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いってつの鑑賞手稿
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映画や本の鑑賞記録です。 批判ではなく共感で語りたいです。ネタバレ基本無し。リクエストください。
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ittetu-review-journal · 8 years ago
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インディ・ジョーンズ4は本当にクソなのか
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https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%BA-%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%BA-Blu-ray-%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89/dp/B0088LBTJ4/ref=pd_cp_74_1?_encoding=UTF8&psc=1&refRID=YD05T0WHBQCM53H0WQN5
 まあ主演のハリソン・フォード自身がクソって言ってるんでクソなんでしょう。
 でもぼくはぜんぜんそんなことないと思うんですよね。インディ・ジョーンズシリーズが好きで小学生のころ何遍も繰り���し見て、中学生になってスクリーンで新作を見ることができてとても嬉しかった......という思い出補正もあるかもですが。
 一緒に見に行った友達が突然「駄作」と言い始めた
 映画館には友達数人と見に行きました。当日は面白かったなーなんて言いながら帰ったのですが、翌日月曜日突然そのうちの一人が駄作だと言い始めたのです。曰く2ちゃんねるで関連スレッドを見て酷評だと。
「それおめーの感想じゃねーじゃねーか」というとは置いておいて、多くのファンがブーイングをしたことは確かです。
批判1「あのエンディングはどうなのか」
 いわゆるUFOエンドですね。さんざん引っ張って宇宙人の仕業かよと冷めてしまったファンが多いようです。
 ボク個人としてはぜんぜん問題ないと思います。「レイダース」や「最後の聖戦」ではナチス・ドイツと聖遺物を奪いましたが、今作の舞台は時代が進んで冷戦時代です。物語はじめにもキャンパス内で反コミュニスト運動の様子が見られます。
 冷戦時代のアメリカとソ連の競争と言えば核開発・宇宙進出でしょう。物語はじめではジョーンズは米国内の核実験に巻き込まれます。そしてジョーンズとKGBはクリスタルスカルの王国を探すさなか攻防を繰り返します。
 冷戦の時代にキリスト教の聖遺物を求めるよりよっぽど時代を反映した目的じゃあありませんか? 
批判2「シャイア・ラブーフいらなくね?」
 日本ではマイケル・ベイの「トランスフォーマー」に出てくる童貞もしくはDo itおじさんとして有名な彼。かつてのジョーンズの恋人マリオンの息子(父親は自分だということをジョーンズは知りません)として登場します。彼の役を作る必要があったのか? と言う人もいますが......
 むしろいなきゃだめだろ! いなかったらおじさんおばさんの同窓会でヨボヨボアクションばっかりになっちゃうだろ!
 彼がいることでできたバイクスタントやフェンシング、その他笑いどころすげーよかったじゃんか!
 マア、彼が出てきたことでハリソン・フォードのタフさが霞むとか、次回作は彼主役でやりますよ感がイヤという気持ちは分からないでもないケド......
批判3「そもそもいまさらやる必要あった?」
あるよ!!!!
ぼくが!!!!
楽しかったから!!!!
以上!!!!
 まー正直なところ、やはり陳腐化してしまった感は否めないです。オリジナル版のジョーズやリングが時代経過とともにあまり怖くなくなってしまったように、東宝ゴジラシリーズが一旦途切れてしまったように、あらゆる名作は陳腐化するのです。スター・ウォーズだって、特撮メインだった旧三部作から打って変わって新三部作がCGモリモリになったことへの批判が根強いですが、あれももし特撮にこだわったらそれこそ陳腐化していたと思いますし。
 しかしここ数年の映画事情を見ると、リメイク・リブート・長年の沈黙を破る続編公開の連続です! もしインディ・ジョーンズ4の公開がもう数年遅ければもっと高い(正しい)評価を受けられたかもしれません。
 『インディ・ジョーンズ4 クリスタル・スカルの王国』は悪評ばかり目立ちますが全然だめな映画じゃないぞ! ちゃんと面白いぞ! だからみんなもうがった目でなく、楽しもうという気持ちで見てくれ! 
