虚子自選揮毫『虚子百句』を読む Ⅰ
花鳥誌2024年1月号より転載
日本文学研究者
井上 泰至
「恋の季題」は材料も尽きてお開きとしたが、書き物は続けてほしいとのお話だったので、『虚子百句』を私なりに読んでいくことにしたい。
まず、本書の成り立ちや、おおよその性格を説いて、なぜこの書物を丁寧に読んでいくことにしたのか、その理由をあらあら述べておきたい。
本書は昭和三三年、すなわち虚子の亡くなる前年の自選句集である。京都の便利堂からの依頼を受けたもので、短時日の間に選んだものであるから、本書の価値は、ある程度割り引いて考える必要はある。が、ともかくも虚子が、自分の代表作と認めた百句だったことは間違いない。
選句の基準については、追々検討を加えていくが、まず揮毫しやすく、たびたび揮毫してきた句であったことは、序で虚子自身が明らかにしている。本書は、虚子の揮毫を写真で掲載し、五十句ずつを高濱年尾と星野立子が分担して、簡単な句の評釈をつけるという趣向のものだった。年尾の跋文によれば、虚子も事前に二人の文章を検したという。
本書の企画を持ち込んだ便利堂は、明治二十年創業の書店兼出版社である。コロタイプ印刷機を早くに導入し、美術書の出版で信頼を得た。岡倉天心が創始し、今日でも美術史学の権威的雑誌の位置を保っている「國華」は、便利堂の図版印刷の高度な技術が遺憾なく発揮されたものである。
四代目店主中村竹四郎は、国宝級の貴重書の複製印刷をも数々手がけ、『虚子百句』刊行の翌年には文化功労者として表彰されている。虚子の字は、それ自体が俳句文化の遺産としての価値を持つ、と認識されていたわけである。
つまり、主役は百句のみならず、その揮毫でもあったわけで、この点には留意しなければならない。書は、運筆から句の呼吸や中心点を確認できる。同じ字であっても、楷書か行書かといった書き分けがあれば、それは句の眼目ともなる。
一例を挙げよう。小諸市立虚子記念館に残る十二ヶ月十二句の揮毫を屏風に仕立てたものは、展示の目玉だが、「心」を詠んだ句が三句ある。
鶯や文字も知らずに歌心 虚子
二三子や時雨るる心親しめり 同
我が心ある時軽し罌粟の花 同
このうち三句目のみ「心」はきちんと楷書で書かれ、他の二句はややリラックスした崩し字となっている。三句目は愛児六を失った悲嘆の中で詠まれた句だからである。書道家に聞くと、「心」の字のバランスは、筆をとる者の「心」を反映するのだと言う。
こうした鑑賞の醍醐味も『虚子百句』にはあることが、当然予想される。年尾の跋文によれば、この頃の虚子は眼が弱って、それが字に出てしまっている、という。確かに、青年期・壮年期のそれから比べ、運筆の力や字配りを焦点化する眼の力の衰えは隠せない。それでも、修練とは凄いもので、序文の虚子自身の言によれば、百句の大方は一、二時間で揮毫してしまったというから驚きである。字の味わいも、私の能力の範囲で解説を試みたい。
本書の構成は、春夏秋冬・新年の部に分かれ、各部の句の配列は、成立順となっている。従って明治・大正・昭和と万遍なく句が拾われている。『百人一首』が古典和歌そのものの粋であり、歴史でもあるように、『虚子百句』も虚子の句業の入門書にして到達点でもある。これが本書を読む何よりの理由である。
本書の装幀を担当した福田平八郎(一八九二〜一九七四)についても、���単に触れておこう。虚子との縁は、『虚子京遊録』(昭和二三年)『喜寿艶』(昭和二五年)に続き、これが三度目である。
大分出身で、上村松園や竹内栖鳳も出た京都市立絵画専門学校を卒業。京都日本画画壇で重きをなす。トリミングやデザイン感覚に秀で、書物の装幀も得意とした。『虚子句集』の竹の絵は、自家薬籠中の画題であったと考えられる。
本書は二〇一〇年、岩波書店から復刊された。解説は東京大学教授であった、日本近代文学専攻の野山嘉正が担当した。
最後に一言。平成期、伝統派で、虚子句の解説つき選集といえば、稲畑汀子氏の『虚子百句』が定番だった。虚子自身の選句とは違ったところに新味を出した素晴らしい本だが、時に稲畑氏らしからぬ、非常に硬い内容と文章の評釈があるのは惜しい。この連載は、あくまで虚子の自選に立ち戻り、虚子句の成立事情と、選句の背景を平易に語ることに徹したい。ただし、この自選句集の性格上、私の虚子観・俳句観が問われることは言うまでもない。
1 美しき人や蚕飼の玉襷
初出は明治三十四年四月三十日の新聞『日本』。季語は「蚕飼」。蚕はふつう四月に孵化して繭籠る。
初出では「蚕」の題で内藤鳴雪・坂本四方太・河東碧梧桐・佐藤紅録らの各三句も載る、題詠句である。虚子の他二句は〈蝋燭の灯影に白き蚕かな〉〈蚕飼ふや年々ふやす桑畠〉。『新歳時記』にはこの句を採用せず、写生句らしい〈逡巡として繭ごもらざる蚕かな〉を載せたか。
蚕は食欲旺盛だ。食べ残した桑やフンは蚕網(さんもう)を使って取り除く。蚕は眠る。睡眠と脱皮を四回ほど繰り返して成長すると、絲を吐き始める。ここで蔟(まぶし)という仕切りのある箱に移す。繭籠らせるのである。絹糸を吐き、繭を成す様は、実に神秘的だ。春の陽が漏れてくる中、吐き出されたばかりの絹糸は光そのものである。この過程に、ひと月ほどはかかる。
蚕網をかけ、桑を与えると、蚕は網目を通り上にあがる。蚕網の下は蚕のフンと桑の食べ残しが残る。網を上げると、蚕とフン、食べ残した桑の分離ができる。蚕の成長に合わせて網目の大きなものへ変えながら使用する、といった具合である。丁寧さと経験が要求される女性の仕事である。
養蚕は、明治期日本の主要産業だった。欧州では産地の南仏で病害が発生し、需要が高まったのである。巨利を成した者も多い。出荷は横浜が多かった。
女性は襷掛けで、髪も縛る。明治期の浮世絵等を見ると、襷の色は赤が代表的である。かの富岡製糸工場では、技術のある女工は赤襷をして周囲から尊敬されたという。
国を挙げての養蚕業振興を宮中も率先して奨励し、皇后美子が手ずから養蚕を行い、浮世絵などで宮中養蚕が喧伝された。皆赤襷で、髪はおすべらかし、すなわち、後ろでまとめた髪に「長かもじ」を継ぎ、水引や絵元結などを掛けて、長く垂らしたのである。
結髪の問題にこだわったのも、襷掛けの女性は、皆髪を結ったり、挙げたりして、うなじがあらわになる点が一句の焦点だと考えるからである。つまり、「美しき人」の美しさの拠って立つところは、「襷」に暗示される、黒髪と白いうなじだったのだ。
