Don't wanna be here? Send us removal request.
Text
面白い本を見付けた。綺麗なブックカバーがあるからお揃いにするのはどうか。この喫茶店が趣深い。....そういうことを誰にも教えられずに、溜まっていく。これが水底に沈められて溺れていく感覚に似ている。肺に水が満ちる。息が、できない。
0 notes
Text

銀河鉄道の夜。旅の途中で見付けて、伊吹にあげようと思って衝動買いしたブックマーカー。ステンドグラスのように光るそれが、伊吹そのもののように感じて。もうとっくに底をついていたはずの愛が、息を吹き返した。それから間もなく死んでしまったけど。
0 notes
Text
「私が猫になったらね、広いベッドでまあるくなって眠るのよ。朝も、昼も、夜も。好きな時間に好きなだけ眠るの。ご飯を貰って、大好きなあなたに擦り寄って、また眠る。愛されて、生きて、そうやって死ぬの。私は愛された猫だけど、元はひとだから、一人でこっそり死ぬのは寂しいわ。だから貴方の腕の中で、死ぬのは私だけだけど、あなたと二人でさいごに死ぬの。幸せだったわ、また会いましょうね。って、そうして次に向かうのよ。」
「何言ってるんだ。君は、きみはずっと、猫だったじゃないか。」
「ふふ。来世で語る、その練習よ。じゃあね、また会いましょう。」
0 notes
Text
アウトレットに行ったら、ナイキのTC7900のベージュが六千円で売られていた。うわあ、このタイミングかよ。と、一度も履いてない揃いの靴に思いを馳せる大雨の日。
0 notes
Text
ただ、俺があいつにとって生涯最も愛しいと思った相手ではない気がした。「空気みたいな人」には負けていたし、この先も知らない誰かに負け続けるのだろうな。
0 notes