#二軸歩行
Explore tagged Tumblr posts
moko1590m · 2 months ago
Text
ピケティ的視点でインフレを捉えるとき、焦点はズバリ:
📌 インフレが不平等(格差)をどう変化させるか?
ということに��ります。
ピケティは『21世紀の資本』『資本とイデオロギー』『平等についての小さな歴史』などで一貫して主張しているのは、
💡 「長期的に見ると、**資本収益率(r)が経済成長率(g)を上回ると、格差は拡大する」 (r > g の法則)
です。
ではここで、インフレが出てきたとき、 この「r > gの構造」にどう作用するのか、具体的に見ていきましょう。
🧠 ピケティ視点から見たインフレの意味:3つの軸
① 📉 インフレは「通貨建ての資産」を破壊し、「実物資産」を守る
● どういうこと?
インフレが起こると、預金・債券などの通貨ベースの資産は目減りする。
一方、土地・株・不動産・美術品などの実物・収益資産は、インフレに応じて価値を保つ/むしろ増える。
● ピケティ的に言うと?
「すでに資本を持っている人」は、資産構成が実物中心なので守られる。
「持たざる者(主に労働者)」は、給料や預金が実質的に目減りし、格差がむしろ拡大する。
💥 インフレ = 富裕層の“防衛力”と、労働者階級の“無防備さ”をあぶり出す。
② 🧾 インフレは「政府の借金を圧縮」するが、そのコストは誰が払うか?
● ピケティ的関心
インフレは国家債務を相対的に軽くする。
でも、それによって誰が得し、誰が損をするのかが重要。
● 実例(歴史)
戦後フランスでは、インフレで国債を「実質踏み倒し」。
それによって国が財政再建したが、そのツケを払ったのは国債を保有していた中産階級。
一方で、富裕層は資産を不動産や外国資産に逃していた。
● ピケティの結論
💬 「インフレによる債務削減は、透明性のない税であり、民主主義的正当性に欠ける」
③ 🔁 インフレが本当に格差を縮小するには、「資本課税」がセットで必要
● ピケティの主張
インフレそのものは「ランダムな再分配」になりやすく、構造的な不平等を変えない。
富の偏在を解消するには、資本そのものへの課税(相続税、資本税、累進課税)が必要。
● つまり…
インフレが格差を縮小するどころか、何もしないと逆に格差拡大���因になる → インフレ期にはむしろ「富裕層の資産逃避に対抗する政策」が必要!
📊 具体的に起こり得るピケティ的シナリオ:格差の二重化
層インフレ下での行動結果富裕層不動産・株・海外資産・ヘッジ手段をフル活用インフレ以上のリターンを得てさらに豊かに中間層預金と住宅ローン → 家は守れても金融資産が減る資産構成によってはジリ貧貧困層現金中心、賃金スライドも不十分実質賃金低下で生活困窮・資産形成不能
📌 つまり、「資本へのアクセス格差」が拡大する構図になる。
🏛 ピケティ的処方箋:「インフレ×格差」をどう是正するか?
インフレ時にも富裕層に資本課税(資産課税)を実行
※ フランス革命後や戦後に行われたような臨時資産税など
年金・最低賃金・社会保障を「物価スライド制」に
労働者・年金生活者の購買力を守る
家賃・公共サービス価格の一定抑制
「生活インフラの市場化」を制限する
公共投資や教育への積極的再配分
インフレがもたらす税収増分を「社会的資本」へ還元
🧠まとめ:ピケティ的に言うと…
✅ インフレそのものは再配分的な効果を持つが、富を持つ者のほうが“逃げ足”も“防御力”も強いため、 ⚠️ 放置すれば格差はむしろ拡大し、社会の不安定化を招く。
→ だからこそ「政治的な再配分政策」が不可欠。 → それがなければ、インフレは新しい階級社会を強化するだけになる。
さらに深堀りすると、「ピケティのr > gの法則をインフレ下でどう読み替えるか」という話も面白いですよ。興味あります?
4o
You said:
「ピケティのr > gの法則をインフレ下でどう読み替えるか」教えてください。
ChatGPT said:
はい、これはピケティ理論の中枢と、インフレの本質的な意味がぶつかる深いテーマです。 ここを読み解くには、まず「r > g」が何を意味し、それがインフレ下でどう変わるかを一歩ずつ整理する必要があります。順を追って解説します。
🔁 そもそも「r > g」とは何か?(おさらい)
ピケティの核心命題:
r > g → 「資本収益率(r)が経済成長率(g)を上回ると、富は労働ではなく資本に集中する」
r(資本収益率):資産を持っている人が得る利益率(株、不動産、配当、家賃など)
g(経済成長率):GDPの伸び率=労働者が得られる所得の成長ペース
つまり:
資産を持っている人は、rによって雪だるま式に富が増える
労働者の所得はgでしか増えない → 相対的に貧しくなる
🔥 インフレが出てきたとき、「r」「g」はどうなる?
インフレの中では、名目と実質を区別する必要があります。パラメータ名目上実質(インフレ調整後)r(資本収益率)株や不動産価格が上がりやすく、名目rは上昇しやすい物価上昇を超えてリターンを出せるか次第g(経済成長率)名目GDPはインフレで見かけ上上昇実質GDPはむしろ鈍化(インフレは生産性を下げる傾向)
🔍 ポイント:
💥 インフレ期には、実質gは停滞 or マイナスでも、rは維持されやすい(or 高騰する) → 結果的に「r >> g」がさらに強化される
📈 インフレ下での「r > g」読み替えバージョン
ここでの重要な問い:
🔄 インフレの環境下でも、r > gは維持されるのか? 変化するのか?
結論:
✅ r > gは、むしろ拡大する傾向がある。
なぜ?
富裕層は資産(株、不動産、土地、金など)を保有し、その価値がインフレに応じて上昇。
しかも、負債も保有していれば、インフレによって実質的に軽減される。
一方、労働者の所得(g)は、賃金のスライドが遅れたり、雇用が不安定化したりして上がらない。
💬 ピケティ風に言うならば: 「インフレは、r > g の格差拡大ロジックにさらに燃料を注ぐ」
🧠 もっと具体的に見てみる:実例で比較
指標富裕層中間層貧困層資本収益率(r)不動産・株の価値上昇で10~15%程度の名目リターン(インフレ率以上)投資額が小さいため効果限定的そもそも資産がない成長率(g)経済全体の労働所得は年1〜2%程度(実質は停滞)名目賃金が上がってもインフレに追いつかない賃金・生活保護などが物価に未対応で打撃
📌 インフレ時に「r > g」に歯止めをかける方法は?
ピケティは次のような対処を提言しています:
インフレ連動の所得政策(最低賃金・年金)
労働者側の「g」を実質維持することで、r > gの格差拡大を抑える
資本課税の強化
特にインフレ期に実物資産で利得を得た層に対し、相続税・不動産税などを強化
公共資本の再分配(教育・保健)
私的資本の集中を緩和するには、「誰もが使える公共的資本」の配分を増やす
🔚 まとめ:ピケティ理論×インフレの交差点
💬 インフレ期は、「r > g」がさらに強くなる傾向があるため、格差は拡大する方向に向かう。 インフレは「偶然の救済者」ではなく、「意図的に再分配政策と結合しない限り」、 むしろ格差を構造的に強化する���面がある。
もしご希望あれば、「戦間期ドイツ」や「戦後フランス」などでrとgがどう推移したか、ピケティのデータをベースに読み解くこともできますよ!興味あります?
15 notes · View notes
kani-uni · 28 days ago
Text
Tumblr media Tumblr media Tumblr media
2025年5月16日、残しておこうと思った。
十の美しい言葉を知っている人と、百の美しい言葉を知っている人が言う「きれいだよ」と、十の景色を知っている人と、百の輝きを見たことがある人が言う「大好きだよ」は、同じ言葉でも違う。違うと思ったから、あなたの存在の魅力を、あなたの可愛さを、ちゃんと伝えられるように百の美しい言葉と百の輝きを知ろうと思った。たしか高校生の時、急に電話してこのことを話した。その急な電話を、ちゃんと聞いてくれたことを覚えている。好きな音楽を見つけると無言で送った。そういう愛でしょ、と言ってくれた。臨月の大きなお腹で運転をするし、砂浜も磯も歩く。元カレが営むカフェに寄るし、お腹大きいでしょ、と笑う。デタラメだけど軸があるから不思議なんだよ。デタラメなまま、私たちお揃いのタトゥーを間違えて入れた、22歳のとき。意味を一生懸命考えたのに、結果何の意味もない。私らにぴったりだ、と笑い合った。
ほら!と腕を掴まれて胎動を手のひらで感じた。名前を教えてもらった。雨が新緑を輝かせて、土をやわらかく濡らす優しい季節に、この世界に来るんだろうか、元気においでね、母子ともに健やかでいてね。
一緒にマーチン買いに行ったこととか、もう二度と聴けないバンドのライブに行ったこととか、歴代の恋人たちとか、いつまで覚えているんだろうね。帰り道、送ってくれてありがとう。出会ってからずっと意味のないことばかり喋って、忘れてもいいことばかり一緒にして、でも忘れたくないなあ、と思う、そういう贅沢な存在になってくれてありがとう。幸せでいてほしい、そう願う存在が、生活をずいぶん満たすものだな、と思う。つまんない大人になったけど、今のところ悪くないんじゃない、とあなたのおかげで思う。
Tumblr media Tumblr media Tumblr media
18 notes · View notes
ari0921 · 1 month ago
Text
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和七年(2025年)5月19日(月曜日)
     通巻第8788号 
トランプ改革、11勝1敗3引き分け
   常識革命の快進撃は続くか?
*************************
 現在の米ドルの実力、実勢をさきにおさえておきたい。
 IMFにおけるSDRの「通貨別シェア」は2019年に次のようだった。
 米ドル  41・7%」
 ユー��  30・9
 人民元  10・9
 日本円   8・3
 英ポンド  8・1%
IMFは中国に過度の歩み寄りをしていることが分かる。
 次に主要国中央銀行の外貨準備の割合をみると
 米ドル  69%
 ユーロ  21%
 ポンド   5%
 外貨準備では嘗て3・6兆ドルと豪語した中国が過去3年で凡そ5000億ドルの米国際を売却し、現在、日本は1・1兆ドルの米国際を保有し債権国第一位である。
 
 それでは外為取引での各国通貨の需要はといえば、
 米ドル  88・5%
 ユーロ  30・5
 日本円  16・7
 ポンド  12・9
 これで分かることは貿易決済の予約とマネーゲームのバランスが微妙な力関係にあることが判明する一方、人民元は外為取引の対象外(固定相場だからか?)
