見立てである。誰に対しても偏見がない。無愛想で距離を置かれがちな三輪にも気軽に接してくれる人物でもある。
「米屋はボーダーだったのか」
「なんだよ。知らなかったのかよ」
 みんな知ってるぜと米屋はあきれた顔をした。
 すでに五月も中旬である。クラスでのスカウト活動は進展していない。積極的でないのもある。この一ヶ月近くは、月見に戦術をスパルタでたたき込まれている。人間観察はその修行の一端だ。鉈でざくざくと自信が削りとられていくような厳しさに、すでに三輪のライフはゼロに近い。目の下には隈が出来ている。いまだに隊員の応募もない。
 米屋はネイバーの口元にある急所にスコーピオンを叩き込んだ。
「いっちょ、あがりっと」
 軽口だがやっていることはすごい。
 防衛任務を共にこなして、三輪は米屋の強さに驚いている。二人一組で哨戒に当たっているところに門が開いたのだ。
 強い。トリオン量が少ないと言っていたが、それを補う高い技量を持っている。スコーピオンの使い方も独特で彼のセンスを伺わせた。これほど強いのなら、どんどん結成されている新しい隊に声をかけられているのではないだろうか。
 その疑問を口にすると、米屋は直接答えず、逆に問うた。
「うーん、三輪はさあ、どうしてボーダーになったんだよ」
 ボーダーではよく聞かれる質問だ。
 三輪の答えによどみはない。誰にどんな場面で聞かれても、こう答えてきた。
「近界民に殺された姉さんの仇をとりたいんだ」
「へえ」
 米屋は片眉をあげて三輪を見た。珍獣に出くわした表情だ。それもそうだろう。ボーダーに志願する者で近界民侵攻の遺族は不思議なほど少ない。逆にアンチ・ボーダーに傾く者が多かった。いまやボーダーは街を守る存在として憧れの存在だ。失ったものが多い人間には眩しすぎるのかもしれなかった。
 米屋はシンプルな感想を口にした。
「しんどくね?」
「わかってる」
 三輪は何の感慨もなく、うなづいた。よくわかっている。
「近界民をこの世から抹殺する。それが俺の目標だ」
 そのために強くなりたい、こう言うと、大抵の隊員はひきつった顔をする。憧れの隊員は誰? 好きなランク戦動画は?などという話の流れを一気に破壊する迷惑な代物であることはわかっている。だから、三輪は必要以上に隊員と交わらない。現在、隊員を募集するうえでそれが裏目に出ているわけだ。
 しかし、米屋はひるまなかった。かわりに、ははっと笑った。
「おっも」
「ああ」
「三輪って真面目そうって思ってたけど、ほんと重いのな、いつも? いつもそうなの?」
「ああ。うん、いや」
 三輪は首をひねって口ごもった。改めて聞かれると少し違う。
「なんだよ」
「いつもってわけじゃない…かもしれない。それじゃ、勝てないから」
 冷徹な戦局に復讐心は不似合いだ。邪魔になる場面は何度もあった。
「普通に強くないと勝てない…かな」
「普通ってなんだよ」
「普通は普通だ。…米屋はどうなんだ? ボーダーに入った理由。お前、強いじゃないか」
「俺?」
んん、と唸って、米屋は顎をグーでこすった。
「俺は楽しければそれでいいかな。強い奴と戦えればそれで」
「近界民でもか?」
「近界民でもさ」
 これ普通ってこと?と米屋が笑った。
「そうか」
 しばらく沈黙が落ちる。
「ふざけてるって、怒んねえの」
「お前が普通だって言うなら普通だ。そうだな、お前が、俺が重いって怒ったら怒ることにする」
「まあ、俺は楽しければ何でもいいからな」
「……前を向けって言われるのが一番こたえる」
 侵攻で生き残った者に対するケアを専門にするカウンセラーには何度も言われたことだ。前をむきなさい。このままだと悲しみに殺されるよ。それがお姉さんののぞむこと? 復讐なんて考えないで。
「しんどくね?」
 米屋はもう一度言った。
 そこに、
『門が開きました』
 このタイミングで、本部オペレーターからの指示が飛ぶ。
「んじゃ、『抹殺』しに行きますか?」
「そうだな」
 応えると、唐突に米屋が話を変えた。
「俺、応募してもいいぜ」
「は?」
「お前の隊に。募集してんだろ。本部で見たぜ」
「本当か」
 どうしてこういう流れになったかわからない
「嘘言ってどうするよ」
 三輪は弧月を抜いた。ぶうんと不吉な音をたてて、白い大きな怪物が現れる。
「詳しい話はこいつらを片付けてからだ」
「マジ? 三輪んとこ入るの?」
 本部のロビーである。
 月見との顔合わせで、米屋と待っているところを出水に声をかけられた。
「お、おお、そうなんだ。米屋をよろしく頼むぜ」
 三輪を向いて、手をあげる出水は少々テンパっている。米屋はひひひと笑った。
「こいつ、三輪が怖いからビビってんだぜ」
「おま、ここでそれを言う?」
 三輪は瞠目した。知らなかった。
「あー、何度もぶった切られてるからさ」
「…それは悪かったな。でも、俺は出水のほうが怖いと思う」
「な、なんで」
「強いから」
 思わぬタイミングでやってくる圧倒的な光の束を目の前にした絶望感がどれほどのものか出水は知らないのか。
 出水はびっくりした顔をしたあと、にへへと顔を崩した。
「早くA級にあがってこいよ」
 もちろんだと請け負う。
「すぐに追いついて、太刀川隊をボコボコにするつもりだ」
「三輪、おもしれえ」
「いやいや、三輪、これ本気でしょ」
「もちろん、本気だ」
 冗談でいうことではない。東隊最後のランク戦の恨みも忘れていない。
 出水は気が抜けてため息をついた。
「やっぱ、怖いわ」
【3】に続く
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manganjiiji · 1 year
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桜くつ器
「くつ」というのは今自分で考えた動詞で、その場に固定するみたいな意味です。くくりつけるとか、打つとか、木槌で叩いてぴんと固定させる感じ。なにかいい漢字がないかなと思ったけど、思いつかなかった(と思ったが、「繰つ」というのがいいかもしれない、口が3つもあって硬そうなところがいい)。桜くつ器というのは、桜が固定されて飾られている器の意。
カウンセリングに行ってカウンセラーの先生に3ヶ月ぶりに話をしてもらい(ずっと予約の電話をかけることができず、3ヶ月ぶりとなってしまった)、さまざまなことが整理され、やっと、ここ数週間のうつ状態からすこし回復したように思われる。とくに一秒ごとに噴出していた希死念慮は無くなった。帰りに蔦屋書店に寄ってしまい、まさかここで本を買うとは思わなかったのだが、文庫本4冊をレジに持っていっていた。まだ前に買った本を読み終わっていないのになぜかこのようなことをしてしまう。これは23歳くらいからずっとそう。恐ろしい書籍購買依存症だ。「本を買う」という行為にのみ意味があり、読むことは全然しない。たまには読むが、1冊を頭から終わりまで読み切るということは殆どない。最近はその事に罪悪感も苦悩も呆れも何も覚えなくなってきた。この数ヶ月本を買うことをやめられていたのに、いきなりこのように浪費してしまい、衝撃もあるが、まあいつもの自分だなと思った。『京都SFアンソロジー』『貝に続く場所にて』『クララとお日さま』『実力も運のうち』の4冊。京都SFは暴力と破滅の運び手さんの「ピアニスト」が読みたくて買った(まだエチ小賞アンソロも読み終わっていないし、ブラームスの乳首も読み終わっていないのだが)。貝に〜は、書店で見て、芥川賞と群像新人賞の受賞作で、言語に関する物語とあったので、かなり気になって買ってしまった。講談社文庫はビニールが最初からかかっていて中が見えないのだが、帰宅してビニールを破って(この作業、省略したい。講談社は早く正気に戻って文庫本にまでビニールを掛けるのはやめてほしい)中を見たら、かなり余白の多い組版で、行間もひろく、見た目のうつくしさに拘りを感じた。いかにも芥川賞受賞作という感じで良い(組版への拘りというと黒田夏子の『abさんご』を思い出す。あれもかなり好きだった)。クララとお日さまは、ことこさんに内容を教えてもらった時に読みたいと思い、文庫化もしたことだし、と買っておいた。ひじょうによい子のAIの一人称で、カズオ・イシグロのいつものあれですよ、と言われたので(語り手の認識と世界との齟齬というかズレが特徴的なことが多い)、そして立ち読みしたところクララ(AI)にかなり好感を持ったので、読もうと思った。マイケル・サンデル(実力〜)は、かなり西洋哲学やキリスト教的価値観を引いて解説している(おそらくアメリカ人の状況を)と感じたので買った。『資本主義の〈その先〉へ』(大澤真幸)を読んでいるところなので、かなり内容に惹かれた。昔からだが、やはり「アメリカ」というものの面白さが私の冒険心を掻き立てる。同じくらい「日本」というものも面白いのだが、日本には一見してわかるような一貫性がない。だからこそ歴史の追いがいもあるのだが、やはりプロテスタントの「理想国家」として作られた人工物のアメリカのほうが理解しやすく、直截的なエキサイティングが得られる。昨日観劇したミュージカル「ラグタイム」では、二十世紀初頭のアメリカのフランス系アングロサクソン、ラトビア系ユダヤ、アフリカ系黒人の三つの民族の交わりがえがかれており、面白かった。私はスウィング・ジャズが好きなので、音楽としてのラグタイムにもっと言及があるのかしらんと思ったが、そこは特になかった。ミュージカルとしては、クラシック、ラグタイム、スウィング、ポップスと、割とオーソドックスなラインナップだったので、音楽的にはそこまでラグタイムに特化していたわけではなかった。そもそもこのラグタイムという語の、本来次の音が来るであろう箇所(次の拍)ではまだ音が来ず、ラグがあって少し拍より遅いところで次の音が来るシンコペーションのことを表している本来の意味とともに、さまざまな人種や民族がアメリカに絶えず流入し、立場がさまざまに変わりながら、「アメリカ人」になっていくまでのラグタイム(過渡期、猶予期間のようなイメージ)を描いているということなのかもしれない。私は音楽的なラグタイムは、クラシックとジャズを繋ぐ時期のもの(リズム、シンコペーション)という認識なので、まさにラトビア(欧州、クラシック)から移民としてアメリカ(新大陸、ジャズ)へ渡って、映画監督として「アメリカ人」として認められるまでのターテ(俳優は石丸幹二さん)の不遇の期間のことと考えると自然だ。音楽を、ジャズを主体としたミュージカルというのが見てみたいと思う(映画でも)。そういう作品はたくさんあるので、そのうち出会えるといいなと思う。そういえば前回日生劇場で見た「ジャージーボーイズ」はジャズを通り越してポップス…というかブルー・アイド・ソウル(白人がアレンジしたR&B)またはロックの話だったが、アメリカの商業音楽の世界を存分に楽しめた。ジャズのミュージカルとしては誰に焦点を当てるかだが、誰に当てても大物だらけの舞台(要素がもりだくさん)になってしまい、かつミュージカル・ナンバーもジャズにしないと成り立たなさそうだが、日本のミュージカル俳優はジャズ・シンガー(の歌い方)ではないので、なかなか難しいのではないかと感じる。「ラグタイム」ではサラ(黒人女性)役の遥海さんの歌唱が圧倒的で(彼女だけミュージカルの発声ではなく、全編通してソウルの歌い方だった)、歌だけでいえば主役の3人を凌駕していたのではないかと思う。完全に自分の声を縦横無尽に舞台全体で走り回らせ、かつコントロールも完璧だった。ミュージカルの歌い方では、ああいう芸当はできないというか、そもそも方向性が違うのでなんとも言うべきではないが、ソウルやジャズの歌い方もできるミュージカル俳優というのがもしいたら最強だろうな、ということを夢想した。クラシックの基礎の上にジャズの歌い方もマスターしているとなると、日本では平原綾香やKOKIAが私などは浮かぶが(上の世代だと美空ひばりや森山良子だろうか)、芝居も歌も極める上に、歌は2種類も、というのはやはり難しいのだろうか。我らが東啓介氏(私が舞台刀剣乱舞のバックステージ映像で好きになり一時期ガチで応援していた俳優)に関しては、私は今回もあまり納得が行かなかった。同行した友人は「28歳だし、そんなにすぐに変わる(成長する)ものではなく、熟達を求めるのは10年後とかかなあ」というようなことを言っていて(記憶違いがあったら申し訳ない)、私は東啓介にあまりにも多くを求めすぎているのだろうか、と思う。応援していることは応援しているのだが、追っていた頃の急成長と比べて、本格的なミュージカル俳優となってから、舞台上で分かりやすい「成長」というのが感じられないため、刺激に飢えているのかもしれない。演技もいつも同じに見えるし、発声の仕方も特に試行錯誤するでもなくいつも変わらず、なんかこう、変化…バリエーションが無い。それがつまらなく感じる。育ちが良く上品な所作、という当て書きのような役柄を続けて見てしまっているせいもあると思う。5DAYSの時みたいな、もっとしょうもない若者とか、マタ・ハリの時の恋に狂った青年とかの、本人の育ちの良さを封印するような役の方が見てみたいなあと思う。もっとヘドロの中を生きてきたような役を与えられた時に、果たしてどこまで生来の「品の良さ」を封印できるのか。というのは、彼を起用する演出家やプロデューサーが、どこまで東啓介の演技に期待してくれるのか、という問題も関わってくると思う。舞台上の発声はもっと先輩俳優の声の響きを聞いて試行錯誤してみてほしい。声が小さくても響かせるための発声。歌い方も最初の子音の破裂音というか呼気が入りすぎているが、これも前回から変化なしで、歯がゆい気持ちになった。歌はロングトーン以外でも「聴かせ」なければならないが、今のところロングトーンがないと東啓介の歌声はあまり目立てないというか、ほかの歌声との差別化が為されない。これに関してはどうすればいいのか素人にはわからないが、とにかく今までの練習や方向性を踏襲するのではなく、さまざまなやり方、歌い方、技法、発声方法を試して、もっと声に色をつけてほしい。ファンレターに書けばいいことを長々と書いてしまった。ファンレターに書きます。
夜、じゅんえん先生と話していたら赤森さんが来訪し、最終的に2時過ぎまでウエルベックの小説や文化や価値観の違いについて話してしまった。私は『ある島の可能性』を見つけて買って持っているだけでまだ最初の3ページしか読んでいないのだが、今日あらすじを聞いて、中身を結構拾い読みして、どんどん読んでいきたいと思った。ウエルベックを紹介する時の赤森さんは「とにかく中年男性主人公がキツい(見ていてキツい、キショい)」ということを語るのに非常に活き活きとしていて面白い。赤森さんはもともと面白い方なのだが、ウエルベックを語る時の赤森さんは「主人公のここが無理」ということを鮮烈に話してくれるし、ストーリーの面白さもきちんと伝えてくれるので、凄いなあと思う。ちなみにファフナーをTwitter上で語っている時の赤森さんもかなりのエンターテイメント性がある。
じゅんえん先生は酒が飲めない、かつ所得の低い私のことを気遣って、飲みに誘わないでいてくれたのだが(とても優しくて感動した)、今後は数回に一回は混ぜてくれるらしい。私があまりにも拗ねすぎたなと思ったのでやや反省した。
2023.9.19
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kanglo · 1 year
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創造性をひらく 〜アートによる自己探求の世界〜 5月19日(金)19時〜21時 in 渋谷【第60回シンーサステナ塾にて】※懇親会あり チケット:https://sustainajyuku-art20230519.peatix.com/view https://www.facebook.com/events/287144643668997 「やりたいことはなんですか?」 このシンプルな問いに、多くの人が困った顔をします。 子どもの頃にあったたくさんの夢や希望は、大人になってどこかに置き忘れてしまったようです。 アートというと学校教育の影響なのでしょうか、多くの人が美術館に飾られている作品をイメージします。 実は、アートは、太古から存在し、人びとがお互いに結びつくために、そして自然の力とつながるために用いられていました。 踊りと歌は感情やエネルギーを解放し、コミュニティーの精神的な結びつきを強め、視覚芸術は、イメージとメタファーを伝えるものでした。 アーティストの千住博氏は、「芸術とは分かり合えない人たちと分かり合う手段であり、本来人間がする行為はすべて芸術的行為である」と言っています。アートは生きる上で無くてはならない大切なものなのです。 アートを表現する方法は、「創る」、「描く」、「奏でる」、「書く」、「動く」、「分かち合う」、などさまざまですが、これらの方法を使って、見えない何かを感じるままに表現することで、本来備わっている創造的な能力を再発見し、自由な自己表現で創造性を探求する世界がひらかれていきます。 この講座では、その素晴らしい「Creating ART Awakening」の世界について私の実体験などを含めたお話と、実際のワークやエクササイズを体験していただきます。普段、触れることのない自分の心の奥に眠る「何か」と出会えるかもしれません。 美しい地球を不毛な惑星にしないために、共に学び、共に行動する場、それがサステナ塾です。 Be the change you want to see in the world. あなたが見たいと思う変化に、あなた自身がなりなさい - Mahatma Gandhi(マハトマ・ガンジー) ■内容 ・アートによる自己探求の世界    ・クリエイティビティ・エコロジー・スピリチュアリティ    ・創造力を高めるエクササイズ    ・イメージと一体になるエクササイズ    ・スモールセッション(直感を描くワーク)    ・質疑応答 ■日程:5月19日(金曜日) ■時間:19:00-21:00 ■参加人数:30名 ■受講スタイル:対面リアル開催(渋谷) ※終了後にいつもの「魚民」で懇親会あり(懇親会費は別途、現地で割勘清算) ■開催場所: 東京都渋谷区神南1丁目19−8 勤労福祉会館 2階地図 ■参加費(下記は1回分のチケット料金です・懇親会費は別途、現地で割勘清算します): 塾 生(一般)2000円(学生)500円 初参加(一般)2500円(学生)1000円 *会場でのお支払いも可(領収書ご用意します)※事前にお申し出ください。 *当日のキャンセルは、ご遠慮ください。 *一度でもサステナ塾及びシン-サステナ塾にご参加いただいたことがある方は塾生となります  ※正式申込後のキャンセルはご遠慮いただいております  ※講座の中で絵を描きますので、筆記用��(紙とマジックペン)をご用意ください。 ■講師:森夕花(もりゆうか) ライフコーチ/アーティスト/カングロ(株)取締役執行役員 サステナ塾塾長 尚美高等音楽学院ピアノ科卒業 京都芸術大学芸術学部卒業 ピアノ、声楽、シナリオ制作、映像表現、ジャズダンス、日本舞踊などを通して自己表現を学ぶ。1993年ドイツ、イタリアへの留学。その後、心理学、哲学、美学、代替医療(中医学・ヒーリング)などを学び、カウンセラー、ヒーラー、企業のライフコーチとしてセッション、研修を行う。現在、「大人のためのアート思考講座」「Philoarts研究会」を主宰している。 ■参考ダ���ジェスト動画: 大人のためのアート思考講座コンセプトムービー😊 https://youtu.be/GZ-nYUUu5Mk 第53回サステナ塾「生命科学の世界を視る③DNAは宇宙の仕組み」(2022年3月18日)😊 https://youtu.be/V5-OiBNiKx4 ------------------------ ■プライバシー保護方針: https://www.kanglo.co.jp/privacy.html ■主催:サステナ塾/フィロアーツ研究会/カングロ株式会社 https://www.kanglo.co.jp協力:SDGs超実践者委員会/イノベーションサロンZ/システムD研究会/ショックコヒーレント・イノベーションクラブ/セブラルメディテーションの会/HOOPS!/ザッポス研究会/サステナ塾
