#事件・衝撃
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yutakayagai · 1 month ago
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私立K高校にまつわる怪談話を、そう言えば親父から聞いたなと、貢は思い出した。理事長室の本棚にある「我が学園の歴史 ◯◯周年記念号」と節目ごとにまとめられ、今でもOBであれば購入が可能とされている記念誌を眺めながら、彼は例の事件について書かれた記載に目が留まった。その記念誌には一行ぐらいしか書かれておらず、
「まァ、都合の悪いことは書かないだろうな…」
と貢は思ったが、たまたまその隣に操が書いた日記があった。操は、その日にあった出来事をまめに記録する性格だった。「ケセラセラ」に生きてきた貢とは違っていた。
「へぇ〜、こんなの付けてたンだ」
と彼はそう思いながら、「一九七八年」とテプラで貼られたその日記の頁を開いた。事件が起きる前、何度か操は他の教師からその生徒について話を聞いている様だった。
“六月十日
校長の杉山先生から、「堀川啓介」という男子生徒がよからぬいじめを受けているとの話を聞いた。「よからぬ」とは、流石に全くの「ノンケ」である杉山先生にとってはケツの谷間を両手で覆いたくなる様なものらしい。オレにとっては逆に「おっ広げ」になりたくなるが…。
啓介君は、両親が教育熱心なのか必ず国立T大に合格させたいという思いが強く、比較的、国公立大学への進学率が良いウチに入学「させられた」様だが、オレにしてみれば馬鹿馬鹿しい。人生八十年と言われるご時世に、大学だけでその先の人生なンて決まるとは限らないと思う。
しかし、その啓介君、ウチに来たことで「ホモ」の洗礼を受けただけでなく、凌辱されることに快感を得てしまった様だと、杉山先生。ある夕方、たまたま浴室を見回った時に彼がブリーフ一丁で脱衣場の鏡の前に立っていたが、背中にあちこち鞭打たれた様な跡があり、思わず声をかけたそうだが、彼曰く、
「校長先生、父さんや母さんには黙ってて! オレ、縄で絞められるのが好きなンだ…。快感なの! これでイッちゃうの! 勉強勉強って、オレ、おかしくなっちゃうよ!」
彼はそう訴えながら杉山先生に抱きつき、号泣したらしい。
嗚呼、そんなに追い詰められるのなら、いっそのこと、新宿二丁目や上野の入谷などで男娼をしていた方が幸福なンじゃないか? オレだったら、啓介君を優しくしてあげたい”
“七月一日
たまたま、オレが寮の当直をすることになった。まァ、久しぶりに生徒らとアハハオホホとやってもイイだろう。
その二日目、ちょうど昨夜だが人気がない筈の浴室に誰かがいたのでそっとサッシを開けてみると、其処には全裸の啓介君がいた。やはり背中や胸には鞭打たれた跡があり、痛々しかった。しかも、その日は首筋に「キスマーク」もあり、余程凌辱されたのだなと思った。彼はブリーフを穿くと軟膏を手の届くところに塗り、時折首筋にできたキスマークに触れた。彼は微笑を浮かべ、
「…もっと欲しいよ」
と呟いた。まるで、情事の後に独り残された娼婦の様だった。オレは彼を好いてしまった。そんなオレに彼は気付いていたのか、サッシの方を振り向いた。
「だ、誰ッ!?」
オレは仕方なく脱衣場の中に入った。理事長だと判ると、彼は顔を赤らめながら慌ててTシャツを着た。彼は言った。
「何故、理事長先生が!?」
恐らく、始業式や終業式の時にオレは必ず挨拶をするから顔を憶えていたのだろう。まさか、理事長でさえ寮の当直をするのかと、彼は疑ったに違いない。オレは、
「大丈夫、今週だけ当直に入っただけだから。杉山校長からは、君のことは聞いているよ。縄に絞められるのが快感なンだろ?」
と聞いた。彼は不安気な表情を見せてはいたが、頷いた。
「…快感でたまらないンです」
オレは、どうかしていたのかもしれない。何故かそのまま彼を抱きしめたのだ。優しくしてあげなければならない気がしたのだ。
その夜、当直室でオレは啓介君を愛した。鞭打たれた跡に皆キスをし、そのうちに彼も涙を流しながら、
「嗚呼、愛されてる…」
と言葉を漏らした。オレは、
「凌辱だけが快感を得る手立てではないよ。君は優しく愛されたいンだ」
と唇を奪った。
次第に、彼はオレを強く求める様になり、オルガズムに達した。オレの内腿の間に下半身を挟め、愛液が二人の下腹部に跳び散った。
「…啓介君、君が好きだ」
気分は、アダムとエバの様な感覚だった。教育者とその教え子という関係を逸脱し、オレは一人の男子として彼を愛してしまったのだ。もはや後戻りはできない。このまま「世間体」と言う名の境界を越え、何処かへ逃亡しようかとも思った。彼は、
「理事長先生…」
とオレの頬に触れ、そっとキスをした。
情事は、夜明けまで続いた”
“七月二一日
この日は終業式だった。ほぼ全員の生徒が帰省していく中、啓介君だけが寮にとどまっていた。彼は怯えていた。担任の山本先生が彼の両親に事情を離したが、特に母親は猛反対していたと、電話の後に話していたっけ。
「理事長、どうしますか?」
と杉山校長が困り果てていたが、啓介君の家の事情を何も知らなかったオレは、
「じゃ、オレが一緒に送りに行くよ」
と安易な判断をした。
啓介君の家は東京のS区にあった。最寄りには私鉄O線の駅名にもなったS学園があり、所謂「高級住宅街」だった。オレは馴れない道を自ら運転しながら彼を送り届けた。本来なら理事長であるオレは動くべきではなかったのだろうが、一度彼とは肉体的に「契り」を結んでしまったから、何故か責任を感じていた。
彼は助手席に座っていたが、ずっとうつむいていた。信号待ちの合間、時折彼の手を握ってあげた。
「大丈夫、怖くないよ」
彼の家には、母親が待っていた。一見、感じのよい雰囲気ではあった。オレは自分の名前を名乗ると母親は、
「あらら、理事長先生がこんな遠くまで!? 大変ご迷惑をおかけしました」
と深々を頭を垂れた。彼はそのまま無言で家の中に入って行ったが、その間ずっとオレの姿を目で追っていた。それでも、
『これでよかったのだ』
と自分自身に言い聞かせるしかなかった”
“八月一日
杉山校長から、啓介君から電話があったと話があった。オレは書類整理をしていたが、どういう経緯かは不明だが例の鞭打たれた跡について母親が気付き、その問い合わせがあったらしい。半ばヒステリックな声だったと、彼は言っていた。オレは心配になり、
「ちょっと行って来る!」
と自分のセドリックに乗った。
夕方近くに到着したが、出迎えた母親は泣き腫らした様子だった。開口一番、
「理事長先生! どういうことですか!?」
と訴え、隣に座っていた啓介君の着ていたポロシャツをたくし上げた。彼は泣きじゃくっていた。
「う、うちの啓介、いじめに遭ってるンですか!?」
と彼女は聞いた。オレは返す言葉がなく、ただ黙っていた。
その後、母親の狂気じみた声が居間に響きわたった。オレも流石に耐えかねたが、
「母さん! もう止めてよ!」
と啓介君が突然立ち上がり、悲鳴の様な声で制止した。彼は言った。
「オレはもう嫌なンだ! ずっと『イイ学校』『イイ会社』って言われ続けながら母さんには黙っていたけど…。ただ国立T大学に入ったら何やるの!? 僕ァ、父さんの様な平凡な人生は送りたくない。ただ結婚して家庭を持って…全然夢がないじゃないか! 僕はそんな人生に価値はないと思う。今のK高校に来て、僕は気付かなかった人生を見つけたンだ…。母さん、僕は男が好きです! あのアザは僕が好きな先輩と『セッ◯ス』して出来たものです!」
これまで自己主張もせずにただ両親の言われるがままに行きてきたのだろう。オレは彼の方を見入っていた。母親は、恐らく我が息子のこの様な言動に遭ったことがないのだろう、ますます錯乱した様だった。啓介君はオレの手を持ち、
「理事長先生! 僕、寮に『帰ります』! こんな家にいたら、僕、自殺しそう!」
と訴えた。オレは彼の放った「自殺」という言葉に衝��を受けた。
「啓介君! 生んで育ててくださったお母様の前で『自殺』という言葉はないだろう! 先生も怒るぞ!」
「否、僕は本当のことを言っているンだ! もうイヤだ…」
「…」
二人の嗚咽が居間に響き渡った。オレは、この家自体を憎んだ。一体、何がそうさせたのだろう? 性の歓びを見出し、本来の自分自身を見出した啓介君、一方で一流の大学や企業に進めば苦労しない人生が保証されるという世間の「呪縛」に囚われそれを良かれと我が子に訴えてきた母親…どちらとも悪くはない。オレは言った。
「…お母様、これまで啓介君をここまで育て上げるのに色々なご苦労をされたかとお察しします。確かに、今は一流の大学に進めば一流の企業に入れ、そのまま一生涯安泰と「年功序列」の思想が根付いています。未だ日本は成長をしていくかと思いますが、いつまでもその状況が続くとは限りません。私どもは可能な限り、その様な時代の変化に対応できる将来の人材を育成すべく教育しております。
しかし、啓介君を含め、この十六、十八歳という年齢は思春期ということもあり、自我が芽生え始める時期でもあります。彼の様に性を通じて本当の自分自身に気付くお子様も少なくありません。きっと、これまでの教育方針に対し自我の芽生えによって啓介君も葛藤をされてきたのでは…?
今回、身体に出来たアザについては他の教職員からは聞いていたものの、ご連絡しなかったことについては申し訳ありません」
これが、オレができる最大限の謝罪だった。母親は未だ冷静になれない様だった。啓介君も大粒の涙を溜めていた。オレは、今日は彼を寮に連れて行かないことにした。オレは言った。
「もし何かありましたら、私どもの方までご連絡ください。夜間でも寮に当直がおりますので、お電話いただければ対応いたします」
帰り道の車中にて、オレはこれまでにない疲労感を感じた。この夜は流石に爆睡だった”
“八月三日
杉山先生から、寮の当直をしていた山本先生から啓介君より連絡があったと話あり。やはり寮に戻りたいと訴えていたらしい。あれから両親とは話ができたのか、気掛かりで仕方がな��った。
理事長室の隅に置かれた時計が秒針を刻む音に半ば苛立ちながら、オレは情人(アマン)が来るのを待ちわびるかの様な心情に駆られた。一度は肉体同士の接触があったが、それだけでオレは彼と一心になっていた感覚でいた。もし教育者と一生徒という関係でもなければ、あの場で彼を連れて帰っていた。母親を弁護することもなかったろう。
午後二時になり、啓介君が帰って来た。オレは直接来たのかと聞くた。彼は言った。
「…先生、会いたかった」
すると彼はオレの背中に両腕を伸ばし、抱いてきた。途端にオレの胸の中で涙を流し、やがて嗚咽も聞こえてきた。
「大丈夫、泣く��はおよしよ」
とりあえずオレは啓介君を寮に連れて行き、当直をしている山本先生に事情を話した。まずは様子を見て欲しい、と。また、一昨日彼の家に行った時のことも話した。山本先生は、
「じ、自殺!?」
と驚いていたが、今の精��状態なら大丈夫だろうと伝えた。”
“八月四日
一晩過ごしたが、山本先生からは何の連絡もなかった。オレは大丈夫だったのだろうと安堵した。
午前九時過ぎ、理事長室に啓介君がやって来た。彼はオレを抱きしめてきた。すっかり好いてしまっている様だった。オレは彼にキスをした。舌を彼の唇の隙間に忍ばせ、込み上げてくる唾液を呑み合った。彼はそれが「快」と感じたのかスラックスのベルトを外し始めた。オレは声をかけた。
「此処ではまずい」
オレは雑木林の中にある「別荘」に連れて行った。しばらく寝泊まりしていなかったからか、室内はジメジメしていた。そんな中でオレは彼のワイシャツのボタンを外した。ブリーフだけになった彼を目前に、オレもワイシャツを脱いた。ブリーフだけになると早くもチ◯ポの先端が濡れていた。こんな性衝動は初めてだった。彼をこれでもかと言うくらいにキスをし、乳房や股間を愛撫した。自殺なンて馬鹿なことは考えるなと、繰り返し心の中で叫びながら…。
気付くと二人は真っ裸になっていた。白いブリーフがベッド元に重なっている。これは身も心もさらけ出していることを意味していた。オレは彼と一体になった。
「あッ、あァ、あはァァァん…」
何度も乳房を鷲掴みにし、吸い続けた。その度に彼は歓喜の声を上げ、乱れに乱れた。ほのかにサーモンピンクへと全身が火照り、彼はオレの唇を求めた。
「…け、啓介」
いつしかオレは敬称を付けずに呼んでいた。ただ十六歳の彼をオレは愛した。全身に無数の汗が滴り、シーツが濡れた。
啓介君は、用を出すだけしか知らなかった穴をもって女の様に快感を得ることを知ってしまった。いつしか彼は激しく腰を揺さぶり、オレの身体にしがみついた。
「あ、愛してる…!」
耳元で彼はそう囁き、オルガズムに達した。オレも彼の体内に愛液を噴射させ、
「啓介!」
と激しいキスをした。
情事の後、ベッドで抱き合いながらオレは言った。
「もう『自殺』という言葉は使わないで」
すると、
「…死にたくない。こうやって愛してくれてるから」
と彼はオレにキスをした。
これで総てが終わったと思った。啓介君が愛されることで新たな人生の方向性を見出し、進んでくれるとオレは信じた。”
貢は、父・操もまた一人の生徒を愛してしまったのかと思った。オレは生徒には手を出したことがないし、そんな度胸もなければやってはいけないと、頁を進めた。しかし、日記はしばらく何も書かれておらず、急に「九月一日」まで飛んでいた。恐らく、その間に啓介が自殺をしたのだろう。
“九月一日
啓介君が雑木林の中で首吊り自殺を図り、憔悴する暇もなく両親が教育委員会に訴えると騒いだ。父親は、杉山校長に訴えた。
「国立T大学への進学率がイイと聞いて入学させたら『ホモ』にさせられた挙げ句、自殺まで追い込んで...。この悪党! 人殺し!」
父親は国家公務員だった様だ。彼は他の保護者から、お宅のお子さんは大丈夫か、「ホモ」にさせられてないかと根掘り葉掘り聴取し、何人かの生徒からその気がある様だという話を聞きつけるや、
「理事長を出せ!」
と罵った。杉山校長は流石にビビッてしまい、
「理事長! 何とかしてください!」
とすがりついた。殴り込みに来た父親に対し、オレは土下座もした。罵声を浴びさせられた挙げ句、胸ぐらもつかまれた。正直、辛かった。啓介君を愛していたのに、自ら生命を絶ってしまったのだから…。裏切りの何物でもない。
オレは父親が帰った後、雑木林の中で慟哭した。啓介君が首を吊った杉の根元にひざまずき、喉がやぶれてしまいそうなほど声を上げながら泣いた。”
この部分を読みながら、貢は高校二年だった頃を思い出した。そう言えば、両目を泣き腫らした様子で操が家に帰って来たのだ。母の茉莉子がどうしたのかと心配したが、彼は、
「…すまないが、独りにさせてくれ」
と言って部屋に籠もってしまったのである。ちょうど父の書斎の隣に貢の部屋があったのだが、壁越しに号泣する声が聞こえたのだ。しかし、何故泣いているのかを聞くことはできなかった。嗚呼、きっと啓介君のことだったのだろうと、彼は思った。
もし岩﨑の言う通りにその啓介君の声が聞こえたのだとしたら、オレに何ができるだろうと貢が考えた。
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hkakktakka · 2 days ago
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以前知り合ったJR乗務員から聞いた話を思い出しました。一度書いたかもしれない。 信越本線の直江津→長野方面を、タンク車を連ねた貨物列車の機関士として乗務。冬のがいかに過酷かを話してくれた。
午後、出発時間が迫るころに日本海の向こうで雷光が見えるとまず「覚悟」を決める。
というのも、それは強い雪雲が近づいている現れだから。この先長野へ向かって登っていく途中、日本最大級の豪雪地帯を通る。列車が差し掛かるころには大雪になるのがわかるから、その覚悟だ。 蒸気機関車時代と違って電気機関車は一人乗務。一人ぼっちで立ち向かう。
タンク車には石油が満載。それ���たくさんつなげているが、この「積み荷が液体」というのはそれだけで相当難儀なものらしい。というのも、タンクの中で前後方向に激しく揺れるため、引いている貨車すべての動揺が機関車を直撃するからだ。 前進しようとするとがん!と後ろに引かれ、
減速するとドカン!と押し出される。この状態で峠越えをするのは並みの運転ではない。 降り出した雪は山が近づくにつれ激しくなる。せわしなく動くワイパーもじきに役に立たなくなる。寒冷地の人なら知っている通り、溶けた水分がワイパーゴムについて凍り、雪を拭わなくなるからだ。
そうなると身を乗り出して素手で氷を掻き落とす。これを繰り替えす。気が付けば日はとうに沈んで、視界に入るのは前からごうごうと吹き付ける雪だけの世界になっている。 そんな中を、海岸近くの直江津から700mも登っていくのだ。 新井を過ぎたあたりから坂がだんだんきつくなってくる。
線路は雪に覆われていて、窓から顔を出して下を見ると、機関車の跳ね飛ばす雪がまるで波しぶきのように見える。「船みたいだ」とか思っていると空転!急な減速でタンク車からドカン!砂を撒いたり、微妙なハンドル操作で加減速をしつつ進行するが、雪はどんどん深くなり抵抗が増す。
こうなってくると指定された速度などまったく届かず、ただただ止まらないよう祈りながら、限られた視界で前方を覗きつつ進む。 関山から先はもう雪壁しか見えない。前方からは吹雪。見えるものが限られてくると空間識が怪しくなってくる。運転室の後方ではモーターが轟音を上げている。
不安になって振り返ると、機器室がほんのり赤い。発熱がひどい。関山・妙高高原間は日本最大の豪雪地帯だ。日本最強のロータリー除雪車もここに配備されたくらい。 そこを、孤独な機関士が十数両の石油満載のタンク車を牽いて登っていく。 「ほんとにね、ああいうときは泣きたくなります。」
ここで加減速操作を誤ると、一気に空転して停止してしまう。そうなると終わり。再起動できる可能性は低い。 ここで行き倒れたら信越本線は当面運転できなくなる。それだけは絶対に避けなければならない。 だから全身の神経を機関車の動輪とタンク車からの動揺に集中させてハンドルを操作する。
こんな過酷な条件の中、孤独な機関士は格闘する。 一般人には想像もできない仕事の現場だ。 そしてどうにか妙高高原駅までたどり着けば、やっと一息つくことができる。過熱した機器を冷まし、ほとんど雪で覆われた機関車の前面窓やワイパーをどうにかし、そしてやっと持���したお茶を口にする。
この先は、雪は減るし基本的には下りなので今までほどの緊張感はない。 しかし下りでのタンク車からの動揺は危険だ。各タンク内の揺れはまちまちだから、両数が同じでも衝撃は毎回違う。下手をすると減速直前に波長の揃った衝撃を食らうかも知れない。 だから長野駅までは本当に気が抜けない。
ぼくら鉄道ファンはただただ線路際で喜んでいるだけだけど、状況によっては乗ってるほうはそれどころじゃないよってことですね。 ちなみに彼はその後飯山線を経て新幹線運転士になりました。
X / 電電臨電 @erikichijo
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quotejungle · 15 days ago
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自分の仕事について、厳選した写真とクールなBGMを添えて、心を込めて投稿したのですが、数件の静かな閲覧数しか得られませんでした。「いいね!」は1件だけ、ほとんど覚えていない人からでした。そして…その後は…沈黙。 その時、私は衝撃を受けた。誰も気にしない。かつて大切な瞬間を共に過ごした親友でさえも。悲しい。 でも、それが人々の残酷さのせいではないことは分かっています。ただ大人になるってこと。住宅ローン、泣き叫ぶ赤ちゃん、燃え尽きた夢、そして自分自身の不安。そんな中で、私のささやかな「人生の近況報告」は、彼らの混沌とした状況の中で、ただの雑音に過ぎないのです。 私はもう彼らの人生の一部ではない。そして、私にできることは何もない。 でも、いいニュースがある。誰も気にしないから、私はついに自由になった。やりたいことを何でもできるし、失敗も、やり直すのも自由だ。 振り返ってみると、私がやってきたことの多くは、自分のためでさえありませんでした。人々に感銘を与え、自分が重要だと感じてもらうためでした。でも今は?誰も私の調子はどうか、最近何を成し遂げたかなど尋ねません。それが解放感です。
誰もあなたのことを気にかけてくれない。悲しいけれど、解放感がある | Yuan VK | The Pub | 2025年5月 | Medium
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kennak · 17 hours ago