「玉襷」という言葉は、『万葉集』以来ある言葉で、これ自体一種の神々しさを醸し出す。『虚子百句』の評釈で、年尾が宮中養蚕を詠んだと解したのも一理ある。しかし、もっと重要なのは、「玉襷」は「うなじ」の連想から、大和の畝傍山を呼び出す決まり文句だったことの方である。謡曲の「恋重荷」に用例がある。虚子がこれを知らないはずはない。
蚕と繭の「白」と、後れ毛を残したうなじの「白」の連想が、この女性の「美し」さを支えるものだったと考えたい。虚子は、和装の女性の髪にはかなり執心した。
「まあ旦那でいらしつたんですか。どなたかと思ひましてね。お断り申しましたですけれど何だか気になりまして、一寸御挨拶だけに。どうも姉さん有難う。姉さん有難う」と二人に挨拶して末座に坐つたまゝ一寸こぼれた鬢を掻き上げる。
小光は総髪の銀杏返しに結つてゐるのが仇つぽくて、薄つすらと白いものゝついてゐる額の広々としてゐるのも美しい。 (『俳諧師』)
小光のモデルは、女義太夫の竹本小土佐で、虚子は彼女の語りがかかる東京中の演芸場へ出かけ、追い回したのであった。虚子の眼裏に焼きつけられた美しさは、挙げた髪やこぼれた鬢にあった。
谷崎潤一郎も言っている。女性美の焦点は首だと(『陰翳礼賛』)。和服で身体が露出するのは、首・手先・襟足だ。首は細く長くなければいけない。「猪首」という言葉を想起すればよ��。肌は白くなければいけない。そこにうなじの後れ毛が色気を呼ぶ。
「玉襷」はその呼び出しであり、それは説明しないことが肝要だから、「美しき」とだけ冒頭に置いて謎を掛けた。だから、『喜寿艶』でも、この句については、木で鼻をくくったような説明しかしていない。
完全な主観句で、実際にそういう女を見たのか、絵の中の女か、記憶の中の女か、そんなことはどうでもいい。小説家志望で主観派が本質だった虚子らしい、冒頭の一句なのである。『虚子百句』は『新歳時記』のような教育的意義を取り払った、「作家」虚子の選集だった。
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井上 泰至(いのうえ・やすし)
1961年京都市生まれ
日本伝統俳句協会常務理事・防衛大学校教授。
専攻、江戸文学・近代俳句
著書に
『子規の内なる江戸』(角川学芸出版)
『近代俳句の誕生』 (日本伝統俳句協会)
『改訂雨月物語』 (角川ソフィア文庫)
『恋愛小説の誕生』 (笠間書院)など 多数
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手記(持ち出し厳禁)
おっぱいもの。大きさは色々。全部で17k文字程度
Case1-女子高校生(二年生)
7/21、14時ごろに制服で来店。顔ほどの胸をパンパンに張っていることから制服も合っていないのであろう。その制服を脱ぐと今にも壊れそうなJカップのブラジャーからおっぱいが溢れ出ていた。彼女の胸に合うブラジャーがどこにも売ってなかったらしく、アンダーを大きくしたブラジャーをつけていたと言う。採寸の結果、バスト119センチ、アンダーバスト69センチのQ カップだった。「こんなにピッタリ合うブラジャーは久しぶりです」と言って退店。その際、制服も新しいのを買ったほうが良いと助言をした。
Case2-女子中学生(一年生)
7/22、午前中に来店。身長140センチにも満たない小柄な体でありながら大人も顔負けの胸が服の中から主張していた。そんな彼女の体に合うブラジャーは無く、服を脱ぐとアンダーがブカブカで全く胸には良くない影響を与えていた。採寸の結果、バスト92センチ、アンダーバスト59センチのJ カップであった。退店時、「これからも大きくなっていきそうで不安な彼女に、どこまでのサイズがあるんですか?」と聞かれた。大丈夫、当店はどんなサイズのブラジャーがありますよ。
Case3-主婦
7/22、先の中学生の後に来店。身長は145センチ程度の小柄な方。元々はH カップ程度であったらしいが、妊娠を機にずんずんと膨乳。服を脱いでもらうと他店で買ったであろうP カップのブラジャーが、悲鳴を上げながらおっぱいを支えていた。採寸の結果、トップ121センチ、アンダー61センチのV カップであった。「もっと早くこの店を知っていれば」と言いながら嬉しそうに微笑む彼女はコロコロとして可愛らしい。扱うサイズがサイズだけに、知名度が低くて申し訳ない。「またお願いします」と言いながら退店なされた。
Case4-女子高校生(三年生)
7/29、閉店間際に来店。自分の胸に相当な自信を持っているものと見える、制服をはだけさせ、共に来店なさった男性に谷間を見せつけていた。採寸の結果、トップ118センチ、アンダー71センチのP カップであった。退店時、「どのサイズまであるの?」と聞いてきたので、「上限はありません」と答えた。すると「Z カップとか?」とニヤニヤしながら聞いてので、「過去にはZ カップでも足りないお客様がいらっしゃいました」と言うと、声を上げて笑って「嘘でしょ」と言った。本当です。
Case5-小学6年生
8/16、正午過ぎに両親と共に来店。細身で、胸だけが異常に飛び出している体型。身長は平均的。始終無口で、やりとりは両親を伴わなければならなかったが、こういう子は少なくない。胸の成長に心がついていけてないか、それともいじめられているか。どちらにせよ、こういった子をなんとかしたいがために私は店を作った。採寸の結果、トップ108センチ、アンダー52センチのS カップであった。「よかったな。ようやく合うのがあって」と父親が言った時の嫌そうな顔、しかしこれまで体に合いもしないブラジャーから解き放たれた開放感が滲み出ている。最後に、「あの、私の胸、どこまで大きくなるのでしょうか」と尋ねられた。「大きくなる人はなる人はなりますし、ならない人はなりませんから、なんとも申し上げられません。大切なのは、どれだけ嫌いであっても体を大事にすることです」と答えた。過去の経験からすれば、彼女はまだまだ大きくなるはずである。
Case6-大学生
8/17、夕方来店。学祭のミスコンで優勝経験があるほどの美貌を持つ女性であるが、生理の周期に合わせて2カップか3カップほど上下してしまうので、なんとかしてほしいとのこと。胸を小さく見せるブラジャーを着けていたため、サイズを見誤りそうになった。採寸の結果、この日はバスト108センチ、アンダー68センチのM カップであった。希望は一つのブラでK~N カップまでをカバーし、なおかつ胸を小さく見せたいとのことだが、果たしてどうしたらいいものか。後日再来店してもらい、試作品を渡した結果、しばらくして「これです! 私が望んだものはこれです!」と笑顔で私の前に現れた。退店時、「大きな胸は魅力的ですよ」と言うと、「でも彼があんまり好きじゃないですから」と述べた。彼女から得た経験は、品質の向上に大いに役に立つだろう。
