#柚木沙弥郎のことば
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ぼくは本を買うのが好きだから、家の中は本だらけ。部屋の引き出しを開けるとぜんぶ本が詰まってるよ。だけどね、“読書家”ではないんです。熱心に読んでいるわけじゃないから、本好きだなんて自分では思っていません。身の回りに本があるのがいいの。“積読”ってやつだね。毎日忙しくて、なかなかじっくりとは読めないの。でも、すぐ手に取れる場所に置いておくのね。そうすると忙しい合間に、ぱらぱらとめくってはっとする言葉に出会うことができる。それが面白いんだな。傍らに本を置いて仕事しながら、息抜きに少し読むっていう繰り返しがちょうどいい。
(137p)
子育て中は忙しくてなかなか本は読めないよね。でも、そのうちたくさん読めるときがきますよ。ぼくなんか、本をちゃんと読むようになったのは今世紀に入ってからだもん。忙しいときは、はじめから終わりまで読もうと思わない、というのがコツかな。そばに置いて、気が向いたらチラッと見る程度でいいんですよ。
(140p)
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1月21日(日)open 12-18
雪ほぼ溶けましたね。 空が明るくなってきたなぁと思ったのも束の間、またまた夕方となりました。 日曜日は18時まで。 つい先ほどまでOPEN看板が逆さまになっていたことに気が付かず営業してました。 かわいい人たち、教えてくれてありがとう。
今日届いた本
『ツンドラの記憶 エスキモーに伝わる古事』 翻訳•写真 八木清 閑人堂
表紙を開いたらもう捲る手を止められなくなってしまいました。 この先何度も開くだろう、と確信する一冊。 きっと中川さん好きですよ、とお知らせをしてくださった方がいて、届くのを楽しみに待っていたのです。 写真家の八木清さんは長野県のご出身だそう。 極地探検家で人類学者である、クヌート•ラスムッセンが約100年前に採録した、極北の狩猟民族たちの語り継がれてきた伝承や「魔法の言葉」を和訳し、写真とともに編まれています。 現在東京のPGIにて刊行に合わせた写真展を開催中。 お近くの方は是非。
私の人生に欠かすことができない絵本である『魔法のことば』と一緒に並べました。 こちらは金関寿夫さんの訳に、柚木沙弥郎さんが絵を描かれています。 是非どちらも店頭でお手に取ってみてくださいね。
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柚木沙弥郎先生が遠くへと飛び去ってゆかれました。
僕は柳宗悦も芹沢銈介も歴史的人物として「やなぎ」「せりざわ」と呼び捨てるのですが、柚木沙弥郎という方はやはり「柚木先生」と敬称で呼びます。謦咳に接した方は、いくら偉くともなかなか呼び捨てにできませんね…(たくみの志賀直邦さんは「柳先生」、岡山の小野善平さんは「芹沢先生」とお呼びでしたが、きっと同様の理由かと)。
『民藝』を現在のような背表紙のあるスタイルにしたのは、2020年1月号「世界の人形」特集(完売)からなのですが、柚木先生所蔵のペルーの厨子を表紙に使い、インタビューも併せて掲載しています。民藝誌を刷新し「これからの民藝」を取り上げてゆこうと決めた際、「昔の仕事の話を聞かれるよりもこれからの仕事の話がしたい」とお目にかかるたびに仰っていた柚木先生の姿が浮かんだことが、その理由でした。富ケ谷のご自宅に、お気に入りのポルトガル菓子を手土産に訪ね、たくさんのものを見せていただき、またお話を聞かせていただきました。また、話の流れで僕がメキシコに滞在したときのことをお話したところ、その時の写真、あったらぜひ見せて、と仰られるのでiPadでお見せしたところ、食い入るように細かなところまで見ているその姿、自分の次の仕事にどう取り込もうかという貪慾さに接することができたのは、とても有り難い経験でした。
なんだか、明々とした大きな鳥が飛び立ったあとのように寂しくなりますが、その寂しさは僕らが仕事を続けることで埋めてゆかねばならないのだと考えます。ありがとうございました。
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2024年11月17日(日)

ココ(同居猫)は18歳2ヶ月、人間で言えば立派な後期高齢者だ。近頃はめっきり足腰が弱くなったので、これまで使ってきたトイレが使いづらく、床にシーツを敷いて用を足すようにした。トイレの砂をゴミ袋に入れて本体を水洗い、来週にでも大型ゴミに出すことにしよう。しかし、いつものスーパーで売っているペットシーツは犬のパッケージばかり、愛猫家からクレームはないのだろうか?

