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―GROUND ZERO―
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groundzeromemory-blog · 8 years ago
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第一話「請負人、山猫」
いやいや、しかし…」
「なかなか、どうして」
「泥を啜る下層の回収業者共の持ち込んだメモリーからこんな技術が見つかるとは夢にも思いませんでしたな」
「ふふっ…人間の持つ強い感情と血肉を受けて際限なく肥大化していく素体… これは紛れも無く神の製法だよ。私ったらついはしゃいで教典いっぱい刷ってしまった全部捌けるかな?」
「ははっ、それは余計な心配でございましょう。信者の数くらいでしか計れなかった結果がこうも目に見える形となって存在する。それだけで言葉を並べて祈るだけだった従来の宗派とは訳が違います」
「じゃあ、私の割と面倒臭い考えを書き並べて力強く押し付けてたこの教典もしっかり読んで貰えるという事かね!?」
「…光あれ(知るか)」
全てが一度崩壊し、世界の砕片が堆積した瓦礫の海からとある記憶が出土した
それは、深き信仰と信仰無き物達の血肉を捧げ現世に受肉する神の製法だった―
その日を境に、第7区画の人間達が次々と蒸発するという事件が頻発するようになる
教団の見せる偽りの太陽に親を奪われ、取り残された子供達はとある噂を思い出す
その日の気分と報酬次第で何でもこなす腕の立つ請負人の話、その男の名は―
―GROUND ZERO― 第一話【請負人、山猫】 ①
「腹ァ、減ったなぁ…」
下着一枚のみずぼらしい男がみすぼらしい寝床にみすぼらしく突き刺さっていたその様はとてもみすぼらしい
「俺ってやっぱり、自分のペースで仕事受けちゃいけないタイプだったんだな…デカい山を引き請けて余裕ぶっこいてたらこのザマだ。繋ぎの仕事もちゃんと請けとくんだったぜ…」
「将来性の無い男は嫌いよ」
透き通った女の声がごちる男を後ろから容赦無く突き刺す
「腕(かいな)か、別にお前さんに好かれた所でね…何の用だよ?」
「貴方に客が来てるわよ」
「客ねぇ…煮込み触手蕎麦とかのデリバリーサービスとかが良かったな、俺」
「別に今直ぐに帰してしまってもいいのだけれど?」
「…取り敢えず、お話だけでも伺いましょ」
力の通ってない身体を気だるそうに動かして、無造作に掛かっている服を近いものから順にたぐり寄せ部屋を出る
「何だい…客っていうから来てみれば、子供じゃないの」
そこには山猫の期待を裏切るような不相応な客が椅子にぽつんと掛けていた
「あなたが、請負人の山猫―」
「そーだが。木に引っかかった風船を取って欲しいってんなら他所を当たって欲しいね」
「第七区画で物凄い勢いで信者を増やしている教団の事―知っていますか?」
「…知らねえな」
子供らしからぬ張りつめた声だった。その囲気を察して山猫も軽口を叩くのを止めた
「父さんも、母さんも…みんな教団の白服共に奪られてしまった…第7区画は今、僕と同じような子達で溢れかえっています。山猫さん…貴方は何でもやる請負人だって聞いて僕はここまで来た。貴方に、第7区画の教団を叩き潰して欲しいんです―」
「成程ね…確かに俺は人助けから人殺しまでやる請負人だが、慈善業はやってねえ。お前が一番大切にしてる物を出しな」
少年は背負っていた荷物をひっくり返して、その中身を机の上に広げてみせた
「ふーん、食べ物に食い物に…おっとこれは食糧か。世知辛い世の中になったもんだ」
「少ないけど区画に残っている食料を集めてきたんです…こんなんじゃ、とても依頼なんて受けて貰えませんか?」
少年の真っ直ぐな瞳に山猫は自分の鋭い目つきを被せた。そして僅かな笑みを浮かべた
「いや―十分過ぎる。」
