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A'ddict - Eat The Peach
樽感強めの白ワインで食べる、熟れた桃の匂い
深い甘さの中に潜む上品さが堪らない、かぶりつきたい肌の匂い
シャワーを浴び、フルメイクをして、黒いミニスカにジャケットを羽織った19時半、夜の街に繰り出すときの胸の高鳴り、ほんのり石鹸が香る肌にのせた甘いパフュームの匂い
なおエタノールフリーなので髪や服につけられるところが良いです
なんか髪からふわっと香るのが好きだよね。みんな 真面目な顔してモテたい日に戦略的につけたい
Sillage: ★★★☆☆ Longevity: ★★★★☆
A'ddict、まだあまり知名度高くないですがブランドコンセプトとクリエイティブが秀逸。
ラベルに記載されている謎の数字の羅列。 これには意味があって、上段・中段・下段のそれぞれに書かれた3桁の数字が、それぞれトップノート、ミドルノート、ベースノートを指しているとのこと。
例えばEat The Peachの数字は 701:Apple 703:Peach 201:Sandalwood を意味しているようです。
ん~~これはシンプルだけど、コンセプトデザインとパッケージデザインが綺麗に融合していて非常に心をくすぐられるね。。。
パッケージデザイン自体はシンプルなボトルで、ラベルも先ほどの9つの数字のみですが、ボトルの中でオイルと水が分離するので中がバイカラーに。
エタノールフリーの香水ならではの強みを視覚的にも活用してます。
さてEat The Peachですが、安っぽくなりがちな桃の香りを、甘さとフルーティーさをしっかり残しつつ、極限までウッディノートで深みを出している、結構ありそうで実はそんなにない香りです。
おトムの「Bitter Peach」が似たコンセプトでありますが、これはウッディが大匙1、ピーチが小匙1/2、その上にスモーキーなバイブスをひとつまみ、といったところですかね。フルーティーな香水として纏うにはやや渋すぎ。
甘めな香水をお求めの方、値段もお手頃なのでおすすめ。
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NONFICTION - Santal Cream
晴れた午後に無機質な美術館に行くと香る、自分の世界に生きる人の香り
彼らに刺々しさはなく、柔和で穏やか 流行の追随ではなく、主観的な美の追求 媚び諂いではなく、優しい気遣い
そんなお洒落な香り
Sillage: ★★★☆☆ Longevity: ★★★☆☆
サンダルウッドど真ん中で、変に個性的な香りづけもしておらず、毎日つける香りとして非常に使いやすい
甘くも苦くもなく、男性的でも女性的でもなく、クラシカルでもカジュアルでもない、「ちょうど良さ」を持ってる
サンダルウッド系の香水って官能性とかウッディみを強調しすぎているものが多すぎるので、サンダルウッド挑戦したいけど攻めたくない人、何買えばいいのか分からない人に超おすすめ
以下公式より引用
「ベチバーとサンダルウッド、フレッシュカルダモンの香りが調和した静寂を感じさせるウッディな香り」
光のぬくもりに満ちた午後、恋人の懐で交わす愛らしい会話。サンタルクリームはノンフィクションを代表する香りで、さっぱりとしたイチジクとやさしいウッディ系の香調が適切なバランスを作り上げる。ベチバーとサンダルウッドの穏やかな香りの中に、さっとかきたてるように咲き誇るフレッシュカルダモンのスパイスは、静寂の中にも表情を与える。肌の上で鮮やかで優しく表現される香りは、あなたと一緒にいる瞬間をより長く記憶させる。
Sandalwood, Vetiver, Fig, Cardamom, Ginger, Bergamot.
うん、そんな感じ。 静寂を感じさせるという表現、香った時にまさにそういう場面が思い浮かぶので、良いですね。
公式の説明文に「恋人」が出てくるのはおそらく商品名の通り、Creamっぽさがあるからかな。Sandalwoodの香りが一番目立つけど、それと同じくらい全体を包み込む温かさを強く感じるのを多分彼らは「Cream」という言葉で表現してる。
このベチバーはパチュリみたいな緑の香りもする、樹の根っこの香り。ベチバーにありがちな重たい感じは一切せず、いちじくのナチュラルな甘みとあわせて温かさを作り出してる。
確かにCreamっぽいしそこに糖分は一切入ってない感じ。よい!
かなり使いやすいので次は100mlを購入予定です。
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Jo Malone - Peony & Blush Suede
クローゼットの中の、一番のデート服の香り
ここぞと言うときに着たいと思い続けて結局1年以上着ていない、レザージャケットの横に掛かっている一生もののブラックドレス 久しぶりに着た時に、レザーの香りが移っていてまた歳を重ねたことに気付くけど そんな憂いも忘れるデート前の高揚感
デート前は熟したリンゴとピオニーが踊る 明るい夕方の風に髪をなびかせ香りを運ばせ、二度見される快感に身を浸す
そして数時間経つと解ってきた 彼は優しいし面白いけど平凡すぎて刺激がない 頭はいいけど深みがない
明日はレザージャケットを着ようと誓って帰路につく
Sillage: ★★★☆☆ Longevity: ★★★☆☆
非常に女性的で、世に言う「モテ香水」
女性性を全面に押し出した香水は、雑に捉えると ①「可愛さ」を引き立たせる香水 ②官能性を強調し「カッコ良い女性像」を彷彿とさせる香り の2種類が存在していて
例えば超わかりやすい例だと、 ChanelのChanceは①、N°5は② みたいな棲み分け
この香水はつける人に合わせてどちらの要素も強くなりうると思う
トップノートの完熟リンゴ、ミドルノートのピオニー これは誰しもが振り返るような、好感度がかなり高い香り ロングヘアが揺れた時にこの香りがしたら、正直個人的にかなりヤバい(語彙)
なんだけどベースノートはあくまでもスエード レザーとムスクの中間みたいな香り 苦くはないんだけど、深く落ち着いている香りにローズが追い打ちをかけるので いわゆる「芯のあるいい女の匂い」に変わるんだよね
可愛さの仮面をかぶりきれない大人
リンゴとピオニーで一瞬22歳の気分に戻るけど、ムスクとアンバー、少しのローズがどうしても勝って、成熟して経験も積んだ、隠せない大人の色気が滲み出る
最低限の肌見せと品のある仕草で異性を落としまくるのに、 釣り合う人が少ないのでなかなかパートナーができない爆美女をご想像していただければと思います
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La variété - Naked Lazy
どうしてもレモンが必要でスーパーに行かなきゃいけないとき、家でごろごろしたかったのに、どうしてもマツゲのメンテナンスしなきゃいけない日、何も着ずにずっと寝ていたいのに、どうしても役所に行かなきゃいけないとき、
そういう場面ですっぴんヘアクリップにこの香水だけ纏うと、少しだけ出かけても良いかな、と思える そんな怠惰な若者にぴったり
余りに爽やかで、軽い付け心地 マンダリンと若葉の香りで目が覚める
最後はほんのわずかに石鹸とムスクが顔を出すので、至近距離から気付いて欲しい
Sillage: ★☆☆☆☆ Longevity: ★☆☆☆☆
某ブランドの某怠惰な日曜の朝を彷彿とさせる素敵な商品名。 香水のネーミングは何よりも大事だと思う
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BYREDO - Gypsy Water
渇いた喉に心地良い甘いレモンウォーターと、愛された後の甘い肌の香り 化学的な匂いが一切しない優しくて甘い香水 自分の肌の香りをそのまま引き立ててくれるMSBB
フレッシュ���印象から始まるけど、体温で温まると少しパウダリーで甘い水の香りに変わる 休日のおうちデートにぴったり
Sillage: ★☆☆☆☆ Longevity: ★★☆☆☆
この香りを嫌いな人はいないだろうけど、「体臭そのものが甘くなった効果」の演出のために$200+払いたいかという点で評価が分かれそう
でもベースノートがバニラ、サンダルウッド、アンバーの濃厚になりがちなノートたちであるにも関わらずこういう絶妙に優しい香りが出せるというのは普通に天才だしとても珍しい。間違いなく好き& my type
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LE LABO - CITRON 28
シトラス、ムスク、ジャスミンの黄金バランスで人肌に綺麗に融け合う シトラス系なのに、学生のような爽やかさを全面に押し出さず、LE LABOらしい優しい甘さと苦さを混ぜて、酸いも甘いも知る清潔感のある大人の香り
シトラス系の香水はどうしても肌本来の匂いと合わないと思って避けてきたけど、これは良い
パートナーとシェアして使ってるけど、私よりも彼の肌の香りの方が合ってて、それも小憎たらしくて好き
これを纏ってる男性いたらちょっとやばいかもね
Sillage: ★★☆☆☆ Longevity: ★★★☆☆
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Louis Kahn / Salt Institute, San Diago
ここでショー開催したLouis Vuitton、趣味が良い
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5億年ぶりのTumblr回帰
とはいいつつ実際空いてしまったのは3年ですが、Tumblrって結構面白いSNSだなと。改めて思い、舞い戻ってきました。

