#昨日の晩御飯
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兎の鳴き声

朝ぼんやりと迎えた昨日の続きに、窓から差し込む光が、ゆっくりと舞う日常の埃を煌びやかに輝かせる。
そうか、昨日の続きか。
昨日の続きで息を吸っては吐くを繰り返し、ぼんやりと朝の支度をしてゴミを捨てる。朝のにおいは昨日の夜の残り香。昨日の夜の残り香は昨日の朝の空気。
3年前、それよりももっと前から私はここにいて、ここにいるのは私だけど、私ではなかった。もう、それは私ではないって気がついたときには手遅れで、明日やろうと思っていたことを置き忘れた場所に行っても、小さな花が揺れているだけだった。
揺れる花と記憶の断片。それはもう違う世界の彼方。
ともだちが笑う。難しいことばかり言ってるって。難しいと思うかもしれないけれど、これは難しくもなんでもない事実だからね。今と現実は別物だっていうことに、一刻も早く気づかないと。
兎小屋で兎が泣いてる。
誰も小屋から出してくれないって。
もう笑うしかないよ、そのときには。だってゴミを捨てるのも忘れてしまったくらいなのだから。だって朝は夜の続きだけど、夜はあの日の夜ではないって、誰も知らなかったからだよ。
兎が花を食べた。
防災無線から「春の小川」が流れて目が醒めた。
昨日の晩御飯に食べた菜の花のおひたしが今夜も食卓に上がる。
それ昨日なのか今日なのか、よくわからない。
→ 写真のブログもあります:photo.uchiunekosalon.com
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娘に「給食にしろ晩御飯にしろ、誰かが作ってくれた食べ物に対しては、『まずい』という表現を封印して『難しい』に変換しない?」と提案。昨日は私のバイタルに異常があり、かなりアレなものを作ってしまったんですが、一口含みつつ「解釈が実にむずかしい」「難解すぎる」等、爆笑しながら食べるの
Xユーザーの432Hzさん
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20250314
朝食バイキングでキウイを皮ごと食べたくらいから、鼻水が止まらない。昨日はなんともなかったからアレルギーで片付けていたのだけど、今日は朝からずっとズルズルなのでその線は消えた。今まで目立った花粉症に悩まされてこなかったので、風邪とどう切り分けしたらいいのかがわからない。いっそのこと風邪ならいいと思う。この辛さが春の間続くのなら、私は春のことをもう好きでいられない。
ビュッフェなんて気取るより私はバイキングの方が心躍る。初めて行ったバイキングは、地元のサティに入っていた恐竜レストランギャオで、ドライアイスを使っているであろうチープな霧から、恐竜やらカバやらがそれまたチープな動きで飛び出してきたものだ。ティラノサウルスが見れる席は人気席で、いつもそこには座れなかった。座れないままギャオは潰れたし、いつの間にかサティもイオンになっていた。
家からちょっと遠いサティに、母と弟と買い物に行っていた、あの春のことを思い出す。決まって通る緑道があって、決まった色のタイルだけを踏みながら、決まっているか分からない晩御飯の材料を買いに行く。そんな日もあったことを今日まですっかり忘れていた。ちょっと熱っぽいかも知れないから、早めに寝る。
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昨日は休みだった。
いつもの女友達と急遽晩御飯に行った☺️
夏ぶりに会った。
自己肯定感高くて、素直で、可愛くて、尊敬できる友達の1人。
ここ2年くらいで定期的に会ってるの���の子しかいないけどww😂
昨日も色々話して楽しかったなぁ。
このお店美味しくて、高くないし、おすすめ!また行きたい!
まだ帰りたくなくて、散歩がてらその子の家の最寄駅まで歩いた。
実はこの子の最寄駅が彼氏と同じ最寄駅。(以前それで1度遭遇したことがある(笑))
彼氏は今日も韓国から旅行中の友達と会ってると言ってたから、もしかして会うかもな~なんて思いながら、
鳥貴族で一杯だけ飲んでたら、まさかの店内で会ってビックリした😊
本当は、私も仲良い友達紹介したかったし、今日誘ったけど、彼氏の見た目のコンディションが悪いからとまた今度、って話してたから、まさかの結局今日会ったという。笑
その後一時間だけ4人でカラオケ行った~
彼氏の家で寝て、さっき帰ってきた☺️
彼氏の友達と会わせてくれたことはあるけど、私の友達を交えるのは初めてだったから、
楽しかったなぁ。
今日から3日間 中番だ!そしたら3連休だ♪😊
昨日の彼氏の友達が、日本語はほとんど話せなくて。私ほとんど話せないけど、頑張って少し話して、少し意志疎通出来て、嬉しいって感情芽生えたから、
1ヶ月以上ぶりにまた勉強しようかなと思った。
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2025年6月1日(日)

