#やまは蔵まちの原木ケズリカケの木々
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なでつけ
ケズリカケ(削り掛け)とは、樹木の表面を薄く削ることで、反り返ったり、丸まったり、ちぢれたりした姿が生まれるもので、それらを削り取らずに残して作られます。予祝行事や年中行事のための祭具、木製の郷土玩具などに用いられ、日本、台湾、ラオス、ボ ルネオ島、ジョージア、ロシア、ドイツ、ハンガリー、フィンランドなど世界中に存在します。アイヌ民族の重要な祭具���一つである「イ ナウ」、日本各地で春の彼岸に供えられる「削り花」、天満宮の神事に用いられ削りかけを羽に見立てた「木鷽」、ドイツの木製玩具「シュ パンバウム」などがあり、それぞれの起源や関連性はその複雑な体系により、検証や解明の難しさが知られています。火の焚き付けなどにも深く関わり、樹木と人間のいる所、境界もなく至る場所で発生したのではないかと想像します。制作では、ケズリカケに形状と技法を由来とする名称をつけ、作品とする木製品それぞれの木理や形を見定めながら用いる技法を選択しました。
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秋田彩画堂の梯子 2022 技法 はねあげ 原木提供者 秋田彩画堂 原木採集場所 秋田市大町 秋田彩画堂の敷地の奥にあった、歴史を感じさせる古びた佇まいの倉庫の中にあった梯子です。倉庫の中には額縁保管用の棚があり、天井近くの高いところまで多くの額縁が置かれていたようです。足や手が掛けられる部分の角が削られて丸みを帯びている梯子の様子から、欠かすことのできない��具として、額縁の上げ下ろしに長いあいだ活躍してきたであろうことがわかります。
photo:Yuji Nakajima
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「やまは蔵、まちの原木、ケズリカケの木々」ギャラリートーク
秋田市文化創造館での展示期間、人類学・神話学を専門とする石倉敏明氏をゲストに迎えたギャラリートークを開催し、「ケズリカケ」についてや作品の魅力や制作について、読み解いて頂きました。 日時|12月17日(土) 15:00〜16:30 会場|秋田市文化創造館 1階・コミュニティスペース ゲスト|石倉 敏明(秋田公立美術大学准教授、芸術人類学者、神話学者)
youtube https://youtu.be/Txfp6PkWbZY?si=KcrXZuxEwkEuxBpJ 秋田市文化創造館 https://akitacc.jp/article/usuihitomi_talk1217/
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ブックスタンド 2022 技法 はねあげ 後方支え 原木提供者 田中正史 原木採集場所 東京都西東京市 唯一の秋田県外は東京都の代々建築家系の田中家より提供頂いた原木です。このブックスタンドは、読書好きな正史さんが大工の弟さんにお願いして制作してもらったそうです。普段一番手に取るお気に入りの本を置いているそうなので、この展示期間中、田中家の本の置き場が少し心配です。
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和洋高校の椅子 2022 技法 はねあげ 原木提供者 加賀谷満里子 原木採集場所 秋田市土崎港愛宕町 和洋高校( 現秋田令和高等学校) で使用され ていた椅子は、秋田市土崎の椅子屋ISUKA さんによって修復されたものを加賀谷さんが 購入、ご自宅で使用されていました。上質な ナラの木で作られているようです。側面に和洋高校の刻印が見つかります。
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コード編みのスツール(お守りついた)2022 技法 ちぢみ 原木提供者 三谷葵 原木採集場所 秋田市手形 秋田市土崎にある、椅子の修理や制作を行うISUKA さんの椅子作りワークショップにて2019 年9 月に制作されたもので、椅子の組み立てから座面のコード貼りまでを行なったそうです。ISUKA さんでは普段あまり使わないコードの色には理由があります。『仕事辞めたくて……』といきなり相談にきた東京から営業マン、ISUKA さんは『実績にしてやるからもうちょい頑張れ』と普段まったく使わないカ ラフルなベルトを発注、これがワークショップの発端なのだそうです。
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雪かきスコップの柄 "あるいは木あるいは銛あるいは竿燈" 2022 技法 はねあげ 後方支え 原木提供者 三谷葵 原木採集場所 秋田市手形 2013 年3 月から住み始めた借家にあった雪かき用のスコップの柄は、プラスチック製のスコップ部分が割れてしまいすでに廃棄されています。真っ直ぐな棒のためスコップとしては使用しにくかったそうです。取材時、三谷さんの長男の源弥くんはこの柄を竿燈に見立てました。3 年ぶりの竿燈祭りがおよそ1 ヶ月後に控えていました。
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ケズリカケのある番重 2022 技法 はねあげ なでつけ 原木提供者 高砂堂 5代目店主 塚本清 原木採集場所 秋田市保戸野通町 明治に創業され、大正時代に建てたれた高砂堂本店店舗は国の登録有形文化財です。道路拡張工事での曳家の経験、大正時代の面影を残す店舗内什器や装飾、奥の蔵に保管されているお菓子を作るための道具たちは、人間ひとりが生きることのできる時代を超えて世代をつないでいます。
