Mozart モーツァルト Classical Music 1 頭が良くなる音楽~集中力も上がる 脳力のためのクラシック音楽 脳を研究し、働き、...
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日曜日午後2時、電波越しの達郎
山下達郎がずっと嫌いで、好きだった。山下達郎(以下、達郎)は両親が好きな歌手で、わたしの理解では、あまり好みがオーバーラップしない両親ふたりにとっては珍しく共通の趣味のひとつとして楽しめるのが達郎の歌だった。それでも片方が好きで片方が嫌いな歌も存在するので、家族でのドライブのときにかけられるナンバーはかなり限られる。ゆえにわたしは「達郎のいろいろな曲を知っている」というよりは、「いくつかの限られた曲を聴き込んでいる」という嗜み方だ。でもそうしたわけで、幼い頃から達郎の歌声には親しんでいた、もうそれは否応なく。
嫌いだった理由はふたつある。ひとつに、その継ぎ目のないシームレスな声が、幼いわたしにはサイレンを彷彿とさせて怖かったのだ。そもそも町の防災サイレンが苦手な子どもで、火災予防週間になると余分に多く鳴るサイレンに耳を塞いで布団に潜り込んでいたくらい、わたしは「ぬるっと迫り来る音」が怖かった。すなわち達郎の歌声の繋ぎ目のなさは、わたしにとって人間離れしているもののように感じられた。それはすごい声を持っているからだということはのちに理解した。
もうひとつの理由は、両親が好きなものだから、同じものを好きになるまいとするある種の生存本能だと思う。エビデンスなしに書くけれど、ほら、自分と遠いDNAの人を人間は嗅ぎ分けられる、なんて言うじゃない。あれみたいなことだと思うのだが、子供の頃のわたしには両親が好きなものをたまにあえて避けたくなる機能が働くことがあった。
でも大人になってみると、達郎の歌はあまりにもわたしの耳にこびりついていることに気づく。何より、達郎の音楽をかけたり、達郎の日曜のラジオを聞きながら家族でドライブに行く図は、のちのち楽しい思い出として脳裏で再生された。一方で、自分の周りでは達郎を同じ濃度で聞いている友人がいなかった。高校、大学、または大学院での友人の中には自分たちの親世代に人気の歌手を好んで聞く人が何人かいて、それぞれの人が別の歌手のコアなファンだった。それにやや憧れて、わたしは達郎の曲が好きで聞くよ、なんてアイデンティティのように言うこともあった。
実際アイデンティティのひとつではある。両親はわたしの名前のインスピレーションを達郎の曲から得たらしい。国際ヨットレースのために書かれた曲を聞いて、帆を張ってさわやかな風を受けて海を進むヨットの図を思い浮かべたところから真帆という単語(何を隠そうこれは名前以前に船のとある状態を示す名詞なのである)に行き着いたと聞いている。
そう知って実際の曲『Blow』をCDプレイヤーでかけてひとりで視聴したときに、わたしは曲の渋さにびっくりしてしまった。それまでも耳にしていたがタイトルと中身が一致していなかった。この曲のことだったのか。『ドーナツ・ソング』のようなポップなほうをイメージしていたら、どちらかというと湿度が高いほうの曲。メジャーではなくマイナー。クラシックで言うところのレチタティーヴォのような感じ、というのは、まるで言葉を話すように歌われる曲で、文章にちょっと抑揚を強めに付けたら結果的に音程がついた旋律に聞こえる、そういう作りの曲だ。達郎の声のシームレスっぷりが遺憾無く発揮される。
そのときすでにヴァイオリンを弾いていたわたし、すなわち器楽奏者のわたしにとっては、レチは掴みづらくて苦手だった。もっとリズムがはっきりしていてほしかった。聴音能力もまだ未熟で、あまりに言葉然としている旋律は、絶対音感がありながら音高がわからなくなるくらいだった。器楽の人間ゆえに、今もそうだが、歌詞を聞き取る能力が弱い。言葉を単語としてではなく音として捉えてしまうので、言葉の存在感が強いと、わたしの耳はバグを起こしてしまうのだ。その曲はそれ以前から何度も聞いていたにも関わらず、わたしは達郎が何を言っているのかひとつもわからないでいた。
実際には普通に4拍子だし音高も楽譜にきっちり起こせるほうの曲だが、当時のわたしは、自分の知っている拍子と音高に明瞭に当てはまらない旋律にいらいらした。でも、両親はこの曲に良い印象を抱いたからこそ、大切な曲として聞き続けているのだと思うと、その愛を受け止めたかった。そしてわたしはヴァイオリンのお稽古の中で経験していた ― 第一印象で好きになれない曲も、根気強く付き合うと好きになれることがある、という現象を。きっとこの曲の良さがわからないのはわたしがまだ幼いからだろう、この良さがわかるまで何度も咀嚼していこう、とわたしは思ったのだった。
しかし達郎の歌の歌詞が聞き取りにくいというのは、一種の共通認識らしい。達郎のラジオ『サンデーソングブック』の中で忘れ難いエピソードがある。ある日のリスナーからのお便りで、「『LOVE GOES ON(その瞳は女神)』の歌詞の一部が空耳でどうしても『あけみ』に聞こえるけれど、それだと脈絡がないので絶対に違うはず、なんと言っているのですか」というものがあった。結局本来の歌詞は「アルケミー」のはずなのに「あけみ」という名前のように聞こえて仕方ないというオチだったはずだ。ちょうど、ひとりの女性への想いを歌い上げる曲なので、その女性が「あけみ」だという想像まで伴うところに可笑しさがあった。
このお便りを読み上げた達郎は、おもしろがっている様子だったが、答えを絶対に言わなかった。しつこくらい何度も「正解は歌詞カードを見てください」を繰り返して、答えを言わない達郎を、小学生のわたしは「意地悪な人だなあ」と思った。確かに、当時は音楽を聴くと言ったら必ずCDを買っていたはずだから、歌詞カードはそこにある。よほどお便りを出すより簡単に歌詞はわかっただろう。リスナーの人はそれでもお便りを出す手間をかけたのは、達郎との交流がほしかったわけで。ただ達郎のラジオを聞いてお便りするような人なら、そうした「意地悪さ」も嬉しがったかもしれない。そもそも、お便りが取り上げられただけでクジを当てたようなものだもんな。
でもわたしは、答えをその場で発表したほうがみんな楽しめるのに、と思った。わたしはそのあと曲がかかるまで該当箇所が思い浮かばなかったので、お便りへのコメントを聞いている間、すごくフラストレーションが溜まった。でも達郎流に言うなら、それで思い浮かばない人にまで親切にする義理はないのだろう。そういう人に“僕の音楽は必要ない”のかもしれない。
ちなみにその後しばらく空耳に関するお便りがいくつか続いた記憶がある。リスナーたちは「実は聞き取れない歌詞あるよね」と共感したのだろう。達郎はやっぱり、歌詞カードを見ろとしか言わなかった。ちなみにわたしは「高気圧ガール」をいつも「高気圧ケロロン」と空耳する。
嫌いだったはずなのに、すでにここまでで2500字以上も達郎の思い出を語っている。掘ればまだ出てくる。『新・東京ラプソディー』に準えて、母からはわたしに対して、自転車は国道246号線でしか乗らないでほしい、しかもおしゃれな緑色の自転車で、というかなり限定的なリクエストがあった話とか、中学時代の担任の先生が『クリスマス・イブ』を授業中に歌い出した時に、わたしはその曲の先の展開を知っているがゆえに「oh~yeah」という素人が真似をすると事故になりそうな部分で先生がどうするのか先回りして心配になってしまう話とか(先生は達郎風をやりきって教室は静まり返った)。それだけ達郎の歌はわたしに染み付いている。
そうして音楽が染み付いていることで、音楽を作った人の思想も無意識のうちにインストールしているのではないかという気がしてきて、恐ろしくなってしまったのが、先日のあの『サンデーソングブック』の発言だった。名前にもまとった達郎の影に、わたしは恐れ慄いた。もし両親が達郎のことを擁護したら、わたしは両親に絶望してしまうとも思ったし、もし両親が達郎の発言を知らないとしたら、知らないままでいるほうが家族の幸せかもしれないとも考えた。でも ― その数日後に両親と顔を合わせたときに、両親のほうから言及があった。達郎の件の発言にものすごくがっかりして、冷めてしまったこと。これまで何十年も楽しんできた時間を、台無しにされた気分になったこと。実際のラジオを聞いて、その語り口にもがっかりさせられたこと。
わたしは考えた。確かに真帆という名前のインスピレーションは達郎の歌から得たものだった。でもその歌の歌詞には全く出てこない言葉で、それは両親が見つけてあつらえてくれたものだ���こうして一緒に達郎にがっかりしたと言える両親が選んでくれたものであり、何より、ここまでおおよそ30年は、わたし自身がこの名前に自分の生き様を刻みつけてきた。この名前が司る人格は、誰のものでもない、わたしが形作ったものだ。むしろ達郎なんかに影響されて、この大好きな名前に残念なイメージを持たせられて堪るか、とも思った。
思い出は色褪せた。そこに流れる達郎の曲を、わたしたちは今は楽しめない。でもそこにあった家族の団らんまで色褪せさせて堪るもんか。わたしはこれからも思い出を大事に抱えていく。でも、そこにあった音楽を愛せなくなる出来事があったことも、忘れない。
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ジャムセッション
録音も練習も自宅環境では難しく、一人でスタジオ借りるにしちゃ高く、音楽教室の防音の人に聞いても、「Tpの練習は場所の確保がめっちゃ難しいですよね、うちでもちょっとお断りしてます」とかのレベルかつ、自分が本当に珍しいぐらいの爆音なので、許可を得てとあるキリスト系の教会で練習させていただいたが、申し訳ないぐらいに響く。あんまり暴力的な音は出さないけれども、友人曰く、「場外ホームランみたいに遠くて高らかなこともあれば、場所全体に響いてることもあり、何よりもの特徴は、ハッピーすぎないこと。高らかに場所を明るくするトランペットはたくさんいるらしいが、なんか少しダウナー」だそうだ。
で、複数の師匠筋(全然プロではない。プロがそれでお金をもらっていて、アマチュアが演奏しているだけなら、アマチュアの方が上手なこともある)のお一人から、つい最近、楽器を無期限で貸していただいている。これがなんかメジェールというか赤兎馬というか、扱いが難しいのである。あらゆる音に意識を集中しないと簡単に音が出ないが、音が出れば響きは最上級かつ遠い。そのコンセントレーションが難しいが、意識が楽器とシンクロすれば望む音楽ができそうな気がしている。
で楽器借りて一回練習して、やっぱり練習嫌いなので、お盆に帰った後輩が帰るたびに通うらしいJazz Barに彼と一緒に向かう。セッションの始まりだ。というか、セッションのみを目的に開催されてるので、Jazz Barという表現はあんまりよくない。目的は演奏のみで、演奏者や聴いている人に「飲み物も出しますよ」っていう感じでBar営業が行われる。演奏がメインで、教室(というか講師)も備えており、カウンター付きのJazz道場みたいな感じである。
セッションが始まる前に到着した。リズム隊が準備している。基本形式ではリズム隊はBa. Pf. Drms.だが、今回はピアノではなくギターだ。Sax.の彼はあんまり準備いらないらしい。自分は彼らが鳴らし始めた時点でもうウズウズしちゃって、楽器を準備した。記憶の中の442hzではないので、「ここってみなさん何でチューニングしてますか?」と伺うと、440hzとのこと。クラシックは440hzは実のところお勧めできないんだが、今夜はSoul&Funkがテーマなので、そのぐらいでちょうどいいかもしれない。
ジントニックを注文。あえて「最初はビール」じゃなかったのには理由がある。ビール飲んだら腹にガスがたまって、演奏中にゲップ出たら大変だからだ。またジンはマザファカ's Spiritsと言われていた歴史もあり、もう自分はクソ野郎だ、と自覚する意味があった。しかし、母親にはそこそこ感謝があり、この罵り文句は一方的というか、「父親を殺したもの」という文句があってもいいような気がしないでもない。どちらか一方を恨んでいるとかではなく、そこはスラングでさえ平等にいきませんかね?と思う。
覚えている感覚では、二曲目とFのブルースとチキンとCのブルース(もう一曲何かVo.ありのやつ)に参加した。参加した記憶が曖昧なのは、すごく小さい音で席から「この音はなんだろう」と探りながら吹いていたこともあるからだ。いや、だってもう曲を吹いた時点でもう脳みそが、ここに参加するとして、とフレーズを考えてしまう。一回演奏してしまったら、ジャムセッションはそれ以降参加者になってしまう。「自分だったらどうしよう?」「ここでこの反応来るか!」みたいなことばっかり考えて、なのにそれが無性に楽しい。
楽譜とかコード出されてもわからん。一通り理論は学ぼうとした。最終結論は、「周囲の音を聞け」と考えた。リズムチェンジしてまた元のリズムに戻るとか結局聞くしかない。
でもひたすら楽しかった。生きていると思った。
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0009 名無しさんのみボーナストラック収録 2017/10/01(日) 22:44:56.62
聴くジャンルに学は関係無いだろう
2
ID:X7aEv9hQ0
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0010 名無しさんのみボーナストラック収録 2017/10/01(日) 22:58:37.69
>>9
こういう調査結果があるんだわ
「頭のいい人たちがもっとも好む音楽はレディオヘッド」、米研究結果で
2014.10.23
http://i.imgur.com/cgRe7mE.jpgヴァージル・グリフィスというソフトウェア・アプリケーション・ライターがここ数年に亙り、
主な米大学ごとのSAT(大学進学適性試験)の平均得点と、その大学に通う学生の音楽の好みを照らし合わせてきたところによると、
レディオヘッドこそ頭のいい人たちが聴く音楽であるという結論に達したという。
これにはたとえば、カリフォルニア工科大学に通う学生の大学進学適性試験得点が1520点と高く、
さらに同大学の学生のフェイスブック上で最も人気のバンド(あるいは、最も「いいね!」がクリックされているバンド)がレディオヘッドだった、というような結果が反映されている。
さらに、テクノロジー系ブログ「デジタル・インスピレーション」が指摘したところ、
グリフィスのチャートによると、頭のいい人たちが好んで聴くバンドは、スフィアン・スティーヴンス、ボブ・ディラン、ザ・シンズ、カウンティング・クロウズ。
そしてグリフィスによればその反対の人々は、リル・ウェイン、ビヨンセ、ユーズド、さらにゴスペル・ミュージックを好んで聴いているとか。
それ以外には、頭のいい人たちはピンク・フロイドよりもジョン・メイヤーが好き。
トゥール、システム・オブ・ア・ダウン、パール・ジャムといった巨大バンドは、チャートの真ん中、
つまり平均的な頭脳の持ち主に好んで聴かれている、といった傾向にあることがわかっている。
ヴァージル・グリフィスの研究の詳細はこちらから。
http://musicthatmake....virgil.gr/index.php
0017 名無しさんのみボーナストラック収録 2017/10/02(月) 02:54:41.64
>>16
お前はその優秀なやつではないんだな
無根拠によくわからんことをつらつらと
ID:EjxcdbSK0(2/2)
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0018 名無しさんのみボーナストラック収録 2017/10/02(月) 05:18:33.25
ハーバード大卒だけどマノウォー好きだよ
ID:Wvof9EBK0
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0019 名無しさんのみボーナストラック収録 2017/10/02(月) 06:08:31.16
https://curazy.com/archives/42747
優秀なメタラー諸君、上記のサイトでIQテストをして検査結果を報告して下さい
ID:vlHxSL8b0(2/2)
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0020 名無しさんのみボーナストラック収録 2017/10/02(月) 17:29:02.50
究極、言ってやろうか?