最近InstagramやTwitterは、アルゴリズムが濫用されていてSNSとしてのクオリティが下がったと感じます。
・時系列になっていないFeed ・広告の多さ ・収入目的で宣伝を行うKOLの多さ
総じて、「自分の興味のある領域」を勝手にAIに判断されて、もうそれしか画面上に出てこなくなるんですよね。
例えば私BTS好きなんですけど、フォローもしていないBTS関連のアカウントが大量にホーム画面に出てきます。また、あるブランドのリップの色のスウォッチの投稿を一つ見ると、次の瞬間大量のリップ関連のストーリー広告が出てきます。
それらに多少なりとも興味があるのは間違いないんですが、興味があるからこそ人々は同一のコンテンツに没頭し続けます。同時に、人々は「積極的に自分から調べる」という行為をしなくなっていきます。
もっと言うと、ネットサーフィンをしていて新しい音楽に出会ったり、見逃していたニュースに気付いたり、古い友人の存在を思い出したり、そういうことが減っている。何故なら自分の意識の外にある物事や記憶は、絶対にアルゴリズムに認知されないからです。
それに気付いてから、どんどん自分が視野狭窄になっていく感じがして、非常に気分が悪い。最近「考えるのをやめた人々」が増えている理由の一つでもあるのかもしれません。新しい物事、世の中で何が起こっているのかを知るツールとしては、今のSNSは完全に衰退している気がします。
ということで(3年経っても前置きが長い・・)、少なくとも時系列に流れていき、訳の分からないインフルエンサーがいないTumblrは結構居心地良いです。
国内ユーザー数が激少ないので、誰かとコミュニケーションを取るツールでは決してありませんが、いわゆるアート、建築、ファッション、音楽のブラウジングをするのにぴったりです。変なインフルエンサーやプロモーションがないので、ピュアにクリエイティブそのものを閲覧できます。
+ps
単純に自分の日本語力の低下に危機感を感じているので、文章を書く機会を増やしたいのも再開の理由の一つです・・
私は文章化すると頭の整理ができるタイプの人間なので、日本語力が低下すると頭も悪くなります。そうなるともう鶏と卵で、どんどんどんどん頭が悪くなり生活が乱れていく・・・のを感じつつあったので立て直しを図っています。
+ps2
Tumblrのいいところは、単なる写真の投稿だけではなく、ブログ的な長い文章、Quotes、詩などを綺麗なUIで投稿できる点です。お気づきの通り、一般的なブログサイトは醜い広告が視界に飛び込んできますが、Tumblrは目に優しい広告フリー。テンプレートも数百数千種類とあるので、HTMLも使って好きなように加工できるのが最高です。
引き続きIGやtwtは適当な感じで参りますのでアチラもコチラも何卒よろしくお願いします。
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強い女の香り、La Fille de Berlin / Serge Lutens

セルジュ・ルタンス様の美しい香水で御座います。
彼は元々クリエイターでした。その所為か、ボトルのデザイン、モデルのメイク、ホームページのUIに至るまで、全てにおいてデザインが秀逸です。
しかも彼は、あの「80年代の資生堂の世界観」を創った方なのです!皆様ご存知でしたでしょうか。



見てくださいこの美しいポスターの数々を、、、
ちなみに、話は少しずれますがこの時代の資生堂は本当に素晴らしい。今も素晴らしいですが当時の彼らの美的感覚はまさに際立って優れていると思います。
その美意識の高さは、精緻なところにまで気を配り完璧な美を追求する、そんな姿勢に現れているのだと思います。
例えば、ブランド独自の個性的で繊細、それでいて力強い資生堂書体。

「強くしなやかな女性」を想像させるようなフォントですね。
そんな資生堂が出したポスターの中でも特に目を引くものを作り上げたセルジュ・ルタンス氏。 彼のプロデュースしたブランドの香水の一つに、'La fille de Berlin' (邦訳:ベルリンの女)というものがございます。

まず深い真紅に目を奪われます。
美しいルビー色。 そして強烈な薔薇の香り。
噴射した瞬間、ベルリンの女の香りが一気に広がります。
但し、彼氏からプレゼントされた可愛く素敵なバラの香りではありません。 しかし一方で、美しく管理されたバラ園に澄ました顔で咲いているバラの香りでもありません。
野生の薔薇です。野性的な葉の香りと生命の香り。そこには逞しさと冷たさと、そして蠱惑的な美しさが存在しています。
全ローズファンが悶絶するこの香り。ノートはコチラ。
トップノート:薔薇、ゼラニウム
ボディ:パルマローザ
ベースノート:パチョリ、コケ、蜂蜜
La filleのトップノートを嗅ぐと、ピュアなローズエキスなのではないかと思ってしまうほどかなり薔薇感が強いです。
そして上の方にも書いていますが、この薔薇のイメージは野バラです。 というのも、少しグリーンノートの香りがするんですよね。葉が多い茂っている中で咲く、棘が太く荒々しい薔薇の香りです。
グリーンノートはコケとパチョリ、そしてパルマローザによるものだと思います。薔薇の葉をイメージさせる程度にグリーンを配合させる......ヤリ手ですね。
そんな薔薇感に加えて、わずかにスパイスの香り。このスパイシーさは何なのでしょう。スパイスノートは入っていないのですが、ピンクペッパーを混ぜているのかと思ってしまいます。
一方で、そのような渋くトゲのあるローズの香りの背後では、ゼラニウム、パルマローザと蜂蜜が何とも絶妙な立ち回りを演じています。
まずゼラニウム。女子力の高い香りとして有名ですね。野生のローズの香りに油断と隙を与え、香水全体の印象を華やかにしてくれます。
ミドルノートのパルマローザは、香水をメタリックな印象にしすぎず、きちんと柔らかさを出してくれる役割も果たしています。
鉄の女、強い女、と言われていても中身はしっかり女子です。ピンクや薄い水色が好きだし、幼い頃はおジャ魔女●れみやセー●ームーンを見ながら女子力の塊のようなヒロインたちの真似もしていたことでしょう。(?)
そんな繊細な「強い女」を非常にうまく表しています。
そしてこの蜂蜜よ。蜂蜜が接着剤となって、ローズ、スパイス、フローラルをうまく絡み合わせ、最後に深い甘さを残すという、大変いい仕事をしております。 蜂蜜というところが嗅ぐ者を唸らせますね。ローズフレグランスが陥りがちである、「下品な甘さになっちゃう問題」を見事に解決しています。
そんなLa fille de Berlinを、皆さんも一度嗅いでみてください。
もう他のローズフレグランスは使えなくなります。
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クリスマスにはパートナーに香水を【後編-3】Amyris / Maison Francis Kurkdjian

