今週末の土日に開催される「グラウンド・レベル・シネマ」に初参加させていただきます。過去作『東京節2020 - This Is Tokyo - 』がBプログラムにて、27(土)15:50〜、28(日)17:20〜上映予定です。よろしくお願いします。
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イメージフォーラム・シネマテーク No.1073
グラウンド・レベル・シネマ Vol.4.5
GROUND LEVEL CINEMA 4.5
日本 ー 台湾
イントロダクション
2020年代に新たなインディペンデントシーンを作るべく、日本と台湾のfresh!!!な映像作家たちが国境、世代を超えて、同日、同時刻に作品を上映するリアルイベント<グラウンド・レベル・シネマ>
拝啓 この夏をどう過ごすのか? 海か? 山か? もしくはフェスに行くとか? だがカネの無い奴、友達がいない奴、居場所の無い奴ら は何処に行けばいいのか? とりあえず7/27、28 渋谷に集合だ。誰からも頼まれもしないのに勝手に映画を作ってるイカれた連中が待っ ている。きっと探してる何かが見つかるかも知れない(保証はしない)夏休みを涼しい暗闇の中(これだけは保証する)で過ごすのも 悪くないと思う。だってこの場所にはあの「寺山修司」の名前が付いてるんだぜ!熱帯化する渋谷の片隅から世界の皆様へ。 敬具
(グラウンド・レベル・シネマ運営委員会)
※各上映終了後に日本側作家によるアフタートークを行います。
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■日程 Date
2024年7月27日(土)-7月28日(日)
Saturday, 27th, July - Sunday, 28th, July 2024
【open】13:30 【screening】14:00 【close】19:30(予定)
各日3プログラムの入れ替え制
■会場 Venue
シアター・イメージフォーラム 3F「寺山修司」
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-10-2
Image Forum 3F "Terayama Shuji"
2-10-2, Shibuya, Shibuya-ku
■タイムテーブル Timetable
7/27
14:00 A Program
15:50 B Program
17:20 C Program
7/28
14:00 C Program
15:50 A Program
17:20 B Program
■Ticket
当日受付
1プログラム券:一般700円/会員500円
3プログラム券:一般1,500円/会員1,200円
1 program ticket/General 700 yen, Members 500 yen
3 program ticket/General 1,500 yen, Members 1,200 yen
ご来場のお客様へ
・満席の際にはご入場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承下さい。
主催:グラウンド・レベル・シネマ運営委員会
共催:イメージフォーラム
協力:株式会社ダゲレオ出版
https://www.imageforum.co.jp/cinematheque/1073/index.html
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▶Program A
△ (in progress) / △
Lin Shih-Chieh & Yeh Che / リン・シージエ & イエ・チエ / 7min.
Bi-Kei / 微景
Tatekawa Kiyoshiro / 立川 清志楼 / 7min.
Tata Cuts Down the Timescape / ター爺さん、時間を切る
Chen Chun-Tien / チェン・ジュンディエン / 9min.
Tata Picks Up the Landscape / ター爺さん、風景を拾う
Chen Chun-Tien / チェン・ジュンディエン / 5min.
My room moon
Nozomi Hirai / 平井 望 / 3min.
((( OTO )))
atsuko uchiyama / 内山 涼湖 / 18min.
Deadline / 死線
Daz Yang / ヤン・ヨンシュエン / 2min.
Monochrome Radiance / 単色照明
Hsu Chun-Yi / シュー・ジュンイー 16min.
protein / タンパク質
Naohisa Uchiyama / 内山 尚久 / 5min.
Jouhatsu Letters - Johan⇔Kudo / 蒸発書簡
Masa Kudo & Johan Chang / 工藤 雅 & 張若涵 / 13min.
The Silence of Sirens (in progress) / セイレーンの沈黙
Tzuan Wu / ウー・ズーアン / 5min.
▶Program B
1-2(2-1)
An Hsu Hung / ホン・アンシュー / 5min.
Parallax / 視差
Hsin-Yu Chen / チェン・ションイー / 9min.
Koigokoro II / 恋心II
Anna Fujii / 藤井アンナ / 5min.
