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#水面に垂れた枝が好き
yuriponz · 2 years
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美しい夕暮れ時を
大きな池のある公園で過ごした
歯医者の予約時間にはしばらく間があった
垂れた樹の枝が 水面につくかつかないか そこがいい
風で水が揺れるのも またいいんだ
I spent a beautiful evening in a park with a large pond.
I had a long time before my dentist appointment.
I liked the way the hanging branches of the trees seemed to touch the water, but did not.
I love the way the water bobbed in the wind.
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ichinichi-okure · 9 months
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2024.1.6sat_tokyo
鳥の声で目が覚めた。ちゅんちゅんちゅん。こんな朝の起き方理想的すぎないかと思うのだが、朝、雀がめっちゃ庭に来る。ちゅんちゅんちゅん。
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と言っても今は10時、正月の名残ということで昨日はわざと目覚ましをかけずに寝た。わざとじゃなく1月3日は目覚ましをかけ忘れて、新年最初のイベントには遅刻した。
昨日も朝から稼働した担当イベントの後に23時までコワーキングのラウンジでご飯も食べずに仕事した。えらい。帰ってから夜中に能登のニュースをずっと見てしまったので眠い。昨日は好きな人たちとたくさん話したし、地味に疲れて本当に体が動かないので、2度寝する。 11時にむくっと起きる。昨日水につけておいた小豆を炊く。大きい小豆のお汁粉大好き。いつも一応ちゃんと飾るお飾りも鏡餅も、なんだか気持ちが乗らなくてできなかったので、鏡餅用に買った餅を飾らないまま焼く。切り込みも入れたのに、ちくびみたいなお餅が焼けてしまった。おもろいな〜。
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来週は甲府にも行くし(楽しみにしてた天然ラジウム増富温泉・不楼閣にいく!)、夜もずっと予定があるので、今日明日はいろんな仕事を終わらせておきたいので頑張る。
15時、また動けなくなって地面に横になる。布団は危険だからだめ。こんな日は結構珍しいのだが、頭が考えることでパンクしてるのも影響してる気がする。無理すぎる。目を瞑る。考えることがたくさんある。GAZAのこと、戦争のこと、能登半島のこと、自分のこと、家族のこと、仕事のこと、近い未来のこと。
こういう時は音楽も、映画も、色々を見るのがキャパオーバーで難しくなる。なので家で作業する時はずっと無音。だけど、写真だけはみたい気がしていて、写美で始まったホンマタカシさんと、 松蔭美術館の牛腸茂雄さんや瀧口修造さんの展示は見逃さずに行きたいとぼんやり思う。
身体は地面に垂直のまま、石川県輪島市の知人である漆工の桐本滉平くんのインスタのストーリーをチェックする。今回の地震で、代々守られてきた、明治時代に工房として建てられた自宅が全壊全焼したと投稿していた。リアルな景色に目を覆いたくなるけれど、ニュースでは得られない、桐本くんのまさに今を切り取っている投稿を見ながら、今できることを考える。といっても寄付くらいしかできないのかもしれない。でも、こうやって遠くでも想うことができること、情報が共有できる時代というのは、本当に希望も多くある。 桐本くんは元旦から今もずっと、輪島の未来や、会ったことのない誰かを救うために、全力で動いていて、避難所のこと、道のこと、今この瞬間のみんなが必要な情報をSNSで発信し続けている。きっと本当に多くの人がこの投稿に助けられている。
私の1/1の16時6分は、埼玉のおばあちゃんちで10数人の親戚一同で集まっている時だった。お寿司を食べて、ビンゴ大会の手前でこの地震が起きた。まずはじめに私の携帯が聞きたくない大きな音で鳴った。その30秒後くらいにみんなの携帯が鳴って、すぐ地震が起きた。自分の携帯にはYahooの災害アプリが入っていて、画面には36秒後に地震が起きますと書いてあった。たった30秒だけれど、みんなの携帯とは30秒の差があったのだった。親の携帯にもアプリを入れなければ。そのままテレビをつけて、地震の情報を流しながらみんなで過ごした。私はXを見ながら地震や津波の情報を集めまくる。石川県には大事な友達たちもいる。途中お母さんが、血圧が高めで眩暈がすると横になりに寝室に行ったが、私は変わらず画面に張り付けになっていて、横にいたいとこの旦那のわたるくんが「ニュースも気になるけど僕は寝室の方が心配だよ」と言ってくれて、まさに…と思って、寝室に様子を見に行った。気持ちを落ち着かせながらその場にはいたけれど、帰る前に寝てた身体を起こして、お母さんから渡された”幸せが訪れますように”と書かれた封筒には3万円とビール券が入っていて、北の国からの泥だらけの1万円札くらい使えねえよ…………………………。とか考えながら、帰宅する電車の中でいろんな気持ちになり小さくバレないように泣いてしまった。
地震のSNSのこと。尊敬する、信頼する人たちからの情報はなるべく信じたい。そうなのだけど、発信をすることについて、映画監督の枝さんが信憑性の話をしていて、シェアができない、というようなことをSNSに綴っていた。良心を騙すような、いろんな詐欺も起きていて、ちゃんと調べてから行動したいと思いつつ、今は瞬発力なのではと思ったり、寒い季節がやってくるよなあと、頭がごちゃごちゃする。寄付について考えているとき、わざわざの平田はる香さんが「被災地に感情移入しすぎて普段の生活を失わないように。寄付はできる範囲で継続的に。1万円を一回より千円を10回百円10回でも。長期間にわたって支援しよう」と書いていて、まさにそう、1回で満足しないで、何度でも、と頷いたり。でも、自分の暮らしもちゃんとしなくちゃとか、ぐるぐるする。
ガバッと起きて、下北沢ボーナストラックに向かう。自転車で10分ちょっと。ギャラリースペースではカレンダーマーケットが開催中で、友達や自分がお誘いした出店者さんがいるので、挨拶をしに。到着してすぐにミヤジが良いカレンダーを案内してくれておもろい。ビール飲んで、ゲラゲラしながら、出店中のヤマグチナナコちゃんと、SAITOEさんに阿部龍一ブースの良さを発表して満足す���。阿部の作品や思考は本当に素晴らしい。
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同施設内にあるキッチンスペースでは、今日は養生家の鈴ことさなえさんと、mizudoriのまみさんが出店していて、場所を管理しているりさPが、紹介したいと言って連れて行ってくれた。以前山梨の0-siteで開催されたイベントで、ちまきとホットワインを購入したことがあって、さらに昨年末にeatrip soilで開催のイベントでも見かけて気づいてくれていたらしく、その話もしつつ嬉しい再開。美味しい白味噌の雑煮と、出汁割り、おこぼれで微発泡の日本酒、出汁もご馳走になる。残り福。身体にあったお出汁や日本酒のことをお話しして、一息つく。ほっとする。今年一緒に何かやりたいな〜とお話する。嬉しい。
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続けてラウンジで残って仕事をしようと思ったけど、真っ直ぐ帰宅する。帰り道、怒鳴りながら自転車を漕いでる人がいて、「こわ〜」と思いながら、私が動線を塞いだようになった瞬間に(絶対に悪くない)罵倒されてしまったが、心を無にして道を変えたら、矛先がなくなったからか、さらに大きな声で背中越しにまた罵倒された。さらに無になって大きく深呼吸して、「あの人にもあの人なりの理由があるのだ」とほんの少しだけ思考して、記憶装置から抹消した。毎日いろんな人がいろんなことを抱えて生きてる。
さっきお雑煮食べたので、夕飯は野菜だけのサラダにする。菜の花が美味しいよ〜。そのまま残った仕事をしながら、明日も担当のイベントがあるので早く寝なくちゃとお風呂に入ろうと思ったところ、建築集団 々の野崎将太さんが、インスタライブをしていたので開く。実際に野崎さんは地震が起きてすぐに被災地に向かっていて、現地で簡易トイレを作ったり、生のその日の様子をレポートしつつ、今何をするべきなのかを投稿に残していた。野崎さんとは1回しか会ったことがないけど、仲の良い友人たちが信頼している人で、場作りも含めて作る建築は本当にかっこいいなあと思う。人としても。今回はあやおさんという実際に被災をした方と話す機会を設けていて、報道やSNSで流れていることと、実際に体感したことの違いや、これから起こりえること、今実際に起きていることなどを話していた。現状、今は被災した家に侵入する盗難が多発しているらしく、家を守るために車中泊して見張っている人も多くいるという。被災地が渋滞になるから、ボランティアに来ないでくださいという投稿もよく見るけれど、実際緊急物資などは、一般の人が通れない大きな道を使っているので、現状実際には関係ないこと、スカスカの道もあること、言ってるようにすごく渋滞している道もあること、だけどそれは明日にはわからないこと、被災地には本当に若者がいないことなどを丁寧に話してくれた。これから雪深くなり、外に出れていた人が避難所の中だけで過ごすようになることでのストレスのことなど、本当に今起きていることを話してくれていた。
あと、桐本くんが、地震直後、楽天モバイルだけが使えたことや楽天のキャリアが一番先に避難所に到着して救われたことを書いていて、忘れないようにしようとか。災害メモ作らなきゃとか。色々また巡ってしまい整理する。野崎さんは、阪神淡路大震災の時の経験が、今回の行動にもつながっているというようなことを話していた。身近な友達のアグネスも阪神淡路を経験していて、出かけるときはコンセントを全て抜くと話していた。私は3.11の時も京都に住んでいたので、大きな地震は経験したことがない。
お風呂に入った後に、GAZAのことを発信してくれている波田野州平くんのストーリーもチェックする。自分じゃ拾えない情報を集めてくれて、ずっと発信してくれている。戦争も本当にやだよ。自分にできることも考えるけど、もうちょっと勉強をすることもしなくては。自分は無知すぎる。 (そういえば1/13-19まで下高井戸シネマで2019年作の「ガザ 素顔の日常」という映画が上映される!見なければ)
お正月に起きたいろんなこと、秋から続く悲しい出来事、全部ぜんぶ終わりますように。願うし、動きたいし、できること考えたい。でも、まずは自分が悲しくなって倒れないように、心のケアもしつつ。メディアからも距離をとることをちゃんとして、一人で考えないで、隣の誰かと話すこと。会話して安心すること、みんなが考えてることを知ること。何もできなくてもちゃんと想ってるだけでもいいと思う。あとテンション上がりすぎないように、ちょっと落ち着くこと。余裕が無くならないように、自分のことも考えること。深刻になりすぎないように日常を過ごすこと。この日記も、そういう安心の場になるといいなといつも思う。日常をみんなに綴ってもらえるというかけがえのないこと、を、続けたいです。
元旦から文章にしたくて、自分の番じゃないけど日記を書いてしまいました。こんなことを考えながら、1m以上ある立派な泥ごぼうを夜中に炊き、ホクホクのごぼうができたよ。うまいです。幸せ。明日は楽しみにしてる新年会もあるのです。みんなに会えるの嬉しい。おやすみなさい。
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-プロフィール- 鷹取愛 東京 山ト波
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shino24x · 1 year
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生きるよすがと変わっていく話
「よすが」という言葉が好きだ。
よすがときくと、���の巣が想起される。星朧、大きな木の隅に小枝や葉を絡ませて作った小さな鳥の巣。その中には親指くらいのサイズの卵がひとつかふたつあって、親鳥が身を寄せ合って温めている。どうしてそんなイメージがあるのか、きっとよだかの星と夜すがらがいつの間にか頭の中で合体したのだろう。よすがは「拠り所」が語源だから間違ってはいない。(合ってもいない)
閑話休題。私の利き手にはたこがふたつあった。ペンの持ち方がおかしいせいで中指の第一関節の側面にできたペンだこと、フルートの練習によって小指の付け根にできたたこ(正しい持ち方をしていればフルートでたこが��きることはほぼないらしい)。そのどちらもが、わたしの努力の証として身体に刻まれたものみたいで、誇らしく思っていた。これからもこれらを抱えて、増やして生きていくのだと信じていた。