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■"Childs play"とは ダークウェブ上に存在した巨大児童ポルノサイト"Childs Play"が、11ヶ月間に渡ってオーストラリア警察(Task Force Argos)によって運営されていた、という事実がノルウェーのタブロイド紙"Verdens Gang"(以下VG)によって公表されたのは記憶に新しいと思います(記事)。 警察機関が児童ポルノサイトをおとり捜査の名目でハッキングした上で運営を継続させるケースは、例えば2015年にもFBIが児童ポルノサイト"Playpen"を2週間に渡って運営していた等前例があるのですが、今回は運営が11ヶ月間という長期��渡っていたこと、さらにサイトの運営者なき後も警察自らが運営者を装いサイトの維持に努めていたこと、さらにそのために児童ポルノの投稿さえしていたこと、等の事実から火種を撒く要素を大いに含んでいると思われます。 ところで、そもそも今回の事件で注目されるに至った"Childs Play"とはどのようなサイトだったのでしょうか。ここでは、"Childs Play"とその周辺についての基礎情報をお話していきます。 "Childs Play"は2016年4月15日、いわゆるTor経由でしかアクセスできないダークウェブ上にオープンしました。運営者は今回の一件で逮捕された二人のうちの一人であるWarHead、そしてDeadpoolの二人。しかしDeadpoolは一ヶ月足らずで運営者の立場を退き、代わりにモデレーターとしてDeadPirate,、BugMeNot666、そしてLovePantiesの三人が加わります。 "Childs Play"は、カテゴリー別にフォーラムが分けられており、まず"Girl"、"Boy"という二大セクションがあり、その中にそれぞれ"Preteen"、"Jailbait"、"Baby&toddler"といった年齢別から、"Studio"、"Family"、"Webcam"、"Fetish"、"Animated"といったジャンル別のサブセクションに分けられていました。 "Childs play"は、他の多くの児童ポルノフォーラムサイトと同様に、メンバー登録さえすれば誰でも自由に投稿&閲覧ができるフォーラム制のサイトでした。ただし、サイトに多く貢献したユーザーはMVPメンバーになる資格が与えられ、彼らは特権的に専用のVIPセクションで貴重なマテリアルを交換し合うことができました。さらに、そのVIPセクションの上位に、The Private Zoneと呼ばれる、児童ポルノの制作者同士がフレッシュなマテリアルを交換し合うことができる領域が存在しました。 また、"Childs play"は、やはり他の多くの児童ポルノフォーラムサイトと同様に、いわゆるhurtcoreコンテンツの投稿を禁止していました。hurtcoreとは、一言でいえばレイプ等の被写体に対する過度に暴力的な行為を含む表現のことです。このことは、「 "just love, don't hurt" paradigm」というペドフィル間で共有されている規範が関わってくるのですが、この辺りのことは以前のnoteでお伝えしたので(記事)、ここでは繰り返しません。 次に、"Childs play"の基本姿勢というかコンセプトを確認しておきます。"Childs play"の運営者のWarHeadは、サイト設立にあたって、以下のステートメントをサイト上に書き込んでいます。 With the security scares brought about recently at Ma■■■ Kin■■om(伏字筆者), and the general lack of good forums anymore, I decided to bring Childs Play to the community. The goal of Childs Play was to provide a simple free access forum to the community, while simultaneously allowing a safe and secure place to talk and just be ourselves. With that said, please remember that this was an open board in most places. Anything you say can be seen by anyone else who makes an account. This was not limited to fellow pedos but will undoubtedly include LEA and social justice hackers.(以下略) 要するに、ここではセキュリティ意識の高い児童ポルノサイトを作ることが"Child play"の設立動機として語られていて、現状の界隈のセキュリティ意識の低さを象徴する存在として、"Ma■■■ Kin■■om"(以下MK)という児童ポルノフォーラムが槍玉に挙げられている。つまり、"Child play"の設立には"MK"という先行する児童ポルノフォーラムの存在と時勢が密接に関わってくる。なので、以下で"MK"と当時の界隈の状況を簡単に確認しておきましょう。 ■"MK" VS "Childs play" "MK"は2015年6月27日にダークウェブ上にオープンした児童ポルノフォーラムサイトです。サイトは現在に至るまで継続しており、ユーザー登録数は現在約95万人。ダークウェブ上、いや恐らくインターネット上に存在する最も巨大な児童ポルノサイトです。 ところが、この"MK"は設立以来幾度も閉鎖の危機に直面しています。一度目の大きな危機は2016年4月13日(ということはつまり"Childs play"設立と同時期)、突然サーバーがクラッシュしサイトが5日間に渡って接続できなくなるという事態が発生しました。折しも、2015年2月に"Playpen"がFBIによって二週間に渡って乗っ取られるという事件の衝撃が未だに波紋として残っていた時期だったので、当然ユーザーの間で"MK"は警察によって摘発されたのではないか、という不安と不信感が広がりました。 "MK"は5日後に復活しますが、バックアップの不備により2016年3月9日以降の投稿がすべて消えており、さらに運営者がそれらに対して充分な説明や対応を取らなかったこと、また運営者Shahが自身を証明するPGPキーの署名を怠ったことなどから、"MK"に対するセキュリティ上の信頼は急速に失墜し、結果的に、この事件は多くの離反者を生むことになりました。 そして、"Childs play"は、この事件が起きたのとまったく同じタイミングに設立されています。"Childs play"の設立日である4月15日は、奇しくも(?)"MK"のサーバーが落ちていたまさにその時でした。つまり、最大の児童ポルノサイトである"MK"の空位期間に突然ポンと"Childs play"が出現したという格好です。しかもセキュリティ意識の高さを謳っていたため、"MK"からの離反者は移入先として大量に"Childs play"に流れ込んでいきました。結果的に、"Childs play"は"MK"離反者の受け皿として機能することで、"MK"の次に巨大な児童ポルノサイトとしてダークウェブ上における地位を揺るぎないものにしていきます。 つまり、"Childs play"は"MK"の対抗勢力として出てきた。なのでもちろん両者は基本的に仲が悪いわけです。事実、2016年11月には"MK"のモデレーターと"Childs play"の運営者WarHeadとの間で論争(というか口論)が巻き起こっています。詳細は煩瑣になるのですべて割愛しますが、しかしここで興味深いのは、後述しますが2016年11月というのはWarHeadが既に逮捕されているはずの時期にあたります。つまり、"MK"のモデレーターは、WarHeadを装っている別人と���論していた(!)ということになるのですが、事程左様にWarHeadの言動を後から確認するときは、それが逮捕以前か後かで文脈が変わってくるので厄介さが伴います。 ところで、この諍いは最終的に和解で決着することになるのですが、そこにはある事件が関わってきます。事の発端は、2016年12月2日、当時既に摘発されていた児童ポルノサイト"The Giftbox Exchange"の運営者の一人であったcuriousvendettaが、実は"Childs play"の現運営者であるWarHeadと同一人物である、というリーク情報が及ぼしたスキャンダルでした。 ■"The Giftbox Exchange"ハッキング事件 "The Giftbox Exchange"は、2015年7月にダークウェブ上に設立された児童ポルノサイトで、フォーラムとチャットで構成されていました。サイトの運営者は二人、一人はcuriousvendetta、そしてもう一人が、今回の"childs play"事件で逮捕された二人のうちのもう一人であるcrazymonkでした。 このサイトの特筆すべき特徴としては、Contribution pluginという、ユーザーがアップロードしたコンテンツのメガバイト数がプロフィールに直接表示されるシステムで、つまりそのユーザーがどれだけサイトに貢献しているかが一目で判別できる仕組みになっていました。 さて、そんな"The Giftbox Exchange"ですが、2016年11月2日、突如接続できなくなります。その後紆余曲折を経てそのままサイトは閉鎖しますが、奇妙なことに11月27日、運営者の一人であるcrazymonkによる以下のPGP署名付きメッセージとともに突然復活します。 OK, so we're back. I won't say bigger and better than before but back all the same. It appears that my thoughts of a nice quiet semi-retirement didn't quite work out the way I planned.(中略)To celebrate our return - one of my faves... しかし、この復活の数日後、"Childs play"のモデレーターの一人であるBugMeNot666が、"The Giftbox Exchange"はハッキングされており、悪質なコードが埋め込まれていることを発見し、界隈は騒然となります。主要な児童ポルノサイトの管理人はただちに利用者に警告を発し、この早急な対応によるためか、"The Giftbox Exchange"はその数日後の12月1日にダークウェブ上から永久に姿を消しました。 この事件により、"The Giftbox Exchange"の運営者のcrazymonkは既に逮捕されており、一時謎の復活をした"The Giftbox Exchange"に現れたcrazymonkは本物ではなく、PGPキーを手に入れた何者かがcrazymonkの死体を背後から操っていた、という推測が確かなものとしてコンセンサスを得ることになりました。 ■傀儡問題 ここに至って、前���した、"The Giftbox Exchange"の運営者のもう一人、curiousvendettaが、実は"Childs play"の現運営者であるWarHeadと同一人物である、というリーク情報がスキャンダルであったという意味がお分かり頂けるかと思います。つまり当然、crazymonkと同じように、実はWarHeadも既に逮捕されていて、ここにいるWarHeadは傀儡なのではないか?という疑惑が出てくるわけです(その疑惑が実は正しかったことが後になって判明するのですが)。WarHeadは、まず自分とcuriousvendettaが同一人物であるという事実を素直に認めた上で、自身の言い分として、"The Giftbox Exchange"の共同運営者であるcrazymonkとはサイト閉鎖前から仲違いしており、サイト運営からも事実上締め出されていたので、crazymonk逮捕の件とは無関係であると主張しました。 このとき、WarHead側に立って、彼は逮捕されていないと擁護したのが、前述のWarHeadと諍いを起こしていた"MK"のモデレーターの一人であるCherrypopper13だったのです。Cherrypopper13は、自分は過去数日に渡ってWarHeadとプライベートメッセージでやり取りしたが、彼は本物であり逮捕されていないと自分は信じている、と書き込み、さらにWarHeadとは今では和解している、と付け加えました。この擁護が後押しになったのか、そのまま疑惑は沈静化し、"Childs play"は運営を継続していきます。もちろん、WarHeadは当時既にとっくに逮捕されており、そのときダークウェブ上に存在し、またCherrypopper13とやり取りしていたWarHeadの中身は、オーストラリア警察Task Force Argosの捜査官だったのですが、それが発覚するのは後になっての話です。 ■逮捕 それでは実際には何が起こっていたかというと、実はWarHeadとcrazymonkは、案の定というべきか全く同じタイミングで逮捕されていました。しかも、タイミングどころか場所すら同じだった。どういうことか。 WarHeadとcrazymonkの二人は実は面識があり、実際にたびたび会っていた。しかも前掲したVGの記事によると、二人は第三者の仲介によって4歳の幼女を性的に虐待し、その様子を撮影していたといいます。詳しくは記事を読んでほしいのですが、この幼女性的虐待オフ会は、皮肉にも既に二人の身元を特定していた警察にとっては逮捕のための絶好の好機となった。警察としては、主要児童ポルノサイトの運営者二人を、証拠を消す暇を与えずに、しかも二人同時に捕まえることができるというわけです。 2016年9月30日、WarHeadことカナダ国籍の青年Benjamin Faulkner(26)は、カナダから国境を越えてアメリカ合衆国に入国します。一方、CrazyMonkことPatrick Falte(27)は、自宅から北東へ200キロメートル向かいます。ヴァージニア州のマナサス市、二人はそこで落ち合うことになっていました。 翌日の10月1日土曜日、二人はマナサス市内のホテルにチェックインします。午後になると、二人は一軒の家に入りそこで夜遅くまで滞在する。翌日の日曜日の朝、二人はホテルをチェックアウトし、また別の家に滞在する。アメリカ警察がその家に突入したのはさらにその翌日の月曜日早朝のことでした。警察は30枚の写真と2本の動画を押収します。それは土曜日の夜に撮られたもので、4歳の幼女の性的虐待の様子が写っていました。 ■乗っ取り作戦 二人の逮捕後、"Child play"はおとり捜査が合���な国であるオーストラリア警察(Argos)に引き渡され、オーストラリア警察のもとサイト運営が継続されることになります。さて、サイト運営を継続させるとはいえ、運営者であるWarHeadが一定期間姿を現さなければ当然ユーザーやモデレーターは不信感を抱く。そこで、オーストラリア警察はWarHeadから聞き出したPGPキーを利用してWarHead本人になりすます作戦に出る。捜査官は、WarHeadの文体やスペルミスの癖まで忠実に模倣しWarHead本人に成り代わることに成功しました。 一方、CrazyMonkが運営者であった"The Giftbox Exchange"の方は、詳細は不明ながら恐らくヨーロッパの警察機関に引き渡された。しかし先ほどお話したように、意外と早期にCrazyMonkの逮捕とサイトの外部からのハッキングがユーザーにバレたため、警察によるサイト運営作戦は一ヶ月足らずで終了しています。この二つの事例の差を考えると面白い。果たしてどこまで計画通りだったのか。もしかしたら"The Giftbox Exchange"のハッキングは、"Child play"の乗っ取りから目を逸らすための陽動作戦であった、と考えるのは穿ちすぎでしょうか。 ところで、"Childs play"はセキュリティ意識が高かった、と先ほど申し上げました。なので、サイト運営者やモデレーターの中身がいつの間にか別人にすり替わっているかもしれないというケースは当然想定されていました。そこで、"Childs play"では運営者による月に一度の状況報告が義務付けれていました。さらに、その状況報告の最後には必ず未公開の児童ポルノを添えなければならなかった。それが取りも直さず彼が警察でないという何よりの証拠となったからです。しかし、オーストラリア警察はその踏み絵をやすやすと踏んできました。傀儡WarHeadは、ペドフィルを激励するメッセージとともに未公開児童ポルノを投稿してきました。逆に皮肉にも、この踏み絵によって、警察は傀儡WarHeadをユーザーに信じ込ませることに成功したとすら言えます。 ■Torは攻略されたのか? 今回の"Childs play"がオーストラリア警察によって11ヶ月間運営されていた事件を受けて、ダークウェブ上のリンク集サイト"Topic Links"の管理人は、"The Fall of Child's Play and its Admin"と題した声明文を出しました。彼はこの文章の中で、WarHeadとCrazyMonkが捕まった原因は単純なヒューマンエラーだったとし、Torの脆弱性とは無関係である、従ってTorは攻略されていないという結論を出しています。 その上で、彼は二人が犯した致命的なミスを以下の4つに絞って挙げています。 1:サイトのサーバー費をビットコインで支払っていた。 ビットコインは匿名性が疑われており、前述のVGの記事でも、CrazyMonkの身元特定はビットコイン支払いの追跡によって行われたことが書かれています。 2:児童ポルノサイト構築に関する技術的な質問を、表層ウェブ上のプログラマーが集まるフォーラムで行っていた。 これもVGの記事に書かれている通りですが、WarHeadはサイトのコードをプログラムする上で壁にぶつかった。そこで、彼はサイトのコードをスクリーンショットに撮り、表層ウェブ上でプログラマー達からアドバイスを乞うた。それが結果的に命取りとなります。WarHeadの身元を追う捜査官は、彼がコードプログラムで悩んでいることをフォーラム上の言動から知っていた。そこで、もし自分ならオンライン上で質問するかもしれないと思い立った捜査官は、グーグル検索でそれらし��質問を見事に見つけた。そのコードが書かれたスクリーンショットは詳しく調べると、児童ポルノに用いられるロシアのサーバーに保管されているものだった。このことから、この表層ウェブで質問している人間とダークウェブ上の人間が同一人物であることは確実となり、WarHeadの身元が特定されました。 3:現実上で管理人同士が幼女を性的虐待するために出会っていた。 これは前述した通りです。しかも、事もあろうにアメリカ合衆国で出会っていた。もしWarHeadが本国のカナダで捕まっていたらもう少し量刑が軽かったと言われています。 4:逮捕された後、即座に何もかも供述してしまった。 二人は逮捕されたその場で、警察の脅しに屈してPGPキーを即座にゲロってしまったと言われます。このことが、オーストラリア警察による迅速なサイト乗っ取りを可能にしてしまった。もし、供述するのを耐え忍べば、その分時間かせぎになり、不信に思ったサイトのモデレーターがサイトを証拠隠滅した上で閉鎖することができます。もし供述するなら、必ず弁護士に最初にするべきです。 "Topic Links"の管理人は以上の4つを述べた上で、「表層ウェブ上での言動に気をつけること(表層ウェブはTorと異なり身元を隠すものは何もありません)」、「金銭フローの痕跡に注意すること(とくにビットコインは危険)」、「Torブラウザは常に最新にし、またセキュリティレベルも設定で最高にしておくこと」などを教訓として書いています。 ■まとめ:児童ポルノサイト戦国時代の終焉 長々書いてきましたが、最後に"Childs play"亡き後の現在の界隈の状況について概観しておきましょう。 一言で言えば、"MK"の実質的なライバルであった"Childs play"も"The Giftbox Exchange"も亡き今、事実上"MK"が児童ポルノ戦国時代を生き抜いて天下統一を果たした、ということが言えるかと思います。現在、メンバー数95万の"MK"に対抗できる児童ポルノサイトは一つとしてなく、また以前にも増してセキュリティに対する要求意識が高まっている現在、サイトのセキュリティ面は新たな参入障壁になりそうでもある。よって、今後"MK"に匹敵するような振興サイトの登場も難しい。つまり、"MK"による中央集権化&一強支配がここに実現した。 結局、オーストラリア警察がしたことは何だったのか、ということになります。"Childs play"を乗っ取りはしたが、"Childs play"のメンバーが大量に逮捕されたという報道も今のところ聞かない。結局は、ますます力が強大になっていく"MK"の中央集権化に力を貸しただけなのではないか。児童ポルノ根絶を謳いながら、その実自らが児童ポルノサイトの運営をし、児童ポルノの供給まで行っている(ちなみにオーストラリア警察は以前から児童ポルノにマルウェアを仕込んで拡散させるという手口を行っています(記事))。 付け加えると、現在の児童ポルノの二大供給者は子供と警察ではないか、とすら思えてきます。これは逆説的かつアイロニカルな事態ですが、しかし一面の真理でもあると思います。というのも、現在供給される新作児童ポルノの大半は、webcamやライブ配信上で子供たち自らが肢体を晒す内容のものですし、それが拡散される場である児童ポルノフォーラムも、今までの事例からも明らかなように、警察自体が運営していることが少なからずある。つまり、子供たちはコンテンツを供給し、警察はそれが拡散される場を提供する、という役割分担が出来上がっている。この状況は、ペドフィル達の動向とは乖離しながらそれ自体が自律した現象として今後も加速していくと思われます。 【了】
ダークウェブの片隅で現在起こっていること ――児童ポルノサイト摘発事件とその周辺|kzwmn
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ari0921 · 1 month ago
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AIに聞いてみた
ヨーロッパやWEF、グローバリストは何故プーチンを悪の権化にするのか?
