ARC’TERYX / Gore-Tex FLHQ campaign target items
みなさん、こんにちは。
前回ブログで youtubu番組 ”ダンゾ−チャンネル” にてご案内しました
「アークテリクス/ゴアテックス キャンペーンのお知らせ」
の対象アイテムをご紹介します。
FLHQはGore-Texパートナーショップ認定されています。(*^^*)
アークテリクス/ゴアテックス キャンペーン EVOLUTION IN ACTION
↑キャンペーンWEBページURLのリンク貼っています。
キャンペーン詳細
開催期間:2020年10月2日(金)〜11月15日(日)
応募対象者:期間中、正規販売店(一部を除く)及び、
直営店・公式オンラインストアにて、
対象のSS20/FW20シーズン アークテリクス Gore-Tex Black
Tagの付いたアークテリクス対象商品をご購入いただき、
レシート・領収書・ウエブショップ購入明細などの購入証明をお持ちの方。
ノベルティ:Gore-TEX ファブリクスにバードロゴの刺繍が入った
”オリジナルポーチ”
対象人数:400名(先着順)
応募方法:応募フォームより購入証明を撮影して応募。
発送連絡:発送をもって。
発送日:11月下旬予定。
ウエブ掲載アイテムにつきましては、
商品名にウエブショップの各アイテムをリンクを貼っておきますので、
各アイテムの詳細は、リンク先を参照ください。
ARC’TERYX ZETA SL JACKET Men’s Black Color ¥44,000
Size : XS , S , M , L
2レイヤーの GORE-TEX PACLITE Plus 生地による
防水防風性と透湿性を備え、コンパクトに収納ができる軽量ハードシェル。
ARC’TERYX ZETA SL JACKET Men’s Dynasty Color ¥44,000
Size : XS , S , M
ARC’TERYX ZETA SL JACKET Men’s Black/Cryptochrome Color ¥44,000
Size : Sサイズ1点のみ。
限定モデルです。
ARC’TERYX ZETA SL PANT Men’s Black Color ¥28,600
Size : S-Reg , M-Short , L-Reg
2レイヤーの GORE-TEX PACLITE Plus 生地による防水防風性と透湿性を備え、
コンパクトに収納ができる軽量ハードシェルパンツです。
ARC’TERYX ZETA SL JACKET Women’s Black Color ¥39,600
Size : S , M
ゼータSLジャケット ウイメンズモデルの
ブラックカラーのバードロゴは、同色のブラックカラー。
ARC’TERYX ZETA SL JACKET Women’s Black Color ¥27,500
Size : S-Short , M-Short
ゼータSL パンツ ウイメンズモデルはのウイメンズモデルは、
ショートレングスをご用意しています。
ARC’TERYX ALPHA SV JACKET Men’s 24k Black Color ¥110,000
Size : XS , S , M , L , XL
優れた耐久性と透湿性を備える「GORE-TEX Pro」に
「Most Rugged テクノロジー」を採用し、
最も耐久性の高い表面素材を組み合わせ、
嵐にも耐え得る非常に長持ちする保護性能を実現しました。
マイクログリッドバッカーで摩耗や汚れへの耐摩耗性を強化しています。
裏地には、従来の染色プロセスよりも使用する資源を
少なく抑えられるドープ染料を取り入れています。
過酷な状況で活躍するアルファ SVには、
緊急時の捜索性を高めるRECCOリフレクタが組み込まれ、
アークテリクスのヘルメット対応の「StormHood」、
ピットジップ、山岳地帯を自由に移動できる立体構造が取り入れられています。
ARC’TERYX BETA SV BIB Men’s Black Color ¥70,400
