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メンヘラと表現者
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natsukio0 · 5 years ago
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ACとメタ認知とそのあとの変化
まとめてない散文です。
わたしにはいつも夜にしていることがある。 それは、カウンセラーのブログを読んでから寝ること。 記事が膨大で1日にほぼ1テーマ更新してくれるそのブログで、わたしはその日に感じた自分の身動きの取れない感じや不具合などのフレーズを、ブログ内で検索して、記事を読んでから眠りにつく。
その日もその調子だった。 粗い研究計画をコンセプトマップ等にしてハンドアウト資料をつくるよう言われ、4年間日本画を描くことで回避していた「ガチな研究」をしなければならない現実に向き合わなければならないことを痛感していた日だった。その指示のあったオンラインミーティングでも、コンセプトマップもハンドアウトも知っているふりをして、そのあともちろんGoogle検索しました。カタカナめ…
けんきゅうね。
研究の仕方、誰のために、どんなふうに。 すごいって言われるのはどんな研究?既存のことばかりでわたしが明かせる新たなことなんてこの世に存在するのか。 知りたいことがあって入ったはずの大学院にもかかわらず(知りたいこと、は実を言うとわたしが知らない美術教育の世界っていう漠然としたものだったんだけれど)、そうして病んだりしながら、なぜかスマホをいじる指はAC(アダルトチルドレン)タイプ診断。
ヒーロータイプ。へえ。
どんなタイプかって、親に認められることで明るい話題を提供できるよう優秀をつとめるタイプの犠牲をする子どもなんですけれど、なにかにピンときた。
わたしが芸術分野にいても美術館や流行りの作家にに興味がもてない理由。 アートは人を癒す!みたいな文言を実感したことがなかった理由。 むしろそれを信じたくなかった理由。
次の漫画のキャラクター、プロットのメモ 「わたしかけるのに こんなにかけるのに なんで他の人の作品をちやほやするようなことしなきゃいけない」
途中でリタイアした、アートセラピーの授業も、わたしはわたしが好きだったから。個人を大事にしてくれるわけじゃない場所で制作なんて表現なんてできるわけなかった。 途中でリタイアした、作家にインタビューして記事を書く授業。わたしはわたしが好きだったから。 美術館もギャラリーも、わたしはわたしが好きだったから。
他の人を好きになったら、今わたしを見てくれている人が他の人を好きになったら、 もうわたしのほうを振り向いてもらえない。 インナーチャイルドは、それを怖がってわたしに美術を学ばせなかったのかもしれない。
気づいたら、癒しは進む。
わたしの研究は、奨学金の為でも社会の為でもない、まさに自分の為にするものだということを、わたしは思い出した。 いつでもかわらない、わたしはわたしを守るために作品を作るし動くし知りたいことを知る。
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natsukio0 · 5 years ago
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漫画のもと#2「人間の権利」
5000字書くの大変だ。小説書きってすごい。漫画にするの大変だから、あと3話くらいでおさまって欲しい
第二話「人間の権利」
  最近、的井風稀は思うのだ。
 クラスの華の一部、槙佳奈子が近々親友になるかもしれない、と。
 「ごめん、わたし間違ってたわ」
 先日、風稀は自分がステージに立つイベントに、初めて同級生を誘った。反省諸々を終えてテントから出たとき、驚いた。風が吹いてもまったく髪型の崩れない佳奈子は、壁に寄り掛かってスマホを眺めていた。そして、まといを見つけざまにそう言ったのだ。謝るような失礼は、風稀がしていなければ、佳奈子もしているはずはなかった。なんでだろう、来てくれたことへの嬉しさが何より感じていることだったので、とりあえずお礼を言うことにした。
「来てくれてありがとう」
「まといちゃんは確かに大人っぽい恰好が似合うんだよ。それは前に服選んで痛いほどわかったんだけど、この歌は、違うよ」
 早口で要領をえない佳奈子の言葉に、風稀自身が汲み切れていない言葉がありそうで焦った。しかし、佳奈子も自分の発言がまとまっていないことの実感はあるようで、一度大きく深呼吸をして、言い直した。
「違うよね! 歌う曲がもっと静かで大人しいかと思ってたから、大人っぽく化粧したんだ、わたし。でも、もっとさ、強いよ。それでいて、人が好きな人だよ。わかんない、さっきの曲がたまたま強かったのかもしれない、けど、わたしは知ってたらもっと人当たりがよさそうな温かめの雰囲気にした」
 それが後悔、すごかった、と言い風稀にまたハグを求めた。もともと慣れていないせいもあり、彼女がスキンシップを求めてくるのがたまたま毎度風稀の心音が早く打っているときなので、いつもなんとなくへっぴり腰になってしまう。
 
 佳奈子の言葉は、基本やりたい放題である。進級してからは、そんな佳奈子が不安なのか、風稀によく構うようになった佳奈子を回収したいのか、クラスが違っても早映と心愛ともよく喋るようになった。
「まさか的井さんが楽器できるなんてね。全然想像もつかなかった」
「でしょ! ギターってもっと派手な人が引いてるイメージだったからさ」
「おい」
 またそういうこと言って、と早映が待ったをかけようとする。風稀は思わず口が開かないようにきゅっと結ぶ。
「だってさあ、楽器やってる人ってもっと自己顕示欲高そうじゃんか」
「的井ちゃんは慎ましく見えるって褒めたいってことであってる?」
「あってるあってる」
「本当かよ」
「自分の世界にはまってるの好きなのに、おんなじくらい一人になりたくない感出してるからさ、常人になりきれない変人みたいで」
 心愛はもはや呆れ顔だ。早映は機嫌を伺うように風稀をちらりとのぞき込んだ。あの日一緒に風稀の歌を聴いたという二人は、よくこうして佳奈子のフォローをする。理系クラスを選んだ二人の周りには、女子が減り男子が増えた。そのためか、女子の中であまり分裂しないクラスの空気感に、風稀は安堵を覚えた。一人にならないよう集まった友人たちとは、どうしても疎遠になりがちだ。風稀にとって、それはあまりに寂しい。
早映の口が謝る形をつくったのと同時に、風稀は我慢できなくなって、とうとう笑い出してしまった。くつくつと笑ってそっぽを向く。早映と心愛はあっけにとられた。
「的井ちゃんが爆笑してるのうける」
「何笑ってんのまとい」
「……あまりにも面白かったので」
 佳奈子と進級してもなお同じクラスだと知ったときは、それはもう喜んだ。クラスの中心となるだろう人間が好意を示してくれていることは、今後一年間の生活の快適度に深く関わる。普段は一緒行動するわけではないけれど、また出席番号前後じゃん! と肩をたたかれたとき、風稀は四月の教室に孤独でないことを実感したのであった。好きだった一年の時の担任でなくなったことくらいで、風稀の今年の春は、珍しく���やかだ。
  あの日以降、佳奈子は頻繁に的井を自宅に呼ぶようになった。ギターも持ってきてね、うち田舎の一軒家だから部屋でもギター弾けるよ、と誘われるのだ。曰く、特別なことができるまといに興味がある、らしいのだ。風稀も佳奈子としかできないやりとりがくすぐったくて、ほいほいついていく。
 佳奈子の部屋は、もので溢れかえっていた。興味がいろんな方向へ行きわたっていて、きょろきょろする目が飽きない。棚の中で雑多な列をなす色とりどりのマニキュアや吊られ得たキーホルダー、天井に貼られた韓国のアイドルのポスター、寄せ書きのされたコルクボード、収納場所が追いついていない量の本のあまりは床に塔を成している。テレビとブルーレイプレーヤーまであり、引きこもるのが楽しそうな部屋だと思った。案の定、好きなものしかない部屋ですから! と誇らしげな佳奈子に、風稀はもやもやした。紹介されたCDや漫画、映画の大半を、風稀は知らなかったからだ。
「なんでギター弾こうって思ったの?」
「えー…なんでだろう。家にギターがあったからかなあ」
「家族が楽器やるタイプの家なんだ!」
「姉の忘れ物だったんだ。上京するときに置いてったみたいで」
「いいな~めっちゃかっこいいじゃんか!」
「……弾いてみる?」
「え、神、いいの」
 そうやって、ギターを教えることもあったし、化粧を教わることもあった。佳奈子は、音楽に詳しい風稀をすごいと言う。佳奈子みたいに、好きで好きで仕方がなくて覚えたってわけじゃないのに。それでもすごいと言う。少し照れくさい。
佳奈子の家族と夕食を共にすることもあった。ずっと三人だから、風稀は槙家に吹く新しい風だと、佳奈子の両親も風稀を可愛がってくれた。
 「今日も夜までお世話になってしまった…」
「いいよいいよ、来てくれるようになって嬉しそうだし、特にママが」
 学校では各々違うクラスメイトと過ごし、週末になると佳奈子の家に誘われる、そんな日々が始まって二ヶ月が経とうとしていた。空気はそろそろ湿気を帯び、駅へと続く道を歩くと、田んぼ一面から蛙の鳴き声が聞こえる。断ったのに、今日も佳奈子は、自転車に乗って送ってくれる。もうすぐ蛍も見られるよ、昔より減っちゃったけど、と言われ、風稀は蛍って夏? と都会人のような発言をして、佳奈子を戸惑わせた。そうじゃなくて、夏もこのまま一緒にいる意思が佳奈子にあることが嬉しくて。それは口に出したら叶わなくなりそうで、怖くて言えなかったけれど。
 佳奈子の中には風稀リスペクト、正しくはものを生み出せる人への尊敬があるみたいだった。それは風稀じゃなくてもいいはずで、知りたいことをすべて吸収しきったあとに佳奈子が離れていくことへの不安と、そこに佳奈子がクラスで目立った人気者である秘訣があるように思う。もの書きなどの創作が好きな人はみな闇を抱えていると、冗談交じりにからかわれることが多いし、実際に風稀もそうだろうなあ、好きに語らせておけばよいか、と考えている節がある。吐き出さなきゃ生きていけない人。弱い人。しかし、佳奈子は違う。風稀や絵を描くクラスメイト、ニッチな文化部に所属する男子にも対等、むしろ敬意を表すところ。そんな思いから、クラスの中心人物の中で、佳奈子がいっそうまぶしく感じていた。