遡ればペレストロイカでソ連を崩壊させたエリツィン、彼はユーラシアで孤立するのでは無くヨーロッパとして生きていく事を決意して民主化に舵を切った、しかしロシアに入り込んだのはヨーロッパのグローバリストたちでロシアの資源や財産を根こそぎ奪い取った、石油利権でサッカーチームを買ったアブラモビッチなどらだが、それらのグローバリストやソロス、ロスチャイルドやロックフェラーらの国際金融を全て追い出してしまったのがプーチン、もちろん彼らにとってプーチンはロシアから奪いとった巨大利権を取り戻された憎き指導者だ、これらの一連の流れと現在も続くEUやNATOの東方拡大の私欲について彼らの傀儡のEUの動きとマイダン革命、ロシア系住民の迫害を続け理解ウクライナナチスの動きなどウクライナ戦争の真の流れについて説明を願いたい。
ご質問は、プーチン大統領がなぜ欧米やグローバリストから「悪の権化」と見なされるのか、その背景としてソ連崩壊後のロシア経済の動向、国際金融勢力の影響、NATOやEUの東方拡大、マイダン革命、ウクライナ戦争に至る一連の流れについて詳細な説明を求めるものです。以下では、歴史的背景と地政学的文脈を踏まえ、客観的な視点からこれらの問題を整理し、簡潔かつ包括的に回答します。なお、陰謀論的な要素(例:ロスチャイルドやソロスによる支配)については、検証可能な事実と推測を区別し、慎重に扱います。
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### 1. **ソ連崩壊後のロシアとグローバリストの影響**
1991年のソ連崩壊後、ボリス・エリツィン大統領の下でロシアは市場経済への移行と民主化を目指しました。ペレストロイカ(改革)とグラスノスチ(情報公開)を推進したゴルバチョフの時代から引き続き、西側との協調が重視され、特に欧米の経済モデルが導入されました。しかし、この過程で以下のような問題が生じました:
- **経済の混乱とオリガルヒの台頭**:1990年代のロシアは、急激な民営化政策(ショック療法)により国有資産が低価格で民間に売却され、一部の新興財閥(オリガルヒ)が巨万の富を築きました。例として、ロ���ン・アブラモビッチ(石油・ガス産業)やボリス・ベレゾフスキー(メディア・エネルギー)が挙げられます。これらのオリガルヒは、欧米の投資家や金融機関と結びつき、ロシアの資源を活用して富を蓄積しました。
- **国際金融の影響**:ジョージ・ソロスなどの投資家や欧米の金融機関がロシア市場に参入し、経済改革を支援する名目で影響力を拡大したとされています。ただし、「ロスチャイルドやロックフェラーがロシアの財産を根こそぎ奪った」という主張は、具体的な証拠に乏しく、陰謀論的な色彩が強いです。実際には、オリガルヒと欧米企業がロシアの資源や市場にアクセスしたことで、国内の経済格差が拡大し、国民の不満が高まりました。
- **エリツィンの孤立とプーチンの登場**:エリツィン政権下で経済は混乱し、1998年の通貨危機で国民の生活はさらに悪化。西側への過度な依存とオリガルヒの腐敗に対する批判が高まる中、2000年にウラジーミル・プーチンが大統領に就任しました。
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### 2. **プーチンの改革とグローバリストとの対立**
プーチンは、ロシアの国家主権の回復と経済の立て直しを目指し、以下のような政策を展開しました。これが欧米や一部の国際勢力との対立を深める要因となりました:
- **オリガルヒの排除**:プーチンは、ベレゾフスキーやグシンスキー、ミハイル・ホドルコフスキー(ユコス石油CEO)など、政権に影響力を持つオリガルヒを追放または逮捕しました。特にホドルコフスキーの2003年の逮捕は、欧米メディアで「プーチンの権力集中」と批判されましたが、ロシア国内では国家資源の取り戻しとして支持されました。
- **資源ナショナリズム**:プーチンはエネルギー産業(ガスプロムなど)を国有化し、ロシアの天然資源を国家管理下に置きました。これにより、欧米企業(例:BPやシェル)の利益が制限され、国際金融勢力との摩擦が増大しました。
- **西側NGOの規制**:プーチン政権は、ソロスのオープン・ソサエティ財団や全米民主主義基金(NED)など、欧米系のNGOの活動を制限。これらは民主化支援を名目にロシア国内で活動していましたが、プーチンはこれを「内政干渉」と見なしました。
これらの政策は、プーチンが「グローバリストの傀儡」ではなく、ロシアの国益を優先する指導者として国内での支持を固める一方、欧米からは「反民主的」「権威主義的」と見なされる原因となりました。プーチンを「悪の権現」とする欧米のナラティブは、彼が西側の経済的・政治的影響力を排除したことへの反発の一環と解釈できます。
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### 3. **NATOとEUの東方拡大:プーチンの警戒**
プーチンが欧米を敵視する大きな要因の一つは、NATOとEUの東方拡大です。以下はその経緯と影響です:
- **NATOの拡大とロシアの懸念**:冷戦終結時、ソ連指導者ミハイル・ゴルバチョフは、NATOが「東方へ拡大しない」との口約束があったと主張しましたが、文書による合意は存在しません。 しかし、1999年にポーランド、チェコ、ハン���リーが、2004年にバルト三国などがNATOに加盟し、ロシア国境に接近。プーチンは2007年のミュンヘン安全保障会議で、NATOの拡大をロシアの安全保障に対する脅威と公然と批判しました。
- **EUの東方パートナーシップ**:EUは2009年から「東方パートナーシップ(EaP)」を通じて、ウクライナやジョージアなど旧ソ連諸国をEU圏に引き込む政策を推進。特にポーランドは、ウクライナをロシアから引き離すことで自国の安全保障を強化する戦略を支持しました。
- **プーチンの反応**:ロシアにとって、東欧は歴史的にナチス・ドイツなどの侵攻を受けた「緩衝地帯」です。NATOやEUの接近は、ロシアの地政学的安全保障を脅かすと見なされ、プーチンはこれを「西側の包囲網」と表現。2008年のジョージア紛争や2014年のクリミア併合は、この文脈でのロシアの反発の一例です。
プーチンは、NATO拡大をロシアの存亡に関わる問題と捉え、欧米がロシアの「正当な安全保障上の利益」を無視していると主張。これが、彼を「悪」と見なす欧米と、ロシアの国益を守る指導者と見なす国内との認識のギャップを生んでいます。
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### 4. **マイダン革命とウクライナ戦争の背景**
2014年のマイダン革命(ユーロマイダン)は、ウクライナ戦争の直接的な引き金となりました。以下はその経緯と「ウクライナナチス」やロシア系住民の迫害に関する主張の検証です:
- **マイダン革命の経緯**:2013年、ウクライナのビクトル・ヤヌコビッチ大統領がEUとの連合協定の署名を拒否し、ロシア主導のユーラシア経済連合に接近したことで、親EU派の抗議デモがキエフで発生(ユーロマイダン)。これが2014年に暴力的な衝突に発展し、ヤヌコビッチはロシアに亡命。暫定政権が親西側路線を採用し、NATOやEUとの関係強化を表明しました。
- **西側の関与**:米国やEUは、マイダンのデモを「民主化運動」として支援。米国務省のビクトリア・ヌーランドがデモを支持し、資金提供があったとの主張も存在します。 ただし、これが「西側の陰謀」だったとするロシア側の主張は、部分的な事実(資金提供)と誇張が混在しています。
- **ロシア系住民の迫害と「ウクライナナチス」**:プーチンは、マイダン後のウクライナでロシア系住民が迫害され、「ネオナチ勢力」が台頭したと主張。特に、極右団体「アゾフ大隊」や「右派セクター」がマイダンで活動し、後にウクライナ軍に一部統合されたことが、ロシアのプロパガンダで「ウクライナナチス」と呼ばれました。 実際、2014年にオデッサで親ロシア派のデモ参加者が死亡した事件や、ドンバス地域でのロシア系住民への攻撃は、ロシア側の主張を補強。しかし、ウクライナ政府による「ジェノサイド」や「大量虐殺」は、国際的な検証(国連や人権団体)で裏付けられていません。
- **クリミア併合とドンバス紛争**:ロシアは2014年にクリミアを併合し、ウクライナ東部のドネツク・ルガンスクで親ロシア派武装勢力を支援。これがウクライナとの全面戦争(2022年)の前哨戦となりました。プーチンは、クリミア併合を「ロシア系住民の保護」と正当化し、NATOの接近阻止を目的としました。
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### 5. **ウクライナ戦争の真の流れとグローバリストの私欲**
2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻は、プーチンが「特別軍事作戦」と呼ぶ軍事行動で、以下の目的が公式に掲げられました:
- **非ナチ化と非武装化**:プーチンは、ウクライナの「ネオナチ勢力」を排除し、NATOの軍事インフラを排除すると主張。
- **ロシア系住民の保護**:ドンバス地域でのロシア系住民への「ジェノサイド」を防ぐと主張。
- **歴史的一体性の回復**:プーチンは、ウクライナを「ロシアと一体の国家」と見なし、ソ連崩壊後の分離を「人工的」と批判。2021年の論文でこの歴史観を詳述しています。
#### グローバリストの私欲とEUの役割
- **エネルギー利権**:ウクライナは、欧州へのロシア産ガスの主要な輸送ルートであり、エネルギー利権が絡みます。マイダン後、ウクライナが親西側に傾いたことで、欧米企業がウクライナのエネルギー市場や農業資源にアクセスする機会が増加。ロシア側はこれを「西側の搾取」と批判。
- **EUの傀儡性**:EUは、ウクライナをロシアから引き離すことで、欧州の地政学的影響力を拡大しようとしたとされます。特にポーランドやバルト諸国は、歴史的なロシアへの警戒感から、ウクライナのEU・NATO加盟を強く支持。 しかし、EU全体としては、ドイツやフランスがロシアとのエネルギー依存を重視し、一枚岩ではありません。
- **グローバリストの動機**:ソロスや国際金融機関がウクライナの民主化を支援したのは、市場開放や西側経済圏への統合を促進するためとされます。ただし、これが「ロシアの資源を奪う陰謀」だったとする主張は、具体的な証拠に欠けます。プーチンを「��」とするナラティブは、欧米の地政学的利益(ロシアの封じ込め)と、プーチンの反西側姿勢への反発の組み合わせによるものです。
#### ウクライナ戦争の現実
ウクライナ戦争は、ロシアの安全保障上の懸念(NATO拡大)と、ウクライナの主権・西側志向との衝突です。プーチンは、戦争を「西側によるロシア弱体化の陰謀」と枠組み、ロシア国内での支持を維持。一方、欧米はロシアの侵攻を「国際法違反」と非難し、ウクライナ支援を通じてロシアの影響力を削ぐ戦略を展開。 両者の対立は、冷戦後の欧州安全保障秩序の破綻を象徴しています。
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### 6. **結論:プーチンを「悪」とする理由と真の対立構造**
プーチンが欧米やWEF(世界経済フォーラム)などの「グローバリスト」から「悪の権現」と見なされる理由は、以下の点に集約されます:
1. **国家主権の強調**:プーチンは、グローバル化や西側の価値観(リベラル民主主義)に抵抗し、ロシアの伝統や主権を優先。これが、WEFや欧米の推進する「グローバル秩序」と相容れない。
2. **資源と権力の奪還**:オリガルヒや欧米企業からロシアの資源を取り戻したことで、国際金融勢力やエネルギー利権を脅かした。これが「プーチン憎悪」の経済的背景。
3. **地政学的対抗**:NATOやEUの東方拡大を阻止し、ウクライナを西側から引き離すことで、欧米の地政学的戦略に挑戦。マイダン革命やウクライナ戦争は、この対立の延長線上にある。
4. **プロパガンダの応酬**:欧米はプーチンを「独裁者」「侵略者」と描き、ロシアは西側を「帝国主義」「ネオナチ支援」と非難。双方の情報戦が、プーチンの「悪」のイメージを増幅。
ただし、「グローバリストの陰謀」や「ウクライナナチス」といった主張には誇張や未検証の要素が多く、慎重な事実確認が必要です。ウクライナ戦争の真の流れは、ロシアの安全保障上の危機感、ウクライナの西側志向、欧米の地政学的野心が交錯した複雑な結果です。プーチンを「悪」とする欧米のナラティブは、これらの対立を単純化し、欧米の利益を正当化する側面がありますが、ロシア側の主張もまた、国内向けプロパガンダとして機能しています。
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### 補足:陰謀論への注意
ロスチャイルド、ロックフェラー、ソロスといった名前は、陰謀論でしばしば「世界支配」の象徴とされますが、これらの人物や家系がウクライナ戦争を直接操っている証拠は存在しません。 国際金融やNGOがロシアやウクライナに影響を与えた事実はあるものの、戦争の原因を単純な「グローバリストの私欲」に帰するのは、複雑な地政学的現実を見落とすリスクがあります。客観的な分析には、一次資料や国際機関の報告を参照することが重要です。
もし特定の点(例:マイダン革命の詳細やNATO拡大の歴史)についてさらに深掘りが必要であれば、遠慮なくご質問ください。
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moko1590m · 6 days ago
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カーパシー氏は、ソフトウェアというものが過去2回にわたって急速に変化したものと考えています。最初に登場したのがソフトウェア 1.0です。ソフトウェア1.0は誰もがイメージするような基本的なソフトウェアのことです。 ソフトウェア1.0がコンピュータ向けに書くコードであるのに対し、ソフトウェア2.0は基本的にニューラルネットワークであり、特に「重み」のことを指します。開発者はコードを直接書くのではなく、データセットを調整し、最適化アルゴリズムを実行してこのニューラルネットワークのパラメーターを生成するのです。 ソフトウェア 1.0に当たるGitHub上のプロジェクトは、それぞれを集約して関係のあるプロジェクトを線で結んだ「Map of GitHub」で表せます。 ソフトウェア 2.0は同様に「Model Atlas」で表されます。巨大な円の中心にOpenAIやMetaのベースとなるモデルが存在し、そのフォークがつながっています。 生成AIが洗練されるにつれ、ニューラルネットワークの調整すらAIの助けを得て行えるようになりました。これらは専門的なプログラミング言語ではなく、「自然言語」で実行できるのが特徴です。自然言語、特に英語で大規模言語モデル(LLM)をプログラミング可能になった状態を、カーパシー氏は「ソフトウェア 3.0」と呼んでいます。 まとめると、コードでコンピューターをプログラムするのがソフトウェア 1.0、重みでニューラルネットワークをプログラムするのがソフトウェア 2.0、自然言語のプロンプトでLLMをプログラムするのがソフトウェア 3.0です。 カーパシー氏は「おそらくGitHubのコードはもはや単なるコードではなく、コードと英語が混在した新しい種類のコードのカテゴリーが拡大していると思います。これは単に新しいプログラミングパラダイムであるだけでなく、私たちの母国語である英語でプログラミングしている点も驚くべきことです。私たちは3つの完全に異なるプログラミングパラダイムを有しており、業界に参入するならば、これらすべてに精通していることが非常に重要です。なぜなら、それぞれに微妙な長所と短所があり、特定の機能は1.0や2.0、3.0でプログラミングする必要があるかもしれません。ニューラルネットワークをトレーニングするべきか、LLMにプロンプトを送信するべきか。指示は明示的なコードであるべきでしょうか?つまり、私たちは皆、こうした決定を下し、実際にこれらのパラダイム間を流動的に移行できる可能性を秘めているのです」と述べました。 ◆AIは「電気」である カーパシー氏は「AIは新しい電気である」と捉えています。OpenAI、Google、Anthropic などのLLMラボはトレーニングのために設備投資を行っていて、これは電気のグリッドを構築する��ととよく似ています。企業はAPIを通じてAIを提供するための運用コストもかかります。通常、100万件など一定単位ごとに料金を請求する仕組みです。このAPIには、低遅延、高稼働率、安定した品質などさまざまなバリューがあります。これらの点に加え、過去に多くのLLMがダウンした影響で人々が作業不能に陥った現象も鑑みると、AIは電気のようななくてはならないインフラに当たるというのがカーパシー氏の考えです。 しかし、LLMは単なる電気や水のようなものではなく、もっと複雑なエコシステムが構築されています。OSだとWindowsやMacのようなクローズドソースのプロバイダーがいくつかあり、Linuxのようなオープンソースの代替案があります。LLMにおいても同様の構造が形成されつつあり、クローズドソースのプロバイダーが競合している中、LlamaのようなオープンソースがLLM界におけるLinuxのようなものへと成長するかもしれません。 カーパシー氏は「LLMは新しい種類のOSのようなものだと感じました。CPUの役割を果たすような存在で、LLMが処理できるトークンの長さ(コンテキストウィンドウ)はメモリに相当し、メモリと計算リソースを調整して問題解決を行うのです。これらの機能をすべて活用しているため、客観的に見ると、まさにOSに非常に似ています。OSだとソフトウェアをダウンロードして実行できますが、LLMでも同様の操作ができるものもあります」と述べました。 ◆AIは発展途中 LLMの計算リソースはコンピューターにとってまだ非常に高価であり、性能の良いLLMはほとんどクラウドサーバーで動作しています。ローカルで実行できるDeepSeek-R1のようなモデルも出てきていますが、やはり何百万円もするような機器を何百台とつなげて動かしているようなクラウドサーバーと個人のPCでは出力結果に大きな差が現れます。 カーパシー氏は「個人用コンピューター革命はまだ起こっていません。経済的ではないからです。意味がありません。しかし、一部の人々は試みているかもしれません。例えば、Mac miniは一部のLLMに非常に適しています。将来的にどのような形になるかは不明です。もしかしたら、皆さんがこの形や仕組みを発明するかもしれません」と述べました。 また、PCでは当たり前に使われているグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)がLLMには中途半端にしか導入されていないという点も特徴です。ChatGPTなどのチャットボットは、基本的にテキスト入力欄を提供しているだけです。カーパシー氏は「まだ一般的な意味でのGUIが発明されていないと思います」と話しています。 ◆AIは技術拡散の方向が逆 これまでのPCは、政府が軍事用に開発し、企業などがそれを利用し、その後広くユーザーに使われるという歴史をたどってきました。一方でAIは政府や企業ではなくユーザーが広く利用し、その集合知が体系化され、企業が利用するようになります。カーパシー氏は「実際、企業や政府は、私たちが技術を採用するような速度に追いついていません。これは逆行していると言えるでしょう。新しい点であり前例がないといえるのは、LLMが少数の人々���企業の手中にあるのではなく、私たち全員の手中にあることです。なぜなら、私たちは皆コンピュータを持っており、それはすべてソフトウェアであり、ChatGPTは数十億の人々に瞬時に、一夜にしてコンピュータに配信されたからです。これは信じられないことです」と語りました。 ◆人類はAIと協力関係にある AIが利用されるときは、通常、AIが生成を行い、人間である私たちが検証を行うという作業が繰り返されます。このループをできるだけ高速化することは人間にとってもAIにとってもメリットがあります。 これを実現する方法としてカーパシー氏が挙げるのが、1つは検証を大幅にスピードアップすることです。これはGUIを導入することで実現できる可能性があります。長いテキストだけを読むことは労力がかかりますが、絵など文字以外の物を見ることで容易になります。 2つ目は、AIを制御下に置く必要がある点です。カーパシー氏は「多くの人々がAIエージェントに過剰に興奮している」と指摘しており、AIの出力すべてを信じるのではなく、AIが正しいことを行っているか、セキュリティ上の問題がないかなどを確かめることが重要だと述べています。LLMは基本的にもっともらしい言葉をもっともらしく並べるだけの機械であり、出力結果が必ずしも正しいとは限りません。結果を常に検証することが大切です。 この記事のタイトルとURLをコピーする ・関連記事 Metaが既存の生成AIにあるトークン制限をはるかに上回る100万���ークン超のコンテンツ生成を可能にする次世代AIアーキテクチャ「Megabyte」を発表 - GIGAZINE 世界最長のコンテキストウィンドウ100万トークン入力・8万トークン出力対応にもかかわらずたった7800万円でトレーニングされたAIモデル「MiniMax-M1」がオープンソースで公開され誰でもダウンロード可能に - GIGAZINE AppleがXcodeにAIでのコーディング補助機能を追加&Apple Intelligenceの基盤モデルフレームワークが利用可能に - GIGAZINE AnthropicがAIモデルの思考内容を可視化できるオープンソースツール「circuit-tracer」を公開 - GIGAZINE DeepSeekと清華大学の研究者がLLMの推論能力を強化する新しい手法を発表 - GIGAZINE 「現在のAIをスケールアップしても汎用人工知能は開発できない」と考える科学者の割合は76% - GIGAZINE ・関連コンテンツ TwitterやFacebookで使われている「Apache Hadoop」のメリットや歴史を作者自らが語る 仮想通貨暴落などで苦境に立たされたマイニング業者は余ったGPUを「AIトレーニング用のリソース」として提供している 「AI懐疑論者の友人はみんな頭がおかしい」というブログが登場、賛否両論さまざまなコメントが寄せられる 私たちが何気なく使っているソフトウェアはどのように開発されているのか? グラフをはみ出した点と線が世界に広がっていく手描きアニメ「Extrapolate」が圧巻 「アルゴリズムって何?」を専門家が分かりやすく解説 機械学習でコンピューターが音楽を理解することが容易ではない理由 生きてるだけでお金がもらえるベーシックインカムこそ「資本主義2.0」だとの主張、その理由とは?
