Tumgik
#舐達磨
bbbottomsblog · 3 months
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変態親父と二日目 – GNT24/365 ーゲイの淫乱セックス体験談ー
ズルチン親父は、約束通り日曜の朝からやって来た。
飲み物を買って部屋に入る。
服脱ぐのも、もどかしいみたいに抱きしめkissして、
お互いを貪り合いギンギンのエロ竿をこすり合わせた。
互いの物からジワァ~っとガマン汁が滲み出す。
キメの用意するのに椅子に座り、
親父にシャクらせながら親父のズルチンを足で弄ぶ。
シャクらせたまま先に自分に針を刺す。
打ち終わると全身に鳥肌がたち、親父に触られてる部位全てが気持ちいい。
鳥肌に気づいた親父が乳首や脇・脚を撫で回しだし、親父の頭を掴み激しく動かした。
親父が咽せて『はっ!』て我に返り、あわてて親父にキメる準備を…。
椅子から立ち上がろうとする俺を座らせ親父が、
『このまま出来るか?』って聞くから、腕を持ち上げたら血の道がベストポジションやったから、
返事もせずに肩口を縛り定位置に針を刺しポンピング!
親父は、根本までガッツリくわえたまま動かなくなったが、
ズルチンからは、漏らしたって勘違いする位ガマン汁が出まくっている!
親父の頭を引き剥がしてベットに押し倒しズルチンのガマン汁を吸い出すようにシャブり付き、
唾と混ぜながら親父に口移しすると舌が千切れるか思う位に吸いつかれた。
何度かやってる内に我慢出来なくなり、
唾ガマン汁の混ざった奴をケツマンに塗り騎乗位で一気に串刺しにされた。
親父に乳首激しく姦れながら腰を振りまくった。親父が、小袋の中からRを取り出した。
親父が手にした奴は新のRだった。
動きを抑え親父がラベルを剥くのを待った。
蓋を開け親父は、自分より先に俺に吸わせてくれた。
深呼吸後思い切り吸い込んだ。
古い物と違い新だけあって最初は刺激臭も無く吸えたんかな、って思いながら、
親父が吸うのを小刻みに動きながら見てたら、一気に効きだして来た。
親父に『来た来た♪』『凄っげぇ~♪』と言いながら親父の胸を力任せに掴みあげた。
俺の激変に親父も急いで爆吸し腰を掴み下から突き上げてきた。
乳首を責めようと親父が乳首に触れた途端に、
全身がキュ~っと引き締まったようになり、
ケツマンの中にあるズルチンの形が分かる位に絡みつき、
ガマン汁が親父の首筋まで飛び散った。
親父が、『締め付けながら絡み付いて来るエロマンコやな!』
『チンポがマジで溶ける位熱々やでぇ!』と言いながら起き上がり、乳首を甘噛みしてきた。
Rをまた吸わしてもらい、出来るだけ息を止め限界点で吸えるだけの息を吸込んだ。
乳首とケツマンを中心に全身性感帯になったみたいで何されてもOK状態に…。
つながったまま押し倒され正上位になり親父がガン掘りしてきた。
親父の首に巻き付きキメ汗を舐めてはkiss舐めてはkissを繰り返した。
二人の腹の間でガマン汁を吐きまくってる俺のキメチンをそろそろ親父に突っ込みたくなり、
『掘りたくなった!』って言うやいなや脚を絡ませ親父をひっくり返し、
親父のケツマンにキメチンを突き立てた。
亀頭が半分入った所で親父がRを手にしたから吸い上げるのを待った。
ケツマンが緩んだのを見計らって一気に押し込んだ。
ケツ慣れしてない親父やから前回の時は痛がったのに流石に新のRは違う。
自分で膝を抱え『もっと奥まで…』とせがんでくる。
キメ汗とガマン汁でドロドロヌルヌルの身体は、掴んでも掴んでも掴みきれず、
それと親父の要望が面倒になり、口に俺のローライズを詰込み。
タオルで猿轡と目隠しをして、
更に温泉浴衣の帯二本で手首足首を縛り、
達磨さん状態なるぐらい身体を丸め首の後ろで結び固定した。
親父にRを吸わせ自分も爆吸して、身動き取れない親父をガンガン掘りだした。
ほぼ初釜に近い親父のケツは、キメチンが千切れる位に締め付けて来るが、
中は、キメとRのお陰で熱々トロトロですっげぇ~気持ちがいい。
いい気になって1時間以上ガン掘りしてたら、
加減もせずに縛った親父の手首足首がフト気になり、
慌てて猿轡を外し親父に調子に乗りすぎた事を謝りながら、目隠しと帯を弛め外してあげた。
親父は息を切らしながら『気持ち良かった♪』と抱きつきkissしてくれた。
身動き取れない親父をガン掘りしてる時、流し放しのエロDVDの中に入り込んで、
ガッチリのバリタチに背後から乳首を姦られながら、
3連結で掘られてる真ん中の奴の感覚にトリプった事を話すと、
親父は興味津々であれこれ聞いて来た。
話してる間にチョイ萎えはじめ親父のケツ圧に押し出された。
お互いに一度、ドロドロを流し休憩する事にし、親父・俺の順に汗を流した。
部屋に戻ると親父はズルチンに電マを当てギンギンにしながら目を閉じていた。
掴んだ手からはみ出ている亀頭からはガマン汁が溢れてた。
俺は、親父の亀頭を舐めながら、ガマン汁を亀頭に塗り広げながらくわえたり、
舌を尖らせ尿道に差し込んだりしてガマン汁を喉を鳴らして飲み続けた。
親父が電マとズルチンを離し、乳首を姦りだしたから腰に巻き付き、
根本までくわえたり亀頭だけ吸いまくったりして結局休憩するはずが、そのまま二回戦突入に。
ヌルヌルのズルチンに乗っかろうとした時、親父から追加の提案!
『K君の体験談みたいに掘られながら…』って希望されたんで、
親父にシャブらせガチガチになったのをぶち込み親父の血の道に針を刺した。
途中からRを吸い出しポンピング終わる頃には、エロマンコ親父が出来上がっていた。
ケツの気持ち良さにズルチンは萎えたままガマン汁を吐き出していた。
それを乳首に塗り舐めるを繰り返すと、
一昨日は『乳首感じへんねん』と言っていたのに、
『乳首が感じる!』『気持ちいい♪』と言いながら乳首が起ってきた。
優しく噛んだり摘んだりして責めると、ケツマンがヒクヒクしながら絡み付いてくる。
二・三分程激しく突き上げ、親父自身に乳首を弄ぶように指示しながら俺も追加をキメた。
後始末をして親父を掘り出したが、萎えだしケツ圧で押し出された。
ガマン汁まみれの親父の腹を舐めまくり、69でシャブり合いをしながら、
ガチガチになったら親父が乗るってやってたが、中々挿入する事が出来ずにお互い断念。
俺は、仰向けになりベットから頭を垂らし、
膝立ちになった親父のズルチンをシャブりながらキメチンをシゴキ始めた。
親父は、乳首を舐めたり亀頭を舐めたりしながら弄んでくる。
お互いユックリ勃起し始めるが、
クチから引き抜いたりシゴクのを止めると萎えてしまいつながる事が出来ない。
仕方なく、お互い中出しでは無く、手コキでイク事にして、
先に親父のズルチンをシャブりながら一発目を自分の腹や胸にまき散らした。
親父が腹や手についたキメ種を舐めとりながら種だらけのキメチンをシャブってくれた。
一度起つと長時間寸止め状態だったから、
ぶっ放しても萎えないから親父に『今なら入るかも!』と言いながら正上位で挿入!
なんとか親父の中に入ったけど萎えるのが早く押し出されてout。
ズルチンと裏筋合わせで二本同時にシゴいたり、電マで刺激したりしてる内に、
ズルチンがガチガチになったんで今度は俺が乗っかった。
ケツマンに生チンが入ったっ感覚だけで俺のキメチンはガチガチになり出した。
根っからの掘られ好きなんやと自覚し、親父にこのままシゴいてぶっ放すと伝え、
腰振りながらシゴきまくり、
頭を持ち上げて見ていた親父の顔面を直撃しながら胸・腹に二発目をぶっ放した。
顔シャ食らった親父はビックリしながらも、
垂れてきたキメ種を舐めながら腹胸の種を寄せ集め掬って舐めだした。
俺はまだパワーのある内にと思い親父の脚の間に入りぶち込んで掘り出した。
暫くガッツリ掘ったがやっぱ押し出され敢え無く撃沈。
ズルチンをシャブりながら前立腺責めをしてやり、
親父はガマン汁を出しまくりながらたまに全身を突っ張らせ、
『イク~!』と叫ぶけど滲み出るって感じ。
親父自身も派手にぶっ放したくて仕方がないけどイケないらしい。
何度目かの時親父が叫んでもシゴくのを止めずに前立腺を責めながらシゴキ続けたら、
ズルチンがガチガチになり亀頭がパンパンになった。
前立腺を押さえながらケツを持ち上げ、
なんとか亀頭半分位をくわえたり舐めたりしながらシゴキ続けたら、
『グワっ!』って叫び親父がぶっ放しはじめた。
第一段・二段をクチで受けたけど、背中が痛くなり残りは親父の腹にぶちまける事に…。
俺のが水ぽいのに比べ、親父のは濃く手指や親父の腹毛に絡み付いて羨ましかった。
俺は、親父がしてくれたようにキメ種を舐めとり、
親父と種kissをして暫く抱き合って親父のバクバクを胸で感じていた。
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kennak · 9 months
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20歳までの性癖の変化20歳くらいまでは、コロコロ性癖が変わっていた。  小公女セーラ⇨巫女⇨陵辱拷問⇨某エロゲキャラ⇨フェラ⇨みづなれい⇨ハーフ⇨外人のオナニー配信⇨足の裏コキ⇨高身長⇨セミの鳴き声。と。  この辺りから、性癖はあまり変わらなくなって。ずーっとひたすら、公衆トイレでセミがガンガン鳴いてる中でフェラをする動画にお世話になっていた。  20歳からの性癖の変化一方、20歳からは、二次元を卒業し、AV女優を漁るようになった。小澤マリア、希志あいの、小倉ゆず、みづなれいとまあ、面食い。だんだん、特定の女優を探すのすら面倒になって、デビュー作品で良さげな子を漁るとかにシフトして、完全にラーメンの注文みたいになっていった。  アナル舐めに性癖が破壊された性癖に確信が起こったのは、25歳だ。そんなまさかなだ。  セミの鳴き声⇨女性が男性のアナルを舐めると性癖がジャンプした。  アナル舐め道は辛いよこの、アナル舐めは本当に辛い。このためだけに風俗を覚えてしまった。性病になるの怖すぎる。  明らかに不衛生で、女性に負担をかけてしまう。こんな、最悪なプレイ本当にやばいやろ。  行為も最悪であるが、検索も難しい。そもそも、男性が女性のアナルを舐めるのもアナル舐めに引っかかる。xvideosなどでも、rimjob、rimming、rickingなど、様々な検索ワードがある。しかも、体勢が、うつ伏せが多く、次が壁に手をついて中腰、一番少ないのが女優が寝て男優が顔面に座るパターンである。私は、女優が寝て男優が顔面に座るパターンが好きだ。このような体勢のパターンごとに名前が欲しいところだが、現状はそうはなっていない。(ちなみに、耳舐めでも同じくこのような問題に悩まされている、特にASMRみたいな本当に舐めてないやつばかり引っかかるのできつい。そもそも耳舐め自体少ないし)  そもそも、アブノーマルプレイなので、特定の女優で探すのも難しい。かわいい人気女優で、ハードなアナル舐め専門作品に出てくれる人はまず少ないから、風俗ものでソープの1つのプレイとしてアナル舐めを探す。例えば、グラドルから転身で噂になった高橋しょうこサンだが、彼女の作品全てを見るわけにはいかない。アナル舐めだけを探すのだ。探し当てた時は、ものすごくいいオナニーができるが、探すときは砂漠で砂である。ソープもの作品を買っても必ずしもアナル舐めしていないし、アングルや尺など満足の行くものは少ない。  特に、『変態アナル舐め中毒痴女』の乙葉ななせ、っていうJKが��っちゃ痴女ってアナル舐めする作品は年単位でお世話になっている。もう、増田は34歳である。アナル舐めの極地は『変態アナル舐め中毒痴女』の乙葉ななせで結論出たと思っていた。  アナル舐めの最高到達点の更新しかし、昨晩、それが更新された。『痴女×アナル舐め×ど派手な吸引音!!』の阿部乃みくだ。酒焼けした美女が出てるなと思った。阿部乃みくは超美人女優だ。阿部乃みくサンに対する増田の思いについて、少しだけ補足したい。彼女は、アベノミクスからとったという名前自体がほうけてて好きだけど、オタクに優しい。オタクの部屋に派遣されるAVでは、オタクが変なアダルトグッズを持っていてドン引きしてしまい。「あべのは、、、あべのは〜」と戸惑い全開になってしまったのが面白かった。あと、上原亜衣の引退作品にも出ていて、上原亜衣を捕まえられなかった男達に代わりにゴスロリ姿の阿部乃みくサンがお相手するのだが、男性のアソコを膣に入れた後に、「寒くない?大丈夫?」と自分の下っ腹を手でゴシゴシと磨きだした、かわいい。あっと、ごめんなさい、横道にそれた。『痴女×アナル舐め×ど派手な吸引音!!』であるが、阿部乃みくは白衣のを着ているが、茶道のような畳部屋で、アナルの剃毛からはじまるのだが、剃毛に使う石鹸は茶道のお茶碗で抹茶を立てるように石鹸を茶道のあれでかちゃかちゃ混ぜて泡立てる。