手放しに美味いとは言い難い固形食糧に齧り付きながら山猫はそう返した
「ちょっと…そんな話を本気で請け負うつもりなの?貴方1人で教団を相手にするなんて見返りに対してのリスクがあまりにも大き過ぎるわ」
脇で話を聞いていた腕が服を引っ掴んで言う。この話は割に合わない、請けるべきではないと
「教団ね…そういう歪んだ心の拠り所をブッ壊して石を投げられてみたいって子供の頃から思ってたんだ」
何が損で何が得だなんて冷静に考えなくても分かる、他の請負人ならばこんなお飯事には到底付き合わない
ただ、この場だけでは計り知れない見返りが、捉え所の無い気まぐれな納得が彼の中には在った
「あの子が言った事が本当だとしたら、第7区画の人間の大半が信者と化してるコミュニティを潰すんでしょ…?とてもじゃないけど一筋縄ではいかないわよ」
「…そうだな、死にそうな時は代わってくれ」
黒塗りの長剣を取り出して準備運動がてらに走らせながら、山猫は返した
(ああ、この馬鹿何時も通りの調子で真っ正面から突っ切るつもりなのね…)
薄暗い洞穴の中に仕立てられた厳かな祭壇に火が灯る
神の製法が出土したあの日から幾度となく繰り返された儀式が今日もまた―
「さあ、我々の神に強く、強く何度も祈りを捧げましょう!貴方達の祈りが強ければ強いほどこの世界はより良く正しい形に生まれ変わっ…ああん?」
だが、今日は昨日の続きには成り得なかった。気まぐれに吹いた風が燭台の火を揺らした
辺りのざわめきを汲み取らずに、その身を黒で塗り固めた男がマフラーをはためかせながら無作法に歩く
絶対多数の白の中に撃ち込まれた楔。唯一つの黒が、互いの思想のコンストラストを浮き彫りにしていた
「おい、ちょっと待て、何だそこの今入ってきた黒服!お前だよ…お前ッ!我々の会合に参加したいのならば定められた礼服を直ちに購入しろ!今ならセットで教典もお安くなってるぞ!!」
「どうも、請負人の山猫です―へえ、感情に呼応して質量を高める素体の技術があるってのはメモリーの切れ端で見たことあるがこんな醜悪な大きさになるんだな。こりゃ興味深い」
祭壇の中央には神像の代わりにゆうに10メートルはある赤黒い巨人が鎮座していた
「おい、貴様ッ…名乗ればいいってもんじゃあない!止まれッ!!ここは長年���んでる古き良き我が家なんですよって具合ですたすた歩くな!」
少しも足を止める素振りを見せない山猫を見かねて、近くの信者達が掴みかかる
「どういうつもりだ貴様!我々の高潔なる神への信仰を愚弄する気か…」
「そうだ、貴様の様な無法者に我々の聖域を穢されてたまるかッ!!」
「へっ…少し前まで瓦礫の下で明日の心配だけしてた奴等が覚えたての言葉を振り回すんじゃねえよ…!手前ェら全員お目覚めの時間だ。子供が腹を空かせて待ってんだ。下らねえ言葉遊びを演ってる暇があるならしっかりとしたまともな大人を演りやがれ」
「―それが嫌だからこうしてるんじゃない」
諦めで満ちた女の冷たい声が降りる―
「あ?」
「私達はもうこんな世界で生きていたくないからこうして祈りを捧げているのよ…もっと、もっと信仰を捧げれば、神様がその手でこの世界を全て滅ぼしてくれる―」
「そうだ!今までの言葉だけに縋っていた脆弱な信仰とは違う。我々は世界に変革をもたらす意味のある事をやっているんだ!!」
「ははっ、状況を理解したかね請負人?この全てが振り切れてしまった世界を壊す為に我々は行動を起こしているのだ!!おおっと、そんな目で見るなよぉ?私は正々堂々と真正面から神の教えを説いただけで、つまらん小細工等で彼らの選択権を剥奪するような真似をした覚えはないぞ。ここに居る人間達が自らが選んで望んでやっている事だ」
「……」
「その表情から察するにどうやら下層の請負人なんぞには我々の高尚な考えは理解出来ないようだな―深き信仰と信仰無き者を捧げ、我々の神はここまでになった。さあ、君も神の一部となれ―」
「はっ、全くよ、笑っちまうぜ…塵も積もれば粗大ゴミだなァッ!!」