5時起床。
日誌書く。
5時30分、シャワー。
ツレアイの起床を待って洗濯開始。

朝食を頂く。
洗濯物を干す。
珈琲を入れる。
ココのトイレを撤去、和室の隅っこを20年以上占領してきた空間が空くと、4畳半がずいぶん広く感じられる。
セブンイレブンで12/21(土)の<月刊笑福亭たま>のチケットを発券する。
セントラルスクエア花屋町店でココの療養食、いつもは<まぐろ>と<かつお>味を買うのだが、<かつお>が品切れ故、<まぐろ>を10食分購入する。
彼女が買い物に出ている間に、昨晩の刑事コロンボ「死者の身代金」を見直す。

ランチ、息子たちには日清ラ王・豚骨しょうゆ味、我々は冷凍のカレーを処理する。
録画番組視聴、土曜は寅さんから
第7作 男はつらいよ 奮闘篇 公開日:昭和46年4月28日 / 上映時間:91分
寅さんの母・お菊(ミヤコ蝶々)が、久しぶりに柴又を訪れる。そこへ寅さんが帰郷し、さくらと共に、お菊の宿泊先の帝国ホテルに向かうが、子供のように愚行を重ねる寅さんに、お菊は愛想を尽かす。旅に出た寅さんは、三島で東北なまりの少女、太田花子(榊原るみ)と出会い、知的障害を持つその身を案じるが・・・ 天使のように純粋は花子と寅さんの楽しい日々。青森県の岩木山の自然に抱かれて育った少女・花子に榊原るみ。これまでの大人の女性や、若い女性のマドンナとは違う少女への、寅さんをはじめとする、柴又の人々の暖かい目線。花子の身元引受人の朴訥な教師を田中邦衛が好演。山田監督が落語を提供したこともある、柳家小さんが、ラーメン屋店主で出演。その話芸が堪能できる。
彼女は買い物へ、私は午睡。
夕飯前、いつも通りココに点滴。

みなで夕飯、豚バラ肉のすき焼き風・蓬莱のジャンボ焼売・キュウリのぬか漬け・トマトとレタス・冷や奴、スパークリングワイン。
録画番組視聴、日本の話芸から
桂米團治 落語「質屋芝居」
初回放送日:2024年11月17日
桂米團治さんの落語「質屋芝居」をお送りします(令和6年10月3日(木)NHK大阪ホールで収録)【あらすじ】大阪・船場の質屋へかみしもを入れた客が、質札を持って受け出しに来た。定吉が蔵へ取りに行くと、隣の稽古屋から三味線の音がする。これを聞いた定吉は「仮名手本忠臣蔵」三段目の芝居のまねを始めてしまう。定吉の帰りが遅いので番頭が呼びに行ったが、定吉に誘われるがまま、二人で芝居のまねをはじめてしまった。
この手の噺はこの人にはよくハマル。
Оh!SAMMY DAY 柚木沙弥郎101年の旅
初回放送日:2024年11月17日
型染に魅せられ工芸の道を歩むこと75年。年を重ねるほどに版画、切り絵、絵本など工芸の枠をこえて自由にその世界を広げていった柚木沙弥郎。「ワクワクする気持ちがずーっと広がっていけばいいと思うんだ」という言葉通りワクワクと手を動かし続け、色とりどりの切り絵をこしらえ天国へと旅立った。100歳をこえて出会ったワクワクの魂でつながる友だちに語りかけたメッセージ。それはいまを生きるすべての人への贈り物だ。
同僚・H姉の先生、番組中の少年との交流は素晴らしい。これは、永久保存版。
片付け、入浴、体重は2日で650g増。
焼酎ロック舐めながら、日誌を書く。

いかん、いかん。
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そのワクワクした気持ちを大事にしてね ものをつくるっていうことね その行動 それが大事なのね それは一種がんばらなきゃ伝わらないものだね —『日曜美術館 Оh!SAMMY DAY 柚木沙弥郎101年の旅』より
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写真フォルダで振り返る2023ねん
1月 いつものだいすきメンバーと2年参り 大寒波で家じゅう水浸し大事件 同期と温泉旅行♨️
