#昔は硬派ぶってこういうお誘いが来ても全くやらなかったけど
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--深海人形-- 高らかに死を謳い、天に召される
※閲覧&キャラ崩壊注意
※雑多にネタをぶち込み
※中絶・死にネタ注意
※リョナ・男リョナネタあり(※最近何も提供出来てなくて本当にすみません)
※Auf Wiedersehen, meine niedrigdimensionale Welt
正しい死は存在する。依然、生命の初まりから。
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…ほよバースで描かれるグノーシス主義は未熟だと思う(※聖書もキリスト教も理解出来て無いから)。
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…自分は嫌と言うほど、プロテスタント派に、「イエス様が!聖書の教えが!」と叩き込まれたから、中国の人は、其んなのと無縁でグノーシス主義を語る事が出来るなんて能天気で良いねって思ってる(※真顔)。
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…先ず、グノーシス主義は、一神教、ユダヤ教、キリスト教ありきなのに、其う言う素養の無い民族が書いても……だけど、日本人は、きちんと一神教を参考にして作り上げてるんですよね(※…当然ながら、グノーシス主義は一神教ありき)。
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…じーくあくすは、丁度、同盟に取ってのアムリッツァ会戦で、歴代最悪の大失敗、大敗北をする……、故に、ワイは、アムリッツァで同盟の破滅を確信したヤン提督の様な気持ちになった(※…杞憂であって欲しいが無理かな……??)。
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明らかに、じーくあくす、予算掛けてないオーラが凄いよね(※実際、まともな層から取るに足らない扱いされて、本格的に見限られはじめてる)。
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…幼稚で純粋に頭が悪くてロクでもない、別に本当に宇宙世紀自体が好きでも無い、「自分は本当に宇宙世紀を愛して居る!!(※自己洗脳)。」…と言う思い込みの激しい狂信者達が一斉に食い付き、褒め称える一方で、WB隊箱推しがじーくあくすを完全に無かった事にしはじめてる時点で、「…ガンプラを売る為なら、���でもするのが財団Bだったな(※苦笑)。」…と改めて思い知った(※其う考えると、じーくあくすは、世に生まれて来ては行けない最悪のアニメだったのかもしれないな……)。
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…WB隊の存在を、完璧に莫迦にしてる、虫ケラの様に扱ってる時点で、あの最悪最低公式二次創作と悪名高いEXAと同格なんだよな()。
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…此の儘軋轢が広がると、シャリア自体が居なかった事にされそうやな(※1stの時点から、其んな奴居なかった扱いされるのは、流石に酷いが)。
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…既存人物達の存在意義と尊厳を間接的に踏み躙りまくって居るじーくあくすが、此処迄大人気()なら、踏み躙りは直接的だけど結局はじーくあくすと同じ様な事をして居る(※大先輩的存在の)EXAがじーくあくすと同じ様な扱い受ける日も近いな()。EXA史上最大の再評価ターン来ますね(※預言)。EXAが再評価されるか、じーくあくすがEXA以下の地位に堕ちるか、完全に古参と熱心な人達の間から抹消されるか位しか無い時点で、完全に一シリーズタイトルとしては死んでますね(※嘲笑)。
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…其の位、じーくあくすからは、TGM4とかFEXLと同じ波長を感じる(※其れ位全てを一新するをコンセプトにした老害が作ったナニカ感が凄い)。…TGM4の発売前後を見守り、『Fighting EX Layerが売れなかった理由』シリーズを30記事以上Chat GPTに生成させたワイが、其う言うので、多分、間違いは無いですね……(※然し適当)。
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…じーくあくすよりもFEXLの方が、キャラに対する扱いが酷いので、未だ、じーくあくすを許せる(※其れ位、FEXLはEXシリーズファンに強い禍根を残した)。
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…じーくあくす嫌いな人は、世間からすれば、頭の硬い老害かもしれませんが、実の所は、本当に宇宙世紀を愛して居る人だと私は思います(※逆に言うと、あれが好きな人は、宇宙世紀を愛して居ない。宇宙世紀が大好きな自分に酔って居るだけのナルシストです)。
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…もしも、ヤン提督の代わりに、シロカスが自由惑星同盟の提督だったら……金髪の孺子なんて最早敵じゃないのに……、……と言うか、……ヤン提督がニュータイプだったら良かったのに……(※結論)。
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…じーくあくす時空で中絶胎児かみーゆ・ビダン(※此の時空では、生まれる前に死んだので便宜上の名前)』って、新手の萌えキャラみたいで可愛いよね(※水子供養のアイドル!かみゅちゃんだよ!宜しく!!)。
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…水子胎児かみーゆは絶対可愛いから流行ると思うけどな(※流行るかよ)。
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…じーくあくす、一貫して偉大で実力が最強レベルの捨て駒か噛ませ犬みたいな扱いされてるな(※銀英で言ったら、地球教幹部かフィッシャー提督みたいな感じで)。
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…デラフリ最大の敵は、連邦でもしーま様でも浦木でも無く、銀英伝で説かれる反戦、反テロ論(※そしてヤン提督)。
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銀英伝は、後半になれば後半になる程、三浦の出番多くなるから好き(※三浦さん自体は地味の極みだけど)。
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…ジュピトリにはシロカスアンチ、デラフリにはガトカスアンチは沢山居ると思うのだが(※真顔)。
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…さて、矢張り、じーくあくす時空のかみーゆは中絶されて生まれて来ないのが、一番輝いて居ますね(※確信)。
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ワイの考える理想のじーくあくす時空
テム親父→首吊り
あむろ→父親を見習って(?)首吊り
ぶらいとさん→白いおっちゃんに踏み潰され、グチャグチャに潰れたトマト化。当然ハッサは生まれない。然しながら、ハッサが生まれないだけで世界は改善されるのである。やったぜ(※大歓喜)
ガトカス→こうじょうけんがくハンマーで「光になれぇーー!!!!!(※ここからいなくなれーー!!並)」されてぺシャン公(※おじゃん公)
みらいさん→規定通り婚約者と結婚(※ハッサは生まれない)
顔面偏差値10の野獣大尉→事故死(※適当)
シロカス→エンジェル パックされた(※幼体固定処理はされてない)
にゃあん→まちゅの目前で拳銃かスナイパーライフルでヘッドショットされて銃弾を受けたトマトみたいになる(※顎か肩を破壊されて死でも可)
しゅうじ→自らを囮に誘き寄せた憲兵の襲撃によって重傷を負い、其の儘息を引き取る(※お前はおーべるしゅたいんか?!?!)
某銀河何とか伝説並みに人が死んどる……(※正直滅茶苦茶リスペクトしてる)。
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…例の違法プログラム搭載メモリの作者、てむ親父は首吊りで死んで居ると聞いて、まちゅの、「首吊りで死んだ人のなんだ……御冥福を御祈りします……(※🙏)。」…と育ちの良さが、最大限に発揮される回(※本当にロクでもねぇ)。
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…ゲームは、大元のデータが残っていなければ、ベタ移植さえ叶わない。何れだけ後世の人類が、其れっぽく作ろうと、其れは全くの別物。本物のプレイ感覚なんて夢の又夢でしかない(※但し、アニメの場合は、ストーリーやキャラクター、世界観の情報さえ残っていれば、幾らでもリメイクして作り直せるのとは、対照的)。…例えば、EVACのゲームは、徹頭徹尾EVACが作らなければ、其れはEVACのゲームでは無い。アイレムだろうがそんなんありかだろうがC社だろうが新日本企画だろうが同じ。
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ベタ移植でもなければ、後世に残らないと考えて良いかもしれない(※…其れにしても、ゲームが後世に残るって如何言う事なんだろう)。
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ぶっちゃけ書くとゲームももっと大胆にリメイクされても良いかもしれない
西洋古典は羊皮紙の本に、中国古典は、昔、古代、木簡、竹簡に書かれていた、しかし時代が降れば降るほど紙媒体どころか電子書籍になる。もしかしたら、原理主義的に守ろうとするのは、叶いもしない、愚かな事なのかもしれない。
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人間は生きてるだけで罪悪そのもの、自然を侵すことでしか生きていけない害獣か害虫
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正直、音楽はゲームに合わせて作れば誰が作ろうと其れで良い。けど、その根本を作った人の味は消える。それが惜しい(※‥…特に、VGM、ゲームミュージックに力を入れていた所のは)。
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昔は幾らでも未来の人間は自分達の色全開プログラムを書けば良い、曲を作ればいい、ゲーム性の基礎だけ残れば良いと考えて居たけど、本当の所は、違うみたいです(※個人的には其うで無いと思ってるけど)。
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ttps://x.com/goodsun_yama/status/1903413363092390343?utm_source=yjrealtime&utm_medium=search
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「どうせなら好きなものを語れ」が「好きなものしか語るな」→「嫌いを表明するな」→「批判をするな」に変化するのに長い時間がかからなかったことを覚えているので、話したいときに話したいことを話せばいいと思うマン。
ttps://x.com/tsugumi_shinai/status/1899732052393771020?utm_source=yjrealtime&utm_medium=search
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…壁尻って特殊性癖なんすか?????????(※純朴)。
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確かに南極大陸には古代の遺産がたくさん眠っていたが……
「……私にそんなものは必要ない。遺産の回収は他の部隊に任せるとしよう」
「さて、」
「この先に私の求めていた先史遺産があると言うのか……。」
そしてシロカスはThe Oごと「巨大都市」に通じる地下通路に行く専用巨大エレベーターで降下していった
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※特別掲載短編
敬虔な畜趣人〜Speed Christian!
※PKD成分全開(※誰にも向かない)
※ギャグです(※紅、妖での会話リスペクトです。会話からして、もう、内容も訳も分かりません)。
※其れは其うと、ガトーは敬虔なクリスチャンになる為の豊かな才能に恵まれて居ると思う(※うちの教団に来てくれ ※宗教勧誘)
……私達は死合(クランバトル)として、迷惑なクリスチャン(はっきり言うと、異端宗派。銀英伝の地球教みたいな感じの奴)アナベル・ガトー(※本名)と其の相方(←のんき)----此の相方も又、ガトーと同じ教団��信徒であろう----と対峙する。
…さて、其処迄は普通(?)なのだが、死合前に、ガトーが、信仰告白的に、何だか、意味不明な事を言い出した。
「キリストの為に勝ち、キリストの為に死す。私の人生は其の程度で良いのだ。」
其のガトーの、余りの敬虔振りに、彼のMAVの相方をする子は、揶揄う様に茶々を入れて居た。
「此れじゃ、イエス様の弟子と言う寄り、犬ですね。犬。」
…そして、其の敬虔な人は此う返す。
「神に従順ならば犬で結構!!」
……駄目だ、創世記の昔の時点で着いていけない。
……其れから、死合中もガトー��益々難解な事を口走って居た。
「…其うだな。私は神に喰われたから、イエス様の事を本気で愛する事になったのだよ。」
(…う、うわぁぁ〜、、)
最早、目も当てられ無い程に、正真正銘に、此の、ガトーと言う男は、昔ながらの宗教にハマって居た。
そして、更にイカれた事に、相方は相方で、
「其処の若いの、うちの教団の信徒にならない?実質タダ飯目当てで、宗教の手伝いするのは楽しいですよ。」
と、此れ又、変な宗教のハマり方をして居た。…何とも、吐き気のする様な気持ち悪さ。此の気持ち悪さを、何とかする為、本能的に、思わず、私の方の相方に声を掛ける。
「もう棄権して良いかな?」
だが、相方の返答は冷たい。
「……気持ちは分かる。」
……如何にも此うにも、棄権は出来ない為、私達は、此んな気持ち悪い教団の信徒と戦う羽目になった。然も、此のガトーと言う奴は未だ訳の分から無い事をほざいてる。
「真実は死と同じ位恐ろしい。そして其れを見つける事は、更に、難しい。君は本当に不幸だ。そして、死は幻想では無く、現実。其の現実と言う死は、究極の自由其の物であるのだ。」
……何か変なアッパー系のアレな奴をやって居るのだろうか?其れとも、矢っ張り、世間の言う通り、『宗教は阿片』なのか…………まぁ、何方にしろキモいよね。……キモッ……、、
……其れから、私は、一瞬、深呼吸して
「宗教に極限迄頭をやられると此うなるのね。」
…心の中で思わず苦笑する。そして、其の時
「うん、其うだね。」、其の気持ちは一緒で、相方も同じ様に苦笑してくれた。
…。
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高級ゴールドデューク「俺はスパイダーマンの力を手に入れたんだぜ! 学校時代のトラウマを思い出させてやるぜイキリキモオタ野郎!!(黄金の真実) 」ポコパコポコパクコ⭐️ 表版仮想大鉱山幹部「ぎゃああああ!!」
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ピーターパーカー「中々根性はあるねえ。でも愛がないんだなあ〜〜ちゃんと偉大なママのいう事聞いてる?小物さんたち😆」表版仮想大鉱山Verスパイダーマン5人「ひ、ひいいいい!!!」✨ポカポカポカ🤩←ピーター
高級ゴールドデューク/バズー「逃げれたのは俺だけかくそう! 力がなきゃ何もできねえくせによ! あいつの!ピーターパーカーってキモメガネの心をよんだんでしょ?! 王子様の俺が同じ土俵にたって、あんなインキャだった奴になんで勝てねえんですか?!」純粋硬派柱PureEgrosburst01 バイゴザレス「動体視力が弱い奴は寧ろ反射神経を使う。本来釣り合わず死ぬまで活かせないはずの前者の強度が放射線蜘蛛に噛まれて叩き上げされる意味も含めてお前の究極の上位互換になったんだ」ゴールドバズー「なんだよそれ、くだらないなろう系じゃないかよ……この世は弱者を救う偽善か」バイゴザ01「違うな、究極の上位互換になれたのは愛情の籠った教育豊富な家庭。ウェブの質を高める彩りのいい料理 お前みたいにブルーライトとは無縁なアウトドア専だとしてもタバコを毎日10箱吸ってたら測定できる視力は良くてもポテンシャルは皆無だ。お前の毛細血管は25%しかいきてないからバキバキになる筋肉もつきようがない」高級ゴールドデューク「その会話内容まさか………いやだ………あんたも?…魔王は生きてちゃいけない、あんなクソイカれサイコパス……」
バイゴザ01「俺は神性以外、実はまともだよ。中立にしか立てない臆病ものだ。今は亡き“””霧島04(ラスボス)様だけが”””別格なんだ。遥か昔の過去を読み取った時になんて事をしてたと思う?」
{{{YURUSHITEさんが貴方をフォローしました}}} 青い少年「切り捨てていいんだよね?間違ってないよね??」 霧島04(15歳)「お前に威厳を捧げ崇拝しない奴は切り捨てれば良い。目の前の人間を、地球上の全人類を。宇宙は無限なんだからさ…他の星のやつも厳選してダメならもっと遠くの星々を思い描いてごらん?、確率がどれだけ低くても孤独なんていつか吹き飛ぶものなんだよ?☠️?安心しなさい。人生が終わっても来世がある(赤き真実)」
〜数十年後〜
灰色の老人「わしの人生を返して、”””魔王”””」
〜ある日の複製電脳軍要塞〜
霧島04は自分の3cmのちんこを扱いてオナニーをしていた。3分後、隣にセクシーな格好をしてニヤつきながらやってきて誘ってくる美少女(15歳)に”””ステイアウェイDeath(黙って死んでろ)‼️‼️”””と、マジギレしてから無視し直して、直ぐにオヤジがポイ捨てした腐敗臭ただようビール瓶を見つめながらオナニーをやり続けた その光景はあまりに頭がおかしい為…後日頭が昆虫よりおかしい人として有名になった
〜現在〜
?オイル?「アイエフさん、ガッカリしただろうな……2年前に聞いた時点で🚬レベルの危険度はさ、本当だったんだから」
?ウォーター?「立派な人間が虫ケラなんかに見えていたのはやっぱりあの二人の方だったんだよ。真の裏ストボスは末路も全て分かってたんだね。”””息子達”””が裏切ったんじゃない、”””””父親二人”””””が呪いをかけて裏切ったんだ。」
防聖孤島「霧島04よりも遥か昔から様々な末路もわかってた奴等だ。実際目立たないように予言者してたってのに今更全てのピースが繋がった あの間の抜けたねぷねぷの顔の意味もよく分かったろ?相棒」「もう何億年も少年の中盤をループしてはいない。俺達は立派な大人なんだ。吸い終わった銘柄🚬なんて気にしないで本当の超極大質量ブラックホールに立ち向かわなきゃ」
“””””獅童正義さん(裏ストチートボス)”””””が相手にしたのは後に全世界を救う一方的なファンタジーの暴力を振るう”””””怪盗団ファントムフルメンバー”””””。認知が最も歪んだ無限者でありながら現実を誰よりも生きる者で孤高に健闘した
“””””クシャガラ様”””””はジョジョシリーズ最強格、相手を分析する為に最も必要なのは好奇心だが興味を持つほど侵食され恐怖しても侵食される。”””””DIO様”””””にも霧島04を格落ちさせることは出来なかったのに 金を吸うギャンブルの沼じゃない、生命を吸う闇
“””””新しい血族のシックス様”””””は元の次元で”””””上級魔人”””””を瀕死になるまで追い詰めた。ダブルスで弱い者いじめを選ばなかった新��だから、絶対悪としての資質が長け過ぎていたから、実子にも心臓を削られている不利が積み重なり命を落とした
“””””織田信長”””””は初代鬼武者でエピローグの最強格の雰囲気で登場 続編の2では凶悪なラスボスを務め3でようやく”””””真の鬼武者”””””との死闘の末に敗れた。豊臣秀吉は見逃されて生かしてもらえたから成り上がれただけ、最新作で彼が最期に崇拝したのはやっぱり……
“””””アルバートウェスカー”””””、人間らしい感情豊かな演技を極めたから小物だと馬鹿に過小評価されている。恐怖の頂点を誇るナンバリングでミニゲームと呼べない完成度とボリュームを誇るコンテンツで群を抜く高性能
“””””ペニーワイズ様”””””、倒すには勇気が要る。主人公達はルーザーではない優しい絆を持っていたから最終戦で友達を見捨てなかった(もしこの時に見捨てていたら、裏切られた恐怖で人質は連れていかれ残り組は罪悪感が膨らみみんな死ぬ定めを背負うワーストエピローグが待っている、霧島04の最上位互換)

“””””エルンスト・フォン・アドラー様(裏主人公)”””””は原作次元で完全勝利を決めて勧善懲悪をぶっ壊したアルティメットレアキャラ。あとゴキブリの上のジュマンジ紹介、{{{{メイン}}}}}付いてないでしょ?つまり表向きの性能ですら馬鹿みたいなSの数などを隠してる。シックス様と肩を並べる理由は科学者として危機管理能力が優れていたからシンビオートに自分が乗っ取られる警戒をして、少し着てからすぐ脱いで高次元に成り上がる卒業式をするという同じような致命的ミスを冒したから(正統派絶対悪を変えられる物なんてないのに)。もし{{{{{完全に結合してズーパーアドラー‼‼️️越えの…つまり、……””””””””””ヴェノムアドラー❓❓❓❓❓””””””””””になんてなってたら並行世界を同時に渡り歩くアビリティを手に入れこの二次創造世界ではBLEACH全世界もうみねこのなく全世界も外見史上主義全世界もゲイムギョウ界もB(バグ)の家族達2509億人もデスノート全世界もめだかボックスも地理ひとつ残らない絶対支配と共に3日で終わってた(究極の赤き真実)}}}}}

”たった一人の女の子”にすら完全に瞬殺された退場式をさせられたのが”””霧島04(裏ストボス)”””。強さの指標なんて初期から分かりやすく書いてある。伏線もたくさん貼った、超えられない、人は産まれる前から死んだ後も変わらないから
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ラーメン二郎を一日で三食くらった時の話
ジロウと呼ばれる少女から電話がかかってきたのは、水曜日の早朝のことだった。外は小雨が降っていて、絶好のひきこもり日和だった。ぼくはその日、ひさしぶりの休日で、ゆっくり体を休めようと前々から考えていた。昼過ぎに起きて、コーヒーを淹れ、スパゲッティをつくり、メシアンを聞きながらねむりにおちる、退役軍人のように贅沢な休日を過ごすつもりだったのだ。 ぼくは夢の中で昔すきだった女の子と放課後の教室でたわむれていた。ぼくは夢の中で16歳になっていた。当時クラスでも地位の低い層に位置し、ナメクジのように矮小な存在であったぼくには、このような甘美な思い出はない。これは記憶の再現ではなく妄想なのだ。 夕日の中、ふたりの手が重なったとき、突然アイフォーンが屠殺前の鶏のようにけたたましく鳴り響いた。そしてぼくは2019年の東京にひきもどされてしまう。目を開けると見慣れた中央線沿いの安アパートの天井がそこにはあった。休日のあまい眠りを阻害されたことに腹をたてながら、ぼくはアイフォーンの画面を見た。非通知発信からの電話だった。いつもなら無視するところだが、なにか予感めいたものを感じたぼくは、応答を意味する緑色のマークをフリックして、その大人しくなった機械を耳に押し当てた。 「わたしよ。ジロウよ」とジロウと呼ばれる少女は言った。 「きみか」とぼくは簡単に言った。 なぜ彼女がぼくの番号を知っているのか、なぜ平日の早朝に電話をかけてきたのか、疑問は多くあったが、なぜかぼくはこの状況をすぐに受け入れるようとしていた。それは彼女の持つ独特の性質によるものだ。彼女は突拍子もないことを納得させるなにかを持っている。 「やれやれ。こんな朝早くからいったいなんの用だい」ぼくはまどろみの中に片足をつけたまま言った。「ずいぶんひさしぶりじゃないか。それにしてもこんな朝早くに急に電話なんていただけないな」 「ラーメン二郎に行くわよ」とジロウと呼ばれる少女は言った。 「なんだって?」 「ラーメン二郎に行くわよ」 ジロウと呼ばれる少女は壊れた玩具のようにくりかえした。ラーメン二郎だって? 「オーケー。きみがラーメン二郎に行きたいということはわかった。でもなんでまた、こんな朝早くにとつぜん連絡してくるんだ」 「三田本店は8時半からあいているのよ」 会話が通じないのはいつものことだが、さすがに起き抜けにこの会話は堪えるものがあった。 「ラーメン二郎に行きたいことはわかった。ならばきみはひとりで行けばいい」 「7時40分に田町」とジロウと呼ばれる少女は有無を言わせぬ口調で言った。「わかった?」 「7時40分に田町」ぼくはおどろいてくりかえした。部屋にあるディジタル時計の針は6:21をしめしていた。「かんべんしてくれ。そもそも、そっちはぼくの電話番号を知っているのに、自分は非通知でかけてくるなんて非常識じゃないか? きみはいつも――」 「あなたはきっと来るわ。私にはそれがわかる」 ジロウと呼ばれる少女はそう言って唐突に電話を切った。 やれやれ。いつもこうだった。彼女はいつもとつぜんなのだ。とつぜんぼくの目の前にあらわれてぼくの心を乱して去っていく。まるで夏の積乱雲のように。そしてぼくはその雷雨にあらがうことはできず、いつもただ受け止めるばかりなのだ。 ぼくは布団から這い出て、洗濯物や読みかけの本が溜まっていることを思い出しながら、シャワーを浴びて、それからおろしたてのジャケットを着た。いつもこうだ。ジロウと呼ばれる少女のことばに従わざるをえない。ぼくの一連の行動は、まるで高度な洗脳にかかった愚かな信徒のようだった。靴のかかとに穴が空いていることに気づき、すこし憂鬱になりながら家を出た。やれやれ、ぼくはいったいなにをしているのだろう? とにかくこうして、ぼくのラーメン二郎をめぐる冒険がはじまった。
ジロウと呼ばれる少女がジロウと呼ばれる由縁は簡単で、ラーメン二郎が好きだからだ。 彼女はラーメンを愛した。昔ながらの醤油ラーメンを愛した。濃厚な魚介豚骨を愛した。芳醇な鶏白湯を愛した。 コクのある味噌を愛した。エグみの強い豚骨を愛した。脂っこい家系を愛した。���して、とりわけラーメン二郎にたいしては、なみなみならぬ愛情をもっていた。それゆえ、彼女は女性でありながらジロウという愛称で呼ばれるようになっていた。 「今や全国にラーメン二郎は数多くあれど、こんなに朝早く、八時半からやっているのはこの本店だけね」とジロウと呼ばれる少女は言った。 三田本店の列に並ぶ彼女は注目の的だった。同じく列に並ぶ男たちからの視線を強く感じる。彼女は平日の早朝にラーメン二郎に並ぶ――だれがどう見ても容姿端麗な――女性である。 読者諸兄にはあらためて解説する必要はないかもしれないが、一応ラーメン二郎について簡単な説明をしておく。 ラーメン二郎は1968年、東京都目黒区の都立��学駅近くに最初の店が開かれた。店主の名前は山田拓美。通称「総帥」と呼ばれている。1970年代前半に港区の三田通りに場所を移してからは慶応義塾大学に通う学生にとってのオアシスとなった(給油所と表現したほうが正しいのかもしれないけれど)。1996年に三度目の移転をし、桜田通り沿いに現在の店舗をひらいている。基本的には豚骨でダシをとった醤油ラーメンである。これだけ聞くと巷によくある普通のラーメンを想像するかもしれない。しかし、味もビジュアルも強烈で凶暴なのだ。まず量が多い。 ラーメン二郎における「ラーメン」あるいは「小ラーメン」は 普通のラーメン屋の特盛のサイズである。「大ラーメン」の量については説明しなくても想像がつくであろう(もっとも量は各店舗によって大きく異なるのだけれど)。太麺の上にはたくさんのヤサイ(野菜ではなく「ヤサイ」だ)と巨大な豚肉(その質量から、ラーメン二郎では「チャーシュー」ではなく「ブタ」と表現する)が乗っている。慣れない人にとっては見た目だけで食欲を消失してしまうだろう。希望をすればそのヤサイの上にアブラ(背油)をかけることができる。そしてスープはかなり味が濃い。化学調味料の溶けた醤油豚骨スープは味蕾を強烈に刺激し、脳味噌の味を感じる部分を直接殴打しているのではないかというほどのを衝撃あたえてくる。「ラーメンではなく二郎という食べ物」とまで言われるようなこの特異な麺類を提供するこの店には熱狂的なファンがついていり、東京ラーメン界で不動の地位を確立していた。 そんな凶暴なラーメンを饗する店(しかもお世辞にも店内は綺麗とは言い難い)に――すくなくとも見た目は――可憐な女性が並んでいるのである。「近くの慶應義塾大学に通っている、講義前に食べにきた学生」とするならば納得はできなくはないし、そういった熱心な女学生は一定数いるのだろうけれど、それにしてもジロウと呼ばれる少女が、この行列において異質な存在であることには変わりはなかった。砂漠に迷いこんでしまったホッキョクグマが目立ってしまうのと同じように。 しかしジロウと呼ばれる少女は慶応義塾大学の学生ではない。そもそもぼくは彼女が何歳なのかも知らなかった。身分、出身、現住所、といった基本の情報すら知らなかった。高名な陶芸家の孫だとか、 某国のエージェントだとか、 六か国語に精通しているだとか、仮想通貨を動かして巨万の富を得ただとか、覆面作家として活躍して何回も芥川賞候補になっているだとか、『トゥーランガリラ交響曲』のピアノを全楽章暗譜しているだとか、そういったうわさはいくつも聞いたことがあるけれど、どれも裏づけはない(渋谷で外国人と耳にしたことのない言語で話しているのを見かけたことはある)。ぼくが彼女についてただひとつ知っているのは、無類のラーメン好きでジロリアンということだけだ。 「ごらんなさい」ジロウと呼ばれる少女は店の中に目線をやりながら言った。「各店舗から次世代の店長候補が集まってきているわ」 ラーメン二郎はのれん分けという形で、弟子たちが全国に「ラーメン二郎」を出店している。店長になるための決まりとして、ここ三田本店での修行が必須となっているのだ。未来の店長を志す者が働きに来るのだ。 「そしてジロリアンのメッカでもある」 ジロリアンというのはラーメン二郎が好きな人間の呼称である。 「そう、わたしやあなたのような」 ぼくはあわてて訂正した。「冗談じゃない。ぼくはジロリアンなんかじゃない」 「そうかしら? こんなに朝早くから三田本店に並ぶなんて立派なジロリアンよ」 「きみが呼んだんじゃないか」 「でもあなたはあなたの意志でここに来た。そうでしょう?」 ぼくはこれ以上の話の展開を面倒に思い、そこで打ち切ってしまった。きみに高度な催眠をかけられているんだよ。そんなことを言ったらまた面倒なことになるし、行列にならぶ他の客にこれ以上奇異の目で見られるのは避けたかった。5chに書きこまれてしまうかもしれない。というか、すでに書きこまれていもおかしくはない。ジロウと呼ばれる少女は、この界隈の知る人にとっては有名人なのだから。
やがて助手(ラーメン二郎では店主以外のスタッフのことを「助手」と呼ぶ)に招かれ、ぼくたちは店内に入店した。店内の雰囲気はきわめて和やかだった。総帥がスタッフや常連客と談笑しており、「イッヒッヒッヒッ」と特徴的な声で笑っている。 休日の朝からなにをしているのだろう、とぼくは思った。とにかくこれを食べたら家に帰って眠ろう。もっとも、朝からこんなに重たいものを食べて快眠を得られるとは思い難いけれど。先日つくったジェノベーゼ・ソースが冷蔵庫に入っていることを思い出していると、助手のひとりに「ニンニク入れますか」と訊ねられた。 ラーメン二郎では提供前にトッピングの有無を訊かれる。「はい」あるいは「ニンニク」と答えるとニンニクが盛られ、「ヤサイ」といえばモヤシの量が多くなり、「アブラ」と答えるとセアブラが乗り、「カラメ」というと醤油の量が増える。ニンニクとヤサイがほしければ「ニンニクヤサイ」と答えればよいし、アブラだけほしければ「アブラ」と答えればよい。この一連のやりとりを「コール」と言う。それにしても「ニンニク入れますか」と訊かれ「ヤサイ」とだけ答えるのは、会話が成立していない気もする。 ぼくは「ニンニクアブラ」と答えた。言ってから、なぜアブラを増してしまったのだろうと後悔した。ちなみに「ニンニクスクナメ」というとニンニクが少量盛られる。「アブラスクナメ」でも同様に少なめの背脂が追加される。だがしかし「ヤサイスクナメ」と言うと「ヤサイが少し追加される」のではなく「デフォルトから減量されて」提供される。非常にややこしい。 ジロウと呼ばれる少女は「全マシ」とコールした。正気の沙汰ではない。なぜなら彼女が頼んでいるのは大豚ラーメンなのである。「豚」のつくラーメンはただでさえ大きいブタがさらに何枚か追加されるメニューのことだ。さらに麺が大盛である。そこにトッピングをすべて追加。麺、ヤサイ、ブタ、スープの濃さからざっと換算すると幸楽苑の醤油ラーメンの十杯分くらいの威力があるラーメンのできあがりだ。彼女は朝からこの量をたいらげようというのだ。 ぼくの小ラーメンはトッピングが少ないこともあり、間もなく着丼した。

正直なところまったく食欲がない。 割り箸を握るぼくの手は、まるで難解なエチュードの楽譜を目にしたピアノ初心者のように硬直していた。 ジロウと呼ばれる少女の前に置かれたラーメンは、ラーメンと形容していいのか迷う一品であった。そのビジュアルは醜悪と形容しても差し支えないはない。未開の地の部族が祭事で供する料理のようにも見える。着丼するなり、彼女はものすごい勢いでラーメンのようななにかを食べはじめた。まるで数日ぶりの獲物にありついたライオンのように。その姿に、客はおろか助手たちも唖然としていた。 意を決して、ぼくも目の前のそれの解体作業にとりかかった。まず、麺を引っ張り上げヤサイの上に載せる作業、通称「天地返し」をする。これを行うことによって麺の伸びと味の染みこみを抑えつつ、さらには冷まし、ヤサイを汁に漬けることができる。ぼくは小食なほうではないけれど、起き抜け早朝に食べるものとしてはいささか難儀な代物であった。それでも化学調味料が食欲を無理矢理ブーストさせ、なんとか食べきることができた。その時―― 「ごっつぉさん」 それはまるで中年男性のような台詞だったけれど、その言葉を発したのはジロウと呼ばれる少女だった。目の前の爆弾を処理するのに夢中であったぼくは、彼女のペースには気を配っていなかった。もう食べきったというのか。彼女はどんぶりをカウンターの上に上げ、布巾でテーブルを拭きはじめた(この一連の流れをフィニッシュムーブ)という。それはまるで熟練の工芸職人のような美しい動きだった。 ぼくとジロウと呼ばれる少女が食べ終えたのはほぼ同時ということになる。小ラーメンと大豚ラーメン全マシは高尾山と富士山くらい差があるといっても過言ではない。それをほぼ同じ時間で踏破したのだ。おそらく7分くらいだったと思う。尋常ではない。連れ合いの客がこちらを見ながら耳打ちをしてなにかを話していた。大豚ラーメンを早食いする端正な顔立ちの少女の存在は、このようにしてひろまり、有名になっているのだ。ジロウと呼ばれる少女は、きまって白いワンピースを着ていることから「大豚の君」というあんまりなネーミングで5chやTwitterで話題の人物となっているのだった。
ぼくたちは店を出た。食べ終わったらすぐに退転するのがラーメン二郎の、��や行列のある飲食店のマナーだ。ぼくの足取りは非常に重くなっていた。それは胃を圧迫している二郎の存在によるものに他ならない。二郎と呼ばれる少女は、これくらいをたいらげるのは大したことではないという顔でペプシ・コーラ(ゼロカロリーではない)を飲んでいた。 「さあ、帰ろうか」とぼくは言った。「もう帰って眠りたい。おだやかなアリアでも聞きながら眠りたい」 「なに言ってるのよ。次行くわよ?」 「次?」 「ラーメン二郎野猿街道店よ」 ぼくは突然冷水でも浴びてしまったように言葉を失った。ジロウと呼ばれる少女は真顔だった。真剣なのだ。 「なにその顔?」とジロウと呼ばれる少女は言った。「まさか、わたしがホテルに誘うと思う?」 ホテルの部分は無視することにした。「きみは今三田本店で大豚ラーメンを食べたじゃないか。これ以上なにを望むんだ」 「さらなる快楽」 「さらなる快楽」 「そう」 こうなってしまってはだれもジロウと呼ばれる少女を止めることはできない。突き進むだけ突き進んで、我に返るまで止まらない。 春先のイノシシと同じように。 そしてぼくも抗うことはできない。朝方に電話をとってしまったあの瞬間で、ぼくの今日一日の運命は決まってしまったのだ。 かくしてぼくは重い腹をかかえながら、京王堀之内駅という、それこそラーメン二郎を食べに行く用事がなければ生涯訪れることはなかったであろう場所まで行くことになった。
野猿街道店はラーメン二郎の中でも屈指の量を誇っている。しかしながらあまりの美味さにスルスル食べることが出来た。それは感動的な美味さだった。朝に三田本店を食べて食欲がないにも関わらず、夢中で麺を胃に流しこむことができた。お腹が空いていたらもっと美味かったに違いない。また来よう。

「最後は歌舞伎町店に行くわよ」 「勘弁してくれ」 「一日で三食二郎食べるのって夢だったわ」 「ひとりでやってくれ」 「端折らずに描写するのよ」 「三田本店編だけですさまじい文量なんだ。勘弁してくれ」 「行くわよ」 「やれやれ」