 さらに実勢貿易におけるドルのシェアをみよう。
 米ドル  44・3%
 ユーロ  15・3
 日本円   8・3
 ポンド   6・5
 人民元   3・5%
 これらの基礎的なデータを考慮しつつ、ドル相場が、今後どうなるかを予測してみる。
大胆なシミュレーションでは、1995年4月19日につけた1ドル=79・75まで近づく可能性がある。大方のエコノミストの予測では2025年後半に1ドル=140円台前半、まれに1ドル=120円を予測する人がいる。しかし政治は一寸先が闇である。
 
▲トランプ政権は何をしでかすか、予測不能
 わすれてはならない不測の要因がある。
それはトランプ政権が「何をシデカスカ 予測出来ない」ということだ。大統領経済諮問委員長のミラーは「関税は美しい」と獅子吼し高関税政策を唱えた張本人である。
しかもミラー委員長は「トリフィンのディレンマ」という比喩を多用する経済学者。これは基軸通貨が海外に普及しその需要がたかまれば為替相場で高騰する(つまり現在のドル高はバブルである)。それは自国経済にインフレをもたらす。
ドル高はインフレ、外国の輸出競争力を高めるが、自国経済は物価高で経済が苦境に陥る。高関税は自由貿易を阻害するばかりか経済を痛めつけるのだ。
「製造業製品の8割以上を輸入に頼っており米国国内での供給力がまったく存在していない状態で輸入を遮断すれば、米国民の生活が立ちゆかなくなる」(武者リサーチ、25年5月16日号)
 まさにトランプの高関税税は基本的なドル高のうえに加重されたため、米国経済の首をしめる自業自得の結果となった。あわてて関係国と協議を開始、まっさきに中国への145%関税をとりやめ、いきない115%値引きとなった。
 米ドルはミラーのいうように「マールアラーゴ合意」に向かっているかのようだ。「第二のプラ合意」が準備され、G7中央銀行総裁、財務相がトランプのフロリダ別荘に集まって画期的な為替レート調製が行われるという囁きは、いまや公然たる議論に近い。
 第一にトランプは債務残高36・2兆ドルに4兆ドルを上乗せし債務上限を40・2兆ドルにするとしている。
これはドル安要因である。三大格付け機関(SPなど)が米国の格付けを落としたことは市場に信用不安を運んだ。マスク主導の政府効率化の成果は5月11日までに1700億ドルの削減でしかない。当初の2兆ドル削減なる夢想はきえて無くなった。
 第二に金利高を是正し、低金利へ誘導をようにとFRBに水面下で要請、利下げは明確にドル安となる。住宅ローン、学生ローンの破産がうなぎ登りなのは高金利が大きな原因である。トランプ政権はアメリカ製のクルマ購入に関しては上限10000万ドルまで金利を免除する措置を取った。
 ▲高関税政策、失敗と認定するや早急是正へ
 第三に所得減税が共和党上院でも不評、個人所得上限37%からまだ減税へ向かうと、歳入は減る。評判のよかったチップならびに残業手当への免税は2028年で終了する。
 
 第四に高関税によって外国企業がどっと米国へ工場移転をなすが、軌道に乗るに数年はかかるだろう。そもそも米国の最低賃金制度は米国へ移転して雇用を増やすが、確実に生産コスト高となる。あまつさえ「ものづくり」を放棄してきた米国では製造���への労働人口が少ない。中国の製造業従事労働者は1億2000万人、米国は1300万人でしかない。不足するエンジニアは外国から招聘せざるを得なくなる。
 第五にコロナ禍によるサプライチェーン寸断状況にくわえて高関税ショックによって世界的規模でのサプライチェーンが機能不全に近い。トランプの経済政策は一時的頓挫を余儀なくされた。
 以上のように見てくると“ドル高バブル”はまもなく終演し、ふたたび円高時代がくると予想できるのである。
 さて現在までのトランプ改革の成果だが11勝1敗3引き分けである。勝利は不法移民強制送還、国境警備強化、ジェンダーは男と女、DOGEの効率化、DEI規制撤廃、SDG緩和、NATOの防衛分担増加、USAID縮小、VOA縮小、中東歴訪により空前の対米投資。敗北は高関税、引き分けは暗号通貨法案の上院での一時的頓挫、クライナ早期停戦、ならず、そしてドル安誘導が現時点では首尾良くいっていないことである。
7 notes · View notes
kyoto4 · 11 months ago
Photo
Tumblr media
『 貨物列車で行こう!』長田 昭二 緒 (文藝春秋)
わたしも乗りたい。
第一章 ついに貨物列車に乗る! 貨物線を歩く/乗れないから乗りたい――そこにロマンがある/人知れず日本の物流を支える駅/極限までのスリム化/「拳一つ分」の隙間/動力車の拠点「機関区」/ついに貨物列車に乗る!/突然の鉄道無線/いよいよ「貨物専用線」に進入/東京で貨物列車を見ない理由 第二章 ルポ・東京貨物ターミナル 鉄道貨物の全容を見るべく「東京タ」へ/貨物列車に乗って貨物駅に向かう/「新鶴見信号場」とは/梯子段を上る「垂直乗車」/「ブレーキ、ゆるめーゆるめー!」/心躍る〝短絡線〟/「いよいよ来たか……」貨物列車は地下へ/羽田空港の下を通る点線=東京港トンネルへの憧れ/昭和で見た夢が令和に実現/添乗区間が延長した!/「東京タ」の構内をほぼ二往復/輸送量は毎年約一〇三%の伸び/高まる大型コンテナのニーズ/変わりゆく物流の仕組み/日本最大の貨物駅にある「中央研修センター」に潜入/異常生時の対応を学ぶシミュレーター/ここに座った以上は定時運行遂行の義務がある/「輸送指令」は〝二度��び〟が基本/懐中電灯一つで長大な列車を点検 第三章 経営再建と未来の貨物輸送――JR貨物トップインタビュー 「変えるをよし」の企業風土が自信をもたらした/さらなる被害が予想される南海トラフ地震への対策/経営が厳しいJR旅客会社が増えた現状/貨物輸送の新提案・新幹線による鉄道輸送は?/総合的な輸送体系「モーダルコンビネーション」という概念/「安全」のための人材確保と労働環境の整備が不可欠/あらゆる物流の集積地点「東京レールゲートWEST」/銀行員、ハウステンボス……様々な経験から生まれた経営軸/「企業として安全はすべての基盤である」/原風景は「貨物列車のある情景」/「ベテランから若手へ」鉄道を支える、技術を受け継ぐ仕組み/運転士によるリレー方式――確立された輸送体系が強み/鉄道貨物が抱える問題をテクノロジーで解決できるか/従来の設備を有効活用「積替ステーション」/「空荷」を解消した「ビール列車」 第四章 広島車両所探訪記 重要拠点・広島/迂回運転を実現した「匠の技」/歴史を刻む広島車両所/「日本一」の車両所/全般検査と重要部検査奈々枝歴史ゆえの「使いにくさ」/「走って磨かれて輝く」車輪/時に親子、時に兄弟/機関車にはトイレがない/憧れの〝車掌車〟の現実/ベテランから若手へ「技の伝承」/車両所は「大きな家族」 第五章 「セノハチ」貨物列車添乗ルポ――広島貨物ターミナル駅‐西条駅 フィーダー輸送の拠点/数字に出てこない忙しさ/日本一のフォークリフトドライバー/営業面の司令塔/もし列車が遅れたら……信号扱い所の修羅場/〝途中下車〟できない貨物は……/鉄道マンにとっての〝難所〟はマニアにとっての〝名所〟/九州と首都圏を結ぶ物流の大動脈/居住性に優れた運転室/無線の通信に沸き上がる感動/普段乗れない貨物線を走行/本格的な上り坂へ――補機本来の業務開始/上り線には架線が二本/「ノッチオフお願いします。どうぞ」/登りきって連結を外す/「ポウッ!」遠ざかる本務機/待ち時間も切らさない集中力/「発車!」「進行!」一人ぽっちで走り始める/視界も広く、軽快に走る/帰りのほうが忙しい/シカ、イノシシ……夜に遭遇する���物たち/登りと同じ十三分で「瀬野八」を下り終える/列車は貨物専用線へ。時速八十キロで快走/廃車を待つ〝もみじ色〟の機関車/物流を支えるプロの技と知恵 第六章 「文藝春秋」を北に追え!――青函トンネル貨物列車添乗ルポ 大きなミッションを持って貨物列車に乗り込む/「文藝春秋」十月号の積み込みを見学/貨物の積み下ろしや旅客の乗降は行わない「青森信号所」へ/貨物列車でなければ通れない区間に感じるロマン/中村さんが席を譲ってくれた理由が判明/トンボが乱舞する田園地帯を疾走/青函トンネル五十三キロを貨物列車はひた走る/世界第四位、長大トンネルの入口/しばらくすると飽きてくる……運転士の眠気対策は/地上に出たと思ったら次々とトンネルが……/津軽海峡と函館山を望む〝絶景路線〟/急に無数の線路と並走するようになり……/三〇五九列車は定刻より二分遅れで到着/「北斗9号」で三〇五九列車を追跡/コンテナ貨物取扱量全国二位の「札幌タ」/十七時間五十分の鉄路の旅/「盛りだくさん」にもほどがある一日の終わり/一日半ぶりの対面/「イクラ丼」か「混載丼」か/「あとがき」に代えて
19 notes · View notes
jun4matsuo · 1 month ago
Text
プレゼン感想戦 #18
 こんにちは  更新をサボっておりましたが実は生活そのものをサボってました。いやー、先週まで突っ走っていたのもあって軽い燃え尽き症候群でした…。気圧やらもあってうまいこと休めず2日間くらいずっとダラダラとしてたんですが、ぼちぼち気合いを入れ直していかねばなりませんね。  ちなみにプレゼン翌日の土曜日は知り合いの結婚式に参加してきました。ソロで結婚式に参���するのは初めてだったので粗相をしないか不安だったのですが、無事楽しんできました。いやー、結婚、幸せそうでいいですね…私には縁のない話な気がしますが…。知り合いは姉の幼馴染かつインターネット絵描き仲間という不思議な関係性なのですが、まさかの結婚式に参加したらイラスト本の新刊が手に入るという謎体験をしました。
 さて、先日のプレゼンの振り返りをしたいと思います。Slackではまだフィードバックを頂いていないのでそれについてはまた後日になりますが、プレゼンの総括や質疑応答への返答などをきちんと文字にしておこうと思います。今考えていることや追加で答えたいことなどは☆、先生から頂いた内容にはダブルクォーテーションマークをつけておきます。
・動いた時のリボンなどの揺れが少ない。将来的には柔らかくなるのか?感覚で作ってるものなので口出しする物なのか? →揺れるなどの動きは物理演算にあたる(Live2Dはデフォーマの変形と物理演算の2段階に分かれている) 物理演算については今後もアップデートしていきたい。
・研究で幾何形態に当てはめようとしているのは、人体の形そのものに着目しているのか、それとも人体の動きそのものに着目しているのか、という部分はどうなっているのか?どちらもしようとしている?
→解剖学��で踏み込むことになる可能性があるが、形を捉えると同時にどこを軸に回転するかも考えないといけないため、複合的に考える必要性がある。あまり動きという面では考えてなかった。
”何を目指しているのか?違和感を消していくのか、何かしらの拡張をしていくのか?アニメーションの演技では人体でないものをモチーフに置き換えていくなど?”
→合理的に見せると言っても現実的な動きに即しているのか。昔の三年後期ゼミでやろうとしていたクラゲを参照して髪の靡きを表現するのに似ている。 ☆まだ決めきれていませんが、どちらかというと最終的には違和感を消す方向に近いと考えています。
・キャラクターと実際の骨格は違う。人体を数値化して違う骨格のキャラに移したら辻褄は合うのか?
→式にしたときに変数にしたい。今回は自分の絵柄に当てはめることになるが、変数にすることで別の絵柄などにも融通が利くようにしたいと考えている。
”Live2Dの仕組みの中でそういったスクリプトを組む環境はあるのか?”