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ittetu-review-journal · 8 years ago
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スター・ウォーズとトイストーリーに学ぶ「オマージュとパロディ」
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ここ数日、オマージュとパロディ、そしてパクりの区別についてツイッターでいろいろと語られていましたね。しかし辞書を引いてきただけのようなただ定義を書いただけの発言が多く、具体例を示しながら説明したもはあまり見られませんでした。実際、オマージュとパロディの違いを説明することはできてもとっさに具体例を挙げることは難しいのではないでしょうか。
 そこで今回は「スター・ウォーズ」「トイストーリー」という多くの人が見たことのある作品でこの二つを説明してみようと思います。
 現在では一般にオマージュとは、
「敬意をもっている作品や芸術家を真似た作品を作ること」
→ 鑑賞者に伝わるかどうかは関係ない
→ 一見してわかりにくい傾向
パロディとは、
「既存の作品から引用したり改変すること」
→ 観客者が元の作品を知っていることが大前提
→ 知っていれば確実にそれとわかる
とされています。ここでも動揺に扱います。(原語をたどると政治とか騎士道とかが絡んできて厄介だから)
 『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』は1977年製作の作品で、のちにアメリカ合衆国が国家として保存すべき優れた作品(アメリカ国立フィルム登録簿)に選出されるなどアメリカの国民的映画作品と言えるでしょう。
 一方『トイ・ストーリー』は1995年製作。ジョージ・ルーカス(スターウオォーズの監督!)が立ち上げたコンピューターアニメーション部門ILMが前身のピクサー・アニメーション・スタジオが製作しています。この作品も アメリカ国立フィルム登録簿に登録されています。
 『トイ・ストーリー』の中盤、ガソリンスタンド(この「ダイナコ石油」は『カーズ』にも登場)に置き去りにされるウッディとバズ。バズはそこで自分の使命について語り始めます。
「いま銀河系のはずれで悪の帝国ザーグが惑星をまるごと一つ吹っ飛ばせるような恐るべき武器を開発している。私はその武器の弱点に関する情報をつかんだのだ。だがきみ(ウッディ)のせいでスターコマンドとのランデブーが遅れてしまった」(トイ・ストーリー日本語吹き替え版)
 ん? どこかで聞いたことのあるような話ですね。
 『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の冒頭に映し出されるあらすじを確認してみましょう。  
「反乱軍のスパイは帝国の究極兵器に関する秘密の設計図を盗み出すことに成功した。それは「デス・スター」と呼ばれ惑星を丸ごと粉砕できる破壊力を兼ね備えた恐るべき武装宇宙要塞だった。」(スター・ウォーズ日本語吹き替え版)
 アッ。
 そのまんまですね。
 バズのスペースレンジャーとしての使命を語るこの何気ないシーンがスター・ウォーズと重ねられていたのですね。スター・ウォーズを知らないとまず気づくことは不可能ですが、気づければ「ははあ、バズはスター・ウォーズ的位置づけの作品なのね?」とわかりニタニタできるわけです。
 これこそ敬愛する作品を真似るオマージュ! 作品の中心的テーマにはまったく関わらず、気づかなくても全く困りませんが気づくと楽しい。
 ではパロディのほうを見てみましょう。
 『トイ・ストーリー2』の中盤、エレベーターの中で新キャラクターのバズ(1に登場したものとは別のバズで、自分がスペースレンジャーだとまだ思い込んでいる)とザーグ(のおもちゃ)が対決します。ザーグに追い詰められる新バズ。ザーグが仲間になれと迫り、バズは「断る! お前は私の父を殺した!」
 ん?
ザーグ「私がお前の父だ」
新バズ「嘘だああああああ!」
 これ『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』で見たぞ。
 主人公ルークが宿敵ダースベイダーと対決するシーンと全く同じことをしています。ザーグと新バズ迫真の演技。このシーン、スターウォーズを知らないと全く面白くないです。逆にスター・ウォーズを見ている人なら爆笑必須。僕自身このシーンが大好きで何度もビデオを巻き戻して再生していました。
 これぞパロディ! 鑑賞側が知っていることを大前提に描かれ、面白おかしく演出する。
 オマージュ・パロディともに既存の作品をなぞるという意味では近しいですが、制作側が好きで描くオマージュ、鑑賞者に気づいてもらえることが大前提のパロディの違いは創作者・鑑賞者共に区別がつくようにしておきたいところですね。
 次回はピクサーとドリ-ムワークスに見るパクリと後追いの違いとか解説しようと思います。
P.S.例大祭お疲れさまでした
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ittetu-review-journal · 8 years ago
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更新休止のお知らせ
先日、博麗神社秋例大祭のサークル当落発表があり、当サークル(汁うどん)も当選を確認しました。
こちらの新刊作業のため、一時更新頻度を落とします。新刊制作作業が済み次第また更新を再開しますのでしばしお待ち下さい。
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ittetu-review-journal · 8 years ago
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『BABY DRIVER』考察!なぜベイビーはベイビーなのか ※ネタバレあり
 二回目、見てきました。今回は物語の順序に沿って「ここがイイぞ!」「コレはこういうことなんじゃないか?」と論を展開しつつ、「なぜ主人公の呼び名がBABYなのか?」を考えていきます。
 当然ながら、ネタバレ盛りだくさんです。未鑑賞の方は今すぐ映画館へ。
 こちらは未鑑賞の方向けの記事です。
https://ittetu-review-journal.tumblr.com/post/164563091983/babydriver
【計算ずくの、もっともリアルなミュージカル】
 劇中にかかるすべての曲は”劇中で実際にかかっているもの”です。そして登場人物たちの心情や展開を象徴するものとして曲が流れます。そのうえ、IpodやFMの選曲のほとんどはBABY自身によるものです。
 冒頭のカーチェイスからタイトルがドーンと映し出され、BABYがコーヒーの買い出しに出かける様子が描かれますが彼は完全にHarlem Shuffleに乗っかってトランペットを吹くまねをしてみたりドアベルを鳴らす一方で、道端のATMの操作音や車が通りすぎる音までも曲に乗せられています。
 この直後のシーンではEgyptian Reggaeのリズムに合わせて札束とコーヒーが配られるのが気持ちいいです!
 Deboraをデボラと一緒に聞きながら足拍子をとって身の上話をするシーンなんてこんなもんもはやセックスですよ。静かなBGMながら子気味いい拍子とデボラ、デボラ、デボラ……。
 中盤、銃の闇取引シーンでのTequilaが最高!ドラムソロに合わせてばらまかれる薬莢、発砲炎、銃声が楽しい!