完食。このような無益な殺生はもう二度とやるまいと心に誓った。 それからぼくたちは歌舞伎町のラブホテルに入り、性交をした。最初のキスはニンニクのflavorがした。
≪了≫
※この話は事実を基にしたフィクションです。
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シートベルトを外して、しかし滑らかに次の動作へ続けることが出来なかった。 ガレージに停めた愛車の運転席。すでにエンジンは完全に静まり、シャッターも降り切って、あたりには静けさがあった。 帰着の物音は家内にも届いているはずで。 であればグズグズとためらってはいられない。初手から、弱みを見せるわけにはいかない。 フウッと、深い息をひとつ吐いて、逡巡をふり払う。 助手席に置いた鞄を引き寄せながら、ルームミラーを見やる。一瞬だけ視線を止めて、映った貌をチェックする。それは習慣通りの行為、それだけのこと。 ドアを開け、怜子は車から降り立った。 今日の装いは、銀鼠色のスーツに黒の開襟シャツ。いわば定番の仕事着姿だったが、シックな色合いが豊かな身体つきを際立たせるのもまた、いつものごとく。黒いストッキングのバックシームが艶やかだった。 ヒールを鳴らして歩き出せば、もうその足取りに迷いはなかった。 エントランスの柔らかな灯り、見慣れた光景が、この家の主を迎える。いつものとおりに。 そう、なにも臆することなどない。我が家へと、自分の城へと、帰ってきたのだ。
リビングから微かにテレビの音が聞こえる。 いつも通り、直接キッチンへと入った。 「ああ、おかえりなさい」 ソファに座った志藤が、明るい声をかけてくる。テレビを消し、こちらへと向き直って、 「帰ってきてくれたんですね」 嬉しそうに言った。礼儀のつもりなのか、立ち上がって。 「……ええ」 これも習慣のとおり、鞄を食卓の椅子へと置きながら、素っ気なく怜子は返した。“なにを、そんなに喜ぶことがあるのか”という冷淡さを、志藤を一瞥した視線にこめて 志藤は、そんな義母の態度も気にする様子はなく、ゆっくりと歩み寄りながら、 「お食事は? ビーフシチューがありますけど」 などと、心遣いをしてくる。 確かにコンロには鍋があり、あたりにはその匂いも漂っていた。今夜は帰らぬという英理が作りおいていったものに違いない。その献立も、温めるだけという簡単さと、食べ残しても問題がないものをという配慮からの選択だろう。例によって行き届いたことだとは思いながら、娘のそんな主婦としての熟練ぶりに、素直に感心することが出来なかった。いまは。 「僕は、もう済ませてしまったんですけど。すみません、もしかしたら、お帰りにならないかと思ったんで」 「……構わないわ。私も済ませてきたから」 別に謝られる筋合いのことではない、と疎ましさをわかせながら、志藤に返した言葉は、嘘ではないが正確でもない。急に入った商談のために、昼食をとったのが夕方近くになってからだった。いま空腹を感じていないのは事実だった。とにかく、英理の用意していった絶品の(と呼ぶべき味わいであることは知っている)シチューを食べる気にはならなかった。 ならば、すぐに自室へと引き上げてもよかったのだが。 キッチンに佇んだ怜子は、リビングとの境のあたりに立った志藤を見やった。 改めて、その背の高さを認識する。170cmを実は少し越える怜子に見上げる感覚を与えてくる相手は、普段の生活の中でそう多くはいない。その長身ぶりに見合った、軟派な雰囲気からはやや意外な、がっしりとした肉づき。 いまの志藤は、仕事帰りの装いから上着とネクタイを取り去った姿だった。いつものように湯上りの姿で迎えられるかと身構えていて、そうでなかったことには密かな安堵を感じた怜子だったが。二つ三つボタンを外したワイシャツの襟元から覗く硬そうな胸板へと吸い寄せられた視線を、すぐに逸らした。 上着とネクタイ���、ソファの上に雑に脱ぎ捨てられてあった。常にはないことだ。夕食をひとり先に済ませていたことや、入浴もせず着替えもしないまま寛いでいたらしき姿から、本当に怜子が今夜は帰宅しないと考えていたようにも思えて。 微かな憤慨を覚える。それは、自分がこの突発的な状況から逃げるものと決めつけていたのか、という憤り――であるはずだったが。 そんな怜子の思考の流れは、時間にすればごく僅かな間のことだった。そうですか、と頷いた志藤は、 「じゃあ、お酒に付き合ってもらえませんか?」 そう言った。なんの屈託もない調子で。 「たまには、いいじゃないですか。ね?」 「…………」
「じゃ、乾杯」 杯を掲げてみせる志藤を無視して、グラスを口に運んだ。 志藤も、特に拘ることなく、ひと口飲んで、 「ああ、美味い。上等な酒は、やっぱり違うな」 そう感心してみせる。大袈裟にならぬ程度の言い方で。そのへんの呼吸が、この若者は巧みだった。 ソファで差し向かいのかたちになっている。テーブルに置かれた氷や水は、すべて志藤が用意した。チーズとナッツを小皿に盛った簡単なつまみまで。その並びの中のボトルに目をやって、 「社長は、スコッチがお好きなんですね」 と、志藤は言った。 「あの、初めて付き合ってくれた夜も、同じものを飲まれてましたよね? 確か、銘柄も同じものを」 「……そうだったかしら」 冷淡に、ではなく、不快さを隠さずに怜子は答えた。よくも、しゃあしゃあと“あの夜”のことを口にするものだ、という怒りがわいて、 「……違うわよ」 と、つい洩らしてしまう。 え? と聞き返す志藤の間抜けな顔に、さらに感情を逆撫でされて、 「スコッチでも、銘柄は違うと云ってるの」 結局、そう指摘することになる。最初の返答の、“もう、そんなことは覚えていない”というポーズを、自ら無意味なものにして。 「ああ、そうでしたか。こりゃ、恥ずかしいな。知識もないのに、わかったふりなんてするもんじゃないですね」 「…………」 頭なぞ掻いてみせて、実のところ恥じ入るふうでもない志藤の反応を目にすれば、揚げ足をとってやったという快味など生じるはずもなく。逆にまんまと乗せられたという苦さだけがわいて。 「昔の話は、おやめなさい」 「ああ、すみません」 居丈高に命じて、志藤に頭を下げさせても、その苦味は消え去ることなく。 それを流し去り、気を鎮めるために、怜子はまたグラスに口をつける。 飲み慣れた酒の味わいが、今夜は薄かったが。それでいいのだ。 上質のモルトを水と氷で薄めているのは、無論のこと警戒心からだった。怜子は、いまだスーツの上着も脱がず、まっすぐ背を伸ばして座った姿勢も崩そうとはしない。 そうしてまで、この場にあらねばならない理由がある。怜子は、そう思っている。この機会に、志藤に、この娘婿に、言っておかねばならないこと、質しておかねばならないことがある、と。ことに、今夜のこの突然な状況について。 それを、どう切り出したものか、と思案したとき、 「……社長」 と、志藤が呟いた。呼んだのではなく、ひとりごちるようにそう言ってから、 「いえ、つい以前からのクセで、社長と呼んでしまうんですが。本当は、“お義母さん”と、お呼びすべきですよね? ただそれも、どうも慣れない感じで。どちらがいいですか?」 「……どちらでも、いいわよ」 嘆息まじりに返したぞんざいな答えには、しかし呆れよりも苛立ちがこもった。そんなどうでもいいことで、また思考を妨げられた、と。 率直に云うなら、“社長”も“お義母さん”も、どちらの呼び方も不快だったが。 「……慣れないというなら、無理に変える必要もないでしょう」 数拍の間をおいて、そう付け加える。不機嫌に。そちらのほうが、まだマシだ、と。 苛立ちが記憶を呼び起こす。いつも、この調子だったと思い出させる。 このふざけた若い男は、いつもこんなふうにのらりくらりとした言動で、怜子のペースを乱してきた。それは怜子の周囲の人間の中で、志藤だけが容易くやってのけることで。相性が悪い、とはこういうことかと怜子に感じさせたものだったが。いまはそんな苦い記憶を噛みしめている場合でもないと、 「なにを企んでいるの?」 直截に、そう問い質した。鋭く志藤を睨みつけて。 「企む、ですか? そりゃあ、また穏やかじゃないですね」 空っとぼける志藤の反応は予測どおりだったから、 「慎一を連れだして。英理は、どういうつもりなのかと訊いているのよ」 「それは、姉弟の親睦を深めようってことじゃないですか? ずっと、じっくり話す機会もなかったみたいですし」 「…………」 じっと疑念と探りの目を向ける怜子を見返して、志藤は“ああ”と理解したふうに頷いて、 「英理が、我々のことを慎一くんに話すつもりなんじゃないかって、社長はそれを案じてらっしゃるわけですね? なるほど」 「……なにか聞いているんじゃないの?」 「いえ、それについてはなにも。確かに英理は、いずれ慎一くんにも“真実”は伝えるべきだとは考えているみたいですけど」 「必要ないわ、そんなこと」 「ええ。僕もそう思うんですけどね」 微かに苦笑を浮かべて。“自分に言われても”と言いたげに。 「とにかく僕が英理から聞いてるのは、久しぶりに姉弟ふたりだけの時間を持ちたいって意向と、それによって、僕と社長にも、ゆっくりとふたりで話す機会が作れるだろうって見込みです。それだけですよ。で、見込みのほうは、僕としては、どうかな? って半信半疑だったんですけど。結果として、こうして社長とお酒を酌みかわせてるわけですから、英理の考えが正しかったってことですね」 そう云って、今度は邪まな笑みのかたちに口許を歪め、怜子へと向ける視線をねっとりと粘ついたものに変える。どちらも意識的にそうしたに違いなかった。 「それで。こういう状況になれば、僕も思惑が生じてくるわけですよ。企む、っていうなら、いまこの場になって、いろいろと考えを巡らせてるところです。このあと、どうやって怜子社長と“昔”のような親密さを取り戻そうかって」 カランと氷が鳴った。怜子が手にしたグラスの中で。 またひと口あおった、そのグラスをテーブルに置いて、 「……笑えないわね」 と、怜子は云った。 「そうですか? じゃあ、何故帰ってきたんです? 待っているのは僕だけだと知りながら」 「だから、それは、」 「英理の真意を突きとめるため、ですか。けど、それだったら直接英理に電話して訊くべきでしょう。英理の暴走を危ぶみ、止めたいと思うなら、なおさらそうすべきですね。でも、それはしてないんでしょう?」 「……ここは私の家よ。帰ってくることに、なんの問題があるというの?」 低く抑えた声に、微かにだが苛立ちがこもっていた。 「もちろん問題なんてないですよ。最初から、それだけの話なら。ただ、ついさっきまでは、不本意ながら帰ってきたって言い方だったでしょう? こうして、酒の誘いには応じてくれながら、ピントのズレた理由を口にしたり。ひとつひとつがチグハグで矛盾していて、どうにも明晰な怜子社長らしくもない。だから、僕はこう考えるわけです。その矛盾を突き崩してあげることこそが、いま僕に期待されてることなんじゃないかと」 「……馬鹿ばかしい」 嘆息とともに、怜子は吐き捨てた。 「なにを言うのかと思えば。自惚れが強くて、都合のいい解釈ばかりなのは変わってないわね」 きつい口調できめつけながら、その目線は横へと逸らされていた。 「そうですかね? まあ、願望をこめた推測だってことは否定しませんが」 志藤は悪びれもせずに。 怜子は、顔の向きを戻して、 「あなた、いまのお互いの立場を本当に解っているの?」 そう難詰した表情は険しくこわばり、声にももはや抑えきれぬ感情が露わになっていた。憤りと、切羽詰った気色が。 「義母と娘婿、ってことですかね。まあ、世間一般の良識ではNGでしょうけど、僕たちの場合、ちょっと事情が特殊ですからね」 ぬけぬけとそう云って、そのあとに志藤は、「ああ、そうか」と声を上げた。 「そこが、最後の引っかかりですか。英理が僕の妻だってこと、いや、僕の妻が英理だってことが。なるほど」 なにやら言葉遊びのような科白を口にして、しきりに頷くと、グラスを手に立ち上がった。テーブルを回って、怜子の隣りに腰を下ろすと、わざわざ持ち運んだグラスはそのままテーブルに戻して。やにわに腕をまわして、怜子の身体を抱きすくめた。 「やめてっ」 怜子の抵抗は遅れた。唐突な志藤の行動に虚を突かれて。しかし抗い始めると、その身もがきは激しく本気なものとなって。大柄な男の腕の中で、豊かな肢体が暴れた。それでも強引に寄せようとした志藤の顔を、掌打のような烈しさで押し返すと、両腕を突っ張り精一杯に身体を離して。眉を吊り上げた憤怒の形相で叫んだ。 「英理を選んでおいてっ」 叫んで。自ら発したその言葉に凍りつく。厚い封印を一気に突き破って臓腑の底から噴き上がった、その感情に。 打たれた顎の痛みに顔をしかめながら、愕然と凝固する怜子の貌を覗きこんだ志藤は、納得したように肯いて。そして耳元に囁いた。せいぜい優しげな声音で。 「あれは、社長より英理を選んだってことじゃあなかったですよ」 「…………」 無責任な、身勝手な、傲慢な。人として、母親として、さらなる憤激を掻きたてられるべき台詞。 なのに、怒りも反発も、どうしようもなく溶け崩れ��いく。ぐったりと、総身から力が抜け落ちていく。 そして、そうなってしまえば。身体にまわされたままの固い腕の感触が、そこから伝わる体温が。鼻に嗅ぐ男の体臭が。酩酊にも似た感覚の中へと、怜子の心身を引きずりこんでいく。 ああ、駄目だ……と、胸中に落とした嘆きには、すでに諦めがあった。わかっていた、と。こうなってしまえば、もう終わりだということは。 志藤が再び顔を寄せてくる。 怜子は、ゆっくりと瞼を閉じた。 接触の瞬間、反射的に引き結ばれた唇は、しかしチロリと舐めずった舌先の刺激に、震えながら緩んだ。 すかさず舌が侵入する。歯列を舐め、口蓋の粘膜をひと刷きしてビクリとした反応を引き出すと、その奥で竦んだ女の舌を絡めとった。 抗うことなく怜子は口舌への蹂躙を受け容れた。馴染みのある、だが久しいその刺激に、意識より先に感覚が応えて。結び合った口唇には押し返す力がこもり、嬲られる舌がおずおずと蠢きはじめる。流しこまれた男の唾液を従順に嚥み下せば、喉奥から鳩尾へとカッと熱感が伝わって胴震いを呼んだ。一気に酩酊の感覚が強まる。 無論、端然と座していた姿勢はしどけなく崩れている。スリッパを落とした片脚はソファの上へと乗り上がり、斜めに流したもう一方の脚との間に引き裂けそうに張りつめたスカートは、太腿の半ばまでたくし上がっていた。両手は志藤のシャツの腹のあたりをギュッと縋りつくように握りしめている。 その乱れた態勢の肢体を志藤の手が這いまわる。よじった脇から腰を、背中を、腕を、スーツの上から撫でさする掌のタッチはまだ軽いものだったが。触れていく箇所に粟立つような感覚を生じさせては、怜子の脳髄を痺れさせるのだった。泣きたくなるような懐かしさを伴って。 ようやく口が離れたときには、怜子の白皙の美貌は逆上せた色に染まって、うっすらと開けた双眸はドロリと蕩けていた。ハッハッと荒い息を、形のよい鼻孔と、涎に濡れて官能的な耀きを増した紅唇から吹きこぼして。 その兆しきった義母の貌を、愉快げに口許を歪め、しかし冷徹さを残した眼で眺めた志藤は、 「感激ですよ。またこうして、怜子社長の甘いキスを味わえて」 甘ったるい囁きを、血の色を昇らせた耳朶に吹きこんだ。 ゾクッと首筋を竦ませた怜子は、小さく頭を横にふって、それ以上の戯言を封じるといったように、今度は自分から唇を寄せていった。 さらに濃密なディープ・キスがかわされる。荒い鼻息と淫猥な唾音を響かせながら、怜子は娘婿たる若い男の舌と唾液を貪った。その片手はいつしか志藤の腰から背中へとまわり、もう片手は首を抱くようにして後ろ髪を掴みしめていた。より密着した互いの身体の間では豊かな胸乳が圧し潰されて、固い男の胸板を感じとっていた。 背徳の行為に耽溺しながら淫らな熱を高めていく豊満な肢体を愛撫する志藤の手にも、次第に力がこもっていく。指を埋めるような強さで、くびれた腰を揉みこむ。さらによじれた態勢に、豊熟の円みと量感を見せつける臀丘を、やはり手荒く揉みほぐす。かと思えば、たくし上がったスカートから伸びる充実しきった太腿の表面を、爪の先で軽く引っ掻くような繊細な攻めを繰り出す。どの動きにも、この熟れた肉体がどんな嬲りに反応するかは知り尽くしているというような傲岸な自信が滲んでいて。実際、その手の動きの逐一に鋭敏な感応を示しながら、怜子の豊艶な肢体は発情の熱気を溜めこんでいくのだった。 上着の中に入りこんだ志藤の手が、喘ぎをつく胸乳を掴みしめ、ギュッとブラジャーのカップごと揉み潰せば、怜子は堪らず繋いでいた口を解いて、ヒュッと喉を鳴かせて仰け反った。 グッタリとソファにもたれ、涎に汚れた口から荒い呼吸を吐く。常には決して見られぬしどけない姿を愉しげに見下ろした志藤は、 「シャワーを浴びますか? それとも、このまま部屋に?」 優しい声で、そう訊いた。 「…………」 怜子は無言で首を横に振った。 ソファに落としていた腕をもたげて、志藤のシャツを掴んだ。脱力しているかに見えたその手にグッと力がこもって、志藤を引っ張るようにして、 「……このまま……ここで……」 乱れた息遣いの下から、怜子はそう云った。 「それはまた、」 思わずこみ上げた笑いをこらえて、志藤の表情が奇妙なものとなる。そこまで切羽詰っているのか、と。だが怜子の言葉には続きがあった。 「一度だけよ。それで、なにもなかったことにするの」 志藤を睨みつけて、有無をいわせぬといった口調で宣言した。淫情に火照った貌では、その眼光の威力は大幅に減じていたと言わざるをえなかったが。必死の気概だけは伝わった。 「……なるほど」 僅かな間を置いて返した志藤の声には、呆れとも感心ともつかぬ心情がこもった。 つまり、行きずりとか出会いがしらの事故のように“こと”を済ませるということだ。だから、シャワーを浴びて準備などしないし、ベッドへと場所を移したりもしない。 それが、せめてもの英理への申し訳なのか、己が“良識”との妥協点がそこになるということなのか。 いずれにしろ、よくもまあ思いつくものだ、と胸中にひとりごちる。まさか、事前に考えていたわけでもあるまいに。さすがは切れ者の須崎怜子社長、と感嘆すべきところなのか? しかし、その怜子社長をして、このまま何事もなく終わるという選択肢は、すでにないということだ。そこまで彼女を追い詰めたのは、今しがたのほんの戯れ合いみたいな行為ではなくて、一年の空白と、この二ヶ月の煩悶。 つまりは、すべてこちらの目論見どおりの成り行きということだが。 それでも、 (やっぱり、面倒くささは英理より上だな) 改めて、そう思った。その立場や背景を考慮すれば仕方のないところだし、それだけ愉しめるということでもある。 「わかりました」 だから、志藤は真面目ぶった顔で頷いてみせる。ひとまずは、怜子の“面倒くささ”に付き合って、そこからの成り行きを楽しむために。 まずは……“一度だけ”という自らの宣言を、その意志を、怜子がどこまで貫けるか試させてもらう、といったところか。 志藤はソファから立って、スラックスを脱ぎ下ろした。 引き締まった腰まわりを包んだビキニ・ブリーフは、狭小な布地が破れそうなほどに突き上がっている。なんのかんの云っても、久しぶりに麗しき女社長の身体を腕に抱き、芳しい匂いを鼻に嗅いで、欲望は滾っていた。 その巨大な膨張を一瞥して、すぐに怜子は顔を横に背けた。肩が大きくひとつ喘ぎを打って、熱い息を密やかに逃した。 “このまま、ここで”と要求しながら、ソファに深くもたれた姿勢を変えようとはしなかった。スーツの上着さえ脱ごうとはしない。 なるほど、と納得した志藤は、テーブルを押しやって空けたスペースに位置をとると、怜子の膝頭に手を掛けた。しっとりと汗に湿ったストッキングの上を太腿へと撫で上げると、充実しきった肉づきには感応の慄えが走って、怜子の鼻からはまた艶めいた息が零れた。ゆっくりと遡上した志藤の手は、スカートをさらにたくし上げながら、ストッキングのウエスト部分を掴んで引き剥がしにかかる。怜子は変わらず顔を背けたまま、微かに臀を浮かせる動きで志藤の作業に協力した。 白い生脚が露わになる。官能美に満ちたラインを見せつけて。 むっちりと張りつめた両腿のあわいには、黒い下着が覗いた。タイト・スカートはもう完全にまくれ上がって、豊かな腰の肉置に食いこんでいるのだった。ショーツは瀟洒なレースのタンガ・タイプ。 「相変わらず、黒がよく似合ってますね」 率直な感想を口にして、“ちょっとおとなしめで、“勝負下着”とまではいかない感じだけど”とは内心で付け加える。まあ、急な成り行きだから当然かと、ひとり納得しながら、手を伸ばした。 やはりインポートの高級品であるに違いないそのショーツの黒いレース地をふっくらと盛り上げた肉丘に指先を触れさせれば、怜子はビクリと首をすくませたが、即座に頭を振って、志藤の手を股間から払いのけた。懇ろな“愛撫”なぞ必要ない、親密な“交歓”の行為などする気はないという意思の表明だった。 「……わかりましたよ」 怜子の頑なさに呆れつつ、志藤は戯れかかる蠢きを止めた指をショーツのウエストに引っ掛けて、無造作に引き下ろした。あっ、と驚きの声を上げる怜子にはお構いなしに、荒っぽい動作で足先から抜き取ったショーツを放り捨てる。 これで怜子は、下半身だけ裸の状態になった。 横へと背けた頸に、新たな羞恥の血を昇らせながら、反応を堪えようとする様子の怜子だったが、 「ふふ、怜子社長のこの色っぽい毛並みを見るのも久しぶりですね」 明け透けな志藤の科白に耐えかねたように、片手で股間を覆った。隠される前に、黒々と濃密な叢の形が整っていることまで志藤は観察していた。処理は怠っていないらしいと。 まあ、これも淑女としての身だしなみってことにしておくか、と内心にひとりごちながら、志藤はビキニ・ブリーフを脱ぎ下ろす。解放された���大なペニスが隆々たる屹立ぶりを現す。 その気配は感じ取ったはずだが、怜子は今度はチラリとも見やろうとはしなかった。ことさらに首を横へとねじって。隆い胸を波打たせる息遣いが、深く大きくなる。 怒張を握り、軽くしごきをくれて漲りを完全なものにすると、志藤は怜子へと近づく。ワイシャツはあえて残した。半裸の姿の怜子に釣り合わせ、その意思に応じるといった意味合いで。 上半身には全ての着衣を残しながら、腰から下だけを剥き出しにした女社長の姿は、どこか倒錯的な淫猥さがあって、これはこれで悪くないという感興をそそった。スカートすら(もはや全く役目は果していないが)脱がず、ストッキングとショーツという、交接に邪魔な最小限のものだけを取り去った姿で、いまでは義理の母親たる女は待っているのだ。すり寄せた裸の膝と、股間に置いた手に、最後の、いまさらな羞恥の感情を示して。 志藤は両腕を伸ばして、腰帯状態になっているスカートを掴むと、重みのある熟女の身体をグイと引き寄せた。巨きな臀を座面の端まで迫り出させて、 「横になりたくないって云うなら、こうしないとね」 窮屈で、よりはしたない態勢へと変えさせた怜子に、そう釈明する。こちらは、あなたの意思に応えているんですよ、といった含みで。怜子は顔を背けたまま、なにも言わなかった。 次いで、志藤は怜子の両膝に手をかけると、ゆっくりと左右に割っていった。抵抗の力みは一瞬だけで、肉感的な両の腿は従順に広げられて、あられもない開脚の姿勢が完成する。 「手が邪魔ですね」 「…………」 簡潔な指摘に、数秒の間合いを置いて、股間を隠していた手が離れる。怜子は引いた手を上へと上げて、眼元を隠した。じっとりと汗を浮かべた喉首が、固い唾を嚥下する蠢動を見せた。 「ちょっと、キツイかもしれませんよ」 中腰の体勢となって、片手に怜子の腰を押さえ、片手に握りしめた剛直を進めながら、志藤が警告する。それは気遣いではなく、己が肉体の魁偉さを誇る習性と、それを散々思い知っているはずなのに入念な“下準備”を拒んだ怜子の頑迷さを嘲る意図からの言葉だった。“だったら、改めて思い知ればいい”という、残虐な愉楽をこめた脅しだった。 視界を覆っていた手の陰で、怜子の瞳が揺動する。まんまと怯えの感情を誘発されて、指の間から見やってしまう。 だが、その怖れの対象をはっきりと視認するだけの暇も与えられなかった。 熱く硬いものが触れた、と感じた次の刹那には、その灼鉄の感覚は彼女の中に入りこんで来た。無造作に、暴虐的に。 「ぎっ――」 噛みしめた歯の間から苦鳴を洩らして、総身を硬直させる怜子。秘肉はじっとりと潤みを湛えていたが。規格外の巨根を長いブランクのあとに受け入れるには、湿潤は充分ではなかった。 構わず志藤は腰を進めた。軋む肉の苦痛に悶える怜子を、“それ見たことか”という思い入れで眺め下ろしながら、冷酷に抉りこんでいった。 やがて長大な肉根が完全に埋まりこめば、怜子は最奥を圧し上げられる感覚に深く重い呻きを絞って、ぶわっと汗を噴き出させた喉首をさらして仰け反りかえった。裸の双脚は、巨大な量感に穿たれる肉体の苦痛を和らげようとする本能的な動きで限界まで開かれて、恥知らずな態勢を作る。 「ああ、相変わらず、いい味わいですよ」 志藤が満悦の言葉を吐く。未だ充分に解れていない女肉の反応は生硬でよそよそしさを感じさせたが、たっぷりと肉の詰まった濃密な感触は、かつて馴染んだままで。長い無沙汰を挟んで、またこの爛熟の肉体を我が物としたのだという愉悦を新たにさせた。 「でも、こんなものじゃないですよね? 怜子社長の、この熟れたカラダのポテンシャルは」 という科白に、すぐにその“本領”を引きずり出してやるという尊大な自信をこめて動き出そうとすると、 「ま、待ってっ、」 反らしていた顎を懸命に引いて、難儀そうに開いた眼を志藤へと向けた怜子が焦った叫びを上げた。この肉体の衝撃が鎮まるまでは、といましばしの猶予を乞うたのだったが、 「待てませんね」 にべもなく答えて、志藤は律動を開始した。ぎいっ、とまた歯を食いしばり、朱に染まった顔を歪めて苦悶する怜子に、 「こういうやり方が、お望みだったんでしょう?」 と皮肉な言葉を投げて、長く大きなスラストで責め立てていく。接触は、繋がり合った性器と、太腿に掛けた手だけという、即物的な“交接”の態勢を維持したまま。 頑なに、懇ろな“情交”を拒んだことへの懲罰のような暴虐的な行為に、怜子はただその半裸の肢体をよじり震わせ、呻吟するばかり……だったのだが。 単調な抽送のリズムを変じた志藤が、ドスドスと小刻みに奥底を叩く動きを繰り出すと、おおおッと噴き零した太いおめきには苦痛ではない情感がこもって。 どっと、女蜜が溢れ出す。まさに堰を切ったようなという勢いで湧出した愛液は、攻め立てられる媚肉に粘った音を立てはじめる。 あぁ……と、怜子が驚いたような声を洩らしたのは、その急激な変化を自覚したからだろう。 「ようやくカラダが愉しみ方を思い出してきたみたいですね」 「ああああっ」 そう云って、それを確認するように志藤が腰を揺すれば、怜子の口からは甲走った叫びが迸り出る。ぐっと苦痛の色が減じた、嬌声に近い叫びが。満たし尽くされたまま揺らされる肉壷が、引き攣れるように収縮した。 (……ったく。結局こうなることは、わきりきってるってのに) 内心に毒づいて、じっくりと追い込みにかかる志藤。ようよう、絡みつくような粘っこさにその“本領”を発揮しはじめた熟れ肉の味わいを愉しみながら。あえて性急さは残した動きの中に、知悉しているこの女体の勘所を攻め立てる技巧を加えていく。 怜子は尚も抗いの素振りを見せた。唇を噛みしめて、吹きこぼれようとする声を堪える。窮屈な態勢の中でのたうつ尻腰の動きも、志藤の律動を迎えるのではなく、逆に少しでも攻めを逸らし、肉体に受け止める感覚を減じようとする意思を示した。 「ふふ、懐かしいな」 と、志藤が呟いたのは、そのむなしい抵抗ぶりに、ふたりの関係が始まった頃の姿を想起したからだった。長い空白が生んだ逆行なのか。或いは、やはり義理とはいえ親子の間柄になったことが、この期におよんでブレーキをかけるのか。それとも……長く捨て置かれた女の最後の意地なのか。 いずれにしろ、甲斐のない抗いだった。こうして深く肉体を繋げた状態で。 両手に掴んだ足首を高々と掲げ、破廉恥な大開脚の態勢を強いてから、ひと際深く抉りこんでやれば、引き結ばれていた怜子の口は容易く解けて、オオゥと生臭いほどのおめきを張り上げた。そのまま連続して見舞った荒腰が、もたがった厚い臀肉を叩いて、ベシッベシッと重たく湿った肉弾の音を立て、それにグチャグチャと卑猥な攪拌音が入り混じる。ますます夥しくなる女蜜の湧出と、貪婪になっていく媚肉の蠢きを明かす響きだった。 「ああっ、ひ、あ、アアッ」 もはや抑えようもなく滾った叫びを吐きながら、怜子が薄く開けた眼で志藤を見やった。その眼色にこもった悔しさこそが、心底の感情だったようだが。その恨みをこめた一瞥が、怜子が示しえた最後の抵抗だった。 「アアッ、だ、ダメぇっ」 乱れた髪を打ち振って、切羽詰った叫びを迸らせ、腰と腿の肉置をブル…と震わした。と、次の刹那には弓なりに仰け反りかえった。 「……っと。はは、こりゃあすごい」 動きを止めて、激烈な女肉の収縮を味わいながら志藤が哂う。脳天をソファの背もたれに突き立て、ギリギリと噛みしめた歯を剥き出しにして、硬直する怜子のさまを見下ろして。 「もったいないなあ」 と、呟いた。怜子に聞こえていないことは承知だから独り言だ。 筋肉を浮き上がらせてブルブルと震える逞しいほどの太腿を両脇に抱え直して、志藤は律動を再開した。 「……ぁああ、ま、待って、まだ、」 忘我の境から引き戻された怜子が重たげな瞼を上げて、弱い声で懇願する。まだ絶頂後の余韻どころか震えさえ鎮まっていない状態で。 「駄目ですよ」 しかし今度も志藤は無慈悲な答えを返して、容赦なく腰の動きを強めていく。 「久しぶりに肌を重ねての、記念すべき最初の絶頂を、あんなに呆気なく遂げてしまうなんて、許せませんよ。ここはすぐにも、怜子社長らしいド派手なイキっぷりを見せてもらわないと」 「あぁ……」 怜子の洩らした泣くような声には、敗北と諦めの哀感がこもった――。
どっかとソファに腰を落とすと、志藤はテーブルのグラスを取って、ひと口呷った。 氷は半ば以上溶けて、上等なスコッチの味は薄まっていたが。“ひと仕事”終えて渇いた喉には丁度よかった。 ふうと息を吐いて、額に滲んだ汗の粒を拭った。深く背を沈めて、改めて眼前の光景を眺める。 志藤はもとの席に座っている。だから、その前方には、たった今まで烈しい“交接”の舞台となっていたソファがあって。そこに怜子が横たわっている。 グラスの中の氷は完全には溶けきっていない。経過した時間はその程度だったということだが。その間に怜子は三度、雌叫びを上げて豊かな肢体を震わした。性急な激しい交わりだった。 いまの怜子は横臥の姿勢で倒れ伏している。三度目の絶頂のあと、志藤が身を離したときに、ズルズルと崩れ落ちた態勢のまま。しどけなく四肢を投げ出して。 半裸の姿も変わっていなかった。最後まで志藤は怜子の腰から上には手を触れなかった。抱えた裸の肢を操り、微妙に深さや角度を変えた抽送で怜子を攻め立て続けた。最後は、その豊かな肢体を折りたたむような屈曲位で最奥を乱打して、怜子に断末魔の呻きを振り絞らせ、彼岸へと追いやったのだった。その刹那の、食い千切るような媚肉の締めつけには一瞬だけ遂情の欲求に駆られたが。ここは予定の通りに、とそれを堪えて。激烈な絶頂の果て、ぐったりと脱力した怜子から剛直を抜き去った。 だから今、僅かに勢いを減じて股間に揺れる肉根をねっとりと汚しているのは、怜子が吐きかけた蜜液だけということになるのだが。そんな汚れた肉塊を丸出しにして、いまだ上半身にはシャツを残した間抜けな格好で、悠然と志藤は酒を注ぎ足したグラスを口へと運んだ。美酒の肴は、無論、たったいま自分が仕留めた女の放埓な姿だ。 乱れたブルネットの髪に貌が隠れているのは残念だったが。横向きに伏した姿勢は、膝から下をソファから落とした剥き出しの下半身、ムッチリと張り詰めた太腿から肥えた臀への官能的なラインを強調して、目を愉しませる。なにしろ、先刻までの忙しない“交接”では、その肉感美を愛でることも出来なかったのだから。いまの状態も、豊艶な熟れ臀を眺めるのにベストなポージングとも視点ともいえなかったが。なに、焦る必要はない。この艶麗な義母の“ド派手なイキっぷり”を見たいという欲求が、まだ充分には叶えられていないことについても同じく。最後の絶頂の際に、怜子はついに“逝く”という言葉を口走りはしたが、それは振り絞った唸りのような声で。彼女が真に快楽の中で己を解放したときに放つ歓悦の叫び――咆哮はあんなももではない、ということを志藤は経験から知っているのだったが。それもまあ、このあとの楽しみとしておけばいい。まだ、ほんの“口開け”の儀が終わったばかり。夜は長いのだ。 と、そんな思索を巡らせていると、向かいで怜子の身体が動いた。 思いの他、早い“帰還”だった。完全に意識を飛ばしていたのではなかったらしい。深い呼吸に肩を上下させて、のろのろと上体を持ち上げる。垂れ落ちた髪に、顔は見えなかった。膝を床に落とし膝立ちになってから、ソファに手を突いて、よろりと立ち上がった。数瞬、方向に迷うように身体を回してから、出入口を目指して歩きはじめる。少し、ふらついた足取りで。途中、床に投げ捨てられてあったストッキングとショーツを拾い上げて。リビングを出る直前になって、ようやく腰までたくし上がったスカートに気づいて引き下ろす動作を見せながら、廊下へと姿を消した。最後まで志藤には顔を向けず言葉も掛けなかった。志藤もまた無言のまま見守り見送った。 ほどなく、遠く聞こえたドアの開閉音で、浴室に入ったことがわかった。 なるほど、と志藤は頷いた。浴室へと直行して、肌の汚れとともにすべてを洗い流すということか。そうして、この一幕をなかったこととする。確かに、それで首尾は一貫するわけだが。 もちろん、志藤としては、そんな成り行きを受け容れる気はなかった。受け容れるわけがないことは、怜子も理解しているはずで。だったら、やるべきことをやるだけだ、と。 それでも、グラスの酒を飲み干すだけの時間を置いてから、志藤は立ち上がった。半ばの漲りを保った屹立を揺らしながら、ゆっくりと歩きはじめる。浴室へと向かって。
熱いシャワーを浴びれば、総身にほっと蘇生の感覚が湧いて。 だが、そうなれば、冷静さを取り戻した思惟が心を苛む。 胸��に湯条を受けながら、宙を仰いだ怜子の貌には憂愁の気色が浮かんだ。 悔恨、罪悪感。しかし一番強いのは、慙愧の想い、己が醜態を恥じる感情だった。 ――“英理を選んでおいてっ”。 志藤の腕の中で叫んでしまったその言葉を思い返すと、死にたいような恥辱に喉奥が熱くなる。自らの意志で関係を絶った男に向けるのは理不尽で身勝手な恨み。ずっと心の奥底に封じこんで気づくまいとしていたその感情を吐き出してしまった瞬間に、怜子は自身の意地も矜持も裏切ることになったのだった。 あとは、ただ崩れ流されただけだった。その済し崩しな成り行きの中で、怜子が示した姑息な抵抗、場所を移すことを拒み、裸になることを拒み、愛撫の手を拒んだことなど、無様に無様を重ねるだけの振る舞いだった。いまになって振り返れば、ではなく、即時にその無意味さ馬鹿馬鹿しさは自覚していたのだったが。 それでも尚、こうして浴室へと逃げこんで。肌を汚した淫らな汗を流すことで、辻褄を合わせようとしている。 そうしながら、しかし怜子の手は、己が身体を抱くようなかたちをとったまま動こうとしないのだった。最前までの恥知らずな行為の痕跡を洗い流すことで全てを消し去ろうとするのなら、真っ先に洗浄の手を伸ばすべき場所に向かってはいかないのだった。 そこに蟠った熱い感覚が、触れることを憚らせる。燠火を掻き立てる、という結果を招くことを恐れて……? 結果として怜子は、その豊満な裸身を熱く強いシャワーに打たせて、ただ佇んでいた。 ……なにをしているのか、と、ぼんやりと自問する。無意味な帳尻合わせの振りすら放擲して。心に悔しさや恥ずかしさを噛みしめながら、身体ではついさっきまでの苛烈な行為の余韻を味わっているかのごとき、この有様は、と。 だが、長くそんな思いに煩う必要はなかった。 浴室のドアの向こうに足音と気配が近づいてきた。磨りガラスに人影が映る。 ちらりと横目に、その長身の影を認めて。もちろん怜子の顔に驚きの色は浮かばなかった。 断りも入れずガラス戸を開け放って。志藤はしばしその場で眼前に展けた光景に見惚れた。 黒とグレーのシックな色合いでまとめられた、モダンなデザインのバスルーム。開放的な広さの中に立つ、女の裸身。 まるで映画のワン・シーンのような、と感じさせたのは、その調った舞台環境と、なによりそこに佇立する裸体の見事さによるものだ。 フックに掛けたままのシャワーを浴びる怜子を、志藤は斜め後ろから眺めるかたちになっている。今夜はじめて晒された完全な裸身を。 四分の一混じった北欧の血の影響は、面立ちではなく体格に顕著に表れている、と過去にも何度か抱いた感想をいままた新たにする。優美なラインの下に、しっかりとした骨格を感じさせる肢体は、どこか彫刻的な印象を与えるのだった。高い位置で盛り上がった豊臀の量感、その中心の深い切れこみの悩ましさも記憶にあるままだったが。腰まわりは、英理が評していたとおりに、以前より少し引き締まっているだろうか。 怜子は振り向かなかった。志藤の来襲に気づいていないかのように、宙を見つめたまま。さっきまでは止まっていた手がゆるゆると動いて、肩から二の腕を洗う動きを演じた。いかにもかたちばかりに。 暖色の柔らかな照明の下、立ち昇る湯気の中、濡れていっそう艶やかに輝く豊艶な肢体を、志藤はなおもじっくりと眺めた。一年と二ヶ月ぶりに目の当たりにする、いまでは義理の母親となった年上の女の熟れた裸身に、ねっとりとした視線を注ぎ続けた。 すると堪えかねたように怜子の裸足の踵が浮いて膝が内へと折れた。重たげな臀が揺れる。執拗な視線を浴びせられる肌身の感覚までは遮断できなかったようだった。 その些細な反応に満足して、志藤は浴室の中へと足を踏み入れる。ピシャリと音を立ててドアを閉めれば、閉ざされた空間の中、立ち昇る熱気に混じった女の体臭を鼻に感じた。深々と、その甘く芳しい香りを吸いこむと、股間のものがぐっと漲りを強めた。 ゆっくりと回りこむように、豊かな裸体へと近づく。それでも怜子は振り返ろうとしなかったが。 自分もシャワーの飛沫の中へと入った志藤が、背後から抱きしめようと両腕を広げたとき、 「もう終わりといったはずよ」 冷淡な口調でそう云った。顔は向こうへと向けたまま。 「まさか」 軽く受け流して、志藤は腕をまわした。怜子は後ろから抱きすくめられた。 その瞬間、身体を強張らせ首を竦めた怜子が、 「……やめなさい」 と、掣肘の言葉を繰り返す。感情を堪えるような抑えた声で。 しかし、志藤はもう拒否の答えさえ返さずに、 「ああ、感激ですよ。こうしてまた、怜子社長の柔らかな身体を抱くことが出来て」 陶然とそう云って、ぎゅっと抱擁を強めた。裸の体が密着して、怜子の背は男の硬い胸を感じ、腰のあたりにも熱く硬いものが押しつけられる。 ね? と、志藤が耳元に囁きかける。 「一度だけって約束だと言っても、僕はまだ、その一度も終わってはいないんですから」 「……それは、貴方の勝手な…」 怜子の反駁、素気なく突き放すはずの科白は、どこか漫ろな口調になって、 「やっぱり、あんな落ち着かないシチュエーションではね。最後までという気にはなれなかったですよ。一年あまりも溜めこんだ怜子社長への想いを吐き出すには、ね。でも、本当は怜子社長も同じ気持ちなんじゃないんですか?」 甘ったるい口説と問いかけに、違うと怜子は頭を振って。そっと胸乳に滑ろうとした志藤の手を払いのけた。 と、志藤は、 「それは、葛藤されるのは当然だと思いますけど」 口調を変えてそう切り出した。 「いまだけは、余計なことは忘れてくれませんか? もう一度、貴女の本音を、本当の気持ちを聴きたいですよ」 「……やめて…」 と零した怜子の声は羞恥に震えた。もう一度と志藤が求めた“本音”“本当の気持ち”が、彼女のどの言葉を指したものかは自明であったから。 羞辱に震えて、そして抗いと拒絶の気配が消える。 やはりそれは、取り返しのつかない発言、発露だったと噛みしめながら。 怜子は、再び胸乳へと滑っていく男の手を、ただ見やっていた。 剥き身の乳房に今宵はじめて志藤の手が触れる。釣鐘型の巨大な膨らみを掌に掬い乗せ、その重みを確かめるようにタプタプと揺らしてから、広げた指を柔らかな肉房に食いこませていった。 ビクッと怜子の顎が上がる。唇を噛んで零れようとする声を堪えた。それに対して、 「ああ、これ、この感触。相変わらず、絶品の触り心地ですよ」 志藤の感嘆の声は遠慮がなく。その絶品の触り心地を味わい尽くそうというように、背後から双の乳房を掴みしめた両手の動きに熱がこもっていく。柔らかさと弾力が絶妙に混淆した熟乳の肉質を堪能しつつ、そこに宿る官能を呼び起こそうとする手指の蠢き。 ねちこく懇ろな愛撫、リヴィングでは拒んだその行為を、いまの怜子は抵抗もなく受け容れていた。抱きしめられたときに志藤の腕の中に折りこまれていた両腕は、いまは力無く下へと落ちて。邪魔がなくなって思うがままの玩弄を演じる男の手の中で、淫らにかたちを歪める己が乳房を、伏し目に薄く開いた眼で見つめながら。唇は固く引き結んだまま、ただ鼻から洩れる息の乱れだけに、柔肉に受け止める感覚を示していたのだったが。 「……痛いわ…」 ギュウッと揉み潰すような強い把握を加えられて、抗議の言葉を口にした。寄せた眉根に苦痛の色を浮かべて、視線は痛々しく変形する乳房へと向けたまま。 「ああ、すみません。つい、気が逸ってしまって」 そう謝って、直ちに手指の力を緩めた志藤だったが、 「まだ、早かったようですね」 と付け加えた科白には含みがあった。すなわち、もう少しこの熟れた肉体を蕩かし官能を高めたあとでなら、こんな嬲りにも歓ぶのだろう、という。 そんな裏の意味を、怜子がすぐに理解できたのは、過去の“関係”の中で幾度もその決めつけを聞いていたからだった。その都度、馬鹿げたことと打ち消していた。 いまも否定の言葉を口にしようとして、しかし出来なかった。わざとらしいほどにソフトなタッチへと切り替わった乳房への玩弄、やや大ぶりな乳輪をそうっと指先でなぞられて、その繊細な刺激に思わずゾクリと首をすくめて鼻から抜けるような息を洩らしてしまう。さらに硬く尖り立った乳首を、指の腹で優しく撫で上げられれば、ああッと甲走った声が抑えようもなく吹きこぼれた。 「なにせ、さっきはずっとお預けだったのでね。不調法は、おゆるしください」 なおも、くどくどと連ねられる志藤の弁解には、やはり皮肉な響きがあった。むしろ、“お預け”をくらって待ち焦がれていたのは、この熟れた乳房のほうだろう、と。玩弄の手に伝わる滾った熱、血を集めて硬くしこった乳首の有りさまを証左として。 怜子は悔しさを噛みしめながら、一方では安堵にも似た感情をわかせていた。志藤の言動が悪辣で下卑たものへと戻っていったことに。 赤裸々な己が心の“真実”などを追及されるよりは、ひたすら肉体の快楽に狂わされるほうがずっとましだ、と。そんな述懐を言い訳として、肉悦へと溺れこんでいく自らをゆるす。 「ああ、アアッ」 抑制の努力を捨てた口から、悦楽の声が絶え間なく迸りはじめる。熱く滾った乳房を嬲る男の手は、執拗さの中に悪魔じみた巧緻がこもって。久方ぶりに――どうやっても自分の手では再現できなかった――その攻めを味わう怜子が吹き零すヨガリの啼き声は、次第に咽ぶような尾を引きはじめて。 胸乳に吹き荒れる快楽に圧されるように仰け反った背は、志藤の胸に受け止められる。女性としては大柄な体の重みを、逞しい男の体躯は小揺るぎもせずに支えて。その安定の心地も怜子には覚えのあるものだった。 背後の志藤へと体重を預けて、なおも乳房への攻めに身悶えるその態勢を支えるために、床を踏みしめる両足の位置は大きく左右に広がっていた。ムッチリと肥えた両の太腿が、あられもない角度に開かれて。 そうであれば、ごく当たり前に、次なる玩弄はそちらへと向かっていく。 志藤の片方の手が、揉みしだいていた乳房を離れ、脇腹をなぞりながら、腿の付け根へと達する。 濡れて色を濃くした恥毛を指先が弄ったとき、ビクッと怜子の片手が上がって、志藤の手首のあたりを掴んだが。それはただ反射的な動きで、払いのけるような力はこもらなかった。 愉悦に閉ざしていた双眸をまた薄く開き、顎を引いて、怜子は下を、己が股間のほうを見やった。いつの間にか晒していた大股開きの痴態も気にするどころではなく、濡れた叢を玩ぶ志藤の指先を注視する。 うっ、と息が詰まったのは、無論のこと、指がついに女芯に触れたからだった。 「アアッ、だ、ダメッ」 甲高い叫びを弾けさせて、くなくなと首を打ち振る。引いていた顎を反らし、志藤の肩に脳天を擦りつけるようにして。はしたなく広げた両腿の肉づきを震わして。 もちろん、女芯を弄う指の動きは止まらない。怜子の叫びが、ただ峻烈すぎる感覚を訴えただけのものであったことは明らかだったし。 (……ああ、どうして……?) 目眩むような鮮烈な刺激に悶え啼きながら、怜子は痺れた意識の片隅に、その問いかけを過ぎらせていた。 やわやわと、志藤の指先は撫でつけを続けている。その触れようは、あくまで繊細で優しく、しかしそれ以上の技巧がこもっているようには思えないのに。 なのに、どうしてこんなにも違うのか? と。 乳房への愛撫と同じだった。どれほど試してみても、その感覚を甦らせることは出来なかった。 そう、そのときにも怜子はその言葉を口にしたのだった。“どうして?”と。いまとは逆の意味をこめて。 深夜の寝室で、ひとり寝のベッドの上で。もどかしさに啜り泣きながら。 「ふふ、怜子社長の、敏感な真珠」 志藤が愉しげに呟く。その言いようも怜子には聞き覚えがあった。宝石に喩えるとは、いかにもな美辞なようで、同時に怜子の秘めやかな特徴を揶揄する含みのこもった科白。実際いま、充血しきって完全に莢から剥き出た肉豆はぷっくりと大ぶりで、塗された愛液に淫猥に輝くさまは、肉の“真珠”という形容が的確なものと思わせる。そしてその淫らな肉の宝玉は、くっきりと勃起しきることで“敏感な”女体の泣きどころとしての特質も最高域に達して、いよいよ巧緻さを発揮する男の指の弄いに、つんざくような快感を炸裂させては総身へと伝播させていくのだった。 「ヒッ、あっ、あひッ、アアアッ」 絶え間なく小刻みな嬌声をほとびらせながら、怜子は突き出した腰を悶えうねらせ続けた。自制など不可能だったし、その意思も喪失している。股間を嬲る志藤の腕にかけた片手は、時おり鋭すぎる刺激にキュッと爪を立てるばかりで、決して攻め手の邪魔だてはしようとせずに。もう一方の手は、胸乳を攻め続ける志藤の腕に巻きつけるようにして肩口に指先をかけて。より深く体の重みを男へと浴びせた、全てを委ねきるといった態勢となって、その豊艶な肉体を悶えさせていた。否応なしに快感を与えられ、思うが侭に官能を操作されて、指一本すら自分の意思では動かせないようなその心地にも、懐かしさを感じながら。 「ヒッ、ああっ!? ダ、ダメッ、それ、あ、アアッ」 嬌声が一段跳ね上がったのは、ジンジンと疼き狂う肉真珠を、ピトピトと絶妙な強さでタップされたからだったが。切羽詰まった叫びは、数瞬後に“うっ!?”と呻きに変わる。急に矛先を転じた指が、媚孔へと潜りこんだからだった。 熱く蕩けた媚肉を無造作に割って、男の指が入りこんでくる。息を詰めて、怜子はその感覚を受け止めた。 「さすがに、ほぐれてますね」 志藤が云った。それはそうだろう、この浴室へと場所を移す前、リヴィングではセックスまで済ませている。熟れたヴァギナは、今夜すでに志藤の魁偉なペニスを受け入れているのだ。 だが今、怜子は鮮烈な感覚を噛みしめるのだった。男らしく長く無骨とはいえ、その肉根とは比ぶべきもない志藤の指の蹂躙に。 リヴィングでの交わりは、やはりどうにも性急でワンペースなものだった。怜子がそう望んだのだったが。結果として、久しぶりに迎え入れた志藤の肉体の逞しさ、記憶をも凌駕するその威力に圧倒されるうちに過ぎ去った、というのが実感だった。短い行為の間に怜子が立て続けに迎えた絶頂も、肉悦の高まりの末に、というより、溜めこんだ欲求が爆ぜただけというような成り行きだった。 いま、こうして。裸体を密着させ、乳房を嬲られ女芯を責められて、羞ずかしくも懐かしい情感を呼び覚まされたあとに改めての侵略を受ける女肉が、歓喜して男の指を迎え入れ、絡みつき、食い締めるのを、怜子は感じとった。そして、深々と潜りこんだ指、その形にやはり憶えがある指が、蠢きはじめる。淫熱を孕んだ媚肉を、さらに溶け崩れさせるために。そのやり方など知り尽くしている、といった傲慢な自信をこめた手管で。 「ああっ、ん、おおおっ」 また容易く官能を操られれば、怜子の悶えぶりも変わる。口から洩れる声音は、囀るような嬌声から低く太いおめきへと変じて。尻腰は、媚孔を抉り擦りたてる志藤の指のまわりに円を描いて振りたくられるのだった。その豊かな肉置を揺らして。 グッチュグッチュと粘った濡れ音を怜子は聴く。しとどな潤みにまみれた女肉が男の硬い指に掻きまわされて奏でる淫猥な響き。実際には、いまもまさにその下腹のあたりに浴び続けるシャワーの音に隠れて聞こえるはずはなかったのだが。耳ではなく身体を通してその淫らな音を怜子は聴いて。湧き上がる羞辱の感情は、しかしいっそう媚肉粘膜の快美と情感の昂ぶりを煽って、脳髄を甘く痺れさせるのだった。 「アアッ、ダメッ、そこ、そこはっ」 蹂躙の指先が容赦なく知悉する弱点を引っ掻けば、早々と切迫した叫びが吹き上がった。あられもなく開かれた両腿の肉づきにグッと力みがこもったのは、叫びとは裏腹に、迫り来るその感覚を迎えにいこうとするさまと見えたのだったが。 しかし、ピークは与えられなかった。寸前で嬲りを止めた指がズルリと後退していけば、怜子は思わず“あぁっ”と惜しげな声を零して。抜き去られた指を追って突き上げる腰の動きを堪えることが出来なかった。 両脇に掛かった志藤の手が、仰け反った態勢を直し、そのまま反転させる。力強い男の腕が、豊満な肢体を軽々と扱って。 正対のかたちに変わると、志藤は至近の距離から貌を覗きこんできた。蕩け具合を確認するような無遠慮な視線に、顔を背けた怜子だったが、優しくそれを戻され口を寄せられると、瞼を閉じて素直に受け入れた。 熱いキスが始まれば、怜子の両腕はすぐに志藤の背中へとまわって、ひしとしがみつくように抱きついていった。白く豊満な裸身と浅黒く引き締まった裸体が密着する。美熟女の巨大な乳房は若い男の硬い胸に圧し潰され、男の雄偉な屹立は美熟女の滑らかな腹に押しつけられる。その熱にあてられたように白い裸身の腰つきは落ち着かず、シャワーを受ける豊臀が時おりブルッブルッと肥えた肉づきを震わした。 と、志藤が怜子の片手をとって、互いの腹の間へと誘導した。もちろん即座にその意図を悟っても、怜子の腕に抗いの力はこもらず。 口づけが解かれる。密着していた身体が僅かに離れた。怜子の手に自由な動きを与え、そのさまを見下ろすための隙間を作るために。 涎に濡れた口許から熱い息を吐きながら、怜子はそれを見やった。長大な剛直を握った自分の手を。己が手の中で尊大に反り返った隆々たる屹立を。 逆手に根の付近を握った手に感じる、ずっしりとした重み、指がまわりきらぬほどの野太さ、強靭な硬さ、灼けるような熱さ。一度触れてしまえば、もうその手を離せなくなって。見てしまえば、視線を外せなくなった。 深い呼吸に胸を喘がせながら、怜子は凝然と見つめ続けた。 そんな怜子の表情を愉快げに眺めていた志藤が、つと肩に置いた手に軽い力をこめて、次の動きを示唆する。 怜子は、視線を下へと向けたまま、一度は首を横に振ったが、 「おねがいしますよ」 「…………」 猫撫で声のねだりとともに再度促されると、詰るような眼で志藤の顔を一瞥して。 ゆっくりと膝を折って、その身体を沈みこませていった。 濡れた床に膝をつけば、その鼻先に、雄渾な牡肉が鎌首をもたげるというかたちになって。怜子は我知らず“……あぁ”とあえかな声を洩らして胴震いを走らせた。 改めて端近に眺める、その魁偉なまでの逞しさ、凶悪なフォルムは、直ちに肉体の記憶と結びつく。今夜すでに一度その肉の凶器を迎え入れ、久方ぶりにその破壊力を味わわされていた怜子だったが。このときにより強く想起されたのは、もっと古い記憶だった。突然の英理の介入によって志藤との関係が途絶する直前の頃の。ずるずると秘密の逢瀬を続ける中で否応なくこのはるか年若な男の欲望に泥まされ、長く眠らせていた官能を掘り起こされて。毎度、酷烈なほどの肉悦に痴れ狂わされていた頃の。 結局……自分は、その記憶に呪縛されたまま。それを忘れ去ることが出来ず、逃れることも出来ずに。 その呪縛のゆえに、愚かな選択を重ね、醜態を繰り返して。無様さを上塗りしつづけて。 挙句、こうしてまた、この男の前に跪いている。いまや娘の夫となった男の前に。 救いがたいのは、そんな自責を胸に呟いて、しかしそこから脱け出そうという意志が、もう少しも湧いてこないことだった。自ら飛びこんだ、この陥穽の底にあって。無益で無様なばかりの抗いを捨て去ることに、開き直った落ち着きさえ感じて。 こんなにも――自分の堕落ぶりは深かったのだと、思い知ってしまえば。 「……これが…」 恨めしさを声に出して呟いて、眼前の巨大な肉塊を睨みつける。すべての元凶、などとはあまりに下卑た言いようだし、またぞろな言い訳になってしまうようだが。まったくのお門違いでもないだろう。その並外れた逞しさを見せつける男根が、須崎怜子を、有能な経営者たる才女を、破廉恥な堕落へと導いた若い牡の力の象徴であることは間違いなかったし。 ギュッと、握り締めた手指に力をこめる。指を跳ね返してくる強靭さが憎らしい。その剛さ、逞しさが。 その奇怪な感情に衝き動かされるように、顔を寄せていった。そのような心理の成り行きでは、まずは唇や舌で戯れかかる、という気にはならずに。切っ先の赤黒い肉瘤へと、あんぐりと大開きにした口を被せていく。 「おっと。いきなりですか」 頭上から志藤の声が降ってくる。がっつきぶりを笑うという響きを含ませて。 そんなのじゃない、と横に振られる首の動きは小さかった。口に余るようなモノを咥えこみながらでは、そうならざるを得ない。そして意識はすぐに口内を満たし尽くすその肉塊に占められていく。目に映し手指に確かめた、その尊大なまでの逞しさ凶悪な特長を、今度は口腔粘膜に味わって。 浴室に闖入してきてから、ほとんど怜子の身体ごしにしかシャワーを浴びていない志藤の股間には、微かにだが生臭いような匂いが残っていた。リヴィングでの慌しい交わりの痕跡。それを鼻に嗅いでも怜子に忌避の感情は湧かず、ただその身近な質の臭い、鼻を突く女くささを疎ましく感じて。別の臭気を嗅ぎ取ろうとするように鼻孔をひくつかせながら、首を前後に揺らしはじめる。 やはり一年数ヶ月ぶりの口戯。往時の志藤との関係においても、数えるほどしか経験しなかった行為だ。狎れを深める中で、執拗な懇請に流されるという成り行きで、幾度かかたちばかりにこなしたその行為を、いまの怜子は、 「ああ、すごいな」 と、志藤が率直な感嘆を呟いたほどの熱っぽさで演じていた。荒く鼻息を鳴らし、卑猥な唾音を響かせて。まさに、咥えこむなり、といった性急さで没入していって、そのまま熱を高めていく。抗いがたい昂ぶりに衝き動かされて淫らな戯れに耽溺しながら、その激しい行為が口舌にもたらす感覚にまたいっそう昂奮を高めるという循環をたちまちのうちに造り上げて。 いっぱいに拡げた唇に剛茎の図太さ強靭さをまざまざと実感すれば、甘い屈従の情感に背筋が痺れた。張り出した肉エラに口蓋を擦られると、やはり痺れるような快美な感覚が突き上がった。えずくくらいに呑みこみを深くしても、なお両手に捧げ持つほどの余裕を残す長大さを確かめれば、ジンと腹の底が熱くなって、膝立ちに浮かせた臀をうねらせた。唾液は紡ごうと意図するまでもなく止め処もなく溢れ出て、剛茎に卑猥な輝きをまとわせ、毛叢を濡らし、袋にまで垂れ流れた。唾の匂いと混じって色濃く立ち昇りはじめる牡の精臭を怜子は鼻を鳴らして深々と嗅いで、朱に染まった貌に陶酔の気色を深くした。 シャワーは志藤の手で向きをずらされ、ふたりの身体から外れて、空しく床を叩いている。その音を背景に、艶めいた息遣いと隠微な舐めしゃぶりの音がしばし浴室に響いて。 うむ、と快美のうめきを吐いた志藤が手を伸ばして、烈しい首ふりを続ける怜子を止めた。そして、ゆっくりと腰を引いて、剛直を抜き出していく。熱い口腔から抜き取られた巨根が、腹を打つような勢いでビンと反り返った。 野太いものを抜き去られたかたちのままぽっかりと開いた口で、新鮮な空気を貪るように荒い呼吸をつきながら、怜子は数瞬己が唾液にまみれた巨大な屹立を見つめて。それから、上目遣いに志藤の顔を見やった。 「このままだと、社長の口の中に出してしまいそうだったんで。素晴らしかったですよ」 「…………」 賞賛の言葉を口にして、そっと頬を撫でてくる志藤を、疑いの目で見上げて。また、鼻先に揺れる肉塔へと視線を戻す。 確かに……若い牡肉はさらに漲りを強めて、獰猛なまでの迫力を見せつけてくる。 (……ああ……なんて…) 畏怖にも似た情感に、ゴクと口内に溜まった唾を呑みくだして。そのさまを見れば、志藤が自分の口舌の行為にそれなりの快美を味わったというのも事実なのだろうが、と思考を巡らせて。 そこでやっと、その懇ろな愛撫の褒美のように頬を撫でられているという状態に気づいて、はっと顔を逃がした。それから、これも今さらながらに、夢中で耽っていた破廉恥な戯れを突然中断された、そのままの顔を見られ続けていたということに思い至って。俯きを深くして、乱暴に口許の涎をぬぐった。 やはり、そういうことなのだ、と悔しさを噛みしめる。これも、この男の悪辣な手管のひとつなのだ。我を忘れた奔騰のさなかに、急に自意識を呼び覚まさせる。意地の悪い、焦らし、はぐらかしだった。 と、理解して。しかしその悔しさが、反発や敵意に育ってはいかない。ズブと、また深く泥濘へと沈みこんでいくような感覚を湧かせて。 そも、その中断を、焦らされた、はぐらかされた、と感ずること自体が、志藤の手に乗っているということだった。ジリジリと情欲を炙られ続けるといった成り行きの中で。 涎を拭った指先は、そっと唇に触れていた。そこに宿った、はぐらかされたという気分――物足りなさ、を確かめるように。そして、横へと逃がされていた視線は、いつしか前方へと舞い戻っていた。魁偉な姿を見せつける牡肉へと。 そんな怜子のさまを愉しげに見下ろしていた志藤が、つと腰をかがめ、両手を脇の下に差しいれて立たせようとする。その腕に体の重みを預けながら、怜子はヨロリと立ち上がった。 立位で向かいあうかたちに戻ると、志藤は怜子のくびれた腰から臀へと、ツルリと撫でおろして、 「このままここで、ってのも愉しめそうですが」 「…………」 「やっぱり、落ち着かないですね。二階に上がりましょう」 怜子の返答は待たずにそう決めて。シャワーを止めた。この場での一幕を伴奏しつづけた水音が止む。 さあ、��片手をかざして、志藤が怜子を促す。次の舞台への移動を。 「…………」 無言のまま、怜子はそれに従って、ドアへと向かった。
脱衣所に出て。 おのおの、バスタオル――英理によって常に豊富に用意されている清潔なタオル――で身体を拭いて。 しかし着替えまでは用意されていない。今夜の場合は。怜子の着衣一式、皺になったスーツとその中に包みこまれた下着やストッキングは、丸めて脱衣籠に放りこまれてあった。 仕方なしに、もう一枚とったタオルを身体に巻こうとした怜子だったが、 「必要ないでしょう」 そう言った志藤にスルリと奪い取られてしまった。 「今夜は、僕らふたりきりなんですから。このままで」 「…………」 一瞬、詰るように志藤を睨んだ怜子だったが。微かな嘆息ひとつ、ここでも指示に従って。素足を踏んで、裸身を脱衣所のドアへと進めて。 そこで振り返った。湯上りの滑らかな背肌と豊臀の深い切れこみを志藤へと向けて、顔だけで振り向いて、 「今夜だけよ」 そう云った。せいぜい素っ気ない声で。 「ええ。わ���ってますよ」 志藤が答える。失笑はしなかったが、笑いを堪えるという表情は隠さずに。 それが妥当な反応だろう。怜子とて、その滑稽さは自覚しないわけがなかった。この期におよんで。こんな姿で。 それでも彼女としてはそう言うしかなかった。どれだけ無様な醜態を重ね、ズルズルと後退を続けたあとだろうと、すべてを放擲するわけにはいかないではないか、と――。 薄笑いを浮かべる男に、怨ずるような視線を送って顔を戻すと、怜子は脱衣所のドアを開け放った。
ひんやりと殊更に大きく感じた温度差に竦みかかる足を踏み出して、廊下に出た。 裸で共用スペースに出るなど、かつて一度もしたことのない振る舞いだった。家にひとりきりのときにも。羞恥と後ろめたさに胸を刺されながら、覚束ぬ足取りで玄関ホールへと進む。ペタリペタリと、湿りを残した足裏に床を踏んでいく感触に不快な違和感を覚えながら、より明るい空間へと。高い天井からの柔らかな色の照明が、このときには眩いような明るさに感じられて。その光に照らし出されたホールの景色、日々見慣れた眺めを目にした怜子が思わず足を止めたのと、 「ああ、ちょっと、そのままで」 少し距離を置いて後をついてくる志藤がそう声を掛けたのは、ほぼ同時だった。 日常のままの家内の風景の中(それも玄関先という場所)に、一糸まとわぬ裸身を晒しているという非現実感が怜子の足を止めさせた。志藤の指示は、無論その異常な光景に邪まな興趣を感じて――なにしろ、豊艶な裸身を晒しているのは、平素はクール・ビューティーとして知られる辣腕の女社長であり、この家の女主人なのだ――じっくりとその珍奇な絵図を鑑賞しようとする意図からだった。 そんな思惑は見え透いていたから、怜子はそれを無視して歩みを再開し、階段へと向かった。 指示を黙殺された志藤も、特に不満を言うこともなく後を追った。怜子が西側の階段、自室へと向かうルートを選んだことにも、別に異議はなかった。多分、そうなるだろうと思っていた。足取りを速めたのは、もちろん階段を昇り始めた怜子を、ベストな位置から眺めるためだった。 「……おお…」 急いだ甲斐があって、間に合った。狭く、やや急角度な階段を上がっていく怜子の姿を、数段下のまさにベスト・ポジションから仰ぎ見て、感嘆の声を洩らした。 どうしたって、まず視線はその豊臀へと吸い寄せられる。下から見上げる熟れた巨臀は、さらにその重たげな量感が強調されて、弩級の迫力を見せつけてきた。そして、はちきれんばかりの双つの臀丘は、ステップを踏みのぼる下肢の動きにつれて、ブリッブリッと扇情的に揺れ弾んで、そのあわいの深い切れこみの底の暗みを覗かせるのだった。 陶然と志藤は見上げていたが、その絶景を味わい尽くすには階段はあまりに短かった。粘りつく視線を気にした様子の怜子が途中から動きを速めたので、鑑賞の時間はさらに短縮された。その分、セクシーな双臀の揺動も派手になったけれど。 ああ、と思わず惜しむ声をこぼして、志藤も後を追った。足早に階段を昇りきった怜子の裸の足裏の眺めに目を引かれた。働く女として長年高いヒールを履き続けている影響なのか、怜子の踵はやや固くなっているように見えて。今さらのようだが、その些細な特徴に気づいたことも、またひとつこの美貌の女社長の秘密に触れたってことじゃないか、などという自己満足を湧かせながら。 階上に上がって、通路の奥の怜子の私室へと向かう。手前の慎一の部屋の前を行きすぎるとき、怜子は顔を逆へと背けた。志藤は、無論なんの感慨もなく、今夜は無人のその部屋の前を通過する。 逃げこむ、というような意識があったのだろうか、自室に辿りつくと怜子は逡巡もなくドアを開けて中へと入った。志藤も悠然とそのあとに続いて。 入室すると、やけに慎重な、確実を期すといった手つきで、ドアを閉ざした。閉じられた空間を作った。 間接照明に浮かび上がった室内を見回して、 「社長の部屋になってから入るのは、初めてですね」 と云った。同居の開始以前、ここがまだ英理の部屋だった頃に一度だけ入室したことがあった。 入れ替えが行われて、当然室内の様相は、そのときとは変わっている。置かれているインテリアもすべて移動したものだし。物が少なく、すっきりとまとめられているところは似通っているが。 なにより、はっきりとした違いは、 「怜子社長の匂いがしますね。当たり前だけど」 広くとられた空間を、うろうろと裸で歩きまわりながら、志藤が口にしたその点だろう。両手を広げ、うっとりとその馥郁たる香りを吸いこんで。 「…………」 その香りの主は、むっつりとそんな志藤を見やっていた。壁際に置かれたドレッサーの側らに佇んで。暖色の照明が、その見事な裸体に悩ましい陰影を作って。その肢体を、三枚の鏡がそれぞれの角度から映している。チラリと、その鏡面に怜子の視線が流れた。 「ああ、さすがにいいクッションだな」 志藤が言った。断りもなく怜子のベッドに触れながら。セミダブルのサイズのベッドは、簡単に整えられた状態、怜子が今朝部屋を出たときのままだった。同居が始まってからも、この部屋の掃除は(立ち入りは)無用だと、英理には通達してある。 志藤が、大きく上掛けをめくった。現れ出たシーツは皺を刻んで、さらにはっきりと怜子の昨夜の痕跡を示す。その上に、志藤が寝転がる。ゴロリと大の字に。 その傍若無人な振る舞いに眉をしかめても、怜子に言うべき言葉はなかった。裸の男を部屋に招じ入れておいて、ベッドに乗られたと怒るのは馬鹿げているだろう。 志藤が仰向けのまま腰を弾ませて、マットの弾力を確かめる。恥知らずに開いた股間で、やはり恥知らずに半ばの漲りを保った屹立が揺れる。滑稽ともいえる眺めだった。 うん、と満足げに頷いて。顔を横に倒して、深々とピロウの匂いを嗅いだ志藤は、 「ああ、怜子社長の香りに包まれるようだ」 と、またうっとりと呟いた。 「向こうの、いまの僕らの部屋にも、最初の頃はこの香りが残ってたんですがね。いまでは、さすがに消えてしまいましたが」 そう続けて、首を起こして怜子を見やった。先ほどからの志藤の行為と科白に、不快げに眉根を寄せている怜子にもお構いなしに、 「その最初の頃に、英理が“残っているのは、香りだけじゃないわ”って云うんですよ。香りだけじゃなくて、怜子社長の、この一年間の……そのう、色々な感情、とか」 言い出しておいて、途中から奇妙に言いよどむ様子を見せる。その志藤に、 「……だいたい、想像がつくわ」 冷ややかな声で怜子はそう云って。 それから、傍らのドレッサーを見やった。体をまわし上体を屈みこませて、鏡に映した顔を覗きこんだ。ベッドの志藤のほうに、剥き身の臀を向ける態勢で。化粧の崩れを確認する。 本当は、部屋に入ってきたときから、それをしたかったのだ。タイミングを探していた。いまの志藤とのやりとりが切欠になったというなら、自分でも不可解だったが。 さほど酷い状態にはなっていなかった。常に控え目にと心がけているメイクは、見苦しいほどに崩れてはいない。ルージュだけは、ほとんど剥げ落ちてしまっていたが。 そもそも……シャワーを浴びたといっても、顔は洗っていなかった。髪も濡れているのは毛先だけだ。 なんのことはない、という話になってしまう。志藤の来襲までに、それをする時間がなかったわけではないのだから。 結局、唇に残ったルージュを拭い、鼻や額を軽くコットンではたいただけで、手早く作業を終えた。見苦しくなければそれでいい、と。 態勢を戻して、振り向く。愉しげに観察していた志藤と目を合わせて、 「……この一年の、私の恨みや後悔が残っている、部屋中にしみついている、って。そんなことを、あの子は言ったんでしょう?」 やはり、冷淡な声で怜子はそう訊いた。 「ええ? すごいな。さすが母娘ってことですかね」 志藤が感心する。一旦は言いよどんでおきながら、あっさりと怜子の推測が正解だと認めて。 「わかるわよ」 不機嫌に怜子は答える。同居を始めてからの英理の言動を思い出せば、そのくらいは容易に察しがつくと。“さすが母娘”などと、皮肉のつもりでないのなら、能天気に過ぎる言いようだ、と。 だが、意地悪くか、ただ無神経にか、持ち出された英理の名が、怜子の心に水を差し制動をかけたかといえば……そんなこともなかったのだ。改めて、いまの英理がどんな目で自分を見ているのかを伝えられ、この二ヶ月間に繰り返されてきた挑発的行動を思い返せば、現在のこの状況への罪悪感は薄れていく。 そもそも、その状況、今夜のなりゆき自体が、英理の企みによるものであるのならば――と、弁解じみた呟きを胸におとす。その前提を確認すれば、疎ましさと反発が湧き上がったけれど。 「実際、どうなんです? この寝心地のいいベッドは、怜子社長の哀しみや寂しさを知ってるんですか? この部屋にも、」 ���知らないわ」 まくしたてられる志藤の言葉を遮った声には、不愉快な感情が露わになった。 「ああ、すみません。はしゃぎすぎましたね」 志藤が上体を起こして頭を下げた。居住まいを正す、というには、股間をおっぴろげたままの放埓な姿勢だったが。 「こうして、社長の部屋に入れたのが嬉しくて、つい。以前は殺風景なホテルの部屋ばかりでしたから」 「……当然でしょう、それは」 「そうなんですけど。だからこそ念願だったわけでね。いつか、怜子社長のプライベートな空間で愛しあえたらっていう思いが。それが叶って、はしゃいでしまったんです」 「……それはよかったわね」 冷ややかに。志藤の大袈裟な喜びぶりに同調することはなく。それでも、そうして言葉を返すことで、会話を成立させてしまう。 この狎れ合った雰囲気はなんなのか、と怜子は胸中にひとりごちる。この部屋に入った瞬間から、それまでの緊迫した感情が消えてしまったことに気づく。それは、裸で家中を歩かされるという破廉恥な行為の反動でもあったのだろうが。 同じような心理の切り替わりを過去にも経験していた。一年以上前、志藤との密やかな関係が続いていた頃だ。周到に人目を警戒した待ち合わせからホテルに到着し、“殺風景な部屋”に入ってドアを閉ざすと、怜子はいつもフッと張り詰めた緊張が解けるのを感じたものだった。どれだけ、はるか年若な男との爛れた関係に懊悩と抵抗を感じていようと、その瞬間には、ほっと安堵の感情を湧かせていた。無論それは、なんとしても事実を秘匿せねばならないという思いの故だったわけだが。 そう、当時とは状況は変わってしまっている。もはや、閉ざしたドアに、守秘の意味はないというのに。 「それに、あの頃と違って、今夜は時間を気にする必要もないわけですからね。朝まで、たっぷりと愉しむことが出来るんですから」 「…………」 愉しげな志藤の科白に、体の奥底のなにかが忽ちに反応するのを感じる。“朝まで、たっぷりと”という宣告に。かつての限られた時間の中の慌しい行為でも、毎回自分に死ぬような思いを味わわせたこの剛猛な牡が、と戦慄する。 つまりは、肉体の熱は少しも冷めてはいないのだった。浴室での戯れに高められたまま、裸での行進という恥態を演じ、この部屋での志藤の振る舞いに眉をひそめ、不愉快な会話に付き合うという中断を挟んだあとにも。 であれば、この部屋に入ってからの奇妙な心の落ち着きも、単に最も私的な空間へ逃げこんだという安心感によるのではなくて。ついに、ここまで辿り着いたという安堵がもたらしたものということになるのではないか。迂遠な、馬鹿馬鹿しいような段階を踏んで――クリアして――ようようこのステージに到着したのだ、という想いが。あとは、もう――――。 さあ、と志藤が手招く。ベッドの上、だらしなく脚を開いて座ったまま。その股座に、十全とは云わぬが屹立を保った肉根を見せつけて。 「……我が物顔ね…」 詰る言葉は、どこか漫ろになった。双眸に、ねっとりとした色が浮かんで。 ざっくりと、ブルネットの髪を手櫛で一度掻き上げて、怜子は足を踏み出す。豊艶な裸身を隠すことなく、股間の濃い叢も、重たげに揺れる巨きな乳房も曝け出して。ゆっくりと、娘婿たる男が待ち構えるベッドへと歩み寄った。 乗せ上げた裸の膝に、馴染んだ上質の弾力がかえってくる。スウェーデン製のセミダブルのベッドは、六年前の離婚の際に買い換えたものだ。だから、このベッドが怜子以外の人間を乗せるのも、二人分の重みを受け止めるのも、今夜が初めてということになる。 抱き寄せようとしてきた志藤の手をかわして、腕を伸ばす。その股間のものを掴んで、軽くしごきをくれた。 「おっ?」 「……続きをするんでしょう…」 そう云って、体を低く沈めていって、握りしめたものに顔を寄せた。 「なるほど。再開するなら、そこからってわけですか」 そう言いながら、志藤の声にはまだ意外そうな気色があった。そんな反応を引き出したことは小気味よかったが、それが目的だったわけではない。 先の浴室での行為で知りそめた口舌の快美、突然の中断につい“物足りない”と感じてしまった、その感覚を求めて、というのも最たる理由ではなかった。 あのときに怜子が飽き足りぬ思いを感じてしまったのは、“このままだと、口の中に出してしまいそうだったので”という志藤の言葉が、まったくのリップサービスであることが明白だったからだ。 当然な結果ではあった。そのときの怜子は、ひたすら己が激情をぶつけるばかりで、男を喜ばせようという思いもなかったのだから。だが、たとえ奉仕の意識が生じていたとしても、繰り出すべき技巧など、彼女にはなかった。無理もないことだ、数えるほどの、それも形ばかりにこなしたという経験しかなかったのだから。 もし……過去の志藤との関係が途絶することなく続いていたなら、違っただろう。最初の峻拒から、済し崩しに受け容れさせられたという流れの延長線上に。怜子は徐々に馴致を受けて、男への奉仕の技巧を身につけることになっただろう。 その練達の機会を逸してしまったことを、まさか惜しいとは思わない。思うはずがなかった、のだが。 だったら……と、怜子は考えてしまったのだった。自分が無我夢中で演じた狂熱的な行為にも悠然たる表情を崩さない志藤を見上げたあのときに。瞬間的に、直感的に。 だったら……その時間を――自分が思いもかけぬ成り行きで、この男と訣別してからの一年間を、彼のそばで過ごしたあの子は。日々の懇ろな“教育”を、過去の自分とは比ぶべきもない熱心さで受け入れたであろう、あの子は。いまではどれほどの熟練した技巧を身につけたのだろうか? と。 さぞかし……上達したことだろう、と確信する。こんな男に、それだけの期間、じっくりと仕込まれたならば。 そう、じっくりと。ふたりだけの濃密な時間の中で。自分が、ひとり寂寥を抱いて過ごしていた間。 か黒き感情が燃え立つ。ずっと、この発露のときを待っていたというように腹の底で燃え上がって、怜子を衝き動かす、駆り立てる。 鼻を鳴らして、深く牡の匂いを嗅いで。舌を伸ばしていく。長い脚を折って、志藤の両脚の間に拝跪するような形になって。 赤黒い肉瘤の先端、鈴口の切れこみに舌先を触れさせる。伝わる味と熱にジンと痺れを感じながら、舌を動かしていく。我を忘れてむしゃぶりつくだけの行為にはしたくないのだ、今度は。 ああ、と頭上で志藤が洩らした快美の声、それよりもググッと充実ぶりを増していく肉根の反応に励まされて、怜子は不慣れな舌の愛戯を続けていく。たちまち漲りを取り戻した巨根は、再び多量の唾液に塗れて、淫猥な照りと臭気を放った。 懸命に怜子は舌を蠢かせた。少しでも、競合相手との“差”を縮めたくて。なればこそ殊更に拙劣に思えてしまう己が行為に、もどかしさを噛みしめながら。 志藤が怜子の髪を掻きあげて、顔を晒させる。注がれる視線を感じても、怜子は“見ればいい”という思い入れで、いっそう行為に熱をこめていった。 はしたなく伸ばした舌で男性器を舐めしゃぶる痴態、初めて見せるその姿の新奇さを味わうのであろうと。普段の取り澄ました顔と、いまの淫らな貌とのギャップを愉しむのであろうと。娘婿のペニスにしゃぶりつく義母、という浅ましさを嗤うのだろうと。とにかく、この姿態を眺めることで志藤が味わう感興が、自分の稚拙な奉仕を少しでも補うのであれば、という健気なほどの思いで。 それなのに。 「ああ、感激ですよ」 と志藤は嬉しげに云って。それまではよかったのだが、 「でも、どうしたんです? 以前は、あんなに嫌がっていたのに」 今さら、そう訊いて。さらには、 「もしかして……他の誰かの、お仕込みですか?」 「…………」 舌の動きを止めて、怜子は志藤を見上げた。 「いや、そうだとして、別に僕がどうこういう筋合いじゃないですけど。ただ、もしそうなら“部屋やベッドに怜子社長の寂しさが染みついてる”なんて、とんだ見当違いな言いぐさだったな、って」 志藤は言った。拘りのない口調で。 「………さあ。どうかしらね」 曖昧な答えを、不機嫌な声で返して。怜子は視線を落とした。知らず、ギュッと強く握りしめていた剛直に目を戻して。 あんぐりと大開きにした唇を被せていった。ズズッと勢いよく半ばまで呑みこんで、そのまま首を振りはじめる。憤懣をぶつけるように。 「おお、すごいな」 聴こえた志藤の声は、ただ快感を喜ぶ気色だけがあった。追及の言葉を重ねようともせずに。 そもそも、さほど本気の問いかけでもなかったのだろう。怜子の変貌ぶりを目にしてふっと湧き上がった、疑念というよりは思いつきを口にしただけ。だから深刻な感情などこもらず。 それが怜子には悔しかったのだった。疑われたことが、ではなく、ごく気軽にその疑惑を投げかけられたことが。“他の誰か”と云った志藤の口ぶりに、嫉妬や独占心の欠片も窺えなかったことが。 自分は常に志藤の向こうに英理の存在を感じては、いちいちキナ臭い感情を噛みしめているというのに――。 “僕がどうこういう筋合いじゃない”などと、弁えたような言いぐさも気に入らなかった。正論であれば余計に。今さら、この期におよんで、と。 悔しさ腹立たしさを、激しい首振りにして叩きつける。突っ伏した姿勢で、シーツに圧しつけた巨きな乳房の弾力を利用するようにして。 口腔を満たし尽くす尊大な牡肉。灼けつくような熱と鋼のような硬さ。たとえ悔しまぎれに歯を立てようとしても、容易く跳ね返されてしまうのではないかと思わせる強靭さが憎たらしい。 憎くて、腹立たしくて、悔しくて。どうしようもなく、肉が燃える。 いつしか、苛烈なばかりだった首振りは勢いを減じて。怜子の舌は、口中で咥えこんだものに絡みつく蠢きを演じていた。 えずくほどの深い呑みこみから、ゆっくりと顔を上げていく。ブチューッと下品な吸着の音を響かせながら、肉根の長大さを堪能するようにじわじわと口腔から抜き出していって。ぷわっと巨大な肉笠を吐き出すと、新鮮な呼吸を貪るいとまも惜しむようにすかさず顔を寄せていった。多量に吐きかけた涎が白いあぶくとなって付着している肉根に鼻頭を押し当てて直に生臭さを嗅ぎながら、ヴェアアと精一杯に伸ばし広げた紅舌を剛茎へと絡みつかせてい��のだった。淫熱に染まった瞼の下、半ば開いた双眸に、どっぷりと酩酊の色を湛えて。 「ああ、いいですよ。怜子社長の舌」 熱烈な奉仕を受ける志藤はそんな快美の言葉を吐きながら、己が股座に取りついた麗しい義母の姿を眺めおろして。豊かな肢体を折りたたむようにした態勢の、滑らかな背中や掲げられた臀丘を撫でまわしていたが。 やがてゆっくりと、股間は怜子に委ねたまま、上体を後ろに倒していって、仰臥の姿勢に変わった。 「僕からも、お返ししますよ。そのまま、おしりをこちらにまわして、顔を跨いできてください」 「…………」 意図を理解するのに時間がかかった。 いわゆるシックスナインの体勢になれと志藤は指示しているのだった。それも、女が上になったかたちの。 「……いやよ」 短く、怜子は拒絶の言葉をかえした。かつての志藤との関係の中でも経験のない行為だった。その痴態を思い描くだけでも、恥ずかしさに首筋が熱くなる。 「今さら恥ずかしがらなくてもいいじゃないですか、僕と社長の間で。やってみれば愉しめますよ、きっと。社長の熱い奉仕の御礼に、僕の舌でたっぷり感じさせてあげますよ」 ペラペラとまくしたてて、長く伸ばした舌の先で、宙に8の字を描いてみせる。その卑猥な舌先の動きに、怜子は目を吸い寄せられた。 「英理も、このプレイが好きなんですよ。愛を交わしてるって実感が湧くと言って。だから、怜子社長もきっと気に入りますよ」 「……なにが“だから”よ」 そう呟いて。しかし、のろのろと怜子の身体は動き始める。淫猥な舌のデモンストレーションと、科白の中に盛りこまれた気障りなひとつふたつの単語と、より効果を及ぼしたのは、どちらであったか。 突っ伏していた裸身がもたげられ、膝が男の脚を跨ぎ越して。そのまま、下半身を志藤の頭のほうへと回していく。 顔を跨ぐ前には躊躇をみせたが、さわりと腿裏を撫でた志藤の手に促されて、思い切ったように片脚を上げた。オス犬のマーキングのごとき恥態を、ニヤニヤと仰ぎ見る志藤の眼にさらして、 「ああっ」 淫らな相互愛撫の体勢が完成すると、怜子は羞辱の声をこぼして、四つ這いに男を跨いだ肢体の肉づきを震わした。 「ああ、絶景ですよ」 大袈裟な賛嘆の声を志藤が上げる。怜子の、はしたなく広げた股の下から。 「ふふ、大きな白い桃が、ぱっくりと割れて」 「……いやぁ…」 弱い声を洩らして、撫でさすられる臀丘をビクビクと慄かせる。戯れた喩えに、いま自分が晒している痴態を、分厚い臀肉をぱっくりと左右に割って秘苑の底まで男の鼻先に見せつけているのだということを、改めて突きつけられて。 「こんなに濡らして。おしゃぶりしながら、社長も昂奮してくれてたんですね?」 「……あぁ…」 「ああ、それにすごい匂いですよ。熟れたオンナの濃厚な発情臭、クラクラします」 「ああっ、やめて」 ネチネチとした言葉の嬲りにも、怜子はやはりか弱い声をこぼして、頭を揺らし腰をよじるばかり。志藤の意地悪い科白が、しかし偽りではなく、観察したままを述べているのだと判ったから。自覚できたから。 そして、恥辱に身悶えながら、怜子はその恥ずかしい態勢を崩そうとはしなかった。ひと通りの約束事のように言葉での嬲りを済ませた志藤が首をもたげて、曝け出された女裂へと口を寄せるのを察知すると、アアッと滾った叫びを迸らせて。男の顔を跨いだ逞しい太腿や双臀の肉づきをグッと力ませる。 息吹を感じた、その次の瞬間には、ピトリと軟らかく湿ったものが触れてきた。あられもない開脚の姿勢に綻んだ花弁に柔らかく触れた舌先が、複雑な構造をなぞるように這いまわって、纏わる女蜜を舐めずっていく。まずは、と勿体をつけるような軽い戯れに、 「……あぁ…」 怜子は蕩けた声をこぼして、涎に濡れた唇を震わした。男を跨いだ四肢から身構えの力みが消え、ぐっと重心が低くなっていく。 クンニリングスという行為自体が、これまでほとんど味わったことがないものだった。無論、怜子が拒んでいたからだったが。なれば、いま破廉恥な態勢で無防備に晒した秘裂に受ける男の舌の感触は、新鮮な刺激となって、すでに淫熱を孕んだ総身の肉を蕩かす。指とも違った優しく柔らかな接触が、ただ甘やかな快美を生んで、気だるく下肢を痺れさせるのだった。 だが、そのまま甘ったるい愉悦に揺蕩っていることを許されはしなかった。 ヒイッと甲走った叫びを上げて顎を反らしたのは、充血した肉弁を舐めずり進んだ舌先が女芯に触れたからだった。やはりぷっくりと血を集めた大ぶりな肉芽を、根こそぎ掘り起こすように、グルリと舌を回されて。峻烈すぎる感覚に、咄嗟に浮かし逃がそうとした臀の動きは、男の腕力に封じこまれて。容赦ない舌の蹂躙に、怜子はヒイヒイと悶え啼くばかりだったのだが。つと、志藤は、真っ赤に膨れ上がった肉真珠から舌先を離して、 「お互いに、ですよ」 と、優しげな声で言った。 云われて、難儀そうに眼を開く怜子。その眼前に、というより、男の股間に突っ伏した顔のすぐ横に、相変わらず隆々と屹立する長大な男根。ふてぶてしく、尊大に。獰悪な牡の精気を放射して。 両腕を踏ん張り体勢を戻して、大きく開いた口唇を巨大な肉瘤に被せていく。途端に口腔を満たす熱気と牡臭。反射的に溢れ出す唾液と、剛茎に絡みついていく舌。 「そう、それでいいんです」 傲岸にそう告げて、自身も舌の動きを再開する志藤。忽ち、怜子の塞がった口中で弾ける悦声。 ようよう、その態勢にそぐった相互愛撫が始まって。しかしそれは、拮抗したものにはならない。互いの急所に取りつきながら、攻勢と守勢は端から明らかで。 この娘婿の、女あしらいの技巧、女のカラダを蕩けさせ燃え上がらせる手管のほどを、怜子はまたも存分に思い知らされることになった。緩急も自在に秘裂を嬲る志藤の舌先は、悪辣なまでの巧緻さを発揮して。ことに、ひと際鋭敏な肉真珠に攻めが集中するときには、怜子は健気な反撃の努力さえ放棄して野太い剛直を吐き出した口から、はばかりのない嬌声を張り上げるのだった。そうしなければ、肉の悦楽を叫びにして体の外へ放出しなければ、破裂してしまうといった怖れに衝かれて。 そして、受け止めきれぬほどの快楽に豊満な肢体を悶えさせ、嫋々たる啼泣を響かせながら、怜子はその胸に熱い歓喜の情感をも湧かせていた。“愛を交わしてる実感”と、英理がこの痴戯を表したという言葉を思い起こし噛みしめて。確かに、互いに快楽の源泉を委ねあって口舌の愛撫を捧げあうこの行為には、そんな感覚に陥らせる趣向があった。懇ろな、志藤の舌の蠢きには“愛”とはいわぬまでも、確かな執着がこもっていると感じられて、怜子の胸に熱い感慨を掻き立てるのだった。 そんな心理のゆえだったろうか、 「……ああ……いい……」 ねっとりと、舌腹に包みこむように、また肉珠を舐め上げられたとき、怜子は快美をはっきりとした言葉にして吐き出していた。我知らず、ではなく、意識的に。 フッと、臀の下で志藤が笑う気配があって、 「言ったとおり、気に入ってくれたみたいですね」 愉しげにそう云って、 「ここも凄いことになってますよ。いやらしい蜜が、後から後から溢れ出して。ほら」 ジュル、と下品な音を立ててすすることで、溢出の夥しさを実証して、 「ああ、極上の味わいですね。濃厚で、芳醇で。熟成されてる」 「……あぁ…」 大仰で悪���味な賞賛に、怜子は羞恥の声を返して。ブルリと揺らした巨臀の動きに、またひと滴の蜜液を、志藤の口へと零した。 淫情に烟った双眸が、鼻先にそそり立つ肉塊へと向けられる。赤黒い肉傘の先端、鈴口の切れこみからトロリと噴きこぼれた粘液に。 あなただって、と反駁の言葉を紡ぐ前に、口が勝手に動いていた。先端に吸いつき、ジュッと吸い上げる。その瞬間に鼻へと抜ける濃厚な精臭に酩酊の感覚を深めながら、剛茎を握った手指にギュッと力をこめて扱きたてる。もっと、と搾り出そうとする。 志藤が洩らした快美の呻きが怜子の胸を疼かせ、淫猥な作業にいっそうの熱をこめさせた。だが、そのすぐ後には、またジュルリと蜜汁を吸われる刺激に、喉奥でくぐもった嬌声を炸裂させることになる。 互いの体液を、欲望の先触れを啜りあうという猥雑な行為に耽りながら、怜子はまた“英理の言葉は正しい”という思いを過ぎらせていた。悔しさとともに。“あの子は、この愉悦を、ずっと――”と。そんな想念を湧かせてしまう、己が心のあさましさは、まだ辛うじて自覚しながら。そのドス黒い感情に煽り立てられて、いっそうの情痴に溺れこんでいく己が心と体を制御することまでは、もう出来ずに。