今日から6月、まずはリビングのカレンダーを外し、彼女(と私の)今月の勤務予定を書き込む。もっとも、私の場合は奥川ファームからの定期便の受け取り、第4火曜日の歯科受診、第4土曜日の使用済み天ぷら油の回収、そして落語会の予定だ。ここに書かないのは月・金の��乳と土曜日の食パンの安売りを忘れないこと。今月も、専業主婦生活(と執筆活動)を頑張るのだ。

5時30分起床。
洗濯開始。

朝食を頂く。
洗濯物を干す。
珈琲を淹れる。
彼女は和服に着替える。
8時に家を出て、七条御前通りからバスに乗って阪急桂駅、天満天神繁昌亭を目ざす。

地下鉄を降りたところで彼女の草履のそこがはズレるハプニング、すぐに近くのセブンイレブンで接着剤を購入して応急処置を執る。
今日は露の新幸さんのひとり会、ゲストの桂南天さんは久しぶり、大笑いして自宅に戻る。
少し遅めのランチ、昨晩の残りの豆ご飯と関東煮+🍷。
録画番組視聴。


早めの夕飯準備。

今夜は彼女の手作りハンバーグ、柔らかく蒸し焼きにして奥川ファームの大蒜をトッピングする。
録画番組視聴、落語研究会の再放送から

入船亭扇辰師の「江戸の夢」は初めてちゃんと聴いた、いい話だ。
片付け、入浴、体重は100g減。
スコッチを舐めながら、今日の日誌を書く。

明日からは、執筆活動とウ��ーキングを再開しよう。
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2025.05.23
起きて始業メール。最近寝付けず寝るのが4:00でしんどい。
昼はマグロユッケ丼。一緒におみ漬けを出すとこやさんは残して、しばらく塩分控えるからいらないと言われた。昨日ラーメン食べて来た人に言われたくないと思いイライラした。ラップをせずにそのまま冷蔵庫へ入れようとしたので注意した。もう一生出さない。こやさんは30分寝ると部屋へ行く。
13:00からミーティングと言っていたのになかなか起きてこないので起こす。焦っていた。生活リズムが不規則過ぎて嫌になる。
食べ終えてから心理カウンセラーの勉強をする。覚えるのは大変だ。
晩御飯はたぬききつね蕎麦。美味しいと食べてくれた。お酒を飲もうと言われ一緒に飲んだ。
お酒を持ってソファに移動してポテチをつまみながら映画を観る。タイトルは忘れてしまったが10年ほど前の洋画でAIの話。そのまま酒つまを観る。こやさんは途中でゲームをしに行った。
半身浴をして17ライブの配信を観て寝る。
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2025/3/31(月)
昨日は長時間労働で晩御飯を食べる時間もないまま、風呂に入る時間も惜しく即ベッドに倒れ込み、結局あまり寝付けないまま、数時間ほど入眠と覚醒を繰り返し5時に家を出た。とりあえずやることはそれなりにスムーズに終わり、昼くらいまでぽちぽち作業してたら部長や偉い人にもういいから帰りなさいと言われたので昼に帰った。おいしいご飯を食べぐっすりお昼寝しゆっくり風呂に入りなんとか体力回復した。
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2024/11/9

11月9日 社会の全てが汚いと思い込んで外に出られないことがある。外の空気に触れたもの全てが汚いと思い込んで身につけているものを捨ててしまうことがある。 外から持って入ったものは、塩素で拭きあげないと気が済まない。 いつも、意味ないので?やめたい、と悲しくなっているのに全然やめられない。 でもビジネスホテルに泊まる日だけは、もうどうにでもなれ!と解放できていたのに、昨晩はできなかった。

ホテルの隣がスギ薬局で(関西ってスギ薬局が多い気がする)、ハイターを買って、まず部屋中の手が触れそうなところを拭きあげていた。 急にくるしくてさみしくなって、自分が汚くなれば社会の汚さを許せるのでは?と、そのあとはなるべく雑にベッドの上でテレビを見ながらご飯を食べた。 へとへとすぎてご飯を食べながら眠っていた。
永井さんの本にあった“自分がグーフィーを選ばないと世の中のバランスが崩れてしまう”という話が好きなのだけれど、そんな感じで世の中とバランスをとりたかった。 でも朝起きて散らかった部屋を見たら、ただの迷惑客では?と申し訳程度に片付けをした。
朝は大阪公会堂や、ゴールデンウィークに取れて行ってもらった靱公園へお散歩しに行った。 途中で御菓印のあるお菓子屋さんで羊羹を買って御菓印をいただく。