この時点でただものではないアナル舐め作品の雰囲気を感じた。剃毛後、阿部乃みくが勢いよく舐めまくる。うつ伏せから中腰まで。そして、アングルも最高だ。増田が好きなアングルとして、中腰男性にベロを突き出した美女が突進し、鼻がお尻につくまで美女の顔がケツに近づく。というのがある。なんと、阿部乃みくサン、顎まで男優の体と一体化していた。この深さはxvideosの海外の本物の変態カップルでしか見たことがないよ。フィニッシュはよくわからない医学的解説がなされてシャーレに精液が取られて終わりだ。  いや〜。5年ぶりぐらいに、アナル舐めの最高到達点が更新されてしまった。自分はもう『変態アナル舐め中毒痴女』の乙葉ななせ、が死に場所だと思ってたんだけどなあ。  補遺増田は、若い人が羨ましい。もちろん、160cmのチビ、90kgのデブ、ベジータレベルのハゲのバキバキ童貞レベルの不細工です。なお、全く努力しなかったわけではなく、年収は1000万円超えているし、東大卒だし、論文も数本書いている。しかし、増田は青春ゼロ、彼女いたこと無しで、未婚で終わる気マンマンだ。風俗やキャバクラではウケがいいから、もしかしたら本気出せばモテるのかもしれないが。セクハラになるリスクもあり女性には声をかけられない。  そこは諦めてるから、別になんとも思っていないが。ただ、後世に生まれるほど、性に対して有利なのが羨ましい。美容医療が発達して女性はかわいい、VRなんかもできてリアルな体験をしているだろう。オナホも年々レベルアップしてる。ブサメンの性癖がテクノロジーでアシストされまくってる。今後は、AIを使った新AVや、新VR、知り合った人をAIが勝手にアイコラしてくれるし、卒アルで初恋の子がいたらすぐにAIが裸にする、最近のDMMエロ漫画はAIが描いたものが大量にあるらしい。ニッチ性癖もAIが勝手に大量に作り、AIが人間の反応を見て色々作るだろう。なんなら、そもそも、結婚しなきゃなかったはずの子作りもセクサロイドなり人工子宮で解決するかもしれないしな。日本の底辺に生まれながら、世界最高の美女の卵子で子供作れるのかね。  とにかく、若い人が羨ましい。エロゲーやしょぼいネットの個人サイトで必死にニッチ性癖を探して、ラブホでオナニするのが趣味な自分みたいなのって、未来からすれば、河原でエロ本漁ってた昭和と変わんないのかね。  追記セミが謎に人気なので。おすすめ作品を書いておく。「竹内みれい 公衆トイレ」でググってください。JKお散歩からの、公衆トイレ、むせかえるような暑さであることはAVの画面からは伝わらないが、蝉の音が教えてくれます。そう、AVで感じるはずのない「温度」をそこに感じることができる。これが蝉の音の良さです。外国人は、セミを見たことないから、蝉の音がわからないらしいです。我々日本人の特権ですな!  >lexieXmarcのバスルームのやつというコメントをいただいた。ありがとう、最高だわこの作品!割愛してしまったが、増田は、シャワーやお風呂物も大好きです。わかりますよ〜シャワーの水圧、体に浴びながら、必死に性を貪るの、いいですよねえ。性に対して、必死にならないと、シャワーの感覚に流されそうな感覚。  >アナル舐めおすすめは、乳工房ってエロ同人だ。かな〜りアナル舐めに拘ってるので、同人抵抗ない人にはおすすめ!  >小公女セーラやっぱ、お嬢様の気高い心を、辛い環境で守り続けるの尊いですね。アニメは歌も楽しめる。「遠い道を歩くとき、歌を歌えば近い」「挫けたらダメよ」歌で、哀愁を盛り上げたところで、セーラお嬢様の気高い感じ。大好きだあ、お嬢様あ〜幸薄お嬢様あ〜  >みづなれい性癖のお化け。目ん玉に精液入れたり、ホームレスのおしっこ飲んだり、当然可愛いが。一番増田の性癖に来たのは、生徒会長なのに性処理奴隷にさせられて、机に縛られて、69の男が立ってるバージョンのイラマチオ。いじめられてかわいそうなみづなれいサンだけど、心は強いから、常に冷静。絶対折れない心は小公女セーラだね。あと、無茶苦茶可愛いJKの格好して、円光オヤジに高飛車な態度をとるが、車の駐車場で、円光オヤジが「うんこ食べてよ」といきなり難易度爆上げな要求して笑いそうになるが、「キモい」と睨んでくる作品。結局うんこは食べずにフェラだけだが。みづなれいは、哀れな女性を演じるが、心に強いものを感じる。その気高さと、性への科学者みたいな追求が好きすぎる。
性癖が更新されたり最高到達点ができた時の記録
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gaetanchiao · 5 months
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美國隊長Captain America 中計洗腦淫墮(Final End)
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「吻它,」盧卡斯重複說道,他的聲音冰冷且毫無感情。史蒂夫的眼睛眯起,他的決心搖擺不定。無情的痛苦穿透了他,佔據了他的思緒。史蒂夫的臉因痛苦而扭曲,然而他的身體被吸引到盧卡斯的腳邊,就像被一條看不見的鏈條束縛。
他沈重地呻吟著,聲音被他下方的地毯所悶。每一次費力的呼吸都把他拖得更深入絕望。快樂的甜蜜承諾在他意識的邊緣起舞,用它那飛逝的時刻誘惑著他。
「向我發誓,」盧卡斯要求道,他的聲音如絲絨鞭子般抽打著史蒂夫受創的靈魂。史蒂夫在折磨的風暴中意志動搖。
史蒂夫閉上眼睛,紅骷髏在這個房間裡侵犯他的記憶掠過他的腦海,在痛苦中……他無法記得那是真實的還是虛幻的……而在那一刻,他意識到他想再次感受那種感覺……再次被侵犯,再次感到快樂……自由……擺脫痛苦,擺脫這一切。
陷阱一目瞭然,但解脫的誘惑太過誘人。於是,史蒂夫聲音顫抖地聽到自己說:「我向你發誓。」盧卡斯笑容滿面,伸出腳讓史蒂夫親吻。
當史蒂夫的嘴唇觸及涼爽的肌膚,一股快感沖刷過他,淹沒了痛苦的殘餘。他熱情地吻著那只腳,隨著時間的流逝,他渴望釋放的慾望越來越強烈。
盧卡斯的腳趾壓在他的嘴唇上,快感波浪般在他的身體裡激盪。他輕輕呻吟,聲音在房間充滿的強烈寂靜中幾乎聽不見。
「乖孩子,」盧卡斯低聲哄說,聲音低沈而撫慰。「現在,你只想吸我的腳趾嗎?」盧卡斯問道,臉上露出一抹魔鬼般的微笑。
他清楚自己對史蒂夫做了什麼,痛苦與快樂在一場越來越難以抗拒的舞蹈中交織。
史蒂夫抬頭看向盧卡斯的陰莖,感到嘴巴變得乾燥,而他的陰莖為了更多而哭泣……
史蒂夫慢慢從膝蓋上站起來,開始像哺乳的小牛一樣吸吮陰莖的尖端。他用手撫摸著陰莖的基部,輕柔地按摩,同時用舌頭在敏感的頭部周圍打轉。他的嘴巴熱切地接受著日益勃起的陰莖,盡可能地吞咽進喉嚨。
盧卡斯呻吟著,他的身體向前弓起,享受著快感。「就是這樣,隊長,」他喘息著,手指穿過史蒂夫的頭髮。「你真是個好孩子。」當史蒂夫熱情地上下擺動頭部時,盧卡斯緊緊抓住他的頭髮,引導他的陰莖更深入。
史蒂夫溫暖濕潤的嘴巴將他整個吞沒,貪婪地吸吮舔舐著他的每一寸。史蒂夫那靈巧的舌頭巧妙地追蹤著每一條脊紋和血管,使盧卡斯大聲呻吟。這感覺令人電光火石,盧卡斯不敢相信史蒂夫的表現竟能如此嫻熟。
他知道這不僅僅是身體能力的展示,而是順從和絕對奉獻的反映。
「這麼願意的淫蕩貨…」盧卡斯咯咯笑著,欣賞著史蒂夫熱切吮吸他的陰莖的景象。他沈醉於權力的動態之中,享受著他對傳奇的美國隊長擁有完全控制的知識。"移動到窗戶邊,這樣你就可以恰當地服務我的優越德國陰莖了。
他們移動到窗戶旁,史蒂夫蜷縮在男孩旁邊,再次將他的陰莖含入口中。他無恥地呻吟著,當男孩像寵物一樣稱讚他時,他努力工作著那根粗大的陰莖,「這麼乖的男孩…誰有一個淫蕩的嘴巴?是你嗎?是美國隊長淫蕩貨嗎?」
男孩戲弄著,將史蒂夫的頭推向他的陰莖。史蒂夫發出一聲窒息的噪音,他的喉嚨在侵入物的擠壓下抽搐。「沒錯,美國妓女,吸吧!展示給我們看你有多愛我的德國陰莖的味道!」
史蒂夫輕聲啜泣,他的嘴緊緊吸附在盧卡斯的陰莖上,像抓住救命稻草一樣,渴望給男孩帶來快樂,這樣他也能得到快感。
當他吮吸著那根巨大的陰莖時,他模糊地意識到他已經將吮吸這根陰莖與自己的快感聯繫在一起,他吸得越用力,從盧卡斯那裡抽出的呻吟和呻吟就給他帶來了同樣的快感…他對此上癮了…他真的成了一個妓女。
「你喜歡那樣嗎?」盧卡斯問道,將肌肉英雄的嘴從他的陰莖上拉開,「你喜歡服務那根陰莖嗎?」他問道,深深地看進史蒂夫的藍眼睛。
肌肉英雄感到熟悉的羞恥開始膨脹,但快感…純粹的色情感覺在他抓住陰莖時穿過他…迅速淹沒了它…他發現自己點頭,比失望更震驚,「是的…先生…」他低下了視線。
盧卡斯抬起肌肉英雄的臉讓他看著自己,「這麼乖的男孩…」然後熱情地吻了上去。史蒂夫感到震驚,他從未被男人吻過,但當德國人的舌頭推入他的嘴裡,裝置自己提高了檔次,史蒂夫發現自己在吻中呻吟著,傾身進去,貪婪地尋求更多。
盧卡斯也做出了同樣的回應,他們像戀人一樣擁抱並在寬闊的全景窗前接吻。史蒂夫將他的陰莖磨擦在盧卡斯的陰莖上,兩個腫脹的成員在彼此身上塗抹著前列腺液。盧卡斯拉開,史蒂夫的嘴仍然張開,渴望更多…
「你準備好服侍我了嗎?」盧卡斯問那位前肌肉英雄,「你準備好屈服了嗎?」
史蒂夫感到自己的心在胸腔裡怦怦跳動,他在準備說話時呼吸急促。他不得不承認,他厭倦了受苦,厭倦了戰鬥。如果他投降了又有什麼區別呢?至少那樣他還能體驗到某種幸福的假象。
史蒂夫知道他正危險地接近背叛他曾經信仰的一切,但痛苦太大,他再也無法忍受。他用沙啞的低語勉強鼓起勇氣回答說:「是的,我準備好了。」
盧卡斯抓住史蒂夫的臉頰,將它們擠在一起,「是什麼?」他低吼著,眼中燃燒著如煤炭般的火焰。史蒂夫不舒服地扭動著,感到自己暴露而脆弱。
「是的,先生,我準備好屈服了,」史蒂夫低聲說,他的聲音在顫抖。
盧卡斯微笑著再次吻了史蒂夫,帶走了復仇者的呼吸,然後站起來走向寶座,坐下來,悠然自得地披在上面。
他看著史蒂夫,「來吧,孩子……爬過來!」
史蒂夫用手和膝蓋爬行,他的下體拍打著腹部的聲音在空蕩蕩的房間裡迴響。當他到達底部的台階時,他在盧卡斯的腳下俯伏著,顫抖著滿是期待。
盧卡斯俯下身來,用指尖沿著史蒂夫的臉頰滑動,描繪出他分明的下巴線條。「看著我,隊長,」他低聲說,聲音誘人地柔和。史蒂夫抬起目光,與盧卡斯那銳利的眼神相遇。
那深邃的黑暗之池有著某種令人不安地催眠效果。
史蒂夫抬頭,從那目光中尋得愉悅……他的陽具在看著他的新主人時悸動……並意識到這不全是裝置的作用……他已被馴服……這個男孩現在擁有了他。
「爬上我的腿,你將在我祖父的寶座上騎著我的陽具……向這根優越的德國陽具宣誓效忠。」盧卡斯命令道,他的語氣堅定而有權威。
史蒂夫緊張地吞了口唾沫,心跳加速。他猶豫了一下才開始爬上台階,動作笨拙且不確定。當他上升時,史蒂夫瞥向窗外,陽光透過雲層露出一絲光芒,在城堡的牆壁上投下跳舞的影子。
他試圖回憶起他上次來這裡的時光,那是許多年前的事了,但他唯一能回想起的是紅骷髏在那些窗戶邊上操他,當時他乞求那納粹讓他高潮。
他轉過身來看向盧卡斯,看到那男孩身上的同樣陽具,意識到……他渴望這個。他需要這個……他渴望德國男孩的觸摸,他的吻,他的擁抱。
內心的慾望越來越強烈,他毫不猶豫地騎上了盧卡斯。史蒂夫坐在寶座的邊緣,緊握著德國人的巨大陽具,將它對準自己的入口。
他深深吸了一口氣,陶醉於盧卡斯激情的氣息與空氣交融的香味。史蒂夫引導著陽具頭朝他潤滑的肛門移動,心臟在期待中狂跳。盧卡斯輕聲安慰地說:「放鬆,」他的手放在史蒂夫的臀部上。「讓我來引導你。」
史蒂夫點頭,向那一刻投降。盧卡斯在史蒂夫下方找到了位置,他們的身體完美對齊。
他環抱著史蒂夫的腰,穩住他。史蒂夫喘著粗氣,將手掌放在盧卡斯的肩膀上,當他小心翼翼地向後移動,讓陽具頭進入他的入口。
當第一英吋滑入時,史蒂夫倒抽一口氣,他的臀部本能地抽搐。
「拿去吧,」盧卡斯怒吼道,「把整個東西都拿去,你這個淫蕩的……」
史蒂夫哼嚥著,感覺到那根雞巴美妙地撐開他的洞。裝置嗡嗡作響,將刺眼的痛楚轉化為一種自成一格的快感,不斷地將快樂送入史蒂夫的大腦。
史蒂夫開始前後抽動,將那根巨大的雞巴越推越深進他的屁股裡。史蒂夫呻吟著,他的臀部狂野地挺動,將自己刺在那根巨大的陽具上。
環繞他前列腺的極度敏感神經不停地發射,將快感的波浪席捲遍他的全身。史蒂夫大叫著,他的聲音在城堡中迴響。
「再用力一點,」史蒂夫懇求著,他的聲音因絕望而嘶裂。盧卡斯照做了,抓住史蒂夫的臀部,將他拉得更近。史蒂夫大叫著,他的聲音在城堡中迴響。
他向上猛推,將史蒂夫更深地刺在他的雞巴上。史蒂夫的呻吟聲越來越大,隨著每一次抽插強度都在上升。肌肉英雄不敢相信,向這種感覺屈服竟然會感覺如此之好。
「哦,天哪,對。快一點,再猛烈地操我!」史蒂夫尖叫著,他的聲音達到了狂熱的高度。盧卡斯服從了,將他的雞巴更深地驅入史蒂夫緊湊、濕潤的洞裡。史蒂夫拱起背,雙手抓住盧卡斯的肌肉肩膀。
