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cucuriya 鳥取弓浜 中村括り
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鳥取県西部の伝統的な織物 “弓浜絣(ゆみはまがすり)” の製作・販売をしています。鳥取弓浜 中村括り(cucuriya くくりや)
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cucuriyanote · 2 years ago
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「中村括りと機械括り」
鳥取弓浜 中村括り(なかむらくくり)
弓浜絣の生産と販売をする事業者です。鳥取県弓浜絣協同組合に所属しております。
弓浜絣は、鳥取県西部にある弓ヶ浜半島を中心とした地域に伝わる伝統工芸で、主に木綿を素材とした染織品です。“括り”という防染技法を用いて、多くは藍によって糸を染め、様々な図案を織り出します。
2007年に募集された弓浜絣後継者養成研修の研修生に選ばれ、3年間の修行の後、独立、「鳥取弓浜 中村括り」を起業しました。屋号に“括り”を掲げ、括りに特化した仕事を選んだ理由は、この作業工程に使用する“括り機”の担い手が当時不足しており、弓浜絣の産地にとって機械括りによる生産力の下支えは必須であると考えたからです。
自分以外の誰の弓浜絣の仕事が忙しくなっても、括りの依頼で仕事が頂けるかもしれない、そんなこともイメージしていました。
弓浜絣という手仕事にとって、修行期間が3年というのは十分であるとは言えません。しかし、これについては長ければいいということでもありません。同業の先輩たちの背中を見ていると、技術の向上についてはここでいい、という時期は訪れないように思います。
起業する当時は「まだ未熟ではあるが、今の自分の技術をそのまま売るしかない」と考えておりました。それは今でも間違っていないと思います。10年以上経った今、確かに技術は向上していますが、課題は尽きません。
起業直後の当時は、未熟な技術にも関わらず、私に括りの仕事を依頼し続けてくださった、先輩の村上絣織物さんにはとてもお世話になりました。
修行時代、機械括りの講師は村上絣織物の村上勝芳さんで、当時組合の理事長をされていました。しかしながらご病気で亡くなられてしまい、その技術を教えていただけた機会はほんの僅か��した。その後、跡を継がれた一枝さんに、括りの仕事を依頼して頂き、括りの技術を自己研鑽する機会を与えてもらいました。
弓浜絣以外にも、日本全国に“絣”はあり、その多くは同様の技術で作られています。福岡には久留米絣がありますが、修行時代に訪ねることができ、機械括りの技術者とお話しすることができました。多くのアドバイスをもらい、とても参考になりました。
現在、弓浜絣で機械括りを仕事にする者は、私以外にもう一人育っており(山下さん、織房 絲の文)、近隣の産地、倉吉絣でも機械括りをされている方がおられます。
括りを仕事にする限り、どのような図案でも括るつもりで仕事をしております。しかし、絣という技術は精緻な表現が不得意ですので、依頼者のデザインの意図を汲み取りながら、修正案を提案することは多々あります。
もし「弓浜絣でこのようなものが作れないか」「弓浜絣でこういうことがやりたい」と思いつかれた時に、私が最も適した相談者でありたい、そのように考えています。
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cucuriyanote · 9 years ago
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「鯉のぼりの絣 名入り」
節句にお孫さんに贈られた鯉のぼりの絣。こちらの記事(「鯉のぼりの絣」http://cucuriya.com/post/139183301370/)で紹介したA3サイズの額入り。
元になった歌川広重の浮世絵「名所江戸百景水道橋駿河台」には、町並みや遠くに別の鯉のぼりが見えている。しかし、絣では全てを表現することはできないと判断し、鯉のぼりを大きく残し、竹ざおは絣で描かず縦縞で表現した。
A3をはみ出るサイズはかなり大きく、今後この大きさを越える絣を作ることはないかもしれない。
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cucuriyanote · 9 years ago
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「片透網柄 吊るしても敷いてもいい布」
一枚でタペストリーや敷物に、二枚三枚で暖簾に。使い方が選べる布です。 大きく柄が見せられるので、こういう商品は柄を考えるのが大変楽しいです。
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cucuriyanote · 9 years ago
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「括り糸を織った布のワークキャップ」
かぶっているのはMr.パーソン。大山ものづくり学校にいる寡黙なやつです。 括り糸は、絣の防染のために巻きつけて使った糸。言うなれば絣作りの副産物です。しかしそれを織ると、なんともいい風合いの布になるのです。
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cucuriyanote · 9 years ago
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「糸つむぎの実演」
イベント中は製作工程の実演をすることもあります。
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cucuriyanote · 9 years ago
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「桜の絣」
桜柄の絣は使いやすくそのままタペストリーや、ハンチング帽をよく作りました。
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cucuriyanote · 9 years ago
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「緯糸(よこいと)の整経」
経糸(たていと)よりも長い緯糸を整経しています。  ドラム式整経機。大きい道具ですが大変シンプルな作りです。
整経、同じ長さの糸を必要な本数だけ準備する作業。糸の張りが一定で無いと後の作業に影響がある。
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cucuriyanote · 9 years ago
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「ようこその文字絣」
記念すべき一番初めの図案オーダーのお仕事でした。 依頼されたのは結婚を控えたお二人で、新郎が原図となる文字を書かれて、新婦はなんとこの布を織り上げられました。
中村括りでは、糸の作成と機織り指導、機織り機一式のレンタルをさせていただきました。布や製品を売るだけでなく、糸としての販売やデザイン持ち込���の絣受注を仕事にしていきたかった私にとって、大変嬉しい仕事でした。
画像の絣は式場に飾られ、来賓の皆様をお迎えしたそうです。
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cucuriyanote · 9 years ago
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「千切り巻き」
経糸を巻く作業。機にセットするために千切りという部品に糸を巻いていきます。 柘植の櫛でときながら丁寧に巻きます。
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cucuriyanote · 9 years ago
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「弓浜絣のテディベア」
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cucuriyanote · 9 years ago
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「足踏み織機」
主にこの機織り機で織っています。動力は足です。
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cucuriyanote · 9 years ago
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「三枚仕立ての暖簾 弓浜絣片寄網柄」
暖簾では、最も初めに作ったもの。この柄は暖簾にするために考案した。
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cucuriyanote · 9 years ago
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「弓浜絣のワークキャップ」
こだわりのある方にアドバイスをもらいながら、まだ修行中の頃に作ったものです。 経年変化でストライプが二色になるように仕込んであるので、それもまた楽しみ。長く使ってこそ楽しい品に仕上がった。まもなく製品化。
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cucuriyanote · 9 years ago
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「鯉の絣」
額に入れて飾るインテリア用に作っています。サイズはA3。 これを作るきっかけはお客様の図案オーダーでした。お孫さんへ節句の贈り物として、鯉のぼりの代わりに、歌川広重の浮世絵「名所江戸百景水道橋駿河台」を絣で作って欲しいとのことでした。粋です。
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