#歌い手になるはずということ考えちゃうと重い気持ちが溢れ出し���ゃうけどインスパイアさせる
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syaruru · 16 days ago
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today i just felt so bitter at the world
i couldn't read or write or do anything really, could barely speak
but then... idk listening to SAD SONG by chanmina sung with the finalists of No No Girls really just... idk? made me fall in love with the world again? it's so easy to forget
my honest embarrassing feelings about japanese girlpower pop in the tags i just can't bear to be honest about that with myself in english right now
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yudaikake · 6 years ago
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ESSAYのエッセイ
「一瞬」とは「永遠」の佳境であります。
ESSAYの最後に収録されている"ベッドタイムミュージック"の仕上がりをスタジオで聴いている時、今我々のマネジメントをしてくれている小林さんの後ろ姿を眺めていました。何やら考えごとをしながら、いや感慨深そうにと言いますか、そんな顔をしてそんな目をして聴いている様子でした。その時ふと思ったんです。割と歳の離れたマネージャーなんですが、この人の人生のほんの一部分だとしても僕の(僕らの)人生の一部が刻まれるんだ、と。同時に、いくら僕らに携わってくれている人でも1リスナーなんだ、誰1人欠かさず大切な受取人なんだと思いました。距離が近いか遠いかだけでその本質は常に同じなんです。また必然的にも逆説的にも出会うはずのない人達の人生の一瞬を作り上げてるんだと思うとそれだけで僕の人生には十分な意味があるように思えました。まだ音楽を初めて5年ばかりですがこの時間には間違いなく十分過ぎる理由があったんです。"一瞬を生きる"僕にとっては誰かの一瞬を生かすことでもあって、それが嬉しい。そして一瞬が1秒になり、1秒が1分…1時間1日1週間1か月1年…バタフライエフェクトってやつですかね、そんな風に人生は経ていくのでしょう。エッセイ(随筆)と言うとよく半生などが描かれます。本来「随」と言う文字には「成り行きに任せ
る」というような意味があるようで思うままに筆を進めることをエッセイと呼ぶんじゃないでしょうか。しかしながら思うままにやるって時にはやっぱり経験だったり条件反射的なものが出たりするものです。そこに今までの人生が出るんでしょう。何が言いたいかというとこのアルバムはそういった僕の様々なタイミングで訪れた一瞬から生まれた所謂「人生の一部」をメンバー2人に話して聞いてもらった"お話"の羅列な訳です。瞬きの間に潜む抑揚のような、1日の始まりから終わりのような、人生の波瀾万丈のような、またそれが巡り巡り廻って永遠を感じるような…そんなものであればいいなと思います。そしてこのアルバムを聴き終えた時優しく眠りにつけるように、果敢に目覚められるように、そんな日々に立ち向かえるように誰かの心に寄り添えれたらと願っております。「そして明日を必ず迎えよう」そんな瞬間を重ねて人生の続きを描いていきましょう。一瞬が永遠の佳境であるように。
そんな訳で本アルバムのセルフライナーノーツを書かせて頂きます。お暇な方は是非。
1.エッセイ
ある日友達が、とある作家さんのエッセイの一文を引用してきたんです。『自分が笑うのは可笑しさのせいというより幸福のせいだ』…深く共感したのが多分始まりだったかな。ちょうどアルバムの構想を練り始めていた頃のお話です。エッセイからの引用というので『ふむふむ、"エッセイ"か…良い言葉だなあ』何かがカチッとハマる音が頭の中でしました。そしたらアイデアが浮かぶんです。『アルバムタイトルはESSAYにしよう!そんでもって最初の曲は弾き語りにしよう!』なんて感じで…。それで生まれた曲です。とは言ったもののなんやかんや最後まで完成せず最後の最後の録音の日に仕上がりました。僕の曲作りの原点は僕の部屋で、僕の声と僕のギターでポロリとメロディを爪弾くところから始まります。その真っ裸の姿というわけですね。アルバムのために作った単なるオープニングのような曲ですが、ストーリー性というものを無理くりというか後付けというか、そんな風にふりかけてみました。大したストーリーじゃないですが…それは最後に話しましょうかね。
2.手放せ
こちらは7inchから。静かな弾き語りから一転…部屋を出れば騒々しい喧騒、雑踏、これが東京でございます。って感じのイメージですね。元々ネガティブな性分なので常に怒り憤り妬み嫉みを抱え込んでるんですがこの曲はそう言ったものがうまく書けたかなあって感じで、なんとなく自分のスタイルの一つとして型を見つけたような気がします。
3.フラットな関係
フラットな関係というタイトルをいつか使いたかったんですね。そんである日兄からfloetryというアーティストを教えてもらってsay yesって曲があるんですけど、あーこのビートよいなあ…なんて思ってまあ結構ゴリゴリにインスパイアした曲になりました。曲中で「フラットな関係〜♪」と歌う部分があるんですが、このメロと歌詞はずーっと前からストックの中にあってなんとなくガチッとハマったので採用。「flat」という単語は変化の少ない事を指す言葉であります。"フラットな関係"という言葉も人との関わりにおいて良い意味でも悪い意味でもそういった状況を表しております。でも音楽の世界では歌う時に「フラットする」って言うんやけど意味としては変化がないと言うよりかは「低くなっちゃってる」って意味で…要するに音が正しいところに収まってないみたいな、なんか思うように歌えないみたいな意味みたいなんですよね。なんか同じフラットなのにちょっと意味が噛み合わないというか違うような気がして、それを男女の関係に置き換えてみて…"フラットな関係からフラットする"みたいな…よく分かんないですけどそんな関係を歌詞にしました。僕のお気に入りの歌詞は「我慢出来ずに気付いた本音」という歌詞です。本当はずっと気付いてた本音に我慢しきれなくなったもののプライドが邪魔をして、たった今気付いたことにしちゃうという意味ですかね。多分。夜1人でおうちに帰る時などに聞いて欲しいですねぇ。
