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WE LIVE IN TIME
観た後、なんとも言えない感情でいっぱいいっぱいになっちゃってしばらく動けなかったし、帰り道も浸りたくて何のノイズも聞きたくなくて、フローレンスピューで頭がいっぱいだった。
余命宣告される恋愛映画なんて、お決まりすぎて学生の頃に観たのが最後な気がする。
死んじゃうのがわかっててそれでもクライマックスで号泣しちゃう。そんなもん。
でもこの映画は気づいたら開始10分で涙がでてた。時系列じゃなくて、ある意味走馬灯のような作品で、アルムートの人生すべてが愛おしくて切なかった。
ガーフィールドのトビアスはどこまでも可愛らしくて、ピューのアルムートは向日葵みたいに天真爛漫。観てるとどんどんこの二人が好きになる。だからこそ、it's ok not to be okがめちゃくちゃくる。
辛気臭く過ごすくらいなら楽しんでやる
でも無理する必要はない。
本音は怖い きっとそれでいいし、それが原動力だっていい。
今は先のことは考えられないし、考えたくない、34歳の彼女が言うのはもっともだなと思ったし、その後いろんな選択肢が無くなっていくなかでひとつひとつの選択肢を選んでいく姿にパワーももらえるけど、悲しくもなる。
enough じゃないの?って聞きたくなるのも最もだし、enough って人に決められるもんじゃないし、認めるのはやっぱり自分なんだよなと。
そんな複雑な感情を2時間。
今回も大人にならなきゃいけないでも心の中にはケアしきれてない子供の自分がいる、そんなフローレンスピューが観られて、ああ、最高だなと。
これから先も同じ時代を生きるフローレンスピューの演技が観られるのは本当に幸せだなと思う。
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5月映画記録
Thunder bolts*
マーベルもハマってなくて、未だにディズニー傘下かつナイトショーまであるの違和感ではあるんだけど、フォリアドゥしかり"王道"じゃないものにひかれてしまう。
A24のジョーカー、A24のマーベルなんて言われたら見たくなっちゃうじゃん。
事前情報なしで観るつもりだったけど、ブラックウィドウだけでもと新幹線のなかで視聴。
シスターフッドすぎるし、フローレンスピューがはまり役すぎて、スカヨハとピューが姉妹なだけでそれはもうすでにA24の世界観すぎて、このままエンドゲーム観たら感情崩壊する。
(案の定今さらアベンジャーズ再履修してる。)
若草物語のエイミーもそうなんだけど、末っ子だけど、変に大人びていて、というかどこかで大人にならなくちゃいけなかった、そんな役はピューにしか出せないと思っちゃう。
スクリーンで彼女が怒ったり、涙を流す度揺さぶられてしまって、この先もフローレンスピューを観ると心に決めるには充分すぎる映画だった。
フローレンスピューの感想だけでいっぱいいっぱいになってしまうけど、映画全体としてマーベルがこのテーマで撮るかというか、メンタルヘルスに振り切っていて、(いわゆる戦闘シーンが少なくて不安になるくらい)これまでもヒーローの葛藤として描かれていたものをここまで描ききるかと驚いてしまった。
これをスピンオフにしてもいいのに、今後のメインになるというところにもびっくり。
You are enough. No one is perfect .