安全地帯
ID:P4osbKPMO
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0021 名無しさんのみボーナストラック収録 2017/10/03(火) 15:16:59.41
スラッシュとデス(メロデスを除く)は人気無さそう
1
ID:jn/VuTAW0
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0022 名無しさんのみボーナストラック収録 2017/10/03(火) 19:40:18.19
>>21
今年にMeshuggahのギタリストとして活躍するPer NilssonはIQ165でメンサの会員だぜ
ID:qaezF0MF0(1/2)
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0023 名無しさんのみボーナストラック収録 2017/10/03(火) 20:45:57.10
【中野信子】ヘビメタが好きな人は成績優秀者が多い?知られざるモーツァルト効果の真実! 【脳科学者】 【クラシック】 【Hard Rock/Heavy Metal】 【4:00〜5:25】
https://www.youtube..../watch?v=lPecPfPC43w
えーロック音楽に関してはですねあのそれぞれやっぱりあのー治験はあるんですけれどもまあバカになるとかって言う人もいましたが
なんとですねヘヴィメタルとかですねハードロックを学生さんに聴かせると成績優秀者に限ってはその不安の度合が下がって
テストの点数自体は上がるっていう研究結果もあるんですよなので成績優秀者にはまあヘヴィメタルを聴かせるというのはいいんじゃないか
えー成績上位校の学生さんにメタル好きが多かったりしますまあちょっと内向的な傾向が高いとか不安が高いと言う傾向も
あの同時にわかっていますはい
2
ID:qaezF0MF0(2/2)
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0024 名無しさんのみボーナストラック収録 2017/10/04(水) 00:13:08.66
頭の良い人は◯◯を聴いてる≠◯◯を聴いてる人は頭が良い
ID:jan7+nWL0
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0025 名無しさんのみボーナストラック収録 2017/10/05(木) 18:04:24.00
×プログレヲタはインテリが多い
◯プログレヲタはインテリ気取りの
スノッブな奴が多い
ID:iUP5JnRi0
垢版
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0026 名無しさんのみボーナストラック収録 2017/10/09(月) 00:47:22.19
>>23
成績優秀かどうかはわからないけど、Meshuggah、Cryptopsy、Emperorなどを聴いてると不安が取り除かれて心が落ち着くなあ
ID:XmB/dDBt0
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0027 名無しさんのみボーナストラック収録 2017/10/09(月) 08:52:46.36
Mozart
Charlie Parker
Van Morrison
Steely Dan
Led Zeppelin
Dream Theater
John Mayer
Meshuggah
ID:x/M2r8JQ0(1/4)
垢版
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0028 名無しさんのみボーナストラック収録 2017/10/09(月) 09:41:39.37
モーツァルトの20番以降の作品を聴き、クルミや青魚を食べ、質の良い睡眠を摂る。
そして質の高い勉強を心掛ける。すなわち、安易な暗記に逃げるのではなく、思考力
を高める学習をする。
1
ID:x/M2r8JQ0(2/4)
垢版
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0029 名無しさんのみボーナストラック収録 2017/10/09(月) 09:43:17.49
>>28
ピアノ協奏曲20番以降
高学歴が聴くメタル - 5ちゃんねる掲示板
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今年吉祥寺にオープンしたばかりのスタンディングバー「shop ADULT」にてレコードオンリーの新年会イベントを企画しました♪
15人もはいればいっぱいのこの素敵なベニュー。どんな音楽がご機嫌か考えていたら・・Louis Primaの歌う「Just a Gigolo」が脳内に流れて参りました。
というわけでイベントタイトルもJust a Gigoloと命名しまして、気のおけないDJsと共にVibe Controllerとして新年会を盛り上げたいと思います。
吉祥寺といえば井の頭公園やハモニカ横丁、デパートに巨大サウナも構えており、一日通して楽しめる街です。ぜひGigoloを拠点に出入り自由に、中抜けして徒歩一分の名店「酒と食事 火弖ル」のコの字カウンターでホッピーを飲むもよし!なCOZYな感じでお過ごしいただければと思います。
あ、言い忘れましたが初回イベントにつき「チャージ無料」でやってみたいと思います!!
「Just a Gigolo」(通称 ジゴロ)
日時:2024年1月8日(月・祝)15時オープン
会場:shop ADULT
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-25-6
Vibe Controller:DJ Niche/A-Taro/Takayuki Sudani/Mamoru Sakata
DJ Niche
1999年~2003年までJAZZパーティー「on a clear day」をオーガナイズ。2004年以降は須永辰緒主宰「モダンジャズ入門(オルガンバー)」「夜ジャズ」「夜ジャズRevisit」、松浦俊夫主宰「imrpo」等に参加。
プロデュースワークでは、青木カレン「KAREN」「SHINING」、 2011年LADY GAGAのジャズカバーアルバム「JAZZY GAGA」、2012年コンピレーションCD「JAZZ UP」(Rambling Records)、Sunaga t experience「STE」「Suomenlinna」に参画。またコロナ禍2020年にはmama!milk 「Fragrance of Notes」アナログ盤再販をプロデュース。
須谷貴之 Takayuki Sudani
『World Wide Jazz, Bossa...&Feelin' Good Music』をテーマに、ジャズ〜ブラジル音楽を中心に心地良い空間を演出しながら幅広い支持を獲得し20年に渡り「JAZZPRESSO」をオーガナイズ。国内外問わず数々の重要アーティスト達を独自の視点でコーディーネトし、北陸のジャズパーティーの先駆的存在としてシーンの活性化に尽力。自身でも楽曲制作をこなす器用さを活かした独自の着眼点からの幅広いセレクトも好評。BlueNotePlaceで行われた、師である須永辰緒氏の冠イベント『夜ジャズ』での共演も記憶に新しい。
A-Taro
レコード選曲は2017年頃から。レアでディープでクラシックなヤツは先輩方にお任せして最近買ったレコードや”いい感じのGroove”をキーワードに選曲予定🎵
MAMORU SAKATA
試される大地、北海道で生まれ、80年代後半、「JAZZで踊る」と言う特集に衝撃を受け、レコード収集を始める。自分の感じる「JAZZ」をキーワードに選曲中。
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TEDにて
ロバート・グプタ:音楽と医学のハイブリッドで
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
ロバート・グプタは、医師になるべきか!バイオリン奏者になるべきか!思い悩んでいた時、自分の進路は、その中間にあるのだと気づきました。
手にはバイオリンを持ち、心には社会的公正の意識を抱いて進むことにしたのです。
社会の周縁にいる人々と、従来の医学では、上手くいかない領域で成果を上げている音楽療法の力について語った感動的なスピーチです。
クラシック音楽による表現は、大きな癒しのパワーを伝えるためのパイプになれるということです。
医学が治すのが、体の部品だけではないのと同じように、交響曲などのようなクラシック音楽のもつ美しさは、エンターティンメントを超えたものです。
このような黄金比の美しさのきらめきは、希望へと形を変えるのです。
ゴッドフリードシュラーグ博士は、神経科学者でメロディックイントネーションセラピーという音楽療法の主唱者でもあります。コンサートというのは、何もコンサートホールだけで行う物ではないことがわかります。
ゴットフリード・シュラーグ博士は、ハーバード大学で音楽と脳の研究をしている優れた神経科学者でメロディック・イントネーション・セラピーという今では広く使われている音楽療法の主唱者でもあります。
シュラーグ博士が気づいたのは、脳梗塞を起こして失語症になり3,4語の文章ですら、発することができない患者でも曲の歌詞なら歌えるということでした。
「ハッピー・バースデー」やお気に入りのイーグルスやローリング・ストーンズの曲などです。
そして、70時間の歌の集中レッスンを受けると音楽が患者の脳神経をつなぎ直し、代替的な言語中枢を右脳に作り出し、損傷を受けた左脳を補完することを博士は発見したのです。
ステージも照明もなく、タキシードもないこうしたコンサート活動を通じて、気づいたのはコンサートホールになど、来ることができず、私たちが普段演奏するような音楽に接する機会のない人たちに対して
演奏家は、この音楽の持つ大きな癒しの力を伝えるパイプになれるということです。
音楽が表すのは、美学上の美しさだけではありません。ワーグナーのオペラやブラームスの交響曲。ベートーベンの室内楽を聴くとき、共有される感情体験には、私たちが共通の人間性や深い部分でつながった
共通の意識。共感の思いを持ち合わせていることを思い起こさずにはいられません。
精神神経科医のイアン・マギルクリストによると、こうした感情は人間の右脳に生まれつき備わっているものです。
精神疾患を抱えながら、ホームレスや囚人でいるというもっとも非人間的な状況で暮らす人にとって、音楽。そして、音楽が持つ美は、周囲の環境に関わらず
自分たちは、今でも美しいものを体験することができ、人々はまだ自分たちのことを忘れていないのだと気づかせる機会になります。
そして、そのような人間性や美のきらめきは希望へと形を変えるのです。
ショーペンハウアーも似たようなことを言っていますが、この思想が一部、科学的に証明された形です。
ドイツの哲学者。「意志と表象としての世界」の書籍が有名です。あるがままの仏教精神を思想として、インド哲学の精髄も同様に明確にヨーロッパ向けに語り尽くした思想家のひとり。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは、危うく死ぬ。または、重症を負うような出来事の後に起こる、心に加えられた衝撃的な傷が元となる、様々なストレス障害を引き起こす疾患のこと。
<おすすめサイト>
マット・ルッソ:宇宙の音を探る音楽の旅
<提供>
東京都北区神谷の高橋クリーニングプレゼント
独自サービス展開中!服の高橋クリーニング店は職人による手仕上げ。お手頃50ですよ。往復送料、曲Song購入可。詳細は、今すぐ電話。東京都内限定。北部、東部、渋谷区周囲。地元周辺区もOKです
東京都北区神谷のハイブリッドな直送ウェブサービス(Hybrid Synergy Service)高橋クリーニングFacebook版
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【阿鼻地獄の果てまで】No.178【ロックオン】
おはようございます。連休最終日、こちらは生憎の雨模様ですが皆様如何お過ごしでしょうか?アニメ放送開始の熱狂も冷めやらぬ中、本誌は怒涛の展開…これは本誌感想、書かねばならぬと思った次第です。紙本誌勢にはネタバレになってしまいますので明日までスルーしてくださいね。
「お前だってオレと同じ立場ならやるだろ?」
「だったら…!!」
「私も…」「進む!!」
友才が持ってるのは不壊刀だけれど、友才では抜けないから切断はリップかライラにさせるって事になるんだよな…?ここに友才が配置された理由が少し気になる所ではある。ショーンとチカラは能力的な適材適所だけれど、圧倒的に戦力になる友才を刀の為だけにコチラへ?それともリップがブレラン着けたあとの補助要員かな?と考えている間にラトラが何かの覚悟を完了させていますよ…リップがラトラに言う“オレと同じ立場なら”は納得してしまう反面そうだとしてもお前がそういう言動を繰り返すから…お前……という気持ちを拭えない。
「あーそうか 最後のループだもんね 集め放題か」
しれっと大事なこと言いませんでしたか?最後ループだから“集め放題”…?席数がしれっと追加されていた(であろう)ことにも関係する……?ここでシックが言う“皆”は他の絶対理に対してかな。しかしデカすぎるんだよなフルアーマーのクリードが。3mない?手前にいる一心はサイズ感的にやっぱり世代交代済みだろうか。じいじ…ッ
「風子ちゃん 行って」
「こっちは任せて下さい!」
ジーナは勿論ムイちゃんもここにいてくれるの凄いよな…一般人なんだよな彼女は……いやファン=クーロンに天賦の才を認められた女が一般人なワケはなかったです。訂正してお詫び申し上げます。
「あの子第1席じゃないの?」
「ボスだよ 正真正銘のね」
『お前の相手はオレ達だ』
『さっさと始めようぜ』
あぁ〜ッ!!!新生UNIONⅡ席Ⅲ席…ありがとうございます……カッケェ…ボイドさんの中身そうなってたんですね…
「無視!?」「えっなんで!?」
「ボク絶対理の十位…」
「隙…あり?」
急にあざとい顔をするなよ!要素が多すぎるんだよ!!
「あっそうか当たり前になりすぎてわからないのか!!」
「そうだよねずーっと一緒だもんね!ね!」
コミカルに描いているが人類の歴史が如何に“病”に苦しめられ闘ってきたか、ということを解からせる台詞…絶対理ジョーク 怖すぎる。
「じゃあ聴かせようか」
「この世界を廻す」
「ボクの旋律」
ヒュッ………………………(忘れていた畏怖を1頁で理解らされて息を飲む)
「人間が作るものの中で音楽だけはいいよね」
「特にクラシックが大好きでね」
止めろ!!人外キャラ特有の最高な台詞をこんな場面で並べるな!!!好きになっちゃうだろうが!!?音符で攻撃すんの!?(男性ブランコのM−1ネタが脳裏を過る)(運んでいてうっかり事故を起こすシック)(※確信犯)
「最近は好みの曲が生まれなくて」
「ん?」
ン"""ッ!!!!!!!!!!!!(攻撃方法だけで推しを感じて身構える)
UNDECREASE−不減−
『今の内だ!!』
アァーッッッ!!!!!!!!カッケェよぉ〜〜〜ッッ!!!!!!隊長ォーーーーッッッ!!!!!!!!!(咽び泣く夢部下)
「行くよジーナくん」
「うん!!」
アッッッ見た目通りの年齢のふたりのやりとり 感謝するよジーナ の頃じゃない アレ なんだ涙が メイン技が跳弾なのも良 ヴィクトル戦を思い出し二度泣く トドメの一撃はフィルくん!!だけれど当然のようにやってない それはそう
「キミ達が蒔いた種が」
「音になり」
「それを指揮して曲になる」
「ボクの指揮棒でこの世界の」
「調律が上手くいくんだよ」
マエストロ病、綺麗な台詞並べながらしっかり急所狙ってきてるの何なんだよ!!フィルくんだけは位置が違うあたりが念入りで怖すぎる。ニコとムイちゃんは一般人枠だからそもそもシック自体の影響もあるんじゃないのか!!?大丈夫か!!?!?