他們抽插的節奏建立了動力,每一次沖擊都讓電般的火花穿過史蒂夫的身體。汗水和興奮的氣味彌漫空氣,助長了他們激情的交流。
「再用力一點,」史蒂夫喘息著,他的聲音因需求而變得沙啞。盧卡斯以更新的活力回應,猛烈地將他的雞巴撞入史蒂夫渴望的屁股。他們的身體相撞,創造出一場充滿呻吟和喘息的交響曲,充斥著整個房間。
「你喜歡那樣嗎,妓女?你喜歡那根德國雞巴操你嗎?」盧卡斯問道,看著肌肉英雄騎著他的雞巴,好像他的生命取決於此。
史蒂夫的呻吟和尖叫聲越來越大,他的聲音在整個城堡中迴響。「對,哦天啊,用力操我!」他乞求著,雙手緊緊抓住盧卡斯的肩膀。盧卡斯邪惡地笑著,他抓住史蒂夫臀部的力度加大。
這個德國人的雞巴無情地進出史蒂夫緊繃的屁股,讓他充滿了壓倒性的快感。史蒂夫感覺到他的高潮在積聚,他的睪丸緊縮著,他繼續拼命地騎著盧卡斯的雞巴。
他已經不再在乎任何事情,只在乎自己正在被操。詞語「操客」和「納粹婊子」在他的腦海中烙印,當他放開所有的顧忌,擁抱自己成為盧卡斯順從的玩具的新角色。
「你想要高潮嗎?我的操狗想要高潮嗎?」盧卡斯問,當史蒂夫把他的屁股猛烈地撞在他的雞巴上。
史蒂夫點頭,「拜託…我是個好孩子…」他啜泣著,更用力地在那男孩的雞巴上操自己。
「那就向九頭蛇致敬…當你在我的雞巴上操自己時,用我們的戰鬥口號向我宣誓忠誠!」盧卡斯命令道,他的眼睛閃耀著勝利的光芒。
史蒂夫的心思凍結了,他的心在胸膛裡狂跳。這就是那一刻,他所恐懼的——不僅僅是身體的投降,而是靈魂的投降。他知道沒有回頭路了,他將永遠被背叛的污點所標記。
「海德拉萬歲,」史蒂夫終於喊出聲,強行將那男孩巨大的陽具塞入自己的洞穴,他的聲音因情緒而哽咽。「海德拉萬歲……」他一邊重複著,一邊抓住自己的陽具猛力地套弄。
盧卡斯放聲大笑,他的聲音在寬敞的石室中迴響。他緊緊抓住史蒂夫的臀部,用更多的力量將自己粗大的陽具猛烈地插入這位肌肉英雄等待的屁股。
史蒂夫的身體顫抖著,他的肌肉在激烈的性交下繃緊。汗水和性慾的氣味在空氣中濃重,助長了兩個男人之間的熾熱激情。
「是的是的,」史蒂夫呻吟著,他的聲音沙啞而緊張。「操我,主人。操我更狠。」盧卡斯邪惡地笑著,他的眼睛閃爍著勝利的光芒。
盧卡斯用手握住史蒂夫的陽具,一邊套弄,一邊讓史蒂夫更用力地自慰,「舉起你的手,隊長……在你高潮的時候給我一個海德拉的敬禮!」
史蒂夫,在極樂邪惡的迷霧中迷失,高舉著手臂大喊:「海德拉萬歲!」
盧卡斯笑著,加快了對史蒂夫陽具的套弄速度,「為我高潮吧,美國隊長!為我高潮!」史蒂夫開始喘息,他的高潮迅速逼近。他的陽具在盧卡斯的手中抽搐著,當他開始射精……他的肌肉身體在不斷尖叫中震動著……
「海德拉萬歲……哦,操我,海德拉……」史蒂夫啜泣著,當他的陽具射出他有史以來最大的一次負荷。
盧卡斯,對看到史蒂夫淪為哭泣的一團糟感到滿意,放開了他的陽具,讓史蒂夫跌落到地板上。冰冷的石頭對史蒂夫的皮膚來說是刺骨的,隨著高潮的霧氣從他的腦海中消散。他的心跳加速,呼吸急促,他努力地試圖接受自己所做的一切。
史蒂夫躺在那裡,無神地盯著地板上的潮濕污漬,他的陽具仍然堅硬並且因殘留的性慾而跳動。
「你的床在那邊,」盧卡斯說著,指向一個很大的枕頭,看起來像是狗床,「那邊有食物和水,休息吧,如果我需要你,我會叫你。」
史蒂夫望向一旁,看到地上有兩個碗……每個上面都有他的星星標誌。知道自己別無選擇,他爬向那些碗,屁股裡滲出的精液在他移動時滴落。
他低下頭開始舔飲水……意識到自己已經變成了盧卡斯所說的那樣。
一隻被幹的狗。
一個月後
「他們又釋放了一個,」黑寡婦說著,跑進了弗瑞的辦公室。
「混蛋們,」他低聲咒罵著,一邊打開了一台顯示器。
美國隊長被一根雞巴刺穿,其他九頭蛇特工圍繞著他。這位肌肉英雄明顯是自願的,因為他一邊將每根雞巴含進嘴裡,一邊猛烈地坐下在小混混的雞巴上。
弗瑞關掉了顯示器,「有多少人看到這個了?」
「我們從Pornhub上弄下來的!他們在全世界範圍內釋放了它,我們正在刪除副本,但每刪除一個就會冒出兩個。它已經在外面了。」
弗瑞猛地一拳砸在桌子上,「我們對他們是怎麼抓到他的有頭緒了嗎?」
她搖了搖頭,「他有一天就沒來,沒留字條,什麼都沒有。接下來我們知道的就是...我們開始收到那些東西。」
「我們得找到他。」他說道,黑寡婦停了下來,他看著她,「現在可不是害羞的時候。」
「恕我直言,局長,但您也看到他臉上的表情了,我們確定他想被找到嗎?」
弗瑞沒說什麼,幾乎是在默認她的話。
「如果我們找到了什麼,我會告訴你的。」
當她走出去時,他點了點頭,克林特在那裡等她,「他接受得怎麼樣?」
「你覺得呢?托尼有消息嗎?」
「他在尋找,但現在掌管九頭蛇的人很狡猾,沒有大動作或演講,只是隨機的美國隊長色情。他在摧毀士氣。」
「我們會找到他的,」她說,「我要去踢幾扇門,看能不能找到些什麼,你來嗎?」
克林特搖了搖頭,「不行,」他舉起一張卡片,「今天我有年度體檢。」
「玩得開心,」她說著走出了大樓。
「對,」他自言自語,「誰會覺得體檢有趣呢?」
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rosysnow · 5 months
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火炎がはじけて
我慢できない、あなたに触れたい
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 欲しくて、喉が渇いて、息が切れる。
 あなたに触れる。そんな夢を見る。何度も。あなたと恋に落ちる夢を見る。
 きっと叶わないんだ。それでも求めて、飢えて、潤いに包まれたいと願う。
 果肉みたいに咬みつきたい。シロップのように舐めたい。香り立つその肌の熱を、俺の熱でめちゃくちゃにしたい。
「にーちゃん、俺、今日もゆったんのとこだからなっ」
 牛乳をぶっかけたコーンフレークをがつがつ食らいながら、弟の光斗はそう言った。制服に着替えながら歯を磨き、さらに光斗が食べこぼしをやらないか見張る俺は、歯ブラシを含むまま「またかよ」と答える。
「いいだろー。にーちゃん待ってるだけなの、つまんないもん」
 俺は肩をすくめて、「勝手にしろ」と光斗に背を向ける。
 だって、やばい。顔が笑ってしまうのをこらえられない。
 単にそれだけだったのに、「にーちゃん、怒ったの?」と光斗は急に不安そうな声を出す。だから俺は、何だかんだ弟に甘い。「怒ってねえよ」と歯ブラシを吐き出してきちんと言うと、「よかった!」と光斗はすぐ笑顔になり、コーンフレークにラストスパートをかける。
 こないだ連休が過ぎて、高校生になった春は終わりかけている。早くも熱中症アラートが出る初夏だ。窓からの朝陽は、レーザーみたいに視覚を焼く。
 光斗は、俺が小六のときに生まれた弟だ。妊娠を聞かされたとき、性教育済みの俺は「え? とうさんとかあさん、今もやってんの?」と真っ先に思った。そんな複雑な吐き気も覚える中、光斗は誕生して、二��になるまでは育休を取ったかあさんが面倒を見ていた。
 しかし、仕事というものは無情なものだ。これ以上育休するならいったん退職してくださいと、かあさんにお達しが来た。俺の親ものんきなタイプではないので、元から保活はしていたのだが、これがなかなか決まらない。
 光斗は人見知りなところがある。勇気を出して、同じ組の子に話しかける努力はするのだが、あとから「俺、もしかしてうざかったかもしれない」とか盛大に反省会を始める。「うざかったら一緒に遊ばないだろう」ととうさんが言っても、「みんな我慢してたかもしんないじゃん!」と泣き出すこじらせっぷりだ。
 だから、今の保育園に体験入園して、「ゆったん」こと早田勇多くんと光斗が見事に打ち解けられたときは、家族総出で喜んで入園希望を申し込んだ。空きがまわってきたのがこの春で、やっと光斗は楽しげに保育園に通うようになった。
 俺は俺で高校に進学したところだったが、それは二の次だった。両親は朝六時半には家を出て、電車で長距離通勤をしている。だから、光斗を起こし、食わせ、支度を手伝い、ちゃんと保育園の送迎バスに乗せるまでは、暗黙の了解で俺の仕事だった。
 高校に着くのは遅刻寸前だ。弟の面倒を見ていると言っても、生活指導の先公はいい顔をしない。どこから聞きつけるのか、俺のその弁解を知って、女子には「言い訳がブラコンだよねー」とか言われている。分かってくれるのは、男友達だけだ。
 でも、いいんだ。同クラの女子連中なんか、俺も興味はない。俺には好きな人がいる。
 保育園は十五時で終わるが、家庭の都合がある子供たちは、夜まで預かってもらえる。最初、光斗には保育園に残ってもらい、俺が放課後に連れ帰る予定だった。ところが、光斗愛しのゆったんは、十五時にゆったんママが迎えに来て帰ってしまうのだ。
 ゆったんが去ったあとの光斗は、真っ白な灰らしい。「にーちゃん、学校辞めて迎えに来いよ!」と光斗は家で半泣きになって、わがままを言い出しはじめていた。
 そのことを保育士さんに聞いたゆったんママが、「光斗くんのご家族さえよければ」と俺の放課後まで光斗を預かることを申し出た。もちろん恐縮すぎる話で、両親は気持ちには感謝して断ろうとしたが、「勇多も光斗くんを置いて帰るのが心配そうなので」とゆったんママは言い添えてくれた。
 かくして、光斗はほぼ毎日ゆったん宅にお邪魔して、やっと機嫌を直した。ゆったんの家が都合悪いときは、遠慮なく光斗を置いていってくださいとは伝えてある。だから、たまに保育園に迎えにいくこともあるが、基本的には俺はゆったんの家に光斗を迎えにいっていた。
 ゆったんママと初めて顔を合わせたときは、地味だな、と思った。目を引く美人ではない。長い髪は黒く、眼鏡もかけている。高校生の俺にとっては、子持ちの時点で若さすら感じない。
 俺が迎えに来ても、光斗はおとなしく帰るわけではない。ゆったんと長々遊び、そのあいだ、俺は一軒家の玄関先でゆったんママと世間話をしている。いい加減遅いと、俺は家に上がらせてもらって、子供部屋から光斗を強制連行する。
 その日も、光斗はなかなか子供部屋から出てこなかった。夕陽が射してくるのを合図に、「遅いっすね」と俺が言うと、ゆったんママは苦笑して「連れてきてあげてください」と俺を家に通す。俺はスニーカーを脱いで、二階の子供部屋に向かった。
 ため息をついて、少し茶色を入れた髪をかきむしり、今日はどう言って引っ張るかな、とドアの前で思案した。そのとき、不意に「みっちゃん」とゆったんが光斗に話しかける声が聞こえてきた。
「みっちゃんは、自分でおまた触ったりする?」
 俺は動きを止め、板張りのドアを見た。
「んー、ちんちん触るってこと?」
「分かんないけど……」
「にーちゃんは触ってるときがあるな」
 何この弟、ちょい待て、それ以上言わんでくれ。
「ほんと?」
 何で食いつくんだよゆったん、もうやめてくれ。
「やっぱり、大人は自分のおまた触るのかなあ」
「ゆったん触るの?」
「僕は触んない……だって、おしっこするとこだもん」
「俺もそう思うからあんまり触らない。洗うだけ」
「そうだよね。でもね、ママは自分のおまた触ってるの。眠ってるパパの隣で──」
 俺は目を開き、とっさに、その先を聞く前に、「おい、光斗っ」と俺はドアに向かって声をあげた。
「帰るぞっ。その……もう、暗いしっ」
「えー……」とか言う光斗の声が聞こえたが、「早くしろっ」と俺は乱暴に言う。
 やばい。やばいやばいやばい。
 頭の中が暴れるみたいにそう思っていると、ちょっと不安そうな顔になった光斗が顔を出した。
「にーちゃん──」
「お、怒ってねえよっ。腹減ったしさ。遅いと、かあさんが先に帰ってくるかもしんねえし。あ、ゆったん、今日もありがとな」
 細身で背の高いゆったんはこくんとして、「見送るね」と立ち上がった。ゆったんが隣に来ると、「行こっ」と光斗ははしゃいだ顔になって、ふたりは一階に降りていく。
 ふーっと息をついて、ばくばくと腫れ上がる心臓を抑え、俺も一階に降りた。子供たちが靴を履いている玄関に、足を向ける。
「あ、克斗くん。ごめんなさい、今日も遅くしちゃって」
 ゆったんママが普通に話しかけてくる。俺は顔をあげられないけど、「え……っ」とぎこちない声は出す。
「あ、『暗いし』って言ってるの、ここまで聞こえて」
「……あ、いや。すみません」
「ううん、本当に暗くなっちゃったもんね。よかったら、私が車で送ろうか」
「そんな……ぜんぜん、大丈夫っす」
 今まで何とも思わず、聞き流していたゆったんママの声が、急に艶やかな大人の女性の声だと気づく。視線の先が定まらない。せわしなくまばたきをしてしまう。「克斗くん?」とゆったんママの声が近づいて、俺はびくんと顔をあげてしまう。
「どうしたの?」