 暗い中では、話したい内容も変わるらしい。恋愛とか、人生とか、哲学とか。恋愛に関しては面白い話題を提供できないと言うと、したいのは噂話じゃないから大丈夫だと言った。安心した。お泊り会の夜みたいな、貴重なひとときなのだと佳奈子は言う。お酒の力を借りているようなものだという佳奈子の発言に、大人だなあと返すと、恋愛ドラマを観過ぎているだけだとにやりと笑った。
「まといはさ、なんで曲作ろうと思ったの? どうやって作るの?」
 今日の質問も、人生観のジャンルだなあ。佳奈子の質問は、風稀が一言では答えられないようなものが多すぎる。とはいえ、自分でも言葉に出して考えたことがないようなそれらを紡ぐことはどきどきするし、全て肯定してくれる佳奈子の安心感が保証されていることは既に知っており、そのたび風稀を調子づかせた。
「すごいじゃんか、弾きながら自分で作った歌も歌って。本当に0からのDIYって感じ? わたしが聴いたのあれしかないけど、難しいんじゃないの?」
「…今度歌詞書いたノート持ってくるね」
「まじ! やったあ」
 嬉しそうに体を揺らした佳奈子は、腕を滑り込ませて腕を組み合うジェスチャーをするが、いかんせん自転車を運転しているのでふらついただけだった。少し間が訪れる。蛙の声。夏の近づく匂い。
「まといは将来何になるの?」
 さっきと同じ、星を見上げて話しかけるような、はきはきとした声。それでも佳奈子はこちらを見ようとしないから、やはりお泊り会モードが効果を発揮しているのだろう。しかし、この質問からは逃げようと試みる。
「佳奈子ちゃんはどうなの」
 風稀も前だけを見て聞き返す。佳奈子は沈黙をつくった。
 逡巡してから、決意したように話し始めた。多分、これは佳奈子の大事なところだ。
「わたし、人生楽しむ自信あるんだよね。今だって、怪我して走れなくなって帰宅部になっても毎日楽しめてる感じするし、好きなものが多いんだ」
 それは、この短期間でも風稀自身が感じていることだった。
「打ち込むものが欲しいっちゃあ欲しいけど、多分わたしはそのとき興味あったことを勉強してそのときなりたいものになって社会に出るよ。まだわからないけど、近くの国立大の中で学部も探す。お金貯めて、推しの応援して、世間でいいって言われるものを消費して。今やってるそれ全部がわたしの幸せだって結構前向きに思ってる、これはガチ」
「そっか。羨ましい」
 風稀にしては珍しく、すぐに本音が口をついていた。失礼じゃなかったか。
「えっまといの欲しいものなんてわたしの中にあるわけ?」
「それは、もちろん、あるよ」
「本当? まといはスタイルいいし、数学のテストいっつも先生にシール貰ってるし、ギター弾けるし、美人だし、自分で何かを生み出せる」
 それを聞いて、風稀はうっかり泣きそうになった。佳奈子に、自身に何が足りないなんて言ってほしくなかった。
 それでも、佳奈子がギターを弾く人だったら、絶対友達になってなかった確信があった。風稀はものすごい嫉妬をしてしまうに違いなかった。作らなくても、弾かなくても、今まで生きてこられた人だけがそう言うのだ。楽器が弾けなくても、歌えなくても、生きていけるくせに。佳奈子が、表現をしないから楽だと感じていた自分がいたことに、風稀は初めて気づいてしまった。
「別に病んでないよ。自分のこと好きなんだけどね、だからまといが素敵だなって話」
 どうしよう。黙った風稀に新たに説明を加えた佳奈子が、たちまち死ぬほど羨ましくなってしまった。それは見て見ぬふりをしていた感情だった。同じ土俵に上がっていないから、嫉妬することはないと思ってたのに。
 風稀がなかなか会話のキャッチボールをしてくれないことにも慣れたのか、少しおどけた様子で佳奈子はこちらを見た。
「わたしも誕生日にはギターを買おうかなあ、まといが教えてくれるし」
「それは困る」
 悪気のない追い打ちだった。心臓が急にどくんと鳴った。こういうときだけ間髪入れずに返事をする自分が心底醜い。風稀が歩みを止めてしまったため、佳奈子の自転車は汚いブレーキ音を出して急停止した。
「え? ごめん、軽率だった?」
「わたしが嫉妬する」
 こんな眩しい人がギターを持つのが、風稀には許せなかった。
 言ってから冷や汗がぶわっと全身の毛穴から出てくるのを感じる。背中に汗が伝った。しかし、予想外の反応が返ってくる。佳奈子がばんばんと背中を叩いてくる。汗をかいた背中とシャツがくっついて嫌な感触がしたが、佳奈子の知るところではない。
「まといは可愛いなあ!」
 豪快に笑う佳奈子の得体が知れなさ過ぎて、風稀は白い顔でぽかんと佳奈子の顔面を見た。
「なになに、なんで化け物でも見たみたいな顔してんの! とらないよ、全然、ギターとらない」
 佳奈子は、風稀がギターに「佳奈子の友達」の座を奪われるとでも思っているのか、ギターケースを奪うように腕を空振りした。
「可愛いところあるじゃん。大丈夫だって、万が一わたしがギター始めても、まといの歌はまといのものだよ」
 そうでしょ? と佳奈子が風稀をのぞき込む。今度こそ、鼻がつんとして、涙がこぼれた。佳奈子がどこまでも優しいせいで、困ってしまう。
「……嫉妬してごめんね」
 そう言ったら、嫉妬するのは人間みんなだよって佳奈子が言った。また涙が出た。友達の前で泣いたのは、物心ついてからは初めてだった。
 佳奈子の羨ましいところたくさんある、本当にたくさんある。途切れとぎれ白状する風稀に、佳奈子は照れながら笑った。本当にギター始めるとなったら絶対教えて、とこんな中でも絶妙な空気の読めない発言をするのに、やっぱり風稀は佳奈子のことが好きだと思って、涙が止まらなくなった。月の綺麗な夜だった。
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natsukio0 · 5 years ago
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漫画のもと♯1「沈んだエンター」
公開しておく。プロットと思ったら小説になった今描きたい漫画の一話目。
第一話「沈んだエンター」
  音量だけは申し分ない、薄っぺらな演奏が部屋を満たしている。メロディこそないが、あまりにも耳慣れた曲であるため、大して鳴らない口笛を吹きながら体を揺らす。おっと、アイラインはずれるといけない。
「例えばさ、そのとき付き合ってる人のことを歌った曲が大ヒットするじゃん。ライブで歌ってほしい曲ナンバーワンになったり、歌番組に出るときの十八番になったりする。でも実は別れてて思い出したくもありません! みたいな関係性にもうなっちゃってたとき、どんな気持ちで歌え��んだろうね?」
 少し間があった後で、目を閉じたままの彼女は小さく笑った。
「……面白いこと言うね」
「あっ、これで最後だから目開けないで。こんなにラブラブなのに我に返る時がさ! 来るんだよ、実際この歌手も浮気されて離婚してんじゃん」
「そうなの?」
 本来の目的以外のために使われているカラオケボックスの個室には、女子高生が二人。テーブルには使いっぱなしの化粧道具がいくつも転がり、それらの装飾部分を天井のミラーボールが機嫌よく照らし、まるで魔法の道具のように見える。化粧を施す佳奈子の眼の端では、頑丈そうな黒い細長い箱が存在感を主張している。
「ごめんね、土曜なのに呼び出して」
「ちょうどお互い課外あったし、気にするなって」
 ちょっとミスったかも。カラオケの個室は外気よりずっと暖かくて、ちょっと暑すぎるくらいで佳奈子のむきだしの膝は喜んだけれど、橙色の照明と肌の上をちらちら通るミラーボールの光の中色を選んでは、太陽光の中で見たときに印象が変わってしまうかもしれない。まとい(・・・)を送り出す直前にトイレの白い照明でも確認しないとならないな、と思う。二人の通う高校の最寄り駅のトイレやフードコートで同じことをしてもよかったのだが、まといがあまりにも大荷物かつ着込んでいたので、なんとなくはばかられたのである。佳奈子は、最近動画で見たのと同じように、ベースの色を載せてから深いワイン色のアイシャドウをぼかし、少しだけモスグリーンを目尻に置いた。派手すぎないアクセントカラーが、まといの猫目を引き立ててくれると信じながら、さりげなく、慎重に。
「……まだ経験したことないからわかんないなあ」
「うん、もう一回言って?」
 独り言のようなその言葉に反応が遅れた。
「佳奈子ちゃんのさっきの。わたしには大事な人がいた経験がないからわからない。けど、その瞬間瞬間の気持ちに正直な表現の方がずっと美しいと思うから」
 脈絡がないようで、しかし先ほどの佳奈子の発言を踏まえた、まといの意見らしかった。
「どういうこと?」
「だってきっと、嫌でしょう。いつまで持つかな~この恋人と、って思いながら作る曲なんてかっこうよくないじゃない。聞き手も恋人も」
 まといは変人だ。
 
               *
  今日がこんなことになっているのは、佳奈子がまといへ話しかけたことがきっかけである。もっとも、とっさに振り返り声をかけてしまうほどの強めの眼力を背後から飛ばしていたまといのせいである、と言い換えたい。修了式を行う体育館へ移動するにも前クラスの着席に時間がかかっているらしく、学年で最もケツ(・・)の一年H組は、長いこと廊下で出席番号順に整列させられていた。もとより苦手な人などいない佳奈子であった��、その日はやや精神が不安定な自分を察知し、イヤホンをして動画を観ることで、人とのつながりを遮断し、この後のクラスでの打ち上げやお別れムードに向けてエネルギーを備蓄していたのであった。
 とはいえ、話しかけられるよりも視線のほうが協力で無視しがたい圧があることを、佳奈子は初めて知った。目算で一五センチほど佳奈子より上背のあるまといが、佳奈子のつむじのさらに奥を上からのぞき込もうとすれば、まず影になる。無礼にならないよう配慮しているのか、見たり見なかったり、やっぱり気になるのか見たり…とかかる影がゆらゆらと揺れればそちらの方が気になるものである。イヤホンを外し、やや怪訝な気持ちで振り向くと、出席番号が一つ後ろのまといがピクリと肩を揺らした。