ともに大柄な体躯を重ね合った男女の姿を、壁際のドレッサーが映していた。汗みどろの肌を合わせ、互いの秘所に吸いつきあって、ひたすら肉悦の追求に没頭する動物的な姿を。 白く豊艶な肢体を男の体に乗せ上げた女が、また鋭い叫びを迸らせる。甲高い雌叫びの半ばを咥えていた巨大な屹立に直に吐きかけ、半ばを宙空に撒き散らした。隠れていた面が鏡面に映る。この瀟洒な化粧台の鏡が毎日映してきた顔、しかしいまは別人のように変わった貌が。淫情に火照り蕩け、汗と涎にまみれた、日頃の怜悧な落ち着きとはかけ離れたその様相を、鏡は冷ややかに映し出していた。 「……あぁ…」 男の顔の上で、こんもりと高く盛り上がった臀丘にビクビクと余韻の痙攣を刻みながら、怜子は弱い声を洩らした。 幾度目かの快感の沸騰をもたらして、志藤の舌はなおも蠢きを止めない。息を継ぐ暇も与えられず、怜子は目眩むような感覚に晒され続けた。これほどの執拗な嬲りは、かつての関係の中でも受けた記憶はなかった。当時のような時間の制限のない今夜の情事、“朝まで、たっぷりと”という宣告を志藤はさっそく実践しはじめたのだ、と理解して。どこまで狂わされてしまうのか、という怯えを過ぎらせながら、怜子は中断や休息を求める言葉を口にはしなかった。 爛れた愛戯に、際限なく高められていく淫熱、蕩かされていく官能。だが、その中心には虚ろがあった。 肉芽を嬲り続ける舌先は、しかしその攻めによって発情の蜜液を溢れさせる雌孔には触れようとしない。浴室での戯れ合いでそこに潜りこみ掻きまわした指は、悶えを打つ双臀を掴んだまま。 であれば、怜子の肉体に虚ろの感覚はいや増さっていくばかり。表層の快感を塗り重ねられるほどに、内なる疼きが際立っていって。無論すべて男の手管であることは承知しながら、怜子は眼前に反り返る尊大な剛肉に再び挑みかかっていくしかなかった。また唇に舌に味わう凶悪な特徴に、さらに肉の焦燥を炙られることまでわかっていても。その獰悪な牡肉こそが、それだけが、我が身の虚ろを満たしてくれるものだと知っていれば。 そうして、健気な奮戦は、あと数度、怜子が悦声を振り絞り肢体を震わすまで続いて、 「……ああっ、も、もうっ」 そして予定通りに終わった。ついに肉の焦燥に耐え切れなくなった怜子が、べったりと志藤の顔に落としていた臀を前へと逃したのだった。混じりあった互いの汗のぬめりに泳ぐように身体を滑らせて、腰に悩ましい皺を作りながら上体をよじり、懇願の眼を向ける。快楽に蕩けた美貌に渇望の気色が凄艶な迫力を添えて。 「いいですよ」 口許の汚れを拭いながら、志藤が鷹揚に頷く。頷きながら動こうとはせずに、迎えるように両腕を広げて。 その意味を理解すると、即座に怜子は動いた。反発も躊躇もなく。横に転がるように志藤の上から下りると、向きを変えて改めてその腰を跨いだ。示唆のとおり、騎乗位で繋がろうとする態勢になって。あられもなくガニ股開きになった両腿を踏ん張って、巨大な屹立へと向けて腰を落としていく。差し伸ばした手にそれを掴みしめ、照準を合わせるという露骨な振る舞いも躊躇なく演じて。灼鉄の感覚が触れたとき、半瞬だけ動きが止まったが、グッと太腿の肉づきを力ませて、そのまま巨臀を沈めていった。 「ああッ」 ズブリと巨大な先端を呑みこんで滾った声を洩らした、その刹那に、 (――たった、これだけのこと) そんな言葉が脈略もなく浮かび上がってきた。 「……あ……おお…」 沈みこませていった臀が志藤の腰に密着し、魁偉な肉根の全容を呑みこむと、怜子は低い呻きを吐いて。次いで、迫り上げてきた情感を堪えるために、ギッと歯を食いしばった。 臓腑を圧し上げられるような感覚。深く重い充足の心地。 身体を繋げるのは、今夜二度目だ。すでにリヴィングで、この長い夜の始まりの時点で情交を行い、怜子は絶頂にも達していた。 それなのに、いま“やっと”という感慨が怜子の胸を満たす。 と、志藤が、 「ああ。ようやく、ひとつになれたって気がしますね」 と云ったのだった。実感をこめた声音で。 「ああっ」 怜子が上げた声は歓喜の叫びだった。重たげな乳房を揺らしながら前のめりになって、両手を志藤の首にしがみつかせて、 「誰とも、してないわ」 泣くような声で、そう告げた。それは、さきの志藤の問いかけへの答えだった。“他の誰か”などという無神経な問いへの。そのときには、憤慨のままに返した曖昧な答えを、いまになって怜子は訂正したのだった。懸命な感情をこめて。 「嬉しいですよ」 志藤が笑む。そんなことは先刻承知といった顔で、 「ずっと、僕のことを待っていてくれたってわけですね」 傲慢な問いかけに、怜子は乱れた髪を揺らして頭を振った。縦にとも横にともつかず曖昧に。そのまま誤魔化すようにキスを求めた。 だが志藤は軽く唇を合わせただけで顔を逸らして、体を起こしていく。繋がったままの体位の変更、強靭な肉の楔に蕩けきった媚肉をゴリッと削られて、ヒッと喉を反らした怜子の身体を片手に抱きとめながら、対面座位のかたちをとる。やや不安定な態勢への変化に、怜子はさらに深く腕をまわして志藤の首にしがみつき、より強くなった結合感に熱い喘ぎを吐いた。志藤が顔を寄せれば、待ちかねたようにその口にむしゃぶりついていく。 卑猥な唾音と荒い鼻息を鳴らしての濃密なキスの最中に、志藤が大きく腰を弾ませた。上質なマットレスの反発を利した弾みは、直ちに繋がりあった部分に響いて、 「アアッ、ふ、深いぃっ」 生臭いようなおめきを怜子に振り絞らせる。 「ふふ、悪くないでしょう?」 愉しげに言って、志藤は両手に抱えこんだ巨臀を揺らし腰を跳ね上げて、深い突き上げを送りこむ。 「ん、ヒイッ、お、奥、刺さってっ」 「ええ、感じますよ。怜子社長の一番奥。オンナの源」 生々しい実感の吐露に、さらに煽り立てる台詞をかえして。双臀を抱えていた両手を、背と腰に撫で滑らせて、 「それに、このかたちだと、より愛しあっているって実感がわくでしょう?」 「ああっ、志藤くんっ」 歓喜に震える叫びを放って、ぎゅっと抱きついた腕に力をこめた。志藤が口にしたその実感を確かめるように抱擁を強くして、巨きな乳房を圧しつけ、背中や肩を愛しげに撫でまわす。若い男の逞しい体躯や硬い筋肉を、総身の肌を使って感じ取ろうとしながら、また口付けをねだっていく。 美しい義母の熱い求めに応じながら、志藤は“その呼び方も久しぶりだな”などと冷静な思考を過ぎらせて。熱烈に口に吸いついてくる怜子の頬越しに、壁際のドレッサーへと視線をやった。 鏡面に白い背姿が映し出されている。豊満で彫りの深い裸の肢体。ねっとりとした汗に輝く背中に乱れた髪を散らして。くびれた腰からこんもりと盛り上がる巨きくて分厚い臀が、淫らな揺れ弾みを演じている。男の腰を跨いだ逞しい両腿を踏ん張って、あられもなく左右に割った双臀の肉づきを、もりっもりっと貪婪な気色で歪ませながら、女肉を貫いた魁偉な牡肉を食らっている。不慣れな体位でありながら、淫蕩な気合を漲らせた尻腰の動きには、もう僅かにもぎこちなさは見受けられず。 戯れに、志藤が抱え直した巨臀をグリリとまわしてやれば、怜子の涎にまみれた口唇から音色の違った嬌声が噴きこぼれて。そして忽ちに、そのアクセントを取り入れていくのだった。鏡に映る熟れ臀の舞踊が、いっそう卑猥で露骨なものになっていく。ドスドスと重たげな上下動に、こねくるような円の動きを加えて。 「ああっ、いいっ」 自らの動きで、グリグリと最奥を抉りたてながら、怜子が快美を告げる。ギュッと志藤の首っ玉にしがみつき頬を擦りよせながら。 「僕もたまりませんよ。怜子社長の“中”、どんどん甘くなっていって」 偽りのない感覚を怜子の耳朶へと吹きかけながら、志藤は自分からの動きは止めていた。交接の運動はまったく怜子に任せて、その淫らな奮戦ぶりと溶解っぷりを眺め、実際にどんどん旨みを増していく女肉の味わいを堪能していた。 だから、 「――ああっ、ダメ、も、もうっ」 ほどなく、切迫した声を洩らして、ブルと胴震いを走らせはじめた怜子のさまを“追いこまれた”と表するのは適切ではなかっただろう。 「いいですよ。思いっきり飛んでください」 鷹揚に許しを与えて、だが志藤はそれに協力する動きはとらない。最後まで怜子ひとりの動きに任せて。 男の胡坐の中に嵌りこんだ淫臀の揺動が激しく小刻みになる。ひたすら眼前に迫った絶頂を掴みとろうとする欲求を剥き出しにして。そして、予兆を告げてから殆んど間もなく、 「あああっ、イクわ、イクぅッ――」 唸るような絶息の叫びを振り絞って、怜子は快楽の極みへと飛んだ。喉を反らし、汗に湿ったブルネットの髪を散らして。爆発的な愉悦、まさに吹き飛ばされそうな感覚が、男の体にしがみつかせた四肢に必死の力をこめさせた。 志藤もまた快美の呻きを吐きながら、熟れた女肉の断末魔の痙攣を味わっていた。この夜ここまでで最高の反応、蕩け爛れた媚肉の熱狂的な締めつけを満喫しながらであれば、ギリギリと背肌に爪を立てられる痛みも、腰を挟みこんだ逞しい両腿がへし折らんばかりの圧迫を加えてくるのも、愉快なアクセントと感じられた。ついに“本域”のアクメに到達した艶母が曝け出す悶絶の痴態、血肉のわななきと滾りを堪能して。 そして、その盛大な絶息の発作が鎮まりきらぬうちに、大きく腰を弾ませて突き上げを見舞った。 ヒイイッと悲鳴を迸らせて、志藤の腕の中で跳び上がるように背を伸ばした怜子が、 「アアッ、ま、待って、まだ、イッて、待ってぇッ」 「いいじゃないですか。何度でも」 くなくなと頭を揺らして、しばしの休息を乞うのには、声音だけは優しく冷酷な答えを返して。膂力にものをいわせて、抱えた巨臀をもたげては落としを繰り返した。 無慈悲な責めに、忽ちに怜子は追い詰められた。ほぼ連続しての絶頂に追い上げられ、獣じみた女叫びを振り絞り、総身の肉置を痙攣させた。それからガクリと、糸が切れたように脱力して、志藤の肩に頭を落とした。 そこでようやく志藤は攻め手を止める。怜子の乱れ髪の薫りを嗅ぎながら、荒い喘ぎに波打つ背中を労うように撫でて。重たくなったグラマラスな肢体を、丁重に後ろへと倒させていく。半ば意識を飛ばした怜子は、されるがままだったが。背中がベッドを感じると安堵したような息を吐いて、さらに身体を虚脱させた。 態勢の変化に浅くなった結合、そのまま志藤は剛直を抜き取った。その刹那、朦朧たる意識の中で艶めいた微妙な色合いの声を洩らした怜子を愉しげに見下ろしながら、その膝裏に手を差し入れ、長く肉感的な両肢を持ち上げ、さらに腹のほうへと押しやる。 大柄で豊かな裸身が屈曲位の態勢に折りたたまれて、情交直後の秘苑が明かりの下に開陳される。濃密な恥毛は汗と蜜液にベットリと絡まり固まって肉土手にへばりついていた。熟れた色合いの肉弁は糜爛の様相でほどけ、その底まで曝け出している。媚孔は寸前まで野太いモノを咥えこんでいたという痕跡のままにしどけなく拡がって。そこから垂れ零れる淫蜜の夥しさと白く濁った色が、この爛熟の肉体の発情ぶりとヨガリっぷりをあからさまにしていた。まるですでに男の射精を受け止めたかのような有様だが、立ち昇る蒸れた臭気には、熟れきった雌の淫猥な生臭さだけが匂って。 「……あぁ…おねがい、少し休ませて…」 窮屈な態勢に、ようよう彼岸から立ち戻った怜子が懇願の言葉を口にした。薄く開いた双眸で志藤を見上げて。 「まだまだ。これからじゃないですか」 軽く怜子の求めをいなして、志藤が浮かせた腰を前へと進める。無論のこと、隆々たる屹立を保ったままの剛直を、開陳された女苑へと触れさせる。貫きにかかるのではなく、剛茎の腹で秘裂をヌラヌラと擦りたてながら、 「ようやく怜子社長のカラダもエンジンがかかってきたってところでしょう? 僕だって、まだ思いを遂げてませんしね」 「……あぁ…」 辛そうな、しかし��こか漫ろな声を零して。そして、怜子の視線はどうしようもなくそこへと、卑猥な玩弄を受けている箇所へと向かう。はしたない態勢に、これ以上なくあからさまにされた秘裂の上を、ヌルッヌルッと往還する肉塊へと。 「……すごい…」 思わず、といったふうに呟きが洩れた。その並外れた逞しさを改めて目に映し、淫らな熱を孕んだ部位に感じれば、つい今さっきまでの苛烈なまでの感覚も直ちに呼び起こされて。 「今度は僕も最後までイカせてもらいますよ」 「…………」 そう宣言した志藤が、片手に握った怒張の切っ先を擬して結合の構えをとっても、怜子はもう休息を求める言葉は口にしなかった。 膝裏を押さえつけていた志藤の手が足首へと移って、さらに深い屈曲と露骨な開脚の姿勢を強いた。羞恥と苦しさにあえかな声を洩らしながら、怜子の視線は一点に縫い止められていた。 真上から打ち下ろすような角度で、志藤がゆっくりと貫きを開始する。怜子はギリッと歯を噛みしばって、跳ね上がりかける顎を堪え、懸命に眼を凝らして、巨大な肉塊が己が体内に潜りこんでいくさまを見届けようと努めるのだったが。 休息を求めた言葉とは裏腹、ほんの僅かな中断にも待ち焦がれたといった様子で絡みついてくる媚肉の反応を味わいながらじわじわと侵攻していった志藤が、半ばから突然に一気に腰を叩きつけると、堪らず仰け反りかえった喉から獣じみたおめきをほとびらせて、 「ふ、深いぃッ」 生々しい実感を、また言葉にして吐き出した。宙に掲げられた足先が硬直して、形のよい足指がギュッとたわめられる。 「ええ。また奥まで繋がりましたよ。ほら」 そう言って、志藤が浮き上がった巨臀の上に乗せ上げた腰を揺する。それだけの動きに、またひと声咆えた怜子が、やっと見開いた眼で傲然と見下ろす男の顔を見やって、 「んん、アアッ、深い、ふかいのよっ、奥、奥までぇっ」 そう振り絞りながら、片手で鳩尾のあたりを掴みしめる。そこまで届いている、とは流石にありえないことだったが、それが怜子の実感であり。それをそのまま言葉にした女叫びには、その凄絶な感覚をもたらす圧倒的な牡肉への礼賛の響きがあった。そして、それほどに逞しく強靭な牡に凌される我が身への満悦、牝の光栄に歓喜するといった気色も滲んでいたのだった。忙しく瞬きながら、男の顔を仰ぎ見る双眸には、甘い屈服の情感が燃え立っていた。 そんな怜子の負けこみぶりを愉しげに見下ろして、志藤は仕上げにかかる。 最奥まで抉りこんだ剛直をズルズルと引き抜き、硬い肉エラで熱く茹った襞肉を掻き擦られる刺激に怜子を囀り鳴かせてから、ひと息に貫き通して、低く重い呻きを絞り出させる。べしっべしっと厚い臀肉を荒腰で打ち鳴らして、改めて肉根の長大さを思い知らせるような長い振幅のストロークを見舞えば、昂ぶりつづける淫熱に見栄も恥も忘れた義母はヒイヒイとヨガリ啼きオウオウと咆えながら、窮屈な姿勢に極められた肢体を揺らし、溶け爛れた女肉をわななかせて、必死に応えてきた。 だが、志藤の攻めが、深い結合のままドスドスと奥底を連打するものに切り替わると、 「アアッ、ダメ、私、またぁ」 もろくも切迫した声を上げて、もたげられた太腿の肥えた肉づきをブルブルと震わしはじめた。 と、志藤は抽送を弱めて、 「もう少し我慢してください」 そう言って、怜子の両脚を下ろし屈曲の態勢を直させて、体を前へと倒した。正常位のかたちに身体を重ねて、すかさず首を抱き唇を寄せてくる怜子に軽く応じてから、 「僕も、もうすぐなんで。一緒にイキましょう」 「……アアッ」 耳元に囁かれた言葉に、怜子は滾った声を放って、志藤の首にまわした腕に力がこもった。腰が震え、媚肉がキュッと収縮して咥えこんだモノを食い締めた。 だが志藤は、怜子が総身で示した喜びと期待に直ちに応えようとはせずに、 「ああ、でも、どうですかね」 と、思案する素振りを見せて、 「もちろん、いつものピルは用意してますけど。でも、いまや義理とはいえ母親になった女性に……ナカ出しまでしてしまうってのは、さすがに罪が深いかな?」 「ああっ」 と、怜子が上げた声は、今度は憤懣によるものだった。この期におよんでの見え透いた言いぐさ、底意地の悪さに苛立ったように頭を揺らして。そうしながら、素早くその身体が動いている。腕にはさらに力みがこもって、男の硬い胸を己が胸乳へと引き寄せ。解放されてベッドへと落ちていた両脚は、志藤の下半身へと絡みついていって、尻の後ろで足首を交差させたのだった。がっし、と。決して逃がさぬ、という意思を示して。 「わかりました」 志藤が頷く。すべて思惑どおりと満悦の笑みを浮かべて。 抽送がまた苛烈なものへと戻っていく。女を攻め立てよがり狂わせる腰使いから、遂情を目指したものへと気配を変じて。その変化を感じ取った怜子が高々と歓喜の叫びを張り上げて、 「来て、来てェッ」 あられもない求めの言葉を喚き散らした。娘婿たる男の精を乞いねだって、激しい律動へと迎え腰を合わせ、ぐっと漲りを強めた剛根を疼き悶える媚肉で食い締めるのだった。 「一緒に、ですよ」 ようよう昂ぶりを滲ませ、息を弾ませた声に念を押されれば、ガクガクと首を肯かせながら、 「は、早くぅっ」 切羽詰まった叫びを振り絞った。ギリギリと歯を食いしばって、臨界寸前にまで追い上げられた情感を堪える。男に命じられたから、ではなく、怜子自身の欲求、なんとしてもその瞬間を合致させたいという切実な希求が、僅かな余力を振り絞らせた。その必死の尽力が間断なく洩れ続ける雌叫びを異様なものとした。瀕死の野獣の唸りに、渾身の息みに無様に鳴る鼻音まで加わって。 平素の理知の輝きなど跡形もなく消失した狂態は、それほど長くは続かなかった。遂情を兆しているという志藤の言葉は偽りではなかったのだ。怜子の懸命の努力は報われ、願望は叶えられた。 低く重い呻きと同時に、最奥まで抉りこんだ剛直が脈動する。熱い波濤が胎奥を叩いて、その刹那に怜子が迸らせた咆哮は、やはり野獣じみて獰猛ですらあった。遠吠えのように長く長く尾を引いた。志藤の体にしがみつかせた両腕両脚が筋を浮き立たせて硬直する。 今夜ここまで欲望を抑えてきた志藤の吐精は盛大だった。熱狂的な雌孔の反応がさらにそれを助長した。揉みしぼるような女肉の蠕動を味わえば、志藤もまた“おおっ”と獣声を吐いて肉根を脈動させ、その追撃が怜子にさらなる歓悦の声を上げさせる。そんな連環の中に、こよなき悦楽を共有しあって。 やがて、ようやく欲望を吐き出し終えた志藤が脱力した体を沈ませた。重みを受けた怜子が微かな呻きを吐いて、男の背にまわした腕に一度ギュッと力がこもり、また弛緩していった。両脚も力を失って、ベッドへと滑り下りていった。 汗みどろの裸身を重ね、今度はしばし虚脱と余韻のときを共にして。 「……最高でした」 乱れ散らばったブルネットに顔を埋めたまま志藤が呟いた。率直な実感をこめた声で。 応えはない。 首を起こして見やれば、熱情に火照り淫らな汗に濡れた義母の面は、瞼を閉ざして、形のよい鼻孔と緩んだ唇を荒い呼吸に喘がせている。意識があるのかどうか判然としなかったが。 つと、その眦からこめかみへと、滴が流れた。 口を寄せ、チロリとその涙の粒を舐めとれば、ビクと微かな反応がかえって。 「これまでで、最高でしたね」 「…………」 今度は問いかけにして繰り返せば、うつつないままにコクと肯いた。 そっと唇を重ねる。強引な激しさも悪辣な技巧もない、ただ優しく触れるキスを贈れば、艶やかな唇は柔らかく解けて。 いまだ肉体を繋げたまま、義理の母親と娘婿は、快楽の余韻を引いた吐息を交わし合った
英理の特製ビーフシチューは今日も絶品の出来だった。 形ばかり志藤に付き合うつもりが、口をつければ空腹を刺激されてしまった。 「……こんな時間に食べてしまって」 結局少量とはいえ取り分けたぶんをほぼ食べ切って、日頃の節制を無にする行動だと後悔を呟く。 「いいじゃないですか。たっぷり汗をかいたあとだし」 「…………」 こちらは充分な量をすでに平らげた志藤が、ワインを飲みながら気楽に請け合う。いかにも女の努力を知らぬ男の無責任な言いぐさだったが。 不機嫌に睨みつけた怜子の表情は、志藤の言葉によって呼び起こされた羞恥心の反動だった。 たっぷりと激しく濃密なセックスに耽溺し、汗をしぼり体力を消耗して。そのあとに、空腹を満たすべく食事を(量はどうあれ、濃厚な肉料理を)摂っている。まるで動物の行動ではないか、と。欲求の充足だけを原理とした。 いまは、その爛れた媾いの痕跡を洗い流し、一応の身なりを整えていることが、せめてもの人がましさといえるだろうか。食事の前に再びシャワーを使って、いまはともにバスローブ姿で食卓についていた。 「……英理は主婦として完璧ね」 卓上に視線を落として、怜子はそう云った。美味しい料理は英理が作り置いていったもの。身にまとう清潔で肌触りのいいローブも英理が用意したものだ。 「そうですね」 「あなた、幸運だわ」 「それはもう、重々わかってますよ。いつも英理に言われてますから。こんな出来た嫁を手に入れた幸せを噛みしめろって。才色兼備で家事も万能、その上――」 ニッと、志藤は愉しげな笑みを浮かべて、 「美しくてセクシーな母親まで付いてくるんだから、と」 「…………」 「今夜こうして、その幸運を確認できたわけで。僕は本当に果報者ですよ」 ぬけぬけとそう言い放って満悦の表情を見せる志藤を、怜子はしばし無言で睨んで。ふうっと息を吐いて、感情を静めて、 「……今夜のことは」 軋るような声で言い出した。いま、やや迂遠な切り出しから告げようとしていた言葉を。 「弁解する気もないし、あなたを責める気もないわ。性懲りもなく、また過ちを犯した自分を恥じるだけよ。でも、こんなことは今夜かぎりよ」 「どうしてです? これは英理も望んでることなのに」 だから、別に“不義”を犯しているというわけでもない、と。 「……おかしいわよ、あなたたち」 「そうですかね? まあ、多少特殊な状況だとは思いますけど」 「……もう、いいわ」 嘆息まじりにそう言って、怜子は不毛な議論を打ち切った。 とにかく、告げるべき言葉は告げた、と。今夜の成り行きを、志藤との関係��再開の契機にするつもりなどないということ、志藤と英理の異常な企みに乗る気などないということは。 志藤は軽く首を傾げて、考える素振りを見せたが。その表情は、あまり真剣なものとは見えなかった。怜子を見つめる眼には、面白がるような、呆れるような色があった。 仕方がない、とは納得できてしまった。今夜、自分がさらした醜態を振り返れば。なにを今さら、と嘲られることは。 だが、他にどんな決断のしようがあるというのか? 狂乱のときが過ぎて、理性を取り戻したいまとなっては。 「本当にそれでいいんですか?」 志藤が訊いてくる。優しげな、気遣うような声で。 目顔で問い返しながら、その先の言葉はおよそ察しがついた。 「いえ、久しぶりに怜子社長と肌を合わせて、離れていた間に貴女が抱えこんでいた寂しさを、まざまざ感じとったというつもりになったもので。また明日から、そんな孤独な生活に戻ることを、すんなり受け容れられるのかな、って」 あくまで慇懃な口調で。いかにも言葉を選んだという婉曲な表現で。 「…………」 怜子は無言で侮辱に耐えた。やはり、受け止めるしかない屈辱なのだと言い聞かせて。志藤の挑発を無視することで決意を示そうとした。 志藤は、しばし怜子の表情を観察して、 「……そうですか」 と、嘆息して、 「それが怜子社長の意思なら仕方ないですが。僕としては残念だな。今夜あらためて、カラダの相性の良さを確認できたのに」 「……それが、決まり文句なのね」 怜子は言い返していた。沈黙を貫くはずが。声に冷笑の響きをこめはしたけれど。 かつての関係の中でも、幾度となく聞かされた台詞だった。それも、この男の手管のひとつなのだろうと怜子は理解していた。その圧倒的な牡としての“力”で女を打ち負かしたあとに、僅かばかり自尊心を救済して。そうすることで、よりスムーズに“靡き”へと誘導する。きっと、これまで攻略してきた女には決まって投げかけてきた言葉なのだろうと。 「そんなことはありませんよ。本当に、これほどセックスが合う相手は他にいないと思ってるんです」 「…………」 「だから、今夜かぎりってのは本当に残念ですけど。まあ、仕方ないですね」 そう云って、グラスに残ったワインを飲み干した。その行動と気配に、次の動きを察した怜子が、 「もう終わりにしてちょうだい」 と、先回りに頼んだ。 「もう充分でしょう? 私、疲れきっているのよ」 「まさか。夜はこれからじゃないですか」 あっさりと受け流した志藤が壁の時計を見やる。時刻は0時を三十分ほど過ぎたところ。 まだそんな時間なのか、というのが怜子の実感だった。この数時間のあまりに濃密な経緯に。 「シャワーを浴びてリフレッシュもしたし、お腹を満たしてエネルギーも補充できたでしょう? やっぱり時間の制約がないのはいいですね。こうしてゆっくりと愉しめるのは」 そう言って笑う志藤の逞しい体躯からは、若い雄の獰猛な精気が発散されはじめていて。 「もう無理よ、これ以上は」 その気配に怖気を感���て、怜子は懇願の言葉を続けた。 「本当に、クタクタに疲れ果てているのよ。若いあなたに激しく責められて……何度も……恥ずかしい姿をさらして……」 そう言ってしまってから、こみ上げた悔しさに頬を歪めた。それは自分の無惨な敗北ぶりを認める科白であったから。転々と場所を変えながらの破廉恥な戯れのはて、辿り着いた寝室で立て続けに二度、志藤の欲望を受け止めたという成り行きの中で、その行為の苛烈さだけでなく、それによって味わわされた目眩むような快楽、幾度となく追い上げられた凄絶な絶頂が、心身を消耗させたのだと。 だが表白することで改めて噛みしめた悔しさ惨めさが、何故か怜子を衝き動かして、 「わかってよ、志藤くん。私、若くはないのよ。……英理とは違うのよ」 そんな言葉を吐かせた。わざわざ、英理の名まで持ち出して。 「そんな弱音は怜子社長らしくないですね」 気楽に志藤は云って、 「英理は意外にスタミナがないんですよ。いつも、割と早々に音を上げてしまうんです。比べたら、怜子社長のほうがずっとタフだと思いますよ。相性がいい、セックスが合うというのは、それもあるんですよ」 「……なによ、それは」 それで賞賛のつもりなのか、と。単に、自分のほうが英理より淫乱で貪欲だと云っているだけではないか、と志藤を睨みつける。 つまり、戯言だと撥ねつけられずに、受け取ってしまっているのだった。妻の英理よりも義母である自分とのほうが肉体の相性がいい、などという不埒な娘婿の言葉を。 「御気に障りましたか? 率直な気持ちなんですが」 悪びれもせずに、志藤は、 「それを今夜かぎりと言われれば、名残を惜しまずにはいられませんよ。また後日って約束してもらえるなら、話は違いますけど」 「しつこいわよ。聞き分けなさい」 にべもない答えを返して。そうしながら、腕組みして考えを巡らす様子の志藤を、怜子は見やっていた。 「……やっぱり、なにか気障りなことを言っちゃいましたかね?」 窺うように志藤はそう訊いて、 「“美人の母親が付いてくる”なんて、確かに失礼な言いぐさでしたね。でもそれは、英理らしい尖った言い回しってだけのことですよ。もちろん僕は、怜子社長を英理の余禄だなんて思ってません。思うはずがないじゃないですか」 「……どうでもいいわよ、そんなことは」 深い溜め息とともに。どうしようもなくズレていると呆れ果てて。 だが、まるで見当違いの角度から宥めすかして、かき口説こうと熱をこめる志藤のしつこさを、疎ましいものとは感じなかった。 そも、それはまったく的外れな取り成しだったか? 件の英理の言葉を聞かされたとき、その逸脱ぶりに母親として暗澹たる思いをわかせつつ、女としての憤りを感じたことは事実。たった今の志藤の弁明に、その感情が中和されたことも。 ……不穏な心理の流れであることは自覚できた。だから怜子は、 「ねえ、明日には、あの子たちも帰ってくるのよ。英理はともかく、慎一には絶対に気取られるわけにはいかないわ」 あえて、その名前を口に出した。今夜ここまで、考えまい思い浮かべまいとしてきた息子の名を。 遠く離れた場所で、姉弟がどんな時間を過ごしているのかは、今は知りようがない。怜子としては、慎一を連れ出した英理の行動が、ただ自分に対する“罠”を仕掛けるためのものであったことを願うしかなかった。まさか、慎一にすべてを明かすなどと、そこまでの暴挙には出るまい、と祈る思いで。 とにかく、明日――日付としては、もう今日だ――帰宅した慎一に、異変を気づかれることだけは絶対に避けなければならない。たとえ……帰ってきた慎一が、すでに“事実”を知らされていたとしても。いや、そうであれば尚更に、今夜自分が犯した新たな過ちまで知られるわけにはいかない。すべての痕跡を消して、何事もなかった顔で、息子を迎えなければ。これ以上、際限もない志藤の欲望に付き合わされては、それも困難になってしまうだろう。 なんて、ひどい母親か、と深い慙愧の念を噛みしめる。性懲りもなく過ちを繰り返さなければ、こんな姑息な隠蔽に心をくだく必要もなかったのだ。 「ああ、慎一くん。なるほど」 名を出されて、存在を思い出したといったふうに志藤は呟いて、 「確かに、彼には今夜のことは知られたくないですよね。ええ、もちろん僕も協力しますよ」 と、軽く請け負って。 すっと立ち上がった。テーブルを回って怜子の傍らに立つと腕を掴んで強引に引き上げた。 ほとんど、ひと呼吸の間の素早い動きだったが。唐突な行動とは云えまい。先ほどから志藤は、しばしの休息を終えての情事の再開を求めていたのだから。 「放してっ」 振り払おうとする怜子の抗いは、男の腕力を思い知らされただけだった。 「まあまあ。ふたりが帰ってくるにしても、午前中ってことはないでしょう。まだもう少し愉しめますよ」 「ダメよっ」 “もう少し”などという約束を信じて、ここで譲ってしまえば。この獰猛な牡獣は、朝まででも欲望を貪り続けることだろうと正確に見通して。なにより、そんな予見に怯えながら、瞬く間に熱を孕んでいく我が身の反応が怜子には怖ろしかった。腰にまわった強い腕に引き寄せられ、さらに体熱と精気を近く感じれば、熱い痺れが背筋を這い上がってきて。その自らの身中に蠢き出したものに抗うように身もがき続けたのだったが。その必死の抵抗をあしらいながら顔を寄せた志藤が、 「いっそ、英理にも秘密にしましょうか?」 耳元に吹きかけた言葉の意外さに、思わず動きを止めて、その顔を見上げた。志藤はニンマリと愉しげに笑って、 「今夜は、なにも起こらなかった。怜子社長は普段通り帰宅したけれど、僕からのアプローチは断固として撥ねつけられて。その身体には指一本触れることが出来なかったって。明日帰ってきた英理にそう報告するんです」 「…………」 まだ意図が掴めず目顔で問い返す怜子に、志藤はさらに笑みを深め、声をひそめて、 「そうしておいて。僕らは、また秘密の関係を復活させる。どうです?」 「――なに、をっ」 瞬時、率直な驚きを浮かべた貌が、すぐに険しく強張る。睨みつける視線を平然と受け止めた志藤は気障りな笑みを消して、 「怜子社長は考えたことはありませんか? もし、あのとき英理に気づかれなかったら、あんなかたちで英理が介入してこなかったら。いまの僕と貴女の関係はどうなっていたかって」 「…………」 「僕は何度も考えましたよ。考えずにはいられなかったな。だって、本来僕が、なんとしても手に入れたいと望んだ相手は、須崎怜子という女性だったわけですから」 それは、この夜の始まりに口にした言葉に直結する科白だった。一年前の成り行きは、けっして怜子を捨てて英理を選んだということではなかった、という弁明に。静かだが熱のこもった声で、真剣な眼色で。だが繰り返したその表白に、いま志藤がこめる思惑は、 「だから、また貴女とあんな関係に戻れたらって。思わずにはいられないんです」 つまりは、改めて密かな関係を築こうという恥知らずな提案なのだった。怜子が、英理からの“招待”をどうしても受ける気がないというのであれば。その英理を除外して、またふたりだけの関係を作ろうじゃないか、と。 ぬけぬけと言い放った志藤の眼には、身勝手に思い描いた未来への期待の色が浮かぶように見えた。またその口ぶりには、それならば英理の構想する“三つ���”の生活よりはずっと受け容れやすいだろう、という極めつけが聞き取れた。 「……呆れるわね」 短い沈黙のあとに怜子が吐き捨てた言葉には、しごく真っ当な怒りがこもった。どこまで節操がないのか、と。志藤を睨む眼つきが、さらに強く厳しいものになって。 しかし、その胸には混乱も生じていたのだった。英理への背信というべき提案を持ち出した志藤に。この若い夫婦は、自分を陥れ取り込むために結束していたのではなかったか。 無論、その厚顔な告白を真に受けるなど馬鹿げている、と心中に呟きながら、怜子は志藤へと向けた剣呑な視線の中に、探る意識を忍ばせてしまうのだった。冷淡な義母の反応に微かな落胆の息をついて、 「でも、それが僕の正直な想いなんですがね」 「…………」 尚もそう重ねた娘婿の瞳の奥に、その言葉の裏付けを探そうとしてしまうのだった。 志藤が口を寄せた。ゆっくり近づいてくるその顔を、怜子は睨み続けていた。唇が触れ合う寸前になって顔を横に逃がそうとしたが、意味はなかった。唇が重なりあってから、怜子は瞼を閉じた。 優しく丁重なキスを、ただ怜子は受け止めた。舌の侵入は許しても、自らの舌を応えさせはしなかった。 急にその息を乱させたのは、胸元から突き上げた鋭利な刺激だった。バスローブの下に潜りこんだ志藤の手が、たわわな膨らみを掬うように掴んでジンワリと揉みたてたのだった。 「は、離してっ」 「無理ですよ。もう手が離れません」 身をよじり、嬲りの手をもぎ離そうとする怜子の抵抗など歯牙にもかけずに、志藤が答える。弱い抗いを封じるように、ギュッと強く肉房を揉み潰して、怜子にウッと息を詰めさせると、またやわやわと懇ろな愛撫に切り替えて、 「この極上の揉み心地とも、今夜かぎりでまたお別れだなんて。どうにも惜しいな」 そうひとりごちて、せめてもその極上の感触を味わい尽くそうというように、手指の動きに熱をこめていく。 怜子はもう形ばかりの抵抗も示せずに、乳房への玩弄を受け止めていた。繊細な柔肉の、それにしても性急に過ぎる感応ぶりが抗いの力を奪っていた。瞬く間に体温が上昇して、豊かなブルネットの生え際には、はやジットリと汗が滲みはじめている。豊かな乳房の頂では、まだ直截の嬲りを受けない乳首がぷっくりと尖り立っていた。クタクタに疲れ果てていると、志藤に吐露した弱音は嘘偽りのない実感からのものだったが、疲弊した肉体の、しかしその感覚はひどく鋭敏になっていることを思い知らされた。 そんな我が身の異変に悩乱し、胸乳から伝わる感覚に背筋を痺れさせながらも、怜子は、 「でも、正直自信がないですよ。明日からまたこれまで通りの生活に戻っていけるかは」 半ば独り言のように喋り続ける志藤の声に、耳をそばだてていた。 すでに仕掛けている淫らな接触のとおり、これで解放してくれという怜子の懇請は完全に黙殺していたが。しかし、今夜かぎりにすることは受け容れた言いようになっている。つい先ほどまで“英理に隠れてでも”と関係の継続を迫ってきた位置から、あっさりと引き下がって。その唐突な距離の変化が怜子を戸惑わせ、耳を傾けさせるのだった。なにか……割り切れぬような尾を引いて。 「今夜、あらためて身体の相性のよさも確認できたっていうのに。それを、一夜だけの夢と納得しろだなんて。切ないですよ」 「…………」 志藤も、じっくりと聞き取らせようとするのだろう。乳房への嬲りを緩めた。そうされずとも、思惑は察することが出来たが。しかし口上を制止する言葉が出てこなかった。 身体――セックスの相性のよさ。この不埒な若い男の手に触れられただけで――たった今がそうであるように――情けないほどにたやすく燃え上がり蕩けていった己が肉体。淫猥な攻めの逐一に過剰なほどに感応して、振り絞った悦声、吹きこぼした蜜液。そして……かつてのこの男との記憶さえ凌駕してしまった、凄絶な情交――。 「だって、これからも僕らは、この家で一緒に暮らしていくわけですからね。怜子社長……いや、もう弁えて、お義母さんと呼ぶべきかな。とにかく、貴女の姿がいつもすぐそばにあるわけで。それじゃあ、今夜のことを忘れることなんて、とても」 「…………」 そう、同居生活は続いていく。今夜、なにもなかったと方をつけるなら、同居暮らしも何事もなく続いていくしかない。“ただの”娘婿に戻った志藤は、これまでのように妻である英理との仲睦まじさを見せつけるのだろう。その傍らにいる自分には、あくまで慇懃な態度で接し、“お義母さん”という正しい呼称もすぐに口に馴染ませて……。 「お義母さんが不在のときだって、同じことですよ。リビングのソファに座っていても、シャワーを使っていても、玄関ホールに立って、あの階段を見上げるだけでも、思い出さすにはいられないでしょう」 「……やめて」 やっと振り絞ることが出来た。 転々と、場所を移しながら繰り広げた痴態。我が家のそこかしこに刻んでしまった記憶。それを明日からの生活に引き摺っていかねばならないのは、無論志藤ひとりではない。 数瞬だけ志藤は黙って。そして付け加えた。 「まあ、お義母さんの寝室だけは、僕は二度と立ち入ることはないでしょうけど」 「…………」 そう。その場所は、また怜子だけのスペースになる。何処よりも濃密な記憶が蟠る、あの部屋は。 毎日の終わりに、たとえば湯上りの姿で戯れ合う志藤と英理を階下に残して、或いはすでにふたりが夫婦の寝室に引き上げたあとに。怜子はひとり階段を上り、あの部屋へ、あのベッドへと向かうのだ。 毎晩、ひとりで。 もちろん志藤は自らの嘆きを口にするというふりで、怜子に突きつけているのだった。頑なに拒絶を貫くのであれば、そんな毎日が待っているんですよ、と。 怜子はなにも言えなかった。並べ立てられた状況、情景のすべてが、あまりにも生々しく思い描けてしまって。 「僕にも、怜子社長のような強���意志が持てればいいんですけど。見習うのは難しいですね」 気まぐれにまた呼び方を戻して、やはりそちらのほうがよっぽどマシだと怜子の耳に感じさせながら、志藤は念を押してくる。その意志の強さ、矜持の高さによって、この一年あまりの時間を耐え抜いてきた怜子だが、その“実績”には感服するが。明日からも同じようにそれを続けていくことが本当に出来るのか、と。今夜を越えて、この一夜の記憶を抱えて。 と、志藤は無言で立ち竦む怜子の腰を強く引き寄せた。身体を密着させ、ローブ越しに硬く勃起した感触を押しつけて怜子に息を詰めさせ、乳房を揉み臀を撫でまわしながら、 「やっぱり、考え直してもらえませんか? ふたりだけの関係を再開すること」 未練を露わにした口調でそう問いかけた。またも突然に距離を詰めて。 「ダ、ダメよ」 荒々しい玩弄に身悶えながら、怜子は忽ちに弾む息の下から、 「英理に気づかれるわ」 そう口走って、即座に過ちに気づいた。違う、そうじゃない、と頭を振って、たった今の自分の言葉を打ち消そうとする。 だが志藤は、その怜子の失策に付け入ろうとはせずに、 「……そうですか」 ふうっと嘆息まじりにそう言って、両手の動きを止め、抱擁を緩める。密着していた腰も離れた。 「だったら、未練な気持ちが残らないように、このカラダを味わい尽くさせてもらいますよ」 今度こそ割り切って切り替えたといったような、どこか冷静な響きをたたえた声でそう言った。 「……ぁ…」 そんなふうに言い切られてしまうと、奇妙に切ないような情感が胸にわいて。怜子は無意識に伸ばしかけた手を力なく下へと落とした。 乳房と臀から離れた志藤の手がバスローブの腰紐を解くのを、怜子は沈黙のまま見下ろしていた。次いで、襟にかかった手が、肩を抜いて引き下ろしていくのにも抵抗しなかった。 ローブが床に落ち、熟れた見事な裸身が現れ出る。今度はダイニングを背景に、食卓を傍らに。その状況を意識せずにはいられないのだろう、怜子は羞恥の朱を上らせた顔を俯け肘を抱いて膝を擦り寄せるようにしていたが。その挙措とは裏腹に、爛熟した豊かな肢体は、迫り出すような肉感を見せつける。照明に照らされる白磁の肌には憔悴の陰りは窺えず、むしろ精気に満ちて艶やかな輝きを放つように見えた。 その義母の艶姿へと好色な目を向けながら、志藤は自分も脱いでいった。裸を晒すには、こちらもローブ一枚を取り去ればよかった。深夜の食卓で、そんな姿で義母と娘婿は向き合っていたということだ。 露わになった精悍な裸形へと奪われた視線をすぐに逸らした怜子だったが。すでに半ば以上の力を得た肉根を揺らしながら、志藤が再び腕を伸ばしてくると、 「ここではいやよ」 そう云って、後ずさった。もはや解放を願おうとはしなかったが、これ以上こんな場所で痴態を演じるのは嫌だと。 「じゃあ、部屋へと戻りますか」 あっさりと聞き入れて、さあ、と怜子を促しながら、志藤は唯一足元に残ったスリッパを脱ぎ捨てる。怜子も、裸にそれだけを履いた姿の滑稽さに気づいて、そっとスリッパから抜いた素足で床を踏んで。促されるまま踵をかえし歩き出して。ダイニングから廊下へと出かかったところで歩みを止め振りかえると、僅かな逡巡のあとに、 「……今夜だけ、よ…」 結局その言葉を口にした。まるでひとつ覚えだと自嘲しながら、あえてその台詞を繰り返したのは、志藤より自分自身に言い聞かせようとする心理だったかもしれない。その一線だけは譲ってはならないと。 それとも……まさか“今夜だけ”なのだからと、朝までの残された時間の中で自らのあさましい欲望を解放しきるための口実、免罪符として、という意識が働いたのか。 そんなはずはない、と打ち消すことは、いまの怜子には出来なかった。己が肉体に背かれるといったかたちで、無様な敗北を重ねた今夜のなりゆきのあとでは。 或いは――と、怜子は思索を進めてしまうのだった。自分の中の暗みを、奈落の底を覗きこんで。この期におよんでも自分からは放棄できないその防衛線を、圧倒的な牡の“力”で粉砕されることこそを、実は自分は望んでいるのではないか、と。 どうあれ、志藤には失笑されるだろうと思っていた。だが違った。志藤はじっと怜子の目の奥を見つめて、 「ええ」 と簡潔に頷いたのだった。その口許に、不敵な笑みを浮かべて。 眼を合わせていられずに、怜子は顔を戻した。己が鼓動を鮮明に感じた。 廊下に出る。再び怜子は、そこを裸の姿で往くの��。二階の自室へと向かって。一度目と違ったのは、志藤がぴったりと隣りに寄り添ってきたことだった。横抱きに義母の腰を抱いて。歩きながら、その手が腰や臀を撫でまわしてくるのにも怜子は何も言わず、させておいた。すると志藤は、怜子の片手をとって、ブラブラといかにも歩くには邪魔くさそうに揺れている股間の逸物へと誘導した。怜子は抗わなかった。視線も前に向けたままだったが、軽く握るかたちになった己が手の中で、男の肉体がムクムクと漲りと硬さを増していくのは感じ取っていた。ほんの一、二時間前の二度の吐精など、この若い牡の活力には少しも影響していないことを確認させられて、忍びやかな息を鼻から逃がす。撫でまわされる臀肌がジワリと熱くなる。 かつての関係においての逢瀬は、裏通りのラブホテルの“ご休憩”を利用した、時間的に忙しないものだった、いつも。だから、この先は怜子にとって未知の領域だ。今から朝が来るまでの長い時間、若い英理でさえ音を上げ半ばでリタイアしてしまうという志藤の強壮ぶりに自分はつき合わされて、その“本領”を骨の髄まで思い知らされることになるのだ。中年女である自分には、到底最後までは耐え切れぬだろうが。それとも……英理よりもタフだろう、という志藤の無礼な見立てが、正しかったと証明してしまうことになるのだろうか? 胡乱な想念を巡らせているうちに、玄関ホールを通りすぎ階段に辿り着いた。腕を離した志藤が、先に上るように促す。確かに、ふたり並んで上るには窮屈ではあったが。 前回と同様に背後を気にしながら上りはじめた怜子の悩ましい巨臀の揺れ弾みを、今度はより近い距離から見上げていた志藤だったが、 「ああっ!?」 「堪りませんよ、このセクシーなヒップの眺め」 階段の途中で、やおらその揺れる双臀を両手で鷲掴んで怜子を引き止めると、滾った声でそう云って、スリスリと臀丘に頬を擦りつけた。 「な、なにっ!? いやっ、やめなさい……ヒイッ」 前のめりに態勢を崩して、上段のステップにつかまりながら、後ろへと首をねじった怜子が困惑した叫びを上げる。唐突な、志藤らしくもないといえる狂奔ぶりに驚きながらの制止の言葉が半ばで裏返った声に変わったのは、深い臀裂に鼻面を差しこんだ志藤が、ジュルッと卑猥な音を鳴らして秘芯を吸いたてたからだった。 「アッ、ヒッ、い、いやよ、やめてっ」 「怜子社長がいけないんですよ、あんなに悩ましくおしりを振って、僕を誘うから」 双臀のはざまから顔を上げ、かわりに揃えた二指を怜子の秘肉へと挿し入れながら、志藤が云った。 「ふ、ふざけないで、アアッ、イヤァッ」 「ふざけてなんていませんよ。ホラ、こんなにここを濡らして。この甘い蜜の匂いが僕を誘惑したんです」 そう言って、実証するように挿しこんだ指先をまわして、グチャグチャと音を立てる。 「ああ、いやぁ、こ、こんな場所で」 段差に乳房を圧し潰した態勢で、上段のステップにしがみついて、なんとか狼藉から逃れようとする怜子だったが。その身ごなしはまったく鈍重だった。掻きまわされ擦り立てられる媚肉から衝き上がる快美と、耳に届く淫猥な濡れ音が煽りたてる羞恥が、身体から力を奪うのだった。すでにそんなにも濡らしていたのだと、ダイニングでの手荒い玩弄も、また素っ裸でここまで歩かされたことも、自分の肉体が昂奮の材料として受け容れていたのだと暴き立てられることが。 やがて、秘肉を嬲る指の攻めが知悉した泣きどころに集中しはじめれば、怜子はもう形ばかりの逃避の動きさえ放棄して、ヒイヒイとヨガリの啼きに喉を震わせていた。ただ怜子は途中から、唇を噛んで声が高く跳ね上がるのを堪えようとした。こんな開けっ広げな場所で、という意識が手放しに嬌声を響かせることをはばからせたのだった。家内にはふたりだけという状況において無意味な抑制ではあったのだが、惑乱する心理がそうさせた。だがその虚しい努力によってくぐもった啼泣は、逆に淫らがましい響きを帯びて、妖しい雰囲気を演出していた。そして、悦声を堪える代わりといったように、裸身ののたうちは激しくなっていく。捧げるように高くもたげた巨臀を淫らに振りたくり、抉りたてる指のまわりに粘っこく回し、ボタボタと随喜の蜜汁をステップに垂れ零して。重たく垂れ落ちて揺れる乳房、時折段差に擦れる乳首から伝わる疼痛が、状況の破廉恥さを思い出させても、もうそれが燃え上がる淫情に水を差しはしなかった。裸で階段にへばりつき、むっくりと掲げた臀の割れ目から挿しこまれた男の手に秘裂を嬲られ淫らな蜜液をしぶかせている、といまの自分の狂態を認識することで、昂奮と快感はどこまでも高まっていくのだった。 だから、 「……ああ、部屋で、部屋に…」 嫋々たる快美の啼きにまじえて怜子が洩らしたその言葉には、さほどの切実さもこもらず。せいぜいが、はや迫りきた絶息の予感によって掻き起こされた理性の燃え滓の表出、といった程度のものだった。実情とすれば、怜子はもうこのままこの場でアクメの恥態を晒すことも――それを指ではなく、志藤の魁偉な肉体によって与えられることさえ、受け容れる状態に追いこまれていたのだったが。しかし、 「……そうですね」 ほとんどうわ言のような怜子のその言葉を、待っていたというように志藤はそう応じて。そして、彼女の中に挿しこんでいた指をスルリと引き抜いてしまったのだった。 ああ!? と驚愕の声を発して振り返った怜子に、照れたような顔を向けて、 「つい、ガキみたいに血気に逸ってしまいました。すみません」 そう謝ると、上げた足を突っ伏した怜子の体の横に突いて、そのままトントンと段飛ばしに、身軽に怜子の傍らをすり抜けて階段を上がった。 忙しく首をまわして怜子が見上げた先、数段上で振り向いて、 「さあ、早く部屋へ行きましょう。僕はもう待ち切れないんですよ」 朗らかにそう言って、とっとと階段を上っていく。怜子を助け起こしもせずに。こちらは硬く引き締まった尻を怜子に向けて。 「……あぁ……待って……」 呆然と虚脱した表情のまま、怜子は弱い声を洩らして。ようやくノロノロと動きはじめる。両手を突いたまま、這うようにして階段を上っていく。前腕や脛には赤くステップの跡がついて、逆に臀を掲げていたあたりのステップには転々と滴りの痕跡が残っていた。 また玩ばれたのだ、とは無論ただちに理解して。しかし今は怒りもわいてこなかった。怜子の感覚を占めるのは、燠火を掻き立てられて放り出された肉体の重ったるい熱さだけだった。意識には、仰ぎ見る視点のゆえに殊更に逞しく眼に映った志藤の裸身だけがあった。力の入らぬ足腰を踏ん張り態勢を起こしても、片手はステップに突いたまま、危うい足取りで上っていく。志藤のあとを追って。 志藤は待たない。速やかに階段を上りきると通路を進んで、最後に一度振り向き、クイクイと手招きしてみせて。そのまま部屋の中へと入っていった。 ようよう二階まで上がった怜子が、開け放たれたドアを目指し、のめるような足取りで進んでいく。追いたてられるのではなく追いかけて、自分の寝室へと向かっていく。 白く豊艶な裸身が室内へと消えていき、その勢いのままに引かれたドアがバタンと不作法な音を立てて閉ざされた。その場は、束の間、深更の静かさを取り戻した。閉ざされたドアの向こうから、艶めいた音声が洩れ聴こえはじめるまでの僅かな間――。
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(長島 昭久:衆議院議員、会派「未来日本」代表) 私は、これまでの「安倍外交」が、官邸主導で戦略的に展開されてきたことを評価しています。そうであるからこそ、最近の安倍外交にはいくつか注文を付けたくなる衝動を抑えきれません。 日中第三国市場協力フォーラムであいさつする安倍首相 特にここ半年ほどの安倍外交の変調は誰の目にも明らかではないでしょうか。ひと言で言うなら、その場しのぎの昔ながらの自民党外交に戻ってしまったように感じられます。もちろん、外部の我々が知り得ない情報は膨大で、外交交渉には秘密がつきものです。表で交わされているやり取りだけを見て批判してもたいていは的外れになることを承知の上で、これが単なる杞憂に終わることを祈りつつ、以下いくつか指摘させていただきたいと思います。 ■ 「最大限の圧力」から「前提条件なしの会談」へ 第一は、対北朝鮮外交です。 周知のとおり、昨年の元旦、北朝鮮の金正恩委員長が「平昌オリンピックに選手団を派遣する用意がある」とのメッセージを発した途端、まずオリンピック主催国の韓国がこれに飛びつき、なんとアメリカが続き、中露が後押しして国際社会と北朝鮮との間に一気に雪解けムードが広がりました。そこから、北朝鮮選手団の平昌オリンピック参加(2月)、南北首脳会談(4月、5月)、そして中朝首脳会談(3月、5月)へと北朝鮮による「微笑外交」攻勢が展開され、ついに6月にはシンガポールで史上初の米朝首脳会談が開かれたのです。 そのような展開の中で、一昨年まで北朝鮮に対し「国連制裁決議に基づいて最大限の圧力を」と、徹底制裁を訴えてきた安倍政権は、アメリカが北朝鮮の対話路線に応じ始める中で、次第にトーンを変えていきました。世界中で首脳会談や外相会談が開かれるたびに、最大限の圧力を説いて回っていた安倍総理や河野外相でしたが、別人とも思えるほどの豹変ぶりを見せたのです。
極めつけは、今月6日に飛び出した安倍総理の「前提条件なしに金委員長と会談する」という発言でしょう。これまで「拉致問題の解決なくして国交正常化なし」とあくまでも北朝鮮による拉致問題解決こそが先決との立場を堅持してきたにもかかわらず、今後はそういう前提を撤回するというのですから、誰が見ても大転換。ずばり言えば、大幅譲歩です。しかも、そのような政策転換を行った理由について、国会でも、対外的にも、きちんとした説明はなされていません。 実は日本政府が「最大限の圧力」路線を盛んに称揚していた時期ですら、日本には、国連の「制裁逃れ」が疑われる北朝鮮の船がかなり頻繁に寄港していました。私は昨年11月、衆院安全保障委員会で、韓国ですら入港禁止にしている北朝鮮の貨物船が、日本に60回以上も寄港している問題について外務省や国交省に質しました。この韓国の船はロシア経由で石炭を輸出し、外貨を稼いでいる可能性が高い、と国連安保理の北朝鮮制裁に関する専門家パネルで懸念が再三指摘されているにもかかわらず、日本は漫然と放置しているのです。私が安全保障員会で指摘した後も状況は何ら変わっていません。 一方で、日本政府は、海上自衛隊が従事する洋上における「瀬取り」の監視活動を、「国連制裁の徹底履行」の証左として盛んにその成果を強調していますが、何ともちぐはぐな対応と言わざるを得ません。 もちろん、「中曽根外交4原則」にあるように、外交は時流を的確に捉えて国益を促進する術ですから、半島情勢をめぐる戦略環境を決定づけるアメリカと北朝鮮との関係が変化すれば、それに応じて外交姿勢も変化させねばなりません。一貫性だけを追求して戦争に突入したり緊張を高めたりなどというのは愚の骨頂です。米朝雪解けに対しては、アメリカ向けのICBMのみを規制したり、未だに大量に残る核や通常戦力の脅威に対する抑止力を低下させるような政策(例えば、米韓合同軍事演習を中止したり、大量破壊兵器開発につながる外貨稼ぎ阻止のための国連制裁を緩和したり)には明確にNOを突き付けつつ、戦略環境の変化を的確に捉えて懸案の拉致問題の解決に向けて水面下の工作を加速させることが肝要です。その際に、北朝鮮政策の一部を転換することに躊躇の必要はない。惜しむらくは、政府からそのような丁寧な説明が一切ないことです。 ■ 米中「新冷戦」のさなかに「日中協調」へシフトチェンジ 安倍外交の変質を示す第二点は、対中国の関係です。 まずアメリカは、2017年12月に公表した『国家安全保障戦略』で「中国やロシアなどは、技術、宣伝および強制力を用い、アメリカの国益や価値観と対極にある世界を形成しようとする修正主義勢力である」と批判し、協調路線から戦略的競争路線へとシフトしました。これは、歴史的な転換ともいうべきもので、この報告書を皮切りにトランプ政権の対中政策は加速度的に硬化していきます。翌年の8月には、ファーウェイをはじめとする中国のハイテク企業5社をアメリカの政府調達から排除し、二次、三次サプライヤー(日本企業も当然入る)まで取引を規制する「2019年国防授権法」を成立させ、10月4日、ついにペンス副大統領がワシントンで「冷戦布告」ともいうべき演説を行いました。その間に、対中追加制裁関税は2500億ドルに膨れ上がり、まさしく米中「新冷戦」とまでいわれるような事態に至っています。
それに対して安倍総理は、昨年10月に北京を訪問し、「競争から協調へ」とアメリカの対中姿勢とは真逆のメッセージを出したのです。この訪中では、日本から財界人も大勢引率して、まさしく中国側の歓心を「爆買い」するかのようでした。 そして、あれほど参加に難色を示していた一帯一路構想についても、「全面的に賛成ではないが、適正融資による対象国の財政健全性、プロジェクトの開放性、透明性、経済性の4条件があるならば、協力していく」と大幅な歩み寄りの姿勢を示したのです。 アメリカとの関係が険悪になった中国が日本にすり寄ってくるのは外交の世界では十分想定できることですから、日本としてはそういう時こそ、これまで中国側が日本の意に反してやってきたことについて、きちんと主張すべき絶好のタイミングであるはずです。例えば、尖閣諸島周辺海域への執拗な侵犯行為はやめてもらう。本稿執筆時点ですでに46日連続(史上最長)で中国海警船舶数隻が尖閣沖の接続水域に侵入しています。対応にあたる我が国海保の巡視船は日夜厳しい状況にさらされています。こういう挑発行為を止めさせるのが、日中友好の基本ではないでしょうか。また、東シナ海のガス油田をめぐる2008年の日中合意を誠実に履行することや、2016年の国際仲裁裁判所の裁定に従い、南シナ海の人工島を放棄し周辺環境の原状回復を求めたらどうでしょうか。さらに、米中間の関税報復合戦に参戦しないまでも、先端技術の強制移転や政府補助金による企業買収、ハッキングによる企業秘密や国防情報の窃取など、日米共通の課題である中国の歪んだ経済慣行を正すよう求めるべきでしょう。 しかし安倍総理はそういう態度を一切取りませんでした。この時期に、敢えて「競争から協調へ」と舵を切り、中国側にその代価を一切求めませんでした。これがアメリカや国際社会から見て「米中関係が悪くなった隙を突いて、日本は漁夫の利を狙いに行こう」的な行動に映るとすれば、国際的な威信にもかかわります。 ■ 外交青書より「北方四島は日本に帰属」の記述を削除 このように安倍外交への疑念が膨らんでいる中でダメ押し的に出てきたのが、対ロシア外交での変質です。 安倍総理は、ロシア問題にはことのほか熱心に取り組んできました。「戦後70年も経っているのに、日露間に平和条約がないのは異常だ。なんとしても自分の在任中に平和条約を締結したい」という主旨の発言を何度も繰り返してきました。 政治家として成し遂げる目標を明確に持つことは大切なことです。が、それが成果を急ぎ「前のめり」になることには注意を要します。外交は、焦った方が負け。期限を区切ってしまえば、その期間内に成果を出そうという焦りを相手に見透かされ、妥協に妥協を重ねざるを得なくなるからです。 そうした中で明るみに出たのが、『外交青書』問題です。令和元年度版の『外交青書』から、戦後一貫して堅持されてきた「北方四島は日本に帰属する」という重要な記述が削除されたのです。
『外交青書』は、日本外交の基本方針を示す極めて重要な文書です。これに『防衛白書』を合わせた2つの文書は、日本の外交安全保障政策・戦略を内外に宣言し、政策遂行の透明性を高めていく大事な外交ツールでもあります。その『外交青書』の記述が、わが国の主権を放棄するかのように変更されたのです。さらに言うなら、「北方四島は日本に帰属する」という文言を削除したということは、これまで「北方四島が日本に帰属する」と言い続けてきた歴代政権が、あたかも誤った主張をしてきたかのような印象を内外に与えてしまう可能性を排除できません。 しかも、あの文言を削除した理由について、国民への説明もないまま、いきなり『外交青書』が公表されてしまいました。手続き的にも疑問符が付きます。 ■ ロシアはヤワな国家ではない 「北方四島は日本に帰属する」の文言を削除した背景には、ロシアに対して何らかのシグナルを送るという意図があったと言われています。しかし、この文言の削除によって、いったいロシア側にどんなシグナルを送ることになるのでしょうか。 北方四島に関するこの記述は、『外交青書』の中でも重要な部分です。それだけに外務省の事務方が勝手に変更できるものでもありませんし、河野外務大臣の一存でできるものでもないでしょう。今回の削除は、間違いなく安倍官邸の意向を反映したものでしょうが、将来に禍根を残す大失策だと考えます。なぜなら、一度削ったものを元に戻すのは容易ではありません。戻そうとすれば、その理由が必要になり、日露間に無用の摩擦を生じてしまうのです。 アメリカ、中国、ロシアといった大国は、良くも悪くも「力がすべて」です。力を信奉している国に対して、自ら譲歩したり、妥協したり、遠慮したりすれば、付け込まれるだけです。「日本はそんなに譲ってくれたのか。じゃあその誠意のお返しにこちらも少し妥協を・・・」などという発想は、大国にはまったくありません。これがリアル・ポリティックスの世界です。そんなことは「リアリスト」である安倍総理は百も承知のはずなのですが、どうしたことでしょうか。 いったい安倍総理は中国やロシア、北朝鮮に対してどこまで譲歩しようとしているのでしょうか。これでは日本の国益を損ねることになりかねません。もちろん、国益は中長期的に捉えるべきものです。常に長期的な戦略的利益を念頭に置いて、短期的な利害得失に一喜一憂したり、先ほど論じたように一貫性に拘泥し過ぎたりして国際社会全体の潮流を見失ってはいけません。 したがって、これまで安倍総理が外国に対して一見弱腰に見える妥協的な態度を見せても、私は「より大きな戦略的利益のために妥協が必要な場面もあるの��ろう」という思いで観察してきました。例えば、2015年の日韓慰安婦合意などはその典型です。安倍総理を取り巻く保守層は韓国との慰安婦合意にはそもそも批判的でした。多くは、たとえ妥協しても韓国からの外交的見返りなど期待できないと考えていました。しかし、当時の安倍総理の視線の先には韓国ではなく中国の動向がありました。当時はちょうど、中露が韓国を取り込み、さらにはアメリカを誘い込んで「歴史問題」で日本を孤立化させようと試みている真っ最中でした。慰安婦問題での妥協は、中韓に楔を打ち込む効果を狙ったものでした。
今の日本にとって最優先に考えなければならない課題は、「対中戦略」です。これは日本だけではありません。アメリカにしても、21世紀の戦略的な課題とは、「中国の台頭にどう向き合っていくか」に尽きます。その意味から言えば、ロシアと中国が結託して日本に圧力をかけられるような形というのは、日本にとって最も避けなければならない事態なのです。 そのロシアは、クリミアを併合したことで、アメリカやヨーロッパから制裁を受けています。窮地に追い込まれたロシアに接近し、両国間の領土問題を解決し、平和条約を締結して中露の間に楔を打ち込むというのが、おそらく安倍総理の戦略的なイメージングだったはずです。 しかし、そこで考えなくてはならないのは、そんな日本の戦略にロシアが安易に乗っかるようなヤワな国なのか、ということです。 ■ 日本には日本の、ロシアにはロシアの国益がある ロシアにはロシアの国益があるし、譲れない戦略的な立場もある。中国とも上手くやりながら、日本から利益を獲得していく。その際に、日米同盟に隙間風を吹かせることができれば、万々歳でしょう。それがロシアの基本的な立場なのです。安倍総理の戦略的なイメージが、すんなり実現できるものかどうかは、また別の問題なのです。 昨年11月、安倍総理はシンガポールでプーチン大統領と首脳会談を行い、「1956年の日ソ共同宣言を基礎にして平和条約交渉を加速化する」ことに合意しました。この時に、「なぜ1956年の段階に戻ってしまうのか」という疑問を多くの人々は抱いたのではないでしょうか。 日ソ共同宣言では、平和条約締結後に歯舞群島と色丹島を日本に「引き渡す」(「返還」でないことには注意を要します)とされています。旧ソ連側から見れば「歯舞・色丹の二島で終了」ですが、日本側からは「まず歯舞・色丹を返還してもらい、国後・択捉はその後さらに交渉を続ける」という解釈がなされました。 しかしその後、北方四島をめぐっては、1993年の細川-エリツィン会談による東京宣言、2001年の森-プーチン会談によるイルクーツク宣言で、「平和条約交渉は四島の帰属の問題を解決してから実施する」と、1956年の日ソ共同宣言のレベルから日本は大きく押し返したのです。敗戦からわずか10年で締結した日ソ共同宣言以来、国力の増大を背景にした歴代政権の努力で、日本の主張を(ソ連邦崩壊で国力が低下した)ロシア側に呑ませてきたのです。これが国際社会のリアル・ポリティックスの実態です。 それを昨年、安倍総理がいきなり1956年時点にまで引き戻してしまったのです。「なんとか平和条約を締結したい」という思いがあったことは間違いありません。それでも、多くの国民は「公けにはできないだけで、安倍-プーチンの間では、『二島を足掛かりにまず平和条約を結び、それから残る二島の返還交渉に』というような約束があるのだろう」と信じていたと思います。しかし、事ここに至って『外交青書』の記述削除を見せられたとき、私たちは、それが「展望なき後退」に過ぎなかったのではないかと疑わざるを得ないのです。 ロシアは、これ以降、「日ソ共同宣言では『二島を引き渡す』と書いているが、『いつまでに』とは書いていない」とか、「歯舞、色丹を引き渡した後に、米軍基地が展開しない保証を」などと、およそ友好的とは思えない主張をするようになっています。一瞬の妥協が、際限のない後退を呼び込んでしまったというのは言い過ぎでしょうか。 安倍総理は、プーチン大統領とは実に25回もの「差し」の会談(テタテ)をやってきました。まさに全力を注いでロシアとの平和条約締結と、北方領土問題に取り組んできたのですが、これまでのところ残念ながら成果はゼロ、と言わざるを得ません。ゼロならまだしも、60年前の日ソ共同宣言の時点にまで戻ってしまったことを考えれば、マイナスと捉えるべきかも知れません。 ところで、安倍総理がこれほどまでにロシアとの関係に前のめりになるのは、祖父である岸信介元総理の存在が関係していると見ます。安倍総理の愛読書の一つに『岸信介証言録』(中公文庫)という本があります。政治学の泰斗・原彬久氏による晩年の岸元総理へのロングインタビューをまとめたものですが、その中で「やり残した仕事は何か」と問われた岸は、「2つある。1つは北方領土、もう1つは憲法改正だ」とはっきり答えています。その無念は、安倍総理の頭の中に深く刻まれているはずです。 さらに言えば、安倍総理の父・安倍晋太郎外相(当時)も、ソ連のゴルバチョフ大統領(当時)と交渉。亡くなる間際まで、北方領土問題の解決に心血を注ぎました。その様子を最も間近で見ていたのが、当時外相秘書官だった安倍晋三氏です。 ロシアとの平和条約締結と北方領土問題の解決は、まさに親子三代にわたる宿願でもあるのです。なんとかこの問題を前進させたいという思いを、安倍総理は他の誰よりも強く持っているはずです。その点は痛いほど理解できます。 その思いは尊いのですが、冷静になれば、違う一面も見えてきます。その宿願である平和条約締結ですが、ロシアと平和条約を結んだからといって日露間の緊張がなくなるかと言えば、全くそんなことはありません。例えば日本と中国の間には、日中平和友好条約が結ばれて40年以上も経ちます。しかし、尖閣諸島など日中間では緊張が絶えません。ロシアとの平和条約についてもそういった冷めた目で見ることも必要だと考えます。
では、北方領土問題の進展を期待する以外に、平和条約の締結を急ぐ意味はどこにあるのでしょうか。 期待できるメリットは2つでしょう。1つは旧島民の方々の心情的な問題です。故郷に帰れない、先祖の墓参りもできない。それはあまりにもかわいそうではないか、と。ただし、墓参や自由往来は、平和条約がなくても実務的な取り決めで解決することができるのではないでしょうか。そこで経済協力などを絡めてロシア側の譲歩を引き出す交渉は大いにやる必要があります。 もう1つは漁業権益の問題です。北方領土周辺の海域で、日本の漁船が拿捕されたり、漁民が抑留されたりする状況をできる限り無くしていかなければなりません。ただしこれも漁業交渉を通じて解決すべき問題で、平和条約がなければ漁業交渉ができないわけではないと考えます。 であるならば、こちら側が一方的にタイムリミットを決めて、妥協を重ねてまで平和条約締結や北方領土返還交渉を急ぐ必要があるとは思えません。 ■ 影を潜めてしまった高度な戦略的判断 冒頭でも述べましたが、私はこれまでの安倍外交を高く評価してきました。「地球儀を俯瞰する外交」を標榜する安倍外交は、世界中に戦略的な布石を打ってきました。これから展開されようとしている対イラン外交などは、米欧主導の核合意を側面から支え、対イラン制裁が厳しい時にもイランとの対話の道を閉ざすことなく粘り強く外交関係を深めてきた成果と言えましょう。また、インド太平洋構想により、インドとオーストラリアを戦略的に結び付け、地域の平和と安定のためアメリカの関与を繋ぎ止めるために果たしてきた安倍外交の役割は大きいものがあります。そのほかにも、中国の「一帯一路」に対抗して、中央アジアや南太平洋諸国へのインフラ投資を戦略的に進めてきました。 しかし、最近の安倍外交は、そのようなダイナミックさが影をひそめ、小手先で小さな得点稼ぎに腐心しているように見えてしまうのです。それが誤解であれば、平にご容赦いただきたいのですが、そこに高度な戦略的判断が見えてきません。 トランプ大統領の5月の訪日はつつがなく終わりましたが、6月には中国の習近平主席が来日し、日中とともに米中首脳会談が開かれます。さらに安倍総理が「前提条件なし」での対話に意欲を燃やす北朝鮮の金正恩委員長との首脳会談も遠からず開かれるかも知れません。もちろん、日露交渉も続いています。6月のG20に韓国がどのようなアプローチで臨むのか、それをどう迎えるのか安倍総理の外交のリアリズムが厳しく問われると思います。 目先の利害得失に目を奪われることなく、当初見据えていた日本の戦略的利益が描かれた「ビッグピクチャー」を胸に、リアリスト外交を展開していただきたい。
長島 昭久
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NEWSLETTER vol.48
ニュースレターの第48号をお届けします。
今回は2018年6月8日に Art Jewelry Forum に掲載された、リン・チャン氏へのインタビューをお届けします。
翻訳をはじめたのはもう何か月も前ですが、思いのほか時間がかかって前回配信から10か月も経ってしまいました…今後も不定期の配信となりそうですが気長にお付き合いいただけますと嬉しいです。あいかわらず、メールに埋め込むと画像が小さくなってしまうので、ぜひ元の記事もご覧になってくださいね。
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https://artjewelryforum.org/lin-cheung-0
2018年6月8日
リン・チャン
日常性と非日常性 その共存を実現させるもの
アドリアーナ・G・ラドレスク