「まずはキミのをもらおうかな」
プッ
「ひっでぇメロディ」「耳大丈夫?」
オギャアアアアァ嗚呼ぁ!!?!!?!?絶体絶命のピンチで敵の顔面に唾をとばすジーナ=チェンバー!!?!?!!聞いてないッ潜在的なチンピラ力は高いと思っていたけれどそこまでするのは聞いてないよッ!!!戸塚御大の性癖がUNSTOPPABLEだよ!!?!やりたい放題かよ!!!!!いいぞォー!!!!!もっとやれーーッッッ(ガラの悪い客)
「ボクの指揮でこの世界は住み良いものになっている」
人口調整…ライラの話の伏線をこんな所に持ってくるなよ……ッッちゃんと仕事してるのかよコイツッ…ジーナちゃんの綺麗な御髪を放せよぶっ飛ばすぞ……ッッッ!!!
「あぁ神よやはり病(ボク)こそが」
「この世を最も美しく廻す」
「唯一の理なのですね」
今ループでここまでズタボロなのはじめてなのでは。あぁあムイちゃん無理しないで…ガッツがありすぎる…
『ジーナを』『離せ…!!』
UNAVOIDABLE−不可避−
ボイド=ボルクスぅ………………Ⅱ席Ⅲ席…………はああぁ………………(語彙が死ぬ)
ドォン
「へへ…」
「くるよ…」
「不運が…」
ここでジーナが不運予告するの良すぎだろ…今回の台詞回し粋すぎない?何??
「上手くいくのこれ?」
「なら占えばいいだろ」
「占ったわよ!!」
へ?足 なんか違和感 が………?
「それが当たらないんだろ?」
「じゃあOKじゃん」
「ホラいくぜ せーの!!」
ザン
「えーと 台詞なんだっけ」
「はぁ!?覚えときなさいよ!」
「その傷は…」「(俺が死ぬまで)」
「俺が死ぬまで!」「(治らない)」
「治らねぇ!!」
「かっこつかないわねぇ」
そうくる かぁーーーーーッッッ!!!!!
そう…来たかァ……ッ!!!!!!
成る程なぁ〜〜〜〜〜……………………………
賛否はあると思うけれど…………………
…………“好き”か“嫌い”かと問われたら
好き な展開です……………………………
前ループは全部リップが抱えていたことに納得いってなかったラトラが、物理的な痛み分けを行うことで、今ループのラトラにカウンター以外の“攻撃手段”を付与すると同時に、ライラとの関係性とは別の“男女バディ”に“成った”のだとすれば…こういう絆の形を、我々は受け入れるべきなのだと……考えるよ、僕ァ!!リップに飛行手段が無くなることで、わざわざ抱えて運ぶ理由もなくなるし(それを続けていると読者のヘイトが本格的に溜まりそうなので)、単純に装備品は同じだけれどそれぞれが独立した戦闘員として活躍できる場も生まれてくる、そういうあたりも見据えてるんではなかろうか。
[ロック完了…!!]
「リップさん!!ラトラさん!!一気に畳みかけます!!」
ロックってなんだ…?いやしかし 普通にどうやって倒すのか気になる展開だな!!性癖の話をするとこれから先ラトラは片脚義足属性が追加されるということでつまり足が出る服を着てくれるんですよねスリットスカートか!!?ショートパンツか!!!?!?最高だろうがよ〜〜〜ッッッッッッッ!!!!!!!!いいオンナの脚技は無限に栄養があるって知ってんだよ俺は詳しいんだ
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バレエは人間性を高めます。それは、バレエが右脳に作用し鍛えるので豊かな人間性を育むからです。
バレエは美しく優雅な芸術形式であり、その身体的な要求だけでなく、認知的な側面にも深い影響を及ぼすことが知られています。
特に、バレエが右脳に与える影響は、人間性の向上に直結するものだといわれています。
今回は、バレエが右脳にどのように作用し、右脳を発達させ、バレエの練習が単なる身体的な技術を超え、感情の表現や精神的な成長を育み、人間性の高まりにどのように作用し役に立つのかをご紹介します。
バレエの魅力とは?
バレエは、クラシック音楽に合わせて美しい身体の動きをする芸術形式です。バレエの基本は優美なポジション、優雅なステップ、そして身体の柔軟性と力を要求します。
そのため、バレエのレッスンは、ダンサーにとっては徹底的な訓練と集中力を必要とします。バレエダンサーにとって、振り付けやポジション、ステップの正確性が求められ、高い技術と集中力が要求されるのは至極当然と言えるでしょう。
…
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「21世紀シン終末論」(20世紀のバブル崩壊、オウム真理教の地下鉄サリン事件、レインボー2000。そんな空気感がまた訪れている現在。)
20世紀末に日本のバブルは崩壊した。
日本がバブル景気の頃は小学生くらいで、
特にこれといって記憶はない。
ある記憶といえば、
ジュリアナ東京のお立ち台で、
パンチラしている映像がテレビで流れていて、
興奮している自分くらいである。
そして中学校に入る頃には、
バブルは崩壊し、
高校卒業当時には、
就職先が全く無いという、
就職氷河期世代である。
しかし僕自身は、
大手製鉄メーカーに就職し、
全くもって就職氷河期という実感はない。
当時の私は、
小学校から高校まで野球少年で、
甲子園やプロ野球選手を目指し、
岸和田リトルリーグや岸和田シニアリーグ、
その後鳥取県へ野球留学し、
高校卒業後に新卒で、
大手製鉄メーカーに就職。
まぁ底辺ながらも、
普通に生活をしていたわけである。
しかしその時代を、
今振り返ると、
バブル崩壊後テレビでは、
心霊現象や超能力の番組ばかり、
挙げ句の果てには、
とんねるずの番組に、
オウム真理教の麻原彰晃が、
堂々と出演していた時代である。
子供の頃は理解できなかったが、
バブル崩壊後、
何も信じる事が出来なくなった、
日本の人々が、
超越的な力を求めていたことが理解できる。
つまり「スピリチュアル」が流行したのだ。
私は高校で野球部を引退してから、
ファッションや音楽、
ストリートカルチャなど、
最先端のものを追求していた。
例えば音楽だけの部分でいえば、
レゲエから入って、
ヒップホップ、
パンクやメロコア、
ソフトロック。
次はテクノにハマり、
トリップホップ、
サイケデリック、
最終的にはハウスが心地よくて、
最先端では、
ハウスに女性ボーカルという、
様式がブームになり、
様々なシンガーが産まれた。
例えばモンドグロッソは、
一番有名かもしれないし、
大沢伸一は典型であり、
また大沢伸一に見出されたシンガー、
としてbirdは有名である。
ある程度ハウスでおさまった後に、
僕はアンビエントなどを聴き出し、
最後にはノイズミュージックに行き着き、
オウテカなんかを聴いていたわけである。
しかしその頃には、
もう精神は崩壊していたのかもしれないwww
つまり僕は、
20世紀末の最先端を体験している。
それは音楽というものだけでなく、
グラフィティやスケートボードなど、
様々なカルチャーを実践していた。
その上で、
当時行われた日本でのレイブの原点と、
言われている「レインボー2000」は、
ある種衝撃的であり、
当時行きたかったが、
行けなかった記憶が鮮明にあるし、
その会場の雰囲気を映像で観た当時も、
衝撃でしかなかった。
これは若者文化の上で、
スピリチュアルが表層した、
シンボリックなイベントである。
つまりアメリカのヒッピー文化を継承し、
ある種音楽的なウッドストックを体現している。
テントの中でドラッグをし、
フリーセックスが行われる。
ある意味、
「スピリチュアル」の絶頂である。
この「レインボー2000」が開催されたのは、
1996年8月10日。
オウム真理教の地下鉄サリン事件が起こったのは、
1995年3月20日。
「スピリチュアル」と、
オウム真理教の地下鉄サリン事件の、
関係性を論じるものは多いが、
当然このレイブ「レインボー2000」と、
「スピリチュアル」も関係性は深いのである。
1990年代にバブル崩壊後、
「心霊現象」や「超能力」が、
もてはやされ、
「オウム真理教」が、
「神秘主義」や「神秘体験」、
また「輪廻転生」を原理に、
「ポア」を行う。
その様な、
「生まれ変わり」を根拠に、
「地下鉄サリン事件」が起こった。
つまり、
「スピリチュアル」の行き着いたものが、
「オウム真理教」であり、
「地下鉄サリン事件」である。
しかし、
現在において、
この様な「スピリチュアル」が、
原理として起こった事実を、
覆い隠しながら、
再度現在において、
「スピリチュアルブーム」が起こっている。
私はその事を非常に危険に感じている。
ではこれまでの日本での、
バブル崩壊後の「スピリチュアル」の歴史、
それを述べてきたわけだが、
現在においての、
「スピリチュアル」の現状を述べていきたい。
私は現在においての、
「スピリチュアル」は、
コロナ後の「スピリチュアル」と定義している。
また現在の「スピリチュアルブーム」は、
加速度的に広がっていく事を予測している。
それは「バブル後」の「スピリチュアルブーム」とは違い、
現在はインターネットが完全に普及している。
それは何を意味するのか、
それは「バブル後」の「スピリチュアルブーム」とは、
違った表層が出てくることが予想できる。
僕は現在でも一般の方々よりも、
様々な分野において感度が高いと考えている。
その様な中で、
様々なものが「スピリチュアル」な様相を呈している。
それは「ヒーリング」や「ASMR」の様に、
言葉をライトに又はソフトにすることで、
当時の言葉である「神秘体験」や「神秘主義」、
それらを覆い隠しているのである。
またファッションなどの分野でも、
アウトドアやキャンプなど、
ある種の「自然回帰」を軸に、
神秘主義や神秘体験への伏線となっている。
文化的には、
田舎暮らしや地方回帰などを軸に、
ファッションやデザイン、
アートの地方のトリエンナーレ含め、
ある種の「コンサヴァティブやクラシック」を求める。
その様な動向には、
「神秘主義」や「神秘体験」への、
伏線と考えることができる。
現在あらゆる領域で、
イノヴェーションが起こっていると同時に、
クラシックやコンサヴァティブ、
つまり古い時代に戻ろうとする、
強い動向を目にする事が多い。
これはある種「近代復興」なのである。
私の持論では、
「近代」は20年程度前に終わっているのである。
それはインターネットの普及と同じくしている。
現在この、
イノヴェーションを受け入れる人間と、
クラシックやコンサヴァティブに回帰する人間。
その二つに大きく分かれている。
そして、
後者である。
クラシックやコンサヴァティブに回帰する人間。
その人間たちに、
「スピリチュアル」というものが、
「近代復興」と共に「スピリチュアル復興」を、
共にしており、
その中で「オウム真理教」や、
「地下鉄サリン事件」が全く加味されずに、
「神秘主義」や「神秘体験」を、
原理として他人の人生に立ち入っている。
僕は現在のこの様な現状に警鐘を鳴らしたい。
様々な分野に「スピリチュアル」は蔓延し、
それで利益を得ようとしている人々は、
まず、
「スピリチュアル」とは何なのか理解し、
それをしっかり説明できる知識を持たなければ、
無責任極まりない。
まず「スピリチュアル」を原理にしたものは、
そんな安易なものではないし、
様々な知識や倫理の上で有効である。
私が知る限り、
「スピリチュアル」という原理を使い、
利益を得ようとする人間に限って、
知識もなく浅はかな考えで、
その様な業を行なっている。
ですから、
安易にその様な人間や業には、
近づかないことをお勧めします。
そして、
この「コロナ後」の世界は、
ますます不安定な世界になり、
ますます人間は不安定な状態に陥ります。
だからこそ、
人間は「神秘」という、
「超越的な力」を求めて、
「スピリチュアル」を欲するわけです。
しかし私たちは「人間」です。
「人間」というものは、
「飛躍」などしません。
「人間」は日々の積み重ねでしか、
変わっていく事が出来ないし、
それが人間らしさでもあります。
貴方がいきなり、
明日違う人格や全く違う性格になっていた。
それは洗脳であり、
誰かに強制的に変えられたのであり、
貴方自身が変わろうとして変わったのではない。
だからこそ、
今後確実に来るであろう、
「コロナ後」の不安定な世界に備えて、
目の前の現実を、
少しずつ変えていかなければならないし、
それが「生きる」という事だと考えています。
美学者母
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私的かつ長い話
昨年の夏、祖父に残された時間が早くて一ヶ月だと告げられた翌日、朝六時まで呑んでそのまま見舞いに行った。
見舞いといっても、駅まで迎えにきてくれた祖母と二人で病院まで行って当たり障りのない会話をしただけだった。祖父が自分の状況を理解しているのかよく分からなかったのは、自分が寝不足と二日酔いと生理痛で朦朧としているせいかと思ったが祖母にもよく分からないらしい。
病院を後にして車に乗り込むと祖母は、十年ほど前に母と私が二人で住んでいた家まで車を走らせた。
祖父母の家から車で十分程の場所にあったその家は取り壊されて真新しい家が建っていた。車で通り過ぎると家の中に赤ん坊がいるのが見えた。
以前、そこに建っていたのは古くて暗い二階建ての家だった。小さな庭があって、玄関はガラスの引き戸。湿気がすごくてカビ臭くて、砂壁はシミだらけだった。
13歳から三年間その借家に住んでいた。近所ということもあって祖母が遊びに来たこともあったのだろうが、記憶がなかったのでわざわざ家がなくなった様子を見せられて不思議に思った。
その家で過ごした記憶で覚えている内容は暗いものばかりだった。
14歳のとき、私はその家を燃やそうとして精神科に連れて行かれ統合失調症だと診断された。誤診だと思っているが、病気の性質上そう思う患者しかいない気がする。とにかく今でもおかしいのは自分ではなくて自分以外だったと思うし、あの時の心からの殺意を今でも鮮明に思い出せる。
だから黒歴史と揶揄する気にもなれず、あのころ失敗した破壊が知らない間に行われていて、嘘みたいに明るく綺麗な家が建ち平和な光景が広がっていることにただ呆然とするしかなかった。
思い返せばあの家に住んでから家族を憎み、開き直って笑いの種にして、やっと自分の気持ちを認めて、当時の周りの大人の気持ちを想像できるようになって改めて絶望したりしていた。ずっと形容し難い仄暗い感情を抱えてきた。
昔は家族のことが大好きだった。
私は5歳までアメリカで暮らしていて、帰国してからは父親が自営業で経営がうまくいかなくなると引っ越す根無し草の暮らしだった。毎回リセットされる子供同士の人間関係より家族との絆が深まるのは自然なことだ。父親がミュージシャンとしてライブに呼ばれた時は学校を休んで三人で車でどこまででも行った。楽しかった。
10歳になって父親の不貞が原因で離婚するまでその暮らしが続いた。