過去、私にとっての生きるよすが──希望は努力し続ける自分にあった。自分の身の丈に合わない上の高校を志望して、吹奏楽に打ち込んで、手首を痛めるくらいピアノを弾いて。何かをがむしゃらにやっている時は楽だった。不安なことを考えずに済むし、周りだって喜ぶ。そうやって生きていって、死んでいくんだと漠然と思っていた。
今の私の右手には、たこはない。ペンとフルートを持たなくなって、ゆっくりと消えていった。削れていったのか、皮膚が柔らかくなったのかは分からない。ただ、今の私は何にも打ち込めていない事実と、一部分が少しざらついた指だけが残った。あの頃どうしてあんなに頑張れていたのか、わからない。後ろを振り返ると私の姿をした私ではない違う人間が汗水を垂らしている。
今の私のよすがは、私自身の価値観を全て明瞭にすること。私の中にある全ての主観に言葉を与えること。例えば、愛とか恋とか理想とか優しさとか幸せとか正しさとか善悪とか頭の良さとか生とか死とか、そういうものに対して自分の中での定義を確立させたい。これは生産的な行為ではないし、それによって私以外の誰にも影響はしない。ただ、私の中で完結するものである。
傍から見た”私の外側”は何も変わってゆかない。たこが増えるわけでもないし、試験の点数が上がることもない。年をとるだけ。でも、ひとつ私の中の言葉に別の言葉をあてがうことができると、少し死に近づけたようで安心するかもしれない。その全ての作業が終わった時、満足して人生をやめるかは分からないけれど、裏を返せば終わらない限り生き続けることにもなる。これは私が私にかけた生きるための呪いであり、死ぬための希望である。呪いは私の首を絞め、その分私の内側をたくさんの言葉で満たしてゆく。
生きるよすがと死ぬよすがは、表裏一体なのかもしれない。
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kachoushi · 1 year
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各地句会報
花鳥誌 令和5年5月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年2月2日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
厨女も慣れたる手付き雪掻す 由季子 闇夜中裏声しきり猫の恋 喜代子 節分や内なる鬼にひそむ角 さとみ 如月の雨に煙りし寺の塔 都 風花やこの晴天の何処より 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
暗闇坂のチャペルの春は明日あたり きみよ 長すぎるエスカレーター早春へ 久 立春の市の算盤振つてみる 要 冬帝と暗闇坂にすれ違ふ きみよ 伊達者のくさめ名残りや南部坂 眞理子 慶應の先生眠る山笑ふ いづみ 豆源の窓より立春の煙 和子 供華白く女優へ二月礼者かな 小鳥 古雛の見てゐる骨董市の空 順子 古雛のあの子の部屋へ貰はれし 久
岡田順子選 特選句
暗闇坂のチャペルの春は明日あたり きみよ 冬帝と暗闇坂にすれ違ふ 同 大銀杏八百回の立春へ 俊樹 豆源の春の売子が忽と消え 同 コート脱ぐ八咫鏡に参る美女 きみよ おはん来よ暗闇坂の春を舞ひ 俊樹 雲逝くや芽ばり柳を繰りながら 光子 立春の蓬髪となる大銀杏 俊樹 立春の皺の手に売るくわりんたう 同 公孫樹寒まだ去らずとのたまへり 軽象
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月4日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
敬􄼲な信徒にあらず寒椿 美穂 梅ふふむ野面積む端に摩天楼 睦子 黄泉比良坂毬唄とほく谺して 同 下萌や大志ふくらむ黒鞄 朝子 觔斗雲睦月の空に呼ばれたる 美穂 鼻歌に二つ目を割り寒卵 かおり 三􄼹路のマネキン春を手招きて 同 黄金の国ジパングの寒卵 愛 潮流の狂ひや鯨吼ゆる夜は 睦子 お多福の上目づかひや春の空 成子 心底の鬼知りつつの追儺かな 勝利
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月6日・7日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
潮騒を春呼ぶ音と聞いてをり かづを 水仙の香り背負うて海女帰る 同 海荒るるとも水仙の香の高し 同 坪庭の十尺灯篭日脚伸ぶ 清女 春光の中神島も丹の橋も 同 待春の心深雪に埋もりて 和子 扁額の文字読めずして春の宿 同 砂浜に貝を拾ふや雪のひま 千加江 村の春小舟ふはりと揺れてをり 同 白息に朝の公園横切れり 匠 風花や何を告げんと頰に触る 笑子 枝川やさざ波に陽の冴返る 啓子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月8日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
雪を踏む音を友とし道一人 あけみ 蠟梅の咲き鈍色の雲去りぬ みえこ 除雪車を見守る警備真夜の笛 同 雪掻きの我にエールや鳥の声 紀子 握り飯ぱりりと海苔の香を立て 裕子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
東風に振る竿は灯台より高く 美智子 月冴ゆる其処此処軋む母の家 都 幽やかな烏鷺の石音冴ゆる夜 宇太郎 老いの手に音立て笑ふ浅蜊かな 悦子 鎧着る母のコートを着る度に 佐代子 老いし身や明日なき如く雪を掻く すみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月11日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
朝光や寺苑に生るる蕗の薹 幸風 大屋根の雪解雫のリズム良き 秋尚 春菊の箱で積まれて旬となる 恭子 今朝晴れて丹沢颪の雪解風 亜栄子 眩しさを散らし公魚宙を舞ふ 幸子 流れゆくおもひで重く雪解川 ゆう子 年尾句碑句帳に挟む雪解音 三無 クロッカス影を短く咲き揃ふ 秋尚 あちらにも野焼く漢の影法師 白陶 公魚や釣り糸細く夜蒼し ゆう子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月13日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
犬ふぐり大地に笑みをこぼしけり 三無 春浅しワンマン列車軋む音 のりこ 蝋梅の香りに溺れ車椅子 三無 寒の海夕赤々漁終る ことこ 陽が風を連れ耀ける春の宮 貴薫 青空へ枝混み合へる濃紅梅 秋尚 土塊に春日からめて庭手入 三無 夕東風や友の消息届きけり 迪子 ひと雨のひと粒ごとに余寒あり 貴薫
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月13日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
浅春の眠りのうつつ出湯泊り 時江 老いたれば屈託もあり毛糸編む 昭子 落としたる画鋲を探す寒灯下 ミチ子 春の雪相聞歌碑の黙続く 時江 顔剃りて少し別嬪初詣 さよ子 日脚伸ぶ下校チャイムののんびりと みす枝 雪解急竹はね返る音響く 同 寒さにも噂にも耐へこれ衆生 さよ子 蕗の薹刻めば厨野の香り みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月14日 萩花鳥会
水甕の薄氷やぶり野草の芽 祐子 わが身共老いたる鬼をなほ追儺 健雄 嗚呼自由冬晴れ青く空広く 俊文 春の園散り散り走る孫四人 ゆかり 集まりて薄氷つつき子ら遊ぶ 恒雄 山々の眠り起こせし野焼きかな 明子 鬼やらひじやんけんで勝つ福の面 美惠子
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令和5年2月15日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
吹雪く日の杣道隠す道標 世詩明 恋猫の闇もろともに戦かな 千加江 鷺一羽曲線残し飛び立てり 同 はたと止む今日の吹雪の潔し 昭子 アルバムに中子師の笑み冬の蝶 淳子 寒鯉の橋下にゆらり緋を流す 笑子 雪景色途切れて暗し三国線 和子 はよしねまがつこにおくれる冬の朝 隆司 耳目塗り潰せし如く冬籠 雪 卍字ケ辻に迷ひはせぬか雪女 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
指先に一つ剥ぎたる蜜柑の香 雪 大寒に入りたる水を諾ひぬ 同 金色の南無観世音大冬木 同 産土に響くかしは手春寒し かづを 春の雷森羅万象𠮟咤して 同 玻璃越しに九頭竜よりの隙間風 同 気まぐれな風花降つてすぐ止みて やす香 寒紅や見目安らかに不帰の人 嘉和 波音が好きで飛沫好き崖水仙 みす枝 音待てるポストに寒の戻りかな 清女 女正月昔藪入り嫁の里 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月17日 さきたま花鳥会 坊城俊樹選 特選句
奥つ城に冬の遺書めく斑雪 月惑 顔隠す一夜限りの雪女郎 八草 民衆の叫びに似たる辛夷の芽 ふじほ 猫の恋昼は静かに睨み合ひ みのり 薄氷に餓鬼大将の指の穴 月惑 無人駅青女の俘虜とされしまま 良江 怒号上げ村に討ち入る雪解川 とし江 凍土を突く走り根の筋張りて 紀花 焼藷屋鎮守の森の定位置に 八草 爺の膝捨てて疾駆の恋の猫 良江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
古玻璃の奥に設ふ古雛 久 笏も扇も失せし雛の澄まし顔 眞理子 日矢さして金縷梅の縒りほどけさう 芙佐子 梅東風やあやつり人形眠る箱 千種 春風に槻は空へ細くほそく ます江 山茱萸の花透く雲の疾さかな 要 貝殻の雛の片目閉ぢてをり 久 古雛髪のほつれも雅なる 三無 ぽつねんと裸電球雛調度 要
栗林圭魚選 特選句
紅梅の枝垂れ白髪乱さるる 炳子 梅園の幹玄々と下萌ゆる 要 濃紅梅妖しきばかりかの子の忌 眞理子 貝殻の雛の片目閉ぢてをり 久 古雛髪のほつれも雅なる 三無 老梅忌枝ぶり確と臥龍梅 眞理子 山茱萸の空の広さにほどけゆく 月惑 八橋に水恋うてをり猫柳 芙佐子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
師を背負ひ走りし人も雪籠 雪 裏庭開く枝折戸冬桜 同 天帝の性こもごもの二月かな 同 適当に返事してゐる日向ぼこ 一涓 継体の慈愛の御ん目雪の果 同 風花のはげしく風に遊ぶ日よ 洋子 薄氷を踏めば大空割れにけり みす枝 春一番古色の帽子飛ばしけり 昭上嶋子 鉤穴の古墳の型の凍てゆるむ 世詩明 人の来て障子の内に隠しけり 同 春炬燵素足の人に触れざりし 同 女正月集ふ妻らを嫁と呼ぶ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月26日 月例会 坊城俊樹選 特選句
能舞台昏きに満ちて花を待つ 光子 バス停にシスターとゐてあたたかし 要 空に雲なくて白梅すきとほる 和子 忘れられさうな径の梅紅し 順子 靖国の残る寒さを踏む長靴 和子 孕み猫ゆつくり進む憲兵碑 幸風 石鹸玉ゆく靖国の青き空 緋路 蒼天へ春のぼりゆく大鳥居 はるか
岡田順子選 特選句
能舞台昏きに満ちて春を待つ 光子 直立の衛士へ梅が香及びけり 同 さへづりや鉄のひかりの十字架へ 同 春の日を溜め人を待つベンチかな 秋尚 春風や鳥居の中の鳥居へと 月惑 料峭や薄刃も入らぬ城の門 昌文 梅香る昼三日月のあえかなり 眞理子 春陽とは街の色して乙女らへ 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
ポケットの余寒に指を揉んでをり 勝利 黒真珠肌にふれたる余寒かな 美穂 角のなき石にかくれて猫の恋 朝子 恋仲を知らん顔して猫柳 勝利 杖の手に地球の鼓動下萌ゆる 朝子 シャラシャラとタンバリン佐保姫の衣ずれ ひとみ 蛇穴を出て今生の闇を知る 喜和 鷗外のラテン語冴ゆる自伝かな 睦古賀子 砲二門転がる砦凍返る 勝利 小突かれて鳥と屋や に採りし日寒卵 志津子 春一番歳時記の序を捲らしむ 愛
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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myonbl · 2 years
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2023年3月19日(日)
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各地から桜の開花情報が届いている。それならと、拙宅から徒歩10分の<梅小路公園>へとやって来た。とくにイベントが行われているわけではないが、好天のもと芝生広場には大勢の人がシートを拡げている。ソメイヨシノはまだ開いたばかりだが、広場東端の枝垂れ桜は満開に近い。暑さ寒さも彼岸まで、どうかこのまま暖かくなってほしいものだ。
