#巽マヨ
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luki-illust · 1 year ago
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♦️♣️,
artblock hits like a truck, i don’t like anything im making these days, it’s kinda depressing,,
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close up of the face bc i love how he looks :(((((
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turtiebros · 4 years ago
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Actually I kinda forget if I have this acc as my tumblr art acc lmao....
Oh I also now into Ensemble Star!! and I love tatsumayo (a lot)
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rei40 · 5 years ago
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葛藤する巽さん
https://twitter.com/rei4_/status/1272173758250315776
https://www.pixiv.net/artworks/82329723
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eyes8honpo · 5 years ago
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風花が夏に染む
カップリング/ReS。・・・巽&マヨイ
 消毒剤の匂いというのは、かすかであろうとやはり自分にとっては毒の類いなのであろうと、マヨイは思う。  持て余した両手を何度も組み替えながら、鼻をかすめるそれに思いを馳せる。清められた空間というのはどうにもそれだけで居心地が悪い。天井から降り注ぐ蛍光灯の光にはこのひと月ほどで随分と慣れたものの、ここには瘴気を取り除こうとする人々の願いが痛いほど込められている。自分のような穢れた存在がこんなところにいては、その切実な願いを害してしまいそうで、酷く落ち着かない。 ――あぁ、ですが。  前回訪れた時は、こんなことを考える余裕など、ありませんでしたね。  緊張によるまばたきを幾度となく繰り返しながら、それでもマヨイはこの居心地の悪さに、少しだけ安堵していた。マヨイがここを訪れるのは二度目だ。あの日は完全に気が動転していた。目の前の人の安否だけがただただ心配で、今これほどまでに強く感じる匂いのことが、ちっとも分からなかった。
 自分より慌てている人を見ると逆に落ち着くというのは、本当なのですな。  額に脂汗を浮かべながら、世紀の大発見でもしたかのような顔で、無邪気に言った巽のことを思い出す。何をのん気な、と思いながら、マヨイは必死になってその体を支えた。病院について受付が済んだあと、長引きそうなので先に帰っていいですよ、などと言われても、簡単にはい分かりましたと頷くことはできなかった。  本当に、一日がかりになってしまいそうなので。助けが必要になった際には、必ずマヨイさんに、連絡を致しますので。……一彩さんと藍良さんを放っておく方が、心配なので。  どうか俺の頼みを聞いてくれませんか。最後の最後にそう言われ、まっすぐに目を見つめられてようやく、あぁ、これはもう折れるしかない、とマヨイは首を縦に振った。本当に強情なひとだと思った。一彩と藍良が心配だったのは本心だろうし、マヨイとしても気を揉んでいたので、巽のほうから二人を支える役割を与えられたことは有り難くもあったのだが。  ポーン、と前方で電子音が鳴る。  診察室との間に掲げられた電光掲示板が、三桁の番号を映し出す。診察室、五番にお入りください。アナウンスに従って、一人の患者がゆっくりと立ち上がり、歩いていく。マヨイは長く息を吐き出したあと、馴染みのない清浄な空気をめいっぱい体に取り込んだ。十数分前、青磁色の後ろ髪が吸い込まれていった三番の診察室は、いまだにその扉を固く閉ざしている。  あの日はきっと、帰って正解だったのだろう。  右の親指で、左手の手袋のふちをいじりながらそんなことを考える。ただ待つことしか出来ないというのは思った以上にこころを削られる。きっと巽は、一彩や藍良だけでなく、マヨイのことをも気遣ったのだろう。やるべきことがある、というのはそれだけでいくらか安心を得られるものだ。あの日最後まで巽に付き添っていたら、あまりの無力さに、己を責めてしまったかもしれない。  ポーン、とまたひとつ、電子音が鳴った。  マヨイは静かに深呼吸を繰り返す。薬品の匂い。清らかな人々の願い。肺に満ちていくそれに、けれどマヨイは消えてしまいたいとは思わなかった。今日は決して帰らない。最後まで側に居る。誰に役割を与えられたのでもない。自分の意志で決めたことだった。ひと月前なら、こんなことは考えもしなかった。光におののきながらも、清らかな毒にあてられながらも、マヨイがここに座っていられるそのわけを、くれたのは巽だった。  もちろん巽だけというわけでは決してない。多くの友人を得た今、マヨイの存在を肯定してくれるひとは信じられないほど多くいる。それでも、最初の最初にそれを与えてくれたのは、確かに彼だった。  さんさんと降り注ぐ蛍光灯の白。真新しい匂いが鼻をつくエレベーター。あの日の呼吸のしやすさを、マヨイはきっと忘れることがない。  同じものを返したい。  ただそれだけの願い。
 伏せたまつげの先に記憶を思い返していると、がらがらと扉の滑る音がした。失礼致します。低く、それでいて澄み切った声が礼儀正しく響いて、マヨイは顔をあげた。マヨイから見てずっと右側、診察室の奥に向かって軽くお辞儀をする巽の姿が見える。巽は青磁色の頭をゆっくりと起こすと、身を翻して歩き出した。相変わらずわずかばかり片足を庇うような仕草はあるが、引きずるほどの不自然さはないので、マヨイはほっとした。  巽はいつもの穏やかな表情で待合室の硬い床を踏み、マヨイの元���と戻ってきた。巽さん。マヨイが小声で呼びかけると、視線が絡んだ。途端に巽がきょとんと目を見開いたので、マヨイは思わず息を飲んだ。 「た、巽さん? どっ……どうかされましたか?」  瑞々しい葡萄によく似たふたつの瞳が、マヨイをじっと見下ろしている。 「いえ」  二、三度まばたきをしたあと、巽は戸惑ったように答えた。一拍遅れて浮かべた笑みは、どこか、ぎこちなかった。 「待合室で、俺を待っている人がいる、というのが。その……どうも、慣れなくて」  随分と、くすぐったいものなのですな。  最後にぽつりと独り言のようにこぼして、巽はマヨイの右隣に腰をおろした。分厚いソファのクッションが、鈍く沈んで音を立てる。横目に盗み見た唇からは、深く長く、息が吐き出されていた。それが疲労の色なのか、ほどけた緊張の証なのか、マヨイには分からなかった。 「あ、あの。いつもは――」  口にしかけて、飲み込んだ。 「……いつも。お一人、で」  数秒ののちに辿り着いた問いかけは、適切なものだったらしい。 「ええ」  当たり前のことのように、軽やかに頷いた巽のことを、マヨイはまっすぐ見ることが出来なかった。 「私」  握っていた両手に力を込める。  しわを作る黒い布地を見つめたまま、マヨイはまばたきを重ねた。 「私、ずっと。思い違いをしていました。巽さんは、私と違って……とても、とても優しくて。人望があって、頼りになって、ですから。……ですからきっと。そこには多くの慰めと労わりがあったものだとばかり」  すみません。  込み上げてくる罪悪感から逃げるようにして、謝罪を述べた。それはあまりにも身勝手で、卑怯な行いで、マヨイはすぐに後悔した。ごめんなさい。自己嫌悪と謝罪とを繰り返しながら、深くうなだれてしまったマヨイに、巽は困ったように眉を寄せて笑った。 「マヨイさんは、やはり俺のことを買いかぶりすぎですな」  風早さーん。  看護師が、はきはきとよく通る声で名前を呼んだ。立ち上がろうとする巽の腕をとっさに支えると、巽は少し驚いたあと酷く嬉しそうに微笑んで、ありがとうございます、とマヨイの手を握った。二人一緒に並んで歩いて、看護師からクリアファイルを受け取った。痛み止めが出ています、と説明を受けて、院内を移動する。痛むんですか。おずおずと尋ねると、なだめるような声色で「お守りのようなものですよ」とはぐらかされてしまった。  待合室に並んで腰掛けて、番号が表示されるのを待った。同じように順番を待つ人々は、一人だったり、連れ合いがいたりと様々だった。不安げな表情。慣れた様子。疲れ切った顔。落ち着いた佇まい。見えるようで見えない、ありとあらゆる感情が、人の数だけそこにあり、整然と同じ方向を向いて並んでいる。 「……つら��は、ありませんでしたか」  ポーン、と会計を促す電子音が鳴り響く。  三桁の数字がいくつも掲示板に映されて、前方に座っていた老人が、よろめきながら立ち上がった。 「どうでしょうか。あまり、悲観したことはなかったように思います。一人でいる時も、神は俺と共にありましたし」  問いかけは、電子音に掻き消されることなく、きちんと巽に届いたらしい。失礼なことを聞いたのではないか、とマヨイが青ざめた頃、巽はようやく口を開いた。 「むしろ、それは俺にとって、幸運なことだったかもしれません。