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animekirbyserifu · 10 months
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メーベル
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占い師の女性。登場話数は60話(特別編を除く
)。
4話 ・「ジュピターの怒り…。」
12話 ・「お前(デデデ)に恨みを抱く幽霊が城におる(一応大王のデデデ相手に「お前」って…)。」 ・「今夜も現れるであろう…。」
13話 ・「(デデデが美しいお祭りを開催すると聞いて)ビューティーコンテスト?」
17話 ・「(指輪が)本物ならね。ガラス玉で金を巻き上げようったって、そうはいかないよ。」 ・「で、(指輪を)いくらで買ってくれる?さぞかし高い値がつくんでしょ?」 ・「キュリオに取られたわ。古代プププ文明がどうとか言って。」
23話 ・「(ダイナベイビーを見て)ローストチキンが歩くとはねぇ。」
28話 ・「あらま、シャレてるじゃない。」 ・「エスカルゴンさん、ご飯食べにいってもいいかしら?(珍しく「さん」付けしている)」 ・「(エンジンを止めたフームに対して)アタシたちはここで遊びたいの。」
29話 ・「ムッシュ・ゴーンの高級ムードは飽きたわ。辛さで勝負の方が…(刺激的ねぇ)。」
41話 ・「何ぃ?真っ赤な炎のボール?それが何故カービィだと?」 ・「(占いの結果を見て笑ったあと)それはカービィではない!それは…アンタの心の奥底に潜む良心だ。良い心、優しい心のことよ。どんな極悪人にもある!」 ・「眠っているときそれが心の底から浮かび上がり、アンタはまだ公園を作ってないね?村人の願いを踏みにじっているから、心の底にある良心が夢に現れて自分に責めるのだ…あぁ公園を作れ…公園を作れと…。」 ・「ふん、何よエラそうに…。あらフーム。あいつカービィ恐怖症になったらしいわ…彼に襲われる悪夢を見たのよ。さあね、あの能天気の考えてることなんてさっぱり分からないわ。」 ・「デデデが見た悪夢の正体なんて、分かりっこない。(サモにおだてられて)よして、私は千里眼でも透視能力者でもないわ。告白するわ、フーム。皆は私を何でもお見通しの千里眼だと思ってるけど…ホントはサモのおかげなの。サモは村の噂をよく知っている。アタシはそれを聞いて皆のことを当ててるの。」 ・「(デデデ城に来て)この広さじゃ夢の理由を調べるのは難しそうねぇ。フーム、ここは?(研究室を見て)調べる値打ちはありそうねぇ。こ…これって何?(天体望遠鏡を見て)星を観察するやつね。あまり使ってないみたい。フッ…公共事業とか言って、税金を自分の趣味に使ってたんだね。(望遠鏡を覗いて)さあね~見えるのは星だけ。当たり前か…。」 ・「あら驚いた。初めて(カービィの変身を)近くで見たわ。」 ・「待てぃ!鎮まれデデデ!悪夢のワケはカービィではない!紅く燃えるボールの正体は何か…見せてやろう!」 ・「(デデデを研究室まで案内して)さぁ…覗くが良い。その紅い星だ!これは宇宙をさまよい歩く星、妖星ゲラス!([[妖星ゴラス]]が元ネタ)今この星は刻々とプププランドに近づいておる。やがて、来週ごろには衝突して、この世は滅びる!どうあがいてもお前は炎に焼かれるであろう!」 ・「まっさか~口から出まかせよ~。星が衝突するなんて、そ~んなバカなことあるわけないっしょ~!」
42話 ・「デデデ!妖星ゲラスはまもなくプププランドに衝突する!お前は炎に焼かれるであろう!」 ・「あぁ…こんなことになるなんて…。」 ・「サモ…アンタだけに話すわ…。占いじゃないの…本当はデデデの望遠鏡でコッソリ覗いて分かったのよ。(サモに口説かれて)あははん…優しいのね。」 ・「危機は去ったのね!」
48話 ・「2人の相性は…もう!集中できない!」 ・「アンタらの運は最悪だよ!」
49話 ・「(デデデのドラマは)バカくさくて見たことないわ!」 ・「あら、(フィルムに)色がついてないけど?(アニメーターが遅れてると聞いて)ふっふ…連中ってそんなもんよ。」 ・「(明後日の朝までなんて)間に合うワケないでしょ!」
50話 ・「なんか詐欺っぽいわね~。」 ・「なによこのいやらしいプロマイド…。」
52話 ・「男って動物はいくつになっても子供ねぇ…。」 ・「サモ、あたしの占いじゃ(チョコカプセルから)出てくるのはザコ兵士ばっかよ(出まかせ)。ホント…男って子供だねぇ…。」 ・「(チョコカプセルを買い占めるデデデを見て)バカみたい…たかがオマケチョコに。」
54話 ・「(キハーノに対して)ちょっと、そこのおじいさん。そんなに興奮しちゃって…何か困ったことでも起きたの?なんなら、アンタの将来を占ってあげましょうか?」 ・「あ、あら…どうしたの?」 ・「あたしが王女様?何よ、気持ち悪い…よらないでよ…。あたしのどこが王女よ!助けてぇ!」 ・「(キハーノに対して)ないわよ!アンタみたいなジジイ!」 ・「キハーノ…ワタクシをよく助けてくれました…愛しています!また会えるかしら…キハーノ!(キハーノの妄想内のセリフ)」 ・「何となく思い出しそう…あたしたちロマンチックな関係だったワケね。」 ・「待ってったら~!あたしには大切な用事があるの!」 ・「あの~あそうそう!この星の困った人たちを救ってあげないと!だからね…アンタだけいって!」 ・「ダメよ!アンタも逃げなくちゃ!ちょっと!」 ・「ちょっと待ったぁ!たとえ漫画でもアニメでも!正しいことは正しいでしょ!騎士キハーノ!起きなさい!この!(叩き起こす)」 ・「ワタクシを忘れたの?ライヤ王女!立ちなさい!そなたを待っている星は、まだまだたくさんあるのですよ!」 ・「王女の命令です!そして行きなさい(生きなさい?)!あなたの使命は終わっていない。そなたの信じる正義を貫くのです!」 ・「うふふふふ…一生に一度ぐらい王女様も悪くないわ…ねぇ、カービィ?」
58話 ・「(ボルンに対して)アンタなんだか怖かったわよ…。」 ・「おい!テメェら!ガキめ!絵を描け!彫刻を彫れ!さぁ始めろ!」 ・「(フームに対して)おのれ~!よくも私の授業を!お前のような不良はお仕置きしてやる!」
61話 ・「なんか変だと思わない?でしょ?」 ・「(太ったデデデを見て)完全に粗大ごみになったわね。」
62話 ・「あ~皆さん、こんにちは。何だか知らないけどデデデに頼まれちゃって、よろしくね。」 ・「聞けー!「雲」を選んだものは頭に気をつけるがいい。空から何かが降ってくる!(実際に雲を選んだパームとレン村長は空から何かが降ってきた)」 ・「「石」を選んだものは外出しない方が良い。命の危険がある!」 ・「今日の最悪の運勢…カギ!「カギ」を選んだものは重大なミスをおこすであろう。」 ・「「魚」を選んだものは海に出るなかれ!ひどい目に遭うであろう!」 ・「「リンゴ」を選んだものは注意せよ!天からイナズマが降ってくる!」 ・「おっかしいと思った!占いが次々とあたるんですもの…。」 ・「ビミョーな問題ねぇ…番組に出て人気者になればガッポリ儲かるけど…(外の騒ぎを見て)うるさいわねぇ何よ。」 ・「ちょっと待ってアンタ!あーちょっと!あたしは重いんだ!(車に放り投げられる)」 ・「カービィ…。」 ・「私はメーベル!プププランドの人々よ!私が告げる言葉のみを信じよ!」 ・「では占おう…(謎の呪文)。ウィスピーの森はバッサリと伐り倒しても良い!」 ・「税金は好きなだけ取るが良い!」 ・「だが…聞くが良い…。デデデよ…所詮お前の夢は叶うまい…。その前に世界の終わりが来るからだ!プププランドは海に沈む…。」 ・「すぐにここから脱出しなければならない…私についてくるものは救われるであろう!」 ・「信じないのか…?私の妖星ゲラスの予言を忘れたのか!?あのシーンをもう一度…ビデオスタート!(占いだったらビデオじゃなくて回想の方が良い気がするが…)」 ・「私は不吉な星ゲラスがこのプププランドに衝突すると予言した…。あれが嘘だったとゆーのか?ゲラスは本当に近づいた…大地は揺れ、火山は噴火し、大嵐となった…。フームとカービィ達が活躍して(ゲラスの)軌道が僅かにそれたおかげで、最悪の事態は免れたが…。私の予言通りデデデ!お前は炎に焼かれた!」 ・「私のゆーことを信じたくなければ、ついてくる必要はない…。私は行く!」 ・「この海の彼方だ…。海に道をつくる!」 ・「皆ホントにバカねぇ…。まさか村の全員がついてくるなんて夢にも思わなかった…(※ワドルディ達やメタナイトらはいません)。」 ・「当たりません!当たらなくて結構!(サモに対して)奇跡?アンタがしたのと同じことよ!(杖を投げる)」 ・「そう!占いの仕事は未来を当てることじゃなくて、皆の悩みや心配ごとを聞いて、相談する人の苦しみを和らげること…。前にサモが言ったわ…私はカウンセラーだって。」 ・「デデデのテレビで占いしたのがいけなかった…。もう2度と人騒がせ占いはしないわ。」 ・「うふふ、アンタのおかげでちょっぴり楽しい体験をしたわ。」
63話 ・「ハックション!ああもうダメ…。ヘックショーン!」 ・「(デデデを見て)占っても当たる性格じゃないわね…。」 ・「約1名治りきらないのがいるわ…。」
66話 ・「あなたはきっと長くこの村に滞在するであろう。」 ・「それどころか侵略よ!」 ・「はい、できあがり。」
68話 ・「(フームからの電話)あらま、それって便利ね~。」 ・「(ホッヘからステーキ定食を届けられて)あ���がとう…。」 ・「メーベルの出前占い…いいかも!」 ・「誰かのイタズラに決まってるでしょ…。」
70話 ・「(トッコリは)悪い星の元の生まれね。」
72話 ・「(ワドルディに対して)次の方どうぞ。あなたたち運勢が同じだから楽ねぇ…。」
73話 ・「タコタコ…それ!イカかぁ…(色的にタコで間違いなさそうだが)。」 ・「ププ��ロールはないの~?(何それ)」 ・「あたしが先よ!(ガスとエビを取りあう)」 ・「あたしなんか1ヶ月分のカロリー取っちゃった…。」 ・「はぁ…ヒマねぇ…。」 ・「まぁ…もう(寿司は)食べ飽きてんのよ!」
76話 ・「私の占いより確実なの?」 ・「今の(恐竜)レン村長そっくり!」 ・「(サモに対して)アンタ汗びっしょり!」 ・「(自身とサモの恐竜を見て)ヤダ…皆の恐竜バージョンが揃ったらしいわね…。」
77話 ・「ダメよこんなワケ分かんないんじゃ…。」 ・「あの2人(カービィとデデデ)は放っておきましょ…。」 ・「絵を見ない人は一生後悔するかもねぇ…。」 ・「(「睡蓮の池と日本の橋」を見て)まぁ~!キレイ…。」 ・「芸術センスを占って欲しい人はどうぞ~!」
79話 ・「(ボンカースに対して)あらま、カービィじゃないの!」 ・「なら交番で聞けば?困ったときは占いよりおまわりさんに頼るのが一番!」 ・「署長!あんな暴力を許しとくの?」 ・「(ボルン署長に対して)そんな法律あったっけ?」 ・「マフィアかもね!」 ・「どうだか!ホントの狙いは分かんないわよ!」
81話 ・「サトさんが片づけられない女?」
82話 ・「(パームに対して)一流シェフの腕なんですってぇ。」 ・「(ブレイドに対して)バッカじゃないの…。」 ・「大臣もしょせん男なのねぇ…(お前らの早とちりだろ)。」
84話 ・「不吉な予感…あ!ゆ、夢か…。」 ・「(マンビーズを見て)あー!夢じゃないー!」 ・「もしかすると、あたしを狙ったのかもしれないわ…。」
85話 ・「確かにやーねぇ。シミそばかすは…。」 ・「(日焼けした村長夫妻を見て)あぁ!なにその顔!」 ・「見て!あそこに気球が!」 ・「こんなメカぶっ壊して!」
86話 ・「だったら「ぞい」とか「ゲス」と同じレベルじゃない。」 ・「なんでまたカワサキの店に?」 ・「(ナゴヤに対して)いらっしゃいみゃ~。」 ・「そりゃ(マズいと)言うわよ…。」 ・「(カワサキに対して)なんでいつもこのレベルで作れないのよ?(※フームのおかげです)」 ・「(ナゴヤの味噌煮込みうどんを見て)うわ!美味しそ~!」 ・「こんな美味しいうどん初めて~!」 ・「(ナゴヤの料理は)最高ねぇ!」 ・「カワサキとニャゴヤと入れ替わってもらったらどうかしらねぇ…。」 ・「(カワサキにも料理人の)意地というものがあるハズよねぇ?」 ・「レバニラ炒めで火を噴くワケなかったわ!」 ・「(コックカービィの変身に対して)待ってました!」
87話 ・「でも、デデデが怒らない日はなくても、カラスが鳴かない日はなくなったわ。」 ・「(カラスがいなくなったと言われて)そういえばそうね…。」 ・「あら、そうだったの?」
89話 ・「完全にストーカーよ!ホントしつこい男がいるのよね!」 ・「こういうときはガツーン!と一発ねぇ!」 ・「(オタキングに対して)このストーカー野郎!」 ・「(サモに対して)バカねぇ!死ぬほど働いたのに!」 ・「(サモの話を聞いて)主人公自分のつもりよ!」
90話 ・「警察ってつまんないことにうるさいクセして!」
94話 ・「(私たちの未来は)最悪だわね。」 ・「(サモに占いが当たったと言われて)だから言ったでしょ!」 ・「(デデデが魔獣を成敗すると言って)どういう風の吹き回し?」 ・「あの子また…(旅に出るのかしら)。」
95話 ・「ホンダ~ラ~カンダ~ラ。見え~る見え~る…悪い運勢が…あら?」 ・「ちょっとカービィ、アンタにも最悪の運勢が見えてるよ?」 ・「(水晶玉を割られて)何すんじゃ~!」 ・「見て~!私の水晶玉が~!」
98話 ・「これ…飛べるの?」 ・「それより、あたしの家大丈夫かしら~!(さっき全壊したじゃん…)」 ・「(ダコーニョを見て)体育会系みたいだけど…。」
99話 ・「情けないわね!(バーベルを持ち上げる)」
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takeuchiyoshihiro · 2 years
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#くれたけ心理相談室 #カウンセラー #渡辺恭代 #自他共の幸福サポーター ご自分の心身が安定し、心地よい状態が増えてくると、悩み解決や夢の実現が加速しだします。自然と人間関係や環境もよくなり、思い描く希望や夢をどんどん実現させていきやすい人生になります。主役も脚本作りも監督も......全部自分が好きなようにやっていいんだよって自分にOK!をだしてあげて、ドラマや映画でも楽しむように、ご自分の人生ドラマも存分に楽しめるようサポートさせていただいております。 自分の心が変わってくると、全てが変わっていきます。不可能だと思えるような現状をも打開して、本当に思い描く未来を創造していけるようになります。トラウマや心の傷となるような辛い過去さえも、しなやかに生きるための糧へと転換することもできるようになってきます。心理カウンセリングを通して、目の前の出来事に一喜一憂する不安定な生き方から、何があっても人生を悠々と謳歌できるようになりませんか。 心理カウンセリングで、できること 心理的な症状や問題といったお悩みを、ご相談者様が解決していく支援をさせていただいております。ご自分自身の理解や受容が深まると、心の健康も改善されていきます。また、他者への理解や対人コミュニケーション力が高まり、人間関係の悩みも解消されます。 ✔︎言いづらかったり恥ずかしかったりするお悩みも、一般常識や既成概念などにもとらわれることなくご自由に自己表現していただけるため、安心してお話しいだけます。 ✔︎誰にも言えず心に溜まっていた想いをお話しいただくと、お気持ちや頭の中を整理できてスッキリします。 ✔︎一人で悩んでも解決しなかったことも、一緒に具体的な解決策を検討しお望みを叶えていくことができます。 ✔︎長年の慢性的な心身のお悩みや重苦しさも緩和し、煩わしい人間関係も円満になっていきます。 ✔︎生きづらさを解消し生きやすくなり、本当に望む幸せな人生を生きていくことができます。 など様々な効果がございます。 くれたけ心理相談室 ロゴ このような時にご利用いただいております。 ✔︎幸せになりたい。 ✔︎自分を変えたい。 ✔︎もっと楽に生きたい。 ✔︎迷いをふっきりたい。 ✔︎心穏やかに生きたい。 ✔︎悩みから解放されたい。 ✔︎元気な自分に戻りたい。 ✔︎大切な人と仲直りしたい。 ✔︎誰にも言えない悩みがある。 ✔︎気持ちをスッキリさせたい。 ✔︎何をどうすればいいのかわからなくなった。 ✔︎コミュニケーション能力をアップさせたい。 などと思った時に心理カウンセリングを受け、悩みや問題を解決したり夢や希望を叶えられたご相談者様のお声はこちらです。 マインドフルネス療法、認知行動療法、アサーション・トレーニング、対人関係療法、来談者中心療法、自己肯定感を高めたり、レジリエンス力を強化するといった心理的な療法を用い、ご相談者様の個性や特質を活かしたオーダーメイドの心理的支援に尽力しております。 たとえどのような環境や現状であろうとも、悩みや問題を解決したり、希望や夢を実現するパワーは、どのような方にも元々備わっています。心理カウンセリングでは、お心に寄り添って共感しながら相談者様の想いを聴かせていただき、その本来の持っていらっしゃる無限の力を存分に発揮させ人生を楽しめるようサポートさせていただいております。 (くれたけ心理相談室(全国)) https://www.instagram.com/p/CpB27q6uI31/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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funnybunny-tarot · 2 years