4.豪雨の街角
こちらも7inchから。未だ浸透する様子のない「スロウタッチ」というテーマ、ジャンルのもとSTEPHENSMITHは活動をしているんですがこの曲はまさにそんな感じですかね。なんかこう、三拍子の曲が一曲アルバムにあるだけでまた雰囲気が変わりますね。ビートって大切。もっとスロウタッチっての浸透させたいから、もっともっとゆっくりな曲作れるように頑張ります。
5.デコルテ
なんだこの曲は。僕の長年抑えていた坂本慎太郎イズムが露呈した曲だと思っております。というのも元々僕はこのアルバム7曲だと思っていたんですがレコーディング中のある日、小林さんに8曲収録予定と言い放たれたんですね。まじか。となったんですが同時に小林さんからこんな曲作ってみたら?とMyronというアーティストの曲を聴かせて頂いた訳です。その時すでに僕の歌詞などを溜めてるメモには「デコルテ」と「見せてよ」の文字があったわけですが、流れ的にここで使って良さそうだなと思ってガチッとはめ込みました。そんな感じで割と突発的に、悪い言い方すると適当に作ったこともあり自分のすっぴんを見られたような曲になってると思います。あなたのすっぴんも見せてよという気持ちで作りました。最後の「見せてよ〜♪」のエフェクトは葛西さんがサプライズな感じでつけてくれたんですがかっこよすぎて最初聴いた時笑ってしまいました。ここだけずっと聴ける。地下のクラブなどでクソダサいリミックスとかされて大音量で流されたい。
6.紫陽花
これは結構前に作ってた曲です。元々はYouTubeに上げててそれはドラムベースギターのみのシンプルなものだったんですが、エレピをなんとなく入れたいなってイメージがあって、やってみたんですがどうなんでしょう���。とってもアレンジに悩んだし完成した今もまだ模索してるような気分です。難しいですねアレンジって。まあ、でもなにかしら次に活かせそうな勉強になった曲でしたので良いでしょう。お酒を飲みながら聞いたり、夜のドライブをしながら聞いたりすると良さそうですよね。レコーディング中は資生堂とかの化粧品のCM曲だなと盛り上がったのでそういうツテがある方は是非お願いします。
7.欲しがり
僕は所謂テレアポのバイトをしていて、毎日のように朝から晩までパソコンとにらめっこしながらずーっと座っているんですね。暇な日もあるもんで、そういう時は頭を休めたいのでボーッとしたり別のこと考えて時間を消耗するんですがある日ふっとビートが頭の中で鳴り出したんです。「ツカチカドコツカチカドコドコチーッ」そしたらギターのコードも思いついて知らずにベースのフレーズもがっちゃんこ。部屋の中では携帯を触れないので急いでトイレにいってGarageBandで録音。次の日の朝に構成やら畳み掛けるように作り上げました。こう、パンチのある曲ってこんな風に怒涛のアイデアで成り立ってるんですよねきっと。それは分かってるんですけどね、わざと出来ないんですよね。作曲あるあるですね。そんなこんなで出来た欲しがりはアルバムに何入れようかと悩んでいた時に出来た曲なのでマネージャーさん等に聴かせたところ満足げな顔をして頂いたので少しはプロに近づけているのかななんて思いました。STEPHENSMITHにとってはとても「速い曲」です。ライブでやったら疲れる。ドラムとベース意外と難しい。よくやってますよねあの2人もこんなの。いかにゆったりした曲ばっかりやってきたか気付かされたし、いっときこんな早い曲は作らんでいいやろ…という気持ちです。手放せ同様捻じ曲がった自分の側面が出ているかと思います。このお経の様な歌詞を皆さんどう捉えるか分かりませんが「えぇい!南無三!」という気持ちで書きました。このアルバムでは割とメインに当たる曲なのかな?多分。一旦こういうの作ってストレス解消せなね。満員電車で聴いてください。
8.ベッドタイムミュージック
長い。すこぶる長い曲。くどいですねえ。でも意外と聴いてると8分も無い気がしたりします。僕の大切な曲です。気持ちを込め過ぎました。でもいいんです。寝る時に聴いてたら多分途中で寝ちゃうから。それがいいんです。「ストーリー性」について最後に話すと言いましたが、まさにこのアルバムはエッセイという曲から始まりベッドタイムミュージックで終わることに意味があります。僕の部屋から鳴り始めたコードが、メロディーが、音楽が、やがて世界に響き渡る。そんな想いを馳せながらこの曲は作ったんです。まだ実家にいたなあ、この曲作った時。この曲作ったのが2017年5月21日でちょうどその一年後にWWWでライブさせてもらって嬉しかったなあ。当然エッセイという曲はまだ出来てなかったんですけどね、ベッドタイムミュージックは実家の小さな子供部屋で夜中にギターを弾きながら思いついたんです。これから僕はもっと沢山の人に僕の音楽を聴いてもらいたい。そして沢山の人のために歌いたい。もっと遠く、もっと広く、もっともっと大きく、そんな気持ちを込めて書いた曲なんです。そして東京に来ました。このアルバムはSTEPHENSMITHの始まりになるだろうし、同時にきっと何かを終えるタイミングでもあるんです、朝と夜みたいに。だったら1曲目のエッセイはベッドタイムミュージックを書く前の僕を書こう…そしたらもっとこの曲にも意味が生まれるから。そう思ったわけです。だからこの曲とエッセイは呼応してます。歌詞に注目してみてください。我ながら間奏のストリングスアレンジは素晴らしいと思います。ドラマチックですね。映画とかに使われたい。
以上で曲に関する僕の見解でした。いつも思いますがこれだけ僕が言いましたが感じ方は人それぞれです。僕でさえ正解は分かりません。皆さんはどの曲を好きになってくれるでしょうか?それがあなたのエッセイのほんの一文でもいいから、彩りを加えれるものになったら幸いです。
最後に今回キーボード、アレンジャーとして大きく貢献してくれた狩野龍太郎くんに大きな感謝をしております。ほとんど彼のおかげでしょう。僕の頭の中にあったイメージを鼻歌にしたらそれを楽譜にしてくれて…自分のイメージが形になる瞬間が幾度となくあって、奇跡みたいなものです僕からしたら…本当に何度も感動しました。素晴らしいですね、音楽って。僕らより若いキーボーディストですがその能力は可能性とセンスに満ち溢れた人です。彼の名前もこれから色々なところで聞けたらいいなと思います。いつか一緒にライブで演奏したいね。本当にありがとう。あ、そうそう…全然関係ない話なんやけど「ESSAY」にはSTEPHENSMITHの頭文字SSが隠れているんですねえ。これが割とアルバムタイトルにする決め手になりました。偶然素敵な言葉と出会ったわけですね。そんな感じで無理やりですが皆さんも素敵な言葉と出会ってください。そしてよかったらそれを聞かせてください、ライブハウスで。てな感じで全然関係ない話で締めさせて頂きます。また逢いましょう。