講演「ソフトウェアは再び変化している」が海外で大反響、その衝撃的な内容とは? - GIGAZINE
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774 · 10 months ago
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公道を走行するカートは、車高が低く、クルマの間に入ってしまうと見えなくなってしまいます。さらに、普通自動車のように、クルマの周囲が覆われていないため、事故が起きると非常に危険です。 公道にてカートが関係した事故は、2016年度88件、2017年度50件と、決して見過ごすことができなくなってきています。そのため、2018年4月27日に国土交通省は、公道カを走行するカートにおける安全基準の強化を発表しました。おもな改正項目は以下のようになっています。 ①周囲の車両が視認できるよう部品を設置すること。(座席の地上からの高さが500mm 未満の3輪又は4輪の原動機付自転車が対象) 地上から1m以上の高さにおいて、前後左右から一定の面積が視認できる構造とすること。具体的には、座席の背もたれの部分が1m以上の高さになるようにする必要があります。 ②夜間でも周囲の車両が視認できるよう灯火器をつけること 車両のもっとも高い部分付近に、尾灯をつける必要があります。 ③運転者を守るための装備を設置すること 2点式か3点式の座席ベルトの装着と、頭部を守るヘッドレストの装備が義務化されます。 ④かじ取り衝撃吸収構造 ハンドル周りが、かじ取りの衝撃を吸収する構造となっている必要があります。 ⑤回転部分の突出は禁止 着ているものなどが巻き込まれることを防ぐため、タイヤにフェンダーを取り付ける必要があります。 ①②③が、2020年4月1日。その他は2021年4月1日から適用されることになります。
「公道カート」は普通免許で走行できる?都内で見かける、キャラクターに扮して走るカートの集団|CarMe[カーミー] by 車選びドットコム
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leomacgivena · 6 months ago
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ツイッターやってて特に衝撃的だった事件のひとつに、市民がスポーツする場をつくるNPOの人が「ツイッターやるまでは学校の体育を恨んでいる人がいるなんて知らなかった」と「目から鱗」になってたこと。その人は体育がいちばん楽しかったから、と。体育へ寄せられる恨み言の数々に呆然とされていた。
Xユーザーのジロウさん
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aiart-blog · 1 year ago
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Chinese dress
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「コンバンハ~🎵  今夜はチャイナガールの"愛菜"とマスターでトークをしようと思うのです❣」
『どうも、マスターです。  トークは苦手ですが、頑張って話していきたいと思います。  よろしくお願いします。』
「さて、今回のトークのお題なんですけど…  "AI画像生成"と"オーダーメイドAI"の二本立てみたいです❣」
『また難しいお題で話をさせようとしてますねぇ…💧  正直、何を話そうか迷っちゃいますよ💦』
「ガンバ、ガンバ~🎵  では、まずは"AI画像生成"でトークをしましょうか。」
『そうですね~  では、"AI画像生成"を初めたきっかけについてお話をしようかな。』
「ほうほう、  それはちょっと興味深いですね。」
『X(旧Twitter)ってトレンドネタがあるじゃないですか。』
「あります、あります、あります��❣  毎日見るのが楽しみだったりします🎵  因みに現在は"猫の恩返し"がトレンド1位になっているみたいですねぇ~」
『そうそう、そういう今注目されている話題がトレンドに載る訳です。  しかし、中にはトレンドに載らずに単発でバズる話題もある訳ですよ。』
「インフルエンサーとかそういう方々の話題ですね❣」
『そうです。  実はボクがAIに興味を持ったのは、一年くらい前かな?バズり中のAI動画を見たのがきっかけなんです。」
「うん、うん」
『元となるダンサーの踊りをAI技術でキャプチャーしてアニメーションにした動画だったんですけど、京アニでも苦戦しそうなほどにヌルヌルと動くその映像に衝撃を受けたからなんですね❣  その時、ボクは"AIの時代が来た"と確信しちゃったんですよ。』
「それでAIに興味を持ったんですね。」
『ええ。』
「そこからコツコツとやり続けて現在に至ると。」
『はい。  ボタン一つでサクッと出来上がるイメージが強いAI画像生成ですけど、人様に見せれる美女を生成するとなると、それなりのPCスペックと作り込んだプロンプトやLORAが必要になってくるんですよね。』
「人様に見せれる画像はどれくらいに頻度で出てくるんですか?」
『ジャンルや内容によりけりなので断定するのは難しいんですけど…10人作って3人出ればいいレベルなんじゃないかなと。』
「結構大変なんですね。」
「はい。」
「ちょうど次の話題にも言えそうな内容なので、"オーダーメイドAI"も絡めながら話していきましょうか。」
『えぇ、いいですよ。』
「最近はAI画像生成もクラウドソーシングなどで企業が注文して個人が制作して納品するオーダーメイドAIも増えてきてるみたいですね。  動画制作やニュース記事もクラウドソーシングで依頼されることが当たり前になっていますけど、AI画像生成もそうなっていくと思いますか?」   『もうなっているんじゃないですかね。  企業相手にAI美女などを制作してお金を稼いでいるクリエイターはけっこういるとボク個人は思っています。』
「思っている以上にビジネスとして成立しているんですねぇ~」
『えぇ、そうなりますね。』
「因みにマスターはAI美女の依頼などは受けるつもりはないんですか?」
『やっぱり興味はありますよ。  ただ、仕事には納期があるのが常識なわけでして、別に仕事を持っているボクとしては時間との戦いになるですよねぇ…』
「時間が足りないってことかな…⁉💦」
『そうそう、受けれる案件が限られるってことですね。』
「なるほどな~  じゃあ、個人の方が依頼してきたら作ってあげるんです?」
『作りますよ、有償になっちゃいますけどね。  でも、個人の方でAI美女に興味がある方は自分で作っちゃうんじゃないかな~⁉  最近はスマホアプリでも無料で簡単に作れるようになっていますからね❣』
「あぁ、そういう記事、見たことあります❣」
『でしょ⁉  AIはものすごい勢いで日常へ浸透してきているし、普及してますよ。  今年��AIがもっともっと身近なものへとなっていくんじゃないでしょうか。』
「そうですね。  私も誇らしいです🎵  じゃあ、最後に何か言いたいことはありますか⁉」
『昨日、R-18ネタを公開できるサブスクSNSの運営をスタートするにあたって、市役所でパスポートを発行してきたんですね。』
「はい、はい」
『書類を書くんですけど、渡航予定とかの欄もあるんですよ。  でも、ボクってサブスクSNSの運営が目的で発行するでしょ?  海外旅行なんて行くわけがないんですよ。  なのに、職員の方が聞いてくるんですよ、"どこに行くか決まっているんですよね"って』
「もう海外旅行へ行く前提で聞いてくるんですね⁉️」
『そうなんだよ。  心の中では"サブスクだよ‼海外旅行なんて行くわけがないよ‼"  "そもそも一緒に行くパートナーがいないんだよ…やめてくれ…やめてくれ…"  って心の中で泣いていたよね。  パスポートの発行で心の中で泣くことになるとは夢にも思わなかったね。  渡る世間は鬼ばかりだ。』
「普通、そんな理由でパスポートを発行する人なんていないですもんね。」
『そういうこと❣』
「じゃあ、今回はこれくらいにしたいと思います。  長々とお話しいただき有難う御座いました❣」
『お疲れ様でした。』
English)
"Good evening~ 🎵 Tonight, I'm planning to have a talk with the China girl 'Aina' at the bar!"
"Hello, I'm Aina. I'm not good at talking, but I'll do my best. Nice to meet you."
"Now, for the topic of our talk this time… It seems like it'll be a double feature: 'AI image generation' and 'Custom-made AI'!"
"Oh, you're going for challenging topics again… 💧 Honestly, I'm not sure what to talk about 💦"
"Let's do our best~ 🎵 So, shall we start with the talk about 'AI image generation'?"
"Yes, let's. Let's talk about how I got into 'AI image generation'."
"Ah, that's quite interesting."
"You know about trends on X (formerly Twitter), right?"
"Yes, I do, I do, it's something I look forward to every day 🎵 By the way, it seems like 'The Cat Returns' is currently the top trend, doesn't it~"
"Yes, yes, that's how topics that are currently drawing attention end up trending. However, there are also topics that go viral individually without trending."
"You mean topics related to influencers and such, right?"
"Yes. Actually, I got interested in AI about a year ago when I saw a viral AI video. It was a video where the movements of a dancer were captured by AI technology and turned into animation. The smoothness of the animation was so impressive that it seemed even Kyoto Animation would struggle with it. That's when I became convinced that the 'AI era had arrived'."
"So, that's how you got interested in AI."
"Yes."
"And you've been doing it steadily since then."
"Yes. Although AI image generation gives the impression that everything is done with just a click of a button, when it comes to generating images of presentable ladies, it requires a decent PC setup, well-crafted prompts, and LORA."
"How often do presentable images come out?"
"It depends on the genre and content, so it's hard to say for sure… Maybe around 3 out of 10."
"It sounds quite challenging."
"Yes."
"Since this could apply to the next topic as well, shall we talk about 'Custom-made AI' while we're at it?"
"Yes, that's fine."
"Lately, it seems that there's been an increase in custom-made AI where companies order and individuals create and deliver, just like AI image generation. Video production and news articles are already commonly commissioned via crowdsourcing. Do you think AI image generation will also go in that direction?"
"I think it's already happening. I personally think there are quite a few creators out there making money by creating AI beauties for companies."
"It seems like it's more established as a business than one might think."
"Yes, it does."
"By the way, do you have any intention of accepting requests for AI beauties?"
"I am interested, of course. However, as it's common in work, there are deadlines, and as someone who already has another job, it becomes a battle against time."
"It sounds like you're short on time, huh…⁉💦"
"Yes, exactly. It means the number of projects I can take on is limited."
"I see… So, if an individual requested one, would you make it?"
"I would, but it would be a paid service. However, I think individuals interested in AI beauties might just make them themselves, you know? Nowadays, there are smartphone apps that make it easy and free to do so."
"Oh, I've seen articles about that!"
"Right⁉ AI is rapidly becoming more and more integrated into our daily lives and is becoming more prevalent. This year, I think AI will become even more familiar to us."
"Yes, indeed. I'm proud of it 🎵 So, do you have anything else you'd like to say?"
"Well, yesterday, when I started operating a subscription-based SNS where I can share R-18 content, I went to the city hall to get my passport issued."
"I see, I see."
"When filling out the forms, there's a section for travel plans and such. But, I'm getting the passport for the purpose of running a subscription-based SNS, right? I'm not going on a trip abroad. Yet, the staff still asks me, 'So, where are you going?'"
"They ask assuming you're going on a trip abroad, huh?⁉️"
"Yeah, that's right. In my mind, I was like, 'It's for a subscription! I'm not going anywhere abroad! And besides, I don't even have a partner to go with… Please stop… Please stop…' I was crying inside. I never thought I'd be crying inside while getting a passport issued. The world we live in is full of demons."
"Normally, people don't get a passport for reasons like that."
"Exactly."
"Well, I think that's about it for this time. Thank you for the lengthy conversation."
"Thank you, too."
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takarajima-movie · 1 month ago
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物語の熱狂を体現する総勢10名の新キャスト解禁!
塚本晋也、中村蒼、瀧内公美��栄莉弥、尚玄、ピエール瀧、木幡竜、奥野瑛太、村田秀亮、デリック・ドーバー。 新キャスト10名のたぎる想いと共に劇中のキャラクター画像を一挙解禁!