False Expectations / (不)期待傷害
Erica Sheu / エリカ・シュー / 7min.
in the autumn of 2009 / 2009年、秋の会話
Kisawa Koki / 木澤 航樹 / 20min.
ave Walls. Eyes have Doors / 耳ニ壁アリ目ニ障子アリ
Ippei Nakao & Karu Miyoshi / 中尾 一平 & 三好 彼流 / 5min.
Flamegazing / 火を観る
Yen Wang-Yun / イエン・ワンユン / 8min.
One Two Three / ワン・トゥー・スリー
Yukiko Nishino / ニシノ ユキコ / 8min.
Light year return / 1億光年キロ
Seiichiro Okuma / 大熊誠一郎 / 10min.
This is Tokyo - TOKYO-BUSHI2020 / 東京節2020
MurakamiLoki / ムラカミロキ / 4min.
scenery movie
SAYO x Yasuaki Ishikawa / SAYO x 石川泰昭 / 6min.
▶Program C
Daytime Cycle Noon
Takaki Matsuda / 松田 天樹 / 4min.
Political mysophobia / セイジミゾフォビア
Johnny HUNG / 8min.
Lüshun Entry Ceremony(Ryojun Nyujo-shiki) / 旅順入城式
Kenji Kadowaki / 門脇健路 / 8min.
The Night Surge (in progress) / 夜の騷ぎ
Hsu Hai-Wen / シュー・ハイウェン / 9min.
My way of celebrating new year / お正月の過ごし方
Yijean WANG / ワン・イチェン / 15min.
Silent Noise room / 聴視空間
Nishiyama Tomoki / 西山 知希 / 5min.
Presence Undefined / 未定義な。存在
Lichun Tseng & Lam Lai / ゾン・リージュン & リン・リー / 17min.
Reflection / 光が私の目を刺す
Irene Lin / リン・ウェンリン / 8min.
nonsense diary / 東京デタラメカメラ日記
MIKIHARUKA / 三木 はるか / 15min.
※タイトル、上映時間等に変更が生じる場合があります。
■作者コメント
▶Program A
△ (in progress) / △
惑星探査隊が地球に到着し、△計画を実行した。時間波形のスキャン技術を用いて、地球全体のデータを取得するのだ。その中身は地層や、海洋、気候、種、および人類の過去の集団潜在意識、並びに地球文明消失の原因解明にまで及ぶ。この資料映像は、△計画データ投射の圧縮解除のためのものである。
Bi-Kei / 微景
被写体と光と時間の推移、固定カメラで撮影した画像に音響を追加。
微妙に変化する表層と音響を体感する作品。
映像から単一の意味しか受け取れないならば、その映像はまさしく無意味となるだろう。
そこに作家の意図など到底及ばない世界が広がっていなければ作品として成立しない。
映像は決して記号では無い。記号から遥かに、あふれ出てしまう。
あふれ出たものこそ、映像の個性であり本質である。映像は言葉に逆らう。
言葉をはねのけ、映像が自立するときこそ、作品が完成するときだ。
Tata Cuts Down the Timescape / ター爺さん、時間を切る
キドラット・タヒミックは台湾北部にある有名なUFOの聖地を訪れる。突然何か不思議な力を受け、彼は50年前の自分との間にある種の共鳴を得る。大航海時代と拭えない植民主義、西方と東方、フィリピンと台湾、今のター爺さんと若いター爺さん、境界はぼやけ、情勢は曖昧になる。
Tata Picks Up the Landscape / ター爺さん、風景を拾う
