#ファー付き手袋
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【コスチューム】ファー付き手袋
目次 ▼【グラクロ】【コスチューム】ファー付き手袋の基本情報 ▼【グラクロ】【コスチューム】ファー付き手袋のステータス ▼【グラクロ】【コスチューム】ファー付き手袋の着用可能キャラ ▼【グラクロ】【コスチューム】ファー付き手袋の評価 【コスチューム】ファー付き手袋の基本情報 部位 武器 レアリティ UR 入手方法 神器ショップ 価格 ダイヤ30個 【コスチューム】ファー付き手袋のステータス 攻撃力+180 貫通率+6% クリティカル確率+1% 【コスチューム】ファー付き手袋の着用可能キャラ 【十戒】モンスピート 【魔神族の精鋭】モンスピート 【コスチューム】ファー付き手袋の評価 モンスピートの武器コスチューム 沈黙の称号を持ったモンスピートが着用対象となったコスチューム。主に攻撃面を強化することが可能となっているので、火力を上げたいときに購入しよう。 入手時か…
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モデル:1号
一周年の報酬、星6のドレスその他です。
ファー付きの手袋とか楽器など豪華で、特に手袋は使い回ししやすくて大好き。冬限定だけどノースリーブのドレス多いので活躍しますわー。
#以閃亮之名#life makeover#きらめきパラダイス#キラパラ#以闪亮之名#game#ゲーム#スマホゲーム#ファッション#fashion#makeup#3d dress up game#3d girl#3d avatar#3d character#3d model#3d design#character maker#character design#character making#dressup game#dress up#コーデ#dressing up#コーディネート#メイクアップ#ゲーム女子
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2022/12/28〜

12月28日 年末最後の一日、行くだけ行くつもりで、なんだかんだお仕事を進めていろんな人と「良いお年を」を交わして納めてきた。
朝のバスで一緒になる、密かに推している方が、今日は大きめのリュックで手には焼き菓子屋さんの紙袋を持っていて、もしかしたら年内で退職するのかもしれない!と思った。もしかしたら今日で最後だったのかもしれない。毎朝、数十分の通勤が同じになるだけの人が、もしかしたら年明けからぽっかり消えてしまうのかもしれない、とバスで下車していく姿をずっと目で追っていた。
職場はもう大半がお休みに入っていて静かだった。長崎で買ったカステラとナインチェクッキーをいる方々へ配って、ハウステンボスは寂れていて楽しくて、長崎の町で海や坂ばかりを眺めた報告をした。 ハウステンボスは最近中国に買収されたことを教えてもらう。一昨日と昨日はホテルのテレビでNHKを観たのでだいぶ世の中のことを知ったつもりだったけれど、毎日いろんなことが起きているんですねやっぱり。
明日からちゃんと年末年始を過ごせます様に。オキシクリーンを買ったので漂白洗いをしたり、ぬいぐるみを洗ったりしたい。

12月29日 昨晩は、帰宅してヘトヘトなのにぬいぐるみとファーのマフラーと帽子を手洗いした!すごい、ちゃんと調べまで洗ったらふわふわの手触りになって嬉しい。マフラーと帽子はクリーニングに出すつもりだったので、なんか得した気持ち。でもこうゆう生活で満たされるのはなんか違う。
ラインを見ると、友人が発熱しているそうで感染症の検査中らしい。年末なのに…、とお察しの悲しみお悔やみメッセージを送る。最近一人暮らしを始めた方なので、本当に悲しくなってしまった。私は大掃除の後でとっても体調を崩していた。 でも、掃除の後で、ずっとしたかった、リサイクルショップへ古着を持って行って、ロードサイドの道を歩いたらもっと疲れてしまった。
査定まで3〜40分かかるとのことで、近くのスーパーでも行こうとロードサイドを歩いてみても、本当消えたい気持ちにしかなれず、15分くらい歩いてただUターンした。

午前中は蔵前のosajiで調香ワークショップをしてきた。昨年の夏に作ったフレグランスが終わってしまうので、年末に新しい香りを調達したかった。 昨年の調香データを見せてもらったら、今回選んだフレグランスのラインナップと全て異なっていてびっくり。 蔵前は何度かきているけれど、もっと見所があるんだろうな〜と思いながら、いつもふらふらおめん屋さんや花火屋さんを眺めてしまう。気になっていたお菓子屋さんはもう年末休みで、他のお店も大掃除をしているようだった。
そのまま浅草まで歩くと東京の年末。 みんな何かを納めようと仕込んでいる感じで賑やかだった。年末の東京の街では、自分は消えていける気がするけれど、ロードサイドの年末は自分を保たせようとしてしまうので辛い。
帰宅してメッセージをみると、友人は陽性だったらしく、本当に無念の気持ちで自分も元気がなくなってしまい、とりあえず漢方を飲んだ。 他の友人は、全く仕事が納らず多忙の年末らしく、どうか生き延びて下さい、とメッセージを送った。 とっても不謹慎だけれど、年末年始っぽい時間を送れない人が身近にいて、メッセージをやりとりできると気負いを少し解消できて、よく休もう、と思えてきた。

12月30日 今日も朝から掃除。 水回りを掃除して体が濡れて冷えがひどかった。外は風が強く、さらに体を冷やしながら今日もリサイクルショップへないことになっているものを持っていった。今日は駅近の他のお店。査定まで2時間もかかるとのことで、近くのショッピングモールに寄ってフリーズドライスープを買って一回帰宅した。 本当にずっと身体が冷えて辛かった。
午後から友人とお茶をする予定だったので、その前に査定結果を伺いに行くと、3,100円とのこと!(昨日は2,020円) 年末にお年玉をもらった気分。

友人と待ち合わせをしている間、やっぱり年末にインターネットで何かまとめたい気分になる。2017年末の文章を、とても誰かに読んで欲しくなり、TumblrのURLをストーリーに投稿しようとしたら、URLが長すぎてできなかった。 すっかり身体が冷えて疲れてしまい、歩いた先のかわいいカフェでなく、駅近くのヴィドフランスへお茶スポットを変えてもらった、ら 何でこんなに元気ないんだろう、と思って友人を待っていたけれど、その後のお茶でだいぶ元気になった。
友人とは、昔、五井駅のヴィドフランスに行ったよね、と話したり(市原湖畔美術館へ行った)、コートを褒めあったり、クリスマス何したか報告したり、豆乳ってレンジで爆発するよね、って話したりした。 そして、何と、最果タヒのクリスマスコフレをプレゼントしていただいた…。 既に自分で購入していたセットで、それでも、それがとても嬉しい!中身のリップクリームのフレグランスもおそろいだった!
反対方向の電車のため、別れた後は駅のホームでずっと手を振って、電車に乗ってからもずっと手を振って別れた。 年末に会うと、もう2度と会えないんじゃないかな、って思ってしまう。

12月31日 2022年のことや2023年のことを考えたり、SNSや写真で何かしなきゃ、と思ったりして、でもとりあえず日記をtumblrに投稿して写真を編集して、硬い床で窓を開けて作業をしていたら、左足が痺れ切って感覚がなくなってしまった。明日起き上がれなくなるかもしれない、と思い焦って鎮痛剤や漢方を飲んで、いつまでも生きることに不慣れだと気付く(こんなこと本当に良くない!)。

2023年で30歳になる。 30歳で消える事を、もう2016年頃から決めていて、それは当時はSNSのアカウントを消す程度で想定していたはず。だけど、その頃のインターネットと今のインターネットは当たり前だけれど変わってしまった。 なんか、私が消えなくても、もう生活しか残らずにずっと続きそうで、消えたとしても、消えたことすらなんでもなく、この数年間消えるためにしていた事全てがす���っているな〜、と一瞬思って、こうゆうこと、将来、自分が思う日が来ないといいな、と、2017年の年末に私は言っていた。
とにかく今日も寒くて消えそう。 良いお年を。

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01/21 ヤクザと家族 The Family 試写会に参加しました
*ネタバレどころか全編通しての感想なので一定期間が経過したら本記事は非公開に移行いたします🙆♀️
*記事全体でお名前や役名などを敬称略にて記載させていただいている部分が多数あります。ご不快に感じられる方がいらっしゃいましたらブラウザバックしていただけますと幸いです。
2021年1月21日(木)、映画「ヤクザと家族 The Family」試写会に参加させていただきました。年末年始は「1月29日を迎える」ことを目標に繁忙期を生き抜いたため、当選通知のメールを見た瞬間私の2021年は終わったような気持ちでした。(誇張表現)
今回も初見時の気持ちをフレッシュに残しておくべく、鑑賞しつつこんな感じでメモっていました。 黒い文字が上映中のメモ、緑の文字は帰宅後に補足で書き足したメモです。