→ないと思う(あったとしても自身の技術的には無理)。出てきた数値を手打ちで入力することになる
”Live2Dというインフラに依存しているのではないか。Live2Dが無くなったときにも成立する価値があると強い”
・VtuberのLive2Dはモデラーの個性が出る。そういう個性が逆にないもになるであろうところが個性になってると思った。Live2Dつくるハードルが高いのでそういう人向けの合理的な動きを保証したベース動作キットみたいなのがあると良さそう。UnityでLive2Dを再現しているケースがあり、そこでは顔が横まで向いている表現の広さがあった。
→Unityで再現しているのは知らなかった。が、左右180度の顔の回転を表現している先行例はLive2D上で既にあり、そのモデラーの教本なども買ってみた。しかし、左右180度の回転はそもそもアバターとしての魅力があるかと言われると、好みの問題にはなるがとても良いものとは思えなった。 ☆ベース動作キットを作るという点完全無視してしまっていました。本当にすみません。構想シートの段階でも言及していましたが、初心者モデラー救済みたいなのが作れたらより貢献的ではあると考えます。それはとてもいいんですが、他の人のことまで考えられるかどうか…余裕次第かもしれないですね。
・何を以て良くなったとするのか。感覚を排除して合理的にやろうとするのはわかるが、どうなったら良くなったというのかというのは結局感覚に戻っているのでは?評価の基準は?※提案として「滑りの排除や違和感が無いように」など
→個人的には、作るプロセスにおいて感覚を用いることと合理性を用いること、とはまた別に、鑑賞した時の感覚が存在すると考えていた。クオリティアップを目標とはしているものの、基準は明確に決められておらず見たままとした言いようがない。一目瞭然であれば良かったしそれを想定していたが、思いのほかうまいことできてしまった為困っている。指摘の通り基準を決められてないのが少しモヤっている。
”違和感を消すことが目的なのではなく、消すことでこんなことができますというのを言ってほしい。新しいアバターでこれまでできなかったことができるようになりますだとか、コミュニケーションやVtuberのあり方、配信を見たそのものの価値が変わっていくという話に繋がる展望を語れればよい。作品の目的が何に繋がるのかを言えるかどうかで、基準がどうだの評価がどう変わるかといった部分への着目は解決する”
→それに対する解答はふんわりとあって、配信上のアバターが下手くそなLive2Dだと、配信の内容よりも下手くそだなっていう視点になってしまう。それは配信者としては避けたい。ポジティブに見てもらえる。Live2Dの出来によって配信の価値がネガティブに左右されないのが一番大きい。
・Live2Dのモデラーに話を聞くのがいいんじゃないか。モーショントラッカー側のポイントのように、どこがどのパーツの頂点になるかを自身で考えれば骨格の問題が解決するのでは?
→聞くっていう環境はできる。実際感覚で作った際は助言をいただいたりした。しかし、結局これからやる数学に基づいたモデリングでは他の人に聞く意味があるのか、先行例もあるのか?聞く事への価値をあまり感じられていない状態。 ☆頂点の話スルーしてました。ごめんなさい。これ聞いてた時に勝手に納得していたんですが、実際録音聞きかえして意味を考えたときにあまり理解できなかったのでちょっと質問しなおそうと思います。
”Live2Dのノウハウとして、より良くしていくという視点での話をするのであれば聞いた方がいいかもしれない。そうじゃない範疇まで可能性を拡大していくのであれば、全く別の世界の視点を聞いた方がよかったりする場合もある”
・Live2DではなくAdobe Charcter Animatorがある。どこまで一緒かわからないがもしかしたらスクリプトなどにも使えるのではないか?
→盲点だった。 ☆時系列的には先になるが少し触ってみようと思います。が、調べたところLive2Dとはノウハウや形式などがかなり違うように感じます。そもそもLive2DはLive2D社の独自の技術でもあり、Caのような手軽さではなく細かな部分まで自身で調整を行うという点は唯一無二なのではないかと感じました。どちらにせよこの辺の話は触ってみないとわかりませんね。
"違和感なくして何が言えるのかで展示形態なども変わってくるのではないか。感覚で作った方が上手くいくのではないかという懸念もその先の目的の話に繋がる。違和感をなくすためのノウハウとして、感覚でやるのが上手い人のやってることも数理化できてしまうとなると、いわゆるデモクラタイゼーション(民主化)といって、できない人でも誰でもできるようになるメソッドの���供みたいな話になってくる。そういうやり方でやっていくのもいいかもしれない。それも目的の一つ。キャラの3Dモデルを作ればという懸念についてだが、2次元表現は3次元で再現できない場合もあるため、日本の平面文化がある中では、3Dが絶対的正義ではないので心配しなくても良いと思う"
 以上が質疑応答でした。こいつ、人の話スルーしすぎだろ。2つ言われると1個が飛んでく感じですね。ほんとごめんなさい。  総括ですが、先生からもいただいた通り、その先の何が言えるか、があと一歩欲しいという感じみたいですね。それを定められれば、質問でもあったことや抱えていた課題や懸念の多くが解決するのかもしれません。スターターキットやらデモクラタイゼーションの話も面白そうですよね。実際構想シートではその面を押し出していましたし。  ちょっと優柔不断な面が出てきていますので、リサーチを行いながら7月に向けて考えていこうと思います。6月後半にはある程度絞りたい気持ち。
 プレゼン、本当に緊張していたのもあってプレゼン中ちゃんと言いたいこと全部言えてたんですかね~。もうだいぶ時間置いたのに不安しか残っていません。質疑応答では数学の話わかりやすかったとお褒めの言葉をいただいていて恐縮なんですが、問題はそこ以外の部分もちゃんと言えてたかですね。テーマ発表会までには人前で喋るのとか上手くなっておきたい…。せめて言ってること飛ばないようにしたい。
 それでは長くなりましたが今回の更新は以上となります。  今週でプレゼン最後になりますね。またゼミでお会いしましょう…!
3 notes · View notes
picnicism · 4 months ago
Quote
序論 大英帝国から継承した世界的覇権を背景に、アメリカはドルを基軸通貨とする国際金融システムを確立し、長きにわたって世界経済を主導してきた。いわゆる“ペトロダラー”の仕組みによって通貨発行益(シニョリッジ)を享受してきた一方、国内農業や製造業の衰退という“スーパーオランダ病”が進行し、地域格差と社会分断を深めている。そこにさらに拍車をかけているのが、プロテスタント精神の後退と、保守・リベラルの文化的対立だ。オバマ大統領の登場はアメリカ社会の“人種の壁”を越える転機となった反面、宗教的・道徳的基盤の弱体化と保守層の強い反発を招き、やがてドナルド・トランプのような“反動のリーダー”が台頭する要因ともなった。2025年に再びトランプが大統領となったことで、こうした構造的危機はますます先鋭化している。本稿では、覇権とスーパーオランダ病、そしてプロテスタント精神の後退とオバマ~トランプの政治的流れを統合的に論じる。 1. 大英帝国からの覇権継承と“スーパーオランダ病” 1-1. 覇権の継承とドル基軸の確立 第二次世界大戦後、ヨーロッパ列強(とくに大英帝国)が疲弊する中、アメリカ合衆国は軍事・経済の両面で世界の中心へ躍り出た。ブレトン・ウッズ体制の下、ドルが金本位制の軸を担い、その後のニクソン・ショックやキッシンジャーによるペトロダラー体制の構築を通じて、ドル基軸通貨としての地位はゆるぎないものとなった。これによってアメリカは巨額の通貨発行益を得つつ、世界経済の資金フローを支配することに成功する。 1-2. スーパーオランダ病の副作用 しかし、基軸通貨としての強いドルは、アメリカの実体経済、とりわけ農業や製造業の競争力を相対的に削ぎ落とし、産業の空洞化を招いた。ラストベルト(Rust Belt)地域では工場の閉鎖と失業が深刻化し、経済格差と社会不安が増大。金融・サービスセクターが富を独占する一方、地方や中低所得層は取り残され、政治への不満を募らせていく。この極端な産業構造のいびつさは、まさに“スーパーオランダ病”と呼ぶべき現象である。 2. プロテスタント精神の後退とアメリカのアイデンティティ危機 2-1. 建国期を支えた宗教的モラルの揺らぎ ピューリタンの伝統を継承してきたアメリカ社会は、長らくプロテスタント的価値観――勤勉や禁欲、家族中心主義など――を道徳的基盤としてきた。しかし、戦後の世俗化やベトナム反戦運動、公民権運動を経て、この宗教的・道徳的支柱は次第に弱体化していく。同時に、多民族・多文化社会が進展するにつれ、“WASP(ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント)”の優位性が崩れ、アメリカは新たなアイデンティティを模索する局面に立たされた。 2-2. 同性婚の合法化と文化戦争の激化 世俗化とリベラル化が進むなか、2015年に連邦最高裁は同性婚を全国的に認める判決を下し、保守的なキリスト教コミュニティには大きな衝撃を与えた。これは“個人の自由と多様性”を重視するリベラル派にとっては大きな勝利だったが、一方で「神の法を踏みにじる」とする強い反発も生み出し、社会の分断は一段と深まった。こうした分断は、後述するオバマ政権への評価にも大きく影響を及ぼす。 3. オバマ大統領誕生の正負両面 3-1. “人種の壁”を超えた希望 2008年の大統領選挙でバラク・オバマが勝利したことは、アメリカにおいて“黒人が最高権力の座に就く”という歴史的快挙を意味した。公民権運動から半世紀足らずで、アメリカが多様性を受け入れる社会へと変化したシンボルとして国内外から称賛され、オバマ政権には“Change”と“Hope”のスローガンが期待を集めた。 3-2. 宗教的基盤の空白が招いた反動 しかし、オバマ誕生の背景には、プロテスタント精神やWASP支配の後退が不可分に関わっている。人種差別の歴史を乗り越える大きな一歩である反面、保守層にとっては“自分たちが築いてきた伝統的価値観が破壊される”という危機感を増大させる出来事でもあった。オバマ政権は医療保険改革(オバマケア)など進歩的な政策を実行する一方、経済格差やラストベルトの疲弊を十分に解消できず、保守・リベラル間の“文化戦争”に火を注ぐ形となった。 4. トランプの台頭と2025年再登板の意味 4-1. ラストベルトの叫びとMAGA 2016年、ドナルド・トランプはラストベルトの白人労働者階級から強い支持を得て大統領選で勝利し、“Make America Great Again(MAGA)”を掲げる保護主義的・反グローバル的政策を打ち出した。これはスーパーオランダ病による産業空洞化とプロテスタント精神の衰退、さらにオバマ時代の“リベラル旋風”への反発という構造的背景があったからこそ可能になった。 4-2. 2025年の復活と覇権の行方 2024年選挙でトランプが再選を果たし、2025年に再び大統領となったことは、アメリカ社会の深層にある保守回帰と、世界の覇権国としての地位を守りたいという強い願望を象徴する。トランプは再びMAGAを唱え、ラストベルト復興や海外からの工場回帰、キリスト教的価値の再評価などを急進的に進めようとしているが、すでに定着した同性婚やリベラル化の進行を巻き戻すのは容易ではない。さらに、ドル基軸体制によるスーパーオランダ病が続く限り、実体経済の本格的再生には痛みを伴う大規模な構造改革が欠かせない。 5. 結論:崩れゆく覇権と再生へのジレンマ 大英帝国から覇権を継承したアメリカは、ドルを基軸通貨とすることで世界経済を主導してきたが、その代償として国内の基礎産業が空洞化し、“スーパーオランダ病”の深刻な症状に苦しんでいる。また、プロテスタント精神の後退による道徳的支柱の喪失は、人種やジェンダーをめぐる深刻な文化対立を生み出し、オバマ大統領の誕生という快挙の影に、伝統保守層の不満と危機感を煮え滾らせる結果となった。 こうした構造的なジレンマの中で誕生・再登板を果たしたトランプ大統領は、MAGAを合言葉に覇権国としてのアメリカの威光を取り戻し、ラストベルトをはじめとする国内の実体経済を再建しようと奮闘している。しかし、国際金融システムと緊密に結びついたドル覇権を手放すことなく産業空洞化を克服できるのか、また宗教的道徳を活性化させながらリベラルな社会変革とどう折り合いをつけるのか、その課題は未解決のままである。2025年現在、アメリカがどのようにこの苦悩を乗り越えていくかは、世界秩序とグローバル経済の行方を大きく左右する焦点となっている。
