monogatari-alice-blog
monogatari-alice-blog
読書する女
50 posts
editor&writer。 本と日々の記録。
Don't wanna be here? Send us removal request.
monogatari-alice-blog · 6 years ago
Text
“If only I had someone I really loved, how I’d look after him.”
— Yevgeny Yevtushenko, tr. by Albert C. Todd, from “Zima Junction,”
2K notes · View notes
monogatari-alice-blog · 7 years ago
Photo
Tumblr media
『湖畔荘 (上)』ケイト・モートン、を数日前に読み終わりました。 実はこの本、読みはじめたのは、2017年の年の瀬の頃。 #寄り道読書 をしたり仕事の資料を読まなくちゃいけなかったりで、読了までだいぶ時間がかかってしまいました。 ケイト・モートンの一連の著作を読んだことがある方ならおわかりいただけると思いますが、彼女の作品は時間と人物が絡み合い、読者の前に出されたシーンや言葉、事実が、後半になるとその色を変えて、鮮やかに迫ってくるものばかり。 なにかの合間にちょっと読んで、なんてことをしてしまうと、後半の楽しみが半減してしまいます。 だから、じっくり腰を落ち着けて読めるときに、本を開くことがマストなのです。 つまらないから時間がかかったのではなく、おもしろいのがわかっているからあえて時間をかける。 そんな読み方があってもいい。 https://www.instagram.com/p/BfKMLX7hGlci1n1rmmJ0g768v8hkZqalDtyouU0/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=c691djn8iro
0 notes
monogatari-alice-blog · 7 years ago
Photo
Tumblr media
水曜日の深夜から発熱して、インフルエンザではなかったもののダウン。 仕事関係にはたくさん、本当にたくさん迷惑をかけて、2日もお休みしてしまいました。 食いしんぼうの私がごはんを食べる気にならず、寝ていること仕方ないできない2日間。 昨日の夜くらいから、ようやくごはんを食べられるようになったのとともに、本を読む元気も出てきました。 とは言っても、文字だらけの本を開くとくらくらするので、見るだけで心も頭も幸せになるものをということで、長尾汀さんの「エプロンで過ごす毎日」を。 #寄り道読書 ばかりで、メインの本が全然進みません。 https://www.instagram.com/p/BfAT12FhGQSHC25ox5QD0jfvlnmst_EfmqssTo0/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=tam811d555vg
0 notes
monogatari-alice-blog · 7 years ago
Photo
Tumblr media
寄り道読書で、読み終わりました。 『スール』(ほぼ日ブックス)です。 ニットデザイナーの三國万里子さん、料理家のなかしましほさん姉妹による1冊です。 ページを開くとまずは、2人の対談がはじまるのだけれど、最初の見開きの写真を見ても 「どっちが三國万里子さんで、どっちがなかしましほさんか」 がわかるような説明(写真の下に名前を入れるなどの)が見当たらないのです。 もちろん、この本を買う人の多くは三國さん、もしくはなかしまさん、もしくはその両名が好きで、顔をわかっていると思います。 でも、もしかしたら、この本ではじめておふたりの顔を知るという人もいるかもしれません。 そんな人にとって、この対談ページを読んでいると 「どっちが、三國万里子さん?」 「どっちが、なかしましほさん?」 がわからないまま話はグイグイと進み、置いてきぼりになった気分になるでしょう。 編集者という仕事柄、ちょっと気になってしまったのでした。 とは言え、内容はとっても素敵。 地に足がついた三國万里子さんとなかしましほさんの言葉が詰まったコンテンは読み応えあり、新たな発見あり、大満足です。 本物、はやっぱり違う。 #寄り道読書 https://www.instagram.com/p/BevRbJrBjCO7EkZ7iiewmM7PFXe7SK3OhMudn00/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=x00p8gc02o7h