教主は高みから勝ち誇ったように手を掲げた。請負人はそれを引き摺り下ろす為に長剣を構えた―
「さあ、我らが神が信仰無き無法者に裁きを与えられる。祈りを捧げて神の手助けをするのです!!」
教祖に扇動された信者達から歓声が上がり、幾重にも重なる
「奴は我々の聖域を暴き、滅ぼしに来た敵だ」という共通の認識からなる漆黒の感情
それは最早、信仰という殻を被った呪詛でしかなかった。それを受けて、神の形を象る赤黒い血肉が沸き立ち踊り狂う
(ふはは、凄い…凄いぞ!!ただ祈るだけでは素体にここまでの成長は見られなかった…共通の敵というのはこうも人間の感情のエネルギーを肥大化させるものかッ!?)
「フシュウゥゥ……」
眠りから目覚めたばかりの神は、目の前の男を本能的に信仰無き生贄だと認識した
「手前ェらの揃い��揃った根暗な思考なんざ何の足しにもなりゃあしねえよ」
(さーてと、啖呵を切ってみせたものの…俺の獲物じゃああんな分厚い肉は多分ブッ断斬れねえ。どーすっかね?どうしよう俺)
「ガォオァァンッ!!」
雄叫びを上げながら神は容赦なくその巨大な拳を敵に向けて振り下ろす
(とてもじゃねぇが、これを受けるって択はありえねーな…)
その強大なパワーで深く抉れた地面を見て諦める。間もなく次々と繰り出される質量の弾丸を山猫は紙一重で躱していく
(チッ…見掛け倒しでは無しに野郎の狙いは速く正確か)
壁を背にするのは好ましくないが、このまま避け続けるのにも限度があると感じた山猫は素早く飛び退いて一度間合いを外した
(狙いはブレず、俺の頭一点のみで絡め手は一切抜き…基本的には俺を確実に殺す攻撃しか振ってこねえ…)
山猫は考える。相手の定める焦点、採っている戦略、それを実行するペース等から敵の性質を計る―
(だがな、こうも露骨だとよ―裏を返せばコイツには戦いが長引けば長引くだけ不利になる要素があるって事なんじゃねーのか…)
「ゴォオオオァァ…」
剥きだしの食欲が動きに鈍りを見せ始めた山猫との距離を一歩、また一歩とゆっくり詰めて寄る
しかし、それは先程までに見せていたと機敏な動きとは打って変わって何処か拙く、不自然な挙動であった
「へっ、さっきからよ、腕ばかりがよーく動くじゃねぇか…賭けにはなるがしゃあねぇッ!!」
山猫は長剣を持ち直して、体勢を整える
「…ファ?」
(ある程度やり取りを交わしてどういう相手なのか、俺なりの仮説を立てた。当たれば読みで外れりゃ憶測さ)
「来な。俺が手前ェに喰らわせるか、手前ェが俺を喰らうかだ―」
「ガオオォォァァァンッ!!!」
「神様に博打の相手をして貰えるとはなァッ!!」
血気有り余って勢い良く振り下ろされる拳と対になるような形で山猫が飛び込む
巨大な力の衝突による轟音と共に、巻き上がった煙が辺りを覆う
不思議と先程までにあった熱気は薄れ、辺りには長い静寂が広がった―
「…ッアァォオァァ…!?」
それを切り裂く第七区画の無数の信者たちが心酔し、崇拝していたシンボルの悲痛な叫び声
「へははっ…まあ、そうだよな、そうなるよなァ…?その身体ァ、まだ出来上がってねえ部分があるって事だよなァ…!!」
カーテンの上がったその先では無残にも脚を斬り落とされ、鮮血を噴き上げながら崩れ落ちる神の姿があった…
山猫はよろめきながらも立ち上がって、血に染まった長剣を容赦なく神の頭に何度も突き立てた
周りから「やめろ!」だとか「なんて事を…」といった類の声が上がったような気がしたが、彼は目の前の肉塊が動きを止めるまで一途に続け���
そしてすっかり動かなくなった事を確認すると、長剣を這わせて無言で教主へと迫った
「ですから、親子共々我が教団へ入信したのです、此処に居るのは分かっています。匿うと貴方の為になりませんよ?」
「……」
「何だこの野郎!!さっきからずっと黙りこくりやがって、それにその目つき気に入らねえな!?」