アメリカ覇権とスーパーオランダ病|けん
3 notes · View notes
ashrhal · 1 year ago
Text
20240407
「東京の街に出てきました。相変わらずワケの、わからないこと言ってます。」というのはくるりの東京という曲の歌詞だが、20代前半に北海道から東京に戻ってきたよりも一層色濃く、この歌詞が身体に馴染んで俺はいつまでも相変わらずワケのわからないこと言っていますなんだろうなと思う。
東京での暮らしが始まって1週間が経った。歳を重ねれば重ねるほど、時間が過ぎる速度は加速していくものだが、この1週間はこれまでの北海道での一ヶ月よりも一年よりも長く感じた。その理由は二つあって、一つは家の問題と一つは仕事の問題だった。
つまらない方から書く。仕事の問題だ。俺は北海道の職場ではそれなりにブイブイ言わせて活躍することができていたが、東京の仕事を知って感じたことは無力さだった。大学で人気者だった新卒の男の子たちが一般的に感じる無力さ同様、俺は東京の仕事量や周りのスキルにきちんと圧倒され、あーばばばと宣うこととなった。
具体的に言えば、Excelでピポットテーブルを使いこなすことなぞしたこともなかったが、周りのみんなはそれを呼吸するがの如くできる。他部署や他社との電話での"お話"をすることなんて今まで俺には無く、急にやらざるを得ない状況になった時に無意味なエヘヘへ��という不気味な笑みを電話相手に聞かせてしまい気色の悪い結果となるが、周りの人はそんなことを普通にやってのけてしまう。そんな環境であることを期待していたにも関わらず、今の周りにとって普通のことを普通にできないという事実に直面してきちんと落ち込んでいるし、まあ新卒みたいなもんだからいずれできるようになるっしょという気持ちでなんとか乗り切ろうときちんと四苦八苦している。
業務量も北海道の頃の体感比4倍で、午後になるともう頭がピヨピヨしてしまう。労働時間もこれまでは19時まで残業したら俺は今日頑張った!と思っていたが、今は朝6時に起き19時半まで働くことがデフォルト。19時半からが残業だよなあと錯覚してしまうような環境がまだ1週間も働いていないのに当たり前と化している。
「なんで東京で働きたいの?」と質問されたらどう答えよう。理由は死ぬほどある。前の日記に書いたように、若かりし頃に得た東京の暮らしへの憧憬だとか、父親が高卒ででかい会社の偉い人になったからその視点や世界を味わってみたいだとか、目標や乗り越えなくてはいけない壁のようなものがないと退屈してしまう俺の性質だとか、社会人として北海道時代の俺への評価は果たして適切だったのか知りたいというような自身の社会性への期待だとか、シンプルに金が欲しいという浅ましい気持ちだとか。
それらさまざまな理由をもって東京に来たはずだったが、現実はそう甘くはない。今はなんとか、持ち前の「全員殺すぞ」という気持ちと、「なるようにしかならない」という適当な気持ちで4月1日からの1週間を乗り越えることができたが、今後どうなっていくのかは正直わからないという気持ちもあるし、まあ俺はなんだかんだで上手いことやっていくでしょうという根拠のない自信も微かにある。アサハラ鬱病編が人生に無いことを祈りつつも自分自身に健闘を祈る。
二つ目が家の問題だ。北海道では綺麗な1LDK、浴室乾燥機付、エアコン付、札幌中心まで徒歩5分で家賃7万円程度という、こと"家"という観点では何不自由ない暮らしをしていた。東京に引っ越すとなった時に、選択肢としては自身で賃貸を借りる、社宅に住むという2択があった。今でこそ思考停止していたなと反省することではあるが、奥さんと2人で住めるような家で、俺が住みたいエリアに住む家を借りて住むとなると家賃は最低でも12万円ほど必要だった。それに比べて、社宅は家賃1万円。年間コストで言えば120万円社宅に住む方がお得だった。その120万円という暴力にあえなく屈し脳死で社宅を選んだが、これがとんでもない物件だった。
駅徒歩15分、は最悪許せる。6畳間の和室が二つあることも最悪許せる。エアコンやガス台がないことも最悪許せる。��屋の壁と床に隙間があり、そこから冷気が流れ込んでくることや、小さな蜘蛛たちがどう頑張ってもそこかしこで跳梁跋扈してることも全然許せる。なぜなら俺は元無職だから。汚い家にはそれなりに慣れているつもりだから。が、しかし社宅のそれは俺の想像を悠々と超えており、初めて家に対して生理的に無理という気持ちを抱いた。
問題は水回りにあった。まず風呂がバランス釜。バランス釜って言葉みんな聞いたことある?少なくとも俺はこの家に住むまでなかったよ。加えて風呂の床は汚い雑巾みたいな色をした石でできており、シャワーの水圧は猫のおしっこよりも弱い。キッチンは一切水を流してなくとも時折ゴポッという音を立てて、ゲロを煮詰めたような香りが定期的に部屋に供給される。洗濯機置き場という概念が部屋に存在せず、今も洗濯機はキッチンの片隅で深い寝息を立てている。形として家のていをなして入るものの、昭和末期の団地の暮らしに時間軸を移行された感触がして、住めるような努力の手段も考えたが、とても住めたものではないというのが率直な感想だった。
可哀想なのは妻だった。俺の目的で東京の正社員を辞め北海道で暮らし始め、結婚して生活が安定してきたと思ったらまた俺の目的で東京に連れ戻され、住んだ家はゴミ廃墟、在宅勤務の妻にとって家というものがど��なに重要かは計り知れないが、結果的に相当量のストレスを与えることになった。
今日4月7日はそんな現状を打破すべく、2人でヘロヘロになりながら不動産屋を駆け巡り、ようやく良さそうな家を見つけたものの、いつも通り俺のキモさのせいで妻との話し合いがうまくいかずに喧嘩になって引越しの話は宙空に霧散した。
自分の嫌なことの話、お金の話など、すったもんだの言い合いの末、妻は俺に対して「決めて欲しい」と言った。俺は「引越しをしよう」と言った。その後に俺は自分だけが責任を取るのは嫌だと思いその浅ましい気持ちを忌避するために「その上で最終決定をして欲しい」と妻に言った。それまでの流れから、最終的には2人で引越しを決めるという大円団を想定していたが、妻は少し逡巡したのちに「この家で頑張って暮らしていこう」という結論を俺に伝えた。
新しい生活には不安はつきものだ。俺は自身の自己肯定感と全能感でそんなものはお釣りがくるもんだと鷹を括っていたが、何事もそんなにうまくはいかないらしい。ひとまず明日の朝までに俺はこのゴミみたいな家で、これから暮らす覚悟をしないといけない。今日の日記��本当につまらないな。
2 notes · View notes
sa1000kosan · 1 year ago
Text
Tumblr media
タンブラー、むちゃくちゃご無沙汰もご無沙汰です。
何気に展示したり細々写真に関わってます。2024年2月現在は根津のギャラリーバーで展示してますのでどうぞ宜しくお願いいたします。
20代〜30代に撮った写真と最近撮影した郊外の写真です。
ZINEも販売しています。
2/6(火)〜2/24(土)
ギャラリーバー最終兵器@saishuheiki2022
長谷川諭子写真展「郊外雑感」
東京都台東区池之端2-6-2
(東京メトロ千代田線根津駅2番出口徒歩4分)
17時〜24時 日月定休日
チャージ¥800 ワンドリンクオーダー制
現代の多くの人間に都会と田舎とどちらが好きかという問いを出すのは、蛙に水と陸とどっちがいいかと聞くようなものかもしれない。
田舎だけしか知らない人には田舎はわからないし、都会から踏み出した事のない人には都会はわからない。都鄙とひ両方に往来する人は両方を少しずつ知っている。その結果はどちらもわからない前の二者よりも悪いかもしれない。
性格が分裂して徹底した没分暁漢になれなくなるから。
それはとにかく、自分は今のところでは田舎よりも都会に生活する事を希望し、それを実行している。
「寺田寅彦随筆集 第一巻」岩波文庫
第2の都市と呼ばれる大阪に住んでいたけれど、私の住んでいた場所は田舎でもなく都会でもなく、中々に何も無い場所だった。
90年代のサブカルに憧れ、東京にはなんでもあると思っていた10代。家庭環境のよるところが大きいけれど、とにかく家を出たかったわたしは写真学校に行くことを理由に19歳の時、憧れの東京に(本当は神奈川に、、)出させてもらった。そんな憧れは大いに空回りで、カルチャーと呼ばれるものをそこまで愛したりは出来なかった。
若い頃の私はそんな自分を憎く思うこともあったけれど、喉元過ぎれば〜というや���で、もう昔の話になってしまった。その頃の私と同じ歳ぐらいの子どもがいてもおかしくない年齢になったのもあるし、今の東京も大阪もなんだかつまらなく感じてしまっているせいもあると思う。
私が当時憧れていたカルチャーも年月が経ってボロというか埃が出るようになってしまったモノもあり、驚く事や考える事もあるけれど、感傷的になるほどの熱はなくなってしまった。
多感な時期に好きだったものが消えていくのが虚しいのか、と言われたらそれほどでもなく、今はどこにいてもどの時間でもネットで買い物も出来るし、新旧問わず音楽や映画や本を楽しめるのでとてもありがたく思っている。
ただ、どうして此処に住んでいるのか、という事を腑抜けて忘れてしまっている時に、この田園雑感の節は身に沁みるのだ。
長谷川諭子「郊外雑感」
あとソウルメイト(上司)とラジオみたいな全然ショボショボな(でもそれでいいんだよ、、)YouTubeもやってます。
わたしは今回のバー展示の事とKodakFZ45のこととか上司はNikonのカメラの話とか新宿で展示する話とかしてますので何卒。
3 notes · View notes
hiroku-toku-fukaku · 1 year ago
Text
ダウナーアカウントの共有、チャンスに跨った物産展。
ー ダウナーアカウントをチャンスだと思いますか?
人によっては、はい。
ー 筆者にとっては、チャンスは跨るものなんですか?
今回においてはそうです、あえて跨っています。
ー これは水平思考を利用したクイズ形式のつぶやきですか?