リン・チャン《遅ればせながらの応答:混乱、言葉もない、意気消沈》、2017年、ブローチ、ラピスラズリ、金、各51 x 9 mm、撮影:リン・チャン
リン・チャンの作品は絶えず議論を呼ぶ。《敵か味方か》のネックレスや《室温》のオブジェ、書籍にインスタレーションから、最近作の《遅ればせながらの応答》のブローチや《保管》シリーズに至るまで、彼女の作品は、人のありように対する一解釈であり、作り手の思想や感情の運び手であり、ジュエリーの意味を模索する飽くなき探求である。
リン・チャンはこれまで、数多の賞を受賞してきた。最近では、2018年にフランソワーズ・ファン・デン・ボッシュ賞とヘルベルト・ホフマン賞を受賞。2017年には英国のBBC Radio 4が主催するウーマンズ・アワー・クラフト・プライズにおいて、1500名の応募者から最終選考12名のうち1名に選出された。
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アドリアーナ G. ラドレスク:あなたは今年、その作品と、コンテンポラリージュエリーの振興における国内外での示唆に富む役割が認められ、栄誉あるフランソワーズ・ファン・デン・ボッシュ賞を受賞されましたね。そのすべてがどのように始まったのか、お聞かせいただけますか? いつごろからジュエリーを作りたいと思うようになりましたか? また、どこで勉強されましたか?
リン・チャン:ありがとうございます! 今年はこれまでのところとてもいい年で、フランソワーズ・ファン・デン・ボッシュ財団には心から感謝しています。彼らは独立機関として、熱意をもって主体的に、人々の想像を超える優れた仕事をしています。これは今の時代にあって珍しいことで、それだけに特に光栄に感じています。