クリスマスなど遠い昔のように感じられますが、懲りずに更新を続けます。
Amyris pour homme & Amyris pour femme (2012) / Maison Francis Kurkdjian

総評 8.5/10
香り:★★★★★ 持続性:★★★★★ 香りの強さ:★★★★☆ 官能度:★★★☆☆
Man トップノート:ローズマリー、マンダリン ミドルノート:アミリス、アイリス、コーヒー、ココナッツ、ミルクチョコレート ベースノート:トンカ豆、沈香(oud)
Woman トップノート:ローズマリー、マンダリン ミドルノート: アミリス、アイリス ベースノート:ベチバー、ムスク、アンバー
天才調香師Francis Kurkdjian氏の熱狂的なファンなので、同じメゾンから2つ目のペアフレグランスをご紹介したいと思います。
これはFrancis Kurkdjian氏が生み出した奇跡です。ノート、印象、持ち、香りの強さ、季節性、ユニークネスすべてにおいて完璧なペアフレグランスです。
私実はそこまでフローラル系の香水に特に惹かれないんですよね。
香りとしてローズやジャスミンのノートは好きなのでMy BurberryやLa Fille de Berlinは購入しましたが、キラキラ女子大生がよくつけている爽やかなものよりは、バニラのような甘さやウッディな深みがあるものが好きなのです。
(余談ですがMy BurberryはFrancis Kurkdjian氏が調香しています!!鼻息)
そんな私はAmyrisを知り、一嗅ぎで恋に落ちました。私の好みを熟知しているのかフランシス!
このフレグランスのテーマはアミリスとアイリスです。
アミリスは松明にも使用されるミカン科の植物ですね。こちらもまた、サンダルウッドに似た香りがするもので、いわゆるウッディな、落ち着きと深みのある香りを演出します。
一方でアイリスはと言うと、あの美しい花、アヤメのことです。

もう本当に、いくらアミリスのノートの方が主張が強いとはいえ何故クルジャン氏はこのフレグランスの名前をIrisにしなかったのか。
と言うのも、アイリスに関する逸話がこの香水のネーミングに超ぴったりなのです。
アイリスはフランス語でイリスといいますが、ギリシア神話では虹(=イリス)の女神として描かれ、神々の伝令を担う女神でもありました。彼女はゼウスに愛を囁かれるほど可憐で美しかったのですが、その場から空を渡って逃げることができるように、主人に虹を授けてもらったのです。
イリスはのちに、愛の神エロスの母となります。
アイリスの花言葉「恋のメッセージ」「希望」は、女神イリスが天と地を結ぶ役割を担ったことから生まれたようです。なんて美しい......。
もうカップルにぴったりじゃないですか。愛の囁き、メッセージ、希望、等のパワーワードが並んでおります。
しかし、そんな可愛らしいイリスちゃんを見捨て、あえてわざわざAmyrisにした理由はなんだったのか。それは間違いなく、クルジャン氏がこのウッディな香りに死ぬほどこだわりを持って調香したからでしょう。
今までウッディウッディ言っていますが、実はこのフレグランス、Pour FemmeもPour Hommeもそこまでウッディウッディしていません。
嗅いだ時の印象の大半は「シトラス系の爽やかさ」「フローラル系の甘さ」であることでしょう。
わたくし、クルジャン氏のアロマ系ノートの使い方が本当に好きなのですが、謂わゆる「オリエンタルな香り」「ウッディな香り」の最高峰のものがそこにはあるのです。
ただ彼のノートの扱い方はただのアロマ系香水とは一味違います。
アロマノートをベースに持ってきて深みと広がりの可能性を膨らませた後に、ものすごく絶妙なバランスで華やかな香りを混ぜてくるのです。
しかもアロマノートがメインの香りであるかのような調香をするのです!
もちろんベースにアンバー、トップにフローラル、なんて香水はごまんとあるのですが、ベースの香りが非常に抑えられてしまっていて結局チャラい華や���な香りになるんですよね。
普通、香り同士が喧嘩するのを恐れ、「アロマ香水」として売りたくないのであればアロマノートを強めに出す調香の仕方は珍しいのですが、ここが彼の腕の見せ所なのでしょうか。彼の香水はどれも深みと渋みがあり、かつ華やかで飽きさせない。
そういうことも考えるとまあ確かに香水の名前がAmyrisであっても文句は言えないですね。
グダグダと長い前置きを書いてしまいましたが、この香水の最も素晴らしい点はPour Hommeの優しい甘さです。
アミリスのウッディさの中に微弱なココナッツの甘さとココアのような温かさ、シトラス系の若々しさとアイリスの繊細さが混ざり合ってそれはもうビヨンドディスクリプションな素晴らしい香りに調香されています。
まず、纏う人を選びません。20代の若いITエンジニアがつけていても、30代の弁護士がつけていても、40代の投資家がつけていても違和感はないでしょう。なぜならアロマベースの香水だからです!
そして纏う季節も選びません。このフレグランスは「〇〇の香り」と一言で言い表せないほど多くの表情を持っているので、夏に爽やかに纏うのもよし、冬に温かく纏うのもよし。日中にカジュアルにつけても、デートの時につけてもぴったりなのです。自分のアイデンティティとしての毎日の香水としてつけるのに素晴らしい香水でしょう。
このPour Hommeの香りはいわゆる、メロメロセクシービーム系の香水ではありません。そんなビームなど無くても、気品とセンスの良さで勝手に女性は堕ちてゆきます。ただ、単純に美しい。人間、美しいものを好きにならずにはいられませんが、そんな人間の純粋な本能をくすぐるような香りなのです。
ノートだけを見るとかなりフェミニンな香りに思われるかもしれませんが、全くそんなことはございません。沈香の香りがアクセントになっているからです。(香りのイメージは、サンダルウッドをさらに濃厚に、渋く、甘く、気品高くした感じと思っていただければ結構だと思います。)(全然別物だけど)(怒られそう)
一方Pour Femmeの方も非常にオーガニックな美しさを持った香水です。男性用よりも比較的シトラスの香りが強いですが、やはりアミリスやベチバーが効いています。
ウッディウッディ言われていますが、ものすごく爽やかです。石鹸のような香りにも近いようなみずみずしさをまず感じ、時間が経ってゆくにつれてレモンやオレンジのフルーティーな香りからアイリスのフレッシュな香り、そして最後には甘みを含んだ落ち着いた香りになってゆく、その変化の仕方があまりにもスムーズで、あっぱれ以外に申し上げる言葉もございません。
こちらの方も、春や夏にふさわしく感じるような香りですが、秋や冬にももちろん使える汎用性の高い香水です。
そして、育ちの良いお嬢様が纏っても、丸の内OLが纏っても、2児の母が纏っても大丈夫です。優しく愛に溢れ、自信がある素敵な女性に似合うことでしょう。
今までに紹介したペアフレグランスの女性用の香水の中でも最も純粋さを感じられる香水です。
褒めちぎりすぎてまとまりのない文章になってしまいました。大変失礼いたしました。が、ぜひこの3つのペアフレグランスを手にとり纏い堪能していただきたい。
関連記事はこちらです。
・クリスマスにはパートナーに香水を【前編】
・クリスマスにはパートナーに香水を【後編-1】001 / Loewe
・クリスマスにはパートナーに香水を【後編-2】APOM / Maison Francis Kurkdjian
2018年も暮れようとしております。新しい香水で気持ちを新たに2019年を迎えるのも良いのではないでしょうか!
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クリスマスにはパートナーに香水を【後編-2】APOM / Maison Francis Kurkdjian