キドラット・タヒミックが空っぽの携帯を手に台湾へやって来た。台湾にいる間、彼は何処でも常に携帯で記録し、去る前夜には、メモリーはもういっぱいになった。彼はこれらの素材を私に託した。私は膨大で雑多な素材との対話を試みる。
My room moon
空を、水中を。私の両の球は泳いだ。闇から光へ。無から有へ。角から球へ。
水を感じる。私の鼓膜を揺らす波動も。
一体私は何処から来たのだろう。この精神を育んだのは何奴か。
これに対する私の思考は空と水中を彷徨い、結果、球を見つけた。
見つけたのではなく現れた。眩く多色の閃光を放つそれは、私の心身を照らし、透過し、暴いた。
私は水の中へと逃げ込んだ。屈折した光は私には届かないだろう。
しかしそれが全ての始まりの一手となった。
これはあの閃光の温もりを知るまでの、私の成長物語第一巻。
((( OTO )))
友達のオトと言う名の男の子に「オオカミになりに行こー」と誘われ
居合わせたターザンと一緒に、山を登り岩の上で3人で吠えた。
そこから音開きの旅がはじまる。
Deadline / 死線
また来る30日、毎日がデッドライン。
Monochrome Radiance / 単色照明
列車が駅に入り、花火が光る時、人々はシャッターで世界のシワの端を測定する。すべての過ぎ去った時間は、ブラックホールの眠りに合わせて消え、静止した単色の壁画にと変わる。毎回の記憶は何かを思い出すわけでもなく、ただ偶然にその局部を照らすだけだ。暗い部屋における、静電気の火花のように。
protein / タンパク質
それは人類にとって、救世主となるのか、それとも・・・
映像は、全てスーパーマクロレンズで撮影しました。
使用機材・Canon EOS R6・ZHONG YI OPITCS FREEWALKER 20mm F2 SUPER MACRO 4-4.5:1
BGMは、全てコオロギの鳴き声だけを加工して作ってみました。
使用機材・SOMA LYRA-8 :FILTER PART ・SOMA COSMOS・strymon NIGHTSKY・TASCAM DR-40X・iPod classic
Jouhatsu Letters - Johan⇔Kudo / 蒸発書簡
2021年、コロナ禍で互いに往来が難しい中で、日本と台湾に住む映像作家は、相手から送られてきた映像の音や画を引用して返信するというルールで往復映像書簡を始めた。どこかへ逃避したいという蒸発の願望から日常の旅をしていた二人は、お互いに心象風景を交換しながら新しい実験を試みる。
The Silence of Sirens (in progress) / セイレーンの沈黙
ある種のイメージの発生学を想像してみる:セイレーンが画面の表面の後ろで警報を唱えている。点滅する波の下で都市は徐々に沈没し、次第にぼやけてくる。二枚貝は気泡を吐いて漂い、気泡からは蜃気楼がほとばしる。人魚は泡になり、だんだん暗くなり、世界は球体の中で旋転する。
*本作はセイレーン・プロジェクトの二本目となる短編で、プロジェクトは継続して発展中。
▶Program B
1-2(2-1)
フレームの観察を続けながら、運動と制御不能の間で、極端にコントロールしたいという欲望を実行しようと試みる。
Parallax / 視差
外界から自分をアンカリングする過程。
Koigokoro II / 恋心II
「仕草」として感情的に眺めた動作を、純粋な「動作」として再認識するように実験する。
False Expectations / (不)期待傷害
女の子は満月に願いを込める。ドキドキ、キラキラした気持ちをもう少し心に留めておけますようにと。すると、次の日の昼、月の精が彼女のカーテンの隙間から部屋に入ってきて、こっそり人形に替わり、彼女に寄り添うのだった。
本作は本来3チャンネル・16ミリフィルム投影の作品。
in the autumn of 2009 / 2009年、秋の会話
世の中で彼だけができることと、いつだって瀬戸際の社会で交わされてきた会話の記録。
ave Walls. Eyes have Doors / 耳ニ壁アリ目ニ障子アリ
有象無象に紛れて部屋は生き、私たちの体と感情はバラバラになる。母性に媚びるなど迷惑千万。
ある日それは現れ、触れる間も無く消えてゆく。
懐かしい気持ちも置き去りに。
身体表現を用いつつも無機質さを意識して、部屋に閉じ込められた感情の拠り所を模索しながら制作しました。ストップモーションです。