2月 電気代爆上がりにつき2万8千円の大出費 大雪の日、まゆちゃんと家飲み おのまりの実家へ凸 限界を感じながらスノボ
3月 最後のワクワク研修 サクミちゃんがウチまでくるの巻 キヨサワ家族と飲み、やきゅう観戦の間に行った銭湯 日本民藝館で柚木沙弥郎さんの展示、ちーちゃんとサンデイベイクショップ🍰 小林さんとのお別れ 営業室で大泣きもした
4月 超お祭りだった桜祭り お父さんってカーナビ修理までできる 仕事内容変わってしんどかったな
5月 みおけいさくみがウチに!圧倒的写真量🤳 だいすきおばあちゃんからのはがき、25歳幕開け みんなで行った湯の丸山
6月 安曇野ハーフマラソン、家系図とおもてなし ボーナスと爆買いお姉さん めっちゃ楽しい紫陽花ハンター 大町でBBQ、人生のイベント発表会
7月 台湾1人旅✈️、自由であることの尊さ 大遅刻小布施マラソンとうまいビール
8月 地元お祭り大参加 お母ちゃんとお姉ちゃんと上高地 まゆのmbti診断講座
9月 きのこハントしながらトーミの頭へ キヨサワ家族とにうへ⛰️ まほちゃんの結婚式よかったなぁ
10月 悪天候だけど山へ おいしかったチョコレートバー みんなでタコパ 今年イチ落ち込んだ日 諏訪湖マラソンでいつものタイムより30分遅れ、、 まひほなちとお笑いケラケラ
11月 東京①棟方志功展、菊花展、サクミといるといつも楽しくて美味しい 松本マラソン10km、サカイいつもありがとう おのまりと諏訪 東京②和食展、イスラエル料理、またまたサンデーベイクショップ
12月 なべしてお絵描き🍲 試験と人生初の試み💟廻らないお寿司屋さん🍣 持ち寄りクリスマス🎄 大富豪、麻雀、M1、最近仲良いけど何やってんだろの会🃏 香港旅行と韓国旅行の計画📝 サクミとうこvs.サキたなべ、お酒飲みすぎた最高の年末🍶
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『柚木沙弥郞と仲間たち』@ 日本橋高島屋S.C.
一昨日の月曜日,こちらの展覧会へ.
齢百歳を超えられた現在も,現役の染色家としてご活躍されている柚木沙弥郞さんと,ご一緒に日本の民芸運動を担ってこられた陶芸家・武内晴二郎さんと舩木研兒さん,お三方の作品を中心に据えた展覧会.
どちらも時代を担う気概と情熱に満ちた作品ばかりで,当時の新しい芸術運動の一端に触れる事が出来ました.
素敵な展覧会をありがとうございました.
2023年9月27日 水曜日




Art Exhibition: Samiro Yunoki and His Fellow Artists
@ Nihonbashi Takashimaya S.C.
I went to this exhibition on Monday, the day before yesterday.
This exhibition introduced folk art works centered on the works of Samiro Yunoki, who is still active as a dyeer after 100 years old, and the ceramic artists Seijiro Takeuchi and Keniji Funaki, who have led the folk art movement in the Japan.
All of the works were full of spirit and passion to pioneer the times, and I was able to experience a part of the new art movement of the time.
Thank you very much for the wonderful exhibition.