みたいなのはここ数年のハリウッドでめちゃくちゃ感じている。
NHKの幸せは食べて寝て待て もそうだけど、弱さというか、一度底に落ちたことがある人間の優しさ、強さみたいなのは観てるこっちのセラピーにもなる。
ネガティブな感情をどうトリートするか、この映画は一人じゃないのメッセージだったのが少し物足りなくて、本当に暗闇にいて一人だった時の救いがほしいなと。
それでもやっぱりこれをシネコン作品で描くことの意味は大きい。
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4月映画記録2️⃣
SING SING
4/11
観た後の満足感がすごくて、コールマンドミンゴが主演男優賞取れたはずと思ったし、マイクかクラレンスも助演ノミネートでは?と思うくらいに良かった。
今年のアカデミーはインディー映画が多くて、好きな系統が集まってて、総じて満足なんだけどその中でもSING SING とリアルペインはこれぞミニシアターっていう映画だった。
演者も元収容者なのでどんな仕上がりかと思ってたけど本当にひとりひとりが自分自身を演じて昇華させていて作中で言われている"プロセス"そのままだったように思う。
彼らが演劇を通して、自己と向きあって、更生しているからこそ、彼らがどうか釈放されて欲しいと願ってしまうし、私自身が本当の"元犯罪者"にこういう気持ちを抱くことにも驚いた。
この映画を観ただけで答えは出せないけど、再生の道があってほしいと思う映画だった。
そして途中とエンドロールに流れる映像に本当に彼らがRTAにいたこと、そこから出られたことに心が揺さぶられた。
そして無実な主人公がみんなに優しく振る舞って、演劇の場を誰よりも愛していて、聖人のようであるからこそ、
"限界点"を迎えてしまったことが何よりも痛みとして伝わってくるし、そんな時に仲間が誰にだって限界点はあるし、それを乗り越えてきたっていうのもまさにそうだよなと、映画とリアルをずっと行き来してしまった。
そしてそこに手を差し伸べる人がいてこんな暗い場所にも幸せの連鎖があるんだと。
収容所で起きているということを忘れてしまうそんな暖かさ、誰にでも優しさに触れるチャンスはある、希望を感じられる映画で後味も良かった。
Party girl
4/29 4kレストア、記念上映。
女の子が死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画100選
朝起きてSNSで目に入って、行くとしたら今日しかなくて、次の日仕事だし渋谷で夜か、、、と思ったけど観て良かった。
女の子のファッションムービーとして片付けることもできるけど、やっぱり100選どおりのエンパワメントムービー。
毎日パーティーしたって満たされないし、何者にもなれない、常にダメなラベルを貼られてる自分が嫌になる、30年前の映画だけど10年前なら間違いなくグレタが演じてた気がする拗らせ系。
それでいて、自分の力はちゃんと証明するし、嫌ならちゃんとNo言う、メアリーが芯のある人間だから、観ていてめちゃくちゃ元気付けられる。
配信無いし、気軽に観られないけど、これはちゃんと私の心の栄養になっている。
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Girls just want to have fun

シンディローパーのラストライブ、私なんかがと思いつつ、行かないと絶対後悔するから行けて良かった。さすがのsold out公演。会場の熱気がすごい。
年齢層から着席パターンかな?とか思ってた自分に反省。2時間観客も立ちっぱなしですごかった。(むしろ私が耐えられず)
イントロの動画から彼女がpop クイーンとして牽引してきた歴史が感じられてうるうる。
80'sの色彩感覚というかビビットな色づかいに世代を思ったりするけど、時代関係なくてそれが彼女のカラーなんだと公演後に思った。
たとえ世界が灰色でも、自分のカラーで居続けるそんなメッセージだったように思う。
後は圧倒的フェミニズムのアイコン。
女性が銀行口座を持てない時代なんて随分昔のように思ってしまうけど、思ってるよりずっと最近のことだし、その時代を変えるためにシンディやバービー人形が居たし、今があるんだなと。
I drove all nightの前のmcで当時は女性が運転する曲はなかったし、だからこのパワーソングを作ったってのは膝を打ったというか、めちゃくちゃハッとさせられたし、公演前のSEで流れてたオリヴィアを思い出さずには居られない。