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⁡ 【ふぁにばに💫Weekly Reading 2023年2/20〜2/26】 ⁡ 皆さんこんにちは😃 明日月曜日から1週間のリーディングです。 20日(月)はうお座の新月で、次のサイクルに導いてくれるエネルギーがあるようです。 リーディング結果ともリンクする部分があります。 また、2月は新年度を意識し準備をはじめる時期でもあるので、新しい何かを模索している人も多いのではないでしょうか? 「このままもう1年」ではなく、ちょっとランクアップしたいと思っている人はうお座新月のパワーを利用しない手はないです。 現状に感謝し、自分を許し、次のサイクルの波にスムーズに乗っていく自分を想像してみましょう。 日常の中で、自分ひとりで寛ぐ時間や落ち着く時間をつくりうお座新月のエネルギーを意識すると良さそうです。 それでは皆さん、よい1週間をお過ごしください。 必要な方に必要なメッセージが届きますように。 まずは深呼吸をして✨ A B C の3枚のカードから気になるものを1つ選んでください。 結果は横にスライドして見てください。 ⁡ 3択なので気に入った部分だけフォーカスして、ワクワクをキープしてもらえるとうれしいです😊 ⁡ ⁡ 画像では読みにくい方は下の方に解説を記載しておりますのでこちらで読んでください。 ⁡ ⁡ ⁡ 【解説】 A:地域社会や仕事上でパートナーシップについて見直したり、新たな関係を築く必要性を感じたりするかもしれません。恐れず客観的な視点を持って判断しましょう。気が合う相手と楽しく取り組むだけでは達成できないことが出てきそうです。先入観を捨て観察すると苦手な相手とも良いコミュニケーションがとれるでしょう。また、何をするにもタイミングは大事です。俯瞰し全体の流れを見ながらも直感を大切にしましょう。機を見るに敏! セルフケア:感謝のリストを書く。 あなたが感謝していることをリストにしましょう。ありがとうと言えることが沢山あるということは幸せの証拠です。どんなに些細なことでもいいので意識してたくさん見つけましょう。 ⁡ ⁡ B:今よりもワンステップ前に、又はひとつ上のステージに進むことを考えてみましょう。自分の現在の状況をきちんと理解し次の目標を定める良い時期です。やりたいことがありますか?自分の良さは何でしょう?それを活かせる場所はどこですか?心の隅々まで調べて自分をよく知ってください。あなた自身があなたのリーダーとなって自分を引っ張ったり背中を押したりして目的地を目指しましょう。そのためにも何があなたを誘惑するかきちんと知っておきましょう。 セルフケア:休暇を計画する。 自分のご褒美となるような休暇を計画しましょう。日帰りの温泉旅行や週末の家族キャンプ、長期の海外旅行など計画してワクワクしましょう。どんなプランがあなたを一番ワクワクさせますか? ⁡ ⁡ C:ひと区切りつけるべき何かがあるようです。去るべき場所を去り新たに向かうべき地に向けて旅に出る、そんな気持ちが湧き上がっているのではありませんか?現状が退屈だから…新しい目標ができたから…など理由はそれぞれでしょうが、どちらにしても今より良い状況にならなければ意味がありません。あなたにとってより良い環境とはどのようなものですか?まずは自分に都合のよい夢をはっきりと思い描いてください。はっきりすればするほど歩き出しやすくなるはずです。 セルフケア:妖精を探す。 妖精探しは無限の可能性に心をオープンにする練習です。呪文を唱えましょう。「信じているものが、私の目の前に現れるのを目にします。」 #うお座新月 #タロット占い #占います #占い鑑定 #今週の運勢 #1週間の運勢 #2月の運勢 #セルフケアリーディング #自己対話 #占いカウンセラー #占い好き #タロット大好き #オラクルカード #タロットリーディング #カードリーディング #運勢 #自分探し #自己発見 #weeklyreading #ウィークリーリーディング #未来を楽しむ #bixtarot #thesacredselfcareoracle #thewonderlandtarot #disneyaliceinwonderlandtarotdeck #wonderlandintarot #不思議の国のアリス ⁡ https://www.instagram.com/p/Co09CWtSTkC/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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8ppa · 3 years
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なつくもゆるる 感想
notionで書いて、tumblrに持ってくるときに改行が消えたり画像掲載枚数の上限があったりで、読みづらいかもです。
2013年にすみっこソフトより発売されたエロゲ「なつくもゆるる」の感想。SF四季シリーズとしての前作「はるまで、くるる。」とストーリー的な関係があるわけではない。プレイ時間は20時間程度。スクショを見れば分かる通り、いわゆるロリゲーです。やったね。
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あらすじかくの面倒くさいので、とりあえず公式サイトの紹介文をはっつけます。
ヒッポカムポス機能不全およびBDNF発達障害。 通称、自殺病。 簡単に言ってしまえば自殺する可能性が高くなる病気。 壁川学園は、この病を発症もしくは発病前の学園生達を集めた、全寮制の学園。 学園生達は夏休みの間、実家に帰ることが許されているのだけれど……。 新型咽頭結膜熱に感染してしまった当麻進は、病気から回復後も体内にウイルスが残っている可能性がある、という理由で2週間の外出禁止を命じられてしまう。 当麻進と同じ理由で学園に残ることになったのは、 同室で人妻好きの三田舜。 スコップを振り回す狭霧紫穂。 生物部長の水名りね。 会長の鹿島ユウリ。 それと、 遊びに来ていて感染の疑いありと判断された妹の当麻姫佳。 合計6人。 2週間の外出禁止期間を学園内でそれなりに楽しく過ごしていた6人だが、ある日の夜、停電が発生。 停電の理由を探している中で、学園から教師も寮監も保健の先生もカウンセラーも、6人以外の全員が消えていることに気付く。 しかも、電気だけじゃなくて、ガスも水道も停止。 6人は壁川学園の隣にある、壁川町へ出かけるが、そこで見たものは、誰もいない廃墟と化した街だった。 いったいここで何がおこっているんだろう? どうしてこんな場所に自分達は取り残されたんだろう? 調べていく中で少しづつわかっていく世界の秘密。 自殺病の本当の意味。 重力の異常。 狂っていく時間。 夏休みの学園で見つけた、世界の終わり。 少しも嘘なんかじゃない、本当の世界の終わり。 そして、世界の終わりを許さない、 少年と少女達の物語。
まず簡単に感想を述べると、「SFミステリとしては最高」。ストーリーとして必要な設定や、エロゲのクリシェに対して(荒唐無稽なものはあれど)しっかりと意味づけがなされているので中盤以降はその伏線回収が読んでてめちゃくちゃ面白かった。その意味づけに対してSF要素を使っているので、SFのオタクとしては嬉しい限り。個人的に良かった点はたくさんあるので、まず批判点から挙げようかな……。
以下、ネタバレしか無いので閉じときます。絶対プレイしない人orプレイ済みの人だけ読んでね。
「SFミステリ"としては"最高」といったとおり、この作品エロゲとしてはどうなの……?という感じがする点が多数あった。なんならギャルゲとしても薄い気もする。というのも、ヒロイン4人の恋愛描写が非常に薄い。姫佳は登場シーンからラブラブ度120%だし、ユウリもいまいち主人公を好きになった理由がわからなかったし(これは単に読解力不足?)、りねに至ってはもう導入からしてアレだし……。メインヒロインであるところの紫穂も、(後述する"対象"が)なぜこの主人公である必要があるのか、という必然性のところから疑問点を抱いてしまう。土台となるSF要素があって、その上に半ば無理やりギャルゲ的恋愛要素を乗っけた感があるので、どうしてもそこら辺の描写に心を打たれなかった。キャラクターに魅力がないわけじゃないんですよ。むしろキャラクタ個人個人はかなり魅力的だと思う。純粋な可愛さがあります。
あとSF要素についてはびっくりするほど強いので、これエロゲにして多くのユーザー層はついていけるのか……?と思ってしまうところもある。前作(はるくる)はSF要素は非常にわかりやすくて、その見せ方がめちゃくちゃ上手かった。対して本作は割と序盤から生物学的要素をゴリゴリ提示してきて、終盤は超弦理論を元にしたSF要素が要素の説明も含めてガッツリ入ってくるので苦手な人は苦手そう。それぞれのSF要素の説明は図を交えたりしてて面白いんだけど、やっぱりある程度前提の知識が頭に入ってないと分かりづらいのかな……と思う。
結局最後はスケールがアホみたいな事になってキャラクタがかすみ始めるのもエロゲとしては致命的?。サブヒロイン全員が「踏み台」になってしまうので、サブヒロイン3人が好きな人からしたらスッキリしないんだろうなぁ……。その点前作はるくるはいい終わり方してると思います。王道展開だけどクソデカカタルシスを得られるので最高だった。
ここからは良かった点。悪かった点でもあるんだけど、やはりSF的要素が凄い。本作をSFのジャンルとして捉えるとすると、「宇宙」「未来」「仮想現実」「生物」あたりだろうか。宇宙、というより物理学かな……。素粒子物理学、宇宙物理学、超弦理論などが主軸になっている。加えて生物学的知識が多く出てくるのに驚いた。SFというとやっぱり時間渡航とか、ループとか、どちらかというと物理学的な知識がメインになってくる作品が多いと勝手に思ってるんだけども、本作では生物学――特に進化生物学や動物行動学、生態学あたりが適切なのかな?――の知識がガッツリからんで来るのが面白い。
主人公たちは学園で生物部に所属してるんだが、キャラクターの馴れ合いを眺めるだけになりがちなエロゲの部活動シーンでかなりしっかり生物部の活動をしているのは良かった。具体的に何をやっていたのかというと、学園内には海があって、その一部で生物部はタイドプールを使った実験をしている。タイドプールというのは潮の満ち引きによって岩場にできる小さな水たまりのこと。ほどよく海水で、いろんな生物がいるから生態系の観察に適しているそう。農林水産省のHPにはタイドプールに様々な生き物がいる理由について次のように書かれている。
タイドプールができる場所は「陸」と「海」のさかい目にできます。そのさかい目には魚、エビ、ヤドカリ、ナマコ、ウニ、カニ、貝、イソギンチャクなどの生き物がたくさんいます。それは、磯や干潟には岩や海藻などがたくさんあり、生き物にとってのエサが豊富にあることや、大きな生き物に食べられてしまう小さな生き物たちにとって、ちょうどよい隠れ場所になるからです。そこに、海水の満ち引き(満潮・干潮)によって、これらの多くの小さな生き物たちは、タイドプールに取り残されてしまうため、タイドプールにはたくさん生き物がいるのです。大きな生き物が入ってくることができないタイドプールは、小さな生き物たちにとって安全な場所と言えるのかもしれませんね。
で、生物部がタイドプールでやってる実験は「人での有無による比較実験」。タイドプール内での生態系の頂点は(本作では)ヒトデらしく、あるタイドプールではヒトデを完全排除、もう一方ではヒトデを放置、そうした場合どのような変化が生まれるかを観察する、という実験のようだ。で、結局どうなったかというと、ヒトデの非捕食者であるマツバガイが大量発生。現実にもこの事象の理由付けはまだ議論中らしいが、本作では頂点捕食者(ヒトデ)のおかげで生態系の多様性が守られていると仮定されている。
実際イエローストーン国立公園でも同じような事象が起こったそう。Wikipedia情報になるけれども、イエローストーン国立公園では1926年にハイイロオオカミが絶滅。その後1995年にハイイロオオカミを人為的に再導入して以降、90年代に増えすぎと言われていたワピチが減少し、さらにワピチ(アメリカエリクとも言う)によって過食されていたポプラやヤナギが健常に成長しだした。導入したオオカミはわずか8頭だったそう。なるほど、頂点捕食者の存在は全体のバランスを上手く取っているのか。https://blog.fore-ma.com/13/
イエローストーンのオオカミの再導入の件は作中でも触れられている。なんとオオカミがワピチを捕食する前からワピチの固体が減っていったらしい。さっき挙げたURLの記事ではこんな説明がなされている
まず、オオカミの登場によってエルクの活動と個体数が抑制されました。これは捕食はもちろんですが、オオカミが見回るエリアや逃げ場がない地形からエルクが撤退し、また捕食されるストレスが繁殖活動に影響を与えたのだそうです。するとエルクに駆逐されていたポプラが復帰。元々強い木なので一気に勢力を回復。早いものでは数年で4メートル前後に成長し、水辺に適度な木陰が形成されました。
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さて、本作は全体として「進化」が重要なキーワードとして働いている。ネタバレをしてしまうと、主人公たちは「マンイーター(正式名称はグラビティーウォーカー)」という重力を感知できる新人類。人類の進化(と言っても進化には目的がなく、突然変異で生まれた固体がたまたま強く生き残って種に敷衍して初めて進化になる。この言説をエロゲで見ることになるとは)に伴って生まれたもので、実は学園はマンイーターの行動を調べるために作られたものだったんだ!という。学園内で自殺が多いのは"自殺病"によるものではなく、周囲にいるマンイーターの影響により本能的な恐れから自殺に至ってしまう、よって「マンイーター」と呼ばれるのだ(マンイーターというのは俗称で、正式名称は「グラビティーウォーカー」らしい)。主人公たちが自殺しないのは、学園内での「マンイーター」側だから。また、マンイーターは幼形成熟が多い(=ネオテニー期間が長い)。これもマンイーターが生まれるに至った進化の過程で発現したもので、幼形成熟、つまり「かわいい」ということは捕食者にとって捕食しにくい存在になる。一言でいうと、殺されにくくなる。女子供は殺しにくい、というアレだ。また、ネオテニーは環境変化に強いらしい。Wikipediaによると
進化論においてネオテニーは進化の過程に重要な役割を果たすという説がある。なぜならネオテニーだと脳や体の発達が遅くなる代わり、各種器官の特殊化の程度が低く、特殊化の進んだ他の生物の成体器官よりも適応に対する可塑性が高い。そのことで成体になるまでに環境の変化があっても柔軟に適応することができるとされる
とある。これらがマンイーターがホモサピエンスに比べて強いとされる所以。このあたりの、本作がロリゲーである物語的理由付けはめちゃくちゃ面白かった。
物語後半は生物学的要素から物理学的要素にシフトする。本作もいわゆるループものではあるのだが、よくあるループものだと2回めの周回以降、プレイヤーが知っている知識が物語ではまだ知られてないものとして進行する。対して本作では、物語を実質一本道にする代わりにループする度に物語はプレイヤーが前ループで得た知識が広く知られているものとして動いていく。(例えば、マンイーターの存在がバラされた√の次の√では、学園がマンイーターのために作られたものであることなどが既に常識となった世界になっている)。賛否両論あるシステムかもしれないが、物語の展開はテンポ良くなるので個人的には嬉しかった。はるくるも実質一本道だったし、あきくるもそうなのかな?ゲーム性を廃してストーリー性に寄せてくれるのはありがたい。
もうこの際全てネタバレしてしまおう。最後のTrue以外の全ての√はシミュレーションの中の世界。実際は西暦2000年代から10^72年後の宇宙。陽子と中性子は10^32年程で崩壊するため、あらゆる物質は崩壊。星もなにも無い宇宙が広がっていた。人類は身体を捨て、ブラックホールからのエネルギーで統合された精神のみを動かす存在と化していた。しかしそのブラックホールのエネルギーも潰える寸前で、宇宙はまもなく終わろうとしている。狭霧紫穂は人類の精神化の失敗の保険――現に失敗しようとしている――として生み出された存在。というのも、この事態はマンイーターが存在していれば防げたらしい。マンイーターは重力を感知し、場合によっては動かすこともできる。この宇宙から脱し、別の宇宙へと動けるのは、時空との繋がりがない「閉じたヒモ」であるグラビトンのみ。つまりマンイーターがいれば陽子が崩壊する前に別の宇宙へと情報を持っていけたかもしれない。しかし、マンイーターは2000年代初期に駆逐済み。後世の人類が調べたところによると、マンイーターの生存には夏休み前後の当麻進の行動にかかっている。狭霧紫穂は、これまでのデータを元にシミュレーションを繰り返し、時にはシミュレーション世界の中で当麻進に干渉しつつ、当麻進を鍛え上げてきた。√ごとに過去のループの知識が前提になっていたりするのは、シミュレーションを回すごとに過去のループの知識を組み込むように設定したから(全部リセットすると鍛えることが出来ない)。十分に重力を操ることができるようになった当麻は、宇宙空間でもなんかいろんな障害を乗り越えた後、新たな宇宙へと渡り始める。
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登場人物の関係性を排除したらざっくり終わり方はこんな感じ。超弦理論についての説明が、一般的なSF作品よりだいぶ詳しくやっていたので面白かった(が、その分理論的なガバも多い。よく見るクソ長い終わりの見えない雲が宇宙ひもでした!っていうのはどうなんだ?)。全体的には超弦理論というよりブレーンワールド仮説を題材にしている感じ。まだ完全には解明されていない理論を元にすることで、説得力を与えつつファンタジスティックな物語展開に持ち込んで行けるのはSFならではだろう。
SF要素以外でこの作品を評価するとしたら、「戦闘描写」の存在が大きい。特に主人公、主人公の姉、ユウリ、喜多雲の4人は何らかの武術に長けている設定で、かなりの頻度で戦闘描写が入るのだが、体術の描写がここまで臨場感たっぷりに描かれているとは思わなかった。日常シーンは立ち絵を動かすことで雰囲気を演出している反面、戦闘シーンは立ち絵を動かさない、もしくは立ち絵なしのシーンになっている。文章に力があるので、下手に立ち絵を動かすよりこちらのほうが戦闘描写を楽しめて良い。というかこういう武術の知識ってどこで得るんだ……?