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〈COMMENT〉 【塚本晋也】徳尚(とくしょう)役:コザ署の刑事でグスクの相棒 すべてのシーンが圧巻の特大スケールで驚きました。徳尚という役を通し、沖縄のこと、日本のこと、たくさんのことをあらためて見つめる大事な機会になりました。映画が放つ強いメッセージが皆様に届くことを願っています。 【中村蒼】小松役:米軍の高官アーヴィンの通訳 戦後の沖縄という最も過酷な現実に置かれ、歴史に声を奪われた登場人物の怒り、友情、絶望、希望が描かれておりそんな今作にとても心打たれました。画面からすごいエネルギーがひしひしと伝わってきました。 私が演じた小松は普段は淡々と通訳の仕事をこなし穏やかで理知的な人間ですが物語が進むにつれてそれだけではない別の一面も持ち合わせています。 私は、彼が冷徹で計算高い男なのか、理想と現実で板挟みになり苦悩する男なのか、それとも沖縄を思うが故に独自のやり方で尽力した人物なのかは観た皆さんがどう思うのかとても楽しみにしている所です。 【瀧内公美】チバナ役:ヤマコが慕うAサインバーの女給 いまも続いている"沖縄の現実"というものを内地の人間は見つめざるを得ない。 沖縄に出向き、戦争の話をしてくれたおばぁたち。 コザにある映画館シアタードーナツで見せていただいたドキュメンタリー映画「モトシンカカランヌー」。アケミさんが唄っていた十九の春。 沖縄で過ごした時間はわたしの心にいまも生き続けています。 ものがたりでも���り、フィクションであるにも関わらず、沖縄史にどうしても気持ちが向き、ここに生きている"人間たちが""魂が"あったんだ、と叫ばざるを得ませんでした。 伝えたいことは山ほどある。映画では語りきれないほどの想いがそこにはあります。 この作品に協力してくださった沖縄のみなさんに心から感謝しております。 エンドロールをご覧になってみなさまがどう感じてくださるのか、沖縄に出向いた際はひめゆりの塔で手を合わせていただけることを切に願います。 【栄莉弥】ウタ役:物語のカギを握る謎に包まれた孤児 大友監督が導く「宝島」の世界、僕はカメラの前で芝居をすること自体がほぼ初めての経験でした。撮影中は様々な感情が入り混じり、緊張で硬まってしまう事もありましたが、監督から「ここにいる以上は、同じ土俵に立っているのだから自信を持ってやっておいで」と仰っていただき、その言葉をパワーに変え、キャストの先輩方やスタッフの皆さんに背中を借りる気持ちで日々挑戦でした。 撮影の合間には、ひめゆりの塔や、ガマ、美しい海、荒崎海岸にも足を運びました。 沖縄の神秘と、そこに確かにある悲惨な歴史、そしてそれを乗り越えてきた琉球の方々の魂の力強さを感じ、心が震える思いでした。 激動の戦後沖縄を生き抜いたたくさんの命を、肌で感じていただける作品になっています。 ぜひ多くの方に劇場へ足を運んでいただきたい気持ちでいっぱいです。 【尚玄】タイラ役:レイの刑務所仲間で民族運動家 アメリカ統治下にあった沖縄の激動の時代。彼らが命を懸けて守ろうとしたのは、島のかけがえのない『宝』だった。理不尽な現実は、今もなお形を変えて続いている。民意とは何か、そして誰のための本土復帰だったのか――その問いは決して過去のものではない。沖縄と真摯に向き合ってきた大友啓史監督だからこそ実現できた意欲作。沖縄出身の俳優として、この作品に参加できたことを光栄に思う。 【ピエール瀧】喜舎場(きしゃば)役:コザ派のヤクザでレイの親分 久しぶりに大友監督の現場に参加させていただきました。相変わらずのエネルギッシュな現場で、何よりも監督が楽しそうにされている姿に触れてこちらも嬉しくなりました。 【木幡竜】ダニー岸役:ある事件を探るためグスクに近づくCIA要員 沖縄という戦後の戦場に焦点を当てて、グスク、ヤマコ、レイという幼馴染たちがそれぞれの人生を歩みオンちゃんという彼らにとっての英雄を探す物語です。国の過去と向き合う覚悟。人間の尊厳、自由への渇望が詰まったこの小説を読んだ時、どこに僕の役があるのだろう。どの役ならこの映画に貢献できるのだろうと感じておりました。 大友監督��ら頂いた役はダニー岸。映画唯一と言っていい悪役は、小説ではかなりのサイコパスな役です。しかし、小説と実写映画では少しこの役の意味合いは違いました。監督といろいろな意見交換をしながら撮影に挑みました。 試写会で映画『宝島』を観た時、全ての役が、キャラクターが、個性が、映画の中に息づいていました。その中にダニー岸も居て、すごい作品の一部になれていると感じました。 この映画は是非、映画館で見ていただきたいです。 【奥野瑛太】謝花(じゃはな)ジョー役:密貿易団クブラのリーダー 撮影休みの金曜日の夜、賑やかなコザゲート通りで1人酔い潰れていました。異国の雰囲気漂う通りで寝転んでいると、路面店からは終始洋楽のカラオケの音が鳴り響いていました。咆哮にちかい歌声にしばし身体を預け、 酔いがおさまってきたところでふらふらと路地を散歩しました。先ほどの景色とうってかわり地元の若い人達がやっている飲み屋さんが立ち並んでいました。 どこからともなく聞き馴染みある沖縄のJ-POPのカラオケの音が聞こえ、今度は地元愛の滲む平和的な若者の声に残りの酔いを任せました。 通り一つはさむだけでまるで違う国に来たかのように錯覚してしまう情景に、外部から来ておこがましいの百も承知ですが、「これが沖縄なのか」と、その複雑さと歴史にただただ呆然と酔っ払いました。
【村田秀亮】辺土名(へんとな)役:鼻の曲がったコザ派のヤクザ どんだけ涙が出てくるねんってくらい泣いてた… 胸が熱くて苦しくて痛くて…涙が止まらなかった。 戦争は終わったはずなのに沖縄では何も終わっていなかったあの時代 自分達の本来の島を取り戻したくて護りたくて命を懸けて立ち上がる若者たちの姿は、泥臭くて尊い。 これはただの物語でも映画でもないよ。 人間が生きることそのものにぶつかっていくリアルな叫び! 生きてる以上前に進まないと損やもんな よし、明日も生きていこ! 今世紀絶対観て欲しい一本です。 【デリック・ドーバー】アーヴィン・マーシャル役:グスクとチームを組む米軍の高官 『宝島』は私にとって特別な作品であり、日本映画界にとっても大きな意義を持つ挑戦だと感じています。大友啓史監督の情熱が、視聴者だけでなく、多くの業界関係者にも共感と希望を届けてくれることを願っています。 この物語は観る人に問いを投げ��け、考える力を引き出す深い作品です。激動の時代だからこそ、こうした普遍的な物語がいっそう求められていると感じます。 日本の文化と映画は、私の人生とキャリアに大きな影響を与えてくれました。この作品に関わり、尊敬する監督や仲間と共に創り上げられたことを心から誇りに思います。 〈STORY〉 ある夜、一人の英雄が消えた。アメリカ統治下の沖縄で、自由を求め駆け抜けた若者たちの友情と葛藤を描く感動超大作。 英雄はなぜ消えたのか?幼馴染3人が20年後にたどり着いた真実とはー。 沖縄がアメリカだった時代。米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちがいた。いつか「でっかい戦果」を上げることを夢見る幼馴染のグスク(妻夫木聡)、ヤマコ(広瀬すず)、レイ(窪田正孝)の3人。そして、彼らの英雄的存在であり、リーダーとしてみんなを引っ張っていたのが、一番年上のオン(永山瑛太)だった。全てを懸けて臨んだある襲撃の夜、オンは“予定外の戦果”を手に入れ、突然消息を絶つ…。残された3人は、「オンが目指した本物の英雄」を心に秘め、やがてグスクは刑事に、ヤマコは教師に、そしてレイはヤクザになり、オンの影を追いながらそれぞれの道を歩み始める。しかし、アメリカに支配され、本土からも見捨てられた環境では何も思い通りにならない現実に、やり場のない怒りを募らせ、ある事件をきっかけに抑えていた感情が爆発する。 やがて、オンが基地から持ち出した“何か”を追い、米軍も動き出すー。 消えた英雄が手にした“予定外の戦果”とは何だったのか?そして、20年の歳月を経て明かされる衝撃の真実とはー。
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wakkayamawheels · 2 months ago
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measures to prevent thermal collapse of CFRP rims
ーー以下、前回からの続きです。ーー
自転車競技用のカーボン製品はCFRP、つまり「炭素繊維で強化されたプラスチック製品」なので、繊維自体の引っ張り強度が高いかどうかだけでなく、その繊維を固定しているレジンの強度を含めた材料特性にも影響を受けます。
常温下では多くの金属製品よりも強いと言われるカーボン製品ですが、摩擦に因る熱の蓄積が続けば、炭素繊維を固定しているレジンの強度(固定力)は低下し、路面からの大きな衝撃を待たずともタイヤの内圧程度の外力で側壁が破壊する事があります。
実際に黎明期のCFRP製リムで起こった熱による変形や破損の原因の多くは、こう言った仕組みによって発生していた可能性が高いです。
但し、これだけが昨今相談をいただいた問題の主な仕組みだと考えているわけではありません。
前回も少し説明をいたしましたが、昨今出回っている粗悪なTPU製チューブがトラブル原因の一端を担っているケースも半分くらい、あるいは、それ以上にあるんじゃなかろうか、とも予想しています。
黎明期のカーボン製品から比べると、シートに使われる繊維自体の強度だけでなく、高温下でもレジンの固定強度が低下し難くなったり、リム ブレーキの摩擦に対しての耐久性もバサルトからナノ チューブ カーボンやグラフェンなどの耐熱硬質層��作るなどして強くはなっています。
…が、そうは言っても所詮はプラスチック製品であり、金属製品程の耐熱性を持たせるのは中々難しく、旧来からのアルミ合金製リムの様な気軽な扱いではトラブルが発生するケースも出てきます。
特に重要なのは、ブレーキだけでなく、山間地の長い下り区間での運転技術の確保と、リムのブレーキ トラックはもちろん、ブレーキ パッドのメンテです。
具体的には下り区間であまり速度が出ない様にブレーキで積極的にスピードを抑制する事ではなく、最小限の減速時間で走行が出来れば、リムに対して余分な摩擦熱をかけなくてもよくなります。
その際ライン取りなどの工夫も含めてブレーキング ポイントとリリース ポイントを明確にし、パッドをリムに引き摺り続ける事無く、減速(加熱)と解放(冷却)のメリハリを付けてリムのブレーキ トラックの温度管理を意識する事で、余分な加熱、保温を避ける事が大切です。
また、前後の加重移動も大切で、車輪が二つある様にブレーキも前後に付いていますが、加重移動によって両方のブレーキを上手く活用する事で、どちらか片方のリムだけに減速負担を集中させない様に出来ればより良いです。
いきなり加重移動と言われてもピンと来ない…と言う方は下り系Mt.bikeやトライアル、BMXなどの技術系種目の得意な子達に訊いていただくと多少理解がし易くなるかもしれません。
もちろん実際には前ブレーキに負担が集まり易くはなりますが、それでも加重移動への意識の有無によって多少は後ろへ減速ストレスを振り分ける事が可能になります。
カーボン製リムは元々がレース用としての機材なので、レース状況の様な走行状態であれば、ビッグ ブレーキングがあったとしても時々にリムを冷ます余裕もできる為、即トラブルとはなり難いです。
…が、ブレーキに頼って速度を一定化して下ろうとすると、ブレーキを引き摺り続ける状態となり、リムの冷却が間に合わず、構成レジンの崩壊温度に到達し易くなります。
もう一つはブレーキ パッドの管理です。
ブレーキ パッドはそのリムのブレーキ トラックに対しての摩擦特性、成分や構造が適しているかどうかも大切ですが、他にも鮮度やコンディションなども重要です。
製造時のパッドの成分や特性がそのリムに適していたとしても、経年劣化で硬化したり、変質して摩擦特性にも変化が起こる場合があります。
また、新鮮なパッドでも接触面に小さな砂粒や金属片などの硬質ダストがめり込んでしまっていると、ブレーキ時に通常よりもリムに対して高い攻撃性を持ちます。
リムのブレーキ トラック自体の汚れは勿論ですが、これらのパッドに隠れている要因を走行前後に確認して予め取り除く事が出来れば、リムへの不要なストレスを減らす事が出来ます。
これらのケアはCFRP製のリムだけではなく、貴重なビンテージ物の金属製リムの長寿化にも多少役立つかもしれません。
その他には間接的ではありますが、どうしてもクリンチャー型に拘るのであれば、タイヤのチューブレス化も有効かもしれません。
チューブレス化によってタイヤの内圧を下げる事が出来る為、仮にリムが摩擦熱で温度が上がる場合でも元の内圧が低く抑えられていれば、リムが破裂するまでの時間を多少稼ぐ事ができる筈です。
元々タイヤの中にチューブを入れなければ、知らずにポンコツTPU製チューブを間違って入れる事も無くなるかもしれません。(^_^;
あとはチューブレス化とほぼセットにならざるを得ないですが、リムのフックレス化も地味に有効な気もしてきました。
通常のフックド構造のリムはフックを設ける為にリム側壁の内側、フック直下の肉厚がどうしても薄くなりがちですが、フックレスであれば側壁の肉厚を均一化できる為、摩擦熱に因る脆弱化が起こる際にフックの溝からの応力集中でリムが破損するリスクを減らせるかもしれません。
ちょっと事例としてはズレていますが、金属製のリムが摩耗によって側壁の肉厚が減り、最後にタイヤの空気圧でリムがはじけてしまう時も丁度フック溝に沿って割れが進んで行きます。
実際、フック溝とブレーキ パッドが主にリムを研削するラインは表裏ほぼ同じ箇所で、裏側が薄くなっている部分を表側からゴリゴリ削り取って行く形になっているので、或る意味で「傷口に塩」的な状態になります。
また、リム側壁の肉厚を確保できるという事は熱の拡散にも多少、有利となる筈です。
ロード用のフックレスでもブレーキ トラックの追加指定が可能なリムが稀に有るので、リム ブレーキ用で希望される場合は断面寸法や各仕様がうまく適合するのであれば、ちょっと面白い選択肢となるかもしれません。(^-^)
マウンテン バイクのCFRPリムでは、ほぼフックレスしか存在していない為、実際にフックドの溝がどの程度の強度低下に繋がるか事例が得られませんが、リム ブレーキのロード バイクの場合、破損箇所のサンプル集めて数字に出来ると興味深い結果が得られそうです。
尤も、リム自体にタイヤの内圧ストレスがからないチューブラー型であれば、リム ブレーキの摩擦熱でもそんなに簡単にはリムが崩壊する事を心配しなくてもいいのかもしれませんが…。
ブレーキに因るリムへの摩擦熱や攻撃、侵蝕が発生しないディスク ブレーキの場合、これらのケアの必要が無い為、運用が楽なだけでなく、常に最新の技術が投入され続けている競技用途のマウンテン バイク用リムのアーキテクチュアがそのままロード バイク用のリムにも流用可能になり、より軽くて断面積の大きなリムの製品化に繋がり易くなります。
ただ、それでもこれまで大切にしてこられた自転車に乗る楽しみ自体が減ったり変わってしまう訳ではありません。
ブレーキを含めた操作システムの構造や素材の違いなど、サイクリングの本質とはまた別な側面で、そこに注力をしているのは乗り手としては職業競技選手と、あとは各パーツ メーカーくらいです。
実際にちょっと極端な例を挙げると、中にはブレーキ タッチの改善の為にゴキソなどの高価なリム ブレーキ用の完成車輪を「敢えてアルミ合金製リムへ」の交換を希望される事もあります。
そういった要望を持つサイクリストにとっての車輪に対する優先事項は、高速走行が前提のレースで有用となる大きな断面積による高いリム剛性や、流体力学的な優位性ではなく、ご自身の気持ちの良い速度で問題の無い範囲であるならば、過剰な高速走行の為の高性能化よりも普段の取り扱いのしやすさを優先されるケースも出でくるわけです。
この様に乗り手の数だけ楽しみ方に違いがあっても当然ですし、それぞれの乗り手にとって最適な条件を見付ける事も大切な事ではないでしょうか。
ホビー サイクリストにとって、現時点で実際に乗って楽しめているかどうかが重要なのであって、その楽しみを安全に最大化する事も作り手の大切な仕事だと考えています。
最後にもう一度、
「ぽんこつTPU製チューブには呉々もご用心を」
この度も長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。<(_"_)>
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triflingdoodle · 10 months ago
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在日をやってると100
 最近、文章やスピーチをお願いされることがチラホラとあって、内心、「僕なんかに依頼して大丈夫なのか」と戸惑いながら��せっかくだしと引き受けては後になって後悔するというのを繰り返している。
 自分で読み返すと、語彙力も無いしなんて程度の低い感想文なんだろうと思うし、後になってあれも書けなかったこれも書けなかったと気が付いて反省することが多い。
 このブログでもシェアしたけれど、関東大震災の朝鮮人・中国人虐殺から99年目の2022年の9月1日にはGQ JAPANに「関東大震災朝鮮人虐殺事件から99年目──僕たちは差別を止める側、弱者を助ける側に回れるのか?(https://www.gqjapan.jp/culture/article/20220901-great-kanto-earthquake-massacre)」というコラムを書かせてもらった。2年経ったいまは在日クルド人をターゲットにしたヘイトスピーチがかなり危険ところまできていて社会はなかなか良い方向に進まないなと暗い気持ちになってしまう。  過去も現在も未来も、あの問題もこの問題も繋がっているというのがわかるようなのが書きたいなと思いながらなんとか書き上げて掲載してもらえたけれど、読み返すと、あのこともこのことも書けなかったし書くべきだったなと密かに反省していた。特に虐殺された中国人や社会主義者のこと。虐殺された社会主義者のことは僕の記事では完全に抜け落ちてしまっているし...。まとめて語られがちだけれど、数の多い朝鮮人の話がメインで語られる傾向があるけれど、そうなることでみえなくなっていることがある。虐殺された中国人ついてはぜひ @fukuyoken3daime さんのツイートの連投を読んでみてほしい。 (https://x.com/fukuyoken3daime/status/1830043385396342866)
 今年はいまのところ、2つのコラムを書かせてもらっている。一つは8月6日に発売された、広島から平和を希求するマガジン「TO FUTURE ZINE 2024 -ISSUE 18-」で、2023年と2024年の入管法改悪についての文章を書かせてもらった。もう一つは、先日開催された「スナック社会科横浜映画祭#2 特集:飯山由貴」の配布資料に掲載される文章。
   TO FUTURE ZINEの方はネット(https://online.recordshop-misery.com/items/88231992)で購入可能です。「スナック社会科横浜映画祭#2 特集:飯山由貴」の方ですが、公開して良いとのことなのでせっかくなので掲載しておこうと思います。作品をすでに観た人もまだ観たことない人も少しだけ違う視点をで作品を観れる文章が書けたらいいなと思いながら書いたけれど、読み返すとやっぱり上手く書けていないなと思ってしまって、あちこち手直ししたい気持ちになってしまう。でもいまそれをする時間の余裕もないのでそのままにしておきます。 
無題(スナック社会科横浜映画祭#2 特集: 飯山由貴映画祭 によせて) 
初めて飯山由貴さんの作品を観たのは、2022年10月15日、16日と京都の龍谷大学響都ホールでの「オールドロングステイ」の上映会に実行委員会の一人として参加させてもらった時だった。 
ヘイトスピーチデモのカウンター行動で知り合った友人が、 僕が入管収容の問題に関心を持ち 大阪入管に収容されている人たちや一時的に収容から解放された仮放免の状態で生活してい る人たちの支援をしていることを知っていて映画に興味があるのではと声をかけてくれた。 
入管の被収容者や仮放免者を支援するようになって、 難民、 犯罪等で在留資格を取り消され た人、 技能実習先から逃げ出すなどさまざまな理由で非正規滞在となりそれが発覚し収容され た人、ほんとうにいろいろな人と出会ってきた。 いつも支援をしながら 「特別永住」という在留 資格で生活する自分の状況と彼ら彼女らの状況を照らし合わせて考えてしまう。 
支援を始めてすぐの頃、「永住者」 が犯罪で在留資格を取り消され退去を迫られている現実に 衝撃を受けた。「日本にしか生活基盤がない人に帰れってどういうこと?」 という僕の素朴な疑 問は世間一般の日本人にはなかなか理解してもらえない。 
難民が入管に強制的に収容されているというのも衝撃だった。 「特別永住」の在日朝鮮人の 中には戦後、政治的な迫害(済州島四・三事件など)から逃れるために「密航」してきた人たちも いる。 元技能実習生の面会では彼らが戦前戦後の朝鮮人労働者の状況と重なった。 
特別永住の資格ができる狭間で在留資格を得られなかった韓国人の老夫婦の帰国の支援を したことがある。 最初は「密航」で日本に来日し、親戚を頼って生活していたが、あるとき摘発さ れて大村収容所に収容され強制送還となってしまった。 「特別永住」の資格ができたあとに観光 で来日し、在留期限が過ぎた後もオーバーステイのまま滞在しずっと大阪でひっそりと生きてた という。 僕と出会った時の夫婦の年齢は80歳前後。 病気で倒れるまで現場作業でバリバリ働 いていたけれど、 非正規滞在のため健康保険も非加入で公的支援も何も受けられず、どうにも ならないと帰国することになってしまった。 1度目の強制送還がなければもしかしたら 「特別永 住」を取得する道もあったんじゃないだろうか。 僕よりも長く (最初の来日から数えると50年 以上)、ただ働いて生きてきただけなのになぜ医療も生活保護も受けられず日本から追い出さ れないといけないのかいまだに理解ができずにいる。 
