jim0110
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Don't forget to forget.
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그냥 잊지 마.
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jim0110 · 3 years ago
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随分長い時間心を押し殺してたけど、やっと息をすることが出来たよ。俺は二つの意味で、君に殺されてたんだね。でもひとつの意味の方は未遂だよ、最後までやり遂げて欲しかったな。
刃が刺さる感覚だけ楽しんで、出血過多で死にかけてる俺を置いて消えるんだから、最高に意地が悪いよ。もう治らない傷口とトラウマはどうすればいい、これから生きていけばいいの。
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jim0110 · 3 years ago
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그냥 널 사랑해.
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jim0110 · 3 years ago
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お前の吐息と暗闇がやけに眩しくて、明るくて、苦い記憶を押し退けて、酷く痛く刻まれた痕だけが残った。
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jim0110 · 3 years ago
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どれだけ傷付いても、解くことが出来ない。
茨の糸、それを愛と呼ぶのだろう。
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jim0110 · 3 years ago
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jim0110 · 3 years ago
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これから先の物語は君に委ねてるんだ。落ちこぼれて笑えない俺を、一体どうしてくれるんだろう。助けようと、助けたいと、陥れようと、君の自由なんだよ。だって俺は君が。
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jim0110 · 3 years ago
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오래간만이에요
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jim0110 · 3 years ago
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突然の閃はいつも、文字の通り突然だった。どうって事ないことも、大事な事も、いつも直感だけで決めているような人間だと思う。オプティチミズムとも言うらしい、この世の全てを肯定的に考え、思考を楽天的に動かす思考。俺はまさに、そういう人間だったと思う。小さい時から、素直が一番だと教え込まれてきた。それはまるで教唆の様だった。世の中には、否定しなければいけないものが沢山あるのに、俺は唯一自分だけを否定し、閉じ込め、他人を、他の物を肯定して生きていた。
10月4日
疲労困憊に頭を悩ませていた。意図的に緩めた訳でも無いのに解けた様に緩んだネクタイ、それを今すぐにでも解いてしまいたいが生憎ソウルの街中の為に外せない。会社員の意地なのか、それとも人間としての恥を凌ぐ為か。
秋のソウルには紅葉が訪れていた。周りの建造物のせいで落ち葉でさえ人工的に見えてしまうのが残念だったが、こういう無機質な街の雰囲気も悪くなかった。十年前ほどはワクワクしてこのコンクリートの塊を見上げていたが、今では自分すらこの都会の街のセットのように思え、些か寂しくも感じた。パン屋の前を通り、花屋の前を通り、一つ角を曲がればいつものカフェに差し掛かる。毎日ここに寄るのが癖になっていた。それも、こんな夕方の5時過ぎくらいの時間に珈琲だけを注文するという、質素なルーティンとなっていた。