そう見えるかも知れませんが、実は全く関係のないものです。
-------------------
��京してから2年、色々自力で乗り越えるうちに、完璧主義に拍車がかかったように思う。例えば、お家に友人を招く際、部屋の埃は全部残らず吸い取ってからお呼びしたいし、ラクレットチーズも本当はスムーズに溶けてほしい。そうはいかないけど、なんでもそつなくこなしたい。ネガティブな側面はできれば誰にも見つからず、常に前向きなところだけを見ていてもらいたい。その方が双方にとって良いと思う。ネガティブな時はなぜだか、どこかの誰かに知ってもらいたくなるものだけど、山を越えると「言わなくてよかった...(膿の外部漏洩を回避した)」と安堵する。
どんなに楽しい休日を過ごしても、仕事がうまくいかない時期は猛烈反省会をする。色んな涙が出る。食べ放題続きで胃が拡張していくような、年末からは特に、そんな状態で走っている感覚がある。
年明けに学んだのは、反省を1人で留めないことの大切さ。上司に振り返り面談を依頼した際、間違えて下書きを見せてしまった(下書きとは、課題・反省を60個くらいスプシに書��出したもの。具体的なミスから、「できないやつだと思われたくない😭」みたいな単なる反省まで、書き出された内容の粒度はバラバラ。本当はそれらをまとめたスライドだけを見せたかった)すると上司は、これでいい、これを見せて、と言った。駆け出し2年目の私は、反省を洗い出した後のまとめの作業で、間違えたフィルタリングをしているらしい。本当の課題や、本当の気持ちを知ることで、上司はもっと芯をついたアドバイスができる上に、神谷さんはまとめをしなくていいんだから、ウィンウィンやん。と言った。
そのほかにも、気持ちを留めることでかえってこじれていた問題が二つほど発覚した。相談する相手の時間を搾取しないように、相談内容はまとまってからでないとアウトプットできない。そうして半年以上温まった悩みがあったりした。口に出して、会話の途中でまとまる、これ自体が相談と呼ばれることもあるらしい。自分の意思を尊重することは、難しいけど大事なのだ。
1人でも強くいられた2年間、ふと、人の弱さを受け入れられるかを心配に思った。何かの折に、泣くなよそんくらいで、折れるなよそんくらいで…みたいに思いそうになったことがある。すでに受け入れられなくなってきている…(よくない) 2024年は、人に優しくなるために、自分も助けてもらうために、少し弱くなったりしてみようと思った。
これとは別軸で、人との関係性をもう一歩踏み込んで、今より少し深く関わりたいと思った。周りの人間にここまで恵まれているのに、表層でしか関わりを持てない自分が勿体無い。まわりの相手に対して、聞きたいことや伝えたいことが四六時中溢れているというのに、いざ当人を目の前にすると聞きたかった質問が結構飛んでしまって困る。大好きなカラオケに行っても、残念ながら緊張で喉があかなかったりする(草)とかね。一方、単純に共に時間を過ごすことの大切さも感じた。学生の頃のように、知らぬ間に仲が良くなるようなことは今後は中々ないのだと思う。会う機会や接点が多いのは、負荷なく相手を知ることができて、そこには何らかの意図は介在し得ない感じがして心地よい。
人を知るには、まずは自己の開示から、とよく聞く。そんなことをふと思ったタイミングで、ダウナーアカウントの共有イベントが開催された。せっかくなので、このおりに、チャンスに跨ってみることにした。
誰しもにダウナーな側面があり、真っ当な人間のダウナー面を見られるのは少し有り難い。人格者に思える周りの人も、人知れず何かと戦ったりしているのだ。人格者と思う人から紡がれる言葉はとても丁寧で美しい。でも、棘ついた言葉をせっせと濾過する工程が、人知れず行われていたりするのだ。みんなでダウナーになるのではなく、誰かのダウナーに励まされることがあるのかも知れない。本当はこのポストももう少し濾過したい���だけど、あえてそれをしないことが大事なんだと思う。
さて、数週間後には本アカウントを含め、音沙汰のないアカウントとなり、crispyだけが今まで通りコンスタントに稼働を続けるのかもしれない。それもそれ。
2 notes · View notes
samantha-dan564 · 1 year ago
Text
Tumblr media
とりあえずmyshade君の使い方を思い出してきた
しかし法令上は1800mmあればいいとはいえ、室内高さが2150mm程度しか取れないとはけっこう厳しいな。いや、通路を歩く分にはいいんだけど座席の部分って400mmほど高くなるからボックスシートから立ち上がる時頭ぶつけそう
車幅は完全新規のLRVなので2600mmで行く予定なんだけど、それでも通路幅は850mm取れれば御の字、まあ実際は820mmだよなあ。車いすを通すのに880mm欲しいところだけどバックゲージ990mmの狭軌では無理だ
しかし中間車、だいたい全長7.8mくらいあるんだけどこれを軸距1850mmの台車で支えてるんだよな。現代はこんなすごい設計ができるんだと感心してしまいます。ブリル79Eが軸距2590mm、これで8m級の二軸電車を走らせていたという「常識」が頭にこびりついているので、軸距1850mmってのが「マジかよピッチング大丈夫なん?」って思ってしまうのです。こんなんが70km/hとか出すんだぜ?
まあ大丈夫だからこのスペックなんですけど、いやすごいわ
なお例によって粛々とこの新架鉄は進めていきますが、自分はこれがいちばんよろしいと思って作っておりますゆえに一切の口出しはなさらぬようお願い申し上げます
4 notes · View notes
manganjiiji · 2 years ago
Text
暴風林さめざめ
ここ数日日記を書く気力がわかない日が続いた。日記を書かない日はたいてい「日記を書く」という発想自体がなく、つまり忘れていることが多いのだが、そうではなく「日記でも書いて寝ようかな、いや、無理だな、日記を書く体力はない」という感じで、失意のもとに「書けなかった」という有様だった。「書くことが思い浮かばない」と思った日は自動的に(無意識的にかつ意図的に)日記の存在を忘れているのだと思う。書くとなると、まあその日に起こったことを書けばいいわけだから、何かしらは書ける。ちなみに今は5:26で、0時に寝てから中途覚醒でこの時間である。疲れてぐったり0時に寝れる日もあれば、不穏なことに4時や5時まで眠れない日も出てきている。今日は眠れたほうなのでよかった。
睡眠に関してはよかったのだが、食欲が止まらない。爆食をする、というのではなく、暴食が習慣になってしまっている感じだ。常に何かを食べていたい。何かを食べて数時間経つと、まだお腹がすいていないのに、もう次のものを食べたくなっている。異常だ。クエチアピン服用期間のような状態にセルフでなっている。体重は減らず、体脂肪率も落ちず、トレーナーさんをがっかりさせる日々。今日もまた1��5食くらい食べてしまった。何がどうしてそうなっているのか?疲れているのか?ストレスか?不眠がぶり返していることから、なんらかのバランスが崩れていると感じる。
そんな中、昨日は「ヒートショックプロテイン」という、熱いドームのなかに入って汗をビシャビシャにかいて代謝をあげるという、ジムの付属コースのようなものに行ったのだが(そのあとトレーニング)、4時間睡眠だったのと、夜からの吐き気とで、ドームに入って20分経つ頃に、吐き気が限界を迎えた。吐いてはいないのだが、体中がじんわり「嫌な感じ」を発し、「死ぬ……?」となぜか唐突に思った。そういう場合は枕元のナースコールみたいなのを押してスタッフさんに告げなければならないのだが、もうどうせそろそろ終わるし、と思い我慢してしまった。それがかなり良くなかった。スタッフのとても優しいかた(好きなお姉さん)にすごく心配をかけてしまったし、昨日はそのあとのトレーニングのトレーナーさんも珍しく女性で(この方も素敵なかただ)、さんざん気遣いをさせながらなんとか50分のトレーニングを終えた。びっくりするほど弱ってしまった。(しかも夕方頃、ドーム担当のお姉さんから無事帰宅できたかどうか心配なのでこちらのメールに返信してほしい、という謝罪込みの安全確認メールまで頂いてしまい、反省&恐縮した。)吐き気はおそらく食べ過ぎ、かつ、体力不足による消化機能の停止のせいだと思う。夏にアルバイトに行けなくなった時も(その時は暴食はしていなかったが)このような感じがずっと続いていた。吐き気くらいでいちいち行動不能になるな、という感じだが、数時間でおさまらず、24時間続く吐き気というのは結構消耗する。この吐き気はなんなのだろうと思いながら、病院で貰った吐き気止めを飲みながら、なんとか出勤するが、レジの仕事中になんどもえづいてしまい、かなりきつかった。別に吐くわけではないのだが、ただ胃が気持ち悪く、喉が詰まっている感じがし、吐き気止めは特に効かなかった(消化の問題ではなかったのかも?)。とにかく色んな方に心配されながらジムを出、そのまま帰ればいいのにベローチェで勉強していこうという初志を貫徹してしまい、しかし結局あまり進まず帰った。最初から帰れ。一昨日は疲れているのになぜか外出して化粧品を爆買いしてしまったし(しかも爆買いの結果を1時間弱の動画に撮った)、リミッターがもろもろ壊れている。
今日は東京にやって来た友人を出迎えるためKITTEのタリーズで勉強しながら待ち、をしていたのだが、英文を読みながら途中から寝ていた。たぶん根本的に疲れているのだと思う。ただ、自分が疲れているのかどうかの判断ができない。そして食べすぎる。体重が減らず自己嫌悪。負の循環。友人とKITTEのラグジュアリ〜な(というと少し違うのだが言い回しが思いつかない)雑貨店などを回りながら、最終的に文房具と本の店でわれわれは足止めを食らい、これ!とかあれ!とか、わあわあ言いつつ、何もかも「最高じゃん」というテンションで、私は久しぶりに万年筆とカートリッジを買った。なんでやねん。カヴェコの2500円。人気モデルの復刻版らしいのだが、軸が16角形でキャップが八角形で、色が最高にALKALOIDという感じでもう誰にも止められなかった。カートリッジもミッドナイトブルーというインク色が一箱残っているのを友人が見つけ、言われるがままにそれを買った。友人はいつも私にいろんな「もの」をレコメンドしてくれるのだが、これ、生で(対面で)やられるとやばいな、かなり買ってしまうな、と、友人の推薦能力に舌を巻いた。
Tumblr media Tumblr media
その後友人と別れ、勉強の続きをするか、と思いいつものエクセルシオールに行ったが、写真のごとく万年筆で遊ぶだけに終わった。ノートに適当な文を書き付けているうちに、最近こうして文房具で遊ぶこともなく、そういうストレスが蓄積していたのかもなとも思った。文房具に触れている時間をとれなくなると私の精神は死ぬ。文房具と私が真っ向から向かい合い、ともに青空をはしゃぎ回る時間が必要なのだ(きもい言い回しだ)。
帰宅して即布団に入ったが、まったく眠れず(9時間睡眠をしていたため?)、2時間ほど経ち、かなり迷った末、ケンタッキーをウーバーイーツした。かなり高価だった。それでも、ケンタッキーを食べればなんとか動き出せるような気がしたのだった。本当は冷蔵庫の中のしいたけを焼いて塩をかけて醤油をかけて食べたかった。しかしその気力はぎりぎりなかった。チキン1とポテトSの半分、そしてチキンポットパイ(デミグラス)を食べたため(夜にそんなに食べてはいけないし、一日のカロリー摂取量を大幅に超過している)、満足感はすごかった。満腹のはずなのに満腹感はなかった。もくりを立てていたら友人達が来てくれ、話しながら英語をやっているうちに23時になった。転職関連の話題で、前澤友作の資産管理の会社の求人が出ていることにかなり盛り上がった(最初に「このみるからにアブネーー求人なんだ?」となり、友人がインターネット力を駆使して調べたところ、かの人の資産管理会社だと突き止めていた)。英語をかろうじて毎日少しは読むようにしているが、かなり記憶力も集中力も落ちているのを感じる。何より、社会学の教科書を進められていない。「家族」の章に入って、こここそ私がやるべき各論なのだが、なんだかぐったりしていて、重くて分厚い教科書をひらく元気がずっと出ていない。そもそも重くて持ち歩くことを諦めている(いつもは持ち歩いている、アンソニー・ギデンズの『社会学 第5版』)。