これまでは人に見せることを前提とせず目と耳に入ったことや感想を自由にメモっていたのですが、今回を機にメモを見返しつつ(時に載せつつ)感想ブログなどもしたため始めてみようと思い、画像と文字を投稿しやすそうなTumblrを開設してみました。普段芸術と程遠い業務にいそしむ会社員の感想を眺めて「わかる〜」「いやわからね〜」みたいな楽しみ方をしていただけたら幸いです。
今回はB6ノートに見開き10ページ分ひたすら悶絶しているメモとなりました。
映画開始から終了までの時系列順で書いています。ちょこちょこ下記のようにスクショで掲載します。
水中から始まる…… フレッシュなダイイングメッセージみたいな文字で書き始めているのですが映画冒頭、あぶくに包まれながら沈んでいく推定・綾野剛さんの映像がとても綺麗でした。今思い出すと「ああ〜Familia……」という感じです…… 一緒に見に行った方が観賞後、「この映画は山本賢治の走馬灯なんじゃないか」という話をされていて打ちのめされました。
そう言われてみると最後の沈むシーンでは刺された血液か返り血かで体の周りにもやのような赤が浮いていますが、冒頭の沈む映像ではそれがなかった気がするので山本さんの自己認識的な映像なのかな〜とも考えていました。 確か右手を伸ばすようなカットがあり、写っている手がなんだか小さく見えたので「19歳の前に胎児からスタートなのかな?」と斜め上なことを考えていたのですが、上方に伸ばした手を自分で見上げているので確かに小さい感じに見えるんだな〜とも考えていました。
1999年
小さい原チャリの山本賢治くん(19)が着席するまでの一連、白い上着で葬儀場に入って行く俯き気味の後頭部が愛しかったです……読み間違いかもなのですが喪主が山本賢治に読めて、あ〜頼れる親族いなかったんだ……とすでに泣きそうになっていました。
少し後のシーンで山本宅が映る時、お父さんの名前で賞状も雑多に積まれていたのが何だったのかな〜と思いながら観賞後にサイトを読んだら証券マンだったとのことで、優秀な社員さんだったのかな……と思い��つ母親も離婚などではなく亡くなっているという記載からかつての山本家に思いを馳せて切なくなっていました。
いちはらはやとかわいい 市原隼人さんをドラマ版『ROOKIES』で知り、『猿ロック』『ボックス!』くらいしか見たことがないながらにくしゃっと笑う顔が好き^〜〜〜と思っていた高校生時代を思い出しました。原チャに足乗せて数珠をいじってるの大変かわいかったです。数珠は手作りなのでしょうか🤔2019年で大原の墓前にも赤マルと一緒にお供えされてるのを見ると三人でお揃いで作ったのかしら……と深読みして涙する私でした。
おかねにはしゃぐのかわいい 夜の堤防で強奪してきたクラッチバッグを開けるシーン。大原を演じる二ノ宮隆太郎さん、お顔は存じていたのですがお名前が出てこず、さらに事前にあまり情報を入れないようにして映画に没入しに行ったので「大原」「細野」の名前が最後までわからず迷走したメモになっています(言い訳) バッグの中から20万円くらいが出てきて堤防でめっちゃはしゃぐ大原が大変かわいかった……1999年でも2005年でも大原が笑ったり喜んだりすると見ているこっちもニコ……☺️と笑顔になるのが不思議でした。
このシーンで月におシャブさんをかざして「きれェ」って言う細野もやばいけど投げ捨てちゃう賢治くんの衝動性も心配な感じでした。この衝動性が2005年の川山を瓶でゴン事件に繋がるんだろうな〜と思いつつ……
あかちゃんあやすいちはらはやときゃわ オモニ食堂で赤ちゃんの翼くんをせっせとあやす細野の笑顔がほんと〜〜に好きで…… 山本・細野・大原の三人でいっぱい食べてるのめちゃめちゃかわいい空間でした。
くみちょうかっこいい 帰宅してから追記したメモもだいぶ頓珍漢なのですが「激シブ」と書きたかったんだと思います。
この食堂乱闘事件の最後、大原が出口手前の机に綺麗にぶつかって気持ちよくひっくり返して走って出て行くのも爽快でした。(どんな感想?)
ドアちゃんとしめるけんじくん 寿司パに呼ばれた賢治くんがビルの入り口ドアを後ろ手ながらちゃんと閉めるのが偉いな〜と思って見ていました。(今思うと金文字の「柴咲組」を見せるためかな〜とも思いつつ) この���商店街を走る時も「どけどけ!」だったのが「どいてどいて!」になって、後に続く言葉の方が優しい感じになる辺りに人柄を感じてグッときました……
はねられたあとはしるけんじくん 雑誌の『キネマ旬報』だったかで綾野さんがスタント無しで挑んだというのは読んでおり、事前公開された映像も見たので心の準備はできているつもりだったのですが劇場で見ると迫力が凄まじかったです……は、はねられている……あと確か長回しがはねられた後も続いていてハラハラしていました。
そしてこのあと盃交わす場面までほとんどメモ取ってませんでした。SNSの完成披露会を見られなかったので一緒に行った方に教えていただいたのですが、あのシーン本当に蹴られているということで……よくぞご無事で……😭 香港までの密輸(入国)船のサイズが意外と小さくて、時々ニュースで見る国境近辺の船ってそういえばこんな感じだったな〜と思い出していました。 あと加藤こと豊原功補さん、『のだめカンタービレ』の江藤しか知らなかったので「なんか見たことあるような…」とは思いつつ一瞬気づきませんでした……!江藤塾の指導が「ヤクザのとりたてみたいな指導しやがって!」と千秋に言われるのですが江藤と加藤全然違う人間ですごかったです……
ところでこの臓器くん三人が密輸されかけるくだりの辺り、賢治くんが柴咲組との関係を否定したのに中村の兄貴が迎えに来てくれて三人とも助かってる描写の理由が1回目だとわからなかったので今後わかるまで見に行きます(ムビチケを追加で積んだ顔)
盃交わすシーンで縦書きのクレジット入るのめちゃめちゃテンション���がりました。かっこいい……ここのシーンの背景や人の配置とお顔など、後で出てくる方いらっしゃるのかな〜と思いながら見ていて白文字を読んでいなかったので結局エンドロールまで気づかなかったのですが今回岩代太郎さんが音楽だったそうで、初めて映画のサントラ買ったのが『武士の献立』だったのでエンドロールでもテンション上がる事態になっていました。
2005年
おしりまで入ってるの 銭湯で山本さんが湯船に向かう後ろ姿のシーンで刺青が背中通り越しておしりと太ももにまで入っていた衝撃のメモ。 そういえば私も小学生くらいの頃、近所の銭湯にどうしても行ってみたかったのですが連れて行ってもらえなかったことを思い出しました。(誰彼構わず話しかけては走り回って物を壊す子供だったのでいろいろな意味で人生変わるところでした)
大原と細野の背中にも線彫りでごっついでかい刺青が一面に入っているのですが、山本賢治さん(25)の気合の入り様がエグいかっこよかった……何年かけて彫ったのか…… 米国にいた時スナック感覚で一緒に刺青入れよ〜と誘われた際、断りつつ色々調べて知ったのですが、線ではなく面の刺青は痛さも尋常じゃない上にグラデーションは彫り師さんの技術も問われるところとのことでお尻やふとももとか脇の肋骨のあたりみたいな皮膚の薄そうなところにまで見事に入っているのを見て山本さんの六年間に思いを馳せたりしていました。あと全然関係ないですがお風呂めっちゃ気持ちよさそうで私も帰宅してお風呂沸かしました。
中村「てれるな」かわいい 安易に「かわいい」という形容詞を使いがちなのですが魅力を感じた時にさくっとメモする時やっぱり「かわいい」とか「かわ」って書くのがラクという。 若頭襲名?就任?のお祝いをされてぽつっと一言中村の兄貴が「照れるな」と言うのがかわいかったです。立ってるだけでめちゃめちゃ怖いし1999年の方でも怖かった中村さんが口を開くと思ったよりフランクで端々にポップさが垣間見えて「あっ好き」と引き込まれた瞬間のひとつでもありました。ドラマ『アンナチュラル』の宍戸だ!!と思って警戒しながら見ていたのですがここで警戒を解いて仲間だ〜🌼と思いながら見ていたので2019年の方で落ち込みました……(鑑賞中に落ち込む視聴者とは)
このシーンで細野が「これ山本の兄貴からです」のような文言で中村さんにプレゼント(とは言わないのかしら……)を渡す時、言い方や間の取り方があまりにも自然なモブっぽくて一瞬細野だと思いませんでした。山本さんから中村さんにお祝いの品を渡すだけの舎弟の役割を果たしている細野aka市原隼人にグッときていました……
せんえんくれる オモニ食堂で小学生の翼くんに千円札をくれる山本さんのシーン。一万円とかではなく、でも小学生には大金の千円札をお小遣いにくれる山本さんのバランス感覚がとても好きでした。愛子さんが止めるでもなく受け取っときなと言う様子になぜか嬉しくなってました。そして翼くんがンマ〜〜〜かわいい……その翼くんと会話してる時の山本さんと細野がこれまたンマ〜〜〜かわいい……あの笑顔は無形文化遺産認定の日も近いです。
「子供と会話すると笑顔になるよな〜」と思いつつ見ていたのですが今思うと大原くんと亡くなった翼くんのお父さんが似ていたというところから、自然と人を笑顔にさせる特性みたいなものを翼くんもお父さんから受け継いでたのかなぁとか、いろんな人の居場所になってたオモニ食堂を切り盛りしてるお母さんから学んだりしてたのかなぁとか色々考えていました。
ジッポのチーンかわいい この「かわいい」も魅力的だったな〜の「かわいい」です。2005年の山本さん喫煙シーンで印象的なジッポライターの開閉音、薄い金属音がおしゃれで好きでした……小中学生の時分、ジッポに憧れて百均やらドンキやらで安いのを買ってはガチッとかバチッみたいな音を立てて開閉させていた勢なので「かっこいい……」と痺れていました。あと山本さんの手が綺麗で二倍痺れました……
2019年、山本さんの出所後に「柴咲組一同、盛大に」のシーンで煙草に火をつける時は百円ライター的なジッという音になっていて泣きそうになりました。対比がエグい……
くうきのかわりかた 2秒前まで翼くんと近所のお兄ちゃんみたいな会話をしていた細野が山本の電話の様子を見て一瞬で空気を切り替えるのがビリッと来ました。オモニ食堂の壁際に飾られた七五三か端午の節句かの人形を挟んで会話していたのも何故か記憶に残っています。
この画面大原があまり映ってなくて若干寂しかったりしました。三人でご飯食べにくるの可愛かった……ビールの乾杯の時にグラス合わせる位置が特に山本さんが上という感じもなく三人でかんぱ〜いってなってたのが本当に好きでした。(見間違いだったらどうしよう…)山本さんの貴重な笑顔……
あめちゃんなげるのかわいい この「かわいい」は「かっこいい」と「かわいい」が半々くらいのかわいいです。去り際に細野が翼くんに2つか3つか何か投げるので「小銭?にしては雑…?」と思っていたらキャラメルなのかラムネなのかアメなのかオレンジ色の細長いのを翼くんが両手で受け取ってて可愛くて死にました。 お菓子を持ち歩く細野……
続くクラブ C'est la vie で敵対勢力が煽りに煽るシーン、細野が身を乗り出してゴリゴリに睨んでる中、山本さんが微動だにせず立ってるのがめ〜ちゃ怖かったです……まじで身じろぎひとつせず川山のことをじっと見ている様子が、あまりにも静かなのに絶対静かな訳がない嵐の前の大気そのものでひたすらぞわぞわしました……
川山が立ち去った後でママが気を取り直して女の子たちに声をかけるのがまた好きでした。ママの肝の据わり方よ……
そしてここで登場するみゆきちゃんこと工藤由香。青いドレスが似合ってて素敵でした。今思い出すと冒頭や最後の海を思い出すような深い青なのですが、由香ちゃんの明るい人柄と真逆な色かつ尾野真千子さんの雰囲気にぴったりの綺麗な深さだったな〜と思いました。(小並感)
自己紹介もなく隣に座り山本さんの親指の付け根部分にガラス片が入っているのをそっと取ってくれる由香ちゃんを見つめる山本さんの目元がサングラスと前髪でわかりづらかったのもエモでした。わかりづらいけれど、川山と話していた時とは完全に異質の静けさ……
さっきまで流血沙汰の事件起こしてた男が、自分で気にもしていない(蔑ろにしている)傷に気づいて手当てをする由香ちゃん、彼女の来歴が映画の中ではほとんど見えないのも「山本の走馬灯」と考えると納得でした。
ついでにこの後ホテルに呼び出される由香ちゃんのシーンがめちゃめちゃ可愛くてニコニコしながら見ていました…… 由香ちゃんの到着で、画面には映らないジッポの音が「山本さん緊張してるのかな…」という感じでかわいかったです。そして由香ちゃんの私服(チェックのシャツワンピースとフードつきダウン)が青いドレスとこれまた180°正反対とは言わずとも90°くらいの位置にある感じでとてもかわいかったです。◯まむらかパ◯オスか……
ぺちぺちたたかれてる かわいい 抵抗する由香ちゃんのぺちぺちパンチが大変かわいかったというメモでした。
そういえば山本さんの背中におわしますは修羅でしたね
抵抗している由香ちゃんに動揺しまくる山本さん、さっきまで貫禄凄かったのに急に中学生男子になってニコニコしちゃいました。川山とか加藤にこんな態度を取ったら親族もいない由香ちゃんは臓器ちゃんコースでもおかしくないのに、運転しておうちまで送ってくれる…… ここで携帯渡して「入れろ」だけ言われて、一回でちゃんと正しい情報を打ち込んで渡してくれる由香ちゃんの律儀さもかわいかったです。ラブコメ映画ならここで一回ギャグ挟んでから山本さんが「あいつ…!」って思ってるときに携帯に由香ちゃんから連絡入るパターン……🤔💭と思考が逸れるくらいかわいいシーンでした。
セーターのおじちゃんかわいいね… この「かわいい」も「かっこいい」と「魅力的」の混ざった感情でした。川山の件で加藤との会談に中村の兄貴を連れて行く柴崎さんにスルッと流されてしまって立ち尽くす山本さんに肩ポンしながら「たまには兄貴に花持たせたれや」のようなことを言うおじちゃんがその場面で一人だけスーツではなくセーター着用だったのがかわいいな〜と思った感想。
ビリビリに張り詰めた空気の中で元凶とも言える山本さんに声をかけようにもかけられない(かける勇気が出なさそうな)雰囲気の中、かる〜い感じで声をかけてくれるおじちゃんが大変好きでした。何かあったときに気持ち的にラクにしてくれる方が職場とかに一人いてくださると心理的安全ダンチだなぁなどと今打ちながらしみじみ考えます。みんな頼ってひっそり相談に行く感じ……
あとこの「たまには」という一言、最初はおじちゃんが気を遣ってくれてる感じかと思っていたのですが、2019年の方で中村の兄貴と乱闘になる場面で出所したての山本さんに兄貴が「いつもいいとこどりしやがって」みたいなことを言っていたのを考えると、1999年〜2005年の6年で相当派手に活躍していたんでしょうね山本さん……
出待ちしてるのかわいい これは紛れもなく「かわいい」でした。クラブの前で車で由香ちゃんを待ってる山本さんのシーン。この直前の事務所でソファで仰向けで煙草吸いながら起き上がって天井見上げてまた吸って……というシーンの山本さんは手首や体の動かし方から漢と色気の混ざり合った匂いを画面越しに感じるほどかっこいいのに、由香ちゃん呼び出して「無理なんで……」とわりと年単位で寝込みそうな断り方をされて無言クラクションパーーーーーで強制的に呼び止めるあたりの流れまじでラブコメでかわいかったです。
みゆきちゃんにオラつけてないのかわいい まさしく。別に山本さんが「オラついている」訳ではなく「ペースを乱されまくっている」と書きたかったのですが勢いでメモっていたのでこんな書き方になってしまいました。語彙力……
このシーンではまだ「ゆか」という名前が出てこなかったので鑑賞中のメモが「みゆきちゃん」記載。
ドライブ(きょうせい)かわいい 由香ちゃん青いドレスのまま上着だけ持ってきてドライブしてたような気がします。白い上着に青が映えるな〜と思いながら見ていた気がするのですが見間違いかな……次見る時確認します。
そして今気づきましたが「(強制)」と言うと常田大希さんが年末にSNSで公開していた綾野剛さんとのメッセージを思い出します。どんなおせちだったんだろう……ちょろぎ入ってたのかな……🤤
顔が良いあやのごう 夜明けの海岸で由香ちゃんに「どう���って儲けてんの」「なんでヤクザやってんの」のような質問攻めにされるシーン。今回のメモぶっちゃけ6割くらい綾野剛の顔が良い(または諸々が「かわいい」)で埋まっていたのですが、この辺りから各俳優さんの様々な「美しさ」に魂が震える映像になっていった気がしてメモ内容が圧倒的に表情のことや空気感についての言及になっていたので我ながら記述が曖昧で頭抱えました。咄嗟の語彙力 増強 方法 検索👆ポチ
夜通しドライブした二人が由香ちゃんの気軽な質問からほんの一瞬だけお互いの深いところに触れる描写が夜明け前の一瞬の空を思わせてエモでした。
まじすか!? かわいい ここからしんどかった…釣りに出かけた柴咲さん・山本さん・運転手の大原くんの三人が車内で会話しているシーン。 電話で呼び出された時山本さんが着てたセーターかわいかったな〜というのも記憶に残っています。そういえば山本さんが住んでるところって柴咲組の寮的なところなのかしら🤔最初に由香ちゃんが呼び出された時、ドアに避難経路が貼ってあったのでホテルかと思ったのですがそういえばこの場面でも同じベッドな気がするのでホテルじゃなくて家なのかな……?
運転手の大原くんが嬉しそうに相槌を打つのが可愛すぎて劇場でニマニマしてました。「こいついっつもお前の話するんだよ」みたいなことを柴咲さんに言われて山本さんが呆れてるのに「すみません!」ってお返事しながらニコニコしてるの本当にかわいかったです。
気を張ったり気が立ったりがデフォルトの中で大原くんみたいな人がそばにいるとホッとして笑顔になったり少し安心したりするんだろうなぁ、愛されてるんだなぁと思って(由香ちゃんとのラブコメからのエモの流れで完全に油断していたこともあり)完全にリラックスしてたところで二人乗りバイク………………………………
ずるい……………………… 大原くんの魅力にフォーカスした直後のこれはずるい……………………
今思い返すとこ���シーンも多分長回しでした。どこからどこまでだったんだろう……完全に頭から世界観に浸って「釣りか〜何が釣れる時期かな〜」とか考えてたのでめちゃめちゃ衝撃でした…… そしてここで山本さんが車を振り返って呆然とする流れが辛いのにめちゃめちゃ綺麗でした。昼前の太陽の明るさ……
ないてるいちはらはやと 翼くんを撫でて笑おうとする細野がぼろぼろ泣いてしまうシーン。シンプルにつらすぎて胸にきました。トレーラー映像で主題歌が入る前あたりに映る煙、煙草かなぁと思ったらこの大原の葬儀のシーンだったんですね……ずるい……
この時の翼くん6〜7歳でしょうか。物心ついてから初めて参加したお葬式だったのかな、と思うと普段と様子の違う知ってる人たちの中で細野ならいつもみたいに笑ってくれる!と思ってたりしたのかなぁみたいなことも考えて辛み増してました。ちょっと戸惑うような様子が辛かった…… 細野の翼くんと接する時のあの笑顔が印象的に描かれていたからこそ辛さが倍増(どころの問題じゃない)でした。
そういえばこの後から細野の笑顔がちょっと変わったような。🥲 2005年ではもう笑うシーンがなく、2019年の方でも相当苦労したんだろうなぁという感じで笑顔の雰囲気が変わっていて辛かったです……パパしてる時ももう翼くんに笑いかけたみたいな笑顔じゃなくて……無形文化遺産儚い メタい感想だと「笑顔」ってそんなに種類分けられるものなの……?と市原隼人さんの表現ぢからにタコ殴りにされていました。安仁屋……
けいさつとヤクザの髪型 ちがうのすごい 柴咲さんと大迫が会話するシーン。画面右側に柴咲さんと中村の兄貴、左側に大迫と若い警官?が映るのですが、中村の兄貴も警官も「髪が短く襟足は刈り上げに近い感じ」「スーツ」「姿勢良く立ってる」とほぼ同じ条件のはずなのに、どう見ても右側がヤクザで左側が警官だったのがすごかったです。さらに場面的に逆光でほぼシルエットだったにも関わらず明らかな差異があったので痺れました。
ケン坊なのかわいいな…… 入院している山本さんのお見舞い兼報告?で柴咲さんと細野が病室を訪れるシーン。もうすでに嫌な予感はしていたので感想がかわいいポイントだけフォーカスして書いてありました。柴咲さんが「ケン坊」って呼ぶの本当に愛が深くてなんでか泣きそうになります…… 花籠を置きながらずっと泣きそうな顔をしている細野の私が代わりに泣きました。(なんで?)
えっ えっ顔が良い あやのごう…… だいぶ動揺しています。ベッドで横になった山本さんの思考をなぞるように俯瞰でゆっくり回る画面のシーン。天井視点というべきか何と言うか…… 1999年に侠葉会から逃げる賢治くんのシーンでも画面がぎゅん!と回って大混乱なところがあってすごく好きでした。
あの静かな表情が怖いのか美しいのか、ぞっとするのか狂おしいほど愛しいのか、全部詰まっていて文字通り息が止まりました。二重幅の目元がずっと脳裏に残っています。
そしてこの後クラブの中で山本さんに紙袋を手渡す細野、サイトのキャスト紹介の写真もしかしてこの場面では……?と気づいて地に倒れ伏しました。苦しい……
な…中村さん…… 1999年でおシャブさんを扱わない柴咲組に「じゃあ何をやってるんだよ」みたいなことを聞いた賢治くん19歳に、凛と張りのある声で答えていた中村さんを思い出しました。山本さんとはまた別の理由で耐えきれなかったのかな中村さん…… 屋上でゴルフしてる柴咲さんと山本さんを見てる時の中村さんの目線がなんとなく不穏だった気がしたのですが、中村さんは任侠の人でした……😭
刺殺する時は刃物を縦ではなく肋骨に沿うように横にして差し込むと致命傷になるみたいな話を思い出して現実逃避しながら見ていたのですが銃を選んだ山本さんと刃物を選んだ中村さんの違いみたいなところにも思いを馳せていました。 (そういえばサイト読むとドス的なものではなく包丁だったんですね)
そぼくなゆかちゃんハウスかわいい 質素倹約大学生の一人暮らしアパートとてもかわいかったです。調べたら2005年といえばファーが流行したりエスニック柄が流行した時期らしいのですがそんなものの影もない本棚やキッチンの生活用品のカゴに生活を感じてグッときました。そこに転がり込んでくる血まみれの山本賢治……
震えてる山本さんに動揺しながらも少しずつ落ち着いて癒してくれる由香ちゃんと、最初触れるだけのキスをするのがすごくグッときました。
みあげるとき 19さいだ… 翌朝、事務所に帰ってきた山本さんがソファに座ったままぼんやり柴咲さんを見上げて立ち上がるシーン。1999年、加藤の元から助け出された後を思い出しました。ESSE のインタビューで綾野剛さんが語られていた内容もふと思い出し、朝陽の入る光景に胸が痛くなりました。 その後で柴咲さんが山本さんが怪我をしている左肩を大切にして首元を引き寄せて、自分の白い上着を気にするそぶりも見せずにガッと抱き寄せるのがまた辛かったです……(あまりにも当たり前のように深く抱き寄せてたのでしばらく柴咲さんの上着が白いことにも気づきませんでした) 大迫が入ってきて手錠をかけているあたりのシーンで柴咲さんの上着に血がついててウグ……となっていました。
よりにもよって連行される時のニュースを翼くんがガッツリ見ているというのも辛かった……来なくなった大原、逮捕された山本さん、細野は一人でオモニ食堂にご飯食べに行ったりしたんでしょうか……2019年の方だと細野と翼くんのコンタクトが一切なかった気がしてまた辛いです……
怪我が治ってないのに歩かされて収監されてる山本さんが辛すぎると同時に、真っ暗な中から明るいところに出る流れの表情に鳥肌バキバキでした。
2019年
2019年の方が青いの…?(色)がめんの 早朝出所する場面から始まることもあってか映像が青くて「あれ…?」と思うなどしていました。初めて見る丸メガネの若い子と中村の兄貴が迎えにきてくれて、「細野くん来ないんだ…」とざわざわしていました。
そして事務所に到着すると剥がされている金の「柴咲組」。剥がされた後のスプレー跡が残ってるのが傷跡みたいでまた辛い…(この後ほぼ「つらい」「しんどい」しか形容詞が出てこない)
19才の鼻のキズのこっちゃうんだなぁ 出所後にすっかり様変わりした街並みを見上げながら事務所に戻り、多分14年ぶりに柴咲さんにも会うシーン。和装の柴咲さんに嬉しそうにしてる山本さんの鼻に傷跡が残ってるのがなんとなく印象的でした。
20年経ってるんだなぁと思いつつ、2005年の加藤との会談での「俺のたまでも取ってみるか」はもちろん何気ない会話の一言でも声の厚みがめちゃめちゃかっこよかった柴咲さんの声が弱くなっててめちゃめちゃ不安になりました。
あとこの事務所��映る時に「がらんどうだ………」と思った覚えがあります。置いてある小物の数が著しく減ったとかではなかったと思うのですが、何が違ったんだろう……2005年の時から人が減ったのに様子が変わらないから寂しく見えたのかしら……次見に行った時確認します……
そういえば美術の部谷京子さんが『容疑者Xの献身』の方と後で調べて知って唸り倒しました。寂寥感とあたたかさが混在する空間大好きです……
SEKISUI HOUSE 山本さんの新居のアパートの壁にSEKISUI HOUSEのロゴがありましたという。なぜこれメモったんだろう。しんどさが限界点突破して何か関係ないものメモりたかったのかな……
このシーンの前でたぶん大原くんのお墓参りをしているんですが、そこで赤マルお供えしてるのと、あと多分ほどけてる数珠がお供えしてあったのも印象的でした。お揃いで作ってたのか、それとも細野が趣味で作ってたのを置いてったのか、ちょっと次見る時に三人が1999年と2005年でおそろっちしてるか確認します……
丸メガネの子がしょんぼり辛そうに条例の話をシンプルにしてくれるのを聞いてから山本さんがまず由香ちゃんに連絡取ろうとしてるのがかわいかったです……しかし繋がらない…… ここのスマホ使い慣れてなさそうなところがまた紛れもないかわいさでかわいかったです。通信機器って差し入れできないんですね……
そしてこの後の出所祝いが😭ひ、ひたすら辛かった……… 「柴咲組一同、盛大に」という文言はきっと昔から使われてきたもので、山本さんも何度も聞いたことのあるような乾杯の掛け声なんだろうなと思いつつ、どうしてもかつての賑やかさを思い出してしまって辛かったです……煙草に火をつける音が百円ライター……ビールは瓶のプレモル……(これも現実逃避メモ)
追い討ちをかけるようにシラスの密漁シーンが入り、大変な寒さに違いないだろうに「これで食わせてもらってんだよなぁ」的なことを言いながらはしゃぐようにしてるオジキたちがしんどかったです……
そして現存していたオモニ食堂😭よかった……!あった……!変わらず待っててくれる愛子さん、久しぶりの細野……!でもやっぱり笑い方が変わってるというか、なんかあんまり山本さんの方を見てなかったような……この辺りメモがくちゃくちゃ(文字が重なってて)になってて己の動揺を見ました🥲
配偶者を「ヨメ」って呼ぶ細野かわいいな〜と思いつつ、丸めた千円札をぎゅっと押し付けて出て行くまでの流れが辛すぎました。慰めるでもなく何か言うわけでもなく一緒に時間を共有してくれる愛子さんの存在に私も救われていた沈黙のシーンからの翼くん帰宅。上着こそ赤ですがまんま1999年の山本賢治(19)でかわいい〜!となるやら翼くん〜😭となるやら、感情のジェットコースターでした…… あとで加藤と会話してる時にも思ったのですが、翼くんの敬語の使い方が大変最近の若者感で好きでした。何が違うんだろう…🤔何が最近の若者感なんだろう……
ふうとうにフッてするんだね… 親父の入院費を中村さんが徴収するシーン。細かい仕草なのですが気になりました。確かに新しい封筒を開いて紙の端を指で支えて、こう、中の空間を広げて……みたいなのをモタモタやるより一発でガッと開くので効率的ですね。完全に現実逃避の着眼点的メモです。
ここで出所祝金を封筒ごと出して全額出す山本さんもしんどみでした😭お守りみたいに持ってる…… (この部分、あとで由香ちゃんが14年間300万円に手をつけなかった部分と重なるなぁと思っていました)
な…中村さん… おシャブ………………でも��ろんな作品見てても「覚醒剤や大麻って儲かるのか〜」と思うので組を守るために背に腹だったのか……と思いつつ、本当に困窮するまで手を出さなかったであろう中村さんの葛藤を思って泣きそうでした🥲
ひかりのかげんすごいすき 車のライトの前で取っ組み合いする中村さんと山本さんのシーン。足が長い二人がこういう画面で喧嘩すると足しか映���ないんだな〜と辛さから逃げる思考をしつつ、画面の中央に車を置かない、全部見えない、どっちがどっちかわからなくなりながら怒鳴って掴んで引っ張って引きずり倒して、という二人の感情の発露を息を呑んで見入っていました。この時どこかのタイミングで月も映ってたと思うのですが、1999年に細野がシャブをすかしてた半月と同じだったりしたのかな……早くもう一回見に行きたい……
中村さんよかった…やってない… 「そこまで落ちてねぇよ」的なことを言いながら自分のハンチング帽?で山本さんをぺしってする中村さんの仕草に「照れるな」の時と同じホッとする気持ちで気が緩んで泣きそうでした。ちょっと嬉しそうな山本さんの表情に私も嬉しくて…😭
(そういえばFitbitの記録見たら多分大原くんの死から2019年中��あたりにかけてめちゃめちゃ落ちててすごい落ち込みながら見てたんだなぁと思いました)
出待ちしがち山本けんじ 韻を踏んでいる😄煙崎市の市役所職員入り口前で由香ちゃんを出待ちしているシーン。最後自宅前でも出待ちしてましたね。 私個人「来るかわからない」「いるかわからない」「会えたところでめちゃくちゃ嫌な顔をされるかもしれない」状態で待つのが辛すぎて無理の民なので、山本さんの忍耐力や相手を想う気持ちの強さに泣きそうになった場面でした。(よくわからないところで泣く系)
月の出ている夕方の海、かつて隣で見た明け方とは異なりこれから暗くなる空の下で会話して、送ってもらってからあの時の血のついたままのお金を持ってくる由香ちゃんのいろいろな気持ちを思うと辛すぎてダメでした………
キムチチャーハン(うまそう) 現実逃避メモ。お夕飯作ってる娘・あやちゃんが可愛くて可愛くて……😭😭そしてたぶんこれはキムチチャーハンではなくてケチャップライスでした。笑
昨年の『ドクター・デスの遺産 THE BLACK FILE』でも父だった綾野剛さん、今回は「父」としてあやちゃんに接する場面がありませんでしたが、先日公開された主題歌FamiliaのMVでおずおず近���いて抱きしめてくれるあやちゃんに腕を回して抱き返す姿になぜだか救われた気持ちがしました。(歌詞と学生服のあやちゃんが映った瞬間から涙が止まらなくて1日あけてからもう一回見ました)
オヤジからぬけろって言われるの… 入院した柴咲さんを見舞った山本さんに優しく柴咲さんが「お前はまだやり直せる」と言うシーン。辛かった…
ドラマ『アンナチュラル』5話で鈴木さんがミコトに「何が間に合うの」「果歩はもう死んだ」と返して刃物を握りなおすシーンを思い出しました。 山本さんにとっては何も間違えていなかった、やり直すことはなかったんじゃないかな、と思う反面、妻と自分の子供と静かに暮らすためには「やり直す」必要があったのか……と思うといろいろな感情で諸々ぐるぐるしました🌀
な…中村さん…… 除籍後、密漁するオジキたちのカットの後で車中で細い注射器で………………おシャブを打つ中村さんのシーン………………………だったと思います……
ハンドルに寄りかかって乱れた髪を手でさらにくしゃっと握りながらメガネがズレるのも構わない様子にめちゃくちゃ……落ち込みました……中村さん……
謎に上から(笑) 加藤宅でお話ししてるシーンで翼くんがタメ語になる瞬間。この場面でも翼くんはずっと敬語でお話ししていて無用な軋轢を産まないというか禍根を残さないと言うか、処世術的にというか極端に悪い言い方をするなら日和見寄りな部分で現代っ子っぽいな〜という印象でした。あっ最近の若者感ってこれかしら…?
加藤の「時代遅れ」な助言の裏にしっかり見えてる支配欲に笑っちゃいそうな雰囲気が、絶えず続けられる撮影にも現れてるような気がしつつ、意外なところで動揺している様子が意外なようなちょっと安心するような気持ちで見ていました。お父さんのことが気になっていた翼くん……
く…くまさんカップ……! 工藤宅で朝ごはんを一緒に囲む山本さんがくまさんカップでスープなのかココアなのかをいただくシーン。この穏やかな朝ご飯の空気と山本さんの柔らかい表情をトレーラーで死ぬほど見てはいたので、これ多分後で崩れ去るんだろうな〜のような予想をしつつ色々気持ちの準備とか覚悟とかしていたのですが、まさかくまさんカップとは思っておらず「かわいい」という気持ちで脳がパンクするかと思いました。と言うよりもパンクしまして準備していた覚悟的なものも全部粉砕したのでこの後のシーンのしんどさ全部真正���から浴びてしまって「もうやめて…やめて…」と泣いてました……(好き)
山本さんにくまさんカップを使わせるに至るまでのあやちゃんと由香ちゃんと山本さんのやりとりも考え始めると辛すぎました。かわいい。辛い。かわいい…………ゆるして…もうやめて………(好き)
空色の車で市役所と学校に二人を送るシーン、学校までのちょっとの時間をあやちゃんと二人で過ごす山本さんが愛しくて泣いてました。この辺りずっと泣いてる…… 「最近ママ楽しそうだよ」って言うあやちゃんに穏やかに笑ってる山本さんがもう無理でした。愛しい空気のままここで見終わりたい……と大号泣している自分と、ここからの展開に期待全開で姿勢を正してアドレナリン分泌の大号令を出す自分が同時に存在したので多分このシーンで私の副腎は副腎皮質も副腎髄質も絶賛大稼働していました。
ありがとうほそのくん… 社長に無理を言って産廃処理工場に勤めさせてくれる細野くん。本当にありがとう……「初めてこいつに感謝したよ」みたいなことを山本さんが笑いながら言うのですがそんなところまで含めてかわいいシーン……………と思っていたら、二人の正面に座る若いの(かみやくん?)が口を開いた瞬間から不安でたまりませんでした。翼くんともまた違う若者口調……
そして場面が変わって翼くんがけつもち?しているお店に大迫が来るシーン。しかし一枚上手の翼くん💪いやここで頼もしい写真の証拠と、さっきのシーンでの記念写真の対比がエグい……
翼くんに一枚取られたのが悔しかったのか、八つ当たりみたいに産廃工場に来る大迫さん。シーンが繋がってたせいか余計そう見えてしまいました。大迫さんへいい感じに負の感情が向いた鑑賞中でした。
そういえば大迫さんもざっくり20年以上刑事を務めているんですよね。ドラマ『MIU404』のガマさんに一瞬思いを馳せていました。ふと思い出すと米ドラマ『The Mentalist』や『NCIS』だと現場に出てくる定年後の刑事ってあんまり出てこない印象があるなぁとも考えていました。『The Mentalist』に至っては『MIU404』の陣馬さんポジションのレギュラーいなかったような🤔ミネリはマメジかな……
「全部終わりだよ」とくずおれる細野、にやつく大迫と山本さんのやりとり、続く由香ちゃんとのシーンはただ呆然と見ていました。目も合わせてもらえないまま「お願いです、出ていってください」と泣かれて土下座されて、敷居を挟んで立ち尽くす山本さん……
ここで気づいたのですが、どのあたりからか山本さんのセリフがどんどん少なくなってってる気がしました。元々しゃべる立ち回りはしない山本さんでしたがますます口を開かなくなって……いたような……
まばたきもしないでないてるの… 病院にかけつけた山本さんが危篤状態の柴咲さんに「まだ親父って呼んでくれるんだなぁ」と言われてまばたきもせずぽろぽろ涙をこぼすシーン。微笑んで「俺の父親は親父だけです」のように返す声で心臓がぎゅっとしました…
このシーン、不謹慎ですが見入ってしまいました。綺麗だった……
6組「彩」ってしんどさよ… 転校?の挨拶をするあやちゃんの左奥、教室の壁に大きく��られたクラスの標語が皮肉すぎました。名前の漢字、あやちゃん「彩」じゃなかったっけ……
このシーン山本さんが事務所から由香ちゃんの携帯に留守電を残すモノローグが入っていて嫌な予感しかしなくてずっと心臓ばくばくしていました。 そして帰宅すると家がからっぽの細野………土砂降り……
そして半グレの仲間達と金属バット持参で傘もささず父の仇のもとへ向かう翼くんと、その時にはもう着手している山本さん。返り血を浴びた表情がまさに背中の修羅そのものでした……担架で運び出されていた大迫はまだ息があったのか否か……
血まみれのまま朝方の堤防でぽやっと煙草を吸って2、3回軽く咳き込む山本さん、バイクの音が3人分聞こえてたような…… そして泣いてる細野……
このカットがチラシなの!? 心の底から思いました。「ただ、愛した」という短いコピーと薄い空の色にどんな場面なんだろうと思っていたので、ここかぁと胸が熱くなりました。
刺されながら抱きしめて「ごめんな」と返事をする山本さんの体からどんどん力が抜けて、それでも溢れるほどの愛情がそこにあったような気がして息を呑みました。 細野の右頬にべったりと血が残っているのが脳裏に焼き付いています。
そして冒頭の沈む山本さん。海水の中で目を開けて、海面に手を伸ばそうとするような動作をしていたと思うのですが正直泣いててあんまり見えてませんでした。早く次見に行きたい……
後日、大きな白い花束を持って堤防に来てくれる翼くん。山本が吸っていたセッターを一口吸ってから箱ごと供えて立ち去ろうとするとあやちゃんが入れ違いでやってくるシーンがまた最高に好きでした。
お母さんゆずりのグイグイ…… 翼くんに「あんたヤクザ?」とどストレートな質問を投げかけ、「お父さんってどんな人だったの」と質問を重ねるあやちゃんに、夜明けの海岸で山本さんにグイグイ質問していた由香ちゃんを垣間見て涙腺にきました。その後の翼くんの表情の変遷がまためちゃめちゃ好きでした……
血を分けた家族、血や肉の繋がりを超えた家族、いろいろな家族が描かれる中で、ただ愛した人たちと一緒にいたかった山本さんの人生を時系列で見せてもらえてしばらく放心していました。 幸せは人によって異なり、一緒にいたい人と築く家族の形も世帯の数だけ存在すると改めて思いつつ、山本さんが幸せだった時間も一緒に見せてもらえたことが私にとって幸せでした。
感想何かちょっといい感じの感想で〆たかったのですが全然なにもまとまっていないので月間シナリオ2月号で掲載されているという台本を読みつつ1月29日を待ちます。あと円盤にインタビューやオーコメや未公開映像があったらいいな〜と思いつつ円盤も待ちます。あと今後藤井監督や綾野剛さん・舘ひろしさんをはじめとしたみなさんが今後いろんな媒体でまた『ヤクザと家族 The Family』について言及される機会があるだろうと願いつつ各種媒体おっかけながら生き延びます。生きます。
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G 7/29
ドイツ最終日。最終.....日......
あっという間の滞在。ただ今回私はパリのCDGと成田の往復便で予約してあるので、一旦パリに戻ってから帰らないといけません。なのでこの日の夜便でまたパリに行き、空港近くのホテルで一泊します。
と、いうことで夕方まで時間はあるため、ベルリン観光の続きです。10時くらいに荷物をまとめて家を出てベルリンに向かいます。私はスーツケースを石畳に叩きつけながら歩き、一方Adrianは片手で自転車に乗っている。天と地の差。
ベルリン中央駅に荷物を預けれるのでまずはそれから。てっきり荷物預かり所だと思っていたのに、ずんずんとコインロッカーの方に進んでいくので間違えてるのかな?と思うも、海外サイズを舐めていた私、十分スーツケースが収まる大きさのロッカーだとはつゆ知らず。謝罪。

身軽になり最初に行きたかったのは、必ずや逃しては行けない場所。


東西ドイツを隔ててきた、冷戦の象徴、ベルリンの壁です。残っているだけでもこんなに長くて、高くて、分厚い壁だとは知りませんでした。国境を遮断するほどに作られていた壁。今はこうして、壁に描かれたアートの数々がギャラリーとして観光名所になっています。歩けば歩くほど、無数のアーティストによる、歴史の惨さや激しさが伝わって来るペイントを見ることができます。多くの人が語り合いながら、真剣に一つ一つに目を凝らしていました。

時間をかけてゆっくりと見学しました。
次の予定。この間のCSDの日に降りた駅に本当は行きたい古着屋があったのですが、人混みで行けなかった為再挑戦。

最強のビンテージショップ・GARAGE。量り売りなのですが、ということは軽ければ軽いほど安い。どんなに可愛いデザイン、どんなに元値が高くても、軽ければ安い。おかしい。おかしすぎ。

このとき私は白いスカートを探していたので、見切れないほどの種類・品数に圧倒され、目的を失いそうでした。スーツケースに詰めることも考えて数は買えなかったので残念すぎたのですが、もし出来ることなら革のジャケットコートやファー、ジーンズも欲しかったのに、、、、ここは心の底からオススメです。軽く三時間は入れます。レジで私の前に並んでた3人組が超個性的で自分を持っているスタイルをしていてよだれが出ました。

ビタミンカラー好き。この日は黄色のTシャツ、家出ようとしたらAdrianもド黄色のTシャツを着ていて面白かった。無論着替えずシミラールック風で堂々と街を歩きます。時計はお兄ちゃんからもらったアイスウォッチ。シャーベットカラー!肩から下げているのは、旅前にこれだ!と思って、雑誌miniを買ったんです。付録なんです。黒い縦長のカードもパスポートも入る優れすぎ付録。miniさん大好きです有難うございます、使いすぎてちぎれたので、どうかまたこのような付録、、、待ってます。