 あ……けっこう、肌、綺麗じゃん。すっぴんでその肌なら、化粧を覚えてきた女子連中より、ずっといいかも。黒髪も腰がありそうだから、指ですくったらさらさらしてんのかな。唇だけさっと色が乗せられて、桃色がうるうるしている。そして、吸いこんでしまいそうな黒い瞳は、無垢なくらいに澄んでいる、のに──
 ……この人、自分でしてるんだ。
「あ……の、」
「うん?」
「名前……」
「え?」
「あ、いや、そういや俺、ゆったんママって呼んでて、名前知らないなって」
「ああ、そんな……ゆったんママでいいですよ」
「でも」
 すがりつくみたいに、彼女を見てしまう。俺のそんな瞳を受けて、彼女の瞳も揺れる。ややとまどったのち、「咲花です」と彼女ははにかんで答えてくれた。
「咲花……さん」
「呼びにくいでしょう? ゆったんママでいいですから」
 そう言って咲花さんが微笑んだとき、「靴履いたよっ」と光斗の声が割って入った。「僕も!」とゆったんも言い、「勇多は履かなくていいでしょー」と咲花さんはあきれたように咲う。
「にーちゃん、帰ろっ。俺も腹減った!」
「お……おう。そうだな」
 俺は動作がぎすぎすしないように、スニーカーを履く。「明日もおいでね」と咲花さんが光斗の頭を撫ででいる。
 白いすらりとした指。あー、どんな味がするんだろ。
 無意識にそう思って、俺は慌てて目をそらした。「じゃあ、失礼します」と頭を下げて、咲花さんの眼鏡の奥まで直視できないまま、俺はゆったん宅をあとにした。
 ──その夜、俺は咲花さんを想って、した。何度も。口元から咲花さんの名前がこぼれた。返事なんかない。それでも、誰かの──求める相手の名前を口にしながらすると、手の中に吐く瞬間、たまらなく気持ちよかった。
 ダメだ。バカみてえ。ガキの話を盗み聞きしたのが切っかけとかマジでアホか。
 でも、俺は一気にあの人が欲しくなった。自分でしなくても、俺がなぐさめるのにとか思ってしまう。あの人と恋に落ちれば叶うなら、すべてから奪って、俺の腕の中にさらいたくなる。
 そして、自分のシーツに熱い吐息をこすりつけて、俺はまた自分の右手でなぐさめる。
 咲花さんに報われぬ恋をするまま、梅雨は過ぎて夏が来た。夏休みは自由登園になる。「おにーちゃんとおうちで過ごせるね」とかあさんが言うと、光斗はびっくりした顔をして、「俺、ゆったんと遊ぶから保育園行くよ!」と当然のように答えた。「振られたな」ととうさんが笑って、「うっせ」と俺は吐き捨てつつ、じゃあ夏休みも咲花さんに会えるんだ、と内心浮かれた。
 が、よく考えたら、俺は夏休みにはもちろん学校を休むので、十五時に光斗を迎えにいけるのだった。咲花さんとは、保育園で立ち話ぐらいはするが、ロミジュリみたいに光斗とゆったんを引き離すのが主な仕事だった。
 二学期が始まり、ようやく元通りの毎日になった。俺はもう咲花さんの前でぎこちなくなったりはしなかったけど、つい照れて目を伏せたり、優しい言葉に頬が染まったり、こめかみに響くほど鼓動が脈打ったりしてしまう。どんどん咲花さんのことが好きになっていく。その手に手を伸ばして、指を絡めたくなる。
 ゆっくり、日が短くなっていく。夕暮れが早くなる。もっと咲花さんといたいのに。俺は焦がれて苦しい胸に息を吐きながら、光斗と家に帰る。
「──克斗、明日どうしても仕事で残らなきゃいけなくてね。おとうさんも遅いだろうし、好きな出前でも取ってくれる?」
 九月が終わりかけた夜、風呂上がりの俺をつかまえて、かあさんが申し訳なさそうにそう言った。俺は握らされた紙幣を見て、「んー、了解」と深く考えずにうなずいた。翌朝、光斗にそれを言うと、「ピザ食いたい!」とのリクエストも承った。ピザは確かに悪くない、とか俺も思っていたのたけど──
「それなら、うちで食べていきなよ」
 例によってゆったん宅に光斗を迎えにいき、世間話の中で今夜は出前だというと、咲花さんは当たり前のように言った。
「え、でも」
「今からでも、買い足し行けば間に合うから」
「いや、けど、かあさんに金もらっちゃったし──」
「気になるなら返せばいいし、何なら、克斗くんがもらっちゃってもいいんじゃないかな」
 悪戯っぽく咲花さんが咲って、「そ、そうなのかな」と俺も現金ながら揺らいでしまう。そんな俺に、「もらっちゃえ」と咲花さんが少し俺の耳元に近づいてささやいた。
「私、ちゃんと秘密にするから」
 俺は咲花さんを見た。咲花さんはすぐ身を離し、「じゃあ、急いで買い物行かないと」と言った。
「俺、せめて荷物持ちますよ」
「ありがとう。でも、子供たちがいるから。家にいてくれると安心かな」
「あ、そっか。そうっすね……」
 別に寂しそうに言ったつもりはないのだが、咲花さんにはそう見えたのだろうか。少し考えたのち、「じゃあ、みんなで買い物行こうか」と咲花さんは提案してくれた。俺はぱっと顔をあげて、つい笑んでしまいながらうなずく。すると咲花さんもおっとり微笑してくれて、また、俺の中がちりちりと焦がされる。
 そんなわけで、俺と咲花さん、光斗とゆったんで近所のスーパーに行った。光斗とゆったんは、一緒にお菓子を選べるのがそうとう嬉しかったようで、はしゃいでいた。そんな子供たちを、咲花さんは愛おしそうに見つめている。
 子供たちのリクエストで、夕食はチーズハンバーグに切り替わり、結局買い足しでなく一から食材を買った。帰り道、俺は宣言通り荷物を持たせてもらった。咲花さんは遠慮しようとしたけど、ちょっと強引に俺がエコバッグを奪うと、「ごめんね」と言いつつ任せてくれた。
 秋の夕暮れが景色を染めていた。一軒家が並ぶ住宅街に、茜色が透けて映っている。空は高く、沈みゆく太陽が滲ませるオレンジにしっとり彩られて、明日も晴天のようだった。
 道端で遊んでいた小学生は、夕飯の匂いや灯った明かりに気づいて、手を振りあって家に帰っていく。すうっと抜けていく風は、すっかり涼しい。
 俺は隣を歩く咲花さんをちらちら見た。眼鏡のレンズに触れそうな長い睫毛、柔らかそうな頬やしなやかな首。高校生の俺には若くないなんて前は思っていたけど、やっぱり子供ひとり生んだだけだから、まだ腰も綺麗にくびれている。
 俺の視線に気づいたのかどうか、咲花さんはこちらを見て微笑む。夕陽に蕩けそうな、優しい笑顔だ。俺は切ないくらいにぱちぱち灯る心に、つい照れたような笑みになってしまう。
 家に到着すると、咲花さんはすぐキッチンに立った。「手伝いましょうか」と料理ができるわけでもないのに言ったら、「大丈夫、子供たちを見てて」と咲花さんは俺にリビングにうながした。
 光斗とゆったんは、DVDでアニメの劇場版を観始めていた。俺も幼い頃は夢中になったアニメだ。そんなふうにきらきらした目でこのアニメを観ていたのに、いつから観なくなったっけ。
 じゅーっというハンバーグの焼ける音と、そのおいしそうな匂いがただよってくる。さすがに俺も盛りつけくらいは手伝えるので、キッチンに立った。チーズハンバーグ、ほかほかのライス、マカロニサラダとコーンスープ。子供たちはちょうどアニメを観終わり、歓声を上げてダイニングのテーブルで待機に入った。
 テーブルに並べた料理は、俺と光斗とゆったん、三人で食べはじめた。「咲花さんはいいんですか?」と気になって問うと、「旦那と食べるから」と返され、俺の心にはちくりと影が射した。
 いや、でも、好きな人の手料理を食えるのは幸せなことだよな。そう思って、とろりとハンバーグからあふれるチーズをフォークですくっていると、玄関のほうで物音がした。咲花さんはすぐそちらに行き、もしや、と俺が緊張すると、現れたのはビジネススーツの男──「パパ」とゆったんがその男を呼んだ。ということは、やっぱり咲花さんの旦那か。
 旦那は真っ先に俺を見た。俺は頭を下げ、「すみません、お邪魔してます」と月並みに言い、「ゆったんパパに挨拶しろ」と光斗にも「こんばんは!」と言わせた。「勇多のお友達と、そのおにいさんなの」と咲花さんが言うと、旦那はそちらには「そうか」とそっけなかったが、「ゆっくりしていってね」と俺と光斗には笑顔で言って、ゆったんの頭も撫でた。
「あなたも勇多たちと食べる?」
「いや、食ってきたから」
「えっ、……ごめんなさい、夕飯いらないって連絡もらってたかな」
「あー……どうだったかな。ばたばたして、してなかったかもしれない」
「……そう。じゃあ、私、この子たちと食べようかな」
「ああ、そうしろ。俺は風呂に入ってくる」
 ビジネスバッグを置いた旦那は、ネクタイを緩めながらリビングを立ち去っていった。元気に振る舞っていた咲花さんが、一瞬、哀しそうに視線を伏せる。
 ああ、あいつが好きなんだ。そうだよな。気持ちが冷めてたら、そんな顔はしない。ましてや、寝てる隣でみずからなぐさめるなんて──
 よく分かっていても、それ以来、俺は光斗を迎えにいったとき、世間話の中で積極的に咲花さんを褒めたり励ましたりした。咲花さんが、そういう言葉を言ってほしい相手は俺じゃない。知っていたけど、俺は咲花さんをせめて言葉で癒やしたいと思った。
 玄関に���色が映り、夕陽が射す。相変わらず、それがお別れの合図だ。咲花さんとゆったんに手を振り、俺と光斗は家路につく。
 俺に手を引かれながら、「何か、帰る時間早いよ」と光斗はむくれる。「これから日が短くなるからなー」と俺は雑に説明する。俺だって咲花さんと話す時間が減るの寂しいんだよ、とは言わない。
「ねー、にーちゃん」
「んー?」
「ゆったんのパパとママ、昨日喧嘩してたんだって」
「えっ」
「おっきい声が怖くて、ゆったん部屋で泣いてたんだって。そしたらパパが来て、『今度、違うママに会わないか』って言われたって」
「は……?」
「ゆったん、意味が分からなくて泣いてて、そしたらママが来てまた喧嘩してたって」
「……そう、か」
「ゆったんのママは、ゆったんのママしかいないよね? 『違うママ』って何? 俺、分かんなくて。にーちゃんには訊いてもいいよって、ゆったん言ってたから」
 俺は口をつぐむしかなかった。月が浮かぶ夜道に、ふたりぶんの足音だけ残る。「にーちゃん」と答えをせがまれたが、「俺も分かんねえよ」と言うと、光斗はただ不安そうな表情になった。
 ……あの男、ほかに女いるのか。ぼんやりそう思って、とっさに瞳に怒りが揺らめいた。が、それはすぐに鎮まった。
 だったら、俺が咲花さんを奪えばいい。咲花さんの孤独の隙間に入って、そこにひそみ、あの熟した唇を奪うのだ。
 そうしたら、あの唇はどんな味がするのだろう。そう思っただけで、妄想がはちきれそうになる。欲しい。どうしても欲しい。ぱちぱちと弱く灯っていった欲望が、ばちばちと強い火炎になっていく。
 咲花さんが欲しくて気がふれそうになる。抱きしめたい。キスしたい。つらぬいて俺のものにしたい。
 だが、どんな事実があっても、俺と咲花さんの距離は一向に縮まらなかった。俺は見ているだけだった。不意に苦しそうにうつむく咲花さんを、見ているだけ。
 やっと残暑が身をひそめた十月半ば、その日も俺は、玄関先で咲花さんととりとめなく世間話をしていた。今日も今日とて、光斗が二階から降りてくるのは遅い。
 ふと会話が沈黙になり、俺は咲花さんを見た。
「なあに?」
 何事もないみたいに、咲花さんは笑みを作る。俺には、そんな無理はしなくていいのに。
「何でも……ないっす」
 少し声がかすれた俺を、咲花さんは見つめる。
 抱きしめたい。咬みつきたい。奥まで突き上げたい。俺があなたを満たしたい。そして、その心をあんな旦那からさらってやるんだ。
 バターみたいに柔らかそうな肌と、蕩けるほどに肌を重ねたい。水蜜のように瑞々しい肌に歯を立て、俺の痕跡を残したい。
 食べたいんだ、俺はあなたを食べてしまいたい。
 想いがどんどん強い火炎になって、意識も心情も視界も焦がされてしまう。
「……光斗、��いっすね」
 かすかなため息と刹那のまばたきで、気だるくなりそうなめまいをはらうと、俺はそう言った。
「そう、だね」
「ちょっと、呼んできます」
「うん」
「失礼します」と断って家に上がった。咲花さんと、顔を合わせられない。こんな、泣きそうに恋に愁えた目。そのまま階段を向かうと、不意に、咲花さんが俺の名前を呼んだ。
 俺は足を止め、咲花さんを振り返る。
「まだ、待って」
「えっ?」
「まだなの」
 俺はきょとんとした。けれど、咲花さんの瞳に宿るものに気づいて、はっと息を飲む。
 ──俺と同じ、恋に愁えた潤み。
 思わず、玄関に駆け戻っていた。腕を伸ばす。咲花さんの腰をつかまえる。強く引き寄せ、ひと息にキス。
 果実を貪るようなキス。壁に抑えつけ、立ったまま行為に至ってしまいそうなキス。
 でも、咲花さんはそうなる前に俺と軆を離した。
「まだよ」
 頭の中が、甘い発熱にくらくらする。まだ? まだってことは、いつか俺は許されるのか? その皮膚をちぎるみたいに咬んで、彼女に深く深く届けることができるのか?