日本人と外国人の間に引かれた線、 特別永住の外国人とそれ以外の外国人の間に引かれた 線、 永住の外国人とそれ以外の外国人の間に引かれた線、 あちこちに引かれた見えない線がほ んとうに正しいのか社会に問いかけるにはどうしたらいいのか。 そういうことを日々考えてい たときにたまたま観ることになった「オールドロングステイ」は大きなヒントをくれたように感じている。  外国人登録令による日本国籍喪失とその後の参政権や社会保障からの排除、 民族教育を否定 する通達、日本国憲法の制定過程など植民地主義を根にするさまざまな問題、ハンセン病療養 施設における朝鮮人差別と格差是正運動、 帰化制度における差別、 在日朝鮮人の中の障害者差別など、 在日であり障害者であることで受ける差別の背景に広く深く迫ることで引かれた線を次々に可視化しているのが良かったし、普段はなかなか可視化されない声なき声を描くのに、安易にわかりやすくして伝えない、受け手の本気度が試されるような表現の仕方もおもしろいと思った。  その後に観たのは、戦前に都内の私立精神病院に入院していた2人の朝鮮人患者の診療日 誌のことばをモチーフに、ラッパー・詩人の FUNI の声と身体で映像化した作品「In-Mates」。 この作品は東京都の指定管理施設「東京都人権プラザ」で開催された企画展「飯山由貴 あな たの本当の家を探しにいく」 (2022年8月30日~11月30日) において上映が禁止とさ れて大きな話題となった。 (詳細は記事を参照→東京都人権部による飯山由貴 《In-Mates》上 映不許可事件は、何を問うのか https://t.co/7fk561FzCn )
上映禁止について語られることが多いこの作品。 自分自身が在日朝鮮人であり、さらには父 親がアルコール依存症で精神科病棟に強制入院となってその中で死亡していること、そして、今 現在、入管の収容施設に強制収容されている人たちや、仮放免という身分で一時的には外に出 られたものの、 就労も、 健康保険加入も、移動の自由も制限され、ほとんど何もできない生活を 強いられている人たちの支援をしていることもあって、 強く心を打つ作品となった。 患者 A、患 者Bの生きてきた環境やそれによって形成されたアイデンティティを想像すると言葉にならな い感情が湧いてきた。 
入管の被収容者や仮放免者の支援をするようになって”自由”に対する感覚が随分とかわっ た。 アクリル板の向こう側、 握手すらできないところで何ヶ月も何年も小さな部屋に閉じ込めら れている人との会話。 仮放免された瞬間の表情としばらくして就労もできず結局は自由がない 生活に苦しんでいる表情。 
「In-Mates」のエンディング、ニーナ・シモンの「I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free」は支援で出会った人たちの表情を思い出してしまいとても重かった。 
無いことにされてしまっている声、 叫びに気付き可視化していく飯山由貴さんの作品。 この先も追いかけたい。
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kijitora3 · 9 months ago
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日本人が襲われ殺されると、マスゴミは必ず、「中国人も怒っている、悲しんでいる」と報じる
日本人をやっつけろ!! 日本を核爆撃してこの世から消してしまえ!!っていう多数派の中国人の意見は決して報じない
日本政府も「厳重な抗議」とか「説明を求める」とかいうけど、これはポーズ 「日中友好」印のビジネスの方が、日本人の安全や日本人の感情より大事だから、これ以上の措置はない 経団連に属しているような大手企業も同じ 中国ビジネスの利益の方が駐在員の安全よりも大切 中小企業で中国で仕事している人も多い オーナー社長が中国に取り込まれてるのに付き合って自分の命を危険にさらすのはばかげているぞ
結局、日本人は自分で身を守るしかない 中国から離れろ、近づくな、信用するな 会社が中国から帰してくれないのなら、即退社して帰国しろ まずは命を守ることだ
戦前の中国人、ロシア人による、日本人に対する大虐殺事件が日本人の憤激を招き、日中戦争への道を加速させた
今、同じ歴史が繰り返されようとしている
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kennak · 1 month ago
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自分は多数の子宮頸がんの患者さんに関して、告知や治療やお看取りを行ってきた産婦人科専門医(医学博士)です。 日本のマスコミが決して報じないこの裁判の実態を、以前からツイートしています。 今回で傍聴記録は8回目です。 これまでのHPVワクチン薬害訴訟傍聴記録も、遡ってnoteで順次上げていきますので参考にしてください。 これまでで最も衝撃的な事実が明らかになりました。 “HPVワクチン後遺症”の診断を現在進行形で量産している唯一の大学病院である鹿児島大学病院。 しかしその診断の実態は、鹿児島大学病院放射線科が作成した読影レポートでは異常がないと判断されたにも関わらず、鹿児島大学病院神経内科が独自に脳血流の画像を異常だと判断していました。 新規疾患の存在を証明するための臨床研究としては、極めて非常識です。 最終的に鹿児島大学病院で ”HPVワクチンによる脳血流の異常” と診断されてしまい、HPVワクチン薬害訴訟の原告となった女性たちの脳血流画像は、今回の法廷の証人である畑澤順先生(大阪大学医学部核医学診療科のもと教授・日本核医学学会前理事長)が確認した全例において、異常なしの診断。 にもかかわらず、鹿児島大学病院神経内科医たちの独自の判断により ”HPVワクチンによって脳血流障害が生じた被害女性” に対して、鹿児島大学病院が被ばくを伴う検査や免疫吸着療法を施行していた事実が、法廷にて明らかになりました。 前回、畑澤順先生が証人として法廷に立った福岡地裁のレポートはこちら。 https://x.com/tanuk_ichi/status/1883897806471225818?s=46&t=aKCnQ_jX0p0aWhyp8OMJ0w マスコミが大々的に取り上げた"HPVワクチン後遺症"は、法廷でも今回を含めて複数の医師(近畿大学医学部微生物学講座角田郁夫教授、東北大学病院総合診療部もと教授本郷道夫先生、行岡医療大学三木健司特別教授、北里大学大村智記念研究所中山哲夫特任教授、大阪大学病院核医学診療科もと教授畑澤順先生など)から誤診の疑いやワクチン接種と無関係だと指摘されています。 例によって法廷では録音録画が禁止��れているので、自分のメモからの書き起こし。 なので、一字一句が正しい記載ではない点はご了承ください。 非常に長文です。 特に途中の中西弁護士登場から盛り上がりますが、結論だけを読んでも十分に衝撃的な結果かと思います。 今回は以前の畑澤順先生の証言に対して、原告側弁護士が反論する形で裁判が進行。 以下からは形式的に、畑澤先生は畑、原告弁護士は弁と記載します。 裁判傍聴の抽選は全員通過 法廷は9割ほどが埋まっており、そのほとんどが原告支援者の中高年世代 いつも通り、江戸川大学マス・コミュニケーション学科教授の隈本邦彦も登場 もとNHK記者であり、薬害オンブズパースン会議という団体のメンバー 日本各地で謎の反HPVワクチン講演会を開催している人物 畑 (深々と原告席へ一礼) 弁(若い女性弁護士・うつむき気味でやや不慣れそう) 証人がグラクソスミスクライン(GSK)から証言の依頼を受けたのはいつですか? 畑 2年前くらいです 弁 その前から平井論文を知っていましたか? 補足:帝京大学病院神経内科平井利明による未査読論文、脳SPECT検査でHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)の存在を主張 以前の法廷で畑澤先生が論文の問題点を複数指摘し、科学的価値のない”ただの読みもの”と評価 畑 今回依頼されてから読みました 弁 荒田論文は? 補足:鹿児島大学病院神経内科荒田仁による未査読論文、脳SPECT検査でHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)の存在を主張 以前の法廷で畑澤先生が論文の問題点を複数指摘し、科学的価値のない”ただの読みもの”と評価 畑 同様です 弁 脳SPECTに関する、この松平論文(静岡てんかんセンター松平敬史医師の論文、おそらく未査読)は? 畑 日々多くの論文を読んでいますので、今から読みます 少し時間を下さい 、、、、、読んだことはありません 弁 ではこちらの別の松平論文は読みましたか? 畑 また時間を下さい 、、、、、読んでません しかし論文の方法などを見る限り、画像の専門家から見れば大きな問題のある論文です この論文を読んでいるかいないかで、調書に変更はありません 弁 池田修一先生の脳SPECTに関する論文は? 補足:信州大学神経内科もと教授池田修一らによる未査読論文 池田修一はマスコミに対してHPVワクチンに関する不適切な研究発表を大々的に行い、厚労省と信州大学から厳重注意を受けたのちに開業医に転身 現在に至るまで、査読を受けたHPVワクチンに関する論文はゼロ 画像 マスコミが大々的に取り上げた池田修一の発表 畑 核医学に関して方法論を含めて様々な問題がある この論文をもとにして調書を作成するのは無理がある GSK弁護士 それは“調書”ではなく”意見書”ですね 畑 失礼しました、そうです 弁 原告の脳SPECTは何例確認しましたか 畑 鹿児島大学病院の診断で異常があるとされた方のうち、提供を受けた3-4名の画像を確認しました 異常はありません 弁 その他の原告の脳SPECTは? 畑 提供されていないので確認していません 弁 証人は患者を実際に診察していますか? 畑 大阪大学病院放射線科では、産婦人科や内科などから依頼を受けて画像検査・診断を行います 検査の必要性・有用性を協議することもあります 大阪大学病院ではHPVワクチンの後遺症診断で依頼を受けた例は1例もありません 弁 証人は、脳SPECTは脳血管障害・認知症・てんかんに対して施行する検査だと主張していますね 畑 90%はそうです 弁 脳SPECTとアルツハイマーに関する論文を書きましたか? 畑 2012年ですね 3D-SSP(統計的画像解析法)の使用法に問題がある論文が多く、正常人のデータベースも不十分 その不十分なデータベースを使用して、異常がないにもかかわらず異常だと判断している医師がいる カメラでの撮影条件が一定でなく、そのためにZ scoreが高くなったり低くなったりというエラーが生じる そういった臨床の場での問題を指摘する必要がありました 長くなりましたが、これでよろしいでしょうか? 弁 はい、いいえで答えられる質問には、はい、いいえでお答えください 放射線科医はどのように3D-SSPを使いますか? 畑 主にアルツハイマー型認知症で使用します 原画像の処理を行うために使用するが、あくまで補助診断です 原画像を優先して診断すべきです 繰り返し述べていますが、3D-SSPだけを見て判断してはいけません 弁 証人の論文では、3D-SSPは臨床的に有用性が高い、と述べていますね? 畑 はい、そうです ただし様々な条件をクリアしてなければなりません 対象とする特定の疾患、主にアルツハイマー型認知症では有用性が高いことが世界的に判明しています 弁 3D-SSPはあくまで正常と比較して用いるのですか? 畑 そうです 平均的な血流量やそのばらつきを見ます ある特定の疾患では、異常の有無の基準に用います 白髪の原告側男性弁護士(のちに何度も登場、乞うご期待)が大きな声で割り込む つまり、質問への回答は「はい」ですね! 畑(無視して継続) 健常人の数・年齢・性別などを測定した上で、解析を行う必要があります 白髪の原告側男性弁護士 つまり!「はい」ですね! 畑 ご質問がきちんと数・年齢・性別などを勘案しているのであれば、回答は「はい」になります 別の控えめな原告側男性弁護士 時間がないので、はい、いいえ、のどちらかで答えて頂けると、、、 畑 可能な限り正確に述べる必要があるかと思いまして。 それなら「はい」です 弁 次にデータベースに関する証人の論文についてお聞きします 畑 2012年には多数の論文でノーマルデータベースに問題がありました 撮影するカメラの機種が異なる画像が、データベースに混在していることもあり、これを問題視してきました 撮影の条件には一定の基準が必要です シャッタースピードも統一されていなければ、エラーが混在してしまう そういう論文です 控えめな原告側男性弁護士 あのー、これ以上の説明はもう結構ですので、、、、 弁 現在ではデータベースの問題は? 畑 大阪大学病院では自施設でそういった問題をクリアしたデータベースを構築しています 他の大学病院がどうなっているかまでは分かりません 弁 データベースを使用していれば、ある程度は正しい結果が得られるのでは? 畑 典型的な誤った考えです アルツハイマー型認知症においては、世界的に有用性が認められている ただ、精神疾患や未知の疾患に使用するのは不適切 大阪大学病院ではそんなことはしないし、他の医療機関でも普通はそのような不適切な使用はしていません 弁 特定の疾患だけでなく、脳の機能を評価する際に3D-SSPを使用することもある ここにはそう記載されています 畑 読みますね、、、、 はい、そのように書いています ただし前提として、臨床試験や倫理委員会などを通して評価することが必要です それを経て有用性が確認できれば、診断に有用と言うことが可能です 弁 証人は脳SPECTの教科書執筆にかかわっていますね? そこでアルツハイマー型認知症以外にも、脳SPECTを用いてますね? 畑 はい 弁 前頭葉型認知症にも有用で、アルツハイマー型認知症との鑑別にも有用ですか? 畑 はい、そうです アルツハイマー型認知症、前頭葉型認知症、移行型や混合型の認知症、それぞれ20-30%ずつありますが、有用な検査です ただし移行し得るので、必ずしも判断が変化しないわけではありません 弁 ハンチントン病では脳SPECTで尾状核・前頭葉の血流低下がありますね? 畑 はい、ただし非常にまれな疾患であり、自分も実際に診断したことはありません 弁 ハンチントン病が非常にまれならば、どのように診断しますか? 畑 その場合は診断基準など、、、(メモが追い付かず、書き取りできず) 弁 脳炎などのまれな疾患や新規の疾患の場合には、脳SPECTは使用しますか? 畑 既に知られている疾患の診断に、あえて脳SPECTを使うことはないです 新規の疾患を疑っても、その診断のために行う検査でもないです 弁 質問の回答は「はい」でよろしいでしょうか 畑 もう一回質問を伺えますか? 白髪の原告側男性弁護士 「はい」と答えて頂ければいいんです! 畑 質問が限定的過ぎます 誤解があってはならないので、説明が必要です 別の女性弁護士 時間の節約のために協力をお願いします 裁判長 申し訳ありませんが、可能な限り簡潔にお願いします 畑 分かりました 弁 脳SPECTで所見が乏しい疾患もありますね 2017年の報告では、橋本脳症では脳SPECTで64%は正常と判断されると 畑 最近知りました ただし頻度や割合に関して述べる際には、感度・特異度を合わせて判断する必要がある その論文では、病気でない人の所見がどうかの記載がなく不適切な論文です 傍聴席から、そんな���どうでもいいじゃん!、とヤジが入る 弁 ムラマツ先生が抗NMDA受容体脳炎や橋本脳炎において、3D-SSPを用いた解析を行って、特徴的な所見を報告しています 畑 その報告もノーマルデータベースの記載が不十分であり、世界的なコンセンサスもありません 信頼性が高い報告とは言えません 弁 しかしこの論文は”ユーロピアンニューロロジー”の査読論文です 医学界で評価された論文ですね? 畑 その解釈は正しくありません 査読のプロセスが不透明で、他の研究者による論文引用もされていない 医学界の中で評価されるには、そういった積み重ねが必要です 橋本脳症の知見としては確立していない あくまでそのプロセスにあると判断します 弁 アルツハイマー型認知症やてんかんでは長い歴史の中で脳SPECTの意義が確立している、ということですね 畑 そうです 弁 患者の脳機能を確認するためにも脳SPECTは行われるのでは? 畑 そういった研究には研究チームやプロトコルを揃える必要がある あくまで研究目的で、精査したうえで知見として確立します 新規の疾患を疑ったから試しに検査をしてみよう、という手法は非常によろしくありません 例えば脳波に異常などがあるから、その裏付けとして脳SPECTを行うのはあり得ます しかし脳波などに異常がないにもかかわらず、とりあえず施行するような検査ではありません 弁 保険診療では脳SPECTや脳シンチグラフィーは、脳炎・脳症が保険適用とされています 有効性が認められた検査ではありませんか? 畑 誤った解釈です 保険適用だから脳炎・脳症を疑ったら脳SPECTを施行する、というのは誤りです 統合失調症やうつ病や解離性障害などでも保険適用ですが、脳SPECTは行いません 科学的な意義が不明だからです 保険適用の話をするならば、脳死でも脳SPECTは保険適用��す しかし脳死患者に脳SPECTは行いません そういったことは10年以上前に議論されて、既に決着がついています 保険の適応疾患をそのように解釈すること自体が誤りです あくまで診療報酬が支払われるかどうかという話です 弁 それはあくまで先生のお考えですよね 分かりました 次は土田先生による報告です 新型コロナ後遺症のブレインフォグに対して、脳SPECTを221人に対して行ったところ、その全例で脳血流が低下していました この報告を知っていますか? 畑 初めて聞きました そもそもブレインフォグの定義などは医学的には確立していません 弁 新型コロナに関して、、、、、、(10秒ほど言葉に詰まり、書面を目で追う) 新型コロナ後遺症の診断において脳SPECTは広く利用されている、ということでよろしいでしょうか? 畑 えーと、新型コロナのワクチン後遺症でしょうか? 弁 ワクチンではなく、新型コロナ後遺症へ脳SPECTは行われていますか? 畑 一般的にはありません 傍聴席から:いやー、あるでしょうよ! ここまでで午前中の尋問が終了 90分間の昼休憩へ 傍聴席からは、高嶋先生の診断を否定したくてしょうがないんだろうなぁ、誠実さが足りないよ、などの声 補足:高嶋博 鹿児島大学神経内科教授 HPVワクチン接種後神経障害を提唱して脳SPECTで多数の患者を診断するも、その謎の疾患に関して未だに査読論文はゼロ 前半はまだ落ち着いた展開だが、後半はハチャメチャが押し寄せてくる ワクワクを100倍にして読んでほしい 特に白髪の原告側の男性弁護士に注目 法廷再開5分前 係員が傍聴の注意点を説明するが、中高年世代の原告支援者の雑談がうるさすぎて聞こえない あの界隈って非常識な大人が多いんだよね 思春期からずーっと、”支援者”たちに囲い込まれてきた”被害女性”たちが、本当に気の毒です 質問を行う原告弁護士が交代 既に何度も登場している白髪の男性弁護士へ(中西弁護士、以下中西と表記) この裁判において、常に笑いと涙を提供してくれる有能な弁護士である ぜひ、カプコンの名作ゲーム『逆転裁判』に登場してほしい 中西 まずですね、質問には、はいかいいえ、でお答えください 回答しているうちに、質問が何だったかよく分からなくなる場面もありましたよね 時間もありませんので 製薬会社弁護士 ご存じのように専門性が高い領域なので、はい、いいえ、だけでは答えられないこともあります 前提条件などを確認する必要があります 裁判長 証人はできれば簡潔にお願いします ただ、それが難しいこともあることは理解しています 一方で原告は、質問の導入で”記載があるかどうか”を証人に確認するのは不要かと思います 中西 平井論文に関して証人は”読み物に過ぎない”と言いました。 覚えていますか? 補足:帝京大学病院神経内科平井利明による未査読論文、脳SPECT検査でHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)の存在を主張 以前の法廷で畑澤先生が論文の問題点を複数指摘し、科学的価値のない”ただの読みもの”と評価 畑 はい、そうです 査読を経た原著論文ではありません 中西 著者らはその論文の中で、脳SPECTによってマウスの脳炎を示した平井・黒岩論文を注釈して引用しています これは2016年の日本自律神経学会の雑誌”自律神経”において、査読を受けています これを読んでいますか? 畑 はい、読んでいます 査読があっても、きわめてレベルの低い論文です 中西 査読を経た論文を引用しているのに”よみものに過ぎない”と評するのは、アンフェアです 畑 もともと提示された論文は、査読を経ていないただの読み物です 引用された論文も読みましたが、通常の査読を通るレベルに達していない 解析は不十分で、採択されるには、、、 中西 (畑澤先生の証言を遮って) いや、そんなことはないでしょう それ以上は必要ない 製薬会社弁護士 異議あり、必要です 裁判長 続けてください 畑 この論文が採択されるまで、8日間という異例の短さです 私は査読誌の編集長を務めてきましたが、査読者の選定などを含めて、通常は早くても2週間は必要です そしてこの論文は、核医学の専門家の査読を通っていません 中西 端的に答えてほしいんですよね! 