「まといちゃん、どうかした?」
 おいおい佳奈子を気にしていたのはそちらでしょう、視線を泳がせて言葉を発しないまといを佳奈子はじっと待ってみた。そしておもむろに発した言葉。
「佳奈子ちゃん、お化粧できる……?」
                 *
  最後にかかったのは、長いこと人気曲ランキング上位のアニメソングだ。サビ前の激しいベース音が心地いいが、曲の盛り上がりにかき消されないように声を張る。
「まといちゃんさあ、正直こんな綺麗にして行くものじゃなくない? 老人ホームでしょ」
「いやいや。きっと喜んでくれるよ~、やっぱり非日常を感じられる方が気分も晴れるんじゃないかなあ」
 どうやらまといは、ときどきボランティアでギター演奏を披露しているらしく、それは一年間出席番号が前後である仲だったにも関わらずずっと知らなかったことだった。まといと仲のいいクラスの子がそのことを知っているのかも定かではない。クラスでも、背筋の伸びた長身というだけで存在感はあった。ギターも似合うだろうなあと思う。クラスに中学からの友達が多かったのもあり、出席番号をきっかけに仲のいい子をつくらなかった佳奈子は、それが少々悔やまれるなあと思った。
 数日前に佳奈子に化粧を頼んだまといが、いざ今日二人きりになると佳奈子より気まずそうにするものだからと、始めにBGMとしてデンモクの月間ランキングから適当に入れた。その五曲が流れ終わるのと同時に、濃い目に紅を引き、まといのメイクアップは無事完了した。
「できたよ。うわっ、我ながらいいんじゃない。まといちゃんって化粧映えする顔してるもんねえ。普段の自分のメイクより三倍くらいやりがいを感じましたね…。一応、まといちゃんがここ出るとき変じゃないかトイレで確認させて」
 ほら、と手鏡を手渡すとこちらに向かって、まといがわかりやすく笑顔になる。佳奈子は息をのんだ。人を敬遠しているような普段の釣り目が垂れて、敵意をまるで感じさせないほどの柔らかく笑んだ。じっと見つめたまま動かず、佳奈子の耳には液晶の中でインタビューされるアーティストの声が徐々に聞こえてきた。まといほどじゃないけれど、佳奈子も少しのあいだ見惚れていたようだ。まといは唇を震わせて、目がうるんで、えっ、泣いちゃうの? 
「すごい…きれい。生まれ変わったみたい。ありがとう」
 そうつぶやいたきりいまだ自分の顔を見て恍惚とするまといが現実へ戻って来ないので、佳奈子はナルシストの語源となる神話なんかを思い出していた。自分の美しさに見惚れてもっと自分の映る川だか海だかの水面に近づこうと飛び込み死んでしまうナルキッソス。こんなに美しかったら、自分の映る水の中に飛び込んでしまうのも仕方ないよなあなどとぼんやり考えた。まといはついぞ泣かなかったけれど、その喜びように、じわじわと達成感が押し寄せてきて、まといに正面から抱き着いた。ひぃと引き笑いの途中のような声を上げ、まといが体を強張らせる。どうやら現実に戻ってきたらしい。よかった。佳奈子はさらに、まといにハイタッチを求める。
「そんなに喜んでもらえて光栄だなあ。わたし、メイクアップアーティストになるしかないなこれは! 素材がいいって最高だな……こちらこそ、カラオケ代払ってもらっちゃうし」
 まといのここを発つ時間が迫るので、やりっぱなし状態の化粧品をポーチに戻す。
「佳奈子ちゃんはこのあともヒトカラしてくよね」
 うんと頷くと、まといは学生二人・休日二時間分の料金を伝票の上に載せた。学生の分際でお金でのお礼はいやらしいぞ、と思いながらも対価なのでときかなかった。フワフワしているように見えて、そういうところはしっかりしているんだなあ、とやや失礼なことを思う。春の近づきを感じさせる若草色のハイネックリブニットとスキニージーンズは細身な体型を引き出しているし、佳奈子の淡いグレーのロングカーディガンは動きやすく、まといの演奏を邪魔しないだろう。残念なことに、長身のまといが着るとそれは膝上そこそこの丈になってしまったが。袖もやや短めに見えるが、不自然なほどではない。そもそもそれまでまともな私腹を持っていなかったらしいまといは、そんなことを一ミリも考えている様子はなかった。
「あ、じゃあ、また明日ね! いやその前に明日も課外あるよね?」
 本当に言いたいことを口に出すか悩みながらも、佳奈子は別れを告げた。蛍光灯下での見え方の確認がてらカラオケ店の出口まで見送ると、ギターケースを下げたまといが振り向いた。
「行ってきます」
 まといは変人だ。そして、まといは美しい。
 
 「本当に言いたいこと」について、解決するのはすぐ翌日だった。すでに数人が教室にいるのに誰も電気をつけようとしないものだから、誰もつけないのかよ怖いなあ、ありがとう佳奈子様、などと軽口を応酬しながらボタンに近づくと、背後にたった今登校してきたまといがいた。思わずのけぞり、距離をとる。他の人の視線も痛い。自習を邪魔してごめん。
「まといちゃんせめて近づいてくるときに声かけて、びっくりするから!」
「おはよう」
「え、無視」
 昨日二人でハグしたことも忘れたような距離感がなんとなく悲しいが、無言のまといが差し出す紙袋をのぞくと、貸していたカーディガンと一緒に、チラシが入っていた。黄色の蛍光ペンで、一か所だけ線が引いてある。
「これ何のチラシ?」
「服まで選んでくれて、すごいいっぱい声かけられた、から」
「それはわたしも楽しかったしいいよ」
 ワンターンの会話では質問へ回答は貰えないらしい。仕方ないのでまといのペースに乗ることにする。
「来週の宣伝。お礼には足りないけど……合唱サークルの伴奏したあとで歌う時間貰えたから」
 佳奈子は目を見開いた。頬の血色が良くなるのがわかる。
「本当⁉ わたし行っていいの」
「いいよ。でも人にはあまり言わないでね」
 わたしもどんな歌を歌うのか興味があったの、とニヤニヤが止まらないまままといの手を握り締めると、人に言わないでって言ったんだけど、聞いてた? と訊かれるものだから、佳奈子はそれまといちゃんが言うの? 返した。昨日はカラオケに行ったにもかかわらずまといの歌声がどんなものか聴けなかったから、好奇心があったのだ。ギターを持っているというだけで、化粧をしているだけでさらに見栄えするまとい。どんなものでもいいから、聴いてみたかった。嬉しさの余り抱こうとしたまといの肩は高すぎて届かず、まといの膝がかくんと折らせることになった。まきかなこぉ、とにぎやかな集団の気配がしたので、「楽しみにしてる」と一言残し、佳奈子はまといのもとを去った。その集団に向けて、佳奈子はフルネームを呼び返した。
   人の賑わいを見ているとわくわくしてしまう。今日だって、近隣の他県からもそこそこ集まるマラソン大会の裏側で、様々なパフォーマンスやら出店やらで、子どもから老人まで楽しそうな声が聞こえてくる。肌寒さはあるけれど、春始まりの空は大変に澄んでいて気持ちがいい。マラソン日和だ。肺にその冷たい空気をいっぱい吸い込む。
 段の高さが低く幅の広い階段は屋外ステージのほうを向いており、十時のおやつかマラソン完走後のご褒美か、腰を下ろしてほおばる人の数は二クラス分ほどいそうだ。結構大きい舞台じゃないか、と思いながらまといの出番を待機していると、聞き覚えのあるゲラゲラ笑う声が聞こえた。振り向くと、指をさされている。
「まきかなこじゃん、何してんの」
「あらおはよ! 何って出待ちよ。早映と心愛はなんでいるの」
「早映が昨日うち泊まってたから、家からここに遅い朝ごはん食べにきた」
「そういえば実家この辺だっけね」
「それにしても佳奈子、めちゃくちゃ楽しんでるじゃん」
「そりゃ人生楽しむ天才だからね、わたしは」
 防寒対策にレジャーシート、みたらし団子とのり団子、片手には甘酒。我が子の発表を待つ父兄にも勝るほどに準備万端、今日を楽しむ準備はばっちりである。楽しんでいるのは、もちろん佳奈子も例外ではないのであった。
 今日はまといに化粧を断られてしまった。今日のまといの役割は合唱隊の伴奏がメインなので、目立ちすぎず、いつも通りでいいらしい。
「で、佳奈子はなに目当��?」
 チラシを確認する。
「えっとね、カンレキーズの合唱……?」
「渋いな」
「身内出るのか���
「ネーミングセンスがない団体だな」
 好き放題言われているのを流しながら、まといに言われたことを思い出す。人には言わないようにと念を押されたが、掲載されているのは合唱サークル名のみだ。まといの名前はなかったので、ばらしても問題はないということにしておこう。
「あっ、きたきた!」
 幼稚園児たちのダンス発表が終わり、次のステージには平均年齢のぐんと上がり、おばさまとおじさまが十人ほどだ。そして間隔をあけて後に続くのはまぎれもなく、まといだ。ギターを抱えている。
 ――カンレキーズです! よろしくお願いします。毎年このステージには上がらせてもらってるんですが、今年も楽しみにしてきました――
 はらはらするところの一切ない貫禄のあるMCの中、まといは用意されたパイプ椅子に静かに座った。大人たちと同じ白いブラウスに、浅葱色のギャザースカートを履いたまといは、自分の存在感を大人たちと違うところに移そうとしているように見えた。ブラウスの下は各自の私物なのか、派手な大判の花柄のスカートや、明度の高いパンツが多く、めいめいが目立つことを楽しんでいるふうだ。
 ――今回披露するのはジブリメドレーです。ギターの音に乗せて、ぜひお楽しみください――
 ふいにスポットを当てられたまといは、わずかにびくっとしたようだったが、指揮者に合わせて優しく弦をなぜるように弾き始めた。まといはギターが上手かった。なるほどメンバーはなかなかのベテランらしい、ぴたりと重なり合うハーモニーに、一方まといも、
それを邪魔しないよう徹底した細やかで穏やかな演奏だった。
 箒やお面などの小道具、軽やかなステップも最後までそろったひたすらに楽しい時間に、観客から放たれた拍手は盛大なものだった。
「すっごいねえ……」