Case7-アイドル
8/20、お忍びで来店。巨乳が売りのアイドルとして活躍中の彼女の体型は言うまでもない。テレビで見るような弾けた性格はただの仮面なのか、非常に落ち着いた物腰である。採寸の結果、トップ99センチ、アンダー68センチのJ カップであった。L カップアイドルとは名だけらしく、話を聞くと、あと1センチでも胸を大きくしたいから、出来るだけフィットしたブラジャーを着けたいと言う。「もう私のおっぱいは大きくな��ないのでしょうか」と言う辺り、人の悩みとは様々である。試着の際、「これすごいですね、今までのブラジャーとは全然違います」と、胸にカップを当てた段階で言った。店内に展示してあるブラジャーは取り込んでおくべきであった。
Case8-主婦
8/22、夫とまだ赤ん坊の子と共に来店。体型はややふっくら。背が高く、試着室のドアに頭を打ち付けていた。採寸の結果、トップ106センチ、アンダー75センチのI カップであった。とにかく母乳の量が尋常ではないらしく、2、3カップ上のブラジャーにタオルごと詰め込まなければ、染みだして足元に水たまりを作ってしまうのだと言う。そこで知人の協力を仰いで専用のブラジャーを制作。退店時、「授乳期が終わるまでお世話になります」と語っていた。
Case9-グラビアアイドル
8/31、制服姿で来店。現役高校生というのが売りだそうだが、大人びた顔立のせいで全く売れていないと言う。採寸の結果、トップ89センチ、アンダー63センチのG カップであった。客の平均からすればずいぶんと小ぶりである。「中学生の時から全然変わってなくって」と自信なさげな姿を見せるので、二十歳くらいから大きくなることもあることをお教えた。「大切なのは気持ちの持ちようですよ」と言うと少し気持ちが和らいだようであった。「もし、大きくなったらまた来ます」と言って退店。
Case10-無職
こればかりは私も驚かざるを得なかった。9/1、午前中に電話があり、人に見られるとまずいですから、閉店してから訪れてもいいですかと仰るので、相当の事情があることを察し、午後10時に来店なさるようにと伝えた。店先の照明も落としてお待ちしていると、一台のワゴン車が停まったので、扉を大きく開けて招き入れた。
客は一人の可愛らしい少女であった。その胸は床に着くほどに大きく、近くにあった椅子を潰してしまうほどに重く、青色の巨大なワンピースを身につけていたが、それでもみずみずしい色のたわやかな乳房が見えていた。歳は16、7であろう。試着室に入らないので、店を締め切ってその場で採寸すると、トップ724センチ、アンダー62センチであった。ブラジャーを制作するために、胸板から乳首までの距離、乳房周りなどを測定したが、どれも驚くべき結果となった。これらの結果は別のファイルにまとめてある。「もう小学生からブラジャーを着けられてないんです」と言った彼女は、近々もらわれていく身として身なりを整えたいと思って来店したと言う。「本当に、どんな大きさのブラジャーでも作っていただけるんですか?」と心配そうな顔をするので、「もちろんでございます。私に不可能はありません」と自信満々に答えたが、この巨大なおっぱいである。制作に一ヶ月はかかった。並のブラジャーの作り方では強度が足りないからと言って、分厚くするのみではいけないことをこの時初めて知った。「わっ、すごいです! 久しぶりのブラジャーがこんなに素晴らしいものだなんて、もっと早く来ていればよかったです」と、喜ぶ彼女の顔はどこか儚げであった。持ち帰れたブラジャーは、今しがた着けたばかりのものだけで、残りは郵送することになった。「ところで、服もこうやって作ってくださるところはございませんか?」と退店時に聞いてきたので、同様の目的で店を構える知人を紹介した。以降、度々訪れてはブラジャーを買ってくださっている。
Case11-大学生
9/6、続く二人の友人と共に来店。他県にある女子大の生徒だと自身を説明した。細身で、長い黒髪をストレートにまとめあげて、和装がこよなく似合いそうである。「でもこのおっぱいに合う和服なんてないし、作ったら高いし、……」と言う声を聞きながら採寸。結果は、トップ138センチ、アンダー64センチの2Z カップであった。珍しいことに、試着した一番最初のブラジャーが最も体にフィットしていたが、「よく妊婦さんと勘違いされるから、もう少し持ち上げてくれるブラジャーはありませんか」と言うので、結局色々と試した。採寸の際に気がついておくべきだった。
Case12-大学生
9/6、先の大学生と共に来店。いかにも大学生らしい外見。体格はややぽっちゃりか。背は平均的。自身のおっぱいに自信があるらしく、胸を強調するような衣服を身につけていた。採寸の結果、トップ140センチ、アンダー72センチのX カップであった。「やった。また大台に乗っちゃった」と、はしゃぎながらブラジャーを試着。時折、先の子の2Z カップのブラジャーを手に取ってしまって悔しそうな顔を浮かべる。「くそ~、なんだよ2Z って。こちとら真剣に育乳に励んでるのに~」と、文字通り乳繰り合うのはやめていただきたい。
Case13-大学生
9/6、先の大学生と共に来店。どういった経緯で連れて来られたのかは分からないが、実に平均的な胸のサイズである。店内に入ってから、ふらふらとあちこちを彷徨い歩くので、試着室に促したが、そこでも大人しそうに座って、居心地が悪そうなので、「よければご一緒に採寸いたしましょうか」と尋ねると、「でも、こんだけしかない私のバストを測っても、意味が、……」と答えるので、「あります、あります。女性のバストは自分の子供のようなものです。どんな形をしていても意味がないことはありません」と言って、少々強引に採寸。結果は、トップ84センチ、アンダー65センチのD カップであった。「えっ、D カップですか? ずっとB だと思ってました」というのはよくあることである。バストの測り方は間違えてはならない、ランジェリーショップの店長として改めて実感した。
Case14-小学4年生