元気が出るまで一日でも二日でも寝るべきなのかもしれないが、ジムの予約をばんばん入れてしまっている、少しペースダウンすべきなのかもしれない。そして気温の下がり。体の冷え。暑がりではあるが、その分冷える時は急激に冷える(汗と共に)。げぼ吐きそう。正直げぼ吐きそう。しかしそれは思うだけで、実際に吐くわけではない。試験がちかづいてナーバスになっているのだろうか。私はよくナーバスという語とナイーヴという語を混同しがちで、今も最初はナイーヴと書いていて、あれ?違うような…と思って意味を調べて書き直した。ナーヴァス。神経質な。ナイーヴ。純朴な。だいぶ違う。なんでナイーヴという石鹸はそんなに「緊張状態」みたいな名前をつけたのだ、と思ったが、それはナーバスのほうだった。
消化が進んでお腹が空いてくるような錯覚を覚えるが、全然そんなまやかしの感覚を信じてはいけない。お腹はすいていないし、食べても結局吐き気に襲われるだけで、一回、胃の中を空っぽにしてみるべきなのかもしれない。では、二度寝というか、これにて中途覚醒を終える。
2023.11.15
Tumblr media
3 notes · View notes
shisui2021 · 2 years ago
Text
2023.10.22
山が恋しくなる。あの大きさに圧倒されたくなる。私が何者かなどどうでもよくて,ただただ目の前に厳然とそびえ立つ山と対峙するだけの時間に身を置きたい。
東京は山が見えない。平野だからちまちまとしたビルを超え果てしなく広々とした空が広がっていて,そのあっけらかんとした風景に懐かしさを覚えた。中央線の窓に流れる景色は,底抜けに明るくてどこまでも行けそうで,だから,ここがどこだかわからなくなりそうだった。すがるものがない不安を覚えた。限りなく自由なのに不自由だと思った。
昔は海に行きたかった。東京は育った町で,何でもあるのは知っていたけれど,何にもできなくて,苦しくて,もっとずっと遠く訳のわからないところまで私をさらっていって欲しかった。ここじゃダメなのはわかっていたけれど,どこにも行けなかったから,よせては返す波を見つめて,心を沖へ流していた。
二度目の東京は豊かで自由で広くて何でもできて,だから,何でもやらなきゃいけなくて,真っ直ぐ歩いているはずなのに少しずつずれていて,ずっと少し調子が悪い。元の道に戻りたいけれど,ここがどこで,そもそも元の道がどれなのかすらわからない。座標軸を見失って迷子のまま歩く日々だ。
東京のはじっこに行った時,夕焼けの向こうにうっすらと山並みが見えた。あぁこれだ,と思った。ニシにいた頃は毎日のように山に囲まれていて,それが当たり前だった。山があって,私がいて,そうしてはじまる生活だった。山が指標となっていた。そこにいてくれるだけでいい。山はただそこにあるだけでいい。そこにあるから,私が私を見つけられる。狂った座標を修正し,歩み直すために,山に会いたい。
2 notes · View notes
patsatshit · 2 years ago
Text
9月の最終営業日、朝から関東在住の保育士ミサさんが「12時頃にタラウマラに行きます」と嬉しい連絡をくれたので、足の踏み場もない店内を少しでも片づけておこうと、開店するなり自転車整備に精を出す。中古自転車は入荷しただけでは商品にならず、一台一台きちんと点検し、メンテナンスをしないことには店頭に並べることもできない。当然、状態の良いものは手間も時間もかからず、それなりの価格をつけることができる。逆に程度の悪いものは手間も時間もめちゃくちゃにかかる。不具合箇所はすべて新品のパーツと交換しなければならないので、その時点で自ずと商品としての原価も上がる。だからと言って高額で売れる訳ではない。経年劣化、そもそもの状態が悪いのだから当然と言えば当然だ。このあたりがレコードや古書との決定的な違いだと思う。古いものに価値がある訳ではない。だから手間と時間とお金を存分に注いだものほどお客様には安価で提供しなければならないという地獄のような矛盾を自分のなかでどのように折り合いをつけていくかというところ��、古物自転車商の醍醐味、面白さが潜んでいる。タラウマラの場合は自転車修理に加えて書籍や音源を含む物販の収入を売上のグロスに投入することで、利益を調整している。ただしそれぞれの柱がうまく機能し、循環していなければ焼け石に水となってしまうのだけれど。どれだけ尊敬するアーティストやレーベルからのリリース作品であっても、僕はその時々の状況や予算、実際の懐事情を鑑みて作品を入荷したり、しなかったりする。先様もそのあたりは理解してくれているのでとてもありがたい。出勤前にコーナンで大量に購入した整備用具一式を手に、自転車と向き合う。メラミンスポンジやウエスで清拭してやるとどんどん汚れが落ちて、注油の度に各部の動きもスムーズになってくる。はっきり言って気持ちが良い、が、しかし、ここで満足していたら、単なる金持ちの道楽と同じになってしまう。商売は趣味ではない。きちんとお金に変えていかないと意味がない。僕は人助けのために自営業をやっている訳じゃない。自分や家族がこのクソったれな世の中で何とか生きていくために全力で自衛している。整備を終えて店頭に並べた自転車が瞬く間に売れていく。淡路に引っ越してきたばかりだという男性と、タラウマラオープン当初に購入してくれていた常連さんが新たに買い替えの一台を選んでくれた。商品とお金が交差し、僕もお客さんも笑顔だ。ここは極めて重要、買い物の最終工程を機械に委ねたらあかん、感情だけは奴らに渡すな、マニュアルや利便性を自らの手で破棄してでも残る言葉と顔貌で交渉を成立させよう。このときの快感はなにものにもかえがたい。開店早々からお金も動き、僕も動き続け、修理のお客さんも後をたたない。秋とは思えない気温と首筋に照りつける強烈な日差しに汗びっしょり。あっという間にお昼、ミサさんの来店時間が迫っていた。と、そのとき、年齢も服装もばらばらの数名の男女が慌ただしくやってきて、こちらに対して一方的、矢継ぎ早に要求を伝えてくる。各者の言葉を要約すると、少し離れた場所で女性が自転車の後輪にスカートを巻き込んで身動きが取れない状態、だから助けてあげてほしいとのこと。そうこうしている間にも店頭ではパンク修理の依頼が2件、タイヤからチューブを引っ張り出しながら、いま店を離れることはできない旨を彼らに伝えると、助け隊のひとりが「こういうときに何とかするのがプロでしょ」と宣ったので、キレた。おうよ、そこまで言うなら行ってやる。幸いにもパンク修理のお客さんからも理解を得ることができたので、僕はタイヤを脱着させる際に使用する作業台と工具一式を担いで彼らの案内に従うことにした。店には「すぐに戻ります」の貼り紙。絶対すぐに戻る、どうかミサさん帰らないでね、という想いを込めて。目的の場所にはラグジュアリーな服装の女性が確かにロングドレスの裾を自転車の後輪に巻き込んでうずくまっていた。巻き込んだ際に転倒したようで足や腕、顎のあたりに擦過傷ができていた。可哀想に、せっかくのおめかしが台無しやんか。それ以上に女性を包囲する助け隊一派の存在が鼻についた。僕は女性にこれから行う作業内容を簡潔に伝え、最悪の場合はドレスの裾を切らなければならないかもしれないことを強く念押しする。女性は首を縦に振った。高そうな服やのに、もったいない、気の毒やなぁ、などという助け隊の言葉は徹底的に無視。早速サドルを作業台に引っ掛け、チェーンカバーを外し、後輪のネジを外していく。それにしても見事なまでの巻き込み具合で、薄いレースのような生地がバンドブレーキと車軸との僅かな隙間に幾重にも層になって絡まっている。まるで伊藤潤二の「うずまき」のようだ。ゆっくりと同時に要所で力を込めてタイヤを回転させ、生地を引っ張る。少しずつ隙間から生地が���らぬらと出てくる。助け隊のおっさんどもはお姉ちゃん頑張れ、水飲んどきや、ケガして可哀想に、美しいお顔がえらいこっちゃ、バンドエイド買うてきたろか、と引き続きうるさい喧しい鬱陶しい。何よりも困惑したのが、僕の作業する位置が女性のドレスの裾を覗き込むような格好になるので、見てはいけないものを見てしまうかもしれないという妄執に取り憑かれて酷く落ち着かない。はっきりと集中力が削がれる。何度かプラスドライバーの先端がネジの駆動部を舐めた。それを察してか女性もくねくねと腰をよじらせたり足の位置を変えようとするので余計に艶かしくなってしまい、むしろ逆効果。僕はええいままよと心を鬼にして、生地を引きちぎらんばかりの勢いで力いっぱいに掴んだ。手応えあり。いける!タイヤが滑らかに回り始めた。すると興奮した助け隊のおっさんどもが我先にとタイヤを回そうとしやがったので、僕の指がスポークに挟まる。痛い痛い痛い。ギョリンと睨みつけると、おっさんは慌てて手を引っ込めた。そこから消耗戦を続けること約15分、ドレスの裾を破くことなく無事にタイヤから引き離すことができた。額からは滝のように汗が流れてくるが、助け隊は女性の身を案じるばかりでこちらには見向きもしない。当の女性は平身低頭、とても申し訳なさそうに謝罪の言葉を何度も述べて、費用をお支払いします、と言った。僕は彼女の申し出をきっぱりと断り、来た時と同じように作業台を肩から下げて颯爽と現場を後にした……なんていう安っぽい美談に落ち着く訳もなく、僕はケガをした女性ではなく助け隊の連中に作業費用を請求した。集まった金はたったの1,000円。非常にしみったれているが、それでも彼らには伝わったと思う、善意には覚悟もリスクも必要だということを。リスクなき善意はただの偽善、それはもう傍観者と何も変わらない。急いでタラウマラに戻って、お預かりした2台の自転車のパンク修理を終らせ、店内でひと息ついたタイミングでミサさんご来店。貼り紙を見て、近くで時間を潰してくれていたみたい。彼女の快活な笑顔を見ると、ようやく僕もまた笑顔になれた。保育士であり、ドラム奏者でもある彼女が学生時代から好きだというMR. BIGの話で大笑いした。
MR. BIGと言えばこちら。イントロから鳴り響く、力強いドラムが印象的。
youtube
実はこの公開日記「Pat Sat Shit」のパーソナリティであるvideo loverもミサさんも、代田橋にあるバックパックブックスの宮里さんの紹介でタラウマラに来てくれた人たちだ。僕とバックパックブックスの出会いについてはまた改めてきちんと書きたいと思っているのだけれど、このおふたりの存在からしてすでに最高で、バックパックブックスはきっと素敵なお店に違いないと確信している。ミサさんは大阪に向かう飛行機のなかで拙書『ほんまのきもち』を読んで涙を流したと言う。だからということでもないんだけど、数ヶ月前に同じことを言ってくれたドラム奏者Hikari Sakashitaのソロ作品『Sounds In Casual Days 2』をプレゼントした。高い交通費を払って遠方から来てくれる方には、条件反射のように何か贈り物をしたいと思ってしまうのは、僕のなかにアメ玉を配り歩く大阪のおばちゃんイズムが備わっているからでしょう。はい、アメちゃん、どうぞ〜。
Hikari君のドラムが冴え渡るこの曲が今日の「気分」。
youtube
6 notes · View notes
ari0921 · 3 months ago
Text
AIに追加質問
4月1日時点での、ロシア、ウクライナ、ヨーロッパ、アメリカのそれぞれの今後の戦争の行方の推移
核のシェアも含めたロシア、アメリカ、フランス、イギリスの動向を予測して
ゲーム理論で分析してください
それぞれの国でナッシュ均衡はどうなるのか。
2025年4月1日時点でのロシア、ウクライナ、ヨーロッパ、アメリカの戦争の行方と、核シェアを含むロシア、アメリカ、フランス、イギリスの動向をゲーム理論を用いて分析し、ナッシュ均衡を考察します。以下は、現時点の情勢を基にした予測であり、ゲーム理論の枠組みで各国の戦略的選択を整理したものです。なお、状況は流動的であるため、あくまで仮説的な分析としてご理解ください。
---
### 1. 各国の現状と戦略的意図(2025年4月1日時点の想定)
- **ロシア**: ウクライナ侵攻は長期化し、占領地域の維持と拡大を目指す一方、経済制裁や軍事的疲弊により停戦交渉への圧力が高まっている。核抑止力(約6,000発、戦略・非戦略含む)を背景に、欧米へのエスカレーション抑止を試みている。