 ため息とともにつかれた佳奈子の言葉に、早映と心愛は「ガチ恋みたいだね」と絡もうとしたが、やめた。佳奈子ももれなく心を動かされ、放心状態だった。すごい。彼女は生み出せる人間だ。自らが生み出したもので人を幸せにできる人間だ。まといは部活にも入っていなかったから、普段どんなことをして過ごしているのか想像がつかなかったし、特に想像してもこなかった。佳奈子は自分が一番輝いているという自負が揺るがない、幸福な人間でもあった。世界が広がるような気持ちだった。
 感動はまといの言葉を忘れかけるほどで、そろそろ行こうか、このあと遊ぼうと佳奈子の腕を引き立たせようとする二人の友人に反応しようとするが、引っかかるものがある。まといはなんて言ってたっけ。
 ――盛大な拍手、ありがとうございます。最後に、今回伴奏をしてくれたまといちゃんにバトンタッチして、終わろうと思います――
「そうじゃん! 待って、わたしこれ最後まで聴かなきゃ」
――このサークルの平均年齢をがくっと下げてくれているのが、まといちゃんですからね。いつも素敵な伴奏をしてくれるんですが、今日は彼女の作った曲を皆さんにも聴いていただけたらと思います――
 慌ててもといた場所にしゃがみ直した。ステージに一人にされるまとい。あの変人は大丈夫か。佳奈子の心配をよそに、まといは安定した声であいさつをした。
「このような機会を貰えて嬉しいです。よろしくお願いします」
 今日はポニーテールだった。毛束が丸い頭をするりと滑って前にくるほど、深々と礼をして椅子に腰かける。
「あれ、うちのクラスの的井さんじゃない?」
「えっまじか、ギター弾くんだ」
 早映と心愛の気づきに構うはずもなく、まといは息を吸い込んだ。佳奈子は手に汗を握った。平坦で温かみの残った声だった。
「沈んだエンター」
  喝采の中で、佳奈子は誰よりも拍手した。
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natsukio0 · 5 years ago
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一番いい賞を貰った芸術から遠い人の心うち
連絡を受けたのは、ご褒美として友人とカラオケに行っていたときだった。寒さで硬くなっているスニーカーを片足に引っ掛けて、わたしは電話で教授に祝いを告げられた。
びっくりした。努力して頑張って二番手で悪くないよね、芸術真剣にやってる人がとるもんだ、と思っていたし今もそう思っているが、わたしなんかの人生や作品が遠くにある一番を持って帰ってきてくれるなんてことがあるのかと思った。
「ハイキュー!!」の登場人物の北を思い出した。いくら過程が大事としていても、結果は他者からの大きな肯定で、嬉しくないわけがなかった。
厚塗りして、指でなじませ、盛った部分に筆で描けなくなったからコピックと色鉛筆を使う。大量の膠じみも割れも発生してきており、絵具を重ねまくって、作品状態は悪い。こんなの超大切に収蔵してくれないとすぐ劣化すること間違いなしだ。よろしく頼みたい。道具と作品と息の合った描き方なんてできない。それをわたしは、とても未熟であるように感じていた。
制作につまって、提出日前夜(つまり受賞前日)に作品集用説明文を書いてみた。それまでなんの言語化もしていなかったのだから笑える。テーマも意味もないものだって、こうして評価されてしまうことがある。芸術とはなんだ。
1月は、自分の中の偏見で優劣づけしている事柄が明確になる月だった。
別の専攻の人たちの方が、芸術の真理に関心がある、優。
テーマを持たない作品なんて、劣。
技術を持たない植物画、劣。
そんな作品、評価されるのはおかしい、と自分で張る防御線のなんと夥しかったことか!
しかし、わたしの過去はこの受賞によって優しいものになるような気がした。浪人した自分をコンプレックスに思う自分が、浪人したことをこうしてじわじわと誇れる日がくるのかと思った。
ありがとう技術。ありがとう環境。ここ(大学)しか知らなかったら、わたしはまだお山の大将だった。名誉でも技術でも、優劣をつけたがらない人間の方が平和で幸福だと分かっていても、わたしは負��ず嫌いで、4年間外ばかり見ていた。浪人時代に恐れ多さと恥ずかしさに距離を置いていた外の全員には、勝てっこなかった。勝負しようと比べてみては負けっぱなしだ。
血の気が多く、不幸そうでもよかった。どんなに絵の上手い人が外にいるか、わたしはもう知っているから、高校生の時の自分ではないのだ。
こうして評価を受け入れ喜びながらも、ちゃんと地に足がついている。よかった、今のわたしで、過去のあるわたしでよかった。
「こういうのをきっかけにちょっとずつ自分を褒められるようになるといいね」賞がとりたくて逃した先輩が声をかけてくれるのが神的。
「あのアドバイスが余計だったんじゃと不安だった」と喜んでくれた憧れの絵を描く先輩に報告できたのが嬉しい。
わたしは芸術が何か知らないし、興味もあまりなく美しいものはただ見たいという欲を持ち、テーマや伝えたいことも文字にする時がこなきゃ無い。コンセプトがあって作品と向き合うことが始まるフォローしている予備校時代のすごい美大の人たちは、これからもずっと、「優」だ。
しかし、わたしの創作の在り方はいま、顕在化した。
テーマも意味も、気付いていなかっただけで、ずっと前からあったのかもしれない。
完成後に意味を加えたタイトルと作品紹介で、この文章を結ぼうと思う。
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「夜を越えろ」f150
本作品は、祖母の花壇に生い茂るサザンカを描いたものである。
わたしは自分の作品を見せたい人を想って描き始めるため、制作中は対象や画面に「ここにいるわたしを見ていないじゃないか」と睨まれているようで苦しい。それでも、愛しい人ありきのわたしの創作はいつかこうして朝を迎える。
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natsukio0 · 6 years ago
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人の意見をきくのをやめる話
昨日某ツイートで「寝ても無理なら書け」とあったので素直に従ってみることにする。 人に読ませるほどのもんじゃないと思いますが!どうしようもないので久しぶりに掃き溜めに使ってみることにした。
今、やりたいことがあいまいになってきている。増えた?消えた?よくわからない。 多分、アーティストになるとか公務員になるとか、小さい頃から名前を知っている職業志望かつ意志がぶれない人間でない限り、働いてみなきゃやりたいことなんてわからないかもしれない。働いてもやりたいことが見つからないかもしれない。
けど、なんだか最近、ずっとあると思っていた教育への関心が薄まってきた。いや、多分まだあるんだけど、(精神的に)きつい試験たちを超えて、勢いで教育新聞を解約したら、どうにもすっきりしてしまった。 それだのに、大学院への進学は決まっていて、それも教育研究科(来年名称は変わるが)。 今まではどうしても行きたい進路を頑固につかんで離さなかったわたしなので、今回、進学とか未来が不安だ。 もっとも、入学当時は高校も今いる専攻も、なじめなかったりギャップに苦しんだりで楽しくはなかったので、期待しないくらいがいいのかも~なんて書いてたら少し思った。すごいね。
道が見えないと不安になる。 確実に最適解を見つけたい観念みたいなのがあるんだろうな~
今こそ超恵まれてるなあと思えているわけだけど、最適解!と思って入った大学の現実もところがどっこいみたいな感じだったのにね。 教職の道も、これだ!と思って進んだけど考えて選んだものなので、順調にステップが進んでいくたびに苦しくなったのかな。
なんて思って、確実に足場を固めていきたい自分が嫌になってきた雨の日です。
さらに気づいたこと、「臆病な割に作品を作る中では自在に動ける!!!」 なんとまあびっくり、芸術とは何かなんて考えたくないので好きに描いてきたおちこぼれ(?)美大生ですが、作品内ではとりあえず動くことが最善であることを感覚が知っている。学びにおいて、大学四年間の最大の収穫かもしれない。 自分にとって、画面の中では大胆に仕事をすることが、あとで大きな魅力につながることを知っている。
不安定な部分と大胆な部分がある――わたしにそう言ってくれた人がいるけど、それは作品を描いてきたからなのかしら。 作品だけじゃなくて、もともと大胆になれる部分も、わたしにあったらいいけど。
前置きが長い。
ふと寝る前にした思考に押しつぶされて、なぜか昨夜眠れなかった。 大学にも行けない。どうしようもなくなって、今日、さらに人のもとで話をした。そこで言われたことが、「人の意見をきくのをやめること」だった。
思いの自覚だけで、そこからどう動けばいいかいろんな人に助言を求めていたわたしだったので、「それらはまだ全部起きてないことだよね~」と一蹴された。 「あなたは自信がないと誰かに判断や責任をゆだねに行くことがある」と彼女はわたしを突き放した。 悲しさはなかった。心のどこかで、わたしも「そう」したいと思っていた。
こんなに根本裕幸さんを信仰してきたのに(笑)、全然実践できてなかったなーと思った。 (別に彼のことを知ってもらわなくていいんですけど、「自身の問題はすべて自作自演」とか「感情を第一に優先しないとあとでつらくなる」とか「ちゃんと今を見てる?それ妄想じゃないの?」とかをブログなどでゆるく唱えているカウンセラーさんです。)
とりあえず、軸がぶれている中で人に助言を求めて楽になろうとすることは、行動ではなかったらしい。 わたしの中では、人を頼るフットワークの軽さが売りだったから。しかし、妄想に付き合わせるのは行動ではないようだった。 彼女は、「あなたは『待て』が苦手な人でもあるよね」と笑った。急かし気味に始まった恋人との関係を思い出してわたしも笑った。
「普通の道を歩ま(め)なそう」「石橋をたたきすぎる」――なぜか記憶から消えない他人の言葉、どれもあってるかもしれない、けど、わたしにそれしかないわけではないかもしれないし
やっぱりこうして今も、行動せずに頭で考えていることも、文字にして整理したいことも、わたしには行動してるってことなんだわ。 内省大好きなので仕方ないか。