1 note · View note
monogatari-alice-blog · 7 years ago
Photo
Tumblr media
益田ミリさんの『永遠のお出かけ』を読み終わりました。 叔父を、そして父を亡くしたご経験を綴ったドキュメント・エッセイ(こんな言い方、あまりしないけれど)。 つい最近、大切な人を亡くした経験のある方たちに取材をして記事にまとめる仕事のをしたばかりということもあって、益田ミリさんの言葉が迫ってくるようでした。 たしかに亡くなって、悲しいのだけれど、残念ながらその悲しみにどっぷりと浸っているわけにはいかず、残された人間は、日常を生きていかなくてはならない。 一見すると、誰かの死なんてなかったかのように、いつもと変わらないように過ごしているけれど、ひょんなことからその不在ははっきりと形をあらわし、こころを占領します。 喪失と日常の間は、残された人の心のなかで溶け合う。 抱えながら進む。 たしかにあの人はいない。 でも、私の人生はここにあって、続いていくのだから。 そうやって、人は、永遠おでかけから戻らない誰かを思い続けるのでしょう。 そんなことを考えながら、ページを閉じました。
0 notes
monogatari-alice-blog · 7 years ago
Photo
Tumblr media
ちょっとある企みをしていて、『 負け犬の遠吠え』を再読しようと思っています。 勝ちとか負けとかではなく、もうちょっとしなやかに、女性は生きているような。 勝ちも、勝ちじゃなく、負けに転じることもある時代になったとか。 そんな思いがあるものですから。
0 notes
monogatari-alice-blog · 7 years ago
Photo
Tumblr media
誰かと絆を結ぶ時、ほかの誰かとの絆は弱まるかもしれない。絆は決して美しく万能ではないのです。 『 仕事文脈 「仕事文脈」セレク��ョン』収録の「労働系女子ドラマとして観る“あまちゃん”」トミヤマユキコさんより 日本人は、絆という概念がとても好きな��民です。 とりわけ、東日本大震災以降、“絆神話”がもてはやされました。 でも、絆では解決しないことが 、いかに多いことか。 なぜなら、トミヤマユキコさんが書いているとおり、絆は万能ではなく、新たな絆が育まれることで、断絶や疎遠を生む可能性を孕んでいるからでしょう。 人はわがままで、薄情な生き物です。 その時々で、大切にしたい、守りたい絆も移ろいます。 だから、絆なんて意味がない。 そう言いたいのではありません。 絆はとても大事です。 ただ、移ろいやすく、万能ではないという前提をしっかり認識しておくべきなのかもしれません。 そうでないと、絆の押し付けあいが起きるだけなのではないでしょうか。 絆という言葉にがんじがらめになっている人もたくさんいます。 絆とは本来、犬・馬・鷹などの家畜を立木につないでおくための綱のことで、しがらみ、呪縛、束縛の意味に使われていたのだとか。 絆を振りかざしすぎないように、注意したいものです。 #ことば拾い
0 notes
monogatari-alice-blog · 7 years ago
Photo
Tumblr media
そして、お土産の“こけしボーロ”とともに、東京に戻ってまいりました。 かわいらしくて一目惚れ。 たまごボーロひとつひとつにこけしの顔がプリントされているのです。
0 notes
monogatari-alice-blog · 7 years ago
Photo
Tumblr media
仕事の資料を買いに行った本屋さんで、プライベートの本を買うのは、いつものこと。 #今日のお買い上げ本 は小山田浩子さん祭りです。 ⚫『 工場 』 ⚫『 穴 』(文庫) ⚫『 庭 』 文藝編集に携わっていたころには、いろいろな作家さんの作品を読むのが仕事の一部だったし、芥川賞、直木賞受賞作は必ずチェックしていたものでした。 でも文芸から離れて、ベストセラーや文学賞受賞作に関係なく本を選ぶようになって、今まで一度も小山田さんの作品は手に取ってきませんでした。 今回、久しぶりの新作『 庭 』が発売され、書籍化されている作品すべてが本屋さんで並んでいるのを見て、ハッとしました。 だって、どのタイトルも暗いと思いませんか。 明るい要素がまったくありません。 どれも、なんとも不穏な空気感を孕んでいます。 タイトルの世界観(編集者がタイトルをつけるケースも多いけど)に惹かれ、憑かれたようにレジへ。 さっそく『 穴 』から読みはじめています。 (買ってすぐに読まずに積んでしまう癖がある私にしては珍しいスピード感!)
