sobanimsr
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記憶を断片的に失っている。
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sobanimsr · 1 month ago
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君が僕の影から音もなく消えた夜、時計の針は逆さに溶け、月はずっと満ち欠けをやめた。頭の中に染みついた声が、また僕のことを呼び戻す。腐るはずの記憶は脈を打ち続けている。壁の奥では君の囁く声が聞こえ、窓を閉めても指の音がついてくる。
鏡を覗けば、ほら。笑った君の目が映る。
誰かは言う。「乗り越えなきゃ」とか「忘れて前に進め」とか。でも彼らは知らない。君が眠ったあとも僕の皮膚に爪痕を刻んだことを。爪がないはずの手で、夜ごと僕の胸を撫でたことを。あれが幻だったのなら、どうしてまだ息が苦しいの?
…ねぇ、呪いってさ、掛けた本人が気づかないものなんだって。
君は覚えてる?
──「永遠に一緒だよ」って言ったあの夜を。
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sobanimsr · 1 month ago
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君を葬り、僕が生きてしまった。
ここからは、生きてしまった僕の"呪い"だ。
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sobanimsr · 3 months ago
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死んだように生きる僕と、僕の中で生き続ける死んだ君。
終焉を迎えて漸く色を取り戻した僕の世界。
失った物と、得た物。
逆らった運命と、受け入れた宿命。
今世も来世も会えないや。
瞳に入り込んだ君が、誰だか分からなかったから。
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sobanimsr · 3 months ago
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思いをぶつけていたらいつの間にか出来上がっていた文章を、消した。誰が見てるかも分からない、駄文と僕の感情の汚い部分を吐き出すだけのゴミ捨て場みたいなこの場所にすら、不適切だと判断したから。汚いね、醜いね、側に居られないね。
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sobanimsr · 3 months ago
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なんか見つけた。何だろう?
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sobanimsr · 3 months ago
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「離れないでいよう」と誓う。「ずっと横にいてね」と笑う。「ましろの側でだけ息ができるよ」と泣く。そんな最後の日だった。
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sobanimsr · 5 months ago
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バッグの中には包丁、理由なんてどうだっていい。
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sobanimsr · 5 months ago
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「────。」忘れ物を取りに帰るかのように、筆を置いたはずのテーブルに戻り、そのまま一言書き足した。汚い、拙い、短い、僕の気持ち。この文章が君の目に入ることが無いことも、こんな文を今更この世界に投げたってなんの意味がないことも、全部知った上での行動だった。この世の全てに意味があってたまるか。意味のない行動以外許されない世界であってたまるか。ヘイトが溜まる。吐き出せもしないヘイトが��真っ黒で、ぐちゃぐちゃで、まるで────
2deinos/sobanimsr
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sobanimsr · 5 months ago
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僕ではない何かを"僕"として生きながらえてるなんて、あまりにもバカげているのかな。君ではない何かを"君"として愛し続けているなんて知られてしまったら、君はどんな目を僕に向けてくれるの?酷く醜く浅ましい人間だ、と。君の声で聴かせてくれる?君の声が聴きたかった。
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sobanimsr · 5 months ago
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消えてしまいたいと思う夜が明けたら、この気持ちも一緒に消滅するのかな。それとも。そこに居るのは、うざったいくらいの朝日に照らされた僕と、消えてしまいたいままの僕?
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sobanimsr · 5 months ago
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ヘロー。久しぶり。会いに来てくれたんだ。…あ〜、そうだ、あのさ。あの時の話なんだけど。勝手に────しちゃったこと。ごめんって、言いたくて。だって僕、上手くやれそうになかったから。あのままだったらさ、ほら、僕も、君も。…そう思わない?…そっか。それならそれで、僕が反省するしか、ないんだけどね。………そう言えば、昔言ってたアレって、どうなった?君、すごい張り切ってたじゃん?僕、ずっと気になってて。…あ、そうだよね。ごめんね。うん。うん。…分かった。ごめん。有り難う。…その、僕、もう二度と会えないのかなあ、って、思ってたから。あ、うん。そうだね。ごめんね。……ねえ。僕たちまたさ、一緒はいれないんだけど。……ずっと、居るからね。…なにがって。アレ、のことじゃん。君が忘れたって、僕が覚えてるから、ね。だからさあ、安心して、忘れちゃえば?