ランチタイム。駅を移動して、ブリトー屋さんへ。シンプルなチキンブリトーボウルをチョイス。ワカモレを鼻息たっぷりに追加しました。

コーラって地球救ってますよね。瓶コーラ。しかもこのデザイン大興奮。今振り返ればテラハのにいにのようにビンスイしてたかもしれません。サワークリーム美味しすぎ。アガー食べたい!中にレッドビーンズが大量に入っていたので一生懸命弾いてたらAdrianに割と普通に怒られました。好き嫌いするの?一回食べよう?豆はとても身体にいいんだよ?と、本当にその通りなのは分かってるけどごめん、全力のNOしか言いませんでした。
そんなこんなで段々と時間は夕方になっていく。早めに空港へ行きたかったので、ここらでお別れ。バスで空港まで一本です。バテてしまって二人ともぼんやりしてしまってたのですが、バスはすぐに到着。いそいそとみんな乗り込んでしまう。改めて最後にハグ、こうなるとやっぱり悲しい!!フランスとドイツと、会いに行きたいと思ってから3年、待ち望んでやっと叶った時間が終わってしまう。でもこれから私はお仕事でも旅行でも、海外に来る機会を増やしたいし、幸いみんな都市部に住んでくれているし、必ずやまた会える。そう思っていたので笑顔でお別れできました。
さて、久々の一人になり、首を回し、まるでファイティングの気分に。まずは無事にパリのホテルへ辿り着きたい。
ベルリン空港に着いて、チェックインまでの時間は空港内のカフェでフラペチーノを飲んで待ちました。いざターミナルを移動しチェックインをしてからというもの、めちゃめちゃ待たされる。easyjetは格安航空なので割と狭めのゲートで待つため、人で溢れてみんな床に座っている。私は床大好きなので全然よかった。小腹が空いたので、ショップでお菓子とお水を購入。雑誌の棚に最高のカップルを発見し思わず写真に収めてしまいました。

レジ前の棚���、ちょっとしたお土産コーナーがあったのでストラップとベルリンの壁をオブジェクトにしたものを何個か一緒に購入。お金を払って、商品を袋に入れてくれたのですが、なんだか重い。水、一本しかないのにこんな重いか?と席に座ってから中を見ると驚きの、圧巻の、流石としか言いようない。

ビール入っとる。何も言っていないのに。一ミリも頼んでない。アイスコーヒーを頼んで氷が入ってないのが通例の、冷えたものが出てこないでお馴染みの場所で、持てないくらい冷たい。びっくり���過ぎて店員さんのこと何回も振り返ってしまった。このサービス、通常運転なのでしょうか。どうしたらいいか分からなくて、とりあえずリュックに入れて、夜スーツケースに何重にも包んで保管。ビール飲めたら嬉しかったろうに、飲めないので、、。母に無事寄付しました。

