#お手植えの梅
Explore tagged Tumblr posts
Text
AIに聞いてみた
日本の農業について
日本人の主食、米を巡り社会は大きく混乱している、担当の農水大事の発言で更迭問題も起き日本の農業の行って来た政策に大きな誤りがあったのでは無いか、今や米作農家従事者の平均年齢は70歳に達し後継者不足に悩まされてる。政府は減反政策を推し進め米作を放棄させて来た、しかも政府は兼業農家を優遇する事で家計の収入を農業以外で得る事を推奨している、そこに数年来の
不作が重なり、米の収穫高が減り価格も高騰している、米を農産物の一つと考えているだけで輸入で補えば良いと考えている
しかし米作は弥生時代から始まったとされ日本の気候文化と共同体の結束、毎年訪れる台風、鉄砲水から洪水被害を食い止め長年用水路整備などの事業が行われおり水田の果たす防災機能お恩恵を日本人はすっかり忘れている
稲作の歴史文化よ日本の過酷な気候風土の中で水田の果たす役割を明らかにしてほしい。その際には国土学の大石久和教授からの引用を参考に他からも広く収集してほしい
更に世界の農産物など食料安全保障の為の農業保護のための凡ゆる国の農業政策を列挙して下さい
日本人の主食である米を巡る現在の混乱は、減反政策や兼業農家の優遇、米農家の高齢化と後継者不足、不作による収穫量減少と価格高騰など、複合的な要因が絡み合っています。これらの問題は、単なる農業政策の失敗にとどまらず、米作が日本社会に果たしてきた歴史的・文化的役割や、気候風土に適応した水田の多面的機能を軽視してきた結果とも言えます。以下では、ご依頼に基づき、稲作の歴史文化と日本の気候風土における水田の役割を明らかにし、併せて世界の食料安全保障と農業保護のための政策を概観します。また、国土学の大石久和教授の視点も踏まえつつ、他の情報源も活用して総合的に回答します。
---
### **1. 稲作の歴史文化と日本の気候風土における水田の役割**
#### **稲作の歴史文化**
稲作は、弥生時代(紀元前10世紀頃~紀元3世紀頃)に日本に伝わり、以来、日本人の食文化や社会構造の基盤を形成してきました。米は単なる食料ではなく、祭祀や共同体の結束、経済の中心として機能し、日本の文化や精神性に深く根付いています。例えば、伊勢神宮の神田や、神事に供される米(神饌)��、稲作が神聖視されてきたことを象徴します。また、稲作は集落単位での共同作業を必要とし、用水路の管理や田植え、稲刈りを通じて地域社会の絆を強化しました。
大石久和教授(元東京大学教授、国土学)は、稲作文化を日本の風土と結びつけて論じています。大石氏は、日本列島の地形や気候が急峻で変化に富むことを指摘し、稲作がこうした環境に適応する形で発展したと述べます。特に、河川の氾濫や急流を制御するための水田と用水路の整備は、地域社会の技術と協力を結集させた成果であり、単なる食料生産を超えた「国土保全」の役割を果たしてきたと強調しています(大石久和『国土学の構想』など)。
#### **日本の気候風土と水田の役割**
日本の気候風土は、梅雨や台風による多雨、急峻な地形による急流、火山活動による土壌の特質など、過酷な自然環境が特徴です。この中で、水田は以下のような多面的な役割を果たしてきました:
1. **食料生産**
- 米は日本人の主食として、食料安全保障の基盤を提供。戦後の一時期を除き、米の自給率はほぼ100%を維持してきた(農林水産省データ)。稲作は、狭い国土で高い生産性を確保する技術として発展し、集約農業の典型例です。
2. **防災機能**
- 水田は「天然のダム」として洪水調節機能を果たします。湛水された水田は、豪雨時の水を一時的に貯留し、下流への急激な水流を抑制。農林水産省の研究によると、水田1ヘクタールあたり約1,000~2,000トンの水を貯留可能で、洪水被害の軽減に寄与します。
- 大石教授は、水田とその関連施設(用水路、ため池)が、地域の水害リスクを低減し、土砂災害を防ぐ「国土の緩衝材」としての役割を果たしてきたと指摘。たとえば、ため池は弥生時代から灌漑用に整備され、洪水防止にも寄与した(大石久和『水と緑の国土学』)。
3. **生態系保全**
- 水田は生物多様性を支える湿地環境を提供。トンボやカエル、魚類などが生息し、農薬の使用が抑えられた伝統的稲作では、地域固有の生態系が維持される。国連大学の研究では、日本の水田を中心とした「里山・里海」システムが、持続可能な農業と環境保全のモデルとして評価されています。
4. **文化的・社会的機能**
- 稲作は地域共同体の結束を強化。用水路の共同管理や祭事は、地域住民の協力を促し、集落のアイデンティティを形成。奈良や京都の歴史的地域では、稲作が文化遺産の一部として観光資源にもなっています。
- 大石氏は、稲作が日本の気候風土に適応した「協同の文化��を育み、集落単位での自治や相互扶助を支えたと分析しています。
5. **気候適応**
- 日本の高温多湿な気候は稲作に適しており、梅雨期の水利用や台風期の水管理を通じて、稲作は気候変動への適応力を発揮。井上智博氏の研究では、弥生時代から中世にかけて、河内平野の水田が気候変動に対応しながら発展したことが示されています。
#### **現代の課題:水田の役割の忘却**
しかし、戦後の減反政策や兼業農家の奨励、農地の転用促進により、水田面積は1960年代の約340万ヘクタールから2020年代には約240万ヘクタールに減少(農林水産省)。これにより、洪水調節や生態系保全の機能が弱まり、気候変動による豪雨被害が増加するリスクが高まっています。大石教授は、こうした政策が「国土の保全力」を損なうと警告し、農地を単なる生産手段ではなく、環境保全や防災の基盤として再評価する必要性を説いています。
Xの投稿でも、減反政策による作付面積の減少や農家の高齢化(平均年齢68.7~70歳)が、米不足と価格高騰の要因として批判されています。農家は補助金による転作を奨励され、米生産が抑制された結果、食料自給率の低下や文化的喪失が懸念されています。
---
### **2. 世界の食料安全保障と農業保護のための政策**
食料安全保障は、各国が自国の食料供給を確保し、国民の健康と経済の安定を守るための重要な政策課題です。以下に、主要国の農業保護政策と食料安全保障への取り組みを列挙します。なお、情報は農林水産省や国連食糧農業機関(FAO)、世界銀行などの資料を基にしています。
#### **1. 日本**
- **減反政策(生産調整)**:1970年代から米の過剰生産を抑えるため、作付面積の削減を補助金で奨励。2025年現在、米不足と価格高騰を引き起こしたとして批判が高まっている。
- **食料・農業・農村基本法(1999年)**:食料安全保障と農業の多面的機能(環境保全、防災、文化伝承)を重視。米の自給率維持を目指すが、減反政策との矛盾が指摘される。
- **食料供給困難事態対処法(2025年施行)**:緊急時の食料確保を目的とした法律だが、輸入依存を高める懸念がある。
- **種子法廃止(2018年)**:民間企業の種子開発を促進したが、伝統品種の保護や農家の自立が課題に。
#### **2. 米国**
- **農法案(Farm Bill)**:5年ごとに更新され、農家への直接支払い、作物保険、価格支持プログラムを提供。2023年の農法案では、食料安全保障と気候変動対応を強化。
- **SNAP(補助栄養支援プログラム)**:低所得者向け食料支援で、国内農業生産を間接的に支える。
- **輸出促進**:穀物や大豆の輸出を戦略的に拡大し、グローバルな食料供給網を確保。
#### **3. 欧州連合(EU)**
- **共通農業政策(CAP)**:農家の所得支援、環境保全、食料安全保障を目的に、直接支払いやグリーン農業を推進。2023~2027年のCAPでは、気候変動対策と生物多様性保護に重点。
- **地理的表示(GI)保護**:地域特産品(例:パルミジャーノ・レッジャーノ)を保護し、農家の収入安定化を図る。
- **食料安全保障戦略**:ロシア・ウクライナ戦争後の食料危機を受け、域内生産の強化と輸入依存の低減を推進。
#### **4. 中国**
- **食料安全保障法(2024年施行)**:国内生産の強化と食料自給率の向上を目指す。米や小麦の備蓄を増強。
- **農地保護政策**:農地の転用を厳しく制限し、18億ムー(約1.2億ヘクタール)の農地確保を目標。
- **ハイテク農業**:AIやドローンを活用した精密農業を推進し、生産効率を向上。
#### **5. インド**
- **最低支持価格(MSP)**:米や小麦など主要作物に最低価格を保証し、農家の収入を保護。
- **国家食料安全保障法(2013年)**:人口の約3分の2に低価格で食料を供給するプログラム。国内生産を支える。
- **灌漑インフラ投資**:モンスーン依存の農業を安定化させるため、灌漑施設の整備を拡大。
#### **6. ブラジル**
- **家族農業支援プログラム(PRONAF)**:小規模農家への低利融資や技術支援を提供し、食料生産の安定化を図る。
- **大豆・トウモロコシ輸出戦略**:大規模農場を活用し、グローバル市場での競争力を強化。
- **アマゾン保護と農業の両立**:環境保全と食料生産のバランスを模索する政策を展開。
#### **7. アフリカ諸国(例:ナイジェリア、ケニア)**
- **農業転換計画(ナイジェリア)**:米やキャッサバの国内生産を強化し、輸入依存を削減。
- **補助金と技術支援**:ケニアでは、肥料や種子の補助金を支給し、小規模農家の生産性を向上。
- **気候適応型農業**:干ばつや洪水に強い作物品種の導入を推進。
#### **8. ボリビア**
- **小規模農家支援**:稲作農家の90%を占める小規模農家に対し、適応品種の導入や技術支援を行い、食料安定と収入向上を図る。
#### **9. 国際的な取り組み**
- **国連食糧農業機関(FAO)**:世界農業遺産(GIAHS)プログラムを通じて、伝統的農業システム(例:日本の里山・水田農業)を保護し、食料安全保障と持続可能性を両立。
- **世界銀行**:気候変動対応型農業への投資を拡大し、食料危機リスクの低減を支援。
---
### **3. 結論と提言**
#### **稲作と水田の再評価**
日本の稲作文化は��単なる食料生産を超え、防災、生態系保全、地域社会の結束、気候適応といった多面的な役割を果たしてきました。大石久和教授の国土学の視点からも、水田は日本の過酷な気候風土に適応し、国土保全の基盤となってきたことが明らかです。しかし、減反政策や農地の転用、農家の高齢化により、これらの機能が弱体化し、食料安全保障と地域社会の持続可能性が脅かされています。
#### **政策への提言**
1. **減反政策の見直し**:米生産の抑制を緩和し、作付面積の拡大を支援。農家の所得補償を強化し、後継者育成を促進。
2. **水田の���面的機能の再評価**:洪水調節や生態系保全の価値を政策に反映し、水田保全のための補助金を拡充。
3. **地域文化の保護**:稲作を基盤とした地域の祭事や伝統を観光資源として活用し、農村経済を活性化。
4. **気候変動対応**:豪雨や高温に強い稲作技術の開発と普及を加速。
#### **世界の教訓**
世界各国の農業政策は、食料安全保障と地域の環境・文化を両立させる方向に進んでいます。日本も、EUのCAPや中国の農地保護政策を参考に、農地と農家の保護を強化し、輸入依存からの脱却を図るべきです。特に、気候変動や地政学的リスクが高まる中、国内生産基盤の維持は不可欠です。
---
**出典**
- 大石久和『国土学の構想』『水と緑の国土学』
- 農林水産省「日本の食料安全保障」「水田の多面的機能」
- 国連大学「里山・里海:日本の社会生態学的生産ランドスケープ」
- FAO「世界農業遺産(GIAHS)」
3 notes
·
View notes
Text
されど遠き窓
1年同棲した恋人のリリコに去られたヒロセ。
かつての遊び仲間たちとの再会を機に、自分を見つめなおしていく。
※性的描写があります。
鼓膜をつんざくようなけたたましい音で三分経過したことが告げられた。iPhoneに入っているタイマー音はどれも、うるさすぎたり間が抜けていたりで、どうもいい塩梅にいかない。かといって好きな曲を設定するというのも、気取っていてなんだか嫌だし、なんて考えている間に、麺がどんどんのびてしまう。ここ一週間食べ続けているカップラーメンの新しい味をコンビニで見かけたのでついまた買ってしまったのだった。さすがに体に悪いか、と思わなくもないけれど、仕事が繁忙期だし、怒る人ももういないし、緩やかな自傷行為はだんだんと依存性を帯びてきた。アルミの蓋をぺりぺりと開け、頼りない麺を割り箸でずるずるとすする。想像通り、うまくもまずくもない。こういうのは結局一番最初に出たプレーンな味がいちばん飽きが来ないものだ。香辛料のききすぎたスープを飲み干す気にはなれず、流しに残りを捨てた。麺の欠片や掬いきれなかった具がステンレスに散らばり、排水溝の掃除をする必要があることを思い出して煩わしくなった。ゴミの日に合わせて、明日の夜やることにしよう。ベッドでは三毛猫のミナが僕の就寝を待っているが、寝る前に一杯やりたい。食器棚からグラスを取り出そうとすると、しばらく使っていない器達が無言の圧力をかけてきたので、結局今日もまた缶ビールを開けてじかに呷ることになった。チーズを囓りながら、さっきの残像で食器を数える。ペアグラスかける幾つだ、プレートもお椀もだいたいはお揃いまたは柄違いで二の倍数分あり、だけど今僕はそれらがなくても生活できてしまっている。