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lubitelecaster2 · 5 years ago
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2019年ベストアルバム
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1. IGOR/Tyler, the Creator
 前作の『Flower Boy』(2017)に引き続き、今回も遊び心満載の一枚をリリースしてきました。一曲目の「IGOR'S THEME」(M-1)、一発目に鳴るシンセの音から壮大な叙事詩の幕開け感がすごいです。この音色、「EARFQUAKE」(M-2)ほかアルバム内のいろんな楽曲で多用されているので、タイラーの今作お気に入りサウンドなのでしょうか。食べたことなかったけど美味しいわ!って食材とか料理、しばらく飽きるまで食べたくなることってありますよね。それから彼がよく使う、ゴムボールをバウンドさせるようなちょっと曖昧なベース音が今回も心地よいです。子供の頃たまに遊んでいた、鈍くラメっぽい光沢を放つ原色の謎ボールを思い出します。「PUPPET」(M-8)の前半、たまに三連が挟まれるビートが眠りを誘います。後半で急に不穏な展開になるのもいいですね。 
 何と言っても「GONE,GONE/THANK YOU」(M-10)、タイラーの真骨頂が今回も発揮された感じです。前作でもいくつかの曲で感じましたが、彼はゴリゴリのラップを詰める部分とメロディアスなフレーズを流す部分を、一つの楽曲のなかにコントラストを作って織り込むのがものすごくうまいです。曲の中盤、ラップパートに向けてだんだん���レーズが下降していく展開のさせ方も思い切りがすごいです。前作の「Glitter」という曲でも、後半で再生スピードを低下させてラップに変化をつけるのですが、そういう操作を大胆にやってしまう。ヒップホップのトラックは、サンプリングした同じビートをリピートさせることも多いので単調になりがちですが、彼のトラックには遊び心とセンスに満ちたポップさがあります。 
 ところでこの「GONE,GONE/THANK YOU」という曲は、山下達郎の「Fragile」(1998)という曲へのオマージュが含まれていることで話題になりました。サビのメロディーはほとんど同じですが、歌い直されているのに加えて歌詞も少し変えられているので、サンプリングではありません。曲名がスラッシュで区切られていることや、クレジットに山下達郎の名前が記載されていることからも彼のリスペクトが読み取れます。このオマージュパートに入る直前、いったん次のような語りが挟まれてトラックに切れ目ができます。
I hate wasted potential, that shit crushes your spirit really does, it crushes your soul
 ここでは、アメリカでコメディアン、俳優、作家として活動しているJerrod Carmichaelの言葉が引用されています。才能を無駄にしてしまえば、心や魂を壊すことになる。自分の能力やセンスを強力に信じている人にしか、なかなか言えることではないと思います。前作について、タイラーが彼と1時間ほど対談してるインタビューもあったので、少なからずインスピレーションを受けているのは確かでしょう。画面分割の仕方までスタイリッシュです。
【FLOWER BOY: a conversation】
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2. Body - EP/んoon
 んoonは、ボーカル、鍵盤、ベース、ハープという変則的な日本の四人組バンドです。以前から名前は見たことがあったのですが、「んーん」なのか「ふーん」なのか「んおーん」なのか読み方がわからず、近づけずにいました。新しい職場とかに凛とした青いショートヘアの人がいて、気になるけどどうやってコミュニケーションをとったらいいか分からず躊躇するみたいな感じです。そういう人が身近にいたことないので分かりませんが。正解は「ふーん」でした。 
 toeというバンドのライブ映像を漁っているときに、「レイテストナンバー」という楽曲のゲストでボーカルのJCが参加しているのを見て、バンドの存在を初めて知���た記憶があります。すごい貫禄のゴスペル系ゲストボーカルだと思っていたら、んoonを聴いてみると繊細な声と歌詞にやられました。
【Toe - The Latest Number / レイテストナンバー (Live in Bangkok 2019)】
 今作で一番好きなのは「Suisei」(M-6)です。前半のビートは昨今流行している三連に裏拍を足したハイハットのリズムで、ゆるいヒップホップ+ソウル調のチルビートです。かと思いきや、後半でテンポアップして16分の疾走ビートに変化するのが憎い展開です。一方でハープがほとんど同じリズムを鳴らし続けているのが、きもちよくて安心します。音楽を聴くときにあまり歌詞を気にしないことが多いのですが、よく聞くと言葉選びの感覚が鋭利です。作詞はんoon名義ですが、とにかくこの歌詞が好きな人とは生涯気が合いそうです。
雨粒一つ、目地に落ちて
私は一人のPOPな修羅
 このライン間の跳躍、只者ではないです。吉増剛造と並ぶ詩的感覚を持ち合わせています。「POP」と「修羅」という語が隣り合う日が訪れると、誰が予測できたでしょうか。それから、同アルバムの「Gum」(M-3)にも「目地」という語が出てきます。ときどき歩いているときに、ふと下を見て目地を目でなぞり、苔が生えてたり、ブロックが欠けていたり、蟻が這っていたり…いろんな発見をしつつ身体スケールの飛躍が起こります。路地とか目地とか、その中に入っていくと自分の身体も小さくなる感じがしていいですね。
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3. Dream Girl/Anna of the North
 ボーカルの程よい気の抜け方と、声の処理、コーラスの重ね方がとにかく心地よいです。目覚ましにもいいし、寝る前にも聴きたくなる一枚。歌詞はわりとピュアな恋愛ソングって感じの曲が多いですが、そこは目を瞑ります。声とテンポ感と四つ打ちのスペーシーな空気感で十分です。何も考えずに聴けるような爽やかさが、アルバム全体に漂っています。 
 「Lonely Life」(M-5)は、イントロのギターフレーズの掴みが完璧です。それからサビの語りっぽくなるフレーズ(It’s a lonely life, it’s your only life, it’s a lonely life The way that we live it)は、これでもかと声が重ねられていて、恨み節なんじゃないかと震えます(賛辞です)。 