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まだ言いたいことがあるような気もするが、とりあえず筆が止まったので各キャラクタについて色一言言っていきます。
当麻進
主人公。いかにも!って感じの主人公で、みんなから好かれている。前作(はるくる)では主人公の内面描写、というか地の文に謎の「イタさ」を感じたのだが、本作はそういうのもなく読みやすかった。あとロリコン。姉から仕込まれた「術」を使うが、別にそれで主人公最強になるわけではない(姉はある意味最強だが)。前述のシミュレーションの影響で、話が進む度に成長していくのが見どころ。
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三田瞬
主人公の親友ポジ。ギャルゲの親友ポジっていいよね……。前作(はるくる)では親友ポジがいなかっただけに、存在が嬉しかった。ロリゲーなのに熟女好き設定なのは、主人公とヒロインたちのイベントには絡まないから安心しろ、ってこと……?(実際、主人公がヒロインたちに服ひん剥かれてイチャイチャしている横で平然とテレビを見ているシーンがあった)。終盤のとある展開は胸アツ。立ち絵の顔差分が少なすぎるのが残念……
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水名りね
生物部部長。3年。他3人の乳成分を一人で受け持っているロリ巨乳枠。「~~なり法隆寺!」という謎の語尾を使っているが、これを使うに至った過去回想がかなり良かった。主人公との恋愛要素が薄い、というか導入がアレすぎて……(嫌いではない)。
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当麻姫佳
当麻進の義妹。学園に入ったお兄ちゃんに久々に会いに来たら事件(?)に巻き込まれた。登場シーンから好感度120%なので特に恋愛の導入描写はない(一応過去回想がある)が、各ルートの中で一番まっとうに恋愛ゲーしていた気がする。他ヒロインのルートでも積極的に(?)ヤキモチを焼いてくる。かわいい。
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鹿島ユウリ
金髪生徒会長。登場当初はクールなのだが、ユウリルート以降はキャラ崩壊寸前の面白キャラになっている。ギャップ萌えですね。ユウリルートもなかなか恋愛要素が薄い感じがしたが、どちらかというと物語の真相がどんどん明らかになっていくので恋愛まで頭の余裕が回らなかった(?)。私は全ヒロインの中で2番目くらいに好きです。
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狭霧紫穂
本作のメインヒロイン。ゴスロリで、なぜかいつもスコップを持ち歩いているミステリアス少女。話し方がかわいい。事あるごとに犬化する。ワンワン!物語序盤では、街から人が消えたことを「世界の終わりだ!」と言って喜んでいるが、終盤でその理由が明かされる。彼女が「犬」っぽい理由もちゃんとあってよかった。シミュレーション世界の性格と、上位世界の性格とで別れている。
なんだかんだ本作は、狭霧紫穂が中心の物語なので、狭霧紫穂がキャラクターとして好きじゃない場合は最後の終わり方に納得がいかないんじゃないかな……と思う。私は一番好きなので大満足ですが。
どこで締めたらいいのかわからなくなったのでまとめます。最初にも書いたけど、本作は「SFミステリ」として見ればかなり面白い。むしろエロゲとしての要素の方が邪魔に感じる。エンドロールの最後で「夏への扉」が引用されるけど、どちらかというと「星を継ぐもの」の方がテイストとして近い気がする。渡辺僚一氏の知識――SFだけではなく、本作で特徴的だった武術についてや、自殺についてなど――とそれを物語に昇華させる能力は素晴らしいので、是非氏の書いた本気の「SF作品」を読んでみたいところ。
では、あきゆめくくるをプレイしてきます。
「きっとみんなの ほんとうのさいわいをさがしに行く。 どこまでもどこまでも 僕たち一緒に進んで行こう。」 ――宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
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guragura000 · 3 years
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ポンヌフの恋人と愛について
友人から誕生日プレゼントをもらった。大きな袋の底に「ポンヌフの恋人」のDVDが転がっていた。無骨な男が、やるせなさげに煙草をふかす女の肩を抱いている。青みがかった色の美しいジャケットだった。
「へー、ラブストーリーか。面白いの?」
「うん、一緒に見るつもりで買ってきた」
そう言うので、見た。
そしたら大号泣してしまった。
友人の隣で。
友人、明らかに面食らっている。だが私自身もなぜ泣いているのか全然分からない。冒頭、二人が出会ったところで感極まってしまった。映画を見始めて数分しか経っていないというのに。
私はラブストーリーに弱い。
少女漫画家の西炯子先生がインタビューの中でこう仰っていた。
「恋は二人の孤独から始まるんです」
先生はこうも言う。
「私は二人の関係性を描くのが好きなんです。たった二人なのに、カップルによって全く違うんです」
私は大きく頷く。分かる。
思春期の頃、庵野秀明監督の「式日」が好きだった。病んだ少女と、彼女を撮影する映画監督のラブストーリーだ。依存、狂気、幻滅、被写体への好奇心が複雑に入り交じった関係性が興味深かった。
この映画の二人は孤独だ。少女は母との確執に悩み、監督は仕事に疲れ果てていた。
ポンヌフの二人もまた、孤独である。ホームレスの大道芸人のアレックス。初恋の相手にふられ失明寸前のミシェル。二人はポンヌフの橋以外にどこにも行き場はないのである。
それぞれの孤独が煮詰まるほど濃いと、愛は発酵するらしい。顔を近づけた相手にまとわりついて離れない、強烈な芳香を放ち始めるのだ。
私はなぜかアレックスという男が気になる。彼が持っているもの、いやむしろ、何も持っていないことが気になって仕方がない。
彼には何もない。家がない。言葉がない。恋愛経験がない。身体的にも持たざる者であることを強調している。酒を飲んでその辺をほっつき歩き、車に轢かれ足を骨折する。その足が治らないうちに駆け回るから、いつまでもびっこを引いている。不眠症で、強い睡眠薬を飲まなければ眠れない。ミシェルに愛されないと思ったら、自分を傷つける。殻にとじこもる。拳銃で指を吹っ飛ばす。ポスターに火をつけ、人まで燃やす。彼には足がない、指がない。健全な精神がない。彼は自分には何もないことを知っている。だからあそこまでミシェルが去るのを怖がるのだ。
彼がミシェルに運んでくるむき出しの愛が痛い。火を噴く。あの、強烈な赤!濡れた髪を拭く。「風を引く」一緒に踊る。あの笑顔。捨てられていたラジオを拾ってくる。「買ってきた」酒を分けてやる。宙返りをする。「見てろ」不眠症が治ったふり、足が治ったふり、吹っ飛ばした指がまだあるふりをする。「治った」捨て犬が拾ってくれた人間に縋り付くようないじらしさを感じる。
彼が気になるのは、恐らく自分と重なるからだ。私は今障害を持っており、社会から距離を置かざるをえない。何もない彼に自分を見るから、けれどドニ・ラヴァンが彼を魅力的に演じてくれるから、彼らが愛し合い幸せを感じているから、胸が締め付けられて涙が出るのかもしれない。渇望、憧れ。希望。それらが一緒くたになったヒリヒリとした感情が、胸の奥から喉に突き上げる。
いや、むしろ単純に、私はドニ・ラヴァンを好きになってしまったのかもしれない。独特の風貌、しなやかな筋肉、獣のような仕草に、どうしようもなく惹き付けられる。彼の姿は他の映画でも見かけていたが、これ程までに心に突き刺さったのは初めてだ。好きな俳優はと聞かれてポカンとしてしまう人間だったのだが、これからはドニと答えよう。む、む、胸が苦しい。この感情は恋に近い。アレックス三部作を制覇した後の私はどうなってしまっているのだろう、今から恐ろしい。
ところで私は、エゴにまみれたラブストーリーが好きだ。この二人もまたエゴだらけである。
アレックスはミシェルを失いたくないあまり放火をするし、眼科に連れて行かずに失明させようとする。そうすれば彼女とずっと一緒にいられるからだ。ミシェルはラストシーンでアレックスに愛を囁くのだが、実は他の男の家に住んでいる。彼女は複数人の愛を利用している。顔がピュアな印象で可愛いから騙されてしまうのだが。
訳の分からぬ感情を消化したくてレビューを漁っていたら、「愛とはもっと優しくて安心感のあるものなのではないか?」と言っている人がいた。この人は幸せな世界で暮らしてきたんだなあと思った。
ここで何百回も考えられてきたであろう難題を引っ張り出してくるが、無償の愛って、本当に存在するのだろうか。「式日」の中でもエゴ合戦が繰り広げられるが、私は経験からそれがどんなものか理解してしまう。それは私が病気による性的逸脱を経験しており、その時代の愛のやり取りがエゴのそのものだったからかもしれない。あの世界は悲しい。やるせない。知っている。しかし懐かしいのだ。
中には愛にエゴが介入しない人もいるだろう。なぜ愛の質に差が出てくるのか。飢えているかいないかの違いなのかもしれない。餓死しそうなくらいお腹が空いている人の前に、食べ物を持った人が現れたら。飢えた人は相手のことなど考えず、欲望のままに食べ物を奪い取るだろう。死にそうなくらい愛に飢えている人の前に、愛を差し出す人が現れたら。あるはお互いに愛に飢えていたら。
彼らは食事の仕方を知らないのだ。予め豊かな人々のように、食べ物を譲り合い、ゆっくりと味わう余裕などなかったのだ。彼らにとって食事とは、恋愛とは、奪い合うこと、骨の芯まで貪り合うことなのだ。それをやめるにはどちらかが満腹を知り、マナーを学ぶしかない。けれど、どうやって?
性的逸脱の嵐の中にいる時、私は自分が、愛し方を知らないことを知った。ただ愛するって、何? 見返りを期待せずにどうやって人を大切にすればいいの? また私は、「あの人と友達になりたい」「あの人と付き合いたい」という感情を抱いたことがほぼない。対人恐怖の症状が原因なのだが、人は目の前にいるだけで冷や汗が出るほど恐ろしい生き物だったからだ。いつ攻撃してくるか分からない得体の知れない生き物を前にして、お近付きになりたいと思う方が難しいだろう。むしろ離れて下さい。近づかないでほしい。きれいだと思う人がいたとしても触れ合わなくていい、見てるだけでいい。だが一方で、強烈な飢えも感じていた。誰かに愛して欲しい。ズブズブに、もうこれ以上いらないと思うくらい、求められたい。矛盾だらけであるが、心理学で言うところの「愛着の障害」というやつなのだろう。思い当たる節は嫌というほどあるので、なるほどな、と頷くしかない。
愛されたいがため、相手の我儘に逆らわず我慢し続け、いいように振り回されるというのが当時の私の恋愛スタイルだった。躁転すると私が相手を振り回す側になる。形は違うが質は同じだ。愛という温かいものがあることは知っているのだが、どうやったらそれを叶えられるか分からないのだ。だからとりあえず相手の喉元にナイフを突きつけて、「お前の望むがまま好きだと言ってやった。だから持ってるものを寄越せ」と脅迫してみた。そうやって相手の反応を引き出しても、その温もりは胸の真っ暗な穴に吸い込まれ、あっという間に消えてしまう。だから何度も何度も繰り返す。これを続けていると、徐々に相手を憎むようになる。渇望と憎しみが同居する、それが私の知っている愛だった。当時のことを振り返ると、私は本当に彼らのことが好きだったのだろうか、と思う。心の底では信じておらず、恐怖していたのではないか。私はよく相手の家に泊まったが、彼らの隣では一睡もできなかったのだ。誰かの隣で安心して眠るって、何? 知っているけれど、できない。
これらの状態は、今現在も続いている。少しは成長して、昔のように衝動のまま突っ走り体を粗末にしたり、相手を傷つけることはなくなった。けれど恋人を作るのはまだ怖いし、この先も自分から誰かを好きになることはないのかもしれない。症状の出方で、人が怖い日とそうでない日があるからだ。デイケアのスタッフやカウンセラーの先生など、相談できる場所は増えたから、前よりも愛着の悩みを抱えなくてもいいのがささやかな希望だ。こんな具合なので、私は彼らが懐かしい。共感する。
と、自分だけ特殊と言わんばかりの書き方をしてしまったが、恐らく私の悩みというのは大変陳腐なものだと思う。誰一人として同じ人間はおらず、愛に正解などないからだ。誰しも悩んで当然なのだ。この映画が今もなお支持されるのは、きっと皆多かれ少なかれ、私や彼らと同じような感情を感じたことがあるからではないだろうか。だからインターネットには、こうすれば上手くいくだの、こんな人とは付き合うべきではないだのという、恋愛指南の情報が溢れているのだ。
人を愛していると、「分からなくなる」瞬間って、ないだろうか。自分が今まで普通に信じていた常識やルールが崩れてしまう瞬間が。また、感情がコントロールできないほど溢れ出てしまう瞬間が。相手のむき出しの愛を感じた時の、皮膚全体が細かく震えるような得体の知れない感覚。恋をすることによって、今まで信じていた自分が、人というものが、ふにゃふにゃと手のひらから流れ出していくようだ。愛は怖い。未知の驚きだ。有り触れているが、そこに絡め取られてしまったら、ジタバタもがいてどうにかこうにかやっていくしかないのだ。私はそんな無様な恋があってもいいと思う。傍から見れば馬鹿で醜いかもしれないが、もともと恋愛とは超個人的なものなのである。相手によっては、食べ物を手掴みで貪り合うのも、きっと楽しく風情があるだろう。だってこの映画の二人は、愚かで、それ故に美しく、爽快なのだか��。
今日も欲望のままに観てしまいました。
あー、いい。
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0123mimi · 4 years
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自立とは。
広辞苑では「他の援助や支配を受けず、自分の力で判断したり身を立てたりすること。ひとりだち」らしい。
のだが、しっくりこない。
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自分が今、それに、当てはまらないからそう感じるのかもしれない。
私は今、休職中。8ヶ月を越えようとしていて、その間、実家に仮暮らしさせてもらっている。
こんなことになるまでは、広辞苑のそれに当てはまることを、人生のいち目的のように当たり前に考えていた。むしろそれが最重要項目であり、自然に達成できるものだと思っていたが。しかし今、半分は今の自分を肯定したい気持ちがあるとはいえ、自立とはなんだろうと考えている今。その今の、あーだこーだをとりあえず書いてみることにした。
私は今、以前はひとりで出来るようなことが、出来なくなってしまっている。それも、その数が多い。多方面に助けられ支えられて生きている。社会保障(傷病保険)を含めて、多方面に。それは、誰しもとも言えることかもしれないが。
出来ないこと。具体的に身近なところで例を出すならば、ひとりで外出をすることが出来ない。タクシーには絶対に乗れない。急に疲れて、眠たい以外の全てを忘れたりする。ざっとそんな感じで、付き添ってくれる誰か(主に母であり、精神的な絶対的安心感がある。)との会話に集中し、様々な選択を付き添い人に任せることでしか、外で活動できない。
外出は、長くても4時間が限度。帰宅後、それと同じくらいかそれ以上の休息=睡眠時間が必要で、ひどい時はその後の数日間、原因不明の身体中の痛みなどに苦しめられたりする。
うつ病。とやらと診断を受けて8ヶ月が過ぎようとしている。体感では目まぐるしく回復しているが、それは8ヶ月前からしたらであり、広辞苑の自立レベルで言えば、最低ラインか、そこにも立てていない。むしろ立っても座ってもなくて、夢の中やもしれない。
外に出ず、ほとんどの時間を安心できる実家の中で過ごす。最近は、全く何にも興味が無い状態から脱して、食べたいと感じて自ら食事をしたり、読書や絵描きやものづくりをしたり、ゲームもできるようになった。短時間だったら、テレビも見れる。が、感情が揺さぶられることには抵抗があり、映画や小説は避けている。取り戻しつつある感情、まだ、穏やかでいたい。
こうなるまでの間、自分とかなり向き合った。そうしなければどうにもならなかったし、それしかすることがなかったとも言える。それは体調面のことでもあるし、精神面のことでもある。とにかく自分について、これまででいちばんよく考えた。時間も、密度も、深さも、えぐさも。これまででいちばん。
体調面は、大学・大学院・2年ちょっとの会社勤めでの学びが活かされた。理系院卒、社会人でも実験三昧だった経験を活かし、簡潔に言えば自己体調実験の日々。最近の気候くらいぐわんぐわんに変動する体調への最善の対処法を構築しつつあるし、今や予防措置だっていくつも持ち合わせている。しかも、出来る限り身の回りにあるもので。だからといって、毎日元気もりもりではいられないが、具合が悪過ぎてよからぬことを考えるなんてことはなくなった。
精神面に関しては、オンラインカウンセリングを利用した。今もしている。カウンセラーさんとトークルームでやりとりをする中で、考え方の癖や、人生観の幅を広げたり、と、今書き出してそんなこんなにつながっていたんだと気づく。これが不思議なことに、カウンセラーさんとメッセージのやりとりをする中で、知らない間に、自分について深く知ることができている。知ると言うか、思い出すとか気づくに近い。それに、知らない間にこれからどんな風に生きたいのか浮かび上がってる。ぼんやりと、でも確実に、現実味を帯びはじめている。そのどれもが、自分の奥底の自分から生み出されたもの、つまり、潜在的な部分を解放されていく感覚と言ったらいいだろうか、そんな感じ…なんです!!!