お気に入りの香水のことになるとつい書きすぎてしまって1記事あたりの容量の上限を超えてしまうので、【後編】を3つに分けております。
こちら後編の2つ目の記事でございます。
APOM pour femme & APOM pour homme (2009) / Maison Fransis Kurkdjian

総評 8/10 香り:★★★☆☆ 持続性:★★★★★ 香りの強さ:★★★★☆ 官能度:★★★★☆
Man ノート:アンバー、オレンジブロッサム、ヴァージニアセダー
Woman ノート:イランイラン、オレンジブロッサム、ヴァージニアセダー
見てください、この素晴らしきシンプリシティを......。
ノートをご覧ください。たった3つのノートだけで調香されています。使われているノートはよく見かける香料たちですが、完璧な調合バランスによって複数の性格を持った香水になっており、「まさかこの3つのノートだけで調香されているなんて」と嗅ぐ人を驚かせます。
Pour Femmeに関してはマスターピースとしか言いようがありません。甘く、温かみのあるイランイランの香りと爽やかさを加えるオレンジブロッサムの香りが絶妙に調和し、そこにセダー(杉)のコクが加わっています。
ちなみにイランイランは香りの媚薬とも言われている、「いい女の香り」の代名詞なのですが、APOMにおいても間違いなくその重要な役割を果たしていますね。
香りの印象は一言で言えば黄金の香り、金色の太陽の光の香りですね。決してギラギラせず、非常にまろやかで温かい。そして同時に、この香りは謙虚で物静かな女性像をも感じさせます。
正直、20代でこの香りを纏いこなせる女性は少ないでしょう。酸いも甘いも経験し尽くし、派手に着飾ることの無意味さを知り、やっと本当の人生のパートナーを見つけさらに美しくなってゆく、、、そんな洗練された大人の女性が纏うにぴったりすぎるのでございます。
一方Pour Hommeにつきましてですが、ひと嗅ぎ目はなんとも不思議な香りに眉間にシワを寄せられる方も多いかと思われます。私もその一人でした。
アンバーがかなり強く香るため動物的な甘さを感じられる一方、オ���ンジブロッサムのスーパーフローラルな香りがそれを包みます。ヴァージニアセダーでしっかりと渋みを出して3つの香りを綺麗に調和させます。
俗に言うロールキャベツ系香水ですね。(?)
メンズ香水にしてはフローラルノートが強いので、ユニセックスの香水を好んでつける方にとっては素晴らしい一品となることでしょう。
そして、間違いなく誰とも被りません。
我々は固定観念的にBVL●ARI Pour Homme的な、或いはBleu de CH●NEL的な、登録商標かよってくらい街に溢れているあの香りを「かっこいい」と思いがちです。(いや、実際かっこいいです。私も後者の香りの大ファンです。)
しかし、もしこのAPOM Pour Hommeをつけた男性と1日を過ごせば、自分だけが知っているいい男を見つけたような、或いは自分にとって唯一無二の特別な男性を見つけたような気持ちになることでしょう。
私はそんな勿体無い素晴らしい経験をしたことがないのですが、この香水を付けたムエットと1日過ごしてみたことがありますので感想を正直に申し上げます。
初めの30分こそ香りが強くてなかなか好きになれなかったのですが、この香水の醍醐味は、纏ってから1時間経ったのちに感じられます。余りにもユニークかつ甘く渋い大人の香りに魅了されずにはいられず、思い出す度にカバンからムエットを取り出し嗅ぎまくっていました。傍から見たら気持ち悪いですね。
やみつきになります。好みは大きく分かれるでしょうが、もし好きな香りであったとしたならばどハマりするでしょう。
これらをカップルで纏えば、どんなに幸福な香りがすることでしょう。
Pour Femmeの温かみとPour Hommeの逞しさ、そして裏に漂う、2人の強い想いを表現したオレンジブロッサムの甘い香りが混ざり合います。
A Part Of Meの頭文字を取ってAPOM。
香水の香りが自分のアイデンティティを形作る、と言う意味にも取れるし、一緒に香水をつけるパートナーが自分の一部であるという強い愛慕の気持ちを意味しているのかもしれません。
どちらにせよ、芯のある女性、意志のはっきりした男性がつけるに相応しいような香りです。
この語りすぎるシリーズも終わりが近づいて参りました。
関連記事はこちらです。
・クリスマスにはパートナーに香水を【前編】
・クリスマスにはパートナーに香水を【後編-1】001 / Loewe
・クリスマスにはパートナーに香水を【後編-3】Amyris / Maison Francis Kurkdjian
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クリスマスにはパートナーに香水を【後編-1】001 / Loewe

【前編】ではよく街で見かける香水を2つ紹介しましたが、【後編】では私の個人的な趣味が炸裂しております。
3つご紹介したいのですが文が余りにも長くなってしまいTumblrの1記事に載せられるデータ量上限を超えてしまうので後編を3つに分割しました。笑
001 Man & 001 Woman (2016) / LOEWE

総評 7.5/10 香り:★★★★☆ 持続性:★★★☆☆ 香りの強さ:★★☆☆☆ 官能度:★★★★☆
Man トップノート:ベルガモット、タンジェリン、カルダモン ミドルノート:サンダルウッド、ベチバー、サイプレス、ムスク、人参の種 ベースノート:パチョリ、ホワイトムスク、スミレ
Woman トップノート:ベルガモット、タンジェリン ミドルノート:ジャスミン、サンダルウッド ベースノート:バニラ、アンバー、ピンクペッパー
お気づきでしょうか。。。トップ・ミドルが殆ど同じノートで構成されております。
そこに甘く、渋く、深みのあるベースノートを加えた男性用の香り、そして、バニラの甘さとピンクペッパーの強さを加えた女性用の香りが如何によくマッチするか、想像に難くないはずです。
香り自体は男女用共にサンダルウッドがメインノートとして配合されているので、香水というよりもアロマに近いです。白檀のことですね。京都のお香屋さんでよく見かけるアイツです。
やはりスペインの香水は、フランスのフレグランスメゾンの華やかなものに比べて落ち着いているものが多いのでしょうか。
オリエンタルでミステリアス、セダクティブな大人っぽさ。秘密の社内恋愛をしている全カップルに、この001をこっそりお揃いでつけていただきたいです。
特にWomanの方は「官能の香り」と呼ぶにふさわしい香りを放ちます。
Menの方と同じベルガモットやサンダルウッドの香調の上に、バニラやジャスミンといった甘美なノートが香るのですが、そこに甘ったるさや可愛らしい印象はありません。
「清純さ」と「官能美」を同時に感じることができる、瑞々しい香りです。
この香水の公式のテーマは”The Morning After”。男女が初めて夜を共にし、その翌朝に感じる心境を香りにしたそうです。新しい関係の始まりに対するフレッシュさと幸福と不安が入り混じった、純真な想いを表現しています。
この香水を絵に描くとしたら、けだるい日曜日の朝に、真っ白なリネンにくるまって窓辺でまどろんでいる美女(寝るときは全裸派)がピッタリでしょう。
ベルガモットやオレンジの香りを前面に出しつつ、ジャスミンが誘惑するように顔を出し、同時にサンダルウッドの落ち着きをも孕んでいます。
一方でManの方はもっとアロマティックで、Loeweにしては珍しくそこまで重厚な香りではありません。
何がすごいかというとその香りの変化の仕方です。初めはウッディかつ爽やかで新緑のような香りだと思いきや、どんどん甘くなってゆきます。数時間経つ頃にはパチョリやムスクが効いてきて、落ち着いた大人の甘さに変化していきます。
仕事もでき、人間関係も良好、恋愛においては彼女の事をなんでも広く受け入れ、なにも否定せず、ただ優しく見守りつつ支える、そんなカッコいいお洒落なオジさんの香りです。
レビューサイトにはかの有名なDior Hommeと類似する香りとよく書かれています。確かに方向性は一緒なのかもしれないのですが、Diorの方が少しチャラいですね。001はDiorよりもアロマティックで落ち着いた香り。大人にしか似合��ない、深みのある一品でございます。
免税店や百貨店にはなかなか置いていないので、Loeweの直売店に行ってみてください。
関連記事はこちらです。
・クリスマスにはパートナーに香水を【前編】
・クリスマスにはパートナーに香水を【後編-2】APOM / Maison Francis Kurkdjian
・クリスマスにはパートナーに香水を【後編-3】Amyris / Maison Francis Kurkdjian
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クリスマスにはパートナーに香水を【前編】