好きなことをすること、デートすること、ただ人と他愛もない話をしながらご飯を食べること、それらを進路未定の23女が奨学金の力を使いながらすること、全部親に申し訳ないと思ってたけど、それも行動のバリエーションと思えるようになったらいいですね。 わたしは「待て」の練習に、卒論に集中ことにするかね。
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natsukio0 · 6 years ago
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わたしを救ったもの
【好きだ!!展ありがとうございました、と近況とか】
好きだ!!展無事終了いたしました。
5日間と短い間でしたが、会場にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。
以下、facebookと同文です。
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〇近況です
わたしの役割について、自分の社会での役割(できること・やりたいこと)は、「わたしのような子どもを支えることだ」と気づき、そっちらへん…つまり、教育の方向に進路をすすめることを決めました。
実は浪人時の強いて選んだ併願学部が芸術(日本画)のほかに教育(美術)、キャリアデザインだったのですが、今では芸術以外の二つに興味が…(笑)予知していたのか外れたのか。面白いなー
そもそも美術教育ではなく、わたしは表現の教育に興味があるのだと、3年になって気づきました。
「自分を救ってくれたものに憧れる」
暗殺教室で出てきたそんな感じの言葉、すげー的を得てる!と大きく共感したんですが、
わたしの場合は先生と表現でした。
・先生について
わたしは、1年半ほど心理カウンセリングを受けています。
恥ずかしくも問題だとも思っていないので、親戚もいるfacebookでいうのはどうかと思いながらも書いています。実際に、仲がよくなるとすぐ人にカミングアウトするし(笑) 
わたしの場合、性格が優しすぎて、お人好しすぎて、家族の中でいちばん立場が弱く、「ちょっとした歪み」があればそれを一身に受けてきました。
(注)そんな自分の不安定さが、マウントや悪口など、よくない態度を善しとしていた思春��。いろいろ懺悔したいこともあります、こんなことを書いても、聖人ではないです。愛が欲しかったんです。あの頃はご迷惑をおかけしました。
いい子をしなければいけなかった幼少期のガタが大学生になってきまして(高校時も保健室行ったりはしてたんですが)、ここ2年弱の間、しっかり向き合いました。今も、大好きなカウンセラーとお別れする心の準備をしながら、楽しみに相談室へ通っています。
話が逸れました。
そんなしょっぱい時期、長女で甘えられない中で甘えさせてくれた存在が先生でした。そこでも好かれるよういい子ちゃんになる努力もしていたのだろうけれど、幸運なことに、その分、わたしには心から大好きな先生がたくさんいるんです。
描く漫画に「先生」が温かい存在として、よく登場するのもその影響。冷たい子どもの世界に、わたしもそんな影響を与えられる大人になりたいと思います。
また、わたしがこれらを自己開示することによって、誰かから見たカウンセリング(≒他者に自己開示すること、人を頼ること)が身近なものであればいいと思っています。わたしは人との壁があると思われがちですが―まあ実際にはそうなんですが、思うところがあれば、ぜひどなたでもお話聞かせてください。解決はできないけれど、わたしは苦しむ人の話全てを笑わずに聴くことができます。
おかげで今は、素直に人に怒ったり、やな誘いに行かなかったり、付き合う人を選んだりできるようになりました。スーパーハッピー!!!
・表現について
わたしは最近漫画ばかり描いているのですが、作家デビューしたいとか、そういうのではなく、自分の前述したようなことを昇華させるために、ナラティブ―自分の経験を再構築し物語にすることで、描いています。この過程は、日本画で行うのは自分には無理でした。だから漫画を描いています。
ネーム(話作り)をしていると、苦痛も感謝も涙も、どっと溢れます。苦しい作業です。
しかし、物語として生み出せたこと、それを人に読んでもらい記憶を共有してもらうこと。これによって「表現はメンヘラ(まあ昔の自分)を救うか?」という、ずっと検証したかったことが身をもって体験できました。わたしは下手だろうと、昔の自分を助けるために、自分のために優しい漫画を飽きるまで描くつもりです。
好きだ!!展では、大好きなnatunatunaさんに絵を描いてもらいました。
そのときこれらを話せたこと、「2年前より顔が明るくなったね」と言われたこと、そんな話を聴いてもらいながら描いてもらった絵がとても素敵だったこと、とても幸せ者だなあと感じたので、久しぶりにfacebookに投稿したくなりました。
春休みは法律や条約の勉強を少々します。わたしは優しすぎてどうせ人になめられるので、知っていて子どもや自分を守れる知識があれば、少しでもつけておこうと考えて。
わたしは、そんな感じで今年も学びを続けます。教育や美術、心理学などまだそんなに語れないぺーぺーですが、このようなことを考えています。
いずれは、教科を超えた表現教育で、子どもの安心を守る大人になります。予定。
わたしに興味がわいたそこの人、ぜひわたしとお話してください!!
〇最後に告知(DMできたらまた宣伝します)
日本画 一人展
「わたしはえがうまくないから」
3月25日(月)~29(金)10:00-18:30
筑波大学ティータスギャラリーにて
個展の名前通り、わたしは絵がうまくありません。浪人時代に有名美術予備校で名前を知った人たちの作品を展覧会で見るたび、自分で作品を出すのが恥ずかしくなります。芸術系に進んだら展示をするのが義務だと思っていて苦しかった。多くのものの芸術的価値が、さっぱりわかりません!
それでも、わたしが実技で大学に入ろうと努力したことは、「表現」をできる人になるため踏むべきプロセスだったなあと感謝するとともに、本気で3年次の全課題をやってみたら絵や気持ちにどんな変化があるのかという実験です。
見届けてくれたら幸いです。
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natsukio0 · 6 years ago
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子どもを思い通りに動かしたくなったら読み返したい本
廣瀬久子さん、「心の居場所になれたら」。
学童保育エッセイ漫画です。お茶の時間にらくーに読んでたら止まらなくなった本。
  あたたかかった。楽しいけど、綺麗ごとはなくて、論理的になんてしつけられない子どもたちとのことが描かれています。わたしたちはつい、困ったときの対処法をマニュアルで求めてしまう。そんな本がいっぱいあるし、なんでも調べられる時代だし…。
でも、本当はそんなものはなく、ひとりひとりの子どもと向き合うのみ。むしろ、解決方法がなくても「ちゃこ先生」みたいに大事にすることができたら、それは問題ですらなくなる―そもそもそれって問題なの?なんで大事にする必要があるの?問題として扱うから問題になるんじゃないの?という議論がされている不登校についてもぼんやり思い出した(ちなみにわたしも不登校については問題じゃない、学校は利用できる成長手段の一つだと考えています)。
  ちゃこ先生みたいな先生のいる学童、お世話になってみたかったなあ。
子どもを思い通りに動かしたくなったら読み返したい本。その思考が、間違っていると、何度も思い出せるから。
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natsukio0 · 6 years ago
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本を読む理由、本を書く理由
長田弘さんの「なつかしい時間」
詩人である作者のエッセイ集。
  わたしの漫画「こちら、あたためました」を買ってくれた本の好きな言葉を大切に扱う先輩に、勧められた本。なつきちゃんも言葉を大切にするなあと思って、この本読んでほしくなった。読まなかったら売っていいからと、手元にあった本をくれたものの1冊。
  普段本を読まないわたしは、最初、作者は難しい本をよく知っている人だなあと思った。そして、今失われてしまった言葉に何度も言及する人。わたしは昔を知らないから、今に何が足りてないか、それを本当に不足ととらえていいのか、まだわからないことが多かった。それでも、作者のつける見出しのことばが美しくて、
読書の苦手な自分にも、広く読書を定義してくれた。本を読む習慣を指す読書。さっぱりわからなくても、背伸びをしてする読書。わからぬ。それでも気持ちがいい、と思えればそれでいい読書。
「本に親しむ習慣」の話を読み返すために覚えておく。読了後、思わず恋人にわたし死んだら大きな木になりたい…と言って戸惑わせた「樹が語ること」。
メモ:芥川龍之介の蜜柑を読んでみたい(亡くなる前の奥さんが面白いと言った本)
  この本をくれた先輩へ。わたしは変わらず、物語を読むのが苦手です。本や作者を信頼できていないと、時間を無駄にしてしまうような気がするから。なかなか信頼ができない。でも、漫画や絵なら、衝動的に描きたくなることがあります。だから、書く理由があることはわかります。本は誰のために何のために書くのでしょう。書く人のことをもっと知ってみたいです。
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natsukio0 · 7 years ago
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漫画読了後に読むもの~キャラクター編~
創作漫画「こちら、あたためました」ネタバレです。
  こちらは偏愛な感じでゆるっと書きます。そのため、1.5次創作みたいな感じに…物語の今後や意図したことなど、正確なものでないので、読んでくれた方は独自の解釈で楽しんでくれることを推奨しています!