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jim0110 · 3 years ago
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いつもの、カランカランと店の風貌に少し似合わないようなベルの音が頭上で鳴る。いつもの店員、いつもの品揃え、そしていつもの珈琲豆の香り。癒される時間は唯一この時間だけ、贅沢くらいいいだろう。既に顔見知り程度に成長してしまったこの時間のシフトの店員に軽く頭を下げれば、゛珈琲を一つ、シロップとミルクを一つずつ付けてください。゛と律儀にいつもの注文をし、黒い財布を取り出した。受け取るまで時間がかかるため、一人用のカウンターに腰掛けては何気なくスマートフォンを取り出す。
「珈琲は交感神経に作用し、媚薬的な効果もあります。」
何となく開いたサイトの端に記された見出し、見逃しそうな程に小さい文字だったがきちんと俺の目に飛び込んできた。ああ、そうか、そういう刺激があるからカフェインは中毒があるのか。とぼんやり考えていれば、゛お待たせしました゛と珈琲が運ばれてくる。持ち帰りで注文したため、質感が紙のような容器が渡され、熱い、と左手、右手と持ち替えながら一口を飲んだ。
…………あれ、甘くない、苦い。
『あのー、すみません。ここの珈琲って何も入れずにブラックでこの甘さなんですか。』
俺が店員に声を掛けようとした拍子に同じ様に文句を零した低音の男がいた。どうやら、同じブラックコーヒーを頼んだが渡し間違いが起きていたようだ。
「ああ、すみません。多分俺のがこの方のと入れ替わってます、店員さん。」
と声を掛ければ、申し訳ございませんと深々何度も頭を下げる店員さんに、社長に何度も頭を下げる自分の姿が重なれば不憫に思い、「いや、いいんですよ」と謝罪を続ける店員を宥めていれば、バッと手元の珈琲が取り上げられた。見れば、隣の男がそれを握っていた。白すぎる手、深くまで被��た帽子と、前髪の間から覗く独特な雰囲気の瞳。
『交換すればいい話でしょう。』
唐突に発せられた言葉に驚きが隠せず、え?と困惑の色を零すが、代わりに渡された彼の一口飲んだ後の珈琲の容器を眺め、一度思考が止まるような感覚に苛まれた。
いや、普通に考えて初対面の男と交換するなんてありえなくないか?ましてや、一口飲んだあとの物を許可無く勝手にすり替えて。
『ああ、安心して下さい。間接だとか何とか騒ぐタイプじゃないので。』
いや、それ俺のセリフだろう?と心の中でツッコむも、はあ、と間抜けな返答を返せば気にしないと言わんばかりに一口ノンシュガーの珈琲を飲む彼を、ただ呆然と眺めていた。
『ああ、せっかくなので一緒にどうですか。』
「………え?」
居心地が悪い。なにか話題を振るわけでもなく、ただ俺の顔を眺めながら、一切視線を逸らさず珈琲を楽しんでいた。俺はといえば、もちろん初対面の男に視線を逸らさず眺められている居心地の悪さに目線を泳がせていた。
「あの…………」
『はい、なんですか。』
「何で、いやあの、そんなに俺ばかり眺めているんですか。」
『顔がいいからです。綺麗なものは眺めるでしょ』
「…………はい?」
『だから、貴方の顔が良いから眺めてたんです。』
驚愕で開いた口が塞がらない。綺麗だから見ていた、と告げられれば途端恥ずかしくなって顔を背けた。耳までじわりと熱くなり赤くなっていることが予想され、それを意識すれば尚更に恥ずかしくなり顔を完璧に伏せた。
「はは、何で赤くなるんですか。別に変な意味じゃないのに」
淡白な低い声色は乾いた笑いを零して、俺の羞恥を煽り続ける。過去に言われた事がない訳ではなかった。だが自惚れた事などない。得する事もなく、女性に持て囃されるのも気恥ずかしくて苦手だった。だが彼の言葉は、他の誰が言うものとも当てはまらずに、どのジャンルに該当するのか分からない。ナンパのように下品な物でもなければ、花を愛でるように綺麗だ、とキザに褒めている訳でもない。どういう意図なのか。そう率直に聞くことが出来ればどれほどいいだろう。
結局聞くことは出来ず、俺はほぼ無言だった。別れる際、カカオトークだけを交換して帰った。まあこんな出会いをして二度目を約束するなどないだろうと思っていた。帰り道は顔の赤みが引かず、随時ハンカチで顔を抑えていた。
10月6日