0 notes
monogatari-alice-blog · 7 years ago
Photo
Tumblr media
『太宰治の辞書』(北村薫)を読み終わりました。 円紫さんと私シリーズを、再び読める日が来るなんて……。 大事に大事に積読であたためていたのを、引っ張り出しての読了です。 読みながら思い出していたのは、高校時代のこと。 当時、海外ミステリーと江戸川乱歩、横溝正史に加え、吉本ばななさん、江國香織さ んしか読まないというかなり偏った本の嗜好を持っていた私に『空飛ぶ馬」を薦めて くれたのはクラスメイトでした。 それから20年以上たち、私は40歳、シングル、非正規雇用で編集&ライターになった わけですが、主人公の「私」は結婚もし、子どももおり、私と同じく編集の仕事につ いておりました。 残念ながら今作では「円紫さん」と「私」の静だけれど、心をぶつけあうようなやり とりはあまりありません。 でも、それこそが、時の流れの象徴。 「円紫さん」の経験や想像力、知恵の力を借りて、日常の謎を解き明かしていた 「私」は、自ら謎を解く鍵を探す力を持つようになったからこそ、「円紫さん」の登 場が少ないのでしょう。 といっても「私」にとって「円紫さん」が大切な存在であることは変わりなく、二人 で一緒に食事をする場面では随所にどの思いがあふれています。 そうそう、まだポケベルもなかった(あったのかもしれないけれど、身近ではなかっ た)ころにはじまったシリーズなのに、『太宰治の辞書』では「円紫さんと私」が メールで連絡を取り合うシーンが出てきて、これまた時の流れを大いに感じたのでした。 作品の中で歳を重ねていた「私」に、まだまだ大丈夫、私ももっと頑張れると背中を押してもらったような気持ちでページを閉じました。
0 notes
monogatari-alice-blog · 7 years ago
Photo
Tumblr media
新しい1ヶ月のスタートにあわせて、 #ことば拾い をはじめてみようかと思います。 読んだ本の中から、気になる言葉を拾って手書きするだけだけれど。 今回は 今年は春の勢いがいい。 (『つぼみ』宮下奈都さん著より) まさに今日みたいな日にぴったりの言葉です。 読んでいたのは昨年の冬だったけれど、この言葉を見つけた途端に春が待ち遠しくなって思わずメモにとっていました。 季節に“勢い”という言葉を合わせるのも、とても新鮮。 その年ごとに季節の勢いが違うから、記憶の中で蘇る思い出も色とりどりなのかもしれません。
0 notes
monogatari-alice-blog · 7 years ago
Photo
Tumblr media
『毛のない生活』山口ミルコさん、読み終わりました。 前にも少し書いたけれど、私は大学4年のときの就職活動で失敗をしたのだけれど、 編集者になりたいという思いを捨てきれず、幻冬舎でアルバイトをしていた時期があ ります。 そのとき、バリバリと第一線で、文字通り「本を作りまくっていた」のが、著者の山 口ミルコさんでした。 なので、この本が発売されたとき「まさか、あのミルコさんが……」と衝撃を受けた のをよく記憶しています。 読了してびっくりしたのは、てっきり「がんになったから仕事をやめた」のだと思っ ていたら、「仕事をやめる決意をしたら、がんが見つかった」のであって、私が考え ていたのとは物事の順番が違ったことでした。 がんとの闘病記というよりも、「あのミルコさんは仕事をやめて、どんな想いだった のだろうか」というのが知りたくて、私はこの本を買いました。 そして、このところ仕事でモヤモヤすることが多すぎて、積読本の山の中から本書を 引っ張り出したわけです。 本書はがんとの闘病がテーマなので、ミルコさんはのたうち回りながら、不安や痛 み、病気と闘っています。 ときには自分の弱さもさらけ出し、生きることを見つめつづけている。 まるでがんになった自分を第三者が客観的に見ているように、でも情念たっぷりに綴 ることができるのは、編集者という職業ゆえのものでしょう。 