SE も同じ年代の曲メインかなと思ってたら、ケイティ・ペリーのROARだったり、dayaのsit still prettyだったり、サブリナのespressoにチャペルのpink pony clubだったり、
スタイルは違くともみんなpopの世界で戦ってる女性たちでめちゃくちゃ熱いなと。
最後の演出の草間さんにしても彼女はアイコンとしていろんなものを背負って舞台に立ってるそれが歌声とかファッションというか全てから伝わってきて、本当、人間パワースポットみたいな感じだった。
Farewell だとしてもきっとその意思は別のアーティストなり、オーディエンスだったり、ちゃんと継承されていくことが確信できる、そんなライブだった。
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4月映画記録
エミリアペレス
4/1
レイブンズが期待はずれだったので、なんとなく気分転換したくてファーストデーだしと。
客入りが厳しくてこのミュージカル映画大飽和タイミングの悪さを感じる。
主演のカルラの差別発言があったせいで軒並みキャン��ルになったアカデミーだけど、正直私は授賞式でセレーナとカルラとゾーイが歌うのを観たかった。その位音楽は良かった。
あとは主演本当にカルラ?という位ゾーイの圧倒的存在感だったからどうしても初のトランスノミネートの思惑を感じずにいられない。
でもカルラがあの役にキャスティングされたのは圧倒的納得感しかない。
ろう者役にはろう者をじゃないけど、彼女が演じていることで生きている映画になってる。
(ミッドナイトスワンとかも他の演者にやらせればよかったのに)
そしてストーリーとしては、アノーラ以上に"おとぎ話じゃないリアル"を提示していてある種のミュージカル作品としては一線を画していたと思う。
性別を変えたことを後悔するんじゃなくて、エミリアもリタもジェーンもみんなみんな幸せになれないのに上手くいかない、みたいなジレンマがあって性別を問題視というか論点にならないのが良かった。
あとは罪悪感みたいなのも全体に漂っていて、人間の葛藤が感じられるストーリーで良かった。この手の映画はバットエンドしかないんだけどどこかでハッピーエンドを願わずにはいられない、そんなエンパワメント作品でもあるのでよくここまでいろんな要素が入ってて作品として成立したなと。
アカデミー賞最多ノミネートにも納得。
ただやっぱりフランス人の描くメキシコがどうなのか、本国の人にしかわからない、バランスってあるんだろうな。
HERE
4/4
新年度1週目の金夜に観るものではなくて途中うとうとしてしまった。
でもつまらないわけではなくて、パターソンを観た時と似ている。心地よいリズムで淡々と日々や人生が重なっていく。
Perfect daysもきっとそうなんだろうけどまだちゃんと観れていない。
家を買って、結婚して、子供が産まれてって一つひとつは人生のビックイベントだけど、ページをめくるように淡々と進んでいく。
「感情に名を付けたら俗物になる」って最果タヒが詩にしていたけど、普遍的になっちゃうのかも。知っている誰かの結婚も出産も私の人生をただ、通り過ぎていく。
本当はアノーラみたいにボロボロになっても地を流してでも、誰のものでもない自分の人生を生きたいって思っても、結局過ぎてみたら普遍的な日々の積み重ねなのかもしれない。
今この文を書きながら映画のラストシーンを思い出した。なんてことなく重ねた人生もふとした瞬間に玉手箱のようにキラキラと輝き出すのかもしれない。
決して希望に溢れてなくても、夢を諦めたっていい、enoughの物語だったんだ。
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3月映画記録3️⃣
教皇選挙
個人的には今回の作品賞ノミネートの中で一番の印象。
アノーラから大分時間が経ったので本当は見比べたいけど。
"映画"そして"絵画"を観ているような画力、とくに引きの場面での配置とか色彩感覚が最高で、高色彩のウェスとは違う、デフォルメされていない美しさがあった。
タイトルバックのconclaveが出るシーンもあまりに美しくて、ここはブルータリストと甲乙つけられないけど、改めて映画のイントロ美学みたいなのに震えている。
ストーリーとしては日本でうけてるのがめちゃくちゃわかりやすい、密室ミステリー。(日比谷だったのもあるけど、あそこまで満席の映画はここ5年以上経験ないな)
