#新年一発目のデ���マ忘れてました…

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The music of strangers　ヨーヨー・マと旅するシルクロード

見てきた。すごい。久しぶりにここまで感動した。文化と文化が混ざって新しいものができるのが、やっぱり私は好きなんだ。

ヨーヨーマとイランのケマンチェ弾いてる人、ガリシアのバグパイプ吹いてる人、中国の琴の人、シリアのクラリネットの人、がメインにインタビューされてた。

ポスターがすごく穏やかだったから楽しい音楽ツアーの話かと思ってたけど、シリア難民とか、民族のアイデンティティとか、自分の役割は何かとか、すごく今日的な話題だった。

若くして成功した音楽家は、どうモチベーションを持ち続けるかが課題になる。 ヨーヨーマは、80年代？にアフリカの砂漠の民族に会いに行き、彼らの音楽を体験した。それは、骨に肉をつける行為だったのだろう、と。彼らは、歌と踊りでトランス状態になることで悩める人を癒すらしい。不思議な一体感があった。

ガリシアの教会が美しかった。 サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂かな。行きたい。イランの地下？も幻想的ですごくよかった。どこかわからないけど行きたい。スィー・オ・セ橋とかハージュ橋かな、もしかしたら。

音楽や芸術にできることってすごく大きいんじゃないかと思った。特に音楽は言葉ではないから国を超えるし、誰にでもできるもの。自分の文化を守るために自国に一生留まる必要はなくて、むしろ自分たちの文化を知るために、成長するために、守るために色んな文化を知った方がいい。identityを持って他者と影響し合う。それは今の時代にすごく必要なことだと思う。identityについては、ガリシアの人が多く話していた。ガリシアはスペイン北部で、言語的にも音楽的にも独特らしい。

イランの人が、every revolution looks sameと言っていた。文化大革命も、イラン革命も。酷く暴力的で、生活を破壊する。2000年代の最初の方は、このままイランに住んで若い人に伝統音楽を教えたい、イラン革命で優秀な人たちはみな国外に出てしまったからと言っていた。でも最近の映像では、政府が芸術への弾圧と強めている、人々への取り締まりも強いからもう住めない、I have to leaveと言っていた。奥さんはイランに残ることにした。スカイプで会話する日々。でもどこにいても、会おうとすることだ大切だ、と言っていた。トルコに会いに行くシーンでは泣いてしまった。遠距離で再会できたときの気持ちもわかるし。奥さんと音楽、選べるものじゃない。でも自分が自分であるためには、もうイランには住めないと決断したんだと思う。本当は自分の国に住みたいし、奥さんともいたいけど。多分自分が自分であることがまず必要で、そうじゃないと本当の正しい自分で他者を愛せない。

故郷とは、純粋な気持ちで貢献できる場所ってシリアの人が言ってた。中東は宗派とか民族でみんな分けたがるけど、そうじゃない。昔からたくさんの文化があったのが中東だみたいに言ってて、すごくいいなと思った。費用の問題で支援が減らされ、冬には多くの人が凍死したらしい。でも誰も気にとめない。その人はヨルダンの難民キャンプとかで、シリアの子どもたちに笛をあげて音楽を教えに行っていた。同じシリア人で、宗教が違う画家の人と。子どもたちは最初すごく大人しそうにじっとしていたけど、一緒に歌を歌ったり作詞したりして、笑顔になっていた。私たちには希望がある、希望は叶う、みたいな歌を歌っていて、すごくいいなと思った。酷いことが起きたときは音楽を歌えないかもしれないけど、日常を生きていくときには、音楽は自分をすごく支えてくれるものになると思う。キャンプ全体の空撮が映ったんだけど、想像よりすごく大きくて街みたいで、ああ子どもたちはここで生きている、成長していくんだと思った。死ぬ前には豪華な食事よりも、美しい音楽の傍にいたいと思った。芸術は役には立たないと言われることもあるけれど、難民キャンプでだって力をくれる偉大なものだと思う。

ドキュメンタリーなのに美しい映像が多かった。きれいな光を撮っている。最後のヨーヨーマが船の甲板に立って、夕日が照らし、ガラスに反射しているところ何かすごくきれいだった。アングルも下から撮ったり、歴史的な資料映像を使ったり。そこで演奏されている音楽がまたぴったりで。ヨーヨーマの息子が、父はいつも旅に出ようとしている。旅に出て、また出発点に戻る。家から、音楽から、一曲から。と言っていた。だから最後は船のシーンなんだと思う。あとピアノを弾く少女も出てきていた。次に繋ぐこと。

最後中国の琴奏者の人が、（琴ってpipaって言うんだね）、there is no east and west. just globe.地球は円だった言ってた。円だから文化は伝来するし影響し合う。イランの人は、王や政治家の名前は忘れられても、芸術は社会に残る、と。ヨーヨーマは科学者や教育者とも協同すべきだと言っている人もいた。違う文化を持つ人と協力するというのは、もちろん国を越えることはそうだし、分野や学問を越えることもそうだと思う。専門の細分化が進んでいる社会だけど、だからこそ、その壁を取り払って広く考えることが必要だ。

何で私はこの場にいないんだろうと思った。you live only onceなら、こういう人たちを自分の目で見たい。 日本人メンバーも２人もいるのに。 こういう流れの中に私も入りたい。悔しい。