今考えてみれば父親が不貞を働く前から、長い間父と母には齟齬は生じていたのだろう。私が原因不明の脳の発作を起こしてから母親は不安がちだった。その上、楽しい暮らしのツケでうちは借金まみれだった。
離婚後は母と二人で祖父母の家に移った。
母にとっては両親と妹が住む実家だったが、それから祖父母の家を出て二人暮らしするまでの数年間、祖母は母の存在を無視した。自営業すら辞め無職になった父が裁判で取り決められた養育費を払うことはなかったし、私の脳波は安定せず病気の影響か発育も遅く体力もなかった。
祖父母の家を出て二人暮らしを始める頃には母は限界を迎えていたのだろう。
酒におぼれ、話が通じない時間が増えた。学費は出せないと言いながらよくわからない石を買っていた。
そんな状況でも祖母への恐怖は強く、祖母から見た私たち家族がちゃんとしているかどうかを酷く気にしていた。
そのちぐはぐさに私は翻弄され反発した。そして余計に母は現実と向き合わなくなった。
こうやって考えてみると私と母の確執は、母と祖母の確執だ。
祖母は実の娘を無視したという点だけ見れば非道な人間に思えるが、活発でお茶目な人で私は好きだった。
ただ心の深い部分で神経質なところがあった。そして礼儀作法に厳しく私の頭を撫でたりするような祖母ではなかった。
母も祖母に子供らしく甘えたりできなかったらしい。昔はもっと怖かったとよくこぼしていた。
祖母に厳しく育てられた結果、母は社会に出てすぐに20歳上で離婚歴のあるバーテンダーと結婚した。銀行員の祖母と役所職員の祖父に囲まれて育った母の人生に登場することのなかった人間だったのかもしれない。祖母は猛反対したが、母は半ば逃げるように渡米してしまった。
関係が全く途絶えることはなかったけれど祖母はずっと思うところがあったのだろう。でもやっと母の気持ちが少しわかるようになった私にまだ祖母の気持ちまでは想像できない。
そういえば祖母は祖父のこともよく無視していた。
孫や娘を抱きしめたりしないように、祖父とも体の一部がどこか触れるようなことはなかった。そもそも仲良く話しているのも見たことがなく、恋愛結婚だというのが信じられなかった。どうして離婚しないんだろうと思っていた。
唯一、叔母が祖母と比較的うまい距離感でやっているように見えた。
叔母は男性が苦手らしく未婚で実家から出たことがなく、ずっと働かずに家事手伝いをしていた。祖母は叔母にだけは多少甘いように見えた。母が受けた冷遇を見た後ではそれも不思議だった。
そんなことまで頭の回らなかった私は二十歳になるまでは自分の家にあまり帰らなかった。
就職して自分で家を借りてやっと自力で生活できるようになったと思ったところで父親の生活に困窮しているさまを見たり母親から仕送りを要求されたりした上に、毎日の過酷な労働環境で疲れきった私は自殺を試みて普通に失敗した。
そのあと両親のLINEをブロックして引っ越した。
心底もう関わりたくないと思ったが結局家を燃やせなかったと同じように完全に連絡を断つことはできなかった。
家族を拒絶するのに並並ならぬ決断力がいることを思い知って、呼ばれると誕生日や正月、入院時には家族の元へ出向いていた。会えて嬉しいとか顔を見ると安心するとかそういう気持ちはなかった。逃れられない果たすべき義務のひとつ、そう思っていた。
祖父の死を前にこの気持ちをどうすればいいのかわからなかった。
それでも残された時間は少ない。
今までにないくらい高い頻度でなんども昔住んでいた地に出向き、祖父のお見舞いに行った。
女四人で葬儀屋や墓に行ったりもした。集まった時に泣いたり弱音を吐く人はいなかった。
祖父は末期癌だったので治療はせず、痛みを緩和するだけの処置を受けていた。奇跡が起きる可能性はなく、ただその時が来るのを待つだけだった。少しずつ自分の状況を把握した祖父は弱っていった。
お見舞いに行って帰ろうとすると子供のようにシクシク泣いた。痛みはマシにはなっているのかもしれないけれど、何の思い入れもない清潔な病室で毎日を過ごす祖父を想うと悲しかった。
そしてそんな祖父を子供をあやすように慰める母や叔母をみるのも辛かった。
私はだれにも何の言葉もかけることができずに一人で帰りの駅のホームで泣いた。
そして宣告されてから2か月後に祖父は逝去した。
病院に着いた頃には亡くなっていたので、誰も看取れなかった。安らかだったのか、泣いていたのかも分からない。
余命宣告されてからずっと祖父が死んだとき自分がどんな気持ちになるか想像できなかった。家族の中で祖父のことが一番よくわからなかった。祖父は悪い意味で空気のような存在だった。どれだけ私たちの仲が掻き乱れていようと祖父には関係なかったし、そのことを疑問に思ったことすらなかった。認知症というわけではなく、昔からあまり話が通じたことがなかった。
そして私の父親のよう不貞を働くこともなく、淡々と働き続けていた。テレビを見るか、クラシックを聴いているか。外に出かけるのは病院に行く時だけだった。
だからずっとどんな気持ちでいればいいか分からなかった。でも当たり前に悲しかった。悲しい以外の感情が何もなかった。ただ安らかに逝けたことを願うばかりだった。
家族の全員がやっと何も気にせず涙を流して悲しむことができた。ずっと弱音を吐かなかった祖母も。火葬場で窯に入り見えなくなった遺体の方向を何度も振り返る祖母の姿を見て、私は初めて祖母が祖父を愛していたことを知った。祖母の愛情表現は言葉や態度ではなく”離れず一緒に生活すること”なのかもしれない。
なんて分かりづらいんだろう。祖父は分かっていたんだろうか?
初めて一緒に生活をしたことのある人の死を迎えて、家族がただ横にいるだけで心が楽になることもあるんだと本当に驚いた。
全員不器用で思ったことをそのまま伝えられないし、ここからすごく仲良くなったりはできないと思う。
でも漠然とあった、敢えて言葉にするとすれば、"この家族は間違っている"という気持ちは消えた。理解し合えない人間でも、一緒に生きていくのが当たり前である関係が尊いことをやっと自分の中で認めることができた。
今でも家族に会うと暗い気持ちにはなる。できれば一生別々に暮らしていたい。
それに自分はこうやってぐだぐだと考えて文章にすることで溜飲を下げていっても母は祖母との確執を抱えたままだ。生まれてきた順番に死ぬという自然な流れを汲めば次に別れが来るのは祖母だろう。
祖母がいなくなったら母はどうなってしまうんだろう。
血の繋がった家族でも痛みや死を代わってあげることはできない。そして絶対的な存在だと思っていた親も一人の人間で弱さや恐怖を抱えている。運が良ければ大人になるまで気づかないで済むけど、殆どの人が遅かれ早かれ思い知らされる。
その中で肉体の死ではなく家庭という機能の崩壊によって知る人も少なくないだろう。私はそうだったし、それを知ってからずっと寂しくてその事実を認められなかった。
でも今は、どれだけばらばらの家族でもそれはそんなに寂しいことじゃないと思えるようになった。微妙な距離感で、抱えている確執があって、暗い想いがあっても静かに毎日の暮らしを続けていきたい。
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Mozart モーツァルト Classical Music 1 頭が良くなる音楽~集中力も上がる 脳力のためのクラシック音楽 脳を研究し、働き、...
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"Circle Round"サラウンド・バージョンがリリースされます!
"Circle Round”サラウンド・バージョン(5.1CH)が2020年8月7日金曜日、UNAMASレーベルよりリリースされます。(配信サイト:e-onkyo music)
このアルバムのミキシング・エンジニア、Mick沢口さんはサラウンド音響システムの世界的権威でもあります。沢口さんはクラシック音楽では既に11.1CH Immersive Audioという表現に取り組んでいますが、JAZZにおいては(大変光栄なことに!)この作品でスタートを切ることになります。
私も実際に5.1CHサラウンドの世界を体験させて頂きましたが、まさに「ステージの上で聴こえるサウンド」といった感じでとても驚きました。
皆さま、是非“Circle Round”を私たちと同じステージの上で体感してみてください!
*音楽評論家の長谷川教通さんからいただいた感想コメントです。(ご本人の了承を頂いて掲載しております。)
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『もの凄く新鮮な感覚で聴きました。JazzといえばやっぱりBlue noteとかImpulseとか、しかもモノラル時代からのイメージが強くて、ステレオ時代に入ってからもShureのM44カートリッジにJBLのスピーカーを組み合わせた輪郭線の太い描写が、とくにオールドファンの聴感覚に染みついている気がします。そのようなイメージからすれば、Jazzとサラウンドの組み合わせは馴染みがないかもしれません。しかし、今回のサラウンドミックスを聴いてみれば、まさに目からウロコです。
まず強烈な印象を残すのがセンターchの存在です。前方3chで描き出されるのは、2chステレオの音像感とはまったく違います。2chの場合は2本のスピーカーの間に貼り付くように並ぶ仮想音像が特徴ですが、センターchが加わることでいわゆる奥行きのない平板なステレオ感が消えて、より実体感のある音像が現れます。ドラムやベースがそれぞれのパースペクティブ名空間をともないながらリアルに描き出されます。センターchに加えてリアchの情報が大きな役割を果たしているのは言うまでもありません。それぞれの楽器によって描き出される音の空間図形が自在に伸縮しながら絡み合う……このうごめくような感覚、アーティストのエネルギーが空間で交錯する化学反応を起こす感覚は、クラシックでもあまり経験できません。Jazzプレイ特有の面白さではないかと思います。
そして驚異的なのがトランペットやサックスで、この浸透力は何だろう?ステレオじゃあり得ないと感激してしまいました。前方から後方に向けていっきに筆を入れるような潔さ。そのサウンドが脳みそを刺激するんです。そう、これはリアchに配置されたギターの役割が大きい。リアにギターを感じることで、サラウンド音場のリアルな存在が明確になる。だからトランペットの音が飛ぶんです。
サラウンドといえばライブ会場の雰囲気を再現する……といった受け取り方をされることが多いと思いますが、今回のサラウンドはまったく次元が違います。フロント側にはステージ上の演奏リアchはアンビエント成分といった、いわば演奏を「記録する」ためのサラウンド録音から、5chという武器を駆使してより積極的に「表現する」ことにかかわっていく行為です。アーティストたちが発散するエネルギーのぶつかり合いや共感から生まれる音楽の醍醐味を、サラウンドが作り出す音響空間で演じてみせる。アーティストとミキシング・エンジニアの共同作業による挑戦的で斬新なアプローチだと思います。』(長谷川教通氏からMick沢口氏に宛てたメールより。)
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"Circle Round/Tomonao Hara Group"特集記事:https://www.e-onkyo.com/news/2825/
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エンリケ後悔王子
※本テキストはPCでご覧頂いた場合雑誌風の縦書き表示となります。
先が見えない。行き詰まりのどん詰まりで我々は今抗ったり、受け容れたり、或いは諦めたりしている。想像した未来はもっと華やかで便利で、そうじゃないとしてもマトモだったはずなのに。
効率化を突き詰めればその先には『死』しかない。バンドは非効率の極みだ。その非効率を更に極め、自ら修羅の道を行く痴れ者たちことエミリーライクステニス。今回メンバー全員にインタヴューを敢行することにより、その哲学がヴェールを脱いだように思う。まずは唯一のオリジナルメンバーであるエンリケ後悔王子だ。
(聞き手:早瀬雅之)
友達もいないけど、いじめられるでもない。何もない。毎週ブックオフに行ってた
●まず生い立ちを訊こうかなと。
「出身は群馬の前橋っていう県庁所在地なんですけど」
●結構中心地というか栄えてる?
「いや、死んでますね(笑)。オリオン通り商店街っていうのが近所にあったんですけど、ブ��ックビスケッツが一体五万円の木彫りのブラビ像を売っていて、どうしても売れなかった最後の一体を買い取ったのがその商店街で。商店街の人が『この通りの名前もブラビ通り商店街にしましょう!』って言ってた(笑)。そんな街です」
●ええ…。今もその名前なの?
「多分…。僕が大学生くらいの時にその近くにモールが出来ちゃって、商店街は蹂躙されちゃったんですけど、そこに新星堂があってD☆SELDOMっていう安いオムニバスと、フリーペーパーを毎月取りに行ってた記憶が」
●ああ、出してたね。それが情報源みたいな。
「そうそう、音楽雑誌かそれ。タワレコは高崎に行かないとなかった。県庁は前橋なんですけど高崎の方が栄えているんですよね」
●何か栄えているイメージがあるよね。
「自分の思春期で結構(高崎に)持ってかれたかな。ヤマダ電機の本店とか」
●ライブハウスもclub FLEEZが高崎に移って。
「そうそう、G-freak factoryの根城でお馴染みの」
●家族構成はどんな感じだった?
「祖父母と両親と姉と兄と…」
●三人兄弟?
「姉貴が九個上で兄貴が二つ上ですね。だから僕が小学生のうちに大学進学で家を出ていきました」
●何か姉弟仲が良いイメージがある。
「今でも年数回会うし、兄貴も姉貴もうみのてのライブ観に行ったことがあったはず(笑)」
●その節はどうも(笑)。
「洋楽を最初に教えてくれたのが姉貴で、後は兄貴とオルタナを掘ってたかな」
●なるほど。やっぱり上に兄弟いると強いというか影響受けるし、早熟になるというか。
「そうですね。一番最初は小学生の時に、姉貴がミスチルのファンクラブに入ってたので、当時出たDISCOVERYかな。あと深海をずっとカセットで聴いてた記憶が」
●いい入りなんじゃない?
「入門編としては(その二枚は)間違っているような(笑)。あとは兄貴がビーズが好きだったから聴いてましたね」
●じゃあ結構音楽には入っていきやすい環境だったんだね。
「両親は大学の合唱団か何かで知り合ったんだっけな。あとはクラシックが好きで。音楽番組を観てると「最近のは全然わかんねーな」って機嫌が悪くなるような感じの人でした」
●タチが悪いやつだ。
「かと言ってクラシックを強要するでもなかったですけどね」
●学校ではどんな感じだったの?