つい最近、カウンセラーさんが、私に「ここは(トークルーム)心の安全基地ですね。」と言い「心の安全基地を多く持てることが自立していることだと思います。」と続けた。
自立。
最近気になっていた言葉が出てきて、その文を自分の中で何度も噛み砕く作業をしていた。
カウンセラーさんは、こうも言っていた。
「人は誰でも一人では立てないんですよね。頼れるものや寄りかかれるものがあるという安心感があって初めて自分の力で立てるし、前に進んでいけるんだとも思います。」
勝手に引用してよかっただろうか。これは、私たちのトークのほんのほんのほんの一部であることを理解しながら続きを読んでほしい。
社会の構造上、ひとりでは生きていけないと言うか、ひとりで生きてる人なんていない。それは単身世帯という意味ではく。
自立。きっと、生まれ育った親元を離れ、仕事を持ち、自分の生活を構築し、パートナーと家族をつくり、その家族との生活を構築する。
それも、自立というか、それが自立だとされているだろうし、目に見えて分かりやすい自立だとも思う。
目に見えて、分かりやすいと言ったけど、悪意はない。そうなることはきっと想像をはるかに超えて大変な人もいるだろうし、そうなることが想像できない今の私にとってただただ尊敬にあた値する。
ただ、私は今、それに当てはまらないけれど、自立してないとも言えない気がする。
闘病生活は、まだ今は、ひとりで出来ないことばかりだが、親とのすれ違いは無くなったし、今の私の心情、昔の私の事情と心情、そしてこれからのことをよく話し、安心させることが出来ていると思う。それに、兄弟とも直接的に励まし合えることは、互いに心の支えになっているように感じる。この辺のこと、話し出せばキリがないが… つまりは、お互いがお互いに心の安全基地になっている感覚がある。
あえて、まとめるがために、〇〇の自立と言う言葉にあてはめるならば、精神的な自立、かな?
生活空間を共有しながら、お互いのパーソナルスペースは保ち、必要があればそれを共有したり助け合ったりする。というのは、私が実家に戻ってきて、ボロボロのズタズタで、そんな私を支えるしかなかった皆が協力したり、時には少し距離を置いたりとしている間に出来た、家族のかたち。ここ(実家)での暮らしのかたちのように感じている。心地いい。子どもの頃よりずっと。
今のわたしは、一般的な同年代と比べて責任を負うべきものの持ち合わせが少ないのかもしれない。自分、所属組織、国民の義務くらいかな?それに、所属組織と国に対しては、一部(一時的に)免除してもらっているようなものだ。しかしながら、残りの「自分」、自分だけには真摯に向き合い、どんな風に選択して生きていきたいかを思い描き、迷った時の安全基地もいくつか確保できている。立って、いる。
転がり込むように、休職し、実家で療養をはじめたとは言え、それはわたしの人生選択だったのであり、自立への第一歩だと考えてもいいのかもしれないと、そんな風に今は思っている。
これからも、自立について考えたい。
まだまだ、未熟だが、のびしろは信じる。
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kurihara-yumeko · 3 years
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【小説】The day I say good-bye (3/4)【再録】
 (2/4)はこちらから→(https://kurihara-yumeko.tumblr.com/post/647000556094849024/)
「あー、もー、やんなっちゃうよなー」
 河野帆高はシャーペンをノートの上に投げ出しながらそう言って、後ろに大きく伸びをした。
「だいたいさー、宿題とか課題って意味がわからないんだよねー。勉強って自分のためにするもんじゃーん。先生に提出するためじゃないじゃーん。ちゃんと勉強してれば宿題なんて出さなくてもいいじゃーん」
「いや、よくないと思う」
「つーか何この問題集。分厚いくせにわかりにくい問題ばっか載せてさー。勉強すんのは俺らなんだから、問題集くらい選ばせてくれたっていーじゃんね」
「そんなこと言われても……」
 僕の前には一冊の問題集があった。
 夏休みの宿題として課されていたものだ。その大半は解答欄が未だ空白のまま。言うまでもないが、僕のものではない。帆高のものだ。どういう訳か僕は、やつの問題集を解いている。
 その帆高はというと、また別の問題集をさっきまでせっせと解いていた。そっちは先日のテストが終わったら提出するはずだったものだ。毎回、テスト範囲だったページの問題を全て解いて、テスト後に提出するのが決まりなのだ。帆高はかかとを踏み潰して上履きを履いている両足をばたつかせ、子供みたいに駄々をこねている。
「ちゃんと期限までにこつこつやっていればこんなことには……」
「しぬー」
「…………」
 つい三十分前のことだ。放課後、さっさと帰ろうと教室で荷物をまとめていた僕のところに、帆高は解答欄が真っ白なままの問題集を七冊も抱えてやってきた。激しく嫌な予感がしたが、僕は逃げきれずやつに捕らえられてしまった。さすが、毎日バスケに勤しんでいる人間は、同じ昼休みを昼寝で過ごす僕とは俊敏さが違う。
 帆高は夏休みの課題を何ひとつやっていなかった。テスト後に提出する課題も、だ。そのことを教師に叱責され、全ての課題を提出するまで、昼休みのバスケ禁止令と来月の文化祭参加禁止令が出されたのだという。
 それに困った帆高はようやく課題に着手しようと決意したらしいが、僕はそこに巻き込まれたという訳だ。一体どうして僕なのだろうか。そんな帆高だが、この間のテストでは学年三位の成績だというので、教師が激怒するのもわかるような気がする。
「…………どうして、保健室で勉強してるの」
 ベッドを覆うカーテンの隙間から頭の先を覗かせてそう訊いてきたのは、河野ミナモだった。帆高とは同じ屋根の下で暮らすはとこ同士だというが、先程から全くやつの方を見ようとしていない。
 そう、ここは保健室だ。養護教諭は今日も席を外している。並んだベッドで休んでいるのは保健室登校児のミナモだけだ。
「教室は文化祭の準備で忙しくて追い出されてさ。あ、ミナモ、俺にも夏休みの絵、描いてよ。なんでもいいからさ」
 帆高は鞄からひしゃげて折れ曲がった白紙の画用紙を取り出すと、ミナモへ手渡す。ミナモはしばらく黙っていたが、やがて帆高の方を見もしないまま、画用紙をひったくるように取るとカーテンの内側へと消えた。
 帆高が僕の耳元で囁く。
「こないだ、あんたと仲良くなったって話をしたら、少しは俺と向き合ってくれるようになったんだ。ミナモ、あんたのことは結構信頼してるんだな」
 へぇ、そうだったのか。僕がベッドへ目を向けた時、ミナモは既にカーテンを閉め切ってその中に閉じこもってしまっていた。耳を澄ませれば鉛筆を走らせる音が微かに聞こえてくる。
「そう言えば、あんたのクラスは文化祭で何やんのー?」
「なんだったかな……確か、男女逆転メイド・執事喫茶?」
「はー? まじでー?」
 帆高はけらけらと笑った。
「男女逆転ってことは、あんたもメイド服とか着る訳?」
「……そういうことなんじゃない?」
「うひゃー、そりゃ見物だなーっ!」
「あんたのとこは?」
「俺のとこはお化け屋敷」
 それはまた無難なところだな。こいつはお化けの恰好が似合いそうだ、と考えていると、
「そういやさ、クラスで思い出したんだけど、」
 と帆高は言った。
「あんたのとこ、クラスでいじめとかあったりする?」
「さぁ、どうだろ……。僕はよく知らないけど」
 いじめ、と聞いて思い出すのは、あーちゃんのこと、ひーちゃんのこと。
「なんか三組やばいみたいでさー。クラスメイト全員から無視されてる子がいるんだってさ」
「ふうん」
「興味なさそうだなー」
「興味ないなぁ」
 他人の心配をする余裕が、僕にはないのだから仕方ない。
 そうだ、僕はいつだって、自分のことで精いっぱいだった。
「透明人間になったこと、ある?」
 あの最後の冬、あーちゃんはそう僕に尋ねた。
 あーちゃんは部屋の窓から、遠い空を見上げていた。ここじゃないどこかを見つめていた。どこか遠くを、見つめていた。蛍光灯の光が眼鏡のレンズに反射して、その目元は見えなかったけれど、彼はあの時、泣きそうな顔をしていたのかもしれない。
 僕はその時、彼が発した言葉の意味がわからなかった。わかろうともしなかった。その言葉の本当の意味を知ったのは、あーちゃんが死んだ後のことだ。
 僕は考えなかったのだ。声を上げて笑うことも、大きな声で怒ることも、人前で泣くこともなかった、口数の少ない、いつも無表情の、僕の大事な友人が、何を考え、何を思っていたのか、考えようともしなかった。
 透明人間という、あの言葉が、あーちゃんが最後に、僕へ伸ばした手だった。
 あーちゃんの、誰にも理解されない寂しさだった。
「――くん? 鉛筆止まってますよ?」
 名前を呼ばれた気がして、はっとした。
 いけない、やつの前で物思いにふけってしまった。
「ぼーっとして、どした? その問題わかんないなら、飛ばしてもいいよ」
 いつの間にか帆高は問題集を解く作業を再開していた。流れるような筆致で数式が解き明かされていく。さすが、学年三位の優等生だ。問題を解くスピードが僕とは全然違う。
「……この問題集、あんたのなんだけどね」
 僕がそう言うと帆高はまたけらけらと笑ったので、僕は溜め息をついてみせた。
   「最近はどうだい? 少年」
 相談室の椅子にふんぞり返るように腰を降ろし、長い脚を大胆に組んで、日褄先生は僕を見ていた。
「担任の先生に聞いたよ」
 彼女はにやりと笑った。
「少年のクラス、文化祭で男がメイド服を着るんだろう?」
「…………」
 僕は担任の顔を思い浮かべ、どうして一番知られてはいけない人間にこの話をしたのだろうかと呪った。
「少年ももちろん着るんだろ? メイド服」
「…………」
「最近の中学生は面白いこと考えるなぁ。男女逆転メイド・執事喫茶って」
「…………」
「ちゃんとカメラ用意しないとなー」
「…………先生、」
「せんせーって呼ぶなっつってんだろ」
「カウンセリングして下さい」
「なに、なんか話したいことあるの?」
「いや、ないですけど」
「じゃあ、いーじゃん」
「真面目に仕事して下さい」
 そもそも、今日は日褄先生の方から、カウンセリングに来いと呼び出してきたのだ。てっきり何か僕に話したいことがあるのかと思っていたのに、ただの雑談の相手が欲しかっただけなんだろうか。
「昨日は市野谷んち行ってきた」
「そうですか」
「久しぶりに会ったよ、あの子に」
 僕は床を見つめていた目線を、日褄先生に向けた。彼女は真剣な表情をしている。
「……会ったんですか、ひーちゃんに」
 日褄先生のことを嫌い、その名を耳にすることも口にすること嫌い、会うことを拒み続けていた、あのひーちゃんに。
「なーんであの子はあたしを見ると花瓶やら皿やら投げつけてくるのかねぇ」
 不思議だ不思議だ、とちっとも不思議に思っていなそうな声で言う。
「あの子は、変わらないね」
 ありとあらゆるものが破壊され、時が止まったままの部屋で、二度と帰ってくることのない人を待ち続けているひーちゃん。
「あの子はまるで変わらない。小さい子供と同じだよ。自分の玩具を取り上げられてすねて泣いているのと同じだ」
「……ひーちゃんをそういう風に言わないで下さい」
「どうしてあの子をかばうんだい、少年」
「ひーちゃんにとって、あーちゃんは全てだったんですよ。そのあーちゃんが死んだんです。ショックを受けるのは、当然でしょう」
「違うね」
 それは即答だった。ぴしゃりとした声音。
 暖かい空気が遮断されたように。ガラス戸が閉められたように。
 世界が遮断されたかのように。
 世界が否定されたかのように。
「少年はそう思っているのかもしれないが、それは違う。あの子にとって、直正はそんなに大きな存在ではない」
「そんな訳、ないじゃないですか!」
「少年だって、本当はわかっているんだろ?」
「わかりません、そんなこと僕には――」
 僕を見る日褄先生の目は、冷たかった。
 そうだ。彼女はそうなのだ。相変わらずだ。彼女はカウンセラーには不向きだと思うほど、優しく、そして乱暴だ。
��少年はわかっているはずだ、直正がどうして死んだのか」
「…………先生、」
「せんせーって呼ぶなって」
「僕は、どうすればよかったんですか?」
「少年はよく頑張ったよ」
「そんな言葉で誤魔化さないで下さい、僕はどうすれば、ひーちゃんをあんな風にしなくても、済んだんですか」
 忘れられない。いつ会っても空っぽのひーちゃんの表情。彼女が以前のように笑ったり泣いたりするには、どうしても必要な彼はもういない。
「後悔してるの? 直正は死んでないって、嘘をついたこと」
「…………」
「でもね少年、あの子はこれから変わるつもりみたいだよ」
「え……?」
 ひーちゃんが、変わる?
「どういう、ことですか……?」
「市野谷が、学校に行くって言い出したんだよ」
「え?」
 ひーちゃんが、学校に来る?
 あーちゃんが帰って来ないのにどうして学校に通えるの、と尋ねていたひーちゃんが、あーちゃんがいない毎日に怯えていたひーちゃんが、学校に来る?
 あーちゃんが死んだこの学校に?
 あーちゃんはもう、いないのに?
「今すぐって訳じゃない。入学式さえ来なかったような不登校児がいきなり登校するって言っても、まずは受け入れる体勢を整えてやらないといけない。カウンセラーをもうひとり導入するとかね」
「でも、一体どうして……」
「それはあたしにもわからない。本当に唐突だったからね」
「そんな……」
 待つんじゃなかったのか。
 あーちゃんが帰って来るまで、ずっと。
 ずっとそこで。去年のあの日で。
「あたしは、それがどんな理由であろうとも、あの子にとって良いことになればそれでいいと思うんだよ」
 日褄先生はまっすぐ僕を見ていた。脚を組み替えながら、言う。
「少年は、どう思う?」
    僕の腕時計の針が止まったのは、半月後に文化祭が迫ってきていた、九月も終わりの頃だった。そしてそれに気付いたのは、僕ではなく、帆高だった。
「ありゃ、時計止まってるじゃん、それ」
「え?」
 帆高の課題は未だに終わっておらず、その日も保健室で問題集を広げて向き合っていた。何気なく僕の解答を覗き込んだ帆高が、そう指摘したのだ。
 言われて見てみれば、今は放課後だというのに、時計の針は昼休みの時間で止まっていた。ただいつ止まったのかはわからない。僕は普段、その時計の文字盤に注意を向けることがほとんどないのだ。
「電池切れかな」
「そーじゃん? ちょっと貸してみ」
 帆高がシャープペンシルを置いて手を差し出してきたので、僕はそっと時計のベルトを外し、その手に乗せる。時計を外した手首の内側がやつに見えないように気を付ける。
 黒い、プラスチックの四角い僕の時計。
 僕の左手首の傷を隠すための道具。
 帆高はペンケースから細いドライバーを取り出すと、文字盤の裏の小さなネジをくるくると器用に外していた。それにしてもどうして、こんな細いドライバーを持ち歩いているんだろうか、こいつは。
「あれ?」
 問題集のページの上に転がったネジを、なくさないように消しゴムとシャーペンの間に並べていると、文字盤裏のカバーを外した帆高が妙な声を上げる。
 そちらに目をやると、ちょうど何かが宙を舞っているところだった。それは小さな白いものだった。重力に逆らえるはずもなく、ひらひらと落下していく。帆高の手から逃れたそれは、机の上に落ちた。
「なんだこれ」
 それは紙切れだった。ほんとうに小さな紙切れだ。時計のカバーの内側に貼り付いていたものらしい。僕はそれを中指で摘まんだ。摘まんで、
「…………え?」
 摘まんで、ゴミかと思っていた僕はそれを捨てようと思って、そしてそれに気が付いた。その小さな紙切れには、もっと小さな文字が記されている。
  図書室 日本の野生のラン
 「……図書室?」
 どくん、と。
 突然、自分の心臓の鼓動がやけに耳に響いた。なぜか急に息苦しい気分になる。嫌な胸騒ぎがした。
 ――うーくん、
 誰かが僕の名を呼んでいる。
「どうした?」
 僕の異変に気付いた帆高が身を乗り出して、僕の指先の紙を見やる。
「……日本の野生のラン?」
 ――うーくん、
 僕のことを呼んでいる。
「なんだこれ? なんかの暗号?」
 暗号?
 違う、これは暗号じゃない。
 これは。
 ――うーくん、
 僕を呼んでいるのは、一体誰だ?
「日本の野生のラン、図書室……」
 考えろ。
 考えろ考えろ考えろ。
 これは一体、どういうことだ?
 ――うーくん、
 知っている。わかっている。これは、恐らく……。
「図書室……」
 今になって?
 今日になって?