結局、搭乗が遅れるわゲートが変わるわでなかなか飛行機に乗れなかったのですが無事パリへ到着。ただいまの気持ちでした。
取っていたホテルは最初着いた時と同じホテルだったので、安心し切ってご飯も買わず、空港ホテルの巡回バスを待つ。これがまた全然こない。こない。やっときたと乗り込んで目的地で降るも、知ってる景色と大違い。瞬時にUberを呼んで引き返す。10分ほどで無事ホテルに着きチェックインしようとすると、名前がないと言われる。激焦り。だってこれ!!と印刷してあった予約票を見せると、同じ名前の反対側のホテルだと言われて大焦り。いや待ってそれさっき降りたとこやん!?!?と思わずスタッフさんにツッコんでしまいました。疲れまくっているのか、私としたことが、ありえないミス。じゃあ今すぐUberで戻る!というと、チェックイン間に合う?と聞かれる。どうやら0時までらしく、その時は23:53とかだった。もう焦りと焦りと焦り。頑張る!!と意気込んでスタッフの方にお礼を言い、Uberを待ちました。時間には緩いはずだけど、仕事を終わらせる時間は厳守しそうな気がしてならない。かっ飛ばしてもらい、0時を少し過ぎて到着。またフロントの光が見えたので走っていくと、何も言っていないのにkokoro morita?と聞かれる。よかったまだ開いていたのです!!というか名指しは私を待っていたのか、分からないけれどとても申し訳ない。明日の朝は10時過ぎのフライトだったので、8時頃にくる巡回バスに乗ると告げて手続きは終わり。忘れていた空腹を感じ、お菓子でも、、と自販に手をかけると故障中かもと声をかけられる。どうでも良い。故障なんぞ直してやる。結局お金入れたらしっかりチップスが出てきました本当に嬉しかった。
部屋に入り、一刻も早く寝たかったので、シャワーを浴びて、チップス食べながら荷物の整理して、アラームをかけて寝る。最後の最後が大変過ぎて、思い出を振り返る余裕はなかった。たくさん文章書いたな〜。
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ボツ2
おっぱい、大食い。最後まで書いたけど胸糞なのでここに途中まで投稿してお蔵入り予定。
時: 午前8時05分
所: ○○中学正門前
身長: 標準的。155センチ程度。
衣服: 〇〇中学指定の制服。黒のセーラー。リボンの色より二年生と断定。
年齢: 中学二年生なので14、5。
持ち物: 右手に〇〇中学指定の鞄。左手にスマホを所持。
同行者: 友人1名。興味無しのため略。
背格好: やや細身か。冬服のため殆ど見えなかったが、スカートから覗く脚、そして周りの生徒と見比べるに、肩や腕も細いと思われる。腰回りもほっそりとしていると感じた。正確には引き締まっていると言うべきか。
顔: いと凛々し。小顔。頬は真白く、唇には薄い色付き。笑うと凄まじく整った歯が見え隠れする。この時髪をかき上げ血の色の鮮やかな耳が露出する。
髪: ボブ系統。ほぼストレートだが肩のあたりで丸くなる。色は黒、艶あり。
胸: 推定バスト98センチ、推定アンダーバスト62センチのK カップ。立ち止まることは無かったが、姿勢が良いのでほぼ正確かと思われる。しっかりとブラジャーに支えられていて、それほど揺れず。体格的に胸元が突出している印象を受ける。隣の友人と比べるとなお顕著である。制服のサイズがあっておらず、リボンが上を向き、裾が胸のために浮いていた。そのため、始終胸下に手を当てていた。揺れないのもそのせいであろう。制服と言えば、胸を無理に押し込んだかのように皺が伸び、脇下の縫い目が傷んでおり、肩甲骨の辺りにはブラジャーのホックが浮き出ている。されば制服は入学時に購入したものと思われ、胸は彼女が入学してから大きくなった可能性が大である。元来彼女のような肉体には脂肪が付きづらいはずなのだが、一年と半年を以てK カップにまで成長を遂げたところを見ると、期待はまずまずと言ったところか。要経過観察。名前は○○。胸ポケットに入れてあったボールペンが落ちたので拾ってあげたところ、「ありがとうございます」と丁寧にお辞儀をされる。
時: 午前10時28分
所: 〇〇駅構内
身長: 高い。170センチ強
衣服: 薄く色味がかった白、つまりクリーム色のファー付きコート。内には簡素なグリーンのニットを羽織る。首元に赤のマフラー。
年齢: 22、3。休み期間中の大学生かと思われる。
持ち物: キャリーバッグ。手提げのバッグ。
同行者: 友人2名。先輩1名。何れも女性。貧。
背格好: 体格が良いと言った他には特に無し。腕も見えず、脚も見えず、首も見えず。肩幅の広さ、腰つきの良さから水泳を営んで��ると推定される。
顔: その背に似合わず童顔。人懐っこい。マフラーに顔を埋め、視線を下げ、常に同行者に向かって微笑む。愛嬌よし。
髪: ショート。これより水泳を営んでいると断定。色は茶、染め上げてはいるがつやつやと輝く。
胸: 推定バスト129センチ、推定アンダーバスト75センチのR カップ。冬である上に、胸元が目立たないよう全身を地味に作っており、某コーヒーショップにてコートを取っても、無地のニットのために膨らみが分かりづらかった。さらに、胸の落ち具合から小さく見せるブラジャーを着用しているかもしれない。そのため、推定カップはR カップより3、4カップは大きい可能性がある。コートを取った際、胸元が一層膨らんだように感じられた。机の上に胸が乗って、本人は気にしていないか、もしくは気づいていなかったが、柔らかさは至高のようである。他の男性客の腕が肩にぶつかって、驚いた際に胸で食べかけのドーナツを落とす。以降会話は彼女の胸に話題が移ったらしく、左右に居た友人二名が所構わず触れるようになり、両手を使って片胸片胸を突っついたり、揺らしたりして遊ぶ。「机まで揺れる」と言う声が聞こえてくる��「ちょっとやめてよ」と言いつつ顔は相変わらず微笑むでいる。しばらくして四人とも席を立って、地下鉄筋の方へ消えていく。童顔ゆえに顔より大きい胸は驚くに値するが、体格からして胸元に自然に収まっているのを見ると、やはりなるべくしてなったとしか思えず。
時: 午後00時14分
所: 〇〇市〇〇にあるスーパー前
身長: 低い。150センチに満たない。
衣服: 所謂マタニティウェア。ゆったりとした紺のワンピースに濃い灰色のポンチョ。
年齢: 26、7
持ち物: 買い物袋。ベビーカー。
同行者: ベビーカーの中に赤ん坊が一人。女の子である。
背格好: 小柄。寸胴で、かつ脚も長くはあらず、そして手足が細く、脂肪が程よくついている。つまりは未成熟な体つき。身長以上に小さく見える。
顔: かなりの童顔。着るものが着るものであれば高校生にも見える。可愛いがやつれていて、目の下に隈あり。子供が可愛くて仕方ないのか、そちらを見ては微笑む。
髪: セミロングを後ろで一束。中々の癖毛であるかと思われるが、目のやつれ具合からして、もしかしたら本当はもっと綺麗なのかもしれない。髪色は黒。可愛らし。
胸: 推定バスト110センチ、推定アンダーバスト58センチのQ カップ。体格が小柄であるのでQ カップよりもずっと大きく見える。というより迫力がある。私が訪れた時は買い物袋をベビーカーに吊っている最中であった。ほどなくして赤ん坊が泣き出したので、胸に抱えてあやしたが、赤ん坊は泣き止まず。片胸と赤ん坊の大きさはほぼ同じくらいであっただろう。また、胸と赤ん坊とで腕は目一杯伸ばされていた。胸に抱いて「よしよし」と揺らすのはしばらく続いたが、赤ん坊が泣き止むことはなかった。そこで、座る場所を求めて公園へと向かおうと、一度ベビーカーへと戻そうとしたのであるが、一度胸に食らいついた赤ん坊は離さない。「さっきも飲んだじゃない」とため息をついて片手で危なっかしくベビーカーを引こうとする。「押しましょうか」と接近してみたところ、意外にもあっさりと「よろしくおねがいします」と言って、私にベビーカーを預けた。中には玩具が数種類あった。道から離れた日差しの良いベンチに腰掛け、ケープを取り出して肩にかけ、赤ん坊をその中へ入れる。それでもしばらくは駄々をこねていたであったが、母親が甘い声をかけているうちに大人しくなった。私が「お腹が空いてたんですね」と笑うと、「困ったことに、食いしん坊なんです。女の子なのに」と笑い返して赤ん坊をあやす。話を聞いていると、母親の母乳でなければ我慢がならないと言う。授乳が終わってケープを外した時、子供はすやすやと眠りについていた。「胸が大きくなりすぎて、上手く抱っこできなかったんです。大変助かりました。ありがとうございます」と分かれたが、その言葉を考えるに、妊娠してから一気に胸が大きくなったのであろう。授乳期を終えたときの反動が恐ろしい。むしろベビーカーの中に居た赤ん坊の方に興味を唆られる。
時: 午後01時47分
所: 〇〇市市営の図書館。某書架。
身長: 標準的。158センチ程度。
衣服: 白のブラウスにブラウンのカーディガン。
年齢: 30前後か。
持ち物: 白のタブレット
同行者: 無し
背格好: 小太りである。全体的に肉がふっくらとついている。けれども目を煩わすような太り方ではない。豊かである。ただし、著しく尻が大きい。
顔: 目尻は美しいが、柔らかな頬に愛嬌があって、どちらかと言えば可愛らしい方の顔立ち。鼻がやや低く、口元はリップクリームで赤々と照りを帯びている。色白とは言えないが、光の加減かと思われる。眼鏡をかけており、リムの色は大人しい赤。非常によく似合う。
髪: ストレートなミディアムヘア。髪色は黒であるが、不思議なことに眼鏡の赤色とよく合い、前髪の垂れかかるのが美しい。
備考: 司書である。
胸: 推定バスト128センチ、推定アンダーバスト81センチのO カップ。本日の夜のお供にと本を物色中に、書架にて本を正していた。胸が喉の下辺りから流麗な曲線を描いて20センチほど突き出ているばかりでなく、縦にも大きく膨れており、体積としてはP カップ、Q カップ相当かもしれない。頭一つ分背が低いので上からも望めたのであるが、カーディガンで見え隠れする上部のボタンが取れかけていた。本を取る度に胸が突っかかって煩わしいのか、肩を揺すって胸の位置を直す。本棚に胸が当たるのは当然で、文庫本などはその上に乗せる。一つの書架を片付け終わった辺りで、適当に思いついたジャンルを訪ねて接近すると、如何にも人の良さそうな顔で案内をしてくれた。脚を踏み出す度に甲高い音が鳴るのは、恐らくブラジャーのせいかと思われる。歩き方が大胆で胸が揺れるのである。途中、階段を下りなければならないところでは、一層音が大きくなって、臍のあたりで抱えていた本を胸に押し付けて誤魔化していた。そのため、ブラジャーのストラップがズレたかと見え、書棚の方へ目を向けている隙に、大胆にも胸を持ち上げて直していた。なまめかしい人ではあるが、年が年なので望みは無い。
時: 午後02時22分
所: 〇〇小学校校庭
身長: 140センチ前後か
衣服: 体操服
年齢: 10、11歳
持ち物: 特に無し
同行者: 友人数名
背格好: ほっそりとしなやかである。幼い。腕も脚もまだ少女特有の肉が付いている。今日見た中で最も昔の「彼女」に似ている体つきであったが、この女子児童は単に骨格が華奢なだけで、痩せ細った体ではない。健康的である。脚が長く、短足な男子の隣に立つと、股下が彼の腰と同位置に来る。
顔: あどけなさは言うまでもないが、目元口元共に上品。笑う時もクスクスと擽るような、品の良い笑い方をする。眼鏡はテンプルに赤色が混じった、基本色黒のアンダーリム。そのせいで甚だ可愛らしく見えるが、本来は甚く聡い顔立ちをしているかと推定される。が、全般的に可愛らしい。
髪: 腰まで届く黒髪。ほぼストレートだが若干の癖あり。また、若干茶色がかっているように見えた。髪の質がかなり良く、時折肩にかかったのを払う度に、雪のように舞う。
胸: 推定バスト81センチ、推定アンダーバスト48センチのI カップ。体育の授業中のことである。男子は球技を、女子はマラソンでもやらされていたのか、校庭を走っていた。身体自体は小柄であるから胸はそう大きくはないのだが、無邪気に走るから激しく揺れる。揺れるごとに体操服が捲れ上がって腹部が見えそうである。明らかに胸元だけサイズが合っていない。何度か裾を直しながら走った後、耐えかねて胸元を押さえつけていたのであるが、いよいよ先生の元へ駆け寄って校舎内へ入った。そして出てきてから再び走り初めたけれども、その後の胸の揺れは一層激しくなっていた。ブラジャーに何かあったのだろうと思われる。顔には余裕がありながら、走る速さがこれまでとは段違いに遅く、これまで一緒に走ってきた友人に追い抜かれる。結局、彼女は胸を抑えながら、周回遅れで走りを終えた。しかし可哀想なことに、息を整えていると友人に後ろから手で掬われて、そのまま揉みしだかれる。小学生の手には余る大きさである。寄せあげて、掬い上げて、体操服をしわくちゃにしながら堪能する。私にはそう見えただけで、実際にはじゃれついていただけであろうが、指が深く沈み込んでいる様は男子児童の視線を寄せるのに足る。なされるがままにされていた彼女は、そのうちに顔を真っ赤にして何かを言いつつ手をはたき落とし「今はダメ」と言い、以降はすっかり両腕を胸元で組んで、猫背になって拗ねてしまった。この生徒は要観察である。下校時に再び見えてみれば、制服下の胸はブラジャーは着けていないながら見事な球形を為している。先程の光景から張りも柔らかさも極上のものと想像される。名前は○○。名札の色から小学5年生だと断定。ここ一ヶ月の中で最も期待すべき逸材。
時: 午後05時03分
所: 〇〇市〇〇町〇〇にある某コンビニ
身長: やや高い。163センチほど。
衣服: ○○の制服。
年齢: 17歳
持ち物: 特に書くべきにあらず
同行者: 無し
背格好: 標準的だがやや痩せ型。恐らくは着痩せするタイプである。一見してただの女子高生の体であるが、肩、腰つきともに十分な量の肉量がある。その代わり腕は細い。右手に絆創膏。
顔: あどけない。非常に可愛らしい顔。人柄の良さが顔と表情に出ていると言ったところ。眉は優しく、目はぱっちり。常に口が緩んで、白い頬に赤みが差す。が、どこか儚げである。分厚くない唇と優しい目が原因か。
髪: 後ろに一束したミディアムヘア。一種の清潔さを表すと共に、若干の田舎臭さあり。後ろ髪をまとめて一束にしているので、うなじから首元へかけての白い肌が露出。これが殊に綺麗であった。
備考: 高校生アルバイター
胸: 推定バスト118センチ、推定アンダーバスト68センチのP カップ。服が腰元で閉じられているので、高さ24センチほどの見事な山が形成されている。そのため余計に大きく感じられる。手を前で組む癖があるのか胸が二の腕によって盛り上がって、さらに大きく見える。レジ打ちを担当していた。面倒くさい支払い方法を聞いて接近。レジにて紙を用いて説明してくれるのであるが、胸元が邪魔で始終押さえつけながらでの説明となり、体を斜めにしての説明となり、終いには胸の先での説明となる。ブラジャーの跡あり。よほどカップが分厚いのか胸と下着との境目がはっきりと浮き出ている。この大きさでこのタイプのブラジャーは、1メーカーの1ブランドしかないため、懐かしさに浸る。大体分かりました、では後日よろしくおねがいしますと言うと、にこやかにありがとうございましたと言う。腕の細さと胸の大きさとが全くもって合っていない。腰つきとは大方合っている。顔があどけないところから、胸に関しては期待して良いのではないだろうか? それを知るには彼女の中学時代、ひいては小学時代を知る必要があるが、そこまで熱心に入れ込めるほど、魅力的ではない。
本日も予が真に求むる者居らず、―――と最後に付け足した日記帳を、俺は俺が恐れを抱くまでに叫び声を上げながら床へと叩きつけ、足で幾度も踏みつけ、拾って壁に殴りつけ、力の限り二つに引き裂いて、背表紙だけになったそれをゴミ箱へ投げつけた。八畳の部屋の隅にある机の下に蹲り、自分の頭をその柱に打ちつけ、顎を気絶寸前まで殴り、彼女の残した下着、―――ブラジャーに顔を埋めて髪を掻き毟る。手元に残りたる最後の一枚の匂いに全身の力を抜かされて、一時は平静を取り戻すが、真暗な部屋に散乱した日記帳の残骸が肌へと触れるや、彼女の匂いは途端に、内蔵という内蔵を酸で溶かすが如く、血管という血管に煮えたぎった湯を巡らせるが如く、俺の体を蝕んでくる。衝動的にブラジャーから手を離して、壁に頭を、時折本当に気絶するまで、何度も何度も何度も打ちつけ、忌々しい日記帳を踏みしめて、机の上に置いてあるナイフを手にとる。以前は右足の脹脛(ふくらはぎ)を数え始めて26回切りつけた。今日はどこを虐めようかなどと考えていると、彼女の残したブラジャーが目につく。一転して俺のこころは、天にのぼるかのようにうっとりと、くもをただよっているかのようにふわふわと、あたたかく、はれやかになっていく。―――
―――あゝ、いいきもちだ。彼女にはさまれたときもこのような感じであった。俺の体は彼女の巨大な胸が作り出す谷間の中でもみくちゃにされ、手足さえ動かせないまま、顔だけが彼女の目を見据える。ガリガリに痩せ細って頬骨が浮き出てはいるが、元来が美しい顔立ちであるから、俺の目の前には確かにいつもと変わらない彼女が居る。我儘で、可愛くて、薄幸で、目立ちたがり屋で、その癖恥ずかしがり屋で、内気で、卑屈で、でも負けん気が強くて、甘えん坊で、癇癪持ちで、いつもいつもいつも俺の手を煩わせる。冷え切った手で俺の頬を撫でても、少しも気持ちよくは無い、この胸、この胸の谷間が冬の夜に丁度良いのだ。この熱い位に火照った肉の塊が、俺を天に昇らせるかの如き高揚感を與えるのだ。
だがそれは後年の事。床に広がったブラジャーを拾って、ベッド脇のランプの燈を点けて、ぶらぶらと下へと垂れるカップの布をじっくりと眺める。華奢で肉のつかない彼女のブラジャーだったのだから、サイドボーンからサイドボーンまでの距離は30センチ程もあれば良く、カップの幅も中指より少し長い程度の長さしかない。が、その深さと広さはそこらで���かけるブラジャーとは一線を画す。手を入れれば腕が消え、頭を入れればもう一つ分は余裕がある。記念すべき「初ブラ」だった。
それが何たることか! 今日、いや昨日、いや一昨日、いやこの一ヶ月、いやこの一年間、いや彼女が居なくなってから実に6年もの間、このブラジャーが合う女性には出会うどころか、見かけることも出来ないではないか。細ければサイズが足りず、サイズが足りればぶくぶくと肥え、年増の乳房では張りが足らず、ならばと小学生の後を付け回してはお巡りに声をかけられ、近所中の中高にて要注意人物の名をほしいままにし、飽きる迄北から南の女という女を見ても、彼女のような体格美貌の持ち主は居なかった。風俗嬢へすら肩入れをし、ネットで調子に乗る女どもにも媚びへつらった。
恭しくブラジャーを箱へと収めて床に散らばりたる日記帳の屑を見るや、またしても怒りの感情が迸ってくる。今日は左太腿の上をざっくりとやってやろうか。紙屑をさらに歯で引きちぎり、喉に流し込みながらそう思ったけれども、指を切る程度に留め、代わりに床を突き抜ける位力を入れて、硬い板の上に差す。今日書いた文面はその上にあった。
「なんで、なんで俺はあんなことを、……」
気がつけば奇声を上げつつ髪の毛を毟り取っていた。時計を見れば午後11時28分。点けっぱなしにしておいたパソコンの画面にはbroadcasting soon! という文字が浮かび上がって居る。忘れた訳では無かったが、その英単語二文字を見るだけで、怒りも何も今日の女どもも忘れ、急に血の巡りが頭から下半身へと下り、呼吸が激しくなる。まるで彼女を前にした時のようである。急いで駆けつけて音量を最大限まで上げて、画面に食い入ると、直にパッとある部屋が映し出され、俺の呼吸はさらに激しくなった。
部屋はここと同じ八畳ほど、ベッドが一台、机が一つ、………のみ。
机の上にはありきたりな文房具と、食器類が一式、それに錠剤がいくつか。ベッドの上には質の良さそうな寝具、端に一枚のショーツ、その横に犬用のリードが一つ。これはこれから現れる者が、謂わばご主人さまに可愛がられるために着けている首輪につながっているのである。そしてその横に、あゝ、彼女がまだ傍に居ればぜひこの手で着けて差し上げたい巨大なブラジャーが一つ、………。ダブルベッドをたった一枚で埋め尽くすほど大きく、分厚く、ストラップは太く、今は見えないが12段のホックがあり、2週間前から着けているらしいけれどもカップは痛み、刺繍は掠れ、ストラップは撚れ、もう何ヶ月も着たかのようである。
しばらく見えているのはそれだけだったが、程なくしてブラジャーが画面外へ消えて行き、ショーツが消えて行きして、ついに放送主が現れる。病的なまでに痩せ細って骨の浮き出る肩、肘、手首、足首、膝、太腿、それに反して美しくしなやかな指が見える。顔は残念ながら白い仮面で見えないが、見えたところで一瞬である。すぐさま画面の殆どは、中央に縦線の入った肌色の物体に埋められるのだから。その肌色の物体は彼女の胸元から生え、大きく前へ、横へと広がりながら腰元を覆い、開けっ広げになった脚の間を通って、床へとゆるやかにの垂れており、ベッドに腰掛けた主の、脚の一部分と、肩と、首を除いて、体の殆どを隠してしまっている。床に垂れた部分は、部分というにはおかしなくらい床に広がる。浮き出た静脈は仄かに青々として、見る者によっては不快を感ずるだろう。
言うまでもなく、女性の乳房である。主は何も言わずにただそこに佇むのみで、何も行動をしない。仮面を着けた顔も、たまに意外と艶のある黒髪が揺れるだけで動かない��であるが、極稀に乳房を抑える仕草をして、愛おしそうに撫でることがある。けれどもそれは本当に極稀で、一回の配信につき一度の頻度でしかなく、殆どの場合は、一時間もしたらベッドに倒れ込んで寝てしまうのである。
この配信を見つけてからというもの、俺の日中の行動は、その寝姿を見るための暇つぶしでしか無い。彼女そっくりな体つきに、彼女そっくりな胸の大きさ、―――しかもこちらの方が大きいかもしれない上に、彼女そっくりな寝相、………見れば見るほど彼女に似て来て、また奇声を発しそうになる。無言で、手元にあった本の背表紙で頭を打ちつけて落ち着きを取り戻し、画面を見ると、ゴロンとベッドから落ちてしまったその女の姿。彼女もよくやった寝相の悪さに、途端懐かしさが込み上げて来て、
「あゝ、こら、叶(かなえ)、寝るんだったらベッドの上で寝ないと、……。手伝ってやるからさっさと起きなさい」
と頬を叩いたつもりだが、空を切るのみで、消息不明となっている者の名前を呼んだだけ、羨ましさと虚しさが募ってしまった。
幼馴染の叶が居なくなってから早6年、片時も忘れた事はないのであるが、隣に住んでいながら出会いは意外と遅いものであった。当時俺は11歳の小学5年生、物凄く寒かったのを思えば冬から春前であったろうか、俺の家は閑静な住宅街の中に突如として現れる豪邸で、建物よりも庭に意匠を凝らしたいという父上の意思で、洋館が一つと離れが一つ庭に面する形で建てられ、俺はその離れを子供部屋として与えられていた。球状の天井を持つその部屋は、本当に子供のために閉ざされた世界かのようだった。庭の垣根が高く、木に埋もれる形で建っているのであるから、内は兎も角、外からだとそもそも離れがあることすら分からない。音も完全に防音されていて、車が通りかかるのすら、微妙な振動でようやく分かるくらい外界から切り離されているのである。いつも学校から帰ると、俺はその部屋で母上と共に話をしたり、ごっこ遊びをしたり、宿題をしたりする。食事もそこで取って、風呂には本館の方へ向かう必要はあるけれども、学校に居る7、8時間を除けば一日の殆どをそこで過ごしていた。だから、近隣の様子なぞ目については居なかったし、そもそも父上から関わるなというお達しがあったのだから、あえて触れるわけにはいかない。学校も、近くにある公立校へは通わずに、ずっと私立の学校へ入れられたのだから、関わろうにも、友人と言える者も知り合いと言える者も、誰も居ないのである。
そんな生活の中でも、よく離れの2階にある窓から顔を突き出して、燦々と輝く陽に照らされて輝く街並みを眺めたものだった。今はすっかりしなくなってしまったけれども、木々の合間合間から見える街並みは殊に美しい。一家の住んでいる住宅街というのが、高台に建っているので、街並みとは言ってもずっと遠くまで、―――遥かその先にある海までも見えるのである。
そう、やっぱり冬のことだ、あのしっとりとした美しさは夏や秋には無い。いつもどおり、俺はうっとりと椅子に凭れかかって街並みを眺めていたのであるが、ふとした瞬間から、女の子の声で、
「ねぇ、ねぇ、ねぇってば」
と誰かを呼びかける声がしきりに聞こえてきていたのだけれども、それが少し遠くから聞こえてくるものだから、まさか自分が呼ばれているとは思わず、無視していると、
「ねぇ!」
と一層激しい声が聞こえてくる。下を見てみると、同年代らしい女の子が、彼女の家の敷地内からこちらを不満そうに見つめてきている。
「僕ですか?」
「そう! 君!」
と満面の笑みを浮かべる。
この女の子が叶であることは言及する必要も無いかと思うが、なんと見窄らしい子だっただろう! 着ている物と言えば、姉のお下がりのよれよれになった召し物であったし、足元には汚らしいサンダルを履いていたし、髪は何らの手入れもされていなかったし、いや、そんな彼女の姿よりも、その家の古さ、ボロさ、貧しさは余りにも憐れである。流石に木造建築では無いものの、築20年や30年は越えていそうな家の壁は、すっかりと黒ずんで蜘蛛の巣が蔓延っており、屋根は黒いのが傷んで白くトゲトゲとしているし、庭? にある物干し竿は弓なりに曲がってしまっていて、痛みに傷んだ服やタオルが干されている。全体的に暗くて、不衛生で、手に触れるのも汚らわしい。広さ大きさは普通の一軒家程度だけれども、物がごちゃごちゃと置かれて居るのでかなり狭苦しく感じられ、俺は父上がどうして近隣の者と関わるなと言ったのか、なんとなく理解したのだった。目が合った上に、反応してしまったからには相手をしなくちゃいけないか、でも、できるだけ早く切り上げて本の続きでも読もう。―――俺は一瞬そう思ったが、ようようそう思えば思うほど、彼女に興味を抱いてしまい、小っ恥ずかしい感情がしきりに俺の心を唆していた。
それは一目惚れにも近い感情だっただろうと思う。というもの、その時の叶の外見は、着ているものが着ているものだけに見窄らしく見えただけで、顔立ちは悪くないどころかクラスに居る女子どもなぞよりずっと可愛いかった。いや、俺がそう感じただけで、実際は同じくらいかもしれないが、普段お嬢様と言うべき女の子に囲まれていた俺にとっては、ああいう儚い趣のある顔は、一種の新鮮さがあって、非常に魅力的に見える。どこか卑屈で、どこか苦心があって、しかしそれを押し隠すが如く笑う、………そういう健気な感じが俺の心を打ったと思って良い。また、体つきも普段見るお嬢様たちとは大きく変わっていた。彼女たちは美味しいものを美味しく頂いて、線の細い中にもふっくらとした柔らかさがあるのだが、叶はそうではない。栄養失調からの病気じみた痩せ方をしていて、ただ線が細いだけ、ただ貧相なだけで、腕や脚などは子供の俺が叩いても折れそうなほどに肉が付いておらず、手や足先は、肌が白いがために骨がそのまま見えているかのようである。兎に角貧相である。が、彼女にはただ一点、不自然なほど脂肪が蓄えられた箇所があった。
それはもちろん胸部である。叶は姉から譲り受けた服を着ているがために、袖や裾はだいぶ余らしていたのであるが、胸元だけはピンと張って、乳房と乳房の間には皺が出来ていて、むしろサイズが足りないように見える。恐らく裾を無理やり下に引っ張って、胸を押し込めたのか、下はダボダボと垂れているけれども、胸の上は変にきっちりしている。体の前で手をもじもじさせつつ、楽しげに体を揺らすので、胸があっちへ行ったり、こっちへ行ったりする。俺は最初、胸に詰め物をしているのであろうかと思われた。そう言えば、一昨日くらいにクラスの女子が、私の姉さんはこんなの! と言いつつ、体操服の胸元にソフトボールを入れてはしゃいでいたが、その姿がちょうどこの時の叶くらいであったから、自然にやっぱりこの年の女子は大きな胸に憧れるものなのだと納得したのである。だが、叶の胸は変に柔らかそうに見える。いや、それだけでなく、ソフトボールを入れたぐらいでは脇のあたりが空虚になって、はっきりと入れ物だと心づくが、彼女の体に描かれる、首元から始まって脇を通り、へその上部で終りを迎える曲線は、ひどく滑らかである。手が当たればそこを中心に丸く凹み、屈んで裾を払おうとすれば重そうに下で揺れる。
俺が女性の乳房なるものに目を奪われた初めての瞬間である。
それは物心ついた少年の心には余りにも蠱惑的だった。余りにも蠱惑的過ぎて、俺の体には背中をバットで殴られたような衝撃が走り、手が震え、肩が強張り、妙に臀部の辺りに力が入る。頭の中は真っ白で、少しずつ顔と耳たぶが赤くなっていくのが分かる。途端に彼女の胸から目が離せなくなり、じっと見るのはダメだと思って視線を上げると、さっきとは打って変わって潤いのある目がこちらを見てきている。微笑んでくる。その瞬間、徐々に赤くなって行っていた顔に、血が一気に上る感覚がし、また視線を下げると、そこにはこれまで見たことがない程の大きさの胸。胸。胸。………あゝ、なんと魅力的だったことか。
「こんにちは」
「うん、こんにちは。今日は寒いね」
彼女に挨拶されたので、俺はなんとか声を出したのだった。
「私は全然。むしろあったかいくらい」
「元気だなぁ」
「君が元気ないだけじゃないの」
「熱は無いんだけどね」
「ふふ」
と彼女は笑って、
「君どのクラスの子?」
「いや、たぶん知らないと思う。この辺の学校には通ってないから」
「どおりで学校じゃ、見ないと思った。何年生なの?」
彼女がこの時、俺を年下だと思っていたことは笑止。実際には同い年である。
「へぇ、あっちの学校はどうなの?」
「どうもこうもないよ。たぶん雰囲気なんかは変わんないと思う」
「そうなんだ」
と、そこでトラックが道端を通ったために、会話が区切れてし��って、早くも別れの雰囲気となった。
「ねぇ」
先に声をかけたのは彼女だった。
「うん?」
「またお話してくれない?」
少年はしばし悩んだ。近くの者とは関わるなと言う父上の言葉が頭にちらついて、それが殆ど彼女の家庭とは関わるなとの意味であることに、今更ながら気がついたのであったが、目の前に居る少女が目をうるませて、希望も無さげに手をもじもじと弄っているのを見ると、彼女の学校での扱われ方が目に見えてしまって仕方がなかった。そっと目を���すと、隣に住んでいなければ、多分一生関わること無く一生を終えるであろう貧しい家が目に飛び込んできて、だとすれば、良い育ちはしていないに違いはあるまい。だが、今言葉を交わした感じからすれば、意外にも言葉遣いはぞんざいではなく、笑い方もおっとりとしている。それに何より、自分がここまで心臓の鼓動がうるさいと思ったことはないのである。少年の心はこの時、「またお話したい」などというレベルではなく、彼女に近づきたい気持ちでいっぱいであった。近づいて、もっともっとお話をして、その体に触れて、夜のひと時をこのメルヘンチックな我が部屋で過ごせたら、どんなに素敵だろう。この窓から夜景を見て、手を取って、顔を突き合わして、行く行くは唇を重ねる、………あゝ、この部屋だけじゃない、綺麗に見繕って、二人で遊びに行くのも良い、いや、もはや二人きりでその場に居るだけでも僕の心は満足しそうだ。………実際にはこんなに沢山ことを考えた訳ではなかったけれども、しかしそういうことが、父上の言いつけから少年をすっかり遮断してしまった。つまりは、彼女の言葉に頷いたのである。
「もちろん。こうやって顔だしてたら、また話しかけてよ」
「ふふ、ありがとう。またね」
「またね。―――」
これが俺と叶の馴れ初めなのだが、それから俺たちは休みの日になると、窓を通じて10分20分もしない会話を楽しんだ。尤もそれは俺が父上と母上を怖がって、勉強しなくちゃいけないだとか、習い事があるとか、そういう理由をつけて早々に切り上げるからではあるけれども、もし何の後ろめたさも無かったら日が暮れても喋りあったに違いない。
「えー、……もう? 私はもっとお話してたい!」
「ごめんね。明日もこうやって外を眺めてあげるからさ」
その言葉に嘘はなく、俺は休日になれば、堪えきれない楽しみから朝食を終え、両親を煙に��くや窓から顔を突き出していた。すると叶はいつも直ぐに家から出てきて、
「おはよう」
と痩せ細った顔に笑みを浮かべる。彼女もまた、楽しみで楽しみで仕方ないと言った風采なのである。
「おはよう。今日はいつにもまして早いね」
「ふふ」
会話の内容はありきたりなこと、―――例えば学校のこと、家のこと(彼女はあまり話したがらなかったが)、近くにある店のこと、近くにある交番がどうのこうのということ、近くにある家のおばさんが変人なことなど、強いて言えば、近所の人たちに関する話題が多かった。というのも、この住宅街に住んでいながら、今まで何も知らなかったので、俺の方からよく聞いたのが理由ではあるけれども、話に関係ないから述べる必要はあるまい。
それよりも、あんまり叶が早く出てくるので、いつのことだったか、聞いてみたことがあった。すると、彼女は心底意地の悪い笑顔で、
「私の部屋から丸見えなんだもん。そんなに楽しみ?」
と言うので、無性に恥ずかしさが込み上げてきたのは覚えている。どう返したのか忘れたが、その後の彼女の笑う様子が、強烈に頭に残っているのを考慮すれば、さらに恥ずかしい言い訳を放ったのは確かである。………
そんなある日のことであった。確か、叶と出会って一ヶ月経った日だったように思う。何でも学校が春の休み期間に入ったために、俺達は毎日顔を合わせていたのであるから多分そうで、非常に小っ恥ずかしい日々を送っていたのであるが、この日は俺しか俺の家には居ないのであった。それも朝一から深夜まで、何故だったのかは忘れてしまったが、両親も居なければ、ハウスキーパーも、確実に居ないのである。然れば初恋に目の暗んだ少年が悪巧みをするのも当然であろう。つまり俺はこの日、叶をこのメルヘンチックな離れに招待しようとしていたのである。
一種の期待を胸に抱きながら、いつもどおり窓から顔を突き出して、今や見慣れてしまった貧しい家の壁に視線を沿わせては、深呼吸で荒れそうになる息を整えようとする。一見、「いつもどおり」の光景だけれども、この時の俺はどうしても、初めての彼女をデートに誘うような心地よい緊張感ではない、恐ろしい罪悪感で押しつぶされそうだった。別に子供が同級生の女の子を連れてくることなど、親からしたら微笑ましい以外何者でもないかもしれない。が、これから呼ぶのは、父上が関わるなと言った、隣家の貧しい娘なのであるから、どうしても後々バレた時の事を考えると、喉が渇いて仕方ないのである。―――出来れば叶が今日に限って出てきてくれなければ、なんて思っても、それはそれで淋しくて死ぬ。まぁ、期待と緊張と罪悪感でいっぱいいっぱいだった少年の頭では、上手い具合に言い訳を考えることすら出来なかったのである。
「おはよう」
そうこうするうちに、いつの間にか外に出てきていた叶が声をかけてきた。一ヶ月のうちに、さらに胸が大きくなったのか、お下がりの服の袖はさらに長くなり、………というのは、服のサイズを大きくしないと胸が入らないからで、その肝心の胸の膨らみは今やバレーボール大に近くなりつつある。
で、俺は焦ることは何もないのに、挨拶を返すこともせずに誘うことにしたのであった。
「ねぇ」
「うん?」
「きょ、今日、僕の家にはだ、だれも居ないんだけど、………」
「え? うん、そうなの」
それから俺が叶を誘う言葉を出したのは、しばらくしてのことだったが、兎に角俺は彼女を頷かせて門の前まで来させることに成功して、庭を駆けている時に鳴った呼び鈴にギョッとしつつ、正門を開けると、さっきまでその気になっていた顔が、妙に神妙なので聞いてみると、
「なんか急に入って良いのか分からなくなっちゃった」
ともじもじしながら言う。それは引け目を感じると言うべき恥であることは言うまでもないが、一度勢いづいた少年にはそれが分からず、不思議な顔をするだけであった。それよりも少年は歓喜の渦に心臓を打たせており、今日という今日を記憶に焼き付けようと必死になっていた。というのは、普段遠目から見下ろすだけであった少女が目の前に現れたからではあるけれども、その少女の姿というのが、想像よりもずっと可愛いような気がしただけでなく、意外と背丈がひょろ高いことや、意外と服は小綺麗に整えてあることや、手も脚も、痩せ細った中にも一種の妖艶さが滲み出ていることなど、様々な発見をしたからであった。特に、胸元の膨らみにはただただ威圧されるばかり。大きさは想像通りだったものの、いざ目の前に来られると迫力が段違い。試しに顔を近づけてこっそりと大きさを比べて見ると、自分の頭よりも大きいような感じがし、隣に並んでみると、彼女の胸元にはこんな大きな乳房が生えているのかと驚かれる。
「ちょっと、どうしたの」
と言われてハッとなって、叶の手を引きながら広大な庭を歩き始めたが、少年の目はやはり一歩一歩ふるふると揺れる彼女の乳房に釘付けであった。
庭の様子は今後必要ないから述べないが、一方はお坊ちゃん、一方は女中にもならない卑しい少女が手を取り合いながら、花々の芽の萌ゆる庭園を歩く様子は、或いは美しさがあるかもしれない。
離れについて、「や、やっぱり私帰るね」と言い出す叶を無理に押し込んで、鍵をかけると、一気に体中の力が抜けて行くような気がした。何となく庭を歩いているうちは、誰かに見られているかのようで、気が気でなかったのに、今となっては何と簡単なことだったであろう。とうとう成功した、成功してしまったのである、叶を一目見た瞬間に思い描いていた夢が、一つ叶ったのみならず、この心の底から沸き起こる高揚感はなんだろうか。期待? それとも単に興奮しているだけ? いや、恐らくは彼女が隣に居ること、手を触れようとすれば触れられる位置に居ること、つまり、彼女に近づいたという事実が、嬉しくて嬉しくて仕方がないのだ。そしてそれが、自分の住処で起こっている、………俺は多分この時気持ち悪いくらいに笑っていたように思ふ。頭は冷静に叶をもてなしているつもりでも、行動の一つ一つに抜けている箇所が、どうしても出てしまって、土足のまま上がろうとしたり、段差に足をひっかけて転けそうになったり、お茶を溢しそうになったり、最初からひどい有り様であったが、彼女は引け目を感じながらも笑って、
「ほんとにどうしたの、熱でも出てるんじゃ、………」
と心配さえもしてきて、その優しさもまた、俺には嬉しくて仕方がなくって、ますます惚けてしまったように思われる。が、それが出たのは昼前のことだったろう、あの時俺は、目の前ある叶の乳房が大きく重たく膨れ上がっているのに対し、それを支える身体が余り痩せすぎている、それもただ単に痩せているのではなくて、こうして間近で見てみると、骨格からして華奢であるので、身長はどっこいどっこいでも(―――当時の俺は背が低かったのである)、どこか小さく感じられるし、そのために、余計に体と胸元の膨らみとが釣り合っていない上に、胸が重いのか、ふらふらとして上半身が風で煽られているかの如く触れる時がある、それが緊張で体が強張っている今でも起こるので、段々と心配になってきて、
「す、すごい部屋、………」
ときちんと正座をしながら目を輝かす彼女が、今にも倒れてしまいそうに思われたのだった。しかし惚けた少年の頭では、ああ言えば失礼だろうか、こう言えば婉曲的に尋ねられるだろうか、などと言ったことは考えられない。ただ、この眼の前に居るかぁいい少女が、かぁいくってしょうがない。あれ? 叶ってこんなにかぁいかっただろうか? と、彼女の一挙一動がなんだか魅力的に見えて来て、手の甲を掻くのすらもかぁいくって、言葉が詰まり、今や何とか頭に浮き出てきた単語を並べるのみ、彼女を一人部屋に残して外で気持ちを落ち着けようにも、今ここに叶が居るのだと思えばすぐさま頬が燃え上がってくる。再び部屋に入れば入ればで、自分の思い描いていたのよりかぁいい少女が、きちんと正座をしながらも、未だに目をキラキラとさせ、口をぽかんと開けて部屋中を眺めている。そんなだから、一層少年の頭は惚けてしまった。同時に、胸の前で、乳房を押しつぶしながらしっかりと握られている両の手が目について、その細さ、そのか弱さに惹き込まれて無遠慮に、
「ねぇ、前々から気になってたんだけど、どうしてそんなに細いの? どうしてそんなに痩せてるの?」
と、彼女の正面に座りながら聞いた。
「あっ、うっ、……」
「ん? だって手とか僕が握っても折れそうだし」
「え、えとね?」
「うん」
「その、食べては居るんですけれど、………」
叶はここに来てからすっかり敬語である。
「食べても食べても、全然身につかなくって、………その、おっぱいだけが大きくなってしまってるの。だから、こんなにガリガリ。骨も脆いそう。………あはは、なんだか骸骨みたいだね」
「全然笑い事じゃないんだけど」
「うん、ありがとう。それだけでも嬉しいな」
とにっこりするので、
「もう」
とにっこりとして返すと、叶はすっかり普段の無邪気な顔に戻った。
「あ、でね、もちろんお母さんも心配してくれて、お金が無いのに、私のためにたくさんご飯を作ってくれててね、―――」
「たくさんって、どのくらい?」
「えっと、………」
と言葉に詰まるので、
「まぁ、別に笑わないからさ。言ってごらん?」
とたしなめた。すると返ってきた言葉は、俺の想像を軽く飛び越していたのだった。
毎日微妙に違うから昨日のだけと、はにかんだ叶の昨夜の夕食は、米を4合、味噌汁が鍋一杯、豆腐を3丁肉豆腐、その肉も牛肉1キロ、半分を肉豆腐へ、半分を焼いて、野菜はキャベツとレタスと半々に、鶏胸肉2枚、パスタ500グラム、………を食した後に寒天のデザートを丼に一杯、食パンを2斤、牛乳一リットルで流し込んだ、と、ご飯中は喉が乾いて仕方がないと言って、水もペットボトルで2本計4リットル飲んだ、いつもこれくらいだが、それでも食欲が収まらない時は、さらにご飯を何合か炊いて卵粥として食べるのだと言う。
笑わないとは言ったけれども、流石に苦笑も出来ずに唖然とするばかりで、俺は、スポーツ選手でも食べきれない食い物が、一体全体、目の前で顔を覆って恥ずかしがる少女のどこに入って、どこに消えたのか、想像をたくましくすることしか出来なかったが、そうしているうちに、今日の朝はねと、朝食までおっしゃる。それもまた米が4合に、やっぱり味噌汁を鍋一杯。そして、知り合いが店を構えているとか何とかでくれる蕎麦を、両手で二束、大鍋で茹でてざる蕎麦に、インスタントラーメンを2人前、水を2リットル。言い忘れてけどご飯は大きなおにぎりとして、中に色々と具材を入れて食うと言って、最後に、デザートとは言い難いが、デザートとしてシリアルを、やっぱり牛乳1リットルかけて食べる。その後パンがあればあるだけ食べる。水も何リットルか飲む。で、大体食事の時間は1時間半から2時間くらいで終わるけれども、お腹が空いていたら30分でもこれだけの量は平らげられるらしい。
「いやいやいやいや、………えっ?」
俺のそんな反応も当然であろう。ところで以上の事を言った本人は、言っちゃった、恥ずかしい、と言ったきり黙って俯いているが、益々見窄らしく、小さく見え、やはり可哀想でならなかった。
ポーン、と鳴って、時計が12時を示した。叶の告白から随分時間が経ったように思っていたら、もうそんな時間である。空腹を訴えかけている腹には悪いが、今ここで食事の話題を振れば恐ろしい結果になるかもしれない、一応自分の昼食は、父上が予め出前を取ってくれたのが、さっき届いたからあるし、母上が夕食もと、下拵えだけして行った料理の数々があるので、それを二人で分けて、一緒に食べる予定ではあったのだが、しかし先の話が本当だとすれば、とても量が足りない。だが、恐ろしい物は逆に見たくなるのが、人間の常である。俺は、叶がご飯を食べている様を見たくてたまらなかった。普段、外食は両親に連れられてのものだったけれども、幸い街を歩けばいくらでも食事処にはありつける。日本食屋に、寿司屋に、洋食屋に、喫茶店に、中華料理屋に、蕎麦屋饂飩屋鰻屋カレー屋、果ては創作料理屋まであるから、彼女をそこに連れて行ってみてはどうか。もちろん一軒と言わずに何軒も訪れて、彼女が満足するまでたくさんご飯を食べさせてあげてみてはどうだろうか? 俺はそんなことを思って、心の内で嫌な笑みを浮かべていたのであったが、偶然か必然か、その思いつきは叶の願いにぴったり沿うのであった。
「あはは、………やっぱり引いた?」
と叶がもじもじしながら言う。
「若干だけど、驚いただけだよ」
「ほんとに?」
「ほんとほんと」
「じゃ、じゃあ、もう一つ打ち明けるんだけどね、………あ、本当に引かないでよ」
「大丈夫だって、言ってごらん?」
と言って顔を緩めると、叶は一つ深呼吸してから、もじもじさせている手を見つめながら口を開くのであった。
「えとね、私、………実はそれだけ食べても全然たりなくて、ずっとお腹が空いてるの」
「今も?」
「今も。ほら、―――」
叶が服の裾をめくり上げると、そこにはべっこりと凹んでいる腹が丸見えになる。
「すっかり元通りになっちゃった。君と会うために外に出た時は、まだぼっこりしてたんだけど、………」
「お昼は?」
「え?」
「お昼。お昼ごはん。どうするの?」
「我慢かなぁ。いつもお昼ごはんは給食だから、全然平気だよ!」
この時、図らずも俺の画策と、彼女の願い、というよりは欲望が、同じ方向を向いたことに歓喜したのは言うまでもない。俺はこの後のことをあまり覚えていないが、遠慮する叶に向かって、
「ご飯一緒に食べよう!!」
と無理やり立たせて、取ってあった出前を彼女の目の前に差し出したのは、微かに記憶に残っている。彼女はそれをぺろりと平らげた。口に入れる量、噛むスピード、飲み込む速度、どれもが尋常ではなく、するすると彼女の胃袋の中へと消えていった。母上が下ごしらえして行った料理もまた、子供では食べきれないほどあったが、5分とかからなかった。こちらは食べにくいものばかりであったけれども、叶は水を大量に飲みつつ、喉へと流し込んで行く。それがテレビでよく見る大食い自慢のそれとは違って、コクコクと可愛らしく飲むものだから、俺はうっとりとして彼女の様子を見つめていた。食べ終わってから、俺は彼女の腹部に触れさせてもらった。その腹は、3人前、4人前の量の食事が入ったとは思えないほど平たく、ぐるぐると唸って、今まさに消化中だと思うと、またもや俺の背中はバットで殴られたかのような衝撃に見舞われてしまった。ちょうど、叶の乳房に目を奪われた時と同じような衝撃である。思わず耳を叶のヘソの辺りに押し付けて、たった今食べ物だったものが排泄物になろうとしている音を聞く。ゴロゴロと、血管を通る血のような音だった。
「まだ食べられる?」
「もちろん!」
叶は元気よく答えた。俺は彼女がケチャップで赤くなってしまった口を、手渡されたナプキンで綺麗に拭き終わるのを待って、
「じゃあ、行こうか」
と、財布と上着を取りながら聞いた。
「どこへ?」
「今日はお腹いっぱいになるまで食べさせてあげるよ」
俺の昼食夕食を軽く平らげた彼女は、今更遅いというのに遠慮をするのであった。「いや、私、もうお腹いっぱいで」とか、「お金持ってない」とか、「別にいいって、いいってば」とか、終いには「ごめん、ごめんなさい」と言って泣き出しそうにもなったり、なんとかなだめて離れから飛び出ても、動こうとしなかったり、自分の家に入ろうとする。「だ、大丈夫! 嘘! 嘘だから! 忘れて! もう食べられないから!」など、矛盾に満ちた言葉を放っていたのは覚えている。俺はそれをなんとかなだめて、気持ちが先行してしまって不機嫌になりつつも、最終的には弱々しい彼女の腰を抱きかかえるようにして引っ張って行った。
「ごめんね、ごめんね。ちょっとでいいからね。私よりも君がたくさん食べてね」
と食べることには堪忍したらしい叶が、物悲しそうにしたのは、確か家からまっすぐ歩いて、3つめの交差点を曲がって、広めの県道を西に沿ってしばらく行った所にある小綺麗な中華料理屋だっただろう。前にも述べたが、俺はこの日のことをあまり詳しく憶えていないのである。何故この中華料理屋に訪れたかと言えば、ようやく落ち着いた叶に何が食べたい? と聞くと、渋々、春巻きが食べたいとの答えが返ってきたからであるのだが、この店は昔も今も量が多いとの文句が聞こえてくる名店で、俺はよく、父上が天津飯一つすら苦しんで食べていたのを思い出すのである。とまぁ、そんな店であるのだから、そんな店にありがちな、所謂デカ盛りメニューなるものがあって、例えば丼物、―――麻婆丼だったり、炒飯だったり、それこそ天津飯だったり、そういうのはだいたい揃ってるし、酢豚とか、八宝菜の定食メニューもそれ専用の器すらあったりする。そしてそれを30分以内に食べきったら無料なので、これならお金を気にする彼女も安心してくれるだろうと、少年は考えた訳であったが、いざ入ってみて、奥の席へ通されて、
「この春巻きを10人前と、デカ盛りメニューの麻婆丼一つと、それと僕は、………エビチリ定食をご飯少なめでください!」
と注文すると、
「ぼ、僕? 冗談で言ってる?」
と、まず俺を見、そして叶を見して怪訝な顔をするのであった。
「冗談じゃないよ。ねぇ?」
と叶を見るが、彼女は静かに俯いている。
「ま、そういうことだから、お金は出すんだから、早く! 早く!」
「でもね、これはとっても量が多いんだよ?」
「うん、知ってる���だけど叶ちゃんが全部食べてくれるから、平気だよ」
「え、えぇ、………? この子が? 嘘おっしゃい」
そういう押し問答は10分乃至15分は続いたのであったが、とうとう店側が折れる形で、俺達の前には山になった春巻きと、山になった麻婆丼と、それ比べればすずめの涙程のエビチリが、テーブルの上に現れたのであった。俺も驚いたし、店員も驚いたし、何より他の客の驚きようと言ったら無い。奥の席だったから、人気はあまりないものの、写真を撮る者、頑張れよと冷やかしてくる者、わざわざ席を変わってくる者も居れば、自分たちも負けじとデカ盛りメニューを頼む者も居る。彼らの興味は殆どテーブルの上に置かれた理不尽な量の料理と、それに向かう華奢な少女であったが、妙に俺は良い気になって、ピースして写真に写ったり、冷やかして来た者を煽ったりして、相手をしたものだった。本当に、あの時の俺は、自分が一時の有名人になったかのような心持ちで、サインでも握手でもしてやろうかと思った。いや、そんなことよりも、もっと写真に撮って、もっと騒ぎ立てて、もっと人を集めてくれという気持ちであった。有頂天と言っても良い状態だった。が、ふと叶の方を見てみると矢張り俯いたままでいる。―――あゝ、こんなに騒がしかったら美味しいものも美味しくは無いだろうな、早く食べないと冷えてしまう、それに、自分もお腹が空いて仕方がない、そろそろ追っ払おうかしらん。叶の様子にいくらか冷静になった俺はそう思ったのであった。
「ごめんね、彼女、恥ずかしがり屋だから、ほら、あっち行ってて」
そう言うと、店主のハラハラした視線だけはどうすることも出来なかったが、皆次第に散り散りになった。叶もまた、周りに人が居なくなって安心したのか、顔を上げる。
「騒がしかったね」
「うん」
「まったく、野次馬はいつもこうだよ」
「うん」
「足りなかったら、もう一つ頼むことにしようか」
「あ、あの、………」
「うん?」
「いただきます」
この時の彼女の心境は、後になって聞いたことがある。たった一言、ああいう状況に慣れていなかったせいで、食べて良いのか分からなかった、と。実際には、中華店へ入る前から匂いに釣られて腹が減って死にそうになっていたところに、いざ目の前に好物の春巻きと、こってりとした匂いを漂わせている麻婆丼が現れて、遠慮も恥も何もかも忘れて食らいつきたかったのだそうである。事実、麻婆丼は物凄い勢いで彼女の口の中へと消えていった。
ところで麻婆丼は、後で聞けば10人分の具材を使っているのだと言う。重さで言えば8.7キロ、米は5合6合はつぎ込んで、女性の店員では持ち運べないので、男が抱えなければならない。時たま米の分量を誤って、餡のマーボーが指定分乗り切らない時があって、そういう時は乗り切らなかった餡だけ別の器に盛って出す。かつて挑戦した者はたくさんいるが、無事にただで食べられたのはこれまで1人か2人くらい、それも大柄な男ばかりで、女性はまだだと言う。
そんな麻婆丼が、11歳の、それも痩せ細った体つきの少女の口の中へ消えていくのである。休むこと無く蓮華を動かし、時折春巻きを箸に取っては、殆ど一口で飲み込むが如く胃の中へ流し込み、真剣ながらも幸せの滲み出た顔をしながら、水をグイグイ飲む。見れば、心配で様子を見に来ていた店主は、いつの間にか厨房に引っ込んで呆れ顔をしている。叶はそれにも気が付かずに黙々と口を動かして、喉が微かに動いたかと思ったら、蓮華を丼の中に差し込んで、幸せそうな顔で頬張る。あれよあれよという間にもう半分である。こういうのは後半になればなるほど勢いが落ちるものだのに、叶の食べるスピードは落ちないどころか、ますます早くなっていく。やがて蓮華では一口一口の大きさが物足りないと感じたのか、一緒に付いてきたスプーンで上から米もろとも抉って食べる。叶は普段から綺麗に食べることを心がけていて、大口を開けて食い物を口へ運んだとしても、それが決して醜くなく、逆に、実に美味そうで食欲が掻き立てられる。優雅で、美しい食べ方は、彼女が言うには、体の動かし方が重要なのだと、かつて教えてもらったことがある。気がついた時には、もう普通の麻婆丼と殆ど変わらない分量にな���ていた。一個もらうつもりだった春巻きは、………もう無かった。
俺は、叶の料理を食べている姿をついに見ることが出来て、ただただ感激だった。先程は恐ろしい勢いで食べたと言っても、量は大食いの者ならば簡単に平らげる程度しか無かったのである。それが今や10人前の巨大な麻婆丼を前にして、淡々と頬張っていき、残るは殆ど一口のみになっている。彼女はここに来てようやくペースが落ちたのだが、その顔つき、その手付き、その姿勢からして、腹が一杯になったのではなくて、あれほどあった麻婆丼がとうとうここまで無くなったので、急に名残惜しくなったのであろう。その証拠に、一口一口、よく噛み締めて食べている。俺は、またもや背中をバットで殴られたかのような衝撃に身を震わせてしまい、その様子をじっくりと穴が空くほどに見つめていたのであったが、汗もかかずに平然と、最後の豆腐に口をつける彼女を見て、とうとう食欲がさっぱり無くなってしまった。代わりに無性に苛立つような、体の内側が燃えるような、そんな堪えきれない欲が体の中心から沸き起こってきて、今までそんなに気にしてなかった、―――実際は気にしないようにしていた胸元の膨らみが、途端に何かを唆しているように思えて、もっともっと叶の食事風景を見ていたくなった。
「ごちそうさまでした」
と、声がしたので見てみると、澄ました顔で水を飲んでいらっしゃる。俺は慌てて、店主がテーブルの上に乗せて行ったタイマーを止めて時間を見てみた。
「16分39秒」
「えっ? 食べ終わった?」
「ほんまに?」
「本当に一人で食べたんだろうか。………」
気がつけば観客たちがぞろぞろと戻ってきていた。彼らの様子は、もうあんまりくだくだしくなるから書かないが、俺はまたしても注目を浴びている彼女を見て、ただならぬ喜びを感じたということは、一言申し上げておく必要がある。少年は輪の中心に居る少女の手を取るに飽き足らず、その体に抱きついて(―――何と柔らかかったことか!)、
「やったね叶ちゃん。やっぱり出来るじゃないか」
と歓声を放ち、
「ほら、ほら、この子はデカ盛りを16分で食べきったんだぞ。男ならそれくらいできなきゃ」
と、まるで我が手柄のように、奮闘中の大学生らしき男性客に言うのであった。俺の感性はまたしても有頂天に上り詰めて、多幸感で身がふわふわと浮いていた。隣で叶がはにかんで居るのを見ては、優越感で酔っ払ってしまいそうだった、いや、酔いに酔って、―――彼女の隣に居るのは僕なんだぞ。少年はそう叫んだつもりであるのだが、実際には心の中で叫んだだけなようである。俺がこの日の記憶をおぼろげにしか覚えていないのは、そんな感情に身も心も流されていたからなのである。………
騒ぎが収まってから、俺は半分近く残っていたエビチリを叶にあげた。もちろんぺろりと平らげた訳なのだが、しかしその後余りにも平然としてデザートの杏仁豆腐を食べているので、ひょっとしたら、………というよりは、やっぱりそうなんだなと思って、
「もしかしてさ、もう一回くらいいける余裕ある?」
「あ、………もちろん」
もちろんの部分は小声で言うのであった。そして小声のままその後に続けて、今体験した感じで言うと、もう一回あのデカ盛りを食べるどころか、さらにもう一回くらいは多分入ると思う。なんて言っても、まだ空腹感が拭えない。実のことを言えば、あれだけ店主が期待させてくるから楽しみだったのだけれども、いざ出てきてみれば、美味しかったものの、いつも食べてる分量より少なかったから、拍子抜けしてしまった、30分という時間制限も、頑張ったらさっきの麻婆丼2つ分でも達成できると思う。いや、たぶん余裕だと思う、出来ることならもう一回挑戦してみたいが、あの騒ぎを起こされた後だとやる気は起きないかなと言う。少年は彼女の食欲が未だに失せないことに、感謝さえしそうであった。なぜかと言って、この日の俺の願望は、彼女の食事姿を眺めること、そして、街にある食事処をはしごして、彼女が満足するまでたくさんご飯を食べさせてあげること、―――この2つだったのである。しかし、前者は達成したからと言って、それが満足に値するかどうかは別な問題であって、既に願望が「彼女の食事姿を飽きるまで眺めること」となっていた当時の俺には、元々の望みなどどうでもよく、叶がお腹いっぱいになっちゃったなどと言う心配の方が、先に頭に上っていた。が、今の彼女の言葉を聞くに、彼女はまだまだ満足していない。腹で言えば、三分ほどしか胃袋を満たしていない。となれば、第二の願望である「彼女が満足するまでたくさんご飯を食べさせてあげること」を達成していない。然れば、僕が叶の食事風景を飽きるまで眺めるためにも、そして叶が満腹を感じるまでに食事を取るためにも、今日はこのまま延々と飯屋という飯屋を巡ってやろうではないか。そして、あのメルヘンチックな子供部屋で、二人で夜景を眺めようではないか。………斯くして三度、俺の願望と叶の欲とは一致してしまったのであった。
結局叶は、春巻きをもう一度10人前注文して幸せそうな顔で味わい、その間に俺は会計を済ましたのであったが、あっぱれと未だに称賛し続けている店主の計らいで杏仁豆腐分だけで済んでしまった。本当にあの体にあの量が入ってるとは信じられんとおっしゃっていたが、全くその通りであるので、店を出てから叶に断ってお腹に手を触れさせてもらったところ、ちょうど横隔膜の下辺りから股上までぽっこりと、あるところでは突き出ているようにして膨らんでいる。ここに8.7キロの麻婆丼と、春巻き20人前が入っているのである。ついでに水何リットルと、申し訳程度の定食が入っている。そう思うと、愛おしくなって手が勝手に動き初めてしまいそうになったけれども、人通りの多い道であるから、少年は軽く触れただけで、再び少女の手を引いて、街中を練り歩き出した。
それから家に帰るまでの出来事は、先の中華料理屋とだいたい似ているので詳しくは書かないが、何を食べたかぐらいは書いておこう。次に向かった店は近くにあったかつれつ屋で、ここで彼女は再びデカ盛りのカツ丼4.3キロを、今度は初めてと言うべき味に舌鼓をうちながらゆっくりと、しかしそれでも半額になる25分を6分24秒下回るペースで平らげ、次はカレーが食べたくなったと言って、1つ2つ角を曲がってよく知らないインドカレー屋に入り、ご飯を5回おかわり、ナンを10枚食べる。おぉ、すごいねぇ、とインド人が片言の日本語で歓声を上げるので、叶はどう反応していいのか分からずに、むず痒そうな顔を浮かべていた。で、次はラーメン屋が目についたので、特盛のチャーシュー麺と特盛の豚骨、そして追加で餃子を頼んで、伸びたらいけない、伸びたらいけないと念仏のように唱えながら、汁まで飲み干す。この時既に、一体何キロの料理が彼女の腹に入っていたのか、考えるだけでも恐ろしいので数えはしないが、店を出た時に少々フラフラとするから心配してみたところ、
「いや、体が重いだけで、お腹はまだ大丈夫」
という答えが返ってくる。事実、その移動ついでにドーナツを10個買うと、うち9個は叶の胃袋へ、うち1個は俺の胃袋へと収まった。そして今度は洋食屋に行きたいとご所望であったから、先の中華料理屋の向かい側にある何とか言う店に入って、ナポリタン、―――のデカ盛りを頼んで無料となる19分17秒で完食す。とまあ、こんな感じで店をはしごした訳であったが、その洋食屋を後にしてようやく、ちょっと苦しくなってきたと言い出したので、シメとして喫茶店のジャンボパフェを食べることにした。彼女にしてみれば、どれだけ苦しくても甘いものだけはいくらでも腹に入れられるのだそうで、その言葉通り、パフェに乗っていたアイスが溶けるまでにバケツのような器は空になっていた。そして、喫茶店を出た時、叶は急に俺の体に凭れかかってきたのであった。
「あ、あ、………苦しい、………これがお腹一杯って感覚なんだね」
と、俺の背中に手を回してすっかり抱きついてくる。うっとりとして、今が幸せの絶頂であるような顔をこちらに向けたり、道の向かい側に向けたりする。人目もはばからず、今にもキスしそうで、その実ゴロンと寝転がってしまうのではないかと思われる身のこなし。心ここにあらずと言ったような様子。………彼女は今言った量の料理を食べて初めて、満腹感を感じられたのであった。―――あゝ、とうとう僕の願望と叶ちゃんとの欲望が、叶い、そして満たされたしまったのだ。見よ見よこの満足そうな顔を。ここまで幸せそうな顔を浮かべている者を皆は知っているか。―――少年も嬉しさに涙さえ出てくるのを感じながら、抱きついてくる少女のお腹に手を触れさせた。妊娠どころか人が一人入っているかのようにパンパンに張って、元の病的なまでに窪んでいた腹はもうどこにもなかった。胸元だけではなく、腹部にある布地もはちきれそうになっていた。思えばここに全てが詰まっているのである。今日食べた何十キロという食べ物が、………そう考えれば本来の彼女の体重の半分近くが、この腹に収まって、今まさに消化されているのである。少年と少女はついに唇を重ねるや、そっとお腹に耳をつけてその音を聞いてみると、じゅるじゅると時々水っぽい音を立てながら、しかしグウウウ、………! と言った音が、この往来の激しい道沿いにおいても聞こえてきて、この可愛らしい少女からこんな生々しい、胎児が聞くような音を立てているとは! 途端に、股間の辺りから妙な、濁流を決壊寸前の堤防で堰き止めているかのような、耐え難い感覚がして、少年は咄嗟に彼女から身を引いた。今度の今度は背中をバットで殴られたような衝撃ではなく、内側からぷくぷくと太って破裂してしまいそうな、死を感じるほどのねっとりとした何かだった。そしてそれは何故か叶の体、―――特に異様に膨らんだ胸元と腹を見るだけでも沸き起こってくるのであった。少年は恐怖で怯えきってしまった。この得体の知れない感覚が怖くて仕方なかった。目の前でふらふらとしている少女から逃げたくもなった。が、無情なことに、その少女はうっとりと近づいてきて、少年の体にすがりつくので、彼は逃げようにも逃げられず、為されるがままに、その痩せきってはいるけれども上半身の異様に膨れた体を抱いてやって、少女の希望ゆえにお腹を両手で支えながら帰路につくのであった。
「お母さんに何言われるか分からないから、楽になるまで遊んで」
離れに戻ってから、叶はそう言って俺の体に寄りかかってきた。道沿いでしてきた時はまだ遠慮があったらしく、俺はすっかり重くなった彼女の体を支えきれずにベッドに倒れてしまい、じっと見つめる格好になったのであるが、そのうちに堪えきれなくなって、どちらからともなく、
「あははは」
「あははは」
と笑い出した。
「ねぇねぇ」
「うん?」
「さっきキスしてきたでしょ」
「………うん」
俺はこっ恥ずかしくなって、素っ気なく答えた。
「もう一度しない?」
「………うん」
今度はしっかりと叶の顔を見つめながら答えた。
これで俺たちは二度目の接吻をした訳であるが、俺の手はその後、自然に彼女の胸に行った。この時、叶の方がベッドに大きく寝そべっていたので、俺の方が彼女より頭一つ下がった位置にあり、目の前で上下する乳房が気になったのかもしれない。俺の手が触れた時、彼女はピクリと体を震わせただけで、その熱っぽい顔はじっとこちらを向けていた。嫌がっている様子が見えないとなれば、少年は図に乗って、両手を突き出して乳房に触れるのであったが、それでも少女は何も言わない。思えば、少年が恋する少女の胸に手をかけた初めての時であった。やわらかく、あたたかく、頭ぐらい大きく、手を突っ込めばいくらでもズブズブと沈み込んでいき、寄せれば盛り上がり、揉めば指が飲み込まれ、掬い上げれば重く、少年はいつまででも触っていられそうな感じがした。と、その時気がついたことに、着ている物の感触として、女性にはあって然るべき重要な衣服の感覚が無いのである。
「ぶ、ぶ、ぶ、ぶらは、………?」
と少年は何度もどもりながら聞いた。
「高くって買えないの。………それに、おっぱいが大きすぎて店に行っても売ってないの。………」
と少女は儚げな表情を、赤らめた顔に浮かべる。
それきり、言葉は無かった。少年も少女も、大人にしか許されざる行為に、罪悪感と背徳感を感じて何も言い出せないのである。少年の方は、父上の言いつけに背くばかりか、この部屋に連れ込んで淫らな行為に及んでいるがため、少女の方は、相手が自分の手に届かない物持ちの息子であることから、果たしてこんなことをして良いのかと迷っているところに、突然の出来事舞い込んできたため。しかし両者とも、気が高揚して、場の雰囲気もそういうものでないから、止めるに止められない。そして、どうしてその行動を取ったのか分からないが、少年は少女に跨って下半身を曝け出し、少女もまた裾を捲って肩まで曝け出した。玉のような肌をしながらも、はちきれんばかりになったお腹に、少年はまず驚いた。驚いてグルグルと唸るそれを撫で擦り、次に仰向けになっているのにしっかりと上を向く、丸い乳房に目を奪われた。生で触った彼女の乳房は、服を通して触るよりも、何十倍も心地が良かった。少年は、少女の腹を押しつぶさないように、腰を浮かしながら、曝け出した物を乳房と乳房が作る谷間の間に据えた。と、同時に少女が頷いた。右手で左の乳房を取り、左手で右の乳房を取り、間に己の物を入れて、すっぽりと挟み込み、少年は腰を前後に振り始めた。―――少年が射精を憶えた初めての時であった。
叶の腹がほぼ元通りに収まったのは、日も暮れかかった頃であったろうか、彼女を無事家まで送って行き、すっかり寂しくなった部屋で、俺はその日を終えたのであるが、それからというもの、お話をするという日課は無くなって、代わりに、休みの日になると叶を引き連れて、街にある食事処を次々に訪れては大量に注文し、訪れてはテーブルを一杯にし、訪れては客を呼び寄せる。その度に彼女は幸せそうな顔を浮かべて料理を平らげ、満足そうな顔を浮かべて店を後にし、日の最後は必ずその体を俺に凭れさせる。彼女にとって嬉しかったのは、そうやっていくら食っても俺の懐が傷まないことで、というのは、だいたいどこの店にもデカ盛りを制限時間内に食べられれば無料になるとか、半額になるとか、そんなキャンペーンをやっているのだけれども、叶はその半分の時間で完食してしまうのである。「頑張ったら、別に2倍にしても時間内に食べられるよ」と言って、見事に成し遂げたこともあった。その店には以降出入り禁止になってしまったけれども、痛いのはそれくらいで、俺は俺の願望を、叶は叶の欲望を満たす日々を送ったのであった。
だが、叶を初めて連れて行ってから一ヶ月ほど経った時の事、父上に呼ばれて書斎へと向かうと、いつもは朗らかな父上が、パソコンの前で真剣な表情で睨んで来ていらっしゃった。俺は咄嗟に叶との行動が知れたのだなと感づいて、心臓をドキドキと打たせていると、
「まぁ、別に怒りはしないから、隣に来てくれ」
とおっしゃるので、すぐ傍にあった椅子に腰掛けて、父上が真剣に見ていたであろうパソコンの画面を見てみた。そこには家中に配置されている監視カメラの映像が映し出されていたのであったが、その映像をよく見てみると、若い少年と少女が手を繋いで庭を渡る様子と、端に俺が叶を連れ込んだ日の日付と時間が刻銘に刻まれているのである。俺は頭が真白になって、どういい訳をしたらいいのか、どうやれば許して頂けるのか、―――そういう言葉ばかりが浮かんで結局何も考えられなかったが、兎に角、叶と会っていたことが父上にバレた、それだけははっきりと分かった。
「この映像に思い当たる節はないか?」
無いと言っても、そこに写っている少年の顔は俺であるし、後ろ姿も俺であるし、背丈も俺であるし、況や叶をや。言い訳をしたところで、事実は事実である上に、父上に向かってこれ以上見苦しい姿を見��たくなかったし、嘘を言うなんて事は俺には出来ないので、正直に告白することにした。もちろん、彼女に一杯物を食べさせてたなんて言うべきではないから、ただ一言会っていたとだけ伝えることにした。
「ふむ、正直でよいよい。そんなとこだろう。いや、それにしても、いきなり自分の部屋に連れ込むとは」
と、一転して朗らかになったので、急に恥ずかしくなってきて、キュッと縮こまったのであった。
ところで俺がこの監視カメラを甘く見ていたのには、少しばかり理由がある。1つには、庭は木が生い茂っていて見通しが悪いこと、そしてもう1つには、子供部屋として使っている離れには設置していないこと、だから俺はあの日の朝、部屋にさえ連れ込んだらこちらのものと思っていたのであったが、それ以上の理由として、父上がその防犯カメラの映像をあまりチェックし給はないことが挙げられる。父上は抑止力としてカメラを設置していらっしゃるだけで、その映像を見ることは月に一回あるかないか、それもたまに半年間もすっぽ抜かすこともあれば、チェックをするのも適当に何日かを選んで、早送りをして見るだけというずさんさがあった。俺はしばしばその様子を眺める機会があったのだが、いまいち鮮明でない画面であるがゆえに、もはや人が居るかどうかが辛うじて分かる程度であった。だから、俺はあの時、叶を部屋に連れ込んだとしても、見つかるはずは無いと高をくくっていたのである。
で、子供が一人で家の中で何をしているのか気になった父上が、ひょんなことから防犯カメラの映像を、ぼんやり眺めていると、何者かと共に離れにまで入っていく事を確認し、それが何とも見窄らしい格好をした少女であるから、2、3回繰り返して見ているうちに、隣家の貧家の娘であることに気がついたのであろう。
俺はそれから、また真剣な顔つきになった父上に、たんまりと諭されてしまった。この住宅街は、その大半が一般庶民の暮らしている家で埋められているのであるが、とある一画にだけは物騒な人(に売られる)が住んでいる。不幸なことにこの家を建てる時に、上手い土地が無かったために、ある一つの家を挟んで、そこと向かい合わせになってしまった。それならば、せめて家の裏にして、木で生け垣を作って完璧に仲を隔ててしまおうと思って、お前の部屋からも分かる通り、風景は見えるようにだけしたのである。もちろん、それなら別に他の所に住めば良いではないかと思うかもしれないが、しかしこの地は俺が子供時代に何年か過ごしたことがある土地であって、そして、お前のお母さんの生まれ育った土地である。つまりは夫婦の思い出の地であって、(言葉を濁しながら、)つまりは俺もお前と同じ穴の狢であるから、近所に住む女の子を一人や二人呼んだところで何も言いはしない。が、裏にある地区だけはダメだ。別にそういう地区ではないが、何しろ物騒な噂ばかり聞く。で、彼女の家はそんな地区と我々とのちょうど境目に建っていて、一番可哀想な境遇を経ているのであるが、向こうから色々と入れ知恵されていると人はよく言う。もし問題が起これば面倒事になるかもしれないし、お前に怪我でもあったら良くない。実際、昔お前のお母さんの友人が、あの地区にいる人といざこざを起こした時に、上辺だけは丸く済んだけれども、その後に復讐として連れ去られそうになったことがあった。彼らは放っておくとどこまで非情なことをするのか分からない。だからあの言いつけはお前を心配してのことだったのだ。そもそも、俺はお前にはもっとふさわしい女性とお付き合いしてほしい。ほら、一人二人くらい学校で仲良くなった子は居るだろう。いたらぜひ言ってくれと、最終的には学校生活の話をするのであったが、父上は諭している途中ずっと真面目であった。俺はそれをふんふんと頷きながら、その実父上がそういうことを話てくれることが嬉しくて、内容はあまり耳に入ってなかった。ただ叶が可哀想なんだなと思うくらいで、始まった父上の詰りに、すっかり考えを逸らされてしまったのであったのだが、
「しかし、可愛い子だな。あんな家に住ませておくのがもったいない。転校して会えなくなる前に、分かれの挨拶くらいは許してやるから、やっておけよ」
と、突然父上が衝撃的な事を言ってのけるので、
「え? 転校?」
と聞き返してしまった。全く、転校するなどとは俺には初耳で、椅子の上でぽかんと口を開けたまま固まってしまった。
「もう少ししたら、気晴らしに別荘の方で何年か過ごすからな、―――あゝ、そうそう本当に何年間かだぞ、一週間などではなくて。だからそのつもりでな」
俺はぽかんと口を開けたまま固まってしまった。
それからは急に頭がぼんやりとしてしまって、引っ越しまでどう過ごしたのか憶えて居ない。ただ、最後に叶に会ったことだけは憶えていて、彼女は泣いていたように思う。ようやく自分が満足する量の食事を隔週ではあるけれども、取っている彼女の体つきは、微かに肉付きがよくなっているのだが矢張りガリガリに痩せ細っていた。逆に、胸元だけは一層膨らみ始めていて、その大きさはバレーボールよりも大きかった。俺は木陰に入って、最後にもう一度触らせてもらった。もうこれが最後だと思うと、お腹にも耳を当てた。朝食後直ぐに出てきたというその腹からは、矢張りゴロゴロと中で何かが蠢く音が聞こえてきた。そして泣いて泣いて仕方がない彼女と最後のキスをして、また会う約束を交わして、蕾を付け始めた桜の花を、雲の下にてあわれに見ながら袂を分かった。
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第37話 『白き山脈にて (1) - “屍術団"』 In the white mountains chapter 1 - “Necromancers”
冬、雪深い季節に、エレドスティ山地に足を踏み入れる者は少ない。
麓に住む数人の狩人が、備蓄が尽きてやむを得ず食料を求めて入山するばかりである。
仮に入山しようとする者がいたとしても、無関係の者の多くは、そうした者達を自殺志願者として扱う。
そのため、道案内など頼まれようものなら、道連れを恐れ、誰も首を縦に振る事はない。
しかし、今回だけは、事情が違った。
多くの無知蒙昧な麓の村民達にとって、屍術師の集団などなおさら忌避すべき余所者だ。
私自身でさえ、置かれた状況の変化がなければ、そうした連中と同じように門戸を閉ざし、その冒涜者達と直接まみえることさえもなかっただろう。
しかし今、私は彼らと旅程を共にし、馬車に揺られながら、エレドスティの中腹へと向かっている。
村から半日ほどかけて、馬車は間もなく野営予定地に到着する。
幌の端を軽く捲って外を覗き込むと、麓の村が放つ灯光が白い斜面の先にぼんやりと小さく視界に映る。
あれは、滅びゆくものが放つ、最後の光だ。
私はその村の姿を遠目に見るごとに、死にゆくものを看取るような気持ちを抱いていた。
私が、妻や、老いた両親や、幼い我が子を看取ったときと同じように。
この冬の寒波は一層強く、そして何より、山が牙を剥いたのだ。
それは、自然の力強さだとか、野生動物の活動だとか、そういったものとは性質の異なる、この世のものとは思えない悍ましいものだった。
被害者の多くは、暗く虹色に発光するタール状の痕跡だけを残し、腕一本さえも帰ってくる事はなかった。
被害者こそ数人に留まったが、村の狩人達は完全に萎縮してしまった。
被害者達の末路を知る者はいないのだ。
誰だって、得体のしれない怪物に連れ去られ、どんな悲劇が待ち受けているのかわからない魔境に足を踏み入れるくらいなら、餓死した方がマシと考える。
私自身も、気持ちは同じだった。
狩人のワットと言えば、村で知らぬ者もいないほどの狩りの名手と謳われたものだ。
それが今では、屍術師達の手先に成り下がった、とでも言うのか。
それでも、良いじゃないか。
どうでも良かったのだ。
家族は皆、餓えて死んだ。
あとは私も後を追って、皆の待つ場所へ逝くだけだったのだ。
そこに、彼らがやってきた。
他の村民には門前払いされたそうだが、私はそうはしなかった。
相手が誰であろうと、誰が家に来ようとも、もう、どうでも良かったのだから。
この連中が帰ったら、その後自死しようか、とまで思っていたのだ。
しかし、悪魔は囁き、私は応えた。
エレドスティ山地の案内料は、今どき珍しい、金貨で支払われた。
これだけの金貨があれば、都市廃墟の闇市場に行けば、幾らでも食料を買える。
死なずに済む、生きられる。
そう思ったとき、はじめて死ぬ事が恐ろしくなったのだ。
村民達はきっと私を、家族を見殺しにした死にぞこないとして軽蔑するだろう。
金も分けずに、一人で屍術師達に取り入って生き延びた、裏切り者。
なんとでも言えば良い、それでも私は生きたいのだ。
そして連中は、この冬を越えられず、一人の例外もなく息絶えるだろう。
だから、あの灯光は、死にゆくものの光なのだ。
私だけが、彼らの訪問を迎えたのだから、私だけが、生き延びる資格を有していたのだ。
屍術師達は、馬車を引き連れて現れた。
手綱を引き、二頭の馬を巧みに操るのは、意外にも女性だった。
はじめ御者席に座る彼女を遠目に見たときに、巨漢と見紛うほどの長身であった。
肩口で切り揃えられた銀髪の先が、黒いコートに縫い付けられたフードのファーに埋もれていた。
雪のように白い肌と切れ長の瞳が、妻に似ていると思った。
名を名乗り挨拶した私を一瞥し、彼女はそっぽを向いてしまった。
仲間との会話から、彼女はアリーセと名乗る事がわかった。
直接門戸に立ち交渉を持ちかけてきた男は、ライツと名乗った。
彼に対して抱いた第一印象は、”普通”だった。
特徴のない顔、伸ばし放題の髪をくくり、肩に垂らしていた。
ヒゲだけは丁寧に剃刀を当てているようだったが、それが逆に無個性さを強調しているようにも思えた。
鈍色のローブの中は見えなかったが、この寒い中でも厚着はしていないようだった。
交渉中も始終抑揚のない発声で、事実のみを淡々と述べていた事が印象的だった。
一方で、交渉が成立し、馬車から飛び降りてきた男は、逆の印象を与える人物だった。
男はジョゼフと名乗り、狼狽する私の掌を強引につかみ、白い歯を覗かせながら握った手を雑に振った。
短く刈り込まれ撫でつけられた髪と猟犬のような端正な容貌は、都会の社交界で幅を利かせていた男前の紳士達とやらを思わせた。
体のシルエットに沿ったハンター用のジャケットとキャップを着こなし、身振り手振りから気取りが感ぜられて、人に見られる事を強く意識しているだろう事が、余計にライツとの違いを際立たせたように思う。
馬車にはこの3人が乗り込んでいた。
そして、馬車の荷台の脇に積まれた、曰く有りげな大袋、5つ…
彼らが何の集団なのかを知っていれば、その袋が何を入れたものなのか、容易に想像がつく。
とはいえ、私はそのことを口に出す事はなかった。
袋は完全に密封されているようだったし、雪深く積もる山中においては、匂いが漂う事もないのだろう。
私は、荷台に設えられた簡易椅子の、一番外側に座していた。
その隣で、ライツが姿勢良く揺られていた。
ジョゼフは、あろうことかその死体袋の脇に鞄を放り、枕にして横になっていた。
アリーセは幌の外、御者席で馬車を進めていた。
道中、車輪の音だけが響いていたが、沈黙に耐えかねた私の質問に、ジョゼフが丁寧に答えてくれた。
彼らは”屍術団”を名乗り、人類の勝利と復興を標榜しているらしかった。
私はつい、随分安直な名だと言ったが、ジョゼフは「俺達にとっちゃ、名前なんてどうでもいいんだよ」と笑った。
屍術師達が集まり、この災禍をもたらした地底の王とやらを屠るために、各地に散在する様々な知識や技術を集め、日夜戦いに耽っているとの事だった。
組織には他にも多数の術士達がいるらしかったが、この3人のように少人数でグループを組み、任務に当たる事が多いとも聞いた。
その日を生きる事ばかりで精一杯の私にとっては、まさに雲の上のような世界だった。
彼らがどれほど恐ろしいものと対峙しているのか、想像する事もできなかった。
ただ、山中で村民が出くわしたような怪異も、彼らにとってはきっと、容易く解決してしまうような日常茶飯事なのだろうなという事は想像できた。
矮小で無力な人間には、自分で自分の未来を決める事すら叶わない。
私のようなただの狩人には、運命は変えられなかった。
己の手で己の運命を決められると信じる彼らの存在は、とても羨ましいと思った。
だから私は、仲間が消え去った山へと登っていく馬車の中でも、不思議と落ち着いている事ができたように思う。