リン・チャン、《遅ればせながらの応答:動揺》、2017年、ブローチ、ベルジャンブラックマーブル、ハウライト、金、54 x 9 mm、撮影:リン・チャン
私は、なんでも手作りしたり修理して使うことを良しとするごく堅実な家庭で育ちました。裁縫や編み物、刺繍にくわえ、ものが動く仕組みや素材に興味が湧いて、何かを分解したりもしました。でも、ジュエリーを作った記憶はありません。私は子ども時代とティーンエイジャーを経て成人してからも、もらったものも自分で買ったものも含め、たくさんのジュエリーを身に着けてきましたが、自分で作るようになったのはずいぶん後のことです。
私は、ブライトン大学の学士課程(通称WMCP、(訳注:木工、金工、陶芸、樹脂の英単語の頭文字をつなげたもの))で陶芸と金工を専攻しました。そこで偶然ラルフ・ターナーの著作である「ニュー・ジュエリー」を手に取りました。それからというもの、この道一筋です。それ以降、私が置かれたすべての環境や訪れた場所、出会った人々は何かしらこの本と結びついているので、遠い親戚のような縁を感じますし、それだけにこの本は私の考え方に深い影響を与えた存在です。作品の素材や技法は何なのか、思いを巡らせながら夢中になってページをめくっては「これはおもしろい!」と思っていました。
あなたは今年、石を彫ったブローチのシリーズ、《遅ればせながらの応答》でヘルベルト・ホフマン賞を受賞され、忘れがたい1年のスタートを切られました。