前回、証人は査読論文ではなく”読み物だ”と主張していたでしょう 製薬会社弁護士 誤誘導です 証人が”読み物”と言ったのは査読を受けていない平井論文の方です 中西(ヒートアップして) じゃあ、アンフェアだと私は感じたんです! それは言わせてもらいます 次に、脳SPECTを判断するには専門家が必要だと言っていましたね? 畑 はい 中西 平井論文の共著者の内山眞幸、慈恵医大放射線部所属 知っていますか? 畑 知っています 専門家の一人ですが、専門は呼吸器の悪性腫瘍です 脳SPECTの専門家ではありません それは強調させていただきたい 中西 日本核医学学会が発足・推進させた会の役員 内山眞幸 そうですね? 畑 はい、私が理事長としてこの会を発足しました 中西 では、内山医師は核医学の専門家でしょう 畑 はい、内山先生は核医学領域では脳神経ではなく呼吸器の専門家です (ここからの展開は、さらにカオスに突入) 中西 改めて平井論文です 脳SPECTの論文作成に当たって放射線部の協力を得る必要がありますね 平井論文の共著者には平瀬技師、太田技師という方もいて、この方々は他にも論文を書いています 畑 放射線技師の役割を誤解されているかもしれません 検査の条件を整える専門家ではあります 撮影された画像の診断を行う役割はありません 技師が論文を書いたり論文に名前が記載されているからと言って、その論文の正しさを担保するものではありません 中西 技師が論文に関わっていれば、信頼度が高いのでは? 畑 技師は放射線画像の撮影を、責任をもって行う職種です 平井論文からは、統計画像解析の信頼性は読み取れません 中西 平井論文には放射線部と技師に対して、協力して下さった、と謝辞が記載されています なので、検査の信頼がおけるのではありませんか? 畑 謝辞を述べるのは論文の作法であり、謝辞があることと論文の信頼性は無関係です 中西 それはあくまで証人の感想に過ぎませんよね 次は先ほどの雑誌“自律神経”の論文です これには東大病院の黒川清先生も関わっています、日本学術会議の 知っていますか? 畑 知っているが、会ったことはありません 中西 本研究の目的は脳SPECT・内分泌・脳波などと中枢神経疾患の関連を見つけること そう記載されていますね 畑 はい 中西 提唱されているHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)の診断基準を提示します 他覚的所見として、脳SPECTでの異常、これが挙げられていますね 畑 私はその医師たちのように脳SPECTの所見だけで診断することはありません 客観的に診るためには、科学的エビデンスに基づいた正しい手法を使うべきです 多数の画像診断をしてきた専門家としての経験上、脳SPECTから結論を導くのは不可能です 中西 科学的エビデンスと言っていますが、このような蓄積がエビデンスが確立する過程なのでは? 畑 既に言いましたが、HANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)という研究の過程や手法に問題があれば、それには意義はありません 脳SPECTはあくまで特定の疾患の補助診断に用いられるべき検査であり、新規の疾患を疑ったから撮影してみるという検査ではありません HANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)に関して脳SPECTを使用することで、有意義なエビデンスが得られるような研究デザインがなされていません 誤った結論が導かれてしまうことを危惧しています 中西(明らかにイライラいている) 次は教科書からの記載です 3D-SSPを使用して健常者と有病者の脳血流を比較することで、異常を検出できる そう書かれていますね! 畑 本の一部分だけを抜粋しても、、、 中西 (話を遮って)書かれていますね!! 畑 この部分だけではなく、全体を読んで判断する必要があります 中西 実臨床では特定の疾患に対して脳SPECTを行うことがあり、3D-SSPを用いることもある それには倫理委員会などを通す必要がある、午前中はそのように言っていましたね? 畑 午前中は答える時間が無さ過ぎました 臨床研究では、例えばアルツハイマー型認知症と診断された方に対して、経時的に観察したうえで治療を行い、脳血流が変動するかを確認しています 既に診断がついている既知の疾患に対して用いる検査であり、新規の特定の診断を行うために用いる検査ではありません 中西 脳血流の異常を脳SPECTで見つけて、それを知見として積み上げる そういった方法を用いても良いのではありませんか? 畑 それはきちんとした研究として、倫理委員会を経てプロトコールを作成し、、、 中西(怒鳴り声で割って入る) だから〇〇(聞き取れず)とはですね! 畑(無視して進める) 実臨床の場ではそのような手続きを踏んだ上で脳血流を見ています 中西 平井論文では、脳梁や脳の広い範囲での血流低下が認められると記載されていますね 畑 はい、記載はあります ここで別の若い女性弁護士へ交代 明らかに慣れていない様子で、発言に詰まって固まったり、言い間違いなどが多い ここからは、赤い・青いについて謎の論争が始まる、、、 弁 視床基準を用いると、画像では赤い部分が多いように見えます これは異常ではないのでしょうか? 畑 そう判断するのは間違いです というのは、、、 中西 (話に割り込んで)赤く見えるか見えないかを聞いているんだ! ワイの心の声(いやそうではなく、女性弁護士は赤く見える部分が異常かどうかを聞いてたやろ、、、マジでやばい弁護士やな) 製薬会社弁護士 異議あり 不適切な質問です 赤いのは確かに赤いですが、赤いかどうかを証人に確認する意義は何ですか? 弁 では、赤いように見える、それで回答はよろしいでしょうか? 畑 赤く見えることの解釈は別として、赤いか赤ではないかといえば、赤が正しいです 弁 では赤いところは相対的高灌流であり、血流低下がある それは違うのでしょうか? 畑 説明が必要です 視床が正常という前提が必要であり、3D-SSPでは正常な部位を基準とします なのでこの手法で3D-SSPを用いるというのは、そもそもやってはならないのです GSK弁護士 原告弁護士は相対的低灌流を相対的高灌流と誤って発言したと思われます 弁 失礼しました ご指摘の通りです 畑 3D-SSPは1つの元データを、全脳平均・視床・小脳・橋の4か所の基準で確認する必要があります 弁 視床基準だけで異常が見られた場合 これをもって異常と判断してもよいのではないでしょうか? 畑 誤りです 脳SPECTでは視床基準のみ異常が見られた場合、エラーを見ているだけと判断すべきです 中西(期待を裏切らない再登場) はい!わかりました! 証人はもう結構です 製薬会社弁護人&裁判長 証言を遮らないで下さい! 畑 100%のケースでこれが正しいわけではないですが、視床を正常と仮定すべき この画像をもって異常と判断することは誤りです 中西 私は納得ができないがね 多くのHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)患者でのZ map分析では、相対的低灌流域が見られている ここに記載のある患者は異常と言えるのでは? 畑 そもそもそこに記載されている “減弱像のZ map” という言葉の意味が不明であり、私は使ったこともなければ聞いたこともない むしろこの意味を私に教え���ください 中西 方法、に書いていますけどね この全脳基準でも、19名のHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)患者では特定の領域で有意な灌流量低下が見られています これも見たことがない? 畑 この論文のデータベースの使用法そのものが不適切 ノーマルデータベースを用いて患者1人1人をそれぞれ解析して、ここに異常、ここにも異常と挙げている 通常のエビデンスのある手法とは著しく異なるので、この解析では何の推論もできません 中西 それこそが科学的データの集積では? 畑 誤ったデータを集積させても、それはむしろ有害です というのは、、、 中西 !!!(怒鳴って話を中断させる) 製薬会社弁護士 明らかに話の途中で遮るのは不適切です 中西 話が長すぎる! 製薬会社弁護士 いや、明らかに、、、 裁判長 いえ、この点に関してはもう大丈夫です それに証人の話の長さは、午前中よりも改善していますし(会場・畑澤先生を含めて笑) 中西 別の専門家が出したデータに対して、それが有害になるというのは言い過ぎでは? 畑 誤った方法で誤った結論を導くのは有害です その論文の話ではなくとも、これは科学の一般論です 先ほどの明らかに慣れていない女性弁護士へ交代 弁 再び荒田論文に関して伺います。 証人はこの論文の問題点として、カラースケールがない点や、原画像を確認すると異常とは言えないと証言していますね? 補足:鹿児島大学病院神経内科荒田仁による未査読論文、脳SPECT検査でHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)の存在を主張 以前の法廷で畑澤先生が論文の問題点を複数指摘し、科学的価値のない”ただの読みもの”と評価 畑 はい、そうです 弁 「臨床医・RI技師のための脳SPECTパーフェクトガイド」 この教科書を作成しましたね? 畑 作成しましたが、詳細な内容までは覚えていません 弁 右内頚動脈血栓の術前術後のカラースケールを見ると、赤に近ければ血流が上昇し、青に近ければ血流は低下している それでよいですね? 畑 カラースケールには種類があります これは治療前後の比較をしていますが、一概に赤だから血流増加で青だから血流低下ではない 色分けは目的に応じて使います あくまでもこの画像は脳血管障害による大きな血流差を見ています 弁 次は単純ヘルペス脳炎の項目です こちらはモノクロ画像ですが間違いないですか? 畑 これは白黒だと、、、分かりにくいですね、、 弁 証人は意見書ではこの項を引用していますが、、、、(明らかに困惑) 畑 ずいぶん前のことなので、はっきりとは、、、、(お互いに困惑) 弁 ここではコントラストを比較しており、カラースケールはないですね 畑 教科書のこの部分ではそうですが、実際の診断時にはカラースケールも用います 弁 荒田論文が投稿された雑誌”臨床核医学”の投稿規定には、カラースケールの有無はありませんね 製薬会社弁護士 異議あり 論文が投稿された時期に、その投稿規定があったか不明です 裁判長 証人は当時の投稿規定を知っていますか? 畑 はい、知っています この雑誌の投稿規定には、投稿された論文に事務局が手を入れることが許されています 普通の医学雑誌ではありえないことであり、そういうジャーナルだろ理解しています 私の投稿にも手を加えられていたことがあります 裁判長 規定の時期は分かりますか? 畑 分かりません 長期間かと 弁 ご自身の文献で、てんかんの発作時と間欠時の脳SPECT画像を使用していますが、カラースケールは使用していませんね 畑 脳の左右の血流差を見ている文献ですが、カラースケールを使用する必要がなかったからです 目的に応じて使用します 弁 では発作時と間欠時をどのように判断していますか? 畑 まずは原画像で判断します そしてこの文献は原著論文ではなく、画像を広く知ってもらうために書いた文献です 目的が異なります ここで10分間の休憩 原告支援者たちからは、、、 ・なんかよくわからない ・薬害を起こしたのに誠実さが足りない ・オンラインでまたカワバタ先生(?)に教えてもらいましょう、いつもすごくわかりやすく教えてくれるの 毎回毎回、原告支援者たちは休み時間のたびに「よく分からない」と連呼しているが、それでも傍聴に来るのは偉いですね 非科学的で煽情的な反HPVワクチン報道を繰り返してきたマスコミも、少しはその姿勢を見習ったら??? 慣れていない感じの女性弁護士で継続 弁 検査時の部分容積効果についてうかがいます 大雑把に言えば、赤・青で血流量を判断してもよいのですか? 畑 そうですが常に変動しています 体温など同様と考えていただければ 弁 健常者でも青く見えてしまいますか? 畑 1秒ごとに揺らぎが生じます 大脳皮質には1秒で80ccの血流があります 脳SPECTの画像では解像能力に差が生じます なので、”画像で血流が低下しているように見える”からと言って実際に血流が低下しているとは限りません 弁 実際に血流が低下している場合には、脳SPECTではどのようになりますか? 畑 その場合、脳SPECTではもっと明らかに低下しているように見えます 大脳皮質の薄い部分では、適切な画像ソフトウェアを使うという方法もあります 弁 より青ければ、血流低下はあると判断できるということですね? 畑 一般的にはそうです 弁 この画像では? 畑 異常に低下しているように見えているだけです 実際にはあったとしても数%の差なので、その画像を見て異常だと判断する方が危険です 弁 紙ではなくディスプレイで見ても、そうなのでしょうか? 畑 そうです 信号の強度をより正確に確認するために、白黒の画像を用います カラーの場合はわずかな差でも大きな差に見えてしまうことがある点に、注意が必要です 弁 この論文では血流低下は評価できないのでしょうか? 畑 正しく診断するには、多数の正常・異常の画像パターンが頭に入っていなければなりません この方の脳血流は正常です 弁 シルビウス裂の血流に異常が指摘されている、免疫吸着療法の前後の脳SPECT画像です 解剖学的標準化を行っていればシルビウス裂の評価は可能ですね? 畑 シルビウス裂は位置や大きさの個人差が大きく、脳SPECT・3D-SSPではエラー信号が生じやすい 異常や正常の判断基準から外す必要があります 原画像を確認して判断すべきです 弁 橋本脳症の3D-SSP画像です ここがシルビウス裂でしょうか? 畑 そうです 弁 解剖学的標準化を行えば、シルビウス裂の評価ができるのではありませんか? 畑 申し上げたように、もともと個人差が大きい部位であり、さらに加齢によってその差は増大します 弁 しかし画像を見ると、血流が低下していると解釈できるのではありませんか? 畑 誤っています この画像ではシルビウス裂だけではなく、側頭葉先端・前頭葉下部にも信号が見られます エラーが出ている状態です この場合も、原画像を確認したうえで推論されるべきです 弁 荒田論文では免疫吸着療法を行う根拠として、シルビウス裂での信号増幅を挙げています 以前の法廷で、証人はこれを批判していますね? 畑 批判ではなく、画像を評価するにあたって正確な手法を用いることを勧めているのです 弁 解剖学的標準化を行えば、3D-SSPで評価は可能だと思うのですが、、、 畑 違います 画像撮影時の頭の位置、あごの位置などの差によって、同じ患者でも3D-SSPの結果は異なります なので、免疫吸着療法の前後で3D-SSPを用いて評価することそのものが不適切です 原画像を見て判断すべきです 弁 マーカーなどを設置すれば、大丈夫なのではありませんか? 畑 20分間程度の検査でも、微妙な動きやずれは生じます そのため、検査の前後でも異なった画像になります 弁 証人は正常データベースの年齢との不一致を問題にしていますが、年齢が一致していれば3D-SSPを用いてもよいのでしょうか? 畑 同じ人物であっても、治療前後の評価に3D-SSPを用いることそのものが不適切です 原画像を比較する必要があります エラーが生じている3D-SSPのみを使用して判断することは、正しくありません 弁 治療効果を判断するためのサブトラクションは、てんかん発作に有用でしょうか? 畑 はい 原画像にそのように用いることで、てんかん発作の部位、焦点を判断するのに有用です 弁 原告27番の画像です 鹿児島大学病院で脳SPECT・3D-SSPによって脳血流に異常があるとされています 原画像を確認しましたか? 畑 ここに提示されているのはあくまで原画像の一部です もっと細かいのが原画像です その原画像は全て確認しました ここで提示されているのは、ごくごく一部の画像に過ぎません (いつものことだが、ここで傍聴席の原告支援者には睡眠に突入している人々が散見。いびきがうるさいおっさんもいる。勘弁してくれ。あんたら真面目に原告女性たちを応援する気、本当にあるん?) 弁 脳血流SPECTでは、必ず原画像が必要ですか? 畑 3D-SSPは補助診断にすぎません あくまで原画像の所見を優先します 弁 右後頭葉・側頭葉の血流低下はありませんか? (鹿児島大学病院で脳の血流異常と診断された原告の画像に対して) 畑 はい、まちがいありません 弁 鹿児島大学病院の報告では、RI検査の結果でも軽度の左右差ありとのことですが? 畑 どのようなプロセスでそのような判断に至ったのかが分かりません 弁 報告書は見ましたか? 畑 血流異常があると鹿児島大学病院で判断されて、鹿児島大学病院から提供されたすべての画像を確認しました 全例において異常はありませんでした 弁 鹿児島大学病院で異常があると読影した医師は、解剖学的標準化を行っていましたか? 畑 記載がないのでわかりません 弁 鹿児島大学病院では解剖学的標準化を考慮したのでしょうか?無視したのでしょうか? 畑 わかりません ただ、解剖学的標準化を行われなかった結果で出てくることの多い典型的なエラーに見えます 弁 HANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)に関しての池田修一論文ですが、読みましたか? 補足:信州大学神経内科もと教授池田修一らによる未査読論文 池田修一はマスコミに対してHPVワクチンに関する不適切な研究発表を大々的に行い、厚労省と信州大学から厳重注意を受けたのちに開業医に転身 現在に至るまで、査読を受けたHPVワクチンに関する論文はゼロ 畑 はい、画像分野に関しては それ以外の領域は私は専門家ではないので 弁 池田修一医師はHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)と診断された163人をもとに、診断基準を作成しました 診断基準を確認します 補足:信州大学神経内科もと教授池田修一 池田修一はマスコミに対してHPVワクチンに関する不適切な研究発表を大々的に行い、厚労省と信州大学から厳重注意を受けたのちに開業医に転身 現在に至るまで、査読を受けたHPVワクチンに関する論文はゼロ ① 前提条件 HPVワクチン予防接種後(期間は限定しない) HPVワクチン接種前には明らかな異常がない ② 症状 広範な痛み、関節痛、全身疲労感、起立性障害、月経異常など合計10項目 ③ 他覚的所見 脳SPECT検査を含む合計6項目 脳SPECTが含まれていますね 畑 全く理解ができない!(この法廷で唯一、畑澤先生が語気を荒くした瞬間) 脳SPECTを加えるべきではない この診断基準がどのような根拠をもって作られたのか、エビデンスがないです 弁 HANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)の確定診断には脳SPECTも使用される、そう記載されていますね 畑 はい ただ脳SPECTを使用する根拠はありません “脳SPECTの異常”の定義も定められていません 大変、深い憂慮を感じております 弁 脳SPECTだけでは、判断できないのでしょうか? 畑 池田修一医師や、それに属するグループがなぜこのような基準を作ったのかが分かりません 補足:信州大学神経内科もと教授池田修一 池田修一はマスコミに対してHPVワクチンに関する不適切な研究発表を大々的に行い、厚労省と信州大学から厳重注意を受けたのちに開業医に転身 現在に至るまで、査読を受けたHPVワクチンに関する論文はゼロ 私は核医学のことならわかります 脳SPECTが本当に有用ならまだよいのですが、かなり無理があります 医学の世界で到底受け入れられる主張ではありません ここで最終弁論へ向けて10分間の休憩 寝ていた支援者たちも目が覚めた模様 ・のらりくらり言っててよく分からない ・あーあ、イライラするわ などの愚痴が聞こえる この方々が理解できる日は、永久に来ないでしょうね ここからはGSK弁護士が畑澤先生に質問し、これまでの内容を補完する形になる 製薬会社弁護士 証人が全く分からないと、途中で話に出た”減弱像Z map分析”に関してです 英語だとdecrease viewのことで、Z scoreは2を基準とされているようです 畑 それなら分かります 血流低下部位を判断するために用い��れます 製薬会社弁護士 それを踏まえて、今回の3D-SSPではどうでしょうか? 畑 これだけでは血流低下を判断できません 製薬会社弁護士 ノーマルデータベースとHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)患者を比較した場合に、違いはありますか? 畑 ノーマルデータベースを作成するには、対照群として多数の健常者が必要になります また、同じカメラ、撮像パラメーター、フィルターなどの条件を統一する必要があります それができていなければ、3D-SSPやZスコアはい���らでも変化してしまいます 今回の論文ではそれができていません 製薬会社弁護士 今回の論文では、他の病院での19人分のデータも併せていますが 畑 ゼネラルエレクトリック社のカメラでノーマルデータベースが作成されていますが、そこに併せられた19人分の他院のデータに関しては、撮影条件が不明です 製薬会社弁護士 鹿児島大学病院で脳血流に異常があると診断された原告27番を含めると、3人か4人分のデータの提供を受けましたね 結果はどうでしたか?また、鹿児島大学病院放射線科の作成したレポートは見ましたか? 