9/13、母親と共に正午ごろ来店。小柄な体格のために、上半身が全て胸である。顔は小造りで可愛らしい。ブラジャーもさることながら、着ているものも有り合わせのシャツなので、破れそうなほどに張っている上に、脱ぐのも一苦労である。採寸の結果、トップ119センチ、アンダー48センチのZ カップであった。小学4年生でこのサイズは実に珍しい。他にも色々と測ったので、別途ファイルを参照。ブラジャーの大きさに呆気に取られている母親に話を聞くと、「夏休みに入ってから突然大きくなってしまったんです」と答える。たった一月ほどでここまで大きくなることはたまにあることだが、念の為に専門の病院を紹介した。「次は制服を買いに行きます。ほら、行くよ」と言われて手を繋いで退店。
Case15-元女優
9/25、午前中に来店。出産の後引退したとの噂が各紙出回っていたが、真実は胸が大きくなりすぎたために、どうしても仕事が回ってこなくなったからだと言う。胸以外の体型は記憶と同じであった。スラリとした足に、美しい瓜実顔。採寸の結果、トップ127センチ、アンダー69センチのT カップであった。出来上がったばかりのCase-10の方のブラジャーを見て、「これ、もしかしてブラジャー、……ですか?」と訝しんでいた。「なんだか、このくらいの大きさで悩むのも馬鹿らしくなってきました。もう一度、あの世界に飛び込んでみます」と決意を新たにしたので、後押しをした。
Case16-コスプレイヤー
10/3、午後に来店。非常に身綺麗な方。胸元はさほど大きく膨らんではいないが、なぜか存在感を感じた。衣装を作るために、正確なスリーサイズが必要とのことでウェストとヒップも測定。結果は、トップ108センチ、アンダー71センチのL カップであった。「あれ? L カップ? 自分で測った時はK カップだったのに」と言うので、これまで着けていたブラジャーを見てみると、K カップだったので、急遽試着。「ああ、たしかにこれはつけ心地がいいですね。買って帰ろうかな」と言って、実際に購入して退店なされた。
Case17-中学生(二年生)
10/12、兄と共に夕方ごろ来店。体つきはやや細身ながら、胸が大きすぎるために服の丈が足りなくなっていた。大のお兄ちゃんっ子であるらしく、傍を離れようとしないので、共に試着室まで来てもらい採寸。結果は、トップ121センチ、アンダー63センチのU カップであった。「U カップか、……すごいな」と兄が言うと、「お兄ちゃんが大きくしたんでしょ。責任とってよね」と言うので訳ありだと見える。「重たいのはどうにかならないですか」と聞いてくるので、「そうですね、お兄様に支えてもらってください」と冗談で言うと、「ほらお兄ちゃん。店員さんもこう言ってるよ。これからはおっぱい持ってよね」と本来の意味で乳繰り合うので、蚊帳の外になってしまった。「これからもよろしくおねがいします」と支払い時に兄が言って退店。
Case18-中学生(三年生)
10/16、昼過ぎに来店。部活帰りなのか、随分とラフな格好である。背が高いので聞いてみると、バスケットボールをしているとのこと。「それで大変だから来ました!」とはっきりとした声で言った。採寸の結果、トップ112センチ、アンダー68センチのN カップであった。その際、外したブラジャーのホックとストラップのつなぎ目がほとんど破れかけていたので、改良に改良を重ねたスポーツブラを勧めた。退店時、「何もしてなくても胸が痛くてしかたないのですけど、これって一体なんですか」と聞くので、「成長痛ですね。胸の成長が止まると収まりますよ」と言うと、「ま、まだ大きくなっちゃうんですか。……バスケ出来るかなぁ」とつぶやく。「ぜひまたいらしてください。スポーツタイプのブラジャーは目下改善中ですので、もっと大きくなっても大丈夫です」と安心させた。事実、スポーツブラはまだまだ改善の余地がある。
Case19-中学生(二年生)
10/25、兄と共に夕方ごろ来店。先のCase17の方と同じである。この二週間ほどでさらに大きくなったのか、以前購入されたブラジャーから胸が乗り上がっていた。「いやー、……その、あはは、」とお茶を濁されるのはなぜだろう。採寸の結果、トップ134センチ、アンダ��63センチのY カップであった。「うえぇ、……Y カップ」「本当に成長が止まらんな」「お兄ちゃん、Z カップになったら約束どおり、……ね?」「はいはい」「あ、なにそのやる気ない返事!」「はい」「よろしい。」相変わらず中の良い兄妹である。「まだ大きくなりそうなので、もう少し上のサイズのブラジャーも購入されますか」と提案して兄が乗ったので、2Z カップのブラジャーも同時に購入して退店なさった。ところで、後ろを向いた瞬間にこっそりキスしてたの、バレてますよ。
Case20-無職
10/26、弟に引きつられて閉店後に来店。「その節はありがとうございました」と弟が言うのでよく見てみると、数年前には常連だった女性であった。その頃の彼女は全国でも有数の高校の生徒で、朗らかでユーモアがあり、胸のほどはバスト130センチ、アンダー66センチのV カップだったのだが、ある時から急にばったりと来なくなったのである。「それが、色々ありまして、引きこもっちゃったんです」と弟が言う。胸は傷だらけであった。「ど、どうしたんですか、この傷は」と驚くと、「えっと、いじめられて、それで嫌になって、……」と小さくなりながら答える。「それは辛かったでしょう、この傷があなた様の心の傷だと思うといたたまれません。しかし、それでもこのおっぱいは美しい。こんなにきれいなおっぱいは、こういう職をしていても全く出会えません。どうか、大事になすってください」と言うと、少しだけ笑顔を見せた。採寸の結果、トップ187センチ、アンダー76センチであった。こういう時に在庫があるのが私の店である。いくつか試しているうちに雰囲気がどんどん和らいでいった。「これで弟ちゃんに支えてもらはなくてもよくなっちゃったね。残念?」「え? いや全然」「嘘。昨日も夜中に忍び込んで揉んでたくせに」と姉が言った時の弟の顔、この世の終わりのようだった。姉弟揃って礼を述べて退店。訳あり兄妹の次は、訳あり姉弟である。
Case21-神職
11/3、午前中に来店。立ち振舞と黒い髪の毛が並々ならぬので聞いてみると、とある神社の巫女だと言う。ずっと昔から胸が大きくて巫女服が似合わないのが悩みの種なので、和服専用のブラジャーをご希望なさった。採寸の結果、トップ117センチ、アンダー67センチのP カップであった。和服のためのブラジャーは、Pカップからサイズ展開をしているため、危うく提供できないところであった。「そんなに大きい人も、この世に居るんですか。えっ、じゃあこれらも売れるんですか」と試着室にずらりと並ぶブラジャーを眺めながら驚いていた。これからはP カップから下のサイズも展開することにする。