一体、この大量の置き土産を、どうしたらいいのか。リリコがいなくなってから、もう三ヶ月が経とうとしている。一ヶ月めは現実と向き合うのに精一杯で気付かず、二ヶ月めは思い出に浸るために必要で、寂しいのが普通になった今やっと、やはりこのままではまずかろうと、彼女が残していったものを、たびたび眺めてみてはいる。一年も一緒に暮らしていたので、すぐには整理しきれない。リリコは料理好きで、腕をふるった品々を毎食SNSにアップしていたほどなので、食器類は特に数が多いが、それだけではない、いま僕が踏んづけている不思議な模様のラグも、天井からぶら下がっている星のかたちをしたライトもすべて、彼女のセンスで買いそろえたものだ。ぜんぶ置いてけぼりなんて、と何度目かの小さな憤りを感じた勢いで重い腰を上げかけては明日もまた仕事だと言い訳して、ずっと後回しにしてきたのだ。まる二ヶ月。やらなきゃいけない、と思うほど頭と体がぼんやりしてきて、やがて逃げるように眠りについてしまう。この部屋の中のすべてが、彼女のかわりに呼吸しているーーそんな妄想は少々ロマンチック過ぎるにしても、たぶんいつかは断ち切らないといけないものだし、断ち切りたいと僕自身も願っている。ああ、だけど今夜も、五パーセントぶんの酩酊を言い訳にして、ミナの待つ寝床に向かう。
やっぱ、フリマアプリじゃないっすかねえ。心底どうでもよさそうな風情で煙とともにそう吐き出したのは、新入社員で唯一の喫煙者、塩崎くんだ。僕の若いころに輪をかけてぼーっとしていて、鬱陶しがられているかもしれないけれど、ついつい話しかけたくなってしまう。
「ていうか、広瀬さんも女にふられること、あるんすね」
「そりゃあるよ、ふったことのが少ないよ」
「女になんか全然不自由しなさそうに見えるのに」
「……不自由するかどうかはまた別の話かもね」
しまった、失言だった。話を聞く限り、塩崎くんには女性経験がないのだ。背も高いし、肌もきれいだし、顔立ちも悪くはないのに、たぶん、ぼーっとしすぎているのだ。どうフォローしようか気を揉む僕をよそに、塩崎くんは、プロの女の子、必要になったら言ってくださいね、とにやついて仕事場に戻っていった。
取引先から��のまま帰宅すると、宅配ボックスに母から荷物が届いていた。うちは農家でもなんでもないのに、定期的に野菜やら米やらが送られてくるのだ。お礼の電話をかけると、気忙しい母の声のうしろで、子供がはしゃいでいるのが聞こえた。
「まひろ、来てるの?」
「そうそう、今日は誠二が夜勤だから、うちで夕飯でもどうー、って」
誠二というのは僕の弟だ。僕が秀一、弟が誠二。彼は五年前、二十四で十年近く付き合っていたひとみさんと結婚して、三年前、まひろが生まれた。高卒で消防士になり、地元で気の利く嫁をもらい、実家の近くに住み、可愛い孫の顔まで見せた彼の方に、秀の字がついていたらよかったと思う。
「あんたはどうなの、うちに連れてくるかもって言ってた子は」
「ああ、別れた……」
「あらっ、そうなの」
数秒のあいだ沈黙があり、母のため息がきこえた気がした。
「まあねえ、おかあさん都会のことはわかんないし、元気でやってればいいのよ」
優しく慰められ、情けなくなる。両親のことを喜ばせようなどと殊勝なことを思っているわけではないが、のんべんだらりと三十路を過ぎてしまって、なんとなく申し訳ないような気持ちはある。しかし去ってしまったリリコのことはもう、どうすることもできない。たしかに母の言うとおり、都会の三十代はまだまだ若い。正月には帰るから、みんなによろしくと言って電話を切った。ミナが足元に擦り寄ってきた。そういえばミナは、まひろとほぼ同い年だ。僕が会社に行こうとしたら、マンションの植え込みで震えていたのだ。体調不良で、と当時勤めていた会社に嘘をつき、病院に連れていった。三毛猫のミケでは安直すぎるので、ミナにした。漢字で書いたら、三奈だ。まひろは、ひらがなでまひろだ。どちらがペットかわからない。猫はものすごく好きというわけではなかったが、一緒に暮らしてみるとこれほどいい同居相手はいないように思えた。普段はお互い負担にならない距離を保ちつつ、自分がそうしたいときには思いっきり甘えてきて、逆に僕が疲れていれば癒やしを提供してくれる。リリコとミナは最後まであまり馴染まなかったように見えた。彼女は実家でダックスフンドを飼っていると言っていたが、猫にそこまでの思い入れはないようだった。
ミナがキャットフードを食べている間、自分の夕飯を用意した。母と話したあとで不摂生をするのもなんだか悪い気がしたから、送られてきた野菜を適当に切って、冷蔵庫の隅にあったベーコンと炒めた。だけどそれでは足りなくて、結局買い置きしてあったカップ焼きそばを食べてしまった。ミナと戯れつつ食休みをし、風呂を���かした。本当はシャワーだけでもいいのだが、リリコが置いていった高そうな入浴剤を入れてみたら案外よく、それから週末の夜はゆっくり湯船に浸かるようにしている。バスミルクやらソルトやらオイルやら、ひと揃い使い切ったら終わる習慣だろうけど。
風呂から出ると、LINEが五件届いていた。三件は公式アカウントからで、一件は塩崎くんがフリマアプリのまとめ記事を送ってくれたものだった。金曜の夜なのに、暇な男だ。ざっと目を通し、とりあえず一番利用者数の多いアプリをダウンロードした。もう一件は月子さんからだった。明日、新宿で映画を観る用事があるのでそのあとお茶でもどうかという誘いだった。看護師をやっている月子さんが土日に会おうと言ってくるのは珍しかった。確かシフト制で、平日休みのときに声がかかることが多かった。いくつか年上のこの人と、どこで知り合ったかもいまいち思い出せないが、つかず離れずで長年やってきている。リリコと別れて初めての会合だった。
伊勢丹近くの喫茶店で落ち合うことにした。雑居ビルの地下にあって、コーヒーが一杯千円もするかわり都内いち美味い。価格設定のおかげで店内が落ち着いているのもかなり気に入っているので、約束の時間よりも一時間早めに店に入った。今はナラ・レオンがかかっていて、いい具合に眠くなる。おかげで持ってきた本が全然進まなかった。あとから来た隣の席の男女がタロット占いに興じているのも、僕の気を散らした。壁側に座った髭もじゃの男が占い師らしく、ピンク色の髪をした女の子がぼそぼそと何か相談していた。髭もじゃがカードを切りはじめたころ、月子さんが現れた。とびきり短いショートカットに、真っ黒のワンピースという出で立ちだった。前に会ったときは、日本人形のように長い髪をしていた。
「髪、切ったんだね」
「そう!似合うでしょ」
「うん、すごく」
脚本はいいのに女優の演技がひどくて興ざめだった、というのが今日の映画��感想だった。月子さんは映画や舞台がとても好きだが、誘われたことは一度もない。2人ですることといえば、セックスくらいだ。十年前からそんなふうにしてきて、でも僕がリリコと付き合っている間は指一本も触れずに関係は続いていたので、結局気が合うということなんだろう。月子さんが頼んだキリマンジャロが運ばれてきたところで、恋人が置いていったものを誰かに買ってもらうってどう、と相談してみると、悪趣味、と笑われた。
「そんなの、捨てたらよくない?ぱーって」
「結構高いものが多くて、惜しい」
「じゃあそのまま使ったら」
「いろいろ思い出されて、つらい」
どんなのがあるの、と聞くので、iPhoneを手渡した。塩崎くんの指南のもと、出品用に写真を撮ってみたのだ。あとはアップロードをするだけなのだが、説明文を考えるのが面倒くさくてやめてしまった。月子さんが真剣な顔つきでフォルダを隅々まで眺めているあいだ、僕はタロット占いの結果が気になってしょうがなかった。タロットは漠然とした悩みというより、誰かとの相性を知りたいようなとき役に立つのだと、昔どこかの飲み屋のママに聞いた。
すべて見終わった月子さんは、彼女、センスのいい人だったんだね、と感心した。さらに精査したあと、寝室に置いてあるスタンドライトの写真を指差して、これ生で見たい、と言った。じゃあ見にきてよ、と店を出た。新宿三丁目から、都営地下鉄に乗る。
「ヒロセの家、久しぶり」
「そうだね」
「呼んでくれなくなっちゃったもんね」
「そりゃ、呼べないよね」
リリコとの同棲は、僕のマンションに彼女がやってくる形で始まった。子供のいない裕福な叔父から譲り受けた、4LDKの部屋だ。付き合って二ヶ月ほどで、リリコの側から、将来のことを考えるためにまずは一緒に暮らしたい、という申し出があったのだった。そう、僕はお試し期間をクリアできず、持ち家というアドバンテージをもってしても捨てられてしまったのだった。
三十分ほど電車に揺られて、最寄り駅に到着した。月子さんは懐かしい、と言いながら駅からの道をゆっくり歩き、玄関に入るなり、ああ、と感嘆の声を漏らした。
「これは、女がいる家」
「でもいないんだ」
「かわいそうにねえ」
月子さんは上がり框に座り込んで、金具がいっぱいついた靴を脱いだ。ぴったりとしたスカートがあまりに短く、黒いストッキングに下着が透けそうでどきまぎした。ねぼけまなこのミナが僕を出迎えにやってきたが、月子さんの姿を認めると固まり、必死に記憶の糸を手繰りよせていた。月子さんがミナちゃん久しぶり、やっぱり美人さんだね~、と話しかけると、声で思いだしたのか、上機嫌でしっぽを震わせてこちらに寄ってきたばかりか、久しぶりの客人に背中を撫でさせた。
お茶でも出そうかと思ったが、さっきまで飲んでたしいいと断られたので、さっそくお目当ての品のもとへ案内した。このライトはアンティークで、びっくりするほど重いので部屋の外に運ぶのが億劫だったのだ。
「ああ、やっぱり欲しいこれ」
ダブルベッドの傍らに置いてあるそれは、傘のところがステンドグラスでできていて、他のところの作りもいちいち凝っていて高級感があって、実際かなりの値段がしたらしいので、捨てるのが惜しいものの筆頭だった。役所に粗大ごみとして引き取りにきてもらう連絡をするのもこの上なく面倒くさかった。
「もらってくれるなら嬉しいよ」
「本当にタダでいいの?さすがに悪い気がする」
「じゃあ、五百��くらいで」
なかなか食い下がらないので、気が済むようにして、などと言っていたら、月子さんはてきぱきと僕のうしろのドアを閉め、カーテンを下ろし、かわりにステンドグラスのライトをつけた。長い爪を赤く塗った指先がスイッチの紐を引っ張ったのが、妙になまめかしかった。色とりどりのガラスの下に、赤みがかった光が灯る。
「すっごい、ムーディ」
「そう、寝室にしか置けないんだ」
「いつもこうして、してたの?彼女と」
「まあそういうこともあったような」
「久々にしよっか」
マック行こっか、くらいの軽さで月子さんはそう呟いた。体で払う、ってことか。僕としてももちろん吝かではなく、僕達はまぐわった。薄ぼんやりとした明かりの中で、かつて散々貪ったはずの月子さんの体は天女みたいに神々しく見え、リリコに操を立てる前の数々の奔放な日々を思い出した。会えば挨拶みたいに体を重ねた。おっきい、と途切れる声で言う月子さんのヴァギナと僕のペニスの相性は相変わらずとてもよく、リリコとの性生活で少しずつ積み重なった消化不良に気付かされた。月子さんの細くしなやかな腰を掴み、後ろから責め立てているとき、なめらかで美しいリリコのうなじを思った。月子さんのうなじには、短く整えられた襟足の延長のように細かい産毛がびっしりと生えていて、だけどそれが生命力の強さの、淫蕩さの証に見えて、僕をますます昂らせるのだった。月子さんは僕を煽るのも上手くて、まだ足りないというように自分の性器を弄ったり、卑猥な言葉で強請ったり、この時間を最大限愉しむための努力を、決して惜しまないでいてくれる。リリコが寝転がって僕が前から入る、コンドーム越しの、正しさのかたまりみたいなセックスしか、僕たちはしなかった。リリコがそれを望んでいたから。だけど月子さんは、獣のように喘ぐ。僕も、獣のように求める。本能に駆り立てられるような行為は本当にしばらくぶりで、吐精しながらも力がみなぎってくるのを感じた。
アキラさんのところに行こう。少し眠ったあと、月子さんが唐突に言い出した。性欲をすっかり発散させてしまったあとの変わり身の早さも、僕が月子さんを好ましく思うところのひとつだった。アキラさん。懐かしい名だった。僕たちが夜遊びばかりしていた頃知り合ったその人は、ある日突然、東京から去っていったのだった。たぶん二年くらい前のこと。僕とリリコが出会う前のこと。きれいで優しい男だった。久々に、声を聞きたい。 「いつ?」 「いまから」 「急に行って、迷惑じゃないの」 「あたしはどのみち今日、行く約束してたの」 一瞬で食べ尽くされてしまうことはわかりながら、ミナの夕飯のために置き餌をしてやり、車を出してくれると言う月子さんのマンションへ向かった。地下鉄で二駅だったので歩くことにした。こんなに近くに住んでたんだね、といま��ら笑い合った。月子さんの家でしたことも、数えきれないほどあるのに。空は薄紫色で、呼気は白く曇り、冷たい空気が情事と昼寝のあとの惚けた頭をちょうど良く刺激した。日が落ちる前でも、だいぶ気温が低くなってきた。リリコが出ていったのは、夏の終わりだった。残暑が長かったから、暦の上では秋の始め、と言ってもいいかもしれないけれど。
初めて見る月子さんの愛車は、真っ赤な外車だった。シャコタン、というのか、車体がものすごく地面に近く、こんなに華奢な女の人がオーナーだとは思えなかった。あたし運転がヘタな男大嫌いなんだよね、と言うからこわくなって、任せることにした。といっても、そもそもこれはマニュアル車らしいから僕には運転できなかった。
「看護師ってね、だいたい働きだしてすぐ高い車買うのよ」
「どうして」 「しんどい仕事やめないぞ、っていう、誓いみたいなもん」
「ローンで自分を律してるってこと?」
「そう」
「払い終わったらどうなるの?」
月子さんはそれには答えず、ため息のような笑いを漏らした。下道でもそんな遠くなさそうだけど、もう遅いから高速で行こうね、と手慣れた様子でカーナビを操作する月子さんに、アキラさんはどこに住んでるんだっけ、と訊ねると、千葉の、山と海がある町らしい、という答えが返ってきた。地元と東京以外の地理に、僕はあまり明るくない。
初台から首都高に乗った。到着予定時刻は十九時四十五分。なんとなく流していたラジオがあまり面白くなくて、月子さんがspotifyで音楽をかけだした。九十年代ポップスをとりあえずのBGMに、仕事の話の続きが始まった。
「ヒロセは今もまだ、自販機売ってるんだっけ」