  ・表紙について
作中から数年後のキャラクターたちというイメージで描きました。
  ・舞台の高校について
進学校ではない高校に挑戦してみたかった。が、もうちょっとサブカルっぽくて米津玄師で育った感じのおしゃれな高校生を後景に描けばよかったです…もっと勉強じゃないもののために生きられる子は華やかでしょ…作者の人物像が透けるよ……
    ・梨本かなで(高1→高3)
本作では冴えた女の子を描かないつもりだったので(結局園子は優遇されたが)、野暮ったい、そばかすの浮いた感じの…という発想から果物の梨が出てきて梨本に。単純!
#4にて見ていたことを知られちゃうのに本能のまま園子に飲み物あげちゃったり、天邪鬼だったり。「梨本のおかげで先生になれた」という真白の意図することを、実はしっかり理解していて、卒業の日には失恋に泣いてしまったり(#5)。
ちょっとずれてても、賢くて、不器用で、でも本心に素直で、すごくかわいい女の子です。表紙は、ずっとこれからも創作を続けてほしいなという思いで描きました。
  ・漆原園子(高1→高3)
本名がごつい(ごつい)。うるしばらそのこ…。
苗字は考えてたときに偶然見ていたニュースのキャスターから。名前はそのちゃんって呼び方が気に入って、知り合いのニックネーム(園山さん)から拝借。
本当は誰より女の子らしくかわいい、裏でも苦労しないでいいよねって言われるような容姿をして、だからこそ、人間不信で苦しいなんて誰にも言えない。
おっぱいと低身長、そして童顔。楽しんでいただけましたか、と聞きたいけれどあまりうまく描けなかったのでしんどいな。
本作では誰かの恋がかなう場面がなかったのですが、そのちゃんには次の恋で笑っていてほしい思いを込めてデート前風な表紙にしました。
  ・黒部月(高1→高3)
某女子バレー選手の「黒」を苗字にいただいた気が…?スポーツ少女、姉御肌の月(ルナ)ちゃんです。名前も某水泳選手のオマージュなのか…?かっこいい女性は知らないうちに、こんな文化系にも影響を与えているよう。
どうあがいても客観的に見て人望に厚く、恵まれているルナ。部活ではエース、お菓子作りが好き、結局前向きで、話したこともないようなクラスメイトにも熱くて、それを忘れてしまう(!)ような逆に義理固そうじゃない面も。
#2#4いずれでもいいところを見せていて、なんなんだろうこの子は、と思っています。作者から一番遠い存在かもしれません。
もっと自信持ってほしいな、いや彼女のことだからどうせ持っていけるでしょう、表紙の彼女の部屋にも仲間からの贈り物がいっぱいある。
  ・小河原あさみ(21→31→33?)
名前は正真正銘、水川あさみさんから。ストレートロングのイメージがあったので。こがわらです。
まだ作者にはなれない「恋人がいなくても安定している女性像」であってほしくて、#1#3を描きましたが、#3に愛着わきすぎて正直倉橋と結婚してほしくなった……
スタイルがよく踏まれたいタイプの美人(作者談)なのに、彼女の持つ自身のイメージは
お嬢様で世間知らず、そして女性性への嫌悪を感じている。
全然強いのに、弱い存在であることを強いられた。そんな呪いを解くのは、案外ふとした出会いかもしれない。お高い服を検索しては着せていました。
10月31日、彼女の誕生日花は「姫リンゴ」。樹は強く寒さに強く育てやすい、でも、若いうちはあまり剪定せずしっかりとした骨組みを作ったほうがいい花です。花言葉は「選ばれた恋」。
個人的には真白先生じゃ頼りなくないか~!と思ってますが、陽だまりのそばで彼女が生き生きしていられるならそれでもいいです。はたして、二人に恋は芽生えているのか。
  ・倉橋(21)
2008年(交際開始当初)、KYが流行語になった時代のお話。ミステリアス男というか、変人というか……。チャラ男に見えたら力不足です。でも、人にどう思われようが気にしない(か、本当にもともと浮いているのか)人格は心に一匹飼っておきたいものですね。
  ・真白貴陽(26→28)
変わった名字の多い本作で、最も人口の少ない苗字らしいですよ。ましろせんせい、の響きがよくて検索かけたら「真白」が存在すると聞いて。名前は知り合いの陽「あき」読みから、たかあきとしました。
美術を好みながらも芸術をせず、子どもに安心を与える大人でありたい、作者の理想の教師像を具現化しました。よわっちくなっちゃったけれど、わたしより先に「美術室・居場所化計画」を遂行してくれるでしょう…
先生二人の恋にワンチャンあったかは全くわたしの知る由ではないのですが、あさみ先生の好きな(大切な)本に「恋人にしたい」ってお前……恋愛がうまくないのにまっすぐな奴らばかりで困った。みんな最高だな…!
    以上になります。
  今回は自分と似ているキャラのみの出演だったので、すべてわたしの中に飼っている人間たちで構成されていました。そんなみんなを温め終わったために、無事作品として見せられるものになりました。
  描き終えて、「いざ伝えたいことができたときのために、画力をもっと上げておけばよかった」というのが正直なところです。大学で技術より先に教育の魅力に取りつかれてしまったのでな…作品制作中しか絵を描いていなかったのです。
もっと真白先生とルナの区別をつくようにしたかったし、あさみ先生はもっと美人にしたかったし、キャラ固有のフォルムの魅力みたいなものを…出せたらよかった……
物語の歯車をいい感じにすることは得意分野なのですが、次は絵ももっと精進します。し、いつか正反対のキャラクターにも挑戦したいです。
  ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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natsukio0 · 7 years ago
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漫画読了後に読むもの~お話編(後)~
創作漫画「こちら、あたためました」ネタバレです。
  #4
ただの復讐の話。でも、割とあるある話だと思っています。「え、忘れちゃった覚えてないよ」な小中学校時代でのふとした傷によって、大人の今でも人との距離感に悩んでいる方って体感としては少なくないと思うんですが、どうなんでしょう。
お行儀悪く描きたかった。だってみんな悪くないんだもの。
  #5
こちらも#3同様、真白先生のことが気になって肉付けした話。そして、芸術系学部の作者が「わたしが追求したいことは芸術じゃない」と気付いたとき、「何のために絵を描くのか?」を考えた話。
うだうだ考えてすぐ、エッセイ漫画「わたしの~」を描きたいと行動に移したから、「こちら~」のほうでも当初から伝えたかったことではあるのかもしれないです。
実は本作で最もミステリアスな人間(!?)真白先生のことを、梨本と一緒に考えます。唯一真白先生だけルーツが明かされないのは、「優しい人には、優しい理由がある」ことを伝えるための作風でした。
さらに言えば、最初の予定では間違えて梨本が告白しちゃってぎゃー!という明るいオチだったのですが、「万人に同じ対応をできないならば特例で甘やかすことはしない」「依存されるほど近づきすぎてはいけない」教師や臨床心理士という仕事を学ぶにつれ、近年頻出の先生×生徒の恋愛漫画へのアンチテーゼになりました。#1でも真白先生はちゃんとそれをわかっているのが偉い。彼はきっと院生時代に、学校心理士資格を修得していると思います。
    以上が、裏話お話編でした。次回、キャラクター(への愛)編に移ります。
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natsukio0 · 7 years ago
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漫画読了後に読むもの~お話編(前)~
創作漫画「こちら、あたためました」ネタバレです。
購入いただいた方、感想くれた方、本当にありがとうございました。近日中にBOOTHでオンラインに出せたらいいなあと思います。
  裏話やるよ~と言ってもう販売から3週間がたってしまいました。やります。あらすじ紹介もせずがっつり真意みたいなところを書いているので、読む可能性のある方は、一読してからの閲覧を推奨します。
  まずは、私情から描かせてください。
この漫画は8月中旬から描き始めたものです。定期的なカウンセリングを受け始めてから1年が経った4月、苦しい内面を表現に起こせたら救われるのかしら?という、当時のわたしの研究したいテーマの事件として、「わたしの記憶装置」という300ページほどの半エッセイ漫画を描くことを決意。
春の間も120ページほどまで真面目にいろんな人間を悪く恨み呪いながら描いていたのですが、8月、大学で入学時から所属するボランティアで、心から自己承認できるような変化があり、「他人も自分も救われる漫画を描きたい、ちゃんと世に出せるものにしたい」と急遽78ページ完全創作漫画を学園祭で売ろうと決意。
「こちら、あたためました」は英訳すると(裏表紙参照)”I warmed them up.”