「止しなさい。貴方は神にその身を捧げた割には何時までも喧嘩早くっていけない―どうです?素直に教えてくれれば貴方に手を出さない事を約束しましょう」
「……」
「いいですか?まともな頭で考えてください。親と子が離れて暮らさなければならないだなんてそんな馬鹿げた話がありますか?血を分けた肉親同士、我が教団の下で一緒に暮らすべきなのです。私の言ってる事、何処か間違っていますか?」
「……あの子は、ソレを望んでいないわ」
腕は目の前の信者二人に対して初めて口を開いた。それと同時に何処かでほんの小さく何かが軋む音がした―
ギチッ…
「成る程。では、少々痛めつけてやれば貴方から話してくれますかね…なあに、痛いのは最初だけで済みますよ」
「へへっ最初っからそうすりゃいいんだよ、どれ、下層の請負人の女にしては中々上玉じゃねーか」
ギチギチッ…
二度目の音。次第に大きくなってはいってるがまだ誰も気付くものは居ない
「それにしてもあの山猫とかいう請負人、可哀想に。今頃殺されている事でしょうね…」
「……」
「たった一人の子供のためにその身を捧げる、全く泣かせる話です。事が済んだら我々の教典にでも載せるべきだ」
「どういう勘違いしてるか知らないけれど可哀想なのは貴方達よ」
「…何だとこのガキッ!!」
「ここら一帯に広まっている請負人山猫の噂話だなんて、子供達がでっち上げた都合の良いヒーロー像でしかないわ」
「―何ですって?」
…ギチギチギチギチッ‥!! 何かの堰を切るようにその音は突然大きくなった
「…!?、おい?こりゃあ、一体、なんの音だッ…?」
「貴方のその下品なナニが軋む音でしょうよ。全く、こういう話の流れになる度に貴方ったら何時もこうだ。いい加減私も聞き飽―」
鈍い音が一つ…それは、肉を抉り、引き裂き、貫く音だった
「あ、あっ…?なに?なんだ、この…これ?」
「かはっ…巨大なッ…一体…ッ?」
不意に走り抜けていった惨状に彼らの理解は追い付けない
腕の足元から伸る巨大な貫手。それが信者二人を漏らす事なく完全に貫いていた
「貴方はさっき言ってくれたわよね?痛いのは最初だけだと。全く勘違いも甚だしいわ―痛いのは、最後までよ」
腕がそう言い放つと共に貫手からは鋸歯を走らせた金属の突起が何本も飛び出した
それは串刺しにしていた二つの血袋を瞬く間に決壊させ、辺り一面を赤黒く塗り潰した
「私がよく知っている彼はね、同業者達の間で〝首攫い〟と呼ばれているのよ―」
「ひっ、ひい、わわわ、私が悪かったよ。請負人!!君とはこんな形で出会いたくなかった!!もしかしたら私達は友達になれたかもしれないんじゃないかなッ…うんッ!」
「神様にお祈りでもするんだな―」
綺麗に切り離されて転げ落ちた教主が静まり返った祭壇に鈍い音を響かせた
「それでたっぷり石を投げられて来たって訳?」
仕事を終えて帰ってきた山猫に呆れたような口調で腕が話しかけた
「ああ、掴んで投げ返してやったよ。まああんくらい騒げる元気があれば次第に元通りになんだろ」
オーバー気味に石を投げつける動作をやって見せながら応える
「顔が広くなって良かったじゃない…横に身長の高い男よりは好みよ」
「ったく、好き勝手言いやがら」
「…気持ちが傷んだりとかはしなかった?」
「こういう仕事でそういう依頼だったからな―」
山猫は冷たく切り上げる。深い所までは喋りたくはないようだった
「さて、と…あいつも両親とは無事再会出来たようだしこれにて一件落着だ。明日報酬を貰いに行くとするかね」
「は?報酬って何を言ってるのよ…あの子からはもう貰ったじゃない。後先考えずにその日に全部食べたじゃない。私には1個もくれなかったじゃない」
「あいつが来る前に元々第7区画を取り仕切っていた別の教団からそういう依頼を請けていたんだよ。これで連中にとっての邪魔者は居なくなったって訳だ」
                                                  
―END―