Size : S-Short
*S-Reg , M-Short , M-Reg , L-Short , L-Reg ,XL-Regは、
10月24日(土)頃に入荷予定です。
(XLショートレングスはラインナップされていません。)
2020年秋冬シーズンでアップデートされています。
N80P Most Rugged 3L Gore-Tex Pro をメイン生地に、
N140d 3L Most Rugged 3L Gore-Tex Pro を
ヒップ、ニーに採用して部分的に強化されています。
サイドジッパーで完全に開放できますので、
登山靴やスキーブーツを履いたままでビブパンツを脱着できます。
ARC’TERYX ALPHA IS JACKET Men’s Black Color ¥126,500
Size : S , M
標高の高い場所での登山やアイスクライミング、
遠征向けに作られたアルファIS は、
シンプルな一着で高山の過酷な環境に耐えるための構造です。
ゴアテックスの表地は耐久性、防水性など防御力に優れ、
DWRを施した化繊中綿の「ThermaTek」は、水分を吸収せず、
断熱性能を維持します。
このシェルと中綿のコンビネーションにより、
通常のミッドレイヤーとハードシェルの組み合わせより18%も軽量ながら、
幅広くさまざまな天候に対応する保温性をキープできるようになりました。
ARC’TERYX SABRE AR JACKET 24k Black Color ¥82,500
Size : S , M , L
フリーライドシルエットで動きやすく、
ゴアテックスのプロテクションを装備した
スキー/スノーボード向けのジャケットです。
「N70p 3L GORE-TEX」生地は強靭ながら手触りがよく
、高い防水、防風、透湿性を備えています。
裏地は柔らかい起毛により適度な保温性を持たせています。
ARC’TERYX SABRE AR PANT Men’s Black Color ¥63,800
Size : M-Short , M
*S-Regサイズは10月24日(土)頃に入荷予定です。
フリーライドシルエットで動きやすく、
ゴアテックスのプロテクションを装備した
スキー/スノーボード向けのパンツです。
「N80p-X 3L GORE-TEX」生地は強靭ながら手触りがよく、
高い防水、防風、透湿性を備えています。
裏地は柔らかい起毛により適度な保温性を持たせています。
耐久性に優れた 100D Cordura のツーリング仕様パウダーカフで
裾からの雪の侵入を防ぎます。
裾の内側には摩擦やエッジによる裂けから保護する
大型で丈夫な Keprotec インステップパッチ。
「Slide 'n Loc」システムにより「Sabre AR Jacket」などの
パウダースカートとストラップで連結し、
身体の動きに連動しながらパンツ内への雪の侵入を防ぎます。
ARC’TERYX SABRE LT BIB Men’s Black Color ¥68,200
Size : S , M (ショートレングスはラインナップされていません。)
*Lサイズは10月24日(土)頃に入荷予定です。
2020年秋冬シーズンの新作です。
極上の着心地を備えたバックカントリーツアー向けビブパンツです。
シェルは防風性と防水性に優れた滑らかな「N80p 3L GORE-TEX」と、
裏地の「GORE C-KNIT」バッカーテクノロジーが
衣擦れ音のしない柔らかさと抜群の透湿性を提供。
「Wee Burly Double Weave」4ウェイストレッチの
ソフトシェル素材でできたビブで胴を柔軟にカバーします。
100デニールのツーリングカフはブーツの上からフィットして
雪の浸入を防ぎつつ、ブーツのバックル操作も簡単に行えます。
裾の「Keprotec」インステップパッチは
アイゼンやスキーエッジによる切り傷や摩耗から保護します。
サイドジッパーを開けるとサスペンダーをしたまま
後部を開放することができます。