「それは前の前で、今は太陽光発電の会社にいる」
「バナナ売ってたのはいつだっけ?」
「青果卸ね、自販機の後だよ」
ふうん、と興味なさげに月子さんは言い、なんだかもう話すこともあまりなくなった。もともとそんなに話が弾むふたりでもないのだ。丁寧な運転のせいでだんだん睡魔の波が押し寄せてきたので、一眠りしようと目を閉じた。途切れ途切れ、薄い夢を見たが、途中で月子さんが呟いたのは、多分夢ではなかった。
なんでこう急にいろんなことがどん詰まっちゃうんだろうな。
聞いてはいけないような気がしてじっとしていたらまた深く眠ってしまって、次に目が覚めると、車は千葉県の国道を走っていた。何度も塗り替えた跡が見えるスーパーの看板が現れ、ああ、田舎の都会だ、と思った。僕の故郷も、こういう街だった。沿道にはチェーンの飲食店やディスカウントストアがまばらにあった。古ぼけたラブホテルもちらほら営業していて、カタカナやアルファベットをかたど��たネオンが粗野に光った。シルクロードって名前のラブホテルは、全国にいくつあるんだろう。食事はどうするのかたずねようとした頃に、急に流していた音楽が途切れて、ちゃらちゃらと電話の着信音が流れた。
「え、なに」
Bluetoothだよ、さっきまで音楽飛ばしてたでしょ、と月子さんは僕を笑い、僕に通話ボタンをタップさせた。スピーカーにして、というのでその通りにした。相手はアキラさんだった。懐かしい、懐かしい声だった。低く、優しいトーンで、ゆったりと話す。
「広瀬くんも、いるの」
「あ、います」
「久々に会えるね」
たった一言アキラさんと言葉を交わしたら、こんなに便利な道具があるのに一度も連絡を取っていなかったことが急に薄情に思えた。だけどそれを咎めるような気色が全くなかったことにほっとした。そういうところが、アキラさんらしいのだ。
あと五分で着くよ、と月子さんは電話を終え、次の信号で細い道に折れた。国道から離れるにつれ、民家が増え、車は住宅地に入った。「あれかな」
月子さんが指さした先には団地が数棟立ち並んでいた。隣には打ちっ放しのゴルフ場の緑のネットが見え、まだ煌々と営業中のライトが光っていた。建物が近づいてきたのでスピードを落として進んでいると、駐車場の入り口とおぼしき辺りに背の高い男の姿があった。少し猫背で、足が長い。
僕たちに手を振るアキラさんは、東京で最後に会った時より少し、線が細くなったように見えた。 ここ空いてるから、今日だけなら大丈夫、という言葉を信じ、白い線で区切られた駐車場の一角に車を駐めた。アキラさんはリノベーションされたこの団地の一室を買ったのだそうだ。最近は古い団地の再利用が流行っているそうで、確かに共用部分も新築のようにきれいになっていた。おれ一人ならほんとこのくらいの広さで十分、という十畳ほどのリビングには必要最低限の家具しかなく、よく整頓されていた。荻窪に住んでいた頃の部屋もいつもすっきりとしていたのを、思い出した。
夕食には宅配のピザを取っていてくれて、酒も一通り用意されていた。パーティーじゃん、と月子さんは大喜びした。アキラさんは紙皿と紙コップを配りながら、洗うのめんどくさいからごめん、と笑っていたが、身軽な暮らしに憧れ、自分の部屋で待っている大量の食器のことを考え、うんざりした。
酒もあまり回らないうちから、月子さんはけっこう荒れていた。仕事を辞めた、という薄々気付いていた話と、不倫をしていた、という完全に初耳の話とを、かなりの序盤で打ち明けられた。初耳ではあったが、そこまで意外ではなかった。月子さんには、動物みたいなところがあるから。僕の同棲解消については、冒頭で少し話題に上がったもののどこかに消え、まあそれはいいとしてもアキラさんの近況は聞いておきたかった。僕が彼の方を見ると目が合ってしまって、逸らせず、やけに��張した。彼は面白がるように僕を見ていた。とりあえず月子さんに吠えたいだけ吠えさせようと、頷き合った。
「何回かやっただけの上司の奥さんが職場に乗り込んできたの」
それで居づらくなって、もう十年勤めたし、疲れてしまったし、依願退職した、と話す月子さんは珍しく泣いていた。
「その医者のことそんなに好きだったの?」
「ううん別に、出来心みたいなもん」
「割に合わないね」
「それが腹立たしいのほんと!!」
そしてわっと大泣きしてはまた愚痴り、というのを間欠泉のように繰り返し、それをアキラさんが宥めていた。いつの間にか煙草を吸っていた。前もよく吸っていた銘柄だった。月子さんの支離滅裂な話から、医者のセックスがよかったということだけはわかったので、せめてもの救いだね、と慰めたつもりだったが、ものすごい目で睨まれた。月子さんが僕一人には甘えてくれないことを、当たり前だと思うとともに、少し情けなく感じた。僕はちびちびウイスキーを飲みながら、相槌を打った。
泣き疲れて、酔い潰れて、月子さんはテーブルに突っ伏して眠ってしまった。実質アキラさんと二人、という状態になって、ようやくゆっくり話せそうだった。
「……アキラさん、いまはなにやってるの」
「昔のツテでデザインの仕事もらったり、FXやったり、あとはまあ、切り詰めて」
田舎だからそんなにお金はかからない、家族も今後できることないし。淡々と話すアキラさんは十代の頃、年上の男の恋人に連れられて上京した。地元は宮城で、親は厳しくて、勘当寸前で、学校とか通ってこっちで仕事には就けたけど、その時の男とはすぐ別れちゃって、そんなことを寝物語に聞いたような気がする。
「おれもう、期待したくなくてこっち引っ越したんだ」
「期待?」
「東京、夢あるけど、夢見るのも疲れるからねえ」
僕はアキラさんともセックスまがいのことをしていた時期があった。好奇心なんかでは全くなかった。常連の店でいつも穏やかに店員と談笑していたこの男を、気づけば目で追ってしまっていた。仕立てのいいスーツに包まれた身体から滲み出る、どうしようもない諦めの空気が、僕を惹きつけて、不安にさせて、夢中にさせた。月子さんと3人で何度か会ったあと、僕の方から2人で会いたいと言った。やがて恋人同士のような関係になった。自分より体の大きな男に慈しまれると、言いしれぬ安心感と興奮を覚えた。僕たちは、同じ体で愛し合った。だけど男女でするようにはっきりと繋がったことはなかった。それはアキラさんの予防線だったと、今ならわかる。不誠実な僕は、そうしている一方で月子さんをはじめとする女の体を抱くこともあったから。月子さんは僕とアキラさんのことに気付いていたように思うが、だからといって関係が変わることはなかった。なにか言われたことも、詮索されたこともない。僕はあの頃から、自分のことがよくわからなくなっていた。恋ではない、とわかりながらも他人と肌を重ねることで、なにかがすり減っているような気もしていた。アキラさんもそうだったかもしれない。でも、その気持ちを分かち合ってどうにかするような2人にはなれなかったのだ。
「広瀬くんは彼女と別れたって聞いたけど」
アキラさんがなんでもないことのように言うので、僕もなんでもないことのように話し始めた。こういうとき、リリコとの破局で実はさして傷ついてはいない自分に気づいて、辟易する。
「三十過ぎて、なんか焦って、婚活とかしてみたりしてさ」
しっかりしなきゃ、と漠然と考えていた当初、運良く出会ったのがリリコだった。僕史上、いちばん礼儀正しく、理性的な交際のはじまりだった。いわゆる普通のおつきあいをうまくやれていると思っていて、自分もようやくそういう流れに乗れるのだと感慨すら抱きながら、給料三ヶ月ぶんには少し届かない指輪を買ってプロポーズもしたが、あなたと家庭を作ることは考えられない、という残酷な答えが返ってきた。数ヶ月の猶予ののちに同棲は解消され、僕たちは正式に別れた。彼女が持ち物を置いていったのは意外だったけれど、すぐに謎は解けて、そのあとわりとすぐ大企業のサラリーマンと婚約したと風の便りで聞いた。
「そういうのがいいならなんで僕と付き合ったのか不思議で」
「ふらふらしてる人の色気ってあるからねえ」
俺もちょっとやられてたかも、とアキラさんは僕の方を悪戯っぽく見た。アキラさんのほうこそ、ちょっと痩せた肩とか、煙草を弄る長い指とか、相変わらずどうしてなかなか、と思ったけれど言わなかった。今のアキラさんに僕が触れることは失礼な気がした。
「念のため聞くけど、おれと寝てたせいじゃないよね」
「え?」
「別れたって」
「いや全然関係ないよ、知りもしないと思うし、そもそもかぶってないし」
でも、見透かされてたんだと思う。アキラさんとっていうか、月子さんみたいな女の人たちとつるんでいたこととか、それどころか、やりまくってたこととか、職が続かないこととか、それらをそんなに駄目だと思っていないこととか、ただ自分が安心したいだけで、ほんとうはちっともリリコ自身のことなんか見ていなかったこととか。いつの間にか起きていた月子さんが、ヒロセ、いい人きっと見つかるよ、とまた泣きながら絡んできた。煙草を燻らせながらアキラさんは、人生相談室だな、きょうは、と可笑しそうに呟いた。ちょっと酔いが冷めてから順番でシャワーを借りた。月子さんは客間で、僕はソファで寝かせてもらった。アキラさんは自分の寝室に引き上げていった。
夜中に肌寒くて目が覚め、体を起こすとベランダで一服するアキラさんのシルエットが見えた。窓を開けて、隣に立った。アルミの手すりと床板がひんやりと冷たかった。
「ねえ、煙草吸いすぎじゃない?」
「前と変わんないよ」
「前も減らしなよって言ってたじゃん」
「唯一の楽しみなんだって」
「……早死にしちゃうよ」
いいんだよ、べつに。そう呟くアキラさんの横顔は東京にいた頃のままだった。あなたはいったい、あそこに何を捨てて来たの。
あたりは真っ暗で、ぽつぽつと窓の明かりが見えた。こんな夜更けに活動している人間がいるのだ。風向きが変わるのか、時折、国道から車の走行音がきこえる。僕たちは黙ったまま、並んで立っている。離れていた数年をどうにかして埋めたい衝動がせり上がってきて、でもどうしたってできないから、アキラさんの左肩に、そっと凭れた。アキラさんが、囁くように僕の下の名前を呼んで、呼び終わらないうちに、やめてしまった。ためらいが、愛おしかった。
「アキラさんのこと、すごく好きだったよ」
「……わかってるよ」
煙草を持っていない方の手が、僕の頬を撫でた。掌はすべすべしていて、冷たくて、泣けてきた。アキラさんが少しだけ身体を屈めてきて、煙たい匂いが鼻を掠めたかと思うと、かさついた唇が一瞬だけ触れた。目の前には、あの諦めたような優しい笑顔があった。
翌朝は三人とも九時前にきちんと起きて、目が覚めちゃうなんてなんか年取った感じするな、と言いながらファミレスでモーニングセットを食べた。僕は食器のカチャカチャいう音を聞きながら、肝心のことを相談し忘れていたことを思い出した。
「恋人の置いてったものって、どうしたらいいと思う?」
月子さんは、あたしは一個もらってあげるの、と恩着せがましくアキラさんに報告した。アキラさんは少し考えたあと、おれなら、と前置きして、こう続けた。
全部捨てる。一回全部きれいにしてあげないと、なかなか成仏してくれないとと思うから、残留思念みたいなもんが。
帰りもまた、月子さんが運転することになった。昨日よくわかんなかったけど、車イケてるね、とアキラさんが褒めた。乗る前にすればいいのに、乗り込んだ後で窓を開けて別れを惜しんだ。出発した後、僕たちが曲がるまでずっと手を振ってくれていたアキラさんを見て、月子さんがまた来ようね、と言った。僕は頷いた。僕だけに向けられているんじゃないとわかっていながらも、またいつでもおいで、という帰り際の彼の言葉に、甘えてしまいそうだと思った。
日曜日の高速道路はそこそこ混んでいて、痺れを切らした月子さんの判断により途中で降りて下道を走った。
「そういえばライト、持って帰る?」
「……やっぱいいや、知らない女のザンリューシネン要らないし」
「だよねえ……あれって粗大ゴミかな」
「そりゃそうでしょ、でかいもん」
めんどいなあ、とぼやく僕に、月子さんは、めんどいけど、向き合わなきゃだめってことでしょ、と自分にも言い聞かせるように口にした。それはたしかに人生を前に進めるために必要なステップなんだろうけど、いまの僕にとってはリリコとの二年間より、この二日間のあらゆる場面の方がつよく胸に迫ってくるのだった。
十五時前に家に着いた。一日空けた部屋は静まりかえって、知らない匂いがした。ミナはソファのクッションの上で丸くなって寝ており、僕がただいま���言うと片方の目だけ開けてまた眠ってしまった。飼い主が一晩いないくらい、どうってことないらしい。冷蔵庫の横に貼ってあるゴミの日カレンダーを見た。年始にもらったっきり、ほとんど使っていなかった。燃えないゴミ、火金。危険ゴミ、隔週水曜。粗大ゴミ、市役所に連絡。ため息。とりあえず窓を開け、空気を入れ換える。コーヒーでも飲みたくなって、お湯を湧かす。待っている間に、アキラさんからお裾分けに持たせてくれた蜜柑をざくざく剥く。皮を受け皿に、白い筋がたくさんついたままふた房頬張った。リリコは夕食後、必ず果物を出してくれた。重たいガラスのボウルに、冷たくてきれいな水で洗って一粒ずつしっかり拭いた葡萄、その正しさは誇らしくて面白かったけれど、僕はそんなこと、ちっとも望んじゃいなかったと思う。
2 notes
·
View notes
Text
街をあるけばあおっぽい植物のにおいがして、影ばかりえらんで歩くことがだんだん上手になってく
春ですね、の挨拶が好きだった もうすぐ夏ですね、その前には梅雨ですね きたと思えば過ぎますね 景色の記憶を手繰り寄せていたらすぐにふけてゆくね、夜が 声も顔もなんとなく、でも話したこととか食べたものとか、あのころの気持ちとかそういうもの ものがたりとしていつまでも引き寄せられる才能 歳をかさねる前夜、なぜか毎年すこし浮ついています
過ぎていったあれこれ、またね、来年ですね、同じ日々は二度と訪れないとわかっているのに繰り返してしまうね、またね、いつかね
満ちたりたとして、決定的になにかが足りなかったあの頃をゆるせなくても過ぎていきたいです ものがたりの中にいるあなたたちと同じように
4 notes
·
View notes
Text




