99-yeah
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おばけなんてないさ
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こわい映画やドラマ、番組をみる。胸糞エンドを求めて。 映画にはくわしくない心霊オタク。心霊、グロ耐性たかい。人間がぺちゃんこは余裕。でも、動物がいたいのはみせるな。パニック映画はきらい。 共感性羞恥と集合体恐怖症。サイコスリラーだいすき。
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99-yeah · 2 years ago
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★RUN/ラン
ジャンルは、サイコスリラーかつミステリー。
サーチと同じ監督で、一部にはサーチの方が面白いと言われてたけど、中身としてはどちらも"母親の偏った愛情"。ミステリーとしてはサーチの方が出来が良く、スリルがあるのはラン。そもそもこの2つは全く別の映画かなという気がするので、ミステリーが見たいか、スリルが見たいかで選ぶといいと思う。
ここにどっちも書くので、それぞれ見比べて見ると良さげ!順番はランを見た後、サーチを見るとスッキリするかな〜と思うので公開年は置いといて、ランから見るのがオススメ。
RUN
単純に、ミュンヒハウゼン症候群の話なのかなと思ったら、そういうことでもなかったのが印象的。完全に冒頭シーンに騙された。
先天性の身体的疾患を何個も抱えているせいで学校にも行けず、完全に自宅で母親の手を借り勉強をしてきた女の子。寮へ入ることが絶対条件となる大学進学に夢を見ていて、受験した希望校の結果を毎日待っている。ある日、「医師の処方で薬が変わった」と母親にいつもと違う薬を手渡されたことをきっかけに、自分が今まで飲み続けていた薬の存在を疑い始める。この薬は、何の薬なのか――?
足が不自由、郊外の家、インターネットはPCで決められた時間だけ、そんな生活の中でどうやって真実を見つけ、逃げ出すか。
スリルはあるけどグロ要素はゼロで、自分の力だけでは逃げ出せない分、主人公がひたすら頭を使ってどうにか他人に助けてもらおうとするのが他のサイコスリラーとは違うところ。
ただそれ故に、頭の良さはともかく、主人公の工学的知識が取ってつけたようで(というか、大学が有名校なのかもしれないけど、それ以外に何も情報がないから突拍子もなく感じる)そこにナチュラルさはないけど、スリル映画だからある程度の非現実的は仕方ないね〜とも思う。(その点、ミストは……!と、またミストの好感度が上がるあるある)
この母親は、本物のサイコキラー?それとも、ミュンヒハウゼン症候群?なぜ娘を縛りつけるのか、その理由は見るまで絶対に分からない。
最後の主人公の行動があんまり刺さらなかったものの、気兼ねなく誰かに「結構おもしろいよ!」と勧められる映画で、個人的にはかなり好き。好きと言って人間性を疑われることもないちょうど良さ。
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こっちは完全なサスペンス!
ふつうのカメラアングルではなく、PC画面のキャプチャみたいに視点が固定された進んでいくので、俳優が芝居をしている映像はYouTubeだったり、SNSだったり、報道だったり、監視カメラだったり。
母親を亡くし、父と娘の二人暮らし。ある日、娘が行方不明になったと気づいた父親は警察に届出を出し捜索が始まるのだけど、奇しくも自分と娘の関係性について改めて鑑みるタイミングともなる。娘のPCやSNSを探り、当時の状況、友人関係、事件の真相を追いかけていく。
スリラーの要素は全くなく、出てきた情報によって事件が二転、三転、最後までオチが読めない映画。
ランと通ずるテーマはあるものの、こちらは無理な辻褄合わせもなく、サスペンスとして十分楽しめる。SNSの断片的な情報で進むことで、ミステリーの面白さが増してるのがいい。現代的な作品なのに、その構造は小説的なところが斬新。
犯罪も、動機や内容が比較的ライト(性的暴行や私怨といった酷い描写が出てこない)で、精神的負担の少ないところも良い。
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99-yeah · 2 years ago
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★箪笥:たんす
ジャンルはオカルトホラー、ミステリー。
韓国ホラー特有のオカルトホラーとミステリーが入り混じった話で、最後の最後に心の置き場を失う。“最悪”を“最低”で煮詰めて、ぜんぶ口の中に無理やりぶち込まれたかのような不快感で幕を下ろす。
あまりの胸糞悪さに、こんな人間のことなど知らなきゃよかったと後悔するので、めげずにラストまで見てほしい。
最後まで話の全貌が見えなくて、登場人物の行動がうまくかみ合わず中だるみするのと、音楽がミスマッチで情報過多なんだけど、心折れずに見切ることが大事。絶対に見る価値がある!