 監督は曲から構想を練り、コンテを切っていくという方法で制作を進めたようですが、かなり緻密、計算深く神経質なセットアップといえるでしょう。この映画はミュージカルとしての要素を抱きつつ、ミュージカル批判にありがちな「楽器のないところで音楽が流れるのはおかしい」という指摘もかわしています。BABYがイヤホンを耳から外すと音が小さくなり聞こえなくなる演出もにくいですね。
【バディとの対決、Brighton Rock】
 映画のクライマックス、執拗にBABYを狙うバディとの立体駐車場での対決。かつて「最高に興奮して暴れる曲が俺にもある。お前はなんだ」とバディに聞かれ、イヤホンを分け合い、笑いながら聞き入り、バッツに何を聞いてんだと聞かれクイーンだとハモったあの曲。その曲をバックにBABYとバディは車を駆り決闘します。郵便局強盗までは、おじと甥っ子のような親しみというか、バディの言動にはBABYの若���や人生に寄り添おうとするある種の庇護を感じさせます。それだけに、ボーの店に現れたバディは、怖いのです。圧倒的、明確な殺意を持っていながらあとは時間の問題でしかないという、冷たく、熱い殺意にシビれます。
 こんなの、もはやボクシングです。男と男が、互いの欲望を衝突させるわけです。BABYは逃げのびるため、バディは恋人を殺されたことへの復讐のため。円盤買ったらここを延々リピートして眺めていたい……結果としてはBABYが勝つわけですが、バディにも男としての美しさ、マンダムに魅せられますね。
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【本題:BABYはなぜBABYなのか?】
 劇中では明確な説明がされていません。「口がきけないから」「かわいい大切な子だから」といった話が出てきます。
 パンフレットには映画評論家町山氏の論が掲載されています。氏の分析では、「事故のトラウマから逃避の為、サングラスをかけイヤホンから音楽を聴き外界を遮断して赤ん坊のように閉じこもっているから(要約。劇中に考えていたものとほとんど同じことが書いてあってフクザツな心境です)」とされています。
 物語の最後では、BABYの名前がはじめて明かされますね。このときはじめてBABYではなく自立した人生が始まるのです。事故以来、なりゆきで人生を左右されてきた彼が、運命的な出会いと葛藤を経てはじめて自らの人生の為に歩みだし、戦うのです。
 事故にあい、車泥棒に。
 ドクと関わってしまい、仕事を手伝わされる。
 後見人のジョーを逆に介護する立場に。
 借金完済、ドクからもらったグローブと携帯電話を捨て、ジョーのすすめでピザ屋に勤めるがドクに脅され仕事に引き戻される。
 そしてBABY(仕事人・赤ん坊)として最後のドライブが始まり……
 バディを倒し、車の中で母親の胎動を感じるBABY(聴覚異常のため音がうまく聞き取れず、ジョーのようにスピーカーに触れて母親の声を感じている)。
 そして自ら車を降り、裁判のさなか彼の名前が明かされ、やがて出所。
 ついに彼の、彼自身の人生がはじまり彼はBABYから大人へなる――
 『BABY DRIVER』は主人公がBABYから大人になる物語だったんですね!(一人合点)  彼の純真さに周囲の人達が惹かれるというのもBABYというかんじですね。バッツはニューフェイスに嫉妬する兄貴みたいになっちゃうけど。
【そのほか気になったところ・好きなところ】
たまたま通りすがった海兵隊員がイカす。
サングラスのレンズが一枚外れたBABYがなんかワルキューレのトム・クルーズみたいでかっこいい。
ドクに助けを求める電話をする電話ボックスにタコの触手がデザイン?落書き?されているのが象徴的ですき。
「 悪いが聞こえないよ。耳にバナナが入っててな。」向こうでもネタにされてるのか……
 映画の人はいえ、バルト9の劇場が最前列も含めて98%くらい埋まっていたこと。まじで上映館少なすぎ。最前列でも楽しかったからいいけど。
 そして4DX上映決定。ぜったいにいく。
サントラ聞きこんでから見に行ったらホント、トリップ感が初見よりも増したのでおすすめ!……と思って商品紹介ページ見に行ったら僕が買ったときと比べて倍以上の値段に高騰していました!どんだけ人気なんだ。デジタル販売もありますのでこっちも利用していきましょう。https://va.lnk.to/BabyTA
 以上、BABY DRIVERは最高だという話でした。もう私的今年イチはこれで決まりかな~?逆にこれ超える作品出てきたらヤバイ当たり年だね!