 どうしてあの日じゃないんだ。
 どうしてあの時じゃないんだ。
 これはそう、きっと最後の……。
 ――うーくん、この時計あげるよ。
「ああ……」
 耳鳴り。世界が止まる音。夏のサイレン。蝉しぐれ。揺れる青色は空の色。記憶と思考の回路が全て繋がる。
「あーちゃんだ…………」
   「英語の課題をするのに辞書を借りたいので、図書室を利用したいんですけど、鍵を借りていってもいいですかー?」
 帆高がそう言うと、職員室にいた教師はたやすく図書室の鍵を貸してくれた。
「そういえば河野くん、まだ宿題提出してないんだって? 担任の先生怒ってたわよ」
 通りすがりの他の教師がそう帆高に声をかける。やつは笑って答えなかった。
「じゃー、失礼しましたー」
 けらけら笑いながら職員室を出てくると、入口の前で待っていた僕に、「じゃあ行こうぜ」と声をかけて歩き出す。僕はそれを追うように歩く。
「ほんとにそうな訳?」
 階段を上りながら、振り返りもせずに帆高が問いかけてくる。
「なにが?」
「ほんとにさっきのメモ、あんたの自殺した友達が書いたもんなの?」
「…………恐らくは」
 僕が頷くと、信じられないという声で帆高は言う。
「にしても、なんだよ、『野生の日本のラン』って」
「『日本の野生のラン』だよ」
「どっちも同じだろー」
 放課後の校内は文化祭の準備で忙しい。廊下にせり出した各クラスの出し物の準備物やら、ダンボールでできた看板やらを踏まないようにして図書室へと急ぐ。途中、紙とビニール袋で作られたタコの着ぐるみを着た生徒とすれ違った。帆高がそのタコに仲良さげに声をかけているところを見ると、こいつの知り合いらしい。こいつにはタコの友人もいるのか。
 この時期の廊下は毎年混沌としている。文化祭の開催時期がハロウィンに近いせいか、クラスの出し物等もハロウィンに感化されている。まるで仮装行列だ。そんな僕も文化祭当日にはクラスの女子が作ってくれたメイド服が待っている。まだタコの方がましだった。
 がちゃがちゃ、と乱暴に鍵を回して帆高は図書室の扉を開けてくれた。
 閉め切られた図書室の、生ぬるい空気が顔に触れる。埃のにおいがする。それはあーちゃんのにおいに似ていると思った。
「『日本の野生のラン』って、たぶん植物図鑑だろ? 図鑑ならこっちだぜ」
 普段あまり図書室を利用しない僕を帆高がひょいひょいと手招きをした。
 植物図鑑が並ぶ棚を見る。植物図鑑、野山の樹、雑草図鑑、遊べる草花、四季折々の庭の花、誕生花と花言葉……。
「あっ…………た」
 日本の野生のラン。
 色褪せてぼろぼろになっている、背表紙の消えかかった題字が僕の目に止まった。恐る恐る取り出す。小口の上に埃が積もっていた。色褪せていたのは日に晒されていた背表紙だけのようで、両側を園芸関係の本に挟まれていた表紙と裏表紙には、名前も知らないランの花の写真が鮮やかな色味のままだった。ぱらぱらとページをめくると、日本に自生しているランが写真付きで紹介されている本。古い本のようだ。ページの端の方が茶色くなっている。
「それがなんだっつーんだ?」
 帆高が脇から覗き込む。
「普通の本じゃん」
「うん……」
 最初から最後まで何度もページをめくってみるが、特に何かが挟まっていたり、ページに落書きされているようなこともない。本当に普通の本だ。
「なんか挟まっていたとしても、もう抜き取られている可能性もあるぜ」
「うん……」
「にしても、この本がなんなんだ?」
 腕時計。止まったままの秒針。切れた電池。小さな紙。残された言葉は、図書室 日本の野生のラン。書いたのはきっと、あーちゃんだ。
 ――うーくん、この時計あげるよ。
 この時計をくれたのはあーちゃんだった。もともとは彼の弟、あっくんのものだったが、彼が気に入らなかったというのであーちゃんが僕に譲ってくれたものだ。
 その時彼は言ったのだ、
「使いかけだから、電池はすぐなくなるかもしれない。でもそうしたら、僕が電池を交換してあげる」
 と。
 恐らくあーちゃんは、僕にこの時計をくれる前、時計の蓋を開け、紙を入れたのだ。こんなところに紙を仕込める人は、彼しかいない。
 にしてもどういうことだろう、図書室 日本の野生のラン。この本がなんだと言うのだろう。
 てっきりこの本に何か細工でもしてあるのかと思ったけれど、見たところそんな部位もなさそうだ。そもそも、本を大切にしていたあのあーちゃんが、図書室の本にそんなことをするとは思えない。でもどうして、わざわざ図書室の本のことを記したのだろう。図書室……。
「あ……」
 図書室と言えば。
「貸出カード……」
 本の一番後ろのページを開く。案の定そこには、貸出カードを仕舞うための、紙でできた小さなポケットが付いている。
 中にはいかにも古そうな貸出カードが頭を覗かせている。それをそっと手に取って見てみると、そこには貸出記録ではない文字が記してあった。
  資料準備室 右上 大学ノート
 「……今度は資料準備室ねぇ」
 ぽりぽりと頭を掻きながら、帆高は面倒そうに言う。
「一体、なんだって言うんだよ」
「……さぁ」
「行ってみる?」
「…………うん」
 僕は本を棚に戻す。元通り鍵を閉め、僕らは図書室を後にした。
 図書室の鍵は後で返せばいいだろ、という帆高の発言に僕も素直に頷いて、職員室には寄らずに、資料準備室へ向かうことにした。
 またもや廊下でタコとすれ違った。しかも今度は歩くパイナップルと一緒だ。なんなんだ一体。映画の撮影のためにその恰好をしているらしいが、どんな映画になるのだろう。「戦え! パイナップルマン」と書かれたたすきをかけて、ビデオカメラを持った人たちがタコとパイナップルを追いかけるように速足で移動していった。
「そういえばさ、」
 僕は彼らから帆高へ目線を移しながら尋ねた。
「資料準備室、鍵、いるんじゃない?」
「あー」
「借りて来なくてい���の?」
「貸して下さいって言って、貸してくれるような場所じゃないだろ」
 資料準備室の中には地球儀やら巨大な世界地図やら、あとはなんだかよくわからないものがいろいろ入っている。生徒が利用することはない。教師が利用することもあまりない。半分はただの物置になっているはずだ。そんな部屋に用事があると言ったところで、怪しまれるだけで貸してはくれないだろう。いや、この時期だし、文化祭の準備だと言えば、なんとかなるかもしれないけれど。
「じゃ、どうする気?」
「あんたの友達は、どうやってその部屋に入ったと思う?」
 そう言われてみればそうだ。あーちゃんはそんな部屋に、一体何を隠したというのだ。そして、どうやって?
「良いこと教えてやるよ、――くん」
「……なに?」
 帆高は僕の名を呼んだのだと思うが、聞き取れなかった。
 やつは唇の端を吊り上げて、にやりと笑う。
「資料準備室って、窓の鍵壊れてるんだよ」
「はぁ……」
「だから窓から入れるの」
「資料準備室って、三階……」
「ベランダあんだろ、ベランダ」
 三階の廊下、帆高は非常用と書かれた扉を開けた。それは避難訓練の時に利用する、三階の全ての教室のベランダと繋がっている通路に続くドアだ。もちろん、普段は生徒の使用は禁止されている。と思う、たぶん。
「行こうぜ」
 帆高が先を行く。僕がそれを追う。
 日が傾いてきたこともあり、風が涼しかった。空気の中に、校庭の木に咲いている花のにおいがする。空は赤と青の絵具をパレットでぐちゃぐちゃにしたような色だった。あちこちの教室から、がやがやと文化祭の準備で騒がしい声が聞こえてくる。ベランダを歩いていると、なんだか僕らだけ、違う世界にいるみたいだ。
「よいっ、しょっと」
 がたんがたんと立て付きの悪い窓をやや乱暴に開けて、帆高がひょいと資料準備室の中へと入る。僕も窓から侵入する。
「窓、閉めるなよ。万が一開かなくなったらやばいからな」
「わかった」
「さて、資料準備室、右上、大学ノート、だったっけ? 右上、ねぇ……」
 資料準備室の中は、物が所せましと置かれていた。大きなスチールの棚から溢れ出した物が床に積み上げられ、壊れた机や椅子が無造作に置かれ、僕らの通り道を邪魔している。どんな物にも等しく埃が降り積もっていて、蜘蛛の巣が縦横無尽に走っている。
「右上っちゃー、なんのことだろうな」
 ズボンに埃が付かないか気にしながら、帆高が並べられた机の間を器用にすり抜けた。僕は部屋の中を見回していると、ふと、棚の中に大量のノートらしき物が並べられているのを見つけた。
 僕はその棚に苦労して近付き、手を伸ばしてノートを一冊取り出してみる。
「……昭和六十三年度生徒会活動記録」
 表紙に油性ペンで書かれた文字を僕が読み上げると、帆高が、
「生徒会の産物か」
 と言った。
「右上って、この棚の右上ってことじゃないかな」
「ああ。どうだろうな、ちょっと待ってろ」
 帆高は頷くと、一番下の段に足をかけて棚によじ登ると、最上段の右側に置いてあるノートを無造作に二十冊ほど掴んで降ろしてくれた。それを机の上に置くと、埃が空気に舞い上がる。ノートを一冊一冊見ていくと、一冊だけ、表紙に文字の記されていないノートがあった。
「それじゃね?」
 棚からぴょんと飛び降りた帆高が言う。
 僕はそのノートを手に取り、表紙をめくった。
  うーくんへ
  たったそれだけの、鉛筆で書かれた、薄い文字。
「……これだ」
 次のページをめくる。
  うーくんへ
 きみがこれを読む頃には、とっくに僕は死んでいるんだろうね。
 きみがこのノートを手に取ってくれたということは、僕がきみの時計の中に隠したあのメモを見てくれたということだろう? そして、あの図書室の本を、ちゃんと見つけてくれたということだろう?
 きみがメモを見つけた時、どこか遠いところに引っ越していたり、中学校を既に卒業していたらどうしようかと、これを書きながら考えているけれど、それはそれで良いと思う。図書室の本がなくなっていたり、このノートが捨てられてしまったりしていたらどうしようかとも思う。たとえ、今これを読んでいるきみがうーくんではなかったとしても、僕はかまわない。
 これでも考えたんだ。他の誰でもなく、きみだけが、このノートを手に取る方法を。
 これは僕が生きていたことを確かに証明するノートであり、これから綴るのは僕が残す最後の物語なのだから。
 これは、僕のもうひとつの遺書だ。
 「もうひとつの、遺書……」
 声が震えた。
 知らなかった。
 あーちゃんがこんなものを残しているなんて知らなかった。
 あーちゃんがこんなものを書いているなんて知らなかった。
 彼が死んだ時、僕はまだ小学校を卒業したばかりだった。
 あーちゃんは僕にメモを仕込んだ腕時計をくれ、それを使い続け、電池が切れたら交換すると信じていた。僕が自分と同じこの中学校に通って、メモを見て図書室を訪れると信じていた。あの古い本が破棄されることなく残っていて、貸出カードの文字がそのままであると信じていた。この部屋が片付けられることなく、窓が壊れたままで、ノートが残っていることを信じていた。
 なによりも、僕がまだ、この世界に存在していることを信じていた。
 たくさんの未来を信じていたのだ。自分はもう、いない未来を。
「目的の物は、それでいーんだろ?」
 帆高の目は、笑っていなかった。
「じゃ、ひとまず帰ろうぜ。俺の英語の課題、まだ終わってない」
 それに図書室の鍵も、返さなくちゃいけないし。そう付け加えるように言う。
「それは後でゆっくり読めよ。な?」
「……そうだね」
 僕は頷いて、ノートを閉じた。
    うーくんへ
 きみがこれを読む頃には、とっくに僕は死んでいるんだろうね。
 そんな出だしで始まったあーちゃんの遺書は、僕の机の上でその役目を終えている。
 僕は自分の部屋のベッドに仰向けに寝転がって、天井ばかりを眺めていた。ついさっきまで、ノートのページをめくり、あーちゃんが残した言葉を読んでいたというのに、今は眠気に支配されている。
 ついさっきまで、僕はその言葉を読んで泣いていたというのに。ページをめくる度、心が八つ裂きにされたかのような痛みを、繰り返し繰り返し、感じていたというのに。
 ノートを閉じてしまえばなんてことはない、それはただの大学ノートで、そこに並ぶのはただの筆圧の弱い文字だった。それだけだ。そう、それだけ。それ以上でもそれ以下でもなく、ただ「それだけ」であるという事実だけが、淡々と横たわっている。
 事実。現実。本当のこと。本当に起こったこと。もう昔のこと。以前のこと。過去のこと。思い出の中のこと。
 あーちゃんはもういない。
 どこにもいない。これを書いたあーちゃんはもういない。歴史の教科書に出てくる人たちと同じだ。全部全部、昔のことだ。彼はここにいない。どこにもいない。過去のこと。過去のひと。過去のもの。過去。過去そのもの。もはやただの虚像。幻。夢。嘘。僕がついた、嘘。僕が��ーちゃんについた、嘘。あーちゃんは、いない。いない。いないいないいない。
 ただそれだけの、事実。
 あーちゃんのノートには、生まれ育った故郷の話から始まっていた。
 彼が生まれたのは、冬は雪に閉ざされる、北国の田舎。そこに東京から越してきた夫婦の元に生まれた彼は、生まれつき身体が弱かったこともあり、近所の子供たちとは馴染めなかった。
 虫捕りも魚釣りもできない生活。外を楽しそうに駆け回るクラスメイトを羨望の眼差しで部屋から見送る毎日。本屋も図書館もない田舎で、外出できないあーちゃんの唯一の救いは、小学校の図書室と父親が買ってくれた図鑑一式。
 あーちゃんは昔、ぼろぼろの、表紙が取れかけた図鑑をいつも膝の上に乗せて熱心に眺めていた。破けたページに丁寧に貼られていたテープを思い出す。
 学校で友達はできなかった。あーちゃんはいつもひとりで本を読んで過ごした。小学校に上がる以前、入退院を繰り返していた彼は、同年代との付き合い方がわかっていなかった。
 きっかけは小さなことだった。
 ひとりの活発なクラスメイトの男の子が、ある日あーちゃんに声をかけてきた。
 サッカーをする人数が足りず、教室で読書をしていた彼に一緒に遊ばないかと声をかけてきたのだ。
 クラスメイトに声をかけられたのは、その時が初めてだった。あーちゃんはなんて言えばいいのかわからず黙っていた。その子は黙り込んでしまったあーちゃんを半ば強引に、外に連れ出そうとした。意地悪をした訳ではない。その子は純粋に、彼と遊びたかっただけだ。
 手を引かれ、引きずられるようにして教室から連れ出される。廊下ですれ違った担任の先生は、「あら、今日は鈴木くんもお外で遊ぶの?」なんて声をかける。あーちゃんは抵抗しようと首を横に振る。なんとかして、自分は嫌なことをされているのだと伝えようとする。だけれどあーちゃんの手を引くそのクラスメイトは、にっこり笑って言った。
「きょうはおれたちといっしょにサッカーするんだ!」
 ただ楽しそうに。悪意のない笑顔。害意のない笑顔。敵意のない笑顔。純粋で、率直で、自然で、だから、だからこそ、最も忌むべき笑顔で。
 あーちゃんの頭の中に言葉が溢れる。
 ぼくはそとであそびたくありません。むりやりやらされようとしているんです。やめてっていいたいんです。たすけてください。
 しかしその言葉が声になるよりも早く、先生はにっこり笑う。
「そう。良かったわ。休み時間はお外で遊んだ方がいいのよ。本は、おうちでも読めるでしょう?」
 そうして背を向けて、先生は行ってしまう。あーちゃんの腕を引く力は同い年とは思えないほどずっと力強く、彼の身体は廊下を引きずられていく。
 子供たちの笑い声。休み時間の喧騒。掻き消されていく。届かない。口にできない言葉。消えていく。途絶えていく。まるで、死んでいくように。
 あーちゃんは、自分の気持ちをどうやって他者に伝えればいいのか、わかっていなかった。彼に今まで接してきた大人たちは、皆、幼いあーちゃんの声に耳を傾けてくれる人たちばかりだった。両親、病院の医師や看護師。小さい声でぼそぼそと喋るあーちゃんの言葉を、辛抱強く聞いてくれた。
 自分で言わなければ他人に伝わらないということも、幼いあーちゃんは理解していなかった。どうすれば他人に伝えればいいのか、その方法を知らなかった。彼は他人との関わり方がわからなかった。
 だからあーちゃんは、持っていた本で、さっきまで自分が机で読んでいた本で、ずっと手に持ったままだったその分厚い本で、父親に買ってもらった恐竜の図鑑で、その子の頭を殴りつけた。
 一緒に遊ぼう、と誘ってくれた、初めて自分に話しかけてくれたクラスメイトを。
 まるで自然に、そうなることが最初から決まっていたかのように、力いっぱい腕を振り上げ、渾身の力で、その子を殴った。
 あーちゃんを引っ張っていた手が力を失って離れていく。まるで糸が切れた人形のように、その子が倒れていく。形相を変えて駆け寄って来る先生。目撃した児童が悲鳴を上げる。何をやっているの、そう先生が怒鳴る。誰かに怒鳴られたのは、初めてだった。
 倒れたその子は動かなかった。
 たった一撃だった。そんなつもり���はなかった。あーちゃんはただ伝えたいだけだった。言葉にできなかった自分の気持ちを、知ってほしいだけだった。
 その一撃で、あーちゃんの世界は木っ端微塵に破壊された。
 彼の想いは、誰にも届くことはなかった。
 その子の怪我はたいしたことはなく、少しの間意識を失っていたけれど、すぐに起き上がれるようになった。病院の検査でも異常は見つからなかった。
 あーちゃんの両親は学校に呼び出され、その子の親にも頭を下げて謝った。
 あーちゃんはもう、口を開こうとはしなかった。届かなかった想いをもう口にしようとはしなかった。彼はこの時に諦めてしまったのだ。誰かにわかってもらうということも、そのために自分が努力をするということも。
 そうしてこの時から、彼は透明人間になった。
「ママがね、『すずきくんとはあそんじゃだめよ』って言うの」
「うちのママも言ってた」
「あいつ暗いよなー、いっつも本読んでてさ」
「しゃべってもぼそぼそしてて聞きとれないし」
「『ヨソモノにろくなやつはいない』ってじーちゃん言ってた」
「ヨソモノって?」
「なかまじゃないってことでしょ」
 あーちゃんが人の輪から外れたのか、それとも人が離れていったのか。
 あーちゃんはクラスの中で浮くようになり、そうしてそれは嫌がらせへと変わっていった。
 眼鏡。根暗。ガイジン。国に帰れよ。ばーか。
 投げつけられる言葉をあーちゃんは無視した。まるで聞こえていないかのように。
 あーちゃんは何も言わなかった。嫌だと口にすることはしなかった。けれど、彼の足は確実に学校から遠ざかっていった。小学二年生に進級した春がまだ終わり切らないうちに、あーちゃんは学校へ行けなくなった。
 そしてその一年後に、あーちゃんは僕の住む団地へとやって来た。
 笑うことも、泣くことも、怒ることもなく。ただ何よりも深い絶望だけを、その瞳に映して。ハサミで乱暴に傷つけられた、ぼろぼろのランドセルを背負って。
 彼のことを、僕が「あーちゃん」と呼んでいるのはどうしてなんだろう。
 彼の名前は、鈴木直正。「あーちゃん」となるべき要素はひとつもない。
 あーちゃんの弟のあっくんの名前は、鈴木篤人。「あつひと」だから、「あっくん」。
「あっくん」のお兄さんだから、「あーちゃん」。
 自分でそう呼び始めたのに、僕はそんなことまでも忘れていた。
 思い出させてくれたのは、あーちゃんのノート。彼が残した、もうひとつの遺書。
 あーちゃんたち一家がこの団地に引っ越して来た時、僕と最初に親しくなったのはあーちゃんではなく、弟のあっくんの方だった。
 あっくんはあーちゃんの三つ年下の弟で、小柄ながらも活発で、虫捕り網を片手に外を駆け回っているような子だった。あーちゃんとはまるで正反対だ。だけれど、あっくんはひとりで遊ぶのが好きだった。僕が一緒に遊ぼうとついて行ってもまるで相手にされないか、置いて行かれることばかりだった。ひとりきりが好きなところは、兄弟の共通点だったのかもしれない。
 あっくんと遊ぼうと思って家を訪ねると、彼はとっくに出掛けてしまっていて、大人しく部屋で本を読んでいるあーちゃんのところに辿り着くのだ。
「いらっしゃい」
 あーちゃんはいつも、クッションの上に膝を丸めるようにして座り、壁にもたれかかるようにして分厚い本を読んでいた。僕が訪れる時は大抵そこから始まって、僕の来訪を確認するためにちらりとこちらを見るのだ。開け放たれた窓からの逆光で、あーちゃんの表情はよく見えない。かけている銀縁眼鏡がぎらりと光を反射して、それからやっと、少し笑った彼の瞳が覗く。今思えば、それはいつだって作り笑いみたいな笑顔だった。
 最初のうちはそれで終わりだった。
 あーちゃんは僕がいないかのようにそのまま本を読み続けていた。僕が何か言うと、迷惑そうに、うざったそうに、返事だけはしてくれた。それもそうだ。僕はあーちゃんからしてみれば、弟の友達であったのだから。
 だけれどだんだんあーちゃんは、渋々、僕を受け入れてくれるようになった。本や玩具を貸してくれたり、プラモデルを触らせてくれたり。折り紙も教えてもらった。ペーパークラフトも。彼は器用だった。細くて白い彼の指が作り出すものは、ある種の美しさを持っていた。不器用で丸々とした、子供じみた手をしていた僕は、いつもそれが羨ましかった。
 ぽつりぽつりと会話も交わした。
 あーちゃんの言葉は、簡単な単語の組み合わせだというのに、まるで詩のように抽象的で、現実味がなく、掴みどころがなかった。それがあーちゃんの存在そのものを表しているかのように。
 僕はいつの頃からか彼を「あーちゃん」と呼んで、彼は僕を「うーくん」と呼ぶようになった。
  うーくんと仲良くできたことは、僕の人生において最も喜ばしいことだった。
 それはとても幸福なことだった。
 うーくんはいつも僕の声に、耳を傾けようとしてくれたね。僕はそれが懐かしくて、嬉しかった。僕の気持ちをなんとか汲み取ろうとしてくれて、本当に嬉しかった。
 僕の言葉はいつも拙くて、恐らくほとんど意味は通じなかったんじゃないかと思う。けれど、それでも聞いてくれてありがとう。耳を塞がないでいてくれて、ありがとう。
  ノートに記された「ありがとう」の文字が、痛いほど僕の胸を打つ。せめてその言葉を一度でも、生きている時に言ってくれれば、どれだけ良かったことだろう。
 そうして、僕とあーちゃんは親しくなり、そこにあの夏がやって来て、ひーちゃんが加わった。ひーちゃんにとってあーちゃんが特別な存在であったように、あーちゃんからしてもひーちゃんは、特別な存在だった。
 僕とあーちゃんとひーちゃん。僕らはいつも三人でいたけれど、三角形なんて初めから存在しなかった。僕がそう信じていたかっただけで、そこに最初から、僕の居場所なんかなかった。僕は「にかっけい」なんかじゃなくて、ただの点にしか過ぎなかった。
  僕が死んだことで、きっとひーちゃんは傷ついただろうね。
 傷ついてほしい、とすら感じる僕を、うーくんは許してくれるかな。きっときみも、傷ついただろう? もしかしたら、うーくんがこのノートを見つけた時、きみは既に僕の死の痛みから立ち直っているかもしれない。そもそも僕の死に心を痛めなかったかもしれないけれどね。
 こんな形できみにメッセージを残したことで、きみは再び僕の死に向き合わなくてはいけなくなったかもしれない。どうか僕を許してほしい。このノートのことを誰かに知られることは避けたかった。このノートはきみだけに読んでほしかった。
 きみが今どうしているのか、僕には当然わからないけれど、どうか、きみには生きてほしい。できるなら笑っていてほしい。ひーちゃんのそばにいてほしい。僕は裏切ってしまったから。あの子との約束を、破ってしまったから。
 「約束」という文字が、僅かに震えていた。
 約束?