Wednesday, September 27, 2023
#diary#art exhibition#folk art#Samiro Yunoki#Seijiro Takeuchi#Kenji Funaki#Moegi_kai#展覧会#観賞記#民芸#柚木沙弥郞#武内晴二郎#舩木研兒#萌木会
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2023-9-16
昨日23時まで働いていたのに8時に起きた。身体はだるいのに生活サイクルが仕上がっている。
吉祥寺で百年(古本屋)に入ろうとしたら、扉にマスク着用を原則としている趣旨の貼り紙があったので引き返した。ここでは職業的な敬意を払うべきだと思った。常識的に考えればコロナ禍は終わっていないし、あの繁華街ならいつ罹ってもおかしくない。今度はマスクを着けて来ようと思う。
ハーモニカ横丁で友だちと合流して寿司を食べ、家に集まって桃鉄やスマブラで遊んだ。しずえさんを初めて使ってみたのだが、クラッカーを鳴らすスマッシュ技が爽快で、かなり大きな声を出した。
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2023-9-17
部屋の配置換えがやりかけのまま終わっていない。
世田谷美術館で「土方久功と柚木沙弥郎」を観た。最後のインタビュー映像で、柚木がしゃもじ作りを例にとり、継続によって宿る仕事の力の大きさを語っていたが、柚木がそう語るのであれば誰も疑いようはない。
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2023-9-18
日付が変わって空が白むまでフォロワーと散歩した。全然詳しくないアイドルのライブに連れて行ってもらう約束をした。予習をしなきゃと思った。
どうぶつの森で、「島民の不快な言動があればご相談ください」といった案内があってびっくりした。「ご相談」。嫌いな島民について役場にチクれば、村八分にするなり追い出すなりができてしまうのだろうか。僕はその機能を利用したことがないので実態はよくわからないけれど、そのあまりにも現実らしい陰湿さに少し笑ってしまった。
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「柚木沙弥郎と仲間たち」展

日本橋髙島屋で「柚木沙弥郎と仲間たち」展を見る。1922年生まれの現役染織家、柚木沙弥郎の作品を中心に、関連作家の作品が合わせて紹介されている。ごく一部を除いて日本民藝館の所蔵品ばかりなので、会場風景を別にして展示品だけ見れば、日本民藝館になじみのある人なら同館が髙島屋に出張してきたかのような印象を受けるかもしれない。
展示構成は、民藝運動の発生および最初期にさかのぼるプロローグ的なコーナーに始まり、1940〜70年代ごろの柚木と仲間たちによる作品を一覧するコーナー、次いで柚木作品だけを集めたコーナー、最後に萌木会の活動を紹介するコーナーで締めくくられる。萌木会とは、柚木の師である芹沢銈介を中心に結成された染織家の団体である。
この展覧会の主役たる柚木の作品の中では基本的に幾何文が好みだったが、それ以外では《型染阿吽文暖簾》が目を引いた。阿形に相当する口を開けた人の顔と、吽形の人の顔が大きく両側に配された暖簾で、ふだんは人間をモチーフにしたモノはあまり好きでないにもかかわらず、これは欲しいと思わされた。民藝というと素朴とか地味とかいうイメージが相場かもしれないが、柚木作品にはどれも明るさが感じられる。柚木本人の人柄などは知らないが、作品からは陽の本性を持つ人という印象を受けた。
今回展示されていた中では、立花長子が唯一(だったと思う)の女性作家だった。その作品のキャプションに、次のようなエピソードが書かれていた。いわく、立花は萌木会の初の女性メンバーだったのだが、これまで皆が放ったらかしにしていたような雑用を彼女はきちんと片付けてから家に帰っていたとのこと。男性中心的な世界が容易く想像できる。また、とかく民藝運動は朝鮮や琉球などの美に対する賞賛や憧れを無邪気に表明するきらいがあり、少なくとも現代社会を生きる我々としてはその手のオリエンタリズムに自覚的批判的である必要があるのではないかとも思った。
なお、チラシ等に使われている展覧会タイトルの文字は、柚木本人の手によるものらしい(会場の外で上映されていた映像から判断)。柚木へのインタビュー映像のほか、民藝運動関連映像が多数上映されていた。

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2023年上半期に見た展覧会