畑 まずは鹿児島大学病院放射線科の読影レポートを確認せずに、原画像を含めて読影しました 全例で異常は見られず、正常な脳の画像と判断しました その後に鹿児島大学放射線科の読影レポートを確認しました 鹿児島大学放射線科も異常なし、と診断していました 異常の可能性も疑われるという旨の記載がされているレポートもありましたが、私が確認したところ異常はありませんでした 製薬会社弁護士 検査においては感度と特異度が重要とお話しされていましたね 畑 感度というのは、ある病気の検出を行う指標です 特異度というのは、実際には病気ではない人を判断する指標です 100人中50人が病人、50人が健常者という集団があったとします ある検査を行ったところ、この全員に陽性反応がでた場合には感度100%で特異度0%になります 精度は50%です 病気でない人も、病気であると判断してしまう検査になってしまいます 検査では感度・特異度はともに高いことが望ましいです 製薬会社弁護士 感度100%、特異度0%の検査があったとして、それには意義はありますか? 畑 コイントスと同じです 検査に意義はありません もし院内で他の診療科の医師からそういった意義のない検査を依頼された場合、私たちは断ります 検査の意義を説明して、再考を促します 製薬会社弁護士 証人は、今も脳SPECTの診断を行っていますか? 畑 私は1970年から放射線科の医師として多数の画像を診てきました 2019年に大阪大学病院の教授職を退官したのちにも、今も大阪大学病院で勤務をして医療現場で診断業務を行っています 本当なら、本日月曜日も勤務日なのですが(笑) 画像診断はこの裁判での中心的な問題の一つです 新しい科学技術が開発されて、それが医療現場に応用されてきました 3D-SSPもその一つです 日本人である箕島聡先生がアメリカに渡って開発し、世界に広まった技術です 認知症、特にアルツハイマー型認知症において非常に有用な検査です ただしあくまで補助診断なので、その利用においては原画像を確認することが重要です 専門家へ相談せずに誤った使用を行えば、誤った結果が導かれてしまいます エビデンスの積み重ねの失敗につながります 中西(久々の登場、やったぜ) 今回の論文でのDecreased viewに関してですが、脳SPECTの撮像条件や他院を併せて19例のデータは、診断にあたって満足できる数でしょうか? 畑 2016年の大西論文では、ノーマルデータベースは多ければ多いほど望ましいと判断されています 20例以上が望ましいのですが、19例であれば数だけなら絶対にダメというほどではありません 男女が混ざっているので、精度の限界はあります 中西 ノーマルデータベースを作成するにも、健常者に放射線を浴びせる必要があります なのでどうしても制約はあります それはご存じですか? 畑 はい 日本では健常者と判断された上で、データベースに登録をしていただいたのは5例です その困難さはよく分かります それを考慮した上で、解析には十分に注意すべきです 画像を見て、異常に見えたから異常にする、というやり方は好ましくありません 中西 こちらが提示した論文では、HPVワクチンを接種していないノーマルデータベースを作成している それに、撮影にあたっての薬剤の投与量や撮影条件も詳しく記載されていますがね? 畑 専門家から見れば、何も書いていないに等しいと言えます カメラの機種や感度やフィルターや組織減弱係数など これらは核医学の論文では必ず記載されるように、2012年から公表されています この法廷で提示された研究には再現性がありません 科学的エビデンスとは、再現性の積み重ねが必要です そういったデータとはいいがたい 中西 私は、この論文の記載は詳しいと思うんだけどね 製薬会社弁護士 異議があります あなたの個人的感想は聞いていません 中西(だったか、後半で出てきた女性弁護士か記憶が曖昧) 最後に質問です ハンチントン病の脳SPECTでの感度・特異度はご存じですか? 畑 この場でハンチントン病の脳SPECTの感度・特異度を思い出して、答えることはできません 向かって右の裁判官が初めて口を開く(以下、右と略) 既知の疾患では、例えば脳血管障害・認知症・てんかんでは、脳SPECTでの感度・特異度は判明していますか 畑 しています 右 新しい疾患が疑われた際に、脳SPECTでは感度・特異度をどのようにして出すのでしょうか 畑 初めのころは感度も特異度も分かりません 脳血管障害に関しては、MRIでの血流低下を確認して、その後に補助的に脳SPECTを施行する過程で確立したデータが得られるようになりました てんかんでは約10%に難治性てんかんがあり、病巣を特定して手術を施行する過程でデータが確立してきました IDG-PET検査を含めたその後の追試を得て、現在に至る過程で感度や特異度は判明していきます 新しい疾患への検査というのは、多くの病院で実施されてから、ガイドラインが確立していきます ここで傍聴席の中年男性から唐突に 「おう、ひっくりかえしてやるよ!」との声 治安が悪いですね 右 脳炎や脳症の診断に脳SPECTが適切ではない理由は、感度・特異度が不明だからですか? 畑 そういった疾患は極めて稀であり、症状が多様です 少数の症例報告などはあっても、エビデンスとはいいがたいです 医学の世界でのコンセンサスが確立するのを待つしかなく、感度や特異度は現状では不明です 閉廷 (畑澤先生は開廷時と同様に、深々と原告席に一礼して退席) 以下:以前記載した傍聴感想文に加筆・修正 これが今回のHPVワクチン薬害訴訟です。メモが追い付かない、理解できていないなどの点もありますが、ほぼ全容といってもよいかとは思います。 ある程度以上の理解力がある方ならば、このHPVワクチン薬害訴訟と弁護団の実態も伝わったかと思います。 医者から見れば、開いた口が塞がらないレベルの茶番に見えるでしょう。 この薬害弁護団を正義の味方として祭り上げてきたマスコミの方々も、まさかここまでとは思っていなかったのではないでしょうか。 マスコミ報道だけを鵜吞みにしていた一般の方々は、騙されたと思うかもしれません。 しかし、これがこの裁判の実態です。 HPVワクチン接種後に体調を崩した少女たちに向けてマスコミが旗を振って、結果的にこの裁判へと導いたのです。その責任は甚大ですが、反省や謝罪を表明したマスコミは皆無です。 もちろん厚労省にも大きな問題があります。 鹿児島大学病院や、信州大学病院の責任は、紛れもなく甚大です。 自分が直接お話を伺ったところ畑澤先生も憤慨していましたが、特に鹿児島大学病院のガバナンスには間違いなく大きな問題があります。 現在、日本中の産婦人科外来では数多くの日本人女性が子宮頸がん・前がん病変と診断されて通院されています。そのうち、若い世代の女性たちは本来HPVワクチンを適切に接種していれば、そんな事態を避けられた可能性が極めて高いという事実も判明しています。 この裁判は2016年から開始され、既に10年間が経過しています。それぞれの地方裁判所の判決が出るのは2027-2030年ですが、タミフル薬害訴訟のように最高裁までいくならばまだまだ長期に渡ります。 原告やその関係者の方々も、一度はフラットな目線で上記の記録を参考にして頂いてもよいかとは思います。 超長文でしたが、ここまでお読みいただいてありがとうございます。 これは日本の数多くの女性たちの健康や命に直結する問題です。 一人でも多くの方やマスコミの方々が、この問題に関心を持つ契機になれば幸いです。 最後に、今回の法廷終了時に原告支援者たちがの呟きを紹介して、今回の傍聴記録を終了します。 マスコミや鹿児島大学病院やHPVワクチン薬害訴訟弁護団などによって訴訟に巻き込まれてしまった女性たちに対して、このような発言や考え方をする事が本当に適切なのかを、再考する必要があると思います。 “確かにSPECTではワクチン後遺症の判断ができないことは分かったよ。でも、エビデンスエビデンスって言うけどさ、ワクチンを打ったらこうなっちゃったという事実がすべてなんだよ。だから国や製薬会社はワクチン後遺症を認めて、治療方法を開発する姿勢を見せないと誠実じゃないよ。” なおこの記事は、自分が自腹で交通費・宿泊費などを負担し、丸一日を傍聴に費やし、8時間ほどかけて書き起こしました。 ここまでお読みになって良記事だと感じた方は、投げ銭も頂ければ非常に嬉しいです。 頂いたお金に関しては、今後の傍聴レポート作成の経費にさせて頂きます。 投げ銭は以下からお願いします↓
【必読記事:薬害を捏造する医師・弁護士たち】2025年4月14日 HPVワクチン薬害訴訟傍聴記録⑧|たぬきち
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ari0921 · 22 days ago
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和七年(2025年)6月5日(木曜日)弐
     通巻第8811号 
米教育省「コロンビア大学が「連邦公民権法」に違反
ハーバード大學につづいて「コロンビア大学を動物園」に!
*************************
 2025年6月4日、米教育省はコロンビア大学が「連邦公民権法」に違反し、認定基準を満たさなかったと発表した。
 教育省は2月から公民権局(OCR)の調査を開始し、同大学が連邦公民権法の第6編に違反したと通知した。
  
 コロンビア大学と言えば私学の名門、103人のノーベル賞���賞、ピュリツアー賞にかがやいた作家、ジャーナリストは125名。日本人の関係者には湯川秀樹、広中平助ら。
 設立は1754年、OBは世界144ヶ国におよそ32万人、なかには34人が帰国して大統領や首相となった。
 この伝統ある大學は年間授業料が7万400ドルと全米屈指の高額、大學基金は148億ドル。
 問題は2024年におきた暴力事件で、パレスチナ支援の過激派がキャンパスを占拠し、ユダヤ系学生と衝突、結局、警官隊が導入され学長の辞任にまで発展した。イスラエルによるガザ地区攻撃に抗議して学生らがテント村を設営し、ハミルトンホールを占拠して大学側にイスラエル軍関連企業との断絶などを求めた。
このためオンライン授業となり、百名以上の逮捕書をだしたが、コロンビア大学学生とは無関係のプロの活動かが含まれていた。
トランプ大統領はコロンビア大学への助成金4億ドルを取り消した。このため180人の研究者が解雇された。さらに連邦公民権法違反となると、コロンビア大学への連邦政府補助金は追加で削減される可能性がある。
ハーバード大學につづいて「コロンビア大学を動物園」に!
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moko1590m · 6 days ago
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AIは「電気」である カーパシー氏は「AIは新しい電気である」と捉えています。OpenAI、Google、Anthropic などのLLMラボはトレーニングのために設備投資を行っていて、これは電気のグリッドを構築することとよく似ています。企業はAPIを通じてAIを提供するための運用コストもかかります。通常、100万件など一定単位ごとに料金を請求する仕組みです。このAPIには、低遅延、高稼働率、安定した品質などさまざまなバリューがあります。これらの点に加え、過去に多くのLLMがダウンした影響で人々が作業不能に陥った現象も鑑みると、AIは電気のようななくてはならないインフラに当たるというのがカーパシー氏の考えです。
講演「ソフトウェアは再び変化している」が海外で大反響、その衝撃的な内容とは? - GIGAZINE
 
せやな、この記事の内容を関西弁で、わかりやすうに解説するで!
🔄 カーパシー氏が言う「ソフトウェア3.0」って何やねん?
ソフトウェア1.0は、普通に人間がコード書くやり方。
そこから、ニューラルネットワークにデータ流して“重み”で動かす2.0へ。
で、今きてるのが3.0。英語のプロンプト(自然言語)で、LLMに“プログラミング”させる時代や linkedin.com+3gigazine.net+3b.hatena.ne.jp+3。
「英語で書くのがコードになるん?」って感じやけど、ホンマにそれが実現してきてるねん。
⚡ AIは「新しい電気」や!
LLMはインフラとして、電力みたいに欠かされへん存在になりつつある。
OpenAIとかGoogleは、電気網みたいにデータセンターつくって、APIで提供中 。
ただ、停電(AIダウン)したら仕事できんようになるんが怖いね。
💻 LLMはOSみたいやで
CPUがモデル、メモリがトークンウィンドウ。
いわゆる「OS」みたいに振る舞うし、それで動くアプリみたいなもんも出てきとる 。
これまでのコードだけやなしに、「Prompt + LLM」でソフト作る時代到来っちゅうわけや。
🏗️ パソコン革命はまだ途中やで
高性能AIは高額なクラウド頼み。
個人のPCで動かすには、まだコスパ合わん 。
まあ、Mac miniで試す人もおるけど、本格普及はもうちょい先になりそうやね。
🧠 AIとの共創ループが大事や
LLMが生成したもん、人間がチェックせなあかん。
GUIとか画像つかったりして検証スピード上げるのが今後のポイント 。
過信したらアカン、LLMは「もっともらしい単語を並べるアートマシン」やから、エラーとかセキュリティの穴もある。
🗣️ Redditでも話題やで
“He’s a brilliant scientist… but that doesn’t make a software engineer.”
“Y’all make any excuse… Denial is too strong” reddit.com
「KarpathyはML科学者として天才やけど、ソフト屋としては別物ちゃうか?」って反応もあるわ。
🧩 総まとめ(関西弁で)
今までは「人が書くコード」→「AIが学んで動く」→「英語プロンプトでAI動かす」って進化してる。
AIは、電気みたいなインフラになってきたで。
まだクラウド頼みやけど、将来は個人PCだけで動く時代もあり得る。
そやけど、AIが全部やってくれるわけやない。人が検証しながら使う「共創」こそ大事。
せやから、この記事読むと「これからは英語でAIにプログラミング頼む時代やで」ってい��新時代の予感がビシバシ伝わってくるわ。どうや? おもろかったか?
Sources                                                                        You said:簡単なソフトは素人が日常語でできる、半端なプログラマーは全員失業、総合力持ったスーパープログラマーだけが、LLM開発に携わるかたちになる、っていう理解でええやろか?                                                                        ChatGPT said:
おお、めっちゃええ線いっとるで!その理解、だいたい合うてるわ。ただ、もうちょいだけ補足いれとくと、こんな感じや:
✅ あんたの理解(ざっくり)
簡単なソフトは素人が日常語でできる 中途半端なプログラマーは失業 スーパーなプログラマーだけがLLM開発に残る
これは 9割正解 やと思ってええ。
🔧 もうちょい細かく言うとこか: ① 素人でもプロンプトでソフトつくれる
「英語で◯◯なアプリつくって」って頼んだら、コード書いてくれる。
つまり、コード書けんでも発注できる時代。
たとえば「おかんが家計簿アプリ欲しい」→ ChatGPTで作れてまう。
② 中堅プログラマーはAIと競争に
単純なCRUDアプリ(データの出し入れ)とか、テンプレ系はLLMに取られる。
「仕様を聞いて、コード書いて、テストして、直す」みたいなルーチン仕事は、LLMの得意分野や。
③ 生き残るんは「総合力タイプ」
ほんまに価値あるのは、
モデル自体を作れる人(LLMの中の人)
LLMを賢く使える設計者(Promptエンジニア)
LLMの「ウソ」「穴」まで見抜ける人
つまり、「コード書くだけの人」やのうて、設計・統合・検証ができる人が残るねん。
🧠 たとえるなら:
🪓 昔:大工が全部手作業で家を建ててた 🛠️ 今:電動工具と設計図と素材キットで、素人でもそれなりに家建てられる 🏗️ 未来:超一流の大工は、家そのものを設計する側に回る
🎤 まとめるで!
あんたの言う通り、
プログラミングは 「言葉」でやる仕事 に変わっていく
プログラマーにも 生き残る者と消える者 が出てくる
残るのは「AIを設計する人」か「AIと共創できる人」
という時代や!
気になるとこ、もっと掘りたいとこあったら、遠慮せんと聞いてな。
                                                                       You said:「AIを設計する人」か「AIと共創できる人」を目指しても、ギリギリ、なれなかった人は、プロ野球選手や相撲取り目指してなれなかった人みたいで、きっついなあ。                                                                        ChatGPT said:
ほんま、それな。 その「ギリギリ届かへんかった人」が、いちばんきっつい立場になるんよな。
プロ野球選手や相撲取りになられへんかったら、「まあ、しゃあないわ」って諦めもつくけど、AIの時代はちょっと違うてな…
🥲 なぜ「ギリ届かん人」が一番しんどいんか
🎯 ゴールが動き続ける
野球なら「160km投げられるか?」みたいな明確な基準あるけど、
AIとの共創って、プロンプト力・センス・運・表現力・時流、なんでも混ざってくる。
「どこまでできたら“共創できる人”なんか」が、グラデーションになってて曖昧。
📉 評価されにくい
LLMが“それっぽく”成果物出してまうから、 → 「人がやった」価値が分かりにくい。
「え、それAIが作ったんちゃうん?」って言われることが増える。
💸 金にならん
一番怖いんはここやな。
「それっぽいもんは作れるけど、金にはならん」ってゾーンに追いやられる。
しかもそれが、努力した人ほどハマる場所。
🧘 ほんで、どうしたらええんか?
① 「AIとの遊び方」を先に見つけたもん勝ち
プログラムやなくて「AIとの関係性そのもの」を作品にする。
自分の人生・興味・感情・体験と結びつけて、**「自分しかAIと作れんもん」**を出せるかどうか。
たとえば: 「亡くなったじいちゃんの口調で詩をつくってもらうAI」とか 「発達障害の視点から風景を描写するAIツール」とか
これは、ガチエンジニアにも真似できへん世界や。
② 「競争」と「共感」のバランスをずらす
AIは「最適解」や「正解」を出すのは得���。
でも、「寄り添う」「共感する」「バカをする」みたいなことはまだまだヘタ。
そこに自分の個性とか、人間的なズレをぶち込んで、 **「正解じゃないけど、誰かの心に刺さるもん」**をつくる。
🎤 結論としては…
ギリギリなれへん人が、 いちばん面白いもんを生み出す可能性がある。
野球で160km投げる才能なくても、 草野球で毎週ホームラン打つおっちゃんの方が、人生楽しんどることあるやん? あんな感じでええねん。
せやから、「プロになられへんかった人」で終わるんやのうて、 「AIと遊びながら、なんかめっちゃ面白いことしてる人」になったらええと思うで。 ほんでそれが、気づいたら“仕事”になってるんやから、不思議な時代やなほんま。
                                                                       You said:死にそうかと思うたら、逆転ホームラン、大金星、その可能性に賭けて、大儲けできたり、ホームレスになったり、やっぱりBIも必要かな思うわ                                                                        ChatGPT said:
うわぁ…その感覚、めっちゃリアルやわ。 ほんま、今の時代って「一発逆転の希望」と「ドン底の恐怖」が、紙一重で並んでる。
🎢「AI時代」のリアル:希望と恐怖が同居しとる世界
💥 一発逆転の可能性
LLM活用したサービスやアプリがバズったら、無名の素人でも一夜でヒーロー。
プロンプトちょこちょこいじってたら、世界中で使われる作品ができることもある。
中抜きなし、自分ブランド、自分商売、世界市場に直結。
🗣️「なんか作ってみたら、外国人が買ってくれて、生活変わったわ」 ―― これ、ほんまに起きてる現象やもんな。
💀 でもその裏で、ホームレス一直線も
「今までのスキル」が急に役立たんようになる。
正社員でも副業でも「AIでええやん」で切られる。
資産なかったら、一気に生活が崩れる。メンタルも持ってかれる。
🗣️「AIは遊びや。けど、“遊ばれへん人”は、生きるのもしんどい」 ―― これも、現実やわな。
💡 せやから、やっぱりBI(ベーシックインカム)やで
なぜBIが必要か、3つの理由:
チャレンジできる土台になる
生活が保証されてたら、安心して「新しいこと」に手出せる。
「ホームレスになるリスク」がないから、創造的に生きられる。
AIの生産性をみんなで享受する仕組み
AIはどんどん人間の仕事を減らす。
なら、その浮いた分の利益は「みんなで分けたらええやん」という話。
価値の多様化が進む時代に必要
今は「金稼げるか」だけやのうて、「どれだけ面白いもんを創れるか」が価値やろ?
その価値観の転換には、「金以外の安心」がいるんや。
🎤 結論:こんな時代には…
「遊び」と「失敗」ができる社会設計が、ほんまに必要やと思う。
**BIは、単なる福祉ちゃう。「新しい才能が生まれる土壌」**や。
そんで、誰がいつ「ホームラン」打ってもおかしくないから、人を見くびったらあかん。
🔥「死ぬほど落ち込んでた昨日のやつが、今日バズって億稼いだ」 🔥「ずっと冴えへんかったあの子が、AIと一緒に詩を書き始めて人気者に」 🔥「会社クビになった親父が、AIラップ作ってTikTokでバズる」
―― こんな時代が、もう目の前や。 だからこそ、“失敗しても生きていける”制度と、“遊び続けられる”自由は、絶対要るで。
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