 引き攣った息がこぼれる。「我慢できない」と口走っていた。自分でも驚く、低い男の声だった。でも咲花さんは、「まだ見ていて」と意地悪を言う。
「今は、ダメ」
 ああもう。そんな優しい声で言わないでくれよ。俺は言うことを聞くしかないじゃないか。
 そのときだった。階段を駆け下りてくる足音に、「にーちゃん、帰ろーっ」と光斗の声が重なった。我に返った俺は、はたとそちらを見て「お、おう」と何とか自然を取りつくろう。
「え、と……じゃあ、失礼しました」
 スニーカーを履き直した俺が言うと、何もなかったみたいに咲花さんは笑顔を作る。「また明日ね」と言ったゆったんに、「うんっ」と光斗は笑顔で答えている。
 緩やかに暗くなる夕暮れの中で、咲花さんは微笑んでいた。ちゃんと言うこと聞けるかな、と思った。我慢なんて、本当にできるのか? だって、火炎がはじけて止まらないんだよ。
 あなたと恋に落ちたい。獣みたいに皮膚に歯を立てて、果汁を飲み干して潤いたい。俺はからからだ。飢えて、渇いて、おかしくなりそうだ。
 あなたもそうなんだって分かった。だったら、俺たちのやることはひとつじゃないか。
 夕陽が射しこむ部屋で、熟れたあなたはオレンジ色で。俺はきつく抱きしめて、俺はその果肉を食べる。誰よりも味わって食べるよ。この火炎をぶつけて、焦がれるような想いを思い知らせ、あなたの濃い蜜をこくんと飲みこむ。
 まだ待って──そう言うなら、ぎりぎりまでこらえるけど、待つほど俺が獣になるのは分かるよな? だから、あんまり待たせないでくれ。焦らさないでくれよ。俺はあなたの心を、軆を、優しく奪いたい。
 あるいは、あなたは獣になった俺にめちゃくちゃにされたいのだろうか。だとしたら、俺は──
「にーちゃん」
 光斗が、歩きながら何も言わない俺を手を引っ張る。心配性な弟に、「怒ってねえから」と俺は苦笑していつも通り言う。
 マンションの群衆に入り、もうすぐ家に着く。吐息が疼く。呼吸ができないほど。
 熟れきった心と軆を交わし、恋に落ちていく。ずっと夢に見ていた。あなたと恋に落ちる夢を見ていた。いつのまにか馨しい夢は目の前にあり、俺の理性は、爆発して壊れてしまいそうだ。
 欲望の火炎がはじける。あなたを求めるその熱に、俺の頭はもう狂ってしまう。
 立ち並ぶマンションの合間に月の光を見つけた。その輪郭は、燃えているみたいに、あるいは潮騒みたいに、ざわめいて見えた。
 FIN
【SPECIAL THANKS】 メロウ/杉野淳子 『成長痛』収録
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sgsgsn · 1 year
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キタカミ記(と近況)
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DLCクリアしました。 ※盛大なネタバレにご注意ください※ 脳死で打ってるので無駄に長い上文めちゃくちゃです
その前に近況報告
ツイッターもタンブラーも1ヶ月以上沈黙してたのでタヒんだ!??!?と各所から心配してくださった方、ごめんなさい&ありがとうございました!!!
引越しで坐骨神経が逝ったところから始まり、 並行して施工不良されて外構業者とバトったり、家の前の道路破壊されて市役所とバトったり、家族が指に謎の腫瘍できて緊急手術したりしてたら気付いたら50日くらい経ってました。 え何かに憑かれてる?この人…こわ…(他人事) 割とまじで人生しんどすぎて破裂しそうだったけど連日ソウグレグッズ集めることで何とか精神保ててました。
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ありがとうソウグレ、LOVE…
DLC感想
旅パの準備からのスタート
私は本編をすべて終えてからソウグレに堕ちたという異例のケモナー(鎧ってケモに入るんですか?!)(未だ永遠の謎)で、もともと旅パにソウグレのその字もなかったので、 流石にソウグレと一回くらい…旅してえよ!!!と思い DLC発売前日に夜なべしてキタカミラブラブデート用ソウグレ(あくテラス♂おとなしいXLソウブレイズ×フェアリーテラス♀せっかちMグレンアルマ)をこしらえました。 個体ステータスは当然完全に性癖だけで選びました。(ドヤ顔で言うこと?)
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え~~んぼーっとしてる大人しいそぶ君にぐいぐいいくせっかちアルマちゃかわい過ぎる 同人誌100冊ほしい
努力値は雑にACHあたりに振りましたがSガン振りにすべきだったと死ぬほど後悔するのはまた別の話…
さようなら、ソウグレレイド
この記事でも書いたんですけど、イベントレイドってインターネット接続しないと永久に更新されず残り続けるんすよ という仕様なのかバグなのかわからんシステムの下この7ヶ月間、一度もネットに繋がず不定期にソウグレのテラス棲家に突撃して乱獲する狂人として生きていたんですが DLCのコード打ったら強制的にネット繋がされてこの楽園突然終焉しました。 いやなんかそうなるだろうなとは思ってたけど…やっぱつれぇわ… ということでジュナイパーもゲッコウガもウネルミナモも何もかんも実装されていないのにソウグレだけ500体くらいいる謎のROMが爆誕しました。あーもうめちゃくちゃだよ
キタカミのDQNどもがよ…
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えっ!!!!!
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はい
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は?????
  ガキが…舐めてると潰すぞ
いや……夜中の3時にドンキにたむろってそうな顔してる低学歴アベックにこの高度なカップリングは難しかったのかもしれない 青い鎧と赤い鎧が世界で一番ラブラブなポケモン、都会では常識です。覚えて帰るように
壮大なソウブレイズゲー
分かっては!!!いたんですけど!!!! 先制技なし、回復技なし、ウ��ノロ鈍足赤い鎧ポケモン、旅パで息できなすぎて草 グレンアルマとかいうポケモン旅パに入れてた人達みんなドMなんですか????因みに私はドMではないけど見た目が世界一可愛いからリストラできませんでした 存在が天使、妖精、生きてるだけで天才
てか対の青い方がその3つ全て持ってる上で見た目も68542倍カッコいいの本当に何?!?、??グレンアルマとかいう凡のろまデブ可愛エンジェルを守る為に生まれてきたナイトとしか思えん
  ということで9割方のポケモンに素早さ負けルマ姫がいるためキタカミソウグレデートは完全にソウブレイズゲーと化しました。
姫が自慢の体脂肪率(意訳:HPぶっぱ)で一発受けつつ何とか1匹…倒せたかも…> <;くらいであとはソウブレイズさんお願いします!!と全部丸投げする図式。 少女漫画じゃん(強めの幻覚)
  マジな話するとそもそも…一発受けるだけならタスキでいいし、 その上で努力値性格Sにガン振りしてたら姫が先行取れる率もう少し上がってた気がする…と冷静になった今なら思いますが 当時は脳死で性癖に基づきHPぶっぱのデブに育成してしまいました ヤバいと思ったが性欲を抑えられなかった
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(図1)これからも共に姫を護っていこうな…、と堅い契りを交わす俺とソウブレイズ君さんの写真
限界を迎える、2人きりのデート
レベルあんま高すぎてもおもんないよな🎵と舐め腐って65前後でキタカミ入りしたことも仇となり 点在してる鬼面衆?とかいうDQN集団や成長したスグリがまじで強すぎて、 こいつらには姫の脂肪は当たり前のように貫通されソウブレイズ様ですら何度も一発KOされたため
急遽途中から空きの4枠にイシツブテとかノズパスとかなんかその辺の石を入れて生贄という名のクッションにし、元気の欠片ぶん回してソウブレイズさんを無限死者蘇生させる戦法にシフトせざるを得なくなりました。
限界戦法が過ぎる 俺苦しいよこの旅(※自業自得)
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(図2)ソウグレの子作りを目の当たりにしウキウキの石の写真 俺主「視姦プレイ…これはこれでありか…」(柔軟なオタク)
スグリつらすぎワロタ(※長いので読まなくていいです)
※完全にネタバレを含みますのでご注意ください
  最初は普通~にストーリークリアしてお~陰キャの闇落ちで引っ張るかあwくらいの感想だったんですが冷静に考えてたらガチで辛くなって頭抱えました。
碧の仮面、スグリ視点で見ると結局、凡人はどんなに努力して足掻いても天才に勝てないし何も手に入れられないって話なんすよね…………う、鬱
  スグリのここがつらい!箇条書き
人口少ない田舎で久々に友達できたと思ったのに姉と俺主にハブられる(あれ普通におしえてあげてよかっただろ…すぎた)
バトル重ねる度にレベルも進化も戦法まで明らかにめちゃくちゃ努力して成長してるのに結局俺主人公に勝てない
何年もオーガポンのこと大好きで探し回ってたのにぽっと出の俺主に秒で寝取られる
私欲があったとしてもオーガポンのために慣れない努力して頑張って町中を走り回ったのは事実なのにオーガポンは目も合わせてくれない
後編のチャンピオンポジ=スグリな可能性がPV的に濃厚だがそれってやっぱりチャンピオンレベルになっても結局俺主に勝てないストーリーが約束されている
そもそもこの後、後編でどんなに闇落ち救済があったとしてもオーガポンはもう二度とスグリの手に入らないしキタカミにも戻ってこないし俺主のもの
   助けてくれ~~!!!!!!!(鬱発狂)
このショタ救える要素あんの?????頭痛が痛い
まじで主観なんですけど、キタカミの田舎の描写の解像度が諸々めちゃくちゃ高すぎて、そこはすごいと思うんですが スグリは……田舎に生まれた以上結局どんなに頑張っても都会育ちで恵まれてる子にはそもそものスタートラインが違うから絶対勝てないんだな…… というのをまざまざ突きつけられて、しんだ、私が(※田舎育ち)
そこに気付くとオリエンテーリングの写真で主人公とスグリのポーズの慣れ不慣れ感、最初は陽キャと陰キャの対比かわい~wくらいにしか思わなかったけど、持ってる者と持たざる者の対比にしか見えなくなってきてつらい
あとスグリの手持ち、全部アイテム進化かめんどい技進化系なんですよね……… 全部そうだからこれは狙ってそうしてんだろ…と思うんですが、通信交換する友達もいない、親密度も重要視しない、まじで自分の力だけで何とかしようとしてる…ロケット団か?お前は 一時期ウォロに堕ちてた人種なんですが、ウォロはどんだけ悪役ムービングして世界の全てから追放されても、手持ちが殆どなつき進化と高レベル進化ゆえに、手持ちのポケモン達だけはウォロのことを絶対に嫌いなわけがないというのが確定的に明らかなのが最高の救いだったので(シロナの手持ちコピーといえばそうなんですけどそこ対比しつつ設定も生かされてるのうますぎるんだよ) スグリはそういう救いも今のところ見あたらなすぎて…辛!??!