幌の外から馬の嘶きが響き、揺れが収まる。
馬車が目的の野営地に到着したのだ。
私は術士2人を促して先に降りてもらい、続いて地上に降り立つ。
長い時間揺られ続けていたせいか、降り立った直後に軽い目眩を感じ、私は思わず荷台に寄りかかってしまう。
エレドスティを登る道は、ここで途切れている。
車輪で踏み込めるのはここまでで、ここから先の斜面と険しい岩肌は、馬車で立ち入る事はできない。
この窪地の開けた荒れ地は、露出した土中に含まれる塩分のために雪が積もらず、狩人達が夜通し狩りを行う際にも野営のため頻繁に使われていた。
疎らに立った木の陰を見れば、ロープの切れ端や布切れが散見され、過去にここを使った者達の痕跡が確認できた。
おそらくは私自身が最後に山に登ったときに焚いた焚き火の跡もそのまま残されていた。
ライツは窪地に降り立つが早いか、すぐに石灰の白墨で荒れ地の地面に何かの図形を淡々と描き始めた。
アリーセは馬車の荷台と幹の太い手近な木をロープで手早く括り付けると、荷台に積まれたあの忌まわしき袋を次々とライツの描く図形の脇へと降ろし始める。
ジョゼフは、同様に馬車の荷台奥に積まれていたであろう折りたたみ式の椅子を取り出すと、図形の目前に揺れのないようしっかりと固定し、その上に深々と腰を下ろすと、懐中から取り出した帳面を熱心に読み込み始めた。
三者三様に、これから始まる探索に向けた準備を始めていると素人の私にもすぐに判断できた。
一方で、私自身はというと、明確な目的を持って動く3人を前にして所在なげにウロウロと図形の周囲を歩き回っていた。
時折、荷物を運び出す途中のアリーセの通り道を塞いでしまい、舌打ちされ、慌てて脇に避ける場面もあった。
やがて一通りの荷物は出し終えられ、図形を描くライツの手も止まった。
ジョゼフはそれに気づき、帳面を畳み懐中にしまい直すと、両手のひらで顔を2,3度強く打ち付けた後、気合を入れるように言葉にならぬ声を発し、ライツに声をかけた。
「やろうか、リーダー」
「急くな、結界が先だ」
そう答えたライツは、ブツブツとなにかの呪文のようなものを呟き始めた。
間もなく、光の筋がライツの指先から放たれると、窪地の周囲に積もっていた雪がその光を反射して輝き出すと、やがて私の視界はぼやけ始め、窪地全体にまるで靄がかかったかのような景色へと変じた。
「ワットさん。この窪地から外には決して出ないように」
「アンタ一人で死ぬ分には勝手だが、俺らまで見つけられたら困るからな」
ライツの説明を、ジョゼフが物騒な形で補足する。
アリーセは相変わらず無言のまま、腕組みをして山頂の方角を凝視していた。
ジョゼフは腰掛けた椅子の上で胡座をかくと、目を瞑り、頷く。
それを認めたライツが先程とは異なる呪文の詠唱を始める。
地面に描かれた図形が仄かな光を放ち始めると、アリーセが傍らの袋をひとつ軽々と抱えあげて、円形の図の中央に丁寧に横たえ、また元の位置へ帰る。
やがてライツの呪文に呼応するように図形の光は力を強め、やがて袋そのものが発光を始める。
あまりの眩さに、思わず手を翳して光を遮った。
次の瞬間、嘘のように光が去り、ライツの詠唱も途切れた。
ライツは図形の中央に歩み寄ると、袋を固く封じていた紐を丁寧に解いた。
すると、ああ、これがこの、悍ましき屍術師の業だと言うのか。
袋の中から、頬の肉が破れ、奥歯が露出した顔が覗く。
男の死体が、独りでに起き上がり、地面に手をつき、気怠げに立ち上がった。
ボロ布だけを身にまとい、体のあちこちが綻んで皮膚の内に秘めた真紅の筋肉が覗いている。
遡った胃酸が喉を焼いた。
臭いなどはない。
ただ、その悍ましさ、涜神的な情景に、心が悲鳴を上げていた。
「ジョゼフ、行けるか?」
ライツが死体に声をかけている。
当のジョゼフは、椅子の上で項垂れて、返事をしない。
直立した死体の喉がひゅうひゅうと鳴り、軽く咳払いをひとつ、そして地の底から響く呻きじみた声が発せられる。
「いつでもいけるぜ」
これが、今のジョゼフなのだ。
そこで項垂れた青年は今、ここに立つ死した者の身にその心を宿しているのだ。
耐えきれず、私はその場に吐瀉する。
馬車の中で受け取った林檎の残骸が荒れた土に撒かれる。
「おい、しっかりしてくれよ。ここからがアンタの仕事なんだ」
死体が、その見た目に反した軽口を私に向ける。
一見滑稽にすら見える、この世のものとは思えぬ一幕。
脳の奥の方が、急速に痺れて鈍磨していくのを感じる。
死体は、その立ち上がった時とは別人のような軽快な足取りで、早々に靄の結界の外へと駆け出して、そのまま見えなくなった。
ライツがその姿を見届けると、再び呪文を唱え始める。
やがて、靄の中に、鮮明な幻像が浮かび上がってくる。
風のように過ぎ去る山地の景色。
まるで、崖や岩場を駆ける猫科猛獣の瞳に映るものを覗き込むようだ。
やがてその視界は、今我々が立つこの野営地を見下ろす位置で止まる。
「視界、声、問題ないか?」
やまびこのような声が耳の中に響く。
「問題ない。ワットさん、あなたにも彼の視界と声が見聞きできているか?」
ライツの問いは非常に奇妙なものであったが、首肯する以外になかった。
ここからが私の仕事…
たとえ彼らが屍術に精通し恐るべき力を行使できたとしても、この山の地理には不案内なのだ。
だからこそ、この山に精通した案内人を、この山に生きてきた狩人を求めたのか。
震えが止まらない。
もう前に進むしかない。
これを選んだのは、自分だ。
生き残るための代償。
こうして図らずも、私は屍術師達の戦いに巻き込まれる事になった。
~つづく~
※今回のショートストーリーは、ohNussy自筆です。
白き山脈にて (2) - “エレドスティ山地"
「ショートストーリー」は、Buriedbornesの本編で語られる事のない物語を補完するためのゲーム外コンテンツです。「ショートストーリー」で、よりBuriedbornesの世界を楽しんでいただけましたら幸いです。
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新作パターンのお知らせ プルオーバー アノラック<アラレ>
新作プルオーバーアノラック-Arare- を追加しました。カンガルーポケットやジッパーガード、襟・裾のコードなど機能的なディテールがいっぱいの正統派アノラックです。
メンズのワークウェアやアウトドア・スポーツブランドなど機能的な服が好きで、最近よく作ったりスケッチしたりするのですが、このアノラックはその辺のリサーチからできたパターンです。
ベーシックなレギュラーフィットシルエットです。防水・撥水の生地で作れば本格的なアウトドアぽく、お気に入りの色柄のコットンなどで作れば普段着にぴったり、お好きな布を選んで作ってみてください。
<デザインオプション>
襟デザインはフードかハイネックの2タイプで、コード付きです。コードはつけなくても縫っていただけますが、ハトメやコードの留め具など小さいパーツは機能的なだけでなく、付けるだけでデザインアクセントになって見た目もアップグレードするのでオススメです。 写真のサンプルでは、フェイクレザーのテープをハトメ部分の補強に使っています。
前ポケットはカンガルーポケットと片玉縁タイプの2種類です。 カンガルーポケットは底部分にマチ付き、上部ファスナー開きです。
袖ポケットが左袖についてますが、ありでもなしでも縫っていただけます。