日曜日の朝、一つの通知で目が覚めた。プライベートでやり取りするやつもいないはずなのに、これは仕事の苦情でも入ったかと顔を顰めてぐしゃぐしゃになった髪をかきあげながら、スマホを霞んだ視界で見た。
` 今日、またあのカフェで。`
短い一言、あのカフェという抽象的な言葉だが的確に場所も分かる。不思議と会いたいと感じた。何故だか分からない、ただ声が聞きたい、顔が見たいと感じた。
容姿を整え、着慣れない普段着のまま例のカフェへと向かった。
当たり前のように、彼がいた。目線が合えばにこりともせず、「何時間待たせるんですか。もう10時ですよ、起きる時間決めないんですか?」と文句を垂れる始末で、俺は「今日は日曜日だから休みなんだ、……ああ、急いできたんですよ今日は。」と怪訝な顔を見せながら、取り敢えずいつもの珈琲を注文をした。
時間帯が違うため、いつもの店員ではない。彼は美形なため、女性客がざわついているのが分かった。あの男の人二人、付き合ってるのかな?と言葉が聞こえれば、また耳まで熱くなってくるのが分かる。いや馬鹿なのか?俺は思い切り30近い見た目だし、彼の方も俺と年齢が近いように伺えるのに。
『笑えますね、付き合ってるなんて。』
「いや笑えないよ、笑えない……」
と顔を伏せて手で覆うようにすれば、大きく溜息を着いた。
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jim0110 · 3 years ago
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『へえ、それじゃあ服は通販なんですか。』
「ああ、まあ、外に出て買うのは恥ずかしくて。この人こういう服着るんだ、へえ……とか思われたくなくない?似合う似合わないがあるからさ、慎重になるだろ?」
『いや俺はただ面倒くさいだけですよ、そんな事考えます?服なんて自分の勝手でしょ。』
彼は俺の一つ下だった。そう分かれば少し気は楽になる。どころか、話が驚くほど合った聞くクラシックの話、食べ物の好み、好きな動物の話。ああ、友達になれるのかもしれない、と初めて思った。歴代の友達などとはもう連絡すら取らない。それに彼は静かそうだ、俺も馴染めないから話せないだけで、話し相手がいれば幾らでも話せる。ただ、一つ彼と合わないこと、それは甘党だと言うことだ。
「甘いものは飲まないの?」
『嫌です。甘いなんて論外、珈琲はそのままがいいんですよ。馬鹿なんですか?』
「いや、そう言わずに一口飲んでみてよ。」
『ああ、嫌だって言ってるじゃないですか。』
俺が差し出した珈琲を手で押し返そうとすればバランスを崩し、珈琲が彼の白いシャツへと零れた。びしゃりと鈍い音が立てば、彼が大きい溜息を着き、「馬鹿ですね。」と一言俺を罵った。ああ、ごめん、と顔を青くしながら焦り、上着を慌てて脱げば羽織って、と貸与した。だが彼はそれを羽織り、すぐにカフェを出ていった。俺はまた頭を抱え、零れた珈琲を拭き取れば店を出る。
簡単に友達は出来ない、そう実感した。帰り道はとんでもなく長く感じられた。まだ一時だ、このあとはいつも通り日曜日を過ごそう。家でまったりして、寝て、起きて、食べて、酒を飲んでまた寝よう。そうしたらまた月曜日だ。また新しい一週間が始まり、仕事に身を委ねればまた日曜日が来る。
その一週間、俺は帰りがけにカフェに寄ることは無かった。何故かと聞かれれば、理由はない。ただ、思い出す事をしたくなかったのだろう。
10月13日
結局、次の日曜の朝まで彼から連絡は来なかった。ただ、また同じ時間に着信が入った。
` あのカフェで。今すぐ。`
何となく、向こうから連絡が来るのを待っている俺がいた。夜中に、数少ないカカオトークのやり取りを夜中に眺めていたのも事実だった。ああ、もう一度謝りたい。そう強く思っていた。
カフェに行けば、また当たり前のように、彼が居た。愛想笑いすら零さず、ただ「遅い」と俺を罵れば、またいつもの様に注文を二人で済ませた。
珈琲を一口、そして謝ろうとした時、「あの時はどうもすみませんでした。」と彼から謝罪が聞こえた。驚いて、咄嗟に出そうと思っていた言葉が引っ込む。此奴も謝る人間なのか、そう思えば何だか尚更に俺と近しく感じた。俺は、何かあれば自分が悪くなけれども謝ってきた人生を過してきた。良く言えば素直、悪く言えば謝れば済む、そういう考えだった。だからという訳では無いが、謝れる人間だということに少し安堵したのだ。頑固なだけではない、そう思った。
「いや、……でも服を汚したのも俺だし、珈琲を無理強いしたのは俺だよ。ごめんな、謝るのは俺の方だよ。」
『家に』
「……うん?」
『家に行かせてください。俺の事知らないからそんな下手な真似するんですよ。教えてあげますから』