そして日本人に馴染みない、キリスト教だからこそ受け入れられるんだなという結末だった。
正直、あの結末はリベラル強強ノミネートのなかでもかなり問題作というか、カトリック教徒が受け入れられないのでは?という結末だったから作品賞取れなかったことに変に納得してしまった。
選挙自体がかなりアメリカ大統領選を意識されている感じがあって、唸るような脚本だった。
(原作も2016年ならさもありなん。)
キャストも名俳優のオンパレードで、脚本、美術、演者と本当に王道かつ正攻法の良い映画を観たなという感じ。
レイブンズ
正直なところ期待はずれ。
予告が一番良かった。それでも口コミとかは普通に高いので、映画はやっぱり好みの世界だなと。
邦画はネイティブであるゆえに演技の良し悪しが気になったり、他の出演作と比べやすいから意図的に避けているんだけど、
やっぱり観てる時にノイズが多くて集中できなかった。
とはいえ一番はあの鴉だが、、、海外製作ならもっとメタファー的にできたのでは?とかなんか日本的な部分と変に作用しあってて、もったいなさが上回ってしまう。
エミリアペレスのメキシコでの評価もそうだけどなんとなく、異文化を撮ることの違和感は拭えない。
てか古舘さんと浅野さんが親子なのもまじでピントこなさすぎて、ひたすら違和感の映画だった。
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3月映画記録2️⃣
Wicked
記録を残すのにはあまりに時間がたってしまった。3/7視聴 3/25now
ミュージカル、映画のキャリアとしても圧倒的にシンシアだと思って正直アリアナにはそこまで期待してなかった。
でも映画を観て一番にアリアナがグリンダで良かったと思ったし、2025年現在ではアリアナしか考えられないくらいに最高だった。
音楽シーンから退いて、この映画の撮影、プロモーションに時間を割いてきたのがすべてわかってしまうし、彼女自身憑依させながら生きてきたんだなと。
名もなき者のシャラメより圧倒的にこっちに肩入れしたくなる、そんなアリアナ集大成。
でもグリンダをみればみるほど、popularであるアーティストアリアナ·グランデに会いたくなった。
映画自体は、2011年にイギリスでみた舞台(なんなら英語の原作も読んだ記憶ある)でストーリー知ってるはずなのにあまり覚えてなくて、
英語の理解力足りてなかったんだなと落ち込んだ。
他の人のリアクションみてるとファーストタッチで自分の感情にリンクさせられなかったのが悔やまれるし、そこまで感動とかのめり込めなかったんだろうなと、、、。
ただみんなが口を揃えていう、感動とか泣いたとか、何をもってなのか、他の作品と比較して考えてしまう。
やっぱり本作は上質なエンタメであるからこそ、ストーリーのもつ政治的正しさ(あえてポリコレとは言わない)もトーンポリッシングされてるのかなと思わざるをえない。
リアルペイン
ノーアザーランドを観ずにパレスチナ、イスラエルは語れないなと思いつつ、ドキュメントには耐えられそうにないので、ホロコーストつながりのこちらを。
キーランカルキン、助演獲ってたけど主役では?というくらいずっと出てたな。
タイトルどおり、2025年現在のこれが現実の痛みなんだと思う。
これは主演兼監督兼脚本のアイゼンバーグがすごすぎる。
こ��旅は今の自分を知るためのセラピー的な旅であり、そのためにツアーにみんな参加するんだろうなと。
デイブがocdの薬飲みながらなんとか社会人やってるなかでベンジーは感受性が振り切れて鬱になってodしちゃうのも、めちゃくちゃ現実だし、どっちの気持ちもわかってつらい。
他のキャラも迫害をうけて、ユダヤ教に入信した人物がいたりで、ホロコーストを多面的な視点から描いてくれてるので、ブルータリストとは違って安心感がある。
あくまでもこれは心の傷を癒す旅、ロードムービーとしてとても良かった
白雪姫
正直、作品周りのノイズが多くて純粋な評価がされていないと思うし、個人的には悪くないし、好きな作品だった。
比較されてるウィッシュとアニメ版を観るためにディズニープラス入るくらいには良い作品だった。
実写に求めるもの、reimaginatingであること、いろんなことがぐちゃぐちゃになっているけど、レイチェルゼグラーで、プリンセス撮りたかったんだよね、ディズニー?というとこはめちゃくちゃ納得した。