0103 大竹伸朗展@MOMAT 0107 パリ・オペラ座 響き合う芸術の殿堂@アーティゾン美術館 0118 没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡@千葉市美術館 0121 江戸絵画の華【第一部 若冲と江戸絵画】@出光美術館 0121 特別展「毒」@国立科学博物館 0131 アンディ・ウォーホル・キョウト@京都市京セラ美術館 0131 大阪の日本画@大阪中之島美術館 0205 佐伯祐三 自画像としての風景@TSG ★0219 交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー@東京都庭園美術館 *1 0223 YUMING MUSEUM@TOKYO CITY VIEW 0226 マリー・ローランサンとモード@Bunkamuraザ・ミュージアム ☆0226 ヴォルフガング・ティルマンス「Moments of life」@エスパス ルイヴィトン東京 *2 0228 ルーヴル美術館展 愛を描く@国立新美術館 0318 鳥絶技巧 ―渡辺省亭を中心に―@加島美術 0318 DUMB TYPE 2022:remap@アーティゾン美術館 0318 アートを楽しむ−見る、感じる、学ぶ@アーティゾン美術館 0325 生誕100年 柚木沙弥郎展@日本民藝館 0329 レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才@東京都美術館 0329 特別展「東福寺」@東京国立博物館 0329 芳幾・芳年─国芳門下の2大ライバル@三菱一号館美術館 0407 建物公開2023 邸宅の記憶@東京都庭園美術館 0409 横尾龍彦 瞑想の彼方@神奈川県立近代美術館葉山 0409 美しい本-湯川書房の書物と版画@神奈川県立近代美術館鎌倉別館 0415 本と絵画の800年 吉野石膏所蔵の貴重書と絵画コレクション@練馬区立美 術館 ☆0419 クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ@MOT *3 ★0419 志賀理江子×竹内公太「さばかれえぬ私へ Tokyo Contemporary Art Award 2021-2023受賞記念展」@MOT *4 0421 江口寿史イラストレーション展「東京彼女」@東京ミッドタウン日比谷 0422 今井俊介 スカートと風景@東京オペラシティ アートギャラリー 0422 エドワード・ゴーリーを巡る旅@渋谷区立松濤美術館 0423 国宝・燕子花図屏風 光琳の生きた時代1658~1716@根津美術館 0423 インターメディアテク開館十周年記念特別展示『極楽鳥』@インターメディアテク 0429 「重要文化財の秘密」 問題作が傑作になるまで@MoMAT 0503 生誕140年特別展 アトリエの朝倉文夫@朝倉彫塑館 0503 「買上展」藝大コレクション展2023@東京藝術大学大学美術館 0505 芸術家たちの南仏@DIC川村記念美術館 ★0506 江戸絵画お絵かき教室@府中市美術館 *5 ☆0507 マティス展@東京都美術館 *6 0527 ブルターニュの光と風@SOMPO美術館 ☆0527 憧憬の地ブルターニュ@国立西洋美術館 *7 0603 大阪の日本画@TSG *8 0618 ベルギーと日本@目黒区立美術館 *9 0623 愛のヴィクトリアン・ジュエリー@大倉集古館 ★0623 木島櫻谷―山水���中@泉屋博古館東京 *10 ☆0623 伝説のファッション・イラストレーター 森本美由紀展@弥生美術館 ☆0624 ジョルジュ・ルオー ―かたち、色、ハーモニー―@パナソニック汐留美術館 0624 恐竜図鑑―失われた世界の想像/創造@上野の森美術館 0630 ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会@森美術館
*1 とても内容の濃い、咀嚼しがいのある展覧会。2時間は見た。これまで断片的には知りつつ、総体としてどのように組み合わさっていたかは正しく理解していなかった、アール・デコ前後の動きの相互関係がよくわかった。ただしそれらは単純に一本の線で示されるものではなく、行きつ戻りつしながら、ジグザグと進んでいく。なるほどそれは「ポリフォニー」であり、カタログなどの「はじめ」から「おわり」に向かうメディアでは説明がし辛く、まさしく展覧会という場で見せるにふさわしいテーマ。結局本の方が、ストーリーを語りたいだけで言えば資料集めやすいじゃんね、という問題が常につきまとう中、まさしくこれは「展覧会」である意味がある展覧会。 *2 写真の見方はいまだによくわからないのだけれど、これが自分の気持ちにぴったりくるものなのはわかる *3 聞きしに勝る資本力。