ARC’TERYX SENTINEL LT JACKET Women’s Dark Magic Color ¥82,500
Size : S (Sサイズ1点のみ。)
フリーライドツアーでの様々な条件に対応するための機能を備えた
ゴアテックスジャケットです。
信頼できるプロテクションを誇る「N80p 3L GORE-TEX」生地の裏に
「GORE C-KNIT」を採用することで、
軽量さと高い透湿性に加えしなやかな動きやすさが与えられます。
ARC’TERYX KEPPEL TRENCH COAT Men’s Black Ⅱ Color ¥66,000
Size : XS , S , M
プライベートからビジネスシーンまで、
都会に溶け込んだデザインとアウトドアウェアの技術が織り込まれた、
アークテリクスならではのトレンチコートです。
表面の生地はキャンバス風合いのマットな質感で
光沢が少なく落ち着いた雰囲気。
90デニール3レイヤーのゴアテックス生地は
耐久性、防水・防風性、透湿性を兼ね揃えた本格仕様です。
ARC’TERYX FRASER JACKET Men’s Black Color ¥57,200
Size : S , M (各Ⅰ点のみ。)
N70p 3L GORE-TEX fabric with GORE C-KNIT backer technologyを採用、
着心地のよさを高めたすっきりとしたアーバンスタイルに、
山岳ウェアで実績のある防水、防風、透湿性プロテクションを合わせました。
軽くてパッカブルで傘より持ち運びしやすい
ウェザープロテクションウェアが完成しました。
ARC’TERYX VENDA ANORAK Wimen’s Black Color ¥44,000
Size : S (SサイズⅠ点のみ。)
プルオーバースタイルに「GORE-TEX」ファブリックを採用した
高い防水性、防風性、透湿性を備える街向けのジャケットです。
さらに「GORE C-KNIT」バッカーテクノロジーによって、
防水ナイロンとは思えない
ソフトで軽やかな着心地の良さで快適性を高めています。
ARC’TERYX THERME PARKA Men’s Black Color ¥91,300
Size : XS , S , M
2020年秋冬シーズンでアップデートされます。
*ウエブ掲載はしばしお待ち下さい。
P75d 2L Gore-Tex完全防水透湿機能性に、
750 fill Europian Goose Down を封入した完全防水透湿機能性ダウンパーカ。
フードとネックガスケットに化繊中綿のCoreloft 140を採用することで、
水濡れに強くなっています。
ARC’TERYX CENTRALE PARKA Women’s Black Color ¥99,000
Size : XS , M 各1点のみ。 ( Sサイズは完売となりました。)
タウン向けにデザインされたアークテリクスの防水ダウンパーカの中で、
最も暖かいアイテムです。
ゴアテックスのアウターは防水・防風性と透湿性を備え、
750フィルパワーの上質なダウンにより、最高の暖かさを提供します。
フード、ショルダー、アンダーアーム、袖口の各部分に
化繊中綿のCoreloft 60 を配するハイブリッドな製法により、
雨や雪などの外部からの水分に強く、
内側からの湿気を排出する機能に優れています。
ARC’TERYX FISSION SV JACKET Men’s Black Color ¥91,300
Size : XS , S , M
N80p-x 2L Gore-Tex 完全防水透湿機能性の生地を採用、
厳しい天候に対応するようデザインされ、
熱効率に優れた「Coreloft Continuous」化繊中綿と、
高い通気性を誇るライナーの二層構造により、
湿気が素早くゴアテックスメンブレンに届き、
暖かさを損なうことなく、透湿性を向上させています。
耐久性の高いゴアテックス生地は、雨や雪、風をシャットアウト。
中綿入りで断熱性のある「DropHood」と