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ittetu-review-journal · 8 years ago
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プロのプロたる所以とは 映画『ラヂオの時間』
 三谷映画といえば、コメディ邦画のいちジャンルとも言えるほどに人気になっています。その三谷幸喜の初監督作品「ラヂオの時間」をご存知でしょうか。
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【あらすじ】
とあるラジオ局で生放送でラジオドラマが放送されようとしていた。ラジオドラマの脚本コンクールで選考された、新人執筆による恋物語。リハーサルを終え準備万端と思いきや、役者や制作側のわがままによって脚本は次々書き換えられていく。しかし徐々に設定の無理が発覚し、つじつまを合わせるための書き換えでまた大きな問題が発生しスタジオはパニックに陥る。
こちらは予告編。
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 CMを見るとシリアスでサスペンス的作品に見えますが、実態は三谷幸喜のお家芸とも言える「パニックコメディ」です。しかしこの作品にはプロフェッショナル・クリエイターとしての在り方が現れる発言がたくさん登場します。以下ネタバレが含まれますので気になる方はnetflixなどでまずご覧ください。
https://www.netflix.com/watch/60000514?trackId=14170032&tctx=37%2C2%2C29889820-1800-4904-8d63-f9768f0706c2-308816329
「できることなら最初のホンでやりたいよ。俺には番組を成立させる義務がある。だからそんな目で俺を見るな」
 番組プロデューサー牛島が演者やスタッフに脚本家の調整に奔走する中、アシスタントの永井に漏らす。見栄を張っての発言なのか本音なのかは不明だが、「業界人」としての自分と「クリエイター」としての自分に揺れ葛藤している。
「それでいこうよ。おもしろいじゃん」
 脚本の書き換えをめぐって対立する脚本家と演者に割って入る堀ノ内編成部長の言。番組の出来不出来には興味がなく、番組が無事放送されることを第一に考えている。この発言も積極的な選択ではなく、「もうそれでいいからちゃちゃっと終わらせちゃおう」という消極的なものである。
「台詞が変わっても設定が変わっても、それは私の力不足なんですからそれはいいんです。でもだめなんです。リツ子と虎蔵と結ばれないとだめなんです」
 脚本の鈴木がスタッフたちに食い下がる。ここまでは脚本の書き換えに強く反対してこなかったが、現場の都合で話を正反対の着地点に捻じ曲げられることに反対する。業界人らしくない、文字通り素人的な発言ではあるが創作物に対するプライドをのぞかせる。
「日ごろのうっぷんをホンで晴らそうとしたあなたの気持ちはわからないでもないが、それに引きずりまわされる我々の気持ちにもなってほしい」
 先の鈴木の言動を受けて番組ナレーション担当のアナウンサー。博識・常識人なキャラクターですが、ここにきてものすごい業界本位な発言です。鈴木には「ひとの台本をよってたかってめちゃくちゃにしたのはあなたたちじゃないですか!」と言い返されてしまいます。長らく業界にまじめに勤めてしまったがための失言……
「まだわからないのか。千本のっこが嫌がってるからだよ!」
 さらに食い下がる鈴木に対して牛島。すべての元凶、主演女優の千本のっこの名前を出して「この世界ではエライひとがだめだと言ったらだめなんだ!」と本音が出てしまいました。牛島自身も含め、皆が苦虫をかみつぶしたような表情を見せます。そして「軽蔑するなら、するがいい。だが我々はそういう世界で働いてんだ」と。
「満足いくものなんてそう作れるもんじゃない。妥協して、妥協して、自分を殺して作品を作り上げるんです。いつかはそれでも満足の出来るものができるはずだ。その作品に関わったすべての人と、それを聴いたすべての人が満足できるものができるはず���。ただ今回はそうじゃなかった」
 同じく牛島。ブースに閉じこもってしまった鈴木に対し語りかける言葉をスタッフや演者たちがどう受け取っているのか視線から感じ取れる印象的なシーン。
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 三谷映画特有のヒューマンエラーの連続でパニックになるコメディの合間にこうした「プロたるものかくあれ」というメッセージが込められた作品になっています。作家で未鑑賞の方はぜひ。
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ittetu-review-journal · 8 years ago
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怪奇ゾーン・グラビティフォールズは実質幻想郷という話(TVシリーズ『怪奇ゾーン・グラビティフォールズ』)
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 怪奇ゾーン・グラビティフォールズというカートゥーンアニメをご存知ですか。ディズニー制作で、ディズニーチャンネルやDlifeなどでループ放送されているほか、amazonプライムビデオでも配信されています。
 まずはCMをご覧ください。
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 いかがですか。子供向けで稚拙でよくわからないでしょう。実のところ、このCMはすごくイマイチです。僕自身、たまたまDlifeを見ていたら第一話が流れたからという消極的な視聴理由だったのですが……
 スゴイ。正直大人向けです。
 それも、東方project好きにドハマリしそうなかんじ。
【あらすじ】
双子のメイベルとディッパーは夏休みの間「おおおじさん」のスタンの家に預けられることに。そこはオレゴン州グラビティフォールズ。そこは奇妙な出来事が頻発する怪奇ゾーンだった。ディッパーはこの町は異常だとスタンに訴えるがスタンは聞く耳を持たない。そんななかディッパーは森で”本”を見つける。それは町の秘密を解き明かす手がかりであるのと同時に二人の夏を”奇妙”へと陥れるものだった。
 こちらは公式に公開されている第一話。
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 で、二人が巻き込まれる”奇妙”ですが、想像以上です。本当にスゴイんです。ネタバレを踏むとオシマイな作品なので具体的には説明できませんが、できないなりに魅力をお伝えしようと思います。
【登場する奇妙たち】
 基本的には一話完結で、一話で一つのテーマを追います。題材は「呪い」「都市伝説」「宇宙からやってきた何か」「UMA」「クトゥルフ神話」「フリーメイソン」「伝統的な怪物たち」「悪魔」など。それらを独自にアレンジして登場させています。
 このあたりは東方でいうところの幻想郷の妖怪や幽霊、魑魅魍魎に近いものを感じます。
【多く、深く、奇妙な謎】
 この作品の奇妙な点はその謎の多さです。制作の都合上明かされていないというより、「明確な意図をもって隠された謎」が多すぎるのです。第一話を見ただけでも、
「本を書いたのは誰か」
「本の表紙にある”3”の意味は」
「スタンが消えた自販機の奥には何があるのか」
 これだけの謎があり、今後ドンドン増えていきます。徐々に明かされながらもまた謎が増え、これがイイんです。無秩序にではなく、計算された演出に沿っているので「えっコレがこうってことはアレはどうなるの?」「あのシーンにまさか意味があったなんて!」と驚きと納得の連続でとても楽しいです。
 徐々に情報が明かされて設定や謎が見えてくる楽しさも東方に通じますね。
 ちなみにディッパーが手にする本ですがまったく同じものが最近出版されました。これでもっと謎は深まってしまいました!ウハハ!