自らの過ちを省みる時間が、俺にはどうしても必要でした。俺は……どうしようもなく、人間ですから。虚勢を剥がし、己の罪と向き合う、ただそれだけのことが。一人にならなければ、為せなかったのです。やはり神は俺のことをよく見ておられますな」  穏やかな声だった。  あまりにも穏やかだったから、マヨイは言葉を失ってしまった。  一体この柔らかな面差しに、どれほどの苛烈さが内包されているのだろう。その理不尽なまでの孤独に対し、己を罰するために必要であったなどと、どれだけの人間が同じように言い切れるだろう。眩しいひと。清らかなひと。己の内側に生まれた黒い染みをただのひとつも赦すことができず、渦巻く怒りも後悔も失望も何もかも、たった一人で抱きしめて昇華してしまったひと。  悲しいほどに強いひと。  この世の全てを恨んでもおかしくなかったはずなのに。 「――ですが」  焼き切れそうなくらいに乾いた喉が、細く弱く、息を吸い込んだその時だった。わずかに湿度を帯びた声が、俯き続けたマヨイの顔を上げさせた。巽は、どこか遠くの方を、ぼんやりと見つめていた。 「今。一人きりの病室で、再びベッドに横たわったとしたら、それは」  陰りを見せた紫色が、静かに伏せられていく。落ちた視線の先。くの字に曲げた右の足。おもむろに手を伸ばし、膝のあたりを軽く撫でつけると、巽はまばたきを重ねた。 「それはとても。……とても寂しいでしょうな」  聞き覚えのある声色だった。  思い出す。  よく晴れた空の下。生い茂る木々の緑。  密やかに、無防備にさらけ出されたこころのひび割れ。  ポーン、と電子音が鳴り響いた。はっとした巽が、掲示板の数字を見て「あぁ」と息を漏らす。数人の患者が椅子から立ち上がり、窓口に向かって歩いていく。膝に置いていた手に、ゆっくりと体重をかけていく巽を見て、マヨイは慌ててその腕を掴んだ。巽は、やはり一瞬驚いたように目を見開いて、それからほっとしたように眉尻をさげて微笑んだ。ありがとうございます、マヨイさん。律儀に礼を告げると、巽はマヨイの腕に掴まった。
 院内処方の薬を受け取ったあと、会計を済ませて病院を出た。自動ドアのガラスが左右に別れると、途端に蒸し暑い空気が襲ってきて、マヨイは思わず呼吸をとめた。真夏日ですなぁ。感心するように呟いた巽が空を仰ぐ。つられてマヨイも顔を上げる。冴え冴えとした青の空は、もう随分と高いところに太陽を招いている。マヨイは顔をしかめて、空いた左手を目の前にかざした。夏は苦手だ。こんなに眩しくされては薄汚れたこの身がいつ蒸発してしまうか分かったものではない。降り注ぐ日光に耐えかねて弱々しく呻き声を漏らすと、くすりと巽が笑った。 「日傘のひとつでも持って出るべきでしたな。気が利かず、申し訳ありません。なるべく日陰を通って帰りましょう」  繋いだ手と手が、巽の声に合わせて微かに上下する。巽が一歩、足を踏み出す気配を察知して、マヨイもゆっくりと歩き出した。 「そろそろ正午を過ぎた頃でしょうか。もう少し早く終わるかと思っていたのですが、なんだかんだ長引いてしまいましたな。藍良さんたちには、先に食べてくださいとお伝えしましょう」  足もとに出来た短い影を踏みながら、巽が言った。タッツン先輩たち、午前中で終わるんだったら、お昼は一緒に食堂で食べようよォ。出かける少し前、寝ぼけ眼で提案してきた愛らしい子のことを思い浮かべる。それは名案ですな。嬉しそうに笑って返した声のことも。 「お腹をすかせて俺たちを待っているようでは、あんまりですから。もっと早くに、連絡をしてあげればよかった。俺はどうも、すまほを持ち歩いていることを忘れがちでいけません。……マヨイさん、もう大丈夫ですよ。手を離してくださっても」  巽はそう言うと、重ねていた指先から力を抜いた。 「熱いでしょう。俺の手は」  マヨイは日射しに目を細めたまま、巽を見た。マヨイと目が合うと、巽は少しだけ首を傾けて、促すように繋がった手を揺らした。  数センチだけ背の高い彼のことを、以前はとても、とても大きく感じたものだった。その透き通るような美しい髪の色も。グラスに注いだ葡萄酒のような目のことも。眩しすぎて、直視するのを避けることすらあった。 「……マヨイさん?」  返事のないマヨイを不安に思ったのか、巽の表情が硬くなる。  マヨイは足を止めた。一拍遅れて巽も立ち止まった。まだ手は触れ合っている。ゆるんだ巽の骨ばった左手を、黒い指先が捕まえている。マヨイは視線を落とした。外へ出てから数分も経っていないのに、手袋の内側でかいた汗が、じんわりと指の付け根に滲んでいた。 「どうされました。具合が悪いのですか。もうじき木陰に入りますから、そこで少し休んで――」  マヨイはごくりと一度喉を鳴らすと、節くれ立った指のあいだに自分の黒い指を滑り込ませて強く強く握った。巽の声は、そこでふつりと途切れた。  熱い。  脈打つ自分の指先が更に温度を上げていく。火照るからだ。降り注ぐ真昼のひかり。あぁひと月前ならこんなこと想像もつかなかった。この手が彼に触れる日など永遠に来ないと思っていた。触れたら最後、清らかさに当てられて消し飛んでしまう��本気で思っていた。馬鹿げた自分の思い違いにこの人は一体何度心を痛めたのだろう。  何度自分を責めただろう。 “本当は俺なんて清くも正しくもないのに”  べたつく親指の腹で、滑らかな指の側面をなぞる。布越しに骨のかたちを確かめていると、ゆるんでいた指先が次第に強張っていくのがよく分かった。マヨイさん。困惑を訴えるかのように名を呼ばれても、マヨイは手を離さなかった。遠くでごうごうと風が唸り声をあげている。数秒遅れて熱風が、強く頬へと吹きつけた。視界の端で三つ編みが踊る。長い横髪がばらばらと広がって、カーテンのように目の前を遮る。マヨイはその隙間から、一瞬、ぼんやりと虚空を見つめた。脳裏をよぎる。見たこともないのにやけにはっきりと浮かぶ。薄暗い病室。ベッドに横たえた身体。一人、手を組んで静かに祈るひとのすがた。  寂しい。  どこか遠くへ攫われてしまいそうな儚さで、横顔が呟いた。 「――毎日」  首筋を伝う大粒の汗が、ゆっくりと胸元まで落ちていき、白いシャツに染みを作る。 「毎日、お見舞いに行きます。私が」  じりじりと肌の焼かれる音がする。それは次第に痛みを伴って、マヨイの意識を引き戻す。  何度目かのまばたきののち、ぼやけていた視界が鮮明になっていくのを感じて、マヨイははっと面を上げた。 「あっ……あぁ、ちが……違うんです! そんな、不幸な未来を願っているわけでは決して! わたし、私はただ、その――」  必死で首を横に振りながら釈明の言葉を並べる。けれど最後まで言い切ることなく、マヨイは息を詰まらせた。隣で立ち尽くす巽は風に乱された前髪を整えることもせずマヨイのことを見つめていた。怖いくらいに真剣な目つきだった。乞うような視線だった。重たい沈黙が、続きを急かすかのように横たわる。あぁ、やっぱり、さっき見たのは。マヨイは軽く目を閉じて呼吸を整えたあと、握りしめていた巽の手を、胸の高さまで持ち上げた。 「もしも。また、巽さんが長く、長く病床に臥せることがあったとしても。私が。きっと寂しくさせません。一彩さんも藍良さんも、同じことを言ってくださるはずです。巽さん」  骨ばったぬくい手の甲に、もう片方の手のひらを重ねる。汗でべたついた黒の手袋が、じっとりと他人の肌に密着するのを感じて、マヨイは生唾を飲み込んだ。こんなもの、不快に思われて振り払われても仕方がない。不潔だと罵られて、突き飛ばされても文句は言えない――以前ならそう思っただろう。マヨイは目尻に涙を溜めた。  目の前のひとは嫌がる素振りひとつ見せなかった。  それが、それが���れほど。 「……巽さん。藍良さんから、連絡が来ていましたよ。遅くなっても、私たちが帰ってくるまで待っていると。……気をつけて帰ってきてね、と」  マヨイは両手に力を込めた。いつもそうだった。巽はただの一度もマヨイのことを拒まなかった。もう少しも躊躇うことはない。清くも正しくもないその身に触れてただありのままを受け入れたい。あなたが私にそうしてくれたように。 「私が。私たちが、共にあります。今は。巽さんのすぐ隣に」  指先が、喉が、心臓がどくどくと脈を打っている。倒れてしまいそうなほど熱い。暑い。こめかみから滴り落ちる汗をそのままにして、祈るように手を握っていると、不意に何かがマヨイの顔に触れた。 「本当に」  熱を孕んだ指の背が、頬の汗を拭い取る。  優しい手つき。まるで壊れ物でも扱うかのような。 「本当に、怖かったんです。足を失うことよりも何よりも。次は、君たちを失ってしまうのかと」  この距離でなければ、聞き取ることも難しいくらいに、低くて、かすれた声だった。  包み込んでいた巽の指が、強い力でマヨイの右手を掴み返す。こんなに幸福でいいのでしょうか。指先に込められた痛いほどの力に反して、あまりにも弱々しく呟くものだから、マヨイは潤んだ目を細めて少し笑った。 「……貴方が教えてくれた幸福ですよ。一人ではないのだと。人は、認め合い、支え合い……生きていくのだと」  マヨイが言うと、巽は、静かにゆっくりとマヨイの腕に寄りかかってきた。痛みますか。できるだけ優しく問いかけた。巽はかすかに頷いて、小さな声で「少しだけ」と答えてくれた。
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rei40day · 5 years ago
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ワンドロ ライブ
ワンドロもっと丁寧に描きたいけどワンドロなんだよなあ(遅筆
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hksi6 · 3 years ago
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2022/9/15
・木曜日だ!もうすぐ週が終わる!
