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#Clepus
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クレプスに内側から食われるアルテミア
Clepus reproduces by eating the body of dead Artemia. This is a comparison image of Artemia swimming and Artemia being eaten by Clepus.
アルテミアとは、いわゆるブラインシュリンプです。基本3パーセント濃度の海水で孵化させます。うちのブラインシュリンプエッグは古いので乾燥しすぎで硬く、3パーセントでは孵化率が悪いのでぼくは4.5パーセントで孵化させています。
さて、スカベンジャーのコレプスをディッシュに取り、餌となる有機物を与えると爆発的に増えるのですが、今回は餌にアルテミアを与えてみました。死体ではなく、生きたものを与えます。
コレプスは淡水のプランクトン。ぼくのアルテミアは4.5パーセントの海水で孵化したプランクトンです。魚に与える前には海水をRO水で洗い流しますが、それでも少しは残っています。その証拠に、ディッシュ内のコレプスにピンセットの先にちょこっと付けたアルテミアを流し入れただけで何パーセントかは塩分にやられて動かなくなります。アルテミアはご存知の通りぴこぴこ泳ぎまくるので、ディッシュ内の淡水に海水分がほどよく混ざり合い、そのうちコレプスもアルテミアも元気に活動する均衡が生じます。
さて、前置きが長くなりましたが、アルテミアに餌を与えず何日か放置すると体内の栄養を吸収し終わって動けなくなり、死んでしまいます。死んだアルテミアはコレプスの餌となります。どこから体内に侵入するか。口か、鰓か、僕の予想は排泄口からです。いわゆる、お尻の穴ですね。アルテミアのお尻の穴は結構大きくて、ぱっかーんと開いているように見えました。
面白いのは、肛門から侵入した小さなコレプスが腸管に溜まっていたアルテミアの排泄物を餌として吸収し、透明のコレプスがオレンジ色になってまるまると太っていくんです。そして、まるまると育ちすぎた結果、アルテミアのお尻の穴から外へ出られなくなるんですね。アルテミアの外骨格は透明ですから、中で右往左往しているコレプスが見えて非常に面白い。
こういうのを見るのがぼくは大好きなので、何分でも覗いていられるんですが、アルテミアを生かしていたオレンジ色の栄養物が、死んだ後にコレプスを生かす栄養となり、アルテミアの中はコレプスでいっぱいになるんです。時たま、アルテミアの腕というか鰭が動くんですが、それは中でコレプスが出口を求めて右往左往している動きがそうさせているだけで、アルテミアはすでに死んでいるわけですね。アルテミアからコレプスに命が移っている。なんてことを感じながら、目が痛くなるまで顕微鏡を覗いています。
卵から孵化した手のアルテミアはお尻に卵の殻をしばらく付けています。おそらく、卵の殻の中にある何らかの栄養物を肛門から吸収しているか、逆に卵の中にいた頃に出来た老廃物を出しているかだろうと思いますが、この時も肛門はぱっかーんと開いている。非常に無防備なんです。孵化したては遊泳能力もなく、お尻に卵の殻をつけたままぼーっとしています。さて、生きたものには基本手を出さないと思われるコレプスですが、孵化した直後のアルテミアはよほど美味しいのでしょう、卵の殻の破れたところから肛門に侵入し、肛門からアルテミアの幼生の体内に侵入して内部がオレンジ色のコレプスだらけになっているシーンを見ることができました。コレプスに味覚はないでしょうが、美味しかったんだろうなって思います。
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ヒルガタワムシ採食行動 
This protozoan (Bdelloidea )  catches smaller plankton for food. 
上部両側に突き出ているパーツに細かい繊毛が生えていて、くるくる動かして水流を起こします。その水流はかなり強くて、近くを通るゾウリムシ (Paramecia) がうっかり引き寄せられるほどです。繊毛の下にちらちら光る部分がありますが、ここが口です。繊毛で小さい微生物をこの口のほうへ流すというか誘導します。人間の考えで言えば、二つの突起の間に口があった方が合理的と思うんですが、なぜか口は側面にあります。きっと食べてはいけないものが口の中に自動的に入ってくることを阻止するためじゃないかと思います。
たとえばスカベンジャーのコレプス (Clepus) は死体の口や鰓から体内に侵入して内臓から食って行きますからねー。
小さな水滴一滴の中にもいろんな形のプランクトンがいますが、ヒルガタワムシの食事風景は見てて非常に興味深いです。そもそもがヒルガタワムシはとても美しい生き物と思っています。
最後部に粘着する部分があって、ここでいろんなものにくっ付き、体を固定してあとは体を伸ばして水流を起こし、口をぱくぱくさせているだけ、、の生活ではありません。なんと、彼らは移動することも泳ぐこともできます。移動するときはシャクトリムシみたいに粘着部分を引き寄せくっつけ、体を伸ばして引き寄せ、くっつけという感じで移動しますし、泳ぐときはクルクル回りながらかなりのスピードで泳いでいきます。
体は透明で、食べたもの(他の微生物)が見えます。体のつくりは柔らかく、ぐにゃぐにゃしています。これでも食べたら成長するので、もっと大きな個体も見たことがあります。
紙にくっつけた状態で乾燥させ、その紙を2年ぐらい放置した後で水に浸けると何%かは復活します。復活したものを地道に増やすとまたどんどん増えていきます。
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