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6時起床。
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今朝の朝食は、届いたばかりの奥川ファームのパンを頂く。
日誌書く。
洗濯1回。
高校野球が始まる前に、録画番組視聴。新・にっぽんの芸能から、
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文楽「道行初音旅」〜音楽としての魅力を堪能する〜
初回放送日: 2023年3月17日
文楽屈指の名曲、その魅力を掘り下げる▽ゲストはいとうせいこう(作家・クリエーター)と桜井秀俊(真心ブラザーズ)▽錣太夫・宗助が実演家の立場から音楽的な魅力を語る
いやぁ、ゲストのやり取りが大変面白い。
選抜高校野球2日目、テレビで流しっぱなし。
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ランチ、息子たちには炒飯、ツレアイには野菜タップリ辛ラーメン。
録画番組視聴。今度は大分以前撮ったまま見ていなかった映画から
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テルマエ・ロマエ
劇場公開日:2012年4月28日
「マンガ大賞2010」「第14回手塚治虫文化賞短編賞」を受賞したヤマザキマリの同名コミックを阿部寛主演で実写映画化。古代ローマ帝国の浴場設計師ルシウスが現代日本にタイムスリップし、日本の風呂文化を学んでいく姿を描くコメディドラマ。生真面目な性格で古き良きローマの風呂文化を重んじる浴場設計師のルシウスは、ふとしたきっかけで現代日本にタイムスリップ。そこで出会った漫画家志望の真実ら「平たい顔族(=日本人)」の洗練された風呂文化に衝撃を受ける。古代ローマに戻りそのアイデアを用いた斬新な浴場作りで話題となったルシウスは、時の皇帝ハドリアヌスからも絶大な信頼を寄せられるようになるのだが……。映画オリジナルのヒロイン・真実を上戸彩が演じる。監督は「のだめカンタービレ」の武内英樹。興行収入59.8億円で2012年第2位の大ヒットを記録。阿部寛が第36回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞した。
いやぁ、大笑い。
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梅小路公園までウォーキング、37分/3.4km。
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早めの夕飯、豚肉とキャベツのクタクタ煮/フライドポテト/半熟酢卵。
明日の夕飯用に、無水地鶏カレーを仕込む。
入浴、体重は500g減、よし。
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ちち歩数は届かなかった、水分は1,940ml。
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itocaci · 6 months
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季節の変化を感じる服 - amachi. "Fluctuation Line One Piece" / "Fluctuation Line SS Shirt"
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こんばんは。
今日、家の近くの桜の木を眺めてみると、僅かだが桜が咲いていた。
本格的な桜の開花が間近に迫る頃。
そんな桜の開花の時期になると、毎年見たくなる映画がある。
映画「君の名は」でお馴染み、新海誠監督の作品「秒速5センチメートル」だ。
新海誠作品の中で、僕が最も好きな作品が「秒速5センチメートル」になる。
公開されたのが2007年ということで、振り返ると僕が大学生の頃だ。
そしてそんな「秒速5センチメートル」が、なんと3/29からリバイバル上映をしてくれるそうだ。
桜前線の北上に合わせて上映をするそうで、九州から南関東までは3/29から公開。北関東から北海道は4/12から公開するそうだ。
「桜前線上映」なんて粋なことをしてくれる。
せっかくなので、今年は家で見るのではなく、映画館に足を運んで見ようかなぁと思っている。
(当時見た感想と今見る感想は結構違うんだけど、それはそれで面白い。)
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さて、本題に。
本日は素敵なテキスタイルを使った"amachi."のアイテムを紹介させてもらおうと思う。
無意味に見える冒頭のお話も、実は多少なりリンクをしたりしているかも。
なので、ちょっと長いけど、最後までご覧いただけると嬉しく思う。
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amachi. : Fluctuation Line One Piece (Green × Blue) ¥63,800 (tax in)
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amachi. : Fluctuation Line One Piece (Brown × Pink) ¥63,800 (tax in)
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amachi. : Fluctuation Line SS Shirt (Green × Blue) ¥59,400
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amachi. : Fluctuation Line SS Shirt (Brown × Pink) ¥59,400
”Phenology”をシーズンテーマに据えた中でのアイテムとなる。
以下ブランドより発表されたテキストになる。
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Collection 014 / SS2024 “Phenology”
ツバメの飛来、桜の開花、河の凍結など
すべての生態学的現象は季節の移ろいとともに始まり、終わる
動物、植物、自然現象、それぞれががもつ周期性
常に変化しながら、様々な組み合わせとして現れる ”風景”
そのリズムや移り変わりそのものをテーマにしたコレクションを創ってみたい
そう考えていた頃、“季節学” と呼ばれる学問が存在することを知った
膨大なフィールドワークをもとに
動植物と自然環境の相互関係や連鎖を観測し研究する分野である
対象は自然界に留まらず、人々が夏服・冬服を纏う初日/末日を観測するなど
人間社会への観察をも含んだ
まさに ”万物が気候に応じて変化するありさま” をとらえる学問であった
一年を二つのシーズンに分け、およそ半年間のワードローブを
一つのコレクションとして発表する周期の中で
私たちなりに、季節と向き合い、思考する
これまで当然のように繰り返してきたことに改めて向き合う “季節学”
冬枯れから春へ向かう時期、ツバメや花々が見せるある瞬間の色の組み合わせのような
心に残る情景に感性をゆだねて表現したシーズンとなった
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"amachi."のコレクションを通じて知った「季節学」。
季節の移ろいと生物の活動周期を研究する学問になるそうだ。
僕らも服を季節の移ろいに合わせて変えるように、私たちの生活に非常に密着した学問であり、気がつけば身体に浸透しているような。
そんな学問でもある。
今朝のニュースで、「春バテ」という、あまり聞き馴染みのない単語を知った。
今年は特に「春バテ」をする人が多いそうだ。
理由としては、春になっても肌寒い日が多いことが原因だということだ。
冬が寒いのは当たり前だと身体が覚えているのだが、いつまでも寒いことで、私たちの身体の周期もズレてしまい、自律神経の調整が効かなくなっているのだろう。
朝ご飯を食べながら、ボーッとした頭で、これも「季節学」の分野なのだろうか。
なんてことを考えてしまった。
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そんな"Phenology"のリサーチを通じて生まれたコレクションのアイテム。
特に個人的にはテキスタイルに心を奪われたアイテムとなる。
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細かいので、着画ではなかなかと伝わりにくいのだけど、近くで見るとステッチワークのような柄がとても素敵だ。
"amachi."の服に可愛いという表現が適しているのか分からないのだけど、僕としてはなんとも愛おしくて、可愛らしいテキスタイルだと感じた。
"Green × Brown"カラーは、冬から春にかけて、深く暗い緑に覆われた森に霧が立ち込めるイメージから生まれている。言わば針葉樹の森だ。だから、刺繍のような柄の部分に用いられている糸には、青みのかかった糸が用いられている。
一方、"Brown × Pink"カラーは、枯れ木に満ちた初春をイメージしている。葉が落ち、枯れ枝のみが残った色の失われた世界。そんな森に梅の花が咲き始めた様子になるそうだ。なのでこちらは広葉樹の森だ。そのため、刺繍のような柄の部分に用いられている糸には、ピンクの糸が用いられている。
山に近いエリアで育った僕には、とても懐かしい風景でもある。
まあ、正直、梅の花までは思い出せない。
でも冬の間、茶色だった山に、あちらこちらで桜が咲き始めて、それが徐々に深い緑へと変わっていく。そんな山が色を取り戻す風景を思い出してしまった。
さて、この不思議な柄はもちろん「織」でできている。
どうやったらこんな生地ができるのだろうか。
素敵なテキスタイルに出会うとすぐにそんなことを考えてしまう。
もはや反射と言っても良い。
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話を聞くと、実はこの生地に使われているテクニックは事故から生まれたというお話だ。
また、僕の心をくすぐるようなお話ではないか。
生地加工の段階で糸が収縮し、ジグザグの刺繍のような柄になってしまったということだ。(専門的な話ですみません。)
なので、狙ったというよりは、生地トラブルだ。
でも、工場に行くとそういった話を聞く機会は多いのだ。
面白い生地を作るような工場に行けば、色んなことに挑戦しているので、なおさらそういった話を伺う機会が多い。
さて、今回この2着に共通してオススメしたいポイントは、この素敵な生地の柄合わせになる。
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ワンピースは縦、横、斜めに生地を切り替えながら。
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シャツはフロントと背面、それぞれピッタリと柄が来るように。
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生地の使い方もデザインの一つとして、このアイテムのアクセントに一役買っているのだ。
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ちょっと分かりにくいけど、背中の斜めの柄合わせが効いて、非常に構築的な見た目が素敵だ。
ちょうどたまたま、先週非常にハイクオリティな縫製工場へお邪魔する機会があった。
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柄合わせの作業を見せてもらったのだけど、この工場では、生地がズレ無いようするため、こうやってレザーポイントを使って垂直にしっかりと生地を合わせるようにしているということだった。
(amachi.の依頼している工場ではないと思うし、依頼している工場にはその工場のやり方があるので、あくまでも参考として。)
それくらい工場も神経を使う工程になるのだ。
でもそれだからこそ出せる美しさはあって、この"amachi."のシャツは、そんな織物や縫製の工場の方の工夫や細部へのこだわりも欠かせないのだ。
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シャツは、肩線のない独特なパターンを用いている。
そのため、スッと身体に沿って落ちるため非常にすっきりとした印象だ。
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ワンピースはちょうど肩線のあたりくらいに、燕の巣を彷彿させるような異素材の切り替えがアクセントになっている。
こちら、素材は和紙になる。
もちろん、水で洗っても問題ない。
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また、ちゃんとポケットも付いている。
ポケット付き。
嬉しい方も多いでのはないだろうか。