・勉強の進捗は良くないです。明日も頑張りたいと思います。来週月火は面接の準備を……。
・具体的に決まってる面接の準備、「オモチャンの面接回を見る」だけ(絶対にやるべきことと違う)
・15時からはイベ走ってた。特効35パーでは……なかなか厳しい戦いだ……😭🍋 でも1枚取れたぞ。明日も頑張るぞ。
・21日にイベ終わると思い込んでた。23日だった。よかった。
・面接終わったら映画館行くぞ〜〜でも音也くんとトキヤ見れないのつらいな…。
・アルカロイドイベよかった。ひいろ、アルカロイド、好きだ……………。いろいろ大好きだったけど、ひいとあいのオタクなので「あいらに褒められてくすぐったいひいろ」にバクバクバクときめいた。くすぐったいんだ!巽からみてそうなんだ…〜ひいとあいをいつもありがとう、マヨさんと巽……
・記念にスクショ。ひ……り…さん度がかなり高いひいろ。魂のスートで信じる己を貫けで心臓をどんどんするアルカロイド、本当に好きだな。
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euho · 4 years ago
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スタレェ初日脳直実況
こはく顔かっこいい
こはくずっと顔かっこいい どうしよう
こはくずっと顔かっこいいな~~!!!!!
豊洲ピットにきてよかった!
Crazy:Bの桜河こはくくんすきすぎる
りんねのマイクの角度が勃起してて好き
好き
まさかの仕切りこはく 
うそでしょ
コッコッコ笑い嘘!?ライブ中も言うの?wwいうよね。公式プロフィール初手も「コッコッコ♪」だもんね
ニキさま、神アイドル
ひめる かわいい
ひいろかっこいい!!!!
あいらさま攻め!攻め攻め攻め攻め攻め攻め攻め攻め 攻め 攻め 
マヨ歌うますぎる
巽でか
あいらかっこいい、、、、、
あいら・・・・
ひいろ顔好き
マヨイ歌うま
あいらいっぱい練習したんだろうな
あいら いちはやく手ふってて好きすぎ
緊張しててやばい
こはく、「ラブはんがみとる」って思いながら踊ってそう
かっこいいもん
こはく体幹感じられてめっちゃいい
クレビ衣装のハニカムサマー
ニキ、神アイドル
クレビMCのときのこはくも体幹よすぎて集中できない
「桜河こはくくん、です」のポーズをするな
こはく顔かっこよかった
リスビのふりつけすき
こはくずっとカメラに見せる顔の角度を斜め15度くらいの角度キープしててよすぎる 見え方を研究してそう 努力家!
ラブはんに「その角度がかっこいいよォ!」など言われて”記憶”する回
こ、こ、こ…
「こはくっちぃぃいいいいい~~~~っ♡♡♡」
しんじゃった
舞台袖から見る舞台の景色、近いのに遠くて、やたら眩しく見えていいよね
舞台袖からお互いにお互いしか見てなさそうで興奮してしまった
「あいらぁぶ」ポーズ覚えた
これまでの数々の「あいらぁぶ」あのポーズやってたんかいと思うとやばすぎる
あいらがこはくっちに対して「あいらぁぶ」言わない理由についてずっと考えてたんだけど
昔のネッ友にはできないポーズだったのでもうなんか”納得”してしまった
「ラブはんの練習に付き合った」くぅ~~!!!!!!!!練習に付き合うエピソードの卵がこの世に3333個放出されました すくすくと育つことでしょう
ライブで言うくらい「ラブはんと練習」がこはくにとってすごく楽しくて大きいイベントだったんだろうな……一緒に練習したの楽しかったんだろうな~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!
クレビがいなくなって緊張してくるあいら
こはくっちがいると安心するもんね
・・・・・
「こはくっちぃぃいいいいい~~~~っ♡♡♡」
が、まじで素のボイスだったのかも……
こはくっちぃぃぃいいいい~~~~~~~~~~~💛💛💛
8000回抜ける
ゆあすぺ くるぞ、くるぞ、、、
スペードオブエース 抱ぁけェーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!
気持ちよすぎ
あいらさまいっぱい練習したんだなっておもう
いっぱい練習した人の筋肉の使い方してる
舞台 演出 やばい
アンコール前に舞台袖でこはくのシャツインしてあげるあいら
アクセサリーはつけっぱなしなんだ!
アンコールTシャツにブレスレット!指輪!つけまくってるこはくよすぎて・・・・
アルカロイドも手袋したままでてきてほしかった
アンコールいっぱい練習したらしい
いっぱい一緒に練習♡
ありがとうございます
「運命のフレーズ」
きたきたきたきた・・・・・・・・・・・・・・・・・・きちゃった
なるほどなるほどなるほどな!になりました
「感情」こもりすぎて大丈夫そ?
あいらとこはくだけ揃ってる
「つながってはじめて」「歌だってわかった」「運命のフレーズ」
ここを二人きりで何回も何百回も練習して感情こもりすぎて涙ぼろぼろになってる回が見えました
…俺が涙ぼろぼろになっちゃった
……スタレェ企画者、俺?
ありがとうございました
こはくっちぃぃいいいいいい~~~~~っ♡♡♡
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rei40 · 5 years ago
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巽マヨワンドロ
https://twitter.com/rei4_/status/1272166919303393281
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rei40 · 5 years ago
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巽マヨワンドロ キス
https://twitter.com/rei4_/status/1272166919303393281
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rei40 · 5 years ago
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相合傘をして欲しいし付き合ってるのにマヨさんは照れている
200607 
https://twitter.com/rei4_/status/1269630205385043968
https://www.pixiv.net/artworks/82167966
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eyes8honpo · 5 years ago
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等しさのひずみ
カップリング/ReS。・・・巽&マヨイ
 朦朧とした意識の中で、必死になって首を横に振り続けた。  どうか捨て置いてください。一人にしてください。私のような者のために、心を配らないでください。何度も何度も言葉を変えてはうわ言のように繰り返��た。吐きそうだった。身動きの取れない肉体も、日の当たる世界に少しも馴染めない澱んだ魂も、何もかも手放して今すぐ楽になりたかった。やはり、こんな生き物は、地上に存在してはいけなかったのです。誰かの足を引っ張ることしかできないのならば、いっそ居ない方が何十倍もマシだったでしょうに。唇の裏を強く噛み、己の生をことごとく憎んだ。一刻も早くこの場から立ち去りたいのに、自力で足を動かすことすらままならない。すみません。ごめんなさい。喉の奥から搾り出した謝罪は掠れていて、その声の醜さに、いよいよ消えてしまいたいと願った時だった。 「マヨイさん」  その声は苦悩に満ちていた。 「すみません」  声色に反して、伸びてきた両手には一切の迷いがなかった。  反射的に身構えた私の腕を強く掴んで、易々と引っ張りあげると、彼は光に透かした葡萄酒のような清らかな瞳で、真正面から私を射抜いた。 「少々手荒な手段を取らせて頂きます。苦情はのちほど受け付けますので……どうか今は、耐えてください」  ようやく踏みしめたと思った地面が、次の瞬間、遠のいた。宙に浮く重々しい両足に、体を包むひとの温もりに、思わず涙が伝った。ごめんなさい。すみません。呟いたそれが声になったかどうかも分からないまま、私の意識はゆっくりと暗がりに沈んでいった。
   *