「小学校入るまではものすごく引っ込み思案で。それが小学校入ってからすごい、何か陽キャみたいになって」
●え?そうなの?
「文集のランキングに入ってる『面白い人』とか『将来有名になりそうな人』とかあらかた名を連ねてるんですよ。今じゃ考えられないんですけど(笑)」
●何でこうなってしまったんだ、みたいな(笑)。
「いわゆるクラスの中心人物だったんですよね。アクティブな。でも小五くらいからかな、今思うと些細なことですけど、自分の家庭が新しいガジェットに対してものすごい嫌悪感を出すというか。プレステとかアドバンス買ってくれないみたいな。それで段々みんなの話題についていけなくなって、翳りが見えてきた(笑)」
●(笑)。
「結局小学生の「面白い」「つまらない」の尺度って如何に話題を共有できるかがほとんどじゃないですか」
●そうだね。特にゲームとか。
「あと漫画、昨日のテレビ、流行りの音楽くらいか…。段々それについていけずに、スクールカーストが下がっていく(笑)」
●でも野球やってたし、運動なんかは出来る方だったの?
「小学生までは自分が主人公だったから(笑)。少年野球で打率六割くらいあったし。『ヒット打つの簡単じゃないですか?』とか言って調子に乗ってた」
●ムカつくなぁ(笑)。
「シングルヒットしか打てなかったんですけど。早熟だったのかな。当時は背も小さくて痩せてて。段々みんな身体が大きくなって。中学くらいだともう置いてかれちゃったみたいな」
●今の感じに段々近づいてきたね(笑)。
「中学くらいで陰と陽が逆転して陰の者に(笑)。タウン&カントリーの黒い方になっちゃった」
●陰陽のマークね(笑)。部活はずっと野球?
「中学は野球で、高校も途中まで軟式をやってたけど「勝つぞお前ら!」みたいな顧問に代わって…。高校の軟式野球ってすごいヒエラルキーが低いんですよ」
●そうなの?
「甲子園もないし。甲子園決勝の一週間後に明石の球場で偽甲子園みたいなのをやってるけど、誰も気にしてないというか」
●硬式と軟式ってまったく別物?
「全然違う。硬式はボールがまず痛い」
●(笑)。
「練習が好きだったんですよ。でも試合は緊張するから嫌いで。それと硬式は甲子園を目指してレギュラー争いもそうだし、負けたらお終いみたいな…。野球は好きだけど、競争とかバトルしたくない、みたいな精神性でしたね」
●ああ、そうなんだ。
「こっちは楽しく野球やりたいのに、強要するなよ。って。その顧問は初心者をすごくないがしろにしていたし。それで辞めちゃった」
●勝ちたいよりも楽しみたかったんだね。高校のカーストは?
「中学で底辺で…。紅白戦でわざとデッドボール当てられたりするんですけど」
●イジメじゃん(笑)。
「『先輩、塁に出られてよかったッスね』みたいな。だからとにかく、輩とかしょうもないいじめっ子がいない進学校に行くしかないっていう強迫観念だけで勉強してました」
●その頃は頭はよかったんだ
「うん。学年で十番以内だった」
●おお、すごい。
「それで前橋高校っていう男子校の進学校に行って。そこはね、スクールカーストがなかったんですよ、何もない。いい大学行けるように自由にやれ。みたいな」
●グループがないの?
「いや、グループはあるしもちろんイケイケな奴もいましたけど、男子校なのでカーストを思い知らされる現場に遭遇しない。『あ、あいつ俺の好きな子と一緒に帰ってる…!!』みたいなシーンを見ないで済むというか。たぶん九割以上童貞だったはずですよ」
●男子校だとそういう劣等感は生まれにくいのかもね。
「そう、友達もいないけど、いじめられるでもなく。何もない。部活が終わっ��ら自転車圏内にある三つのブックオフを毎週ローテーションするだけ。三週間後に行くと微妙にラインナップが変わってて。あとはツタヤで安い日に下北系を借りまくる日々」
●なるほど。
●話が戻るというか変わるけど、兄弟の影響とかありつつも、高校くらいは自分の意思で音楽を聴いてたの?
「そうですね。中学終わりくらいまで洋楽を聴いてなくて。兄貴がツェッペリンとかハードロックが好きで聴かせてきたんですけど、ハードロック伝説みたいなエピソードあるじゃないですか」
●はいはい。ありますね。
「オジーオズボーンがコウモリ食べたとか、ホテルでグルーピーと…とか。それがすごくカッコ悪く感じて」
●ああ、ロッククラシック的なエピソードが。
「『俺たち、ロックだぜ』みたいなのが嫌だったんですよ。でも中三の時に姉貴がWEEZERを『これ聴きやすいよ』って貸してくれて。それですごく衝撃を受けた。こんな冴えない人がバンドやってるんだ!みたいな」
●大味なロックバンドよりもうちょっとパーソナルなのが好みだった?等身大の。
「そうそう、等身大の。中学の野球部引退した後から邦楽のギターロックにハマりだしたんですよね。くるりから始まりモーサムとかシロップとか。ちょうどその頃全盛期だったんですよ。アジカン、アシッドマン、レミオロメンの御三家を筆頭に…」
●一番アツい時期だね。後に続けとたくさんのバンドが。
「あとアートスクールとバーガーナッズかな」
●UKプロジェクトとかQuipマガジン的な。下北が盛り上がってた頃だ。
「で、洋楽はWEEZERからオルタナとかシューゲイザーにハマっていった」
●今でもその辺りは好きだと思うんだけど。その時期に聴いていたものがバンドのルーツになってる?
「そうですねぇ、初めてやったバンドはNIRVANAのデモみたいな音質の、汚くて演奏が酷い感じだったような(笑)」
●ライブ初体験は?
「一番最初は中三の時に行ったゴーイングアンダーグラウンドかな」
●おお、意外。
「受験期にハートビートが出て、ずっと聴いてたんですよ。後は高校のとき、FLEEZにアートスクールとか観に行ってた。早瀬さんも行っていたとされる…」
●パラダイスロストのツアーだっけな。モーサムと。
「あと結成当初の秀吉が出ていた」
●意外と群馬はバンド大国だよね。
「当時はメロコアと青春パンクが強かったですね。で、陽キャがそういうのを聴いてるから逆張りで内省的なギターロックが好きだったのかも知れない。バンドに一切罪はなくても、銀杏とかが聴けなかった」
●ああ、自分が入っていく余地がないみたいな?
「そうですね」
●そこから大学に行くタイミングで上京?
「はい。東京じゃなくて横浜だったけど」
橋本君に『こんなくだらないとこ、さっさと抜け出そうぜ』って言って軽音部を辞めた
●そういえば楽器っていつ始めたの?
「中学の選択授業で体育選んだのに手違いで音楽になっていて、ピアノも辞めちゃったしどうしよう。ってなって」
●ピアノやってたんだ。
「小一から小六までやったのに何も身につかなかったけど。ト音記号の場所しかわからない。コンクール用の曲をひたすら半年前から練習してやり過ごしてたと思う。で、その授業でどうしようかなと思っていたら、いとこで駅でギター弾いている子がいて、その人がギターを貸してくれて。ゆずの楽譜とともに(笑)」
●まったく(ゆずを通った)イメージない(笑)。
「それでその曲は簡単だから何となく発表も乗り切れて。でもある日家に帰ったら兄貴がギター弾いてて、既にFとか抑えられるんですよ。『俺が借りたのに!』って。すごくムカついて(笑)」
●ああ、利用されたみたいな。
「そう。それでロクに弾いてなかったけど、高校受験の直前にギターロック聴きだしたからエレキが欲しいってなって。親に受験終わったらいいよって言われたんです。そしたら兄貴が『絶対ベースを買うべき。エレキは俺の弾けばいいから。ベース弾ければ高校でバンド組むとき重宝されるぞ』って言うんですよね」
●そうかな…。
「そしたら受験真っただ中で最初に話したオリオン通りにある新星堂が潰れることになって、弾くのは受験終わってからって約束で閉店セールでベースを買ったんです。で、勉強しててこっちは弾けないのに兄貴が弾いてるんですよ(笑)」
●ズルい奴だな(笑)。
「結局自分が弾きたいから弟に買わせると」
●それで「ベースを買った方がいい」って力説してたんだ。
「そうなんですよ。で、兄貴が僕が高二のときに大学進学でエレキ持ってっちゃって。家にアコギとエレキベースだけがある状態(笑)」
●厳しいね。
「しょうがないからアートスクールのベースをずっと耳コピしてて。部屋を暗くしてコンポ爆音でヘッドフォンつないで、小さいアンプからベースを弾いてる。親からしたら心配ですよね。子供部屋から重低音だけが鳴っている」
●うちの息子は大丈夫かって(笑)。
「受験の時もそうだしいろいろと心配をかけましたね」
●大学はどうやって選んだの?
「結果論というか、もともと大学デビューしたくて関西の方の大学を目指してたんですけど、高校の先輩が行ってた大阪大学ってところを志望校にして。センター試験って会場が適当な高校に割り振ら��て受けるんですけど、なんと会場が自分の高校の自分のクラスだったんですよね」
●えーすごい偶然だね。
「そのホームグラウンドで何故か受験科目を間違えて(笑)」
●何で(笑)。
「一日目にロッカー開けて確認したら『あ、阪大受けられないじゃん』って。それでやる気がなくなって高校も行かずに、もうA判定のとこならどこでもいいやって思ったら国公立の前期も落ちて、たまたま後期で引っかかって、気づいたらビーズの稲葉の後輩になっていたと。進路が決まったのが三月の二十日過ぎだったと思う」
●めちゃくちゃギリギリだな。
「ロックコミューン(立命館の音楽サークル)に入りたかったですね。くるりを輩出したでお馴染みの」
●あとヨーグルトプゥね。
「そうそう(笑)」
●そこでエミリー結成したの?
「満を持して『バンドをやるぞ!』って軽音サークル入ったんですけど。上下関係が厳しくて。しかもみんなメタルのコピバンをやっている。学園祭になるとOBたちが集結してジューダスプリーストとかやってるみたいな(笑)」
●すごいサークルの良くない感じが出てるね。
「新入生はすぐバンドを組んで五月にお披露目ライブで一曲やらなきゃいけないんですけど、僕は何故かたまたま同じ大学に進学した高校の同級生三人とバンドを組んだんですね(笑)」
●意味ないじゃん(笑)。
「陰の者同士で(笑)。それで何かコピーしようとしたけど全員下手過ぎてコピー出来なかったんです。ドラムはドラムマニア上がりでベースとギターはほぼ初心者で。だからオリジナル曲をやることにしたんです。で、同時期に橋本君ていうサークルの同期のミクシィが炎上しちゃった子がいて。『軽音部は内輪ノリでクソ寒いカスの集まりだな』みたいなのが先輩に見つかって」
●うわ怖いなー。
「その子もお披露目ライブで頭脳警察みたいなオリジナル曲やって。すごいカッコいいんですけど、めちゃくちゃ物を投げられるんですよね。ライブ中に。その後何故か僕のバンドも物を投げられまして(笑)」
●すごい荒廃してるな(笑)。
「終わった後橋本君に『こんなくだらないとこ、さっさと抜け出そうぜ』って言って辞めましたね。で、他の音楽サークルにロバートジョンソン研究会っていうのがあったんですけど」
●なんだそりゃ(笑)。
「あんまり研究してる感じはなかったかな(笑)。まぁ、ブルースとかハードロックのコピーをする割と穏健派のサークルだったんですけど。新歓行ったら最後に名のあるOBみたいなのが袖からわらわら現れて、十人ぐらいで「いとしのレイラ」を弾いてるんですよ(笑)」
●それは、ダメだね(笑)。
「ここもダメだって(笑)。で、ある日ロック研究会っていうサークルが大学の路上でライブをやってて。JR ewingっていうノルウェーのハードコアバンドのカバー…その時はカバーって知らなかったんですけど。それを演奏してて、ドえらいカッコよかったんです。赦先輩の同級生たちだったんですけど。で、そこに入ろうと思ったら、『ここはサークルというか半年5000円でスタジオ利用権をバンド単位で買う人たちの集まりだから、まぁ好きにしなよ』みたいな」
●へー。
「当時赦先輩はすごい怖い先輩とスリーピースやってて、赦先輩も怖かったんですよね」
●ちょっとイメージと合わないね(笑)。
「そうですね。『後のバンドメンバーである』って漫画だったらナレーションがつく」
●『この時はまだ知る由もない』みたいな。
「(笑)」
今日大学ですごい面白いことあったのに、ライブで今歌ってるの、めちゃくちゃ暗い歌詞だなぁコレ
●なかなかエミリー結成しないね…
「いや、その同級生とのバンドが大学一年の終わりくらいに解散しちゃって、遅いハードコアをやってたんですけど」
●遅いハードコア(笑)。
「で『よし、今度はシューゲイザーをやろう』ってエミリーライクステニスが結成された」
●シュー…ゲイザー?
「当初はギタボが自分で、ベースが女の子で、ドラムは残留して、あとギター兼フルートがいた」
●編成だけ聞くとそれっぽいね(笑)。
「そうなんですよ。で、新歓ライブをやったらフルートが『カッコ悪いことしたくないわ』って抜けちゃって」
●曲はオリジナル?
「全部自分が作ってましたね。で、スリーピースになっちゃって、ギター二本ないとキツいわって思って。当時僕とドラムがポストパンクにハマってたんで、じゃあそういうのをやろうってなって。それが2008年の夏くらいかなぁ」
●なるほど。バンド名はずっとエミリー?
「そう。でもその後ドラムがギャンブルにハマっちゃって」
●ああ、良くない方向に。
「どうしたんだよ、って家に行ったらスロットの筐体が置いてあって」
●もうダメだ。
「それで脱退して途方に暮れてたらバイト先にクロアチア人が入ってきて。『ドラム出来ます』って言うからあ、ちょうどいいじゃん!って。デヤンさんっていうんですけど」
●加入したの?
「うん。クロアチアン・パンク時代ですね」
●そんなのあるの?