宇多田の曲が沁みる季節になりました。
冬です。香水が綺麗に香ってくれる季節です。
夏の頃のように汗のニオイと混ざってしまうこともありません。 乾燥している上体温も低くなり、香りの拡散力が抑えられるので、必要以上に香りが強すぎないかを気にする必要もなくなります。
そして、やっとバニラ系・パウダリー系の香水を堂々と纏えるようになりました。シュガー系・ベリー系も夏よりは冬がお似合いです。
また、レザー系やウッディ系といった渋い香りもつけたくなるかもしれません。
さて、
「彼氏に香水をつけてほしい」「彼氏がつけている香水が自分の香水と合っていない」
という淑女の皆様や
「彼女の香水がキツいけど言い出せない」「新しい香水を欲しがっている様子だが自分で買うほどではなさそう」
とお考えの紳士の皆様。
香水のピュアな香りを楽しめる今だからこそ、今年のクリスマスプレゼントには香水を贈ってみてはいかがでしょうか。
しかし、ただの香水ではつまらない。せっかくのクリスマスなので、カップルのために作られたペアフレグランスを勧めたいと思います。
ペアフレグランスとは、パートナーとお揃いで纏う香水のことです。
男性用の香水と女性用の香水が、それぞれが異なる良さを持ちつつも絶妙なバランスでマッチし、2人で同時に付けることによってさらにセクシーで魅力的な香りを生み出す、、、
ヘーゲルもびっくりの完璧なアウフヘーベンでございます。そんなスーパードゥーパ―ウルトラロマンチックアンドフリーキンセクシーな香水。なんて素敵なのでしょう。
ということで以下、市販のペアフレグランスを少しだけ紹介します。
総評として、香りそのもの・持続性・香りの強さ(拡散力)に「官能度」を付け加えた4点を独断と偏見により評価し、星の数で機械的に点数付けをしてみました。
(ノート等は各公式サイトとfragranticaを参考にしています)
GUCCI Guilty Absolute pour Homme (2017) GUCCI Guilty Absolute pour Femme (2018)

総評 6/10 香り:★★☆☆☆ 持続性:★★★☆☆ 香りの強さ:★★★☆☆ 官能度:★★★★☆
Man トップノート:ウッドレザー® ミドルノート:パチョリ、ゴールデンウッド®(アラスカ檜の香り) ベースノート:ベチバー(タミール語で「掘り起こした根」だそうです。)
Woman トップノート:ブラックベリー、ベルガモット、ブラックペッパー ミドルノート:ブルガリアンローズ、 ゴールデンウッド® 、 ベチバー ベースノート:アンバー、パチョリ
いかついカップルの香りです。強いです。
名前は似ていますが、かの名作GUCCI Guilty或いはGuilty pour hommeとは完全に別物です。Guiltyを「ミュージカル」と例えると、Guilty Abusoluteは「オペラ」という感じ。あるいは「大理石の床」と「石畳」という感じ。(伝わらない)
重厚感がGUCCI Guiltyのそれとはぜんぜん違うのです。
毛皮のロングコートに黒いピンヒールのショートブーツ、赤リップに巻髪の女性(身長170cm)と カラースーツとスタンドカラー又はショールカラーのかっちりとしたコート、靴はピカピカに磨かれたストレートチップの男性(身長186cm)(胸毛がチャームポイント)が、 西麻布の小路を歩いているときの香りです。
ディナーの後、暗くて怪しいショットバーに向かっている様子を思い浮かべて頂ければと思います。(?)
女性用の第一印象はトップノートのブラックベリーが強く、同時にGUCCIオリジナルノートであるウッドレザーの香りが漂い、ベリーの甘さを「大人の甘さ」に仕上げます。甘く、強く香る、纏う人を選ぶ香水です。
男性用のノートを見るとものすごくウッディかつ土っぽさそうに見えますが、思った以上のレザー感。嗅いでみるとTOM FORDの香水たちを彷彿とさせるような濃厚な渋みと、そして微かにアンバーのような甘さがあります。
電車より��クシー派のカップルにおすすめです。
Because It’s You & Stronger With You (2017) / EMPORIO ARMANI

総評 7/10 香り:★★★★☆ 持続性:★★★☆☆ 香りの強さ:★★★☆☆ 官能度:★★★★☆
Man トップノート:カルダモン、ピンクペッパー、ミント ミドルノート:セージ、メロン、パイナップル、ラベンダー、シナモン ベースノート:バニラ、チェストナッツ、アンバーウッド
Woman トップノート:ラズベリー、ネロリ、レモン ミドルノート:ローズ ベースノート:バニラ、ムスク、アンバーウッド
男性用の方を以前たまたまムエット(香水のテスター用の紙)に付けて持って帰ったことがあるのですが、つけたてと数時間後の香りが全然違う!
私はつけたての男らしい香りの方が好きだったのですが、どうやらこの香水は時間が経つとよりフェミニンに、より優しい香りになるようです。
女性用の方にはよく見るノートがたくさん並んでいます。とても甘いのですがアンバーウッドが混ざっているせいかあまり嫌な甘さではないです。
総じて、甘ったる目のラブラブカップルに相応しい香りです。付き合いたての頃の脳で感じるあの甘い香りです。(?)
Stronger With YouもBecause It’s Youも特に目立つ特徴がないにも関わらず、2つの香りが混ざるとなんとなく「恋の香り」になり、エストロゲンが分泌されるような気がしないでもないですね。
いつもゼロ距離の、ラブラブでベタベタな熱愛カップルがこの香水を二人でつけて歩いて欲しい。かなり可愛いです。
「あなたしか見えないわ!」「この世界は俺たちを中心に回っているんだ」 というカップルの方におススメです。
以上、よく街で見かけるペアフレグランス2セットでした。
世の中にはペアフレグランスとして調香された香水というのはあまり多くありません。同じライン・同じネームでFor HimとFor Herがある香水はよくあると思います。が、これらはほとんど「香りの方向性が同じだけ」です。
本物のペアフレグランスは、「2人がペアでつけて、身体を寄せ合って香りを混ぜ合い、第3の香りを2人で楽しむため」に計算しつくされて調香された香水のことを言います。
少し逸れますが、よく「運命の赤い糸」という表現が使われます。これ、あながち間違いではないとDNAレベルで科学も証明しているみたいですね。スイスのヴェーデキント博士が行ったTシャツ実験は有名だと思います。
「匂いフェチ」というのはつまりフェティシズムではありません。お互いの匂いで落ち着くと感じたり好きだと感じるパートナーは、本能・遺伝子レベルで惹かれ合っているのです。
そんなパートナーの体臭と、自分の体臭と、それと調和するペアフレグランスを見つけ出すことができれば、なんと幸せな香りが調香されることでしょう!!!
【後編-1】【後編-2】【後編-3】では、少し個性が強いものや私個人の好みのものを厳選して載せています。
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悩殺系香水の最高峰、La nuit trésor / Lancômeを語る