チェックアウトをして、実家の庭の箱(祖父母の家の納屋から出てきた)から発覚した、祖父が育った街、摂津本山へ向かう。 最近、大阪から神戸へ引っ越した友人達も偶然にも摂津本山に住んでいるとのことで、駅で待ち合わせをして北口の喫茶店でお茶をした。 1時間ほどの短い時間だったけれど、とても楽しくて寂しくなかった。 喫茶店の店内がクリスマスで、関西の二日間でクリスマスを実感する景色をたくさん見た気がする。
いつもの様に関西の街の事や、お休み中にみたNHKのドラマの話や、来月でんぱ組のライブで行く予定の高松の話を、ためになりつつ��ても楽しくお話してくださった。 お2人とも黒い服にグリーンのオーロラのコートと金色の髪がかっこよかった。 上品でかっこいい服を着たくなった。

摂津本山は落ち着いた、ちょっと上品な、知っている様で知らない生活のある街だった。
思いがけず香川トークができて、自分にも香川トークができる引き出しがあったことに気がついた。祖母が結婚前に百十四銀行でOLさんをしていた話もしてみくなった。
今日も改札までお見送りに来て下さった。 振り返って見届けてくれている姿のお2人の写真を撮って、寂しくない気持ちで新幹線に乗った。 帰りはとても眠たくなり、いつの間にか小田原で、あっという間に東京に戻ってきてしまった。 今回は、戻ってきてちゃんと寂しくなっている。