パフォーマンスアーティストの三好彼流との共作です。
Flamegazing / 火を観る
再発見したホームビデオテープ、2つの葬式。
One Two Three / ワン・トゥー・スリー
リズムから外れてはいけない。ここに居る人々は現実に存在しているのか、もしくは存在していないのか。
Light year return / 1億光年キロ
運命という言葉は嫌いだ。この文が何度も利用されていることは承知の上だが、嫌いなものは嫌いだ。
ただ振り返るとどうしてもロジックで説明できなものも確かにそこにある。そのどうしようもない状況に私は悶々とする。
世界は常にカーブを投げ続けてくる。あたふたせずにただ走りたいものだが。
流星が地球に落ちる瞬間を目にすることはあるだろうか?生きている間に一度はあってほしいものだ。
This is Tokyo - TOKYO-BUSHI2020 / 東京節2020
都市・東京は江戸時代以降、日本の中心地として繁栄し、現在も首都として多くの重要機関が集められている。大正7年にその情景を歌う形で発表され、その後も多くの人に愛され、リメイクされ続けてきた「東京節」の令和時代における最新版。オリンピックにカッパライ、一体この街、何処へ行く。
イメージフォーラム・フェスティバル2020 ヤング・パースペクティブ 入選作品
scenery movie
”日常のようでいて、誰かの感性を通したようなキラキラした世界。
魅力的な音楽に乗せてその景色が一人の男の心も彩っていく。
ambientとしても楽しめる作品。”
▶Program C
Daytime Cycle Noon
コンクリートだらけの都会で生活をしていると、どうしても自然を求めてしまう。かといって旅行に行ってシャッターを切ったりしても写るのはいかにも日本の田舎の風景といった感じでどうも求めているものとは違うのだ。絵画のような自然の風景を自分の映画に取り込みたいと思って作った。
Political mysophobia / セイジミゾフォビア
不満はあるのか?近所に対する不満がある!あそこの定食屋の値上がりに不満がある!台風で大雨なのに会社に行くことも不満!社会に、出来事に対して不満がある!ある!!あるんだよ!!!それ、根本的に解決するなら●●じゃないの?
●●がダメだからじゃないの?●●と言っちゃいけないのか。
●●を避けられるもんなのか。
Lüshun Entry Ceremony(Ryojun Nyujo-shiki) / 旅順入城式
100年くらい経つとさすがにいろんなことが一巡するのだなあと思う今日この頃です。
The Night Surge(in progress) / 夜の騷ぎ
舞踊作品「夜の騷ぎ」と「粼光暗影」の撮影現場での、舞踊のリハーサルと劇場公演の間の曖昧な時間。
My way of celebrating new year / お正月の過ごし方
カメラを回したら、なくなった人たち、ものやことも忘れられない記憶になる。2023年のお正月を迎えて、8ミリカメラで過ごし方を記録した。
Silent Noise room / 聴視空間
聴覚及び視覚による映像体験を試みる。
Presence Undefined / 未定義な。存在
本作は7本の小さな音声映像の作品集である。いつ上映するにあたっても、順序を問わず上映することができる。この作品はひとつの芸術実験であり、視覚と聴覚のレイヤー、色、協調、調性、触覚、元素と空間の異なる反応を探るものである。その共有する芸術語彙の交差と交錯は、この二つの芸術世界の対話と不確定性の微妙な出会いを刺激する。映像は16ミリ映像の創作と実験で、音声は現場での録音と電子音源を使っている。
Reflection / 光が私の目を刺す
妹の一本のフィルムが、映像と故郷に対する私の想像力を動かした。写真は人の性格を表すとよく言われる。しかし私たちが互いの眼差しに介入しようとするとき、わたしたちが写真を記憶の手段のひとつと捉えないとき、2人の共有する風景を改めて一本の映画にしようとしたら、この繋がりは同じ場所にいる私たちをどこへ連れて行くだろうか。
nonsense diary / 東京デタラメカメラ日記