 朝にも夜にもぴったりくると言いつつ、「Thank Me Later」(M-7)は1日が終わりそうな夕方に聴きたくなる一曲です。いつ何時でも飛ばさずに聴ける音楽って、なんだかんだ貴重だと思います。テーマがネガティヴでも、曲調をポジティヴに保てるのはすごい才能です。 
 アルバムを通してスロー〜ミドルテンポの曲が多いのですが、「Playing Games」(M-11)は唯一アップテンポなナンバーです。直感的に玉置浩二の「田園」(1996)を思い出しました。今年『かぐや様は告らせたい』という映画が製作されましたが、そんな恋愛心理戦を感じずにはいられない歌詞です。橋本環奈と平野紫耀のファンには申し訳ないですが、雑な引用でごめんなさい。
 Anna of the Northは歌い手のAnna LotterudとプロデューサーのBrady Daniell-Smithのユニットなのですが、歌詞に対してどこか客観的で宙に浮いたエレクトロポップ感が出ているのは、作曲にブレイディが介入しているからなのかもしれません。これからどう展開していくのか楽しみなアーティストです。
【P3 Live: Anna of the North "Leaning on myself"】
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4. Flamagra/Flying Lotus
 今年9月に来日し、新木場STUDIO COASTでもライブを行ったフライローの新作です。前作の『You’re Dead!』(2014)からおよそ5年ぶりのリリースですが、一聴してすぐにわかるくらい、かなり聴きやすくなった印象です。楽器のチャンネルの偏った振り分けとか、強調する帯域のドンシャリ具合がフライローの大きな特徴の一つだと思っていたのですが、今回はそうした音響面のバランスが整っただけでなく、進行や音色選びもポップになってます。いかつさが薄まって宇宙感が強くなりました。 
 「Post Requisite」(M-2)は、彼が2017年に初監督となり製作した映画、『KUSO』のプロモーションとしても公開されていたPVで先行公開されていました。色んなグロコラで埋め尽くされたビジュアルを見て、すでに嫌な予感がしていました。YouTubeに240Pの低画質版があげられていたので観てみましたが、これは映画館スケール��観られないかもしれないと思いました。試写会で途中退場者が続出したのも頷けます。ですがこの曲名にもあるように、必要性の後の世界には無駄なものや習慣的な理解の及ばないものが溢れるのかもしれないです。それはそれで、現代の効率主義的な生きづらさから解放されていいかもしれません。
【Flying Lotus - Post Requisite】
 曲名を見たときはApple Musicのバグかと思いましたが、「Takashi」(M-8)という曲があります(ミュージックマガジンのインタビューで知りましたが、どうやらチームラボの工藤岳氏から取られているようです。チームラボは苦手ですが曲はかっこいいです)。ふざけてんなぁとオラつきそうになりましたが、バスドラだけが早く聞こえるインテンポの四つ打ちが変なノリを生む、スルメキラーソングでした。パキパキした、サステインの無いクラヴィネットみたいな音色の鍵盤がたくさん鳴ってるのも気持ちいいです。このアルバムでは、前作よりシンセの鍵盤ぽいフレーズや音色が多用されているのですが、まさかの出来事がフライローに起きていました。 
 小玉ユキ原作の『坂道のアポロン』という漫画が昨年3月に映画化されましたが、なんとアポロンを読んだフライローが「ピアノもっとうまく弾けるようになりたい!」と張り切って練習した結果が今作に結実してるそうです。彼の楽曲によく参加してるThundercatともども、日本発のカルチャーにインスパイアされている作り手に出会うと、自分のことではないけどなんか嬉しいです。Thundercatはこれからも独自ファッションを貫き通してほしいところです。あのミンチヘアー短パンスタイルはどこにルーツがあるのか見当もつきません。
【Thundercat: NPR Music Tiny Desk Concert】
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5. Fyah/Theon Cross
 チューバでジャズをやる新生クレイジーチュービストの登場です。イギリスの現代ジャズプレイヤーをディグっていたとき、関連で出てきたのが彼でした。Nubya Garciaというサックスプレイヤーの曲を探していたら、なんかでかい楽器を持ち歩いている男のジャケを見つけました。自分自身チューバをやっていたことがあるので、すぐにチュービストだということはわかりましたが、まさかジャズプレイヤーだとは夢にも思いませんでした。金管楽器奏者の間では有名な「熊蜂の飛行」というチューバ主役の金管アンサンブル曲がありますが、基本的に早いパッセージに適した楽器ではないからです(ベース楽器ですし)。 
 先ほど挙げたサックス奏者のNubya Garciaと、ドラマーのMoses Boydが参加しています。おそらくみんな同世代の、30歳手前くらいのプレイヤーです。こうやってどんどん新たな地平を若手たちで切り開いていく感じ、かっこいいです。
【Theon Cross - Candace of Meroe | Sofar London】
 チューバってかなり丸っこい音というか、輪郭がぼやっとした音色が特徴なのですが、そんな楽器がメロディーを吹いたりもするので、総合的に耳に優しいアルバムになってます。ずっとチューバが主役というよりは、サックスがメインパートになるときはベースラインを弾きつつ、ソロもとるみたいな役回りです。ただ音響のバランスとしては通常のベースパートよりも常に大きめに鳴っているので、脇役に回るという感じは無いです。音響面での立ち位置の作り方が巧妙だと思います。 
 「Panda Village」(M-6)という曲があります。パンダ、単体か指で数えられるくらいの頭数ならまだ可愛いですが、パンダ村となると怖いです。それくらいの共同体になると噂もすぐ広まるし、権力闘争も激しさを増すでしょう。知っている人はわかると思いますが、横浜中華街の一角にあるパンダゾーンを思い出しました。この曲以外にもいくつかの曲で聴けますが、チューバの音にオクターバーをかけてる(実音とオクターブ下の音が同時に鳴っている)ような音色が使われていて、ドスの効いたサウンドが特徴的です。パンダの群れ感が表現されているのでしょうか。Moses Boydもどこか気持ち悪いノリのアフロビート感があって、変なダンスを発明できそうな一枚です。
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6. Kuro (OST)/Tujiko Noriko