反DEIなんて風潮の中(まじでディズニーの株総、否決ありがとう)、どこまでやるのか、ディズニーの持つ力を思えばやりすぎくらいで丁度いい。
アニメ版のリスペクトが足りないって言われてるけどアニメを彷彿とさせるカットが多かったり、ちゃんと意識されている作品だった。
ただ��事前のプロモでグレタ脚本と言われてたので肩透かし食らった感は否めないし、グレタ脚本で観たかったのは本音。
あと少し女王の内面は描いてほしかったな。
前に刺さる作品は最初から最後まで剣を持たせてもらえる、って奥山さんが言ってたけど、
この作品はそうじゃなかったんだな、、、と思わざるを得ない。
求められるものと作るべきもの、作りたいもの、作品の葛藤を見せられている、現代の作品なんだろう。
そういう環境下で作りたい映画が撮れるインディー作品がアカデミー賞を占めたのは納得感しかない。
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3月の映画記録1️⃣
アカデミー賞ノミネート作など去年から気になり出して授賞式前にまとめて観るなど、だいぶ映画への熱量が高まった月だった。
そして製作されたタイミングが気になってしまうほどに、ユダヤをテーマにした作品が多くて、公開作の他過去作品まで観漁っては祖国、宗教に思いを馳せてしまう。
Anora
アカデミー賞5部門授賞
授賞を逃した助演男優こそ、鍵だったような。
セックスワークイズワーク
の視覚化というか、アニーのプロ意識というか
シンデレラストーリーのようなロマンスにさえ利害とか打算が含まれていて19年のhustlersとは違うグロさ?現実の非道さ?みたいなところだった。
期待していた作風とは違ったけれど、途中のドタバタコメディロードムービーとかは作品の緩急としてとても面白かった。
各所でもコメントが多くて結局気になってしまったラストシーン。パンフを読んでもわからなかったからこそ、もう一度配信始まったら観たいそんなシーンだった。
イゴールの優しさが溢れる2時間で、
それでもこの受賞結果からは米露の関係性を感じられずにはいられない。
イスラエルとパレスチナとは違う、明らかにアメリカの立場がはっきりとしている作品だからこそ、この賞レース結果と受け止めざるをえない。
賞レース抜きにしても、本当に良い映画で、フロリダプロジェクトも観なきゃという気持ちになった
ブルータリスト
この映画きっかけで最近ホロコースト関係の映画を観てる。
前日に23年のアカデミー受賞作の関心領域を視聴。人が人として扱われない世界線。荷物って何だよ。
本作はホロコーストを生き延びたユダヤ人で、ホロコースト自体の描写はほとんどなし。
虐げられてきたユダヤ人はアメリカでも受け入れられない。人として扱われても、そこは同列ではなくしっかりとした差別が残っている。
「祖国に帰れれば」の思いになるのもわかる。
でもどうしてもモヤモヤしてしまうのはシオニズムの色が感じられてしまうこと。
何かが上手くいかないとき、それを被差別にすべて繋げてしまうのか、
迫害された民がまた別の民を追い出して良いのか。
島国で自分の国、土地がある経験値からは理解するのが難しくて、まだ答えは出せずにいる。
オーストラリアの式典で必ず行われる先住民への姿勢みたいなのはやっぱり必要だなと。
共存をするための歩みよりというか、ローマ帝国からww2を経てもまだ答えの出せない課題なんだろう。
ブルータリストで言うと世界感の作り込みが尋常じゃなく、本当にあのコミュニティーセンターが、建築家がいると思い込んでいた。
なんとなくブルータリズムとバウハウスを学び直したいと思った。
A complete unknown
シャラメとエルの組み合わせにどうしてもrainy day in NYを思い出してしまうのがしんどいけど、ディランがめちゃくちゃにクズでこれは美味しいティモシーシャラメ。
音楽映画として面白かったと思う。
それに本人がブルースハープもギターも歌もやってるのは本当に努力の賜物だと思うけど、それを讃えるティミーヲタはやりすぎだし、彼がいかにもアイドル俳優になっちゃう。
シャラメはやっぱり
自分のカリスマ性を理解してる革命家だけど結局家柄とか親に保護されてるどうしようもないボンボン
がはまり役だと思ってるので
(ここでアノーラのロシアのティモシーシャラメ解釈完全一致)
そ��いう意味でもこの作品で描かれてるディラン像はハマったなと思う。
社会を変えたいのか、自分好きに生きたいのか、何も背負いたくないのか、そういうキャラを演じさせたらやっぱり最高だ。