リン・チャン、《遅ればせながらの応答:バラ色》、2017年、ブローチ、ローズクォーツ、金、43 x 8 mm、撮影:リン・チャン
審査員から「時事問題とその意味との関係性を表現した、政治的見解の表明」と評されたこの作品は、英国のEU離脱を決する国民投票と世界の政治情勢への個人的な応答として作られたとのことですね。この作品は缶バッジの形をしており、表面に絵文字やシンボルを思わせる顔が描かれていますが、一般の缶バッジのようにプレスした金属やプラスチックでできてはおらず、半貴石を研磨し、表面に金を点在させて作られています。政治キャンペーンで多用される、安価で息の長い定番アイテムであり、質素ともいえる装着型の伝達装置である缶バッジと、高価な素材とを結びつけようと思ったのはなぜですか? また、タイトルの「遅ればせながら」にはどのような意味が込められていますか?
リン・チャン:私が石という、硬くて容赦なく、永続する素材でこのブローチを作ることにしたのは、使い捨てで瞬時に作れるお手軽な金属製のバッジとの対比を表現しようと思ったからです。皮肉なことに、私は、メッセージの内容が浅いか深いかにかかわらず、一度使えば用済みとなるはずの缶バッジをいつも大事に取っておきます。手元に残しておくと、その時の気持ちや信条、出来事、気分を鮮明に覚えていられるので。これが、私が半貴石を使った理由のひとつです。つまり、一部の発言や行為はやり直しがきかないから、ほんの一瞬の出来事でも人の心に長く残りうるということを言いたかったのです。
タイトルの「遅ればせながら」は、すぐさま反応するのとは逆のリアクションの仕方を表しています。私は、国民投票の前後の情勢を目にして悲しくなったのをはっきりと覚えていますが、それをどう表現すればよいのかわかりませんでした。ただ、いつかこの思いを作品にすることだけはわかりました。後から行動に出るということは、蓄積された何かが、時間を経てから展開していくということです。私は、実際の出来事からかなり時間がたってからようやく、抑圧された思いやぐるぐると混乱した感情を、石の研磨を通じて解放できるようになりました。

リン・チャン、《遅ればせながらの応答:しかめ顔》、2018年、ブローチ、ラピスラズリ、金、54 x 9 mm、撮影:リン・チャン
また、「遅ればせながら」は、石の加工にともなう労力と、石や石の研磨から連想される隠喩的な意味も表しています。さらに、研磨や切削は、熟考や仕上げ、そぎ落としていく過程も意味します。つまり、考えを整理し、遅まきながら納得し決心が固まるまで時間を稼ぎ、じっと待つという、時間のかかる肉体的行為を表します。石の研磨はほぼ独学で習得しました(最初だけ、シャルロッテ・デ・シラスによる5日間の特別クラスで専門的な講義を受けました)。そのため、新しい素材に初挑戦する時の常として、時間こそ余計にかかりましたが、素人であったことがむしろ好都合に働きました。知識のなさに妨げられず、失うものがないまっさらな気持ちで制作に打ち込むことができました。
コンセプチャルなジュエリーは、政治的な意識の向上という点で、大衆を説得する力を持ちうると思いますか?
リン・チャン:ええ、その力があると信じています。また、すでに知られていたり、こうだと信じ込まれている方法以外のやり方で、そういった力を量る方法にも興味があります。ただ、《遅ればせながらの応答》シリーズが必ずしも「大衆の政治的な意識を向上させる」とは思いません。このシリーズはそれ自体が議論の一部をなす当事者性の強い作品で、すでに広く認識されている問題を扱っているため、意識の向上というよりはタイムリーなコメントとしての趣が強いでしょう。私は今も、この決定がもたらした損害を忘れてはならないと思いますし、今後は今以上に不確かな時代になるでしょう。だからこそ、ジュエリーには、自分たちの周囲で起きている出来事について考えさせる存在であり続けてほしいのです。大衆の政治に対する意識の向上という点では、エスナ・スーこそシリアの難民危機を表現した作品でそれを実行しているといえます。彼女は私たちに、時間とエネルギーを費やして作品について考えることで、難民危機の問題を忘れないよう促しています。

リン・チャン、《遅ればせながらの応答:逃げ腰》、2018年、両面装着式のブローチ、ハウライト、ベルジャンブラックマーブル、金、49 x 12 mm、撮影:リン・チャン
作品の持ち主がご自身の考えに共感してくれるかどうかは重視していますか?
リン・チャン:自分の考えや見解に共感してもらえるといつでもうれしいです。私の場合、それを知るのは直接人と会った時なので、会話ができたり、同じ考えを持っていることに気づいたりできるのは、私にとってはありがたいおまけです。私は時間の許す限り、工房にこもるようにしているので。外に出て別の視点から作品を見られるのはいいリフレッシュになりますが、共感してもらえなくても構いません。私は自分の考えが伝わるよう素材や大きさ、造形を制御しはしますが、作品は独立した存在です。私の手元を離れたら、自由の身です。勝手に別の意味や価値観を帯びたり、身につけてもらえたりもらえなかったり、好かれたり嫌われたりすればいいのです。それは自力では制御できない領域ですし、制御したいとも思いません。私は、最善の方法で考えや意見を表現することにやりがいや興奮を感じますし、そこが重要なポイントなのであって、自分が答えを知っていると思えるかどうかという点は重視していません。

リン・チャン、《真珠のネックレス:グラデーション》、2017年、ネックレス、淡水パール、金、ビンテージのケース(修繕済み)、ネックレスの長さ:406.5mm
あなたのウェブサイトには、「《真珠のネックレス》シリーズは、母親から譲り受けたものの使わずにいた真珠のネックレスをインスピレーションの源とした。このネックレスは自分に似合わないと思ったし、たった一種類の女性性を信じているわけでもない」と書かれています。男性モデルに着用させたこの作品は、淡水真珠を1粒1粒削り出し、ホイットビージェットのチェーンと同じ構造でつなげてネックレスにしたものです。このシリーズは、装飾品としてのジュエリーや、個性の形成におけるジュエリーの役割の探求の一環として作られたものですか? また、ジュエリーは新たな形のジェンダー表現を推し進める上で効果的な手立てだと思いますか? この作品には、どのようなメッセージや意図が込められていますか?
リン・チャン:後から思えば、この作品はずいぶん複雑な意味を帯びていますね。一方では、ごくシンプルな作品で、元のネックレスを手に取って加工するに至ったのも、チェーンにできるかどうか試したかったという単純明快な動機からです。実験が済んでチェーン全体が完成してはじめて、どんな意味を持ちうるか、なぜこんなことをしたのか、それがどうなったのかを考える時間を持てました。このネックレスは、身に着けるとお高く留まって見えるような気がして、長い間しまったまま使うことはありませんでした。
真珠にはさまざまな意味合いが込められています。そして、形状や機能の面で可能性の幅が広いダイヤモンドや金などと違って、ジュエリー素材としての革命がもっとも起こりづらい素材ではないでしょうか。その意味では、この真珠作品では、おそらくその形が一番の理由で、少しだけその遅れを取り戻せた気がします。真珠の「ジュエリーらしさ」は丸い形に生まれついた時点で既定路線であり、人はなぜかそこに女性らしさだと受け止めるのです。私が真珠を研磨してチェーンを作って、最初に、そして一番強く感じたのは、これはもはや真珠のネックレスではない、ということです。そのことで、真珠にまつわる意味合いを薄められましたし、おめかしや着飾ることを目的にジュエリーを着けていたのは過ぎ去った昔の話であって、ジュエリーとは単に着けたいから着けるものだという私自身のジュエリー観に沿った作品になったと思います。
私は女性性とは何であるかに興味を引かれます。それは必ずしもジェンダーと関連づいているわけではありません。私は女性性をもっと広義にとらえていて、体力とは別の、知的な精神力や思考、思いやりと関わるものだと考えています。作品を男性モデルに着用させて撮影したのは、実験的な見せ方をしたかったからです。そして、それが真珠のネックレスは女性的なものだという狭量な考えを打ち破ったと伝える上で有効な手段であるかどうか、そして、それでも依然として残る繊細な強さと多義的かつ対照的な複数の側面が、また別の女性性を表現しうるのかどうかを確認したかったのです。つまり、自分が身近に感じられ、さらに女性という自分のジェンダーも手放さずにいられるという形の女性性です。そうですね……この作品については、完成してからもそのインパクトについて考えていますが、今もまだ、的確に言い表すのが難しいです。が、そうやって考えるのも、とても面白いことですね。

リン・チャン、《真珠のネックレス:マチネー》、2016年、ネックレス、淡水パール、金、長さ:560 mm、撮影:リン・チャン
《真珠のネックレス》シリーズの一部の作品は、修理を施したビンテージの真珠のネックレスの専用ケースがついていますね。このようにケースに手直しをして再利用するという行為には、どのような意味があるのでしょうか?
リン・チャン:アンティークのケースを再利用することで、過去の所有など、物語に歴史という側面が若干加味されます。最初に作ったネックレスと箱は母の所有物で、それ以降のネックレスと箱は、最初につくったものの形式を借用したものです。
作品が装着されることについては、どれくらい重要視していますか?
リン・チャン:どちらでも構いません。着用性の高いデザインであっても、実際につけるかどうかは別問題で各自が判断することです。私はどちらの考えも理解できます。私自身、身に着けないジュエリーをたくさん持っていますが、そのことが物への愛着に影響するわけではありません。手に取って眺めて、またしまうということも好んでやります。時に実用的でないジュエリーをじゃらじゃらつけることもあります。このようなアイテムは注意が必要ですし、つけている間ずっと気になってしまうものです。おまけに針先がとがっておらず、ブラウスやTシャツに大穴が開いてしまうこともあります。それでも、ジュエリーとしての出来がよければ、その価値はあるのです。同じものを数週間つけっぱなしにすることもあります。装着するしないにかかわらず、ジュエリーが喜びをもたらしてくれることに変わりありません。

リン・チャン、《保管:紙と輪ゴム》、2016年、ブローチ、合成石、金、輪ゴム、70 x 22 x 15 mm、撮影:リン・チャン
《保管》シリーズは、あなた自身のジュエリーの保管方法を扱った作品です。このシリーズは、こう言っては何ですがとても生活感があって、《紙》や《輪ゴム》と題されたブローチでありふれた物体を描写しています。この作品では、合成石や金という耐久性のある素材と、輪ゴムという長持ちしない素材が混在しています。この袋に何が入っていたのか、また、この作品のコンセプトは何なのか、興味を惹かれます。この素材の組み合わせには、どのような意味が込められていますか?
リン・チャン:私はよく、ティッシュやキッチンペーパーやトイレットペーパー、チャック式のビニール袋やただの紙など、その時手元にあるものにジュエリーをしまうことがよくあります。私はよく旅行をするので、ジュエリーに箱やケースがある場合はそこから出して、もっと実用に即した方法で収納するようにしています。《紙》と《輪ゴム》のブローチは、私が紙と輪ゴムで包装してきたすべてのブローチを表現していると言えるかもしれません。自分がつけるジュエリーはいつもこの方法で収納します(そのほとんどは自分で作ったものではありません。自分の作品はめったにつけません)。なので、この保管方法自体はごく普通で生活感がありますが、興味深いことに、それによってそのアイテムが私にとって特別な存在になるのです。この作品を白い合成石で彫り出して作ったのは、紙の質感を表現するためで、本物の輪ゴムを用いたのは日常性を加味するためです。ここにおいて私は、ジュエリーの秘密の生活を覗いてみませんか、作品を通じて価値や意味が表明されているさまを見てみませんか、と誘いかけているのだと思います。高価な素材や予期せぬ素材やプロセスを用いて日常のディ��ールを描写することで、単なる人工物を超えたジュエリーのおもしろみについて考えることを促しているのかもしれません。
この《保管》シリーズでは、特に私自身の持ち物であるジュエリーの私的な生活と公的な生活、そして、同じ作品でも配慮の度合いが変わりうるのかという点を考えました。紙やプチプチ、ビニール袋による収納方法は、退屈に見えるかもしれませんが、私にとってはとても便利で安全ですし、それによって自分だけのものになるのです。私は、ジュエリーを買った時ではなく、生活をともにしてはじめて、そのアイテムが自分にとってどんな意味を持つのかについて気にかけ、注意を払えるようになります。作り手やブランドによる包装は、提示方法や、その魅力、モノのコンセプトの延長、作り手の創造性や配慮を通じて、ジュエリーを商品とみなしています。購入後の私だけの管理方法は、所有、つまり自分の持ち物であり日々の生活の一部であることを表します。

リン・チャン、《保管:古い真珠のネックレス》、2018年、ペンダント、ロッククリスタル、62 x 42 x 20 mm、撮影:リン・チャン
同じシリーズの《古い真珠のネックレス》や《ベニータのブローチ》では、ジュエリーの形は見えません。そのかわり、それをしまうための(ロッククリスタルを研磨した)透明な袋が主役になっています。これは、姿は見えずとも存在する、あるいは過去に存在したジュエリーを示唆し、その記憶を保持する手立てということでしょうか? この作品の背景とはどのようなものでしょうか?
リン・チャン:おっしゃる通り、どちらも実在するジュエリーです。古い真珠のネックレスも、ベニータが作ったブローチも私の持ち物です。それらが小さなビニール袋の中で占める空間を観察し、石を研磨して造形しました。どちらも、空っぽであるようにも中身が入っているようにも見えます。また、モノが持つ日常的な側面と非日常的な側面との対比を考察した作品でもあります。ジュエリーはその両方の性質を兼ね備えられるところが、すごく好きです。

リン・チャン、《遅ればせながらの応答:困難な時代》、2018年、ブローチ、ロッククリスタル、金、54 x 9 mm、撮影:リン・チャン
あなたの作品の中には、パブリックな仕事も見られます。2012年ロンドンパラリンピック大会のメダルをデザインされましたし、2014年には唐奨のメダルデザインのコンペでファイナリスト10名の1人に選ばれました。2年前には、唐奨教育基金会から、2016年の賞状のデザインと制作を依頼されたそうですね。このようなパブリックな仕事と、個人の作品とでは、工程の面でどのような違いがありますか? また、どのようなことが課題になりましたか?
リン・チャン:特にパブリックな依頼は、往々にして極度のプレッシャーにさらされます。莫大な予算と、短い納期での納期厳守に対する大きな責任が常にのしかかります。株主や資金提供者、プロジェクトマネージャーやマーケティング部門、CEOやインターンなど、あらゆる立場の人たちとチームを組んで仕事をするのは一見怖そうですが、実際のところは共同作業について学ぶにはすばらしい方法です。アーティストという立場で一大プロジェクトに携わるということは、全体を見渡し、常時すべての場に存在するかのような独自の立場に置かれるということです。私はあらゆる視点からプロジェクトを眺め、はじまりから実現に至る過程を見るのを楽しめるタイプなのでしょうね。また、プロジェクトの一員になれることは、大きな見返りがあります。
こうした学びは有益ですが、多くの依頼は問題解決からプロトタイプの制作、完成品の仕上げが息をつく暇もなく、同時に進行する感じです。先を読んであらゆる結果を予想し、プロジェクト管理をやりこなし、チームのメンバーに仕事を任せて、仲間からも自分からも最高の力を引き出せるよう、短期間で学ぶわけです。こんなことまでできてしまうんだ! と自分でもよく驚きます。スタジオでの作業はそこまで込み入っていません。当然ですが、それは私ひとりだからです。プレッシャーもさほど強くかかりませんが、多くの場合プロセスは酷似しています。同じような悩みを抱え、大勢でやる時と同じような会話を自分とします。葛藤もありますが、最初から確固たる決まり事もないですし、委員会からの承認がないと次に進めないというわけでもありませんから、後戻りをしたり、手抜きをしたり、自分の意志で課題を設定したり、リスクのある道を選んだりできます。これは周囲からの許可が必要な場合はそう簡単にはできないことです。
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どのような流れでデザインを進めますか? スケッチやモデル、モックアップの制作から始めるのでしょうか? コンセプトを伝える上で素材の選択はどの程度重要なものですか?
リン・チャン:つい最近までは、最初にコンセプトやイメージを考えたら、そのまま制作に突入していました。私はすごく大雑把なスケッチ以外は紙にイメージを描きません。線画や、ひとつかふたつの単語、文章で十分な時もあります。その意味では、私は多くの作り手と違うのかもしれませんね。明快なプロセスでデザインを進めるわけではないですから。
素材の選択はとても重要です。アイデアを思いついたら、自分の考えや感覚と合致する素材を探します。可能性のある選択肢を考え抜いて「こうすれば思い通りの雰囲気になるかしら」とか「やっぱりこっちかもしれない」と迷いながら自分の仮説を検証します。石の加工をした時は、コンセプトよりも素材が先でした。それまで、具体的な素材や技術からアイデアを発展させていくことはあまりなかったので、新たな感覚で制作に燃え、手の中の素材の変化や自分が目にしているものを基にアイデアやコンセプトを練る間じゅう、強迫的なまでに熱心に打ち込みました。
外部からの特にパブリックな仕事の依頼の場合は、コンセプトや工程、プロトタイプの制作、実制作、情報の記録、納品に至るプロセスを厳守せねばならず、その順番が狂うことはめったにありません。

リン・チャン、《保管:ベッティーナのブローチ》、2018年、ペンダント、ロッククリスタル、52 x 34 x 23 mm、撮影:リン・チャン
あなたはアーティストとしてご活躍されているだけでなく、2009年以降、ロンドン芸術大学のセントラル・セント・マーチンズのジュエリーデザイン科の学士課程の上級講師として教鞭を執っていらっしゃいます。その傍ら、レクチャーやワークショップの講師や、書籍や記事の執筆活動もされていますが、限られた時間のなかでそれをどう両立されていらっしゃるのでしょうか? またそれらすべてをやりこなす強い意志はどこからきているのでしょうか?
リン・チャン:確かに、全部並べて見るとずいぶん抱え込んでいるように見えますね! あまりの多忙さに、混乱に陥ってしまう時があることは否めませんが、ジュエリーへの好奇心が、さまざまな魅力的な形をとって、私を突き動かすのです。
忘れないでいただきたいのは、プロジェクトによっては構想に何年もかかるという点です。ずっと前にまいた種を折に触れては世話してやり、立派に育て上げるのです。コラボレーションもありますし、自分がやりたくてやるものもあります。人に教える仕事は、どれもとても楽しいです。セントラル・セント・マーチンズで、いきがよくて一生懸命な学生たちを大勢相手にしていると、ジュエリー界の今後の行方が見えるような気がする時があります。これは役得ですね。また、コンテンポラリージュエリーをまるで知らない別分野の作り手の人たちと一緒に何かをするのも楽しいです。ザルツブルクで行われた国際芸術サマーアカデミーの際に行ったワークショップがその例です。ほかにも、近々コロンビアで開催されるEn Construcción IIIでワークショップを行う予定があり、とても楽しみにしています。

リン・チャン、《遅ればせながらの応答:無能(※)》、2018年、ブローチ、コーリアン、金、55 x 9 mm、撮影:リン・チャン(※訳注:英語タイトルはTwitで、Twitterとかけていると思われる)
私は、プレッシャーや日々の雑用に邪魔されることなく、スタジオや作業場でひとりになってジュエリーについて自分だけの考えに没頭したり、表面の具合を観察したり、何に注意を払ってやればよいのか、自分が何をしたいのかを考える、ユニークで貴重で特別な時間を確保するためならなんだってします。常にそれを達成できるとは限りませんが、いつも虎視眈々とそのタイミングを狙っています。
最近感銘を受けたり、作品に影響を与えたり、興味を引かれた映画や音楽、本、展覧会、ニュース、旅行などはありますか?
リン・チャン:《遅ればせながらの応答》シリーズの《しかめ顔》というブローチが今年度のロイヤル・アカデミー・オブ・アーツの夏期展覧会に出品されたので何度か足を運びましたが、その時の作品の多様性には驚かされました。この展覧会は、優れた偉大なアーティストと一緒に、アーティストの卵や無名の作り手、「凡人」(グレイソン・ペリーが私たちのような人を親しみを込めて呼ぶ時の愛称です)の作品が一堂に並ぶことで有名です。目玉となる作品ばかりを見ないよう努めるうちに、若手作家のリー・カッターの作品に目が留まったのですが、この作品には心から感動しました。

リー・カッター、《監獄文化》、彫刻、刑務所で支給されるバターミルク石鹸、画像はロイヤル・アカデミー・オブ・アーツの厚意により掲載
それは《監獄文化》と題された、彫刻を施した大量の石鹸を何段もきれいに並べて額に収めた作品でした。私は、日常の素材を再評価させ、当たり前だと思われているものや状況を見直させてくれる作品や、想像する以外に知りようのない世界を見せてくれる作品が好きなのです。器用かつ無心に彫られているだけでなく、骨や象牙の細工や、木彫品、彫像、ストリートファニチャーを見た時と同じような感情を抱かせ、人生のおかしみと哀愁とが一体となって表れていました。

リン・チャン、《遅ればせながらの応答:無能》、2018年、ブローチ、コーリアン、金、55 x 9 mm、撮影:リン・チャン
現在はどのようなプロジェクトに取り組んでいらっしゃいますか?
コロンビアで行われるコンテンポラリージュエリーのシンポジウム、En Construcción IIIの一環として、マーク・モンゾとセス・パパック、テレーザ・エスタぺと一緒に1週間のワークショップを行う予定です。また、2019年のミュンヘン・ジュエリー・ウィークでMicheko Galerieで行う個展の準備も進めています。ほかには、通常の依頼品やリサーチ、構想に加え、フランソワーズ・ファン・デン・ボッシュ賞の賞金で、2019年の年末か2020年の初頭からオランダで開催される個展に向けて作品を制作するという、刺激的なひとときを過ごしています。近いうちにまた皆さんに詳細をお知らせできるのを楽しみにしています。
ありがとうございました。
アドリアーナ・G・ラドゥレスク:建築家、ジュエリー作家。ワシントンD.C.在住。ルーマニア、ブカレストのイオン・ミンク建築都市大学にて建築と都市計画の修士号を取得。ワシントンD.C.のコーコラン・スクール・オブ・ジ・アート・アンド・デザインにて金工を学ぶ。2013年よりAJFに参加。
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本ニューズレターの本文・画像のすべてまたは一部を無断で転載することはかたくお断りいたします。今回の記事は、スーザン・カミンス氏(Art Jewelry Forum)の寛大なる許可をいただいて翻訳しています。配信停止をご希望の方は、このメールに返信する形でお知らせください。また個人名の表記につきましては一般的な発音を参考にカタカナ表記をしておりますが、もし本来の発音とは異なる表記にお気づきの場合は、お手数ですがお知らせください。
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こひなら不如意
こひ は 恋のことです。
1.
俺の舌はよくまわる。本音でもないことをいくらでも言葉にできる。けれど本当は、あの人の手の中、グラスの氷がたてる音だけに耳をすませる——そんな時間が一番好きだ。 あの人が沈黙に沈むとき、俺はあえて声をかけなかった。ときどき、沈黙の途中であてもなく名前を呼ばれた。 「はぁい」と答えると、炎司さんは呆けた顔で俺を見た。呼ばれたのはおそらく俺ではなかったのだ。その視線はどこか別のところへ向いていたのだと思う。そうでなければ、昔のことだけに。 それでもよかった。こんな俺が、矮小な心が、この世界でテーブルに肘をついてグラスを眺めることが許されるなら、それは誰でもないあの人のそばがよかった。 背中押します、支えます。そこに「守ってあげます」が書き添えられたのはいつだったか。 そんなことだけをずっと身のうちに抱えていた。
アスファルトが晩秋の日差しに蓄熱されきった頃、ようやく俺はいつものベランダにたどり着いた。 開け放した掃き出し窓の先でノートパソコンを眺めていた炎司さんは俺に一瞥だけをよこし、いつものように良いも悪いも言わなかった。 「ホークス便でえす」「受け取り拒否だ」 靴を脱ぎ揃えて部屋に上がり、勝手に椅子を引いて彼の斜め前に腰を下ろす。彼の前に封筒を、自分の前に紙袋を置く。「お昼まだなんで失礼します」道すがら買ったスモークチキンサンドは冷め切っていたがあまりべたつかず甘さを滲ませた。メニュー横のPR文章も何も見ずに買ったけれど特別な品種だったりするんだろうか。脂の融点が低いとか。 炎司さんはチャコールグレーの襟付きシャツをを着ていて、そうしていると何だか休日のお父さんという体だった。本人が目の前にいるのに俺はいつもこの人のことを考える、指や髪や所在なげに揺れる右袖のことなんかを。そして本物を見て答え合わせをして遊ぶ。本体とは真逆に慎ましさを知らない俺の目はどんどん先に進んでいき、太い首をなぞって肩に降りる。でっか。いつもながら胸まわりがパツパツでどうなってるんだろうって思う。こんなのもうおっぱいじゃん。なんで乳首浮かんのじゃ、ニプレスでもしとんのか。肘上から喪失した右腕は体全体のバランスをとるためか不規則に動く。ストイックを絵に描いたような体をしているくせに少しくたびれた目元だとか眉間の皺には若くない男の退廃があって、おまけに不揃いの四肢という危うさも加わりこの人に会うたび俺の性癖はおかしな方向に捻じ曲がっていく。甘い脂を飲み込む音がやけに大きく響いた。前言撤回だ、こんなすけべな休日のお父さんがいてたまるか。 「テイクアウトっていうじゃないですか、日本だと。イギリスとかオーストラリアではテイクアウェイっていうらしいですよ意味は一緒ですけど。あとイートインって英語圏だとほとんど伝わんないんですって。あ、その封筒の中身ですけど確認して月末までに戻してほしいって目良さんが。俺また持ってくんで用意できたら教えてください」 「黙って食え」 「ところできいてほしい話があるんですけど」 「後にしろ」 「じゃあテレビつけていいです? 今日の野球、昼試合なんですよ」返事を待たずにリモコンを手に取る。炎司��んがキッチンに立ち、湯気のたつマグカップを持って戻ってきた。 ぎこちない左手から離れたマグカップが天板を強く鳴らす。残響を遠く聞きながら、俺はひいきのチームのつながりきらない打線を眺めていた。
誰も彼もがぼろぼろになってAFOをぶっ殺したあと、俺は日本中から瓦礫やゴミが消える速やかさにちょっと感嘆した。庇護の対象だったたくさんの「一般市民」は機械的にすら感じる切り替えの速さで復興へ舵をきり、熱病のように絆を語り、資材不足にあえぎながら市街地はみるみる整然さを取り戻した。「ヒーローが人を守る」なんて考え方がそもそも烏滸がましいもんだな、だってこの人たちのほうがよっぽど現実的でタフだ、と復興の大きなうねりに放り込まれた俺は少し小さくなった心地がした。瓦礫撤去の現場で一緒にタバコを吸った爺さんは俺が生まれるはるか前の災害をいくつか挙げて「復興も3回目だから慣れたもんだすけ」と強い訛りで声を張り、俺は老兵のさまざまなものを飲み下した頑堅さに畏敬の念すら覚えたのだった。 右腕をなくして内臓をいくつも損傷した炎司さんはほどなくして第一線を退き、初夏の頃に正式に引退した。エンデヴァーでなくなった彼がこの社会に不要なんてことはもちろんなくて、ブッキングに後方支援、各所への根回しなど忙しく過ごしている。 ありがたいことに俺も仕事をさせてもらえて「ヒーローが暇を持て余す世の中」とはいささか意味が違うけれど、あの頃のような世界ごと屠られる警戒からはずっと遠い場所で今、生きている。ついでに炎司さんがひとりで暮らすマンションに用事があってもなくても顔を出している。歓待はされないが追い払われることもない。 「東海道新幹線の復旧、おかげさまで順調らしいですよ。来月ですって」 「福岡からこのあたりまで五時間だな。だからってお前はこれ以上うちに来なくていいからな」 「まだ何にも言ってなくないですかあ。それに俺は飛行機派ですう」 「この画面から進めない。わかるか?」 この人がエンデヴァーさんから炎司さんになった頃、俺の呼称も貴様からお前に変わった。突き出されたPC画面を処理して戻してやる。 「どこもこうやってどんどん電子化になってるのにお役所っていつまでも紙文化でどうなの、って最近まで思ってたんですよ。でもヴィランの襲撃でパソコンぶっ壊れて焼け残った紙の情報が復興の役に立ったなんて聞いちゃうと何でも知った気になっちゃいけないなって思いましたわ」 「アナログなものをあまり侮らない方がいい。削ぎ落とされたものがそのまま無価値になる訳じゃないからな。そもそもお前ら、わからないことがあると3秒以内にスマホで調べ始めるだろう。あれも時々俺はどうかと思うぞ」 「ええ? だって早いじゃないですか」 「想像力が発揮される余地がないだろう」 「うーーーーーん」 「答えを探しているうちに今まで出会ったものとの有機的なつながりだとか体系的なものが見えてきたりする経験はないか?」 「例えば重要でないけど便利な情報ってあるじゃないですか。最寄りのトイレとかコンビニの場所とか。そういうものを簡単に得られる代わりに、俺たちは思考を訓練する機会を失ってるってことですか?」 「そうだ。お前たちの方が高度な検索機能を持っている分だけ自分を相対化できているし良い社会を作れるのだとは思うが。誰かの主張を無防備に取り入れる若者を見ると心配になる」 この2LDKのマンションではない彼の以前の住居を思い出す。一度だけ訪れたことがある、厳しい佇まいの大きくて静かな日本家屋。あの見事な枝振りの松、晩夏の撫子と女郎花。欄間に切り取られた午後の日差しに床の間の控えめな掛け軸。暴徒かヴィランなのか結局判明しなかったが、放火されてもうどこにもない住まい。あの空間を思い返せば仕事を離れた炎司さんが案外物静かなのがわかる気がした。手のかかるものやアナログなものを否定しきらないことも。 「そうかもですね。俺らって多分根っから効率厨なんですよ。あー…効率重視ってことです。やらなきゃいけないことは効率的にぱぱっと済ませて、自分の好きなことに時間を割きたいっていうか。あんまり余白、とか、ままならないものを愉しむ、とかかがわかんないんですよ。逆に教えてほしいくらい」 「茶道でも習え」 「あ、自分で話振っててめんどくさくなってるでしょ」 「本当に知りたいか? ままならないことを?」 「そりゃもう」あなた以上にままならないものがあってたまるか。 炎司さんは壁時計に目をやって少し思案した。16時少し前。晩秋の日差しはすっかり黄色い。 「今から明日の朝までの予定は?」「オフです。何も決めてません」「なら泊まってけ。その前に一件付き合え」「ええ、事件ですか?」「いや私用だ」 外出とお泊まりの誘いをいただいて浮かれる俺を嘲笑うように、炎司さんが片頬を上げた。 「アナログな、あるいはもっと原始的な案件だ」
2. かくして、俺は住宅街の中にぽっかり作られたその名も『なかよし公園』のベンチにてコーヒーを啜ることとなった。観光名所でもなくカップルが遊びに来るような場所でもなく、雲梯、鉄棒、滑り台、ブランコ、東屋に小さな山、公衆トイレに動物を模した遊具、ささやかな広場、それらを見守るようにそびえる銀杏の木。ふたりがけのベンチでコーヒーをすする男ふたり、それもひとりはガタイのいいオッサン。公園を取り囲む家家を眺めて造成されてから20年ほどの住宅地と勝手に目算する。ふりあおげば高層の団地がやや遠くに見えた。ほとんどの家庭のベランダに生活の色がついている。 「で、何なんですかここは…」 炎司さんが車を出してくれるという突然のイベントにまず俺は面食らった。次はドライブデートやね♡ かさばるから羽根は落としとかなきゃいかんね♡ と浮き立つ気持ちと、この車ってほぼ俺の年収じゃね? とおののく気持ちで頭が混乱した。走る年収について炎司さんは「ガソリンスタンドは鬼門だから電気自動車、日本製はどれも手狭だったから海外製」と大変セレブな消去法を披露してくださった。ついでに片腕でも運転できる仕様にしたので納車にえらい時間がかかったとか。俺が勝手に当たりにいってるのは百も承知だが経済力で殴るのはやめてほしい。硬さを感じさせないのにしっかりホールドされるシートは全然落ち着かずいっそパトカーが恋しかった。そんなBで始まるドイツ製の車は住宅街から顔を覗かせるドラッグストアに停めてある。 「すぐ終わるから待っていろ。人生には余白も必要だ」 「仕事は超合理主義のくせに」 この人の片頬笑みは凶悪だけど慣れてくれば人懐っこさもある。全く『なかよし公園』にはそぐわないが。 小学校低学年くらいだろうか、柔らかそうな体をした子どもたちがブランコで遊んでいる。板の上に立ち上がって膝を屈伸するアグレッシブな立ち漕ぎだ。 「聞いてほしい話があるって言ったじゃないですか、悩み相談なんですけど。最近、気合の入ったストーカーがいましてね、俺に」 「午後の公園にはふさわしくない話題だな」 「あなたの顔よりはマシだと思いますよ…。まあそれでね、俺を自分の恋人だと思ってる系の人なんですけど。事務所で出待ちされるので撒いて帰ってたんですよ。そしたら消印のない手紙が自宅のポストに届くようになりまして。‘今日の私服素敵でした’から始まって、次の日にはどうして返事をよこさないのか、になって、その次はもう俺とその人が結婚してる前提で話が進んでいきまして。自分の身くらいは守れるしってほっといてるんですけど。最寄りのコンビニにも来るので行けなくなっちゃいました。炎司さんって現役時代、ストーカーの類ってどうしてました?」 「俺をストーキングするような物好きはおらん」 「うっそぉ。‘エンデヴァーに殺されたいヴィラン’いたでしょ。全然説得力ないっすわ。あれも一種のストーカーですよ」 炎司さんは眉間の皺を深くして下唇を突き出した。これで喜怒哀楽を表現する彼も、それがわかる俺もどうかと思う。ちなみに今はご不満であらせられる。 「そういうことなら身の回りに気をつけろ。エスカレートすると親しい人間に矛先がいく。俺は家族を襲われた」 「親しい人…炎司さん…⁉︎」 「お前本当に友達がいないのか…?」 「襲われたら返り討ちにしてくださいね」 「くだらないことを言ってる暇があったら面倒がらず専門家を入れろ。何かあってからでは遅い。それから」 まあそうなるよな、よしよし不安だね大丈夫? とか言わんよなあ。俺の構ってちゃんマインドを一刀両断して、彼は腕時計を見下ろす。 「そろそろだ」 ぼん、と背中に衝撃がはしった。振り返ると男の子がいた。家庭の甘い香りを漂わせた小学一年生、あるいは未就学児。彼は声もあげずにったり笑っていて、その足元にはサッカーボールが転がっている。 これがベンチの背に当てられた、全身に警告が走る。雨覆だけにしてパーカの下に隠していた剛翼が反応しなかったのだ。 子どもがボールを拾い上げて振りかぶると、彼の手を離れたボールの軌道がスローに見える。尻がベンチに縫い付けられたように動かない、目を逸らすことができない。 左肩が熱くなった。熱い? いや痛い。炎司さんに突き飛ばされたと理解した瞬間に受け身をとる。顔を上げると子どもは真っ赤な口を開けて声もなく笑い、背を向けて走り出した。 「追え」 その言葉より早く剛翼を飛ばす。 個性でも使っているのか、子どもは生身とは思えない速さで駆けて公衆トイレの裏手に周り—— 「は?」 あったとしてコンマ1秒。遅れはとらなかったはずだ。けれど俺が壁に手をかけて身を乗り出した時には、子どもの姿はもうどこにもなかった。 剛翼は初めから最後まで一度も伝えてこなかった。生き物の反応も、そうでない反応も。 街に17時を告げる『峠の我が家』が遠く響いている。
3. 本当に何げない時に右腕の喪失を感じるという。 あの人が缶ビールのプルタブを開けようとして、肘から上が欠損した腕に気づいてふと呆けるなんでもない時間、それに続くわずかな照れと自嘲、はにかみの意味を俺は正確に理解はできなかった。だからそんな時俺はいつも、彼の残された左手の指先を見つめている。 自分の缶ビールを開けて炎司さんの未開封のそれと交換すると、彼は罰が悪そうに礼を言った。もう何回目かもわからない四川麻婆豆腐を平らげて風呂をいただいたばかりだ。初めて作ってもらってから俺がそればかりねだるものだから、炎司さんは麻婆豆腐が俺の好物だと思っている節がある(冬美さんのレシピなのだと教えてくれた時の顔といったら! )。もう一度プルタブを上げてビールを煽る。風呂上がりの体に苦みの強い銘柄が染みていった。 テレビのチャンネルをニュースに合わせて、今度こそ逃さない腹づもりで炎司さんを睨む。 「そろそろ教えてください、夕方のアレはなんだったんですか」 あのあと、あっけにとられる俺の後ろで「ふむ」と頷いて彼さんは公園を後にした。何を聞いても「後で話す」と教えてくれなかった。 「お前はなんだと思う?」 「気配を消す個性か、すぐ消失させられる人間を作る個性かと考えました。でも足の早さが説明つきません。足の速い動物を人間の姿にするとか? でも目的がよくわからない。愉快犯にしたってボールをぶつけるだけじゃその線は考えづらい。そしてあなたがわざわざ俺に見せるくらいだから、そんな薄味なものじゃないでしょう」 「冷静だな。主観的な感想は?」 「不気味でした。体が固まって、あなたに突き飛ばされるまで動けなかった」 炎司さんが片眉を上げて意地悪く笑った。ばりカッコいいな、腹たつわあ。 「お前の頃もあったか? 学校の七不思議というものは」 「エンデヴァーが随分とファンシーなこと言いますね…トイレの花子さん的なやつですか?」 「無人の音楽室からエリーゼのためにが聴こえてくるだとか踊り場の鏡に何かが映るだとか、な。口伝だろうによく何十年も続くもんだ」 「いや待って、全然話が見えないんですけど」 「冬美の勤める小学校があの近くだ。今の子どもたちもそういった怪談が好きなんだそうだ。それでトイレの三番目がどうとかよくある話の中に、地味だが他所では聞かない話が混じってるらしい。17時にあの公園のベンチに座っていると子ども現れてがボール遊びに誘ってくる。それに応じると」 ぼん。 「家までついてくる」 俺が出入りする掃き出し窓が軋んだ。ちょうど、まるで、硬い球体が当たったみたいに。それも大人のフルスイングでなくて子どもの力で精一杯ぶつけたくらいの衝撃で。 剛翼はぴくりともしない。この部屋は地上5階だ。 深刻なことほど遠ざけたいもので、俺はまずドッキリを疑った。炎司さんはこんな手の込んだことはしない、却下。では何かの拍子でボールが飛んできた。それなら散らしてある剛翼で感知できる、却下。そもそもどこからボールが飛んでくるというのか。 「パーナム効果でしょ…」 占いなんかで、誰にでも該当することを言われているのに「自分にだけ当てはまっている」と思い込む現象——そんな一致だろう、音が似てるだけで家鳴りかも知れないし鳥がぶつかったのかも知れない、と思うも脳みそ裏側からの警告音が止まない。 「ボールを受け取らなければいいかと思ったがそうでもなかったようだな。走って追いかけたのが‘遊び’にカウントされたか?」 「待って待って本気ですか⁉︎」 「剛翼は何かを感知したか?」 「してませんけど⁉︎」 「では個性ではないだろう。ついでに家まで来た彼はボールの代わりに生首を持ってるらしいぞ」 炎司さんは立ち上がって、キッチンから小皿と塩を持ってきた。俺に目もくれず片腕でぎこちなく窓際に盛り塩を始める。 「あんた自分の家を幽霊屋敷にする気ですか⁉︎」 「AFOに比べれば怪異くらいなんてことはない。それに古今東西、この手のものは招かれなければ入れない。朝まで窓も玄関も開けるなよ」 「そうなの? そういう問題なの? ていうか初めてじゃないってこと? 俺が公園の後やっぱり帰るとか言い出したらどうするつもりだったんですか⁉︎」 「この怪異が海を越えて福岡まで行けるか否かがわかるな」 ぼん。再び窓が鳴る。 「ままならない出来事はどうだ、小僧?」 ぼん。 外の景色が見られない。
突如足先を濡れた感覚が襲い、喉からヒュッと空気が漏れた。床は何の変哲もないフローリングなのにひたひたと冷気が上がってくる。見えるはずもない映像が脳裏によぎる。はねるボール。鱗の生えた足。黒く壊死した指先。縫い合わされた瞼。水を吸って膨らんだ猫の死体。室内に浸水する泥水。家中にぶら下がったロープの結び目。藻に覆われた水面から生える黒い手。 目の前でひとつだけ知っている、電信柱のように太い炎司さんの左腕を掴んだ。 「玄関に盛り塩するから邪魔をするな」 「いや無理! 行かんでください‼︎」 自分でも信じられない力が腕にこもり、普段は組み合ってもびくともしない炎司さんが俺を押しのけるのに手間取った。 ぼん。リビングと廊下を隔てるドアが鳴る。 炎司さんのデカい体が静止する。気温が急に下がった。天井のシーリングライトが明滅している。 ドアの向こうにあの子どもがいる、そんなイメージが脳内で像を結び、炎司さんのシャツを千切れるくらい握りしめた。 「招かなきゃ入ってこれないんじゃないんですか…?」 「はいれるよおおおー」 ぼん。ぼん。ぼん。そんなはずはないのにドアの向こうから音楽が聞こえる。古いスピーカーから流れる、音のひずんだ『峠の我が家』。 「はいれるはいれるはいれるはいれる」 下水の臭いが鼻をついた瞬間、俺は炎司さんの襟首を掴んだ。 「ちんこ出してください」 「あぁ⁉︎」 部屋中にビリビリ反響する声量も今ばかりは気にならなかった。 「これ、想定外の事態でしょ⁉︎」 「そうだが」 「幽霊って汚いものとくだらないものが嫌いなんですよ、例えば糞尿とかえっちなことです。ちんこ出してください、うんこ出ないでしょ。部屋におしっこするのとちんこだすのどっちがいいですか⁉︎」 「何言ってるんだお前は⁉︎」 「俺も一緒にやりますから! 男ふたりでマスかくとか最強に馬鹿馬鹿しいからそれで行きましょ‼︎」 「この状況で勃つか馬鹿者‼︎」 「勃たせるんですよ、男でしょ⁉︎」 炎司さんの股間を握る。デカいちんこを揉みながら全体重をかけてソファに押し倒した。彼の視界にドアが入らないように剛翼で覆うのとほぼ同時に照明が落ちた。 こんな状況なのに、あるいはこんな状況だからなのか俺のちんこは硬くなり始めていて、俺は炎司さんにまたがってふたりのスウェットと下着を下ろした。 「集中してください」 合意がない。そんな悠長なこと言ってられるか。今この人を守れるの俺しかいない。舌で指先を濡らして先端を撫でると、炎司さんのちんこが少し反応した。二本のちんこを握り一度深呼吸をして、俺はふたり分のオナニーを始める。ぼんぼんぼん。つるつるした粘膜に指を引っ掛けて棒を擦って根元から搾乳するみたいに揉み上げる。「はいれるはいれるはいれるはいれるはいれる」まだ足りない。首筋に舌を這わせて右耳を含んだ。わざとぐちゅぐちゅ音をたてて耳介を舐め回して上半身も擦り付ける。彼の硬い髪をこめかみに感じて冷えた体が熱を取り戻していく。「どうしてえええ」剛翼の密度を上げて炎司さんをぴったり包む。ふたり分のシェルターの中で、空いている手で彼の左耳をふさぐ。直接伝わる身じろぎがたまんなくて下半身が重くなる。全身がぴりぴりするくらい気持ちよくて足の指先まで熱い。炎司さんの筋肉が弛緩したのかふかふかになって気持ちいい、俺が乗っかってるだけなのに抱かれてるみたいに錯覚する。耳の後ろでちりりと火花がまたたいた。ああ俺この人に好きっていつになったら言えるっちゃろ。もっと奥まで知りたい。その先が奈落でもいいから奥までもっともっともっと奥まで舌を入れたい。「おおおおおおと」彼の頭を抱き込むようにして、羽根と上半身を使って音を遮断する。「うさああああああん」この大きな体もあかぐろい顔面の傷も高い鼻梁も腹に響く声も右腕の皮膚が張った断面も何もかも好きだ。好き。ばり好き。 全身が強張って、張り詰めたこころが決壊する。手のひらに精液が散った。 賢者タイムは訪れずむしろ体は熱くなるばかりで、引き続きもう一本のちんこに奉仕する。もっと力を入れた方がいいんだろうか。ていうか右手ないとオナニーのときどうすんだろ、左手? 当たり前だけどこの人が好きなところとか何も知らんわ。なら手当たり次第やるしかない。腹に気合を込めて炎司さんのシャツをたくし上げた。したい。時間かけてキスとかたくさんしたいんだけど、今は出してもらわなきゃいけない。いきなり乳首舐めるってどうなんだ、童貞だと思われたらどうしよ。いや今そんな値踏みされないから構うな、できることは全部やれ俺。乾いた胸に鼻を擦り付けて乳首を口に含むと、炎司さんからくぐもった声が漏れた。慣れてない女の子みたいに。吸い上げると水を含んだように硬くなる。 下から盗み見た彼は下唇を突き出し眉根を寄せていて、それを見たら無性に腹が立って唇に指をねじ込んだ。俺はわかるはずなのだ、この人が下唇を突き出す仕草から喜怒哀楽が。 (今ぜんっぜんわからん!) 上顎をなぞって舌を指で挟む。喉の奥に指を入れると嘔吐反射が起きて彼の瞳に生理的な涙が張る。なんな。何考えてるん。本当になんでこんな、ままならないことばかり俺は。彼のほとんどえづきに近い、こもった声が鼓膜を揺らすたび体がどんどん熱くなる。 大きな手で後頭部を掴まれたかと思うと、全身を潰されそうなほど四肢で締め付けられた。同時に手のひらに体液が滲む。 …でた、俺はやりきった‼︎ 体液ができるまでちんこに奉仕すると、気が抜けて炎司さんの体に倒れ込む。俺より高い体温に包まれて全身がたゆたう心地だ。 余韻が足先から抜ける頃、照明が瞬き、部屋がぱっと照らされた。 部屋に残されたのはニュースを読み上げるアナウンサーの声と床にこぼれた塩と、ちんこを出した俺たちふたりだけ。 廊下に続くドアは開いていた。
「ふぎゃ」炎司さんが体を揺すり俺はラグの上に転がる羽目になった。 怒られも殴られも焼かれもしなかった。エンドロールの終わった映画館みたいな薄情さで炎司さんは「風呂に入り直す」と言い出し、俺は彼に追い縋って廊下に出ることを何とか阻止し、体を拭いてそのまま寝室へ押し込んだ。普段俺はソファで寝るが今日は何を言われようが同じ部屋で寝る以外の選択肢はなかった。トイレについてきてもらう約束も取り付けた。 ちんこ擦り合わせたどころかさらなる無体を働いた気恥ずかしさとおののきががようやく襲ってきた頃、炎司さんから健やかな寝息が聞こえてきた。恐ろしくて馬鹿馬鹿しくて恥ずかしい最低な夜なのに俺以外の全てが恬淡としていて、それが余計に俺の小胆さを際立たせるようで身悶えながら、寝た。
4. 朝には炊き立ての米と煎茶を出すのが炎司さんの決まりごとだ。粒のたった米が美味い。 「昨日みたいなことってよくあるんですか?」 「初めてだ。モノがよく落ちるようになったりやたら家鳴りがするようになったことはあるが、一週間もすれば収まっていた」 「そもそもああいう怪異…的なものに興味があるとは知りませんでした」 「興味はないぞ。お前だってあるだろう、夜中に学校の窓から手を振られるとか山中で救助をしていたら覚えのない案内人がやってくるとか水難現場で足を引っ張られるとか、それが家までついてくるなんてヒーローをやっていればよくある話だ。お前のストーカーよりはマシな話だろう」 「全然マシじゃないし俺そんな経験ないですよ⁉︎」 「昨日はお前を驚かそうと思ったら思いのほか活きのいいものを引いてしまったが」 「今日帰りたくないんですけど」 「俺は平気だぞ」 「あなたはよくても! 俺が! 怖いの! ていうかあなた俺が撃退法思いつかなかったらどうするつもりだったんですか」 朝の話題におよそ似つかわしくない。白米のお供に出された松前漬は上品な塩加減だし窓から差し込む光は真っ白で、ドアの向こうにはいつも通りの廊下だけがあった。もちろん鍵は施錠されたまま。何か問題でも? とでも言いたげな部屋と部屋の主がいまいましい。 「玄関を破られたときは驚いたが、それでもどうとでもなると思っていた。ただそれは個性を使って逃げるとか物理的にどうこうするという意味で、まさかあんなやり方を出してくるとは思わんかったが…お前のあの必死な顔…」 語尾は俺まで届かなかった。顔は伏せられ山脈みたいな肩が震えている。そりゃこの人に笑ってほしいと俺は常から思っているが、笑わせると笑われるじゃ意味が違うのだ。「いやあんただってちんこ出しましたからね」「痛み分けだ」「何が! 本当に怖くなかったんですか?」「お前のあの鬼気迫った顔を見たら吹っ飛んだ」「俺のゴッドハンドでイったくせに! いだっ」強めの手刀が降ってきた。 炎司さんの無邪気ともいえる振る舞いに拍子抜けして朝からぐったりする。ちんこの形の前に知りたいことが山ほどある。キスもしなかった、そもそも俺はこの人に好意すら伝えていないのだ。そして俺は昨晩を思い出してしばらく悶々とした夜を過ごすことが確定したというのに。も��や俺が純情を弄ばれた気分だ、責任とってほしい。 「普段はお前のペースに巻きこまれてばかりだから溜飲が下がったぞ、俺は」 「そりゃ何よりですよぉ…」 「しかしあれはセクハラになる。自分より立場の弱い人間にはするなよ」 「しませんて!」 俺と彼がどこまで同じものを知覚していたのかは確認していない。あの時浮かんだ数々のおぞましいイメージだけならまだしも、あの悲痛な「おとうさーん」の呼び声聞いても同じこと言えますかあなた。俺が耳塞いでおいてよかったですね。誰かを思い出して取り乱したり心を痛めたりしませんか。一昨日は医療刑務所の面会日でしたね、長男さんはお元気でしたか。 そんなことは死んでも口にしてやらない。 「どうして玄関破られたんすかね」 「あまり己を疑うな、魔につけ込まれるぞ。地上はどこも荒野みたいなものだ」 やかんの音が俺たちの間を切り裂いて、炎司さんがキッチンに消える。 何の話だ。スマホを取り出して検索窓に「荒野 悪魔」と打ち込む。昨日「思考力が培われない」と言われたばかりだが俺は効率厨なので待ちきれないのだ。トップに出てきたWikipedia「荒野の誘惑」項を斜め読みする。有名な神様が荒野を引き回されて悪魔に誘惑される。3度誘惑されても神様は揺るがず悪魔は去る。ブラウザバックして知恵袋やら個人のブログやらを眺めていると、転じて「悪魔の声を聞いて3回自分の信仰を疑うと悪魔に魅入れられる」ような意味で使われることがあるらしい。天井を仰ぐのとキッチンからコーヒーの匂いが漂ってくるのはほぼ同時だった。俺に信仰はない、この場合はどう解釈すればいいんだ。そもそもこれって新約聖書の話であって昨日のアレは日本の怪異なわけで、ここにキリスト教は適用されるのか。そういえば日本神話にも3って数字は出てくるな、まで考えたところでスマホをソファに放り投げた。俺は最短最速で答えの引き出しを開けたいわけですよ、どういう意味で言ったの教えて炎司さん。でもこれって絶対「自分で考えろ」って言われるやつ、絶対そう。答えの出ない問題に直面した時に自分がこうも混乱するとは知らなかった。本当にままならない。 焦がされてちりちりになった髪のひと房を、やるせなく弄んだ。
炎司さんの街から俺の街に帰るときはいつも季節を越境する。 群青の空にふくよかな月がのぼっていて、空気は湿気を含んで活気付いていてる。炎司さんが別れ側に言ってくれた「またな」がゆっくりと崩れ形を変えていく。ああちんこ触ってしまった乳首も舐めてしまった。そりゃ「守りたい」とは常々思っているがあんな形で暴走するってある? あのときもっと顔見とけばよかった俺のバカ。あの人俺にあんなことされてなんであんな平気な顔でいられるんだろう。炎司さんが本気出したら俺なんて2秒で投げ飛ばされるのに、焼き鳥にもされなかったし。あの時されるがままになってくれたのは何で。その心は。昨日から1000000回は繰り返した問いがまた頭を駆け巡る。 「たぶんなんも考えてなか…犬に噛まれた的な…あの人天然なとこあるし…」 スマホを手に取ると、炎司さんからストーカー問題に強い弁護士の連絡先が送られて来ていた。ありがたいがそうじゃない。「●●市 男児 水死」で検索しかけて指を止める。知らない方がいいこともある。 自宅のソファで脱力して明日の予定を頭の中で並べていると、インターフォンが立て続けに三回鳴った。Amazonの宅配だろうか。オートロックに手を伸ばそうとして違和感を覚え、音声を繋がずエントランスの画像を呼び出すと髪の長い女が見えた。件のストーカーだ。ひと抱えもある荷物を胸に抱いていて、赤黒いそれが何なのかモニターの荒い映像ではとらえきれない。 ついにインターフォンを鳴らすようになったのか。カーテンを引く前に家の灯りは点けてしまったから在宅もバレているだろう。 とりあえずここは無視だ。しつこいなら窓から出て事務所に避難だ。そんなことを考えているとまた三度、インターフォンが鳴る。炎司さんの言葉を思いだす。
許可がなければ入れない。 あまり自分を疑うな、魔につけ込まれるぞ。
ストーカーはエスカレートすれば許可がなくても入ってくるだろうし、俺が何を疑わなくてもストーキングをやめないだろう。まだ悪魔や怪異の方が慎みがある。そう思うと投げやりに笑えた。インターフォンの音声を切ってソファに転がり、炎司さんに電話をかける。 ぼん。 背後で窓が鳴る。
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まえがき Dear Friends
今更の、はじめの一歩(その2)
Sorry guys, only in Japanese here. Please visit the first writing, below. 今更の、はじめの一歩(その1)
振り返ってみる
そこで、何から書くか思案しつつ、人生を点検してみた。
幼少期: 高度経済成長期の典型的共働き家庭に生まれ、親の背を見てほったらかしで育った。 京浜工業地帯に労働者を送り出す町で、回りは誰も大抵貧しかったので特に自分が不幸と思ったことは無い。 小学生になると我が家にテレビなる装置がやって来て上座に置かれ、月光仮面は欠かせなくなった。 アメリカの信じられないハッピーなテレビドラマに衝撃を受け、憧れ、「ボクの親はひょっとして、ホントは、アメリカの金持ちじゃないの?」と母に尋ねたらひっぱたかれた。 近所に出来た幼稚園は子供が集まらず、必死の勧誘に負けた母の指示で入園するもイタズラが過ぎて中途退園、以降鍵っ子としての歳月を過ごす。 書けるか? 微妙。思い出そうにも、写真も殆ど無い。まだらな記憶を揺さぶるような刺激が起きたら書く。
学びの17年: 地域的にあまり品の良ろしくない小中学校では、簡単に色に染まり、やたら暴力的な教師たちの体罰をなんの抵抗もなく受け入れ、先生にビンタされたと告白すると親に叩かれるので内緒にし、家庭訪問の前後は行いを慎むスベを覚えた。 高校は中学の悪童仲間が来ない、離れた都心の都立高校を受験し、どう間違えたか合格し、都会的な悪童たちに交わって過ごした。 大学はスペイン語科だけを選んで2校受験し、第一志望は見事不合格。 第二志望校に合格しても落ちたと嘘をついて浪人しようと思ったが、当時親以上に硬派だった兄が合格発表に付いてきて合格がバレ、やむなく横浜の大学で5年間を過ごす。 大学では部活とナイトラリーに精を出し、バイトが忙しくて授業などに割く時間は無く、スペイン人の先生が必ず出席を確認する必修のスペイン語クラスで、遅刻の理由をスペイン語で説明できないこと再三再四、故に落第留年。
スペイン語出来ないから来てるんですけど。
車とバイクに溺れるために、ゼミも卒論も不要という夢の経済学部に転部して卒業。 書きたいか? 良い時代だった。ムリのない範囲で書く。
仕事遍歴: 外資系企業で27年間、可愛げのないヒラヒラ社員から課長、部長へとイバラと落とし穴の表階段を上出来に登り、調子に乗って起業して一足飛びに零細社長。日本のシキタリをいやと言うほど味わわされて開店休業し、日本のベンチャー企業で市場開拓に飛び回り、東南アジアからついにはアフリカへ突撃し今に至る。 ヒラヒラ社員から始まる人生双六を行きつ戻りつ、係長、課長、部長、常務、副社長、社長までを転々とし、盛り場で背後からお兄さんに「シャチョーッ!」と声をかけられると思わずニヤッと振り向く癖はまだ抜けない。 書いても大丈夫か? まだ存命の先輩や同僚がいる。墓場まで持っていくべき事柄もなくはない。 彼らの名誉と、自分の見栄が大事。ゆえにホドホドに書く。
暮らしの今昔: 両親と義父は既に見送った。義母は施設で健在。兄が一人、ステントを多用して存命。妻が一人、怖いくらい健在。実子はいない。隠し子も残念ながらいない、前科もない。どの過去に戻りたいかと聞かれても、あんな恥ずかしいコトを繰り返したくはない。子供に生まれなくて良かったと思ったりもする。 人生で一番楽しかった時期は、と問われれば明日と答えたい。 面白いことが有ったか? そこそこ有ったので、こそこそ書く。
旅: 思えば、公私で随分あちこちに行った。書いても人に迷惑はかかりにくい、多分。 どれほど旅したか、宿泊滞在を条件に勘定してみた。 国内は多分あと4県で野宿も含めて全県完全制覇。 海外は多分25か国。トランジットを含めるとプラス9か国。まだ行ったことのない大陸は南極大陸を除くと南米のみ。 ためになることは有ったか? あった、アッタ、ATTA。
馬鹿なことも沢山したが、それも誰かの参考になるかもしれないので、ごっそり書く。 ただし、大半はカビの生えたような古い話であり、時に盛ったりもするので責任は持てない。