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先ほど生地だけ見ると可愛いなんてお話をさせてもらったけど、ワンピースやシャツといった服に仕上がると、やっぱり上品で美しい。
店に到着して以来、何度見ても唸ってしまうようなアイテムだ。
正直、半袖シャツは僕も狙っている。
生地、パターン、縫製、デザイン(まあ生地もパターンも縫製もデザインの一部なんだけど)の全てがパーフェクトに揃ったアイテムになるのだ。
もし良かったらぜひ一度ご覧いただけると嬉しく思う。
なお、ワンピースの"Brown × Pink"は、現在"online shop"でもご覧いただける。
その他の色やアイテムに関しては、SNSもしくはメールにてお問合せください。
さて、冒頭で桜が咲くと見たくなる映画「秒速5センチメートル」の桜前線上映のお話をしたけど、僕という個人単体で見ると、桜が咲くと「秒速5センチメートル」を見たいっていうのも、ある意味では季節学に近いものなのかもしれない。
そんなことを思った。
季節の移ろいの中で姿を変える森。
そんな森の移ろいをイメージして生まれたテキスタイル。
素敵なテキスタイルを贅沢に、そして繊細に用いたアイテムを纏って、皆さんも季節の移ろいを装いで楽しんでもらえると嬉しく思う。
それでは次回もお楽しみに。
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johnelic · 7 months
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Wikipedia書き抜き(更新中)
異歯性は顕著であり、頭蓋骨は後頭部でオーバーハングしている。二次口蓋は、咀嚼と同時に呼吸が出来た事を示している。大量の酸素を必要としていた彼らは恒温性を獲得しつつあった。身体を丸め、眠った姿のまま化石化した。
夜はボクシングジムで鍛練を重ねる裏の顔を持ち、部長の愛人を麻薬とセックスで籠絡する。1億円強奪殺人事件で奪った1億円を安全なヘロインに換えるため、市会議員の磯川とも接触。刺客たちも難なく始末した。
「しまったー! 99800円のパソコンなんてどう考えても安くしすぎだ! うっかり、してました」という特徴的なコーラスでインパクトを与えたが、「ウソテック」や「総鉄屑」「粗ーテック」「糞ーテック」といったあだ名(インターネットスラング)が登場するなど、同社は著しく株を落とした。
2019年に特化則非該当の「サラセーヌAZ」へとさらなる進化を遂げ、「サラセーヌ堅鎧(タフガイ)システム」が実現した。
その影響はこれ以外にもジバンの機械的な動作や、各種メカニックの描写などにも大きく現れており、このようなロボット戦士路線は宇宙刑事シリーズのような正統派ヒーロー路線への回帰が意図されたものとなった。また、当初は主人公とヒーローが同一であるような演出をしない効果的にアナクロニズムを生かした手法や、主人公と深く繋がる少女である五十嵐まゆみの登場など1950年代の特撮ヒーローを彷彿させる設定となっている。
再び首と身体が一緒になるのではないかと恐れて、頭と身体を二つの岩の頂上に置いて、その岩の裂け目の中に石像をおき、それぞれの寺院を建立した。二つの寺院の間は、以前は4ヨージャナあったが、今は1クローシャしかないと言われている。 わたしの師匠が見たとき、寺院は岩壁がくっついて入り口がなく、窓から見ると、両方とも台座の上に石像の破片のようなものがそれぞれ置いてあったと言う。
土間基礎のコンクリートを打設しました。仕上げに『ヘラコプター』を使用しています。 業界入りたての頃、先輩に出力を2倍にすると空に飛べると教えられ、しばらく信じていた事を思い出しました。
サマラの「蜘蛛歩き」と呼ばれる四つん這いで、手(肩)よりも足が前に出る股関節が外れたような人間では考えられないような不気味な動きはCGではなく、実際にサマラを演じたボニー・モーガンが行なっている。
水素の音は漫画だけではなく、多くの関連イラストも作成され話題になりました。多くの人が水素の音の通販動画の虜になり、作成されたのでしょう。ただ再現するだけのイラストだけではなくストーリー性を持つものも多くあったのです。 それもまた面白く、水素の音が長くトレンドに残った要因の一つでしょう。人の想像力は本当に素晴らしく、多くの関連イラストを見ているだけで時間をつぶすことができるでしょう。AA(アスキーアート)でも水素の音が作成されました。AAとは文字や記号を組み合わせて作られる絵のことです。ずれが生じたりするた���、それを作ることは容易ではありません。 水素の音のAAは、もちろん「あぁ~!水素の音ぉ~!」という場面です。ほかにもある可能性がありますが、やはり話題になるのはこの場面でしょう。 イラストやMAD動画、ノムリッシュ版に漫画、そしてAAなど様々な場面で作り変えられるほど水素水が話題になったことがよくわかりました。
素晴らしい時間の過ごし方だと思います。将来私のために勉強することができて嬉しいです。 私は自分のPTSDと複数の外傷性脳傷害で正社員として働けなくなりました。 精神的にも身体的にも社会人として生活することは難しいけど、将来につながる勉強と大麻が今の私の希望です。
エチゼンクラゲが地球で果たしている役割が明らかになっている。エチゼンクラゲは体がベタベタしており、弱って泳げなくなると体の表面に細かいごみがまとわりつき、重くなって沈んでしまう。このような形で、地球の生物地球化学的循環(生物循環)に寄与している。 ズワイガニもエチゼンクラゲを捕食している。 細かくしてアイスクリームに入れ、エチゼンクラゲアイスとして販売されることもある。 2009年は大発生して日本各地で漁業に大きな被害を与えたが、2010年度はその千分の一に激減した。
広く好まれた見世物であり、熊や猿を連れた旅芸人が犬をけしかけたり、観衆に石を投げさせて娯楽とした。狂人の観察などと並ぶ人気の興行であり、芝居見物などと等しいごく普通の習慣だった。
シーモンキー(アルテミア)は普通の塩とエサではうまく育ちません。孵化は容易ですが、その後の育成は難しいです。シー藻はシーモンキー飼育に最適な藻。シー藻を入れると良質なバクテリアが繁殖し、それをアルテミアが食べるので餌やりが全く不要になります。死んだシーモンキーや糞はシー藻の養分となって水槽内で循環します。併せてシー藻が酸素を出すため酸欠が起きず水も腐りません。過去に失敗された方にもおすすめです。小さな容器では水温や水質が安定しないため、なかなかうまく育ちません。大きな容器で飼うほどに失敗が激減します。孵化率の低い中古の飼育セットも出回っているようです。アルテミアは生き物です、おもちゃではありません。小さな生物だからこそ最上の環境で育ててあげてください。お子様の教育にもお役に立ちます。
マディディティティはオレンジ色から茶色の体毛で、頭に特徴的な金色の王冠のような模様を持つ。尾は白く、手足は赤褐色である。自然保護の基金を作るために命名権を競売に出し、オンラインカジノ会社のゴールデンパレスが65万ドルで落札した。そのため、ゴールデンパレスドットコムモンキー(http://GoldenPalace.com monkey)とも呼ばれる。
26世紀の愛のピアノ音楽。Limb 1st。辺境の惑星でいま二人のピアニストの魂が出会う。どうしてわかりあえるのにこんなに時間がかかってしまったのか。さる東欧のX地区でソ連解体以前、アンダーグラウンドピアノレジスタンスがロケット基地を占拠した。ピアノを演奏する事により推進力を得るピアノエンジンが積まれたロケットに乗り、宇宙に脱出するレジスタンスの演奏記録。ヴァルカンピアノ砲照射、大気圏脱出後の強烈な光が。ピアノが宇宙に行くとどうなるんでしょうか。
最弱童貞の俺、非モテ女子に告ってイチャイチャライフを送ることにしました。~今更羨ましいと言ってももう遅い~
また、オリジナルデザインにしたらもっと良い物ができたのではないかという質問に対しては「デザインは全くのオリジナル。至る所に新しい機軸を取り入れている」と、このデザインはあくまでもオリジナルだという事を主張した。 今後の方向性としては、カラーバリエーションは考えず、トランスルーセントではないバージョンやPentium IIIなどを搭載した高速化を考えているという。 ゲストとして招かれていたインテル株式会社の傳田代表取締役社長は、「今までパソコンはデザインが良くなかった。このe-oneでリンゴのマークの人たちがこちらに来てくれる事を期待している」と語り、会場の笑いを誘った。
生きているロゴマークは、ずっと「変わりたい」と願っていました。ある時、清い水と出会ったことで、色々な形に姿を変えることが出来る様になりました。その時から、ロゴマークはこのキャラクターと、ひとつになりました。ロゴマークは「なりたい自分になる」そう願いながら日々、より善き姿を求めて変化しています。
リング状に成型して焼き上げたいちご味のもちもち生地を、いちごチョコでコーティングしました。リング状に成型して焼き上げたいちご味のもちもち生地を、いちごチョコでコーティングしました。ファミマのいちごモッチうますぎて、口に入れた瞬間女の子座りして泣いちゃいました。
HONUMIスーパーナチュラルシステム 海の作り方発明しました。 水換え不要の凄い生簀・活魚水槽の特長 従来の生簀と当社の凄い生簀の比較
車が炎上、爆発。全身にヤケドを負い、病院で息を引き取るが、亡くなったのは替え玉で、本人は生きていた。亡くなった替え玉も、死んでも死にきれず、真棹を絞殺しようとした。しかし真棹を殺せず、それが事件にとって最大の誤算を生み出したため、洞窟で真棹を殺そうとした。
パンダは大量に竹を食べ、快速に排出する食べ方で、自分の体の需要を満足しています。一日の食糧は大体:筍23~40㌔、笹は104~18㌔、竹の枝は17㌔です。 パンダは垂直移動する習性があります。夏には高山へ筍を取り、秋と冬には雪のない中低山の地区へ移動します。 多量な竹が開花し、枯死することはほかの植物の更新を促進する役目があるから、生物種と生物系統の多様性を保持するには必要な過程です。一種の竹が開花しても、まだほかの食べられる竹があるから、竹の開花はパンダの生存を脅かすことにはならないはずです。しかし、現在パンダの生息地がごくわずかしかないし、分断化されているから、この「小島」での唯一の竹が一旦開花したら、パンダも食物に困る状況に迫られるのです。
クロムウェル夫人は、自分が設立した町が北京の裏側にあると思っていたため、町を「ペキン」と名付けたと言われています。(1700年代後半から1800年代初頭にかけて、中国と米国は地球の正反対の側にあると考えられ、町はしばしば中国の場所にちなんで名付けられました。別の例はオハイオ州カントンです。
藤原さんの主たる活動は北見の基地にて隊員(何十人という、最大時は84人と聞いています。元自衛隊員が多かったと聞いています。)と共に、地下に潜り火山の爆発と地震を止める仕事をしていました。
最初に迷乱する因は、3つの無明である 。 自己を認知しないという局面は、所取と能取としては生じていないので、実際上は「不迷乱」であるが、それが迷乱になる。たとえば「無名」が名前になるようなものである。これが①「同一性の無明」である。 「それを認知しない境界」という対象化、それが②「倶生の無明」であって、「輪廻と涅槃の両者」という顕現として生じる。 対象としての顕現を、知によって単なる二元的顕現に分割分離し、名称の指示対象を実体として概念構想する局面に至っては③「遍計の無明」と呼ばれる。
世界で唯一のアルビノゴリラ・スノーフレークは、かつてスペインの植民地だったアフリカの赤道ギニア共和国で捕獲された。群れの仲間は皆ハンターに殺され、スノーフレークだけが1966年にバルセロナ動物園に連れてこられた。2003年に皮膚がんで死ぬまで同動物園で暮らした。
4人は進級し、堂郷和太郎の協力を得て楓は写真部を創部する。そこに声をかけたのは憧憬の路で楓の写真を撮り、賞をとった三谷かなえだった。写真部は楓とかなえ、そして楓を支援する3人が集まる「ぽって部」を合わせた5人で活動する。楓は、父の訪れた場所を訪ね、父の残した足跡を辿る。 また5人とかおるの姉の塙さよみは横須賀に行き、ちひろとその友人のともちゃんに会う。しかしかなえは受験のため、私たち展を最後に部活を引退する。その後かなえは大学に合格し、高校を卒業した。
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sicihi · 1 year
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景色とアロエ
Twitterの下書きにあった、多分2022年11月〜12月くらいのもの
最近思うこと、忘れたくないものごと
・紅葉は色付いた葉が枝についているとグラデーションぽくてきれい
・西陽を透かして光る葉は欲しくなるのに手に入らない
・葉が落ちた地面は点描画のような複雑な色の絨毯みたいでうれしい
・沢山の葉が落ちて黒っぽい枝が多くなって彩度が低い木はかっこいい
・落ちた葉が川面にまばらに浮いているのは楽しい
・落ち葉をもっと豪快に踏み締めて歩きたいのにな
・通勤路にあるアロエらしき植物に元気のよい形の蕾みたいなものがついていて、これからの展開が気になりすぎる(開くのか?もっと色付くのか?中から何かが生じるのか?)
