Don't wanna be here? Send us removal request.
Text
ゲームミュージック好きがMusicBeeを使うとこうなる
●はじめに
自分はMusicBeeというプレイヤーにゲームミュージックだけを入れて、愛用しています。 iTunesよりも圧倒的に軽い上にカスタマイズ性が高く、とても気に入っています。
2017年10月現在、自分のMusicBeeライブラリには6万曲ほどが詰め込まれており、 すべて聞こうとすると24時間流しっぱなしでも100日以上かかります。 これだけあると埋もれてしまう曲はどうしてもあります。 でもできる限り色んな曲を聴きたいですし、好きな時に好きな曲を聴けるようにもしたいので、 MusicBeeの独自機能であるカスタムタグと駆使したり、 さまざまなシチュエーションに対応できるプレイリストを作ったりしながら、 常にアクセスをよくする整理を心がけています。
とはいえ、先に断っておきますが、 ここに書いたことはあくまで自分のための整理方法であり、汎用性のあるものではないと思っています。 正直自分にしかわからないようなやり方をしていたり、 というか自分でも完全に体系化できていない部分もあったりします。
世の中にはこんなに真剣な馬鹿がいるんだというくらいの心持ちで目を通してもらえると幸いです。
●フォルダ
Add Archive 新しく追加した曲は「New」というプレイリストに追加しています。 そして3か月経つとプレイリストの名前を変えてこのフォルダに入れます。 「17-09」だったら2017年7月1日~9月30日までに追加した曲が入っています。 決してその時期にリリースされた曲とは限りません。 なんとなくこの年のこの季節にはこんなのを聴いていたなと思い返すのにも役立ってます。 ちなみに2014年の春から使い始めているので「14-06」からずっと続いています。 最初は半年ごとに区切ろうとしていたのですが、 毎月500~1000曲以上増えるのでスパンを短くしました。
List Archive 突発的にプレイリストを作ることがあり、それらが蓄積されるフォルダです。 「Summer」「Halloween」など季節感を反映したプレイリストが多いです。 友人の名前で作ったプレイリストもあります。 そこにはその友人がおすすめしていた曲、好きな曲を突っ込んであります。 ほかにもイベントに行ったときなどは、そのセトリを作ってプレイリスト化し、このフォルダに入れています。
Mix DJミックスを作るときには必ずプレイリストに追加しながらセットを決めるので、それらが入ったフォルダです。 完成していないものや暫定的なものもあり、ミックス作りたいときはここを開くことから始めます。 イベント名で作ったプレイリストもあるので、前回はどんなの流したっけなと思い返すときにも役立ってます。
Otoge そのままです。音ゲーフォルダです。 機種や作曲者(notアーティスト名)、ジャンルなどはすべてタグ付けして整理しているので、 サントラ未収録のロングやリミックスだけをまとめたプレイリストなど、 タグ付けだけでは一気に整理しきれない要素で括ったプレイリストをここに入れています。
Radio Archive 昔ニコ生やUstなどをしていたときにBGMとして選曲したプレイリストが入ったフォルダです。
Variety 音ゲーに収録されたアニソンや版権曲、ゲームタイアップのポップス、 OSTに収録されなかったゲーソンなどをプレイリストにわけて整理しています。
●プレイリスト
Android スマホのSDカードに入れている曲です。 普段あまりスマホで手持ちの曲は聴かないのですが、たまに入れ替えます。
BPM 最近BPMを計測した曲、BPMを計測しようと思っている曲を入れています。 何気なく再生していて、この曲DJで使いたいな、BPMいくつだろ、と思った曲を次々ぶち込んでいます。 ある時から、新しく追加した曲は基本的にBPMを計測するようになったので、 それ以前から持っていた曲が多いです。
Check あんまりしっかり聴き込めていないアルバムや、誰かがおすすめしていた曲など、 次にチェックしたい曲を入れています。
Daily 日常的に聴きたい曲、BGMとして流していて作業に差し支えのない穏やかな曲などを入れています。 実際はエロゲの日常曲ばっかりです。
DJ DJで使いたい曲、使えそうな曲を突っ込んでいます。 DJソフトで開くプレイリストがこれです。
Doze 寝る前と寝起きに聴きたい曲を入れています。 なんだかんだ一番聽くプレイリストかもしれません。
Drive ドライブ用に少しアッパーな曲を入れています。 自分はペーパーなのですが、割と頻繁に人の車に乗せてもらって遠出することがあり、 そのときにBlutoothで接続して流す曲が入っています。
Heavy Rotation 何度聴いても飽きない曲、愛してやまない曲を入れたプレイリストです。 自分の中で殿堂入りだなと思ったらここに入れています。
Killer Tune 「Heavy Rotation」が主観の殿堂入りだとしたら、こちらは客観の殿堂入り曲を入れたプレイリストです。 超有名曲、その作品の代表曲、聴けば一発で好きになるような曲が入っています。
New 新しく追加した曲は必ずここへ入れています。 3か月ごとに別のプレイリストにして「Add Archive」へ蓄積していきます。
Next 次に聴きたい曲を入れています。 「Check」よりもゆるめで���。
Now 今から聴きたい曲や、再生中にある曲を突っ込んでいます。 入れ替わりの激しいプレイリストです。
Priority まだ一度も聴いていない曲など、優先的に聴きたい曲を入れたプレイリストです。 「Check」の上位互換的位置づけです。