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Punk rock never die

昔使ってたふでばこに貼ってたステッカー。
2025年再びの共和党政権。
20年前のロックは健在と思い知らされた3月25日のグリーンデイ公演。
アメリカンイディオットが2004年のアルバムと言うことにびっくりだけど、
ティーンエイジャーの私はポップパンクにエモとロックばかり聴いていた。
Rock against bushなんてコンピレーションがあるくらいに当時の政権批判ムードはすごかったし、sumのアンダークラスヒーローだってすごかった。
自分の中にあるパンクのリズムと言うかノリというかそういうのが騒ぎ2時間ワクワクしっぱなしだった。
あれからも暫く当時のパンクを聴いては自分の中に火を燃やしている。
メンバー全員が50代ということを感じさせない圧巻の2時間。
ビリージョーにはティモシーシャラメのような儚さを感じてしまう瞬間も。
きっとこうして15年経ってワールドツアーをしてくれる彼らのモチベーションというか、世の中がロックを求めているんだろうなと心から思った。
今、音楽は映画は社会を変えることができるだろうか。
文化を楽しむ余裕があるだろうか。
マジョリティは誰で誰がマイノリティなのか。
自分が立っている場所で景色が違って見えるのは当たり前だけど、
あのライブ会場でビリーが言っていた通りだと思う。
少なくともあの場にいた人たち全員が戦争のない世、差別のない世界を望んでくれたら何かは変わる気がする。
それが音楽の持つ力だと信じたい。
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Kitty always with us

ハローキティ展、ニシイズミユカさんやmameさんの絵が展示されてて気になっていたもののそこまでキティにはまってなかったし、、、正直思っていた。
グッズを求め、2度めのルイーズブルジョア展に行こうと思ってた金曜午後だったけどあの地獄にもういちど触れる元気はなく、キティに予定変更。
結果としてめちゃくちゃパワーを貰ったし、人生でこれまでにないくらいキティに魅せられてグッズを探しまくっている今。
展示はほとんど過去のグッズなんだけど、来場者が子供から令和のギャル、そしてキティと共に50年を過ごしてきたようなマダム。海外の人たち。
ここにいるみんながキティを好きなんだと思ったら彼女の持つパワーというか、寄り添う心とかなんかわかんないけどその場にいる人たちからも凄みを感じてしまった。
キティの口がないのは誰でも共感できるように、(悲しみも嬉しさも投影できる)ってのはよく聞く話だけど、
時代に応じて日焼けしたコギャルにも小悪魔ギャルにもなれるキティはいつだってどんな時代だって、私たちの友人で居てくれたんだなと。
キティの動画を見ながら泣きそうになったのはこれが初めてだった。
そして数々のグッズ達を見ると、あ!これ懐かしい!とかあの時流行ったなーとか自分の人生すら思い出させられて、キティにはまっていなかった自分でも、こんなにキティが近くに居てくれたんだと。
時代で変わるキティだけど、50年前とか80年代のキティを見たってかわいいし、今でも欲しくなってしまうほど。
変化はしてくれるけど、
Hello Kitty is enough というかキティそのものがエンパワーメントの象徴なんだなと。
そしていつだつて友人でいてくれるこんなキュートなアイコンは他に探してもいないんだ。
もうすっかりファンになってしまった。
きっと年齢を重ねても、そのときの自分を思い出させてくれるキティ。どこかに身につけておきたいな。
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Charlie Puth/ something new
悩んだとき、どっちを取るか
いつだって難しい。
買い物で悩む時は買わない方がいいってこともわかってるけど
どうしても一期一会というか、その時の気分というか、
今の自分に必要なものは手に取ってしまう。
チャーリーのライブも悩みに悩んだけど、当日行きたいと思った自分には、
必要なものだったと思う。
ライブなんだけど久しぶりにコンサートというか、歌い手の歌唱力、曲の持つパワーにここまで圧倒されたのは今年1番だと感じた。