 わずかに響いた物音に、自然とまぶたが開いていた。  もしや、ついに死んでしまったのでしょうか。見慣れない景色と真昼の光の眩さに、ぼんやりとそんなことを思った。 「あぁ……起こしてしまいましたかな」  聞こえてきた言葉に感じたそれが、安堵だったのか、失望だったのか、自分でもよくわからなかった。視線を動かすと、濃紺の布地をかき分けて、穏やかな微笑みで自分を覗き込むひとの姿が映る。巽さん。掠れた声でも、きちんと届いたのでしょう。巽さんはほっとしたように目元を緩めて柔らかく笑った。 「ご気分は如何ですか。まだ、顔色が優れないようですが……」 「あの……ここは……私はあのあと……」 「ここは星奏館ですよ。越して間もない、俺たちの住まいです。僭越ながら俺が運び込みました。その様子だとあれから一度も起きていないようですな。小一時間ほど前に伺った時も、よく眠っておられましたし……マヨイさん、喉が渇いてはいませんか。水か何か、お持ちしましょうか」 「い、いえ! いいえそんな滅相もない……! 大丈夫です、お気遣いなく、本当に……すみません、大丈夫ですから……」  言いながら、情けなさに耐えられなくなって口をつぐむ。一体どこが大丈夫なのでしょう。重たい体を横たえて、ろくに起き上がることも出来ない有り様で。黙った私に、巽さんは薄く微笑んだまま、少し困ったように眉尻をさげた。心臓がいっそうキリキリと締め上げられて、思わず布団の下に鼻をうずめる。 「……今。何時なのでしょうか」  陰鬱とした気持ちのまま、そう尋ねた。 「ちょうど。三時を過ぎたところですよ」  聞かなければよかったと、すぐに後悔した。 「ビラは、半分ほどを配り終えましてな。皆、休憩中です。……すみません。俺もしばらくしたら、また戻らなくてはならないんですが。何かあればすぐに呼んでください。やはり水の一杯でも取ってきましょうか。それとも他に、欲しいものがありますかな。キッチンにあるものや、この近くで買えるものであればすぐに」 「すみません」  はっと目を見開かれた葡萄酒の色が、薄い膜に遮られてぐにゃりと歪む。頬をすべる水滴。呻くような自分の声。醜い。消えてしまいたい。視界を塞ぐように布団に潜り込んだ、けれど、その願いが叶うことはなかった。 「ごめんなさい。すみません。何も――何もお役に、立てない、どころか、わた、わたし」  嫌だ。消えたい。赦されたい。いいえどうか赦さないで。布で覆われた仮染めの闇の中、矛盾は幾重にも膨れ上がっていく。 「わたし、のせいで。すみません。私が――私がこのような卑しい生き物なばっかりに。何も出来ないばかりか、ひとさまの貴重な時間までも奪って、こんな――申し訳ありません。ごめんなさい。どうかもう、私に構わずに行ってください。お願いですから――」
 これ以上私が惨めな生き物であることを突きつけないで。
 体の内側で想いが弾け散って、小さな小さな呻き声へと変わった。どうしていつもこうなのでしょう。どうしていつも、何をしても、何をされても、己の歪さを思い知るのでしょう。特別虐げられることも、特別施しを受けることも、感じる痛みは同じようなものだ。だってそうでしょう。そもそも私という生き物がこれほどまでに弱くも愚かしくも卑しくもなければこのひとはこんなふうに自分の身を切り分けずに済んだのだから。どうして私はいつもいつも心根の美しいひとたちから何かを奪うことしかできないのでしょう。ひとの優しさを、引け目なく受け取ることすら出来ないのでしょう。こんなふうに生まれ落ちたくはなかった。もっと普通に、この世の大勢と同じように、在りたかった。叶わぬ夢と知りながら地上に這い出した私が愚かでした。早く帰らなくては。こんなふわふわの温もりで出来た闇ではなく、冷え切った土の匂いで満ちる、私の生きる世界へと―― 「マヨイさん」  不意に、肩のあたりを押さえられて、息がとまる。 「あの場で倒れたのが、貴方でなくとも。俺は同じことをしたでしょう。それが一彩さんでも、藍良さんでも、あるいは先刻顔を合わせたばかりの他のユニットの方々であっても。俺の���動は、何一つ変わりません」  凛とした声が、清廉に、けれど稲妻のように激しくまばゆく。陰惨としたこの胸の中心を貫いた。 「……ですから。己を特別に卑下する必要など。どこにもありませんよ」  それは、どんなに強く風が吹いても決して揺らぐことのない、このひとの魂にまっすぐに根をおろす信念の表れだったのでしょう。なだめるように一度、二度、と手のひらが上下して、やんわりと肩を叩いた。分厚い布越しで、温もりなど少しもわからなかった。私にはそれが有り難かった。昼間のように強く、熱く、触れられてしまったならばきっと。今度こそ私はその鮮烈さに心を保っていられなくなるでしょうから。 「……すみません。やはり今日の俺は、卑怯者でしたな。たとえ時間がかかっても、貴方のほうから歩み寄ってくれるのを待つつもりでいたのですが、どうしても……放ってはおけなくて」  お嫌だったでしょう、他者から触れられるのは。  穏やかに問われて、私は布団にくるまったまま、大きく首を横に振った。数十センチ先で、わずかに息を飲む気配があった。恐る恐る、被った布団を手で押しのける。隙間から覗き見た彼は、少しだけ驚いたように瞬きをしたのち、うんと目を細めて甘やかに微笑んだ。 「――それはよかった」  ああ。美しい。  天から降り注ぐ蛍光灯の光が、伏せたまつげに当たって、あまりに眩しい。 「けれど、次からは。ええ。きちんと貴方に許可を得るように致しましょう。求められてもいないのに、何かを与えようなどというのは……酷く傲慢なことですからな」  きっぱりと言い切った直後、肩に置かれていた手のひらが遠ざかる。思わず身を起こしてその手の行方を追いかけた。ずるりと布団の落ちる音がして、はっとする。何をしているのでしょうか。名残惜しい、だなんて、そんなことを一瞬でも思った自分の浅ましさに体中が熱を帯びる。巽さんはそんな私の動揺に気付いているのかいないのか、うーん、と大きく伸びをしたのち、深く息を吐き出した。 「さて。俺はそろそろ戻ります。仕事の方は、滞りなく進んでおりますのでどうか気に病まず……などと。ふふ。胸を張って言えたのならよかったのですが。やはり慣れないことは難しいものですな。俺自身もこういったことには無縁に過ごしてきてしまいましたし、特に一彩さんなどは、声かけのコツを掴むのに苦心していましたよ。藍良さんが随分よくやってくださっているのと、Ra*bitsやValkyrieの皆さんが手慣れていらっしゃるので、今回は彼らの存在にすっかり助けられています。神のお与えになった巡り合せに、感謝しなくてはなりませんな」  朗らかに語るその声は、いつものように爽やかだった。 「ひとりよりもふたりが良い。共に労苦すればその報いは良い。誰しも完璧には生きられません。故にこそ、人は助け合い、生きていくんです。マヨイさんも、今日はどうか��く休んで、また別の機会に俺たちを支えてください」  よいしょ、と可愛らしい掛け声をあげると、巽さんは勢いをつけて立ち上がった。去り際に湿気のひとつも見せないところが潔い。本当に風のようなひとだ。きっとこのひとは、同じことを、同じ目をして、同じように多くの子供たちにも説くのでしょう。そう思えることが本当に心地良かった。同じなのでしょう。このひとの目に映る、ありとあらゆるものたちは。同じなのでしょう。私はその大勢のうちのたったの一人にしか過ぎないのでしょう。  それが。  こんなにも心安らぐことだとは。 「……ええ。そうですね」  ようやく、思うように声が出せた。  巽さんは歩き出す寸前で足をとめると、わざわざ視線を落とし、私の遥か頭上でにっこりと目を細めて笑った。私もほんの少しだけ頬を緩めた。再び前を向いて歩き出す横顔に、天井から白い光が降り注ぐ。 「私も……いつかはお役に立ちたいです。巽さん」  呟いた声は、聞こえていても、いなくても、構わなかった。これもおそらく祈りのたぐいなのでしょう。口に出して唱えることで、それだけで心が潔白に保たれるような、そんな言葉のつもりでした。 「ええ、ええ……こんなに良くして頂いたんですから。私のような者に、出来ることがあるかどうかは分かりませんが……」  大きく息を吸い込んで、吐き出した。もう苦しくはなかった。生きていてこんなにも呼吸が楽なことがあるのかと思うと涙が出そうだった。 「もしも、巽さんが……同じように倒れてしまうことがあったなら、その時はきっと……きっと私がお助けしますから……」  溢れそうな感情を抑えるように、一度まぶたを閉じてから、ゆっくりと開いた。去りゆく背中に、微笑みを返そう。たとえそれが貴方のように美しくはなくとも。そう決意して、ベッドからほんの少し身を乗り出して、私は思わず息を飲んだ。 「――巽さん?」  些細な違和感だった。  背中の強張り。ほんの一瞬、不自然に震えた右膝の裏。 「ああ――いえ」  声の抑揚。聞き覚えのない不穏な揺れ。  私でなければ気づくこともなかったであろう、そんな程度の。 「すみません。よく、聞こえなかったもので。……何か。おっしゃいましたかな」  静かに振り向いた表情だけは、いつもと変わらないように見えた。心臓がどくどくと脈を打つ。いいえ、なにも。不格好に口を歪めて笑った私に、そうですか、と軽く微笑んで、巽さんは部屋の扉を、音も立てずに開けて出ていった。  ぱたん。  閉める時にだけ響いた小さな音に、張り詰めていたものがほどかれる。ああ。これは。もしかして、拒まれてしまったのでしょうか。違和感の理由に思い至って、その瞬間、自分でも驚くほどに愕然としていた。ぐつぐつと、内側から澱んだものが再び湧き上がってきて、私を黒く染め上げていく。やはり、私の薄汚れた両手では、貴方の清らかな身体を支えることなど、赦されないのでしょうか。問うても答えなど返ってくるはずもなく、広げた両手を強く組み、ため息と共にうなだれて少し泣いた。  ただ等しく在りたいと願うだけのことが。  私にとっては、かくも難しい。
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eyes8honpo · 3 years ago
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光る向こうの影の熱
カップリング/ReS。・・・巽&マヨイ
参考ストーリー・・・フィーチャースカウト2マヨイ編