MOTからすれば、ほぼ貸し館的な企画である一方で、牧村虎雄や河野通勢の油絵とのコラボレーション展示など、学芸員の矜持を感じるスポットも。 *4 ディオールも吹っ飛ぶ内容。いきなり現れる大型映像インスタレーションから目が離せない。一見無関係に見える2者の展示に通底するテーマに触れた時、鳥肌が止まらない、です。 *5 いくらなんでも面白すぎる。今回のテーマは「お絵かき」で正直ナメてた(ナメてないけど)が、要するに作品がどのようにして描かれてるかを絵師目線で紐解いて、鑑賞者に対して絵をより開いた内容にするという、いつもの金子節。いつもそうだけど、府中の展示で学んだ内容は、後々に他の展示を見るときにジワジワ効いてくる知識なのでありがたい。そんな「お絵かき」というテーマが通底しつつ、後はいつもの「こんなおもろい絵出てきたよ」というご開帳・・この辺の、「春の江戸絵画まつり」定番の出し惜しみのなさは相変わらず凄い。もうちょっとゆっくり見せて!と言いたくなるくらい次から次へ面白い絵が襲来して、頭の中が大渋滞になる至福。あー、前期も来ればよかった。 *6 僕はマティスが好きなのでありがたく拝見したけれども、展覧会としてはややボリュームに欠けたのは正直なところ。そもそも、ポンピドゥーセンターのコレクションだけでは確かにちょっと難しいよね・・・一方で、時代順のレトロスペクティブの形でマティスを見るのは初めてで、どの時代の絵も「ああマティスだな」と思う絵なんだけれども、その前後関係を復習できたのは面白かった。あとは彫刻のセクション、あそこがもう少し、マティスの画業とどこまで結びついているのか丁寧な説明があると良かったな。「形態」っていうキーワードは何回か出ていたけれども、結局は色彩の話に隠れてそのテーマが見えづらくなっていたような気がします。 *7 さる筋によると本当に偶然テーマが被ったみたいですが、これは2本まとめて見るべき展覧会だったなと。ホワイトインターナショナル企画の方が扱っている時代と流派の幅が広くて、いくつもの絵画の流派を通して、「ブルターニュ」という題材が繰り返し変奏されていくような構成が面白かった。一方で、絵画として見ごたえのある作品が多かったのは当然西美の方だったのだけれども。。リュシアン・シモンの絵画は日本人好みな感じがした(当然僕も好き)、今後その画業に光が当たることはあるのだろうか。 *8 大阪で前期見たけれど、案外後期の方が好みかも。 *9 ベルギーに学んだ日本人画家(とその師匠)の作品や、ベルギー美術の日本における受容の様相を紹介する試み。展示の中であまり総括のようなセクションがなかったので、図録の巻頭エッセイを読んだところ、「ベルギー美術の日本における受容は散発的かつ偶然のものにすぎないが、ベルギーは小国というハンデがあるし、そもそも海外の美術の流入などはもともと偶発的なものである」的なまとめ方がされていて、なんと正直な、と。確かに、わざわざテーマ設定をしている割に、さほど大きな影響関係が見られるわけではなく、そういう意味では練馬でやってた「日本の中のマネ」にちょっと似ているなとも思いました。 *10 とても良かったです。色の使い方とか、とても好みだった。日本画で素直に「あ、いいな」と思えたのが初めてだったので、それが嬉しく、思わず画集を手に取る。木島櫻谷は図版でしか見たことがない画家だったので、やはり日本画は(もちろんなんでもそうですが)実物を見ると違うな、と思った次第。
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追悼・柚木沙弥郎|生涯を通して創作を追求、 “今” を生き続けた染色家。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS 今年1月、染色家の柚木沙弥郎が逝去した。享年101歳。創作に生涯を捧げ、亡くなるその日まで現役を貫いた人生だった。伝統的な型染を継承しながら、モチーフや色使いは大胆にしてモダン、自由な発想で型染の世界に新風を吹き込んだ。「柚木レッド」と言われる独特の赤や藍色を使った色使い、ユーモアに溢れたモチーフはどれも力強く、瑞々しく、生命力に溢れていた。 20代前半に民藝運動の提唱者である柳宗悦と出会い、それを機に、後に人間国宝となる染色工芸家の芹沢銈介に師事。独立後は、染色家として活動を始め、以来、80年近くにわたり型染の第一人者として活躍した。晩年には、染色以外に版画や絵本、立体、切り絵など、さまざまな分野で広く制作を手がけ、自ら芸術表現を切り開いていく。これまで国内外で数多くの展覧会を開催していたが、驚くべきは年を重ねるごとに仕事の幅を広げていったことだろう。 