推しじゃなくても辛いので推しになってしまった人は胃磨り減って半分になってそう、 全国のショタコンのスグリファンの皆様スグリ救済頑張ってください。人外ケモナーの森から応援しています
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egosashes · 1 year
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【No.6/鼠苑】Bonding (R)

【Bonding】鼠苑(R) copyright. Mi-Wu
「嗯……不要這樣、尼茲米。」身體因蓄積的快感而弓了起來,接觸到那人的溫度燙得就像火一樣。總是如此,儘管平常對自己冷言冷語、挑三揀四地動不動要跟自己找架吵;可是在做愛時,老鼠總是會用他所能盡到的——最溫柔的方法去碰觸他。
小心翼翼地親吻、撫摸。就好像自己是他所最珍視的東西一般。
但坦白說這令紫苑有時覺得有點不耐,自己又不是什麼紙娃娃,更投入一點地親吻我、難道不行嗎?就好比說現下這漫長的前戲,真是說不清到底是溫柔還是種折磨……。
老鼠的指尖與唇瓣循著自己身上的紅色蛇痕,一點一點地輕輕觸碰與舔舐;雖然現在也習慣了,但當初非常討厭的、死裡��生後所留下來的『記號』——不知怎的,老鼠總是很喜歡親吻那如藤蔓綁縛自己身軀的疤痕,或許就如他當時所說的……『嫵媚』?不過那樣的親吻方式,不時會讓紫苑覺得那其中似乎帶著一點感激的意味。
老鼠的手指劃過自己胸前的那條紅痕,灰色的眼睛對視了上來,口中吐出因寒冷的冬日夜晚而暈開的白煙,但在兩人之間,卻感覺是熱的。嘴唇碰上紫苑的臉頰,又輕柔地覆蓋上他的唇瓣,表情似笑非笑地對自己漾開。
「怎麼…?不喜歡嗎?」
「才不是……」想要碰觸對方的慾望。想要更深入、更加激烈的……和眼前這個人結合在一起的慾望。情熱之際,自尊也無招架之力,撇過頭想唸那人幾句,卻只是氤氳著雙眼、抬起手遮住自己肯定變得奇怪了的臉,雙頰感覺熱得不行,整個人都像是要被煮透了一般,整個人都在渴求著那一個人。
「哦?那是怎樣?」拉開鼠苑毫無意義遮擋的手,看著那纖細白皙的手指,毫無想法地就在指尖上輕輕地吻了一記。
紫苑眉頭皺了一下,抬起自己沒有被抓住的那一隻手撫上老鼠的臉頰。「……是想要更多。」
老鼠看上去像是有點吃驚,微微地嘆了口氣。「……天然呆還真是可怕啊。」
「嗯?」紫苑還是看上去像是完全不明白的樣子。不過誰知道呢。
欺下身,柔軟彼此碰觸、交疊,一張一合地吞去對方的吐息,濕潤又炙熱的舌尖捲上自己的,回應得理所當然。不夠,還是不夠,還想要得更多。
就著相擁的姿勢,難以忍耐的紫苑闔腿蹭了老鼠一下,讓自己與他的腰身能夠更加接近。
老鼠沒說話,雖然自己沒有張開眼睛,卻能感覺他在嘴邊輕輕笑了一下。粗糙的手掌撫向下、滑落至自己的大腿向內探時,壓抑不住的喘息聲越來越重,紫苑覺得自己的慾望已經勃發得再難以克制。吻在自己的胸前遍佈、紮根,直至深入軀殼底層。感覺到他細削的指尖勾過囊袋、柱身,帶繭的指節沾著鈴口所溢出的滑液沿著輪廓摩娑著。
寂靜的夜晚,地下的廢墟中,有炭火滋滋地在爐灶裡烤著的聲音,外頭風拍打門壁、呼嘯而過的颯颯聲,月夜、哈姆雷特、克拉巴特不知在房間哪處竄著所發出的吱吱聲。除此之外,便剩下我們兩個人了。床單和衣��磨擦的聲響,破舊的彈簧床墊咿啞��落的聲音,我的喘息聲,你一聲一聲地呢喃著我的名字,傳達過來細碎而低沉的語氣。有時聽起來就好像,我並不在你身前一般。
老鼠的指節擠入那穴縫之中,雖然還不夠濕潤、稍有點乾澀和疼痛,可是仍然覺得自己渾身的快感都被挑逗了起來,在輕柔的按壓之間逐漸失去了分寸,收縮著向你迎了過去。「嗯……」
「你也太急了。」老鼠微笑地親了一下紫苑的眉梢,額頭沁出細密的汗卻不像是自己游刃有餘的樣子。
「……已經夠了。」眨著眼睛宛如懇求的模樣。
「還不行吧……會弄傷你的。」手指伸入那雪白的髮間,撫至後頸,又在那人的嘴唇上吻了一下。
拼命地搖搖頭,手抓上那人的後背,感受到那人肩胛骨的稜線在自己的手心內起伏,一手向下探去到那炙熱的根源,突地包覆住的刺激讓老鼠不禁倒抽了一口氣。「進來……。」
對那人感到無奈,卻也不能抵抗。「…你有時真的不知道自己在做什麼呢。」
「我知道的好嘛、啊……。」話音未落,即感受到堅硬的那物從入口緩緩地推擠進來,掙開的皺壁服貼地裹著那人的形狀,酸麻感頓時從脊椎尾處傳遞了上來。
累積的每晚開拓的經驗,讓插入也變得沒有當初那麼困難,不一會兩個人就完全契合在一起了。可是還是不夠,那是自然,因為這才不過是開始而已。雙腿盤上老鼠的腰際,只為了能夠更貼近那個人,讓那人在律動之中可以更輕易地抱著自己。
「嗯、尼茲米……舒服……啊!」越是想要壓抑、越是感覺自己往其中陷入,呻吟聲在房間內清晰得令人羞怯。身體深處有股被熱源鑿開的感覺,他的性器滑順地被自己包覆、吞吐著,頂過濕濡軟熱的腸壁,突擊他脆弱的那一點。
老鼠低下身吻著紫苑的耳朵、脖頸,然後是他的嘴唇,那雙灰得好似西區入夜的星空的眼睛,積聚的亮光如同星屑一點一點地在他眸中閃耀著,此刻裝的只有他紫苑一人。儘管紫苑總是覺得那雙眼睛看起來離自己很遙遠,似乎總是在預告,來日那必將到來的分離。
他們是非常不相同的兩類人。和對方待在一起的日子越久就越能感覺如此。可是或許就是如此不同,也才會這般好似無法切斷的引力,把兩人聚在一起。想要追上去,想要一探究竟,想要互相了解,想要改變對方,想要改變自己。
待在西區的這段日子,雖然不比留在No.6時過得安逸舒適,這裡難以融入的民情、各式各樣生存的潛規則、髒亂臭氣與腐敗味四溢的屋舍與市集、廢墟中寒冷的夜晚、美味的肉湯但他仍然想念著母親親手烘烤的麵包與櫻桃蛋糕………羅列起來的話,待在這裡的難處或許真的不少呢。可是,這些日子也讓紫苑感受了至今從未感受過的充實感、自由,重新認識了自己究竟是什麼樣的人,以及即便懷有遺憾,仍然帶點罪惡地感到十分幸福,非常地。
可是,人在感覺到幸福的時候,是不會前進的。而日子分分秒秒地過去,明明該憂心的事要更多,卻覺得一天一天都像在倒數,如果可以,能不能夠停留在這刻就好了呢…?
擁有需要守護的東西時便輸了,是這樣嗎?
「…疼!」耳朵被咬了一下,紫苑才回過神來。
「……分心嗎?想什麼?」老鼠一臉不太高興地看向自己,一手不懷好意地向下伸去握住紫苑的性器,配合著深入的節奏捋動著,下身原本就凝聚著的熱流更加滾燙了起來,刺激下穴壁更加絞緊,惹得兩人都悶哼了一聲。
「嗯…不行了……快一點……」熨熱地喘著氣也咬上老鼠的耳垂。
雖然已經知道這個人天然到了一個極致,有時候不知道是誠實還是語彙能力缺乏,總是可以面不改色地做出令人驚愕之事。天知道自己是怎麼在一次次不經意地挑逗下忍住沒把這個呆子給吃光扒盡,但當然理智也是有一定的極限的。
加快速度的抽插,腸壁被擠弄得紫苑一陣一陣地顫抖,他也能感受到對方一跳一跳的脈動、越發的熾熱與堅挺,在幾次深深的挺入後,柱身的痙攣在自己體內勃動著,下身一股像是要把自己扭乾的收縮不止,汲取自己噴瀉而出一波波白流。
暈花的視線還未清晰過來,歡愛過後重重的疲累感壓著自己,卻也額外清楚地感受到那人蹭過來的體溫,在自己脖頸間有股搔癢的感覺,紫苑聽見老鼠用輕得彷彿只有他自己能夠聽見的音量說著。
「喜歡,好喜歡你。」
或許未來自己可能會有一天為這句話感到痛苦、悲傷,但那一定都是杞人憂天。這一刻,我要幸福地把它收藏起來。
「嗯,我也是。」
-FIN-
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shishio-3 · 5 months
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0428
朝から部屋の中の風呂場の鍵が中からしまり入れなくなる(2時までカリスマを視聴、7時に起床)
4時くらいまでカリスマがテレビから流れていました 廊下に音が結構漏れてるぽかった(ほかの部屋がそうだったから)
朝から行こうと言ってたホットケーキ屋がやってなくてコメダに入る
その後ハイキューロフトに行く 俺くらいしかパネルで遊んでなかった 破綻
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エスターバニーの付け方をしていた(カバンに入る気配なかったから)
中学生だらけでした 初めてアクリルブロックキーホルダー買った めっちゃ可愛い
その後なんかいろいろあったけど忘れちゃった でも楽しかったことだけ覚えてる
坂頑張ってのぼって、1時間くらい暑い中待って、食べて、疲れでしんどいのにより昇って、うろこの家行って、中学生にえ、あれ…と指を刺されて(研磨ぬい)、だちと変な写真撮って、坂から友達が転けて、 ギャハギャハ笑いながら歩いて、休んで、中華街で小籠包食べて、電車これ10分で乗り換え出来なくない?となりあせり、現金もないしシュミレーションをして、スマホの充電なくなる(友達のモバ充がこわれる) 帰りのご飯のタイミングを逃して福井駅でセブンで飯買う だちのめし、ツナマヨ2個(舐めんな)
ぐっだぐだ でも楽しかった!ほんとに!!!!また神戸行きたいけど治安悪い
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smallpinesunrise · 6 months
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わたしまじ舐達磨好きなん、サンプリング曲が好みやから説濃厚、、🫰
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crydayz · 7 months
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240310 EXTRA
まず大前提として、自分は世の中舐め散らかしたミーハーエンタメ職人くずれだ
凡庸さ認めた上で損得の物差しに照らしアーティスト���った振る舞いする事で人より良い椅子得てるだけ
人って誰だよ、どのクラスタだよ
メカ、SF好きイラストレーター枠じゃね?
ああ。こんだけ身勝手に自分本位に生きていて嫌われないほうがおかしいので嫌われる事について哀しんだり悩むのは覚悟足りなすぎるしおこがましい
技能を高めれば高めるほど、気付きを得れば得るほど己の至らなさと愚かさを思い知る
なので僕より実技スキルが高い人間は押し並べて謙虚で自己評価も低い
僕の自己評価の低さも大概だが、比ではないレベル。あなた達は十分誇っていいし安らぎを得ていい
「自己評価低い上に実技スキルも低い人間」はただの甘ったれ
なんもしてねーだろおめーは
スコアの低さにそれが現れてるっつの
そんな酷い事言うなよ… 生きてるんだから
プロじゃない人間…他人の欲や幸せ叶える責任負ってない人間に厳しい事言うな
ご同業以外に自分の狂った業界のルール押し付けんな
ご同業なら? 軽蔑したのち、自分が言えた義理じゃないと思い直し反省する
反面教師を買って出てくれた事に対し皮肉たっぷりに感謝する
-----------------------
じゃあ「自己評価が高く実技スキル低い人間」は?
いやー頑張って生きてますねって感じ。口ばっかりの印象与える所為で自然と侮辱され蔑ろにされる機会も多い事だろう
いい加減「マジョリティが欲する料理」を皮肉こめず作る技術でも磨いたら? とは思う
けど、どう生きようとその人の自由だ
僕はたまにはプライド磨きサボって無能な自分受け入れ、他者から温みを得る事も大事だと思ってる
ヘタクソは意識的 / 無意識的に「上手くならない訓練」を続けている。無知や愚かさを維持する為の技術 / 思考法ってもんがある。それによって得られる「うまみ」というものがこの世には確実にある
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kantide · 7 months
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ずっと友達でいよう
私の誕生日前日。
誘うと、
彼の行きたい展示があるということで
六本木へ。
ここはスプーンさんとトイレセックスした公園だ…複雑な気持ちになりながら階段を登ってベンチに座って待つ。
12:00ごろと待ち合わせると、彼は15分遅れてやってきた。
彼は待ち合わせに最近遅刻してくる。
私はその事について責めることなく、深く考えないようにした。
(私は遅刻というのはその人の時間を奪うこと、として決してしないようにしていた)
お待たせしましたと歩いてきた彼。
行きましょうと展示を見に行く。
彼は隈なくみるタイプなので、ゆっくり歩幅を合わせる。展示自体はスペースは小さいものの
ボリュームがあり、会場を後にする頃には14時を越えていた。
どうしようか?となり、私は小さい声でイチャイチャしたいです…
というとまたあ?という感じのリアクション。
とりあえず六本木に来たからには国立新美術館のチラシとショップを見ていきたいという事で美術館に行く。
彼は常にアンテナを張っていて、作品のネタになるものを探してるようだった。
見終わってから、ここら辺(六本木)のホテルとかは高そうだから渋谷に行こう、と渋谷に向かう事に。
マークシティでケーキを買って、
モスバーガーでお昼を買い込んで
ラブホテルに入る。
キスする事もなく、モリモリとモスバーガーを食べ、
誕生日という事でろうそくに火をつけ
暗くして誕生日の歌を歌った。
歌って欲しかったけど、彼が恥ずかしがってしまい結局自分で自分のための誕生日の歌を歌った。
ハッピバースデートゥーミー…
ふぅっと消し、ホテルにあった割り箸でケーキを食べた。
食べ終わると長くハグをした。
耳が舐められるとくすぐったいのは少し慣れてきたらしい。
歯磨きをしてお風呂入ろう、とお湯を張る。
与えられた時間は長くはない。
一緒に体を洗い合い、イチャイチャしながらお風呂に入った。
赤ちゃんのようにおっぱいを吸ったり舐めたりする彼。かわいくて頭を撫でる。
のぼせてからベッドに移るも、前みたいなしゃぶりつくような勢いはなかった。
それでも私はめげずにフェラし、何とか入れようとするけど彼は動かそうとしない。そのうちぷりん、とおちんちんは私から外れてしまった。
舐めてほしい、というと
ヤケクソという言葉がぴったりな感じで
クンニされた。。
そうこうしてるうちに時間がきて、かけてたタイマーもなり、着替え始める。
着替えながら、私をどう思ってるの?と彼に聞いた。知ってる。男が一番めんどくさい質問。
私の事どう思ってるの?もう魅力なくなった?と。
うーん、どう思ってる、、
頭をかかえこみしばらくしてから
傷つかないで聞いて欲しいんだけど、と。
長く続く関係じゃないじゃない?と。
そういう方向(恋愛)に気持ちを向かせるんじゃなくて絵を描いて発散させる方に持って行ったらな、と。
これは彼から何度も言われてる事だった。
一緒に出かけるだけで楽しいし、それだけでいいんじゃないか(セックスしなくても)と。
私はショボンヌ…と答えた。
要するに友達。時々キスはするかもしれないけど、友達。
私は誕生日プレゼント、ちょうだい、
と言った。
彼は何も用意してなくて慌てふためく。
私はリュックについてるピンバッジとか、何でも良かった。彼のものが欲しかった。でもあげられるものがない、どうしよう、となる。
私は嘘でもいいから、好きだとか、愛してるって言って、という。
彼はうーんと悩みながら,好きなことは好きなんだよ、すきなんだよ、、と言う。
嘘でも愛してるって言った方がいいんだよな…と。
彼は悩みながらうーんごめんよごめんよ、
みたいに言いながら靴を履いてたので
グジグジうるせぇんだよ、
キレる私。
そのまま冗談っぽく壁ドンしながらエレベーターに乗り込み、1階に着くまでキスをした。
チェックアウトし、
手を繋いで歩きながら、
これからもずっと友達でいてくれる?と聞く。
時々キスをする友達。
もちろんですよ、僕は簡単に見捨てたりする男じゃないからそこは安心してください、と彼が言う。
この先彼は予定とかやりたい事が詰まってるようだった。彼とは絵本を作る。その事自体も流れてしまいそうだったので、無理やり次会う約束をして別れた。
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mori-mori-chan · 9 months
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ベスコス2023
Yeah!めっちゃ仕事納め ウキウキな給与希望
皆様お疲れ様です。早速ですが今年1年を振り返りガチ愛用のガチ一品をご紹介してまいります。美容垢でもなんでもないただの芋オタクの自己満足ですが、よろしければ暇潰し程度にご覧ください。
なお、何回でも言いますがアフィはやっていないためいくら皆様がリンクを踏みまくろうとも私は一銭も儲けられませんのでご安心ください(???)。では早速!
