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日記。
犬の日々。
誕生日を迎え年をひとつもらった。
寝起きの頭はおしゃべりで、数々の名珍場面が羅列する。
そのあと、しんしんとストーブにあたって我にかえる。
地元の友がプレゼントを送ってくれていたらしい。何だろ。
仕事から帰って不在票とまた別にお手紙も頂いてあった。
でもバタンQですっかり握ったまま寝てしまった。嬉し。
このまえ「どうすればよかったか」を観た。
街からすこし奥にある家の途中で米を買う。
まおちゃんとまた歩きたいって思った。
まだ内緒にしてあるお店もあるから。
星に願いを、なんてしたことがなかった。
だって星だものね。星は星でお忙しいだろし。
ベランダから家と家の合間に金星がうごいていく。
キスのはじまりのように項垂れ光から違う何かを発して静まる。
星座のうち水瓶座でよかったなぁと思う。
いくつかの出会いで星座の話になるから。
お手紙にも星座占いのお話があった。
占い、あまり信じないけど信じている人が言うと、
なんだかお風呂上り赤らむくらいにたのしい。
そんな朝風呂のあと。ぼんやりしている。
本当は不安でみすぼらしく情けない朝たち、
プリントを干す。その横には出会いの頃の手紙たち。
そこがいいところだよ。本当さ。
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日記
すべては思い出づくりの中で。
宵の明星というのを母に教わった。
いつの間にか西へ沈んでいく星。
ひとつだけ光り方のちがう金星。
いちばん星。あれはあの娘、あれはあの娘…。
月の右を経過する短い間の線香花火。
ぼくは夜明けを待っていた。
今は宵を待つような日々だ。
1年、目かくしのような毎日だった。
母とは、すこし複雑な関係ではあった。
けどその話はまたいつか。
ふと母方のお墓まで歩いてみるかいと母、
割と距離のある道、さらに横道から行こう、
など。おしゃべりしながらゆっ��りと歩く。
ちょっとづつ、ちょっとづつ。
ここはひとりぼっちでよく歩いた道すじ。
大通りはこわいからね。ちょっとづつ。
お墓のある神社は大きな鐘のある大好きな所。
おじいちゃん、にいさん、おばあちゃんがいた。
途中で買った花を半分にして墓を手でふいた。
母はカーネーションが花としてあまり好きじゃない、
なんてぼやいていた、それしかないねぇと菊とそれ。
ぼくは一人静っていう花が好きなんだよね。
奇しくも誕生花、おじいちゃんに教わった。
ぼくのめがねはおじいちゃんのフレーム。
2年前に作ってもらったのだけど重いので家用。
決めていたのだよね、おばあちゃんのめがねを、
すこし経ったら使わせてもらおうって。
さっきそれを取りに行ってきた。
はやく母に見せてあげたい。
市役所の脇までベンチのない道すがら、
大丈夫かい?と訊くのは母のほう。
この道をね、よくひとりで通った。
怖いものしか町になかったころ。
だいたい5時に星が際立つ。
今夜も見ているかいって思う。
あれはあの娘あれはあの娘…
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