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groundzeromemory-blog · 9 years ago
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世界観と用語
【世界観】 何故こうなったのか、覚えているものは誰一人として存在しない― 全てが一度崩壊し、人々が築き上げてきた文化や技術、法や良識は瓦礫の海に呑み込まれた。唯生き残って、生き続けてきた者達が作り上げた世界で、忘れ去られていた筈の記憶が時折、寝返りを打つ―
【メモリー】 崩壊によって失われた知識や技術、歴史や文化などを記した情報媒体を指す 本や電子媒体といった様々な形態で存在し取引されている
【請負人】 依頼人から出る報酬次第で仕事を請け負う事を生業とする者達 請負人によって受けられる話に多少のブレが存在するが、 基本的には誰も手を出したがらない危険なヤマと汚れ仕事を行き来する 【回収業者】 瓦礫をほじくり返し、出土したメモリーを市場に流す事で生計を立てている連中 死肉を喰らって廻っていると揶揄される 出土した肌色の多いメモリーを共有するコミュニティが存在する 【区画整理】 崩壊後の世界において、従来引かれていた境界線は完全に廃止され 新たに番号の振られた区画ごとにエリア分けされている 【マーケット】 区画と区画の間を縫うように存在する市場 基本的には回収業者の持ち込んだ出土品を扱う露店が大半を占める 取引には決まりきったルールも無く目に見えないモノも行き来する為、 金で事が済むと思ってる連中には向いていない 【人間崩れ】 需要が成した現状だが、欠けた肉体を金属部品や生体部品などの代替品で補う技術は確立され、今でも発展を続けている。失われた技術の結晶である出土品でその身を固めた者達は、人間の範疇を飛び越えた力を有するケースが多いため、彼等は総じて〝人間崩れ〟と呼ばれ、蔑まれている
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groundzeromemory-blog · 9 years ago
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シェフ
【概要】 依頼に忠実な請負人。職人気質なため、型破りの手法を嫌う レシピ通りに仕事をこなす事と標的に対しての徹底的な処置からこの通り名が付いた 目的を果たす為に生身の肉体を完全に捨て去っており、己の感情に感応して稼働する金属部品でその身を固めている 【精神の在り処】 彼の肉体は既に亡くなっており、その精神のみが仮初の肉体に宿っている状態。  彼自身が事を成し遂げて満足するか、志半ばで挫折した時、その機能は停止する 逆に言えば、彼自身が諦めない限り、立ち上がり続ける。その様に出来ている
【年齢】今更どうでも良い 【身長】200cm 【好き】もういらない 【嫌い】1つだけある 【目的】教えない 【趣味】動作確認 【台詞】 「俺はこういう出来の身体に納まって、初めて飾らない自分を曝け出せたんだ」 「俺のゴ��ルは既に決まっている。明日起きる事ですら全て通過点でしか無い―」 「確かにお前の言うように運も実力の内だ。だが、運を引っくり返すのも実力だ」 「札ビラ切って血糊を拭いて廻ったようだが、どうも俺は頑固な汚れらしくてな―」 「お前に殺し切れるか―俺の精神を?」
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groundzeromemory-blog · 9 years ago
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ワンホイール