生前、「物心がついたのは、80歳になってから」と語ることがあった。晩年のターニングポイントの一つは、2008年、86歳のときに初となるパリでの個展を開催し、成功させたことだ。以降、3年連続での開催を実現した。その際、展示を観に来たフランス国立ギメ東洋美術館のキュレーターが柚木の作品を気に入り、2014年には同美術館に70点余りの作品が所蔵されることとなる。 90代になって、体が思うように動かなくなっても “つくりたい” という情熱はずっと保ち続けた。その背景には青年時代の戦争体験によるところも大きい。戦時中の学徒動員で多くの同級生が亡くなり、生き残った自分は、彼らの分まで一生懸命生きるんだ、という使命感を強く抱いていた。だからか、老いていく身体に抗うことすら、まだまだ自分にはどんなことができるだろうと、半ば楽しみながら生きるモチベーションにしていた。どんな仕事も自分がやりたいと思えば、好奇心を持って取り組む。実際に、90代半ばを過ぎても展覧会の予定は数年先まで埋まっていたし、企業やブランドからの制作依頼も後を絶たなかった。 98歳のときの著書には、自身を「変身を繰り返し、その度に肩の力が抜けてゆき、幸せの手ごたえを感じながら仕事を楽しんでいる、今を生きる人」と表現。今ある生と時間、そしてつくることを貪欲に楽しみながら、「どう生きるか」にこだわり続けた。よく「ワクワクしなくちゃ、つまらない」とも語っていた。人生思い通りにいかないこともあるけれど、ユーモアを持って、面白がる。柚木が遺してくれた作品や生き様は、私たちが道に迷ったときに足元を照らす一筋の光となってくれるはずだ。
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絵本を2冊買いました。柚木沙弥郎さんの企画展「life・LIFE」で絵本「雨ニモマケズ」(宮沢賢治)を観たら凄くいいなって思ったんです。小さい頃に読んだときとは感じ方が違って。柚木さんの絵も水彩画でとてもあかるく描いてあって。それと、柚木さんが1994年に始めて作った絵本「魔法のことば: エスキモーに伝わる詩」。これは長らく品切れで手に入らなかったみたいなんだけど、ちょうど展覧会に合わせて期間限定で復刊しているのを知り即買い。型染によるユーモラスな絵とプリミティブで不思議な魅力の内容。どちらも素晴らしい絵本。 #柚木沙弥郎 #samiroyunoki #柚木沙弥郎lifeLIFE #lifeLIFE #柚木沙弥郎展 #民藝 #型染 #アート #art #絵本 #picturebook #雨ニモマケズ #宮沢賢治 #魔法のことば #エスキモーに伝わる詩 https://www.instagram.com/p/CYolVmfvDEa/?utm_medium=tumblr
#柚木沙弥郎#samiroyunoki#柚木沙弥郎lifelife#lifelife#柚木沙弥郎展#民藝#型染#アート#art#絵本#picturebook#雨ニモマケズ#宮沢賢治#魔法のことば#エスキモーに伝わる詩
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2月27日(土)open 12-18 晴れ、気持ち良いですね。 昨日は「歩きたくて!」とお散歩しながらお出かけくださる方が続きました。 この週末も皆さま楽しく過ごせますように。 たくさんの本が届いてます。 ぼちぼちお知らせしてまいります。 ご注文の皆さまにもご連絡差し上げますのでお待ちくださいね。 #柚木沙弥郎のことば #熱田千鶴 #木寺紀雄 #グラフィック社 #新しい本 #本中川 #本屋 #松本市 (本・中川) https://www.instagram.com/p/CLx_nxvBijm/?igshid=njbeoni07wqi
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今日は御礼申し上げるのが遅くなりましたが、お二方からいただいた冊子と書籍をご紹介。
右は、3月に岡山・くらしのギャラリーさんでお目にかかった丸山祐子さんにいただいた「hana」第十三号。丸山さんのお祖父さま・柚木沙弥郎先生の(結果的には最晩年となる)一年を記した一冊です。いつも前を向いて仕事に取り組んでらっしゃった柚木先生の姿が遺されています。なかで記された「明るく諦める」という言葉は最近なんだか特に響きます……。ちょうど岡山では柳の『新しさについて』を参考資料として用いていたのですが、柚木先生の展覧会でも使われた「永遠の今」という言葉を丸山さんによろこんでいただけて良かったです。ありがとうございます。