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2deinos/sobanimsr
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sobanimsr · 6 months ago
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赤い血を吐いて、君を想う。あの日なぞった輪郭は、気付けば溶けて、僕に滲んでいた。僕を縛る枷として生き続けている君と、確かに此処に存在していた僕の、醜い愛憎劇。
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sobanimsr · 6 months ago
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目の前のソレが己にとっては恐怖の対象でしかなく、何となく目を逸らし続けていることに気付いた僕は、何歳だったっけ。無かったことになんてならないのに。
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sobanimsr · 6 months ago
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夏。後頭部から首にかけて垂れ落ちる汗を手持ちのハンドタオルで拭いながら、「顔に汗かくタイプじゃなくてラッキーだったな。」と思った。別にメイクをしているタイプではないし、顔に汗が垂れたところで、今のように拭けばすぐ終わる話なのだから何ら不便ではないのだけれど、目の前にいるこの女の子に「あ、めっちゃ汗かいてるな。」と思われるのは何だか不恰好なように思えたのだ。夕方。聴き馴染んだ鐘の音が聴こえる。──言おう、今日こそは彼女に言おう。何度この言葉を脳内で繰り返しただろう。それはなにも、学校にいる時だけではない。帰り道だって、お風呂の時間だって、朝のトイレタイムだって。僕はずっとこの言葉ばかりを繰り返している。情けない話だ。先日から僕と口を聞いてくれなくなった父親が見たら、僕は何て言われるんだろう。「そんなんだからお前は」だの、「男だったらもっとしっかり」だの、口悪く言われちゃいそうだなあ、なんて思った。そもそもどんな言葉で伝えるべきか。「好きだ。」も「愛してる。」も違う気がした。いや、最終的な気持ちとしては合っていたけれど、今伝えたいのはそういうことじゃなかった。もっとこう、情熱的な、と言うか。これが僕の心の叫びだ!と言うか。……「君しかいない。」それがピッタリだった。ダサい?アツすぎる?そんなこと僕は1ミリも思わない。逆にこんなにも素敵な言葉があるのか、と1人でスタンディングオベ��ションをしてしまいそうになるくらいに、ピッタリだと思っている。そんなくだらないことを考えていると、目の前の彼女がパタリとノートを閉じたことに気付いた。書き物が終わった合図。即ち、帰宅のお知らせだ。ヤバい、はやく言わなきゃ…!胸が高鳴る。体内での居場所ががくっきりと分かるくらいに、心臓がバクバクと煩かった。こんなに邪魔して来るならいっそのこと止めてやろうか。あ、違う。そんなこと考えてる場合じゃない!今日こそは…!今日こそは君に伝えたいんだ!!!
──目が覚めた。あぁ、またこの夢。真っ暗だ。上下も左右もない、暗いと言うにはただただ黒過ぎる何もない空間。誰かの声だけが聴こえる。僕の人生が終わったのは、あの夏だった。目が覚めたのではない。夢を見ることすら僕には許されていないのだ。苦痛。苦痛以外の何物でもない。それでも僕は帰れない。言いたいことがあった。彼女にだ。最近、僕が似合うと言ってあげた髪型にしない理由を聞きたかった。僕のことを君がもう好きじゃないというくだらない噂が流れていることについて、君はうんざりしているだろうから「僕は気にしてないよ。」と伝えてあげたかった。「隣のクラスのアイツが君にちょっかいを出そうとしてるって話を聞いて、だから、君を守るために仕方なかったんだよ。」と説得したとき、ちょっと言葉が強くなってしまったことを謝りたかった。動揺して声も出せずに表情が硬直してしまった君の顔面ですら、愛おしくてたまらないと感じたことを直接伝えたかった。「あの日、僕は1人で帰ったんだけど君は何をしてたの?」と聞きたかった。夏。夕方。17時49分。まだまだ外は明るい。帰り道。大通りから外れ、人通りの少ない公園の横。砂利道。雑草。僕専用の抜け道。遠くから聞こえる車の汚いクラクション。掻き消す何か。声だ。声が聞こえた。愛おしい声。勿論すぐに振り向いた。当たり前だ、大切な彼女が僕を呼んでいるんだから。こうして僕の人生は終わった。否、終わることの無い「終わり」が始まってしまった。あの時、僕の前には、君しかいなかった。
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sobanimsr · 6 months ago
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壁にあの人の写真貼って、何度も刺して、何度も刺して。
死にやしないけど、死にやしないけど。
それで許せたら良かったのに。
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sobanimsr · 6 months ago
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寂しさを埋めるのは誰かでも動物でもゲームでもなく、結局は自分自身でしかないのだ。そのことを教えてくれたのは、他でもないキミだった。ブワッと吹いた春一番が、僕の前髪とキミのスカートを揺らす。風のおかげで開けた視界に飛び込むは、キミの切ない後ろ姿だった。こんなことしたって振り払われてしまうかもしれない、そもそも僕の短い腕じゃ彼女の腕まで届きはしないかもしれない。それでも考えるよりも先に伸びた腕は、やるせなくも空を切った。キミの手を掴むことはおろか、横に並ぶことももう二度とできないのか。そんな人生、僕から言わせてみれば歩む価値は0に等しい。寂しさを埋めるのは、自分自身だ。僕が、僕の手で、僕の足で、僕を1人にさせなかった。
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sobanimsr · 6 months ago
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「コレで──を、忘れないでね。」善意と悪意が入り混じり真っ黒に近づこうとしてる君の言葉が僕の目に入り声となった時、その呪いは既に完成していた。僕はくだらないこの生涯をかけて、君の声で可愛らしくラッピングされ、いつまでも忘れないようにと身体の一番手前に仕舞われた愛らしく愛おしい呪詛を、丁寧に、丁寧に、抱いて生きていくのだろう。他者から見ればきっと、低劣で醜悪なこの愛を、僕は人生と呼ばずにいられなかった。
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