 あーちゃんとひーちゃんは、何か約束していたのだろうか。あのふたりだから、約束のひとつやふたつ、していたっておかしくはない。僕の知らないところで。
  うーくん。
 今まできみが僕と仲良くしてくれたことは本当に嬉しかった。きみが僕にもたらしてくれたものは大きい。きみと出会ってからの数年間は、僕が思っていたよりもずっと楽しかった。うーくんがどう思っているのかはわからないけれどね。
 ひーちゃんも、よくやってくれたと思ってる。僕が今まで生きてこられたのは、ふたりのおかげでもあると思ってるんだ。
 けれど僕は、どうしようもないくらい弱い人間だ。弱くて弱くて、きみやひーちゃんがそばにいてくれたというのに、僕は些細な出来事がきっかけで、きみたちと過ごした時間を全てなかったことにしてしまうんだ。
 気が付くと、自分がたったひとりになっているような気分になる。うーくんもひーちゃんも、本当は嫌々僕と一緒にいるのであって、僕のことなんか本当はどうでもいい存在だと思っている、なんて考えてしまう。きみは、「そうじゃない」と言ってくれるかもしれないが、僕の心の中に生まれた水溜まりは、どんどん大きくなっていくんだ。
 どうせ僕は交換可能な人間で、僕がいなくなってもまた次の代用品がやってきて、僕の代わりをする。僕の居た場所には他人が平気な顔をして居座る。そして僕が次に座る場所も、誰か他人が出て行った後の場所であって、僕もまた誰かの代用品なんだ、と考えてしまう。
 よく考えるんだ。あの時どうすれば良かったんだろうって。僕はどこで間違えてしまったんだろうって。
 カウンセラーの日褄先生は、僕に「いくらでもやり直しはできるんだ」って言う。でもそんなことはない。やり直すことなんかできない。だって、僕は生きてしまった。もう十四年間も生きてしまったんだ。積み上げてきてしまったものを、最初からまた崩すなんてことはできない。間違って積んでしまった積み木は、その年月は、組み直すことなんかできない。僕は僕でしかない。鈴木直正でしかない。過去を清算することも、変更することもできない。僕は、僕であるしかないんだ。そして僕は、こんな自分が大嫌いなんだ。
 こんなにも弱く、こんなにも卑怯で、こんなにも卑屈な、ひねまがった僕が大嫌いだ。
 でもどうしようもない。ひねまがってしまった僕は、ひねまがったまま、また積み上げていくしかない。ひねまがったままの土台に、ひねまがったまま、また積み上げていくしか。どんなに新しく積み上げても、それはやっぱりひねまがっているんだ。
 僕はもう嫌なんだ。間違いを修正したい。修正することができないのなら、いっそなかったことにしたい。僕の今までの人生なんてなかったことにしたい。僕にはもう何もできない。何もかもがなくなればいい。そう思ってしまう。そう思ってしまった。泣きたくなるぐらい、死にたくなるぐらい、そう思ったんだ。
 うーくん。
 やっぱり僕は、間違っているんだろうと思う。
 もう最後にするよ。うーくん、どうもありがとう。このノートはいらなくなったら捨ててほしい。間違っても僕の両親や、篤人、それからひーちゃんの目に晒さないでほしい。きみだけに、知ってほしかった。
 きみだけには、僕のようになってほしくなかったから。
 誰かの代わりになんて、なる必要ないんだ。
 世界が僕のことを笑っているように、僕も世界を笑っているんだ。
  そこで、あーちゃんの文字は止まっていた。
 最後に「サヨナラ」の文字が、一度書いて消した痕が残っていた。
 あーちゃんが僕に残したノートの裏表紙には、油性ペンで日付が書いてあった。
 あーちゃんが空を飛んだ日の日付。恐らく死ぬ前に、これを書いたのだろう。そして屋上に登る前にこのノートを資料室の棚の中へと隠した。その前に図書室の本に細工し、それ以前にメモを忍ばせた時計を僕に譲ってくれた。一体いつから、あーちゃんは死のうとしていたんだろう。僕が思っているよりも、きっとずっと以前からなんだろう。
 涙が。
 涙が出そうだ。
 どうして僕は、気付かなかったんだろう。
 どうして僕は、気付いてあげられなかったんだろう。
 一番側にいたのに。
 一番一緒にいたのに。
 一番僕が、彼のことをわかったつもりになっていて、それでいて、あーちゃんが何を思っていたのか、肝心なことは何もわかっていなかった。
 僕は何を見ていたんだろう。何を聞いていたんだろう。何を考えていたのだろう。何を感じていたのだろう。
 僕は何を、していたのだろう。
 何をして生きていたんだろう。
 あーちゃん。
 あーちゃんあーちゃんあーちゃん。
 僕は彼のたったひとりの友達だったというのに。
 言えばよかった。言ってあげればよかった。言いたかった。
 あーちゃんはひねまがってなんかないって。 
 あーちゃんはひとりなんかじゃないって。
 あーちゃんは、透明人間なんかじゃ、ないんだって。
 今さらだ。ほんとうに今さらだ。
 僕は知らなかった。わからなかった。気付いてあげられなかった。最後まで。本当に最後まで。何もかも。
 わかっていなかった。何ひとつ。
 ずっと一緒にいたのに。
 僕があーちゃんをちゃんと見ていなかったから、僕があーちゃんを透明にして、彼の見る世界を透明にしたのだ。
 僕が彼の心に触れることができていたならば、あーちゃんはこんなもの書かなくても済んだのだ。わざわざ人目につかないところに隠して、こんなものを、こんなものを僕に読ませなくても済んだのだ。
 僕は、こんなものを読まなくても済んだのに!
 あーちゃんがたとえ、ひねまがっていても、ひとりぼっちだったとしても、透明だったとしても、それがあーちゃんだったのに。あーちゃんはあーちゃんだったのに。あーちゃんの代わりなんて、どこにもいないというのに。
 ひーちゃんは今も、あーちゃんのことを待っているというのに。
 あーちゃんはもういないのに。全部嘘なのに。僕がついた嘘なのに。あんなに笑って、でも少しも楽しそうじゃない。空っぽのひーちゃん。世界は暗くて、壊れていて、終了していて、破綻していて、もうどうしようもないぐらい完璧に、歪んでしまっているというのに。それでも僕の嘘を信じて、あーちゃんは生きていると信じて、生きているというのに。
 僕はずっと勘違いをしていた。
 あーちゃんが遺書に書き残した、「僕の分まで生きて」という言葉。
 僕はあーちゃんの分まで生きたら、僕があーちゃんの代わりに生きたら、幸せになるような気がしていたんだ。あーちゃんの言葉を守っていれば、ご褒美がもらえるような、そんな風に思っていたんだ。
 あーちゃんはもういない。
 だから、誰も褒美なんかくれない。誰も褒めてなんてくれない。褒めてくれるはずのあーちゃんは、もういないのだから。
 本当の意味で、あーちゃんの死を理解していなかったのはひーちゃんではなく、僕だ。
 ひーちゃんはあーちゃんの死後、生きることを拒んだのだから。彼女はわかっていたのだ。生きていたって、褒美なんかないってことを。
 それでも僕が選ばせた。選ばせてしまった。彼女に生きていくことを。
 あーちゃんの分まで生きることを。
 褒美もなければ褒めてくれる人ももういない。
 それでも。
 でもそれでも、生きていこうと。生きようと。この世界で。
 あーちゃんのいない、この世界で。
 いつだってそうだ。
 ひーちゃんが正しくて、僕が間違っている。
 ひーちゃんが本当で、僕は嘘なんだ。
「最低だな……僕は」
 あーちゃんにもひーちゃんにも、何もしてあげられなかった。
   「あーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
 廊下どころか学校じゅうにまで聞こえそうな大絶叫を上げて、帆高が大きく伸びをした。
 物思いにふけっていた僕は、その声にぎょっとしてしまった。
「終わったあああああああああああああああーっ!」
「うるさいよ……」
 僕が一応注意しておいたけれど、帆高に聞こえているかは謎だ。
「終わった終わった終わったーっ!」
 ひゃっほぉ! なんて言いながら、やつは思い切り保健室のベッドにダイブしている。舞い上がった埃が電灯に照らされている。
「帆高、気持ちはわかるけど……」
「終わったー! 俺は自由だああああああああーっ!」
「…………」
 全く聞いている様子がない。あまりにうるさいので、このままでは教師に怒られてしまうかもしれない。そう、ここはいつもの通り、保健室だ。帆高のこの様子を見るに、夏休みの課題がやっと終わったところなのだろう。確かにやつの手元の問題集へ目をやると、最後の問題を解き終わったようだ。
 喜ぶ気持ちはわかるが、はしゃぎすぎだ。どうしようかと思っていると、思わぬ人物が動いた。
 すぱーんという小気味良い音がして、帆高は頭を抱えてベッドの上にうずくまった。やつの背後には愛用のスケッチブックを抱えた河野ミナモが立っている。隣のベッドから出てきたのだ。長い前髪でその表情はほとんど隠れてしまっているが、それでも彼女が怒っているということが伝わる剣幕だった。
「静かに、して」
 僕が知る限り、ミナモはまだ帆高とろくに会話を交わしたことがない。これが僕の知る限り初めてふたりが言葉を交わしたのを見た瞬間だった。それにしてはあまりにもひどい。
 ミナモはそれだけ言うとまたベッドへと戻り、カーテンを閉ざしてしまう。
「……にてしても、良かったね。夏休みの宿題が終わって」
「おー…………」
 ミナモの一撃がそんなに痛かったのだろうか、帆高は未だにうずくまっているままだ。僕はそんなやつを見て、そっと苦笑した。
 僕は選んだのだ。
 あーちゃんのいないこの世界で、それでも、生きることを。
 ※(4/4)へ続く→https://kurihara-yumeko.tumblr.com/post/649989835014258688/
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kconasu · 5 years
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パラサイト 半地下の家族(少しネタバレアリ)
2019年/韓国/カラー/132分
 カンヌ国際映画祭でパルム・ドール、米アカデミー賞で作品賞を受賞した韓国映画「パラサイト 半地下の家族」を遅ればせながら映画館で見てきました。
 キム一家は全員が失業中。一階と地下の中間のような半地下に住んでおり、窓も普通の住居なら足元の換気用に使うような小さな物があるだけの劣悪な環境であった。
 長男ギウ(チェ・ウシク。「新感染ファイナルエクスプレス」)は大学受験に何度も失敗している。そんな彼に友人で大学生のミニョクが訪れる。会社社長の娘ダヘ(チョン・ジソ)の家庭教師をしているが、自分が留学するのと、ダヘに惚れているので彼女を奪いかねない大学の同級生には任せられないのでいない間の代理をギウに任せたいという。
 ギウは美術大学を目指している妹のギジョン(パク・ソダム)に頼みソウル大学の入学証明書をネットカフェで偽造させ、それを持って日本で言うと芦屋の高級住宅地のような社長宅を訪れる。家政婦のムングァン(イ・ジョンウン。「焼肉ドラゴン」)が出迎え、母親のヨンギョ(チョ・ヨジョン)と面接。早速ダヘの授業を行い好感触を得て正式採用となる。
 ヨンギョにはダヘの他にダソン(チョン・ヒョンジュン)という小さな息子がいる。ダソンは絵が上手いのだが少し不思議なところがありそれが絵に反映されているようにも見える。心配しているヨンギョに対しギウは妹ギジョンをアメリカ帰りの遠い親戚で美術カウンセラーというウソの設定をとっさに思いつき推薦、ギジョンもこの家で働くことに事に成功する。同じような手口で父親ギテク(ソン・ガンホ)と母親チュンスク(チャン・ヘギン)もこの家で働くことになっていくのだが…というお話です。
【公開から時間が経っていますが、アカデミー賞受賞をきっかけに公開規模が大きくなっているのでこれからの人のためにネタバレはしないように、でも物語の構造上ヒントになる程度は触れざるを得ないので注意を】
 なるほど!これは傑作なのも解ります!出てくる家族・キャラによって目線を変えると喜劇になったり、悲劇になったり、ホラーになったり、社会派になったりと色んな色を見せてくれるんですが、これらを行ったり来たりする事で「どれが本当の筋なんだろう?」と迷うのが気持ちいいし、楽しい。
 僕が見終わった後に他のお客さんから「ちょっと長い?」「思っていたほどでは…。」という声が聞こえたんですが、それも理解できる所があります。さすがに他のお客さんがどう考えてどう見たのかは頭の中を覗けないので推測でしかないのですが、先ほどの幾つかの筋を行ったり来たりすることが出来ずに一本道固定で行ってしまったか、もしくは数本つかみ損ねたんじゃないかな…。僕の持論ですが「映画・演劇は2時間を超えた時点で一分ごとに観客のハードルが上がっていく」というのがあります。今作は上演時間132分ですから、なにか観客側が映画の面白い仕掛けをつかみ損ねると後はキツイだけというのも解るんです。これから見るという人はなるべくポスター等から先入観を持たずに「柔らか頭」で楽しんで欲しいと思います。
 扱うテーマとして韓国ローカルの問題なのに何故こんなに国際的に評価されたかを考えてみると、ソン・ガンホ一家の貧困と富裕層の格差問題が世界的に共有出来る問題であることは勿論なんですが、言葉がわからなくても観客がなんとなく伝わる描き方をしているのも大きいと思います。ソン・ガンホ一家が収入が増えた事で飲んでいるお酒が日本で言うところのストロングゼロみたいな物からサッポロビール、ウィスキーと格が上がっているのも解るだろうし、それぞれの舞台となるところが現実では別の場所としても、物語の構造上「所得というそれぞれの層」を登ったり降りたりしているだけなので韓国の土地勘がないと解らない、という事が無い。またそれぞれの家族が北欧神話や「指輪物語」のようなので無意識に理解出来ているのも大きいかも。社長一家のどこか浮き世離れした感じは天使達のいる天上界のようだし、ソン・ガンホ一家は人間界。隠し球の○○は「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラムかな?物語のきっかけがパワーストーンのような石から始まったのも神話的だし、神話的だからこそラストに関わるそれぞれの行動について現在の法律うんぬんを乗り越えた世界の話になっているのて、(100%は難しいとしても)その決着の付け方に納得できたんだと思います。
 パルム・ドールもアカデミー賞作品賞も取ったということで堅苦しい作品という感じがするかもしれないんですが、上映時間の前半半分はコメディです。笑って楽しめるし、なんなら悲惨な面も出てくる後半も笑える人は笑えるかもしれないです。ウィキペディアにある「ブラック・コメディ」というジャンル付けは上手いこと言ったと思います。あ、でもウィキはオチまで書いているのでまだ見ていない人は要注意です(笑)!
