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このところ、久々なくらいの恐怖と不安に取り憑かれている。
マリッジブルーなんて呼ばれたりするのは、こういう感じなのかもしれない。
たかが同棲を決めただけだが、“決断”や“責任”といったものからとにかく逃げ続けてきた自分にとっては、それくらい大きく捉えてしまう節がどこかにある。
これはお互いにとって間違いじゃないか、そのうちに自分がまたダメになってしまわないか、結果的にまた相手を大きく傷付けることになってしまうんじゃないか。
そういう考えばかりが立ち込めて、いくら掻き消してもすぐに浮かんでくる。
ちょうどそんな時に限って、良い出会いに恵まれてしまう。勝手に見出してしまっているのかもしれないけど。
確実に知っている感覚。幾度となく心も道も狂わされ乱されてきた、自分の愚かさであり弱さ。
ここで繰り返せば、もうこの先一生、自分の誤り・過ちを正せないような、人としての器を問われているような気さえする。
相手にも恋人がいる(らしい)というのがせめてもの救いではあるが、同じ匂いを感じてしまっている以上、それもなんら意味をなさないのかもしれない。
こんなにも自分の思い過ごしであってほしいと願う好意のいく先は初めてだ。
多分これも、数年前ならあっという間に靡いてしまっていた風だった。
後も先も考えず突っ走っていったところだろう。
ただこんな自分も、誰かを失うということが怖くなってしまった。
それほどまでに時間の力は強い。
この悩みが不誠実な方に向いてしまわなければいいのだけど。
というか、自分のことくらい律しろということではあるけど。
そして、ただの自惚れである確率が限りなく高いのだけど。
こんなことをうだうだと考えあぐねて文字にしてしまうこと自体、情けなく思う。
つくづく駄目な奴だ、俺は。
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