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https://www.amazon.co.jp/Gravity-Falls-Journal-Alex-Hirsch/dp/1484746694/ref=sr_1_cc_1?s=aps&ie=UTF8&qid=1504114775&sr=1-1-catcorr&keywords=%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%93%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA
 これを見ていただければ「こどもだまし」なんかじゃないとわかっていただけるはず。
(記事冒頭の画像はこの書籍の紹介ページより。)
【徹底的に張り巡らされた伏線】
 背景や何気ない発言に回想、すべてが伏線です。伏線とわかる伏線、二週目になって気づく伏線、優れた観察力が無ければ気づけない伏線など。お気に入りのエピソードは10回以上見ていますが未だに発見があります。恐ろしい作品です。これが「子供向け」として放送されているとはとても理解しがたいです。もし実写作品だったら、同じ脚本でも重厚な大人向けの作品としても成功していたでしょう。
【まとめ】
 いいですか。御託はいいから見るんです。
 ええ、カートゥーンです。
 ソフト化されていませんから安定した視聴手段が確立されていません。
 でも見てください。面白いんです。きっとハマります。次の回が楽しみになります。そして僕と一緒にディズニーに「ソフト化してくれ」とメールを送りましょう。
TRUST NO ONE!!
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ittetu-review-journal · 8 years ago
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わたしのだいすきな『トイ・ストーリー』第一回馬鈴薯頭のジョーク
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 ピクサー ・アニメーション・スタジオ  (以下ピクサー)による初の長編CGアニメーション『トイ・ストーリー』。おそらくほとんどの人が一度は見たことがあるでしょう。僕と彼らのファーストコンタクト、その時わたしはまだ幼稚園児でした。クリスマスにあわせて祖父母が贈ってくれたVHSにわたしは夢中になりました。登場するおもちゃたちの主人、いや親友ことアンディと歳の近かったわたしは、彼とまったく同じことをしていました。おもちゃに自分の名前を書き、お気に入りのおもちゃを枕元まで持っていき、彼ら”と”一緒に遊びました。そして壊し、失くしました。トイ・ストーリーは僕にとって記憶に残る最も古い映画です。現在に至るまで個人的最高映画五選から一度も外れたことのない本作はDVD、BD、デジタル配信版と媒体を変えいつでも見られるようにしています。
 自分語り的前置きはこのへんにして作品の話をします。
 前述の通り本作はピクサー初の長編アニメーションです。この前には『Tin Toy』など実験的な短編作品が発表されいずれも非常に高い評価を得ていました。本作も封切りと同時に正当な評価、つまり絶賛されています。監督のジョン・ラセター氏は「長編フルCG作品を制作するチームを統括した」業績を認められアカデミー賞特別業績賞を獲得し、ファーストペンギンにしてマスターピースとなりました。
 ピクサーのあらましについては後日また違う場で語るとして、内容に触れていきましょう。
 おもちゃは本当はすべて生きていて、人間の見ていないところで動き回っている。すべてのおもちゃは主人に遊んでもらうことに幸せを感じています。劇中に登場するおもちゃの多くは実在するもので、本作のヒットを受けてかなり儲かったようです。このおもちゃたちが魅力的です。人間味あふれたキャラクターたちは人間のように暮らしています。中でもわたしのお気に入り、ミスターポテトヘッドは物語序盤ウッディがアンディのおもちゃを集めてスピーチをするシーンで「kiss my ass」という恐ろしく品のないジョークを使っています(自身の口のパーツをとっておシリにチュッチュと当てています)。ディズニーから出資を受けて制作された映画です。これほどアブない作品はわたしが知る限りはありません。オジサンなおもちゃはちゃんとオジサンだったりとそれぞれのキャラクターがしっかり確立していて、人物の掛け合いがとても楽しいです。とくにハムとポテトヘッドがいいですよね……悪態というか皮肉っぽいジョークが最高。
 さて、本当はもっと語りたいことがたっくさんあるのですが一つの記事が延々ながーくなるといけませんのでこのへんで。書くことがなくて困ったときにまたトイストーリーの紹介をしようと思います。
 無限の彼方へさあ行くぞ。
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ittetu-review-journal · 8 years ago
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オタクこそラ・ラ・ランドへ行こう!夢追い人は魅かれあう(映画『ラ・ラ・ランド』感想)
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ラ・ラ・ランド Blu-rayコレクターズ・エディション(2枚組)【Blu-ray】 [ ライアン・ゴズリング ] 価格:4823円(税込、送料無料) (2017/8/27時点)
直近のアカデミー賞で七部門ノミネートと大旋風の『ラ・ラ・ランド』ですが、オタク(映画好きでも)あまり見られていないように感じます。しかし作品に日々触れているオタク、とくに同人活動を行っていたりプロを目指している方たちにはぜひおすすめしたいです。
この作品がミュージカルであることに抵抗を持つ方も多いと思いますが、この作品に加え、大半のミュージカル作品では「感情の高まり」が歌やダンスというかたちで表現されています。「なんでいきなり歌いだすんだ、迷惑だろ」という方もいますが、漫画でも本来は存在しない「擬音」「集中線」の書き込みで場面を演出します。それと同じことだと考えてください。