 着替えを終えてレッスンルームを後にして、巽が向かったのはガーデンテラスだった。練習のあとに飲もうかと用意してあった蓋付きの保温タンブラーと、ES内に設置された休憩所から貰ってきた二つの紙コップ、それから個包装のビスケットをいくつか、テーブルの上に並べる。秋も深まり、夏から暑さに負けじと咲き続けてきた八重咲きの��ニアや、ほころび始めたシュウメイギクの白い花びらが、柔らかな風と光を受けてきらきらと揺れていた。  ふわりと草木が揺れるたび、金木犀のいい香りが漂ってきて、巽の心は静かに凪いでいった。きっと大丈夫だという確信があった。一彩と藍良の二人に任せて、自分はここで待とうと思った。三つ葉のクローバーの持ち主が帰ってきた時、それを温かく出迎え入れる庭園を用意しておこうと。  秋風に吹かれ、青磁色の横髪がふわりと舞い踊る中、遠くわずかに聞こえた複数人の足音に、巽は顔を上げた。しばらくすると、その足音は巽の想像した通りの三人組を連れて次第に大きくなっていった。マヨイを挟んで手を繋ぎ、空いた片手で手を振る一彩と藍良の姿がはっきりと目に映る。巽は思わず頬をゆるめて微笑んだ。手を振り返すと、二人は少し早足になって巽の方へと駆け寄ってきた。間に挟まれたマヨイが、慌てたように歩幅を合わせる。
「タッツンせんぱぁ〜い!」 「巽先輩! マヨイ先輩を見つけてきたよ!」  最後にはバタバタと靴底を鳴らして、藍良と一彩が元気よく巽を呼んだ。巽が黒のアンティークチェアからゆっくりと立ち上がろうとすると、一彩がさり気なく手を差し出して、巽のことを支えた。 「おや、お早いお帰りで何よりです。さあ、どうぞ。おかけになってください」 「あ、あのう、巽さん……これは……」  及び腰のマヨイが、首をすぼめて巽の顔とテーブルに並んだ品々とを交互に見た。巽はニコリと口角を上げ、マヨイのためにと椅子の背を引いた。 「カモミールブレンドのハーブティーですよ。マヨイさんがお戻りになってから淹れようと思いまして……覚えておいでですかな? 以前ご一緒にマロンタルトを頂いた時にお出ししたものなのですが……」  マヨイは椅子に座ろうとしなかった。巽を支えていた一彩の手が離れていき、巽は自分の両足でしっかりとマヨイに向き直った。 「心が落ち着く良い香りだとおっしゃっていましたので、ちょうどいいかと思いまして。ですが、何かリクエストがあれば、別のものをご用意しますよ。如何致しますかな」 「い、いえ、あの……確かカモミールとスペアミント……それからオレンジピールのブレンドティーでしたよね? 大変美味しかったのでよく覚えていますし、何も不満などないのですが……そうではなくて……」  かすかに震えだしたマヨイの体に、繋いだままだった藍良の手が、マヨイのそれをギュッと握りしめる。それを見て巽は柔らかく微笑んだ。やはり、この子たちに任せてよかった。 「たっ、巽さん!」  弾かれたように顔を上げたマヨイに、巽はできるだけ穏やかに見えるようにと目を細めた。 「はい。なんでしょう」  ようやく視線が絡んだ。マヨイは、巽の透き通る葡萄酒のような色の瞳に、ほっと肩の力を抜いた。力強く握りしめていた藍良の手をやんわりと振りほどき、みぞおちのあたりで両手を組み直す。 「……申し訳ありませんでした。練習中でしたのに、���さんを置いて、身勝手に逃げ出してしまって」  まっすぐで、正直な謝罪だった。  マヨイは揺れる瞳を逸らすことなく、巽を見つめた。巽は微笑みをそのままに、もう一度椅子の背を引いた。 「ふふ。よほど驚かれたのでしょうね。あるいは、不安を駆り立てられてしまったのか。……どちらにせよ、こうしてマヨイさんが戻られたことを嬉しく思います。さあどうぞ。お茶菓子もご用意してありますよ」  再び促されると、少しの躊躇いを見せながらも、マヨイは椅子に腰掛けた。それを見届けて、巽も先程まで自分が座っていた椅子の背を引く。 「いいなァ。タッツン先輩、今度は四人でお茶会しようね、おれ、最高にラブ〜いお菓子を用意するよォ」 「僕たちもご一緒したかったけれど……ごめんね巽先輩、マヨイ先輩。敬人塾は時間厳守だから」 「時間厳守っていうか、仕事が押して遅れる人もいるんだけどねェ。これもヒロくんに常識を覚えてもらう課題の一環らしいっていうかなんていうか……とにかくそろそろ行かなきゃ!」 「ウム! 有意義な時間にしてくるよ! 今日はお茶会での作法などを質問してもいいかもね!」 「うーん、蓮巳先輩にお茶会の話したら、茶道とかの話になっちゃいそう〜……」 「それじゃあ先輩たち、行ってくるよ!」 「あっ、おれも。いってきま〜す!」  年少の二人が大きく手を振って駆けていく。  はい、ではまた今度。呟いた言葉に反応して、一彩が振り向きもう一度手を振った。ちょっとヒロくん、危ないから! 藍良にどやされて、一彩はまた前を向いて走り出した。巽は二人の背中を見送って、持参した蓋付きタンブラーに手を伸ばした。 「……マヨイさん? どうかされましたか」  うつむいたマヨイの長い前髪が、青白い肌にほの暗く陰を落とす。マヨイは両膝の上で握りしめていた手を更に強く握り込んで、視線をうろうろと左右に振った。 「その……先程は一彩さんと藍良さんが探しにきてくださって、でも、あの……巽さんの姿が見当たらなくて、私……呆れ果てて、ついにお見捨てになられたのではないかとばかり……」 「あぁ……すみません。余計に不安を煽ってしまいましたな。気が回らずに申し訳ないことをしました」 「い、いえ! とんでもないです、こんな……わざわざお茶もお菓子も用意してくださって……むしろ気を回し過ぎなくらいです、私には勿体ないくらいの――」  言いかけて、口をつぐむ。  巽は黙って言葉の続きを待った。マヨイは数秒まばたきを繰り返したのち、意を決したように眼差しを凛と光らせた。 「……いいえ。そうでした。私は、勿体なくない者にならなくてはいけないんですよね」  瞳の奥の、燃えるような決意の揺らめきを、巽は目を細めて見つめていた。ああ、美しいと、口に出すのはやめておいた。せっかくの真剣な表情に、水を差すようなことはしたくない。 「ソロライブの件。お受けになるのでしょう?」  すべてを察したかのように問いかけると、マヨイはいまだ自信がなさそうに声を低く潜めて、視線を落とした。 「そ、う、ですね……プロデューサーさんにはきちんとお返事をしました。先程、斑さんからソロアイドルについて色々お話を伺って。自分でもどうしたいのか考えて……怖いけど、嫌なわけではないんです」  両膝に置いていた手をもじもじと組んで、マヨイは続けた。巽は紙コップにタンブラーの中身を注いで、立ちのぼる湯気にほっと一息をついた。ほんのりと甘いカモミールに、ミントとオレンジの爽やかな香りが混ざって心地良い。どうぞと言ってテーブルの上に置くと、マヨイはそれを両手で包んで持ち上げた。湯気に鼻先を近づけると、マヨイの表情も幾分か穏やかになった。巽はその様子を嬉しそうに見ていた。 「俺もソロ活動が長かった身ですし、お役に立てるようなら何かお話しましょうか?」  もうひとつの紙コップに自分が飲む分を注ぎながら、巽が尋ねた。しばらく、沈黙が続いた。ハーブティーを注ぎ終わって巽が顔を上げると、マヨイは再び硬い表情を作って、唇をまっすぐに結んでいた。真意を図りかねて、巽の表情もうっすらと曇る。何か余計なことを言ってしまったのだろうか、と。 「……まあ、ESの仕組みもない頃の、昔話ですから。今の時代では参考にならないかもしれませんな。重ね重ね、不甲斐なく申し訳ありません」 「ちっ、違いますっ!」  思わぬ勢いで否定され、巽は目を丸くした。  巽を驚かせたことにハッとしたのか、マヨイはすみませんすみませんと謝罪を重ね、首をふるふると横に振った。わずかに吹いてきた秋風に、二人の手に持つ紙コップから、清涼な香りが舞い上がる。マヨイはそれを吸い込むようにして大きく深呼吸すると、紙コップを持つ手にぎゅっと力を込めた。 「……その。ソロアイドルのことを調べてみて、巽さんのお顔が浮かんだのは確かです。ですが……お話する中で痛みを伴うこともあるでしょう。良い事ばかりではなかったはずですから。……それを巽さんは私に、私だけに、教えてくださったから」  秋風がまた、柔らかく吹いて、二人の横髪を優しく揺さぶる。 「……傷つけたくなかったんです」  巽は、伏せられたマヨイの長いまつげをじっと見つめていた。胸の奥がうんと熱く、どこか息が詰まるような、けれど掛け替えのない救いだと信じられるその熱は、かつての傷口を癒やすかのように体全体へと広がってゆく。  巽が黙って耳を傾けていると、マヨイは沈黙に耐えかねてか急に早口になった。 「で、ですから巽さんが頼りないとか不甲斐ないとかではないんです! 誤解なさらないでください、本当は今すぐその温かな背に匿われて守られたいくらいなんです! どうか信じてくださいぃぃ!」 「俺の背に? ……あっはは! 隠れたいのなら、背ではなくてこちらのほうが良いのではないですか? 俺の両腕は空いていますよ」  巽が思わず噴き出し、胸の中心をポンと右手で示して見せると、マヨイはか細い悲鳴を上げながら肩を強張らせた。 「ヒィ! ほほほ、抱擁は刺激が強すぎますぅぅ! 背の温もりを感じるくらいがちょうどいいんですっ!」 「あは……はぁ……失礼しました、マヨイさんからそんな言葉を聞くことになるとは、あの頃からは夢にも思わず……少しからかいすぎてしまいましたな」  ああ、いつかのエレベーターでの会話を思い出す���いついかなる時も自己を卑下しては他者と距離を取るこのひとが、自分の前で柔らかく微笑んでくれたことが嬉しかった。それが今では、こんなにも近くに。 「……せっかくです。冷めないうちに、お茶を頂きましょう。そしてよろしければ、飲みながら俺の昔話を聞いて頂けませんか」  ふう、とハーブティーの表面に息を吹きかける。ゆらゆら揺れる稲穂色の水面は、暮れる前の眩しい日差しを受けて、まばゆく輝いていた。 「……巽さんがお話ししたいということであれば……いいえ、どうか聞かせてください。私も知りたいです。巽さんが、どんなお気持ちで、舞台に立っていたのか」  マヨイの目には再び、覚悟を決めた時の凛とした光が宿っていた。巽が紙コップに口をつけると、マヨイもそれにならってハーブティーを一口飲んだ。少しだけほっとした表情になったマヨイに、巽も穏やかな表情を携えた。