mes possibilites aujourd'hui. 今日のわたしの可能性。 番組収録に出向く。 洗濯をする。 洗濯物を片付ける。 庭の水撒きをする。 夏日の一日。暑い。 特に記念日ではないけれど ムッキの遺影の前が淋しいな、と思って 庭の花を飾っておいたら、 蕾だったテディベア(バラ)が いい塩梅に開いていた。 午後に番組収録のあと、 アジュガの苗を整理したり ポポーについたカイガラムシを 駆除したり。 苗を買って植えてはじめて エルダーに蕾がついているのを見つけて 静かに喜ぶ。 整理した棕梠の葉を 久しぶりに編んでみるか、と 手にしたのだけど 一年以上やっていなかったのと 生の葉のやわらかさに 若干苦戦。 続きはまた明日以降に。
5 notes
·
View notes
Text
2025年4月21日(月)

三重県紀北町・奥川ファームから隔週に届く定期便、昨晩届いたものを紹介しよう。いつものように、平飼い有精卵・特別栽培米・畑無農薬野菜・手打十割蕎麦・手作りパン、そしてこのところメンバー入りしたのが金沢のお酒、さらにこの時季ならではのアオサだ。ご母堂の介護と田植えが重なった超多忙な様子、心配するだけで何の力にもならないのだが、奥川さん、どうぞ睡眠を十分にとって体調管理にご留意ください。