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スカイハイ (税込1,639円)
マスカラはこれ一択ですね!滲まない、ダマにならない、粉や繊維が落ちてこない(※そもそも繊維無し)上に綺麗にスゥーッと伸びます。カールキープに関してはまつパをしているため何とも言えないのですが、セパレートとロングに関してはどちらも文句なしの100点です。液もぼってりつくことはなくさらっとしており、ボリュームに関しては普通なんですがとにかく仕上がりの美しいこと(20代前半の頃に使っていたメイベリンのマスカラは滲むわ粉落ちするわクレンジングで落ちないわで大変だったのですが、いい時代になりましたね……)。
クレンジングに関してはちふれのウォッシャブルコールドクリームで落ちてはいますが、オイル等しっかり落とせる製品を使った方が確実ではあります。クレンジング対策に買ったセザンヌのセパレートロングマスカラも結構良くて、こちらは液がねっとりまつげに絡みつくのでセパレートしつつかなりボリュームも出るのですが、いかんせん液の乾きが遅くまぶたに付くことが多々あったので最優秀ではございません。ただ、こちらもスカイハイ同様逸品であることに変わりはありません。
スカイハイ、これで2,000円以内で手に入るんだからすごいですよね。ブラシがコームタイプのマスカラはいいですねェ……。
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メイクアップスポンジ (税込110円)
2つめの紹介で早速コスメでない製品が出てまいりましたが、一応コスメ使用時の必須アイテムということで。公式HPに該当の商品が載っていなくて戦慄しております……いやまさか廃盤ではないですよね、えぇ?これなくなったら死ぬほど困りますが?まだ未開封2パックに使いかけ1パックがありますので当面は何とかなりますが……。
以前はROSYROSAのスポンジ等も使用していたのですが、ガチのスポンジ(海綿)製は数回洗うとファンデを塗っている最中にポロポロとカスが出てきてしまうんですよね。こちらの製品はポリウレタン製で、水を含むとなかりみっちりした質感に変化し、シリコンっぽい弾力が出てきます。リキッドファンデを水あり状態で使用している為、雑菌の繁殖を防ぐため使ったその日に洗って干しているのですが、このスポンジは何故か異常にタフで結構な回数(10回くらい?)洗ってもカスが出てきたことがありません。限界に達すると少しづつ裂けてきます。
パッケージにもあるように小鼻等にも塗りやすいですし、欠点がないですね……価格から言ったら使い捨てでもいいのかもしれませんが、SDGsに則って極力使えるだけ使うよう努めております。
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フェイスパウダーZ(オイルブロック) (税込1,320円)
一生買い続けますのでどうか廃盤になさらないでくださいカネボウ化粧品様!!自分靴舐めますので!!!
ベースメイクの仕上げとしてKirei & Co.のパウダー用メイクブラシに含ませてからさっと顔を滑らせております。このパウダー、肌に乗せるとたちまちテカリやべたつきにないさらっさらのマットな陶器肌にしてくれます(ツヤ肌希望の場合はフェイスパウダーZ(グロウ)をどうぞ)。量も多く、コスパ良すぎて脳がバグります。持ちも悪くなくて、昼休憩の歯磨き&メイク直しタイムでも余り崩れていません。
唯一文句があるとすれば中蓋の穴がまぁまぁ大きく、出す量の調節が難しい点ですかね……それを差し引いても逸品だと思っております。というかここ2年くらいのKATEめちゃ攻めの姿勢じゃないですか?奇抜な限定商品を多数出し(て奇抜すぎて売り切れないのかドンキやセルレで半額で売られてい)たり、或いは万人が求めるものではなさそうなニッチなアイテムを出したり、ゴリゴリに攻めてるイメージがあります。これからもどんどん突っ走ってほしいものです。
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ルミナイジングパウダー (税込2,420円)
「ところでこのハイライトを見てくれ こいつをどう思う?」 「すごく…ピンク色です…」
いやもうすごくコーラルピンクなんですよこのハイライト。え、これチークでは?と思うほどなんですが、いざ塗るとピンク色であるが故に肌馴染みがとてもよく、塗った部分が自然と照っているように見えます。ギラギラ・ピカピカと発光するような輝きではなく、月暈の様なぼわんとした照りで、「まるでもともとその部分が高い」ように見せてくれます。私は涙袋と唇の山、鼻の頂点と付け根、目頭に塗っています。
特記すべきは質感ですね。わずかにしっとりとしており、そのせいか粉が飛んだり消えてなくなってしまったことが全くなく、朝塗ったものがしっかり夜まで残っています。ハイライトに2,000円以上か……と思っていた過去の自分よ、河北氏のキャラが��手でもこの製品は信じて!!
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パウダー ブラッシュ (税込1,430円)
イエベ秋死亡必至な、ピンクというより最早紫のチークなんですが塗ると透明感が出て若返ります(※主観です)。もうね~これは可愛いです、誰が塗っても可愛くなるチークです(※主観です)。アイシャドウにしても可愛くて、涙袋に塗るのもウサギのような目元になって最高です(主観です)。
パールが張りのあるお肌に見せてくれます。勘違いしてんじゃねぇよと殴られても文句は言えないのですが、これ塗ると可愛くなれます(※主観です)。私の場合元がマイナスすぎてやっとゼロに近づいたね、くらいなんですが顔整いが塗ったら相当可愛くなって限界突破するのではないでしょうか。顔面偏差値爆上がりカラーです(※主観です)。なお、落としたら蓋にヒビが入りました。
以上5点、気になった方は自己責任において是非試してみてください。リップやアイシャドウも色々逸品はあったのですが絞り切れなかったため割愛いたしました。
可愛いは作れる! 𝑪𝑨𝑵𝑴𝑨𝑲𝑬 𝑻𝑶𝑲𝒀𝑶(キャンメイク今回ないやんけ!!)!
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shigerunakano · 10 months
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満天の朝焼け (5)
九か月後
 鳥取県鳥取市内の真司の生家に腰掛けながら、彼の母親と話す真司と愛美はさながら、長年寄り添った夫婦である。しかし、彼らはお互いに籍を入れた夫婦ではないし、愛美に関しては真司の母親と顔を合わせたのは初めてなのだ。しかし愛美はにこやかにかつ流暢に話し続けており、真司の生家は彼が生まれる直前に改築され、明らかな洋館と呼ぶべき外観であり内実だが、田舎の普通の民家という条件を考慮しても、やはりこじんまりした印象を与える。部屋の一端に座敷が一区画、中二階とは異なる仕組みで八畳仕切りをまたいで設置されておりテレビとテーブル、そして座布団がしつらえられている。すなわちリビングである。キッチンに併設するダイニングのテーブルには名産のらっきょうと和食が並んででいた。かなり気を遣った様子である。父親は先ほど軽く顔を出していたのでもう大丈夫だろうと思われた。
 彼らが来ている服は、地味な色味のフォーマル寄りのカジュアルといった趣の洋服であり、ヨーロッパの富裕層の子息を思わせた。お互いの打ち合わせでそうしたのではなく、偶然ルックスが似通ったのである。この頃の流行であると言えるだろう。よくよく考えてみると、愛美の様子はどこか空々しく感じられた。いやいや相手をしている。もしくは早くこの場を去りたいと思っているかのようだ。しかしこれは自分の気のせいかもしれないと思った。
正直年末という特殊な時期に交際相手を両親に紹介するのはやや気が引けたことは確かだ。しかし愛美には大学の授業や研究会でやりたいこともあるだろうし、アルバイトもしている。しょうがなかった。もっとも自分の仕事はウーバーの配達と翻訳業という融通の利くものの。そういうわけで、大晦日の今日着くように、車を走らせた。運転は免許を有する愛美が父親の車を借り、行った。名古屋市で一泊した。
これは一般的にそして全般的にみて幸せな時間なのだろう。自分の愛する女を母親に紹介できるのだ。しかし彼にはそう思えなかった。目の前にあるものはボタンの掛け違い、よもやすれば着る服を間違えた結果なのだ!そうとしか思えなかった。
両親が寝静まり、愛美と二人で第七十四回紅白歌合戦を見ていた。少し眠たい。こうしていると、未来のこと、過去のこと、更には自分が生まれるずっと前の百年二百年前の出来事がシームレスに繋がっているように思われた。直線もしくは線分が生じ、複数化しつつある。彼は恍惚としていた。
翌日、年が明けてのことだが、午後になって両親が仕事の関係者に挨拶をしにいくので、夕方まで帰らないと述べた。そこで元日ながら性交に及ぼうと思い至った。
お互い歯磨きをして真司が子ども時代に使っていた部屋に向かうと、すぐさまことに及んだ。舌を絡めたキスをする。お互い降雨ふんしているのが伝わってくる。早めに切り上げて、彼女の股間をまさぐる。喘ぎ声が聞こえる。随分相手のペースに合わせてやれるようになった。
「舐める」
 と愛美か真司のどちらか片方が言う。彼は服を脱ぎだす。そして彼女も。彼は思う。まるでこの時のために発明された物体を剝いでいるようだと。この感情はまさしく感動である。彼女が少しく遅れて脱ぎ終える。せわしなく手コキを3秒ほどした後に口に咥える。普通ならそっけないと感じるかもしれないが、それが逆によく感じた。はっきり言って上手いのだ。みるみる内に勃起した陰茎は自らが思考しているかのようである。彼女は口を離すと尋ねる。
「お願いしていい」
「何」
「目隠ししていい」
「え、どうやって」
真司は尋ねる。
「ブラ」
 と彼女は声を立てて微笑する。
「え、まじで」
 と、驚いたが、すぐに同意した。興味があった。
 彼女は、白の光沢感のあるブラジャーをしており、真司の頭に巻き付けると結びだした。ブラジャーは伸縮性に富む設計であり、真司は即座にゴムか何かの質感を察知した。襞のことである。そのまま愛美は片結びを施す。
「どう」
 愛美は尋ねる。
「エロい」
真司は答える。
「バックで入れて」
 両手を繋いでベッドにエスコートされる真司。真司はそのまま四つん這いになった愛���の腰に手を置き、彼女が陰茎を握り挿入を促した。
 気持ちよかった。今までで一番。彼は腰を動かす。出来れば彼女も楽しませてあげたいが、それにしても、がむしゃらな快楽である。目を覆うだけでこんなに違うなんて、と彼は察知した。彼はチャンスを無駄にしまいと思った。腰の動きを速める。まだまだいきたくない。ブラジャーの襞が気持ちよかった。そして、セックスしている自分と愛美の姿が見えた。そうだ、これは私と彼女だ。私と彼女だ。そのままフィニッシュした。
 真司は愛美の上にのしかかった。女の体はゆっくり体をどかす。ベッドにうつむけになった。一分。そして二分。時間は存在した。
「疲れた」
 愛美は尋ねる。
「うん」
 真司は答える。
「休もう」
 愛美は言った。
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kennak · 9 months
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526 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:06:56.24 ほら!あんた達朝よ~~!!!(ドタバタ) 暖房付けてあるから起きな!!(布団引っ剥がす) これ毎朝やられて毎朝母親に殺意沸いてたわでもあーた達にやるわ 朝よ!! 532 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:07:58.05 >>526 無視っ!枕乗せて暖をとる 539 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:09:40.78 >>532 ほら!!(枕強奪、パジャマの背中に冷たい手入れる) 何をこんなに酷い真似を朝からしてたのかしら母って… でもあんた達にやるわ! 549 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:11:31.31 >>539 身をよじって防御!(私が中学生の頃水かけて起こしてくださいと 担任に言われ母マジで実行したわキチガイ) 554 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:12:46.59 >>549 そこまで拒否体制取るならもう起きればいいのにw 559 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:13:36.68 >>554 ねwそれからちゃんと起きるようになったわw 565 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:14:38.96 >>559 母の勝ちねw 573 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:15:54.66 >>565 そうなるわねw 話題の体罰ガイドラインだとアウトかしら?w 580 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:16:42.10 >>573 体罰ガイドラインなんて無視で良いわよ あんなのに従ってたら猿が増えるだけだわ 581 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:17:13.78 >>580 まあほどほどね 586 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:18:11.12 >>581 武器は定規まで2回説教で三回目で武力行使ならセーフとかさ 597 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:20:08.44 >>580 常識のある親なら体罰ありかなと思う 620 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:24:16.90 >>597 そうねどこまでを体罰って言うか知らんけど体罰無しで子育てなんて無理だわ 私はね 危ない物触って咄嗟に手をペシ!ってのも体罰ならもうお手上げだわ 627 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:26:10.86 >>620 交通量の多い道路で手を繋ぐのを嫌がったりすると 両手を持ってバシンってしてたわ それもダメだったのかねぇとか思うし 何にしろ今子育てしてなくてよかった 644 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:28:41.47 >>627 体罰禁止って最近虐待死とかが増えてるからでしょ報道が ああいうのと普通の家庭の親を一緒にするからおかしな話になるのよ 658 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:30:57.91 >>644 そうなのよね ただ抑止力にはなるかなと思うからいい面もあるかなぁとも思うわ でも絶対禁止はないね体罰は必要な面もあるわ 676 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:33:20.92 >>658 難しい普通の親が愛情を持って子供のために手を上げる事と 虐待親が自分の気持のために手を上げる事をどう区別するのか  手を上げるだけが虐待では無いけど 718 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:39:09.79 >>676 自分で振り返ってみると体罰を受けたことって中学生以降父から 一度だけあるんだけどその当時も納得してたしそれがなかったら 非行に走ってたと思うわ親が怖いって大事よ それ以前の体罰はあったんだろうけど覚えてないわw 729 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:40:32.56 >>718 それは恵まれた環境だよー私なんてめちゃめちゃだった 735 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:41:02.73 >>729 だから親の感情としつけの体罰の線引きって難しいって事よ 737 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:41:41.67 >>718 そう!