「ええ、っと。教えるって何を?」
『俺の事に決まってます。他に何が?算数とかですか、まあ貴方より頭がいい気はしてますけど。』
「失礼な奴だな、俺だって算数程度は出来るよ。ここまで会社も首になった試しもないしな。」
家に案内すれば、案外広いんですねと単調で在り来りな褒め言葉を口にする彼。それもそのはず、単調な家だった。とは言え有り余っている金を使って立てた家だ、大きさは平屋の中では上位だろう。だが男の一人暮らし、華美なものは必要なかった。ただ落ち着ける一室があれば、それでいいと思っていた。他の部屋には行かず、ただ落ち着けるリビングだけで生活をしていた。
テーブル、鏡、クローゼット、タイル模様の床と質素な絵画、壁に掛けられた服、それから一輪の白い花。これは先日、一目惚れをして買った花だった。花の名前は知らないが、とても気に入っている。枯らしたくなくて、大切に面倒を見ていた。
『僕は』
口火を切ったのは、ソファに我が物顔で腰掛けて、今でさえ俺より饒舌な口を動かした。
『僕は、踏み込まれたくない領域があるんです。好きな物は好き、嫌いな物は嫌いだし。それに理由があろうとなかろうと、他人に口出しされるのは嫌です。ああそれと、睡眠の邪魔は許せません。』
「思い通りだよ、厳しいんだな判断基準が。俺はその厳しい審査を通過出来たからお前とこうして話せてるって訳か?」
『いいえ、全く。』
「ええ、じゃあ何で?」
『寧ろその逆ですよ。ジンさん煩いし、テリトリーなんて気にせず入ってくるし、押し付けがましいし睡眠邪魔してきそうだし。』
「……ええ、じゃあなんで俺の家に?」
『単純に好きだからですよ。顔が綺麗だし、声も綺麗だしスタイルもいい。俺は綺麗なものを見るのが好きなんです。この間飲んだ、ジンさんの珈琲あるでしょう。俺がなんで甘いものが嫌いなのに飲んだのか分かってますか?貴方とキスがしたかったからですよ。なのにジンさんは俺のを飲みませんでしたよね。これじゃあ俺だけなんですけど、どうにかなりませんか。』
「うん、ちょっと待って、追いつかないんだけど。キスがしたかったからって何?ええ、俺と?どうにかならないかってどうにも_____」
唇を塞がれた。気がつけばソファに引き込まれ、彼と身体を重ねていた。全体重をかけても、見掛けの割に体幹があるのか俺を抱きとめた彼。ああ、可愛い、と、男の同年代相手に感じてしまう事は、この時の俺には自然な事だった。思ったより白い頬、赤い唇、それから目つきの優しい瞳、甘い声。柑橘の甘い香り。飛び込んでくる彼の情報に脳内の機能は故障し、処理が追い付かない。膝の上に乗る彼、あんなにプライドが高くて変人な癖に、誘い方だけは一丁前なのか。赤い唇が小さく半開きになり、は、と熱くなる体の熱を逃がした。男とこうなった時はどうすればいいんだ?男に誘われた試しなんてないのに、どうしよう、と情けなく戸惑う俺の姿に、いつもの乾いた笑いを、はは、と零しては「俺が進めるんでお構いなく。」と俺のベルトを解き、尚のこと身体を寄せた。
「………嗚呼、どうしよう。」
『何ですか、長めの賢者タイムですね。情けないですよ、俺よりずっと我慢強くない癖に、長ったらしい余韻だなんて。』
「嗚呼、うるさいなあ、俺だって初めてだったんだよ。しかもお前は男だ、……はあ、腰も痛い、仕事どうしよう、はあ、もう立てない……」
『でも良かったでしょう、僕。』
「うん、……うん。」
彼との行為は、まるでこちらが喰われている様な感覚に浸る物だった。生まれてこの方他の人間と変なムードになるどころか、手すら繋ぐこともなかったのに、こんな事は初めてだ。適当な相槌すら打てなくなるほどには、精神が削られていた。
気づいた頃には、俺はこの男を愛していた。
こんなにも人を愛おしいと思えることに、困惑していた。寧ろ、離れられなくなるだろうと本能が察しているようで、恐ろしくなった。今すぐにでも、隣で背を向けて横になっている彼の白い背中に抱き着いて、「愛してる」とでも言えたら。また耳まで染まる赤が鬱陶しくて、既に暮れかけた日の頭が沈むのを窓越しに眺めた。
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jim0110 · 3 years ago
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10月14日