カメラマンの滝本淳助さんと一緒に映画を撮りました。三木はるかとは親子ほどの年の差があります。ちぐはぐな二人で何をやる?何ができる?滝本さんはフィルムカメラの使い手で、三木はるかはビデオカメラを持ち歩くことが多め。二人で同じ場所に行ったらそれぞれカメラに収めるものはおんなじ?ちがう?愛機を手にお出かけしました。さて、どんなものが撮れているでしょうか。または、撮れていないでしょうか。
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5/25(土) PARADE#21 @PORT〜千鳥橋交差点〜嬉ヶ崎公園〜正蓮寺川公園
みなさん、すっかり忘れた頃にこんにちは!『働楽のきてみて!このはな』令和になってはじめての更新です。さて今回は、四貫島商店街のほぼ中央に位置するアートスペース兼シェアハウスPORTの屋外ツアー型ライブイベントPARADEの模様を紹介させていただきます。
四貫島PORTから出発、その様子はまさにパレード。
四貫島のアーケードに面したPORTの外にわらわらと集まってきた参加者のみなさん、数えてみると10数人ほど。PARADEはこの日で何と通算21回目!ひっそりと、しかし継続的に続いているイベントだけにリピーターの方が多いようです。
ある程度集まったところで、一人ひとりにイヤホン付きのポータブルラジオが配布されます。主催者の一人で音楽家の米子匡司さんが、ラジオのスイッチの入れ方、周波数の合わせ方を丁寧に教えてくれました。早速耳にイヤホンをはめます。すぐ側の物音が、電波を介して耳に届きます。
ようやく出発。商店街の中をゾロゾロと並んで歩く様はまさにパレード!街の雑踏の音がマイクで拾われ、参加者全員の耳に届きます。その音をバックに、米子匡司さんともう一人の主催者で音楽家 中田粥さんとの何ともギークな味わいの、しかし適度にゆるくて朗らかなトークが始まりました。
歩くミニFM局と、そのFM局の後についてぞろぞろ歩くリスナーたち。その奇妙な行列(である私たち参加者w)は千鳥橋商店街のアーケードを抜け、北港通りに沿って東に向かいます。
千鳥橋交差点の歩道橋にて中田粥さんと一緒に欄干を叩いて何dB出たか。
そうして最初の目的地である阪神千鳥駅前の歩道橋に到着しました。ここでのプレーヤーは中田粥さん。FIGYAやMIIT House等でバグシンセのライブを数多くこなしてきた中田さんですが、今回は楽器や機材らしきものは持ってません。
はて中田さん、どないすんの?と思ってたら、細いビニールパイプを片手に、一人で歩道橋を歩いていきます。イヤホンから聴こえて来たのは、ゴトゴト、ゴトゴト……という妙にエコーのかかったノイズが―そう、この音はビニールパイプを歩道橋の欄干に押し当てている音だったのです。
中田さん単独の欄干ノイズ演奏の後、参加者全員にビニールパイプが配られました。そして中田さんの後について欄干にパイプを押し当てながら歩道橋を往復。思わぬ形で”アンサンブル”に参加することとなりました。
一体何デシベルの音が、周囲に鳴り響いたんでしょう?近場に交番あったら即アウト!そんな予定調和を裏切るスリリングさもまた、PARADEならではのアナーキーな魅力やな〜と感心しながら、次の目的地に向かいます。
高架下の嬉ヶ崎公園にて、謎の二人組「コント」が謎すぎて度肝を抜かれる。
六軒家川を渡って隣の福島区へと通じる橋の真下に位置する嬉ヶ崎公園。昼間でも薄暗くてひっそりとした、知る人ぞ知る穴場スポットなんです。が、こちらに入るやいなや、謎すぎる男女二人組が街灯の真下で、何と漫才!!!をやっていたんです。
公園の中を見回すと、男女二人の顔写真が並び、大型の液晶モニタが置かれています。モニタには、六軒家川沿いのトタンの建物(元OTONARI周辺)で撮影されたと思しき映像が流れています。この人たちは何者?これも今回のPARADEの出し物?―相当迷いまして、とにかく状況把握せねばと耳からラジオのイヤホンを引き抜きました。
ボケる男とツッコむ女―この謎の男女二人組の正体は、持木永大さんと姫田麻衣さんによるパフォーマンスユニットコント。その後私は彼らコントの底知れぬユーモアと破壊力極まるパフォーマンスを、区内のとあるスペースで体験することになるのですが……それはまた別の機会に!