スタンドカラーは頭部の保護と暖かさを提供します。
ARC’TERYX FISSION SV JACKET Women’s Black Color ¥80,300
Size : XS , S , M
*ウエブ掲載はしばしお待ち下さい。
フィションSVジャケットのウイメンズモデルは、
チェストポケットを廃することで、
バストに干渉しないデザインとなっています。
ARC’TERYX RADSTEN INSULATED JACKET Men’s
Black Heather Color ¥69,300
Size : XS 1点のみ。 ( Sサイズ、Mサイズは完売となりました。)
2020年秋冬シーズンの新作です。
ナイロン、ポリエステル混紡の
NP100d nylon/polyester blend 2L Gore-Texに、
Coreloft Compact 120 化繊中綿を採用した
完全防水透湿機能性のインサレーションジャケットです。
ARC’TERYX RADSTEN INSULATED PARKA Men’s
Black Heather Color ¥74,800
Size : S ( Mサイズ、L サイズは今月末頃に入荷予定です。)
2020年秋冬シーズンの新作です。
ナイロン、ポリエステル混紡の
NP100d nylon/polyester blend 2L Gore-Texに、
Coreloft Compact 120 化繊中綿を採用した
完全防水透湿機能性のインサレーションパーカです。
ARC’TERYX NORVAN INSULATED HOODY Men’s Black Color ¥55,000
Size : S , M
雨や雪の降る寒いコンディションでのランニングに、
高い防水透湿機能と中綿の保温機能を備えた
超軽量パッカブルジャケットです。
表面にメンブレンを露出させた構造の
「GORE-TEX SHAKEDRY」生地により、
持続的な撥水性と優れた透湿性を実現しています。
ゴアテックスメンブレン自体の耐久性の向上により表生地を排除し、
高い透湿機能と軽量化が可能になりました。
表面に付着した水は降るだけで水滴となって流れ落ちていくので、
ウェアが濡れて冷えることや重くなることがありません。
中綿に使用された「Coreloft Compact 40」は、
高い断熱性を持ちながらも軽量で通気性のある化繊中綿で、
寒い日の身体の冷えから守ってくれます。
ノベルティは、画像のポーチ、
ゴアテックスプリントの部分にバードロゴが刺繍されます。
FLHQのゴアテックス製品のご購入で、
ノベルティをゲットしてください!(*^^*)
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Work Process
ニューヨークで日本の文化の紹介活動をしておられた Magnolia (magnlliany.com) さんのサイトにて2015年に西川を紹介して頂いた時の文章を許可を得て転載します。
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イラクサや大麻の茎から取り出した繊維を紡いだ糸で織られた原始布の素朴で野趣溢れる魅力とそれに相反する洗練された要素をデザインに取り込むことで、オリジナリティーを存分に表現した作品を織られる日本人染織家 西川はるえさん。
1997年、旅先のネパールでイラクサと大麻に出会い、それから3年後(2000年)にはそれらの糸を持ち帰り織り始めるほど魅了され、限りない可能性を感じていました。そして、ご自身で試行錯誤を繰り返しながら、8年の歳月をかけて現在のような作業手順を確立し、デザイン、糸の選別、染め、織りに至るまでをお一人でこなされています。これらの糸は飽きがこず、正にご自身が織りたいものに適した素材だとして大切にされています。
西川さんは、日本の伝統衣装である着物に合わせる帯を中心に織られますが、それ以外には日々の生活の中で身近にある小物類も作られています。例えばカードケース、テーブルランナー、クッションカバーそしてストールなどに、彼女の織られた布は姿を変えていきます。