自分の中にいるキャラクター5人、ちょっとお人好しで悩める彼らを許す、温める、をテーマに描きました。
  まだ怖くて本になった漫画を見られていないので(いい加減修正して刷りなおしたい…)、記憶をもとに話ひとつひとつの背景をつづっていきます。前編は、#1~#3まで。
♯1
これはなんで描いたのかチョットワカラナイんですが(笑)、吉本ばななさんの「キッチン」を初めて読んだとき、静かな冷たい底にいるときでも状況を優しく受け入れることってできるんだなあ…、わたしが今対等な関係にある人間を抱きしめて安心させることはできるけれど、それが先生対生徒だったら…?と巡らせました。
美術の世界にいても、きれいで優しい言葉が使われた、筋が通った言葉で作品を支える作品集が好きです。
ちなみに、梨本の散切り頭は当初は虐待によるものの予定でした。でも、家庭のことは、それこそ教師にも学校心理士にも手に負えない範囲にある場合がありますし、わたしにも他人のそれを救う術を持っていないので、漫画に描くことは諦めました。「せっかくメンヘラ漫画描くなら家庭のこと扱ってよ!」という脳内の声も聴こえましたが、断念しました。あさみ先生はじめ、園子とかルナとかも、家庭に難がないわけはないんですよね~~~家庭環境の呪いは今のところ1冊で救える物語を描くことはできないです…移り変わる友人関係なら、短いページの中でも扱いやすい。親子関係は一切描かないという人にはどうでもいい誓いのもとで描いてもいます。
  #2
これは…貰った大切なイヤリングを失くした懺悔です……と同時に、ド文化系の作者、初のスポーツ少女に挑戦。多分、お人好し同士なら、わかってる。気を遣ってくれることも、申し訳ないと思うのも、あとから言葉を訂正してくれるのも、伝わってるかわかんないからとにかくありがとうごめんねを連発するのも、全部あなたの愛で、やさしさだってわかってる。そういう短編です。
  #3
めちゃくちゃ描けてよかった話。カウンセリングについて知る中で「人は信じる嘘を選んで生きていける」は個人的に出会えてよかった信念なので、それを使ってあさみ先生の人物像も肉付けしたいなあ、と考えていました。
ふたりがなんで別れちゃったのかについて、友達に聞かれてわたしも考えました。セルフ道徳の授業……(笑)
どちらかが地方出身で、進路を譲りたくなかったのでしょう。恋愛より先に、それを自分に許す関係だったのでしょう。と嘘を書きながら、
・二人にしかわからない理由で別れることはいくらでもある
・恋愛より優先させるものがあってもいいという許しのためのエピソード
などのいいなあと思う意見ももらったので載せておきます。読んでくれたあなたは、どう思いましたか。教えてくれたら嬉しいです。
余談になりますが、描いている当時わたしは倉橋みたいな奴に出逢ってなかったので妄想で描きました。あとから漫画に沿う形で自分にも倉橋が現れて、なんだかなあ…という気持ちです。事実は漫画よりも奇なり。二人の行方も楽しみにしています。
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natsukio0 · 7 years ago
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読む前に読んでいいやつ
漫画が遂に完成してしまいました。
 ミスプリントがあるんですが、話の区切りの黒いページ、2か所奥にイラストあるんですよね…冊子印刷してないと気づかぬミス!そして背表紙のずれ!これくらいしか怖くて発見していませんが、なにかあれば報告お願いします。あと、70ページ500円で学祭にて販売します。
さて、やっぱり怖くて中身を見られていませんが、面白さは後半にしか自信ない…とはいえ、漫画のいいところは面白くなくても絵があるおかげで最後まで何とか読めるところですよ。以下、ネタバレはないけれど内容に触れたいろいろ。
  〇ざっくりした書き始めの動機
#1 初めてよしもとばななの「キッチン」を作者が読んだ時に感じたこと、ステマ、読んで衝撃を受けたことのある人は共感いただけると思います
#2 ふと思いついたこと あとプレゼントのイヤリングを失くしてしまったための供養
#3 ずっとわたしの中にある哲学と、某カウンセラーの記事での考えがリンクしていたので 
#4 個人的な復讐
#5 この作品を通して描きたいと思っていたテーマ
  何が怖いって、ミスがどこに何個あるかと、稚拙な始まり方をしてしまったのと(始めが大変内容も絵も見にくいのです)、自分のすべてをさらけ出してしまったのではないか?ということ……考えついてから時間たったし。しかも、万人が見られる形で…このメンヘラタンブラーより恥ずかしい。
それでもわたしは、未熟さによって絵柄や性格がぶれたりぶれたりしてみえるキャラクター達を確かに心で飼っていて、すごく愛おしくてたまらないのです。
興味があれば、ぜひに。これがわたしの22歳夏までの全てです。
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natsukio0 · 7 years ago
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人が好きで人が怖い②
とんでもなくネガティブになってしまったので、救われた方の話をします。
前述した「あなたのことは好きだけど~作戦」は2敗しただけに過ぎない。
人が怖いわたしにとって、そのたった2敗がかなり引きずるものだっただけで、実はその裏で、何十勝と成果をあげている。主に、性質の似た人たちに対してだが、こちらでは、そちらでの心の動きをメモしておく。
最近、高校部活以来、団体の中での居場所を見つけた。大学をサボっている最中のわたしの行先はそこだ。
そこの人たちの多くが「創る」より「支える」を学ぶ人であるためか、妙に共感性が高い。何言ってもうんうん頷かれるから、たまに意見を求めるのをやめちゃうくらい。
ここで成功したと思った決定打は、以下のとおりである。おそらくわたしの事情を知らない、その部屋の人に言ってみた。
「わたしさ、人間不信でカウンセリングに通って1年になるんだけど」
「そうなんだ」
「もう1年も経ったんだね」
それだけ、
こっちがびびった。いや何人かはこれ知ってたけど、特に詰まらず、周りに空気が流れていたことが凄かった。なんか凄かった。
それに、以前から知らないことを馬鹿にせず、笑いもせず、懇切丁寧にいろいろをわたしに説明してくれる。
素で神なのか?と思っている。もともと彼らの頭はいい。教えることが自分の為にもなるって言いますよね、無学なわたしに遠慮せず知識を与えてほしい。
彼らは絵を描かないけれど、「相手を尊敬するけれど、自分を恥じない」ができている(ようにみえる)。それは、ないものねだりをしがちで全知全能の神になりたいと思ってきたわたしにはない姿勢だった。
そうなりたいって、わたしはそこに足を踏み入れたんだっけ?知り合ったきっかけは覚えていないが、そんな感じでわたしは唐突に幸せになった。
一方で、
途端に、動揺した。今までどの団体でも、自分の秀でたものでイニシアチブ・マウントを取ってきたことに気づいたのだ。
例えば、高校のクラス。頭がよくて一目置かれるために、毎年4月のテストだけ死に物狂いだった。「頭のいいポジション」をとれるように。さらに、「絵の仕事を任せられるポジション」はどこでも頼られる。「頭がいいと舐められない」「絵が描けると頼られる」そうやって居場所作りを意識的にする女だったのである。
―ここの場所でわたしは、何のマウントをとればいいんだ?
マウントが取れないことに、ひどく焦った。美術の知識も、料理もスポーツも政治も音楽も、そこで話される意見交換の舞台に上がれるほど、わたしは世の中を見ていない! でも、わたしは追い出されない。びびる。勉強しよって思っちゃう。こっそり無知さにみじめになる。でも、わたしの居場所はある。
人が怖くない人って、決められた「クラス」の中でもこんな安心感があったのかなあ
頑張らなくていいポジション。人をだめにするソファに、頭から突っ込んでいるわたしを見せられるコミュニティ。
人が怖くないって、なんて幸せなことなんだろう。なんでわたしは、
人がずっと怖いんだろう 
とは、続かなかった。この性質を理解してくれる人は少ない(そこまで話そとするまでいかない人が多いけれど)。でも、大切にしてくれる人は大切にする。今は、それだけ。
  もともと感受性の強い女で、安心感を持った日から、 嬉し泣きを含めると週3で泣いてる。強すぎる。でもここでは、そういうマウントをとらせていただく。
 そういえば、わたしの「事情」を話す前からそのコースのいろんな人もまた、過去の暗いことや人と違う点について話してくれていたことに気づく…そして、それを受け入れられる自分であった。嬉しい。
 ―そうか、彼らもまた、芸術(にまつわる何か)に救われてきた人たちなのかな。わたしと同じ理由で、ここにいるのかもしれない。だからこんなに優しい。
今気づいた。
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natsukio0 · 7 years ago
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人が好きで人が怖い①
っていう人に、あまり会ったことがないので会って話してみたいのです。みなさん、どう生き抜いていますか。わたしは、最近そんな感じです。
 半年ぶり二回目に会う人ととの予定があった。その日は、せっかくそこまで遠出するんだから会いたい!と思ってわたしから誘ったのだった。
でも、会ったら、落ち込んでしまった。
申し訳なさそうにされると笑い飛ばす自分。食事中ずっと、肩がこわばっているのがわかった。ーーここまでは、誰でもありうる。例えば、憧れの人との、初デートだったり。
 さて、わたしは何故それでわざわざ記事にしようと思ったほどに落ち込んだのか。わたしは人になかなか心を開けない。半年ぶりにあける瓶もびっくりってほど、固く閉じている。理由は、そこにあった。
 それでも、そんな自分でも大事にすると決めてから1年(カウンセリングを利用し始めたときからそんなに経つんです)、ふさぎ込みのプロであるわたしはある作戦を考えた。それは、「最初から自己開示作戦」。
「わたし人見知りなんで」っていう人と仲良くなれないのは経験済みなので、最近は「あなたのこと好きだけど、心をうまく開けなくてごめん」ってそのまま言うようにしてみている。言っていることは変わらなくても、好意と弱点として伝えるため、相手に丸投げしない、なかなかいい案なのではと思っている。
しかし、最近それで2敗したのだ。それがしんどい。
ひとつ目は、前述のとおり。相手が異性だと、なおさら上がる自分への期待値(ストレートなので)。それを先に崩してしまえたらいいと思い、ままよと伝える。しかし、「え、(そんななのに)結婚したいんだ。」「彼女に気遣うとか、ないなあ」とか、一見普通の言葉も、疲れているとわけわかんない琴線に引っかかる。わたしは、異常で無能な人間の気分になる。
この人は、わたしのような気持ちにならないのかもしれない。「子ども育てたい」「人怖いから、なかなか親密な人が出来ないんだよね」と言う自分。本心だ。晒してる。偉いぞ。さばさばしているような自分。マイペースを貫くような自分。そう居たかったから、そう見せた。けれど、とても、帰りたかった。
 ふたつ目、ボランティアにて。わたしは、某所でつぶやかれた悩みやちょっとした一言に返信をする中の人をしているのだが、ある日スタッフ同士で、「恋愛に対する自信のなさ」について価値観を話す時があった。
これまた2回目に顔を合わせる先輩が、「わたしはいるときいないとき色々あるけど、アラサーの姉は一度もいないのを気にしている。その気になれば全然できると思ういい人なのに」と言う。1年前の自分だなあって思って、すごく共感できた。だからといって「焦った時期に失敗したので、今は恋愛なくのんびりしている」と答える自分がひどく醜いものに思えた―ことにびっくりした。初対面に等しい上の相手に、恥をさらしたと感じたのだ。わたしは、恋愛ジャンルー特に恋愛に自信がない人に対して、いまだ返信ができず、他のスタッフに回しては逃げている。まだ、自分にかけるべき言葉もわからなかった。
 そのあとで、カウンセラーをしている根本裕幸さんという方の記事「自分を出せないし、人が怖いっていけないこと?」(下にリンク)を拝読した。びっくりした。要約すると、
人が怖いのは、もともとの性格で、トラウマはそれを気づかせてくれるきっかけだっただけで原因ではなかったのではないか?