【概要】 殺しのみに特化しソレを専門稼業としている請負人 〝請負人殺し〟としてしばしば裏の世界で重用される為 山猫やシェフ達の前に刺客として何度も立ちはだかる 過去に欠損した身体を補う為、種別を問わない代替部品が身体に埋め込まれている サバサバとした豪快な性格の持ち主で命に対する認識が非常に軽い 所々欠けてしまっているが、本人は特に不自由無く生きていると思っている為 周囲から自身のハンディキャップに対して特別な扱いを受ける事を忌み嫌う 【義手について】 義手のフレーム部分のみを骨格として移植し、外側を取り巻く体組織には亜人の物を使用する。その為、人間離れした筋力を発揮する事が可能。肝心の接続系統だが、安定した性能を誇る38式義手の技術が応用されており素早い反応速度を有する。機械と生体の理想的な調和と言える 【年齢】20代後半 【身長】180cm 【好き】戦い 【嫌い】教養 【趣味】丸焼き 【目的】戦いに目的は要らない 【台詞】 「血を流した後に食うメシはうめえぜ!」 「生きるとか死ぬとかは放っぽって殺す事だけ考えな」 「コインを投げなよ。表でも裏でもお前は死ぬがね」 「馬鹿様か?お前程度の命なんざ弄ばれて当然だ」 「顔は見飽きた。モツが見てえな」
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歯抜けに知識を吸収している為、時折とんでもない勘違いが飛び出す事がある
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groundzeromemory-blog · 9 years ago
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旋毛
【概要】 人工進化促進研究機関の生み出した生体兵器の第4号 ベース体には3人の少女の血肉と意識を磨り潰したものを使用し、旋毛という 仮想人格がそれを統合し、各々を制御している 年月に応じて更新される設定年齢の範囲を決して超えない、子供らしさを見せるが、無邪気さならではの残忍性も時折、露見する 父親に関する話をすると意識の統合が綻び一時的に崩壊し動作不良を起こす
腕を遥かに上回るスペックを有しているが、半ば強引に継ぎ接いだ精神面に 大きな不安が残る 【能力】 義手から発生する特殊な磁場で周辺の物質を固定する事によって 最大3体までの従僕を生成する事が出来る 従僕は基本的に彼女の思考で意のままに使役出来るが、旋毛のベース体と なった3人の少女達の意識に操作を委ねる事で、自走での運用も可能となる 【従僕達の名前とその傾向】 ・働き屋さんのローラ (能動的に動き回り、障害を取り除く) ・世話焼きのアンジェーリカ (傍について守りを固める) ・横着者のエヴァ (普段は寝ている。滅多に起きない) 【年齢】十代前半を設定(年毎に更新) 【身長】150cm 【好き】パパとみんな 【嫌い】悪 【目的】パパを見つけてみんなで暮らす事 【趣味】瓦礫の頂で携帯ゲーム 【台詞】 「遊ぼうか。勝った方が負けた方を思い取りにするってルールでいいんだよね?」 「大丈夫。生きる事をやっていく為の攻略本は無いけど、レベルは上がるよ!」 「(第三十五番蒸気炉搭載型回転式自動人間切削機)…読めないけど、倒せたっ!」 「Aと答えたらB、Bと答えたらAか…そういう場合、出題者の悲鳴が答えになるよね?」 「パパがどんな形をしていたって構わない。肉体なんて無くっても、認識してくれる事で、意識で私の事を抱き締めて貰えるのなら―」
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【バックストーリー】 人口進化促進研究機関が生体兵器の原型である〝腕型〟の実験に成功する その強化案として次なる生体兵器の開発に着手するも迷走 プロジェクトは凍結されチームは解体されるが一人の研究者が生体兵器1号~3号を連れ出し逃走する 被験者達の名は「エヴァ」「ローラ」「アンジェーリカ」 単一のみの操作が限界だった腕型を上回る生体兵器の構想を諦めきれなかった男はあり合わせの設備で開発を続けた その内容は生体兵器1号から3号までの意識と血肉磨り潰して、一つのベース体を作り上げ「旋毛」という仮想人格によって1号~3号達の意識の統合を試みるという物だった…