夜の正蓮寺川公園にみんなで腰掛けると、米子匡司さんが謎の箱を取り出して光と音のライブを始める。
次の場所に移動を開始。再び耳にラジオのイヤホンを突っ込みます。米子さんと中田さんが、先ほど嬉ケ崎公園でのパフォーマンスを見せてくれたコントの二人について解説してくれました。ますます興味深い……で、ローソンの前で一休み。何と虫除けスプレーを、参加者のために買ってくれました。何というきめ細かい気づかい、ありがたや!―という訳で私たち参加者はスプレーをかけ、後ろの人に回しながら、コンビニ裏手の道に入っていきます。
で、やって来ました正蓮寺川公園!もともと川だった場所が埋め立てられ、地下には高速道路(阪神高速淀川左岸線)が走り、地上には遊歩道、桜並木、芝生やグラウンド等が設けられています。まだ計画の半分以下の用地しか整備されていない未完成な公園ですが、完成すると此花区の中心部を貫く18.8ヘクタールの広々とした緑化ゾーンが誕生します。
公園は千鳥橋団地(通称チーダン)や高見フローラルタウン(通称フロタン)といった大規模団地に囲まれています。思いのほか美しい夜景が望める公園内の路上に一同腰掛けると、米子さんが謎のキューブを取り出して、公園の路上のあちこちに配置します。そうしてこの謎のキューブに向かって、懐中電灯の光をあてると、箱上部に取付けられたプロペラが回転しはじめます。
プロペラの回転と同時に不思議な音響が周囲を包み込みます。遠景には団地群の灯り、そして近景には回転する光と音の結晶体。この両者が相俟って、私たちは心地よい沈黙に包まれました。
夜も更けゆく正蓮寺川公園に大きな風船がはためく、ゆれる。
米子さんがライブを粛々と終え、機材を手際よく片付けると、続いて登場したのがアーティスト 船川翔司さん。手にした長い棒の先に、横長のビニルをくくりつけ、グイッと持ち上げました。すると大きなビニールの旗が、公園内に吹き込んでくる風を捉えて前後左右に靡きます。船川さんはこの旗を、さらに大きく振りかざします。旗は長くうねって龍になり、風の中を泳ぎはじめました。
正蓮寺川公園の北に広がる伝法・高見地区は、淀川沿いにあるせいか、年中風が強いエリアです。強い風が���き込む度に、旗はさらにうねって、ますます大きく見えてきます。さらにこの旗は遠景の団地群の灯りや公園の街灯を透過して、より幻想的な姿に变化していきます。
半透明のゴミ袋と思しきチープな素材の旗が、風を受け、光を拾い、一瞬たりとも目を離せない状況を生み出します。自然の諸力が美しく抽出される光景に触れ、またも私たちはウットリ。このままずっと見ていたいと思ったのは、自分だけではないはずです。
追記〜欄干を叩く音をテーマにした中田粥さん作のCDを、PORTの自販機で発見!!
PORT前に置かれた、米子さん制作の青い自販機をご存知でしょうか?3年前にわれわれ働楽が制作した『働楽のきてみて!このはなNOTES』も、この自販機で売っていただいてました(現在は品切れ)。その自販機で、歩道橋の欄干を叩く音のフィールドレコーディング作品が並んでるのをPARADEの帰りがけに発見しました!
そんな訳でワタクシ、売れ切れないうち買うときました!!この街このはなでしか聞けない音楽、素晴らしい!