Case22-風俗嬢
11/5、正午ごろ来店。ぼっちゃり��した体型だが、愛嬌がある方。店内に展示してあるブラジャーを見て、「こんなバカでかいブラジャー作る意味あるの?」と聞いてきた。あるのですよ。採寸の結果、トップ112センチ、アンダー76センチのK カップであった。試着の際、あまりにも粗末に自分のおっぱいを扱うので、注意したところ、不機嫌に。結局K カップのブラジャーを一つ買って退店。
Kカップ
Case23-風俗嬢
11/6、午後来店。開口一番に、「あははは! 本当にある!」と、店内のブラジャーを指差して笑った。採寸中も前の客が試したブラジャーを見て笑っていた。採寸の結果、トップ109センチ、アンダー72センチのL カップであった。「一体どういう人がああいうのを着けるっていうの?」と聞いてきたので、ぼやかして「様々です。下は小学生から上はご年配の方までいらっしゃいます」と答えると、「は? 小学生?」と固まってしまった。何も驚くことではないですよ。
Case24-AV 女優
11/7、午後来店。背格好は平均そのものであるが、ひどく派手な服装なので、入店前から目立っていた。店内のブラジャーをしげしげと眺めてから、「私、O カップなのですけど、ちゃんと小さいのも用意してます?」とわざとらしく聞く。採寸の結果、トップ114センチ、アンダー68センチのO カップであった。試着自体はすぐに済んだが、その際、「あれも試していい?」と、先程眺めていたブラジャーをねだって試し始めたので、意外と時間がかかった。「うわっ、でかっ」と言ながら、自分の胸に合わせたり、肌触りを確かめたりするのが特に時間を食った。「でも、ちゃんとしっかりしてるってことは、……」と目配せしてくるので、「ええ、いらっしゃいます」と言うと、後は何も言わずにO カップのブラジャーを購入して退店した。
Case25-教師
11/16、午前中に来店。「寒くなってきましたね」と言いつつ震わせた体は妙に気弱そうだった。職業は小学校の教師。近頃その気弱そうな佇まいのせいで、男子児童からのセクハラが激しいと言う。採寸の結果、トップ123センチ、アンダー70センチのR カップであった。セクハラ、痴漢は胸の大きな女性の宿命である。しかし、生徒だったら叱ればいいのではと尋ねると、「でも、可愛いんですよねぇ。大きな赤ちゃんみたいで、ドキドキしながらそっと触ってきて、しかも必死で、……だから、内緒だからねって触らせちゃうんです」とほんわかしながら答える。捕まらないように願う。ついでにショーツと香水を購入して退店。
Case26-主婦
11/20、昼過ぎに来店。胸の膨らみも中々だが、お腹の膨らみが物凄く、「もうそろそろなんですよ」とおっしゃった。背格好は酷く小柄で、顔立ちも酷く稚い。失礼を承知で歳を尋ねると、23歳とのこと。採寸の結果、トップ104センチ、アンダー53センチのQ カップだった。どうやら、ここ一週間ほどでG カップから突然大きくなったそうなので、見るのも初めてなQ カップのブラジャーにひどく驚いていた。「うわー、……おっきい。私のおっぱいってこんなにおっきいの?」と言いながら試そうとするも、上手くホックがつけられず、「三段ホック大変ですね。慣れますかね」と心配げに言うので、「旦那様に助けてもらってください」と言うと、「ふふ、あの人に、ふふふふふ」と笑って惚気話が止まらなくなってしまった。「これで赤ちゃんにも、楽におっぱいをあげられます」と言いながら退店。
Case27-職業不定
12/4、午後来店。かつてのパトロン様である。彼女に手芸の才能をお認めしてもらったからこそ、今がある。歳のほどは30台半ば、おっとりとした口調のとおり、おっとりとしたお顔立ちに、大きなおっぱいがゆったりと揺れつつ艶めかしい曲線を描いている。「お元気?」とおっしゃるので、少しばかり近況を述べてから、試着室へ。採寸の結果、トップ153センチ、アンダー74センチの3Z カップ。今の実力で編める最高のブラジャーを差し上げようとしたが、「それは若い子に譲ってあげなさい」とおっしゃってお聞きになさらなかった。せめてと思って、6段のホックをお止め申すと、「うん、やっぱり、ここまで丈夫で、心地よくて、価格も手頃なブラジャーはあなたのところだけよ」とおっしゃってくれた。「思い出すわ、まだ慣れてなくてカップがブチッと裂けるブラジャーを作ってた時のこと。よくここまで頑張ったね」とお褒めの言葉のついでに、今度は娘様をお連れして来店なさるともおっしゃった。それにしても、この御方に失敗作を着けさせていたなんて、いやはや畏れ多いものである。
Case28-保母
12/11、夕方に来店。仕事を切り上げて来たと言うその仕事とは保育士。柔和で、優しげな目が特徴である。よく園児が谷間の間に入って寝るというので、ブラジャーはフルカップ以外の3/4カップ、できれば1/2カップが良いとのこと。採寸の結果、トップ177センチ、アンダー73センチであった。谷間の中に入って寝る、という状況がどうしても良くわからないので、試着中に話を伺ってみると、本当にすっぽりと、胸と胸の間に包んであげるのだと言う。するとだいたいは寝てしまって、起こすのも可哀想だからと、そのまま園児を谷間に入れたまま雑務をこなすらしい。世の中には驚きの方法で、子供を相手する人が居るものである。
Case29-会社員
12/18、夕方に来店。顔なじみの客ではあるが、ここに訪れるのはおよそ一年ぶりである。スラリと背が高いのも、長い黒髪も、キッとした目も何も変わっていない。けれども、W カップもあったおっぱいの面影は、もう跡形もなかった。服を脱いでもらうと、減胸手術の生々しい痕が、まだ残っていた。採寸の結果、トップ97センチ、アンダー64センチのJ カップであった。途方も無い悲しさで、もはや見ていられなかった。「あの頃のブラジャーを見て、ようやく自分がどれほど大きいおっぱいを持っていたのか、理解できたような気がします」と言うのすら悲しくて、閉店まで何をしていたのか思い出せない。
Case30-中学生(二年生)