<オススメの布地> 布帛用のパターンです。一般的な薄ー中厚手のシャツ・ジャケット用の生地がオススメです。コットンツイル、薄手デニム、フリース、キャンバス、ギャバジンなどが縫いやすいと思います。
あるパターンテスターさんはウォータープルーフの生地で作ってくれたのですが、ナイスアイデアだと思います。最近は地元の布屋さんでもアウトドア・スポーツ用の生地を扱っているのを見かけるようになったので、ソフトシェルやレインコート用のナイロンなどで挑戦してみようかと思っています。
布帛用デザインですが、ストレッチ生地でも縫ってみました。写真のサーモンピンクのサンプルはストレッチギャバジンです。伸縮率はすごく低くて大体5-7%、サイズ調整は必要ありませんでした。ですので、ストレッチの布帛でも問題はないと思いますが、伸縮率は低いものがオススメです。布地によってはトワルを作ってサイズ調整をしてみてください。
チェック柄のサンプルは薄ー中厚手コットンツイルです。チェックの柄合わせ以外はすごく縫いやすい生地でした。

<その他>
パターンはレギュラーフィットです。極端な厚手や、ファーで裏打ちしたもの、特別なコートがしてあって固めの生地等をお使いの際は、見返し部分やポケット袋布は別の配色布を検討してみてください。
前開きのファスナー部分はファスナーカバー、ファスナーガードが付いています。こちらもありでもなしでも縫っていただけます。