*このブログは『地域活動支援センター 働楽』が運営しています。
http://www.konohana-douraku.com/
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広島のアメリカ人と私 ③
マツダスタジアムは、阪神タイガースファンが占めるレフトスタンドを除いて、赤一色に染まっていた。9月6日のナイトゲームは、午後6時からのスタートだったが、その1時間前に私たちは球場入りした。
私は関西出身だが、タイガースファンではない(ただし藤波投手と元オリックスバファローズの糸井外野手は応援している)。むしろ金持ち球団ではないカープのほうが贔屓だ。
試合開始1時間前にもかかわらず、手配してもらった内野自由席は、すでに埋まっていた。時間をかけて空いた2席を見つけ出し、腰を落ち着ける。グラウンドに目を向けると、芝生(緑)と土(茶)のコントラストが美しい。ドーム球場に慣れた私には、屋外のそれは理想郷である。何よりも空が見える開放感がいい。座席も狭すぎず、居心地は悪くない。そよ風に吹かれながら飲む生ビールは格別だった。
スタジアム内の売店が並ぶ中2階は、どことなく縁日を思わせる雰囲気。まさに祝祭空間である。あとで聞いた話だが、球場関係者はアメリカのスタジアムに視察に行き、参考にしたらしい。そういえばスペインのバルセロナのサッカースタジアムも同じような雰囲気だった。
バックスクリーンの映像も音響も、野外とは思えないほど迫力があった。カープは歌舞伎をもじった「カ舞吼ーKabuku」をテーマにしており、スクリーンの大画面には、CGで隈取りをした選手や監督がテンポ良く映し出され、その粋な演出に心が躍った。
隣りに座る彼は、アリゾナ州のフェニックスにいたころ、プロカメラマンとして地元球団のダイヤモンドバックスの試合を撮影していたという。ベンチ横のカメラマン席が、アメリカに比べて3倍ほど広いと驚いていた。
彼は野球観戦は好きなようで、球速1キロは何マイルにあたるのかを私に聞いてくる。こういう場合、スマートフォンがあると便利である(1キロは0・6マイル)。
試合は阪神が岩田、広島が中村の先発。2回に阪神の中谷がソロホームランで先制した。以降6回裏までスコアボードには0が並び、7回と8回に阪神が1点ずつを加え、もはや万事休すかと思われた。
ところが8回裏に菊池、丸、松山、安部が長短合わせて4安打を放ち、同点に追いついた。球場は大盛り上がりである。9回は両チームとも0点に終わり、延長戦に入った。
10回も両チームとも得点できず、私は昼間の疲れもあって眠たくなっていた。早く決めてほしい。眠気覚ましにビールを買いに走ったが、どこも売っていない。また、売りにも来ない。広島の人は、あまり飲まないのだろうか。関西ならどれだけ試合が長引こうが販売しているのに。郷に入れば郷に従え。ないなら、我慢するしかない。何事も忍耐が重要だ、と自分に言い聞かせる。
11回裏の広島の攻撃。1死から上本が四球を選び、2盗に成功すると、球場のファンは最高潮に達した。ワンヒットで走者が還れば、広島のサヨナラ勝ちである。続く会沢は、フルカウントからの直球を強打し、前進守備のライト・糸井の頭上を越えるヒットを放った。上本が生還し、試合は終了した。
前夜もサヨナラで広島が勝利していただけに、球場は総立ちのお祭り騒ぎだ。隣りの彼も、試合の展開に興奮し、立ち上がって拍手していた。たちまち周囲のカープファンからハイタッチ攻めにあう。
ヒーローインタビューを聞きたいことろだが、疲労困憊と帰りが混むことが予想されたので、早々と球場を後にする。
△▼
球場はJR広島駅から徒歩約15分の距離にある。広島駅前から路面電車に乗るつもりで歩いていたら彼が「この近くに路面電車の駅があるのではない」と言う。そんなことはすでに下調べして、ないのはわかっている。
大勢のカープファンが広島駅を目指したため、そのうち彼を見失ってしまう。これで彼ともお別れか!? そんなことを考えながら広島駅前の路面電車の駅に着くと、彼はすでに先着し、「遅いね」と言わんばかりの余裕の表情で立っている。心配した私は、損をした気分だった。
2人で路面電車に乗る。カープファンですし詰めである。「もう乗らないで~」。隣りのおばちゃんが叫んでいる。大阪の満員電車を何度も経験している私からすれば、これくらいの混雑は大声を出すほどでもない。