東京駅で乗り換えて、帰りの電車で日記を打っていたら、摂津本山に着いたあたりまで打って、誤操作で全て消えてしまい、今いつものスーパーで日記を打ち続けている。
帰宅するとポストに、amazonで注文したてらおかさんのカレンダーと友人からの贈り物が届いていた。 残暑お見舞いのお返事とレオレオニの絵本だった。 思いがけない贈り物(そしてレオレオニ大好き!)と少しハッとさせられる言葉の手紙に、とってもとってもありがたいな、と、寂しがってばかりではだめだよね、と思った(だめじゃないけどね!)。
大島さんがInstagramに投稿したイラストが、実家の、何もない、セブンティーンアイスの自販機しかない、最寄駅にとてもよく似ていて、昨日からそれを思い出しては少し震えている。
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20代で貧乏だった頃、毎食チキンラーメンを食べていたことがある。実家が微妙に健康志向であったので、子供の頃から袋麺やインスタント食品自体を口にする機会があまりなかったからだろうか。大学生の頃、自分で稼いだ金で食べるインスタント食品やファストフードがめちゃくちゃ美味しかった。会社勤めを始めた後も、零細に勤めてたのと、そもそも薄給で若者を働かせることが常態化していた業界だったので、慢性的に金がなく、それが不健康な食生活に拍車をかけた。なけなしの給料は、社会保障費と家賃と光熱費で消えていき、その残りで書籍を買うような生活だったから、夕飯を抜いたりすることが常態化していた。そんな生活の中で、すごく重宝したのがチキンラーメンだ。当時、袋麺は5つセットで200円台、セールなら198円とかで買えたので、安い時に買いだめて、しょっちゅう食べていた。ある時、ひょっとしたら、毎食チキンラーメンでもいけるんじゃないか?と思って、本当に毎食食べるようにしてみた。朝昼晩チキンラーメン生活の始まりだ。基本的に、食へのこだわりがなく、昨日の晩ごはんが今日の晩御飯と同じでも気にしない性質だったので、チャレンジ開始後は順調に家にあるチキンラーメンを消費していた。でも思いの外、終わりはすぐにやってきた。5日目の昼、14食目のチキンラーメンが美味しく感じなくなったのだ。そしてチキンラーメンを口に入れること自体を身体が躊躇し始めた。まずあの濃厚な香りが美味しそうだと感じなくなった。そして無理矢理口に入れても、飲み込むことができなくなった。麺をすすっても喉を通らないのだ。その時は無理矢理食べ切ったが、次の15食目、その日の晩はもう無理だった。あんなに好きだったものが目の前にあるのに、どうしても食べられないのだ。空腹を感じているのに、目の前のチキンラーメンを食べることを身体が拒絶するのだ。もっと空腹になれば、食べられるかもしれない。そう考えて、水以外は摂らないようにしてみた。空腹は最高の調味料というではないか。ましてやチキンラーメンは調味料ではない。食事なのだから、もっと美味しく食べられるはずなのだ翌朝は頭痛と空腹で目が覚めた。チキンラーメンの袋を開けると、��の濃厚な香りが、頭痛を悪化させ、吐気を感じさせた。まだ身体はチキンラーメンを受付ないらしい。つまり空腹が足りないのだ。水で空腹を紛らわせることにした。その晩、身体の震えが止まらなくなった。熱はないのに悪寒と頭痛がする。水を飲めば落ち着くが、チキンラーメンの匂いが少しでもすると、頭痛が悪化した。布団にくるまって寝ようとしたが、コメカミが脈動するほどの頭痛で寝られない。心臓の音が部屋に響く。安いワンルームの壁の向こうの生活音が鮮明に聞こえてくるような気がする。なんでこんなに苦しまねばならないのだろう自分は、ただ、チキンラーメンを食べたかっただけなのに思いたったように始まったこの生活は、唐突に終わりを告げた。学生時代から付き合っていた、県外に住む彼女が、翌朝訪ねてきたからだ。どうも前の晩、電話をかけてきた際、電話口の僕の様子があまりにもおかしいので、様子を見にきたらしい。僕はあまり覚えていないのだけれど、あとから聴いたところによると、耳元で喋られると、頭に響いて、頭痛が酷くなるとか、空腹でチキンラーメンが食べられないとかいって、泣いたり怒ったりしていたらしい。僕の部屋にやってきた彼女は、酷い顔で布団に包まる僕と、ゴミ箱に突っ込まれた大量のチキンラーメンの空袋と、食べるのを断念して流しに放置されたどんぶり、散乱するミネラルウォーターのペットボトルを見て、何かを感じたのだろう。とりあえずコンビニに走り、スポーツドリンクとゼリー飲料とプリンを買ってきて、少しずつ僕の口に押し込み、寝かしつけ、流しに放置されたチキンラーメンを片付け、部屋の空気を入れ替えた。夕方に目を覚ました僕は数日ぶりに頭痛から解放されていた。空腹は感じていたので、彼女にそういうと、とりあえずシャワーを浴びて服を着替えるように言われた。浴室の鏡に写る自分の顔は、眼だけギョロッとしているように見えた。僕たちは、ゆっくり駅前商店街を歩いて、普通のうどん屋に入って、僕はたまごとじ、彼女はキツネうどんを注文した。先に運ばれてきたのはキツネうどんだった。彼女は七味を手にとったけど、なぜかうどんにはかけず、そのまま僕から1番遠いテーブルの端においた。僕と彼女は、あまり話すこともなく、ゆっくりとうどんを食べて、店を出た。その足で駅に向かって、彼女はひとこと「また来週」とだけ囁いて改札をくぐって帰っていった。今でも年に数回、チキンラーメンを食べる。けれど、なぜあの時チキンラーメンだけでイケると思ったのかは思い出せない。スーパーで「完全食」という文字を見るたびに、これなら5日目を超えられるかもしれない、という思いが頭をよぎる。でもいまさらそれに挑むほど、僕は若くはないのだ。
毎日チキンラーメンを食べていた……
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玉ねぎに学ぶ柔らかさの秘密
こんにちは! 昨日のお料理タイムに、豚の厚切り肉を使って、シャリアピンステー���風のポークソテーを作ったんです。結果は大成功!お肉はナイフがいらないくらい柔らかくて、旨味がじゅわ〜っと広がって感激!大満足の晩御飯になりました。 この料理のポイントは「玉ねぎでお肉をマリネする」こと。すると、玉ねぎに含まれる酵素が、お肉を柔らかくしてくれるんです!本来は硬めの牛肉なんかでよく使われる調理法なんですよね。でも、普通に生きていたら、「玉ねぎを超細かくして肉をそれに浸す」なんて思いつかないですよね。私ならまず考えもしないやり方。科学的な理屈や仕組みはもちろんあるんですが、編み出したコックさんは経験やアイデアでそこにたどり着いたのでしょう。 珍しい食材や機材を使う訳でもなく、ちょっとした工夫やアイデアで素材の味をグッと引き出す。これが出来るのは本当にすごいと思うのです。 「こうしたらもっとうま…
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告別式当日、美津雄・小百合、浩二は朝早くから火葬場に来ていた。この日は、満代の実家があるひたちなかの親戚や柳次郎や菊乃の甥や姪も集まった。幸雄やみいも駆け付け、午前十時に火葬が行われた。周囲が合掌する中、幸雄は号泣してしまい、その場に立っていられなくなってしまい、みいが介抱しながら一足早く待合室へ誘導した。
「ひ、ひろしぃ…」
「…幸雄さんもいつかあの世へ逝くンだから。仕方ないでしょ?」
「う、うぇッ、うう…」
見送りが終わると、美津雄はタバコを吸いに喫煙所へ行った。そこには礼服を来た一人の男が立っていた。彼は話しかけた。
「…失礼ですが、佐伯浩志さんのご家族でしょうか?」
「そうですが、父のご親友ですか?」
「ええ、私、県立M高校で一緒だった生天目と言います」
「…はァ」
美津雄は、ずっと自宅暮らしをしていた浩二と違い、たまにしか帰省しなかったので、浩志の交友関係をよく知らなかった。こりゃ、浩二と会ってもらった方がイイなと、美津雄はタバコを吸った後、待合室へ案内した。生天目の姿を見ると、浩二は座ったまま会釈をし、
「生天目先生、ご無沙汰しています。この度は父の葬式に、お忙しい中、すみません」
と言った。美津雄は、この社交辞令はお袋から譲り受けたものだなと思った。小百合がお茶を差し出すと礼を言い、
「先日、『おくやみ』欄を拝見してびっくりしました。まさか亡くなるなんて…」
と話した。浩二は、突然のことだったのでこちらも驚きましたと言い、二人は色々と話し始めた。それは、浩志が東京に戻って五年経った頃のことだった。
浩志は三十代前半を迎えていた。ちょうどオイルショックが起こり、巷のスーパーからトイレットペーパーがなくなると言う珍しい光景が見られていた。高度経済成長期の終焉とも呼ばれ、しばらく不況が続いた頃である。彼は幸雄の働く新聞社で働いていた。ラグビーをやっていたので、主にスポーツ欄を書く記者たちと行動を共にした。最初は慣れなかっが、次第に教壇に立つより面白く感じる様になっていき、