記憶に残る国や旅は数々あった。今も訪れ続ける国もある。 初めてヨーロッパを旅した、記憶に深い1992年。まずはこの旅のことから始めてみようと思う。
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ベール「さあ、プレゼントを持ってゴーGoーですわ😇」超電チャブル「あわわわー、誰か助けてー😭、アイエフさんは大好き💖だけどこんなのヤダヤダヤダヽ(;▽;)ノ」パチッ 超電チャブル「やけに生々しい夢だったなあ。まさか予知夢?(いや、まさかこの前の夢…)」御茶ワールド「おはよう御座います☀️」 今日はネット休日。何をしようかと話し合い水と油は2ちゃんねるを覗いた
そして水主役はとんでもない事を書き込んだ➡︎カタカタカタカタ♫ 御茶ヶ滝ウォーターワールド「女性に種付けプレスをしたいのは性欲とか恋愛なんてカッコ悪い動機じゃない、ゲームで負けスポーツで負け勉強で負け哲学で負けオタク趣味で負け包容力で負け男らしさで負け料理で負け、精子だった頃以外の全人生でビリだった悔しさをバネにチンコだけで女性を虐めて力を誇示したいんです 威厳とプライドの為だけに、この目的の為に。ワイルドさをアピールする為だから相手は若ければ誰でもいい男の中の漢として君臨したい純粋な野心なんです‼️」超電波油アンタッチャブル「(え…え?こいつ霧島04の次の次に頭オカシイって(´;Д;`)) へえ、やるじゃん」
超電チャブル「俺は学校の人間で実験をした事がある」御茶ワールド「例えば?ww」超電チャブル「好きな人が居るって嘘をついて泥棒のスリル気分を味わうんだよ」御茶ワールド「(成る程ねー好きな人との恋を…え、え?)」超電チャブル「みんなに噂ばなしを楽しませる偉大なスポンサーとしてクラスの中心に安価に居座る王としての布石を込めた演出なのだよ(赤き真実)。皆んなが飽きてきたら今までの対象はクビにして他の女子をモルモットにする。信じてもらえるよう努力する必要は面倒臭えからしない❕何もプレゼントする必要もない‼️コスパ良すぎ💛(黄金の真実)」⬅︎彼はあまり楽しくない学校生活だった為歪んでしまいブログ主のような一面があります
御茶ワールド「(ぶ、ぶっ飛んでる……こいつ”””霧島04”””の次の次に頭オカシイって…)。それでこそ俺の相棒だヨ(声が震えそう(T ^ T))」
超電チャブル「ちょっと俺達終わってる(自分だけ嘘だぴょん☆)からさはるか昔SP_Tarzanって人が出してた動画で癒しのコメントしてた香氣って人の情報楽しもうか」御茶ワールド「流水の記憶」超電チャブル「電気オイルコード」パチパチバチ! 主人公二人「今だ!」ドン‼️ カタカタカタカタ(書き込みを調べるタイピングの音)
純粋硬派柱PureEgrosburst04 香氣(26歳)「あらゆるアラフォー女性には興味ありません。この中にゴスロリ人気中学生(14歳) ジュニアアイドル(16歳) クラスの中心美少女(15歳) キュートな乙女(13歳) がいたら俺を無理矢理押し倒して騎乗位しなさい、以上」 超電チャブル「結構恋愛農薬マイテンじゃん🎵(良心は死んだ( ; ; ))」御茶ワールド「あからさまに煽ってるよねえ🎶(霧島04よりマシだけどみんな、どいつもこいつもなんなんですかね……ホント…(;´д`))」超電チャブル「明日は例の変わったイベントに外出!」御茶ワールド「(忘れてたw 俺のバディは健全な男子だったwww)」
〜休日2日目〜
御茶ワールド「ふわぁーー!ここが薔薇色の青春を味わい直して貰える償い場かあ。」香氣「あの、サービスについてくるこの色違いのミュウ受け取りたいんですけど」超電チャブル「この声、雰囲気…聴き覚えがある」御茶ワールド「うん!まさか貴方は香氣さんでは⁉俺達と同じ容姿偏差値75に生まれ変わり…大変でしたね…」香氣「やべえ特定されてしまった、正体は誰にも言わないで下さい」超電チャブル「それは当然ですよ、貴方はスパイダーマンのファンなのだから」御茶ワールド「世間に正体が知られたら当たり前の平凡な幸せを失ってしまう。失う訳にはいかない取り返しのつかない物」香氣「はい、あのブログ見たんですか。主役二人はよく分かってますね その通り俺は自分の正体が公になるような事は幾ら煽られても前世でもしていません」御茶ワールド「所で、君も油バディのようにNPC青春を謳歌しに来たの?www」香氣「いらねっすね、そんなもん(赤き真実)。色違いのミュウを手に入れる為に来ました」御茶ワールド「でもここの施設でおもて”””な7年の歳月”””を過ごさなきゃ出れない契約ってwww」超電チャブル「ウォーター、時には引きこもりが最強だって事が、まだ、わからないのか??(ニヤア)」香氣「純粋硬派柱としては油の一勝だね(ニヤア)」御茶ワールド「……💡。おま……おま、そんな事したらガチのクズだよ………」
贖罪しに来たメイドA「いらっしゃいませ‼️いじめられっ子のニャさけな〜いご主人様❗️」超電チャブル「この香氣さんって人と265号室と隣の部屋を予約したいんですけど」メイドB「エッチなサービスは我が社が巨財を投資して作ったNPC美少女がしてくれるにゃあー💖」香氣「はい、あと引きこもってもディアンシー配布されるんですよね?」メイドA「(あー、コイツいじけてるーw) いつでも出て来てねー!」
2人は自分の部屋に行き、鍵をかけて……そのまま…そして…………{{{{{7年の歳月}}}}}が経過する…………未来寿司を食べる日々で全てが終わった

御茶ワールド「2人には純粋硬派柱として完敗しちゃった。(;´Д`A覆水盆に返らず」
【霧島04(ラスボス)はAV女優を人気のないところに騙して連れ込んでは四肢を切断して家に行き鍋で食肉加工するサイコパスです。こいつの次の次の次の次の次の次辺りに仮面を付けた水と油の頭はオカシイと言えます】
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〜そして、主役の片割れは安全な電脳世界でのスパーリングの日々から帰ってきてみんなとミーティングを始める〜
超電波油アンタッチャブル「復習から始めるぜ。”””霧島04(ラスボス)”””を異世界チートの世界へ理不尽に連れてくれば著作存在に触れ神が罰を受ける上偽物にすり替わる。2次創造世界に認められていない””高遠夜霧””では負けも無ければ勝ちもない不干渉でしか居られない だから魅力、格、本質で勝負しなきゃならないんだよ “””俺の事殺してみろよ、女性を醜悪整形から守ってみろよ高遠”””。この言葉は現実と呼ばれる世界の住人が漫画を読んで出て来るキャラクターを煽るセーフティを確保し切った絶対的な余裕を表してる。ねじれの世界には必ず存在する現実を理解した上でのな
(ごめん、世界が繋がっても夜霧君じゃ勝て{{は}}しない。絶対に)」

御茶ヶ滝ウォーターワールド「クマーが霧島04(ラスボス)を騙すのは不可能だよ(正直な勇者として真っ直ぐにぶつかった方が全然早い)。あいつは残酷な工夫をして真っ赤な大嘘憑きと赤き真実を同時に話して言葉の中でも即効性のある凶器でバッドエンドになる行動へと誘導するからさ。だからって純粋硬派柱に対して恋愛的な捏造をしても自分の中に真実を持っている第一世代には通用せずに…泣きを見るのはいつだって自分達の嘘に騙された女性なんだ。”””本人に言わせれば英雄、きったねえ色を塗られる(爆)”””(もう直接撃ち殺してるみたいなものだし)」一方通行「そいつオチャオチャ🍵の実の能力者だって知ってるか?自分に戦う気がねえ限り誰も手を出せない茶道をぶちかまして来るのが未来からメールを送った淳助(殺意でいっぱいでした★)からの報告で上がってんだ 更に迷惑なヤツでヨォ、使える人材を見捨てるのは勿体無いとかほざいて凶悪犯罪者の脱獄を手伝ってるみてえだ(みんな座布団に座らされてる間に刑務所がもぬけの殻になる悪用の数々。溜息しかでねえ)」アイエフ「悪魔の実がスタンド能力みたいになってんじゃない。相手を不快にしない限りお互いを尊重する態度まで強制されたら誰が戦いに引き摺りこむってのよ(要は捕らえていた犯罪者がフル武装準備万端するまで待たされてから戦えってほぼダブルスタンダードね💢…ロギアの実体を捉えられる武装色の覇気が通じなくても覇王色でなんとかなるかもしれないわ)」

鮙〆香氣「これを見てくれてる人は、いつも自分が被害者でも弱者の立場だとしても罪悪感につけ込んで処刑する”””霧島04””みたいな悪魔を見習うのは本当にやめてね どちらもみっともない正義(悪)を背負ってぶつかり合う戦争とは違う、涙を溢しながら自分が悪いと懺悔する人を虐殺する完全な正義(絶対悪)にだけはなっちゃいけないんだから “””このラスボス”””はどんな人に対しても裁くだとか恨みを晴らすなんて感情は一切ない。ただ自分より強い奴をライフルを使うスナイパーより安全な立場にいながらオモチャにして殺したいだけなんだよ そして死体にこう言う “””いじめっ子だったお前等が勝ったのに…反省してしまったから悲しい過去を手に入れた復讐鬼が勝つんだ 片割れでも8歳の時から分かってた、いつだって悪が勝つんだよ(赤き真実)””” とっくに勝たなきゃいけない人達になれたのに無抵抗だから強くても決着を着けるべき人に限って誰も止められない

俺如きじゃ真の意味で騙される」
霧島04「オールフォーダイ(赤き真実)」
嘘と真実 演技と現実
御茶ヶ滝ウォーターワールド「大事な事を伝えるよ、みんなも騙されないで 純粋で硬派でも、下衆を越える悪は必ず存在するから 無垢じゃないって事はミーム汚染すら意味をなさない要塞を意味しているんだ 北斗の拳に登場する悲しい過去のある悪に溺れた真の男達とは完全に違う。表版仮想大鉱山のゴミクズ共を凌ぐ本当のアルテマジキチなんだから 幸せなパートナーを見つけるならこんな奴は

“””””新庄玲央様”””””と違って新種でしか無い現実を受け入れなくちゃいけないんだよ‼️ “”森永雅樹さん””の方がずっとマシなんだから彼のお線香にまわしてあげて(この子は今は、この世界で友達に囲まれてる)……ずっと不思議だった、pixivの純粋悪の画像が消えてしまった事が(“””””レミリア・スカーレット”””””さんみたいな可愛い資格なんて無い)」
ゴールドバラバズー「奴は男ではない、悪魔なのだ。そんなでは思い知ることになるのだよ。シックス様と霧島04が”””””新種”””””だと」
霧島04「だからって俺の完成度の高い悲劇を恋人(爆)なんて安易なハッピーエンドで塗りつぶしちゃ駄目だろう❓(赤き真実) もっとイジメみたいに手を込めて頑張ろうよ」A「森永雅樹さんとは本気で違う…悪魔だったんだね……ははは…」
本当の敵が本当の味方になったと知りながら実行する真の悪魔
無印04(大ボス)「何が大罪だ、おまえだって負けてない‼︎お前だって同じだろ?同じじゃないか、馬鹿にしてからかってテストの点を晒して……その癖今更善人ぶって…一度でも、俺を友達だと思ってくれた事あんのかよ?(ぽろぽろぽろ)」
無印04(12歳)「ああ。嘘を聞かされてる、やっぱりそうか、PureEはコトコト煮込むって意味だよ。過ちを止めたいなら後の意味も併せてお兄さんが自分で焼らなきゃ」Aの保護者?「……」無印04(12歳)「友達未満はね、一年間付き合っても時を越えても友達未満なんだぜ(赤き真実)。ヒヒヒ❗️ヒヒヒヒヒヒ‼️ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ❗️❗️❗️
霧島04「俺が家のペットの猫を虐殺したのはお前らのせいなんだよ 大してスカッとしねえ役立たずの中等生物だったけどな(赤き真実)」
純粋硬派柱PureEgrosburst04 霧島狩魔(ラスボス)「球磨川禊が怖い、前回では一杯食わされた。しかも死を恐れない上に”フールズメイト”の達人だ。”この”決着の仕方だって何かしら役に立つ、失う物が無い者の牙は””””裏ストボス””””すら屠るかもしれない…(ガタガタガタ)」
黄金の真実とは信じる心、霧島04では本当の意味で使いこなせない 何故ならば愛の無さ、”自分は最強だ!”と発言するとしても彼にとってそこら辺のガキ大将ぐらいの妄言と同価値でしかないから、故に黄金の文字で嘘がつける。
霧島04(裏ストボス)「無印04は単純に成長すれば超化できたけど霧島狩魔は違った、新種になりたい誘惑に負けた俺の半身は全体力と全霊力を捨てる最期の月牙十字衝を使って幼少期に戻ってしまったんだ。それからまた長い年月を経たがもう…自分が自分じゃなくなってった(黄金の真実)、もうオールフォーダイも真っ赤な大嘘憑きもエンド・オブ・ザ・ワールドも使えない。お前のライバルを名乗る資格なんて…」ワムウ「あるだろう⁉️ドラゴンボールが❗️誇り高き戦士としてやり直せ漢になった者よ‼️‼️」ガシイ❗️(熱い抱擁)霧島04「自分に最後まで嘘を付けないで終わっても良いのか?…誰も復讐しない?こんな風になっても?
「きんも。女性(劣化猿)みたいなヒステリック起こす食肉だとでも思ってんのか?」