photo:Yuji Nakajima
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ケズリカケのある鉛筆と筆箱 2022 原木提供者 交点 五十嵐聖隆 五十嵐麻友 原木採集場所 秋田県潟上市 鉛筆削りでは必ずケズリカケが発生します。私はそれを削り落とさず、その瞬間を留めているに過ぎません。
photo:Yuji Nakajima
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ケズリカケのあるカスタネット 2022 技法 はねあげ 原木提供者 PLAY+TOYS のはらむら 工藤留美 原木採集場所 秋田市千秋矢留町
カスタネットは表面にケズリカケが施されて、カスタネットとしての存在が揺るぎましたが、みんなが叩けばきっと落ち葉のようにケズリカケを落として、やはりカスタネットに違いないことが確認できるはずです。
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ケズリカケのある曲げわっぱ いばら 2022 技法 ちぢみ はねあげ 原木提供者 PLAY+TOYS のはらむら 工藤留美 原木採集場所 秋田市千秋矢留町
サンタクロースからのプレゼントのように、届けられた工藤さんからの原木。9月に秋田で滞在制作をしていた期間中、宿泊先の玄関横にそっと置かれていました。提供された曲げわっぱの端材やおもちゃには、工藤さんのお仕事や企画されてきた活動の記憶が映し出されています。曲げわっぱの端材にケズリを施すと漂う清々しい杉の香りは、秋田杉に違いないと思いました。大館からきたのかもしれません。
photo:Yuji Nakajima
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ケズリカケのある曲げわっぱ 楕円つなぎ 2022 技法 ちぢみ はねあげ 原木提供者 PLAY+TOYS のはらむら 工藤留美 原木採集場所 秋田市千秋矢留町 サンタクロースからのプレゼントのように、届けられた工藤さんからの原木。9月に秋田で滞在制作をしていた期間中、宿泊先の玄関横にそっと置かれていました。提供された曲げわっぱの端材やおもちゃには、工藤さんのお仕事や企画されてきた活動の記憶が映し出されています。曲げわっぱの端材にケズリを施すと漂う清々しい杉の香りは、秋田杉に違いないと思いました。大館からきたのかもしれません。
photo:Yuji Nakajima
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ケズリカケのある立方体 2022 技法 はねあげ 後方支え なでつけ 原木提供者 08COFFEE 児玉和也 児玉陽子 原木採集場所 秋田市山王新町
08COFFEE 豆と暮らしの販売所の店内で使用されていた立方体。児玉さんご自身がホームセンターで購入し、彩色されたそうです。削りを施すと、木が持つ元々の色が現れて、その薄いケズリカケの側面には彩色の色味が残っていることがわかります。
photo:Yuji Nakajima
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ケズリカケのある円形ボード 2022 技法 ちぢみ はねあげ 後方支え 原木提供者 08COFFEE 児玉和也 児玉陽子 原木採集場所 秋田市山王新町 土日祝11時までのコーヒータイム、08モーニングにて、「トースト」をのせて使用されている工房イサドさん制作の円形ボードです。 提供頂いた原木は、落下によって割れが生じてしまったそうです。 「トースト」をのせたボードの姿をたのしみに訪ねた08モーニングで、どうしても食べたくなってしまったので「チリビーンズのフォカッチャサンド」をオーダー。ですがこちらも円形ボードにのって運ばれてきました!ボードが活躍する姿をうれしく眺め、おいしいコーヒータイムを過ごしました。
photo:Yuji Nakajima
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ケズリカケのあるブックスタンド 2022 技法 はねあげ 後方支え なでつけ 原木提供者 08COFFEE 児玉和也 児玉陽子 原木採集場所 秋田市山王新町 2011年に08COFFEEをオープンする前は、仙台の飲食店やコーヒー専門店で働き学んでいたという児玉さん。仙台にある古道具 紫山さんへよく通われ、店内で使用している家具も多くは紫山さんで調達されたものだそうです。ブックスタンドは、仙台の解体される家屋にて 紫山さんと頂いてきたもの。背面と底面の真ん中にくぎ穴が見つかります。かつては仕切りを持っていたのかもしれません。
photo:Yuji Nakajima
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ケズリカケのあるスイーツボード 2022 技法 はねあげ 後方支え なでつけ 原木提供者 08COFFEE 児玉和也 児玉陽子 原木採集場所 秋田市山王新町 お客様の中にはこのボードに見覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。08COFFEE喫茶のスイーツ「スパイスと蜂蜜のケイク」を提供する際に使用されていたボードです。 スイーツのオイルをよく染み込ませたその姿は、幾度となくケイクをのせて、お客様の元へ運ばれていたことを物語っています。ボードは工房イサドさんによるものです。
photo:Yuji Nakajima
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