『こんな面白い仕事を何故、最初から選ばなかったのだろう?』
と後悔するほどになっていた。
生活の拠点は、引き続きみいの下宿にした。菊乃が手紙のやり取りをしていたので、再び上京した理由をみいは知っていた。彼女は、
「わたしのお父さんも、お母さんにバレた時は大変だった。たかが好きになったのが同性だっただけで、人生そのものがおかしくなるのはおかしいわ」
と話した。また、正樹もたまに遊びに来るのよ、幸福そうよとも付け加えた。正樹は、大学卒業後は情人でもある男性教授の助手として大学院に進み、同棲もしていた。
東京で働き、生活をしていく毎に、徐々に教員時代で負った心の傷も癒えていった。
そんな中、みいのところに一本の電話がきた。彼女は、仕事から戻った浩志に伝えた。その電話は忍からだった。彼は言った。
「アイツ、東京の大学に進んだのか…」
「何か、私立H大学に通ってるみたいよ。市ヶ谷だわね」
「市ヶ谷…。靖國神社の近くだな」
「明日、M百貨店で待ってますって」
現在なら、東京メトロ・九段下駅から三越前駅で乗り換え、直接、上野広小路駅まで行けるのだが、この頃は未だ半蔵門線が開業していなかった。もし市ヶ谷からであれば、中央・総武線の市ヶ谷駅から秋葉原駅まで行き、それから山手線に乗り換え、御徒町駅で下りるしかなかった。浩志は、忍があれからどう変わったのか気になりつつ、この日は休んだ。
翌日、午後十二時にM百貨店を訪れた。中二階から二階の間の階段で待っていると、みいから聞いた話を頼りに彼は向かった。関東大震災後に再建された装飾が残る空間の中で、ちょうど二階から三階へ上がる踊り場のベンチに、学生服を来た青年を見かけた。浩志が確認する前に彼は自分から立ち上がり、会釈をした。
「佐伯先生!」
「忍、か?」
「はい、そうです!」
満面の笑みで忍は浩志を迎えた。当時と殆んど変わらない姿だった。まァ、昼時だし何処かで飯でも食うかと、浩志は南館の「お好み食堂」に誘った。忍はすでに成人を迎えていたが、酒は殆んど飲んだことがなかった。浩志はお猪口を二つ頼み、その一つを忍に差し出��た。彼は、
「オレなんて、高校生の頃から飲んでたよ。ウチの家系は酒豪が多いンだ。修も飲むだろ?」
と聞いた。忍の持つお猪口に「沢の鶴」が注がれ、それを一口飲んでみた。口の中に米の豊かな味が爽やかな芳香と共に拡がっていく。忍は、
「このお酒、美味しい」
と感動した。
「この酒は、飲み過ぎても残らないンだ」
浩志はそう言いながら、久々の教え子の再会を嬉しく思いつつ徳利を酌み交わした。彼は、二人の兄たちから教わった「チェイサー」を忍にも「伝授」し、長時間酒を愉しむ術を教えた。意外と忍も酒には強かった。若干赤くはなったが殆んどシラフに見えた。修と飲んだ時には途中で泣きじょうこになり、また欲情もして公衆の面前で接吻を求めたが…。まァ、酒を飲めば皆、本性を現すからなァと浩志は思った。
この間、忍は浩志が教育の場から離れた後のことを話した。ラグビー部も新しい顧問になったがチームが弱くなってしまったこと、生天目がクラスの担当でなくなった後もずっと忍や修を気にかけていたこと、云々。一方、修は仕事が休みの時にはあの成人映画館で男漁りをし、忍にも手を出し、完全に「男ったらし」になってしまったとの事。完全に修は人格がおかしくなってしまったのだなと、浩志は思った。今でも浩志の名前を呼びながらオ◯ニーに耽ることもあると聞くと、生理的に受け付けなかった。
また、翌日には生天目が遊びに来ると忍は言った。上野の東京国立博物館で興味のある企画展が催されているらしい、との事。生天目は日本史を担当していた。浩志は、こりゃ二日続けて同窓会みたいになるなと、内心わくわくした。
忍とは、あんなに人生初の酒を飲んだにもかかわらず酔っ払うこともなく、御徒町駅で別れた。彼は将来、大物になるなと浩志は思った。再上京して以来、教職をしていたことは思い出さないよう、幸雄の勤める新聞社で目まぐるしく働き、すっかり忘れ切ったと思っていたものの、あの場で一気に連れ戻された気がした。明日は生天目と会うが、もしかしたらまた教壇に立てと言う神仏からの呼びかけかしら? そう考えつつ、彼はアメ横のガード下ではしご酒をした。
結局、へべれけの状態で下宿に戻り、みいに呆れられてしまった。彼女も数年前に婿養子として迎えた旦那・伸也と晩酌をしていたが、
「…もうッ、いつまでも学生じゃないンだから!」
と再三、浩志の尻を引っ叩いた。彼は、
「みいちゃ〜ん、オレだって羽目外したいンだよォ〜」
とうつ伏せのまま起き上がれなかった。
気付くと、茶の間に座布団を枕の様に二つ折りにして毛布が掛けられていた。嗚呼、寝ちまった���だなと浩志は起き上がった。自分の部屋に戻ろうと、借りていた座布団と毛布を整えると階上へ行き、ワイシャツとスラックスを脱いだ状態で床に入った。
朝、と言っても午前十時に浩志は起きた。二日酔いか頭がガンガンと痛む。昨夜は飲み過ぎたと反省しつつ、彼は銭湯でサッパリしてから生天目と会うかと身支度をした。みいは、
「また飲み過ぎちゃダメよ!」
と釘を刺すかの様に注意し、浩志を送り出した。その様子を見ていた伸也は、まるで夫婦の様だなと思いながら、
「あの佐伯って男(ひと)、お前の何なの?」
と聞いたが、みいはぶっきらぼうにこう言った。
「ただの下宿人よ! 」
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240205
前々からの予報通り、雪が降っていた。 小学生たちが半袖ではしゃいでいた。 わたしは気が落ち込んでいってしまっていた。
やたらとお腹がすいて、晩御飯を食べたのに一平ちゃんが食べたくて仕方がなかった。 さすがにだめだろうと思って、チョコレートで誤魔化してみたけれど、満たされず、インスタントのポタージュを溶かして飲んだ。 おとなしく一平ちゃんを食べてもよかったかも。
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240206
朝、早起きができない。 昨日の夜、明日の朝、早起きするためにもう寝よう、としたところで、明日であるところの今日は早く起きられず、ただいっぱい寝てしまうだけとなる。 それだけで、今日はもうだめだと落ち込んでしまいそうになるけれど、いっぱいねたから頑張れるね、と自分を励ます。荷物を整理する。 一応、少しずつだけれど、引越しの準備を進める。進めているつもりだけれど、部屋の様子に変化はみられない。このペースで大丈夫だろうか。
晩ごはんに小葱と卵だけのチャーハンをつくる。 鶏ガラスープの素を多めに振りかけておいた。おいしかった。 夜、本のための紙をたくさん切って、ねた。
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240407
朝、少しだけ早く起きられた。 ぼんやりと気持ちがわるく、窓をあけてみる。清潔な空気だった。りんとしていて、鳥が鳴いている。 午前中はテンポよく、いろいろなことをこなしていった。けれど、午後になってから気が落ち込んでいってしまった。 異常な食欲も収まらず、ポテトチップスを食べる。 ちじみほうれん草をいれた蕪のポタージュ、おいしかったのに。 月経前なのはわかっている。早くきてほしいくらい。 しろくまの抱き枕を��げてあそんでみたら、少したのしかった。
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2024.3.11mon_okinawa
雨音で何度か目が覚めるくらいに夜からすごい雨だった。水不足が心配な沖縄にあって「少しはダムに水が貯まるかな」なんてことを思いながらも気づいたら朝で、雨は止んでいた。6時過ぎに起きて、簡単に朝ご飯を済ませてから晩御飯の仕込みをしたり、洗濯をまわしたり、少しメールを返していると連れが起きてくる。子どもはまだ起きない。なかなか起きない。仕方がないので起こしにいって、ほっぺにチューをしまくっていたらパンチされる。朝の光が苦手なのでこの子が起きる時は部屋の電気を消して、カーテンを閉めて、できる限り夜みたいにする。朝に慣れてきたらテーブルに座らせて朝ご飯を促す。その間に洗い物をして、また朝ご飯を促す。終わったら連れが着替えを促し、歯磨きをしてさーっとふたりで職場と保育園に出かけていった。これから雨だというので洗濯物は乾燥機にかけたけれど、陽の光が強くなってくる。簡単に掃除機をかけて家事がひと段落。お店に行く前に、先日新しく作った喫茶メニューのケーキの写真を印刷しようとイオン具志川のカメラのキタムラに行くも「機械の故障で本日プリントをお受けできません。」とのことで諦める。牛乳だけ買ってお店に向かう。