また、この作品を恋愛ものと勘違いされている方が多い(もちろん恋愛もあるのですが)この作品の最大のテーマは「夢追い人」であります。キスシーンは少ないですしベッドシーンは皆無です。
【あらすじ】
男主人公「セブ(ライアン・ゴズリング)」はジャズピアニストとして店を持つことを目指すがレギュラーの仕事はなく、場末のレストランのBGM演奏の仕事すらクビになってしまう。しかしそれは彼が演奏がヘタだからではなく、自身の芸術に対して強いこだわりを持っているからである。
女主人公「ミア(エマ・ストーン)」は女優を目指して大学を中退、カフェで働きながらオーディションを受け続けている。セレブのパーティにも足繁く通うが、芸術のために社交性を求める周囲と自分の間に壁を感じている。
二人はバーやパーティで出会ううちに惹かれあい、交際が始まる
セブは店を開く資金を稼ぎミアとの生活を守るため、旧友のバンドに加わる。それはセブの目指す古きよきジャズバンドには程遠いものだったが商業的には成功する。
「やりたいようにやればいい」とセブに諭されたミアは自身の脚本演習による一人舞台の準備を進める。ミアはセブにもバンドから距離を置き夢を追うように迫るが「俺なんかが成功を味わえた」「みんなを楽しませている」というセブと言い争いになってしまう。
セブは仕事とミアの舞台をダブルブッキングしてしまい舞台を見れなかった。チケット収入では劇場代も支払えず「やりたいようにやって」失敗したミアは夢をあきらめ実家へ帰る。セブもバンドから脱退する。
そしてーー
多くの作家は作品を作るとき、 「これはウケるのか」 「面白いと思うけれど人はどう思うのか」 「自分も流行に乗るべきなのか」 「自分を曲げてまでプロを目指すべきか」 と思い悩みます。  ラ・ラ・ランドはこの問題に一つの答えを提示するのです!
それともうひとつ。ラ・ラ・ランドのミュージカルシーンはテレビアニメのオープニングのような何度でも見たくなるかっこよさがあります。
こちらはワンカット、CGなし、ハリウッドの本物のハイウェイを丸3日封鎖して撮影されたオープニングです。
やはり本作はアカデミー賞「撮影賞」「作曲賞」を受賞しているだけあって、曲がかかるシーン、ダンスシーンの撮影技法、トリップ感には目を見張ります。この作品を「遊園地」に例えたレビューもあります。
ぜひ夢や野望をもつ同人作家諸兄にこそ、この作品に触れて、自分自身や夢について再び考えてみてほしい!(あと談議に付き合ってほしい!人によって感じ方が大きく変わる作品なので……)
ちなみにBDを購入するならメイキング付きの二枚組がおすすめです。僕は加えてデジタル配信版も購入して好きなシーンを繰り返し見ています。
見よう!行こう!ラ・ラ・ランド!
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ittetu-review-journal · 8 years ago
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ベイビードライバーはポスト「マッドマックスFR」「ラ・ラ・ランド」かもしれない!(映画『BABY DRIVER』感想※ネタバレ無し)
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(上記画像は公式twitterより。https://twitter.com/SonyPicturesJP/status/898775962845716481) 
映画『BABY DRIVER』を劇場で見てきました。この映画を知ったきっかけは『スパイダーマン ホームカミング』を視聴したときの特別映像として冒頭数分間をノーカット上映されたのを見たことです。まずはこちらをご覧ください。僕が劇場で見たのと同じ映像です。
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こちらは30秒のCM。
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公式サイト http://www.babydriver.jp/  僕自身、あまり車やカースタントモノには興味が無いのですが、この「音楽とシンクロした展開」「セリフが少なく音楽が情緒を語る」演出にシビれました。これはちょっとイイかもしれないぞ、と。
 そして8/24、見てきました。  圧倒的です。  ラ・ラ・ランドを昨年の作品と扱うなら、僕の中ではぶっちぎり一位の作品です。まだご覧になっていない方も多いと思いますので、ひとまず本作の魅力をネタバレ無いようお伝えします。後日もう一度鑑賞して、ネタバレありの記事も書こうと思います。
【音楽とリンクした物語の展開】  劇中に流れる曲の殆どは既製のもののようです。しかしその曲のリズムやキックに合わせて銃がぶっ放されたり車がガードレールをぶち破ったりと、視覚と聴覚がリンクされる演出になっています。とっても楽しいです。「カースタント版ラ・ラ・ランド」との触れ込みに内心冷ややかな目をしていましたが、この音楽に誘われて映画に没入する"トリップ感"は確かにラ・ラ・ランドを思わせます。 【シンプルな銀行強盗モノとしての魅力】  知略を尽くして、ハイテクを用いて、ではなくとにかく銃と車で銀行強盗です。本作の主人公の「運転の天才」というテーマを際立たせるためでしょうが、硝煙の香りとタイヤのスリップ音を感じさせるシンプルな銀行強盗は最高にスリリングです。味方のバックアップやトラップで大逆転ということがないのでとにかく手に汗握り、主人公を応援–というより彼の車に同乗していていると錯覚して「うおお」と叫びそうになります。 【いい塩梅の人情とロマンス】  これ、とっても程よいです。クサくもないけれど、主人公の不器用さや優しさ人となりが伝わります。逆に、ただ暴力が続くのはちょっと、という人も楽しめる設計になっていると思います。 【とにかくアガる!叫びたくなる!】  『MAD MAX FURY ROAD』を見たときと同じく、圧倒的な演出力でとにかく映画の中に引きずり込まれます。本作もFR同様なるべくCGを使わない方針で制作されたらしく、日進月歩発達するCGでもまだ獲得していない「リアル」があります。
【まとめ】
 めちゃくちゃシンプルに面白くて、耳にも楽しい映画です。ぜひ絶叫上映をやって欲しい!4DXもいいけれど、みんなでわーっと騒ぎながら見たい映画なんですよこれは!