5時30分起床。
洗濯開始、天気が良いので布団カバーを洗うことにした。

朝食を頂く。
洗濯物を干して、2回目の洗濯開始。
珈琲を入れる。
2回目の干し物。
奥川ファームに今月分を振り込んで、来月分を予約する。
8時40分、二男が出勤する。

五条七本松のセブンイレブン、そして西大路七条のセブンイレブン、ウォーキング兼ねて落語会のチケットを発券する。最後にコレモ七条店で買物、今日は牛乳が安い日だ。
前の職場から源泉徴収票が届く、確定申告しなければならないので、来年の住民税が厳しくなるなぁ。

ランチ、三男にはサッポロ一番塩ラーメン、彼女にはツナチャーハン。
買い物したあとで、彼女が自転車で出勤、今日は訪問1件。
私は軽く午睡。
洛友会(農学研究科の同窓会)からメール、一昨日の情報更新(=退職したこと)を確認したとのこと。
あちこちメールアドレス変更の連絡。
セブンイレブン梅小路店へ、イープラスで購入した落語会のチケット発券。
17時、彼女が帰宅。

今夜の夕飯、鰆の塩焼き・タケノコとソーセージのバター炒め・新ジャガの甘辛煮・レタスとトマト。
録画番組が無いので、早めに片付ける。
ウトウトしかけたが、彼女に起こされて入浴、体重は50g減。
パジャマに着替えて日誌書く。

久しぶりの12,000歩越えは嬉しい。
2 notes
·
View notes
Text
喜劇的シンボリック
帰り道に見かけた大きな梅の木の枝では、うっすらと白い花が満開だった。 そういえば、子供の頃を思い出すことが少し減ったなと思う。大人になっても随分と色々な記憶をあちこちと往復し反芻していたが、それが無くなった。 その繰り返しの中には少なからず木々や花があった。ぼろぼろと落ちる梅の花、銀杏の葉の絨毯、途切れ��躑躅の花の植栽、サルビアの甘さ。 思い返せば記憶の中の色彩は綺麗だが、その背景は陰鬱な気持ちにさせる。
でもどうしてだろう。日々が忙しいから?別に前からずっと忙しいな。 年齢のせい?それはあるかもしれない。 それとも忘れてきているだけ?そんなことはないな。
楽しい出来事というものは恐らく細かなものを拾い集めれば、無数にあるのだろう。 だけど案外そういった記憶は薄れやすい。”特別に”特別なものでもない限りシンボリックで、心のどこかひとつの場所に統合されていく。 悲しい記憶というものは文脈的で長く連なり、過去から現在までに一本の線を引く。
昨日見た夢に子供の頃の友人が出た。手を繋いで欲しいと言っていたが、私はそれを断って読書をしていた。 横目で友人を見ると少し悲しそうな顔をしていて、そこで目が覚める。 起きてから少し天井を眺めて、手を繋いでやればよかったかなと思う。 昔のように断らず。
あと10年生きたら、20年生きたら、それとも30年生きたら。まさか40年? ちょうどいい潮時はいつなんだろうと時々考える。 その時になれば分かるんだろうか。それともいくつになっても終わりたくないと思ってしまうのだろうか。 その歳の人たちにとっては、私のこの考えをやはり若いと思うのだろうか。
人生は円のようなものだとある人が言っていた。 でも別の人は一本の線だと。 私は円を切れば線になるなと冗談を言った。 お前はどう思うんだと聞かれると、いやあ、よく分からないよと答えた。
人によるんじゃないか、とは言わなかった。 幸福な人にとっては人生は円環だろう。 不幸な人にとっては人生は螺旋だろう。 求める人にとっては人生は線だろう。 過去に点在する人にとっては人生は多面体だろう。 夢に生きる人にとっては人生はコインだろう。
でもそんなのコロコロ変わるだろう。なんだか喜劇的だ。 ある時点ではこの形で、またある時点からあの形になる。 定まった形なんて無い。 そう考えると今言ったことは、ある意味全部皮肉みたいになるね。
3 notes
·
View notes
Text
ドロー

2025年3月 阪本池(枚方市) iPhone11
どうも、こんにちは。3月8日(土)は、howellsさんと阪本池に行ってきました。阪本池の入口は商業施設と共用でわかりにくいので、howellsさんも迷ったそうです。っていうか、カーナビに任せると手前の路地で右折させられるんですよね。駐車場の横を走っているのに駐車場に入れないっていうw。

2025年3月 阪本池(枚方市) iPhone11
さて、釣席ですが、僕は11尺が振れる場所で西向き。howellsさんは東向き!なんでビックリマークが付くかというと、東向きは砂地で深いのが売りで常連さんは好むのですが、釣況は渋いので、僕が西向きで5〜6枚釣ってる日にズラリと並んだ常連さんが1〜3枚とかそんな感じ。僕が「howellsさんは上手いから東向きですね」と煽っていたらホンマに東を向きはったのです。

2025年3月 阪本池(枚方市) iPhone11
アホなので11尺の竹竿は「げてさく」2本、「二代目げてさく」「寿るすみ」「朴石」と5本も持ってますが、今日の竹竿は「げてさく」の「白総塗り」です。「総塗」というだけあって「塗り」が自重になっているのか、中式だがよく曲がってくれる竿でいい感じ。

2025年3月 阪本池(枚方市) iPhone11
浮子は「夢(伊吹)」のウドン浮子。

2025年3月 阪本池(枚方市) iPhone11
ごはんの用意もできたので…

2025年3月 阪本池(枚方市) iPhone11
打ち方始め!
モタモタしてたらこんな時間になってしまった。howellsさんはもう1枚釣ってはります。

2025年3月 阪本池(枚方市) iPhone11
11尺の仕掛けは前回も「夢(伊吹)」のウドン浮子を使ったと思うが、ウキゴムのφが大きめで緩々。そういえば茨木新池で根掛かりして仕掛けを作り直したか?5500円もした浮子が抜けて飛んで行ったらと考えると気になってしゃーない。なので25分ほどで「舟水」の「底08ソリッド」の9番に替えました。また「シズ合わせ」からやり直し〜。

2025年3月 阪本池(枚方市) iPhone11
昨秋、水藻フィッシングセンターのブルーギルに悩まされて以来、ジャミとはご無沙汰だったが、3月に入って暦は春になったのかジャミが蠢動しておる。浮子が動くので飽きないし、ヘラとしか思えない糸スレとかサワリもある。ヘラのサワリを狙っているとフワーっと返した後綺麗に一節入った!
キタ━━━━━━(゚∀゚)���━━━━━ !!!!!
弧を描く「げてさく」の白塗り。

2025年3月 阪本池(枚方市) iPhone11
ボウズ脱出〜!
綺麗なヘラブナが釣れました。寺口釣池で常連のIKRさんが阪本池の話をしていて「新ベラ放流」言ってるのが聞こえたが、やっぱ放流したんかな?いちいち聞くのもやらしいし池主さんには聞かなかったが、尺未満の綺麗でよく引くフナが混じりました。

2025年3月 阪本池(枚方市) iPhone11
2枚目も1節入る節魚信で両目が開きました。これも綺麗なヘラですね。

2025年3月 阪本池(枚方市) iPhone11
この季節、畑の梅が綺麗や。最近、釣りばっかりだが、長居植物園に写真を撮りに行きたくなったわ。ライカで撮りたいな〜。

2025年3月 阪本池(枚方市) iPhone11
受け口なのでヘラブナですが、体高は控えめですね。

2025年3月 阪本池(枚方市) iPhone11
午前中、4枚に届かず3枚でした。お昼ごはんは隣(というか駐車場もいっしょ)の「吉祥庵」で。小市民なので、いつも850円の他人丼を食していましたが、howellsさんが豪快に1300円のカツ丼をいってしまったので、つい…w。

2025年3月 阪本池(枚方市) iPhone11
午後はアッパーから始まる…

2025年3月 阪本池(枚方市) iPhone11
口と思ったけどな〜。唇に外やんか。

2025年3月 阪本池(枚方市) iPhone11
ε- ( ̄、 ̄A) フゥー
やっと釣れた。「チッ」ていう魚信を取ったので満足。

2025年3月 阪本池(枚方市) iPhone11
僕のジェットアッパー炸裂!いや、斜めのアッパーって「スマッシュ」っていうんでしたっけ?千堂武士?のフィニッシュブローw。

2025年3月 阪本池(枚方市) iPhone11
なんとか「4枚の壁」に到達。缶コーヒーが好きなので、釣池で缶コーヒーでいっぷくやるのは好き。

2025年3月 阪本池(枚方市) iPhone11
午後は、僕に同点にされたhowellsさんが業を煮やしてw西向きで僕の隣に入ってきてデッドヒート。僕は5枚目、6枚目とポンポンと釣った後、晴れ予報だったのに雨が降��たり止んだり。15時過ぎてからは止みそうもなく7枚釣っていたが終了。howellsさんは6枚でこのまま逃げ切りかと思ったが、僕が片付けてる間に1枚釣らはりました。

2025年3月 阪本池(枚方市) iPhone11
ということで、3月8日はhowellsさんが執念のドローで7枚ずつでした。たまには勝たせてくださいよw。
っていうか、雨が降らなかったら「つ抜け」狙ってたのに。
では、また。
#streetphotography#osaka#大阪#snapshot#写真好きな人と繋がりたい#ファインダー越しの私の世界#ヘラブナ#japan#釣り好きな人と繋がりたい#阪本池#へら釣り#ヘラ釣り
2 notes
·
View notes
Text
よしもとかよ 「日々是好日」。vol.135 (2024 / 6 / 5 + 6 / 12 )
2024 5th + 12th june
M1 mademoiselle hortensia (Yvette Giraud)
M2 God only knows (Des'ree) M3 green (Edie Brickell)
M4 the Garden (Bobby McFerrin) M5 sweet little truth (Tasmin Archer) M6 ambrosia (A Reminiscent Drive) M7 in God's hands (Nelly Furtado) M8 laughter in the rain (Ashley Maher)
[好日の素…挿し芽をすること]