という感じだ(もっと救われることも書いてあるが)。
わたしは困った。今まで生育環境のせいにしてきた性格が、本当は誰のせいでもない、元来のものだったら?
 ――なんで、他の人ができていることをわたしはできないの?
人が折角好きなのに。フットワーク軽く、好きな人に会いに行けるのに。なんでこんなにおびえるんだ。なんで、食事の味がわからない?なんで、距離のある人に素を見せると消えたくなる?もったいない。人を恐がる自分では…
わたしがわたしじゃなかったら、苦しまなかったのに。
誰が悪いんじゃないのだ、一番受け入れられていないのは、自分の弱さを恥じないこと。自分を好きになったところで、ネガティブな面を誰に否定されてもいいと思えるほど、まだ自信があるわけじゃないらしい。
   参考:根本裕幸さんのブログ
自分を出せないし、人が怖いっていけないこと?
https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/25223
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natsukio0 · 7 years ago
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表現に救われた話(そのいち)
 漫研が活発じゃない…そんなきっかけで始めた美術部の兼部だった。 わたしは筑波大学で日本画を学ぶ学生だが、美術歴は浅い。
子どもの頃から絵を描くのは好きだった。「学校文集の表紙になると思う。この調子で書き続けてな」って、小6のときこっそり、先生に言われた。しかし、中学には美術部がなく、賞もとることはなく、ただのオタクだった。
  普通科高校では前述のとおり、軽い気持ちで美術部に入った。わたしは満たされた。
思えばその頃には、家庭由来の「女嫌い」が染みついていて、顔色を見て、悪く言われないように。迷惑をかけないように。女の集団・グループ行動が嫌いで、理系の、女子ばかりでつるまなくて済むクラスに入った。価値がほしくて、舐められないようにいつも進級最初の試験に一番に力を入れた。成績はよかった。家族の中でも、何かある人でいたかった。だから、絵も描いていたのかもしれない? 友達がいるように見えて、うまく心を許せる人を作れなかった。
 だからと言って、もちろん悪い人ばかりじゃなく、年を重ねるごとに好意を伝えたい人は増えた。美術部は居場所になった。理系物理クラスはグループでまとまらなくても、1対1で仲良くしてくれる人ばかりだった。素敵な言葉をかけてくれる人がいた。憧れる先生がいた。
 表現に救われた話そのいちーー好意を伝えるときに、わたしは絵が描けたことだ。例えば、誰かの誕生日、部活引退、入試応援…に、ポストカードなりしおりなり、みんながお菓子の箱にメッセージを書いて渡す代わりに、わたしは絵を描いた。
手紙だったらひかれる恐れがある、勘違いされる(と思っていた)けど、絵ならその人へかけたかった手間や時間が伝わる。うまく振舞えなくても、人見知りしても、絵だったら。わたしが相手をどれだけ好きか伝わる、と思っていた。愛の足りない思春期だった分、誰かへ向ける自分の中の愛情は、人一倍大切にできていた。おっと~~~文章にするとやっぱり重いな???
 というわけで、絵が描けるということは、重くなく魅せ、かつ好意を伝える、高校でわたしだけが持つ手段だった。
   好きな人(距離の近さに限らず)に好きだと伝えられるということは、相手を喜ばせる一方で、なぜかわたしをも救った。ありがとうと、言われたかったのか。そうしないと肯定されないと思っていたからか。ACなのがどう関係するかはわからないけれど、わたしはただ単に、好きな人に喜んでもらえる自分が誇らしかったのだ、と思う。
大学現在も、所属団体ではメンバーへの「好き」が大きくなり、似顔絵を全員分、描きたくなって渡す時期が年一回、ある。今年渡すことになるかは、今年メンバーを好きになるか次第、という…(笑)
ところで、美大の人よりコンプレックスなのは、たいして美術史や技法、作家に興味がないこと。ただ、好きなことを続けたかった。日本画がやりたかったわけじゃないけれど、いつのまにかこの大学しか進みたい道がなかった。勉強してきた時間と取柄を殺さぬまま、わたしを救った絵を続けたかった。
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natsukio0 · 7 years ago
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漫画制作途中に残された独り言(5月編)
5/5 背景、定規使わないほうが味だと思ってやってみたが今や定規使わないほど忙しいの?みたいな雰囲気になって使い始めた
5/12 まだ実際のわたしは救われていない 苦しい 人と合わない 人が怖い思いが大きくなったので漫画の先が見えなくなった。苦しいけど絵は描けるから描いてる
5/15 「直さなきゃ」じゃなくて今大切にしてくれている、でも気を使っている人たちにも飾らない人間で接することができたらどんなに幸せだろう…
不明 過去がこんなにつらかったを並べて何になるんだろう?つらかった漫画にしないためには
不明 否定が怖いACのままだけど、恋人になる・近くなる・家族になるということはどうあがいても人一倍他人に干渉されるということ
いつかの電話で取り込みたくなったこと ルーツがわかっていると安心することがある
不明 下品な話におびえている 人が怖い・近づくのが怖いところで躓いている みんながあたりまえにすることができない 人が怖い自分が怖い 自分のことはずいぶん大切にできるけれど、人と比べる場にいたくないから人と会いたくないのか と同時に発見、なんとなく避けてきた不快なことの理由はここに基づいていたのだった…!プライバシーのない話、飲みの中の下ネタ、恋バナに胃痛がよくするようになった、悪いことかと思っていたけれど、からだが正直に反応するようになったのだといわれてほっとした
不明 感謝で終われないから、わたしはわたしの作品を・漫画を安心する誰かに見てもらいたいのだ
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natsukio0 · 7 years ago
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表現はメンヘラを救うか?
今、「かこをころすまんが」を描いています。
今までされてきたことを、はじめて表現してみようという試み。
また、過去の苦しいことをアウトプットして頭から追い出そうという試み。
そして、大学でもらった愛情を忘れないように刻む試み。
 総量250ページほどのおもーーーい漫画をね、描いています。 半分エッセイ、半分フィクションのような作品。そのために、大学三年の前半を注ごうとしているけれど、わたしにとっては無駄なことではないと思うので、制作しています。9月には製本できたらいいな…
 読ませるためじゃない作品を作るのは初めてで(でも楽しく楽しく描いていると他人に見せたくなってしまっていて困る)、とても面白いです。
エッセイというのは自己分析の役割も担っているのだと思いました。いろいろなことを思い出して号泣したり感謝したりしながら作品に向き合うだけの日々の素晴らしいことよ!!
客観視もできたりね。
自分の薄暗い一面は、あんなに閲覧上の注意を書きましたが、具体的には、
思春期のいじめ、高圧的な家族(DVはない)、高校時代までの人間関係の運の悪さ(しんどい人は関係を断てています)(でもそんな家庭で育ってきたからこそ安心がほしくてつまらない人に執着していた疑惑は大有り、世のいうメンヘラを友人関係に対しても18歳まで続けていたわけです)+生来敏感な子どもだったことでさらに傷が深い
でして、それらが人間不信を生んでいるんでしょうねえ…なんて、解決はせずとも原因は見えてくるものなのでした。
  個人的な話、交友関係も広いし(ほぼ大学)、誰かがいなくても不安になることはもうないけれど、素をだしきれるのは数人の前だけ(出会ってくれて本当にありがとう)、雨の日の、その中のひとり以外の人と関わりたくなくなる気分はそのうち改善するといいなあと思います。
そうは言っても、気を使うことがあると知られていても(気を使われることを知っていても)大好きな人は大好きなままだし、尊敬している人はいつまでもかっこいいし、単純にパーソナルスペースの問題よね…
まだ完璧主義でないと家族と大人に認められないという、半生貫かなきゃ生きられなかった刷り込みが抜けなくて、あきれられる恐れのある部分を人に見せることが恐怖のままでいるなあ。
漫画が描き終わるころには、人間不信に、変化があるといいんだけど…
そのうち、創作・エッセイ漫画を通して自分が精神的に助かったなあ、ほっとしてるというところをリストアップする機会を作ろうと思います。
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