・トチノキのおおきな葉っぱが側溝に垂直に刺さっていて嬉しかった、もっと沢山さしたい
・この季節の朝夕は彩度が低いことが多いのでその中にある派手色の山茶花にすぐ目を奪われる
・アベリアって花期が驚くほど長い!もう寒いのにまだ香る
・今日空をみたら肋骨みたいな雲があった
追記
アロエは実際花だった。年明け頃が盛りで、円錐状に下の方が大きく広がり上の方は小さいのがぎゅっと上を向いてついているのが、下からじわじわ色付き、咲いて、さっさと枯れてゆく。先端の丸く尖った形といい密集ぐあいといい、バナナを思い出す。開花した時にくるりんと外ハネになるのがおしゃれだ。
ここのアロエは花を毎日見ていたら好きになって、梅雨時期も葉に器用に沢山水滴をのせていたのを写真に撮ったりしていたが、夏頃にばっさり切られていた。結構ショックだったけれど、狭い歩道にかなり繰り出していたので仕方なかったのかもしれない。それでもこの夏の間にずいぶん伸びていたけれど、来季も花はつけられるのかな。
今の日々の行動範囲ではかなり多くのアロエを見るが、どれも分厚い葉肉を縦横無尽に伸ばしていて、植物なのにとても動的に見える。わさわさぞりぞり足(葉)を回転しながら移動しそう、きっといつかする。
あまりにもわさわさのアロエがそこかしこにあるので毎日沢山見るうち、人はいつアロエを家に植えるのか、という問いが浮かんだ。いつか私もアロエと暮らすのか。もう既に、ほんの少しアロエがほしい気持ちになっている。
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shukiiflog · 1 year
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ある画家の手記if.10
抱きしめるほど深く僕になにかが刺さっていく
ポツリと頰になにか当たった、生暖かい感触。 ソファの上で閉じていた瞼をあげる、窓を開け放していたせいで雨が降り込んできたらしい。 立ち上がって窓を閉めながら時計を見る。10時半。 横でソファに沈み込みそうになっているケータイが鳴った。電話だったので出る。 『ーーーあれ、今日は出るんだ?』 知り合い。 「ひどい言い方だなぁ… 気づいた時はちゃんと出てるよ」 起きたばかりの目を手で押さえて擦る 『絵を描いてたら気づかなかったことにするって』 「ん……」確かにそうだけど 『今からそっち行ってもいい?』 「それは…」今夜そういうことをするしない以前に 「困るな…今は人を待ってるから」 『そうなんだ、じゃあ、また声かけるね』 切れた。余計な詮索はなし。お互いに目的が明快だな いつのまに眠り込んだのかよく覚えていない、隣にくったりと寝そべっているかいじゅうくんを抱き寄せる、記憶を辿ってなんとか繋げようとしてみる、今日は… 香澄が 来た ここに居た、けど、 窓の鍵をおろす。一旦ソファに座る。顔の前に垂れた前髪をかきあげて頭をはっきりさせようとする。髪が伸びてきたな まさか丸一日以上ここで眠り込んでたことはないだろう、それなら香澄は コンビニへ行くと言って出ていった。明るいうちに。僕が眠ってしまっていた間に一度戻ってきた?それで帰ってしまった? 分からないけど僕の頭にあるのは入院する直前の夜、踏み切りの向こうに突き飛ばしたまま置いてきた香澄は、他人事の諍いに首を突っ込んで怪我を負ってやってきた 反射的に勢いよく立ち上がって勢いのまま横のテーブルの天板に思いっきり脚をぶつけた。 「…ッっ〜……」 痛い  骨が内側から振動するみたいに「お…れ、は、…っ」なにを、やってるんだ 理不尽な痛みに片手で打った足を押さえながらもテーブルにもう片手をついて、頭を振ってしっかり立つ。 テーブルの上で指先に触れた腕時計を掴んで顎でおさえながらそれを手首に巻く。 大きなイーゼルの脚にかけていた上着をとって袖を通しながら部屋の電気を消していって玄関を出る。 鍵をかけてナカザトさんの壺の水の中に落としていく。 階段を駆け下りる、まだひどくないけど少しずつ雨足は強まっている。 追いかけて間に合うのかも分からないけど僕の体は動き出す。 なにもないならそれでいいから 僕の目の届く場所に
香澄がどこをどう歩いたかなんて検討もつかないのでとりあえず一本道の坂を下りたところにある行きつけのバーに入る。 サーフィンと芸術が好きな店主と僕はご近所さんで友人だ。この時間帯が一番賑やかな店。 「マスター、僕だけど」 顔の横で扉についた鈴が鳴る。 「直人くん、いらっしゃい。いつもの?」 「あ、いや……」 店の中の数人の客が微かなトラブルの気配に僕のほうへ視線を向ける。 「……大学生くらいの男の子が、ここを通ったと思うんだけど、茶髪の。見なかったかな」 このへんに大学や若い人向けの施設はないから香澄は通りすがりとしてはまあまあ目につく部類のはずだ。 そうだ、それに 「顔に、傷跡が……首のあたりまである大きな怪我のあとが、ある」 あれは、目立つのかもしれない、ただ香澄なんじゃなくて、あれは特徴的ななにかかもしれない、ただ美しいだけじゃなくて 「探してるの?」 客の中の一人が僕とマスターのやりとりを見ていて応えた。心当たりがあるらしい。 「いつ頃、どこで見ました?」 「ついさっき、ここにくる途中の高架下で。遠目にしか見てないけどあれは可哀想だったね」 あれ、が、可哀想、って? 「ど、う、いう…それは、」 僕がカウンターに身を乗り出して問いただすみたいにしたせいで、その人は少し体を後ろに引いて面倒そうに眉を顰めた。 「どうって…ただ色々大変だろうってだけで、変な意味じゃ……」 「直人くん、事情はよく分からないけど行ってみたら?高架下あたりは��くて危ないし。傘なら貸すから」 空気が悪くなる前にマスターが僕と客の間に傘を自然に差し込んだ。 それ以上どう言える訳もなく、僕は傘を受けとると控えめな礼だけ言って、マスターに傘を返しにくるのを約束して店を出た。 ーーーーー可哀想 僕は そんな目で 見つめたことが一度もなかった でも  そうも見えてしまう  或いはもっと別な風にも それは 知ってる、肖像画に何枚でもしてしまえるように 香澄を見る目が無数にある 僕から香澄へ向ける視線が一つ 幾重にも僕から香澄へ重ねられてもそれは一つだけ 僕に許されるのはその一つだけ あの日、描けないと思って目を閉じた 僕の前にいる香澄以外を  僕には尊重しようもない…から   そんなのはいないのと同じ…だったはずだ   ほんとうに? 可哀想な香澄、色々大変な、香澄 僕の目の届かない、僕の目の前にいない、僕にはどうにもできない、香澄、そこに、刺青が、小さな細かい傷跡が、たくさん降り積もったんだ、 あの日、裸の背中に それを見た 「………っ、」 得体の知れないなにかに耐え難くてごくりと喉を鳴らす、本格的に降ってきた雨の下、持っている傘をさせない 息が詰まる 桜の散り始めた小さな神社を通りすぎて、石畳をおりて、坂道を大股で急ぎながら高架下へ 髪が雨水を含んで僕の顔に張り付く 雨を吸った花弁が革靴の裏についてきて足元を滑らせようとする この辺りはどう歩いても桜、どこまでいっても桜が続く 遠目になにか白いものがゆらゆらしている 尻尾。神社のシロさんだ、この辺りで一番人懐っこい猫 を、高架下でギリギリ雨を避けながら、しゃがんで撫でている、香澄 いた
「………え、あ。」 走り寄ると、見つかった、というような少し慌てた目をして、香澄は立ち上がった。 「……やっぱり香澄は、好かれるね」 シロさんは僕の姿をみとめるとサッとどこかへ逃げて行ってしまった 「けど僕は嫌われる」 「…な、直人、ごめん」 香澄が謝ることはないよ………と、思ってるし、言いたいけどね、 「��ーー香澄、わざとやってる?」 出てきたのはあまり優しい言葉じゃなかった。 「……え…」 髪から伝う雨がうざったくて前髪をかきあげる、香澄の視線を感じる、雨に混じって僕が泣いてるのに気づいた なんで  僕にもよく分かってない 何かが歪むように痛む いつ傷つけたのかも覚えていないようななにかが思い出したように痛む   痛む 香澄が誰かになにか言われるのが、僕の中でずっと引っかかって 見たくないものを真正面に据えられてるみたいだ、目を逸らしたいけど そこにあるのが分かるから、どうしたって視界に入る、逃げられなくて堪らない さっさと絵にして次へいけたら、 香澄を描くのに失敗してから僕はずっと 色んなものと上手く折り合えなくなった気がする、前はもっと単純だった そんなに簡単に済まないって 何もかも僕以外が急に叫び出した 煩いだけじゃなくなって 僕に混じろうとするものが 醜くたくさん重なって まるでもう美しいみたい、 描く気にもなれないくらい 「直人…、ごめん、」 さっきのごめんと少しニュアンスが違う。 「俺…なにか、した…?」 「なにも」 してないよ。香澄になにかされたことなんてあったっけ 香澄、可哀想な香澄、色々大変な香澄、大学生で、いま二十代で、顔に僕の夢ごと負ってしまった傷跡があって、背中に僕じゃない人から負わされた刺青があって、 幾重にも重ねて傷つけることが描いていくことになるなら僕は人間なんて描きたくない 描けないなら見えない 見えないなら描けない そういう関係だったんじゃないのか? 「直人?…どうしたの、なんか変だよ」 「…そうかな」 「濡れてるよ、傘使わなかったの?」 まともに何も言えないまま強まった雨に打たれてずぶ濡れだけど今日の雨はそこまで冷たくない。 濡れていない高架下に入ればいいのにそこに香澄がいるから入れない。 雨音に混じって頭の上の遠くから電車の近づいてくる音が聴こえる。 高架の根元から絡まるようにして大きな桜の樹が枝を伸ばして、道沿いにできた雨水の水溜まりに白く花筏が浮かんでいた。 そういえば桜なんて咲いてた 筆の乗っていたここ数日アトリエに篭りきりで外がどうなっているかなんて気にも留めてなかった この雨で散りきってしまうかな 香澄といて自分のなにが痛んでいるのか分からない でも痛み始めたんなら僕には逃げる道がない 痛むものを見つめないと 「香澄…      」 電車が 僕らの上を通る。 香澄の唇がなにか言葉を紡ぐのが見えた。 僕の口からも勝手に溢れる 〝香澄といるとあちこち痛むよ、前はそんなことなかったのに 離れて過ごしてたら僕だってちゃんと絵を描いて生活してる 一緒にいると上手くいかなくて、なんでだろう わざとやってるのか?〟
電車が過ぎていったあと、ようやく耳に届いた、僕のケータイの鳴る音。 上着のポケットから出して電話をとる。 『ーーー今日はちゃんと出るね』 知り合い。 「うん」 『…泣いてる?』 「…いや、」 香澄は他人の会話をうっかり聞かないようになのか少し顔を伏せた。 『大丈夫なの?』 「うん。やっと会えたから」 香澄の頭をがしっと掴んで逃げないように首に腕をまわして引き寄せてホールドする。 「いたた…  な、直人、」 電話口に聞こえないようになのか小さめな抑えた声で香澄が抵抗しようとする。 それをさらにぐぐっと締めつける。勝手になにも言わないで帰ったことへの恨みがちょっとこもっている。 香澄ごしにケータイを持ち替えて、なんとか耳にあてて話す。 『会えたって、待ってた人?』 「うん」 『よかったね』 「ちょっと居眠りした隙にも逃げるんで油断できないけどね」 「……。」 黙り込んだ香澄の頭にゴツンと頭突きした。木彫りかいじゅうくんと違って重みのある一撃。 『今日はほんとにダメみたいだね』 「うん、悪いけど」 『ううん、その方がいいよ、あなたいつでも断らないから』 そうだったのか。意識したことがなかったけど、断る理由もなかったからかもしれない。 電話越しの相手は断られたのに少し嬉しそうな声だった。 いつも、誘われて訪ねられて声をかけられて、 「今度は俺からも連絡するから。いつも怪我させて…色々ごめん」 『うん、おやすみ』 電話を切ってから香澄の首を両腕を使って締めなおす。 「く、くるしいって、直人〜」 「うるさい。」 抗議は聞かない。 香澄の首に回した腕をさらに締めあげて、 口元にきた自分の腕に歯を立てる。 服の上から、腕を噛む。 ここまで近くに引き寄せたら風景の中に香澄はいない。そのことに少し安堵しながら、 高架、コンクリートの壁に落書き、桜の樹、アスファルト、弱い街灯、光る雨、水溜り、ぼんやりと輪郭を濁した月、僕の腕に腕時計、 「直人…?」 「……。」 香澄に気づかれないように、強く抱きしめたまま離さない。 何かが歪んで壊れそうなのを 歯を食いしばってやり過ごす これ以上閉じられないくらいに強く瞼を閉じる ガリ…と皮膚の裂けかけた感触がして、身体から力が抜ける、 その瞬間まで止まりそうだった息ができるようになった 「………香澄」 「……。」 大丈夫、帰って描いてしまえば今日も絵になる 「…直人、」 「何も…なくてよかった、駅まで送るよ」