 フランス在住のアーティストで映像作家としても活動している彼女ですが、一昨年ベルリン在住の映像作家であるジョージコヤマとともに監督・製作した『Kuro』(2017)という映画のサウンドトラックです。すでにグローバルな匂いがすごいですね。この映画、���ちゃめちゃ面白そうなので観てみたいのですが、どうやら2017年以降アップリンク渋谷や京都のMETROなどで何度か上映されてはいるものの、DVD化はされていません。今のところは再上映をただ待ちしのぶしかないようです。
【Kuro - A film by Joji Koyama and Tujiko Noriko】
 去年、山中瑶子監督の『あみこ』(2017)という映画を観に東中野ポレポレに行ったとき、上映前に流れていた曲の一つが彼女の曲でした。そこで流れていた「saigo no chikyu」(『solo』(2007)、五曲目に収録)で彼女の存在を知ったのですが、かなり衝撃を受けました。サンプリングされている音がどこか無機質で、金属っぽい冷たさと硬さでできている感じでした。曲名を知る前から、人間がいなくなった後の殺風景な地平がイメージとして浮かんでいました。なので、シャザムで曲名を知ったとき妙に腑に落ちた記憶があります。 
 ポップな音源を作る際にも機械音やノイズをたくさん取り入れる彼女の感覚は、そもそも映画音楽のようなものと相性がいいのかもしれません。アンビエント的な志向をすでに備えているというか。サントラとしてリリースされた今作も、そんな無機質かつ宇宙的な広がりを持つ音像がいい方向に出ています。ジャケットになっている、枯れ草の生えた草原の中で女性(おそらくツジコノリコ自身)が踊っているシーンは、音楽の持つ世界と響き合うように見えます。「Romi Sings」(M-12)では、風呂場なのか、台所なのか、ぴちゃぴちゃと水の音がしたあとで、ツジコ演じるロミが「ゴンドラの唄」の一節を口ずさんでいる様子が収録されています。「いのち短し恋せよ少女」のフレーズで有名なあの曲です。ハミングも含めて綺麗な流れを持った曲です。夜になって、周りが目視で確認しにくくなった浜辺を歩きながら聴いていたいような、静かで怪しい雰囲気のする一枚です。冬眠している熊みたいな気分になれます。
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7. Brol La Suite/Angèle
 偶然フランス続きになりましたが、フレンチポップの新生による新作です。昨年リリースされた『Brol』(2018)というアルバムのコンプリート版のような一枚です。la suiteは「続編」という意味になるようなので、前作の続きみたいな位置付けになるのでしょうか。同じ楽曲が収録されている一方で、その別バージョンや新曲が新たに収録されています。 
 YouTubeにCOLORSという、原色の独房のような空間で色んなアーティストが歌うチャンネルがあるのですが、そこで「Ta reine」(M-17)を歌う彼女を観て聴き始めました。まず、グレーとピンクの格子柄セットアップスウェットの見事な着こなしにグッときました。こんなの着たら、人類の8割は救いようのないダサさに陥ってしまいそうです。ナイキのソックスにレザーシューズスタイルも決まってます。
【Angèle - Ta Reine | A COLORS SHOW】
 フランス語は聞き取りもできないし、読めもしませんが、響きが綺麗です。声自体はアンニュイな雰囲気なんですが、なんか力強いです。ビートが所々ヒップホップっぽいからかもしれません。ちなみに彼女の兄もRoméo Elvisというヒップホップのアーティストなので、血のつながりなんでしょうか。今作でも「Tout oublier」(M-11)で共演しています。兄の方は打って変わって、低みのあるバリトンボイスで納豆みたいな声質をしています。稲刈りをしているコンバインとセキレイが、同じ畑で戯れてる感じです。 
 曲調もマイナーっぽい曲が多いので、ただのおしゃクソポップになっていないところがすごくいいです。直感的にですが、フランス語は韻を作りやすそうな言語です。語尾の子音を発音しない分、発音のバリエーションが制限されるからでしょうか。ほんとに聞き取るのが大変そうな言語だと思います。 
 先月「Oui ou non」(M-2)のPVが公開されました。出来たてのパスタをばあちゃんの頭に乗せてみたり、クリスマスプレゼントの人形のパッケージを子どもが開けたそばから暖炉に投げ入れてみたり、美肌クリームを食べてみたり、攻めた仕上がりになっていました。信頼や安心安全を本当らしく歌い上げる広告を、徹底的にこき下ろすような皮肉に満ちたコンセプトがかっこいいです。小○製薬みたいな胡散臭いCM、あれはあれで僕は好きです。
【Angèle - Oui ou Non [CLIP OFFICIEL]】
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8. These days/Daniel Casimir & Tess Hirst
 またもUKジャズシーンのアーティストによる一枚です。ベーシストのDaniel CasimirとボーカリストのTess Hirstによるコラボ作です。イギリスの現代ジャズって、アメリカのRobert Glasperとかの傾向とはちょっと違うかんじがします。グラスパーはとくにヒップホップのテイストをだいぶ強めに入れますが、UKジャズはわりかし伝統的なジャズの要素が強い気がします。スマートでスタイリッシュ。細身の英国紳士が背後に構えてるのが見えます。Mark GuilianaやJojo Mayerのビートミュージックをもっと有機的にした感じと言えばいいでしょうか。 
 先ほどのTheon Crossのアルバムにも参加してました、Moses Boydのドラミングにも似た、アフロ感のある速度とフレーズを今作にも聴き取ることができます。中でも先行配信されていた「Security」(M-2)という曲、ドラマーはOlly Sarkarという人なのですが、めちゃめちゃ音数が多くて危なっかしいフレーズを叩きます。いつロストするんだろうとスリル満点です。 
 Tess Hirstの声はクールで透明感があり、全体的に品もあるので楽曲の雰囲気とかなりマッチしています。Daniel Casimirの方は、たまにソロとったり、「Magic Money Tree」(M-5)では狂ったリフも弾いたりしますが、わりとベーシックなプレイに徹しているようにも聴こえます。ギターや鍵盤のリフやソロもかなりかっこいいし目立つので、すごくバンド全体のバランスを考える人なのでしょう。人付き合いがうまそうです。 
 正直、イギリスのロックがあまり好きじゃなかったので、全般的にイギリス出身の音楽を少し敬遠してたのですが、昨今はJorja SmithやPuma Blue、Ezra Collectiveといった面白いミュージシャンやグループがどんどん出てきている印象です。これからも引き続きチェックしていきたいとおもいます。