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商品にはパターンPDFデータ(ホームプリンターサイズ33p、コピーショップサイズA0 2p)とインストラクション(14ページ)が含まれます。パターンは英語のみですが、日本語インストラクションが同梱されています。
プルオーバーアノラックパターン <Arare> のお買い求めはこちらから。Etsy ショップでは日本語でお買い物していただけます。9月10日まで他の秋ものと一緒にディスカウント価格です。クーポンコードなどは必要ありません。
***** プラス12EUR で紙パターン送付します。送料込み価格です。 プラス12EURで通常のPDFデータに加え、紙パターンを送付いたします。送料込みの価格です。切貼りが面倒、という方は是非お試しください。送付されるのは紙パターンのみです。解説書はデータを印刷していただくか、PCやタブレット等でご利用ください。お求めはこちらから。
(English post here オリジナルポストはこちら).
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PPP五周年記念ピンナップのレイリー=シュタインさん
冬のお嬢様…フワフワだな!ということでファー付きフードと袖、ミトン手袋で着飾っていただきました
色は柔らかいピンクを差し色に白銀なイメージです!
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/72938
『Pandora Party Project』 © 目覚ナレ/Re:version
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RDR2:60:バイソン探し、水質調査
今日もやっぱり現実逃避。 アメリカンバイソンを狩りに行くことにしました。
このへんにいることがあるって聞いたんだけど、いないなぁ。 代わりに見つかったのは、ケンタッキーサドラーやモーガンといった馬ばかり。馬は今、くろたまちゃん、ぎんばくくん、そして白&黒のアラブで馬屋がいっぱいなので、新規雇用はできないし。白雪たんが親密度3になってだいぶたつので、そろそろ4になりそうだけど……。 仕込むだけ仕込んで売る。うーむ、まるで女衒ですな(๑ ิټ ิ) と考えるとなんだかダークな世界になるので程々にして、別の候補地に行ってみようかすら。
と向かう最中に見つけたスケッチポイント。油井ですが……これは倒れてきて頭打ってちんだとかだろうか:( •ᾥ•): 懐には一通の手紙。
……ほんとに事故とかなのか、この人の死因。怪しい( ತಎತ)
それはされとして、イーグルアイで見てみると、掘りかけの穴の中から金色の光が出てました。なにかと思ったら、化石だ!! やっと2個めだよ! 全部で30個とか、全部自力で見つけた人いたらキ(ピー)だよなこれ! ともあれ、場所をメモメモ“φ(・ω・ ) あとでおばちゃんに郵便出さなきゃ。 そして移動してきた先で、
よっしゃいたー!! ただ、なにに驚いたのか鹿が逃げる→それにつられるようにバイソンも逃げる、でいきなり追いかけるハメに。数はそこそこいるから、一匹くらい★3がいると思うんだが……。
というわけで、ゲット!!٩(ˊᗜˋ*)و ちなみにこれ、二頭目です。一投目はですね、「デカいし、皮厚そうだし」と炸裂弾使ったのがまずかったようで、★1にグレードダウンしてしまっていました(´・ω・`) うーむ、意外に脆いのだな。 ともあれ、大荷物になるタイプの皮なので、さっそく罠師のお店を目指します。 エメラルド牧場の北西あたりで狩ったので、最寄りは東の山間かな。 そして、熊コートを作成! ファーつき、黒っぽい皮で、ちょっと丈も長め。なかなか良いですな。 さてどうしよう、と考えて思い出したのが、ラジコン博士です。ツレちゃんいわく、「なんにもないのおかしい。拾えるものあるはずだし、トロフィーも一つ達成できるから、たぶん行くのが早すぎたんじゃ?」とのこと。 そんならまた見に行ってみよう。腐乱死体になってなきゃいいけど。
そしてやってきた、エリュシオン湖のほとり。 ……ん? なんか……あのへんだけ赤茶色してる? というところで別件でツレちゃんから電話が入ったので、ついでに現状報告。そしたら、「滝の中入れる」と! ほほー? もしかしてそこになんか汚染源でもある? と聞いたら、特になにもなかったと思うけど、隅々まで見たわけじゃないからうろ覚えだそうで。 よし、それなら自分の目で確かめに行くぞ!!(๑•̀ㅂ•́)و✧
というわけで滝の裏に来ましたよ……これはひどいな。いったいなにが流れだしてるんだろう。ちなみに、なにか出たときのため、ショットガン持ち込んでます。念のためです。
きちゃないオレンジ色の流れを遡ってきたら……ランタンとツルハシ発見。んー、ここでなにか採掘してたのは間違いないし、マップ見ると―――この崩れた岩の先に、大きな四角いスペースあるんだよなぁ。 というわけで、ドキドキしながらダイナマイトを取り出しました。まさか崩落して生き埋めDEADなんてことないよね……?:( •ᾥ•): ダイナマイトを使おうとすると、ランタンを片付けてしまうので大変でしたけど、うーむ、どうやら壊れる気配はないぞ。 でも……地図見ると、四角い広いスペースは、北に通路みたいなのがのびていて、そこに別の入り口があるのかも??
出る前にうろうろ探索。おっ、誰かいたっぽい形跡。ランプついてるなら人に出くわしてもよさそうなんだけどなぁ。無人みたい。箱をあさったら宝石袋を発見しました。取っても名誉下がらないなら持ち主いないってことだし、ラッキー(´ω`*)
そしてやってきた、もうひとつの出入り口がありそうな場所。 うわぁなんかすげー赤茶色してるー。これってなんなんだろう。ただの赤土なら汚染されるってほどのことにはならないはずだし。赤というと鉄とか銅が思いあかびますけど……カドミウムも赤だっけ?
あっ、これが出入り口だ!! でも蹴れないし、ダイナマイトでも壊れないってことは、入れないのか……。なんだよー、入れてくれよー( ・ὢ・ ) と、水質汚染の調査は中途半端に終わったのであります。アンスバーグの工業廃水とはまたちょっと違う、鉱山開発に伴うものっぽい、てことくらいしか分かりませんでした。
そして改めてラジコン博士のところへ。今度はアーサーさんが喋りますね。「博士……あの創造物はどこ行った?」と。 博士の傍に伝記ランタン落ちてた! これ前回来たときはなかったし。……んー、だったらイベントのチェック入るまで、ドア開かないようにしてあっても良かったと思うよー? あとは、メモが二枚かな。
博士……億万長者まではともかく、世界征服って……( ತಎತ) なお、自動装置、と書かれてるのの原文はなんなんですかね? そして線路沿いにサンドニに向かいます。そろそろダッチのところ行こうかなぁ、どうしよっかなぁと迷いつつ。
道中で★3クロクマ発見。馬が気付いておびえるより遠くからでも鳴き声が聞こえるので、それを頼りに警戒&観察したほうが先手を打てていい感じ。馬がおびえる=相手がこっちに気付いて敵意を示している、だと思われますし。 ハイイログマより小さいけど、毛皮は大荷物サイズ。 ついでにイノシシ★3、これはぺらっとしてるので、こいつも狩って、よし、とりあえずサンドニでは罠師のところへ行こう!!
そんなこんなで今日も日が暮れます。 途中、キャンプで一泊してるので、ゲーム中では2日のお出かけですね。ほんともう、こんな感じでずーっとふらふらしてたいけれど……。 明日は、いよいよメインを進めようかな。やるならまた一気に2つか3つほど進めてしまいたい気持ち。あちこちの町とか、それなりのエリアはうろうろしてきたから、見知らぬ人ミッションはこなしてると思……って、そういや2章で見かけた写真撮ってる人のこと忘れてた!! 夕方になったせいかカメラ仕舞いはじめてミッション消えちゃったヤツ。後日またマーキングされてるのは見かけたんだけど、そのときも行かず、それっきりだ。 ……あれ、まだできるのかな。もう4章だし、消えちゃってる? ともあれ、これはまず一度拠点に戻って、ストロベリーにFTして、それを確かめてからですな(๑•̀ㅂ•́)و✧
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2021年10月の夢
- 2021年10月31日 日曜日 7:34 夢 うんこをとんでもない量する子供。 どこか出先。服の裾を洗い流す。
- 2021年10月28日 木曜日 6:27 夢 いとこのほおに触る。もちのよう。 そっくりのおじさん2人が写真に写っている。 記憶にないくらい人っている自分。 スミレの温度で色が変わるキーホルダー。 旅行の思い出のハガキなど。
- 2021年10月27日 水曜日 6:30 夢
- 2021年10月27日 水曜日 6:30 昨日の夢 キタキタ味噌という名前の若手俳優が今人気らしい。
- 2021年10月25日 月曜日 6:38 夢 何か学校のようなところ。後ろの席の女の子二人が持っている長い定規が頭にピタピタ当たるので席を変える。椅子を並べて座っているエリア。席を立つ生徒たち。隣に座った男と足がぴったりつくのが不快でその旨を言う。
- 2021年10月24日 日曜日 6:56 夢 ココアとチャイの中間みたいなものを作りだす。ジョッキに氷、粉末、シナモン、ブランデーなどを混ぜ、味を見ると、ものすごく濃い。
- 2021年10月22日 金曜日 6:36 夢 誰かのネームを読む。絵自体は稚拙で、小学生の描いたものだが、内容やディティールはものすごい。主人公は男で、ほんとに鉛筆書きだが、見ているだけでワクワクするようなもの。アーケードで石を放り投げ、プロペラに当てて時計を下げている。 ネームを書く。聖徳太子が土御門と名乗るシーンがある。 和室の中を見る。女性が多く住んでいる古いアパートで、そこは空室。だが残置物はある。ブレーキがきかず浮き上がる感じになりながら外に出る。遠くに人がいて目が合う。
- 2021年10月20日 水曜日 6:46 夢 洪水のようなものに巻き込まれる。母らしき人と歩いており、はぐれないように手をつかむ。白いふわふわしたパーカーを片手で持つ。水嵩が増え、また減る。
- 2021年10月19日 火曜日 3:27 夢 崖から縄を垂らす原住民。死ぬ。血の筋。
女のおじいちゃん。 カブトムシ?ぞうむし?てんとうむし?の小さいのを掃除機で吸う クローゼットに妹がいてなんか食べている
- 2021年10月18日 月曜日 6:32 夢 病院にいる。歯を見てもらう。90度の角度に2名いる。 化粧をしている。時間は始まっている。眉をオレンジ色のペンで描く。
- 2021年10月17日 日曜日 8:04 夢 覚醒剤を使っている人。 フィルム状のものをコンビニで合図し、手渡してもらう。
- 2021年10月14日 木曜日 6:32 夢 見たけど忘れたな。
- 2021年10月13日 水曜日 8:29 夢 ゴジラのような謎の生き物と戦わなければならない。死ぬ恐れがある。 溝に落とし穴を掘ったりしている人がいるが、焼け石だろう。 どんな生き物がくるのか分からない。 死ぬかもしれないということをまだうまく受け入れられていない。死なないかも…と思っている。作中にいる人物の気分がよく分かる。映画の作中にいる人物は観客とは違い自分の身にこれから何が起こるのか把握していない、その把握していなさが。 白いバンに戻る。爆弾が投下され、体を丸める。小泉進次郎がいる雰囲気。
- 2021年10月12日 火曜日 7:59 夢 となりに座っている人の話に混ざる。 シルバがいる。青いファーを着て眼鏡をしていてめちゃ体がデカい。歯列矯正。右側にハイエナ先輩がいる。 プールに水が張られている。触ったら死ぬ蝶。泳ぐ。あと4匹くらいいるはずだが。 プールに入る人。 移動教室。誰もいない。ログインパスワードで移動できんのか。
- 2021年10月11日 月曜日 11:02 夢 朝ごはんを食べたがっている。忘れた。
- 2021年10月10日 日曜日 7:21 夢 松田龍平に営業かける。 運転。母と妹を送る。妹、友達と草刈りがあるらしい。座席に置き忘れているペットボトルの麦茶を渡す。そのまま運転を引き継ぎ、家(知らない住宅街)へ戻る。座席がめちゃ前に出してあって運転しにくい。狭い道だが、片面開けていて牧歌的。日本の道っぽくない。ある家の前を通ったら、ブロック敷きの目地に白い花がたくさん咲いていて、くせ毛の女の子にここは車で通らないで欲しいとおずおず言われる。あたりを見回すが、ここを通るしか道がないのでは? でも一応背後に細い道があるような気もする、行き方が分からない。 何かの施設。荒野みたいな景色。レトロなラブホが立ち並んでいる。西部劇みたいな色合い。面白いので動画で撮ろうとするがうまく起動しないままどんどん進んでしまう。何かに乗っているらしい。 引き返す。室内みたいな感じ。鴨居に頭ぶつかりそうな。洋館。薄暗く梁が黒光りしている感じ。天井高い。アーケードゲームのようなものが並べてある場所に変わっている。R18の暖簾がかかっている。大回りして戻る。何かしらの映像と音のパフォーマンスがあり、それが恐ろしい雰囲気。かなり接近してくるがなんなのか分からず、怖いので目を瞑る。 出口付近に本棚があり、子供の情操教育についての本ばかり。一冊興味を持つ。研究員みたいな白衣の女性が何人かいる。
- 2021年10月9日 土曜日 8:28 夢 墓場に迫り出しているブロック塀で囲んだ中庭のようなところ。高架下のような薄暗さ。ピンク色の朝顔がたくさん咲いている。のりべーがいる。 タイムスカーシェアに向かっている。倉庫のようなところに住んでいる。ワンピースで外に飛び出す。話の前後がない。 ツイッターの人がやっているブログを読む。下にビジネス文書みたいな署名がついている。□■□■のダサい署名。
- 2021年10月8日 金曜日 6:53 夢 教授みたいな人がおり、その人をもてなすためにクッキーを焼こうとしている。表面にコーヒーのかかったもの。(実際に���凍庫にストックしているものだ) オーブンの場所がよくない。流しやミキサーなどを動かす。 無印の家的な、むかしセット販売されていた家がある。今は空き家だが生活の様子が残っている。周辺の同じ建物を購入した人は満足して今も住んでいる。冷蔵庫を開けるとセット販売されていた当時に売られたままの食品などがまだ入っている。生活感の薄い雑貨のような食料品。透明のビニールに入ったままだ。子供がいる家庭だったのかテトリスのカートリッジが出てくる。 細長い納戸がありそこに入る。格子の向こうを人が歩いている。
- 2021年10月7日 木曜日 6:59 夢
- 2021年10月5日 火曜日 7:00 夢 夢の中で二度寝。どこかのビジネスホテルのような一室。よく光が入る。坊主のぽっちゃりした人がこっちを見ており、その人のベッドに入り目をつむる。自分の布団で目が覚める。
- 2021年10月4日 月曜日 8:45 夢 ファイヤーキングの白いカップ。 血が飛び散って人のスーツを汚す。
- 2021年10月3日 日曜日 6:29 夢 車で交際相手を迎えに行く。四角っぽい軽自動車。外は夜で、向こうは飲み会終わりらしい。女性が数名いる。ハンドル横に、傘を縦に差し込む形の収納がある。くだを巻いている交際相手の姿。 水槽の中に、黒い毛糸を編んだ目の荒いニットを被った女の子がいる。ニットの先は6箇所くらい結びつけてあり、それを解いてほしいらしい。タコであるらしい。
- 2021年10月2日 土曜日 8:35 夢 浮浪者のような人々が沢山いる薄暗い地下空間。ミスタ。海外からの観光客がパスポートを盗まれている。駄菓子などを売る薄汚い店の上を横切る。
- 2021年10月1日 金曜日 6:35 夢 前澤社長が小さいゴンドラのようなものに乗って旅行している。ローソンで売ってるら���い3枚入りの分厚いクッキー、水色の袋に入ったやつ、を気に入っていて、毎日毎日そればっかり食べている、どの国へ行ってもそれさえ食ってりゃ満足とのこと。 外で工事の音がものすごく、窓を覗いたら重機が自分のいる箱の配線を切ろうとしている。 どこかの施設のドリンクバーの機械。
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モデル:2号
クリスマスパーティーっぽいコーデにしたかったのと、アイメイクで遊びたかったので2号さんです。
やはり一周年報酬のファー付き手袋は役に立ちます😘
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現金3400万円を残して孤独死した身元不明の女性、一体誰なのか(前編) 「行旅死亡人」のミステリーを追う 2022/2/20 10:00 (JST)2/20 21:28 (JST)updated© 株式会社全国新聞ネット
タグ 47リポーターズ 社会 広島県 特集ページを見る 地域再生大賞 📷 全国の地方新聞46紙と共同通信社が、地域モデルとなる活動団体を表彰しています
📷 2020年4月、ある高齢女性が、兵庫県尼崎市のアパートでひっそりと独りで亡くなった。女性の身元が分かる遺品はなかったが、自宅の金庫には現金約3400万円が残されていた。この所持金の額は、身元不明の死者を指す「行旅死亡人」の中でも10年間で断トツのトップ。いったいこの女性はどんな人物だったのか。限られた手掛かりを頼りにミステリーを追いかけた。(共同通信=武田惇志、伊藤亜衣)▽「不思議な事件なんです」と相続財産管理人残されたアルバムにあった1枚。ほほ笑む女性 📷 昨年6月、ある官報の行旅死亡人の記事に目がとまった。「本籍・住所・氏名不明、年齢75歳ぐらい、女性、身長約133cm、中肉、右手指全て欠損、現金34,821,350円」。2020年4月26日午前9時5分ごろ、尼崎市のアパートの一室で女性の遺体は見つかった、とある。行旅死亡人は、病気や自殺などで亡くなり、名前や住所などが判明せず遺体の引き取り手がない人のことだ。遺体が発見されると、まず警察が死因や身元を調査する。事件性がなく、遺体を引き取る人がいなければ、「行旅病人および行旅死亡人取扱法」に基づき、発見された市区町村が遺体を火葬・埋葬し、遺品を管理する。その後、官報に遺体発見の日時や場所、推定年齢、身体的特徴、所持品などを掲載し、引き取り手を待つ。女性は2010年から官報の死亡記事をインターネット上に転載している「行旅死亡人データベース」で、所持金部門のランキングで1位だった。官報に掲載された「行旅死亡人」の情報 📷 尼崎市に問い合わせると、家庭裁判所の選任で遺産を管理する相続財産管理人の太田吉彦弁護士と連絡を取ることができた。「弁護士を22年やっていますが、かなり不思議な事件なんです。報道の力もお借りできるなら…」。太田弁護士は開口一番、電話口で切り出した。太田弁護士によると、女性は「田中千津子」と名乗り、1982年3月からアパートに住み続けていたが、住民票がなく、保険証や病院の診察券、親族からの手紙や電話帳なども見つからなかった。多額の現金は通帳や貴金属と一緒にダイヤル式金庫の中に収められ、遺体発見時に臨場した警察官により発見された、という。女性が遺体で見つかった当時の室内 右下は現金が入っていた金庫 📷 部屋からは「田中千津子」名義の年金手帳も見つかり、1945年9月生まれとあったことから、死亡時は75歳と推定された。死体検案書によると、死亡したのは2020年4月上旬で、死因はくも膜下出血だった。残されていた労災の書類から、94年4月、当時働いていた尼崎市内の製缶工場で、事故によって右手指を全てなくしたことが分かった。労災年金の給付が決まったが、後に自ら給付を断ったとみられ、97年ごろに打ち切られていた。住民票も95年、理由は不明だが市の職権で削除されていた。自宅に固定電話はあるが、電話をかけた履歴もなく基本料金を支払い続けている状態だった。遺品には、スナップ写真が入ったアルバムのほか、通帳、印鑑、セイコーの腕時計、米1セント硬貨1枚、京都・八坂神社のキーホルダーなどがある程度。部屋は施錠されていたが、不思議なことに鍵は見つかっていない。レシート類はなぜか近年のものはなく、80~90年代のものが数枚あるだけで、身元の特定につながるものはなかった。また、ポリ袋に包まれた韓国の千ウォン札1枚と、内側に謎の数字が羅列された星形のペンダントが見つかり、身元を調べた関係者の間では「北朝鮮の工作員絡みではないか?」といううわさも立ったという。遺品のペンダント 📷 結局、警察が調べても身元が判明せず、女性は市によって火葬された。民法の規定では、身元が判明せず一定期間を経ても相続人が確定できなければ、遺産は国庫に帰属することになっている。「今回は遺産が多額であり、もし国庫帰属後に相続人が出てきたら取り返しがつかない」として、太田弁護士は昨年3月、異例ながら探偵・調査会社に委託し、改めて身元調査を行うことにした。探偵は近所を中心に聞き込みなどをしたが、女性を知る人は見つからなかった。太田弁護士は「何らかの手がかりが多少は残されているのが普通。今回は積極的に身元を隠そうとしていたのかもしれない」と推察した。▽「田中〇〇」という名で賃貸契約関心を抱いた私たちはまず現場に足を運んだ。女性が遺体で見つかったアパート 📷 女性が40年近く住んでいた3階建てのアパートはJR尼崎駅から直線約1キロの住宅街にある。近くには商店街があり、昔ながらの個人商店や銭湯などが立ち並ぶ。大手家電量販店や商業施設、新しい高層マンションに囲まれた尼崎駅周辺とは対照的だ。アパートは1階が大家の自宅で、2、3階に計4室の部屋があり、現在は他に男性1人が住んでいる。2020年4月26日、この男性が千津子さんの郵便受けに家賃の請求書が入ったままであることを不審に思い、連絡を受けた不動産会社が警察署に通報。女性は玄関先で左側を下にして横になった状態で倒れていた。大家が顔を確認して部屋の住人であることが確定した。女性が住んでいた部屋。女性が倒れていた 📷 部屋の壁に掛けられた警報アラームは電源が入ったままで、部屋の窓に内側から棒が挟まれ、開かないようになっていたという。大家の許可を得て、女性が住んでいた2階の部屋に入ることができた。家具などはすでに片付けられていて生活感はなく、玄関扉の横に貼られた粘着テープと木製の郵便受けに書かれた「田中」という小さな文字が残されていた。呼び鈴と粘着テープの「田中」の文字 📷 玄関扉を開けると狭い玄関があり、すぐ横には小さな手洗い場が備え付けられていた。台所と奥に4畳半の和室、トイレがあるだけの質素な部屋だった。玄関扉の内側にはチェーンが2つ付いていたが、救急隊が部屋に入る際に壊したという。チェーンは自ら施したとみられる。大家の宮城ヒナさん(93)に話を伺うと、女性は月3万1500円の家賃を毎月欠かさず持って来ていたという。「そのやりとりで会うだけやったけど、上品でおとなしい方やったな」。女性はいつも腕を組んでいた印象で、宮城さんは女性に右手指がないことも知らなかった。アパートの賃貸借契約書は1982年3月に「田中〇〇」という男性名で契約されていた。勤務先を大阪市西淀川区の「富士化学紙工業」(現フジコピアン)とし、電話番号も付していた。太田弁護士によると、兵庫県警が同社に田中〇〇さんの勤務歴を照会したが、該当がなかったという。フェイスブックで同時期に働いていた元社員の男性を見つけ、名前と写真を見せて確認してもらったが、該当する同僚はいないとし、付された電話番号も当時の代表電話で電話帳にも載っていたもの、と証言した。何らかの事情で勤務していない虚偽の社名を書き込んでいたのだろうか。当時、田中〇〇さんと直接契約を交わした宮城さんの夫はすでに亡くなっており、宮城さんは「男性には一度も会ったことがなく、(女性の)独り暮らしだと思っていた」と話した。▽大事にしていたぬいぐるみ女性が遺体で見つかった当時の室内。大切にしていた犬のぬいぐるみも見える 📷 女性の部屋にはアルバムが残されていた。開いてみると、緩くカールした黒い髪が肩まである40代くらいの女性の写真がたくさん入っていた。写真の多くは、背景に写った車や新聞から、1980年代に撮影されたとみられる。女性は白いシャツにジーンズというカジュアルな日もあれば、首にファーを巻きロングコートで赤い口紅を塗った華やかな服装の日もあった。「晩年はだいぶ痩せていたが、田中さんの面影はある」と宮城さんは言う。眼鏡姿の中年男性が写った写真も多くあったが、そちらについては「見たことがない」と首を振る。アルバムには女性が白い乗用車にもたれかかった写真も収められていた。車は三菱自動車の「ギャランGTO―M2」。愛好家という男性に連絡すると、1970~71年に約1万6千台生産され、当時、若者から熱狂的人気を集めていたと教えてくれた。「購入できたのは30~40代のお金に余裕のあるおしゃれな独身者で、家族持ちは買わない」アルバムに残されていた男女の写真 📷 写真の男女はいつも同じペアで、多田神社(兵庫県川西市)や八坂神社、知恩院(京都市)など神社仏閣を2人でよく訪れていたようだ。女性が尼崎市のアパートで犬のぬいぐるみを着せ替えて遊ぶ姿も収められている。女性が亡くなった後、清掃前に撮影された自宅の写真を見ると、部屋にはベビーベッドが置かれ、その上にこの犬のぬいぐるみがあった。サン・アロー社(東京)が82年に販売を開始した「サンディ」という名で、40年近くも大切にしていたことがうかがえた。アルバムの写真はみな色あせ、最近のものとみられる写真は1枚もなかった。最も新しいとみられるのは、富山県南砺市の大牧温泉観光旅館で撮影された男性の写真で、92年7月12日と撮影年月日が唯一、印字されていた。旅館に電話で問い合わせると、当時の宿帳は残っていたものの、関西方面からの宿泊客で「田中」という名は見当たらなかった。大家の宮城さんの証言から、写真の女性は亡くなった田中千津子さんと推定されたが、確証は得られなかった。「このままでは無縁仏。女性が成仏できるように、ご親族が見つかればよいのですが」と太田弁護士はつぶやく。写真=残されていた「沖宗」の印鑑 📷 手がかりは何かないか。これまでの取材結果を整理したところ、突破口になりそうな情報が2つ出てきた。労災事故で入院した際の病院のカルテにあった「『23歳まで広島におり、3人姉妹がいた』と話していた」との記述と、「田中」姓に混じって見つかった「沖宗」姓の印鑑。「女性は広島出身で旧姓が沖宗さんでは?」。私たちは広島方面に取材の足を広げることにした。(つづく)情報提供やご意見は共同通信大阪社会部にお寄せ下さい。メールアドレス:daisha@kyod
onews.jp/ツイッター:@kyodonewsosaka
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【ダンス評】今を生きる真実を描くフィクション~誰かのために~
akakilike『眠るのがもったいないくらいに楽しいことをたくさん持って、夏の海がキラキラ輝くように、緑の庭に光あふれるように、永遠に続く気が狂いそうな晴天のように』 小泉 うめ

〔撮影:前谷開〕
これだけ長いにタイトルであるも関わらず、その作品は凡そ予めそこから想像するものとは全く異なるだろう。そして作品を観た後にも簡単にはなるほどと肚落ちしないかもしれないが、その記憶はまるで野ばらのつるの様に絡みついて付きまとい、忘れかけた頃に再びその棘を刺すかのような余韻を残す。
2020年~2021年という極めて特異な年末年始にわたって倉田翠が主宰するダンスカンパニーakakilikeと薬物依存症リハビリ施設京都ダルクのメンバーは1年前に創作したこのダンス作品を再演として埼玉と京都でツアー上演した。それは彼らの過去と現在を再構成したような舞台で、多くの人にとってはあまり馴染みのない世界の話かもしれないが、それなのに観る者の心に引っ掛かってくる棘のようなものを全編に尖らせている。そしてその刺激は観客にも自身の社会との関わりやそこからの疎外について否応なしに考えさせる。

〔撮影:前谷開〕
ゆったりしたダブルのスーツ、タンクトップに短パン、動物のプリントのセーター、ゴテゴテした装飾のある革ジャンとバラバラの衣装で舞台上に現れた男たちは舞台前面に用意された長机に向かって座る。総括的に言ってしまえばイカツいとかチャラいと言われそうな印象を受ける。もし街ですれ違うならぶつからないように特に注意するであろう人々のステレオタイプだと言えば分かり易いだろうか。おそらくそれはかつての彼らをイメージした服装だろう。そのようなことを想像させるのに十分な沈黙の時間を取った後で、彼らは普段施設で行っているミーティングのようにダルクの目的やその活動について書かれたリーフレットを順番に読み上げていく。
初演では最初のシーンは全員が白いシャツと黒いパンツ姿で登場した。そして当時彼らにとって大きな問題となっていた施設の移転に関する説明会で近隣の住民に必死になってその活動について話すシーンを再現して見せた。彼らがこの施設で暮らしているのはダンスの創作のためではない。そのため舞台作品の一回性というような問題ではなく、「その時の彼らの今」を描いた作品が再演不能であることは初演時から明白だったのだが、この冒頭部が差し代わっていることでいきなりそれをあらためて思い知らされる。
また同時に初演からの彼ら個人の変化についても想わされた。メンバーも9人がいなくなっており、2人が新規に入っている。これは現在ダルクに所属するメンバーによって構成される作品であって、これからも彼らはどんどん入れ替わっていくだろう。この作品において初演に出ていたメンバーがもういなかったり今回初めて舞台に立つメンバーがいることは通常の再演で役者が入れ替わることとは著しく意味が異なるのである。

〔撮影:前谷開〕
そもそもダルクの活動の目的は、薬物使用を止め続けたい仲間を手助けすることとされており、決して依存症の人々が仲良く集う場所ではないし、ましてや営利目的の場所でもない。それを考えてみるとこの目的意識はakakilikeにかなり近しい。akakilikeはその組織をテクニカルスタッフと倉田翠のみで構成され、主に舞台作品を作る集団であると定義している。 結果的には両団体ともメンバーは「仲間」となって一応は円滑に運営されているようだが、決してその場で仲良くなることが目的ではなく、あくまでも本来の目的を達成することを最優先に活動している。
アートカンパニーが作品作りのために集まっているのはどこの団体にとっても当然だろうと言われるかもしれないが、実際それを遂行することは口で言うほどには簡単なことではないし、それが本当に徹底してできている団体は決して多くはないだろう。また逆に仲良し集団が必ずしも良い作品を創る���けでもない。そういうことをすべて承知の上で、akakilikeは最初に自分たちのことを、スタッフと出演者が常に対等であり、それぞれが確立して作品のためにやるべきことをするために集まった組織であると取り決めている。そこへのこだわりの強さは外部からは計り知れないが、少なくともそれを最初にわざわざ明示しているだけの意識が彼らにはあるはずである。
おそらく倉田が京都ダルクに深く溶け込めた理由は、薬物依存症の人々に対する関心や共感だけではなく、このような目的達成追求型の組織に親和性があったからであろう。そのように考えればそこからだけでもこの作品は一見倉田が京都ダルクのことを知り彼らと親しくなった関係性やその過程を描いたリサーチプログラムのように見えても、決してそれだけではないことも汲み取れる。倉田も彼らに合わせるかのように大きなスリットの入ったロングスカートをはいて派手なファーのコートを羽織って現れて彼らの後ろに座る。彼らに混じってその場に溶け込むような演出は彼女が既に彼らと「仲間」であることを示すとともに、これがダンス作品としてのフィクションであることを客席に宣言している。

〔撮影:前谷開〕
導入のシーンが終わり彼らが舞台前面に整列すると天井に隠されていた衣装が落とされる。すると彼らは着ていた衣装を脱いで下着姿になってその身体を客席に晒すかのように立つ。その身体のあちこちには刺青も見える。少し弛んだその身体は単に中年男性のそれというだけでなく薬物から離脱した結果としても窺え、薬物を使用することやそれをやめることの経過を語っているようにも見える。またここで倉田自身も着替えをするが、それについては彼女が彼らの仲間となったからだけでなく、それをしなければならない彼女自身の理由があることも今回の上演ではより明瞭に見えてくる。本作品で分かり易く踊っているように見えるのは倉田だけかもしれないが、この最初のシーンを観るだけでも出演者は全員ダンスしていると言うべきだろう。
それに続いて彼らは現在の普段着のTシャツやフーディ―にジーンズといったラフなスタイルにその身を包む。そして和やかな音楽に合わせて転換し、舞台後方に長机を組み合わせてテーブルを拵えて料理を始める。それがダルクでの暮らしであり、今の彼らの日常なのである。彼らは料理をしながら、ミーティングさながらに順番に自分のことを語り始める。その際には必ず最初に大きな声で自分が依存症であることを宣言して自分のニックネームを名乗る。するとメンバーも大きな声でその名前を呼び返す。
彼らのミーティングは発言者の自己開示とその他のメンバーによる傾聴と認識だけであって、その善悪を他者が訴求するようなことはない。この反復によって過去と現在の自己を理解し、未来へと少しずつ繋がっていくのである。彼らの回復プログラムには一足飛びの方法などはない。ただこうして粛々と薬物に依存しない日々を2年から3年積み重ねることによってそれは達成される。ダルクの活動は、スポーツやボランティア活動なども交えた共同生活の中で、1日に3回行われるこのミーティングと呼ばれるグループセラピーを軸に、昼には全員で料理をして食事をとるといった内容になっており、作品の中でそのような生活が再現されていく。