「ALKALOIDの皆さんとステージに立つことが当たり前になった今、昔を振り返ると、少しばかり寂しいような気もしますけどね。あの時も確かに、俺は多くの人々の熱意に支えられていましたよ」 「……それが、善意の搾取のような形で行われたライブだとしても?」  巽が驚いて口をつぐむと、マヨイは真剣な面持ちで巽の目を見つめた。不安と憤りの入り混じった、複雑なまなざしだった。胸の奥がまた熱く揺り動かされる。ああ俺はこのまなざしと近しいものを去年の凍えそうな季節に受け取ったことがある。あの時感じた熱と同じ。愛しい隣人が自分のために感情を膨らませてくれる喜び。人生で何よりも得難く、何よりも求めてきた想いの交差。  目頭に集まる熱の気配に、巽はまばたきを繰り返して笑った。マヨイは眉を潜め、心配そうに巽を見ていた。 「ふふ……君がそうしてかつての俺を案じてくれることが、こんなにも心救われることだとは思いませんでしたな……。ありがとうございます、マヨイさん。同じ学び舎のアイドルたちからはそうした態度を取られたこともありましたけれど、それでも俺にはジュンさんたちと、あの子がいてくれましたし……」  揺れる黄金の輝きに再び目を落とす。甘い香り。過去を思い出す時の痺れるような痛み。それでもかき消されることのない愛おしい記憶たち。 「それに。舞台を作るスタッフの皆さん、プロデューサーさん、何より観に来てくださるファンの方々がいらっしゃいました」  震えそうになった指先にわずかに力を込めて目をつぶる。神よ。思わず祈りの言葉が脳裏によぎった。どうかこの痛みを抱きしめ、再び光の元へと歩み出せたことを、誇れるようにお導きください。ゆっくりと目を開けると、生い茂る新緑の木々を思わせる青緑の瞳が巽の視線を受け止めてくれた。ああなんという祝福だろう。今、この傷と共に歩む相手はもはや神だけでないのだということ。それがどれほど願ってやまないことだったのか、巽はまだ言葉にして表せなかった。あまりに嬉しくて、奇跡のようで、文字に記せば嘘になって消えてしまいそうで。  胸に秘めて抱えたままなら、きっとどこまでも歩いていける。  それだけの熱��貰った。  同じことを返せたならばと切に願う。  きっとこの四人のうちの誰よりも他者を惹きつけてやまないアイドルである君に。 「……舞台の上でスポットライトを浴びるのは、確かに俺一人です。けれど、光は俺以外のあらゆるものに反射して、強くまばゆく、濃い影を落としました。きっとマヨイさんのステージもそうなるはずです」  それは祈りであり、同時に強い確信だった。  誰もが成功を信じて疑わないだろう。プロデューサーさんも、そう思って一番に君に打診してくれたのでしょうね。口数の少ない、それでいてまなざしでよく語る人だ、と巽は小柄な背中を思い浮かべた。今頃きっと、ステージ衣装の制作に取り掛かっている頃だろう。あの方は仕事が早い。すぐにでも衣装合わせに呼ばれることだろう。その時は、個人衣装を身にまとったあの時のように、皆で集まってお祝いをしようか。四人でお茶会をする約束もある。巽はこれから数日のうちに起こるであろう出来事に思いを馳せて、くすりと小さく笑みを零した。 「ほら、今ではそれに加えて、関係者席に観に来てくださる同輩も多くいますし。俺も観に行きますよ、マヨイさん。遠くから見守ることしか出来ませんが、心はいつも君と共にあります。一彩さんと藍良も、俺と同じ気持ちだと思いますよ」  いつだったか、あの子も俺のライブを観にきてくれましたよね。  巽は、つう、と目を細めた。  鼻孔をくすぐる甘い香り。消えない痛み。この稲穂のような黄金色は、君の瞳によく似ている。 「……私」  マヨイが口を開き、巽はゆっくりと顔を上げた。 「私、見せびらかしたいんです。ALKALOIDの皆さんと過ごした時間を、そこで得たものを、皆さんから力を分けて頂いて、ようやく光を浴びた、私の輝きを」  どくどくと指先が脈打って、巽は乾いた喉につばを送り込んだ。マヨイは何度もまばたきを繰り返しては、小さく息を吐き出して、言葉を区切った。 「とても、怖いですけど。一人で舞台になんて、考えるだけで震えてしまいますけど。でも見てほしいんです。こんなに素敵な皆さんのおかげで、私はここまで進んできたんだ、と」  あの日に受けた傷が消えることは、今後一生ないのだとしても。  「あの、巽さん」  抱えたまま、それでも歩いていけたなら。  まだ俺に、愛した者と同じ希望を抱くことが許されるのならば。 「髪を、結び直して頂けますか」  マヨイが紙コップをテーブルの上に置き、右胸に落ちる黒いリボンを指先で撫でつけた。以前行ったライブで、マヨイの髪がほどけたのを直したことがある。その後も何かにつけてマヨイや一彩、藍良の身だしなみを整えるのが習慣になっていたが、こうして改めてマヨイから手直しを頼まれるのは初めてのことだった。どくん、と指先が脈打つ。巽もゆっくりと紙コップをテーブルの上に置いて、マヨイのことを見つめた。マヨイは熱を帯びた視線に少しだけおののいて、小さく悲鳴を上げた。しばらく左右に視線を泳がせたあと、おそるおそる巽の熱を受け止める。耳元が赤く染まり、マヨイは声を潜めた。 「そ、そのう……やっぱりこれ以上近付くと私、ドキドキしてしまって……溶けてしまいそうで。ですが、巽さんの指が髪に触れ、その結び目を丁寧に直す時。そのことを思い出すだけで、胸が熱くなって……私は一人ではないのだと信じられるんです」  いけませんでしょうか。  不躾なお願いでしょうか。  マヨイが震える声で問いかけた。巽は、目頭に集まる透明な熱を押し込めるように、いいえ、と首を横に振って笑ってみせた。 「お任せください。……君のためなら、俺は何度でも祈りを込めて、その艷やかな髪を梳きましょう」  透き通る紫の瞳にまっすぐ見つめられて、マヨイは一層、顔を赤く染め上げた。もごもごと唇を動かしたあと、テーブルの上のハーブティーを一口飲んで、お願いします、と立ち上がる。一歩一歩と近付いてくる愛おしいひとに、その背が受ける太陽の光に、痛む膝に落ちた三つ編みの影に、巽はゆっくりと一度目を閉じて微笑んだ。
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eyes8honpo · 3 years ago
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右手小指の虹と咲く
カップリング/ReS。・・・巽&マヨイ
※ スタライBNSの影ナレのネタバレを含みます
 見送りのアナウンスを終え、総勢八名の出演者が一人ずつ名乗りをあげて、最後の挨拶の声が揃った。  会場からの鳴りやまない拍手に紛れて、マヨイの心臓はうるさく鳴っていた。  スタッフからの合図でマイクに音が入らないのを確認し、大きく息を吐き出す。ざわつく心臓を抑えながら見下ろした青磁色のつむじ。首筋を伝う汗の量に、マヨイはわずかに青ざめた。 「……もう、しゃべっても大丈夫だよねェ」  藍良のささやき声に、ウム、と低い返事があった。  マヨイ同様、胸に吸った息を全部吐き切ったあと、藍良は隣に座る巽の背中に右の手を添えた。 「タッツン先輩、待ってて。おれ、控え室から水持ってくるから」 「タオルも必要だよね。巽先輩はしばらくここで座っていてほしいよ」  緊迫した雰囲気で藍良と一彩が声をかけると、巽は数秒沈黙した後、いいえ、とか細い声で呟いた。 「二人とも、ありがとうございます。ですが、ここはスタッフの方の出入りもありますから。俺も一緒に、控え室まで戻りますよ」 「でも、さっきはかなり危なかったよ。すぐに立ち上がるのは危険じゃないかな」 「うん。おれもそう思う。無理しちゃダメだよ、もうあと一時間ちょっとしたらまた始まるんだから……」  出来るだけ責め立てるような言い方にならないようにと、控えめに、柔らかい声で、二人がなだめた。巽は無言でにこりと目を細めた。額に大粒の汗を光らせながら気丈に笑って見せた巽の、ある種の頑なな表情に、一彩も藍良も顔を見合せて困ったように眉を寄せた。普段は頼もしく感じる芯の強さが、今回ばかりは障壁のように立ちふさがる。  巽はいつものように大丈夫ですよとは言わなかった。巽は嘘をつくのが得意ではない。それが対面では尚のことだった。だから、滅多なことでは言葉を偽らないし、ここで巽が沈黙を選んだことは一彩に確信を与えた。きっと、自分たちが思うよりもずっと、巽の状態は良くない。 「巽さん」  一彩がハッとして振り返る。  一拍遅れて藍良が、そして巽が、顔を上げた。 「もうあとほんの数歩だけ、歩けますか」  そこにはペットボトルを二本と、今回のツアータオルを二枚抱えたマヨイが立っていた。 「マヨイ先輩! ありがとう、助かったよ!」 「え、えええっ!? もしかしてマヨさん、今の間に行って帰ってきたの!?」 「お二人とも、巽さんを支えてください。どうぞこちらへ」  驚く藍良に取り合うこともせず、マヨイが背を向けて歩き出す。  巽が立ち上がる素振りを見せたので、一彩と藍良は慌てて巽の腕の下に自分の肩を潜り込ませた。一彩が空いた片手に椅子を掴んだのを見て、マヨイが小さく会釈をした。 「……スタッフの方に、許可を頂いて参りました。この位置であれば、休んでもらうのにいいだろう、と」  マヨイが指示した場所に再び置かれた椅子へ、巽がゆっくりと腰を下ろす。 「……ありがとうございます。マヨイ��ん」 「ねえ、タッツン先輩、他に欲しいものはある? なんでも言ってね、おれたちが持ってくるからね……」 「ふふ。そのお気持ちが何より嬉しいですよ、藍良さん。一彩さんも、本当にありがとうございます」 「仲間として当然のことをしたまでだよ。