 ところで、パンフレット買えなかったんです。完売で。どうやらスタッフさんの話だと完売・再入荷を繰り返している様子。どんだけ人気なんだオイ。
 近日中にもう一度見に行って、次回はネタバレありでもっと深く語りたいと思います。ご期待ください。
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ittetu-review-journal · 8 years ago
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【鑑賞記録】 激ユルのクマたち 求ム原語版! TVシリーズ 『ぼくらベアベアーズ』
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 カートゥーン・ネットワーク製作。カートゥーンネットワークで放送中のほか、NHKでも放送されました。Netflixでも配信されています。https://www.netflix.com/title/80116921
 人間社会で生きるグリズ(グリズリー)、パンダ(ジャイアントパンダ)、アイスベア(ホッキョクグマ)の三人組のユルユルな日常。毒にも薬にもならないユルさが日本の美少女日常系アニメを髣髴とさせます。クマ三人組それぞれのクマとしての特徴だけではなく性格もグリズは自信家で三人のリーダー、パンダは菜食主義で気弱なSNSっ子、アイスベアは無口で器用、とバラバラですがうまく噛み合って「フフフ」と笑わせてくれるハーモニーが素敵な作品です。
 中でもぼくはアイスベアが好きです。
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 色んな意味でcoolな彼が最高です。いつも無口で身振りで意思疎通する彼ですが時々「アイスベアこれきらい」「アイスベア下にいる」など独特な口癖がいい。かわいい。そして19話のギャップに刮目せよ。たまらんかわいいぞ。
 残念なのはNetflixでは日本語吹き替え版しかないということ。決して吹き替えがダメとは言いません。むしろ間合いや言葉選び、芝居もかなりイイと思います。でもやっぱり原語版でも見たいですよね~。コメディだとなおさら。そのうち追加してくれないかなあ。とはいえソフト化されていないので、もっとも手軽な視聴する手段はNetflix配信です。アマゾンプライムビデオとかでも配信しないかなぁ。dアニメストアでもいいね。
 とにかく日本でもっと流行ってほしい!この作品に限らず大人でもカートゥーンを楽しむ雰囲気ができるといいなあ。
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ittetu-review-journal · 8 years ago
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【鑑賞記録】 正しいのは俺だ! しね!  映画 ボーダー・ライン
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ボーダーライン【Blu-ray】 [ エミリー・ブラント ] 価格:4692円(税込、送料無料) (2017/8/22時点)
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 端的にあらすじを説明すると、「アメリカ合衆国のFBIとかCIAとかDEAとか”つおいけーさつ的なの”がブラジルの麻薬組織をぶっ潰す」というもの。原題は「SICARIO」、意味は「暗殺者」「殺し屋」といったところ。
 この作品の面白さは「味方ほとんど全員が��けばホコリが出まくる」というところにあります。主人公のFBI捜査官は米国に麻薬を密輸するカルテルをぶっつぶしに行くから手伝え、と具体的な内容を知らされずに作戦に参加します。しかし彼女はそこで「味方」だと思っていた人々のダーティすぎるやり方に反発します。
 説得力のある迫真のガンアクションと、主人公の心情かき乱されるドラマパートの落差が激しく、またどちらもなかなかハードなのでとても疲れる映画です。警察や行政の不正・裏切りに立ち向かう映画としては映画「16ブロック」TVドラマ「24」など枚挙にいとまがありませんが、この作品のエグく、おもしろいところは「文句ばっかり言うけれど、それじゃあその主人公は正しいの?」というところです。いろんな人物がいろんな目的(=その人なりの正義)を掲げて銃を担ぎます。全員が「自分が正しい」と信じている矛盾。法規にのっとり倫理観も備えた主人公と、目的のために手段を選ばない文字通りの無法者。どちらが正しいのか。
大局的には?
法律上では?
人道的には?
宗教的には?