〔撮影:前谷開〕
薬物使用を繰り返している間にずっと家族と疎遠になっていた男は父親の七回忌にやっと参列できたことについて大きな鍋をかき回しながらしみじみと語る。彼は現在京都ダルクのスタッフとなって活動しており、母や親戚との関係もそれを機会に少しずつ取り戻しているらしい。新しいパートナーにも恵まれているそうで、このような人物の存在に少し安堵させられる。
今回新しくメンバーに入った男は、16歳の時友達とシンナーを吸っておかしくなっていたところでひょんなことからホストクラブの面接を受けることになったその後の顛末を語る。彼は作品の中でトリックスターの役割を果たしており、現在のダルクの中でそんなことのあった少年期に戻ったような振舞いをすることで過去の時間を呼び起こしていく。後半である曲をカラオケでフルコーラス歌い上げるのだが、その時劇場は完全に彼の青春の追憶の渦に巻き込まれてしまうことになる。
再犯を繰り返し家族に迷惑をかけ続けていることを悔やんで自殺をしようとしたシーンを初演で演じた男は、今は似顔絵師になる勉強をしているらしい。この公演では途中から客席の観客を1人選んで似顔絵を描く。その似顔絵がマスクをしていることが疫病禍の今を表していると同時に彼らが受けてきた社会的な扱われ方も想像させる。また彼の新たな社会との関わりをかつて彼が困らせた姉はとても喜んでくれているそうだが、それでもまだ完全に信用されているわけではなく元通りの関係には戻れていないらしい。そんな姉の感情も今は冷静に納得できる彼はそれを苦笑いしながら受け止めている。回復は一歩ずつ着実に進んでいるが、観客が作品を通して安易に応援する思いほどには彼らの現実は容易いものではないのだろう。

〔撮影:前谷開〕
その後で倉田は椅子をならべて最年長の男の話に耳を傾ける。彼は前回の公演の際に母の墓参りに行った話をきっかけに薬物に手を染めるもっと昔に振り返って、子どもの頃女手一つで育ててくれた母のことや仕事に出ている母に代わって自分の面倒をみてくれた姉のことを懐かしそうに語る。彼の述べる家族への感謝の言葉は、観客がつい自分たちとは違うと思ってしまいそうな彼らが長い年月を振り返ってみれば同じように生まれた人間であることに気づかせてくれる。
もう一人の新しく入ったメンバーは先に行われた埼玉公演で絶縁状態だった埼玉に住む兄に久しぶりに勇気を出して手紙を書いたところ、思いがけず公演を観に来てもらえた話をする。このようなことはあくまでも作品の副産物であって本来の目的ではないだろうが、この作品が単なる彼らからの搾取の上に成り立っているものではないことはこういう所からも伺える。彼は特に物静かな感じの男でこの話をしながらわかりやすく顔をほころばせるようなこともないのだが、その語り口からそれが心から嬉しかったことは確りと客席にも伝わってくる。

〔撮影:前谷開〕
このような話が繰り広げられる中で、倉田は一人でその周りで踊り続ける。それは彼らとそして彼女自身のこれまでと現在の苦悩や重圧を表現しているようで今にも爆発しそうなストレスに満ちている。この振付は筒井潤によるもので倉田自身のものではない。倉田はバレエの素養のある振付家なので身体を美しく見せる基本的な技術については十分承知しているだろうが、自身への振付では逆にシンプルに自分を美しく見せるだけの振付をすることをしない。そのため作品によっては観ていても本当に痛々しい気持ちになることも多いのだが、筒井のこの振付はそのような倉田のダンスを活かしながらも随所にその美しさも見せようとするものになっている。自分自身も何かに苦しみもがいていながらも、このダルクの環境の中で彼らに心を開いて子どものようにはしゃいでいるように見える瞬間があって少し救われるような所がある。それはダルクのメンバーが感じている彼女のイメージにも近いのではないだろうか���
観る者によってはダルクが上演する作品の中で倉田が踊っているように見えるかもしれないし、倉田のダンスのアンサンブルとして彼らがそこで演技しているように見えるかもしれない。そしてそれは上演が進む中で前景と後景が入れ替わるようにしながら流れて行き、次第に溶け合っていくようにも見える。

〔撮影:前谷開〕
今回の上演では途中で諸江翔大朗が演じるUber Eatsの男がやってきて倉田に牛丼を配達する。彼は疫病禍でフリーランスの仕事をしている人々が大打撃を受けていることを報道したテレビの特別番組で実際に密着取材も受けたのだが、実生活でも俳優・ダンサーとして活動する傍らで舞台大道具の仕事やUber Eatsの配達員の仕事をしている。彼が出演するはずだったakakilikeの春の公演も中止に追いやられており、それに対する悲しみや苛立ちにも倉田のダンスは重なって見える。
配達の後で今度は大道具さながらに諸江が脚立を持ち出すと1人の男がそれに登って自由に空が飛べる鳥が好きだという話をする。公園の鳩に餌をやって手懐けたり、その鳩を捕まえて施設の中に連れてきてスタッフから怒られたという他愛ない話なのだが、その時脚立を支えながらこの男を見上げる諸江の姿は神の説法にすがる宗教画のように見える。倉田は自らの作品に宗教的な意味を持たせることはないが、構図的に宗教美術にあるような配置はしばしば好んで使っており、このシーンからはどうしても生きることの苦悩と幸せの意味について考えさせられてしまう。そういう観点では倉田がダンスの途中でこの鳥が好きな男と2度ハイタッチを交わすのが印象的で、彼女が作品の中で彼らと触れるのはそれくらいなのだが、彼女がダルクに関わる過程において彼の話を聞いた機会の尊さが推し量られる。

〔撮影:前谷開〕
一方そんなやり取りを遠くに感じながら、倉田は届けられた牛丼をかきこむように食べるが、口をいっぱいにしてはそれをビニール袋に吐き出すことを繰り返す。倉田自身には薬物依存の過去はないというが、彼女の過去には彼らと繋がる楔となるような経験はあるのであろう。彼女はとても冷静に彼らの一人一人と接しているが、同時に完全には他人事として客観視できない立場で彼らと関わっていることが伝わってくる。だから彼女は彼らを舞台に上げる時、自分自身も同様の姿で舞台に並んで立つ必要性を感じるのだろう。それは公平や公正を保つためなどではなく必然なのである。
やがて倉田は包丁を手に持って客席に背を向けて料理をするダルクの面々と正対して立つ。客席を背負って立つことでこの構造は観客をも巻き込んで、かつて倉田やダルクのメンバーが社会に対して抱いた感情や逆に彼らが社会から受けてきた処遇を観客に想起させる。人間がその道を踏み外すギリギリの線のような緊張感が漂うが、次の瞬間彼らは倉田を呼んで料理の手伝いに招き入れる。何気ないことではあるがそれは人と人との打ち解ける瞬間でもあって、このように彼女が彼らの「仲間」として認められる瞬間がきっとあったのに違いない。そしてこういうことこそがダルクという団体の存在意義なのであろう。社会復帰のプログラムの最中にある彼らと関わっていくことは誰にでもできることではないかもしれないが、同時に彼らにはその歩みの中でこのようにして関わってくれる人が重要であることも事実である。この後彼らは出来上がった料理を談笑しながら和気藹々と食べる。

〔撮影:前谷開〕
最後に、視聴者の依頼を叶えるテレビ番組を見たことをきっかけに妻とフォークダンスが踊りたいと言う男が話す。初演の時にはこの男は舞台に立っていたが今はもうダルクを卒業していてここにはいない。そのため今回は音声のみが流される。その話を受けて倉田は1人でパートナーのいないワルツを踊る。踊るのは倉田だがそのポジションを観ればそれが男性のもので妻とダンスを踊りたいこの男が1人で踊る淋しいダンスであることが分かる。それを観て観客はこの男の望みが叶うことを願うかもしれないが、そんなことが簡単に叶うものではなないこともまたダルクのメンバーも倉田もよく承知している。このダンスは彼らへの救いのように見えて本当は残酷な現実でもあるのだが、それも踏まえて誠実で優しさに満ちたラストシーンである。
作品が終わって暗転後再び明転すると倉田は客席に向けて微笑んで拍手を受ける。昨今の一般的な演出の感覚ならカーテンコールではこの重たい内容を受けて意図的にフラットな表情をキープすることが多いだろうが、逆にこれもおそらく意図的に分かり易く彼女は笑って見せる。人はそれぞれに自分の問題を抱えており、この瞬間に観客はきっとそれぞれ自分の人生の問題と照らし合わせてこの作品を受け止めているだろう。頑張って生きているのが舞台上の彼らだけではなく、客席に座っている観客も同じであることは彼女もよく理解している。だから自分たちの苦しみを客席に押し付けるようなことはせず、その日劇場に来た観客をこれで「仲間」と認めるかのように彼女は笑って見せるのだろう。
カーテンコールで出演者の知り合いの観客が妙に大きな拍手をしたり声をあげたりするのはどうしても興が覚めるものである。しかし殊この作品に関してはそのようなことを感じない。普段は劇場には来たこともないような出演者の仲間らしき人が声を上げるとむしろ涙さえ誘われそうになる。それはその声が本当の彼らの過去や今をよく承知してのものであって、では作品に対してではないのかというとそうでもなくて、作品で語られた「彼らの今」はそんな彼らの過去と繋がっており、そしてそれが幕が下りた後もまた続いて行くことへのエールであることを観客が理解するからに違いない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・小泉うめ 観劇人。観客発信メディアWLスタッフ。舞台感染対策。
関連記事: 【ダンス評】生きにくさを受け容れて生きていくために倉田翠(akakilike)『リディア』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
akakilike 『眠るのがもったいないくらいに楽しいことをたくさん持って、夏の海がキラキラ輝くように、緑の庭に光あふれるように、永遠に続く気が狂いそうな晴天のように』
演出|倉田翠 出演| タイチ チャル ハル ぺー ヨウジ よっちゃん 倉田翠 諸江翔大朗 他
スタッフ 演出助手|平澤直幸 照 明|魚森理恵(kehaiworks) 音 響|甲田徹 宣伝��術|岡南杏奈 制 作|黒木優花 舞台監督|大田和司 振付提供|筒井潤(dracom) 【埼玉公演】 日程| 12月26日(土)15:00 12月27日(日)11:00/15:00 会場|富士見市民文化会館キラリふじみ マルチホール チケット料金|一般:2,500円 U-25:2,000円 主催|公益財団法人キラリ財団 協力|認定特定非営利活動法人京都DARC-ダルクー 【京都公演】 日程| 1月8日(金) 14:00 1月8日(金) 19:00 1月9日(土) 11:00/15:00 会場|THEATRE E9 KYOTO チケット料金| 一般:前売3,000円 当日3,500円 U-25:前売2,000円 当日2,500円 高校生以下:前売・当日1,000円 主催|akakilike 提携|THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都) 助成|公益財団法人セゾン文化財団 協力|認定特定非営利法人京都DARC-ダルク-
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Mother Complex 5(-2)
「あーそぉなんですねー」
棒読みのように織姫はオーナーをみることなく、未だ目覚めない男を今度は撫でながらそう言って微笑んでいる。
「……貴女のライバルなのかしらぁ?ルキアは」
「いいえー、違いますよぉ?」
「あらそうなのぉ?」
「はい。だって、ルキアは彼のお母さんですもの 」
…………はぁ?
その言葉はさすがに全員度肝を抜かれた。親ですって?嘘でしょ?やばいやばいやばい、それはやばい。だってこの倒れてる爽やかなイケメンのスマホの発信履歴、ルキアしかないのに!それは言い過ぎと言ってもでも90%は確かにルキアだった。そんな嘘でしょ?真性のマザコン野郎ってこと?
「ルキアはだめって言うなら、あたしを呼んでくれて正解です。ありがとうございます。さ、黒崎君起きて!黒崎君」
さっきのやーいとペチペチはなんだったの?とツッコミたいぐらい、織姫は今度はしっかりした声で倒れた男を呼んで揺すりだした。揺する織姫の目元が少しキツさを持ったことに何だか苦しくなってくる。
この子、この男が好きなんだろうな。でもマザコンてのがネックなんだろう男はほとんどマザコンとはいうけれどちょっとあの履歴はひくもんがある。あれはヤバい。真性マザコンなんて会ったことないけどこの男はそうなんだろう。好きな男が浮気者もやだしロリコンもやだけど、マザコンはある意味1番やっかいだ。
「……ルキア?」
その時男がムクッと起き上がってまたその名前を呟いた。さすがに織姫が可愛そうな気がしたのはあたしだけじゃないようで「ルキアはいねぇよ」と香燐が男をポカッと殴った。
「黒崎君、目覚めた?わかる?ここ」
「……なんで井上がいんの?」
「黒崎君が倒れてるから来てくれって」
「だからなんで井上?……ヴ、」
「黒崎君!?」
口許を押さえると黒崎と呼ばれる男はトイレに駆け込んだ。聞くに耐えない嗚咽に皆ではぁ、と息を吐く。
「彼女じゃぁないわね、この子」
ぼそっとオーナーがあたしに囁く。
「あの男、織姫ちゃんみて嫌そうな顔してたわ」
「よくみてますね」
「あとあの男、結構いい男ねぇ。リルカ惜しいことしたわ。持ち帰っちゃえばよかったのに」
「何いってんのよ!いらないわよマザコンなんか!」
ヒソヒソ話してたのに最後はつい怒鳴ってしまい、織姫が此方を見たせいで目があってしまう。無理矢理エヘヘと笑って見せた。
「織姫ちゃん、コーヒーか紅茶でも飲む?なんかまだトイレから出てこなそうだし」
「……はい、ありがとうございます」
「ウチ達、片付けとか始めてもいい?」
「ええ、すみませんご迷惑かけちゃって」
「いや、織姫ちゃんのせいじゃねーし……逆に来させてごめんね?」
「いえ、私を呼んでくれてなんか…………嬉しいです」
ニコッと笑顔を見せられてなんだかなぁ、とやるせなくなる。発信履歴にはこの女の名前はなかった気がする。そうするとルキアは母親としてもケイコが本命か?でもケイコだって名前すらみつけられなかったし。この女とケイコと黒崎にはどっちが上なのかしら。
織姫という女には申し訳ないなと思いながら、奥の席に通して紅茶をだしてあたし達は店の片付けをいそいそとし始めた。いつまでもトイレから出てこない黒崎が少し心配になる。
「また寝てんじゃないのぉ?」
「水月みてきてよ」
「えー?俺貰いゲロしちゃうから無理」
「声だけかけて起こしてよ」
「おまえが行けよー」
「ウチら女の子だからぁ男便所なんかはいれませぇーん」
「だーよねー」
「そんなときだけ仲良くなんじゃねぇよ!」
「うっせーな早く見てこいよ!」
ぎゃあぎゃあいつものように言い合いしていれば、奥から井上が「あたしが行きますね」とトイレに向かおうとしたその時
「すみません」
店の扉が開いて本当は頭がめるへんチックなあたしは、妖精かぬいぐるみが真夜中ウチの店に現れたと本気で思った。
「電話頂いた黒崎です、一護迎えに…って、井上?!」
「朽木先生!!どうして?」
「店の方から連絡がきて一護が酒に呑まれて動けぬと…井上は大丈夫なのか?」
真っ白なコートを着て、ファーの手袋をして現れた妖精もといぬいぐるみもとい先生と呼ばれる女はどうやら先生らしい。というか、誰?いや電話って、それってー
「あたしが電話したのよ」
優雅に腕組みしながらオーナーははい、と白い小さい女に黒崎のスマホを手渡した。ペコリと頭を下げてから女は「それで一護は?」とキョロキョロと店内を見渡した。
「あっち。もうかれこれ一時間くらいでてこないの。あたし達帰れやしない」
「申し訳ない、今すぐ連れ出します」
そう言うと小さい女はタタタとトイレに向かい、思い切りバーンと扉を叩いて「一護!」と怒鳴った。ドスの効いた低い声に水月が「ひぃ!」と小さく悲鳴をあげた。
「開けろ!寝ておるのか!一護!」
ドンドンとお構い無く扉を壊す勢いで小さな身体でトイレを叩く妖精もとい先生はかなり外見に削ぐわない声だしパワフルだ。その時カチャリと鍵が開く音と共に黒崎がぬっと出てきた。
「……ルキア、なんでここに……」
その顔はやばい、と思わず指を唇にあててしまう。なにその潤んだ怒った泣きそうな顔!てか目!ちっこい女を見下ろすその目が愛しくて仕方ないみたいにキラッキラしてるんだけど。やだやっぱりすっごいかっこいいんですけど?てかちょっと待て待て待って。今なんつった?なんて呼んだ?
織姫に先生と呼ばれて
黒崎の発信履歴を占める
黒崎のお母さんという
「ルキア」がこの人なの???
「ばかものぉ!酒に呑まれて迷惑かけるなんて貴様10年早いわ!」
思い切りジャンプをしてパコーンといい音を経てて黒崎の頭をルキアと呼ばれる女は勢いよく叩いた。でもあんなにぐらんぐらんに酔っぱらっていた筈の黒崎は「ウッ」と声をあげたが倒れない。倒れないどころか両手でルキアを抱き締めてるみたいに腰を押さえた。
「……ゴメン、」
「もう馬鹿みたく飲むんじゃない!皆様に多大な迷惑をかけたのだぞ?」
「うん………」
「わかればよい。さ、帰るぞ。まだ気持ち悪いか?」
「うん…なぁルキアどうやってここ来たの」
「は?タクシーに決まっておるだろ?ほら、外で待たせてるから早くしろ」
「夜中にタクシー乗るのやめろって言ったの忘れたのかよ」
「貴様迎えにくるのに今日は仕方ないであろう!」
ボカっとルキアはまた黒崎を殴った。ひゅう、と水月が唇を尖らせて笑っている。
「井上!おまえも送るから一緒に帰ろう」
「あたしは車で来たから大丈夫です」
「井上は飲んでないのか?」
「飲んでませんよぉ」
なんだろう、この関係。
お支払は?とルキアがオーナーに声をかけて、オーナーがもう頂いてるのと返事をしている間、あたしは黒崎を見ていた。
甘えているようでもあり、でも、とても大事なものを護るようにルキアの腰を抱いたままの黒崎の顔はさっきほど酒に呑まれてだらしない顔ではもうなかった。ルキアは織姫にとても自然に接しているが、織姫の顔は少し固く感じる。黒崎は迎えに来てくれた織姫に「悪かったな井上」とさらりと声をかけただけで、名字呼びなんだなとどうでもいいことを思った。
慌ただしく3人が店から出ていって、残されたあたし達は何だかとても疲れた。
「ありゃマザコンでも仕方ないな」
「意味わかんないんだけど。お母さんて何?どうみても親って年齢じゃないじゃん?」
「あのおりひめちゃんの希望とか?お母さんであって欲しいとかさぁ」
「や、それ意味わかんない」
「とにかくルキアが好きなのねあの黒崎は。それはよーくわかったわよ。あのルキアを見るあの子の目がとてもセクシーだったわぁ」
「オーナー、キモいって。それよりウチ、悪いことしたわ。おりひめ呼ぶんじゃなかった…」
「げ、香燐が反省してる。こっわ」
「うるせーな!ウチは片想い女傷つけるような悪趣味はねーんだよ!」
確かにね
なんかなんとも言えない疲れた不思議な夜だったなとあたしもふーっと息を吐いた。きっと織姫は黒崎が好きなんだろうし黒崎はルキアが好きなんだろう。じゃあルキアは?お母さんというのは嘘だにしても年上ではあるのかな。小さいけれど。扱いもなんか雑だった気がする。でも黒崎に甘えられても腰に手を回されても当たり前みたいに全然嫌がってはなかった。まぁあたしなんかが知らない男女の関係はいくらでもあるでしょうよ。別に関係ないしー。
あ、でもそういえば
「ケイコはどんな女なんだろ?」
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“406 :名無しさん@おーぷん :2015/06/23(火)11:41:54 ID:oby 1 私はいわゆる放置子だった。 お父さんは気が付いたらいなくなってて、お母さんとふたりで暮らしていた。 お母さんはだいたいいつもお酒臭くて、ときどき男の人を連れて帰ってきた。 男の人が来ているときは、雨でも夜中でも外に出されてつらいけど、その後は、しばらくお母さんの機嫌が良くなるから助かってた。 小学三年生の冬、お母さんに彼氏ができた。 今までの男の人と違って、家に何回も出入りして、いる時間も長かった。 外に出される時間が多くなって、とても困った。 子供がいていい場所って案外ないんだよ。 特に夜中だと、すぐに大人に声をかけられて 「おうちは?おとなの人は一緒じゃないの?」 って聞かれる。最悪保護されて家に連絡される。 そうするとお母さんがとっても怒って三日くらい怖い。 結局、公園のすべりだいの中が夜中の居場所になった。 風がよけれて、人目につかなくて、トイレもある。 家を出されるときにちゃんと毛布と手袋を持っていくのがコツ。 できたら、なにかお菓子やパンをもらって出ていく。 ちょっとづつかじって食べると時間がつぶれて楽。 407 :名無しさん@おーぷん :2015/06/23(火)11:42:27 ID:oby 2 そうやってやってたんだけど、ある日いろいろ失敗した。 まず、その日は学校の帰りに雨が降って、手袋と靴が湿ってた。 そして、家を出されるときにお母さんを怒らせた。お菓子もなし。 その日は家に食べていいものがなかったから、おなかがすごくすいていた。 いつもみたいにすべりだいの中にいたんだけど 靴が湿っててどんどん冷えるし、手袋も同じだし、おなかすいたし ほんと今日はつらいなぁってぼーっとしてたら なんかめっちゃテンション高い歌声が聞こえてきた。 椎名林檎の曲を熱唱しながらやってきたのは、超派手なお姉ちゃんだった。 原色と黒の、ラメ入りでファーつきの服、ギャルメイク。 コンビニ袋を持ってふらふらっと歩いてきて、近くのベンチにあぐらかいて座った。 そして、コンビニ袋からおでん出して食べはじめた。 それがすごくあったかくておいしそうで、思わず滑り台の中から出て行っちゃったのね。 もちろんお姉ちゃんと目があって 「あ、ヤバい」 って思ったけどお姉ちゃんは怖い人じゃなかった。 「あんた、お腹すいてんの?」 って聞かれてうなずいたら、ふーん、と、ほー、の混ざったみたいな声だして 「ちょっと待ってな。あ、そのおでん食うなよマジで��� って言い残して、食べかけおでん置いて、またふらふらっと公演を出て行った。 408 :名無しさん@おーぷん :2015/06/23(火)11:43:59 ID:oby 3 戻ってきたお姉ちゃんは、両手にコンビニ袋を持っていた。 それで、おつゆたっぷりの、てんこ盛りのおでんをくれた。 かぶりつこうとした私をちょっと止めて 「まずちょっとおつゆ飲みな。いきなり具から食ったらゲロってもったいないよ」 と教えてくれた。 お姉ちゃんと並んでおでんを食べた。 お姉ちゃんは 「あんた、親に家追い出されたんでしょ。いつまで入れてもらえないの?」 ってずばっと言ってきたのでびっくりした。 大人はみんな「おうちは?おかあさんは?」って聞いてくるのに。 お母さんと彼氏が寝ちゃったらこっそり帰れるって言ったら 「じゃあまだかかるじゃん、これかぶってな。あげる」 ってコンビニ袋からニットキャップ出してかぶせてくれた。 お姉ちゃんは、お酒と香水の匂いがして、ちょっとお母さんが優しいときみたいだった 409 :名無しさん@おーぷん :2015/06/23(火)11:44:24 ID:oby 4 そして、コンビニ袋からお酒を出して、飲みながらいろいろ教えてくれた。 頭と首をあったかくするのが大事だから、タオルでいいからかぶれ。巻け。 自販機の下には小銭が落ちてるから、棒でガサガサして集める。 小銭集めたら、無駄遣いせずに隠して貯めて、こういう困った時に使う。 隠し場所はいくつか作って、分けて貯める。 おっさんに声をかけられたら逃げろ。ヤバい。 お金くれるっていうおっさんは一番ヤバい。絶対に受け取るな。逃げろ。 お金がどんなに欲しいときでもダメ。割が合わないくらい嫌なことをされる。 ママの彼氏にも気を付けろ。あんたとふたりきりになりたがるやつはヤバい。 「あんたのママは、ママやるのに向いてないのにママになっちゃった。 だからいっぱいいっぱいで、よそのママみたいにはできないわけ。 あんたがママを好きなのはしょうがないけどさ、でもさ、なんも返ってこないよ。 なるべく早く大人になって家を出な。自分のこと全部自分で決めるの、ちょー楽しいよ」 最後にお姉ちゃんはそう言って、コンビニ袋に残ってたお菓子を丸ごとくれて帰っていった。 410 :名無しさん@おーぷん :2015/06/23(火)11:44:47 ID:oby 5 ヘンテコなお姉ちゃんの存在も、教えてもらったことも お母さんからは何も返ってこないって言い切られたことも 家を出たら楽しいらしいというのも、なにもかも衝撃だった。 お姉ちゃんのお言葉どうり、お母さんからは何も返ってこなかった。 今は家を出て、自分のことを全部自分で決めている。 お姉ちゃんの言ったとうり、ちょー楽しい。” - http://hagex.hatenadiary.jp/entry/2015/06/24/023309 (via to39)
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