LancômeのLa nuit trésor (L'aud de parfum)は、私が一嗅ぎした瞬間恋に落ち、悶絶し、即買いの判断をした、世界で一番好きな香水でございます。
私は甘めの香水がタイプなのですが、この「ついに見つけてしまった」感、未だ類を見ない衝撃でした。
こういう「自分好みの香水」というのは大抵自己満で終わることが多いのですが、なんとこの子は男ウケ女ウケさらには親ウケも凄い。2017年始めに出会って以来、数々のコンプリメントを頂戴してきました。
社交辞令的な褒め言葉がほとんどであるとはいえ、褒められる頻度が他の香水とは比べ物にならないくらいです。
そんなLa nuit trésorが(私的に)素晴らしい理由を、考えてみました。
1. 持ちの良さ
6-7時間程度持つと言われるオードパルファムですが、この香水はなんと一日中持ちます。
例えば、かつての私がフランスで愛用していたNina Ricciのオードパルファムの場合、朝つけて半日過ごしてから、夕方仕事終わりにもう一度つけていました。
それがかなり一般的である中、この香水はあり得ないほどの持ちの良さを発揮します。
朝家を出るタイミングでつけて1日普通に過ごしたとしても、夜帰宅するまで香っているのです。たしかに朝よりは香りの拡散力は落ちていますが、近くに寄るとわかります。
服についた香水の匂いも、全く取れることなくかなり長い間残っています。
2. 香りそのもの
La nuit trésorに調合されているノートはなんとも多種多様で、〇〇系の香水、と一括りに言えないような複雑な香りなのが特徴であり魅力です。
総じて甘めの香りであることには間違いないのですが、ある人はバニラの香りと言い、ある人はグレープフルーツの香りと言います。私はキャラメルライチの香りだと思っています。
fragranticaによると
トップノート:洋ナシ、ベルガモット、タンジェリン
ミドルノート:蘭、イチゴ、黒バラ、パッションフルーツ
ベースノート:パチョリ、パピルス、お香、ライチ、プラリネ、バニラ、キャラメル、コーヒー、クマリン、リコリス
以上のノートが調香されているようです。多すぎ。笑
こんなにたくさんの香りが入っていながら、それぞれのノートが喧嘩することなく複雑な「La nuit trésorの香り」に昇華されているこの芸術を肌で感じてみてください...!感動的です。
この香水を実際に纏ってみると、つけた人・嗅いだ人の体調やその時の天気によって、香りの印象が変化します。
カラッと乾燥している日にはグレープフルーツを中心とした爽やかなノートが前面に押し出され(るような気がし)ます。そしてキャラメルのような甘さもあります。
一方湿度の高い日はライチ、いちごといった甘めのフルーツ、バニラ、パチョリやお香の香りといったオリエンタルな香りが控えめに顔を出(すような気が)します。
そしてもちろん、他の香水と同じように、時間の経過による香りの変化も素晴らしい。
トップノートがきつい香水は世の中にたくさんありますが、この香水は決して鼻につくような強い香りではありません。多種多様なノートが混ざっているからか、濃厚ではあるもののキツい感じはありません。
そして時間の経過とともに甘く優しい、かつミステリアスで艶かしい香りに変化します。つけてから5時間くらい経過して肌に馴染んだ頃の香りが最もエロいです。バニラでもない、フルーツの甘さでもない。砂糖でもキャラメルでもない。そんな甘さがフェロモンを連想させるのでしょう。
そして先述の通り、この香水は朝につけても夜まで香りが残ります。夜にはもうつけている人の体臭などと混ざるので唯一無二の香りになります。
私はこの香水を纏い続けて1年半ほど経つのですが、未だに予想外の香りがすることがあるので飽きることがありません。
あれ、こんな香りだったっけ...?と自分で思うこともある上、何回も近くで嗅いでいる彼氏や友人も、香り変わった?とたまに聞いてきます。
ある意味で香水は恋人のようなものです。
いくらお互いに好きなカップルがいたとしても、日々の成長や変化、刺激がなければ飽きます。(笑)もうこれは人間の性です。仕方がありません。
が、このマイベイビーには全く飽かされません。毎日違う顔を見せるこの子に、私は完全にメロメロにさせられております。
3. 自己満足だけで終わらない
先ほど上の方でちらっと書きましたが、この香水を使い始めてからいろんな人から多くのコン��リメントが寄せられるようになりました。
かなり万人ウケに近い気がします。「甘い香水」というのはネットリとしたイメージがあったり、むせかえるような香りであったり、媚びるような香りだったりすることが多くなかなか「万人ウケ」が難しいジャンルであるはずなのに、予想外にたくさんの褒め言葉等をいただきます。
具体的な賛辞に関してですが、どうやらこの香水はモテ線を突っ走っている優秀な子であるようです。
某友人によると、「フェロモンエキスでも混ざっているのかと思わせる艶やかな香り」(意訳・盛り気味)がするそうです。
とはいえ、フェロモンを感じるだけではなく、
「女子の匂い」「可愛い子の匂い」「匂い自体が可愛い」「悩殺された」
と感じる人もいるようです。
一方でネガティブな意見があるとすれば、
「甘すぎる」「(纏っている本人に)似合わない」
の2つが挙げられるでしょう。
1つ目に関して。甘い香水なので、特に夏場は好き嫌いが真っ二つに分かれるのは予想がつくことです。
ただ、2つ目の「似合わない」というのは盲点でした。良い香りを纏うことは素晴らしいのですが、ファッションと全く同じように、それぞれの人に似合う・似合わないがあります。
この香水に関していうと、例えばボーイッシュでサバサバした女性がこの香水をつけていると、本人と香水のイメージの乖離が激しく、ちぐはぐな印象を与えてしまう場合もあります。
実際私も「ぽくない」と言われたことが何度もあります。(が、好きすぎてそれでも懲りずに纏い続けている)
香水の不思議なところは、纏う人のアイデンティティへの大きな影響を持つ点です。
その香水が「似合わない」と言われたことを機に、どんな人が「似合い」、なぜ私は「似合わない」のかを考え始め、その結果、対外的に自分がどう見えているのか、自分はどういうキャラ立ちをしているのかを分かるきっかけになることがあります。
また、「なりたい自分」「憧れの自分」にぴったりな香水をつけることによって、日々の意識から変えてゆき目標へ日々近づいてゆけたりもします。
面白すぎる。楽しすぎる。より多くの人が香水の魅力に気づくことを願っております。
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【メンズ香水シリーズ】初めての1瓶