> 若い人が、新しいものに魅力を感じるのは、それだけ立場に自由があるのだともいえるが、しかし「新しさ」を概念にして、それに縛られる不自由に落ちてはいけない。真の新しさは、いつも新鮮なものという義であるから時間的に新しいのでは、根が浅い。時間に関わりなく新しいものでなければならない。その「今」を、哲学や宗教の方では「永遠の今」と呼ぶ。昨日の今、明日の今ではない。現下の今である。仏教では「即今」という。この即今は時間的推移を超える今のことである。そういう今が最も新しいのである(上記文章より引用)
また左は、中津箒を手掛けつつ小樽で「がたんごとん」というお店も営む吉田慎司さんの著作『手仕事というもくろみ 暮らしを編み直す』。当方への言及をいただいていることもありがたいですし、それよりもなお、帯に記された以下の文章を読むと、「工藝」の可能性を広げる仲間だという確信が増し、ますます嬉しいです。
> 道具は文化や歴史も背負っている。それらを理解し、解釈するには知識やリテラシーが必要なので、使う人々にも自然とそれらを求め、深める機能もあるように思う。歴史を知った上で鑑賞や批評ができる人は、理性と感性を持って物事を判断できるだろうし、究極的には世界にはびこる分断をも解消できると思う。自分自身でさえ、そんな万能なものがあるとは信じがたいところもあるのだけれど、それでも本気で信じている。だからこそ、工芸に夢を見ている。そして、手仕事に何ができるのか、何をしてきたのか、どこに向かっていくものなのか、ということをずっと考えてきた。(第3章「手仕事の見取図を描く」より)
それにしても、吉田さんの経歴に記されている「第51回ちばてつや賞佳作」が気になるんですよね……。今度あったら詳しく教えてください。
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Magic Words(after Nalungiaq) Picture: Samiro Yunoki Publisher: CRAFT わ(WA) SPACE The date of publication: the 7th of July 1994 Sighed by Samiro Yunoki I was looking for this picture book for long time. This is my favorite drawing works book by the textile artist who I really look up to. Big up. Signed and Dead stock 魔法のことば 絵:柚木沙弥郎 訳詩:金関寿夫 発行:CRAFT わ SPACE 発行日:1994年7月7日 初版 第1刷発行 柚木先生のサイン入り ずっと探していた絵本 本来は訳詩をされた表紙と最後のページに金関寿夫さんの名前、略歴が載っていますが、こちらの改訂前の初版は柚木沙弥郎先生の名前および略歴しか載っていません。インターネットで見つけて日焼けと名前の落書き有りという状態で購入しましたが、柚木先生のサインでした。。。 #samiroyunoki #柚木沙弥郎 #textileartist #捺染 #手捺染 #silkscreenprint #vintagefabric #blockprint #シルクスクリーンプリント #魔法のことば #artisanalgaragegallery #privatecollection #personalpossessions #personaleffects #artcollection #artsandcrafts #artsandculture #folkart #mingei #garagesale #民藝 #民芸 #藝術 #手しごと #フォークアート #アーティスト私物 #職人私物 #作家私物 #クリエイター私物 #芸術家私物 https://www.instagram.com/p/CF8nvZKlgpD/?igshid=qbdxxip1a9yx
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うれしければいいんだよ なんでも おもしろいなと思って たまらなく 不機嫌だったり悩みがあったり頭がそっちの方に いってるときは そういうことを感じないんだよ だけど仮に天気がよくてさ ぱーっとした日が 日曜日だってごらんなさい 誰でもこう なんでも愉快じゃない そういう状態であれば 特に旅行だったらね なんでも新鮮に見えるでしょ 旅行しなくっても日常が そういう風に見えたら楽しいじゃない —『日曜美術館 Оh!SAMMY DAY 柚木沙弥郎101年の旅』より
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