急接近だった。会社が始まればいつも通りの事、また当たり前に月曜日が来た。強いていえば、いつもより腰痛の酷い月曜日。痛い、と零す度にほかの会社員に心配されたが、昨晩何か?などという質問は受けなかった。しかたない、俺の事だ、そんなふうなことは有り得ないと周囲が分かっているのだろう。仕事が手につかないのは勿論の事、休憩時間に彼との会話の画面ばかり眺めていた。彼は連絡はマメな方で、こちらが要件を送ると直ぐに返信をした。ただ、凄く短い返事だった。返す言葉は極端に、「はい」「いいえ」「なるほど」「いやだ」たまに「気持ち悪い」その言葉達を巧みに使った。5種類の言葉だけなのに俺の気持ちを巧みに操るのは、最早彼の特技と言っても過言でないだろう。
″ 今日は電話出来ない?会えなくてもいいから。″
″ はい。″
″ じゃあ俺から電話かけてもいい?帰りがけにでも。″
″ はい。″
「はあ…………」
と、思わず溜息が出るのも仕方が無いだろう。此方はこんなに気を使って丁寧に説明しているのに、彼の返答はいつだって必要最低限だった。興味が無いのか?と思っていれば、会う度途端に親しく接された。帰りにかける電話、その時に何を話そうかと考えながら過ごす仕事時間は、まあ悪くなかった。
それから時は過ぎ、何度も彼と会う事を約束し、会い、笑いあっては馬鹿話をし、肩を叩きあった。キスもした。恋人らしい事も、まあそれなりにした。何度も何度も、彼を知った。知りたかったことも、知らなくていいことも、可愛いところも可愛くないところも、沢山知った。
12月24日
クリスマスイブの会社員は忙しい。年末の決算に向けて黒字成績を伸ばすために社畜と化すのは、例年、よくある事だった。だが俺は会社を休まざるを得ない状況に苛まれていた。
「はあ、……駄目だ。立てない」
目眩と体のだるさ、明らかに風邪の症状だった。検査すればエンフルエンザ、などと診断されて��おかしくないのではないか。仕方なくベッドに座ったまま、会社に枯れた喉に鞭を打って電話し、有限な休暇を消費した。ばたり、とそのまま倒れ込む。ああついてない、こういう日は働きもせず遊びたいのに、それどころか熱が出るだなんて。ああ、本当についてない。
あいつに逢いたい。
そう思った。だが此方も発熱の症状があるため呼び出そうという気にはならなかった。感染も危惧される、だから辞めておこう。そう思ったのに寂しさは募っていく。1時間、2時間、3時間。時間の経過に伴って苦しさは倍増していく。伸し掛るような時間の重圧と孤独、身体のだるさ。ああ、逢いたいとただ思った。
気が付けば、スマートフォンに手を伸ばしていた。
″ 家に来て。″
珍しく俺が短く文章を送った、それに不審がったのか彼はすぐ、はいと返事を寄越した。この時間に居るってことは何の仕事だろう、ああでもきっとあいつの事だ、仕事は成功してるに違いない、そう感じた。
『ああ、やっぱりそうだと思った。馬鹿なんですか、なんでもっと早く呼ばないの。死にたいんですか?ヒョン』
浴びせられる罵声、ふと目が覚めた。彼を待つ間眠っていたようで、ベッドの上の天井を背景に彼の訝しげな顔が見えた。安堵と同時に込み上げる涙、それが止まらず顔を顰めた。酷い顔をしているだろうな、そう思いながらも彼を抱きしめる腕は力強かった。
『……あーあ。僕にうつって看病出来なくなっても知りませんよ。案外力出るじゃん、仮病なの?』
罵倒する言葉が心地いい、いつもの彼のリズムだった。そんな事を言いながらも、俺を強く抱き締めて背中を摩ってくれた。熱のせいで浮くように敏感になっている肌が彼の手の感覚を拾った。心地いい、ただ心地良かった。
『本当駄目ですね、僕がいないと。』
「うん、そうだね。」
『ダメ人間ですよ、その年になっても熱出して一人じゃ居られないなんて、誰が面倒見るんですか。』
「お前しかいないよ。」
『よく分かってますね、馬鹿で頭回んない状況なのにそれは分かるんだ、案外いい子なんですね、ヒョン。』
「愛してるよ」
噛み合わない会話が、俺の言葉で途切れた。愛してる、なんて一言も言ったことがなかった。寧ろ、避けて通ってきた言葉だった。それを告げれば、もう戻れない関係になる気がしていた。それなのに、口をついた言葉は彼の言葉をも呑んだ。
『それじゃあ』
『それじゃあ、一緒に居るしかないですね。』
「うん、そうだね。」
『一生俺の。』
独占欲で殺されるのではないか、という程に重たい言葉が伸し掛る。だが尚更に愛おしく感じた。彼も同じことを考えていたのだ、貴方がいないと生きていけない、そう言われている気がした。俺達の縁が、また深く、複雑に絡み付いた。
1月3日
「愛してるよ。」
『……はあ?』
帰ってきた言葉に瞳を丸めた。ああ、今俺は確か愛してるって言って、それで、帰ってきた言葉は、はあ?なのか。
「はあ、ってお前、いや、愛してるって」
『今、そういう気分じゃないです。』
