chigiissa
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chigiissa · 8 years ago
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挨拶 P2 まずはミュシャについて簡単な説明をいたします。 1860年に現在のチェコ共和国の東部にあるモラヴィアのイヴァンチツェで生まれたミュシャは19世紀から20世紀をかけて活躍した芸術家である。 実家は貧乏で芸術にほぼ無縁といえるが、小さいころから絵画や音楽など、芸術に当たる優れた才能を見せたのです。 そして18歳の時に音楽を捨てて芸術を専念しようとした彼はウィーンに上京し、舞台装置を作る工房で就職した。 ですが、その工房の得意先である劇場が数年後に火災で焼失されてしまい、ミュシャもリストラされて、その後はミクロフという町で肖像画を描いて生計を立ててた。 そのうちに地元の地主であるベラン伯爵が彼の才能に目をつけて、積極的に資金援助をしてあげた。 その援助でミュンヘンに留学することができてたが、四年後にパリのアカデミーに行くと伯爵からの援助が打ち切られてしまい、そこから生活のために挿絵を描き始めた。 そのうちに彼の才能を認めてくれた女優・サラ・ベルナールが自分のポスター作家として働かせて、翌年の1895年1.1にジスモンダの初披露で即大人気になり、彼を有名な画家にした。 P3 威厳に満ちた人物と、細部まで繊細な装飾を描くこ��作品は、一夜にして彼のアール・ヌーヴォーの旗手としての地位を不動のものとした。 このポスターは細長くてほぼ等身大の大きさで、まるでサラがそのまま目の前に現れているような臨場感も観客に与えたという。 P4 こちらがサラ・ベルナールの写真で、大ヒット後にミュシャと六年間の独占契約を結んで、劇場ポスターから舞台劇の服装デザインまでミュシャを独り占めをしていた。 契約完了した後、ミュシャは彼女のためにポスターを作らなかったが、右の絵のようにビスケットの広告画で彼女をモデルにする作品もあります。 これは舞台劇『遠国の姫君』によるサラの肖像です。 P5、6 ポスター以外にも、ミュシャはあらゆる分野で才能を輝かせた。油絵やジュエリーデザイン、ブロンズや絵皿など、いろんな芸術品を作りました。ですがその中でやはり、ポスター画家として名が高いのです。 P7 先ほどお見せしたジスモンダのポスターは、リトグラフという版画です。 日本で版画といえば、職人がコツコツ削って刷る凸版が多いですが、当時のヨーロッパでは水と油の化学反応で作る平版画であるリトグラフが王道でした。他に石版画という呼び方もあります。 これは十八世紀末のドイツのゼネフェルダーという劇作家が偶然に発明した技法です。 最初は楽譜の印刷で多額の借金を背負ったため、何か安く印刷できる方法がないかと悩んで、自分で作ろうとした。 その時に偶然この技法を発見したという。この部分を気になる方はQRコードを参考してください。ウィキペディアですけど。 P8 とにかくこの新しい技法のおかけで、19世紀半ばまでは一時間一万枚のポスターを印刷することができて、単価も非常に安いです。 さらにこちらに書いてあるいくつかもメリットもありまして、(読み上げ)これを応用してポスター風潮を起こしたのはジュール・シェレです。 P9 「近代ポスターの父」であるジュール・シェレがポスターを美術作品として創作し始めた。 その後彼は自分で印刷会社を作り、このような彩色のポスターをリトグラフ技法で千枚以上をデザインした。 それからリトグラフ製ポスターも芸術として認められた。 P10 ミュシャももちろんこのリトグラフのおかけで出世できた一人で、こちらは彼が有名になった後に描いた広告画です。 先ほども言いましたが、彼は1895年から六年間の契約をサラと結び、劇場ポスターの分野を彼女に独占されたが、その間にこのような広告画を多数創作していた。 安価プラス芸術性が高いということで、コレクターも多数に存在している。 P11 「民衆のための芸術」をミュシャが���指していた。そこで絶対欠かせないのがリトグラフ技法です。 ここで豆知識程度ですが、実は版画にはオリジナルとエスタンプの分別があります。こちらをご覧になってください。 同じ石板を使ってますが、左が歴史感があって、右は真新しいように見えます。左の方はオリジナルで、右の方はエスタンプです。 簡単に言えば、 P12 オリジナルリトグラフとは画家本人が刷った作品で、当時そのまま今まで残したものです。 一方エスタンプは、画家の合意もしくは画家が亡くなった後遺族の同意を求めた上で工房が作ったもの。 本人の肉筆でなければ贋作というわけではなく、版画ではそういった真贋の区別は特にしていません。 製作工房によって作家よりきれいに作る場合もあります。 ただオリジナルの方は極めて高い、コレクションの価値があるのでしょう。 出来の差に関しましては… P13 実はこういうのもあります。 ひどいのも、あります。 P14 贋作はあります。 ただしそれは贋作というよりパクリですね。 P16 アニメにもミュシャの絵がよく借りられて出場することが多いです。セーラームーンでは服装やポーズの模倣をしたり P17 カードキャプターさくらではパネルのデザインをクロウ・カードのモデルにしたり P18 そしてミュシャを選んで発表をやろうと思ったのは、この黄道十二宮が登場したライトノベル・京都寺町三条のホームズを読んだからです。 この作品では、ヒーローとヒロインがお互いの気持ちを確かめた後、ヒーローがヒロインにチェコで購入した黄道十二宮のエスタンプをプレゼントしたシーンがあります。 ヨーロッパに同行したヒーローの祖父がこれを「愛のメッセージがたっぷり詰まった」特別な意味を持つのだと言いました。それはいったい何でしょうか? ヒントは「カレンダー」にあり、つまり原文での引用ですが、「これからの月日、いろいろなことがあるかもしれないけど、一緒に時を刻んで大切な思い出を作っていこう」ということでした。 こういう深意のあるプレゼントを皆さんも恋人に送ってみてはいかがでしょうか?こちらのQRコードでぜひ、パズルでも買って作って送ってくださいね
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