あるいはこの映画を見る僕らひとりひとりのなかでは。
映画終盤で選択を迫られる主人公。あなたが同じ立場ならどうしますか?
 日本では知名度がイマイチですが続編の制作も決まっています。ぼく自身は本作を劇場で見れなかったのでぜひ続編はスクリーンで見たいなあ。  あとすごく個人的な話なんですがハイウェイのシーンで車の中でMP5A3のストックをガショッと伸ばすのがすごくかっこいいです。
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ittetu-review-journal · 8 years ago
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デビルマンは本当に最悪の映画なのか(映画『デビルマン』)
 漫画やアニメの実写化にあたり、しばしば原作ファンから「原作を知らないと意味わかんないんじゃないの?」という指摘をされることがあります。とは言え二時間程度の短い尺で原作ファンを楽しめつつ初見のお客さんにも筋がわかるように構成するのはとても難しいと思います。  では、漫画デビルマンの実写化作品、映画「デビルマン」は果たしてどうだったのでしょう。ネット上では「邦画界空前絶後のクソ映画」とも呼ばれ悪名高い本作品を"初見のお客さん"として鑑賞しました。
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デビルマン [ 伊崎央登 ] 価格:3693円(税込、送料無料) (2017/8/22時点)
 話の展開はとてもスピーディで、全くの基礎情報無しではイマイチ話のスジがわかりません。しかし主人公ほか敵のキャラクターのCGには目を見張ります。公開当時としては他を圧倒するクオリティと言っても良いと思います。 
 ええと、それだけです。知人にリクエストをもらって記事を書いてみましたが、あんまり映画の悪口をこういう場では書きたくないので、ぼくに書けるのはここまでです。 しかし楽天市場ほかさまざまなサイトでほとんど新品の値崩れを起こしていないことを見るに、何か悪魔的魅力がある
 ただ、映画をはじめどんな作品であっても鑑賞することなく悪く言うのはフェアじゃない気がします。というわけでデビルマンを見ていないあなた。ぜひご鑑賞ください。ぜひフェアな立場で語らいましょう。netflixやアマゾンプライムビデオでも配信されています。
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ittetu-review-journal · 8 years ago
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【鑑賞記録】アメリカンズッコケ三人組(映画『ハングオーバ-! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』)
原題「The Hangover」
コメディ映画
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ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い【Blu-ray】 [ ブラッドリー・クーパー ] 価格:1200円(税込、送料無料) (2017/8/22時点)
しばしば洋画で「独身さよならパーティ(バチュラーパーティ)」を目にします。日本でも結婚式前に旧友と酒を飲み交わすこともあるでしょうが、結婚したら今までのようには遊べないからという理由でラスベガスまで出かけて最後の思い出作ろうぜなんて素敵すぎやしませんか。
「新婦のダグは親友のステューとフィル、妻の弟のアランの四人で結婚式を二日後に控えてラスベガスを訪れてバチュラーパーティを催します。最高級スイートルームをとって酒を飲み交わして友情を確かめ合う。」
いーなぁ!!ぜったい楽しいもんなあこんなの。僕が結婚するときは絶対やりたい。
「翌朝目を覚ますとスイートルームは滅茶苦茶。なぜかニワトリにトラ、赤ん坊までいる。さらにダグは行方不明に。昨晩の出来事をすっかり忘れてしまった三人はわずかな手がかりからダグを探しにラスベガスの街へ再び繰り出す……」
これは結構です。結婚式前日に新婦行方不明はシンプルにヤバイです。
本作はコメディ映画でありながらオチにいたる伏線がしっかり張ってあり、その一方で伏線がクサくなく、最後までウハハwと笑っていられる作品です。衝撃的な展開に「おいマジか!」と叫ぶこと間違いなし。お気に入りの映画で何度も見てしまいます。
僕が好きなのはやっぱり三人のズッコケっぷりです。三人とも印象的なキャラクターで面白いです。フィルは教師なのにどこかダーティで、でも人当たりの良さや度胸があります。スチューは「自分は医者だ」としつこい歯科医でコンプレックスの塊のような男ですが賢い。そしてアラン、こいつがぶっちぎりでヤバイです。クレイジーガイってかんじ。絶対にバチュラーパーティに呼びたくない。この映画がR15指定なのはだいたいコイツのせいです。この三人の「アメリカン☆ズッコケ三人組」感が大好きです。
だから、本当はぼく誰か友達のために独身さよならパーティを開いてあげたいです。大人がマジにふざけるって、いいよね。ぼくがコレに憧れるのは、ヤバイながらに楽しそうだからだと思う。破滅的だけど。映画「TED」(著名人のプレゼンじゃなくて、クマさんが喋るやつ)でも「ハイになってきた!バカおっぱじめようぜ!」ってセリフがあるけど、すごくイイ。合法的にハイになってバカやりたい。新郎をアレしない程度に。
ところで、『木根さんの1人でキネマ』(アサイ著)でもOLの主人公が女友達と酒を飲みながら鑑賞するシーンがあります。
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木根さんの1人でキネマ(1) (ジェッツコミックス) [ アサイ ] 価格:648円(税込、送料無料) (2017/8/22時点)
僕自身、この映画はぜひ恋人よりも友人たちとビールをあおりながらワイワイ騒ぎながら見たいですね。……バチュラーパーティをもし開いてくれなかったら腹いせに知人たちに送り付けてやる。
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