課題もto doも仕事も飲み会も無いという奇跡的な日が来たので、久しぶりに長めの記事をシバかせていただきます。(お久しぶりです)
かねてからずっと記事にしたいと思っていた「メンズ香水シリーズ」の記念すべき第一弾です。もっとメンズに香水文化を広めたいという一心で綴りました。
というのも、だって、いい匂いのする男性って本当に素敵だと思いませんか...。
もう一度言います。
いい匂いのする男性って本当に素敵だと思いませんか...。
日本人は匂いに敏感です。匂いフェチの人は私の周囲を見ても多い方だと感じます。
しかし実際のところメンズ香水のシェアはあまり大きいわけではありません。
香水マーケットについて少しだけ調べてみました。
米マーケットリサーチ会社のNDP Groupが数年前に出したレポートによると、半数以上のアメリカ人男性(18-64才)が「香水をほとんど使わない」だそうです。(画像)
流石に日本よりは香水使用率は高いはずですが、それでも定期的に使用する割合はこんなに少ないのですね。
一方で、別の米リサーチ会社Mintelの記事によると、2017年の時点で59%ものアメリカ若年層男性(18-34才)が「匂いに気を遣って何かしらのグッズを使用している」と答えたそうです。祝、半分以上!
が、これは香水に限ったものではなく、シー●リーズ的な制汗剤を含めることに注意です。したがって、祝、とは言いましたがやはり少し少ないのではと感じます。
これらの数値は西欧とアメリカとアジアだけで比べても全く違う数字になるということは簡単に想像がつきますが、もともと体臭の薄いアジア人を対象に同じリサーチをしたらもっと低い数値が出てくるのではないでしょうか。
では日本人男性の皆様にとって香水というのはどのような立ち位置にあるものなのか。
そもそも、このブログでも何回か申し上げておりますように、社会学者の間でも日本の香水市場はオワコンだという評価のようです。
キャバ嬢がつけているイメージ、あるいは、夜のデートやパーティーの時だけさりげなくつけるようなイメージでしょうか。
あるいは「男は黙ってギャッ◯ビー」のような風潮があるのかもしれません。
しかしそれだけでは勿体ない!!!
この記事では香水に全く興味がない、あるいは興味なくはないがどこで何を買えばいいのかわからない、そしてどこにどれくらいつければいいのかわからない、という香水初心者のメンズ向けにツラツラと語ってみたいと思います。
※メンズ香水の記事はシリーズ化したいと思っていますので、何か知見がある方や女性で男性香水に関する意見をお持ちの方、オススメのプロダクトがある方がいらっしゃれば是非ご教示くださいまし。
香水って地味に奥が深くてですね、ただ買って適量を慎ましく振りかければいいというわけではないのです。
お気に入りの"the one"を見つけ購入に至るまで、長い道のりを歩まなければなりません。適当に買った香水がたまたま自分にとって最適なものであるなどという確証は絶対にないのです。渋谷のスクランブル交差点で適当にぶつかった人にナンパしたら結婚まで至ってしまった、というのと同じくらい確率は低いです。
以下に、香水初心者の男性が香水中級者になるまでのステップを記載したいと思います。
1. なんの目的で香水をつけるのかを検討する。
これは大事ですね。何パターンか準備しておいてもいいと思います。
例えば
・クラブ(などの夜遊び)に行くときにつけたい
・彼女が香水好きなのでとりあえずデートの日のために持っておきたい
・オフィスでのたしなみとして普段使いしたい
・体臭を誤魔化したい
・自分のアイデンティティにしたい
等々。様々あると思います。
何事においても目的意識って非常に大事だと思います。目的意識はその人の芯になり行動の軸になるからです。多少壁が立ちはだかってもここがしっかりしている人はブレません。
つまりどういうことかというと、後々実際に香水選びをするときに、候補がたくさんありすぎて選べないといった状況がやってくるわけです。もうめんどくさくなったから買うのやめよう、、といった挫折に転じてしまうかもしれません。
そういう時に、この目的を思い出すのです!
そもそも自分はモテたいのではなかったか?彼女に喜んでほしいと思っていたのではなかったか?イケてる大人になりたかったじゃないか!
これがモチベーションになるわけですね。
2. 実際に香水売り場に行く
初めて買う香水は、どうか間違ってもAma●onでポチらないでください。
せっかく自分に合った自分のお気に入りの香水を一つ見つけたいと思ったのであれば、店頭で実際に嗅いでみる必要があります。
そこで発生するであろう「どこに行けばいいのか」問題。
ありがちなミスは以下
・マツ◯ヨに行く(品揃えも質も悪く、正規品であるかどうかも怪しい)
・スーパーハイブランドの店舗・路面店に行く(各ブランドの店舗を回るのが面倒である上、気軽にテスターに手を伸ばしづらい)
・面倒なのでレビューサイトの人気1位の香水をとりあえずポチる(最悪)
じゃあどこに行けばいいのよ!という感じですが、基本的に以下の2つがオススメです。
百貨店のメンズフロア
最も現実的かつ手軽なのは百貨店だと思います。テナントに入っている各ブランドでも買うことはできますが、それよりもまとまった香水売り場で買った方が「比較検討」がしやすくておすすめです。
男性用香水売り場が女性用香水売り場に併設されていることもあれば、メンズフロアに独立して設置されている場合もあります。
前者の場合、ユニセックスの香水まで視野に入れて選ぶことができるなどメリットもありますが、女性がうようよいる中、若干居づらいと感じる方もいるかもしれません。
一方で後者の場合、百貨店によってはラインナップに差はあるものの、人気のものが揃っていたり、なかなか入手しにくいフレグランスメゾンのものがおいてあることがしばしばあるので、他の人とは一味違ったものを手に入れることができるかもしれません。
空港の免税店
空港の免税店は素晴らしい。ある程度まとまったエリアに有名ブランドの香水は大体テスターとともに置いてあります。嗅ぎ放題です。
しかも珍しく男性用香水がまとまって置いてあるのであちこち探し回らなくても良い。
ただし店員さんがブランドのスタッフではなく空港スタッフであることが多く、専門知識がないです。香水の詳細を聞きたい人にはあまりおすすめではありません。また、DiorやCHANELなどのいわゆる「ブランドモノ」の品揃えはほぼ完璧ですが、香水専門メゾンの香水はあまり見かけないように思います。
3. テスティング
いよいよ、運命の1プッシュを見つけに行きます。
以下に、テスティングの3ステップを紹介します。3.1は必ず実行するべきこと、3.2はコミュ力があれば、3.3は余力と気合いとやる気があれば、した方がいいことです。
3.1. テスター用の紙に気になるものを吹きかけてお気に入りをいくつか見つける
香水売り場に行ったらとにかく片っ端から嗅ぎまくり、運命の1プッシュを見つけに行きます。
なんとなく香水の知識があり、どの香水を手にとってテスティングすればいいのかがわかる方は、ビビッとくるまで嗅ぎ続けましょう。
途方も無い数の香水瓶が並ぶ中、何を手に取ればいいのかわからないという事案が発生します。これを解決するには2つしか方法がありません。
・全部嗅ぐ → 頑張ってください
・店員さんに探してもらう → 3.2に続く
3.2 店員さんに聞きまくる
その売り場に詳しい店員さんがいるとは限りませんが、いると仮定して話を進めます。
基本的に店員さんは、「〇〇な香り」とざっくりと伝えるだけで、4〜5瓶ほどの香水を紹介してくれます。それを3.1と同じ要領で嗅ぎまくります。
店員さんに伝える際のおすすめパターンは以下です。ちなみに、ここで「1. なんの目的で香水をつけるのかを検討する」が活きてきます。
・季節や香水の用途を伝える(例:夏に屋外でつける用、クラブ用、オフィス用 etc)
・自分の好きな香りのノートを伝える(例:バニラ系、シトラス系、ウッディ系だけど鼻につかないもの、レザー系 etc)
・職業や普段の雰囲気を伝える(例:金融勤務で好きなスーツはdunhill、建築家で普段はポロシャツしか着ない etc)
・その他のこだわり(例:人と被らない方がいい、王道がいい etc)
結局、香水選びにおいてはここのフェーズが最重要である気がします。しかし「最高の1プッシュ」との出会いは、店員さんとの相性や買い手の表現力、そもそもの店員さんの知識量にも左右されてしまうのです。
妥協は許されません。納得のいくまでたくさん聞いてたくさん嗅ぎましょう。
3.3 2択くらいまで絞り、左肘裏と右肘裏にそれぞれをつけ、数時間後の香りの変化を確かめる
超・理想的な香水選びの方法です。オマケだと思っていただいて結構です。
概要は上記の通りです。
・3.2までの過程で、購入しようと思う香水の候補を2つに絞ります。
・片方を片方の肘裏に、もう片方を反対側の肘裏につけます。 (※手首でも良いが、手を洗うたびに取れてしまうので注意が必要)
・その時点でトップノートの香りを嗅ぎます。つまり、つけたての時にはどのような香りがするのかを検証します。
・店を出ます。 散々嗅いどいて買わずに店を後にするのは非常に気まずいですが、運命の1プッシュのためなら仕方ありません。腹をくくって帰ります。
・30分後、香りがどうなっているかを確認します。 アルコールのキツさがとれ、トップノートの残り香と、ミドルノートの香りを検証します。これは、家を出る前に香水をつけてから30分経った頃、つまり電車などに乗っている時の香りです。意外と気になるところ。
・3-4時間後、再び香りの変化を確認します。 香水にもよりますが、数時間経つと香水のラストノートが顔を出してくるんですね。私は個人的にここが一番大事だと思っています。時間が経って香水の香りが柔らかくなってきた時に、自分の肌の匂いと溶け合い混ざり合って自分にしか放出ができない香りを漂わせられる。ここがバチっとキマるとなんとも形容しがたい、エロい香りになるんです。なんというシナジー。
したがって、これをするためには予め「シャワーを浴びた綺麗な体」と「時間」を用意しておくことが必要になります。
ちなみに、私はできる限りこれを実践しています。最近は買う香水が固定化してきたのであまりしませんが、定期的に百貨店などに行き実際につけてみたりします。
何故わざわざこんなに面倒なことをするのか?それは、同じ香水をつけたとしても、肌の水分や体質、肌の温度によって香りが変わるからです。Aさんがつけている香水がいい香りなのは、香水そのものがいい香りなのではなく、「Aさんとその香水のシナジー効果の結果としてのいい香り」なのです。
そんな香水が見つかった時、人はまた一つ大人になるのです.....。(?)
4. 購入
やっと購入します。長かった。
家に帰って、ニヤニヤしながら胸板にワンプッシュしてみてください。嗅覚が刺激されて幸福ホルモンがたくさん放出されることでしょう。
「初めての1瓶」とか言っといてここまでするか?と言われそうですが、初めてだからこそ大切にして欲しい、と思います。
ちなみに、先日の父の日には上記の方法で選んだ香水を父にプレゼント致しました。今振り返っても、店員さんに父のイメージを伝える場面が一番大事だったと実感します。
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ミニマリストの���い物