特に着物にあわせる帯を織る際には、原始布の趣きを守りながらも、着物から醸し出される日本の伝統や美意識そして優雅な雰囲気を大切にするために、糸の素材、質そしてデザインを慎重に選ぶことに拘ります。彼女の織った帯からは、他のどんな帯からも感じることのないエネルギッシュな力強さを感じます。だからと言って、野趣が溢れすぎることは無く、手間ひまをかけて手入れさた良質の糸と洗練されたデザインから上品な作品に織り上がり、それでいて手作りの温かさも感じ、大変魅力的です。
東京のテキスタイルデザイン学校でデザインから染織全般を勉強した後、沖縄本島にある喜如嘉の芭蕉布工房で芭蕉布を作る糸の材料である芭蕉(バナナの一種)を栽培するところから糸績み(糸づくり)、染めそして織りに至るまでの一貫した制作工程を学んだ西川さんは、その経験を大いに活かし、今の制作スタイルを確立しました。
染色も沖縄での経験から、琉球藍をご自身で藍建てして糸を藍染めされたり、福木、カテキュー、インド茜やラックなどの自然染料を用いて染められます。
糸
ネパール産のイラクサ(アロー)と大麻(ヘンプ) を主に、絹や綿そしてウールなども使われます。また最近では、撚糸屋さんの協力により、イラクサやヘンプの糸に金糸や銀糸を巻いて使う事ができるようになり、金糸、銀糸の持ち味から、今まで以上にエレガントなデザインへの可能性が広がりつつあると西川さんはおっしゃいます。
ネパールの森林で一人が一日に収穫できるイラクサは、繊維の量として、乾燥状態で2キロにも満たなく、またスピンドルによって紡がれる糸は熟練の人でも一日に数十g程度と極めて希少です。 ヘンプは一本の茎から10g程度の繊維しかとれず、どちらも大変貴重な、多くの時間と手間をかけて作られた糸です。
アロー糸とヘンプ糸は、送られてきたかせや玉の状態から太さ、撚り具合、色や質により選別し、必要に応じ巻き直します。結び目を見つけたら、結び目が目だだない結び方の機結びに直します。結び目は出来るだけ小さく、滑らかに抜けないよう、しっかりと。大きな結び目は織っている時に抜けてしまったり、摩擦によって近隣の糸も切れやすくなったりします。また、仕上がりの布目にも影響します。糸が毛羽立っているところは、鋏で取り除きます。毛羽が多いと経糸の場合は製織時に糸が切れやすく、また緯糸であっても、織り上がりが綺麗になりません。
これらの作業は気の遠くなるような手間ひまと時間がかかりますが、仕上がりの美しさを大きく左右する工程として西川さんは大切にされています。その入念な姿勢から彼女の物作りへの拘りと情熱を感じます。この手間ひまをかけた作業を通して、イラクサや大麻の糸がその素質を残しつつ、より洗練された糸へと姿を変えていきます。そして、それが故に西川さんによって織られた布は、まるで原始布を越える何かに生まれ変わるようです。
糸の選別が終わると次は精練です。糸にはその製造法特有の汚れや不純物が付着しています。これらの不純物を取り除かないと染色性が劣るだけでなく見た目や感触も良くないため、精練します。 精練はアルカリ性の木灰汁で糸を煮て行います。その後水洗してカセを整えて乾燥させます。
染め
糸染めの前の下処理
アロー、ヘンプ共に絹やウールに比べると染色性が劣るため、染める色によって呉汁(豆乳)やタンニン(ミロバラン)で下処理し、染まりを良くします。藍染めの場合は下処理はしません。糸染めは主にインド茜、ラックダイ、カテキューエキス、ミロバラン(これらはネパールから)、玉葱皮、フクギそして琉球藍などの天然染料を使用しています。
染めてから半年から一年ぐらいは枯らして色を落ち着かせます。
媒染剤はネパール産の天然ミュウバン、木酢鉄など使用しています。
琉球藍
琉球藍は伝統的に、蓼藍から作る染料の“スクモ”とは製法の異なる“泥藍”という状態に加工されてから染めに使われます。泥藍に含まれる「インジゴ」と呼ばれる藍の色素は不溶性なのでそのままの状態では染まりません。インジゴを還元して水溶性のロイコインジゴに変化させ、水に溶け出した色素を繊維に吸着させることで染色します。この作業を藍を建てるといいます。西川さんは化学的な方法ではなく、昔ながらの発酵つまり還元のために木灰の上澄みで作った強アルカリ性の灰汁と水飴を加えることにより藍建てを行っています。
