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Clematis garden & Bernard buffet

六日間の横浜出張の後。

緑が恋しくて、静岡の三島市へ。

ここへは二年前に一人旅で訪れて以来。

憧れのクレマチスの丘と、画家ベルナール･ビュフェの美術館に行くために。

クレマチスの丘にはスノードロップがぽつぽつと咲き、小さな森のよう。

庭には一人、黙々と花の苗を植え��人が居て、このところ私の心に在った｢木を植えた男｣を彷彿とさせた。

人の心を癒したり、夢を感じさせる物や場には、仕掛ける側のたゆまぬ努力があってこそなのだと、あらためて感じる。

続いて、離れにあるベルナール･ビュフェの美術館へ。

少し、懐かしい気持ち。

佇む楠は、開館時に愛妻のアナベルが植樹したもの。

"私にとって木とは芸術のようだ。

新しい枝が現れても

木はもとの木である。"

自然、生き物を愛し、画に魂を注いだベルナールらしい言葉だと思う。

彼の画から伝わる

優しさ故の

悲痛の、叫び。

それらを

画に込めて伝え、昇華しているところが

優しく、美しい。

また気になる存在とは、水面下で繋がっているもので

ベルナールが木を植えた男の著者ジャン･ジオノと邂逅があったこと。

そのことを、とても嬉しく思う。

平和を願う二人の

静かな優しさに畏敬を込めて。