2018年になってから、なんか買い物が増えています。
留学中にミニマリストになろうと決意してから早1年数か月が経ち...完全に中だるみしております。ミニマリスト失格でございます。
それを矯正し自律するべく一筆シバいてみます。
前提として、私的ミニマリズムの要点は以下です。
1. モノを増やさない
2. 視覚的なシンプリシティと美しさを追求する
3. 精神的に充実した生活を送る
今回のテーマは買い物なので、基本的に1つ目のルールについてなのですが
モノを増やさない、つまり何かを買う時はそれが長い間使えるか、汎用性が高いかを常に意識しながら買います。
すると、質が悪くデザインもよろしくないモノが溢れている世界を見ているだけで、自然と購買意欲が下がり、本当にビビッとくる運命的な一品を高くても買ってそれをずっと愛用し続けるようになります。
そうするとお金の浪費もなくなるので別のモノに使えるようになります。別のモノというのは大体、食事と美容と健康です。
そんな素晴らしいサイクルが出来上がるのです。
私的ミニマリズムが許容する買い物は、以下の点を大事にしております。
1. トレンドを追いかけないこと
2. その買い物によってどれだけの幸せが生まれるのか
3. 自分がなりたい理想像に近づける買い物なのか(ミニマリストとして、女として、学生として、社会人としてetc)
以下に具体的に挙げてみます。★の数だけ買う際の制限が厳しいことを示しています。
服:★★★★☆
気づいたら増えていてクローゼットの景観をすぐ悪くしてしまうのが服ですね。服を購入するときは非常に慎重に買うようにしています。
・50回洗っても壊れないか(フランス人の買い方)
・長い間着続けられるか(≒社会人になっても着られるか)
・今自分が持っている他の服と合うか(※超大事)
以上の3点を満たしかつ自分の趣味と合う服って実は全然存在しないんです。素材にこだわり始めてから単価も跳ね上がったし。
下着:★☆☆☆☆
特に制限なし。可愛いと思ったら買う。彼女がいつも同じ下着着てたら嫌でしょ。
ジュエリー・アクセサリー:★★☆☆☆
ゆるゆるの基準です。服をシンプルにしている分アクセサリーはごちゃごちゃしていることが多いので結構買ってしまいそうになるんですね。 とはいえ、良質なホンモノを身に付けたいと思っているので単価が高い。結局あまり買わないです。というか買えないです。
雑貨:★★★★★
本当にそれは必要なのか?と常に厳しく考えています。そして、必要ないことが多いです。
そのオブジェの存在意義はあるのか、そのカラフルな小物は部屋の景観を損ねないか(私の部屋は基本全て白)、そのペンは今自分が使っているペンよりも書きやすいのか…
キリがないです。結局買わないことが多い。
化粧品:★★☆☆☆
なぜ化粧品を買うのか?物欲を満たすためではありません。美と健康のためです。
よく化粧品もミニマルにしようと、化粧水・乳液・日焼け止め・下地・BB・CC・ファンデーションなどがすべて1本でできる!的な化粧品を使用しているミニマリストがいますが、それは私的には完全にアウト。
肌や髪に直接触れるものは毛穴から体内に浸み込んでいきます。そのため、肌に触れるものは絶対に質のイイものを丁寧に使用するべきだと考えています。
マルチファンクションのものは色々と怪しい成分が入っていることが多いので使おうと思ったことがありません。その代わりに常にオーガニックのものを使用するようにしています。
なので化粧品を無駄に増やすことはしませんが、あえて減らしたりもしません。自分に似合う、肌に合う、と思ったら買います。以上。
※ただ、リップは持ちすぎている気がします...。定期的にガーッと捨てるのですが、それでもまだ15本ありますね...。これを5に減らしたい。
香水:★★★☆☆
香水に関してだけは、物欲が爆発します。抑えるのが難しいです。
いいと思ったものをつい買ってしまいそうになる衝動にたまに、というか頻繁に負けています…。
一般に香水論は2つあると思うのですが、ひとつは24/7「自分の香り」だけをまとうべし、というもの。もうひとつはTPOに合わせて3〜5種類くらいを使い回すべし、というもの。
私は圧倒的前者派だったのですが、最近手持ちの香水が増えすぎてもう客観的には後者派みたいになっています。かなすぃ。
現在8個の香水を使用、13個の香水を所有しておりますが、みんな違ってみんないい。我が子のようにみんな可愛いです。
靴・かばん:★★★☆☆
靴やかばんに対するこだわりが出てくる年齢にまだ達していないのでこれらを買うことはあまりないのですが、それと同時に、靴とかばんは特に絶対に良いものを使いたいという思いが強いです。
近い将来こういうものにこだわり始めるようになったらまた欲望とミニマリズムの葛藤で苦しむことになるのでしょう…。

pc: @hardwearing
たくさんのモノに囲まれるよりも、本質を大切にしたいですね。
SNS世代のわたくしたちは見せかけの充実感を即席的に求めがちですが
無駄に買い物をする暇があったらその金で脱毛サロンに行き、ネイルサロンに行き、ヘアサロンに行ってトリートメントをしてもらえばいいのでは??
と思ってしまいます。
あるいは
美味しいご飯をゆっくり食べるだとか、趣味への投資に使えばいいのでは???
とも思ってしまいます。
最近季節の変わり目で新商品とか期間限定とか、世間を騙す謳い文句が街中にあふれていますが、是非流されないで、気をしっかり強く持って、質が良く美しい人生を生きるミニマリストになりたいと思っております。
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【メモ】
新学期までの短期的な目標
1. 4kg痩せる
2. 髪をバッサリ切る
3. 小説を和洋2冊ずつ読む
4. 名画を3本観る
5. 毎日2時間は自分の時間を確保する
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