ちゃんと聴いたことあるのがAttention だったからポップスとかEDMのイメージが強かったけど、めちゃくちゃメロディアスでそしてどこまで出るんだのハイトーンボイス。
どれがどの曲なんかわかんないけど1曲1曲、魅せられてしまう圧倒的スター。
Kアリーナの音響効果もあって音に飲まれるまさにそんな感じ。
めちゃくちゃチケット代気になって我慢してたのに気づいたらグッズ売場に向かおうとしてしまうくらいにただひたすらにその世界に浸りたかった。
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Pale waves / smitten

初めて、ほぼ衝動的にライブに行った。
インスタに流れる広告が気になって、聴いたことはなかったのになんとなく行かないと後悔する気がして。
女性ボーカルのロックは好物だから間違いないし。
ライブ中、いつもなら歌って踊るのが正としてなるべく前に行くんだけど、さすがに歌詞入ってないから後ろで。
最前ブロックで参加してる時はめっちゃ盛り上がってる気持ちだけど回りが単独なのに地蔵みたいに静かでびっくり。
それでも最後の曲で会場全体のシンガロングがあって今までのはいったい?となったり。
ジャンル違いのライブに行けば行くほど、楽しみ方には差があることを感じさせられる。
めっちゃ横ノリディスられたけどさ、あのロックの手あげて振るの好きじゃないんだよね。
そして全く事前情報なくて知らなかったけど
レズビアンのアイコン的な存在で本人もmcで行ってたり、フラッグ持ち込んでる人もいて
びっくり。それでも客層はヘテロカップルとか男性客多くてさらにびっくり。
アーティストが政治的な発言すると叩かれる国らしく、アーティストの信条とか思想と歌は別物で見られてるなというのをまじまじと体感した。
ロックなんて反政府であるべきだと思ってるし、みんな伝えたいことがあって音楽やってるはずなのにね。
なんて俯瞰的に1時間を過ごしてしまったけど、
終わってから曲を聴いてていいバンドに出会えて良かったなと思う。
ライブが終わると次のライブに行きたくなって早速zeddに揺らいでるけど、別に毎月行くくらいやってもいいよな、なんて思ったり。
さすがに2024ほんとのライブ納め。
来年こそparamore行きたい欲が強まった。
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胸が締め付けられるような
毎日苦しくなるような
そんな風に誰かを好きになりたい。
今はもう、傷つきたくないし
心を燃やす力がない。
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radical optimism tour
2時間。彼女の強さに圧倒されあっという間にすぎてしまった。
歌って踊り続ける体力、ビジュアル、アティチュード何をもって強さとするか、彼女はいずれも全部���分の中にしっかりと持っていて
それがdua lipaの強さとしてにじみ出てるんだなと身をもって体感した。
AnneMarieのthenみたいに自分の身を削りながら、歌う人に惹かれがちなんだけど
Popsとして歌い上げるアリアナもデュアもやっぱりすごい強い。
ここでアルバムタイトルのradical optimism がめちゃくちゃ効いてくる。
辛い時、辛い顔をしなくちゃいけないなんてことなくて、それぞれがそれぞれに弱さを抱えて生きてるんだなって
今回のツアーのなかで全体的にアップテンポの曲が多くてだからこそのhappy for youというか
ライブ全体を通してデュアの魅力が200%になったそんな2時間だった。
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Dumb money
映画館の予告で見たときはそこまで刺さらなかった。
出張先のホテルで無料視聴できた中で気になって視聴。
金融市場に興味を見いだせない理由のモヤモヤが言語化されている作品だった。
株の値上がり値下がりで資産を作る富裕層と労働層の格差が浮き彫りになったアフターコロナ。
米大統領選の結果をみても明らかだ。
Nisaやネット証券で個人投資家のボリュームが増えたとしても、経済が"読める"人にコントロールされているように感じる。
実際映画の中ではコロナ禍で苦しむリテール業を助けるどころか潰して自分は利益を得るファンドが描かれていてすごい腹が立った。
もの作りができる人間を心底尊敬していて、そのプロダクトを買うことで企業を支えたい