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cinemastylenews · 6 years
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『貞子』特報映像解禁
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見ると1週間後に呪い殺されるという「呪いのビデオ」の恐怖を描いた鈴木光司のホラー小説を原作に、中田秀夫監督が映画化した『リング』(98)。ビデオテープを介して呪いが拡散されていくという衝撃的な設定は全観客を震撼させ、のちに続くJホラーブームの火付け役となった。さらに、長い黒髪に白いワンピースをまとい井戸やテレビから這い出る“貞子”の姿は「日本で最も有名な怨霊」として全世代に圧倒的な知名度を誇る存在となった。 それから20年─、時代の変化と共に恐怖の形状を変えながら、常に日本のホラー映画界を牽引してきた『リング』シリーズ最新作『貞子』が、若手実力派女優として躍進著しい池田エライザをヒロインに迎え、中田秀夫監督率いる伝説のオリジナルチームの手で新たに映画化!5月24日に全国公開となる。 早くも、ホラー映画史上No.1シリーズ最新作への注目が集まっている中、2月27日、特報映像が解禁!!
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今回公開された映像では、主演の池田エライザ演じる心理カウンセラーの茉優(まゆ)の弟で、YouTuberの和真(かずま/清水尋也)が火事で焼け焦げた団地の一室へと潜入する自撮り映像から始まる。立ち入り禁止の室内で壁一面に貼られたお札(ふだ)が映し出された直後、和真が何かを発見し、驚いた表情を最後に、映像が乱れる―動画サイトでその映像を見ていた茉優が映像をコマ送りで巻き戻すと、和真の背後に何やら怪しい影が……そこに写っていたのは長い黒髪に白い衣装をまとった貞子の姿だった! そして「きっと来る~♪」でおなじみの初代『リング』の主題歌を現代的にアレンジした「feels like`HEAVEN'」が流れ出すと、貞子が井戸から這い出す “呪いのビデオ”が映し出される。 不気味な日本人形、道路に横たわる女の死体、茉優と一緒に和真を救い出そうとする祐介(塚本高史)の必死の形相、洞窟の中に佇む謎の少女の姿…次々と現れる不穏な映像、さらにラストシーンでは白い手が恐怖に慄く茉優の顔をわしづかみにする! 見たら呪われる『リング』から、撮ったら呪われる『貞子』へ─ 恐怖は、進化する!また「feels like`HEAVEN'」を圧倒的に歌い上げるアーティストは一体誰なのか!?今後の発表に乞うご期待! ▼ S T O R Y 病院で心理カウンセラーとして働く茉優(池田エライザ)は、警察によって保護されたひとりの少女を担当する。一切の記憶をなくし、自分の名前すら言えない少女と向き合う茉優だったが、次第に彼女のまわりで奇妙な出来事が起こり始めるー。一方、WEBマーケティング会社に勤める祐介(塚本高史)の薦めでYouTuberとなった、茉優の弟・和真(清水尋也)は再生回数の獲得に焦るあまり、心霊動画を撮ろうと、死者5人を出したある団地の火事跡に忍び込むが…
【作品情報】 『貞子』 ■キャスト:池田エライザ 塚本高史 清水尋也 姫嶋ひめか 桐山漣 ともさかりえ ■原作:鈴木光司「タイド」(角川ホラー文庫刊) ■監督:中田秀夫 ■脚本:杉原憲明 ■配給:KADOKAWA 情報提供:NPC ©2019「貞子」製作委員会
5月24日(金) 全国ロードショー
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kanglo · 1 year
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創造性をひらく 〜アートによる自己探求の世界〜2023年4月28日(金)19時30分時〜21時 チケット:https://peatix.com/event/3553275/view https://www.facebook.com/events/732821818627093 「やりたいことはなんですか?」 このシンプルな問いに、多くの人が困った顔をします。 子どもの頃にあったたくさんの夢や希望は、大人になってどこかに置き忘れてしまったようです。 アートというと学校教育の影響なのでしょうか、多くの人が美術館に飾られている作品をイメージします。 実は、アートは、太古から存在し、人びとがお互いに結びつくために、そして自然の力とつながるために用いられていました。 踊りと歌は感情やエネルギーを解放し、コミュニティーの精神的な結びつきを強め、視覚芸術は、イメージとメタファーを伝えるものでした。 アーティストの千住博氏は、「芸術とは分かり合えない人たちと分かり合う手段であり、本来人間がする行為はすべて芸術的行為である」と言っています。アートは生きる上で無くてはならない大切なものなのです。 アートを表現する方法は、「創る」、「描く」、「奏でる」、「書く」、「動��」、「分かち合う」、などさまざまですが、これらの方法を使って、見えない何かを感じるままに表現することで、本来備わっている創造的な能力を再発見し、自由な自己表現で創造性を探求する世界がひらかれていきます。 この講座では、その素晴らしい「Creating ART Awakening」の世界について私の実体験などを含めたお話と、実際のワークやエクササイズを体験していただきます。普段、触れることのない自分の心の奥に眠る「何か」と出会えるかもしれません。 <内容 >    ・アートによる自己探求の世界    ・クリエイティビティ・エコロジー・スピリチュアリティ    ・創造力を高めるエクササイズ    ・イメージと一体になるエクササイズ    ・スモールセッション(直感を描くワーク)    ・質疑応答 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ ■日程:4月28日(金曜日) ■時間:19:30-21:00 ■参加人数:15人限定 ■受講スタイル:Zoomオンライン講座 ■持ち物:絵を描きますので、筆記用具(紙とマジックペン)をご用意ください。 ■受講費:1500円(税込) チケットのお申込みとお支払いは「peatix」よりお願いします。 https://peatix.com/event/3553275/view ※正式申込後のキャンセルはご遠慮いただいております ※やむを得ずキャンセルされる場合は、必ず事務局までご一報ください ■講師:森夕花 ライフコーチ/アーティスト/カングロ(株)取締役執行役員 尚美高等音楽学院ピアノ科卒業 京都芸術大学芸術学部卒業 ピアノ、声楽、シナリオ制作、映像表現、ジャズダンス、日本舞踊などを通して自己表現を学ぶ。1993年ドイツ、イタリアへの留学。その後、心理学、哲学、美学、代替医療(中医学・ヒーリング)などを学び、カウンセラー、ヒーラー、企業のライフコーチとしてセッション、研修を行う。現在、「大人のためのアート思考講座」「Philoarts研究会」を主宰している。 ■【ダイジェスト版サービス動画】 ★既存の枠の限界ぎりぎりへ一歩踏みだす〜アートシンキング スプリングセミナー20230316 https://youtu.be/u-8BgGK5Wpo ★なぜビジネスにアート思考が必要なのか?世界の見方を変えるアート思考/第16回Shock Coherent Innovation Club(SCIC)オープンダイアログ20221209 https://youtu.be/vFnykrdzwt4 ★「センスオブワンダーとアート思考/真のウェルビーングを探究する」第5期ショック・コヒーレント基礎講座⑦(2022年12月6日) https://youtu.be/hMHQi2c87eM ■プライバシー保護方針: https://www.kanglo.co.jp/privacy.html ■主催:フィロアーツ研究会/カングロ株式会社 https://www.kanglo.co.jp協力:SDGs超実践者委員会/イノベーションサロンZ/システムD研究会/ショックコヒーレント・イノベーションクラブ/セブラルメディテーションの会/HOOPS!/ザッポス研究会/サステナ塾#アート思考 #アートシンキング #デザイン思考 #カングロ #森夕花
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yuyurigi · 2 years
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『かんもくの声』と『話せない私研究』と『家族不適応殺』読んだ
『かんもくの声』(入江紗代)
自分が人生ドロップアウトした原因、「喋れない」が1番の理由だから場面緘黙症の人の話は共感持って読めることが多い。でも、緘黙症の人の話でよく聞く小学校で全く喋れなくて苦しい思いをした経験はない。大人しい子供ではあったものの発表はできたし友達とも喋れてたし、緘黙症レベルの喋れなさではなかった。でも『かんもくの声』は作者がグレーゾーンの緘黙症らしく、喋れなさがめちゃくちゃ強いわけではないので共感するところが多かった。
話してみたい人と出会っても、話せない。伝えたいことがあっても、伝えられない。してみたいことがあっても、人と関わることであれば、できない。だから、関心のないフリをする。気にしていない素振りで通り過ぎる。(p.58)
わかる
話せれば一瞬で片付くことなのに、話せないために長い時間を要することもある。不安が強いせいか、なかなか動き出せず、主体性や積極性ももちにくい。(p.58)
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話せないから、学校で困ったときに誰かに頼るという選択肢がない。忘れ物をはじめ、いろんなことを自分だけで解決してやっていかなければならないというプレッシャーが強い。(p.70)
わかる
ほんの些細なことでも、口に出して誰かに聞いてもらうと心が軽くなるという経験がほとんどない。他者と接しないため、思考や視点が変化することがない。何とか自己解決するしか方法がないというところに、追い込まれる。(p.106)
わかる
中学生になると、私はいつも泣いていた。些細なことでよく涙を流した。泣くのは、部屋にひとりでいるときが多かった。(中略)夜は眠れなくて、朝は起きられない。(p.112)
わかる
躁状態の私は、今まで場面緘黙でできなかったことのすべてをやろうとした。 (中略) 私は大学構内で急に叫び出したり、ファーストフード店やカフェで知らない人に声をかけたり、初めて会った人とカラオケで盛り上がったり、古着を100着くらい買い漁ったり、偶然出会ったサークルに関わったりしていた。躁の力は私にありえない社交性を発揮させる。私はどんな人にも笑いかけ、軽い調子で話しかけた。別人だった。(p.137)
わからない
本出せるだけのエピソードを書けるだけあって、行動力がある人の話だと思った。「どうやって話せるようになれたのか?」についてはぼんやりとした書き方しかされてない。そこが1番知りたかったのにな。これをしたから治ったみたいな決定的なことはないと書かれていたけど、躁転がチートに思えた。躁状態になったことでいろんな人に自ら話しかけることができてパートナーを獲得してるのは大きいと思う。そのあと精神病院に入院してるのが良くないけど、普段だったらできないことが出来るようになるのって良いなーと思った。
『話せない私研究 大人になってわかった場面緘黙との付き合い方』(モリナガアメ)
面白かった。『かんもくの声』と同じように本出せるだけあって行動力あるなと感じるエピソードが多い。違和感のある仕事を辞めて別の仕事に転職するところとか、場面緘黙症の漫画を描いてる上での不安を友達に伝えるところとか、合わない家族から離れるために引っ越すところとか。
夜勤のバイトを始めたら、バイト仲間に作者と同じように喋るのが苦手な男性もいて、でも他のバイト仲間から「初対面の人と話すのが苦手みたいだけど面白いやつだよ〜」と受け入れられてる話がよかった。社会生活につまづいた人が集まった職場だったおかげで、作者も精神的に追い込まれることなく仕事ができてて、そういうゆる〜っとした場所があるのは良いよね。
カウンセリングに行って、自分のこと話してるエピソードがすごかった。私自身は自分の感情を言葉にすることが出来ずカウンセリングがまったく出来なかったから。カウンセリング続けてる中でカウンセラーさんと話が噛み合ってないなと思ったときに、話が噛み合ってないと思ってることやカウンセラーさんにどんな対応をしてほしいのかを話してるエピソードもすごかった。ものすごく高度なことやってるよ。
この単行本の最後では、必要なときには感情を出して怒れるようになっていた。すごい。緘黙症に限らず、なかなか出来ることではないよ……。
心の中をその人自身が分析して掘り下げていく話が好きなので、このエッセイ漫画もそういう要素が多くて面白かったです。
『家族不適応殺 新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像』(インベカヲリ★)
無差別殺人を起こした22歳の若者のあまりにも若者っぽさのなさが面白かった。犯人が著者に送ってくるよう求めてくる本が『枕草子』『今昔物語集』『徒然草』等、堅い文学作品ばかりだった。犯人の書く文章も若者っぽさがない。
「日本全国一万余りのホームレス同胞のためにも、余は如何にして人殺しとなりし乎、を世間に公表することが私の遺し得る最大遺産となるだろうが、あぁ、それでもやっぱり私は無期刑にならなければなりません。先人のホームレスの方々の尊い血と涙によって、今日のホームレスを取り巻く社会は築き上げられましたが、私はその��になることは、私欲によってなることができないのです。公や私か、どちらかを選ぶべきか。この公表して、有期刑になっても、私はもうホームレスに戻ることなくすぐさまの犯罪を為すほかないのだから、もう何人か殺すよりはここで公表せずに無期刑になったほうが、目先では私だが、遠目には公ではないか。刑務所に入らないという選択肢はないのです。ようするに、裁判が終わってからなら公表できるのですが」(p.51)
どういう育てられ方をされたかによって思想にどんな影響があるのか分からないけど、あんまり良くない生育環境が影響してるのかなとは思った。祖母から虐待されていたようだけど、犯人自身あまり語らない。もちろん祖母も語らない。育児に関わってない母方の祖母や実の母親は著者のインタビューに答えてた。
子供のときから刑務所に入ることに執着していて、そのために殺人をする。初めての殺人も冷静に実行した。でも無差別殺人してもなお関係を続けてくれる友達や恋人がいるっぽいのが不思議だった。
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takeuchiyoshihiro · 2 years
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ご自分の心身が安定し、心地よい状態が増えてくると、悩み解決や夢の実現が加速しだします。自然と人間関係や環境もよくなり、思い描く希望や夢をどんどん実現させていきやすい人生になります。主役も脚本作りも監督も……全部自分が好きなようにやっていいんだよって自分にOK!をだしてあげて、ドラマや映画でも楽しむように、ご自分の人生ドラマも存分に楽しめるようサポートさせていただいております。 #くれたけ心理相談室入間支部 #渡辺恭代 #心理カウンセラー (埼玉【くれたけ心理相談室】) https://www.instagram.com/p/CjP7unbOac0/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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funnybunny-tarot · 2 years
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⁡ 【ふぁにばに💫Weekly Reading 2023年1/9〜1/15】 ⁡ 皆さんこんにちは😃 明日月曜日から1週間のリーディングです✨ 皆さんの節目の月っていつでしょう。 誕生日だったり、日本にいると4月なんかも節目になりやすいですよね。お仕事によっては10月とか。 1月は年が変わって最初の月ですので、生活様式が違えども多くの人にとって節目だと思うのですが、何か計画を立てたりされましたか? 学校や習い事も4月に始めることが多いのかもしれませんが、計画だけは今のうちから立てて準備しておくのがいいのかもしれませんね。 一週間の運勢というよりはこの先に備えるそんなリーディングとなりました。 よろしければお付き合いください。 ⁡ それでは、よりよい1週間でありますように💖 ⁡ まずは深呼吸をして✨ A B C の3枚のカードから気になるものを1つ選んでください。 結果は横にスライドして見てください。 ⁡ 3択なので気に入った部���だけフォーカスして、ワクワクをキープしてもらえるとうれしいです😊 ⁡ ⁡ 画像では読みにくい方は下の方に解説を記載しておりますのでこちらで読んでください。 ⁡ ⁡ ⁡ 【解説】 A:仲間や周りの人たちとリズムを合わせて物事を進めるとスムーズに展開していきそうです。自分がなりたい理想の先輩や師となる人がいる場合は、できる範囲で自分も同じことをして自分の可能性をひろげていきましょう。 年末年始の楽しい気分を引きずっている人やダラダラと過ごしてしまった人は気分を引き締めて新年のスタートだということを意識してください。生活のリズムを整えつつ自分の理想を具体的に思い描いてみましょう。またやりたいと思っていることがあれば早く手をつけてください。来週から来月からと思っているとあっという間に1年経ってしまいそうです。 セルフケア:無限の可能性に心をひらくよう意識して行動する。 ⁡ ⁡ B:必要とする援助を受け取れるエネルギーのなかにいるようです。そう感じられない場合は情熱だけで現実的な計画が立っていないか、あなた自身がするべきことをしていないのかもしれません。計画を見直し、できることを一つ一つしていくと自分に必要な支援が何か、支援してくれる人は誰かが見えてくるはずです。状況によっては自分から助けを求めることも必要です。また、あなたの支援を必要としている人に手を差し出すことも忘れずに。今週は思慮深く一歩一歩目標に向かう気持ちが飛躍のチャンスを引き寄せそうです。 セルフケア:目標や夢を視覚化する。写真や画像を切り抜いて壁やボードに貼ったりノートにまとめても楽しいですよ。 ⁡ ⁡ C:自分自身や置かれている状況を把握する時期がきています。それは暗に抜け出すべきことがあることを意味しているかのよう。自分の視点だけでなく他人からなど多角的な視点で現状をとらえることが重要です。常に俯瞰して見る癖をつけておくことで自分の取り組むべき課題も見えてきそうです。すでに課題だらけだったり選択肢が多すぎて悩んでいるという人はゴールがどこにあるか明確になり、計画的に集中して取り組むことが容易になるでしょう。自分自身で誓いを立てて長い道のりを歩いていくようなイメージがあります。何年かかけて取り組むプロジェクトを見つけ良いスタートを切ることができそうです。 セルフケア:経済状況の把握(毎月の必要経費、ローンや投資の見直し) #タロット占い #占います #占い鑑定 #今週の運勢 #1週間の運勢 #1月の運勢 #セルフケアリーディング #自己対話 #占いカウンセラー #占い好き #タロット大好き #オラクルカード #タロットリーディング #カードリーディング #運勢 #自分探し #自己発見 #weeklyreading #ウィークリーリーディング #未来を楽しむ #bixtarot #thesacredselfcareoracle ⁡ https://www.instagram.com/p/CnJXE_uyoYu/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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