「いや、わかんないです(笑)。で、その人がライブの前日に『もうすぐ子ども生まれるからライブ無理かも』ってメールがきて、マジかと思ってたら翌日普通にリハ来てるんですよ(笑)」
●(笑)。
「『赤ちゃん大丈夫?』って訊いたら『昨日生まれて今ガラスん中入ってるから大丈夫』って」
●ガラスん中(笑)。
「それがきっかけかわからないけど、家族の圧により2009年の春くらいに脱退して。その後ベースも辞めるってなって」
●とうとう一人に。
「そう、で、どうしようと思ったんだけど、サークルの一学年後輩に泉君っていう毎日JOJO広重のブログを読んでる子がいて」
●だいぶオルタナティブだな(笑)。
「その子にベースをやってもらって、あと二つ下の武井君って子がドラムに加入した」
●だいぶ変わったね。
「でもその頃の音楽性はポストパンクとニューウェーブみたいな感じのままですね。で、どこでライブやっていいかわからないから、横浜…中華街の近くのライブハウスに毎週出てた」
●あーあそこね。
「そう、あれは本当に時間の無駄だった」
●(笑)。
「ブッカーにすごいナメられてたんですよね。暇な大学生の穴埋めバンドって」
●学生のバンドっていうのはねぇ…。
「酷い時は『来週の水曜日出れる?』みたいな。で、『面白いイベントになりそうなんだ』って言うから出てみたらアコースティック・ナイトってイベントで(笑)」
●酷いな(笑)。ありがちですね。いや、ありがちじゃよくないんだけど。じゃあ横浜が多かったんだ?
「あと下北のいろんなところに、殊勝にもデモを送ってたんですよ。モザイクとか251とか、今思うとちょっと違うんだけど(笑)」
●カラーが違うね(笑)。でもちょっとずつ広げようとする気持ちが。
「あと当時MySpace全盛期で」
●流行ってたね。
「そこでモーションとグッドマンと…葉蔵さん(中学生棺桶、例のKのボーカル)が働いてた頃のバベルかな。誘ってもらって。『あ、あっちから誘ってもらえることあるんだ!?』みたいな」
●『音源を聴いて連絡しました』みたいなのね。
「そうそう。まぁ、いわゆる平日の条件で今思えばアレですけど、それでも嬉しかったですよね。だからその人たちの悪口は言えない」
●(笑)。見出してくれたから。
「別にそこから鳴かず飛ばずですけど(笑)」
●(笑)。でもそこで知り合ってまだ付き合いがあるバンドがいる。
「そうそう。だから初めてモーション出たときのブッキングは今でも覚えてて、クウチュウ戦(現Koochewsen)、ギター大学、プラハデパートっていう」
●すごいメンツだな(笑)。
「すごいですよね。で、クウチュウ戦なんて年下じゃないですか。なのに上手過ぎて。『え!?東京ってこんなにレベル高いの??』。もう、幽遊白書の魔界統一トーナメントみたいなモンですよ」
●こんなすごい奴らが何の野心も持たずに…っていうやつね(笑)。
「そう、雷禅の喧嘩仲間のくだりね。で、初めてバンド友達が出来たというか。otoriとかもかな」
●音楽性的にも共鳴出来て。
「同世代だし。そんな感じでやってたんですけど、ライブやった後めちゃくちゃテンション下がるんですよね。当時の音楽性が」
●自分たちの音楽性のせいで?
「そう、お葬式みたいな気持ちになるというか。早瀬さんは四人になってからしか観てないと思うんですけど。当時は歌詞も暗いし」
●今とは全然違うね。
「うん。リフとか再利用してるのはありますけどね。普段部室で泉君とムーの話とか未解決事件の話をいつもしてて、そういう瞬間はテンション高かったり楽しかったりするのに、ずっと暗いことを歌ってなきゃいけないのはしんどいなって」
●最初の部活の話と少し繋がってくるかもね。
「うん。あと暗いバンドをやっていると暗くなきゃいけないと思っていて。打ち上げはしちゃいけない。みたいな思い込みもあり(笑)」
●イメージに縛られ過ぎてる(笑)。
「でも『死にてぇ』とか歌ってた人が打ち上げで乾杯してたら違和感あるじゃないですか。そういう強迫観念で自家中毒になってしまったというか。『今日大学ですごい面白いことあったのに、ライブで今歌ってるの、めちゃくちゃ暗い歌詞だなぁコレ』って」
●過敏だったんだね。
「センシティブだったんですよ。グッドマン出ても(ブッキングの)鹿島さんにすごいディスられてたし」
●ダメ出しが。
「で、MCだけすごい褒められる(笑)。当時三曲くらいやると僕が小噺をして(笑)」
●面白エピソードみたいなのを。
「『この間バイト先で…』みたいな。今思うとああ、平日のモーションだなぁって思うんですけど(笑)」
●そうだね(笑)。
「でも『この後もカッコいいバンドばっかり出るんで最後まで楽しんでいってください』とかは言ったことないですよ」
●『名前だけでも覚えて帰ってください』みたいな奴ね。
「(笑)。そう、それも言ったことないです。で、だんだんしんどくなってきたんで、どうしようかなと。当時の曲作りが僕がリフを持っていって、泉君がめちゃくちゃにするみたいな感じでやっていて。ドラムの武井君はすごいいい奴なんですけど、当時から曲の展開が多くて、たまに展開を忘れて、止まっちゃうんですよドラムが(笑)。ドラムの音がなくなったその瞬間僕と泉君がキレて楽器を投げつけてしまう。そういうことをしてたら『正直もうしんどいッス』って言われて、本当に申し訳なかったなと思いますけど」
●行き詰ってるね…。
「当時二学年下に獣-ビースト-とT-DRAGONがいたんですよ。僕が四年生、泉君が三年生の時です。みんなロック研究会にいたからそれなりに話してたんですけど、T-DRAGONは当時ノイカシのシグマとよくわからないバンドをやってて、あんまりパっとしなくて。獣-ビースト-はもっと謎で、時折八時間くらいスタジオ抑えてるんですけど、一人で入ってて何やってるかよくわからないんですよ」
●怖いな(笑)。
「本人曰くテクノっぽいのを作ってたらしいんですけど、結局一度も日の目を見ることなく。で、見た目がセドリック(At the Drive-Inのボーカル)っぽいじゃないですか。当時今よりもセドリックっぽかった。それでT-DRAGONに武井君の代わりに叩いてってお願いしたら、ライブとか観に来てくれてたのもあり割と快諾してくれて。で、獣-ビースト-に『At the Drive-Inみたいなバンドをやることになったから。ボーカルやって��この日スタジオいるから』ってメール送って。返事がなかったんですけどちゃんとその日スタジオに来てくれて、漸く今の編成の原型が出来たんですよ」
●やっと今の形に!
「いやー長いですね。この時点で大学卒業する直前ですね」
仕事に好きとか興味とか求めない方がいいな。土日休みならバンド出来るから
●就職とかはどうしたの?
「大学三年の秋くらいに『どうしよっかなぁ』って出版社とか何となく受けていて。で、僕はマルチタスク機能がものすごく低いんですよ。いろんな会社を同時に受けるみたいなのが出来なくて、一社受けてそこそこのところまで行って、落ちて、また別のところにエントリーして、みたいな」
●落ちるとゼロになっちゃう。
「そう。変に真面目なところがあるんですよ。面接で絶対「弊社が第一志望ですか?」って訊かれるんだからそこ以外受けちゃダメだよな。みたいに思っていた。あと某音楽雑誌の会社も受けたんですけど圧迫面接だったんで逆ギレして帰った」
●えー圧迫面接なんだ。
「エントリーシートに物凄い熱量をぶつけたんですよね。そしたら面接官に鼻で笑われたというか。『随分音楽が好きなんですね。ハハッ』みたいな。ライターの坂本真里子が好きだったんで受けたんですけど。まぁ入る価値のない会社ですね!って」
●すごいな。
「そういう感じで疲弊してきたからとりあえずモラトリアムを伸ばそうと、大学院行こうかなぁって思ったんですよね。そしたら親もそうだけど姉がすごい説教をして。うちの姉はすごい傾き者なんですよね(以下、傾き者エピソード)。で、大学院も行かない方がいいか、と。それでもう仕事に好きとか興味とか求めない方がいいな。土日休みならバンド出来るから。って今の会社に入ったんですよ」
●就職してからバンドとの両立はどうだった?
「難しいというか、当時僕が一番年上で唯一社会人だったからノルマとかスタジオ代全部負担してたんですよね。それがキツかったかな(笑)。たぶん2014年初頭くらいまで」
●結構最近までじゃん(笑)。
「獣-ビースト-とかT-DRAGONが就職するまでは基本的にあまり負担させないようにしようと。赦先輩も当時サポートだったし。でもグッドマンとモーションは本当に良くしてもらったから。あと両立と言うか…。僕大学を卒業する時に大学の近くに引っ越したんですよ」
●卒業するときに?
「意味がわからないんですけど。入った会社が家賃補助がないということに気づいて、極限まで安いところに住まなきゃって。本当にヤバい、タックルしたら崩れるような家。後にT-DRAGONもそこに住むんですけど」
●安いってどれくらいなの?
「えっとね、18000円」
●安すぎでしょ!!
「七畳+キッチン+風呂トイレ別でそれですからね。本当は20000円だったけど入るときに『大学院生です』って言ったら安くしてくれた(笑)」
●いいなぁ。
「いや全然良くない。ボロいなんてもんじゃないですよ。木造の長屋を三分割して三部屋になって���んですけど。築は…五十年くらいかな。で、風呂が外にあるんですよ」
●共用?
「いや、共用じゃなくて、もう一つのプレハブ長屋みたいなのがあって、それが三分割されてるんですよ」
●なるほど。
「で、その外風呂が、外からしか鍵がかからない(笑)」
●閉じ込めることしか出来ない(笑)。
「そう。で、大学が近いので土日のスタジオは大学でやってたんですよね。ライブは基本土日で。平日のライブの時は誰か後輩に楽器を託して…。無理やりやってましたね」
●その頃はもう割と東京のオルタナシーンに食い込んでる感じの。
「確かうみのてと対バンしたのが2012年初頭で」
●一月だった気がする。
「グッドマンでね。あれが転機っていうと大げさですけど」
●いわゆるライブハウスに良く来る人たちに知られた感じかもね。
「その頃はやたらトリプルファイヤーと対バンしてた気がする。2012年から今でも親交がある人と一緒にやり始めた」
●まだ2012年だ。
「長いですね。とりあえず赦先輩が入るまでの話をすればいいかなって…」
●いつだろ
「2013年の春くらいかな。で、2012年の春に泉君が大学院に進学するんですけど、関西に行っちゃったんですよね。もう続けられないねって。で、サークルのかなり下に内海君ていうスキンヘッドの子がいて、見た目がいいから誘った。それが失敗だった(笑)」
●まぁいろいろ、あったね(笑)。
「うん、いろいろあった(笑)。それでバンド辞めてもらって。赦先輩はしばらく連絡もとってなかったんですけど、サポートやってもらえませんか?ってお願いして。で、なし崩し的に正規メンバーになってもらった。現在に至る」
●赦さんが入ってだいぶ音楽性に幅が。
「内海君の頃までほとんど僕が考えてたんですけど、赦先輩が入って初めてスタジオで曲を練り上げる、みたいな。バンドっぽくなってきた」
●他のメンバーのエッセンスが入ってきて
「こういうフレーズはどうかな、とかイメージを膨らませたり」
●やっとバンドらしいエピソードに(笑)。
「そこまで辿り着くのに五年くらい要してる(笑)」
●そこからは今に至る。
「メンバーは変わらないけど、音楽性はだいぶ変わったかな。ハードコアが薄れて…何というかメタ的な曲が増えた」
●そうだね、ハードコアでもプログレでもない、何とも言えない。
「何とも言えない(笑)。演劇の要素だったり、曲の中にもう一曲あったりとか」
●はいはい。
「構ダンカンバカヤロー!を観て『あ、こういうのでもやっていいんだ』とかボーダーを再確認させてもらってますね」
●アウトとセーフの線引きを。
●バンドの成り立ちはこれくらいにして、曲のアイデアとかどういう時に考える?
「基本のリフは今でも僕が考えるんですけど、スタジオで試して、カッコいいだけだとボツになるんですよ(笑)」
●(笑)。
「後はコンセプトをみんなで固めて。リフのパーツを無数に作っておいて、当てはめる感じ。シチュエーションとか」
●コンセプトありきでそこから曲と歌詞?
「それがないと今は逆に作りづらいですね」
●歌詞は誰が?
「今はほとんど獣-ビースト-です。Brand-new suicides(エミリーの楽曲の中に登場する架空のバンド)の曲だけ僕ですね」
●そうなんだ(笑)。ライブの時の意識は変わってきてる?
「昔はカッコよく思われたいみたいなのが多少あったと思うんですけど、今はもうとにかく面白いかどうか、みたいな。『さぁ、消費しろ!』って。最悪『何も思い出せないけどとにかく楽しかった』でいいや。って。『よくわかんなかったけど面白かった』でいい」
●それはすごくいいことだと思う。
「『よくわかんないけど凄い』という方向だと絶対勝てないじゃないですか。グランカとかルロウズとか。最高峰に。そっちは無理だから、変化球で攻めるしかない」
●ライブ中ってどういうことを考えてる?
「なるべく仕事のことを考えないようにしている(笑)」
●(笑)。
「ハンターハンターのシャルナークのオートモードみたいな。あれに近い感じになると割といいライブが出来ますね。今何を弾いてるとか一切考えずに弾けるときがあって。逆に『このフレーズ難しいんだよな』とかふと思い出すと弾けなくなっちゃう」
●邪念が入ってくるとね。
「だからなるべくオートモードで弾くようにしたい」
●展開がすごく複雑だから身体が覚えるまですごく時間がかかりそうな印象があるけど。
「でも正直、曇ヶ原(エンリケ後悔王子が過去在籍していたプログレバンド)より全然覚えやすいですよ」
●マジか(笑)。
「曇ヶ原はA→B→フォントが違うA→フォントが違うBみたいな感じで繰り返しが多いけど微妙に違ってて。でもエミリーはとにかくAからZまで覚えるだけなので(笑)」
●なるほどね。
●平日はどういう生活をしてる?
「仕事に行って、帰って、疲れて寝る。みたいな(笑)。『無』でしかない」
●仕事終わった後に何かするって難しいよね。
「平日何も出来ない病なんですよ。かれこれ十年」
●音楽は聴いてる?
「精神的にキツいと音楽も聴かなくなるというか、耳馴染みがいいやつしか聴けない時がある」
●新しい物を受け入れる体力もない時はあるよね。
「昔のJ―POPとか、中高のとき聴いてたのとか」
●最近はどんなのを?
「ジャンル的にはユーロビートですかね」
●ええ!?
「あれって速いんですけど、リフ的にオイシイというか。ファミレスで言うとミックスグリル定食みたいな曲ばっかなんですよ。キラーリフてんこ盛りみたいな」
●詰め込んである感じで。
「これは意外とヒントがあるなと」
●なるほど。バンド的に取り入れるぞ!って意識で聴いてるの?