持っていた傘をさして、男二人では少し足りない分、香澄の方へ傘を傾けて 元から濡れてた僕の片方の肩にさらに雨が降り注ぐ。今日の雨は温かい 道のわからない香澄を一番近くの駅まで送っていって、ホームまで一緒についていく。 タイミングよくきた電車に香澄の体を押して乗せた。 何か言いたげな香澄を無視して電車の扉が閉まる。 それを一人で見送った。 電車の窓から香澄はずっと僕の方を見ていた。 その視線に笑顔でこたえる。 行ってしまった電車の舞い上げる風に煽られて上着がはためく、僕の片腕に 服の上からうっすらと見てとれる血が滲んでいた
続き
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kishinomomo · 2 years
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3月11〜12日
桃の植え替え作業
扇田の白鳳と清水白桃を植え替えた。
11日、カスミンボルドーを予防後、昼から植え替え、
カスミンボルドーは500倍で展着剤はアビオンえ500倍、全果樹園で600リットルをさんぷした。
センコー病の予防消毒剤であるが、センコー病の酷い果樹園ではいcボルドー412を開花前に散布しることが望ましい。
硫黄合剤を散布して一週間以内、開花後は薬害のリスクが高いので、今回は標準的な仕様書に基づきカスミンボルドーを散布した。
1日目 白鳳の植え替え、
樹齢4年目(推測)誘引を行なっていない垂直に伸びた樹形
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ユンボで周囲を掘り、根をできるだけ切らないように掘り出す。想像以上に根は広く広がっており、半径1メートル以内を掘る。ユンボのブームと枝が干渉し、根の下側にバケットを入れるためには、枝の上からアームを伸ばす必要がある。比較的枝が垂直方向に伸びていたのでバケットが入りやすかった。
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主幹にスポンジシートを巻き付けて、ロープで引き上げたがスポンジシートは簡単に破壊された。スリリングと古いフリースなどが好ましい。
以前移植した柿畑に比べ、土が固く同じように掘り返しても簡単に抜けなかった。強引に釣ったため主枝が大きく傷ついた。もっと慎重に作業すべきであったが、根の乾燥を防ぐために作業を急いた。
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植えあなは以前に準備したものだが、成木に合わせて拡張した。掘りだした根をストレスなく伸ばすには半径1メートル50センチ以上の大きさが必要、穴の深さも根の形状により調整する必要がる。
清水白桃の植え替え
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4年目以上の成木、昨年も30個程度のしゅうかくがあった。これまで老木の間で育ってきたので老木方向には根が少ない。法面方向に根が多く伸びていた。枝が低く広がっていてユンボのアームが入りにくい。アームを低く伸ばした状態で遠くから根を掘る。死角が多く一人ではさぎょいうこんあんである。根は乾燥すると脆く簡単に折れる。
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最後は手掘りで根の周辺の土を落とす。ほぼ完全に土を落とした状態でロープを巻いてユンボで吊り上げる。根本の最も低い位置に短いロープを巻けばギリで軽トラの荷台に吊り上げることができた。一人の人力で軽トラックに乗せるには無理がある。(根が折れる)
清水白桃は大畑最上段の南端に移植、散水しながら土を被せた。ここの畑は、パーライト、ピートモス、など推奨される資材を真砂土に混ぜ合わせたもの、堆肥は少量
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iseilio-blog · 2 years
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小唄:味
清雅、沉靜,自然,在幽幽的穩定情調中,輕輕的說唱出 悲歡離合、
喜怒哀樂 的人生種種。在如此的生命觀中,勤奮精業,創造出無比
的物質世界,或許就在低調中追求生命的極緻,屢創佳績,完成了
天人合一的別世界。
• 對任何事物- 可以是風景、人物等等等,以最簡潔的字數, 予以描寫出來,形成的就是精緻 ;可以適用任何專業的精進。 -- 一絲不苟 一塵不染 日本舞踊 花がたみ(清元) 中村福駒 (youtube.com)
小唄"味"とよ菊美 紫沙 Kouta Japanese classic short songs
飲めば飲むほど酒の味
越喝越有酒味
語り明かせば人の味
越談越有人味 男が男に惚れる味
男欣賞男之味
男が女に戀る味
男愛戀女之味
女が男に慕る味
女欣慕男之味
わび さび - YouTube
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京都高級料亭に流れる琴のように「京の琴」癒しのBGM - YouTube
屋宇清雅,四下無人,枯山水一塵不染,琴音流淌。隱晦、幽玄 ;
平淡中宇宙開光,逆旅中,望見生之極致。
靜默中,掌握局面,靜靜觀賞,無形干預。化解,或者不化解,
從而發酵,待來日享用醇美。素淡的日常,情愛蒸騰 。
戰後的台灣,房子大多為日本家屋,庭院中,一到夜晚吱吱蟲聲
在無聲息中隱隱出現。這樣的情境氛圍,很難在任何文化,更不
用說水泥建築中感受得到。這樣的福份,大概也已經不容易在過份
都市化的日本體驗了。 ----
祇園小唄 - YouTube
夜晚的虫聲,大概只可能在日本家屋的情境,才可能感覺它幽玄微妙
的美好。 小唄「虫の音」Ko-uta:traditional Japanese short song - YouTube
本調子(替手 三下り)
〽虫の音をとめて嬉しき庭伝い 開くる枝折戸(しおりど)桐一葉 エエ憎らしい秋の空 月はしょんぼり雲隠れ
蟲聲停止 欣喜走過庭園 柵門開啟 桐葉一片飄落
啊 ~ 可恨 秋之天空 月垂喪隱入雲中
日本では古く、鈴虫の事を「松虫」と呼び、「松」を「待つ」とをかけて、虫の音に恋しい人を待つ思いを重ねていました。 庭を通って恋しい男の待つ部屋へ忍んで行くと、人の気配で虫の声が止みます。 枝折戸を開けると、桐の葉がはらりと落ちて来て、女性は、その音に不安を覚えます。ふと空を見上げると、さっきまで照っていた月が雲に隠れてしまっている。男は女性を待ちかねて帰ってしまったのかもしれません。 明治時代中頃に作曲された秋の風情、切なさが漂う江戸小唄の名曲です。 *桐の葉は大きく、落ちる音は何かが終わる事を暗示すると言われているそうです。 *替手は小唄派の手で演奏させていただきました。
日本自古將 鈴蟲稱做「松蟲」,松、待 同音,在蟲聲悠悠不絕之中
想念著戀人。悄悄的通過庭園,來到男人等待的房間,蟲聲停止了。
開了柵門,桐葉紛紛飄落,女性對聲音感到不安,舉頭望,剛剛的
月兒已經隱入雲中。或許久候不來,男人已經回去了。
這是明治中葉作曲的「秋之風情」。是一首充滿寂寥鬱悶的江戶小唄
名曲。大大的桐葉飄落的聲音,似乎暗示了情事即將結束。
小唄弾き唄い 「味」 - YouTube小唄…味 - YouTube
祇 園 精 舍
(398) BKIBH848 デュオ しのび逢い - YouTube
Poiret | Spring Summer 2019 Full Fashion Show | Exclusive (youtube.com)
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sougetsu-f · 3 years
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■ 新譜世界断片高倍率拡大図私的妄想投影機 7
「新譜世界断片高倍率拡大図 7」を私的妄想投影機に入力したら、こんなものが出力されてきた。
— ある伝説的老宇宙飛行士の述懐 —
 単独宇宙航行が、あたりまえに行われている時代。
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 以下は、”還らざる宇宙飛行士” サンテ・デ・ラ・ロリニーが、辺境宙域の安酒場に残した述懐の記録の一部である。ロリニーは、単独宇宙航行の先駆者であり、新宙域の探索、星系の救出、物資運送等、仕事内容は多彩。ちなみに、ロリニーが発見した新宙域は28。次元遭難歴5、同生還暦6(1回は、同時に二カ所に生還しているため、生還歴が1増えることになる。その後自らクォンタムリバースプロセスを敢行し、現在は一個体)。星系の救出12。惑星の救出86。他、伝説的業績多数。それらの功績にともない、名誉勲章数128、名誉学位数202、実務による宇宙専門資格取得数126は、いずれも本人不在授与。正式取得資格8。ヒト型であるが年齢等すべて不詳。彼は、長期寄港を行わないことでも有名であり、いわば飛び続ける宇宙飛行士であるがゆえに、”還らざる宇宙飛行士”と呼ばれる。当然のことながら、彼の「奇行」と「奇跡」は、多くの好奇心を駆り立てたが、星系ユニオンへの公式報告を行う以外、彼はあらゆる取材を避け続けた。つまり、これは貴重な彼の「肉声」の記録であるといえる。
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「おれたちが『ソラを飛ぶ』だって? ありゃあ『飛ぶ』なんてもんじゃないね。おれたちはただ落っこちているだけさ。そうさね、狭い石組みの井戸の中、って言っても、あんた井戸知ってるのかい? 辺境の文明星を十個もまわりゃ、そのうち出会うこともあるだろうよ。ともかくもだ、うーん、そうさな、あんたの船にもなんかのダクトがあるだろ? あれが岩でできていて、地面の深く中に続いていて、深く深く続いてるんだ。底には水が溜まっていてそれを汲み上げるのさ。底があればだがね。
「その井戸を、狭い狭い石組みの井戸の中を、底なしの井戸の中をさ、ずーっと落ちてるみたいなもんさ。真っ暗な中をずーっと一人で落ちてく。真っ暗な中をずーっと一人で落ちてると、そのうち落ちてるかどうかさえわからなくなる。今がいつかもわからなけりゃ、どこにいるかもわかんねぇ。三年も船に一人で乗ってりゃ、あんたも覚えがあるだろうよ。計器なんて全部作りもんみたいに見えてくる時があるだろ? そうなったら、もう何も信じらんねぇ。もう祈るしかないんだよ。これは本当だ、これは本当だ、おれが船を飛ばしてるんだって自分に言い聞かせるのさ。そうしておかないと、いや、そうしても、そのうち頭はワケのわかんないものでいっぱいになってくる。船で飛び続ける最初の10年なんて、そんなもんさ。
「どうしたかって、おれは、窓の外を見ることにしたよ。自分が宇宙にいるってことを自分にたたき込むんだ。そうしてると、どこまでも続く暗闇が、自分だって思えてくるんだ。おれはおれの宇宙を飛んでいる。おれの中をおれが通っているわけさ。それでおれは正気を取り戻す。正気だ。正気。この宇宙はおれが生み出し続けている。だから、おれは間違わない。俺の宇宙が俺を正しい方向に導いてくれる。窓の外を見て、俺はそれを確かめるだけだ。ちゃんと自分を見ろってな。窓の外を見続けていると気が狂いそうになるって言う奴もいるが、そいつはなんか別のものを見てるんだろう。あるいは頭が自分の頭じゃなくなっているかだ。自分が全ての原因だと気付いてしまえば、いざという時にもあわてないで済む。気が狂ってると思うかね? まあ、それならそれでもいいさ。
 