10時半ごろお店に到着。掃除機をかけたり、トイレ掃除をしたりと急いでオープン準備をする。11時に開店。どっとお客さんが来る、わけもなくのんびりそのままメールを返したり、今日やることの確認をする。橋で来れるとはいえ、沖縄島からさらに島にある端っこの本屋に流れる時間は基本的にオープンから閉店までのんびり。最初のお客さんは決まって近所のおじーで、新聞を持ってくる。最近一緒に新聞を取り始めた。朝お店のポストから新聞を持っていって、読み終わったら返しに来るという変な流れ。お店で読めばいいのに、朝一で読むリズムが自分にはちょうどいいと言うのでこうなった。ネタバレしない程度に気になった記事についてなどを話す。3月11日の沖縄タイムスの一面は「勝連ミサイル車両搬入」だった。この記事にある自衛隊の車両搬入(お店のすぐ近く)に対するデモが昨日の早朝にあり、このおじーと一緒に参加してきた(ミサイル配備の先に平和はあるのか?)。琉球新報の取材にこたえていたおじーは、公民館にある琉球新報も見てくるわーと言ってニコニコしながら出て行った。それから2時間くらいは誰も来なかったけれど、午後からポツポツとお客さんが来てくれた。ギャラリーで開催している一乗ひかるさんの展示も最終週ということで目掛けてきてくれている方の姿もあった。平然とお店に立っているけれど、毎日のように誰も来ないかもしれない、いや来ないだろう、でも来てほしいと思ってお店を開けているのでこうして本当に誰かが来てくれるとなんだか不思議な気持ちになる。気づいたら14時46分を少しすぎてしまっていたので落ち着いたところで一人黙祷をした。あの日、僕はどこにいたんだっけ?と思い出していると知り合いが来店。喫茶を頼んでくれて、新しいケーキも美味しい!と言って食べてくれた。最近ケーキを美味しい!って言ってもらえるのが一番嬉しいかもしれない。震災の日ですね、という会話からあの日どうしていたかを話したり、近況などをう�����ったりと会話が弾む。喫茶コーナーにパレスチナやウクライナ、沖縄の基地問題の本をまとめていたのでその辺りについても静かに熱く話せて嬉しかった。帰り際、ミュージシャンの江原茗一さんがつくられている「FREE PALESTINE(STOP GENOCIDE)PATCH」をもっていってくれた。昨日のデモで掲げられていた横断幕のひとつにあった「今日のガザは明日の沖縄」という言葉がずっと頭に残っている。