……巽先輩。次の公演まで、よく休んでほしい。反省会は、ひとまず僕たちだけで行うから」 「……一彩さん。この数日で随分と頼もしくなりましたね。それではお言葉に甘えるとしましょうか」  時折ふらふらと頭を揺らしながら、巽が笑った。  藍良が不安げに一彩のほうを見る。一彩は巽の微笑みをしばらくじっと見つめてから、意を決したように藍良に向き直った。 「行こう、藍良」 「う、うん……タッツン先輩、あとでね」 「はい。またあとで」 「それと、マヨイ先輩は――」 「私はしばらくここに残ります」  いつか聞いた覚えのある険しさで、マヨイは凛と言い放った。  一彩は少し驚いたように目を見開いてから、ほっとしたように頬を緩めて、小さく息を吐き出した。 「うん。ちょうど僕からも、それをお願いしようと思ったところだよ」  一彩の言葉に応えるようにほんの少しだけ口角を上げて、マヨイは頷いた。 「ありがとうございます。フフ……しばらくしたら、ちゃあんと控え室に戻りますからねぇ……」 「ウム! では藍良と二人でMCの振り返りなどをして、待っているよ! それじゃあね!」  大きく手を振る一彩に、マヨイは目を細めて応じた。一彩は駆け出す直前、藍良に手のひらを差し出した。藍良もそれを自然と握った。不安がる藍良を思ってのことだろう。手を繋いで走り去っていく後輩二人の背中を見送って、マヨイは深く深く息を吐く。 「先ほどスタッフの方に、氷の手配をお願いしておきました。じきに届くと思います」 「……すみません。ただでさえ過密なスケジュールで動いているのに、余計な仕事を増やしてしまいましたな」  震える息を、細く、長く吐き出しながら、巽がゆっくりと目を閉じた。  その瞬間、全身からどっと吹き上がった疲労の色に、マヨイは奥歯を嚙みしめた。後輩二人の手前、弱ったところは見せたくなかったのだろう。流れ出る汗もそのままに、巽は少し重心を前へと傾けた。開いた両足の間には、今や、生白い腕が力なく伸びている。 「……膝、ですか。……それとも足首を?」  広げたタオルを巽の肩にかけながら、マヨイが尋ねた。揃いのライブTシャツに着替えた巽の肩は、心なしかユニット衣装を身に纏う時よりも華奢に見えた。 「正直、どこが痛むのかも判然としません。……怖いですな。次の公演が始まるまでに、どこまで回復するのか、俺にも見当がつかないんです」  緊迫した声だった。  ごくり、と生唾を飲み込んで、マヨイが口を開きかける。けれど、なんと声をかけるの��正解なのか分からずに、再び唇を強く結んでしまった。マヨイが言葉を探している間に、スタッフの一人がビニールの袋と、椅子一脚を持って駆け寄ってきた。巽の横で立ち尽くすマヨイのためにと用意してくれたものだった。マヨイは両肩をすぼめて何度もお礼を言い、氷の詰まったビニール袋を受け取った。去っていくスタッフにお辞儀を重ねたあと、濡れてしまわないように、控え室から持ってきた自分のタオルにくるんで、巽のほうへと差し出す。 「あの……お膝に乗せて、構わないでしょうか……」  巽の反応は鈍かった。数秒遅れて、ええ、と低い���定が響く。  マヨイが恐る恐るしゃがみ込み、冷たいタオルのかたまりを膝に当てると、巽はまた長く息を吐き出した。 「……ありがとうございます。マヨイさん。こうしていると、心なしか落ち着くような気が致しますな。炎症の類いであれば、冷やすことで多少は引いてくれるでしょうし」  ほう、と肩の力を抜きながら、巽はようやくいつもの穏やかな口調を取り戻した。その陽だまりのような声色に、マヨイもひとまず胸を撫でおろす。巽はだらんと下ろしていた両腕をぎこちなく持ち上げて、氷の袋を手で押さえた。マヨイは巽の両手に力が戻っていることを確認してもまだ、自分の手をそこから離せなかった。 「マヨイさん。俺に構わず座って頂いて大丈夫ですよ。マヨイさんもお疲れのはずでしょう」 「いえ、ですが……」  マヨイが言い淀むと、巽は強張った口の端を無理にあげて笑いながら、目を伏せた。 「……今の俺が何を言っても、気を遣わせてしまうだけですな。すみません」  氷を押さえる巽の手に、ぎゅ、と強い力がこもる。  うつむいてしまった巽の鼻先に落ちた暗い影に、マヨイは慌てて椅子を引き寄せた。マヨイが腰を下ろす様子を横目に見ながら、巽はこうべを垂れたまま深く息をついた。 「お恥ずかしい限りです。本当に……たった三日間の公演にすら耐えうる足ではなくなっているなんて」 「一日五曲、いいえ六曲を、毎日四公演も踊り続けているんですよ。普段のライブとは訳が違います」 「ふふ。お心遣い、痛み入ります。ですが、求める声に応じてこそのアイドルでしょう」  声の柔らかさに反して、言葉の端々には強い自責が滲んでいた。  巽は顔を上げなかった。目も合わせずにじっと膝の辺りを見つめている。マヨイはそれが酷く不安だった。 「一彩さんや藍良さんに、申し訳が立ちませんな。あの子たちは歓声に応え、一公演を終えるたびに驚くほど成長しているというのに。俺は、年長者ぶって助言をしておきながら、この有様です。きっと目の前で俺がよろめいたことで、不安な思いもさせてしまったことでしょう。……余計な心労をかけてしまいました。君にも」  マヨイは大きく頭を横に振った。三つ編みの結び目が激しく踊って、汗にまみれた首を打つ。
「巽さん」  呼びかけると、巽はようやくわずかばかり顔を傾けてマヨイを見た。マヨイは体の向きを巽のほうへと直して、なるべく真っ直ぐその目に映るようにと祈った。マヨイの祈りを察してか、巽はゆっくりと体を起こし、透き通るようなふたつの瞳をマヨイのそれと交えた。ぽたり、と互いのあごの先から、汗が滑り落ちる。 「すみませんでした。私、後半のほうは巽さんとの掛け合いでつい……腰の位置を低くしすぎてしまって。巽さん、全部、合わせくださったでしょう」 「あぁ――ああ! ふふ、あれは楽しかったですな。普段よりも高揚しているマヨイさんの姿に、俺もつられてしまい……」 「巽さん! 私は謝っているんです!」  マヨイは思わず声を荒げて、目元を鋭く吊り上げた。  巽はしばらくぽかんと口を開けたまま、マヨイのことを見つめていた。次第に、再び表情を硬くしながら、困ったように眉尻を下げていく。マヨイはその姿にはっとして、必死さのあまり叱りつけるような口調になってしまったことをすぐさま悔いた。 「……懺悔であれば、それを聞くのが俺の役目なのでしょうが。マヨイさんは何も悪くはありませんよ。その日その時、最大限のパフォーマンスをファンのみなさんにお届けするのが、俺たちアイドルの仕事です。君はそれを立派に果たしただけです」  巽のそれは本心だったのだろう。途中、マヨイに向けて優しく細められた目は、どこか誇らしげにも見えた。  最善を尽くしましょう、というのは巽の口癖のひとつだった。最新の精一杯、という歌詞を天まで届くかのような声で歌い上げる巽の姿は、その強い信念――信仰の在り方をよく表しているようで、この人にぴったりだと思ったことをマヨイは思い出す。けれど、己の心身を痛めつけるほどの決死の羽撃きを、一体誰が望むというのだろう。  その命を削るような精一杯の果てに、失うものの大きさを思えば。それは、あまりにも。 「……マヨイさん?」  反応のないマヨイを案じてか、巽が震える声で呼びかける。マヨイは強く下唇を噛み締めたあと、意を決して大きく息を吸い込んだ。次に出てくる言葉を察せずに、巽がわずかばかり身構える。 「次の公演。私と合わせるところはせめて、無理をしないでください。巽さんが一番楽なように。特に、膝の曲げ伸ばしは……どれだけ浅くなっても構いません。私がその場で合わせますから」  マヨイは凛とした声で言い放った。  巽は、驚いたように目を見開いて押し黙った。 「他の部分でも。間に私が挟まるフォーメーションであれば、こちら側でいくらでも帳尻を合わせます。ですからどうか、どうか無理だけは――」  ほとんど神に祈るような必死さで、マヨイは巽に呼びかけた。けれど視線の先に呆然としたような巽の表情を捉えて、じわじわと不安がこみ上げる。 「……君は。本当に。どうして落ちこぼれなんて呼ばれていたのでしょうね」  何の話を、とマヨイは酷く混乱した。  今はあなたの話をしているんですよ、と危うく声を荒げそうになるところだった。巽には、時々こういうところがあった。こちらの話を真剣に聞いてくれているはずなのに、どこかここではない遠くを見ているかのような、同じようで全く別の話をふわりと差し込んでくる。あとになってから、ああこれはひと続きの話だったのだ、と気付くことが多いのだが、今のマヨイにそれを受け止めるだけの余裕はなかった。気が急いてむずむずと唇を動かすマヨイに構わず、巽はぼんやりと視点をずらして話し続けた。 「俺には勿体ないくらいの、素晴らしいひとです。舞台上で周囲を気遣うだけの余裕。それをしながら誰よりも目を引く完璧なパフォーマンス。まさに華がある、という言葉が相応しいでしょう。……それをこんな形で。文字通りに足を引っ張ってしまって。懺悔をするのは俺のほうです」  ああ、そこへ繋がるのか、とマヨイは深く息を吐き出した。何を憂いているのだろう。どれほど素晴らしいパフォーマンスも、一人きりで閉じこもっていては陽のあたる場所へは出られない。それを教えてくれたのは。 「……私のような者に、そのような評価が適切とは到底思えませんが」  マヨイは目頭に滲むものを必死になって押し留めた。どうして今自分のような存在がここにいられると思っているのだろう。あの薄暗い天井裏から、勇気を出して��を出そうと、そう心に決めたのは誰の力があって。  「けれど。もしも。仮に。……巽さんの目に、私がそのように映るのであれば。答えは決まっています」  どうしてそんなこともあなたは気付いていないのだろう。 