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groundzeromemory-blog · 9 years ago
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【概要】 人工進化促進研究機関の生み出した生体兵器の実験体 研究所の跡地に封印されていた所を山猫に酷く雑に叩き起こされた
勝てる戦いしかしない主義で、相手に最高打点を与える言動を好む 基本的に他人には求め、自分には優しくなれる。 クールな印象を受けるが、心の平静を維持していたいタイプで 頭の中でのリスク管理と線引きは得意。
【能力】貫手 周辺の物質を集積し、腕の意思で操作する巨大な貫手を作り出す 対象を貫いた際、内包していた金属部品等を四散させて標的を内部から破壊する その応用で血液などを蓄えた状態で決壊させ、目くらましのように使う事も出来る 【年齢】十代後半 【身長】150cm 【好き】楽 【嫌い】変化 【目的】自分探し 【趣味】人間観察 【台詞】 「他人にめがけて悪口を吐く時はその人を好きになるくらい眺めてからにしなさい」 「ああ、意味と主旨を理解する気の無い馬鹿がこうやって物事を食い散らかすのね」「過程までは評価するけれど、結果を譲れる程ではないわね―」 「駄目よ。自分くらいは自分に優しくしてあげなくっちゃ―」 「彼自身に好意なんて抱いてないわ、傍で生き方を眺めていたいだけよ」
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※たまに今まで築いていきた世界観を根底から完全破壊しそうな衣装を着せられる
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groundzeromemory-blog · 9 years ago
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山猫
【概要】 本業は瓦礫をなぞる発掘屋だが、腕が立つので物騒な仕事も引き請けている
報酬とその日の気分次第で人助けから人殺しまで何でもこなす請負人
優しい時は機嫌の良い時、余裕が無ければ汚い仕事も平気で請けるチンピラ 自分の納得出来ない事は決してしない主義の好き勝手な方角を向いたまま歩く男
【武器】長剣 堆積した瓦礫の中に突き刺さっていた黒塗りの長剣 持ち手の気迫を乗せて対象に向ける事によってその切れ味は大きく変わる 偶然山猫の手元に回ってきたが、今の所これと同じ代物は出土していない また、製法などは一切解き明かされておらず彼の持つ大きな優位となっている 【年齢】20代後半 【身長】170cm 【好き】嘘 【嫌い】責任 【目的】生きる 【趣味】記憶の拾い読み
【台詞】 「動くなよォ!被害者はお前で加害者は俺だ!」 「いや、なに、お前の土俵でお前を負かすのが好きでよ」 「自分で選択する奴は嫌いじゃないがその結果に納得してない奴は嫌いだね」 「お固くなるほど逃げ場を失う〝身軽で柔軟〟これがタフさの秘訣さね」 「俺が見ているのはその先にある結果だ。手段に酔うだなんて下流のやるこった」
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※請負人〝山猫〟という通り名は子供の中で流布した都合の良い噂話でしかなく、同業者の間では畏敬の念を込めて〝首攫い〟と呼ばれる
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