6月と聞くと やはり梅雨のイメージ。 雨が降ると わたしたち人間にとっては 何かと都合の悪いような印象がありますが、 植物にとっては 水分を吸い上げてよく繁ることができて まさに恵みの雨。 庭仕事に精通していらっしゃる方には 頷いていただけるかと思うのですが、 実は5月下旬ごろから6月にかけての時期は 梅雨挿し、という言葉もあるほど 挿し木や挿し芽に向いている時期と言われます。 わたし自身の経験でも 確かにこの時期は 挿した植物が根を張って成長する 確率が高いように感じます。 土の中の温度や水分量が 挿し芽に適した状態になるから、というのが 理由のようです。 植物の種類によっては 挿し芽や挿し木ができないものもあったり 別の時期の方が適している場合もありますが、 この時期に挿し芽ができる植物の場合、 簡単なものだと 挿し穂を土に挿しておくだけで 育ってくれるものもあります。 多肉植物の場合だと 挿し芽の切り口を乾かしてから挿す、とか 葉のおおきなものは半分に切ってから…など 少し手をかけることで 成功率があがるケースも。 我が家では、正直なところ もう鉢の置き場がないような状態なのですが(笑、 枝の整理などをすると、どうしても もったいない気持ちから 挿し芽をしてしまうんですよねぇ。 苗を増やすために挿す、というよりは そういうもったいない気持ちと あとは植物を長く楽しむために 苗を更新するべく、挿し芽をして 同じ品種の植物をいくつかキープする、と いったところでしょうか。 挿し芽が思いのほかうまくいって 増えすぎてしまったものは 草花交換会に出したりもしています。 雨の日が多くなりがちな時季ですが 植物の成長をたのしみに待つ、というのも これはこれで悪くないかもしれません。
* * * * * * * * * * *
[日々是食べたい!… わらびもち ]

気温も上がってきて そろそろ のど越しのよいものが 食べたくなってくる頃。 とはいえ、 キンキンに冷えたものには まだ少し早いような気もします。 そんなところで、選択肢のひとつとして 挙げてみたのが、わらびもち。 何でも平安時代から 食べられており、 第60代天皇である醍醐天皇が たいそうお好きだったとか。 わらびの根のでんぷんを 使ったのがはじまりで わらびもち、と呼ばれるのですが 現在では わらびのでんぷんは 希少価値が高く、 わらび以外の素材のでんぷんを ブレンドしたもので つくられることが多いそうです。 よく見られるのは きなこをトッピングしたものですが こちらは 安土桃山時代の茶屋の名物として愛され、 あんこを包んだタイプのものは 江戸時代に 位の高い方が召し上がる 特別なお菓子になっていったのだそう。 そして今では、 抹茶や黒糖の風味はもちろん ミルク味にカフェオレ味、 フルーツのフレーバーのものに ドリンクタイプのわらびもちまで バリエーションも豊富になり、 日本だけでなく、海外の方々にも 愛されるようになりました。 基本的にはつめたいおやつなのですが この頃では 出来立てのあたたかいわらびもちを 提供するお店もあるそうです。 わたしもじぶんでつくった際に つまみ食いで(笑、 ほんのりあたたかいものを 口に入れたことがありますが、 確かにそれもまたおいしい! 以前このコーナーで触れた 和菓子店さんのレシピ集を参考に わらびもちをつくって、たのしんでいます。
7 notes
·
View notes
Note
GW辺りに札幌に行こうと思っています。おすすめの、絶対行ったほうがよい場所を教えていただけないでしょうか。カフェとかレストランとか美術館とか美術館とか…。あと夜パフェに行きたいので、どこを選ぶと間違いないか教えてほしいです。あともしかしたら注意したほうが良いことがあれば教えていただきたいです。
こんな質問がたまにDMでも来るので、いつも楽しく回答しています。あなたの住む街に行くときはおすすめを教えてくださいね。札幌というワードで、わたしを思い出してくれるのが嬉しい。
パフェの語源はフランス語の“完璧”から来ているそうですね。夜パフェはカフェテリアパルが間違いないです。人匙ごとに味や食感が変わり、その美味しさにくらりと来ます。パフェって素晴らしい。価格帯が高めなのにいつも行列です。札幌の夜パフェは締めパフェなので、21時ごろから混み合います。すすきのでの1件目を手早く切り上げるのがおすすめです。
他にもパルよりは価格が安めな“ななかま堂”やお酒とのペアリングを楽しむ“ペンギン堂”とかもあります。クセ強店主がやっている“ぴーぷる・ぴーぷ”は色々な掟があり、確実に終電を逃しますが札幌名物って言えば名物なのかもしれません。夜ではないですが、札幌で1番美味しいパフェは“くなう”というアパートの一室で営われる喫茶“室”で、るるぶやSNSには掲載されません。アパートの一室と言えども、黒い壁紙にレースのカーテンが揺らめくだけの内装。華美ではなく、ただただ美しいパフェは美術品のようです。その甘みに背筋が伸びる。なんだか神様との対話みたいだなと思いながら食べています。勝手に“札幌で1番天国に近い場所”と呼んでいます。
どうしましょう。パフェの話だけでこんなに行数を使ってしまいました。あなたのために続けますね。北海道でみれば美術館は多いですが、札幌に屋内の美術館は少ない気がします。札幌にある北海道立近代美術館や札幌芸術の森美術館は気になった特別展の時に行く程度です。風が寒くなければ、モエレ沼公園なんてどうでしょう。イサムノグチが作った彫刻公園です。モエレ沼まで行かなくとも、街中を歩いていると、野外彫刻をよく見かけるのも札幌の小さな楽しみです。大通公園を西に降って散歩するのも面白いかもしれないですね。札幌の中心は、大通りで分断して北と南、創成川で東と西に分断した碁盤の目のような住所をしています。札幌で定められている景観色に則った建物が整然と並ぶので、他の政令都市とは違う空気感に包まれた街並みです。https://artpark.or.jp/sansaku/
よくお一人様をしてカフェを探訪していました。上記した“くなう”はパフェとして完成され過ぎている。お一人様専用なってはしまいますが“カルメル堂”は、深海のような濃いブルーの壁紙の内側でゆったりと過ごせます。季節ごとに出す甘味が変わり、5月はプリンとラムレーズンどら焼きだった気がします。わたしは7月の珈琲あんみつが梅酒寒天が乗ってて好き。“ギャラリー犬養”は、わたしが菊水に住むひとつの理由になった喫茶店です。大通り駅から地下鉄で2駅なので行きやすいかと思いますが、住宅街の奥にあるから迷いやすいかも。聞き馴染みのない西洋の伝統的なケーキが沢山あってどれも美味しい。食べた後に河川敷を散歩するのが好きでした。“喫茶店つばらつばら”と“石田珈琲店”、“一粒の麦”も好きです。
食は飲酒に重きを置いた人間なのでレストランには疎いですが、二四軒にある“ユニヴェール エス”は友人が修行していた洋食屋です。一皿一皿がキラキラして見えるのはきっととてつもなくこだわり抜かれているからなのでしょうね。後は、また菊水になってしまいますが”プティットレジョン”はフランスの家庭料理を出すビストロです。店内を一歩入ればそこは南フランス。ここもまた美味しいです。
注意することと言えば、気温でしょうか。北海道の桜はGWに咲くので、そのくらいの気温で、風も強い日が多い印象です。GWでの札幌観光ということで、移動は公共機関を想定しておすすめしてみました。土日祝日は、地下鉄が540円で1日乗り放題のドニチカという切符が買えます。おすすめしたモエレ沼公園以外は地下鉄だけで移動できます。特にカフェに関しては地下鉄で行けるものをピックアップしてみたので、レンタカーを使用するのであればまたお知らせくださいね。
5月中旬以降であればライラック祭りが大通公園で開催されます。金木犀と同じモクセイ科なので、とてもいい匂いがする薄紫の花の木です。札幌市のシンボルで、自生できる南限は関東らしいですね。大通公園のベンチの横にライラックが植えられているので、花の下でゆっくりするのが好きです。今年は雪解けも早そうなので、あなたが来る頃にライラックが咲いていたなら嬉しいな。旅行から帰ったらまた、質問箱でも良いので、札幌でのお話を一緒にしましょうね。

11 notes
·
View notes
Text
2024.07 普賢岳・佐世保観光

会社の出張で長崎へ、せっかくなので普賢岳登山+ドライブ
会社を辞めた同期が長崎県で働いており、周辺を案内してもらった。諫早(イサハヤ・・・指宿など九州の地名は難読なものが多いな)で���流し、彼の車で約1時間かけて普賢岳の登山口へ。まだ梅雨明けしていないが麓は非常に暑く、おそらく気温は30度超えている。車窓から見えるはずの普賢岳山頂は雲の中に入っているので、登山中も景色は期待できないだろう。
ちなみに雲仙岳とはいくつもの峰の総称を指し、その中でも平成新山ができるまでは島原半島最高峰だったのが普賢岳で、普賢岳は1つの峰の名前。雲仙普賢岳というのは雲仙山系の普賢岳という意味でいいのかな。

車でどんどん高度を上げていき、到着した仁田峠は非常に涼しいというか、台風並みに風が非常に強い。気温は25度くらいぐらいだったが、動かないでいるとちょっと寒く感じるほど。こんな天気なので駐車場に車はまばら。

ロープウェイ乗り場はあるが、この風ではやっていないだろう。まあ使わないけど。
【コースタイム】仁田峠(0950)→紅葉茶屋(1015)→風穴分かれ(1035)→立岩の峰(1050)→普賢岳(1100-1130)→紅葉茶屋(1140)→仁田峠(1200)

登山口はロープウェイの脇にある。

まずは10分ほど下り、その後登りへ転じる。最初は登りも下りもどちらも緩やかで、道も整っていてかなり歩きやすい。

20分ほどで紅葉茶屋という分岐になるが、時計回りで岩立の峰へ向かう。

紅葉茶屋からはようやく登山らしい傾斜になった。

しかし傾斜はすぐに終わり平坦な道に。気温は20°cくらいと思うが、湿気がかなり高い。樹林帯で囲まれているが風はそこそこを通るのでなんとか快適に進める。

風穴の手前でまた少し傾斜が出てくる程度か。このルートはずっと樹林帯が続いて景色もほとんど見えず、また道が結構細い。景色は見え��い。

紅葉茶屋の分岐より20分で風穴に到着。この穴から冷気が吹き出してきて、設置されている温度計は10℃を指しており、この周囲だけ異常に涼しい。

風穴から先は急な登りとなる。

風穴から焼く10分で登りきると稜線上に出る。周りは完全にガスに囲まれていてほとんど景色見えないが、

すぐに目の前に平成新山らしき山陰が見える・・・裾野が少しだけ見える程度で、てっぺんはどこにあるかわからない。植生が低くなっており、このあたりからは再び風がかなり強い。5分ほどここで待っていたが、ガスがどんどん供給されて全く晴れないので、平成新山の姿は諦めて先へ移動することに。