中盤はかなりオカルトホラーっぽい要素があるので、幽霊的表現が苦手な人は注意。苦手な人はきっと黒い隙間が気になるようになる。
ネタバレを踏むと楽しさが半減するので、この先はストーリーを知ってる人向け。
ある日、父親に連れられとある家へ帰ってきた姉妹。
家は新築じゃなく、引っ越しと言うには持ち出した荷物も少ない。部屋は生活感があるけど、でも娘たちからは自分の家というような居心地の良さも感じない。この家は、誰の家なのか?父と再婚相手の新しい家?少女たちはどこから来たのだろうか。
劇中で、主人公の父親の再婚相手である若くて綺麗な女が、とにかく気が振れているとしか思えない奇々怪々な言動をする。父親も父親で、そんな彼女に対して変な心の壁がある。再婚し家に置いているのに素っ気ないし、愛想を尽かしてるようにすら見える。だからと言って、娘に煩悩な様子もなく、姉妹どちらとも父に心を開いているとは思えない。
一方で、家の様子も何かおかしい。
娘、父親と、所有者を問わず同じ持ち物が何個もあったり*姉の私服で同じ服が何着もある、日記帳を鞄から取り出すとすでに部屋に同じ物がある、女が父親の下着を畳んで置こうとしたらそっくりそのまますでにそこへ置かれている、なぜか同軸でひとつの物に対してエピソードが分岐して存在していたり*女が飼っていた小鳥が誰かに殺されるのだけど、父親が鳥かごの中で死んでいるのを見つけて埋葬してやっている裏で、激高した女が妹の部屋に乗り込み、ベッドへ膝をつくと布団の下に小鳥が仕込まれていて女自ら潰してしまう。
ストーリーが進むにつれて、作品説明にある「怨霊の住まう家」がどういう怪異をもたらしているのかが気になってくる。女の幽霊のようなものはたびたび出てくるけれど、それもひとりではなさそうで、それでいてこの“物が完璧に複製されている”、“同じ現象が別軸で起こる”という怪異を、何の意図を持って起こしているのか?
とにかく、死霊館や残穢にある、オカルトオタク的「あるある!」がこの映画にはない。怪異の意味がわからない。
かと言って、登場人物の人間関係すら意味不明で、パラサイトのようなリアルな人間関係、社会的立場、心理描写からくる共感性羞恥や恐怖もない。
再婚相手と父の仲が睦まじく、娘と乖離が起きているのなら分かるし、娘と再婚相手の関係が上手くいかず、その間で揉まれていても分かる。それなのにそのどちらでもなく、どう見ても家族4人・姉妹以外の登場人物すべての繋がりが破綻している。この家族像で、何を思って父親は娘たちをこの再婚相手のいる家に連れてきて住まわせたのか……? もうそこからして、理解不能。
とにかくずっと情報過多で、支離滅裂・複雑怪奇なのがこの映画の主な描写で、何がどう交わっているのか話の全貌が見えないと分からないのがこの作品。
まあ、それもそう。そもそも、これを“作ってる側”が分かっていないので。
結局、わたしたちがここまで観て来たストーリーは全て、主人公である姉妹の姉が妄想に憑りつかれて作った物語であって、現実に女も妹も存在しない。精神疾患が見せた自己防衛の妄想だった、というストーリー。
(妹が死んだという事実を受け入れられず、妹のイマジナリーフレンドを作って心の均整を保っている。過剰な女への拒絶や思い込み決めつけがあり、そのせいで自分が“女”になりきり、奇々怪々な行動をとっていた。父親が女へ距離があったのも、わたしたちが観ていた“女”は娘である姉だったから。姉は精神病棟から自分の家に父とふたりで帰って来ていた。)
後半の気の狂い方はラストナイト・イン・ソーホーを彷彿とするから何となくそんな気がしていたし(ラストナイト~はちゃんと視えてたんだけどね!)、オチはグットナイト、マミー的なオチで、ああ~なるほどね、くらいの軽さなのだけど、その後10分の地獄っぷりよ。
マジで最悪を最低で煮詰めた結果、切なさとも悔しさとも違う、胸糞が勝つ。
この作品の誰が最低って、言わずもがな主人公の父親だよ。一体どんな気持ちでに対して「一体何がお前をここまでさせるんだ」「自分にも言われなきゃ分からないことがある、だから教えてくれ」と言っていたのか……? お前が一番ホラーだよ!