12/24、開店と共に来店。Case17の仲良し兄妹である。もはや隠すつもりなどないのか、始終寄り添って手を繋いでいた。以前の来店から数えて二ヶ月、やや細身な彼女の股下が、胸の最下点。以前購入された2Z カップのブラジャーはおっぱいの重みに耐えきれず、カップとカップのつなぎ目、サイドベルトの一部、そしてストラップの一部が裂けそうになっていた。また、ホックも歪んでいたが、これは、走るとよくなることである。採寸の結果、トップ164センチ、アンダー63センチの12Z カップであった。参考のため、重さも測った。右が26キロ、左が25キロである。サイズの割にはとてつもなく重いので、まだ大きくなるかと思われる。試着の際、こっそりと「勝負下着になりそうなのをお願いします」と耳打ちされたので、「お兄様とですか?」と冗談っぽく聞いてみると、顔を真っ赤にして「内緒」と答えた。邪魔になるかと思い、以前のブラジャーを処理しようとしたところ、「あ、大丈夫です。お兄ちゃんが好きだから」と言って、頭をこづかれていた。そのため現品はないが、写真を撮ったので、必要であれば別のファイルを参照されたい。
追記:二人はその後もしばしば訪れている。予想通り胸の成長は止まる気配がなく、最も最近の結果は、トップ223センチ、アンダー63センチとなった。カップ数で言うと36Z か。それにしても、ウェストもアンダーも変わらずに胸だけが大きくなるケースは中々珍しい。
Case31-小学3年生
12/28、昼時に来店。初め、お母様が自分のブラジャーを買いに来たものだと思っていたが、娘のブラジャーを探していると言った。俗に言う初ブラである。つるりとした平らかな体には、おっぱいが横に広がってついていた。採寸の結果、トップ69センチ、アンダー48センチのF カップであった。普通ならば大人用のブラジャーを勧めるサイズだが、胸の形自体はまだ子供なので、ジュニア用のブラジャーを試着させた。退店時、「しばらくはジュニア用ですかね。はぁ、どこまで大きくなるやら」と母親は言った。ジュニア用のブラジャーはM カップまでサイズ展開をしているが、もしかするともう少し広げなければならないかもしれない。
ところで今日で店じまいである。今年もたくさんの悩める女性に来店して頂いて、有り難い限りである。
Case32-中学生(三年生)
1/6、午前中に来店。新年初の客である。この後に学校に赴くらしく制服を着ているのだが、胸元だけが異常に張っていた。年をまたぐ二週間ほどの期間、胸が痛んでどうしようのない思いをしているうちに、一気に大きくなったのだと言う。採寸の結果、トップ110センチ、アンダー68センチのM カップであった。手が触れるのすら痛いと訴えるので、柔らかな繊維で作ったブラジャーを勧めた。もしやと思い、制服を着直す直前に採寸し直すと、さらに4ミリほど大きくなっていた。ひとまず、貸し出しという名目でM、N、O カップのブラジャーを渡したところ、次の日にはどれも合わなくなって返ってきた。結局この子の成長が収まったのは一ヶ月後、トップ151センチ、アンダー68センチの5Z カップとなった時であった。それからもじわじわと大きくなっていて、しばしば訪れている。現在のサイズはトップ176センチ、アンダー71センチの14Z カップである。
Case33-同業者
1/12、閉店後に来店。同業者であり、学生時代からのライバルである。私がブラジャーを作ることに手を染める前から、自身のおっぱいに合うブラジャーを求めるために、何度も失敗を繰り返していた。採寸の結果、トップ124センチ、アンダー66センチのT カップであった。「今日は敵情視察だから買いはしないわ」と言って、本当に試着しただけで終わった。全く憎い奴である。その後夕食を共にしてから袂を分かつ。
Case34-高校生(一年生)
1/25、正午ごろに弟と共に来店。体型はぽっちゃりと言うにしては太い。が、それでも女の魅力に欠けるというのでもない。その反面、弟の方は痩せ型である。準備が整うまで弟を膝の上に抱いて待つ。採寸の結果、トップ127センチ、アンダー79センチのP カップであった。「弟が乳離れして���れないから困ってるんです。おっぱいも出ないのに」と愚痴を漏らすので、「それだけお客様のおっぱいが魅力的なんですよ。男の子はおっぱいを前にすると、つい夢中になってしまうものなのです。況してそれがお客様ののような色気のあるおっぱいなら、なおさらです」と言うと、「まったく、お母さんが死んじゃったからって、お前は~~」と言うので、別の事情があるような気がした。
Case35-アナウンサー
2/5、午前中に来店。「大惨事を起こしてしまったので、もうブラジャーだけは妥協しないことにしました」と言う彼女の職業はアナウンサー。なんでも収録中にブラジャーを弾けさてしまったそうで、その勢いでブラウスのボタンまで飛ばし、夏であったらあわや放送事���になりかけたと言う。採寸の結果、トップ125センチ、アンダー63センチのU カップであった。歩き回ることが多いそうなので、フルカップの中でも安定感を重視した5段ホックのブラジャーを購入し、退店。後日放送を見てみると、楽しそうに弾む彼女がいた。壊れるのも時間の問題かと思われる。さらなる頑丈さを追い求む。
Case36-会社員
2/13、午後に来店。やや痩せ型。背は低いが胸を張っているために、不思議な魅力があった。おっぱいも一段階か二段階ほど大きく見える。仕事の合間で訪れたと言うので、急いで試着室へ。採寸の結果、トップ112センチ、アンダー65センチのO カップであった。胸のハリが異常で、きれいなお椀型を保っているので、参考のため記録に撮った。胸をさらに大きく見せるブラジャーを購入。「今度はゆっくり来ます」と言って去っていった。
Case37-歌手
2/28、昼過ぎに来店。先のアナウンサーのように、演奏会中ブラジャーを弾き飛ばしてしまって、急遽演奏を中止した経験があると言う。参考のため、その時のブラジャーを持参して来てもらい、保管。職業柄、どうしても生地の薄いドレスを着なければいけないときがあるので、肩にも背中にもどこにも跡が浮き出ないようなブラジャーが良いと、そして息を吸うために決して締め付けないブラジャーが良いとのこと。採寸の結果、トップ118センチ、アンダー67センチのQ カップであった。ワイヤーレス、無刺繍のブラジャーを数点試着すると、「完璧です。噂は本当だったんですね」と感心して、さらに日常で使うブラジャーも数点試着していた。後日、「ぜひ、コンサートに来てください」とチケットが送られてくる。
Case38-高校生(二年生)