琉球藍で糸染め
十分に建った藍の溶液の中には水溶性のロイコインジゴが含まれ、そこに糸を浸すことで、糸の繊維にロイ小インジゴが付着します。それを、空気にさらすと、空気中の酸素で付着したロイコインジゴが酸化されインジゴに変化して青色を呈します。
1.棒に通した糸を藍の溶液に静かに入れ、染料の中でそっと動かしながら10分程度浸します。
2.染液から引き上げ糸をよく絞り捌いて空気に触れさせ酸化させます。溶液から出した直後は緑色の糸が、酸化するに従い青色を発色していきます。
3.上記1と2の作業を3~5回繰り返し、干して十分酸化させます。そして、ぬるま湯で洗い、脱水してから、酢酸または米酢の入った水に30分程度浸し、その後水洗、脱水してから、かせを整え再び水に一晩浸します。そして、糸を脱水し、よく捌いてから日に干して乾かします。
以上の工程を求める色になるまで繰り返します。濃い色の場合は5~10回繰り返すこともあります。求める色になったら最後にソーピング剤でよく水洗し、乾燥させます。
織り
イラクサと大麻の糸の太さや特性が最大限に活かされる平織りで主に織られます。
糸は単糸の手紡ぎなので、切れやすく、特に乾燥に弱いので、加湿器で湿度を保った状態で作業することもあります。経糸は細くて硬いもので、出来るだけ節のないものを選び、緯糸は柔らかいものを選びます。
経糸は布海苔で薄めに糊付けしていますが、糸が太い場合は特に糸同士や筬との摩擦で糸が毛羽だってきます。糸の毛羽立ちにより、切れやすくなるので、毛羽をこまめに取り除きつつ織り進みます。経糸の糊付け具合をもっと強く(濃く)してしまえば、この手間も少なくなるのですが、緯糸が打ち込み難くなり、布の風合いも落ちてしまうので、最低限の強さの糊付けにしています。
織りながら、時々緯糸の密度が一定に織られているか分解鏡で確かめながら進みます
1.デザインを起こし、糸の種類、太さ、色、本数等を決めて設計図を作ります。
2.経糸を準備します。必要な糸の量を計算し木の菅に巻きます。
3.経糸を整経します。
4.整経した経糸を機に巻き取り、綜絖を通し、筬通しをして、試織を始めます。
5.試織は湯通しをしてアイロンをかけて、出来上がりを確かめます。
6.緯糸を必要量準備して、織り始めます。
織り上がった後、糸の切れなどを補正し、湯通しして糊や汚れを落とします。よく水洗したのち8割方乾燥したところで、布をバイヤスに引っ張り布の目を揃え、必要なら砧打ちをします。良く乾かしてから、蒸気アイロンをしっかりとかけて布目を整えます。同時に毛羽を取り除いたり、糸目が飛んだりしている所がないか最終的なチェックをし、布幅や長さを確認します。
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10.朝鮮末期の科学・産業・商業
問い6:李氏朝鮮末期の状況について>10.朝鮮末期の科学・産業・商業
目次は こちら
10.朝鮮末期の科学・産業・商業
『朝鮮事情』の「第15章 科学―産業―商業―国際関係」に関連事項が309~314と316ページに記されていますので、これを要点のみ引用します。
[朝鮮人は、科学研究の分野においてほとんど進歩のあとを見せていないが、産業の知識においては、なおさら遅れている。この国では、数世紀もの間、有用な技術はまったく進歩していない。
この立ち遅れの主な原因に一つに、必需品を自分の手で作らねばならないという現実がある。農民たちは、収穫によってその必要を充たす。そして冬の間、彼らは織工、染物師、大工、仕立屋、石工などを、つぎつぎに務める。また、自家製の米酒(マクコルリ=濁酒)、油、焼酎を作る。婦人や娘たちは、麻や綿を紡ぎ、蚕を育てることができれば、絹糸まで紡ぐ。そして、それから生地の粗い布を織るが、この布は非常に強くて、日常の必要を十分充たしている。農民たちはみな、染料に必要な種子や、最もありふれた病気の薬に使われる種子を知っていて、それを集めている。また、自分の手で衣服、藁沓、木靴(ナマクシン)、籠、笊、箒、綱、紐、茣蓙、それに必要な農具を作る。まさかの場合には、自分の家の壁、家屋、棟木などの修理さえする(309~310ページ)。