17:30にお店は閉店。レジ締めをしたり戸締りをしてお店をあとにする。夕方からは雨の気配。昨晩、連れが急に「休肝日を作りましょう」と面と向かって何回も言うので、流れに乗ってみることに。「今日から月木を休肝日にします」と言うと、満面の笑みを浮かべたので良しとする。今日は彼女の誕生日なので、晩御飯を食べたあとにケーキを食べた。週末にもケーキを食べていたので2回目の誕生日ケーキ。ろうそくはいいかなーと思ったけれど、子どもからろうそくコールがあったのでこれまた2回目となるろうそくの火を子どもが勢いよく吹き消した。短期間に二つ歳を取ったのでは?と思いつつも、今日という日をみんなでいられてよかったなーと思う。13年前に震災が起きたとき、働いていた本屋から帰れなくて、家族と連絡も取れなくて、何もできなくて辛くて、自分で商いをすることに本格的に舵を切ったことをこの日にいつも思い出す。

食器を洗って、子どもとお風呂に入るともう21時過ぎだった。程なくしてベッドに行く連れと子どもを見送り、大詰めの確定申告と姉妹店であるSUNNY BOY BOOKSのオンライン作業をする。気づいたら日付は変わっていて夜中の2時半だった。最近本が読めていないので、寝るときに読んでいる『人新世の「資本論」』 (集英社新書)を数行だけ読んで寝た。
-プロフィール- 高橋和也 37歳 沖縄県うるま市 本と商いある日、とSUNNY BOY BOOKSのひと https://www.instagram.com/hamahiga_aruhi_/ https://www.instagram.com/sunnyboybooks/
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1日数食日記
1/21(日)
朝から家で仕事。途中妻が隣で『私の夫と結婚してください』を観始めたので盗み見しているうちに、昨日同様しっかり観てしまう。五時ごろ車で横浜へ。ディスクユニオンに藤井洋平の7インチが100円で売られていたので、他のめぼしいものと合わせて買おうと思ったが、結局やめる。ニック・ヘイワードのファーストなども、安くて迷ったが買わなかった。自分で決めた「サブスクにあるものは買わない」というルールに完全に支配されていることに気づいた。晩御飯はジョイナス内の古奈屋で久しぶりにカレーうどんを食べた。他の店が列をなしているにも関わらず全く並ばず入れたことが不思議だったが、相変わらず美味しかった、と思う。ただ最近外食するたびに、やはり妻の料理が一番自分の舌に合うと確信するようになった。いわゆる胃袋をつかまれたというやつだ。帰ってから何か映画を観ようと思ったが、結局仕事をしているうちに日付が変わったので諦めて就寝。
音楽
1. Illiois / Sufian Stevens
2. Unhalfblocking / Fairport Convention
"Million Dollar Bash" 最高!
3. Liege & Lief / Fairport Convention
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8/5(月)