- **ウクライナ**: ロシアの占領地域奪還を目指し、西側からの軍事支援に依存。ゼレンスキー大統領はNATO加盟や完全勝利を目標に掲げるが、国内の疲弊と支援国の動向に左右される。
- **ヨーロッパ(特にフランス・イギリス)**: ロシアへの対抗姿勢を強め、ウクライナ支援を継続。フランス(約290発の核)とイギリス(約225発の核)は、欧州の核抑止力としての役割を模索しつつ、NATO枠組みでの協調を重視。
- **アメリカ**: トランプ政権下で「アメリカ第一主義」が復活し、ウクライナ支援に消極的。核戦力(約5,500発)はロシア抑止の要だが、直接介入は避け、停戦仲介を優先する可能性が高い。
---
### 2. ゲーム理論による分析
ゲーム理論では、各国が自身の利益を最大化する戦略を選択し、他国の反応を考慮します。ここでは、単純化のため「戦争継続 vs 停戦交渉」の二択を軸に、核シェアを含む抑止力の影響を組み込みます。利得は「領土・影響力の確保」「経済的安定」「安全保障リスクの低減」で評価します。
#### プレイヤーと戦略
- **ロシア**: (a) 戦争継続(占領地域拡大)、(b) 停戦交渉(現状維持)
- **ウクライナ**: (a) 戦争継続(奪還目指す)、(b) 停戦交渉(部分的妥協)
- **ヨーロッパ(仏・英)**: (a) 軍事支援強化(核抑止含む)、(b) 支援縮小・和平推進
- **アメリカ**: (a) 支援継続(間接介入)、(b) 支援撤退・仲介重視
#### 利得の仮定
- 戦争継続は領土・影響力の増加をもたらすが、経済的・人的コストと核リスクを伴う。
- 停戦交渉は安定をもたらすが、領土・影響力の損失や国内政治的リスクを孕む。
- 核シェアは抑止力として機能し、他国の戦略を制約。
---
### 3. 各国間の相互作用とナッシュ均衡
ナッシュ均衡とは、各国が他国の戦略を前提に自身の最善手を選び、誰も戦略を変更する動機がない状態です。
#### ロシア vs ウクライナ
- **ロシアが戦争継続**: ウクライナが奪還を目指して抵抗を続ける場合、双方に高いコスト(人的・経済的)が発生。核抑止がエスカレーションを抑えるが、膠着状態が続く。
- **ロシアが停戦交渉**: ウクライナが戦争継続を選べば、ロシアは譲歩を強いられ、占領地域を失うリスクが高まる。ウクライナが停戦を選べば、双方が現状維持で妥結。
- **ナッシュ均衡**: 双方が「戦争継続」を選択する均衡が短期的には成立。ただし、コスト増大で「停戦交渉」に移行する可能性あり。
#### ヨーロッパ(仏・英) vs ロシア
- **ヨーロッパが支援強化**: フランスとイギリスが核抑止を強調しつつウクライナを支援すれば、ロシアは核威嚇で対抗するが、直接衝突は避ける(相互確証破壊の論理)。
- **ヨーロッパが支援縮小**: ロシアが戦争継続を選べば、ウクライナの敗北リスクが高まり、欧州の安全保障が脅かされる。
- **ナッシュ均衡**: 「支援強化 vs 戦争継続」が均衡。核シェアが双方のエスカレーションを抑制しつつ、代理戦争が続く。
#### アメリカ vs ロシア
- **アメリカが支援継続**: ロシアは戦争を続け、核抑止でアメリカの直接介入を牽制。膠着状態が長期化。
- **アメリカが支援撤退・仲介**: ロシアが停戦に応じれば和平が進むが、戦争継続を選べばウクライナが孤立。
- **ナッシュ均衡**: 「支援撤退・仲介 vs 停戦��渉」が成立する可能性。トランプ政権の孤立主義がロシアに譲歩を促す。
#### 全体の動向
- **短期(2025年中)**: 「ロシア・ウクライナの戦争継続」「欧州の支援強化」「アメリカの支援縮小」が均衡。核抑止が直接衝突を防ぐが、戦線は膠着。
- **長期**: 経済的疲弊や国内圧力で「停戦交渉」が各国で支配的戦略となり、「現状維持の和平」がナッシュ均衡に近づく。
---
### 4. 核シェアの動向と影響
- **ロシア**: 核戦力を背景に強硬姿勢を維持するが、経済制裁で実戦投入は困難。抑止力として機能。
- **アメリカ**: 核戦力はロシアを牽制するが、トランプ政権下で欧州への依存を増やす可能性。
- **フランス**: 欧州の核として積極的役割を模索。マクロンの提案が現実味を帯びるが、東欧の反発が課題。
- **イギリス**: NATO内で核抑止を強化し、フランスと協調。スターマー政権は積極姿勢を維持。
核シェアは「相互確証破壊(MAD)」を維持しつつ、フランス・イギリスの欧州核構想が議論を加速させるでしょう。ただし、アメリカの後退でNATO内の調整が難航するリスクも。
---
### 5. 結論:ナッシュ均衡の予測
- **ロシア**: 短期的には「戦争継続」、長期的には「停戦交渉」が均衡。
- **ウクライナ**: 「戦争継続」が支配的だが、支援次第で「停戦」へ。
- **ヨーロッパ**: 「支援強化」が均衡。核シェアでロシアを牽制。
- **アメリカ**: 「支援撤退・仲介」が均衡。孤立主義が和平を後押し。
最終的に、2025年後半以降、経済的・軍事的疲弊から「停戦交渉」が全体のナッシュ均衡となり、ロシアの占領地域の一部を残した現状維持型和平が現実的と予測されます。核シェアは直接使用に至らず、抑止力として機能し続けるでしょう。
2 notes · View notes
medickalmalpractice · 2 years ago
Text
混迷した世界の指南書 『武士道』 藤原正彦(2008) 『この国のけじめ』 文藝春秋
 新渡戸稲造『武士道』が売れているという。昨年末(二〇〇三年)公開されたアメリカ映画 「ラスト・サムライ」の影響もあるとかで、数社から合わせて百万部以上が出ているそうだ。 これを聞いて意を強くした。 『武士道』が英語で書かれたのは明治三十二(一八九九) 年であ る。百年以上前の本を現代日本人がこぞって読むのは、健全な危機感のあらわれと思うから (5)である。 庶民は知識や理屈を持っていなくともときに鋭い感覚を示す。多くが「いまの日本は何かが おかしいぞ」という素朴な実感をもっている。グローバルスタンダードを取り入れるといって、企業はリストラをする。学校では「ゆとり教育」を取り入れる。その結果、職のない中��年があふれ、地方の駅前商店街はさびれ、小学校では国語や算数の時間が減らされ、小学生から大(10) 学生に至るまでの学力低下は著しい。庶民はこうしたことに「自分たちの親や祖父が大切にしてきたものが壊されつつある」と感ずるのだろう。我々のよってたってきた価値観とは何だったのか、(1)というルーツ探しに似た感覚が『武士道』を手にとらせているのだろう。  『武士道』の著者・新渡戸稲造は幕末の南部藩(いまの岩手県)で下級武士の子として生まれ、札幌農学校(現・北海道大学)で農業を学んだ後、アメリカに留学しキリスト教クェーカー派 の影響を受けた。アメリカからドイツへ渡り、研鑽を積んだ後、札幌農学校教授、台湾総督府技師、(5)京都帝国大学教授、第一高等学校校長などを歴任、農学者および教育者として活躍するかたわら、東西思想の調和を目指し「太平洋の懸橋たらん」ことを悲願とした。東京女子大の初代学長、国際連盟事務局次長なども務めた日本の誇る国際人である。  『武士道』が書かれた明治三十二年は日清戦争と日露戦争の中間期で、清を破った新興国家日本に世界が注目しながらも警戒心を持ちはじめた時機である。新渡戸はベルギー人法学者夫妻と散歩中(10)、日本には宗教教育がないと話したところ、「宗教なし! それでどうして道徳教育を授けるのですか」と驚かれた。その後いろいろ考えた結果、自身の正邪善悪の観念を形成しているものが幼少期に身につけた武士道であることに気づいたのである。  同時代人である内村鑑三や岡倉天心にも共通するが、新渡戸には日本人の魂を西洋人に理解させたいという熱い思いがあった。そして英語で武士道を紹介することを決意する。西洋人に(15)も理解しやすいよう、ギリシアやローマの哲学、聖書、シェイクスピア、ニーチェなどと我が国の本居宣長、平重盛、頼山陽、吉田松陰らを比較しながら武士道精神の本質について説いた。  (1)『武士道』初版は一九〇〇年にアメリカで出版され、たいへんな賞讃を受けた。感激したセオドア・ルーズベルト大統領などは、何十冊も買い、他国の首脳に送ったという。その後多くの言語に訳されたが、日本語訳は明治四十一年以来、新渡戸の弟子で東大総長を務めた矢内原忠雄訳(岩波文庫)をはじめとしてさまざま出ている。 (5) 私は勤務する大学の学部一年生に対して、日本の名著を講読するゼミを担当している。こと十年近く、真っ先に学生たちに読ませるのが『武士道』である。受験戦争をくぐり抜けて大学に入学したての学生たちは、『武士道』を読んで一様に驚く。高校までに習ってきたこととあまりに違うことが書いてあるからである。とくに戸惑いを見せるのは、(10)名誉に関する部分である。 武士道では、名誉はしばしば命よりも重いとされる。「それ故に (武士は)生命よりも高価であると考えられる事が起れば、極度の平静と迅速とをもって生命を棄てたのである」(矢内原忠雄訳・以下同)という箇所を読むと、戦後民主主義の教育にどっぷりつかった学生たちは、「名誉より自分を大切にすべきだ」とか「生命は地球より重い」などと拒否反応を示す(むろん(15)新渡戸は「真の武士にとりては、死を急ぎもしくは死に媚びるは等しく卑怯であった」とも述べており、いたずらに死を賞讃しているわけではない)。  (1)学生たちのそうした批判に対して、私は「それではあなた方は一体どうやって価値判断をするのですか」と問う。すると「自分の理性で考えます」「主体的に考えています」などと答える。「すごいなあ、なぜそれほど自分の理性に自信が持てるんですか」と問うと学生は困ってしまう。人間には、理性や論理だけでなく、価値判断の基準となる倫理的な座標軸がなければならない。(5)それがない論理的思考は単なる利益追求とか自己正当化に過ぎない。座標軸の役割を果すのは、外国の場合、主に宗教だから、外国人は宗教のない人間を信用してよいものか訝る。  宗教の力がそれほど強くない我が国でその役割を果してきたのが武士道である。武士道は平安時代末期から鎌倉時代にかけて、「戦うものの掟」として生まれた。それはいわば(10)戦闘におけるフェア・プレイ精神だった。卑怯な振る舞いはしてはならない、臆病であってはならない、という観念である。  騎士道がキリスト教の影響を受けて深みを得たように、単なる戦闘の掟だった武士道にも、さまざまな「霊的素材」が注入されたと新渡戸は言う。 まず仏教、なかでも禅が「運命を任すという平静なる感覚」と「生を賤しみ死を親しむ心」(15)を武士道に与えた。 そして主君に対する忠誠、祖先に対する尊敬、親に対する孝行という他のいかなる宗教でも教えられなかった美徳が神道からもたらされた。さらに孔子と孟子の教えが、(1)君臣、父子、夫婦、長幼、ならびに朋友の間の五倫の道、また為政者の民に対する仁慈を加えた。  こう書くと外国のものが多いようだが、禅にしても孔孟の教えにしても、中国ではごく一部の階層にしか広まらなかった。これらの思想は日本人が何千年も前から土着的に持っていた(5)「日本的霊性」 とびたりと合致していたから、武士の間にまたたく間に浸透したのである。 江戸時代になると実際の戦闘はなくなった。それとともに武士というエリート階級の行動指針であった武士道は、物語や芝居を通して次第に庶民にまで行き渡り、戦いの掟から精神へと昇華し、日本人全体の道徳的基準となった。武士道精神はこうして「遂に島帝国の民族精神を表現するに至った」のだ。  (10)武士道は成文化されていない。聖書やコーランのような経典がない。武士道は「書かれざる掟、心の肉碑に録されたる律法」として親から子へ、口から口へと伝えられた。そして知識よりその実践こそが本質とみなされたのである。  私の父・新田次郎は、幼いころ父の祖父から武士道教育を受けた。父の家はもともと信州諏訪の下級武士だった。生家の二階には三畳の間があり、子供は容易なことでは入らせてもらえなかった。(15)なぜならそこは切腹の間だったのである(実際に使われたことはないらしい)。