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【暫定版】ちょっとした契約をリモートだけで完結するのに、NEMのアポスティーユを使う方法
【注意!】本記事は、あくまで私の利用方法です。正しい使い方というわけではないので、あくまで参考程度に捉えてください。
暗号資産のNEMにアポスティーユ機能が実装、公開されたのは2016年。そして今年は2020年。既に4年の実績があるはずのアポスティーユ。これを使えば簡単に契約の証明ができるのでは、と思ってみたものの、意外と「実際に使ってみた事例」が見つからず、わからないことだらけだったので、私の体験をま��めてみました。
1.私がやりたかったこと 2.準備 3.アポスティーユ時のNEMウォレット操作方法 4.ファイルの交換 5.最後に
1.私がやりたかったこと 海外のフリーランスエンジニアと、開発依頼の契約を結ぶことに。と言ってもそんなに大きな金額が動く話でもなく、お互いのサインを渡す為だけにEMSを送って時間をかけるのもナンセンス。という訳で、お互いにサインをし合う代わりに、前から興味のあったNEMのアポスティーユでも使ってみませんかね?という提案をしてみました。
契約内容はさておき、契約として私が行いたかったことは、下記3点を満たすことでした。
①A - Bの二者間で行われる ②お互いだけが契約内容を把握できる ③その契約に相手がサインをした、ということをお互いが証明しあえる
で、これらは、多分アポスティーユでいけるはず!と思い、実施することにしてみました。
2.準備 まず、契約書を作成し、相手と同意を取ります。その上で、相手にNEMウォレットを作ってもらうところからスタートです。幸い、相手がエンジニアなので、下記URLを送って「アカウント作っといて!」だけで解決しました。エンジニア以外の方とやる場合はここが問題になるはず。
https://nemplatform.com/wallets/
※エンジニア以外の方にウォレット作って貰う場合は、こちらのblogご紹介したほうが良さそうです。 https://note.com/shintaso_nem/n/nf9b47e3c5f46
次に、契約に必要なxemの用意です。今回は、こちらでxemを持っていた為、それを先方に送付しました。10xemだけ送りましたが、実際は1xemとかでも全然問題なかったです。本当は、お互いに購入して用意しておく方が良いかもしれません。
3.アポスティーユ時のNEMウォレット操作方法 (1)NEMウォレット起動⇒ログイン⇒ダッシュボードと行って、サービスをクリック。
(2)サービスから、左下のアポスティーユの「作成」をクリック。
(3)下記手順でアポスティーユを実行
①ウォレットのパスワードを入力 ②登録ファイルを判別するためのタグを入力(後ほど出力されるCertificateにも記載される) ③パブリックを選択 ④同意した契約書をアップロード ⑤送信をクリック
(4)下記のようなzipファイルが出力されるのを確認。
(5)これをお互いに作成。
4.ファイルの交換 3-(4)のzipファイルをお互いに交換。
5.最後に という訳でここまでで下記3点を証明できる状態となりました。
①A - Bの二者間で行われる ②お互いだけが契約内容を把握できる ③その契約に相手がサインをした、ということをお互いが証明しあえる
正確には、③については、そのウォレットを持っている相手がサインをした、という証明にしかならないので、相手とそのウォレット情報とを紐付ける処理が必要です。今回はそこまでやってないですが、いわゆるeKYCの観点から考えると、顔写真とIDカードなんかが一緒に写った写真とかもアポスティーユしてもらってお互いに送り合うとより信頼度高まるかも。
あと、そもそも論なのですが、本当はこういうのはプライベートアポスティーユで、Aがサイン⇒ファイルを送ってBもサイン、という形でやるのが正式な使い方ぽいです。が、使い方のテストが一人だとできず、いきなり実践になるのが怖かったので今回はこのやり方で突破しました。
というわけでアポスティーユの実践的な使い方でした。こちらも実験的にやってみたので、ツッコミ大歓迎です。よろしくお願い致します。
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