(中略)
商業の発展に大きな障害になっているものの一つに、不完全な貨幣制度がある。金貨や銀貨は存在しない(313ページ)。これらの金属を塊にして売ることは、多くの細かい規則によって禁止されている。
(中略)
合法的に流通している唯一の通貨は、銅銭である。(中略)相当量の支払いをするには、一群の担ぎ人が必要となる。というのは、百両あるいは百通銭(約200フラン)は、一人分の荷物になるからである。北方地方では、この貨幣すら流通していない(313~314ページ)。
(中略)
朝鮮の金利は法外である。年三割の利子で貸し付ける人は、ただで与えるのも同然と思っ���いる。最も一般的なのは、五割、六割で、時には十割もの利子を要求される(314ページ)。
(中略)
商取引におけるもう一つの障害は、交通路の惨めな状態である。航行の可能な河川は非常に少なく、ただいくつかの河川が船を通すが、それもごく制限された区域の航行が許されているだけである。一方、この国は山岳や峡谷が多いのに、道路を作る技術はほとんど知られていない(314~315ページ)。
(中略)
朝鮮と隣国とは、ほとんど商業関係が無い。近隣の二強国である中国と日本に対して、(中略)この国は完全な鎖国を守っている(316ページ)。
(中略)
外国と関係することは、全て死刑に値する罪と成る(316ページ)。]
以上は朝鮮が開国する直前の庶民の状態でした。この時代には朝鮮に工業や商業と言えるものはなく、基本的には自給自足で生活していたことが分かります。そして自給できない物は、物々交換や市で入手していました。この市の様子が、『朝鮮紀行』の「第1章 朝鮮の第一印象」に記されていましたので、紹介します。
[釜山をはじめ多くの町で市は5日おきに立つ。市では人々は自分たちの作っていないものを手に入れる。また自分たちの作ったものを売ったり物々交換したりする。村や小さな町では商店は皆無に等しく、生活必需品は決まった日にやってくる行商人から買う。】
この市は、狭くて埃っぽくて曲がりくねった通りの全長にわたり、地面に広げた筵の上に商品が並べて出され、汚れた白い綿服姿の男か老婆が店番をしていると『朝鮮紀行』に記されています。
また、両班の金の入手に関して、『朝鮮事情』の「第八章 社会身分―諸階級―両班―常民―奴婢」の192ページに、関連する記述がありますので、次に引用します。
[朝鮮の貴族階級は、世界中で最も強力であり、最も傲慢である。他の国々では、君主、司法官、諸団体が貴族階級を本来の権限内におさえて、権力の均衡を保っているが、朝鮮では両班の人口が多く、内部では対立しているにもかかわらず、自分たちの階級的特権を保持し拡大するために団結することはよく心得ており、常民も官吏も、国王すらも、彼らの権力に対抗することができないでいる。
(中略)
朝鮮の両班は、いたる所で、まるで支配者か暴君の如くふるまっている。大両班は、金が無くなると、使いの者を送って商人や農民を捕らえさせる。その者が手際よく金を出せば釈放されるが、出さない場合は、両班の家に連行され、投獄される。食物も与えられず、両班が要求する額を支払うまで笞打たれる。(中略)彼らが農民から田畑や家を買うときは、ほとんどの場合、支払い無しで済ませてしまう。しかも、この強盗行為を阻止できる守令は一人もいない。]
以上は、鎖国中の李氏朝鮮の末期、密かに朝鮮へ潜入してキリスト教の布教活動に従事したフランス人宣教師たちからの報告に記されている事項です。キリスト教の宣教師が嘘の報告をする必要はないと思われますので、これらは宣教師たちが見聞きした事実であると思われます。
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