読み手は、ミルコさんのなまなましい感情にふれ、時には目を逸らしたくなることも あるはず。 それでも、本のなかでミルコさんは闘いつづけるのです。 病を得る前のミルコさんにとって、仕事は生きることとと同じだったのではないかと 思います。 それを、病とは関係ないところで「やめる」と決断するには、きっと大きな大きな出 来事があったのだのでしょう。 ミルコさんと仕事の間に、どんな変化がおきたのかとても知りたいと思いましたが、 本書ではそれは明確に書かれていません。 シングルで仕事をしている私としては、そこがとても読みたいと思いました。 ミルコさんにとっての仕事とは? 知りたいです。
0 notes
monogatari-alice-blog · 7 years ago
Photo
Tumblr media
『 雪子さんの足音 』木村紅美 読み終わりました。 ある女性の死亡記事からはじまる物語。 帯には著者新境地の傑作と書かれていました。 デビュー作の『風化する女』以来ずっと読み続けている作家さんですが、確かに本作は新境地といえると思います。 なぜなら、とても明確で、わかりやすいから。 こう書くと、あまり褒めているように思ってもらえないのかもしれないけれど、私の中では褒め言葉です。 いわゆる純文学のカテゴリーに属する作品は、 「最後まで読んだけれど、よくわからなかった」 「え? これでおわり?」 「純文学ぽい雰囲気はあった」 といった感想を聞くことがあります。 そういう意味でいえば、この『 雪子さんの足音』は、純文学アレルギーがある人でも楽しめる。 だから、いい意味で、わかりやすいという訳です。 でも、それだけでは終わらないのが、木村紅美さん。 木村さんの作品はどれも明るいとはいえません。 登場人物たちは、持って行き場のない重く、暗い気持ちや、人との関係のなかで屈折した感情を育てているケースがとても多い。 本作に出てくる大家の雪子さん、店子の小野田さんは3人とちょっとずれてしまっていて、狂気をはらんでいます。 その世界に巻き取られる主人公・薫の狡さに読者の誰もが自分のことのように胸を痛めながら、それでも人間関係を切れない、振り払えない姿から多くの思いが呼び起こされることでしょう。 ずるくても、屈折していても、人はまえに進み、生きていかなくてはなりません。 人を愛おしいと強く思える、作品でした。 今後も、木村紅美さんの作品を楽しみにしたいと思います。
0 notes
monogatari-alice-blog · 7 years ago
Photo
Tumblr media
『女と仕事 「仕事文脈コレクション」』(タバブックス)を読み終わりました。 『仕事文脈』というリトルプレス(といっていいのかしら)から、お仕事にまつわる作品、なかでも女性が書いたものを集めた1冊です。 私は大学四年生のときに就職活動に失敗して、それでも編集社になりたいと思ってアルバイトで出版社にもぐりこみました。 それから転職すること7回(正社員は3社のみ)で、フリーランスも経験して、今があります。 非正規社員と社員の間にある差別や、頑張れば社員になれると掲げる会社と所属している部の上司からのプレッシャーや揚げ足取りのような対応、社員ならではの面倒臭さに重圧、そしてフリーランスの大変さも経験してきました。 そして最近思うのは、仕事って確かに好きだけじゃできないし、苦労や我慢が多いものだけれど、自分を自由にするツール一つでもあるのではないかということ。 思いのカケラのようなもので、うまく言葉にできないのだけれど、その感覚と近い思いがこの『女と仕事 』には詰まっているような気がしました。 働くって、我慢することじゃない。 自分を自由にすることなんだ。 ということについて、もう少し、考察してみようと思います。
0 notes
monogatari-alice-blog · 7 years ago
Photo
Tumblr media