今日は休みだった。
授業の前に、人の少ない所で少し勉強してから授業に行った。
頭の中こんがらがって、ンンンン~?!ってなりながら頑張った。敬語の過去形。
パッチムの発音難しいよぉーーーー
先生は熱心に教えてくれるから良い。
普段使わない頭をたくさん使うから、とても疲れたよ。(笑)

昨日も夕立⚡があったけど、今日もすごかったなぁ。
どしゃ降りだったなぁ。
雨上がりの夕焼けは綺麗だったなぁ。
夏は夕焼けが綺麗だから好き。
もっと綺麗な夕焼けたくさん見たいなぁ。
在宅ワーク中の彼氏の家に向かった。
彼氏が仕事終わるまで後ろで今日の韓国語復習した。めーーーちゃ疲れた。
晩御飯は、くら寿司食べた🍣
はまち美味しかった。エビアボカドも好き。エビ天寿司も好き。
シャワーして、全身保湿も出来たし完璧😃✌
22:40にはベッドに入れた。幸せだ。
明日から木曜日までは早番だ。
明日も仕事終わりにジム行きたい。
さ、早く寝よう😌🌃💤
彼氏の可愛い笑顔も見れたし、お寿司も美味しかったし、いい1日だった。
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2025年4月19日(土)

このところ<月刊笑福亭たま>に通っている。月に一度、天満天神繁昌亭の朝席でたっぷりと笑い、少し遅めのランチに<銀座ライオン四条烏丸店>でビールを頂くのが定番コースだ。朝8時に家を出て帰宅は14時30分、コスパもタイパも優れた時間の過ごし方、年金生活者の鏡と言って良い生活だ(当社比)。

3時45分起床。
昨晩は早々にダウンしてしまったので、早起きして日誌を書く。
5時20分、彼女が起床。もっとゆっくりしても良いのだが、休日故早く体を動かしたいという。貧乏性は治らない。
洗濯開始。

朝食は、昨晩の残りのタケノコご飯。
洗濯物干す。
珈琲を頂く。
8時に家を出て、七条御前通りのバス停から205系統で西大路四条、阪急西院駅から天下茶屋行きの準急に乗車する。

早めにお気に入りの席をゲットしておいたので、ゆっくりと楽しむことが出来る。
終演後は即座に飛び出して、京都へ戻る。

銀座ライオンは料理も美味しいのだが、我々が注文するのは派手さの無いつまみ系ばかり。あまり映えないものばかりだが、自分では決して作れないものばかりなので大変勉強になる。
13系統に乗って西大路七条、自宅に戻る。
彼女は着替えて買物に、私は少し午睡をとる。

昨日安売りで買った豚ロース、頑張ってカツにした、美味なり。
テレビでは、土曜は寅さん。

瀬戸内海の小島で、墓参をしている美しい浜田ふみ(松坂慶子)と知り合った寅さん。それからしばらくして、大阪で芸者をしているふみは、石切神社で寅さんと偶然再会する。二人は生駒山の宝山寺でデートを楽しむが、ふみには幼くして別れた弟がおり、寅さんのすすめで一緒に逢いに行くが、弟は病死していた。失意のふみに優しくする寅さんだったが、彼女の想いを受け止めることができずに、柴又へ帰る… 東京生まれの寅さんにとって、大阪は肌が合わない場所のはずだったが、居心地が良い場所となったのは、松坂慶子演じる美人芸者・ふみがいればこそ。幼くして肉親と離ればなれになり、芸者をしているふみにとって、寅さんの純粋さと心意気は、自分自身をみつめるきっかけにもなる。粋にチップを差し出す寅さんに「友達のつもりよ」と突き返す彼女の心意気。これぞ大阪!というキャスティングの妙。通天閣の安ホテルの主人に、芦屋雁之助。先輩芸者にかしまし娘の正司照枝・花江。そして、ホテルで飲んだくれているおっちゃんに笑福亭松鶴。華やかさとはかなさ、男と女の機微、細やかな演出が堪能できる一本。本作より満男役が吉岡秀隆にバトンタッチ。
今回か羅吉岡秀隆君登場、すでに名優の片鱗を見せている。
片付け、入浴、体重は3日で300g増。
パジャマに着替え、スコッチ舐めながら日誌書く。

もう少し動かねばと思いつつ、今日は暑かったからね。
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