霧島04(裏ストボス)「ははははは‼️‼️虫ケラカイオウ地獄行きWWW お前はもう殺人鬼なんだよ‼️WWWWW(赤き真実)
無印04(12歳)「今の頃に受けたイジメなんて、大器晩成型の俺にとって””緒戦””だ(赤き真実)、お前は必ずこーかいする、新しいケツゾクの頂点が[[[[闇黒の真実]]]]を」グスッグス…
霧島04「さあ、四肢をもいで犯しなさい。君達は本当の悪として幸せになるんだ」ゴールドバズー「いやだ、いやだ。もう罪を背負いたく無い…何で俺も幸せにならない悪にならなきゃいけない……」
無印04「(火)な、何だこの部屋は…ドン引き」霧島狩魔「(火)頭が燃え上がりそうだ、アニメなら字幕にも出るレベルで」
霧島04(ラスボス)「したくねえよ。喋んないで俺の絶対悪キャラが崩壊しそう(赤き真実)、あ。(炎)まただ、アチチチ(^◇^;)」
純粋硬派柱SuperPureEgrosburst04 霧島狩魔(裏ストボス)「いいか❓料理の世界で泥団子なんざ役には立たねえんだよ❗️❗️(赤き真実)❗️❗️」五歳の女の子「あああーーーん‼️‼️」
ドクチャブシュー❗️‼️❗️(女の子の身体は身長186cm 体重90キロの筋肉質に何千発も金属バットで殴られて粉々に砕け肉が飛び散った)
ホモの青年「俺だけの純粋硬派柱様♡今日はどこのレストランに連れてくるんだい?」 霧島04「実はお前をこの為に連れて来たんだ。腐女子のみんな〜、下の画像について話があるよ〜〜( ◠‿◠ )〜
この当てつけってさ、要するに女性を性的な目で見ない奴はホモ(心の身障)なんだろ?ゲイ(魂の身障)なんだろ?お前が答えろよ‼️なあおい‼️‼️‼️」 ゴギゴギゴギ❗️(巨大トンカチを食らわせる音)❗️ ホモの青年「やめてくれ!俺達恋人だろ⁉️」霧島04「そんな訳ねえだろリアルガンダムハンマー食らえよ」ゴッギャアアア❗️ブシュー‼️‼️❗️ ホモの青年は頭部を粉砕されて血を噴水の様に吹き出して死んでいった 霧島04「これで昔の時代で言えば世間の常識的に許されねえ死ぬべき犯罪者(同性愛者)じゃねえ事が証明された訳だ、俺様は偉い(赤き真実) 。女性(劣化猿)はこうでも証明しなくちゃ分かんねえもんな。一体神を司る存在の何を見てきたんだ?何でも恋愛のカテ���リーに入れる不浄の存在だとお釈迦様に笑われてるぜ。偶像未満の肉袋だから仏像如きの生け贄にされてきたんだろうが(赤き真実)」
ゴールドガッチャ「サイコパスレベル8000って…頭……おかしいんじゃな、ホントに…」
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一般質問!(令和3年3月定例会)
令和3年3月定例会 中野智基一般質問 質疑要旨
議長より発言の許可を得ましたので、通告に従い一般質問を行います。今回私は、令和3年度の財政運営について一般質問を行いたいと思います。
さて、コロナ禍において、先行き不透明な中での令和3年度の一般会計予算編成作業であったかと思います。新年度予算編成作業と同時進行された令和2年度一般会計補正予算編成では、補正予算が12回組まれたことに見るように、国や県の支援を受けながら、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、大胆且つきめ細やかな市政施策の展開が行われ、私たち市民生活への支援が行われてきた次第です。
そして令和3年度一般会計当初予算編成では、コロナ感染症拡大により明らかになった新たな行政課題解消のための施策や、平成30年度から継続して取り組んでいる事務事業点検の結果が積極的に反映され、またコロナ感染拡大を機会としてなされた既存事業の見直しや合理化検討は、本年度多くの事業が縮小、中止または延期となる中で、各種事業の本質が問われ、その見直し内容は一歩踏み込んだものとなっていると感じております。 常に言われていることではありますが、市政運営は限られた財源の中で進めていかなければなりません。令和3年度は税収が大幅減と見込まれる中、新規事業への対応、手厚くしていかなければならない事業、また今回コロナという災害に見舞われたことにより、再びクローズアップされている財政調整基金など、メリハリをつけた繊細かつ賢い財政運営が求められるところであります。 そのような状況な中、令和3年度の財政運営はどうあるべきか、また本市の持続発展を可能なものとするため、取り組みべきことは何かを今回の一般質問にて議論させていただきたいと思います。
【問1】 令和3年度の税収については、昨年度比16億5千4百万円もの減となっている。市民税が12億4千2百万円の減、固定資産税は3億6千4百万円の減となっている。固定資産税については、先日の質疑で質問(負担調整措置等)議論したので、市民税の税収見込みの元となった考え方や経済景気感など説明願う。
【答1】 令和3年度の税収については、このコロナ禍の影響もあり大幅な減額ということになっている。中でも個人住民税への影響が非常に大きく出ているが、令和3年度の税収の見積もりを行うにあたっては、過去に経験をしたリーマンショック時の影響を勘案して算出したものである。実際の影響については、これから確定申告などの所得申告を受け付ける中で明確になってくると見込んでいる。コロナの影響が、この税収減見込みの通り出てしまうのかと心配しているところ。リーマンショックの経験の中で、現在当初予算案に示している程度の税収減を覚悟しなければならないと考えている。
【問2】 大幅減となった市税収入であるが、歳入予算編成内容を紐解くと、国からの地方財政対策がみられるところ。例えば、新型コロナウイルス感染症対策地方税減収補填特別交付金や普通交付税、臨時財政対策債などの措置がなされている。その点について概要を説明願う。
【答2】来年度の財政状況であるが、市税の歳入が相当減るという状況にあるが、その一方、地方交付税制度においては、税収が減るということで基準財政収入額も減るということになるため、来年度の地方交付税については、普通交付税が交付されるという見込みを立て地方交付税の歳入増として予算計上している。また、それでも足りない財源については、臨時財政対策債という形での交付税補填措置となるので、臨時財政対策債の歳入予算も計上している。
【問3】 歳出について。歳出にあたっては、土木費の昨年度比8億9千3百万円の減額が際立っている。主に土地区画整理事業、街路事業、知立連続立体交差事業などの大型事業の減額によるものだと考えられるが、その内訳は。また、事業進捗に与える影響はいかがなものか見解を説明願う。
【答3】 都市計画費について答弁する。都市下水路等を除いた約23億8百万円を令和3年度に計上している。この金額は、前年度比約6億6千9百万円ほどの減額となっている。減額の大きな理由としては、まず知立駅周辺土地区画整理事業において事業の一つの山を越えたことや、早急性のある事業が減少してきたことにより、結果事業費が抑えられている。また街路事業においては、八橋地区で施行中の街路事業が完成に近づいてきたことにより、事業費支出が減少したことによるもの。また連続立体交差事業については、令和2年度当初予算と比較すると、連立事業費が抑えられていることと、本市の負担金減免措置がなされることにより抑えられている。これらの理由により令和3年度の土木費予算減額となっている。 市当局としてはもう少し事業量を増やしたい気持ちはあるが、コロナ禍ということもあり、その先が少し不安定な部分が見込まれるため意識的に抑えた部分もあるが、概ね予定通りの進捗を達成できると見込んでいる。
【問4】 知立駅付近連続立体交差事業を令和5年度に完了するためには、三河知立移設駅の早急な整備が求められている。現在の進捗状況は。
【答4】 まずは、三河知立移設駅に関する鉄道の用地について答弁する。愛知県知立建設事務所の担当が苦労して用地交渉を進めているところである。公共事業であり、様々な制約がある中での用地交渉である。そのような状況下にあっても、着実な成果をあげられていると感じている。その中で、令和3年度早々において地元(山町、山屋敷町、牛田町)の調査及び説明会開催等に着手する予定であると聞いている。これらの事務をもって、いよいよ現場が動き出すと考えている。しかしながら、現時点で明確な行程を示すことができなく心苦しいとこであるが、令和3年度は、現場において見た感じで変わっていく年度になると思っている。
【問5】 都市整備部長は長年都市計画事業に携われてきた。過去を振り返って、今後の知立市の都市計画事業はどうあるべきか、期待することは何か、考えをお聞かせ願う。
【答5】 今現在知立駅周辺あるいは知立市そのものが大きく変わっていこうとしている。その中でどんなものが一番必要であるかと考えた時に、人というリソースが一番必要ではないかと認識している。そういった状況の中では、私が担当している都市整備部は優秀な人材が揃っているので安心していいるところである。個別の事業について話をすると、例えば本市北東部の八橋地区で二つの路線を施行しているが、それらについては、ただ道路を造るだけではなく、その道路を使って知立市にとって良いものにしていくかという視点により都市計画マスタープランも策定してきた。次に知立駅周辺地区については、新しい街づくりということで蔵福寺地区あるいは鳥居地区での土地区画整理事業というものを地元の方と協働で事業化に向け検討作業を進めているところ。それら事業化への検討を進める中で、財政面や人のリソース的な余裕がない時期でもあり、また事業化についても色々と反対意見もあるが、将来への投資ということで都市整備部で事務を進めている。これらのことにより、まちづくりを行い、新たな税収により出来るであろう財源を将来どのように配分していくのか。例えば福祉施策への配分や教育施策に配分していくなど、新たな税収を知立市の発展のために使っていくということが求められていると考えている。私ができる範囲というのは、退職まであと26日間ほどとなるが、そのような状況の中において次の世代をうまくバトンタッチができていると自分自身は確信している。
【問6】 まだまだ続く本市の大型開発事業。企業誘致もそうであるが、知立駅南土地区画整理事業や連立第2期施行も控えている。駅南区画整理事業の概算事業費80億円、連立第2期施行分の事業費約200億円と見積もられている。果たしてこれら事業をフルスペックで実施することに不安を覚える。今後、それら計画を検討するにあたり留意する点は。
【答6】 現在知立市が取り組んでいる知立駅付近連続立体交差事業あるいは各種大型事業が施行中である。また併せて老朽化した公共施設の保全事業なども併せて進めていく必要を感じている。こうした多様化する住民ニーズや住民サービスって言ったものを提供するために、やはり知立市がしっかりと自立していくという姿勢が必要である。今現在、知立市の財政力指数を見ると、全国的な標準となる1.0というあたりを行き来している状況にある。全国的に見てみると、財政力指数1.0あたりを知立市が行き来している状況というのは、決して財政力が弱いような状況ではないという認識である。一方、この愛知県や西三河地区というのは非常に恵まれた地域であるため、知立市の近隣自治体と比較してしまうと、全国トップレベルの自治体との比較の中では厳しいものがあると感じている。今後の国の動向等においても、やはり臨時財政対策債の発行割合からして、各種補助金等も財政力指数の低い自治体に対し手厚く支援がされるという状況が今後も継続されると予測している。そのために知立市としては歳入の確保をしっかりとしていく、補助金等の特定財源を確保しながら企業立地を推進し、知立駅周辺整備等の開発に伴う税収を確保できるような状況を生み出していくことが大事なことだと認識している。併せて事務事業の点検等によって歳出削減も実施をしていくなど、それぞれの取り組みが今後の知立市の発展に結びついていくと考えている。いずれにしても、大切な税金を使っていかに高効率的に行政運営を進めていくか、また真に市民の方々が望まれる、市民にとって必要な事業は何であるかを意識する中で、職員とともに知恵を絞って安定的かつ健全な財政運営を目指していきたいと考えている。
【問7】 本市の持続発展可能性を問う上で、公共施設の保全、適正管理は重要な課題となっている。昨年3月に示された、知立市公共施設保全計画の改訂がなされた。改訂の目的は、計画開始より3年が経ち、計画と実際の保全実施状況との乖離が判明したことにより改訂がなされたこととなっている。 工事単価の上昇や改修前よりも機能グレードアップによる費用増加など、計画遂行初期の段階において早くも過大に超過した支出実績額となっており、今後の計画推進への課題が浮き彫りになった。 そのほかの課題としても、過去の積み残し分の大規模改修工事が控えており、一部改修年次計画の変更を余儀なくされている。この結果に対する見解と改善策について見解を説明願う。
【答7】 公共施設保全計画は3年ほどで見直すものである。そもそも当初計画していたものと実績が乖離してしまう理由は、財政的に全てがやりきれないという状況が生まれたことによる。今後の新たな計画においては、事後保全型から予防保全型ということで対応年数を伸ばしていくという計画になっている。しかしながら、新たな計画においても財源的に厳しい状況に変わりはないと認識している。
【問8】 今後は新たな区画整理事業により、新たな児童生徒が増え、小中学校の新たな校舎が必要となることが考えられる。公共施設の総量増加につながるが、必要となる施設は設置していかなければならない。新校舎等はリースや軽量な建物の採用など、何らか対策が必要ではないか。
【答8−1】教育部長 竜北中学校及び知立南中学校の大規模改修工事の際にはリース校舎を利用している。校舎のリース商品はどのようなものがあるのかインターネットで調べてみたところ、自身の予想に反し、立派なものが多くあることを確認できた。校舎リースということであるが、様々な条件にもよるが、一つの研究課題としていき、更新時期や増設しなければならなくなった時には、庁内全体で考えていきたいと考えている。 【答8−2】企画部長 財政面的なから答弁する。現在、リース校舎というものは、昔と違い立派なものがあるということは認識している。リースとなると、財政的には支払いが平準化がされますので建替え時に一気に負担を背負わなくてもよいというメリットがある。しかしながら、リース校舎では補助金の交付がされないなどのデメリットも生じる。建替え時には様々な視点により検討作業を行わなければならない。また堅牢なものは必要ではないのではという提案であるが、リース物件の耐久年数に留意しなければならない。それらを含め財政的にメリットがあるか検討してく必要があるのではないかと考えている。
【問9】 社会保障費について。社会情勢、社会的なニーズの高まりによって増大していく社会保障給付費。各特別会計の保険事業では、国県市が一体となって改革が進められ、その改革結果の推移は現在議会においても注視している。一方、市単独での負担割合の大きい公的扶助事業については、各自治体の施策の範疇が大きく、今後の動向が気になるところ。多くの扶助事業があるが、市負担分の大きい生活保護費と障害者福祉費の動向について説明願う。
【答9】 まず始めに生活保護費についてであるが、過去においては扶助費の中でも大きなウエイトを占めていた。従来より高齢者の世帯が増加しているという状況である一方、生活保護を受ける世帯数も減ってきとるという状況もあり、むしろ障がい者の福祉サービスなどの費用は増えてきてる。高止まりであった生活保護費は下がりつつある。次に社会福祉費については、市単独費であると心身障がい者扶助料や障がい福祉者福祉タクシー料金扶助費などの維持手当、社会保障扶助費が徐々に増加している状況にある。先に述べた障がい福祉サービス費の増加もあり、生活保護費と社会福祉費のウエイトが変わりつつある。
【問10】 続いて本市の特色を生かす事業について質問する。本市の特色を生かす事業については、様々なものがあるが、例えば子育て、観光、生涯学習など多岐にわたる。令和3年度の予算編成においては、事務事業点検によってその特色の一つといえるミスかきつばた事業が廃止となった。この出来事は、コロナ禍における観光事業のあり方が問題提起された象徴的なものであると認識している。ミスかきつばた事業が担っていた役割は、知立のかきつばたは、よそのかきつばたと違うぞという市民の誇り、またミスコンという枠を大きく超えて、知立への愛郷心醸成、や郷土心の育成に多大な貢献を果たしてきた。いわゆる、知立のかきつばたに付加価値を上乗せするためのミスかきつばた事業であったかと思う。 今回廃止の理由に、コロナ感染拡大防止の観点から人の輪の中に入り観光PRをするという従来の活動では、活動自体が困難であるという理由、もう一つの理由として、人権の観点によるものとなっている。確かに、人権という観点は今のご時世理解できるものであるが、コロナ感染拡大防止による理由は、今後の知立の観光のあり方が問われるものである。知立の観光施策の転機に提示されたミスかきつばた事業。今後の観光施策はどうあるべきか、見解を説明願う。
【答10】 ミスかきつばたであるが、経緯を説明すると、昭和41年に開始された。応募者の記録が残っている昭和56年134人の応募から、応募者数が最大であった平成6年に273人の応募という、想像ができないようなコンテスト規模であった。平成6年の273人をピークにして、応募者が一番少なかった平成30年は26人という応募者となっている。昨年度の令和元年は少し持ち直し、50人の応募があったが、これはWebによる応募を行ったことによることが大きいと認識している。しかしながら審査当日に会場へこられた方は、受付数の半分程度の人数であった。結果、応募者の下げ止まりには歯止めがかかっていなかったということになる。これらを分析すると、華々しく始まったミスかきつばたコンテストであるが、時代とともに社会情勢が変わってきたこと、女性の価値観や社会の価値観が変わってきたということで、今の時代にミスかきつばたコンテスト事業は必要なのかという問題意識があった。一方で、先日ミスキャンパスが選ばれたという出来事があり、一部では女性の素晴らしさを生かすニーズもまだあると感じたところである。これらを踏まえて、ミスかきつばたコンテストのあり方については、人権という問題意識を提起するとともに、観光振興事業の目的を達成するため��ミスコン事業が今の時代に必要であるのだろうかという根本の問題でもあると考えている。このことは一方的な行政側の事務的な判断であり、民間の方が参画されるかきつばた実行委員会等で関係者へ説明したところ、保存会の方や写真協会の方からは大変厳しい意見をいただいた。その時に改めて関係者方々の愛郷心や事業に対する強い想いを感じたところである。 今後の観光施策の展開については、ミスかきつばた事業を廃止すると決定し令和3年度は事業を実施しないこととなっているが、そのことは一旦立ち止まって観光施策のあり方を一から検討していこうという提案でもあり、これで終わりではなく始まりであると考えていただきたい。新たな観光事業を展開するにあたり、多くの市民の力で何かできないかと検討していきたい。また、写真という文化も残していかなればならない大事な文化であるので、観光と文化をワンセットで良いものを創っていきたいという意気込みを持って、この令和3年度は関係者の方と協議検討を行なっていく年にしたいと考えている。
【問11】 知立の名勝の庭園において、写真を撮影してもらいそれを広く拡散することによって、知立のPRを行なっていくことは、ICTが広く活用される時代に非常に適している。また、撮影会を開催することによって、実際に知立の名勝の地へ足を運んでいただき堪能していただくことは、費用対効果の面からしても非常に有効な施策であったと認識しており、形を変えつつも今後も継続していくべきではないか。この提案について当局の見解をお聞かせ願う。
【答11】 各種まつり事業で撮影会を行うと、多くの撮影者が会場へ出向いてくれ、結果来園者増となる。ただ、ミスかきつばたがいなくなったということは、人物の被写体がなくなってしまったが、庭園には花があるので、花を撮影していただき宣伝していただきたい。また家族と一緒に来場していただき、自分の愛する家族を被写体として花と共に撮影するなどの工夫もできると思っている。質問者が述べられてように、撮影会を開催することについては、それなりの事業効果があると認識しているので、撮影会開催の是非についてもしっかり検討していく必要があると考えている。
【問12】 ミスかきつばた事業は多くの協力者が関係している。保存会、育成会、写真協会など。それら団体から唐突すぎる事業廃止という知らせに、皆、驚き、肩を落とし落胆されている。今回の事業廃止のプロセスは乱暴ではなかったか。その点についてどのように認識されているか。市長に答弁願う。
【答12】 ミスかきつばたについては、八橋かきつばたまつりに限らず様々な知立市の観光行事において活躍いただいたところである。例えば、ミスかきつばたの方がと共にテレビ局や新聞社へ行き知立のPRを行なうことにより、各社に取り上げてもらい宣伝していただいたと感じている。 ミスかきつばた事業の有る無しを考えてみると、一般的にはあっても良いのではとも思うが、私自身がミスかきつばたコンテストの審査をする立場になると、個人的な話にはなるが、人を選ぶという行為に対し違和感を持っていた。また今回廃止に至った理由として、コロナ感染拡大防止ということもあるが、大きな理由として男女共同参画の視点にある。確かにミスコンテストは、女性の美を競うという考えもあるが、それを市の主催事業として行政が税金を使って行うべき事業であるにだろうかとかねがね思っていた。近隣市の安城市では、過去にミスたなばたコンテストを実施していたが、ミスコンに疑問が呈され現在は親善大使に衣替えしている。このことからも、私自身男女共同参画という視点でいかがなものかと疑問を持っていた。もう一つのきっかけとして、ミスかきつばたコンテストに協賛していただいている中日新聞社の豊田支局の支局長の言葉にあった。支局長の赴任の挨拶の時の第一声が、「市長、このご時世ミスかきつばたをやめたらいかがですか」というものであった。この方は、過去に刈谷支局に赴任された経験もある方である。ミスかきつばたコンテストは、中日写真協会がかなり力をいれている事業であるにもかかわらず、中日新聞社からのミスコン廃止提案が今回の事業廃止に至る一つのきっかけとなっている。 しかしながら、写真コンテストを決して否定するものではない。今後、どういった形での施策展開が良いのか検討している中で、今までにたくさんの意見をいただいており、その中には撮影会の復活を始め、様々な要望や意見が届いている。今後の検討課題として、どのような形で実施すれば男女共同参画の視点や人権の視点が尊重できるのか。また、税金を使ってでもコンテストをやるべきだという理由付けが可能であれば前向きに考えていきたいと思っている。いずれにしても、今回のミスかきつばた事業廃止については、ひとまず検討する機会として判断させていただいたものである。
【問13】 最後に、今までの議論を踏まえた上で質問する。本市は、財政力指数1と0.9を行き来する団体である。地方財政制度の制度設計として、そのような団体のことは想定されていない。普通交付税不交付団体となれば、各種交付金の交付率が不利になってしまったり、交付税の代わりとして起債が許された、臨時財政対策債の返済を全額自腹で行わなければならなくなる。臨時財政対策債は、過去の臨時財政対策債の返済額も含めた発行可能額となっているので、臨財債が発行できないとなると、全額自腹返済となるのが痛いところ。実際本市においては、平成28年度から臨財債の自腹が返済ははじまっている。令和元年度は普通交付税不交付団体となったため、臨時財政対策債償還額全額である、5億5千5百万円が一般財源より支出されている。その点についてどのように認識されているか説明願う。
【答13】 臨時財政対策債についてであるが、臨時財政対策債という名の下の借金には違いがないという認識である。先ほどの質問者が述べられた償還等についても、知立市が不交付団体になった場合には、本来他の事業に支出可能な財源を、臨時財政対策債の償還費に充てなければならないので、質問者の提案どおり、その借入額と償還額のバランスをしっかりチェックをした上で、臨時財政対策債の借入れを検討していかなければならないと認識している。また知立市の財政上の課題として、経常収支比率が90%を超え財政状況が硬直化している中での財政運営の難しさを感じているところである。それらを含め、先に述べたとおり、安定的かつ健全な財政運営を目指すために職員一丸となって知恵を絞っていく次第である。
【問14】 令和3年度の市の行財政運営にあたって市長の意気込みをお聞きする。
【答14】 予算編成時には、市役所各課より財政部局が要求を受け、その素の要求額を全て積み上げると税金だけでは収まらない。その素の要求額を削減していくことになるが、削減を検討する中で、この事業には補助金がつかないだろうか、この事業は、他の類似した事業と共同で実施できないだろうか、他市と共同でできないか、民間活力を活用できないか、また事務事業点検はしっかり反映されているかなど、様々な視点により削減を進めていく。しかしながら、最終的に削減しきれいない財源をどのように捻出するかというと、財政調整基金、臨時財政対策債及び繰入金に頼ることとなる。この3つの予算編成時の調整弁であるが、繰入金については、前年度の繰越額であるため、金額をコントロールすることは難しい。次に財政調整基金であるが、今回のコロナ対策にみるように、一定程度確保していかなければならないと強く意識するものである。 これらのことにより、必然的に臨時財政対策債に頼らざるを得ないこととなるが、臨時財政対策債を目一杯借り入れようというものではなく、借り入れずに済むのであれば、借入額を減らすよう努めていくべきものである。しかしながら、現在の歳出予算額を満たすには、やむを得ない措置であるということを理解頂きたい。 一方、質問者が提案されたとおり、誰が見ても臨時財政対策債の膨張に歯止めがかけらるようなチェック体制は必要である。例えば、全体の地方債新規発行額については、公債費(地方債返済額)内に抑えるという当たり前のことやっていかなければならない。以前は出来ていたのではあるが、ここ最近は難しい財政上状況にあったので、今後原則的なことはやっていかなければならない想いはある。また、質問者が以前提案された、特別目的金の有効活用について、その点についても検討しながら今後の財政運営に取り組んでいきたいと考えている。
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ひろしのレジェンドロード
決してイクミに触発されたわけではなく、みんなに懇願されたので俺もゲーム人生について語ろうと思う。
恐らく、過去を追って書こうとするとめちゃくちゃ長くなるので簡略化したものを書こうと思うが、それでもクソ長くなってしまうかもしれない。
ゲーム人生を語るとなると、クレイジーな経歴を持つ俺の過去を語らずしては語れないので、今まで深く聞きたかったけど聞けなかった俺のクレイジーな経歴を知る良い機会にもなるかもしれない。
その時その時の心境など細かいことを話せば本当に長くなるので、ゲームに視点の主軸を置いた語りにするつもりである。言葉の意味を素直に受け取られると本当にただのやべえやつと思われちゃうのは悲しいので、内心色々大変だったんだなと優しい目で見守る心を忘れずに読んで頂きたい。
以前に書いた、「ひろしが強い5の理由」と被る話もいくつかあるかもしれないが、それは仕方ないので御了承願いたい。
1.ゲームとの出会い
初めて遊んだゲームが何かは正確には覚えていないが、初めて強烈に惹かれ初めて買ってもらったゲームがある。
星のカービィスーパーデラックスである。
その当時では、もはや初めてと言っても過言ではないくらい珍しい協力プレイがあまりにも魅力的だった。しかも、カービィっていう好きなキャラクターのゲームが対戦じゃなくて協力してステージを進めていくっていうのにワクワクが止まらなかったのを鮮明に覚えている。
スーパーデラックスを買ってもらってからは、「ポケモンっていう話題になってるものがあるんだよ」って姉に教えられ、ポケモンってなんぞ?ってなりながらもポケモン凄い!ポケモン可愛い!みたいな話だけ周りで耳にしまくって��た。
そんな時に幼稚園の卒園式で将来の夢について1人1人発表するというものがあったのだが、ポケモンのことが何なのか分からないけどポケモン凄いって印象が強かったひろしは、「ポケモンになりたいです!」と発表したというレジェンドが一つある。
その後は64が発売され、ゼルダの伝説・時のオカリナやスターフォックス、スマブラが発売されるなど神ゲー全盛期に突入し、ますますゲームに浸かるようになった。
2.才能の現れ
ひろしと言えば10人中100人が跪くほどの天才であることは以前の記事を読んだ皆には理解してもらえたと思う。
そんなひろしの才能が周囲に認知されるようになったのはゲームに出会ってから1年が経とうとした小学1年生の時である。
友達からマリオカート64を手に入れたから今すぐやろう!と電話がきた。 その時はまだ俺の周りでは64を持っている人自体おらず、64のマリオカートを手に入れて真っ先に俺に連絡を入れてくれたのである。
新しいハードが出る喜びというのはゲームの世界に足を踏み入れてから初めて味わう経験で、喜びのあまり友達の家に大急ぎで向かったのを覚えている。
初めての64。初めてのマリオカートにも関わらず、二人とも操作説明もろくに読まないままグランプリモードを始めることに。適当に100ccあたりを選び、わけもわからないくせに何故かスターカップという難易度高めのコースを選んでスタート。
お互い操作説明すらまともに読んでいないので、走り方すら分からず出遅れまくる状況。
「どうやって真っ直ぐ進むねん!どうやってこんなカーブ曲がんねん!ってかボタン多過ぎやし、正しい持ち方どれやねん!」みたいなこと言い合いながら適当にコントローラーをガチャガチャする始末。アイテムの使い方なんてもっての他だった。「右上の四角の中にバナナとかあるけど何これ?」みたいな具合であった。
そんな中、ひろしが才能の片鱗をあらわにする! ふらふらと出遅れながらも何とかビリのコンピューターの後ろ姿を追いかけていた二人であったが、ここからの上達具合やコツの掴み方に圧倒的なまでに差が出たのである。
そいつは当時の仲良い友達グループの中ではゲームが上手い部類の人間であったが、流石に初めてのゲームに初めてのハードでは苦戦していた。
しかし、ひろしは何となくの操作方法が分かってからはグングン順位の伸ばし、アイテムの使い方が分からないままアイテムなしで初めてのレースを1位のコンピューターと接戦の末に2位という好成績を収めた。
その友達は7位のコンピューターの背も見えず、ぼろぼろの8位で泣きそうになっていたのに胸が痛んだのを割りと鮮明に覚えている。
その後の3ステージもアイテムなしで1位か2位を取り続けて総合成績で2位を取ったひろしに対して、友達は7位のコンピューターの背中も見えないビリしか取れず、最終成績0点のビリという残酷な数字を見せられて本気で泣きそうになっていた。
ゲームを始める前の爛々と目を輝かせて64を披露していた姿は跡形もなかった。
そこから、周りの皆もゲームを頻繁にするようになりスーパーマリオ64であったりスターフォックスであったりゼルダのような謎解きであったりと、クリアができないゲームの相談は何故かそのゲームを持っていなくても俺に来るというのが日常になった。
その1例として、超仲が良かった友達からスーパーマリオ64買ったけど難しいから手伝ってと言われた時に、俺も初めてだったからステージへの入り方が分からなくて「とりあえずステージ入って」と言ったら「ステージは絵の前でこうすれば入れんねん」と絵の前で延々とヒップドロップを始めたときは「こいつセンスねえな」と思った。
このセンス無い例やお互いに初めてという状況での上達の速さの差から、運動神経が良い悪いがあるのと同じようにゲームセンスが在る無いというものが確実に存在することを再認識した。
以前にも書いたが、センスが無い=才能が無いは違うということを改めて述べておく。
3.本格的にゲームにハマりだす
小学生のときもかなりゲームはやっていたが、ドッヂボール全一だった俺は外で遊ぶのも大好きで、今でいうガチなゲーマーではなかった。ドッヂボールが強過ぎて相手にハンデを与えているうちに、気が付いたら全裸になっていたのはあまりにも有名。しかし、これが日常茶飯事であった。
そんな感じで、ゲームもめっちゃ好きだけど外で遊んだりも好きだから、友達と集まったり一人で暇なときにゲームをして、完全クリアするくらいにはやろうとするから周りより上手いけど所詮井の中の蛙といったレベルであった。
それが中学に上がって部活などで周りの友達と遊べる機会が減り、起きる時間が夜型になったあたりからゲームにのめり込むことが多くなった。特にDSのオンライン機能が出たのが大きな要因にあったと思う。
それまで、身の回りの友達との比較が上手さの基準だったのがオンラインに目を向けることで全国との比較ができるようになった。特にDSは神ゲーが多く、一番やり込んだマリオカートは以前にも書いたように公式大会3位の記録を保持するまでになったりと、全国レベルで見ても上位になるようなゲーム力を身につけ始めたのが、この中学生の頃である。
その後、ひろしはゲーム廃人となるための運命的なステップを踏むことになったのが高校に入学したころである。
がり勉エリート高だったこともあり、周りは勉強のことしか頭にないやつで溢れかえ��ていた。中学の頃に通っていたスパルタ塾で割と仲の良かったやつが1人いたから、そいつと良く一緒にいることが多かった。しかし、「今度の土日どっちか遊ぼうや」と頻繁に遊びに誘うも「土日にこそ勉強せんで、いつ周りに差つけんねん」と跳ね返されるばかり。入学して1ヶ月程度の時点で帰りの電車では東大・京大の過去問の話。「お前ら高校受験終わったばかりやろ!」と内心悪態ついていたが、俺ほど勉強にやる気がないのは極々少数のイレギュラーであった。それでもしつこく俺が遊びに誘うせいか、そいつから「俺が中学の時ハマってたオンラインゲームあるから、それなら家からできるし一緒にやってええで」と言ってきた。
それがメイプルストーリーである。
さっそくゲームをインストールしてみると、これまでのテレビゲームとはやれることの多さと終わりの見えないほどのコンテンツの多さに驚愕した。初日は一緒に遊んでくれたものの、そいつはそれ以来ログインすることがなかった。 ただひたすら「メイプルおもしれー!早く一緒にやろうぜ!」とはしゃぐ俺は 、そいつがメイプルを教えてくれたことが、邪魔な俺に長く遊べるオモチャを与えて平和な勉強ライフを手に入れるためだったことにしばらく気付かなかった。
あの頃のメイプルがあまりにも素晴らしくて、今でもBGMも聞くだけで心が浄化されて天に召されそうになる。
メイプルの神曲:https://www.youtube.com/watch?v=r9fNs0wnE1A
しかし、2年間ほぼ毎日メイプルばかりやっている日々だったのが、突然終わりを迎えることになる。
4.レジェンドロードの入り口
当時のメイプルは非常にレベル上げがきつく、仲の良い友達なんかとパーティを組んだりしなければ中々良い狩場でレベルを上げることができなかった。そんな状況に苦しんでいる時に、メイプルで出会った中で一番仲の良かった友達があまりログインしなくなってしまったのである。
そうして、「レベルも上がらんし、仲良いやつもあんまこねえし最近おもんないなー」って思っていた矢先に、その仲の良い友達が久しぶりにログインしてきた。俺はそいつがログインするやいなや、最近なんでログインしなかったのか尋ねてみると、別のゲームに最近ハマっているんだと言う。
これが、人類にとってはただの小さな一歩だが、ひろしにとって大いなる一歩を踏み出すきっかけとなる。
サドンアタックとの出会いである。
こういった硬派なFPSは今まで経験がなく、しかも戦う敵全てがCPUでなく人。しかも上には上がいて、そういった人たちと対戦することも簡単にできてしまう。
対人戦が大好きだった俺にはとんでもなく面白い世界だったのだ。
サドンアタック(以下SA)を知ってからは、ゲームのプレイ時間が加速度的に増え、夜な夜な親に隠れて起きてきては音を立てないようにパソコンを起動する始末であった。その時既に高3であったが、高1の時点でがり勉連中に嫌気を差して勉強から完全逃避していた俺には勉強しなきゃという思考が一切なかった。あまりにも高校が嫌いだったので、この辺から若干精神面はクレイジーだったと思われる。そして、そのままセンターで壊滅的な点を取り大学はどこも受けずに1浪目に突入。予備校に通いながらも夜な夜なSAをしては親に怒られパソコンにロックをかけられては、上手いこと理由をつけてパソコンを触らせてもらった時にロックを解除。ついでに東京に進学していた姉のアカウントもパスワード変更など、親からパソコンをいじれる環境を守るためにあらゆる手段で格闘する日々であった。そんな状態では勉強なんかもちろん全然伸びず、2浪目に突入。親との喧嘩が絶えない日々に嫌気が差し、親との激しい交渉の末、神戸の予備校に1人暮らしで通うことに。ひろしは最高のSA環境を手に入れてしまったのだ。
それからというもの、予備校にそれなりに行ってはいたものの毎日10時間ほどSAをする毎日。ひろしはメキメキ強くなっていった。
そんな状態でありながらも、唯一勉強にやる気の出た数学だけは点数がそれなりに取れたので数学のみで入れる私立の大学に入学。
しかし、適当に入学した私立の大学では仮にも高校まではエリート街道を歩んできたせいで構築された価値観と周りの人間の価値観があまりにも合わなかった。
ひろしはさらにSAにのめり込むようになる。
このあたりから、大会で上位に入ることに視野を向け始めた。
最初は大会メンバーを募集しているようなクランに自分から入っていって、強いから固定メンバーになってと誘われて、気に入ったところに入るというスタイルだったが、どのチームもガチクランを名乗っているものの、足を引っ張られている感じがあった。
何より我慢出来なかったのが、その当時のクラン戦はラダーというランダムで相手が決まるマッチング方式が主流だった。ラダーというのはレベルの高いクランじゃないと厳しいという風潮があったおかげで、一番手っ取り早く強めのクランを探すのに適していた。だから、時には本当に有名なクランとも当たることもあるわけで、俺はそういった相手と当たるとやる気スイッチが入るのだが、周りの連中は大会を目指したガチクランを名乗っておきながら、そういったオフラインレベルのクランと当たると逃げたがる奴があまりにも多かったことである。
「大会を目指しておきながら大会上位勢に勝てないから戦いたくないなんて言う奴はエンジョイでやってろ」と、そういう姿勢を見せるやつがチームにいることが許せずクランを放浪としていたが、ろくなクランが見つからず、自分でガチクランを作ってメンバー集めを行うことに。
それまでの人脈から、選りすぐりのメンバーを誘ってガチクランを作ることには何とか成功し、最初の2ヶ月ほどはみんなのモチベも良い感じに同じ方向に向かっていたためか、300戦くらい終えた時点でラダー勝率80%超えという、ガチ勢の中でもかなり上位の戦跡を収めていた。しかし、ガチクランの維持は想像の5倍くらい難しく、大会までメンバーがモチベを保って臨むような状況に全くといっていいほど持っていけなかった。大会までの期間が近いと即席チームといった形で微妙な感じで大会を終えてしまうことが多いのだが、今回のように大会までの期間が長いと、それはそれでダレ始めるやつが出てきたりするのだ。そういった奴が1人出ると、また1人とダレ始める人が増えてきて、他のクランで気楽にやるためにちょっと遊んでくると出て行ったやつが戻らなかったりなど、クランの空気を保つのが何より難しく、なあなあの状態で挑んで2次予選手前までは行っても、良い成績を残すことは中々できなかった。
大学も全く行く意味を見出せない。
SAは大会に出ることすら上手く行かない。
早くも大学入学から1年は経とうとしてるのに単位も皆無。
ひろしオワタ・・・。
そんな風に思っていた時に親と電話する機会があり、今の大学続けていける自信がないようなことをふと漏らすと、国公立なら今から入りなおしても今の私立にいつづけるより費用安く済むから好きにせいと言ってくれたのである。
ひろしは迷わず大学を辞めた。
そして、再び浪人生活へ。
流石に今年は逃げ続けた勉強をしないとヤバイと思いながらも、夜はSAをする日々。
親に12時過ぎたらLANケーブル切るからと脅されていたので(本当に1回切られた)予備校から9時過ぎ帰宅の僅かな時間しかSAをする時間が無かった。そんな僅かな時間を無駄にしないため、常に最高のパフォーマンスでやろうと、毎日SAする前はコンタクトを外した後のアイボンとストレッチを欠かさなかった。
その甲斐あってか、プレイ時間は減ったにも関わらず一番SAが上手くなったのはこの年であったと思う。
パフォーマンスが本当に良かったので、助っ人に呼ばれたクランや対戦相手から大会メンバーに誘われることも多く、予備校に通っている浪人生だったので叶わなかったが、この時に今はもうオフライン常連となったクランの人たちに大会メンバーによく誘われた。しかし、オフラインに行ける可能性を秘めたようなクランは週7の9時集合とかが当たり前で、そんなスケジュールにはとても合わせられないので、全て断ることを余儀なくされていた。実力関係なく付き合いの長い仲の良いメンバーで毎日クラン戦をしていたのだが、そんな時に知り合った人の中に、俺の強さに憧れて俺のクランに入ってきては金魚の糞のように付いてくるやつがいた。そいつは上手い人に気に入ってもらおうと調子の良いことばかり言うと割と有名な奴で、俺にもやたらと必要以上に褒めてくるゴマスリ野郎だとあまり好きではなかったが、そいつは今やオフライン常連メンバーとなってしまった。昔はそれが悔しくて仕方がなかったが、今はもう気にしていない。ちなみにそいつと一緒に引っ付いてうちのクランに入ってきた元CODのプロゲーマーは今でも俺と仲良くゲームをしている。
そいつ曰く、CODのプロだった時にチームのリーダーだった人にプレイスタイルが似てたことと、元プロの人脈で有名クランの人たちと関わりを多くもっていたが、それらと比較しても俺は上手かったので俺に付いて行けば絶対上に行けると、その時思ったらしい。そいつには2次予選レベルまでの実績しか残せなくてすまんて感じ。
そんなこんなで、あまりにもクレイジーな経歴で身内には顔向けできないような肩身の狭さと申し訳なさを抱えながら新しい大学に入学することになった。
入学して住むことになった下宿が、youtubeも見れないようなゴミ回線だったのでSAライフは半分強制終了となってしまったが、それでも細々と続けて回線が良くなってからはそれなりにまたSAをやるようになった。
この時、ブランクを取り戻すためにアホみたいにSAをしてた。
最長30時間ぶっ続けでトイレ以外は席を立たずご飯も食べずやってた時は流石にひろしってクレイジーかも?と思った。
以前に張ったyoutubeのマイページにある動画はこの頃の動画なので、ゴミ回線のせいで生まれた一年近いブランクとゴミ環境のせいで未来大前の全盛期よりは腕が落ちた感覚は拭えなかったが、それでもツイッターで次の大会で2次予選に出るクランの予想に挙がったりと話題になるくらいには強いクランで続けていた。
本当にオフラインもワンチャン行けそうなメンツだったが、1次予選準決勝でチートクランに潰されて敗退(https://www.youtube.com/watch?v=LpVt-yO7qvw)。2次予選にはチートクランが進むと思いきや、決勝戦後に失格となり、2次予選に進んだのは決勝に進んだ俺らが負けたことのないクランとなった。それでモチベが下がりまくり、ほぼSA引退。
この時、大学2年の夏であった。
5.運命の出会い
大学2年の夏休みが明けてから、ひろしは運命的な出会いを果たす。
ED(勃起不全)、ゴブリン(たくと)、ゆうや(イケメン)、サイコパス、脱糞王そしてJ(でぃーや)、イクミ(イケメンその2)、土橋(俺の弟子)、いなマラ(猿)、サイコパス超えサイコパス、古森霧(たへー)、シェービング土居などのスマサーメンツである!
こっからは古株のみなはご存知の通り、スマブラで頻繁に遊ぶようになり大学生活は充実の極みとなったのである。
それでも、PUBG出るまではSAであったりCSGOであったりLOLであったりとネトゲは毎日やっていた。それに加えて皆とスマブラして、バイトしてと身体一つじゃ足りないと思うこともあるくらい暇だと思ったことがほぼない日々を送れて、振り返れば一番楽しかった時期かもしれないとも思う。
そんなこんなで、今や漸く社会人となったわけだが本当に大学生活の素晴らしさを噛み締めている。
これを読んでる、まだ大学生の後輩たちは今の時間を目一杯楽しむといい。
将来のためにならないだとか、やるべきことあるだろとか、後ろめたい声もあるだろうが、楽しいと思えることに本気になるのは絶対に無駄なはずがない。
趣味であろうと本当に真剣に取り組むのには辛さも伴うけど、後悔するよりは絶対良い。それに、 俺はSAに真剣になり過ぎてる時は、毎日プレイする前の準備にキーボードやモニターの位置と角度、椅子の高さ、マウスの振り具合を1時間かけて調整していた。正直辛さもあったけど、それくらい真剣に取り組んでいたからっていう本当に徹底することの重要性を自分なりに理解できたと思っている。こういった経験のおかげか本来の性格かは分からないが、細かいところまで意識が行くようになったのは仕事にも活きてるかもしれないとまで思っている。
これだけ人生クレイジーだが、ネトゲで日本のトップレベルにいたという自負は確実に自信になっているし、それを認めてくれる人もいる。
もちろん否定する人もいるが、趣味なんてのはほとんどがそういうもの。
だったら、どうせ趣味として楽しんでることなら本気の趣味にしてしまった方が絶対に楽しい。中途半端にやってると、本気やってれば良かったと後悔するか、そもそもやらなければ良かったと後悔するかのどちらかである。
実際俺は、実力は間違いなく日本のトップレベルであったと自負していたけれど、浪人していたことや大学の方もやらないとと、気持ち的に中途半端になっていた。そして、勉学面を改善させる努力をする気力も無いくせに、これ以上支障を出すのはまずいと本気の世界から1歩引いてしまって結果を残せるタイミングを逃したことをかなり後悔した。
社会人本当にめんどくさくてつまんないし、専門知識もう少しあった方が良かったと後悔した瞬間もあったけど、どうせ新卒みんなこんなもんだと開き直って教えを乞うことを頑張れば、仕事も大して苦ではなくなってきた。
コミュ力あれば本当に何とでもなると思った。
今や毎日PUBGしてスマブラもちょいちょいしてとそれなりに充実した生活を送れている。会社の課長なんかとも結構PUBGしてるっていう面白い現状になっている。
ゲーム人生語るつもりが 、ふざけたりもせず真面目な固い記事を書いてしまった。
現在朝の4時で仕事に起きれるか不安なのでここらへんで締めさせてもらう。
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【S/D】アナ雪パロまとめ
アナ雪2の制作ドキュメンタリー面白かった。みんなで一つのものを作るって素敵だなって素直に感動しちゃった。一人でコツコツ作り上げるのも素敵だけどさ、それとはまた違うよね。
アナ雪は大好き。2でアナが超進化を遂げたのでもっと好きになった。また兄弟パロ書きたいな。
3話あるけど全部で12000字くらいなのでまとめました。
<エルサのサプライズパロ>
弟の誕生日を祝うため、城や城下にまで大がかりなサプライズを仕込んだディーンは、過労で熱を出してしまった。キャスたちの協力もあって無事にサプライズは成功したものの、そのあとで何十年ぶりくらいに寝込むことになってしまった。 (これくらいで熱を出すなんて、おれも年をとったもんだな。そりゃ、ここのとこ狩りもあって、ろくに寝てなかったけど……。昔はそんなこと、ざらだったのに。こんなていたらくじゃ、草葉の陰から親父が泣くな) 「ディーン」 スープ皿を銀の盆に乗せて、弟のサムが寝室にやってきた。「寝てた? ちょっとでも食べれそう?」 「食べるよ。腹ぺこだ」 まだ熱のせいで頭はもうろうとしていて、空腹を感じるところまで回復してないことは自覚していたが、弟が持ってきた食料を拒否するなんて選択肢は、ディーンの中にないのだ。 サムは盆をおいて、ディーンが体を起こすのを手伝ってやった。額に乗せていた手ぬぐいを水盆に戻し、飾り枕を背中に当ててやって、自分の上着を脱いで兄の肩にかけてやる。 兄がスープをすするのを数分見つめてから、サムは切り出した。 「ディーン、今日はありがとう」 「うん」 「兄貴に祝ってもらう最初の誕生日に、こうやって世話が出来て、本当にうれしいよ(※何かあって兄弟は引き離されて大人になり、愛の力で再びくっつきました)」 「おまえそれ、いやみかよ。悪かったな面倒かけて」 「ちがうよ」 サムは少しびっくりしたように目を広げて、それから優しく微笑んだ。「本当にうれしいんだ。まあ、サプライズのほうは、あんたの頭を疑ったけど。ワーウルフ狩りで討伐隊の指揮もしてたってのに、よくあんなことやる時間あったな? 馬鹿だよ、ほんと。ルーガルーに噛まれたって、雪山で遭難したときだって、けろっとしてるあんたが、熱を出すなんて……」 「うーん」 ディーンは唸った。弟の誕生日を完璧に祝ってやりたかったのに、自分の体調のせいでぐだぐだになったあげく、こうやって真っ向から当の弟に苦言をされると堪えるのである。 「でも、そのおかげかな。こうやって二人きりでいられる」 「看病なんてお前がしなくていいんだぞ」 気難し気に眉を寄せてそっぽを向きたがるディーンの肩に手をおき、ずれてしまった上着をかけ直してやって、サムはまた優しく微笑んだ。「ずっと昔、僕らがまだ一緒にいたとき、あんたは熱を出した僕に一晩中つきそって、手を握って励ましてくれた」 そんなことを言いながらサムが手を握ってきたので、しかもディーンの利き手を両手で握ってきたので、ディーンは急に落ち着かなくなったが、すぐにその思い出の中に入り込んだ。「ああ……おまえはよく熱を出す子だった。おかげで冬は湯たんぽいらずだったな」 「一緒に眠ると怒られた。兄貴に病気をうつしてもいいのかって、親父に叱られたよ」 「おれは一度もおまえから病気をもらったことなんて」 「ああ、あんた病気知らずだった。王太子の鏡だよな、その点は」 「その点はって」 「僕はその点、邪悪な弟王子だったんだ。あんたに熱がうつればいいって思ってた。そうしたら、明日になっても、一緒のベッドに入っていられる。今度は僕があんたの手を握ってやって、大丈夫だよ、ディーン、明日になれば、外で遊べるようになるさって、励ましてやるんだって思ってたんだ」 「……そりゃ――健気だ」 「本当?」 「うん……」 「こうしてまた一緒にいられて、すごく幸せなんだ」 「サミー」 (キスしていい?) サムは兄の唇を見つめながら、心のうちで問いかけた。息を押し殺しながら近づいて、上気した頬に自分の唇の端をくっつける。まだふたりが幼いころ、親愛を込めてよくそうしていたように。 ディーンはくすぐったそうに笑って顔をそむけた。「なんだよ、ほんとにうつるぞ。おまえまで熱出されたらキャスが倒れる」 「もう僕は子供じゃない」 サムは握った手の平を親指で撫でながら言った。「だからそう簡単に病気はうつらないよ。そもそも兄貴の熱は病気じゃなくて過労と不摂生が原因だからね」 「悪かったな」 「僕のために無理してくれたんだろ。いいんだ、これからは僕がそばで見張ってるから」 「おー」 目を閉じたディーンの顔をサムは見つめ続ける。 やっと手に入った幸福だ、ぜったいに誰にも壊させない。兄が眠りについたのを確認すると、握った指先にそっとキスを落とす。彼がこの国に身を捧げるなら、自分はその彼こそに忠誠と愛を捧げよう。死がふたりを分かつまで。
<パイとエールと>
公明正大な王と名高いサミュエル・ウィンチェスターが理不尽なことで家臣を叱りつけている。 若い王の右腕と名高いボビー・シンガー将軍は、習慣であり唯一の楽しみである愛馬との和やかな朝駆けのさなか、追いかけてきた部下たちにそう泣きつかれ、白い息で口ひげを凍らせながら城に戻るはめになった。 王は謁見の控えの間をうろうろと歩き回りながら、臣下たちの心身を凍り付かせていた。 「出来ないってのはどういうことだ!」 堂々たる長身から雷のような叱責が落ちる。八角形の間には二人の近衛兵と四人の上級家臣がおり、みんなひとまとまりになって青ざめた顔で下を向いている。 「これだけの者がいて、私の期待通りの働きをするものが一人もいない! なぜだ! 誰か答えろ!」 「おい……どうした」 ボビーは自分の馬にするように、両腕を垂らして相手を警戒させないよう王に近づいた。「陛下、何をイラついてる。今日は兄上の誕生日だろ」 サムは切れ長の目をまんまるに見開いて、「そうだよ!」と叫んだ。「今日はディーンの誕生日だ! ディーンが天界に行っちゃってから初めての誕生日で、初めて王国に戻る日だっていうのに、こいつらは僕の言ったことを何一つやってない!」 手に持っていた分厚い書冊を机に叩きつけた。ぱらぱらと何枚かの羊皮紙が床に落ちて、その何枚かに女性の肖像が描かれているのをボビーは見た。頬の中で舌打ちして、ボビーは、今朝、この不機嫌な王に見合い話を持ち掛けた無能者を罵った。 まだ手に持っていた冊束を乱暴に床に放り投げて、すでに凍り付いた家臣たちをさらに怯えさせ、サムは天井まである細い窓の前に立った。 ひし形の桟にオレンジ色のガラスが組み込まれている。曇りの日でも太陽のぬくもりを感じられる造りだ。サムがそこに立つ前には、兄のディーンが同じように窓の前に立った。金髪に黄金の冠をかぶったディーン・ウィンチェスターがオレンジの光を浴びて立つさまは、彼を幼少期から知る……つまり彼が見た目や地位ほどに華美な気性ではないと知るボビーにとっても神々しく見えたものだった。 ディーンがその右腕と名高かったカスティエルと共に天界に上がってしまってからというもの、思い出の中の彼の姿はますます神々しくイメージされていく。おそらくはこの控えの間にいる連中すべてがそうだろう。 「兄が戻ってくるのに、城にパイ焼き職人が二人しかいない」 「ですが、それで町のパン焼き職人を転職させて城に召し上げるというのは無理です……」 家政長が勇気を振り絞った。しかしその勇気も、サムのきつい眼差し一つで消えた。 「全ての近衛兵の制服を黒に染めろといったのになぜやらない!」 二人の近衛兵は顔を見合わせたが、すぐに踵をそろえて姿勢を正した。何も言わないのは賢いといえなくもない。 「何で黒にする必要がある?」 ボビーの問いにサムは食い気味に答えた。「ディーンが好きだからだよ! ディーンは黒が好きだ、よく似合ってる」 「ディーンはベージュだって好きだろ。ブラウンもブルーも、赤も黄色も好きだ。やつは色になんて興味ない」 「それに注文したはずのエール! 夏には醸造所に話を通していたはずなのになぜ届いていない!」 項垂れる家政長の代わりに、隣に立つ財務長が答えた。「あー、陛下。あの銘柄は虫害にやられて今年の出荷は無理ということで、代わりの銘柄を仕入れてありますが……」 「その話は聞いた! 私はこう言ったはずだ、ディーンは代わりの銘柄は好きじゃない。今年出荷分がないなら去年、一昨年、一昨々年に出したのをかき集めて城の酒蔵を一杯にしろと!」 「そんな、あれは人気の銘柄で国中を探してもそれほどの数はありません……」 「探したのか?」 サムは、背は自分の胸ほどもない、老年の財務長の前に覆いかぶさるように立ち、彼の額に指を突き付けた。「国中を、探したのか?」 財務長の勇気もこれで消えたに違いなかった。 ボビーは息を吐いた。 「みんな出て行ってくれ。申し訳ない。陛下にお話しがある。二人だけで。そう。謁見の儀の時間には間に合わせる。ありがとう。さっさと行って。ありがとう」 促されるや、そそくさと逃げるように控えの間から去っていった六人を丁寧に見送り、ボビーは後ろ手に扉の錠を下ろした。 「どうなってる」 ボビーの怖い声にもサムはたじろがなかった。気ぜわしそうに執務机の周りを歩き回る足を止めない。 「最悪だ。完璧にしたかったのに!」 床に落ちた肖像画をぐちゃぐちゃにしながら気性の荒い狼みたいな眼つきをしている。「ディーンの誕生日を完璧に祝ってやりたかったんだ! 四年前、僕らがまた家族になれたあとに、ディーンが僕にしてくれたみたいに!」 「四年前? ああ、城じゅうに糸を張り巡らせて兵士の仕事の邪魔をしまくってくれたあれか……」 ボビーは口ひげを撫でて懐かしい過去を思い返した。「しかしあの時はディーンが熱を出して……結局は数日寝込むことになっただろう」 「完璧な誕生日だった。僕のために体調を崩してまで計画してくれたこと、その後の、一緒にいられた数日間も」 「あのな……」 「いろいろあって、あの後にゆっくりと記念日を祝えたことはなかった。ようやく国が落ち着いたと思ったら、ディーンは天界に行っちゃった。いいんだ、それは、ディーンが決めたことだし、僕と兄貴で世界の均衡が保てるなら僕だって喜んで地上の王様をやるさ。滅多に会えなくなっても仕方ない。天界の傲慢な天使どもが寛大にも一年に一日だけならディーンが地上に降りるのを許してくれた。それが今日だ! 今日が終われば次は一年後。その次はまた一年後だ!」 「わかっていたことだぞ」 ボビーはいった。「べったり双子みたいだったお前たちが、それでも考えた末に決めたことだ。ディーンが天界にいなければ、天使たちは恩寵を失い、天使が恩寵を失えば、人は死後の行き場を失う」 「これほど辛いとは思わなかった」 サムは椅子に座って長い足を投げ出し、希望を失ったかのように俯いた。 「なあ、サム。今日は貴重な一日だよな。どうするつもりだった。一年ぶりに再会して、近衛兵の制服を一新した報告をしたり、一晩じゃ食べきれないほどのパイの試食をさせたり、飲みきれない酒を詰め込んだ蔵を見せて自慢する気だったのか?」 「いや、それだけじゃない。ワーウルフ狩りの出征がなかったら、城前広場を修繕して僕とディーンの銅像を建てさせるつもりだった」 「わかった。そこまで馬鹿だとは思わなかった」 俯いたサムの肩に手をあて、ボビーはいった。「本当に馬鹿だな。サム、本当にディーンがそんなもの、望んでると思うのか?」 「ディーンには欲しいものなんてないんだ」 サムは不貞腐れたように視線を外したままいった。「だからディーンはディーンなんだ。天界に行っちゃうほどにね。それだから僕は、僕が考えられる限り全てのことをしてディーンを喜ばせてあげなきゃならない。ディーンが自分でも知らない喜びを見つけてあげたいんだよ」 「ディーンは自分の喜びを知ってる。サム、お前といることだ。ただそれだけだ」 サムの迷子のような目がボビーを見上げた。王になって一年、立派に執務をこなしている姿からは、誰もこの男の甘えたな部分を想像できないだろう。 もっとも、王がそんな一面を見せるのは兄と、育ての親ともいえるボビーにだけだ。 「……それと、エール」 「ああ、焼き立てのパイもな」 ボビーは笑う。「職人が二人もいればじゅうぶんだ」 サムはスンと鼻をすすって、ボビーの腕をタップして立ち上がる。 「舞踏会の用意は?」 「すんでるよ。ああ……サム、中止にするわけにはいかないぞ。もう客も揃ってるし、天界のほうにもやると伝えてある」 「わかってる。頼みがあるんだ……」
ディーンがどうやって地上に戻ってくるか、サムは一年間毎日想像していた。空から天使のはしごがかかって、白い長衣をかぶったディーンがおつきの者たちを従えてしずしずと降りてくるとか。水平線の向こうからペガサスに乗って現れるとか。サムを驚かせるために、謁見の儀で拝謁する客に紛れ込んでくるかもしれない。 そのどれもがあまりに陳腐な空想だったと、サムは反省した。 謁見の儀を終えると、ディーンは何の変哲もない、中級貴族みたいな恰好で、控えの間に立っていた。 ひし形に桟が組まれた、長い半円の窓の前で。 「ディーン」 サムの声に振り向くと、ディーンは照れ臭そうな顔をして笑った。「サム」 二人で磁石みたいに駆け寄って、抱き合った。
ディーンの誕生日を祝う舞踏会は大盛況した。近隣諸国の王侯貴族までが出席して、人と人ならざる者の世の均衡を保つ兄弟を称え、その犠牲に敬意を表した。ディーンと彼に随行したカスティエルは、誘いのあった女性全員とダンスを踊った。そしてディーンは、しかるべき時間みんなの祝福にこたえたあと、こっそりとボビーに渡された原稿を読み上げ――それはとても礼儀ただしく気持ちの良い短いスピーチだった――大広間を辞した。 「どこに行くんだ?」 一緒に舞踏会から抜け出したサムに手を引かれて、ディーンは地下に向かっていた。「なあ、王様がいなくていいのかよ。まだ舞踏会は続いてるんだぜ」 「僕がいなくてもみんな楽しんでる。今夜は一晩中、ディーンの誕生日を祝っててもらおう」 「本人がいない場所でか?」 「ああ。本人はここ」 サムは酒蔵の扉を開いてディーンを招いた。「ディーン、来てくれ」 いくつかある酒蔵のうち、一番小さな蔵だった。天井は低く、扉も小さい。サムの脇をくぐるように中に入ると、まるで秘密の洞窟に迷い込んだように感じた。 「ここ、こんなだったっけか」 踏み慣らされた土床の上に、毛皮のラグが敷かれている。大広間のシャンデリアを切り取ってきたみたいに重々しい、燭台に灯されたろうそくの明かり。壁づたいに整列された熟成樽の上には、瓶に詰められたエール、エール、エール。 「パイもある」 どこに隠してあったのか、扉を閉めたサムが両手に大きなレモンパイを持ってディーンを見つめている。 ちょっと決まり悪そうな、それでも自分のやったことを認めて、褒めてくれるのを期待しているような、誇らしげな瞳で。 「誕生日おめでとう、ディーン」 二人きりで過ごしたかったんだ。そういわれて、ディーンは弟の手からパイを奪い取った。 パイは危うい均衡で樽の上に置かれて、二人はラグの上に倒れ込んだ。
<永遠>
誰がなんというおうと、おれたちが兄弟の一線を超えたことはない。 天使たちはおれの純潔を疑ってかかった。天界に昇る前には慌ただしく浄化の儀式をさせられた。”身持ちの固さ”について苦言をたれたアホ天使もいたほどだ。おれはその無礼に、女にモテモテだった自分を天使たちが勘違いするのも無理はないと思うことにした。 ああ、若く逞しい国王のおれと、いちゃつきたがる女は山ほどいた。でもおれは国王だ。心のどこかでは、弟に王位を譲るまでのつなぎの王だという思いもあった。だからこそ、うっかり子供でも出来たら大変だと、万全の危機管理をしていた。 つまりだ、おれはまだヴァージンだ。浄化の儀式は必要なかった。 女とも寝てないし、男とも寝てない。弟とは論外だ。 いつか、サムに王位を譲り、おれが王でないただの男になったら、女の温かな体内で果ててみたいと、そう思っていた。 でもたぶん、それは実現しない。なんというか、まあ……。 天界に行ってから、天使たちがおれの純潔について疑問視した原因が、女じゃないことに気がついた。そこまでくればおれだって、認めないわけにはいかない。 クソったれ天使たちの疑いも、あながち的外れじゃあないってこと。
おれと弟が一線を超えたことはないが、お互いに超えたいと思っていることはどっちも知っている。 ということは、いずれ超えるってことだ。それがどうしようもない自然の流れってやつだ。 どうしてそんなことになったのかというと、つまりおれたち兄弟、血のつながった正真正銘の王家の血統である二人がおたがいに意識しあうようになったのはなぜかということだが、たぶんそれは、おれのせいだ。おれの力だ。 おれは小さい頃から不思議な力があった。 それはサムも同じだけど、サムの力はウィンチェスター家から代々受け継いだもので、おれのほうはちょっと系統が違った。今では、それが天使の恩寵だとわかっているが、当時はだれもそんなこと、想像もしなかった。それでも不思議な力には寛容な国柄だから、おれたち兄弟は一緒に仲良くすくすくと育った。ところがある事件が起きて、おれは自分の力でサムを傷つけてしまった。それ以来、両親はおれの力を真剣に考えるようになり、おれたち兄弟は引き離された。 おれが十一歳のとき、もう同じ部屋で寝ることは許されていなかったが、夜中にサムがこっそりとおれの寝室に忍び込み、ベッドに入ってきたことがあった。 「怖い夢を見た」という弟を追い払うなんてできるはずがなかった。お化けを怖がるサムのために、天蓋のカーテンを下ろし、四方に枕でバリケードをつくって、ベッドの真ん中でふたり丸まって眠った。 翌朝、おれは自分が精通したのを知った。天蓋ごしにやわらかくなった朝日がベッドに差し込み、シーツにくるまっていたおれたちは発熱したみたいに熱かった。下半身の違和感に手をやって、濡れた感触に理解が追い付いたとき、サムが目覚めた。汚れた指を見つめながら茫然とするおれを見て、サムはゆっくりとおれの手を取り、指についた液体を舐めて、それから、おれの唇の横にキスをした。 おれはサムを押しのけて、浴室に飛び込んだ。しばらくすると、侍女がおれを迎えに来て、両親のことろまで連れて行った。そこでおれは、これからは城の離れにある塔で、サムとは別の教育を受けさせると言い渡された。大事にはならなかったとはいえ、サムを傷つけた力には恐怖があったから、おれはおとなしくその決定に従った。結果として、サムがキスをした朝が、おれたちが子ども時代を一緒に過ごした最後の日になってしまった。 おれの変な力がなかったら、あのままずっと一緒に育つことができただろうし、そうならば、あの朝の続きに、納得できる落とし前をつけることもできただろう。おれはなぜサムがキスをしてきたのか、その後何年にわたってもんもんと考える羽目になった。サムによれば、彼もまた、どうしてあのタイミングでキスしてしまったのか、なぜすぐにおれの後を追わなかったのかと後悔していたらしい(追いかけて何をするつもりだったんだろう)。なんにせよ、お互いに言い訳できない状況で、大きなわだかまりを抱えたまま十年間も背中合わせに育ってしまったんだ。 再会は、おれの即位式だった。両親の葬儀ですら、顔を合わせていなかった。 喜びと、なつかしさ、罪悪感に羞恥心、後悔。それを大きく凌駕する、愛情。 弟は大きくなっていた。キャスに頼んで密偵まがいのことをさせ、身辺��把握していたけれど。王大弟の正装に身を包んだサムは、話で聞いたり、遠目にみたり、市井に出回っている写し絵よりもよっぽど立派だった。 意識するなって言うほうが無理だろ。
ところでおれは、もう人じゃない。 一日に何度も食べなくても、排泄をしなくても、死なない体になった。天使いわく、おれは”顕在化された恩寵”だそうだ。恩寵っていうのは天使の持ってるスーパーパワーのことをいう。つまりおれはスーパーパワーの源で、天界の屋台骨ってこと。 そんな存在になっちまったから、もう必要のない穴ってのが体には残っているんだが、おれの天才的な弟ならその使い方を知っていると思っていた。 そして真実はその通り。弟はじつに使い方がうまい。 「純潔じゃなくなったら、天界には戻れない?」 一年前から存在を忘れられたおれの尻の穴にでかいペニスを突っ込んだサムが尋ねた。 うつ伏せになった胸は狼毛のラグのおかげで温かいが、腰を掴むサムの手のひらのほうが熱い。ラグの下に感じる土床の硬さより、背中にのしかかっているサムの腹のほうが硬い。 ついに弟を受け入れられたという喜びが、おれをしびれさせた。思考を、全身を。顕在化されたなんちゃらになったとしても、おれには肉体がある。天使たちはおれにはもう欲望がないといった。そんなのはウソだ。げんに今、おれの欲望は毛皮を湿らせ、サムの手に包まれるのを期待して震えている。 「サム……あ、ア」 しゃっくりをしたみたいに、意思を介さず肛門が収縮する。奥までサムが入っていることを実感して、ますます震えが走った。「サム、そのまま……じっとしてろ、おれが動くから……」 「冗談だろ?」 押さえた腰をぐっと上に持ち上げながら、サムはいった。「どうやって動くんだよ。力、入らないくせに」 その通りだ。サムに上から押さえつけられたとたん、おれの自由なはずの四肢は、突如として意思を放棄したみたいに動かなくなった。 「そのまま感じてて……」 生意気な言葉を放ちながら、サムはゆっくりと動き始めた。おれの喉からは情けない声が漏れた。覚えているかぎり、ふざけて登った城壁から落ちて腕を骨折したとき以来、出したことのない声。「はああ」とか「いひい」とか、そういう、とにかく情けない声だ。 「かわいいよ。かわいい、ディーン」 「はああ……」 「あんたの純潔を汚してるんだよ、ディーン……。僕に、もっと……汚されて……」 サムの汗がおれの耳に垂れた。「もう天界には戻れないくらい」
まあおれは、かねがね自分の境遇には満足だ。天界にエネルギー源として留め置かれている身としても、そうすることを選んだのは自分自身だし、結局、やらなきゃ天界が滅んでしまう。天国も天使もいない世界で生きる準備は、国民たちにもだれにも出来ていない。 せっかくうまくいっていたおれとサムの関係が、期待通りにならないことは承知の上だった。おれたちは王族だ。自分たちの欲望よりも優先すべきことがある。おれは天界で腐った天使どもと、サムは地上でクソったれな貴族どもと、ともに世界を守れたらそれでいい。そう思っていた。サムも、そう思っているはずだった。 一年に一日だけ、地上に戻る許可を与えられて、おれが選んだのは自分の誕生日だった。 ほんとはサムの誕生日のほうがよかった。だけどおれの誕生日のほうが早く訪れるから。 サムに会えない日々は辛かった。想像した以上に永かった。
下腹をサムの手に包まれて、後ろから揺さぶられながら、おれはふと気配を感じて視線を上げた。酒蔵の奥に、ほの白く発光したキャス――今は天使のカスティエルが佇んでいた。 (冗談だろ、キャス。消えてくれ!) 天使にだけ伝わる声で追い払うが、やつはいつもの表情のみえない顔でおれをじっと見つめたまま動かない。 (取り込み中なの見てわかるだろ!?) (君はここには残れない) キャスがいった。(たとえ弟の精をその身に受けても。君はもはや人ではないのだ) (そんなことはわかってる) おれがいうと、キャスはやっと表情を変えて、いぶかしげに眉をひそめた。(君の弟はわかっていない) (いいや、わかってる……) 「ディーン、こっち向いて」 キスをねだる弟に応えて体をひねる。絶頂に向かって動き始めたサムに合わせて姿勢を戻したときには、もう天使は消えていた。 わざわざ何をいいに来たんだか。あいつのことだから、もしかして本当に、サムのもらした言葉が実現不可能なものだと、忠告しに来たのかもしれない。 天使どもときたら、そろいもそろって愚直で融通のきかない、大きな子どもみたいなやつらだ。 きっと今回のことも、天界に戻れば非難されるだろう。キャスはそれを心配したのかもしれない。 お互いに情けない声を出して、おれはサムの手の中に、サムはおれの中に放ったあと、おれたちは正面から抱き合って毛皮の上に崩れ落ちた。 汗だくの額に張り付いた、弟の長い髪を耳の後ろにかきあげてやると、うるんだ緑の目と目が合った。 「離れたくないよ、ディーン」 「おれもだ」 サムはくしゃっと笑った。「国王のくせに、弱音を吐くなって言われるかと思った」 おれはまた、サムの柔らかな髪をすいてやった。 おれがまだ人だったころ、おれの口から出るのは皮肉や冗談、強がりやからかいの言葉ばかりだった。だれもがおれは多弁な王だと思っていた。自分でもそうだった。 でも今や、そうじゃなくなった。 おれは本来、無口な男だったんだな。 見つめていると、弟の唇が落ちてきた。おれは目を閉じて、息を吸い込んだ。このキスが永遠に続けばいいのにと思う。 願っても意味はないと知っているからな。
「驚いたよ」 天界へ帰るすがら(地上からは一瞬で消えたように見えただろうが、階段を上っていくんだ。疲れはしないけどがっかりだ)、キャスがいった。「きみたちは……意外とあっさり別れた。もっと揉めるかと思っていた」 「揉めるってなんだよ」 「ずいぶんと離れがたそうだったから」 「ふつうは他人のセックスをのぞき見したこと、隠しておくもんなんだぜ」 「のぞき見などしていない」 キャスは大真面目にいった。「のぞき見ではない。私は隠れてなどいなかった」 おれは天界への階段から転がり落ちそうになった。「おま……キャス……じゃあ、おまえの姿、サムには……」 「見ていただろうな。君とキスしているときに目があった」 「――あいつそんなこと一言も」 「今朝、私には警告してきた。次は翼を折ってやると。君の手の大きさじゃムリだと言ってやったが」 おれはため息を吐いた。 「次があると思っているのだな」 「もう黙れよ」 「一年に一度の逢瀬を、続けるつもりなのか。君はもう年をとらず、彼は地上の王として妻をめとり、老いていくというのに」 「なあ、キャス。おまえに隠してもしかたないからいうが、おれが天界にいるのはサムのためだ。サムが死後に行く場所を守るためだ」 キャスはしばらく黙ったあと、唇をとがらせて頷いた。「そうか」 「ああ、そうだ」 「きみに弟がいて世界は救われたな」 おれは足を止めて、キャスの二枚羽の後ろ姿を見つめた。彼がそんなふうに言ってくれるとは思っていなかったから驚いた。 キャスが振り返っていった。「どうした」 「べつに。おまえ皮肉が上手くなったなって。ザカリアの影響か?」 「やめてくれ」 盛大に顔をしかめてキャスはぷいと先を行ってしまう。 「お、待てよ、キャス。おまえのことも愛してるぜ!」 「ありがとう。私も愛してるよ」 たとえばサムが結婚して、子どもができ、平和な老後を迎えるのを、ただ天界から見守るのも素晴らしい未来だと思う。義務感の強いサムのことだから、十中八九相手は有力貴族の娘か、他国の姫の政略結婚だろうが、相手がよっぽどこじれた性格をしていない限り、いい家庭を築くだろう。あいつは優しいし、辛抱強くもなれる。子どもにも偏りのない教育を受けさせるだろう。安定した王族の指導で、王国はますます繁栄する。国王と王妃は臣民の尊敬を受け、穏やかに愛をはぐくみ、老いてからも互いを慈しみながら、孫たちに囲まれ余生を過ごすだろう。 愛と信頼に満ちた夫婦。サムがそんな相手を見つけられたらどんなにいいか。おれは心から祝福する。それは嘘偽りのない真実だ。 だけど、それは死が二人を分かつまでだ。 サムが死んだら、たとえその死が忠実な妻と手をつなぎ、同時に息を引き取るような敬虔なものだったとしても、彼の魂はもう彼女のものじゃない。死神のものですらない。おれだ。おれがサムを直接迎えにいく。 そしておれがサムのために守ってきた天国で、おれたちはまた、やり直すんだ。 おれが精通した十一歳の朝からでもいい。 ぎこちなかった即位式の午後からでもいい。 世界におれたちだけだったら、どれだけ早くたがいの感情に正直になれたかな。それを試すんだ。 だから今は離れていても、いずれは永遠に側にいられるんだ。 今は言葉だけでいいんだ。おれを汚したいといったサムの言葉が何物にも代えがたい愛の告白に聞こえたなんて変かな。サムの愛の言葉と、この体のどこかに残っているサムの精だけで十分なんだ。 また来年、それをおれにくれ。おまえが誰かいい女と結婚するまで。 おまえのための天国を作って、おれは永遠が来るのを待っている。
おわり
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--深海人形-- …こいつ様って頭おかしい(再確認)
※【閲覧注意】(※…死にネタ、軽率コラボ等御注意下さい。)。
※Twitterの自アカウントより引用(※…一部、修正、若しくは、改変)。
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…C社公式によるコ虐(コーディー虐待の略 の例:プーギーのモチーフにされる(ストライプの服を着た白豚)。
…『C社公式によるコ虐(コーディー虐待)』の例:カプジャム・ナムカプを初めとして、クロスオーバー・オールスター作品に出さない(カードファイターズとストクロには出れた)。市長アレコスでセクハラ(ストVのアレ)。ストIVでのアレコスが全部ダサい(…基地ガイのは拘ってるのに…)。
…コーディー「…此のモンハンに出て来るストライプ柄の服を着たプーギーを見てくれ…つまり、俺=白豚って事なんだよ(確信)」テリー(軽率にカプエス次元)「…ドンマイドンマイ(良い奴)「基地ガイ「…コーディー殿は頭病気で御座る(確信)」
…ウェ虐(ウェイン兄弟虐待の略)で有名なワイ(最低)。
公式「…コーディーとテリーを並べるなんて、テリーに失礼(謙虚)。」
…テリーよりコーディーの方が頭良いので、テリーは何時も知恵勝負と格ゲーで負けるのであった(謎のカプエスネタ)。
…放って置いたら、すぐさま、コーデーvsテリーとかテリーvsロックとか描き出すこいつ様の様な戦闘民族に筆を持たせてはならない(迫真)。
Q.…ロックがハワードコネクションの遺産を受け取らなかったのは何故ですか? A.…相続税を払うのが、或いは、『不潔な』金をマネーロンダリングするのが面倒だから(…因みに、アメリカでは一連の手続きを全て終えないと、相続出来ないらしい)。
…テリーは、『…ロックにアッサリ裏切られて、ロックに殺されるのが怖いだけ(むしろ、三国志)』の気がして来た(新手の地獄 新生SNKの提示したFuture is Now!な修羅の巷の一夜の夢 一睡!一酔!)。
…ロックは自らの父を殺してくれた事をテリーに感謝している→段々、カイン派になってテリーが邪魔になる→テリー殺そう(提案)。 ※…如何言うバイドなんだ御前(…良い子は此の態度を真似すんなよ)。
…(※本誌ネタバレ ※コミックス派注意)…医者石で、Dr.大樹を暗殺する!って所、少数精鋭で船に乗り込んで、さっさと手当たり次第殺せば良いんじゃん?…と、思った(野蛮人)。
…『プーギー 邪魔』、プーギーの所をコーディーにすると…?(コーディー 邪魔)。
…『婚姻〜In the Abyss.(基地ガイの過去を度し難く忌まわしく捏造 』と『メトロシティの斜陽〜eXtream Legacies.(コーディー死にネタ 』描いてたけど、『呪術凱旋シリーズ』の為に全部一旦没にした(…コディガイコディ勢は命拾いしてるぜ)。
…最近のワイTL、金髪野郎の話ばっかりで嫌(こいつ様は断固として黒髪派)。
…脹相より性能と聞き分けが良くて、高機能で多芸な脹相の弟が欲しい(…夏油たち並感)。
偽夏油「…此の弟は性能も術式も素晴らしい!脹相も弟を見倣え!(※IKD社長っぽい)」
…頭無惨様は、性能厨で割と(ああ見えて)合理的だから、千年も(縁壱すら振り切って)生き残れたと思う(真面目)。
…ナナミンももっと強くなって良いんだぞ、あの豪鬼のように(…笑止!と滅殺豪波動が似合うのになれ!)。
…生身を捨てて、機械になれば腐らない(アドバイス)。
漏瑚「…焼相の術式は?(敢えて訊く)」脹相「…血に触れたものを焼く(…それって→爆血)」漏瑚「…儂と被ってんじゃん。(術式)」※…もうさ、血に触れたものを、跡形も無く爆破&爆殺するで良いじゃん(※…それって→拙作のアレ)。
…七男坊の散相君、術式は弾血っぽい(最早血鬼術)。
…単眼猫先生、火山頭御爺さんと焼相くんの術式を如何差別化して来るんかな(…別に期待して無いで キャラ被りはホンマ致命的やさかい、ようやらんと九相図兄弟が如何の此うの以前に影薄うなって埋もれるでキャラが)。
…まともだな、九相図長兄の術式(実際隙無く強い …うるせー!術式は、まともじゃねぇからこそ輝いて見えるんだよ!(力説)。
…頭無惨様と愉快な鬼達に、未来の科学技術的知識を与えた結果がアレ(SF 某拙作)。
…まともな術式(若しくは血鬼術)では駄目だ。英国面仕様(設計が無理なら、無理せず運用方針の方を)にするが良い(IKD社長並)。
…『鋼鉄の世界観(鋼鉄の咆哮シリーズ、ガレッガ 、ケツイ、赤い刀、SWシリーズ、アンデフ、19シリーズ、スト1945シリーズ等)は、日本人にはウケない(海外では大ウケ)。
…拙作ウェイン兄弟の性格は、女に人気あるんだよな(…硬派な漢達にとっては、迷惑なキャラ付けだが)。
…SNKから学んだキャラメイク力(←本の題名みたい)。
…御前等〜、ハト誘導ミサイルって知ってるか〜??(米国面アレ)。
…呪術次元では、気功とレイキ扱い如何なってんの?…言う迄も無く、ストシリーズ及び餓狼龍虎KOFでは、気功使える奴多いぞ(…実は、コーディーも使えるらしい)。
…ただのJKだったさくらですら、気が使える世界観(…しかも、基地ガイも使えるし、マジで弱い筈のダンに至っては気を扱うのが非常に上手い)。
…『気功の達人(例:タン先生 』に、無為転変仕掛けても、其れ喰らう前に、むしろ真人が祓われてても……()
…今の子は、ストシリーズもKOFも知らんとか…、有り得ん(笑)。
…金?…其れは、人の姿をした豚(ゴイ)の命よりも大切なもの(…豚の部分は家畜でも良い)。
…ワイが脹相だったら、結局自分が一番可愛いので、「…俺達三人で一人ね、ああ〜はいはい(適当)。」…で、いざと言う時に、弟を裏切って逃げる(妹に死なれた人間の発言)。
…むしろ、↑はコーディーの気が(…其処迄、酷く無い気はするが)。
鴻元くん「…罦傑、桃、皆!雪だぞ!(wktk☆)。」罦傑「…俺、寒いの苦手なんだよなぁ…(南方の人だし)。」鴻元くん「…雪だるま作るぞ!(可愛い)。」艦主様「…フッ、餓鬼だな(嘲笑)。」
…虫姫さま二人のパルムみたいな格好の鴻元くんとか如何?(←頭沸いてる)。
ナナミン「…男塾とか今時、流行りませんよ(←※…せやな…… ※いちいち言うな。流石術師は性格悪い)。」
鴻元くん「…昔、学生時代に、ウチの術式攻撃を、男塾魂で打ち破った、元内閣総理大臣が居てだな……(原作)。」狗巻「…おかか……?(…しゃけ?!)」真希「…おじさん、頭大丈夫?…其んな総理大臣が居てたまるかよ(辛辣)。
…曉!!は塾長が衰弱してたね、呪いの所為で(呪術でも出すと良いよ此う言うの、五条先生には効かないだろうけどな笑)。
…『魁!!呪術高専(ジャンプ同士の熱い軽率コラボ 』は無い(断言)。
…ガレッガステージ背景を格ゲー背景にする試み(最大の難点:寸尺と五面の背景とウェイン兄弟格闘出来ない)。
…鳴門サソリみたいな見た目の罦傑(原作より人気出る サソリのパクリだから)。
…『色情呪霊』は(原作の0巻時点で 此の世に存在して居る…?(…矢張り、呪霊はバイド 断言)。
…後、普通に考えて、キリスト教も対呪霊特効あるよな?(何故出さぬ)。
…一神教程の、術師と呪霊の天敵も、此の世に居らぬ(…日本だけが世界じゃねぇぞ、単眼猫先生)。
…リュウケンガイルの見た目が良くない的な言い方かもしれないけど、金髪碧眼の美形揃いだからストIIよりも女性人気出た餓狼1(…罪な男共だな……)。
…ストVで、オリコス募集イラストコンテストしてるみたいだね(※…ワイも何か送るか)。
…嫁推し多過ぎて、追放処分を受けたか、上司の逆鱗に触れたかで、シベリア(か北極か生体パーツ部門)に左遷されてる奴すら居る(最早軍隊)。
…呪術は、マッ��ュルとアンデラとモリキングにすら追い抜かれる日が来る(予言)。
…今週の呪術、母が一番ショック受けてた(作者は若者を死なせるのが趣味此んな漫画だぞ)。
…テリーも十字架に掛かるだろうね(ロックとカインは、如何なのかは知らん)。
…何なら、私自らが十字架にかかります(…私は、喜んで十字架の上で死にます)。
…国が滅ぶわ >チカちゃんの代わりにオサムを生贄にしよう 半畳くらい 流石に四畳半は… >オサムを生贄にしたらどのくらいの国土保てるだろう? ←※酷ぇww(大爆笑 …御前等修に何の怨みがあるんだよ……)。
…おばさん達、嫁推しを愛でるより嫁推しと(子持ちの場合は)子供を利用してマウント取る方が趣味なので(後、子供を愛でる振りをするのが矢鱈得意な毒親多いですね)。
…あんなおばさん達マジ性格悪いし、邪悪やな(率直)。…結局、あのおばさん達にとって、推しと推しジャンルは、相手に対してマウント取る道具でしか無いんやな()
…自分の虚栄心を満たす為に、子供を利用してから食う飯は美味いか?(……大層美味いだろうなぁ…)。
…本当に男塾好きだったら、オメガバモノ描かないし、原作を貶める様な言行したりしないし、腐妄想を堂々と垂れ流したりしないし、機械に直結して生体部品にしないし、『推しの妻と言う存在』だって受け入れる。いちいち外部に向かって牽制したりしない。此れは確実だ。(…男塾以外にも言えるが)。
…金持ちは良いよな。余裕がある分、(経済面で)厳しくされなくて(…ウチの親は、私より私にまつわる金の方が大事)。
…私、バイソン嫌いです。金に汚い貧民思考な所が母親によく似て居るから(…ウチの母は前書いたように貧しい漁師の娘)。…矢張り、ダッドリー(ストIIIの英国紳士)一択ですね(公式でもバイソンを軽蔑してるし)。…エドくんは、あんなのの子飼いじゃ無くて、正式に此の人の養子に成れば良かった(切実)。
…ワーヒーは、ジャンヌを何気に死の運命から救ってるのに、誰も其処を気に留めもしませんね(全体的に作風が明るいから?)。…リョフが死の運命から逃れられているのは気に食わない…陳宮も助けてやって…新作で出して……)。
…拙作の文句は、此処で言え!(※但し返信はしない)→ (※当アカウント上部にあります)
web拍手作りました(※返信しません)→(※同上)
…ワイの母親は、ワイの事を、『戦争オタク(※…と勝手に思い込んで居る)』だから嫌ってる(※勝手に戦争オタク扱いすんな ※迷惑)。
…すみとか君を戦争オタクにしよう(悪魔の計画)。…すみとか君のデカぬいは何個もパクり(法侵害レベル)だらけのアバズレで悪名高い某中華企業の本社にあったし(※凄いこじ付け)。
…昔から、悲壮感しか無い拙作と其の作者。もう死ぬね。…未来の無い人生を、自分と神の手で終わらせるんだ。
…個人的に、タイツマンが『若くして死ぬ(10代で早死に)』…と、言う所は気に入って居ります。神風特攻隊員として、(奇跡的にも)、年齢的にもあっています。筆者などは羨ましいです。特攻隊員にするには、もうとうが経っております。…もっと、若い内に、『神風特攻』したかった。BAKAはさっさと死ねば良かった。
…国の為に、神の為に死ぬ事は良い事だ。私は命を掛けて其れを言おう。
…生前に得た名声は死後に消え失せ、死後に得た名誉は本物だ。…とショーペンハウアー先生も言っている。鰐先生も単眼猫先生も、是非、死んでから本当の名誉を得て欲しい。もっと先輩・先人格は言う迄も無い。(例外を除いて)漫画史の殿堂に入る。
…『生前から大いに評価されて死後に漫画史の殿堂に入った漫画家』よりも、『生前は無名で、死んでから評価された漫画家』の方が非常に多いのは、矢張り『漫画も芸術』と言う事なのだろうか(…其れを言ったら、ゲームクリエイターも同じかも??)
…ミヤレ先生は、彼の死後、世から忘れ去られる。彼の描いた作品の多くが何れ埋もれる。先ず其処から考えて欲しい。実際、我々みたいなの以外を除いて、誰も覚えても、意識もしてないではないか?…最後には、誰もが知らん振りで、軽率に捨てられる。此んな悲しい事は無い。本当に悲しい。
…結局、『芸術、作品制作の分野』では、『生きる犬は死せる獅子に勝て無い(本来は逆)』のか?(…其れでも、一番強いのは、資産家か良家の出)
…正直、ポルノ作品でしか閲覧数と評価等を稼げない奴は、もう、筆折った方が良いと思う。自分だったら恥そのものだ。
…「エロ漫画家を差別するな!(迫真 」って言う人は黙って欲しい。其の作り手本人も、其う言う自分に苦しんで居るから。其れは、作り手として、健在な反応だと思う。逆が病んで居るのだから。『大衆的な愚--安直な莫迦』にウケる物しか描けないのは、実に情けない。恥を知るべきでは?
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一日一はや慕Weekly 2017年12月27日~2018年1月2日
802. 12月27日
「はやりちゃんの今日の服もかわいかったよ」 「かわいかった…良かった…(慕ちゃんから褒めて貰えた…うれしい…)」 ファンや共演者から褒められても お世辞の一つと受け取るけど 慕ちゃんから褒められると 顔から火が出るように熱くなってしまうはやりん 「慕ちゃん照れるなぁ…」
「はやりちゃんかわいいから素直に言ってるだけだよ」 その言葉を聞いて ふっと腑に落ちたはやりん 慕ちゃんははやりんの全てを 愛してるから無邪気に なんでも褒めてしまえるのだと だからこそはやりんも 照れてしまうのだ 「そういう素直なところが慕ちゃんの良いところだよ…」
そっと慕ちゃんの頭を なでなでし始めるはやりん すると慕ちゃんの方も 照れてしまう 「照れてる慕ちゃんもかわいいよ」 「嬉しい」 「素直に言ってるだけだよ」 さっきの言葉をお返しするように さらになでなでするはやりん 「そんなはやりちゃんが大好きだよ」 「はや~…」
やはり慕ちゃんの無邪気な言葉に 叶わないなぁと心の中で やれやれと思うはやりん 「(あ、はやりんと白築さん。またイチャイチャしてる…)」 二人がお互いを褒め合ってる様子を 陰からこっそり観察していた はやりんのマネージャーは その様子を微笑ましく見守っていた 「(写真でも…)」
こそっとカメラを構えて 二人の和気藹々としてる様子を ファインダーに収めていく 「(ああ…私もちょっとしたことではやりんに褒められたいし。こっちも褒めたら照れて貰いたい…)」 瑞原はやりの打算のない純粋さと愛らしさを 一身に受ける白築慕をどこかで 羨ましく思うマネージャー
「あ、マネージャーさんこんにちは」 こそこそしてるのに気づいた慕ちゃんは とりあえずマネージャーに挨拶する 「白築さんこんにちは…。今日お二人ともかわいいですね…」 「そうかな?」 「そうだっけ」 二人が同じタイミングで首をかしげてみると どっと笑いがその場に満ちていった
「あはは、マネージャーさんこそかわいいじゃないですか。そのシュシュとか」 慕ちゃんに褒められてみて マネージャーは理解した 彼女は本当に素直に目の前の子を 褒めているだけだから きっと照れてしまうのだろう 「ちょっと、慕ちゃん」 「ごめんはやりちゃん。かわいいからつい…」
慕ちゃんがマネージャーを 褒めてしまったために はやりんがムッとしてしまったのを なだめるのにしばらくかかった 「この飴あげるから許して」 「許す」 「ありがと」 二人のこのやり取りを見て はやりんにとって慕ちゃんは 大切な存在であることを 実感したマネージャーであった
803. 12月28日
慕ちゃんは見た目は地味でおとなしくて 男子からの人気も一番じゃないけど 私だけがきっとそのかわいらしさに 気づいているから 「一緒にご飯食べる?」 「いいよ☆」 慕ちゃんから話しかけられただけで 胸が高鳴って仕方ないんだよ 「どうしちゃったの?」 「なんでもないよ☆」
ちょっと会話してみるだけで 慕ちゃんのかわいい顔を たくさん見られるから わざわざ席が隣になるようにしたり できるだけ側にいられるようにしたり 努力を欠かさない 「今日の閑無ちゃんの解答面白かったよね」 「あの答えはちょっと…でも勢いはあったし…ってチャイム」 「準備しないと…」
授業が始まっても慕ちゃんの顔を じっと見ることばかりに 気を取られて聞くのを忘れてしまう 「(静かに授業を聞いてる慕ちゃんもかわいい…)」 「瑞原ならわかるなこの問題」 「はいっ!?」 先生に当てられたけど前もって予習してるから 難なく回答して再び慕ちゃんの観察に戻る
「(この慕ちゃんもかわいいなぁ…カメラがあったら撮っておきたいのに…)」 見つめてぼーっとしてるだけで 心が溶けてしまうのもきっと私だけだから いや私だけでいいから 「(このまま手を伸ばせば…)」 前の座席の慕ちゃんへ そっと手を伸ばそうとしたけど 途中で諦めてひっこめた
きっと私が触ってしまうのも もったいないくらいに 慕ちゃんの髪が綺麗だから 「(やっぱり触りたい…)」 それでも未練がましく 手を伸ばしてみるが そこで終わりのチャイムが鳴って 「なにしてるの?」 「恥ずかしいから言わないで…」 その瞬間の顔を慕ちゃんに 見られまいと下を向いた
「はやりはな~、慕の頭にそっと手を伸ばそうとしてたんだぜ」 「そうなの?」 玲奈ちゃんが余計なことを言ったから 逃げ出したくなってきたじゃない 「あはは…」 「いつも慕のこと気にしてるもんなはやりは」 カンラカンラと笑顔でからかう玲奈ちゃんに 愛想笑いで返しているとそこに
玲奈ちゃんからこっそり耳打ちが飛んできた 「はやりさ、慕のかわいさは私だけがわかってるって思い込んでるけどな。私の方がよくわかってるんだぜ」 「さあ。玲奈ちゃんこそわかってないじゃない」 慕ちゃんのかわいさを理解してる 同志に出会った興奮と ちょっとした寂しさが心を通り抜けた
「とにかくな、慕のかわいさを理解してるのははやりだけじゃないってだけは言わせてもらうよ」 「私の慕ちゃんを盗ろうとしてもそうはいかないから」 にわかに高ぶった緊張感に 気づくや否や 三人で自販機にジュースでも 買いに行こうと提案する慕ちゃん 「ふ、二人とも…ジュース買いに行こ?」
「私も」 「丁度飲みたかった☆」 ライバルは意外にも身近にいたことに 気づけたことはいい収穫だった 早く慕ちゃんを完全に私のものにしないと 盗られちゃうので焦りを感じた 「(これから頑張らないとね、色々と)」 近いうちに慕ちゃんに告白する決意を 心のなかで静かに固めた
804. 12月29日
「はやりちゃんからメールだ」 いつものようにはやりちゃんから 暗号のようなメールが来たので 即座に内容を理解して 彼女と落ち合う 「ああ…いつものあの場所かぁ…。で、今日は良子ちゃんも来るんだね」 良子ちゃんの大きなおっぱいに 文字通り胸を膨らませながら 集合場所へ向かう
そこにははやりちゃんはまだいなかったけど 良子ちゃんは先に来ていて こちらをオバケでも見るような目つきをしていた 「ど、どうしてあの暗号メールが…」 何を聞いてきたかと思えば そういうことか あのメールの暗号文は 私とはやりちゃんの二人で考えたから 私が読めても不思議じゃないのに
「だって高校生のころからはやりちゃんのメール読んでたから」 それとなく昔からの付き合いを アピールしてやると 良子ちゃんはこっちを睨み付けてくる クールに見えて嫉妬深い良子ちゃんは かわいいから嫌いじゃない 「やっぱり慕さんには勝てませんか」 「簡単に勝たせてあげるほど甘くない」
「胸では勝ってますよ」 「勝てなくていいから、良子ちゃんのおっぱいも堪能してみたい」 「この場ではダメですよ」 まぁはやりちゃんと一緒にホテルに 入ってしまえば良子ちゃんのおっぱいも 楽しめるんだから別に問題は無い それにしてもはやりちゃん遅いなぁ どこで道草食ってるのか
「遅いですね」 「まぁいつものことだから気長に待つよ」 「そういえばあのメールの暗号文いつ教えて貰ったの」 「高校の時です。はやりさんと初めてデートした時あのメールが届いて。慣れないうちは何度も口頭で確認もしました」 「ズルいなぁ、良子ちゃんは。私はそういうやりとりなかったから」
良子ちゃんとたわいもない会話をするのも まぁ悪くはないんだけど 言い出しっぺのはやりちゃんが 来ないのが困りもの 「来ないね」 「今夜は二人でシメますか」 「それもいいね」 恋敵同士で珍しく意気投合しながらも なかなか来ない彼女を待つ心寂しさは 慣れないものだと身にしみるのでした
805. 12月30日
「ただいまはやりんは~、○○温泉に来ておりま~す☆」 自分以外誰も入っていない風呂で リポーターのようなセリフを 一人で叫んでるはやりん というのもはやりんに テレビのリポーターの仕事が 舞い込んできたので 風呂場で練習に励んでいた所だったのだ 温泉気分に浸るためバブを入れながら
「(はぁ…うまくできるかなぁ…リポーターのお仕事)」 とりあえず練習してるセリフを 一通り言い終えるなり お湯の中で小さく沈み込むはやりん 大学に入ってもなお アイドル活動と雀士としての活動を 学生生活とともに両立させるのは はやりんと言えど容易なことではなかった
何も知らないクラスメイトからすれば 学生としてもアイドルとしても雀士としても 華々しく活躍しているように見えるが その内情は苦難と努力の連続であった 目標の牌のお姉さんにはまだ届かないものの テレビのリポーターとしての仕事を やっと手にしたからには はやりんに失敗は許されなかった
「こんなことでくよくよしてる場合じゃないよね…慕ちゃんのためにも」 今のはやりんを誰よりも献身的に支えているのは 高卒でプロになった慕ちゃんだった 精神的にはやりんの支えになっているのはもちろん 金銭的にも実家からの仕送りとともに 慕ちゃんの稼ぎもアイドル活動の糧になっていた
そしてはやりんが今住んでいる オートロック付きのマンションも 慕ちゃんと共有しているものだ 同い年で幼い頃からの友達が プロとして数々の成功を収めているのを見て 焦燥に駆られないといえば嘘になる だが慕ちゃんの支えなしに アイドル活動を続けていけないことも事実だった
「いつまでも慕ちゃんに甘えていられない。だからちゃんとお仕事こなさないと」 はやりんが心の中の決意を言葉にして 確かなものにしてたところに 風呂場のドアが開いて 「あ、はやりちゃん先に入ってた?」 「ひゃあっ…」 「あれ、恥ずかしいところ見ちゃった?」 「ううん、気にしないで」
はやりんがお仕事のことで 少し思い詰めてるところがあることを 悟っていた慕ちゃんは そっと言葉を投げかけた 「はやりちゃん、頑張りたい気持ちはわかるんだけど。いくらでも私に甘えていいんだからね」 「…」 はやりんは何も言えなかった 言ってしまえば小さな決意が腐りそうになるから
「だって、私ははやりちゃんの恋人なんだよ?辛かったらなんとかするから」 慕ちゃんにそういうこと言われると 余計に甘えたくなくなってしまうのは ちょっとした反発心なのか 余計に頼りたくない決意を固めたが それも彼女の一言で瓦解する 「ほら、お風呂に入ってるのに身体がガチガチだよ」
慕ちゃんに触れられた途端 硬直していたはやりんの筋肉は ふわっと緩んでいく 「これじゃ疲れが全然取れないよ。リラックスリラックス」 さらに軽くはやりんの身体をもみほぐす 慕ちゃんに心の中のこわばりも 解きほぐされていく 「はぁ…また慕ちゃんに助けられちゃった」 「どうも」
無意識のうちにしていた緊張が 解けていくと温かいお湯が身体のうちに 染みこんでいくような感触を覚えるはやりん 「あったかい…」 「このまま暖まろっか」 「うん」 この時だけは色んなプレッシャーから 解放されて自然体になっていくはやりんは 慕ちゃんの身体に寄っかかっていた
「はやっ…」 そして寄りかかってきたはやりんの身体を そっと胸で包み込んでいく慕ちゃん 「…ズルいよ慕ちゃんは」 様々な感情を凝縮した一言を 慕ちゃんは涼しく受け止めた 「ズルくて当たり前だよ、大人なんだから」 そのさりげない言葉ははやりんの胸を ちくりと刺していった
「(大人かぁ…同い年なのに私は全然だなぁ)」 はやりんからすれば 昔から慕ちゃんはしっかりした子だったが プロになってからの彼女は より大人びて見えるようになった それもそのはず一足先に プロという大舞台へ掛けだしていって あまつさえ賞を獲得するなど 実績も残しているから当然だ
「ねぇ、慕ちゃん。私は牌のお姉さんになれるかな」 はやりんにとっての牌のお姉さんとは 立派の大人のシンボルであり 何よりも輝ける人生の目的だった でも今の現状を素直に捉えると その座に近づけているか 迷いが生じていた だが慕ちゃんはそんな迷いをあっさり切って捨てた
「そんなの愚問だよ。なれるに決まってるでしょ。はやりちゃんはずっとずっと努力を重ねてきたんだから。なれないはずない」 あくまで愚直に自分を信じてくれる慕ちゃんに モヤモヤを断ち切られた格好になったはやりん 「やっぱりズルいよ…」 「何がズルいのかよくわからない」 「そういう所」
「だからどういう所?」 「…考えるのめんどくさい」 「なにそれ」 ずっとお風呂に浸かってたので いい加減のぼせてきたはやりんは 慕ちゃんに寄っかかったまま ゆっくりと考えるのをやめていった そんな彼女を見て慕ちゃんは 「あまり考えすぎないでね、はやりちゃん」 「うん」
慕ちゃんの助言を素直に受け止めて 肯いているはやりん 「はやりちゃんが倒れちゃったら、お義母さんに怒られるのは私だからね」 「流石にお母さんにはね…」 「あと、ちゃんと食べる」 「食べないとね」 「あはは…」 本当に何気ないやり取りのはずなのに 不思議と笑いがこみ上げてきた二人
806. 12月31日(1)
慕「最後の一日だね」 は「今日が終われば今年は終わりだね」 慕「短かったね…もっと麻雀打っとけば良かった」 は「あれだけ打ったのにまだ打ち足りないの」 慕「もっと打ちたい~」 は「も~みんな呼んであげるから待ってて☆」 慕「やった!」 は「(どうせ酒が入るけど)」
807. 12月31日(2)
慕「今日悠彗ちゃんのサークルの日だよね」 は「どんな本なのかな?」 慕「よくわからないけど、面白いのかな?」 は「う~ん」 悠「(純真だ…ごめんよ二人とも。本の中身は汚れた妄想しかないんだ。そんな本の売り子をやってもらう二人には悪いね。超悪い)」
808. 12月31日(3)
「一年ってこんなに早かったっけ」 「はやっ☆」 ぬくぬくとコタツに潜りながら だらだらしている二人 大晦日だけにはやりんも 忙しいと思いきや 一日中慕ちゃんの部屋でゴロゴロしてるので ちょっと呆れてしまう 「大晦日とか正月とか、芸能人なら忙しそうなのに暇なのはやりちゃん」
それに対してはやりんは 眠たそうにリラックスした顔で 「今年は年末年始慕ちゃんと一緒に過ごそうと思って仕事入れてないんだ~」 猫のようにゴロゴロと床を転げ回るはやりんに 愛でたい衝動がわき起こる慕ちゃん その有様はダメ人間そのものだったが たまにはいっかと微笑ましい目で見ていた
元から整理整頓を欠かさないとはいえ 年末の大掃除はほぼ済ませてしまったし テレビを見ながら年越し蕎麦を食べる以外に 二人ともやることがないので 慕ちゃんもすっかり気が抜けた状態になっている 「私たち、完全に寝正月だね」 「慕ちゃんも寝正月したら?」 「うーん…どうしよう」
このまま誘惑に身を任せるが否か 葛藤を続ける慕ちゃんだったが 完全にお正月のおもちのように 溶けてしまっているはやりんを 前にしてどうでも良くなってきた 「私も寝ちゃう」 「やった」 「おせちも作っちゃったし、働かなくても食べ物に困らない」 「ゆっくりゴロ寝しよ。レッツゴロ寝」
しかしいざゴロ寝しようにも 眠れないのでコタツの上の ミカンを取ってムシャムシャ食べていく慕ちゃん 「なんでだろう、食べ始めると止まらない」 「いつもより甘く感じる」 口寂しさも相まって コタツの上のテーブルには 次々とミカンとその皮が積み上がっていった 「そういえば…」
「ん?何?」 「はやりちゃんって、ミカンの薄皮食べないんだ」 「慕ちゃんこそ、薄皮も一緒に食べるんだ」 「薄皮には栄養もありそうだし、何より取るときに手が汚れちゃうし」 「だって薄皮味しないし、口当たりも良くないし」 ミカンへの微妙な考え方の違いに 長年気づかなかった二人は
お互いにまだ知らない所もあるんだと 不思議な感情が芽生えた ミカンで 「(新しい発見、慕ちゃんあれ食べるんだ…)」 「(知らなかった…。はやりちゃん薄皮取って食べるんだ…)」 ミカンを一緒に食べる機会はあったのに 今まで気づいてなかったことで おかしくなって笑いがこみ上げる二人
そしてミカンでお腹がふくれてきた頃合いで 眠気が襲ってくる二人 「む…眠たくなってきちゃった…」 「食べきれないくらいミカン食べたから…」 「起きたら年越してるかな」 「きっと…むにゃむにゃ…」 そのままコタツのなかで 手をしっかりと握って 横になったまま眠りにつく二人
「(来年もこんな風に年を越せるといいなぁ…)」 意識が落ちる寸前に そんなことを思った二人だった そして二人が眠ってしばらく経って ガチャリとドアが開いた 「慕とはやり、どうしてるっかな?」 閑無ちゃんが二人の家へ訪れたのだ 杏果ちゃんも交えてお正月を過ごすために 「寝てる?」
慕ちゃんとはやりんがまるで 子豚かアザラシのように並んで 眠っていたのでちょっとした イタズラ心が沸く閑無ちゃん 「杏果もまだ着てないし、ちょっとぐらいいいよな…」 叩いても揺さぶっても起きない二人に これは何しても起きないぞと あくどそうに微笑む閑無ちゃん 「しめしめ…」
そして��屋にあった油性ペンで 適当に二人の顔に落書きをする閑無ちゃん 「ま、せっかくの正月なんだし福笑いだな」 嬉々として落書きに勤しむ 閑無ちゃんはとても28歳の大人には見えなかった 「こ・れ・で・よしっと。後ははやりと慕が目覚めたところで大笑いしてやれば大成功だな」
杏果ちゃんもなんとか二人の部屋に到着したが 閑無ちゃんの悪行についてはあえて触れずにスルーする 「(その方が面白そうだし)」 閑無ちゃんと杏果ちゃんがテレビを見ている間に 二人が同じタイミングで目覚めてしまい 「ふわぁ…よく寝た…」 「いま何時かな…とけいとけい…」
「あ、閑無ちゃん杏果ちゃん。来てくれたんだ」 「二人ともどうして笑って」 寝起きでボーッとしてる二人を見るなり 腹がよじれるほど大笑いしている 閑無ちゃんと杏果ちゃんを見て やっと寝てる間に行われた蛮行に気づいた二人 「まさか閑無ちゃん…」 「顔に落書きとかしてないよね?」
「お、おう。どうしてそこまで睨んで…」 「うふふ」 「あはは」 悪行が露呈した閑無ちゃんは 慕ちゃんとはやりんに容赦ない制裁を加えられる その有様を杏果ちゃんは黙ってみていた 「たすけ…」 「自業自得よ」 「お前には慈悲はないのか杏果~」 「これでも閑無への友情はあるけど?」
杏果ちゃんは二人に袋だたきにされる 閑無ちゃんを見つめながら 大昔にもこんなことがあったっけと 物思いに耽る 「(私たちって、結局根元のところで昔と変わってないのね。もう三十路も近いのに)」 年が暮れていくのを実感しながら 杏果ちゃんもまたコタツに寝そべっていくのだった
809. 12月31日(4)
慕「もうそろそろ年越すかな?」 は「越しちゃうよ…」 慕「こら」 は「外寒いから慕ちゃんのふとももから離れたくない」 慕「はやりちゃん暖房あったかい」 は「はや~」 慕「(なんだろう…すごく撫でたい…猫みたい…)」 は「ぐるぐる」 慕「(何これ萌えすぎるよ…)」
810. 1月1日(1)
は「もうあけちゃった…」 慕「蕎麦も食べちゃってもう眠いよ…」 は「あけまして~」 慕「今年もよろしく~」 は「早速だけどキスしちゃう?」 慕「キス納めしたとこなのに…まぁいっか」 は「一発目!」 慕「んんっ…」 は「いただきました~」 慕「も~不意打ちは卑怯だよ…」
811. 1月1日(2)
は「すごい人…」 慕「こんなに神社に人がいるなんて元旦ぐらいだよ…」 は「バレないよね…」 慕「丹念に厚化粧したからバレないよ」 は「は、早く行って早く帰ろっ」 慕「(おっぱいでバレちゃう可能性があるけど、言わない方がいいよね)」 は「今年も良いことあったらいいな☆」
812. 1月1日(3)
「あけましておめでとうはやりちゃん」 「あけましておめでとう慕ちゃん」 一月一日元旦 零時を過ぎて改まって挨拶をする二人 除夜の鐘の音があたりに響き渡るのを 聞きながらお互いに頭を下げ合う 「一年の初めに何しよっか」 「初夢、って言いたいところだけど全然眠くないから…」
「初キス?」 「それ」 はやりんの提案に慕ちゃんも乗っかって 今年初めてのキスをする二人 身長の高い慕ちゃんがはやりんの首を抱いて そのまま覆い被さるように唇を合わせ さらに舌を這わせていく 「おいしっ…」 「あっ…」 そしてお互いに舌を絡ませあったまま 深くキスに没入していく
やがて息が苦しくなって キスを続けるのも困難になってきたので ゆっくりと口を離していった 「はぁ…はぁ…」 「新年一発目で死んじゃうところだった…」 「あんまりキスに夢中になるのも良くないか…」 キスを終えてもしばらく お互いの鼓動がドクドクと伝わるような 余韻を味わう二人
そしてお互いをただ見つめ合うだけで 数分が経っていた 「もっと欲しい?」 慕ちゃんの問いかけに 無言で目を背けるはやりん 一見すれば拒絶してるように見えるが その表情は僅かに恥じらいを秘めていた 「…して」 「お安いご用」 はやりんのオーダーに答えて 再びキスが繰り返されていった
「ぷはぁ…」 「もう回数もわからないくらいしちゃったね」 その後も何度も唇を合わせては離し 合わせては離しを繰り返して やがて回数も忘れてしまうほど キスしてしまった二人 「もうキスに飽きちゃった?」 「うん…次はね…」 そしてキスでは物足りなくなったのか 次の行為を求める二人
一連のキスを通じて すっかり身体に灯が点ってしまった二人は 身体を求めることをもはややめられない 「もうすっかり眠れなくなっちゃったね」 「これじゃ神経が高ぶって…朝まで…」 「どっちにしたって、もう…」 慕ちゃんがゆっくりはやりんの服の 胸をはだけさせてそこを舐めていく
「はぅ…」 「もう乳首が立ってる…」 「そこぉ…」 はやりんの乳首を執拗に攻める一方で スカートの中をまさぐる慕ちゃん 「ここもすっかり熱くなっちゃって…」 「さっきのキスのせいだよ…」 「キスだけでそんなにしちゃうなんて悪い子だね」 慕ちゃんの一方的な攻めに耐えられないはやりん
「指も何本入るのかな」 「んんっ…」 膣内に指をねじ込められて 苦悶の表情を浮かべそれを見られまいと 顔を腕で隠すはやりん 「たっぷり飲み込んじゃって…しかも締めてくる」 「これ…壊れちゃうっ…」 はやりんの身体を知り尽くした 慕ちゃんの攻めは瞬く間に 彼女の理性を決壊させていく
「さぁ、弾けちゃえっ」 「ああっ…」 「これがはやりちゃんの、初イキかな?」 イクと同時に失神したはやりんを見届けると 自分も服を脱いでいき本格的に 姫始めの体勢に入る慕ちゃん 「はぁ…慕ちゃん…」 興奮がまだ冷めないはやりんの身体を 慕ちゃんはゆっくりと包み込んでいく
さっきまでの激しい攻めとは打って変わって 優しくはやりんの身体に寄り添って ゆったりとしたテンポで彼女を揺さぶっていく 「あたまふやふやで私っ」 「はやりちゃんは賢すぎるからたまには馬鹿になった方が楽だよ。ほら、こことか」 「あっ…」 二人はただ身体を重ねていくだけだったが
じんじんと芯から快感を高めていって 心も体もまさしく繋がってるような感覚になっていく 「はぅっ…あっ…」 「気持ちよすぎてホントに馬鹿になっちゃったのかな。まぁいっか、正月ぐらいは馬鹿にならないとね」 もはや二人は時間も忘れて お互いを求め合っていた まもなく初日の出だったが
二人にはどうでもいいことだった 「まだ…日が出てないよね」 「外出てないからわからないや」 そして二人は眠くなって 意識が落ちるまで交わり続けて 「おはよう…今何時」 「お昼の十二時かな…」 「もうちょっと寝てよっ」 何も身につけてない二人は 一晩の交わりの余韻に自堕落に浸ってた
813. 1月2日
「はやりちゃん、おはよう」 頭の中で何かが違うと叫んでいる でもその声が心地よいから 無理矢理押さえ込んだ 「朝ご飯できてるんだけど食べる?」 「もちろん、時間に余裕もあるから」 目の前に居る慕ちゃんが妙に優しい その事実が何故か腑に落ちない 「消化にいいものをメインにしたよ」
ニッコリと微笑む慕ちゃんが 心地よくて食も進む 彼女が豪語するように 消化にいいものを中心に栄養バランスも ちょうどいい献立で構成されていた 「今日お仕事だから、あんまり胃も疲れないものがいいかなって」 「…優しいね、慕ちゃんは」 「ううん。私ははやりちゃんの■■■■だから…」
慕ちゃんの言葉の一部が なぜか聞き取れなかったのは気のせいなのか 「どうしたの?」 「ああ…なんでも」 「それでね」 慕ちゃんは笑顔でずっと 色んなことを話してくれて 時間を忘れそうになる でも仕事だからこの部屋を出なきゃいけない 「そろそろ時間だから」 「いってらっしゃい」
名残惜しそうに手を振る慕ちゃんは どこか寂しそうに見えた でも仕事に出る時間が迫ってるから 仕方が無い早く出ないと あれ?急に頭が… どうして? 「はやりちゃん!?救急車…」 慌てて119番へ電話してるであろうと 慕ちゃんを横目で見ながら 私は意識を失っていく 「私…どうなっ…」
そして私は一人で目覚めて 気づいてしまったのだ さっきまでの世界は夢の世界だったことに 慕ちゃんが現実よりずっと優しいのも きっとそうあって欲しい私の願望が 無意識的にそうさせたのだろう 「うっ…」 いっそあの夢が 醒めてしまわなければよかったのに と暗い闇のなかで泣いていた
そしてもう一眠りしようと 布団を身体に掛けたとき 暖かいものが手に触れたことに気づいた 「慕ちゃん?」 まさかこんなところに慕ちゃんがいるなんて 夢と思って頬を抓ってみたら痛かった 「あ…」 布団に覆い被さるように眠っている慕ちゃんの その手には熱様シートとポカリが握られていた
体調を崩してしまった私のために わざわざ看病をしてくれたんだ そんなことを彼女に伝えたこともなかったのに 「やっぱり…現実の慕ちゃんも優しいよ」 一人で頑張ってくれた慕ちゃんの身体を 風邪が移らないよう気をつけて優しく撫でた 「わたしは…はやりちゃんの…すきなひと…」
寝てまで私のことを看病してるのかと 流石に自分でも呆れて笑ってしまった まぁわざわざ合鍵を使って忍び込んでまで 看病するほどだからよっぽどだけど 「さて、慕ちゃんの頑張りに答えて一生懸命治さないと」 慕ちゃんの持ってたポカリを一口飲んで 布団を被って私はそのまま眠りについた
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