「サウンドは取り入れようがないので、和音のリフとかフレーズを参考にしている感じ。あとは昔J―POPとして聴いてた、例えばglobeとかSPEEDとか、それをCDで聴き返すとめちゃくちゃ発見がある。『この曲のバンドサウンドすごいな』とか『あ、あの曲のパロディーなんだ』みたいな」
●メロディーしか覚えてなかったけど、聴き返すとアレンジがすごい、みたいなのはあるよね。
「そうそう。小さい頃はマイラバの声は『すごい声だな』って。オーバーダビングの概念がないから(笑)。みんなホーミーみたいにああいう声を出せるんだと。ミスチルとかめちゃくちゃハモれてすごいなって(笑)」
●すごい技術だ(笑)。
記録媒体として一番長持ちするのは石か壁画なんですよ。レガシーをね、遺したい
●バンドをやってもう結構な歴があるけど、やってなかったらどうなってた?
「うーん。土日関係ない仕事をしてたかなぁ。あの…中学の時の夢が『オリックスの球団職員になること』だったんですよ」
●球団職員なんだ(笑)。
「プレイヤーとしての限界は悟ってたので(笑)」
●裏方でもいいから野球に携わるという。
「もっと前は小説家とか、マンガ家とか。いわゆるキッズが憧れるクリエイティブ職になりたかったけど。バンドやってなかったら…。ちょっと想像つかないですね」
●例えば今の生活からバンドが何らかの理由でなくなったとして、今の仕事だけ続けてくのは気持ち的にしんどい?
「しんどいですね。実際今それに近い状況になっているけど…。表裏一体というか、それでバランスとってたんだなぁって。普段はバンドと野球とハリエンタルラジオだけで生活出来たらいいなって思ってたのに(笑)」
●なるほどね。
「仕事以外のコミュニケーションが欠乏してて、ストレスが溜まっていく。バンドメンバーって十年近く、今まで少なくとも二週間に一回は会ってたのに。その人たちに一ヵ月以上会わないのは違和感がすごくて」
●フラストレーションが溜まってる感じ?
「この間スカイプでバンド会議みたいなのをして『いやぁ、楽しいなぁ』って(笑)。普段赦先輩がスタジオ遅刻するとすごく嫌な対応をみんなでしてたのに(笑)」
●失って初めてわかる大切さみたいな。
「前よりも優しくなれるかも知れない(笑)」
●今はこういう状況ですけど、また落ち着いた頃にこうしていきたいとかバンドである?
「昔の自分みたいな、基本的に陰の者に『楽しいなぁ。バンドやってみたい』とか思われたいですよね。以前モーションで話しかけてきた男の子が、二十歳くらいなんですけど。『僕もバンド組みたいです!』って言ってて、あ、嬉しいなって思って。その後コンパクトクラブで群馬に行ったときにその子がまたいて『僕、バンド組みました!』って嬉しそうに報告してくれたんですよ」
●普通にいい話だ(笑)。エミリーは水とかうちわとかいろんな形態でリリースしてるけど、今後こういうのを出したいとかある?
「そうですね。僕が考えていたのがダウンロードコード付土地なんですけど]
●(笑)。
「10万円くらいの離島の土地を買って、そこに看板とQRコードを貼って、辿り着きさえすればフリーでダウンロード出来るみたいな(笑)」
●なるほど。
「アドベンチャー型音源」
●面白いな(笑)
「石碑でもいいけど。記録媒体として一番長持ちするのは石か壁画なんですよね。だから最終的にはそれでリリースしたいんですよね。将来オーパーツみたいになるかも」
●遺跡として遺っていくかもね。
「レガシーをね、遺したい」
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怠惰の実感
満たされない。ただただ新しい刺激を求めてしまう。でも、新しい刺激もすぐに色褪せる。そしてすぐにまた新しい刺激を求める。刺激を受けたときは気持ちがいい。感覚器官が喜ぶ。いや、感覚器官から入力された電気信号に脳が酔いしれているだけなのだけれど。しかし、その興奮が冷めたとき、残っているのは身体の摩耗だけである。
延々と食べ続ければ、味覚の快楽は得られるが、口内炎はできるし、胃ももたれる。さらには血糖値が上がりすぎて頭がぼうっとする。上がりすぎた血糖値が下がり始めると、今度は気分が落ち込み、不安になる。何も良いことはない。
映画やドラマを見続けたって、座りっぱなしで体は疲れるし、目が痛くなる。夜中まで強い光刺激を受けていれば、体内時計が狂い、夜眠れなくなる。僕は全般的に音が苦手なのであまり音楽を聴かないけれど、音の刺激だって似たようなものだろう。クラシックだ何だとうんちくを垂れたところで、刺激は刺激であり、程度や質の差こそあれ神経を興奮させる。本当に安らぎを得たいのであれば、わざわざ人工的な音の信号を脳に入力する必要はないだろう。
昨日は一日中満たされない思いに苛まれてしまった。おそらく、事の発端は朝早起きをするのに失敗してしまったことだ。せっかくの休みだから早起きして有意義な一日を過ごそうと思っていたのに、気がついたら8時を過ぎていた。まだまだ取り返しがつく時間ではあったのに、5時半起きを目標にしていたから、盛大な寝坊をしてしまったように感じたのだった。
失敗は、すなわち満たされない思いである。満たされないから刺激を求める。結果、食べ過ぎてしまった。朝から。目の前に食べ物がたくさんあったのもいけないのだけれど、すぐに何か行動を起こそうとせずに、安易な刺激を求めてしまったというところが問題だ。
そう、別に刺激は自分の外から取り入れなくたっていい。自分が行動を起こせば、それが刺激になり、思いは満たされる。だから早起きができた日は気分がいい。どんなに小さなものであれ、達成感はすばらしい刺激だ。早起きができなかったのだから、一日のスタートが遅れたぶん、どんどんやりたいことをやればよかったのに、何かをやるということができなかった。昨日はそんな一日だった。
そんな不毛な一日を過ごして、はっきりとわかった。刺激に手を伸ばしてはいけないのだと。刺激は、自らの手で生み出すべきものだ。こうして文章を書くのもその方法のひとつ。出来合いの刺激を消費することは簡単だけれど、それではいつまでたっても満たされない。それはきっと何も生み出していないからだろう。
いくら旨いものを食べたって、人間が作れるのはうんこだけだ。植物なら外界から摂取したエネルギーで他の生き物を養うことができるから、食べるだけでもいいのかもしれないけれど、下水道に流されて終わりの人間のうんこではだれも養えない。
こんな文章を書いたって何にもならない。でも、少なくとも口内炎を作り、胃もたれを起こし、非生産的な一日を送って罪悪感に苛まれるよりはましだ。自分の行動の結果が形にも残る。何より、文章を書いている時間は充実している。充実しているとは何か? それは、満たされない思いに駆られないということだと思う。
「満たされている」という言葉を使うのはなんだか気が引けるのだけれど、少なくとも満たされない気持ちではない。「満たされている」という言葉を使うのは、思う存分に欲を満たすような行為をしたときではないかと思う。つまり、自分の外にある刺激を欲しいだけ手に入れた状態だ。この「満たされている」状態は長くは続かない。刺激の摂取をやめた瞬間から満たされない思いが生まれていく。
それに対して、安易に感覚器官を刺激するような方法ではなく、手をつける前にはむしろ面倒に思えるような行為を通して得た刺激なら、途絶えた瞬間に満たされない思いに変化していくことはない。終わった後には達成感が残る。行為の結果も残る。それもそう長持ちするわけではないけれど、何か一つでもやり遂げたことがあれば、少なくともその日一日を無駄にしてしまったというような罪悪感に襲われることはないのではないかと思う。適度な身体疲労を伴うような活動であれば、夜もよく眠れるだろうし、次の日の活動に弾みがつき、良い循環が生まれる。
昨日は雨で気温が低かったからか、孤独感も強かった。いくら食べても、いくら眠っても満たされないと「ああ、寂しいのかな」という気になってしまうが、きっと友達に会ったところでその思いは解消されない。いや、会っている間、話している間くらいはいくらか楽になるかもしれない。でも、「じゃあまたね」と言って別れた瞬間から、また同じ満たされない思いに駆られるだろう。いくら楽しい会話をしたところで、それは結局のところ何も生まないし、酒を飲みながら他愛のない話をしても心の深層でつながれるわけでもない。
何も生み出さない交友を否定するわけではない。そういう時間も時には必要だろう。しかし、友人というものは、満たされない思いを解消するためのツールではない。寂しさは、根源的には人間関係とはあまり関係ないような気もする。
「口が寂しい」という言葉がある。別に腹が空いているわけでもないのに、何かが食べたくて仕方がないような状態だ。結局のところ、僕たちが感じる満たされない思いというのは、この「口が寂しい」状態と同じだ。口が寂しい。目が寂しい。耳が寂しい。鼻が寂しい。肌が寂しい。心が寂しい。全部同じなのだ。
寂しい。それは孤独感などではない。怠惰の実感だ。安易な刺激を求めているだけだ。生産的な行動を起こさない暇な人間が感じる感情だ。手を動かしていれば、足を動かしていれば、頭を動かしていれば、寂しくなどならない。たとえ一人でいても。
だから、何か欲望を感じたら、自分に聞いてみたらいい。今、何かから目を背けていないかと。本当は他にやりたいことや、やるべきことがあるにもかかわらず、ちょっとした面倒を避けて先送りにしていないかと。そして、取り組むべきことがあるのなら、さっさと重い腰を上げて動こう。出来合いの、売り物の刺激より、ずっとすばらしい刺激を自ら生み出せるはずだ。それができればもう何も求める必要なんかなくなるだろう。
今日は充実した時間を過ごせますように。自戒の念を込めて。
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[友の会メール]『テーマパーク化する地球』6月11日発売!絶賛予約受付中!
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[友の会メールvol.322]『テーマパーク化する地球』6月11日発売!絶賛予約受付中!
(2019年5月21日配信)
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こんにちは、スタッフの宮田です。
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ゲンロンショップ: https://genron.co.jp/shop/products/detail/224
批評家として、哲学者として、そして経営者として、
独自の思索と実践を積み重ねてきた東浩紀。
その震災以降の原稿から47のテクストを選び出し、
「世界のテーマパーク化」「慰霊と記憶」「批評の役割」を軸に配列した評論集。
世界がテーマパーク化する〈しかない〉時代に、人間が人間であることはいかにして可能か。
平成に併走した批評家が投げかける、令和時代の新しい航海図。
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ゲンロンショップでは、送料無料キャンペーンを実施しています!
6/10(月)24時までのご予約で国内送料無料!
たくさんのご予約をお待ちしております!
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★『テーマパーク化する地球』を手に入れるなら、ゲンロン友の会 第9期への入会が圧倒的にお得!★
ゲンロン友の会 第9期会員のみなさまに、批評誌『ゲンロン』1冊と、対象となるお好きな単行本2冊をお届けします!
また、月刊ウェブ批評誌『ゲンロンβ』を9期会期中に発行された計12号を読むことができますし、ゲンロンカフェ、スクール優待など、特典盛りだくさんです!
『テーマパーク化する地球』発売直前の今だからこそ、ぜひゲンロン友の会 第9期への入会をご検討ください!
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★『テーマパーク化する地球』刊行記念イベント開催決定!★
『テーマパーク化する地球』祝刊行記念!「ゲンロンを経営してきたこの8年間」の軌跡について、東浩紀が語りつくします!
大変ご好評につき、本イベントの会場チケットは発売日に即日完売となりました。当日はイベントの模様をニコニコ生放送にて完全中継いたします!ぜひ『テーマパーク化する地球』をお手元に、放送をお楽しみください!
◆6/14(金)19:00-
東浩紀
「東浩紀がいま考えていること
――『テーマパーク化する地球』刊行記念」
https://live.nicovideo.jp/watch/lv320111785
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★梅原猛インタビュー電子書籍販売開始!★
2019年1月、哲学者の梅原猛氏が93歳で亡くなられました。
東日本大震災の翌年、東浩紀が聞き手となって梅原猛氏のインタビューが収録されました。
震災と原発事故に対する思いに始まり、梅原氏の哲学的来歴、そして洋の東西を超えた「人類哲学」の構想について、46歳の年齢差を超えて交わされた対話。そこには氏の思想の根底にある人間観・文明観が語られています。
2万字のロングインタビューに加え、東浩紀による追悼文と著作紹介を収録。ぜひご覧ください。
『草木の生起する国: 梅原猛インタビュー』梅原猛、東浩紀
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定価250円+税
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★『新記号論』絶賛販売中!!★
『新記号論 脳とメディアが出会うとき』 石田英敬+東浩紀(ゲンロン叢書002)
ゲンロンカフェ発 伝説の白熱講義を完全収録!
「脳とメディアが出会うとき――記号論は新たに生まれ変わる!」
『新記号論』はこのたび3刷の発行が決定いたしました。3刷出来は5月末を予定しております。
[物理書籍版] https://genron.co.jp/shop/products/detail/215
[電子書籍(ePub)版] https://genron.co.jp/shop/products/detail/220
『新記号論 脳とメディアが出会うとき』特設ページはコチラ!
https://genron-tomonokai.com/shinkigouron/
本書第2講義の無料試し読みページもございます!
「デジタル時代の夢と権力――『夢の危機』と『夢見る権利』」
https://genron-tomonokai.com/shinkigouron/no1/
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『新記号論』のベースとなった石田英敬氏によるゲンロンカフェのイベント全3回のVimeoアーカイブ動画を、
お得なセットで販売中!
通常レンタル価格¥1,800→¥1,500(ご購入は¥3,600→¥3,000)とたいへんお買い得です!
書籍と相互補完する超充実の内容です。お見逃しなく!
https://vimeo.com/ondemand/genronshinkigou
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★ゲンロン 大森望 SF創作講座 第3期 終了!★
ゲンロン 大森望 SF創作講座 第3期 は先週5/17(金)に、第3回 ゲンロンSF新人賞選考会(最終講評会)が行われ、これをもってすべての課程が終了いたしました!受講生のみなさま、1年間お疲れさまでした!
第3回 ゲンロンSF新人賞 正賞は、琴柱遥さん「父たちの荒野」に決定いたしました!おめでとうございます!
また優秀賞は斧田小夜さん「バックファイア」、東浩紀賞は伊藤元晴さん「猫を読む」、大森望賞は進藤尚典さん「推しの三原則」にそれぞれ決定いたしました!おめでとうございます!
琴柱遥さんの最優秀賞作品は、『ゲンロン11』(2020年刊行予定)に掲載されます。こちらもお楽しみに!