立岩の峰から普賢岳山頂まではほとんど平坦な道で、わずか10分で到着。

晴れていれば目の前に平成新山が見えるはずだったが、相変わらずの強風とガスに巻かれていて何も景色を見ることができない。ここでもしばらく待ってみたところ、

一瞬だけ現れた!・・・その後しばらく待ったがもう見えることはなく、下山。まぁ、一瞬だけでも見ることができて満足。

普賢岳から紅葉茶屋まではやや急な下りで、たまに鎖も設置されている(使うほど危険な傾斜ではない)。約10分で紅葉茶屋の分岐に到着。

来るときも通った道だが、紅葉茶屋以降は全く穏やかな道。20分ほどで登山口に到着。休憩含め、往復たった2時間くらい。今回は反時計回りに岩立の峰を経由するルートだったが、普賢岳の往復だけなら1時間あれば済んでしまうくらい短い。登山道は結構ゴツゴツした岩が多く、さすが活火山で直近も噴火した山だと感じさせられた。

ロープウェイの展望台からおそらく島原市。車で島原市へ向かう。

30℃超えていて非常に暑い。先ほど登ってきた雲仙岳は山頂あたりのみガスで覆われており、麓からも平成新山は見えない。ちなみに平成噴火の際に土石流がこの地点まで流れてきたとのこと。

平成の火砕流が発生した直後、さらに麓へは土石流が発生し、当時被災した民家がそのまま残されているところを見学。完全に1回部分が埋まっており、今自分たちが立っているのは土石流によってかさ上げされた地面の上であるということがわかる。航空写真を見てみたが、平成新山から今立っているこの場所までの距離は、あまりにも近い。
その後は会社の同期の車でダラダラ運転してもらい、一般道を走って佐世保に到着。せっかくなので佐世保バーガーを食べようと思って、おそらく有名店だと思われるお店(BigMan上京町本店)で佐世保バーガーを食べる。値段は1100円ぐらいと、サイズの割にやや高額かなと感じたが、食べてみるとベーコン・卵・レタス・トマトなど全ての食材の味が際立っていて非常に美味しかった。これは満足。
同期と別れ、翌日はレンタカーで佐世保観光



最も素晴らしかったのは九十九島観光公園。とても広いなだらかな丘で、長崎の群島を眺められる。観光バスが何台も駐められる大きな駐車場も整備されていて、実際韓国・中国からの団体観光客お訪れていた。

白浜海水浴場。まだ海開き前?海の家などを建てている最中だった。

九十九島観光公園のすぐちかくにある展海峰公園

弓張岳展望台は佐世保港を眺めるのにとても良い。

佐世保は軍港であり、この日も日米の軍艦が停泊。強襲揚陸艦アメリカだけは遠目でもわかった。泊まっていた宿からもアメリカは見えたがとにかく巨大で、横長のビルが海に浮いているかのよう。空母だともっとすごいんだろうな。
3 notes
·
View notes
Text
Famitsu 1823 Persona 3 Reload part scan and transcription.




続報
謎だらけの迷宮タルタロスも新ギミックを追加してリニューアル!
真田明彦
声:緑川 光
さあ挑め、奈落の果てに
当時開発に携わったP-STUDIOがみずから現行最新機種でフルリメイクしたJRPGの名作。1日と1日の狭間に存在する“影時間”に潜む謎の存在“シャドウ”と戦う若者たちの物語が、新たに��き起こされたグラフィックで色鮮やかに蘇る。今回は、登場人物たちの情報や迷宮タルタロスの新要素を紹介する。
3年生でボクシング部の主将。専用ペルソナ“ポリデュークス”は、不死身の肉体を持ち、剣術と拳闘の名手として名をはせた、ギリシャ神話の英雄だ。
専用ペルソナ
ポリデュークス
己の拳を武器にシャドウを叩きのめす
電撃と打撃のハイブリッドでシャドウたちを蹂躙する
←↑もちろん真田も、本作からの新要素である超強力なスキル“テウルギア”を使用できる。彼のテウルギア“ライトニングスフィア”は、敵全体へ相性を無視した電撃属性の大ダメージを与える効果を持つ。
専用ペルソナ
ルキア
山岸風花
声:能登麻美子
主人公の同級生で、パーティーを後方から支援するナビ役を務める。専用ペルソナ“ルキア”は、古代ローマで信仰を貫いて殉教したシチリア島の聖女。
←↓支援スキルで主人公たちをサポートする風花。テウルギアの“オラクル”は、味方全体にランダムでいい効果が発生する。
↑→突剣を振るう美鶴。テウルギア“ブリザードエッジ”は、敵1体へ相性を無視した氷結属性の特大ダメージを与える効果を持つ。
桐条美鶴
声:田中理恵
専用ペルソナ
ペンテシレア
3年生。特別課外活動部部長にして生徒会長、フェンシング部にも所属する。専用ペルソナ“ペンテシレア”は、ギリシャ神話に登場する誇り高きアマゾネスの女王。
巨大な迷宮タルタロスに挑め!
1日と1日の狭間に存在する“影時間”にのみ姿を現す巨大な迷宮“タルタロス”。内部には無数のシャドウが徘徊し、主人公たちに襲い掛かる。本作ではグラフィックや一部ギミックが新しくなったほか、ダッシュ移動、ボタンひとつでパーティー全体のHPを回復させる“オートリカバー”などの機能も追加。
↑→本作では操作系が見直され、探索がやりやすくなった。また、戦闘後のシャッフルタイムも選択制になるなどより便利に。『ペルソナ3ポータブル』で追加された失踪者救出も実装。
破壊オブジェクトと施錠された宝箱
タルタロス内には破壊可能な物体や宝箱が点在しており、フィールドアクションで破壊した物体からは、回復アイテムなどが出現することがある。宝箱には施錠されたものもあり、“薄明の欠片”と呼ばれるアイテムで解錠が可能。手間は掛かるがそのぶんいいアイテムが入手できる。
オブジェクトを壊しアイテム収集に励もう
↑→破壊オブジェクトの中には、宝箱の解錠に使う薄明の欠片が入っていることも。発見したら積極的に破壊するといい。
エントランスの時計
タルタロスのエントランスに置かれている時計を起動すると、パーティーメンバー全員のHPとSPを全回復できる。ただし、起動には毎回薄明の欠片が7個必要となる。薄明の欠片は貴重なのでムダ遣いせず、探索期限間際で探索の継続が必要な場合など、いざというときに使おう。
SPを回復できるありがたい施設
←タルタロスではとくにSPの回復手段が乏しく、時計は貴重な存在。使いどころを見極めて薄明の欠片を投入するのだ。
モナドの扉とモナド通路
探索中、“モナドの扉”と呼ばれる巨大な扉が出現することがある。その先には貴重なアイテムが入った宝箱と、強力なシャドウが待つ。
←↑モナドの扉の奥では、貴重なアイテムが入手可能。ただし、強力なシャドウが待ち受けているので、腕前に自信があれば挑戦しよう。
風花だけが使える支援スキル
風花の支援スキルは、戦闘だけではなく探索時のサポートも行える。探索中に“ナビボタン”を押せば、支援スキルを選択して発動できる。
←↑フロア内の敵から感知されなくなる“ジャミング”を始め、スキルは多岐にわたる。発動にはほかの仲間と同様にSPが必要となる。
港区の街を巡って出会いを捜そう
街中で出会う“コミュ”のメンバー
→放課後や夜の時間には、ポロニアンモールや巌戸台駅など、学園外のさまざまな場所に移動できる。
主人公が、出会った人々と交流を重ねて絆を結び、その絆をさらに深めていくことで発生、成長する“コミユニティ”(通称“コミュ”)。コミュランクを上げると、そのキャラクターにまつわる特別なイベントを見られるほか、ペルソナ能力の強化にもつながる。今回は、コミュを築ける人物の中から、おもに学外で出会う人々を紹介しよう。彼ら彼女らとは、放課後や夜の時間などをメインに交流することができる。
飛躍的に顧客を増やすテレビ通販会社社長。お金にがめつく、独特の経営理念を持つ。主人公をタレントとして売り出そうと目論む。
たなか社長
テレビ通販社長
声:島田 敏
ややガラの悪い僧侶。煩悩だらけの様態を見せるが、檀家からの評判は上々。主人公に独自の価値観と言葉で説教をくり返す。
無達
型破りな僧侶
声:青森 伸
他校の陸上部のエースで、全国レベルで注目を浴びる実力者。主人公に才能を見出し、ともに競い合うライバルとして認める。
早瀬 護
他校のエース
声:梅原裕一郎
オンラインゲームで出会うプレイヤー。主人公の操るN島を相棒と呼ぶ。休日には必ずログインし、主人公が来るのを待っている。
Y子
インターネット
声:なし
長鳴神社脇の公園で出会う女の子。両親が離婚寸前で不安を感じ、あまり家に帰りたがらない。主人公をおにいちゃんと呼び慕う。
大橋舞子
神社の女の子
声:河野ひより
不治の難病を患っており、休日になると弱った体をおして神社へやってくる。自分の生きた証を童話という形で残そうとしている。
神木秋成
余命いくばくもない青年
声:野島裕史
古本屋“本の虫”の店主夫婦で仲はとても良好。数年前にひとり息子を亡くし、生前に彼が植えた柿の木を形見のように思っている。
北村文吉•
光子
古本屋の老夫
声:高木早苗
声:龍田直樹
休日にはメールでの誘いも
放課後や休日には親交を深めたキャラクターたちからメールで誘いを受けることがある。個性的なメールにニヤリとすることも⋯⋯?
8 notes
·
View notes
Text
【生育日記】猪鹿蝶対策【緊急事態】

↑あきたこまち、生育順調。穂が手の平ほど長いので、このままうまくいけば沢山実るはず。

↑今日の事件。イノシシ再登場です。畑を横断し、田んぼの中を歩き回り、ばば畑のじゃがいもを1株荒らして、にゃむくま農園の畑ゾーンにも痕跡が残っていました。
畑がイノシシにつかれると、食べられたり荒らされたりで作物が全滅する恐れがあります。やばい。なんとかしなくちゃ。

↑対策1。調べたところ、蚊取り線香の強烈なニオイが苦手らしいので、畑に設置できるよう仕掛けを何個か作りました。11時間燃焼なので、夜につければ朝まで持つ。

↑対策2。お次はビカビカライトです。暗くなると自動で点滅してくれます。

↑畑を見回ったら、枝豆の成長点がモチャモチャと食べられていました。これはシカの仕業。この枝豆の他にも、実っている枝豆畑があるのですが、こちらはどうにか免れました。でも時間の問題です。

↑対策3。野生動物が潜みにくいよう、畑の周りの雑草を刈り払いました。

↑雨が続いたため、ズッキーニが傷んでだめになっていましました。
これから梅雨が明けても猛暑が来るので、他の作物も次から次へと虫害や病気に襲われる可能性があります。

↑稲苗を育て終わったビニールハウス(大)では、じじばばがトマトを植えています。しかし長雨と暑さでブリブリ虫(タバコガ等)がついてしまい、赤く熟れたかな~と思えば虫に食べられて大穴を開けられてしまうそうです。虫を取っても取ってもついてしまう。尻腐れ病(トマトのおしりが黒く痛んでしまう病気)対策にはカルシウムを蒔きました。
実ったミニトマト(オレンジ色)をばばがくれたので食べてみたところ、めっちゃ甘くて本当に美味しかったので、トマト達、どうにか生き延びてほしいところ。
今日は猪(イノシシ)鹿(シカ)蝶(ガ)対策に追われました。まだまだ仕掛けが足りないかもしれませんが、とりあえず様子を見てみる所存。夜の見回りと見張りもする予定。農業は一筋縄ではいきません。植えっぱなしでは生き残れない。お世話も虫獣病気対策も、朝から晩までたたかいです。美味しい作物を守るため、にゃむくま農園がんばるでぃー。
■■■おまけ■■■

↑畑の見回りをしていたら、くまちゃんがあまえんぼしに来ました。

↑よーしよしよし。頭の先からしっぽの先まで全部なでなでしてくれるばば。

↑今日はゴキゲンなので、中の人にもなでなでさせてくれました。

↑くまちゃんとばば車。

↑くわっ!