幼少の父は祖父の命で真冬でも裸足で『論語』の素読をさせられたり、わざと暗い夜に一里の山道を(1)上諏訪の町まで油を買いに行かされたりした。父は小学生の私にも武士道精神の片鱗を授けようとしたのか、「弱い者が苛められていたら、身を挺してでも助けろ」「暴力は必ずしも否定しないが、禁じ手がある。大きい者が小さい者を、大勢で一人を、そして男が女をやっつけること、また武器を手にすることなどは卑怯だ」と繰り返し言った。問答無用に私に押しつけた。  (5)義、勇、仁といった武士道の柱となる価値観はこういう教育を通じて知らず知らずに叩き込まれていったのだろう。義とは孟子が言うように「人の路」である。卑怯を憎む心である。林子平は義を「死すべき場合に死に、討つべき場合に討つこと」と言っている。勇とは孔子が「義を見てせざるは勇なきなり」と言ったように、義を実行することである。そして仁とは、「人の心」。慈悲、愛情、惻隠の情、「強きを挫き弱きを助ける」などがこれに含まれる。  (10)他にも、礼節、誠実、名誉、忠義、孝行、克己など大切な徳目があった。なかでも名誉は重要で、恥の概念と表裏をなし、 家族的自覚とも密接に結ばれていた。前述したように名誉はしばしば生命より上位にくるもので、名誉のために生命が投げ出されることもたびたびあった。  武士道精神の継承に適切な家庭教育は欠かせない。戦前に国や天皇に対する「忠義」が強調 された、という反省から戦後は日本の宝物ともいうべき武士道的価値観がまったく教えられなくなったのは不幸なことである。(15)戦後教育しか受けていない世代が親となり先生となっているから、いまでは子供にこれを教えることも叶わない。 (1)新渡戸の『武士道』は日本人の美意識にも触れている。 武士道の象徴は桜の花だと新渡戸は説く。そして桜と西洋人が好きな薔薇の花を対比して、「(桜は)その美の高雅優麗が我が国���の美的感覚に訴うること、他のいかなる花もおよぶところでない。薔薇に対するヨーロッパ人の讃美を、我々は分つことをえない」と述べ、本居宣長の歌、(5)敷島の大和心を人間はば、朝日に匂ふ山桜花、を引いている。 薔薇は花の色も香りも濃厚で、美しいけれど棘を隠している。なかなか散らず、死を嫌い恐れるかのように、茎にしがみついたまま色褪せて枯れていく。 (10)それに比べて我が桜の花は、香りは淡く人を飽きさせることなく、自然の召すまま風が吹けば潔く散る。桜の時期にはしばしば雨が降り、ときには数日で散ってしまう。自然の大きな力に逆らわず潔く散る。  「太陽東より昇ってまず絶東の島嶼を照し、桜の芳香朝の空気を匂わす時、いわばこの美しき日の気息そのものを吸い入るるにまさる清澄爽快の感覚はない」、つまりこの清澄爽快の感覚が(15)大和心の本質と新渡戸は説く。  (1)日本人は、このような美意識を持ち、いっぽうで行動原理としての武士道を守ってきた。新渡戸はまた、吉田松陰が刑死前に詠んだ、かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂、(5)を引く。吉田松陰は黒船来航以来の幕府の政策を痛烈に批判し、安政の大獄の際に死罪に処せられた。この歌は、たとえ行き着く先は刑死とわかっていても、正しいと信ずることをせずにはおれないという松陰の告白である。名誉のためには死も恐れないという態度である。  こうした「大和心」といい「大和魂」といい、武士道精神の精華といえよう。これを世界の人に知らしめた新渡戸の功績は訳者の矢内原忠雄の言うように「三軍の将に匹敵するもの」がある。(10)日清戦争後の三国干渉等で世界が日本に警戒心を強めていたときに、軍事力でなく、誇るべき民族精神によって日本を世界に伍する存在としたのである。 明治維新のころ、海外留学した多くの下級武士の子弟たちは、外国人の尊敬を集めて帰ってきた。彼らは、英語も下手で、西洋の歴史や文学もマナーもよく知らなかった。彼らの身につけていたものといえば、日本の古典と漢籍の知識、そして武士道精神だけであった。それでも彼らは尊敬された。(15)武士道精神が品格を与えていたのである。  世界は普遍的価値を生んだ国だけを尊敬する。 イギリスは議会制民主主義を、フランスは人権思想を、(1)ドイツは哲学や古典音楽を作った。自然科学のうえでもこれらの国は多大な貢献をした。現在経済的にも軍事的にもたいしたことのないこれらの国が国際舞台で主要な役割を果せるのは、彼らの創出した普遍的価値に世界が敬意を払っているからである。 私は、日本の武士道精神と美意識は、人類の普遍的価値となりうるものと思う。 (5)二十一世紀は、武士道が発生した平安時代末期の混乱と似ていないでもない。日本の魂を具現した精神的武装が急務だ。 切腹や仇討ち、軍国主義に結びつきかねない忠義などを取り除いたうえで、武士道を日本人は復活するべきである。これなくして日本の真の復活はありえない。国際的に尊敬される人とは、自国の文化、伝統、道徳、情緒などをしっかり身につけた人である。武士道精神はその来歴といい深さといい、身につけるべき恰好のものである。  (10)新渡戸は「武士道の将来」と題した最終章にこう書いている。「武士道は一の独立せる倫理の掟としては消ゆるかも知れない、しかしその力は地上より滅びないであろう。(中略)その象徴とする花のごとく、四方の風に散りたる後もなおその香気をもって人生を豊富にし、人類を祝福するであろう」 世界はいま、政治、経済、社会と全面的に荒廃が進んでいる。人も国も金銭崇拝に走り、利害得失しか考えない。 (15)義勇仁や名誉は顧みられず、損得勘定のとなり果てた。 ここ数世紀の間、世界を引っ張ってきたのは欧米である。 ルネッサンス後、理性というものを他のどこの地域より(1)早く手にした欧米は、論理と合理を原動力として産業革命をなしとげ、以後の世界をリードした。論理と合理で突っ走ってきた世界だが、危機的な現状は論理や合理だけで人間はやっていけない、ということを物語っている。それらはとても大切だが、他に何かを加える必要がある。  (5)一人一人の日本人が武士道によりかつて世界の人々を印象づけた高い品格を備え、立派な社会を作れば、それは欧米など、荒廃の真因もわからず途方に暮れている諸国の大いに学ぶところとなる。これは小手先の国際貢献と異なる、普遍的価値の創造という真の国際貢献となるであろう。この意味で、戦後忘れられかけた武士道が今日蘇るとすれば、それは世界史的な意義をもつと思われる。
6 notes · View notes
yamatonami · 2 years ago
Text
Tumblr media
-EVENT- 夏の大サマーフェス「潮干狩り」
日 程 2023年8/12(土) 時 間 open 14:00-/live 16:00-20:00close 出 演 高井息吹 / 牧野容也 / Σ°))))∈ / 鈴木健太と高良真剣 飲 食 CURRYJOCKEY/ねもと鷹取の夏のドリンク屋/ philopon&jingjing 出 店 居間/新しい人 場 所 飯島商店(横須賀中央駅より5分) 料 金 予約 3,000+1D / 当日 3,500+1D
横須賀にある飯島商店で、ねもちゃんと鷹取(山ト波)による夏の大サマーフェス「潮干狩り」を開催します。 楽しいみんなでただ集まって���おいしいご飯食べながら、好きな音楽聴いて、夏休みみたいにダラダラ過ごそうな?っていう回です。合間に抜け出して海に遊びに行ったり、山も近い横須賀の街を堪能するもよしです。疲れたら音楽聴きにまた戻ってきてください。そんな自由な日にしてほしいです。 🌻鷹取愛🌻
はじめまして。今年の4月に東京から、横須賀・飯島商店に引っ越してきました。この家は駅から徒歩2分、市役所まで徒歩1分、海まで徒歩10分です。 早朝にはカラスの鳴き声、昼は工事の音、夜は近所のクラブから重低音がきこえますが、家からはもっといろんな音が聴こえます。 この夏、うちまで夕涼みにきてください。 🌻ねも🌻
.................
-LIVE- 16:00〜20:00
●高井 息吹 
Tumblr media
5歳からクラシックピアノを始め、吹奏楽やバンドほか、さまざまなスタイルの音楽に触れる。ポップス、ロック、クラシックやジャズ、オルタナティヴミュージックなどに刺激を受け、 19歳頃より本格的にピアノ弾き語りを主軸とした音楽活動を開始。ポカリスエットゼリーを始めにCMへの���曲提供や歌唱なども行う。2023年2月にnew EP『PIANO』をデジタルリリース。 https://www.takaiibuki.com
.........
●牧野 容也
Tumblr media
1984年7月31 日生まれ。愛知県名古屋市出身。 14歳の頃、物置からフォークギターを見つけ、弾き始める。 2005年小鳥美術館を結成(2020 年活動終了)、名古屋を中心に東京、大阪をはじめ全国へ活動を展開。 2016年 Hei Tanaka に加入。2017 年、かねてよりサポートしていた GUIRO に正式加入。 2021年、初のソロ EP「グッド・バイ」をリリース。現在はソロ活動を始め、山口春奈(Dew)などのサポートミュージシャンとしても活動中。https://masayamakino.online/
.........
●Σ°))))∈
Tumblr media
よだまりえ、Nomiによる宅録エレクトロポップユニット。 https://linkco.re/crx8TyMD
.........
●鈴木健太と高良真剣
Tumblr media
山二つというバンドで共に音楽をやっています。演劇、展示、古着屋、コントと色々やってきたけど2人で演奏するのはこれが初めてです。 https://www.sz00kn.com/ takaramahaya.com
........................................
-FOOD&DRINK- 14:00〜20:00
●CURRYJOCKEY
Tumblr media
通称CJ/出張カレー 各地に赴き、DJのようにその時・その場に合ったカレーをジョックしている。 イベントコンセプトや風土に合わせたカレー表現を得意とし、その場にいる人々がカレーを通じて繋がっていくことに喜びを感じる。 https://www.instagram.com/curry_jockey/
.........
●philopon & jingjing
Tumblr media
わたくしたちの茶や珈琲と、わたくしたちの愛する大切な皆さんとの交流の場が、今日もまたはじまります。
.........
●ねもと鷹取の夏のドリンク屋
Tumblr media
夏のフレッシュジュースやクリームソーダなどおいしいドリンク出します https://www.instagram.com/muimuimai_/ https://www.instagram.com/opantoc/
.................................
-FLEA MARKET- 14:00〜20:00
●居間
Tumblr media
かつて北区王子神谷にあったギャラリースペース 居間にあるとうれしい本やたのしい物を販売します https://www.instagram.com/mzk_kwmr/ https://www.instagram.com/iiimmmaaa/
.........
●新しい人
Tumblr media
2014年、東京・高円寺に誕生。受け手にスキルとセンスを要求し続けるこの世で最も格好良いガラクタ屋。常に! https://www.instagram.com/yogendelivery/
................
-PLACE-
Tumblr media
神奈川県横須賀市若松町1丁目12 GoogleMAP→🗾
Tumblr media
................
-TICKET-
Tumblr media
【ご予約】[email protected] 題名「潮干狩り」とし、お名前・人数・連絡先を明記の上、お問い合わせください。 ※当日現金・paypay・クレジット決済となります。 ※3日経っても返信がない場合は、お手数ですが“[email protected]″までご連絡下さい。
2 notes · View notes