ラスト10分は、スミ*主人公の女の子で、姉妹の姉がここまでの精神疾患を抱えることになった過去、妹が死んでしまった日の回想なのだけど、ここまで何の疑いもなく『父親が若い女と再婚し、それに反発する思春期の姉妹』だと思ってたので、まさかの再婚相手の女、女の弟で父親から見て義弟夫婦が来ている一家の家に、実の母親(元妻?現妻?)も追いやられる形で残っていたこと。ここが一番パニくった。
女に振る舞われた手料理に姉妹が手をつけず反発する描写があったあと、部屋に戻った妹がやつれた顔の母親に縋るのを見て、は!?これは生きてる母親!?リアル!?これまでの定説でいくとこれは幻覚なんだから、頼むこれも幻覚であれ。と思ったのに、妹がうたた寝している間に、薬を飲んで妹のクローゼット(箪笥*タイトル回収)の中で首をつってる母親が見つかって、え!?マジの現実!?!?!!!になった。
マジでどういうこと?そんなことありえる?どういう倫理観?生きてる人間が一番怖いわ……。
その後、それを見つけた妹が取り乱したせいで箪笥が倒れ、箪笥ごと母親の体が妹に覆いかぶさってしまう。
物音を聞いた女が妹の部屋に行くが、躊躇いつつ光景を見て部屋を飛び出したところで、姉に遭遇し嫌味を言われ「あなたはこの瞬間を一生後悔することになる(わたしなら助けられたのに、そのチャンスを見過ごし失敗した)」と返し、姉は意に返さず反抗的な態度で家を出る。
この時まだ妹は生きていたけど、結局助けが間に合わずに窒息死。エンドロール。
女に本当に妹を助ける気持ちがあったのかは分からないけど、結局、父親と女は母親を殺し、姉は間接的に妹を殺してしまった、というのが全貌。
な~~~~~にが「一体何がお前をここまでさせるんだ」だ、ボケ!!!!!
父親のせいでしかなくて、吐き気がするエンディングで、こんな感情ある!?と思った。そこまでに至った背景はわからないけど、不倫女を家族の住む家に連れ帰って、不倫女の兄弟とともに、不倫女の作った料理を娘たちに食べさせてる光景 が一番怖いのはわたしだけか?
劇中、父親が自分のことを「最低な父親」と自認するけれど、それ以前の話だよ。サイコパスだよ。他に好きな女を作るにしても、お前はお前だけでやってくれよ。ボケクソだよ。こんなボケクソ���情ないよ!!
箪笥の中で妹を見つけたときの姉の「気づいてあげられなくてごめんね」という言動は、過去の後悔や贖罪だったり、いろんなものがダブって存在するのは妄想と現実の境目がなくなっているせい、3人の生理のタイミングが同じなのは怪異でも何でもなく、ひとり3役を担っていても実在する身体はスミの身体しかないからで、最後まで見れば辻褄があう。
ただ、女はラストに何かを見ているし、途中の儀弟の妻も何かを見ているので、スミの狂気とは別に家に何かがあるのは事実らしい。
本当なら、姉の後悔と贖罪から来る行動・狂気に圧倒されて、イヤミスのような苦いやるせない感情で終わるはずの映画が、父親のせいで怒りや気持ち悪さ、それに対しての居座り方に内側をぐちゃぐちゃにされて心の置き場を失った。
父親も、女も、どうかしてる。あんな過去がありながら、再度入院することになった姉に対して、我が物顔で「スミ」などと呼ぶな。
めちゃくちゃオカルトホラーを前面に出してきた割に、ラストは人間!!!って感じの映画でした。
最高の胸糞で、わたしはオススメ・大好き映画に登録しています。🤍
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99-yeah · 2 years ago
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★呪詛:じゅそ
ジャンル、オカルトホラー。内容は、宗教、呪術、田舎コワ系。幽霊は出てこない。
「虫が苦手な人と集合体恐怖症は見るな」って言われて避けていたのを結局好奇心に負けて見た。
虫が苦手な人と集合体恐怖症もだけど、それ以上に潔癖症は終始発狂しそうな映画。山の中とか、廃墟とかにはない、生活感のある薄汚れた感じが妙にリアルでキツイ。思い当たる人は絶対に見ない方がいい。そういう人にオススメするのはミストを見るのがいいと思う。スーパーにあるもの、どれも新品だから比較的嫌悪感が少なくていいよね!ミスト最高!!