【Live at Moods: Daniel Casimir & Tess Hirst】
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9. Outer Peace/Toro y moi
 まずジャケがかっこいいです。一面夕焼けみたいな背景の、セレブ仕様宇宙ステーションみたいな場所で、バランスボールに乗って作業しているのがかのToro y moiです。 
 どうすればこんなダンスナンバーがぽんぽん作れるのか、教えてほしいです。ダンスエレクトロなので、シンセとかベース、バスドラの重低音がきつめに出るような音響が心地いいです。しつこいくらい同じフレーズが繰り返されるような曲が多いはずなんですが、不思議と聴いてて疲れがないです。韻を綺麗に踏むのもあると思いますが、使ってる音色の配分の仕方や、間の作り方がうまいんだと思います。彼のエフェクトがかかった声も含め、どの音色もキャラが強いので、帯域が干渉しないようにするのが大変なはずです。その処理がめちゃくちゃ巧みに施されてる印象です。振動で脳にストレスを感じるギリギリのところで、四つ打ちのキックをなくしたり、音圧を減らしたりしているように思います。絶妙な禅的センスを感じます。カリスマの成せる技てんこもりです。 
 先ほどのAnna of the Northのアルバムではないですが、本作も飛ばさずに通しで聴き倒せる仕上がりです。強いて言うなら「Laws of the Universe」(M-3)と「Who I Am」(M-8)がお気に入りです。「Laws of the Universe」の歌詞に【James Murphy is spinning at my house, I met him at Coachella】という一節があります。James MurphyはLCDサウンドシステムの名でも知られる多彩な活動家ですが、「マーフィーが家でかかってる、彼とはコーチェラで出会ったんだ」っていい具合の軽さがある歌詞です。ヨドバシで一目惚れした扇風機、お気に入りで使ってるんだ〜くらいの軽さです。spinて、レコードが回転しているイメージなんだと思いますが、人が踊り狂っている感じも同時にするので、豊かな動詞です。ただアルバムを通して、マーフィーが踊りまくっている情景が充満しているのはすごく分かります。
【Toro y Moi: NPR Music Tiny Desk Concert】
 「Who I Am」は、特に一曲の中でビートのコントラストがよく出ているナンバーです。ところどころ入るブレイクが気持ちいいです。一度も信号に引っかかることなく、めちゃめちゃスムーズに電車の乗り継ぎに成功したときとかに、お祝いソングとして聴きたくなる感じです。【Kawasaki, Slow it down】のKawasakiって何でしょうか、気になります。川崎モータースのことかと思いましたが、少し調べてみると「Kawasaki Synthesizer」なるものを見つけました。現在72歳、ジャズギタリストとして活動している川崎燎が、80年代に米国で発表された家庭用コンピュータ「コモドール64」用に作った音楽ソフトの一つです。他にも「Kawasaki Midi Workstation」などがあるようです。鍵盤の音色の雰囲気からしても、こちらのKawasaki説が濃厚そうです。川崎氏はバリバリの現役で仙人みたいです。John Scofieldに似たタイプの貫禄があります。
【Ryo Kawasaki & Level 8 at Cotton Club Japan - 2nd Show July 2, 2017 Full Length】
 「New House」(M-5)のように、スローテンポのスーパーチル曲も手がけられるToro y moi、とにかくバランス感覚に優れています。ここからどんな路線を進んでいくのか期待感満載です。 
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10. Fuck Yo Feelings/Robert Glasper
 毎度おなじみグラスパーによる新作です。彼を一躍有名にした『Black Radio』(2012)以来、ドラムのChris DaveとベースのDerrick Hodgeが一挙集結しました。気持ち悪いビートコンビの安定感は健在です。アルバムのタイトルからも分かりますが、今回はジャズっぽい要素が薄めで、徹底してヒップホップにフォーカスした一枚です。今年からだったか昨年からだったか、Chris Daveが自身のソロプロジェクトのライヴで見慣れない���ンバルを使い始めました。Istanbulというシンバルメーカーがあるのですが、そこから出たClapStackというシンバルです。その名の通りクラップ(手拍子)の音がします。もともとリズムをとるために叩いてたであろう手の音が、安定して出せるような一つの音色としてデジタルサウンドになり、ついにシンバルの金属音として再現されてしまいました。それはもはやクラップではないと思うのですが、確かにプログラム化されたクラップの音って、すでに誰の手でも出せるような音ではなかったように思います。もとはクラップを名指していたはずの音が、手では出せないような音へと変わっていき、受容の仕方のほうも変化していく。ナポリタンとか家庭のカレーライスみたいな感じですね。ともかく、今作では一曲目からClapStackの音が炸裂しているので要チェックです。一方のDerrick Hodgeはねっとりしたラインを弾いたりもできるし、複数の弦を同時に鳴らしてコードを置いていくような、安定したフレーズを弾くこともできる万能ベーシストってイメージがあります。たまに彼が鳴らすぽろんぽろんした、木琴みたいな音色も独特ですよね。 
 このアルバム、全曲順番に聴いていくと全部繋がっていて、ミックステープみたいな仕上がりになっています。「All I Do (feat. SiR, Bridget Kelly & Song Bird)」(M-10)は、ちょうどアルバムの真ん中に位置する楽曲ということもあって、一旦流れを止めるスローでメロウな一曲になっています。秋の夜長に聴きたい一曲です。もう冬も年末ですが。続く「Aah Whoa (feat. Muhsinah & Queen Sheba)」(M-11)はまたもいかつめのビートに一転する、ベースリフのクールなナンバーです。  
 全体で一つの長大な楽曲という感じなので、基本的にどの曲が一番好きかとか決められないです。そんなことより、相変わらず楽しそうに演奏する人たちだなと嬉しくなります。ただChris Dave自身めちゃめちゃ癖のあるビートを叩くので、基調がヒップホップの今作だと必然的に目立ちすぎる印象です。もう少しグラスパーの持つジャジーな部分が出た作品の方が個人的には好きです。それでいうと「Sunshine (feat. YBN Cordae)」(M-15)、「Liquid Swords」(M-16)はかなりバランスのとれた二曲だと思います。ジャズのインプロっぽい空気も強いので、このアルバムにおいては箸休め的な役割を果たしています。 