3/7、午後に来店。酷くおずおずとして、猫背。胸はかなり大きく、彼女の体の二倍以上の幅があり、猫背なために膝のあたりまで垂れていた。採寸の結果、トップ197センチ、アンダー64センチの25Z であった。「よかった、2メートル超えてない」と安堵の声を出したが、目の前に現れたブラジャーを見て、「えっ、これがブラジャーなんですか?」と驚いていた。これはよくあることである。彼女くらいの大きさになると、誰しもがただの布としか思わないものである。支払い時、「も、もしかして世界一になっちゃっいました、……? そうなるとやだなぁ。……」と聞かれたが、「大丈夫です。中学生で36Z カップの方もこの世には居ますから」と言うと、「ひょえー」と目を回していた。
Case39-中学生(三年生)
3/10、午後に来店。非常に綺麗な優等生タイプの学生だった。特殊体質で母乳が出るらしく、射乳前と後とでは全くハリが違うので、一日で同じブラジャーをずっとは着けて居られないと言う。採寸の結果、トップ144センチ、アンダー62センチの5Z カップであった。採寸の途中にも、母乳が出てきていたので、ハリの違いを確かめるためにも、プライベートルームのシャワー室にて母乳を絞って来てもらった。匂いは格別である。聞けば一日に5リットルは出さないと痛くてたまらないのだと言うので、「飲んだりはしないんですか?」と聞くと、「私は飲んだりはしないんですけど、兄が美味しい美味しいってよく飲んでます」と、顔を赤らめて答えた。また訳あり兄妹である。
Case40-中学生(二年生)
3/10、午後、上の母乳の子の試着中に来店。こちらもかなり綺麗な学生だったので、互いの承諾を得て試着室へ案内。どちらかと言えば、綺麗と言うよりは可愛いと言うべきか。試着中のおっぱいを見て、「す、すっごぉい、……」と感嘆の声の後、「触ってもいい?」と聞いて、しばらく揉んでいた。採寸の結果、トップ123センチ、アンダー69センチのR カップであった。互いに気の合う性格だったのか、試着室は非常に和気あいあいとした雰囲気である。R カップのブラジャーを数点購入し、二人同時に退店。
Case41-高校生(一年生)
3/15、午前中に来店。この店に来る客としては珍しいことに、水着を所望。これから海外旅行でモルディブに行くのだと言う。ボブカットが非常にお似合いであった。採寸の結果、トップ134センチ、アンダー73センチのV カップであった。花柄でフリルのあしらわれた可愛い水着と、ワンピースタイプの落ち着いた水着を買っていかれた。「ダイビングもするんですよ。胸が大きすぎてスーツの値段が半端じゃなかったですけど」と苦々しく言っていた。ぜひ楽しんできてほしい。
Case42-主婦
4/11、午後に来店。骨太ではあるが背が高いので、スタイルはすこぶる良い。しかし、その体つきに反して性格の方は気弱らしく、「あの、このおっぱいに合うブラジャーが本当にあるのでしょうか」と心配そうに言う。試着室にて服を脱いでもらうと、アンダーを詰めた52LL サイズのブラジャーから溢れ出ようとするおっぱいが姿を覗かせた。採寸の結果、トップ155センチ、アンダー76センチの3Z カップであった。案の定、「ひょっとして、これがブラジャーなんですか?」と言った。その他にもホックの数にも驚いて、「は、8段、……こんなの初めてです」と言うので、「こうでもしないとすぐに壊れてしまいますよ。むしろ今まで52LL サイズのブラジャーで支えきれていたのが不思議です」と言うと、「やっぱりそうですよね。酷い時には一回着るだけで縫い目が切れたり、ホックが壊れたりしてました」と、かつてのブラジャーをしげしげと眺める。そのブラジャーもほつれが酷い上に、ストラップの留め具がひしゃげたりしていた。正しいブラジャーを着けなければ大変なことになるという格好の例なので、後学のためにこちらで預からせてもらい、彼女には本当に自分に合うブラジャーだけを持って帰ってもらった。
Case43-中学生(一年生)
4/16、姉妹で午後に来店。姉の方はしばしば訪れているので顔なじみである。高校一年、トップ138センチ、アンダー68センチのY カップ。妹はそんな姉と瓜二つであった。「やっぱり妹も大きくなっちゃいました」と下を出して言うのに合わせて、「大きくなっちゃいました」と妹の方も言うが、少々緊張気味である。採寸の結果、トップ103センチ、アンダー61センチのN カップであった。「もう同じ時の私より大きいんですね」と姉が言うので記録を辿ると、同時期の彼女はトップ101センチ、アンダー62センチのL カップであった。だが、L カップとN カップの違い程度、後々の大きさから見れば微々たるものでしかないだろう。「やだなぁ、お姉ちゃんには勝ちたくないなぁ」とぼんやり言う妹と、ブラジャーのホックをつけてあげる姉の姿、実に微笑ましかった。N カップのブラジャーを数点購入して退店。
Case44-職業不定
5/1、昼過ぎに来店。この店にくる客の中でも屈指の訳あり人である。この日も程よい身長で、綺麗な顔立ちをして、長い髪の毛を後ろで結って、可愛らしい衣服を着て、大きく膨らんだ胸元を揺らしていたが、まさかこのお方が男性だとは誰が思えよう。母乳すらも溢れてくるのだと言う。「お久しぶりです。私、綺麗になりましたか?」と開口一番に言うので、「ええ、とっても。女の私でも羨ましいくらいに」と言って、試着室へ。採寸の結果、トップ102センチ、アンダー67センチのK カップであった。通常のブラジャーと、マタニティ用のブラジャーを試着。「最近母乳の出がかなりよくて、外でも絞らないと勝手に出てくるんです」と言って、持参のタオルに射乳をする。量としては出産直後の女性と変わらない。こうなった経緯は数年前の手記を参照。「もう少し大きければいいんですけどね」と言うが、これ以上何を望もう。
Case45-カフェ店員
5/14、午後来店。背格好は平均的。誰とでも仲良くできそうな小造りな顔立ちがとても可愛らしい上に、おっぱいもまた、途方も無い大きさにしては体に程よく収まり、美しいシルエットを描いていた。「でも、このおっぱいのせいでせっかく作ったお料理とか潰しちゃうんですよね。下が見えないので、ぼんやりしている時は30分くらい胸の下敷きにしてしまったり、机の上のお皿を落としちゃったり、眼鏡を割っちゃったり、この間なんかは炊飯器を薙ぎ払っちゃったりしちゃって、……勝っちゃうんですよね、おっぱいが。もう大変です」と、服を脱ぎつつ言う。採寸の結果、トップ128センチ、アンダー62センチのW カップであった。ブラ選び自体はすぐに終わったが、かなりのおしゃべりなのか、試着後もずっと口が動いて止まらなかった。「ホック数が上がると安定する気がします。7つもつけるの大変ですけど、楽でいいです」と言って退店。