ネタバレを踏むと面白みに欠けるタイプのストーリーなので、この先注意。
仄暗い水の底からに通ずる自分を犠牲にして娘を助けようとする母の愛と、リングに通ずる他者の命を使ってでも自分の息子の命を救おうとする母の愛(エゴイズム)がミックスした感じ。
話の内容と言うよりも、とにかく画面がずっとべたついている気がするような気持ち悪さを孕んでいて、なんとなく臭っている気すらする絵面。吐き気がしてくるというか、虫以前にどこもかしこも衛生的に嫌悪感のある背景で、それがずっとしんどい感じはある。
(台湾が舞台だけど、単に衛生感覚が日本とは違うせいなのかも。日本で言うところの、田舎の集落と古いアパートのような感じなのかな。)
冒頭の「人間は見方で世界を変えられる」という精神科医の提示した考え方がかなり現代的なのに対して、『タブーを犯したせいで自分が呪われていて、周りを不幸にする』というルオナン*主人公でドゥオドゥオの母親の訴えを、結局他者の言う「精神疾患の影響」ではなく、強めの「呪い」「祟り」で片付けるのはかなり時代と逆行しててよかった。この世には抗えないものがある、犯してはいけないものがある、という宗教系の怖さ。
ただ、同じ宗教系で言うとミッドサマーの「一部の考え方に傾倒し(洗脳され)、偏った正義(常識)で倫理的にタブーとも思われる恐ろしい行動を簡単にする」というリアルタッチの信仰の凶暴性や気持ち悪さ、呪いで言うとリングの「呪いの始まりには特定の事件や悲劇がある」という道理的な切なさもなく、神(邪神)という傲慢で横暴な存在に、周りの人間によって巻き込まれる主人公といった感じなので、やっぱり最後が一番怖いとなると、"人コワ"なのかなぁ~と思う。自分のせいで娘に降りかかった呪いをとくために、すべてを知っている上で関係ない人間を巻き込んで殺していく怖さ?
リングのラストを彷彿とする。
ただ、彼女がそこまでしたかったのは娘を愛しているからだし、娘に何も非がないのは事実だし、ルオナンだってタブーは犯したけどルオナンだけが悪いのかと言うと、周りの友人や、村人だって悪いと思うので、彼女の行動を怖い!とはならないのが難しいところで……。しかも彼女には罪悪感もあるし、ホラーというより、こうすることでしか救えなかった罪って意味でイヤミスって感じなのかなと思う。
正直、ルオナンが精神科医に通って「呪いは実在せず、自身が勝手に課している空想の欠点だ」と克服していなければ、娘の本当の名前を告げることはなかったし、そうすればこの親子には平穏な日々が待ってたのかもしれないと思うと、やっぱり化学が介入できない世界は存在するって話なんだろうね。
女の本当の名前を発動してから、初日にして呪い全部乗せ!!!みたいなスピード感あってすごかった。めちゃくちゃスピード感あるのに、ぜんぜん話が進まない不思議な映画。
実在の事件がテーマみたいだけど、同じニュアンスなら死霊館をオススメするし、カルトの少しずつ心を蝕む苦しさならマーサーメイをオススメする。
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99-yeah · 2 years ago
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★No Exit:パーキングエリア
ジャンルはサイコスリラー。手っ取り早く痛いのが見た〜い!ってときに見る映画。最高。
主人公は薬物更生施設に入っているジャンキーで、過去に何度も更生を試みては失敗してる女の子。姉から母親の状況が良くないことを知らされ、母のいる病院に行きたいと伝えるが、過去の何度もの裏切りのせいで関係は良くなく、そんなこと母は望んでないと断られる。それでも諦めがつかない彼女は、大雪の中、同じ施設に入っている他の女の子のスマホをくすね、施設を抜け出して母の元を目指す……というストーリー。
超王道!これぞ!!というスリル映画。大したことはしないのに、だからこそ痛くて痛い!(最高!)インパクトで手のひらをダンッてするのが好きな人は特におすすめ!ダンッてされたあと、引き抜くところまでセットで見れます。🪛
吹雪の中の山小屋という、閉鎖的かつ逃げ出すことの許されない空間の中で始まる犯人探しのダウトゲーム。時間潰しのために始めたダウトが現実の事件に絡んでくる、という、ちゃんとした構成はありつつ、どれもこれも王道を突いてくるのが見やすくていい。頭を使わなくていい。ただ痛いだけ。