「あなたに出会わなかったからです」  ついに瞳の奥から溢れ出した涙が、マヨイの頬を伝った。巽の動揺が、氷を支える手の震えに現れる。巽が手を伸ばす前に、マヨイは流れる涙を空いた片手で懸命に拭った。 「私だけじゃありません。一彩さんも、藍良さんも。私たちが巽さんの言葉に、どれほど背を押されて……正直ぞっとします。ここにいるのが巽さんでなかったら。私の、私たちの未来はどうなっていたのだろう、と」  すん、すん、と何度も鼻を鳴らして、マヨイは溢れる思いを押し込めた。これ以上は巽を困らせてしまう。それはマヨイの本意ではない。 「あなたが水を与え。光を注ぎ。あなたが咲かせた花です。……ですからあなたのお側で咲きます。文句は言わせません」  涙を堪え、鋭い目つきで凛と言い放つと、巽は唇を一直線に結んでマヨイを見据えた。真剣な表情だった。マヨイはどうか伝わってほしいと祈り続けた。タオル越しに氷を握り続けた手のひらが、少しずつ感覚を失っていく。それでもマヨイは添えた片手を離さなかった。 「巽さんはきっと……本当は一瞬の閃光のように、鮮烈な輝きと共に、散ることも厭わない方なのでしょうけれど」  思い出す。  あの日空中庭園で聞いた過去のこと。  危険を顧みず既存のシステムに抗ったこと。  その結果多くを失っても、今再びこうしてステージに戻ったこと。  確かにその魂が凄まじく強靭だったからこそ、自分たち四人はこうして出会えたのかもしれなかった。足が折れようとも諦めずにアイドルで在り続ける巽の精神力がなければ、今のALKALOIDは在り得なかった。けれど、これからは、これから先のことは。 「ずっと。ずうっと。あの日そう言ったはずです。私……嘘や誤魔化しのつもりで言ったんじゃありません。私は本気で……絵空事だと嗤われても、誰一人欠けることなく、この四人で、これから先もずっと、ずうっと……」  今、この人を失ったら。  私たちは、私たちでいられなくなる。  そんな簡単なことも分かってもらえないというのなら、今の自分に価値などあろうか。どれだけ歌やダンスが上手くなっても、もっとずっと掛け替えのないものを守れなくては意味がない。  私は私の貰ったものと同じだけの熱を返したい。  ただそれだけ。どうかそれだけ。  届きますように。 「……だからお願いです。本当に。どうか無理だけはしないで」  溢れた想いがまた一筋の涙になって頬を滑り落ちた。ぎゅう、と片手に力を込めて、氷のかたまりを握る。二人の手の熱と、巽の体温で、氷は随分と溶けてしまっていた。マヨイはうつむいて鼻をすすった。 「……マヨイさん。また髪が」  すっかり穏やかになった巽の声が、マヨイの名を呼んだ。マヨイは黙ったまま、巽の膝を見つめていた。 「一度ほどいて結び直しましょう。……どうか顔を上げて」  ほんのわずかに滲んだ祈りの色に、マヨイがそっと視線を上げる。目が合うと、巽はほっとしたように眉尻を下げて笑った。触れてもよろしいですかな��問いかけに、マヨイは小さく頷いた。巽が両手を氷から離す代わりに、マヨイはもう片方の手でそれを支え直した。
「マヨイさん。ALKALOIDのダイヤ担当、風早巽としての、俺のチャッチコピーを覚えておいでですか」  しゅる、と黒いリボンがほどかれて、マヨイは鼓動が早くなるのを感じた。さっきまでとさほど距離感も変わらないはずなのに、髪に触れられていると思うと急に緊張してきてしまう。硬直したマヨイが返事をできないでいると、巽はぬくもりのある声でそのまま続けた。 「遅咲きのニューホープ。一度は潰えたはずの俺の希望に、水を与えてくれたのは君たちでした」  マヨイはゆっくりと巽の瞳を見つめた。  巽は、マヨイの髪をその長い指で梳いて、綺麗に三本に分けると、つう、と目を細めて笑った。 「もう二度と咲き誇ることはないと。あの頃と同じ足には、戻らないのだと。……だからこそこのような奇跡はいつ終わってもおかしくないと。俺はいつも思っていましたよ」  巽の視線はマヨイの長い髪に向けられている。  こんなに大切な話をしているのに、目が合わないということがマヨイには酷く心細かった。 「……想像するだけで恐ろしく。けれど常に頭の片隅にあって、消えてはくれない。今この瞬間も。そしてきっと。この先も、ずっと」  不意に、巽の表情から笑みが消える。  痛いほどの想いに同調して、マヨイは心臓を掴まれたような心地になった。 「それでも」  三つに分けた長い髪を丁寧に編み込みながら、巽はまばたきを繰り返した。長いまつげ。薄暗い舞台袖に、わずかばかりの光が差し込んで、それを照らし出す。 「それでも、まだ。――まだ俺のもとに。慈愛の雨が降り注ぐなら」  細い黒のゴムで三つ編みを縛ったあと、長いリボンを綺麗なちょうちょ結びにして、巽はしばらく目を閉じた。  ああ、祈りの声だ。諦めないと叫び続ける、衝動の声だ。マヨイの頬を、もう一筋の涙が伝った。 「……うん。よし。はい、これで完璧ですな。綺麗ですよ、マヨイさん」  巽は長い黙祷のあと、まるで何もなかったかのような明るい声色で、マヨイと視線を交えた。流れ続ける涙に気付き、頬を強張らせる。 「巽さん」  マヨイは溶け残った最後の氷をぎゅっと掴んで、まっすぐに巽を見た。巽に負けないくらいの、頑ななまなざしだった。 「約束してください。今ここで」  巽は透き通る紫の瞳を大きく揺らした。  マヨイは視線を逸らさない。この人がうんと頷くまで逸してなるものかと、躍起になって目尻を釣り上げた。 「……ああ。そう。あの雨のあとも」  泣き出しそうな巽の瞳が、ゆっくりと細められる。 「虹をかけてくれたのは、君でしたね」  かすかに震える声。  不安の現れなのか、喜びの現れなのか、それともその両方なのか。マヨイには分からなかった。ただ、必死になって伝えようとしたことの一端が届いたのだと、そのことに安堵してマヨイはまた少し泣いた。  「でしたら俺も。君との間に、俺の虹を置きましょう」  そっと三つ編みの結び目に触れたあと、巽は右手の小指をマヨイの胸の前に差し出した。 「約束します。故障してばかりの、酷く歪な体ではありますが。……俺もまだ、君たちと同じ場所で咲いていたいですから」  巽は空いた左手��、膝の上に乗ったぬるい水のかたまりを撫でつけた。もう痛みは引いただろうか。まだ氷が足りないだろうか。すっかり穏やかさを取り戻した巽の表情からは、足の具合を伺い知ることは出来ない。けれどきっと、このあとに教えてくれるだろう。痛むのか、まだ冷やしたほうがいいのか、テーピングは必要か―― 「叶うのなら、いつまでも」  この願いを同じくするのであれば、きっと。 「どれほど歪であろうと。重ねてみせます。必ず。お安い御用ですよ、こんな……これと比べたら、ちっとも……舞台の上でなら私、難しいことなんて、きっと一つもないんですから……」  マヨイはぽろぽろと溢れる涙をそのままに、差し出された小指に自分のそれを絡ませた。約束。そう、聖書の虹は、神様がくださった約束の証なのでしたね。マヨイはまた巽の言葉の一端を理解して、ようやく頬をゆるめた。分かること、分からないこと、重なること、重ならないこと。きっとこれからもたくさん増えていくだろう。過ごした時間の分だけ。けれど今ここで重ねた小指のことを、ずっとずっと覚えていたいとマヨイは願う。ぎゅう、と小指に力を込めると、同じだけの力がマヨイのそれを握り込んだ。触れた指から伝わる熱に、じりじりと体が熱くなる。急に意識が追いついてきて、マヨイは小さく唸り声を上げた。 「……あ、あぁぁあああ駄目です! 今になって緊張してきました! た、巽さんの指が今日も、わた、私の髪に触れて……それどころか指先にまで……も、もう充分でしょう!? これ以上は心臓が破裂してしまいますから、離してくださあああい!」  マヨイが小さく悲鳴を上げると、巽は強く握り込んだ小指をぱっと離した。思わず体がのけぞって、ビニールの袋がべしゃりと音を立てて滑り落ちる。その音に驚いてマヨイが再び悲鳴を上げると、巽はようやくクスクスと声を立てて笑った。 「俺としては、こちらの方にも慣れて頂きたいものですが」  ゆっくりと立ち上がろうとする巽を慌てて制して、マヨイが落ちたビニール袋を拾い上げた。すっかりぬるくなってしまった水に、経過した時間のことを思う。 「ありがとうございます……マヨイさん」  戻りましょうか、二人で。  巽が言って、マヨイが頷いた。手を貸して頂けますか。巽の問いかけに、それでしたら勿論、と返答して、マヨイは立ち上がった。触れることにも、触れられることにも慣れないけれど、少しでもこの人の支えになれたならいい。マヨイは丁寧に編み込まれた自分の髪を見下ろして、そこに残る熱のことを、心の内で愛おしく抱きしめた。
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rei40 · 5 years ago
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巽マヨ少女漫画
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rei40 · 5 years ago
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概念アクセ&アイテム情報欲しいです
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rei40 · 5 years ago
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巽マヨ真ん中バースデー❣❣
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