「話がそれたな。井戸の話だ。井戸を落ちていくだろう? もちろん、石の間から木の根っこでも出てた日にゃ目も当てらんねえが、まぁしばらくは痛くもねえ。だがよ、宇宙の井戸じゃ、落ちること自体が命取りなのさ。一立方センチに水素原子一個。そんくらいはどんなに密度の低いところでもあるんだよ。あんたの船はどんくらい早いんだい? ほぉ、早いね。水素原子ならまだでかいからあんなの船が止めるだろうが、ニュートリノとかさ、それからわけわかんネェ宇宙線とかがそこあたりを飛び交ってるわけだ。その中を猛スピードで進んでいるのさ。原子と原子の間の隙間は広くて宇宙規模だが、それにしたって、そんだけ早く進んでいりゃあ、ぷかぷか浮かんでいるだけの時の比じゃねえ。まして、あんたが星団の光を楽しんでいる時とかな、なんかが見えている時にゃそこにはなんかが飛んでるわけさ。そして、あんたや俺の体を通り抜ける。なんにもない空間でさえそれだ。しばらく宇宙を飛んでりゃ、まして、あんたが景気良く商売してりゃ、カラダは見えない傷でアナだらけになってんのよ。井戸の中にゃあ枝じゃなくても草やなんかが伸びてて、それがあんたを気づかねえうちに傷つていくのさ。かすかなかすかな傷が重なり合い始めた時、痛みが出てくる。そんときゃ、もうおせーのさ。目は見えなくなる、腕や足は痺れている。そうなったら、荷主がいるんならすぐに連絡しなきゃな。次の港まで辿り着けるかどうか、怪しいんだから。大丈夫、それでも自分の死に目にゃ立ち会える。自分の命が取られる瞬間を知ってるやつなんてまだ幸せさ。俺は5歳から船に乗っているが、おれの二番目のボスなんざ、船の中で12の俺に説教垂れてる途中に、舵を握ったまま青っちろく燃えて消えたぜ。未だに気付かねえで、説教たれてんじゃねえかな? ともかくボスは井戸の中の枯れ枝に当たっちまったんだ。え?どうしたかって。驚いている暇なんてありゃしないよ。ともかく船を運ばなきゃなんねえからな。それが最初の単独航海だよ。
「そう、おれも穴だらけのはずなのさ。何しろ長く生きているからね。でも、おれが落ちているのは自分って言う井戸の中だ。そう決めちまったからな。そうしたらな、草がおれの体に当たる。するとおれの体の一部が削られる。でも当たった草がおれの傷に残る。何せ井戸はおれだからな。わかるかい? あんただって生きているんならおんなじ事をしてるのさ。あんたっていう物質は、あんたがどういう生命体か知らねえが、何年かであんたっていう物質は全部クソやら垢やらベトベトかなんかになってモノに還ってゆくのさ。そのかわりあんたはものを食っている。全ては流れの中さ。でも、あんたが他人の作った井戸の中を落ちてるんなら、あんたはあんたのままだが、なんかをひたすら持ってかれてるのさ。どっか知らねえあっちの方に。おれはおれの宇宙を流れてる。あんたなんかよりもっと激しく流れちゃいるが、なかなか古びないのさ。おれの宇宙からおれはいろんなものを受け取るからね。
「さて、若えの。お前さんの目の前にいる俺は、生きてんのかね、それとも死んでんのかね? まともなのか、そうじゃねえのか? どう思うね? そもそも、お前さん自身は自信はあるのかね? 自分が生きててまともだっていうさ……
「まぁそう心配しなさんな、この宇宙じゃ大して違いはねえんだから。
「それはさておき、落っこちてるときになにができるかってぇのが、腕の見せ所なんだがね。
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m12gatsu · 5 years
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無題
公園のベンチで舶来ビールやりながら休日をぼんやり過ごした。日光がなかったら寒くて耐えられないだろうなと思いながら、川上未映子のムックを読んで文学の可能性を思ったり、冬の光というベルイマンの映画のことを考えたりした。紅葉がまだまだ残っていて綺麗だった。風が吹くたびに黄や橙の葉っぱがそよそよと落ちていった。見上げた木の枝に小鳥が止まっていて、今あいつの存在に気付いているのは俺だけだろうな、と思ったら嬉しくなった。黄緑っぽい木の実が時々垂直に落ちてきた。ビール瓶に当たらないか少し心配だった。複数羽の山鳩が背後でガサガサ音立てながら落葉に満ちた地面を一心に啄ばんでいた。ベンチの前の池上を黒っぽい水鳥がバシャバシャと横切っていって、ベビーカー押しながら小さな子どもの手を曳いていた母親が、あっ、見て、といった。飛ぶというよりは羽搏きながらほとんど水面を走るような格好だった。俺はとかく清々しい気持ちで、これこのまま全部叙述できたら素敵だなぁと思って書き起こしたのがつまりこれ。
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38nakao · 4 years
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仲良くなりたいだけなのに。
2020.07.07(火)雨のち曇り
 もっと弾むような言葉を書きたい!
 半年くらい前までは、「~なのだ」とか「~なのである」が語尾についてるのが、わたしにしては偉そうで、おじさんの批評文みたいで可愛げがなくて今のような文体にした。というか、戻した。大学時代に一応触れておこうと思ったのと、『ソーシャル・ネットワーク』を観てそのDVDジャケットをつくるっていう課題が出たのとでFacebookのアカウントをとってあるんだけど(あんまし使ってない)、大学のとき描いた文体のがスッと身体に入ってきたからそっちに舵を切り直してみた。わたしの話し方になるたけ書き言葉を近づけたかったから。
 日記なり去年つくったzine『Eat to Z』なり、知り合いか意外と文章を読んでくれていて、「リズムがいい」とか「声に出したくなる」とかお褒めの言葉をもらえて嬉しい。気恥ずかしさも結構ある。みんな(推定10人未満)、結構物好きだよね。何で読むのよ、面白いのかなあ、こんな独り言の垂れ流し。漫談のような問わず語り。
 元々気が向いたら書くスタイルだったのを、外出自粛をきっかけに日記っぽくしてみてから早いもんで4カ月目。似たようなこと書いてることはたくさんあるけど、意外と何もねえなあって日も書いたら何かしら書くことがあるから飽きない。飽きてるとしたら、この文体。リズムは良いかもしれないけど、なんか坦々としてるんだよね(変換して意味ちゃんと調べたら間違った漢字覚えてた。坦々、すまん)。リズムが最初から最初まで同じなんだ。イージーリスニングとかゆるいEDMみたいな。見る方は読みやすいかもしんないけど、わたしはもう違う曲でノりていのだ。
 シャムキャッツの夏目くん(また言ってる)の文体が好きで、考えてることも好きで、夏目くんもTumblrで更新してて、ちょっとそうなりたいなと思うけど、なんていうか天真爛漫さが足りない、わたしには。ああ、天真爛漫になりたい、て思った時点で天真爛漫じゃないよね。狙ってないってことなんだからさ。
 じゃあどういう音にしたらいいんだろう。もっと転調したり、もっとふわふわで軽くて、でもぼよーんて跳ねる力強さが欲しい。もう少し研ぎ澄ませた方がいいな、言葉のピースが固まりすぎてきちゃって、同じ言葉ばっかり使ってるからつまらんのだ。水のような雲のような言葉。結局小心者で、「それ違うよ」って思われるだけでも怖いんだ。みみっちい。
 文字を書くのにあまり多くの本を知らない。文体を知らない。難しいのは分からない、読みたいとは思うし読むけど分かってない。たぶん本から知ろうとしてもダメで、もっと五感を頼って使っていくしかない。リズムよりテンポを気にしてた。これからはメロディだ。たぶん。
 今日はずっと行きたいと思ってたお店に行った(この書き出しも多い)。好きなお笑い芸人を通じてイベント知り合ってた年下の女の子。5歳くらい違うと思う。年下の子が警戒しないで話しかけてくれるから、童顔で良かったなと思う。
 去年の秋かそこらに久しぶりに会ったら結婚してて、荻窪のお店を営む旦那さんのもとで働いてるらしかった。自分のお店で出すごはんが美味しいんだと熱く語ってくれて、なんかもうさ、いいな。幸せそうでなによりだよ。
 会社帰りに別の知人らを誘って行った。ごはん、全部美味しかった。あほみたいな感想だけど、本当に全部美味しかった。ポテトサラダにマヨネーズがかかってないのにしっかりした風味があって、やわらかい芋、そこに混ざった枝豆とタコの食感の違いが楽しかった。刺し盛りも1皿にどっさり盛られてるんじゃなくて、コースみたいに1種類ずつ分けてひとりひとりの前に出される。
「これは金目鯛のなんちゃらでございます。味がついておりますので、そのままお召し上がりください」
 なんて言われて、お行儀いいところにお招きされたみたいで、育ちが良くもないのに(むしろ良くないから)テンションが上がったり。お通しのバンバンジーも美味しかったなあ。あと、とうもろこしの天ぷら。甘くて、ぎゅっと身が詰まって。
夏っぽいことしたい。
夏っぽいことは夏休みっぽいこと。
夏休みっぽいことは子どもみたいに過ごすこと。
ふつうで、一生懸命で、まぶしくて、ふつう。
 今日は夏休みっぽいことじゃあなかった。大人みたいなことだった。「あそこのお店がおいしい」とか恋愛の悩み事とか、惚気だとか、狭い世界のゴシップとか。時折、わたしが冗談を言って、ノってくれると嬉しくなった。話の腰を折ってるだけなんだけど。
 音を出したら満足で、ノイズミュージック的な楽しさはある。3人いて3人その姿勢だと、本当にノイズしかない。言葉が音でしかない時間。
 そういうところに行くときは何も考えたらいけない、それが無心に楽しむこつだって分かった。悪くはない、楽しいは楽しい。即興演奏なのだから、いつもいつだって。
 早口で喋る友人を見て、楽しそうでいいなと思いつつ、少し疲れた。何であんな��継ぎ早に喋れるんだろう、喋るだけでなんであんなに楽しそうに出来るんだろう、何を見て、何を聞いているんだろう。
 テンポが合わない。テンポが合わないとリズムも合わない、メロディも生まれない(じゃあ行くなよって感じなんだけど)。
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kachoushi · 9 months
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各地句会報
花鳥誌 令和6年1月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年10月2日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
日本海見ゆる風車や小鳥来る 泰俊 駅近の闇市跡に後の月 同 山門を標とするや小鳥来る 同 師の墓の燭新涼のほむらかな 匠 渡り鳥バス停一人椅子一つ 啓子 紫に沈む山河を鳥渡る 希 ひらひらと行方知らずや秋の蝶 笑 なりはひの大方終了九月尽 数幸
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月4日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
朱の色に蝋涙たれし日蓮忌 ただし コスモスのたなびく道を稚児の列 洋子 抱かれて稚児は仏よ日蓮忌 同 めらめらと朱蝋のうねり日蓮忌 同 ピストルの音轟ける運動会 誠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月5日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
友の墓秋空の下悠然と 喜代子 棟上げの終はりし実家や竹の春 由季子 菊人形幼き記憶そのまゝに さとみ 長き夜や楽し思ひ出たぐり寄せ 都 強持てに進められたる温め酒 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月6日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
蜜と恋どちらも欲しく秋の蝶 都 八幡の荘園かけて飛ぶばつた 美智子 彼岸花軍馬の像を昂らせ 都 露の手に一度限りの炙り文 宇太郎 杖の歩や振返るたび秋暮るる 悦子 露けしや既視感覚の病棟に 宇太郎 コスモスの乱れ見てゐて老いにけり 悦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月7日 零の会 坊城俊樹選 特選句
