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点と点がつながらない人
今の職場に就職して3年と少し、公の事務職という職務の特性上、業務の属人化がわりと深刻な問題だと感じている。これは同業種あるあるのようだ。
そんな中、私は業務内容が一年ごとに変わっていることと、係内の各業務の数字のとりまとめ的な業務をしていたため、大体の職員の仕事内容について嫌でも把握できている状態になった。
そのため、仕事中は年上で職責も上の方から「先生」と呼ばれることもあるくらい、色々と質問や相談されることが多くなった。※ちなみに、この先生という言い方は不名誉な扱いというのも公のお仕事あるあるらしい。
前述のとおり、業務の属人化が問題であることに加え、マニュアルが整備されていない(あるいは存在すらしない)、OJTをする側に対して何らかの研修も指導がないことにより、OJTが個人の裁量に委ねられ過ぎている状況だ。これで何が起こっているかというと、仕事の引き継ぎが十分にできていないという問題。公あるある、前任ガチャ失敗の所以である。
公の仕事という特性上、異動により場所が変わると180度これまでと異なる内容の仕事をやらされ、前課で培った専門知識がお釈迦になる。これに引き継ぎ問題が加わって、この危機的構造上の問題を抱えた環境に適応できないと適応障害��ースである。※公務員のメンタルやられ率が高い要因の一つではないかと思ってる。
そんな問題意識もあり、前任から引き継ぎ書もなく全てを口頭により伝承された私は、せっせとマニュアルを作成し、綴りを作り、手順書!と分かるようにファイルに保存し、引き継ぎとOJTに力を注いできた。
しかし、その原動力は「業務中に質問されたり相談されたくない。人と話したくない」の気持ちによるところが大きい。
そんな期待をこめて作成したマニュアルだが、マニュアルに記載したにも関わらず質問してくる人を防ぐことはできず、体調が悪くて午前休んだ日の午後、10分おきくらいに入れ替わり立ち替わり複数の職員から質問されまくった時には、さすがにストレスでハゲそうだと上司に相談した。
「これって、添書出しますよね?」綴りを確認したのか、あなたが起案したのはなんのためだったのか、何を目的としてやってるか理解してないから出る質問。そもそも通知を目的とする業務でしょうが。何をもって通知する気だったの?を飲み込んで「マニュアル読んでください」とだけ返答した。私より4歳上で職責も上の方である。
なぜ、マニュアルに書いてあるのに聞くのか。
私にとって、人に聞く相互コスト>マニュアルを読む手間
なんだが、認識が異なる相手なのか、そもそも「聞く相手の時間を奪っている」というコストの認識がないのか、とにかく困った。
そして、最近はポンコツと呼ばれている係7年目の、一度異動したけど適応できなくて戻ってきたという「いわくつき」の9歳年上の方にOJTしてるのだが、この方、まるで点と点がつながらない方である。※詳細は別途まとめたい。にも関わらず、マニュアルに記載するまでもない瑣末なことは深刻な顔をして聞いてくる。こちらからすると、なぜ本筋に絡まない方に思考を巡らせ、結局分からずに質問してくるのかが理解できない。その質問が今どんな意味があり、相手の時間を無為に奪うとかそこまで思考しないようだ。(本筋に絡む方は分からないとフリーズするので、逆に分かりやすいが)
みそ汁の基本的な作り方を教えているのに、急にオタマのメーカーはどれがいいか聞いてくる、みたいな感覚。
このことについて同僚に相談したら、「どんないい人でも、あの人に教えると性格悪くなるよ」とのことで、「例えば、◯◯の綴りを参考にしてね、だとできないから、◯◯の綴りはあそこにあって、ここを開いて、ここを参照してね。までやらないと出来ないの」とのこと。
介護である。
例えるならば、みそ汁を作る時に、「みそを溶かしてね」と伝えたら、みそを前にフリーズしてしまい、おたまとか箸を使うとか、「目的に対する必要手段」を導き出せない感じ。
「おたま」という「目的のための必要手段の要素である道具」という抽象と具体の行き来そのものの発想がないのと、「みそを溶かす」という目的がつながらない。
でも、おたまのメーカーは気になるので質問はします!みたいな。
※そして、公の仕事の特性上、みそを溶かしてね、と過程の指示されるのは良い方で、みそ汁作っといてね、としか言われないのが主流の模様。
この、「点と点がつながらない人」って高齢者や、脳機能的に障害のある精神・発達障害系の方に多い印象なので、もしかしたらなんらかの認知や脳機能に凹凸のある方なのかもしれない。
教える方からしたらものすごくフラストレーションがたまる。私よりその方の方が給料は高いので、余計にモチベーションは上がらないが、この経験を通して「人の能力」というものを考えるきっかけにもなっている。どうせなら面白がりたいと思っている。私なりの人間への愛情である。別途まとめたい。
とにかく、私が望むのは、「誰にも邪魔されず静かに集中して仕事がしたい」それだけなわけで、早く山奥に窯を拓きたい。
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