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悲しい夢を見て号泣しながら起きた。
悲しくて眠れない、眠るとまた悲しい夢の続きを見そうでそれが怖くて眠れない。
でも決して悪い夢ではない、もしかしたら少し時間が経てば嬉しい気持ちにだってなれるかもしれない夢だし、なんとなく覚えていたい気持ちもあるのでここに残す。
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夢の中の私は、真夜中家族が誰も起きていない真っ暗の家で眠くて眠くて仕方ないと思いながらシャワーを浴びて、眠すぎて気絶しそうになりながら湯船に浸かってお風呂に入った(というか気絶してたと思う)。
お風呂を済ませた頃には結構時間が経っている感覚だった。
洗濯機のすぐ横で末っ子が寝てたので、こんなところで寝てるなと思いながらも、日は登っていたので特に起こしちゃうかもという心配もなく迷いなく洗濯機を回す。
洗濯機のスイッチを押した。洗濯機の向こう側が窓になっているので外の景色が見える。
ふと窓の外を見ると、目の前に私が大学生の頃に亡くなった愛犬がおすわりして真っ直ぐこっちを見ていた。
窓の外には犬が数匹走ったり遊んだりしていた。
綺麗な白黒の毛、左右対称の模様、ちょっと顔が大きくて骨太な身体、間違いなく愛犬だと思った。
愛犬と見つめ合ったまますぐ隣で寝ている末っ子の手を握って「あれって〇〇だよね」と私が言うと、起きた末っ子がすごく悲しそうな顔をして「ちがうよ、〇〇に会いたいよね」と言った。
絶対そうだよ、と思った。
なぜか私たち家族が住んでいる家は大きな車みたいに動いていて(この時私は家の中にいたので外観は見えないが、なぜか家の外観も想像出来て、白くて角が丸い、すべすべした質感の家で、なんとなく武蔵野プレイスのような雰囲気だった)、
窓枠を越えると、愛犬だと確信を持っていた犬は、全く知らない黒色の大きな犬(おそらくプードル)になった。
その瞬間ブワッと涙が止まらなくなった。
でもその犬が私たちがいる家(車?)を追いかけて来た瞬間、やっぱり愛犬に見えた。
あの子は走るのが大好きだったしすごく足が速かったから私たちの家にも追いつくはずだ。
お父さんの車のエンジン音やお母さんの車のエンジン音だって覚えていたし、あの子が散歩中に私の登下校の時間が重なるとあんなに大好きな散歩も中断して交差点で待っていてくれてたし、どれだけ遠くにいても私が気付く前に私に気付いて嬉しそうに尻尾を振ってくれていたから、窓の外にいたとしても気付いてくれるに違いないんだから。
繋いでいた手をギュッと握って横を見ると、末っ子も泣いていた。
もう一度外の犬を見ると、大きい黒い犬に戻っていた。
しゃくりあげて泣いた。
そりゃそうだよな、だってもう会えないんだもん。
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夢から覚めると現実世界の私も号泣していて、仰向けに寝ていたのでほっぺも枕も濡れていた。
起きても涙が止まらなくて、ティッシュを探して暗い部屋を歩いた。
散々泣いて少し落ち着いたけど、また眠りにつくとまた悲しい思いをしそうだったので、朝起きないといけない時間まですぐならこのまま起きて��うと思って時間を確認したのに、Monday, May 12, 1:53、とロック画面に表示されていた。眠りについてから1時間しか経っていなかった。
時々愛犬に会いたくてたまらない時がある。
小学生の頃、たまたま見たペットショップで一目惚れしてから毎日毎日その犬に会うために足繁くペットショップに通い、いつ次会えなくなるかも分からないまま離れ離れになるのが悲しくて毎回帰り際に号泣していた。
そんな私を見兼ねた両親が、家族会議の末その子を家族として迎え入れることを決意して、家に来てくれた愛犬。
(元々父は実家で猫を飼っていたし、母も実家でインコを飼ったことはあったものの、2人とも犬を飼ったこともないし、ペットを迎えるということは責任が伴う決断で、私もきょうだいも小さかったので散歩や病院に連れて行ったり大変なお世話は両親がやらなければならないことも分かっていただろうから、相当な覚悟と勇気が必要だっただろうなと思う。)
亡くなってから何年経った今でもいつでも見返せるように写真や動画をお気に入りして、会いたくてたまらなくなった時にはその写真たちを見返しては、こんなことも一緒にしたな、あんなこともあったなと思い出して、会いたくなって、でも会えなくて号泣したり、あったかい気持ちになったりする。
あの子は他のわんちゃんとなかなか仲良くなれなかったし、唯一仲良しのわんちゃんはあの子よりも何年も先に亡くなってしまったし、私/私たちがあの子のことを覚えていてあげないとと思っているから、忘れたくないと思っているから、何度も思い出しては泣いちゃうのかも。
愛犬が夢に出てきたことは何度かあったけど、こんなに悲しい夢を見たのは久しぶりだ。
元々あまり夢を見る体質ではない(眠りが深いタイプのよう)ので、悲しい夢を見て起きることは10年前にもあったかなかったかくらいの記憶かもしれない。
今回どうしてこんな夢を見たんだろう。
韓国ドラマ『君は天国でも美しい』が配信中だからかな、全く見てないのに。(生まれ変わった猫や犬と天国で会えるというエピソードがあるとSNSで見かけた。)
泣きながら文章を書いて、文章を書きながらまた泣いてしまったけど、文章を書いていくうちに、悲しい気持ちはあっても、怖い*という気持ちはなくなったかも。
*ここでの"怖い"は、たぶん、また眠ると悲しい思いをするんじゃないか、悲しい夢の続きを見るんじゃないかという怖さと、私がいつかあの子のことを思い出せなくなって完全に忘れてしまう時が来るんじゃないかという怖さだと思う。
今となっては夢だとしても会えて嬉しい、私って一瞬で愛犬のことに気付けるんだという安心感や自信まである。
やっぱりあのまま寝なくて良かった。
これ書いて良かった。
かと言ってこのまま横になって目を閉じる気分にもなれないの��、YouTubeと Netflix、それかアマプラを見て、寝たくなったらその時に寝よう。
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