天高く誇り高きは講談社 きみよ 華やかに滅びゆく香や秋の薔薇 和子 秋冷を暗くともして華燭の火 千種 白帝は白い梟従へて きみよ 薔薇は秋その夜会より咲き続け 順子 肘掛に秋思の腕を置いたまま 光子 爽やかや罅ひとつなきデスマスク 緋路 一族の椅子の手擦れや秋の声 昌文 邸宅の秋に遺りし旅鞄 いづみ 洋館に和簞笥置いて秋灯 荘吉
岡田順子選 特選句
栗の毬むけば貧しき実の二つ 瑠璃 流星を見ること永きデスマスク いづみ 正五位のまあるき墓を赤蜻蛉 小鳥 秋天の青は濃度を増すばかり 緋路 月光の鏡の中で逢ふ二人 きみよ 聖堂は銀に吹かるる鬼芒 いづみ 実石榴をロイヤルホストで渡されて 小鳥 石榴熟る女人の拳より重く 光子 秋の灯を落して永久のシャンデリア 俊樹 毬栗を踏み宰相の家を辞す 緋路
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月9日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
コスモスの島にひとつの小学校 修二 檸檬の香そは忘れざる恋なりき 美穂 嫁がせる朝檸檬をしぼりきる 朝子 母乳垂る月の雫のさながらに 睦子 タンゴ果て女は月へ反りかへる 同 護送車の窓には見えぬ草の花 成子 やはらかく眉をうごかし秋日傘 かおり 天と地を一瞬つなぐ桐一葉 朝子 流れ星太郎の家を通り過ぎ 修二 正面に馬の顔ある吾亦紅 朝子 傘たゝみ入る雨月のレイトショー かおり 幾千の白馬かけぬく芒原 成子 古備前に束ねてさびし白桔梗 睦子 糸芒戻れぬ日々を追ふやうに 愛 黒葡萄いつもの場所の占ひ師 修二
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月9日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
新生姜甘酢に浸り透き通り のりこ 風を掃き風に戻されむら芒 秋尚 足音にはたと止まりし虫の声 怜 朝露に草ひやひやと眩しかり 三無 出来たての色の重たき今日の月 秋尚 徒競走つい大声で叫びたり ことこ 秋落暉炎のごときビルの窓 あき子 秋祭り見知らぬ顔の担ぎ手に エイ子 秋霜や広がる花を沈ませて のりこ 面取ればあどけなき子や新松子 あき子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月9日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
万葉の歌碑一面に曼珠沙華 信子 金木犀優しき人の香りかな みす枝 昇る陽も沈む陽も秋深めゆく 三四郎 廃線の跡をうづめて草紅葉 信子 駅に待つ猫と帰りぬ夜寒かな 昭子 天の川下界に恋も諍ひも 同 ひらひらとバイクで走る盆の僧 同 蟋蟀の鳴く古里や母と歩す 時江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月10日 萩花鳥会
夜鴨なく門川暗くひろごれり 祐子 サムライ衆ナントで決戦秋の陣 健雄 これ新酒五臓六腑のうめき声 俊文 露の身や感謝の祈り十字切る ゆかり 虫食ひのあとも絵になる柿落葉 恒雄 すり傷も勲章かけつこ天高し 美惠子
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令和5年10月14日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
魁の櫨紅葉の朱句碑の径 三無 花よりも人恋しくて秋の蝶 幸子 咲き初めし萩の風呼ぶ年尾句碑 秋尚 女人寺ひそと式部の実を寄せて 幸子 豊年の恵みを先づは仏壇へ 和代 篁を透かし二三個烏瓜 三無 日の色の波にうねりて豊の秋 秋尚 曼珠沙華に導かれゆく道狭し 白陶 二人居の暮しに適ふ豊の秋 亜栄子 林檎好き父と齧つたあの日から 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月14日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
ガシャガシャと胡桃を洗ふ音なりし 紀子 秋日和小児科跡は交番に 光子 歩かねば年寄鵙に叱咤される 令子 稲の秋チンチン電車の風抜けて 実加 不作年新米届き合掌す みえこ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月15日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
街騒も葉擦れも消して秋の雨 三無 大寺の風を擽る榠櫨の実 幸風 尾を引きて鵯のひと声雨の句碑 秋尚 水煙に紅葉かつ散る結跏趺坐 幸風 菩提樹を雨の宿りの秋の蝶 千種
栗林圭魚選 特選句
観音の小さき御足やそぞろ寒 三無 絵手紙の文字の窮屈葉鶏頭 要 駐在も綱引き離島の運動会 経彦 小鳥飛び雨止みさうにやみさうに 千種 秋霖や庫裏よりもるる刀自の声 眞理子 句碑の辺に秋のささやき交はす声 白陶 秋黴雨だあれもゐない母の塔 亜栄子 梵鐘の撞木の先や秋湿り 眞理子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
考へる事に始まる端居かな 雪 おは黒を拝み蜻蛉と僧の云ふ 同 道草の一人は淋しゑのこ草 同 朝霧の緞帳上がる音も無く みす枝 秋灯火優しき母の形見分け 同 役目終へ畦に横たふ案山子かな 英美子 孫悟空のつてゐるやも秋の雲 清女 穴感ひ浮世うらうら楽しくて やす香 栗食めば妹のこと母のこと 同 天高し飛行機雲の先は西 嘉和 屋根人を照らし名月たる威厳 和子 秋深し生命線の嘘まこと 清女 蜩に傾きゆける落暉かな かづを
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月18日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
枯れて行く匂ひの中の秋ざくら 世詩明 一声は雲の中より渡り鳥 同 見えしもの見えて来しもの渡り鳥 同 菊まとひ紫式部像凜と 清女 越の空ゆつくり渡れ渡り鳥 和子 秋扇に残る暑さをもて余す 雪 山川に秋立つ声を聞かんとす 同 鳥渡る古墳の主は謎のまま 同 鳥渡る古墳は謎を秘めしまま 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月20日 さきたま花鳥句会
SLの汽笛を乗せて刈田風 月惑 寝ころびて稜線を追ふ草紅葉 八草 残る海猫立待岬の岩となる 裕章 大夕焼分け行く飛機の雲一本 紀花 曼珠沙華二体同座の石仏 孝江 白萩の花一色を散り重ね ふゆ子 秋の野や課外授業の声高に ふじ穂 秋寒し俄か仕立てのカーペット 恵美子 秋空や山肌動く雲の影 彩香 爽籟や赤子よく寝る昼下り 良江
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令和5年10月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
生身魂梃子でも動かざる構へ 雪 古団扇此処に置かねばならぬ訳 同 飾られて菊人形の顔となる 同 亭主運なき一枚の秋簾 一涓 菊の香に埋り眠る子守唄 同 叱りてもすり寄る猫や賢治の忌 同 友の家訪へば更地やそぞろ寒 みす枝 叱られて一人で帰るゑのこ草 同 朝霧が山から里に降りて来し やすえ 隣家より爺の一喝大くさめ 洋子 菊師にも判官贔屓あるらしき 昭子 人の秋煙となりて灰となる 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年10月27日 月例会 坊城俊樹選 特選句
靖国の秋蝶は黄を失ひて 愛 柿に黄をあづけ夕日の沈み行く 緋路 神池の何処かとぼけた鯉小春 雅春 細りゆく軍犬像や暮の秋 愛 うらがへり敗荷の海のなほ明し 千種 英霊の空はまだ薄紅葉かな 愛
岡田順子選 特選句
秋蝶に呼���れ慰霊の泉かな 愛 鉢物はしづかに萎れ秋の路地 俊樹 年尾忌も近し小樽の坂の上 佑天 道幅は両手くらゐの秋の路地 俊樹 秋天へ引つ張られたる背骨かな 緋路 老幹の凸凹としてそぞろ寒 政江 板羽目の松鎮まれる秋の宮 軽象 御神樹の一枝揺らさず鳥渡る かおり
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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oniwastagram · 5 years
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\おにわさん更新情報📸/ ‪[ 京都市東山区 ] 建仁寺 西来院庭園 Kenninji Seiraiin Temple Garden, Kyoto の写真・記事を更新しました。 ーー鎌倉時代の代表的禅僧 #蘭渓道隆 が開いた通常非公開の寺院に残る、苔と紅葉の美しい枯山水庭園。 ・・・・・・・・ すっかり春模様。京都も枝垂れ桜🌸もだいぶ咲いているし、霊鑑寺門跡の椿の庭の特別公開も始まった!🌺 ……そんな中紅葉の写真をアップするのは季節からずれてるのですが……秋の写真も冬の写真も(…夏の写真も)まだまだありまして……!時々春の写真も混ぜよーっと。 西来院は京都を代表する寺院の一つ『建仁寺』の塔頭寺院(北門から一番近く)で、開山は #蘭溪道隆 。 通常非公開の寺院ですが、2019年12月に行われていた某大学(衣笠方面)の書道展🖋の鑑賞をきっかけに拝観。それ以外にも不定期でイベントスペースとして用いられているようです。 蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)といえば鎌倉の大寺院の一つ『建長寺』を開いた鎌倉時代の代表的禅僧のひとりであり、当サイト的には長野の国指定名勝『光前寺庭園』や甲府『東光寺庭園』でも作庭に関わっている人として紹介しています。 蘭渓道隆は建仁寺にも滞在し、西来院の前身「清本院」の住職を務められたそう。その後、道隆の四世・大宗が西来院と改め、応仁の乱などの戦火🔥などに遭いつつ桃山〜江戸初期の慶長年間に再建。 西来院に関してはそれ以降の情報(江戸時代頃に誰がゆかりあったとか)があまり無いのですが……、参道及び本堂前に苔の美しい #枯山水庭園 があります。 特に本堂前の庭園はバランスよく五葉松?やモミジの木が配され、今回訪れた時にはちょうど庭園中央のモミジが紅葉🍁の真っ只中! 苔との組合せが美しかったし、そのモミジ周辺の岩組を見ていると #鶴亀の庭 として表現されているのかな〜と。 お堂のちょっと高いところから、刈込み越しに苔庭を眺める感じは…妙心寺『桂春院』にも似ている。 本堂の奥、直線的でミニマルな飛び石も好き。きっと新緑の頃訪れても美しい庭なんだろうなあ。 もし偶然開いてたら建仁寺の中の隠れた名園!またイベントやっていないかチェックして訪れたい。 あ、学生さんの書道展はストレートなものから斬新な表現まで多彩で超面白かった。今後もこういう学生さんの展示見て若さに刺激を受けよう。 〜〜〜〜〜〜〜〜 🔗おにわさん記事URL:‬ https://oniwa.garden/seiraiin-temple-%e8%a5%bf%e6%9d%a5%e9%99%a2%e5%ba%ad%e5%9c%92/ ーーーーーーーー ‪#庭園 #日本庭園 #京都庭園 ‪#garden #japanesegarden #japanesegardens #kyotogarden #京都 #京都市 #京都府 #kyoto #東山区 #higashiyama #祇園 #祇園四条 #gion #京都寺院 #寺社仏閣 #kyototemple #苔庭 #mossgarden #枯山水 #karesansui #おにわさん (建仁寺 西来院) https://www.instagram.com/p/B99VvfiJbaa/?igshid=1izj8bg6je7vi
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