途中で寄り道読書をしながら、とうとう『湖畔荘 (下)』を読み終わりました。 これぞケイト・モートンの真骨頂! と心のなかで拍手喝采しながら、後半の怒涛の展開を楽しみました。 悲しい運命を背負い、乗り越えるため奮闘した1人の女性の過ちによって謎が生まれ、その娘たち、更には現代で事件を追う役割を果たす女刑事は翻弄されていきます。 ケイト・モートン作品は多くを語りすぎると、これから読もうとしている人の楽しむことになってしまうから避けるけれど、心優しく、あたたかい男たちと、悲しみも絶望もぜんぶ飲み込んで、たくましく強く闘う女性たちの物語でした。 そうそう、主要登場人物の1人であるアリスは子供時代に、父親から贈られた日記を大事にしているのですが、私も鍵付きの1日1ページタイプの日記帳を毎年母がプレゼントしてくれて、秘密のノートにしていたのを思い出しました。 カタカ���表記の登場人物がたくさん出てきて、時代も行ったり来たり。 最初は人物と状況を把握するのに忍耐を要するかもしれません。 でも、その先にはこの上ない爽快感と興奮(謎がするする解けていくことに由来)に加えて、登場人物たち(読むことで)一緒に体験してきた長い長い時の重みに心揺さぶられること請け合いです。 その長さ、重量感に怯むことなく手にとってください。
0 notes
monogatari-alice-blog · 7 years ago
Photo
Tumblr media
仕事柄、本をいただくことがよくあります。 ⚫『 夢見る巨大仏』半田カメラ 大仏というと、鎌倉、奈良くらいしか思い浮かばない私ですが、著者の半田カメラさんによると、ドラマティックで数奇な来歴を持つ大仏様は日本全国にあるのだとか。 ⚫『 食べもの九十九』高山なおみ 神戸に移住した高山なおみさんが、挿画も書いた食エッセイ。 文章は人なり。 高山さんの本を読むと、いつも、そう思う。 ⚫『 戀愛譚 東郷青児文筆選集』 生誕120年の東郷青児さんの、少女の生態や恋愛をテーマに綴った文章を集めた1冊。 東郷青児さんの文章を読むのは初めてです。 小西康陽さんが寄稿。 どれも、いますぐに読みはじめたいけれど、このところ読書タイムが全然ないの!
0 notes
monogatari-alice-blog · 7 years ago
Photo
Tumblr media
益田ミリさんの『 僕の姉ちゃん』、読み終わりました。 弟から見た姉の姿を描いたコミックエッセイ。 私は実の弟とあまり仲がよくなくて、盆暮れはタイミングをずらしてなるべく顔を合わさないようにするほどです。 ここ数年、まともに口もきいていません。 そんな私にとって、この本に出てくるような姉、弟の関係はうらやましく……。 という感想を抱くと思って読みはじめたのですが、そうはなりませんでした。 逆に、あまりに弟の前で率直な姉に、こんなに近しいきょうだいの関係ってイヤだな、と思わざるを得ませんでした。 たしかに両親やきょうだいは血の繋がった関係であるけれど、だからってイコール、仲がよい、近しい距離であるということではないと、常日頃から私は思っています。 洋服を貸し借りしたり、恋愛相談をしたりする仲良し親子にも違和感を抱くタイプ。 そんな私にとって、弟の前でパック中の姿を晒したり、電話で話したりすることは、リアリティがありません。 その日のデートのことや仕事の愚痴をこぼしたりもしないでしょう。 だから、残念ながら共感することができないまま読了となってしまいました。 とここまで書いてみて気づいたのだけれど、もしかしたら、これまで読んできた益田ミリさんの作品に出てくる登場人物に比べて、本作の姉はあけすけでどこか無遠慮な部分があることに違和感を感じたのかもしれません。 どちらかというと、本作の姉のようにあけすけで無遠慮な人の悪意や無意識な言動に心がざらざらさせられてしまう側を主人公に共感しながら、益田さんの作品に触れてきたので。 同じ作家さんの書くものでも、作品によって合う、合わないがあるのは当然のことです。 だから、読書っておもしろい。
0 notes