↑決定的瞬間
2 notes
·
View notes
Text

240309
電車に乗って、水族館へいく。 いろんな電車が楽しい。 窓から見える景色が楽しい。 みどりがたくさんで、畑だらけだった。 寒かった。寒くて、少し疲れて、ダメになってしまった。 あざらしの水槽がみえるカフェで休んだ。ワイヤレスイヤホンを耳栓にして、周る。 カブトガニの血は青いらしい。 何年か前に友達といった喫茶店で何年か前にも食べたあんもち雑煮を食べた。 本屋にいく。 ひらけた本屋さんだった。雰囲気がひらけていて、いつもと異なる本を手に取る。 もし、この本屋さんにも本を置いてもらえたら、と思ってしまう。 夜、ロースかつ丼を食べたら、お腹がぱんぱんに膨れた。
-
240310
栗林公園へいく。 昨日より少しあたたかい。天気予報をみると、毎日、明日があたたかくなるらしい。 小さな一室から池を眺めながら朝粥を食べる。 自分も景色になって、ゆっくりと味わった。 おかゆは碁石茶というお茶で炊いた茶粥らしい。ふくよかな風味がする。落ちつく。最後の一口まであたたかだった。お皿にのったひとつひとつもおいしくて、とにかく丁寧に、口へ運ぶ。香川県についてから、どこでも出てくる平らな豆はしょうゆ豆ということを知る。好みの味付け。 庭園を歩く。 松、桜、ソテツ。 植物のことなんてよく知らない。 配置されて、石、池。歩いて、歩くということが楽しかった。 うどんのマグネットを買った。家の冷蔵庫にはるのが楽しみ。 きつねうどんを食べて、フェリーに乗って、直島へいく。 地中美術館。 モネの睡蓮の前にずっといたかった。 言葉になんかできない。わたしの内側に波紋が広がって、何も考えられず、感じることしかできなかった。 この美術館のこの絵の前で天使に連れ去られたいと思った。
-
240311
布団の中で目をあけても、カーテンの向こうはまだ暗くて目を閉じた。 夢をみつつ再び目をあけても、まだ暗くて、いつになったら朝がくるのだろう、と思っていた。 アラームが鳴って、起きたらすっかり朝だった。もったいないことをした気持ちになる。 日記を書いて、絵を描こうとしたら緑色の色えんぴつがなくなっていた。残った4本中3本の芯が折れていた。 ホテルの部屋にあるベンチが少しの荷物を置くのにちょうどよくて、自宅にもほしくなる。 借りた自転車で坂道をのぼっていく。 海はきれいで、きれいだったけれど、心底つかれた。自転車は平地を漕ぐもの。 ガラスの茶室があった。 硝子って物体としては存在しているのに遠名で、見通せるんだ、とあたりまえのことに感動していた。 松があって、海がみえて、ガラスの茶室の景色は最高だった。
海がずっときらきらしていた。 ずっときらきらしているから、ずっときらきらしているねって何度も言った。 フェリーに乗って、高松について、レンタカーでドライブ。 街がきらきらしていて、大発見をしたような気持ちになった。 電気だって、ひかりだ。
---
●お知らせ
吉祥寺にありますGALLERY IROさんにて、「部屋があかるい」というタイトルで、ドローイング作品や日記の展示をしています。 残りの会期は、7/5(金)-7(日)です。
オンラインストアでは作品の写真をみることもできますので、ぜひ。 Tumblrにのせている正方形のドローイングはオンライン販売はありませんが、展示はしています。ギャラリーでは購入もできます。2023年以前の日々のドローイング。

Tumblrみていただいている方に来ていただけたら特に嬉しいです。わたしの在廊はないのですが… 東京は梅雨でしょうか…北海道はさらりと晴れています。 お散歩しづらい時期かもしれませんが、気分転換などに覗いてみていただければ嬉しいです。 (雨の日に合うという感想がよくきこえる展示になっています)
5 notes
·
View notes
Text
水間村周辺では田植えが始まり、カエルの合唱がはじまりました。
四国では既に梅雨入りしたような。
毎年この時期には、今年の夏は猛烈な暑さって言うてるけどね(^_^;)
各業者さんも空調服を着てる人が多くなりました。
今から10月まで死のロードが始まりますか、
想像しただけで、恐ろしや(^_^;)
と言いながらも、気がつけばあっという間に秋祭りきてんねんな〜。
時が過ぎるのは夏も一緒よはやいよね。
そう言えば、
4月の中旬から始まった、岸和田市岡山町の新築工事も、先日無事大工工事が全て完了しました。
下駄箱がついて

クローゼットの中の棚がついて、建具も吊り込まれて

最後に階段の手摺がつくと大工工事完了です。

開始から約2ヶ月、あっという間!
外壁も下地の白になって

中塗りでブラウンに

そして最後に細かな石を吹き付けて

完成です。

外部工事も、これで雨樋がついて足場が解体されれば完了。
あとはキッチンとクロスに畳などの内装工事さんに最後のお化粧をしてもらうためにバトンタッチして、私は一足先に次の現場へ飛び立ちます(T_T)
綺麗にしてもらいなさいよ( ;∀;)
と、うしろ髪をひかれつつ
2ヶ月新築工事にに没頭させていただいてた間にご依頼を頂いてたお仕事をこなしていきましょう.。
と本日はかなり前から依頼されてた畑の小屋の原寸を書いています。
大工の仕事は大きくとも小さくとも新しく建物を作る前には必ずこの作業をします。
建物の屋根部分などの原寸大の絵を書来ます。

そしてそれに従って、材木に大工用語でいう
「墨付け」・・・材木を加工するための形を書いていくこと。
をおこないます。

そしてそれができるとその書いた線に従って切ったり穴を彫ったりと、
「きざみ作業」をして、
建前となります。
室内リフォームとはまた違いますね。
まずは原寸を書いて大きさや部材の仕様を決めないと見積りができないですもんね。
この小屋はうちのジュニアが担当でやってくれるみたいで、私はそばにいてるとヤイヤイ言うてしまうので、
軽くチェックだけして、違う作業でしましょうかねw
若い人にもどんどん技術伝えていかなあかんしね、口うるさいジジィは令和になると老害らしいんでね、適応していかなあかんみたいですよw
令和の次には、「労毒」とか言われてそうやなw
これまた恐ろしや(^_^;)
そんな世情に打ち勝つためには
暑さに負けず寒さに負けずハラスメントに負けず、その旬の初物をいただきまして、長生きしてやるのだよ。
初物食べたら1年寿命伸びるていうよね?
水間村界隈だけですかね?
ちなみに本日はイサキいただきました。
今年は釣りに行けなかったので、お裾分け(^_^;)

まぁ、そんなこんなでゴーヤ食べてたら夏終わるか!
若人に負けずに、老害も夏を楽しもう!
本日もお疲れ様でした。
貝塚市 岸和田市 泉佐野市 泉大津市 和泉市 泉南市 阪南市 熊取町 忠岡町 田尻町
天然素材スイス漆喰カルクオウォール
リボス自然塗料取扱店貝塚市水間町
新築 リフォーム坂口建設
岸和田市岡山町新築工事
貝塚市集合住宅リフォーム工事
野小屋新築工事
2 notes
·
View notes
Text
2024年1月30日(火)晴れ
昼は春のような暖かさで散歩に出掛けると梅の花が満開だった。二月の後半に植える野菜のために土作り。苦土石灰と腐葉土を混ぜたので二週間後に肥料を入れる。人参と新タマは随分と大きくなった。サヤエンドウはもう収穫時期。こうして季節を存分に楽しめることは田舎に越してきて良かったことの一つ。しかし今朝、娘はまだ三ヶ月だというのに地域の子供会に誘われる。周りの子達は小学校を卒業した子達ばかりなのに、その中に私たちも混ざるそうだ。少々早すぎはしないかいとおもっていると夫がなんだかなと苦い顔。これがもう一つの側面。田舎暮らしも良し悪し。何事も楽しめるようになりたい。

よく笑うようになった娘は首も座り、ニコニコとしながら長文でなにかを喋る。楽しそう。夜もぐっすりと眠ってくれるので私もゆっくりとした時間を過ごせている。1ヶ月前までの地獄のような日々はなんだったのだろう。産後うつの状態だったのは確かなのだけど、どうしてあんなにも毎晩泣いていたんだろう。おかげで記憶が曖昧で、しかし日記は書いているという不思議。本は読んでいたけど内容をまるで覚えていない。しかし感想は書いている。S N Sに感想を載せることで自分というものを保っていたのだろうか。私が私でいられるように、本を読んでいた。本を読まなくても私は私で、娘にとっての母も私だけなのに。

一昨日、村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読了した。きちんとありすぎる心あるいは自我が消滅していく世界と、なにもないまっさらな状態から心を取り戻していく世界。どこかで繋がるのかと言われれば、どこにも繋がらないのかもしれないし、いや、あれは繋がっていたといっても間違いではない……とするならばやはりどこかで交差しているのだと思う。最後のシーンは影が泉に落ちたところで、肉体へ戻り、そして私の肉体と同時に滅びたのだろうな。終わりがあるということは希望なんだよな。永遠に無が続くというのは恐ろしい。なにも感じることのできない無の時間。生きて死ぬことの不思議。群像2月号の死についてという特集でもそのことに触れている書き手がいて、面白く読んだ。アウトプットしていかないと感想が消える。どうしたものか。出産してからの記憶力低下が著しい。困った。

夜は、2キロの鯛を捌き、食べた。
2 notes
·
View notes
Text
"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
200K notes
·
View notes