 異なるジャンルを横断的に取り入れたり、色んなアーティストたちとコラボしてみたりと好奇心が止まらないグラスパーですが、これからも目が離せません。
【The Robert Glasper Trio at City Winery Chicago】
 今年はこうして見返してみると、落ち着いた雰囲気がありつつも宇宙感の強い音楽を好んで聴いた年でした。ディグるジャンルは、ヒップホップとかUKジャズシーン、映画のサントラなどに少し偏っていたかもしれません。『万引き家族』のサントラに加えて、過去作の新録&リミックス版を出した細野晴臣とか、アピチャッポン・ウィーラセタクンのサントラとかもよく聴いてました。ポップスにも少し手が出せたので、来年はもう少し攻めていきたいと思います。今年もお世話になった方々、ありがとうございました。
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arsemard · 8 years ago
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Dennis Lyxzén interview politics 1/3 | This town ain’t big enough for any of us >
Post about Dennis Lyxzén interview politics written by dayafterdaydc
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デニス・リクセゼンに過去の偉大なるフューチャーパンクバンド、Refusedが成し遂げた最大の功績は何かを尋ねればこう答えてくれる。
「このバンドの最大の功績は、93~97年の間、ひたすらツアーを繰り返して、スウェーデンにおいてバンドムーブメントを作り上げたことだ。それ以来今もシーンはアクティブだよ。それが成し遂げたことで一番でかいことだと思う。僕らはあの当時スウェーデンで、多くの人々にとって意味のあることをどうにかやり遂げたんだ。95~96年に回った”Songs to Fan the Flames of Discontent”(2ndアルバム)でのツアーはマジで凄かった。本当に多くの人がやってきて、そこに存在したんだ。それで俺たちは新しいものを作り上げていった。Refusedだけじゃなく、周りの多くの友達も含めてみんなでそういう大きなハードコアシーンを90年代のスウェーデンにおいて作り上げたんだ。
ツアーで回ったあらゆる都市で人々が姿を現した。めちゃくちゃクールだったよ。俺たちは現実に何かを作り上げたんだ。それから15年後、ニューヨークのデカい箱で、2日連続で5000人を前にライブをすることになるなんてね。」
***
2014年3月、Refusedのリユニオンライブ(2012年)から2年、そしてRefusedの結成から約四半世紀が経った今、フロントマンのデニス・リクセゼンはRefusedとは似ても似つかないバンド、INVSNを引き連れて再びここワシントンD.C.にやって来た。INVSNはサウンド的に近いバンドとしてthe Cureが挙げられるだろうか。
Refusedスタイルのパンク・メタルしか聴かない人にとっては、INVSNのサウンドはキラキラし過ぎているかもしれないが、2013年にリリースされたセルフタイトルのアルバムは、まるで義務かのように何度も繰り返し聴かせるような中毒性を持ち、私の中で着実に大きな存在になっていった。INVSNは忘れがたいフックで満たしたピュアポップを繰り出す。ミニマルでダーク、キラリと光る宝石のような曲は、ReplacementsやTom Pettyといった職人たちを彷彿とさせつつ、Joy Divisonなどの80’s サウンドを最も強く感じさせる。
DCでのショーは約30~50人といった入りだったが、リクセゼンは依然としてファンタス��ィックなロックンロールフロントマンであり、シンガーとしても素晴らしかった。オーディエンスはみな満足していた。
今回このインタビューでは、”親密な関係を築く”といった私のジャーナリスティックな戦略が思いがけず功を奏し、デニスに1時間以上のロングインタビューを行うことができた。私たちは、人間の性、資本主義、中年パンクスになること、幼少時代の話からInside Out、Fugazi、そして”予期していなかったこと、なりたくなかったもの、絶対になりたくなかったものに人生が引きずり込まれていくということ”について、率直に話をした。
***
・クラシック(と言われる名盤)は、古びていくのでしょうか?
いや、古びない。だからこそクラシックと言われるんじゃないかな。つまり、僕たちは”古びる”と言ったけど、人々がThe ClashやMinor Threat、Neil Youngとかに立ち返り続ける理由は、それらに時代を超越するものがあるからだと思う。とはいえ(あらゆる作品は)時間が経つにつれて文化的な重要性は間違いなく減衰していくとは思う。それでもなお残り続けるものがクラシックと言われる所以だね。
(この質問は、Refusedの3rdアルバム”The Shape of Punk to Come”の冒頭のスポークンワードからの引用。『クラシックは古びることはないと言われるけど、そんなことはない、古びていくんだ。まあでも、まさか俺たちも古くさくなっていくとは考えてもいなかったよ…』と言ってこのアルバムは始まる。)
・ということはクラシックは古びない?
古びるものもあるってことだ。面白いよね。あれは批評家や知識人への言及で、あいつらが「これはUK発の過去最高なバンドだ!」とか騒いでも、その2年後には完全に忘れ去られてたりする。常に新しいエキサイティングなものを探し続けるってメンタリティだ。でも本物の名盤っていうのは、長い時間をかけてゆっくりと一人でに画期的な作品になっていくものだ。Refusedっていうのはそういうアホみたいに大胆な声明でもあって ー ミュージアムを燃やしたりとかそんなことばかり話してたけど(笑)、ああいうことでロックの伝統を拒否しようとしたんだ。
バクニニスト的なアイデア ー「何かを作り出すためにまず破壊しなければならない」ってやつだ。あれは僕にとって多くのインスピレーションになった。「今あるものはクソだからぶち壊して新しいものを作る」っていうメンタリティは、今も完全にロックンロールのクリシェになってるよね。
(バクニニストとは、ロシアの哲学者バクーニン主義者のこと。近代の政治・思想史で最もラジカルなアナキズムの提唱者と言われる。)
・「クラシックは古びるものか」といった(過去の作品に言及した)質問をされるのは嫌いですか?