元旦の過ぎた公園の冬の匂いは爽やかだった。いつも寄る公園の並木道を散歩していたが、ふいと彼が道を外せれてどこかへ消えた。追い掛ける気も失せるほどに冷たい言葉だった。気分じゃない、って、じゃあ俺の気分はどうなるんだ?愛してるって、お前を癒す言葉じゃないの?鬱陶しいのかな。
思い詰めれば思い詰めるほど、苦しくて涙が溢れそうになった。俺の選んだ彼は、俺の言葉を気分的に受け付けない時間がよくあった。その為俺は、こうして辛くなっても伝えることは出来ず、一人になることしか出来なかった。
1月5日
心が、死んでいた。なんでも彼の言う通りになっていく、もう見たくなかった。彼のスマートフォンの着信音が増えていくのも、服のセンスが変わっていくのも、見ないふりをしていた。暇つぶしでも良かった、ああ、これ以上は綴れない。痛い。
1月6日
ずっと家に籠っていた。会社など、知ったこっちゃない。ああ、どうにでもなれ。彼のいない世界などつまらなかった。もう何日も話していない、会えてない。それは俺のせいなのか、あいつのせいなのか。見えないものすら怖かった。もう、もう外の景色すら見れない。
3月14日
『さようなら』
気付けば告げられていた言葉。無惨に終わってしまった、俺に魅力が無くなったのはお前のせいじゃないか。何でも、何でも愛してくれるって言ったじゃないか。一生俺の、そう言ったじゃないか。全部嘘じゃないか。それならずっと続く嘘が欲しかった。
「うん、さようなら。」
気が付けば、そう返していた。別れを告げる声すら愛おしかった、なんて可愛いんだ。そんなふうに思ってる内は俺は彼に愛されない、彼どころか、その他の人間全てに愛されないばずだ。
自分自身を愛すために愛した男だったのに、手元から消えれば残るのは無惨に魅力の無くなった俺だった。
もう、何も愛せなかった。
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jim0110 · 3 years ago
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深く深く愛してるのに愛しきれないこの感覚、君の手があまりに柔らかくて小さくて壊しちゃいそうだから、触れられない。そうしてどんどん俺より大きくなって成長して、いつしか何処かに行っちゃうんだろうな。いっそ閉じ込めたいよ、何も知らないまま俺だけを見てればいいのにって思う日が増えた。正真正銘、君のせいだよ。
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jim0110 · 3 years ago
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晴れてなってるよ、なりたくなかったものに。痛い男にはなるまいと誓ったはずなのになあ。
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jim0110 · 3 years ago
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jim0110 · 3 years ago
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さよなら、僕の可愛いシロツメクサと手帳の奥で眠り続けるストーリー。
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jim0110 · 3 years ago
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痛すぎる程の損失感に膝をついた。ああ、手を離したのは俺の方じゃないか。あいつとの縁より、自分の命を選んだのは俺じゃないか。それなのに、傷だらけの自分すら愛おしかったのかと錯覚に浸る。そんなはずない、そんなはずは。ずっと泣いてきたし、ずっと怒らせない為に笑ってきたじゃないか。今じゃこんなに普通に笑えてるじゃないか。それなのに、笑えない頃に戻ってみたいと感じてしまうのは何故なのか。躾られて決まった事にしか笑えず、機嫌を伺ってきたじゃないか。それなのに、あいつが好きだって言ってくれた自分をまだ愛したいのは何故なのか。ああ、最悪だ。早く忘れたい
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jim0110 · 3 years ago
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