親が怖いっていうのが重要なのよね 何か悪さしたらしばかれる、でも何かあったら助けてくれる 昔と違って先生や親を舐めた子供が多いのよ 761 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:46:19.96 >>737 悪いことしたら怒られるけど大事にされてるとも思ってたから 自分比で��ょっと悪い事して初めて叩かれてこれまじでやばいってなった 記憶よw 740 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:41:51.85 >>718 私は高校まで年一度位はあったかな でもそれだけの事してたって自覚はあるから何とも 当時は悪い事する時親は怖くても 「一発殴られたら済むんだからやっちゃえ!」だったどうしょうも無いわ 770 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:47:26.63 >>740 どうしょうもないわねw親が大罰という切り札乱発しすぎたわ 私の夕食はカレーカードのようよw 790 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:50:34.63 >>770 高校にもなると親の平手打ち一発ぐらい何とも無くなるからねぇ…w やっぱ慣れってだめだわw 794 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:50:59.60 >>790 親父にも打たれたことないのに! 562 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:13:56.95 >>549 あら、私も母親に洗面器で水ぶっかけられたわ! 567 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:15:01.96 >>562 あれ本当に目が覚めるよねw ぎゃぁ!とえっ?と色んな感情だったわw 583 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:17:48.62 >>567 とりあえず鼻から水入ってパニックよw そのあと状況理解して母親に頭おかしいんじゃないの!?とマジギレしたわ お子様すぎて起きない自分が悪いと当時反省はしなかったわ 585 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:18:09.47 >>583 朝シャンね 574 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:15:56.85 >>567 濡れた布団の始末するのは母親なのに それでもそうやって起こしてくれるのも愛情だわね 592 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:19:19.57 >>574 そうそう今になってそれをやった母が正気かよと面倒な後片付けを 請け負ってまで学校に行かせようとしてくれてた気持ちに感謝したわw 610 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:22:54.08 >>592 そして食欲無くても無理やり朝食を食わせてくれてた事にも感謝ね グズグズ着替えしてたら味噌汁かけご飯を手に付きまとって来て ふとしたタイミングで ほれ!ほれ! って口に入れてくれてたりしてたわw もう中学生なのに 616 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:23:38.95 >>610 あなたよっぽどだったのね 何故か笑えなくなったわ 617 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:23:56.06 >>610 母性溢れるお母様ね、すごいわ 629 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:26:28.53 >>610 うちの母親みたいだわ あ…お姉ちゃん…? 752 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:45:13.07 知恵が付いて来ると体罰だって「親はここまでしかやらない」って 学習するからそれに耐えうる根性と体力がつくと悪さもするのよ 793 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:50:55.52 >>752 そこからはせめぎあいよ 歯磨きを嫌がる子に鬼が来るよ!って無理やりやってても 鬼なんていないって時期に気がつくわ 806 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:52:28.37 >>793 子供が大人に近づいて来た時にそれまでの子育て総決算みたいになるわね 812 名前:可愛い奥様:2019/12/09(月) 06:53:19.29 >>752 そこで影の薄い父親の出番よ! ああ見えてあいつラスボスだからねっていう演出をいかにできるか
親の感情としつけの体罰の線引きって難しい : 育児板拾い読み
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32j · 1 year
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2023/08/29
最終日、デザイン美術館と建築博物館、という昨日行けなかったやつを並べていくという感じ、朝少し友達の荷物を送るために集荷表を印刷しに図書館に向かう。そのあとのんびりデザイン美術館近くのパン屋に寄って朝飯にして、美術館へ。これが思ったより現代的なテーマの展示になっていて、面白かったのだけど多少の期待外れ感もあった、もっと家具とかテキスタイルとかの通史的な内容を期待していたのだが。とはいいつつ2時間半くらいかけてようやく見終わり、ショップに寄って悩んだ挙句本を買わなかった。そのまま郵便で友達の荷物��出すのに郵便局を探したのだけどやはり民営化されていて郵便局がなく、先に建築博物館を見ることに。予想はしていたが展示がかなり充実している、最初のデンマーク建築史の部屋だけで1時間くらい見たのではないか、オーディオガイドをずっと流していたからというのもあるが、その後上の展示室に向かい、途中ジムやオフィスが入居しているのも面白がりつつ、上の展示はまたコペンに着目した現代の都市問題に関する事例の展示、勉強になる。一つ全くマークしていなかった駅の展示があり、この後時間があるから行ってみようかということになる、ショップに寄ったがあまり目ぼしいものがなく、そのまま荷物を送って駅に向かうことに。結局キオスクみたいなところで郵便事業も委託しているところを見つけて荷物を送り、地下鉄でさっき展示で見た駅へ、新たに開通した路線の終点で、思いがけずタイルや造形がこの間見たガソリンスタンドのオマージュになっていた。わりにじっくりみて、もう最後は一杯バーで飲んで帰ろう、となって中心部に戻り、一番古いと言われているバーへ、ちょうど300周年らしい、チューリッヒ価格のアペロールを舐めて、ケバブ屋に寄って夕飯にして空港へ向かうことに、このケバブ屋が異様に美味しかった。空港に着いてみると飛行機が遅延する予定になっており、空港での乗り継ぎが1時間しかないのでかなり焦る、まあ待っているしかないのだけど、空港でゲートがわかるまで1時間半くらい待ち、結局バーゼルからの終電に間に合わない感じになった。駅にウーバーを呼び、1時間半遅れで搭乗、寝ていたらちょうど着陸するところで、案の定間に合わなかった、とりあえず、ということで国鉄駅行きのバスに乗って駅に向かい、仕方ないのでその場でウーバーを呼べそうだったので呼んでチューリッヒまで乗る、信じられない値段したが背に腹はかえられない、友達のフラットまで乗って、ロビーで仮眠して始発を待つことに、歯を磨いたりして2時ごろようやく仮眠。
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aoi--zine · 1 year
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夕すぎより降り出した雨は、刺すように続いている。私は歩いているが、すっかり濡れた服を着ながら、今すぐに脱いでしまえといった強引な気持ちにもなるけれど中々にそうはいかない。それは何匹か、しかしかなり多くの蟾蜍が、蛞蝓が、まいまいなどがが皮膚の至る処で図太い居眠りをしているのに一匹ずつそれらを引き剥がすような膨大な作業を想像し、諦め私はただ、今の私を犠牲にし、今の私をただ受け入れるしかないように思えるからだ。散るような雲が右から刻々と形を変えて、左へ行っているのに気がつき、漸く雨も止むようだと気持ちから先に晴れてゆく心地もしている。しかしそれもどれ程後のことなのかわからない。それならばなお、繰り返し、今の自分がどうであるかということを咀嚼する様に認めてやっと、時間というものを意識せずに済むのだ。それでも、それでもやはり私は、遠からぬ未来、白雲の隙間を縫って私にぶつかって来るような、無遠慮な太陽を全身で浴びているところを想像し、正確に言えば硝子のことを思い浮かべてこの妙にじっとりとした生活を見送るのである。
大きな夢を見ている若者たちは、そのため、働かなくては当日ですら暮らしていくことも叶わない。朝から働き、夜まで働き、まして夜から働き、二十五歳の、眩しく、透明で美しい時間は長方形の皺寄った、手の黒くなる様な円形の輪郭を与えられ、実際に我々の手中からこちらを見つめている。いや、違って見つめているのは私か。何か言いたげに、それでいて何も言わないかつて時間だった金は、甘い味がする。貴様も舐めてみるといい。少女の股の若々しく酸い味や、明後日食う肉脂の味、布団で鎮座する、安全な午睡の塩っぱい涎の味が、一切合わさり甘い味がする。酒は旨いが、苦労した金で飲む酒は殊更である。気がつくと私や、彼らは便器の中を覗き込んで、貴様に向かって叫ぶみたいにして、私たちしか知らない言語で「殺してやる」と、繰り返し、また繰り返す。目に浮かぶものが涙でないならあれは何か。それは彼方である。海水を掬って、掌の隙間から零れた点滴を逆さまに貫通して来た楽園が尖って、両目に突き刺さっている。時系は最早無意味に右へ行き、過去へ戻っていく。そこに立っているのが、せめて自分の愛する人であればいいと、立て掛けられたような依代に両肩をだらし無く預けて、真っ白のエネルギーを屑籠に堆く積み上げていくのである。
「今日は大変でした。私には黄色がいる、それは高木くんも承知のことかと思われますが、とにかく私の彫刻を買いたいって言ってしつこいやつがいたのです。私は一万でなら売ると何度も言いました。そうしたら急にあいつ、自分のポートフォリオなんて取り出してルックザットワーク!なんて言って結局自分の作品の話をしたがるんですもの。私はすごいね、かっこいいねなんて適当おべっかこいてたんだけど、あの手のやつには珍しくそういうのに聡いんだな。どの辺がいいだとかなぜそう思ったとか、ねちねち聞いてきてさ。俺はそれに説得力のあるようなこと言ってやり過ごしていたら今度はあんたの作品を見せなさいよっつって、見せたらこれを買いたい、一万でなら売る、私の作品を見ろ、この順を三繰りくらいしてたのさ?」
「ああ」
「するとベイビーがこっちに来てお友達?とかって聞くから俺は仕方なく、俺の彫刻が買いたいんだって説明してあげて、話の流れでさ、いや俺もわざとらしいとは思ったよ。けどとにかくベイビーは俺の彼女なんだってそいつに言ってやったらそいつ、I already know だなんて冷たく言い放った。冷えたね俺、いや熱かったね、あいつが放った言葉がベイビーの眉間に跳ね返って火花散らしてた、そんな感じだった」
私は自転車を押しながらそのことについて考えるのだが、ケイが本気で言っているのか、冗談として言っているのか分からない。結局何も言えなかった。ちょっとコンビニと言い残し、蛍光の直方体に吸い込まれていくケイの背中だけ妙に暗かった。ケイが私に追い付く前に自宅へ辿り着いた。シャワーを浴びて部屋の戸を開けるとケイは私の部屋で火のついた煙草を咥えて、熱心に何かをノートに描いていた。骨董市に一緒に行った時に買った、白い表紙に古い紙のノートで、背表紙にローマ字で論外と書かれた瀟洒なノートで、私はそのノートが気に入っている。なかには良いものしか描かれていないからだ。ケイのまえがみを潜って自由な煙は、次々に形をなくしていき、シェードの下で行き場のなさそうにうろうろとしている。いつになったら私は正直になれるのだろうか。ケイは決してノートを私に見せようとはせず、ただ黙りこくって真剣にノートを埋めていた。
つまり145番辺りで。なんて言って通じる者たちの間には不思議な了解がある。それは、今生きているのが何らかの偶然の加減だということである。
我々は109番と、110番に腰掛けて順繰り根元まで吸い干した煙草を海に投げ捨てていた。水平線は燃え、そして暗闇に溶けていった。
「昔付き合っていた女が、女の部屋で知らない男と寝ているのを見た時に私が何を思ったかわかりますか」
兎の瞳のように白々しくルークはそう私に問うた。
「私はすぐさま自分を客観したのです。きっとそれがよくなかった。自分の身体を盾に後ろ図去し、精神として事実を見守ったのです。言いたいことはわかりますか?」
恐らく、と答えて一際高い波が私の履いたズボンの裾を染めた。私は反射するように体勢を変えた。何となくそんな自分を恥じて、失礼と言った。ルークは続けた。
「精神は傷つきません。観察するだけですから。ただし私の精神が私の身体に収まっているなら話は別で、点のような隙間を満たすのが悲し��や怒りです」
「喜びも同様ですか」
「はい、喜びもまたそのようです」
「だとしたら愛はどこにあるのですか」
「愛は在るものではなく、探すものではないですか?あなたがいま尋ねたように。目の前にあっては既に愛ではないはずです。浮気や不倫は簡単ですが、愛は難しい。空気を抱くのにも似た曖昧な理想の中浮気や不倫は最高として形を取ります。しかし愛は既にそこにあるから、既に愛ではないというジレンマを常に抱えている。私はそういった試みのような関係性に疲れたのでしょう。両方とも完璧ではないが、両方とも中々良いということに甘んじて、常に自分自身を防いでいるのです」
しばし独白が続き、私は思い切って口を開いた。
「何からですか」
愛からです、とルークは言わずに私の挑発を躱す余裕が彼の諦めの堅さを伺わせて私は悲しくなった。
「私は硝子の為なら傷つくことができます。私を笑いますか」
ルークは私に対して何も言わなかった。爪に電話をかけると言って、テトラポットを伝ってどこかへ行ってしまった。
57
沈黙の扉を開けると、ケイと黄色と、ルークを除くラタンタラの連中が下品に笑っているのを横目に沈黙のマスターが仕方なくグラスを磨いていた。私はカウンターの右端に座ると、驚くべき一、二の間でアイスコーヒーが給仕され、マスターは何もなかったようにまたグラスを磨き始めた。そのグラスは既に綺麗だよと声をかけると、汚くはないだろうねと言われ、その言葉の意味を考えた。マスターは思い出したようにこちらに急いで駆け寄って「あ、深い意味なんてないよ」と言ってまたグラスを磨き始めた。
「やっぱり僕は紙が好きですね、紙でないと見えない景色があります」とケイの声が聞こえる。
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yuushiyou · 2 years
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リリイ・シュシュとか浜崎あゆみとか… 最近の音楽の話もしないとなーとは思うのですが、なんかありますか(教えて) 舐達磨が2年の沈黙を破って新曲をユーチューブにあげてましたね~激渋でした。 イベントでいえば来年2月25日に漫画でお世話になってるミヤクラ(@miyakura385 )さんが! 3年の沈黙を破ってイベントを開催するそうですよ~題して「ミヤペッコ」 本来は漫画じゃなくてアニソンDJイベントの集団ですからね!予定あけといてよ~ みんな沈黙も破っているので僕も…沈黙は金!金なの!? #今日の一画 #イラスト #ブログ #1日1絵 #イラストグラム #漫画家 #ゆうしよう #岩手県 #子育て #女の子 #ティータイム #三つ編み #illustration #drawing #art #それではまた明日の一画で https://www.instagram.com/p/CmEH7H8PB65/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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