受講生が提出しました最終課題は以下のサイトからご覧になれます。
最終課題:ゲンロンSF新人賞【実作】
https://school.genron.co.jp/works/sf/2018/subjects/11/
当日の講評会の模様は、以下のリンクからご視聴いただけます。
ニコ生: http://live.nicovideo.jp/watch/lv319950244
Youtube: https://www.youtube.com/watch?v=BZi1_HbUdDQ
(ニコニコ生放送は5/24(金)まで、Youtubeは無期限で、それぞれ無料でご視聴いただけます。)
第3回 ゲンロンSF新人賞選考会(最終講評会)
https://genron-cafe.jp/event/20190517/
ゲンロンスクールは今年もたくさんの受講生、聴講生のご応募をいただきました。ありがとうございます。
マンガ教室、SF創作講座ともにただいま開講準備中です。開講までいましばらくお待ちください。
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それでは以下、今週のカフェ&編集部からのお知らせです。
◆◇ ゲンロンカフェからのお知らせ ◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆
◇◇ 発売中の会場チケット ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆5/22(水)19:00-
堀内進之介×塚越健司×柳亨英
「どのヒーローが称賛に値するのか?
――『アメコミヒーローの倫理学』刊行記念イベント」
https://peatix.com/event/653185
◆5/23(木)19:00-
大山顕×石川初×速水健朗×東浩紀
「大山顕のすべて
――『立体交差』刊行記念&『スマホの写真論』単行本化カウントダウンイベント」
https://peatix.com/event/639485
こちらのイベントの生放送は以下のページからご視聴いただけます。
https://live.nicovideo.jp/watch/lv319709160
◆5/29(水)19:00-
菊地成孔×高見一樹×松村正人
「『前衛音楽入門』刊行記念イベント」
【ゲンロンカフェ at VOLVO STUDIO AOYAMA #18】
https://peatix.com/event/651395
★New!★
◆6/4(火)19:00-
五十嵐太郎×加藤耕一
「ノートルダム大聖堂をいかに再建するか
――リノベーションの創造性を考える」
https://peatix.com/event/669684
★満員御礼!★
◆6/14(金)19:00-
東浩紀
「東浩紀がいま考えていること
――『テーマパーク化する地球』刊行記念」
https://peatix.com/event/679300
こちらのイベントの生放送は以下のページからご視聴いただけます。
https://live.nicovideo.jp/watch/lv320111785
★New!★
◆6/19(水)19:00-
平倉圭×大谷能生×山縣太一(オフィスマウンテン)
「俳優の身体には何が宿るのか?
――『身体と言葉:舞台に立つために 山縣太一の「演劇」メソッド』刊行記念イベント」
https://peatix.com/event/666370
◇◇ 今週・来週の放送情報 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆5/22(水)19:00-
【生放送】堀内進之介×塚越健司×柳亨英
「どのヒーローが称賛に値するのか?
――『アメコミヒーローの倫理学』刊行イベント」
https://live.nicovideo.jp/watch/lv319820527
◆5/23(木)13:00-
【再放送】大山顕×本田晃子×上田洋子
「ユートピアと日常の共産主義建築
――地下鉄、団地、チェルノブイリ」
(2017/2/15収録)
https://live.nicovideo.jp/watch/lv320163057
◆5/23(木)19:00-
【生放送】大山顕×石川初×速水健朗×東浩紀
「大山顕のすべて
――『立体交差』刊行記念&『スマホの写真論』単行本化カウントダウン」
https://live.nicovideo.jp/watch/lv319709160
◆5/24(金)13:00-
【再放送】川島素晴×木石岳×藤倉大
「現代音楽のポピュラリティ」
【現音カフェ #2】
(2018/10/30収録)
https://live.nicovideo.jp/watch/lv320163143
◆5/24(金)18:00-
【再放送】菊地成孔×佐々木敦
【ゲンロンカフェ at VOLVO STUDIO AOYAMA #10】
「音楽/時/空間」
(2018/8/30収録)
https://live.nicovideo.jp/watch/lv320163203
◆5/28(火)18:00-
【再放送】平沢進×斎藤環
「平沢進・徹底解剖!」
【ゲンロンカフェ@VOLVO STUDIO AOYAMA #16】
(2019/2/13収録)
https://live.nicovideo.jp/watch/lv320163726
◆5/29(水)19:00-
【生放送】菊地成孔×高見一樹×松村正人
「『前衛音楽入門』刊行記念イベント」
【ゲンロンカフェ at VOLVO STUDIO AOYAMA #18】
https://live.nicovideo.jp/watch/lv319822665
◆5/30(木)13:00-
【再放送】津田大介×東浩紀
「あいちトリエンナーレと芸術の現在」
【ゲンロンカフェ@VOLVO STUDIO AOYAMA#3】
(2018/1/28収録)
https://live.nicovideo.jp/watch/lv320163320
◆5/30(木)18:00-
【再放送】勝川俊雄×鈴木智彦「ゆれ動く日本の水産業と食文化を考える
――豊洲市場移転、漁業法改正…そして、サカナとヤクザ」
(2019/1/29収録)
https://live.nicovideo.jp/watch/lv320163436
◆5/31(金)13:00-
【再放送】五十嵐太郎×海野聡「建築にとって日本とはなにか
――海野聡『建物が語る日本の歴史』(吉川弘文館)刊行記念イベント」
(2018/8/3収録)
https://live.nicovideo.jp/watch/lv320163488
◆5/31(金)18:00-
【再放送】五十嵐太郎×さやわか×大澤聡+東浩紀
「メディア/都市/コンテンツ
――『1990年代論』から考える」
(2017/10/6収録)
https://live.nicovideo.jp/watch/lv320163545
◇◇ 現在視聴可能なタイムシフト ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆5/21(火)23:59まで
【生放送】片山杜秀×岡田暁生 司会=山本貴光
「クラシック音楽から考える日本近現代史
――『鬼子の歌』刊行記念イベント」
https://live.nicovideo.jp/watch/lv319568843
◆5/22(水)23:59まで
【再放送】糸谷哲郎×佐藤天彦×戸谷洋志
「将棋、哲学、人間(あるいは人工知能)
――『僕らの哲学的対話 棋士と哲学者』刊行記念」
(2019/2/25収録)
https://live.nicovideo.jp/watch/lv319951556
◆5/23(木)23:59まで
【再放送】大山顕×東浩紀
「都市と道の写真論」
【ゲンロンカフェ at VOLVO STUDIO AOYAMA #6】
(2018/4/22収録)
https://live.nicovideo.jp/watch/lv319952192
◆5/23(木)23:59まで
【3刷決定!緊急再放送!】石田英敬×津田大介×東浩紀
「脳とメディアが広告と出会うとき
――『新記号論』刊行記念イベント第2弾」
(2019/4/20収録)
https://live.nicovideo.jp/watch/lv319951916
◆5/24(金)23:59まで
【再放送】小川哲×飛浩隆×東浩紀×大森望
「日本SFの新たな地平」
【大森望のSF喫茶 #26】
(2018/7/6収録)
https://live.nicovideo.jp/watch/lv319952849
◆5/26(日)23:59まで
【チャンネル会員限定・生放送】堀浩哉×黒瀬陽平
「作品を作る1
――展示指導4」
【ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校 第5期 #5】
https://live.nicovideo.jp/watch/lv319698470
◆5/28(火)23:59まで
【再放送】井上智洋×楠正憲 司会=塚越健司
「仮想通貨と人工知能
――技術は経済を変えるのか?」
https://live.nicovideo.jp/watch/lv320162983
※ご視聴は23:59まで可能ですが、ご購入いただけるのは視聴終了日の18:00までです。ご注意ください。
◇◇ 今週のおすすめアーカイブ動画 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆【vimeo】さやわか×黒瀬陽平×東浩紀
「ゲームとアートは出会うのか
――『ゲンロン8 ゲームの時代』刊行記念イベント #3」
【ゲンロンカフェ at VOLVO STUDIO AOYAMA #11】
https://vimeo.com/ondemand/genron20180913
(2018/9/13収録)
◆【vimeo】佐々木敦×綾門優季×小田尚稔×額田大志
「現代日本演劇の新潮流
――テクストと、その上演」
【ニッポンの演劇 #11】
https://vimeo.com/ondemand/genron20180402
(2018/4/2収録)
◆【vimeo】大澤真幸×吉川浩満×東浩紀
「いま、人間とはなにか?
――『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』刊行記念イベント」
https://vimeo.com/ondemand/genron20181009
(2018/10/9収録)
★ゲンロンカフェ Vimeo On Demand 公開動画一覧
https://bit.ly/2sybMGS
◆◇ 五反田アトリエからのお知らせ ◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇
ゲンロン カオス*ラウンジ 五反田アトリエでは、次回展示企画の準備中です。
五反田アトリエの最新の展覧会情報やアーカイブは、カオス*ラウンジの公式webサイトをご確認ください。
http://chaosxlounge.com/
(藤城嘘/カオス*ラウンジ)
◆◇ 編集部からのお知らせ ◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇
★東浩紀『テーマパーク化する地球』予約受付中!
「平成に併走した批評家が投げかける、令和時代の新しい航海図。」
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ゲンロンショップ: https://genron.co.jp/shop/products/detail/224
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6/10(月)24時までのご予約で国内送料無料です!
◆『ゲンロンβ37』配信日変更のお知らせ
毎月第3木曜日にお届けしている『ゲンロンβ』ですが、2019年5月配信の『ゲンロンβ37』を5月30日配信に変更いたします。
これからも毎号充実の内容をお届けいたしますので、ご理解のほどをよろしくお願いいたします。
◆ウェブ批評誌『ゲンロンβ』配信日変更のお知らせ
毎月第3金曜日にお届けしている『ゲンロンβ』ですが、2019年4月から、配信日を第3木曜日に変更いたします。
これからも毎号充実の内容をお届けいたしますので、ご理解のほどをよろしくお願いいたします。
→最新号『ゲンロンβ36』はこちら!
https://genron.co.jp/shop/products/detail/223
★『新記号論 脳とメディアが出会うとき』3刷決定!&電子書籍版も販売中!
「脳とメディアが出会うとき――記号論は新たに生まれ変わる!」
[物理書籍版] https://genron.co.jp/shop/products/detail/215
[電子書籍版] https://genron.co.jp/shop/products/detail/220
→試し読みページはこちら!
https://genron-tomonokai.com/shinkigouron/no1/
★『マンガ家になる!――ゲンロン ひらめき☆マンガ教室 第1期講義録』絶賛販売中!
絵がうまいだけじゃダメ、マンガが描けるだけでもダメ。業界騒然のマンガ家育成講義録!
https://genron.co.jp/shop/products/detail/193
→試し読みページはこちら!
https://issuu.com/genroninfo/docs/20181125/16
★『ゲンロン9 第I期終刊号』絶賛販売中!
『ゲンロン』創刊から3年。第I期のあらゆる伏線を回収し、第II期の飛躍を準備する、第I期終刊号。
https://genron.co.jp/shop/products/detail/188
→試し読みページはこちら!
https://issuu.com/genroninfo/docs/genron9issuu/36
★小松理虔『新復興論』絶賛販売中!
第18回大佛次郎論壇賞受賞! 「課題先進地区・浜通り」から全国に問う、新たな復興のビジョン!
https://genron.co.jp/shop/products/detail/178
→『新復興論』特設ページはこちら!
https://genron.co.jp/books/shinfukkou/
★毎日出版文化賞受賞&朝日新聞社「平成の30冊」第4位!『ゲンロン0 観光客の哲学』絶賛販売中!
https://genron.co.jp/shop/products/detail/103
→『ゲンロン0』特設ページはこちら!
https://genron-tomonokai.com/genron0/
★友の会第9期への新規入会を受付中!
https://genron.co.jp/shop/products/detail/183
◆「ゲンロン友の声」サイト、質問募集中です!
知られざるTumblrサイト「ゲンロン友の声」では、友の会会員のみなさまからお寄せいただいたご意見・ご質問に対して、
東浩紀をはじめとするスタッフがお返事を差し上げております。
最新の回答は、「『より良い憲法』を作るために必要なものとは?」です!
https://tmblr.co/Zv9iRg2heIWYK
ご要望などもお気軽に!
http://genron-voices.tumblr.com/
◆◇ 東浩紀 執筆・出演情報 ◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆
◆『AERA』の巻頭エッセイコーナー「eyes」に、東浩紀が連載中!
最新の記事は、東浩紀「令和は平成だけでなく昭和の負債も返さなければならない」です。
https://dot.asahi.com/aera/2019051500016.html
これまでの記事は朝日新聞のウェブサイト「.dot」で全文をお読みいただけます。
https://dot.asahi.com/keyword/%E6%9D%B1%E6%B5%A9%E7%B4%80/
◆KAI-YOU Premiumに東浩紀インタビュー「なぜ今、批評なのか 連載全5回」が掲載されています!最新の記事はこちらです。
Vol.5 次の時代を虚しくしないために
https://premium.kai-you.net/article/21
これまでの記事はKAI-YOU Premiumからお読みいただけます。
https://premium.kai-you.net/series/azumahiroki
◆FINDERSに東浩紀インタビュー「東浩紀が振り返る『ゲンロン』の3年間 前後編」が掲載されています!
思想・哲学をビジネスにするにあたって「ゲンロンがしないこと」は何だったか。東浩紀が振り返る『ゲンロン』の3年間【前編】
https://finders.me/articles.php?id=858
なぜ組織をゼロから再構築しなければならなかったのか。東浩紀が振り返る『ゲンロン』の3年間【後編】
https://finders.me/articles.php?id=859
◆河出書房新社より東浩紀『ゆるく考える』発売中!
いつの間にか中小企業ゲンロンのオヤジ経営者になっていた。
人生の選択肢は無限だ。ゆるく、ラジカルにゆるく。東浩紀のエッセイ集!
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309027449/
◆◇ その他のお知らせ ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆
◆友の会会員のみ��さまへ
<クラス30以上の座席確保サービスについて>
ご好評いただいております座席確保サービスですが、
お席の希望のご連絡を、当日16:00までに
いただけますよう、よろしくお願いいたします。
<登録情報の変更について>
お引越しなどの理由で、ご登録いただいている住所や電話番号��
メールアドレスなどに変更があった方は、
友の会サイトのフォームから申請をお願いいたします。
会員サービスページ
https://genron-tomonokai.com/service/
※株式会社ゲンロンは、土曜、日曜は休業日となっております。
営業時間は、11時-20時です。
営業時間外のお問い合わせは、お返事が遅くなる場合がございます。
ご了承くださいます様、お願いいたします。
◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆
株式会社ゲンロン
〒141-0031
東京都品川区西五反田1-16-6 イルモンドビル2F
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