こういうときは一番頼もしそうな屈強な男が誰よりも先に死ぬし、挙動不審な奴の裏には顔が良くて頭がキレるサイコパスがいるし、ジャンキーが出てきたらそいつはぜったいに途中で吸って痛みに打ち勝つ。そして最後は屈強な生命力で、生き残るヒロイン。王道すぎていい。
スピード感と、サイコスリラー好きが求めるほどよい痛み、人間関係やストーリーのコンパクトさがちょうど良くてかなりおすすめな映画。
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99-yeah · 2 years ago
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★Barbarian:バーバリアン
ジャンルはバケモノ系ホラー。実態は、男性から女性に対する性暴力への恐怖と皮肉。
あくまでもB級サイコホラーの枠からは出ず、決して意識の高いドキュメント映画じゃないところがいいなと思う。そういう映画が苦手な人でもとっつき易くて、だけど女性側から見たリアルな地獄なので、最悪感の完成度は高い。
グロくもなく、スリルもなく、ホラーとしては全然怖くないけど、現実と照らし合わせたら超怖い。そんな映画。
この映画のレビューに「面白い映画だった!演出が秀逸!」などと尤もらしい言葉で爽やかな感想をつけてる男がいたら、どこかの小屋にクマの着ぐるみを着せてぶち込んで燃やしてやりましょう。🔥
『バーバリアン!ここが最悪!』は、無限にあるんだけど、その中でも圧倒的に差をつけて、AJ*俳優兼宿泊ハウスのオーナーの認知の歪みが優勝すると思う。
地下に住まうバケモノの生みの親であり、猟奇事件の犯人である男は、決して非現実ではないけど、それでもやっぱりあれは誇張されたホラー演出でしかなくて、あのバケモノと男の存在から AJが どう動くか というのがこの話のメインのような気がする。
そこからはもう、現実で見たことある世界しかなくて、泥を食べさせられているような気分になれる。最高にオススメ。(皮肉)
テス*主人公はきちんと自分の身を守ることへの必要性を理解していて、相応に備え、対応してるのに、それはキース*ダブルブッキングされたもうひとり男性宿泊客に対しての話で、そもそも予期しないところに敵(バケモノではなく、性的な搾取側)が居るという、備えが全てが無駄に終わるところも、この映画の最悪なところ。
それと同時に、AJの電話でのやりとり、店での愚痴、地下で男と対峙したときに出た言葉と、ラストのテスへの発言・行動、ぜ〜〜〜んぶフェミ側がアシストするまでもなく低俗なのに対し、テスへ向けたバケモノの行動が……なのもこの映画の"最悪"なところ。
当たり前だけど、この映画は"ホラー映画に女性に対する性暴力が内包されている"んじゃなくて、女性の視点から見た『加害者の歪み・乖離、理不尽さ』を"意図して描いている"から、少しでも性的な消費(セクハラ、暴力、認知の歪み)に違和感を持ってる女性(被害者)には端から端までキツイし、何も得るものはない。
何も得るものはないけど、こういう映画があるという事実は、救いでもある。
しかも、意識高く叫ぶフェミ映画じゃなく、サイコホラー映画という枠組みで。
サイコスリラーのド定番、もはやこれが見たくて観ているようなものである『最後の最後に敵と1対1で対峙し、ギリギリのところで敵を殺して主人公だけが生き残る』という展開。これをきっちり踏襲して、もはやオマージュとしてラストシーンが存在するのに、同じ行動・同じ結末を持ちながら、まったく体感する感情が他と違うのがバーバリアンの持ち味だなと思う。
性暴力が生んだ先にあるものがあんなバケモノである時点で、サイコスリラーの爽快感なんてものはなくて、かと言ってパラサイトを見た時のような、イヤミスを読了した特有の苦い気持ちで終わるわけでもなく、ただただ女であるというだけで理不尽に踏みつけにされている感情しか持たない。だけど、サイコホラーの世界観のままでそれを忠実に再現したバーバリアンは、やっぱり最高!なんだろうなと思う。
こんな映画、見たことない。
この映画、ぜひクソみたいな男の口に捩じ込んでやりたい。ミッドサマーとセットで。
ホラー映画としても、ライトに面白かった〜!と言える内容なのがアツい。
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