Recently Fav 最近好きになった曲や評価を付けた曲を入れています。 これが意外と重要で、膨大な曲数があると自分を見失うことがあるのですが、 ここを開けば最近の自分の好みがわかるので助かっています。
Reserve 音声ファイルに不備のあったもの、リマスタリング版がリリースされている曲など、 あとで入れ替えたい曲を置いておく仮プレイリストです。 大昔に低ビットレートでリッピングしてしまったものなどもここに入れています。
Tag Edit タグを編集したいと思った曲を入れています。 ここを増やしては崩すことが生き甲斐です。
Temp ライブラリの整理中やプレイリストの作成中、一時保存用に使うプレイリストです。 わりとすぐ空っぽになります。
Tentatively 「Temp」よりも長期で保存する用のプレイリストです。 正直あんまりうまく使い分けできていません。
Tweet ツイートしたいネタが見つかった曲を入れています。 思い返す頃にはツイートしたいと思った理由がわからなくなることが多いので困っています。
Unknown Genre 曲のジャンルは細かくタグ付けをして整理しているのですが、 自分の知識ではカテゴライズ不可だった曲、あとでじっくり考えようと思った曲などはここに入れています。 ここに入れてはジャンルを決めていくのという作業はとても楽しいです。 正解かどうかはあまり気にせず、自分が納得いくジャンルに辿り着ければ問題ないことにしています。
●カスタムタグ
Maker 「SEGA」「TAITO」などゲームメーカーです。 デベロッパーとパブリッシャーが別の場合や、複数ある場合はここも複数の値になります。 BEMANIだけは「KONAMI」を付けるとわけがわからなくなるので「BEMANI」という値にしています。 CDそのものの出版社やレーベルは、 カスタムタグを使わなくても普通に出版社タグがあるのでそこに入力しています。
Game Ganre 「STG」「RPG」などゲームジャンルです。 ここはあまり細かくわけてません。
Game Hard 「AC」「FC」などゲームハードです。「Steam」もここです。 マルチプラットフォームでリリースされたタイトルはそれぞれ入力しています。 ここでは音源ごとにわけたいわけではないので、アレンジアルバムなどでもタグ付けしますが、 移植で音源が変わったゲームのOSTはそのハード名のみを入力しています。
Series 主に音ゲーの機種名が値になっています。 ほかにも、単純なナンバリングではないために、またはアルバム名にゲームタイトルが入っていないために、 特定のワードですべてをサーチしにくいシリーズなどもここでタグ付けして整理しています。 ちなみに音ゲー収録の版権曲、アーティストアルバムやコンピに収録されたゲーソンなどは、 通常タグの「コメント」の部分にゲームタイトル名をナンバリングやサブタイトル込みで入力しています。
Instrument 「Piano」「String」など楽器や音色です。わりと主観的です。 その音色がメインだと思える曲、その音色が特徴的に使われている曲であればそれでいいことにしています。 「Orchestra」「Vocal」といった強引なものもあります。 「PSG」「FM」といったチップ音源も大雑把にですが入力しています。 レトロ機種の内蔵音源は「Inbuilt」という値にしています。 「Game Hard」と組み合わせることで、たとえばGB音源だけをサーチするといったことが可能になります。
Element 変拍子やシャッフルなどのリズム、特定のスケールやコードが印象的に使われている曲など、 ジャンルや音色で括れない音楽の要素を、わかる範囲で、気づいた範囲で入力しています。
Mode 雰囲気です。 和風曲は「Japanese」、元気の出る曲は「Cheerful」などの値にすることで、 その時の気分に合った曲がぱっと出てくるので便利です。 国籍、季節、時間、感情など区分はいろいろです。 「Esnic」「Irish」「Celtic」など細かくしすぎたためにややこしいものもあります。 あとは「Boss」「Ending」などゲームでのシーンごとにタグ付けすることもあります。 抽象的、主観的なものが多いです。
Otoge Ganre 音ゲーは独自のジャンル名が付いていることが多く、それをここでタグ付けして整理しています。 特にポップンではジャンル名は覚えているものの曲名が思い出せないという曲がよくあり、 それをサーチするのに役立っています。
State 今のところ、同人アレンジやファンリミックス、ブートなど、 アンオフィシャルなものを区別するために使用しています。
●おわりに
これらのプレイリストやタグを駆使して自分は日々ライブラリを整理しています。 ちょっとずつ便利になっていくというのは本当に楽しい作業です。 MusicBeeのお陰でゲームミュージックを収集することも、聽くこともより楽しくなりました。 終わりの見えないライフワークですが、生きる糧にもなっています。
最後に、MusicBee最大の特徴であるオートDJについて書いておきます。 その名の通りオートで選曲して再生してくれる機能なのですが、 このカスタマイズ性が素晴らしいです。
カスタムフィルタというところで細かく条件を指定でき、たとえば、 再生時間4:00以下 最終再生日2017/08/01以前 再生回数25以下 Instrument「Vocal」の値を持たない 評価★より大きい といった感じにすると、 その条件に合うだけをずっとシャッフル再生し続けてくれようになるわけです。
この機能のためだけに、MusicBeeを使う価値は充分にあるといってもいいです。 自分はただのゲームミュージックフリークですが、 世の音楽好きにはぜひこの機能を使いこなして、 自分だけの幸せな音楽体験をしてほしいなと思っています。
0 notes