乗客が減るにつれ、私はスペースの空いた車両の真ん中に進んだ。彼は入り口付近に留まっている。前の座席が空いたので私はそこに座った。彼との間は5メートルほど。下車する駅が近づいてきた。ところが立ち上がって車両を見回しても、彼が見あたらない。どうもおかしい・・・。とうとう下車する駅まで来てしまった。私は車両を降り、路面電車に向かって大きな声で彼の名前を叫んだ。何の反応もない。どこに消えたんだ・・・。
ひょっとしたら先にタコ部屋に帰っているかもしれない。鍵は彼が持っている。先に帰っていれば、マンションの玄関付近で待っているはずだ。ところが、玄関前に彼はいなかったーー。
街灯の下に立ち、彼を待ちながら、その日にあったあれこれを思い出していると、段々腹が立ってきた。20分くらいが経ち、彼がタクシーで帰って来た。
「何があったの!?」
私の問いかけに彼は「ふたつみっつ前の駅で降りてしまったよ」とサラリと言う。それを聞いて私はブチ切れてしまった。「謝れよ」と私。「なんで俺が謝るんだ。誰も悪くないじゃないか」「なんで間違って降りるんだよ。なぜ電車の中で俺を見てなかったんだ。もうあんたとは金輪際、一緒に行動したくない!。明日にでも俺は大阪に帰る!」
今から思うと、昼間の彼の広島大学や赤十字・原爆病院での不躾な行動への憤りが、”失踪”をきっかけに爆発したのだと思う。タコ部屋で、さらに私はまくしたてた。
「以前に2~3週間日本に来ただけで、日本やヒロシマの何がわかるんだ!」「日本に来て被爆者を撮るなら、せめて日本語くらい勉強して来いよ!」
怒りをおさめるべく私はシャワーを浴び、汗で湿った上着を叩きつけるように洗い、バスルームを出た。するとさっきまでいた彼が、どこにもいない。ちょっと言い過ぎたか!? ふと玄関のほうを見ると、ドアが半開きで、彼は玄関の外で平然とパソコンをいじっていた。のんきな野郎だぜ!
冷静に考えると、彼が路面電車を間違った駅で下車したことに対して、そんなに激怒する必要はなかったかもしれない。だが、私に言わせれば、布石がいくつもあったのだ。取材には入念な準備が必要である。それをすっ飛ばして、手当たり次第に関係者に会えばいいってもんじゃない。あまりにも無神経で、失礼ではないか・・・。
濡れた上着を部屋に干し、電気を消して狭い布団で寝た。今晩、奴の足がこっちの領土に進入してきたら、日米決戦も辞さないぞ! 私の心は、穏やかではなかった。(2017・9・25)
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野球・大阪【Claimers JAPAN】2023.16th 練習試合 ハーバーズ戦 @波除野球場 2023.3.11
「泉翔選手の第一号本塁打、稲葉、阿部両選手猛打賞!」
【Claimers JAPAN】
2023.3.11
#練習試合
#波除グラウンド
<通算成績:2023年>
Claimers JAPAN
15戦 10勝 3敗 2分
C★STARS JAPAN
3戦 0勝 2敗 1分
<SCORE>
#Claimers_JAPAN
231 000 1|7
000 020 /|2
#ハーバーズ
<Battery>
投:泉翔(1-2)-六波羅(3-4)-中田(5)-福田(6)
捕:阿部(1-6)
<Starting Member>
①釜谷 #8 中
②阿部 #23 捕
③古川 #25 三
④稲葉 #19 二
⑤中田 #29 遊
⑥真鍋 #37 左
⑦福羽 #7 右
⑧福田 #19 一
⑨六波羅 #11 DH
⑩泉翔 #10 投
<本塁打>
泉翔①
<三塁打>
阿部
<二塁打>
阿部、稲葉②、真鍋
<Comment:泉翔選手 #10>第一号ホームラン
紅白戦ではホームラン打てましたが成績のつくホームランは今年初だったのでまずは1号を打てて良かったです!
相手投手が緩いボールを投げてくるピッチャーだったのでしっかり引き付け振り抜く事を意識して打席に立ち最高の結果が出て良かったです!
次はしっかり速い球からも打てるように練習していきます!
<Comment:阿部選手 #23>猛打賞!
本日は、かなりタイミングをとるのが難しい投手でしたが、突っ込むことなく打つことができて良かったです。
中田さんに上体を起こした方が、振り幅を広くとることができるのではないかとアドバイスを貰ったことで、長打を狙いやすくなりました。
<Comment:稲葉選手 #39>猛打賞!
猛打賞打てて良かったです。先週の公式戦の悔しさが残る中での試合でしたが、攻守共にいいプレーができたと思います。
球速の早い遅い関わらず打てるように練習していきたいと思います。
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