Case46-秘書
6/4、午後来店。いかにも秘書らしい黒のスーツに、黒縁の眼鏡、そしてふわりとした黒髪。体型は小柄で細身。デスクワークが主であるというのに、胸が机の上に乗り上げて仕事にならないというのが悩みの種であるのだと言う。また、スーツがきつくて息が苦しいのも、どうしたものかと思っているのだそうである。採寸の結果、トップ120センチ、アンダー59センチのU カップであった。とにかく着けていて息苦しくないブラジャーをと言うので、ゆったりとしたカップを持つ当店オリジナルのブラジャーを勧めたところ、たいそう気に入ってすぐさま購入した。また、胸の大きな人専用の店を紹介しておいた。
Case47-美容院店員
6/20、午前中に来店。妙齢の美人と形容するにふさわしい方である。歳のほどはまだ20台に見えたが、すでに中学生となる娘がいるとのこと。採寸の結果、トップ133センチ、アンダー70センチのV カップであった。この方もやはり元々大きかったのが、子供を生んでからさらに大きくなったのだと言う。「シャンプーをしているときにはどうしても胸がお客さんの顔に乗っちゃって、苦しいってよく怒られちゃうんです」とため息をついて、「でもたまに喜んでくれるお客さんも中にはいらっしゃいますけどね」と言う。ホックが5段のモールドブラを購入。支払い時に、「娘もどんどん大きくなっているので、近々連れて来ますね」と言って退店なさった。
Case48-風俗嬢
7/2、午前中に来店。「ふぅん、すごいじゃない」と店内に展示されたブラジャーを眺めた彼女は、「もっと大きいのもあるんでしょう?」と言った。胸はほぼ接地。華奢な体、痩せた手足、巨大な乳房。職業は男を喜ばせることだと言っていたが、後の調べでとある風俗店の風俗嬢だと言うことが判明した。驚くべきことは、その風俗店では彼女のような巨大なおっぱいを持つ少女しか在籍していないということ、そして彼女のおっぱいはその中でも特に小さいということである。マニアのマニア、金持ちのみの相手をしているために妙に身奇麗だが、彼女自身は自分のことを良く言わなかった。採寸の結果、トップ362センチ、アンダー56センチであった。晒された乳首��直径11センチ、高さは16センチもあった。乳輪に至っては直径が40センチもあった。試着中、「やっぱりここのブラジャーはいいわ」と言うので、「もしかしてご来店されたことがありますか」と聞くと、実はあるのだと答えたが、本名を名乗らなかったので、顧客履歴との照会は出来なかった。「お姉さん、私、こんなにおっぱいが大きくなったよ。地獄みたいに苦しかったけど、でも、やっとここまで大きくなったよ。これであいつらを見返せれたかなぁ?」と言うその声にハッとなったが、気がついた時にはもうすでに彼女は退店してしまっていた。
Case49-家政婦
7/7、その主人と共に午後来店。俗に言うメイド。見た目もふわりとすれば、話し方もふわりとして可愛らしく、主人の後を、おっぱいを引きずりながら追いかけて店内を移動。時折ブラジャーを眺めては、「これなんか、半年前の私にぴったりですね」と嬉しそうに言う。採寸室へは入れなかったので、その場で採寸。結果はトップ523センチ、アンダー59センチであった。メイド服を脱いだ時、胸の付け根、乳輪の境、乳房の一番太くなっている部分など、ところどころに傷跡があったが、おそらくは無理やり大きくした代償だろう。これまでの経験と感から、彼女の胸はそんなに大きくはなかったと思われる。傷跡は、膨乳に耐えきれずに裂けた皮の痕だと思われる。「ブラジャーって、私初めて着けましたけど、とっても気持ちいいですね。ご主人様、もっと早くここに来たかったですー」とむくれる姿に主人は笑って、「ところで本当にどんな大きさでも作れるというのは本当なのかね」と言うので、「本当でございます。ブラジャーの制作に関しては誰の追随も許さないと自負しております」と答えた。すると、「そうか、では今日もやるかね」と、ビクッと体を震わた彼女の方を向いて言う。
こういった客とはときどき出くわす。何も言うことはあるまい。
Case50-花嫁
7/16、早朝、結婚式へ赴く。常連の一人だった女性の結婚式である。式場のスタッフではブラジャーの調整その他が出来ないので、私と、ウェディングドレスを作った友人が大方の仕立てをすることになった。この日のブラジャーは純白の、ふわふわとした、羽のようなカップに、レースをあしらった豪華なもので、もし下着姿となったとしても、それだけで神聖な気持ちを抱かせるようにした。念の為に採寸を行うと、トップ487センチ、アンダー64センチであった。「初めて訪れた時はこの半分もありませんでしたね」と彼女は笑って、ストラップの位置を調整する。私もカップの中に手を入れて、満遍なくおっぱいを中に行き渡らせる。男がやると獣になる。背中に回ってホックを調整する。16個のホックは無事ひしゃげずに彼女のおっぱいを支えていた。作っている時にはなんとも思わないのだが、16個もホックがあると、中々壮観である。「カップの中とか、背中が蒸れたりはしてませんか?」「ええ、大丈夫です。なんともありません」と言うのを聞きつつ胸の下に入って、最後の確認をする。片方だけで300キロを超える彼女のおっぱいで、カップとカップの間が裂けてしまわないかどうかを確かめるのである。私のせいで、晴れの舞台を台無しにしてしまうわけにはいかないのは当然であろう。最後に彼女を送り出した時、思わず涙を流してしまった。「ああ、良かった、大変なときもあったけど、ブラジャーを作り続けてよかった」と言うと、「お前は本当に愛されてるなぁ」と友人に言われた。本当にこの職をしていて良かったと思う。披露宴の後、豪華なブラジャーから普通のブラジャーに変える際、ほつれを発見したので、こちらで手直ししてから後日郵送することになったが、それ以外にもストラップが伸びていたり、カップのワイヤーが切れていたりしていたから、まだまだ私のブラジャーは完璧とは程遠いと言える。まだまだである。より良いブラジャーのためにこれからも努力していきたい。
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