それが私の一番の行動原理だと思う。
決算や数字で株を買ったり売ったりするのはどうしても好きになれない。
こうして今も個人投資に興味を持てないでいるのだけど、
映画を見てからいくつか株式売買の用語を調べた自分に驚いている。
(仕事でもっととすべきことかあるはず)
個人の思想と仕事、そして資産。そんな今までバラバラだった点と点を繋いでくれるような作品だった。
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Little wonders
オリジナルタイトルと日本版でタイトル違った印象あるけど思い出せない。
映画を見るとき、映像を楽しむか、ストーリーを楽しむか、自分の中で結構比重が分かれる。
ウェス・アンダーソンなんかは映像6:4ストーリーで思っている以上にストーリーを楽しんでたり。
ヨルゴスの哀れなるものたちはこれも6:4かな。
本作は思っていた以上にストーリーが刺さらず、8:2になってしまった。
予告時点では3:7くらいだったのに。
作品のキャッチコピー的な、子供心を忘れた大人に的なストーリーなんだけど、すっかり大人な自分は軽犯罪てんこ盛りすぎて感情移入しきれなかった。
この間、憐れみの3章を新宿のTOHOシネマまで観に行った。
国内で35mm上映している唯一の映画館だったから。
どうしても映画を見てると、エンドクレジットにkodakの名前を探してしまう癖。
実際どこまでデジタルとフィルムの差を感じているかと言われると自信がない。
35mmに関してはほぼ遜色ない、というかフルサイズなので当たり前といえば当たり前。
そういう意味で本作はかなり今はやりの"フィルム"感にふりきっていた気がする。
16mmの粒子感、現像についてもニュートラルではなくて、暖かみのある色。
調整なしのkodak色という感じ。
作中にスマホが出てきて、いつの設定かわからなくなるくらい。
私がロモにいた頃、2016年くらいに奥山由之の影響か、写ルンです30周年か、
フィルムが流行る気配があった。
レコードもカセットも、そして今マス層にも届いている気がする。
フィルムは廃盤、値上げばかり。だからこそこの流れが流行りで終わってほしくない。
結局映画のことなんか記せてないけど、感じたことを残しておくこと。それをちゃんと続けよう
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DCの世界観と社会課題
ジョーカー2ことフォリアドゥを観てきた
2024.10.17
いまいち、マーベルとかDCの所謂アメコミの世界と自分の世界が共鳴せず、これまでにエンタメとして楽しむこともあまりなかった。
映画のレビューが賛否両論と聞いてこれははまるかもしれない。そんな衝動で映画館に。
主観だが、アメコミヒーローはどうしてもマッチ��イズムに繋がってしまう。
男性らしさを煮詰めたようなヒーローが世界を救うそんなストーリーにはなにひとつ共感できなかった。
(それでもダークストーリーベースの作品も女性ヒーローも居るし、食わず嫌いは否めない。)
フォリアドゥの世界
現実と妄想の混沌としたミュージカル。
妄想が鮮やかである程、現実の脆さが際立っている。
妄想は本当にアーサーのなりたかった姿なのか。
彼がアーサーとして現実を選んだことこそが本当の欲望のように感じ取れて、ホアキンの言う暖かなラストシーンというのがしっくりきた。
凶悪犯と精神異常者としてしまうとかなり突飛というか自分と遠い話に聞こえるが
社会の求める姿、なりたい姿、本当の自分として考えたときに急に苦しくなるそんな2時間。
もう一度観たいかと聞かれるとビミョーではあるけど記憶に残る作品だった。
Birds of pray
もうひとつDCでちゃんと観てるのがこれ。かれこれ3回は観てる。
キャラの愛おしさもそうだけど、シスターフッド映画として好物すぎる。
所有物でなくなったハーレイの振る舞いはめちゃくちゃスカッとするし、
そこに至るまでの彼女自身のアイデンティティの喪失からラストまで自分を取り戻すストーリーはド定番のフェミニズム。
これだからスースクオリジナルが永遠に観られない。
マーゴットがプロデューサーとして作る作品の一貫性というか、女性をエンパワーメントしたいそんな作品たちは彼女の信念が伝わるようでこれから先も観たいと思ってしまう。
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