いや、そんなことないよ。実際初めて聞かれたことだしね。インタビューで嫌なのは「新作はどういった感じですか?」っていう類だね。あれは本当にムカつくよ…せめて「音源を聴きましたが、私はこう思います」っていうのが礼儀だろう。それくらいだね、嫌な気分になるのは。僕は考えがとても柔軟な方だし(笑)。あまり興味のない質問ならただ思いついたことを言うだけだよ。
・政治家みたいですね。
そうだね。上手いこと言い逃れする。政治家の話し言葉ってまずストレートに答えないだろう。どんな些細なことだろうと責任がついて回るからね。だから常にそういう喋り方ー政治的話法ーで、約束を避けたり、見解を示さなかったりする。僕はスウェーデンではテレビの討論番組にも出たりもするんだ。最近は考えを持ってるポリティカルミュージシャンっていう役割にちょっと疲れてきて、あまり出てないけどね。スウェーデンで受けるインタビューだとだいたい政治について話すしね。そしたら「そんなに政治を語るんだったら政治家になればいい」って言われる。『政治を語るのは、まさしく僕が政治家じゃないからこそだろ』っていうね。
僕の政治的な考えや意見は時に非現実的だし、アーティストっていうのはそうあるべきだとも思ってる。これだけ世界が複雑かつ分断されていれば、政治家としていいアイデアがあったとしても、結局それは妥協の産物にしかならない。ミュージシャン、アーティストとしての僕が目指すものはとてつもなく過大なものだ。僕の目的は見当違いな(くらい大きな)ことを言って、人々に考えるきっかけを作ることなんだ。だから、必要とあれば…
・主張を変えることもある?
そうだね。そういう(柔軟な)部分はアーティストの長所だと思う。アイデアが100%考え抜かれたものである必要はないし、アクションプランまで示さなければならないなんてこともない。ただのアイデアだからね。僕が音楽を好きな理由、音楽やアート、文字となった言葉のパワーに魅かれる理由はそこなんだ。「俺の言いたい事はこれだ」ってわざわざ説明する必要もないし、アーティスティクな表現だからね。多少大げさに言った方がいいんだと思う。
・つまり、社会におけるあなたの役割は、現実主義者ではなくアイデアリスト(理想主義者)ということですか。
そうだね。理想主義者でもあるけど、それ以上にミュージシャンとして人々に勇気やインスピレーションを与える存在でいることだ。というのは、僕自身何かを見たり読んだりして、自分自身に気づきを得たり、なんとか上手くやっていく方法とかそういうアイデアの種を見つけることが好きなんだ。そしてそれはアーティストの役目だと思ってる。
そう、僕は理想主義者だけど、実生活では現実主義者でもある。どういう風に物事が進んでいくかを知っている。でも自分のアートに限って言えば、常にオープンでいて「なんでもできる」っていう気持ちでいなきゃダメだ。僕がパンクロックから学んだことはこれだ。なんだってできる。どうして自分に限界を作る?なんだってできるんだ。
・“Hats off to hatred”(憎しみに敬意を)というあなたのリリックからはRage Against The Machine(以下RATM)の”Anger is a gift”(怒りは賜物)というリリックを連想しました。そこで聞きますが、RATMは好きですか?そしてもう一つ、このリリックには”Anger is a gift”と同じような感情がありますか?
RATMが現れたのは事件だったね。実は1stアルバムが出てすぐに彼らを見に行ったんだ。Inside Outのザックがいるからってだけでね。Inside Outはもうめちゃくちゃ好きで、Refusedみんなのフェイバリットだった。バンドでコピーもしてたしね。それでみんなでストックホルムまでRATMを見に行ったんだ。客は45人くらいだったと思う。そこで僕らはみんなハードコアのシャツを着てたから「お前らハードコアキッズか」って言われて、彼らと一晩中ハングアウトした。その三ヶ月後に彼らは世界一のバンドになってたね。だから彼らのことは追ったよ。彼らが出てきたのはRefusedを結成してすぐの頃だった。僕たちは別にRATMみたいになるつもりはなかったけど「メインストリームのバンドであれだけラディカルに政治に言及してて、シーンまで作ってる。マジかよ」とは思ったね。彼らの音楽が100%良いとも思えなかったけど、それでも何曲かはすごいと思ったし、リリックにも素晴らしいものがあった。
だから(INVSNの)あの曲には同じような感情があると思う。アウトサイダーや変人、または疎外されたと思って育ってきた人ー僕みたいな人間は、そういうネガティブなエネルギーや憎しみを抱えてきた。教師、大人世代の人間、自分の周りの奴らやクソジョックス、いじめてくる奴ら、とにかく全員を憎んでいたからね。僕はそういうエネルギーを原動力にしてバンドを始めた。そういうエネルギーをクリエイティブなもの、ポジティブなものへ注ごうと思ってね。屈折した形の復讐だ。誰も僕を信用してくれないし、学校でも人気のある方ではなかった。女の子にもモテなかったしね。頭のおかしい奴だと思われていたんだ。
・味方は誰もいなかったということですか?
みんな「こいつはマジで狂ってる」って感じで僕を扱ってたからね。それでそういう(負の)エネルギーを何かクリエイティブで最終的にポジティブなものに転換させることにした。それが大きかった。あのリリックで書いた”憎しみ”というものが、今の自分という人間を形作ったと言える。僕は全然憎しみに満ち溢れた方じゃないし、むしろ正反対でかなり呑気な性格だけど、人格形成期だったあの頃に今の自分の基礎が作られたから、(自分を)いじめる奴がいたことには感謝してる。そういうクソな経験をしなければならなかったことに感謝してるし、そういう経験の積み重ねがこういう人格を形成した。僕は強い人間でいる必要があったし、「誰にも従わない」って感じだった。なんといっても学校では周囲からの同調圧力がとても強かったからね。そういう圧力には絶対に屈しなかった。それが生涯を通じて己の道を行くっていう自分を作ったんだ。この曲を書きたかったのは、多くの人がこういう「あいつらめ、ふざけんな。見とけよ」っていう感情を認めることに繋がればと思ったからだ。それでもし君が何かクリエイティブなことにそういう力を切り替えることができたなら、それはとても素晴らしいことだと思うんだ。
・周りに合わせることはしなかったということですか。
絶対にしなかった。俺は群れる奴らが大嫌いだったし、それは今もだね。子供の頃はずっと一人で、一人遊びをして育ったんだ。それに小さい頃から男グループのノリっていうのが肌に合わなかった。男根主義的な社会構造っていうのはこの世で最悪な考え方だと思う。男たちが一緒になって奇声を上げているのとか、そういうのは本当に気が滅入るしね。今でもアレルギーだよ。学校の頃はずっとそういうのに我慢できなくて、それが今の僕を作った。まあ僕は男だけどね(笑)。こんな感じで育って、小さい頃から普通とは違う感じでそれが今の自分になったんだ。それにはとても感謝してる。
・それでも少しは友達がいたのではないですか?
あんまりいなかったね(笑)。どうだったかな。12~13歳くらいに本気で音楽にハマりだしたんだけど、それまではほとんど一人だった。12、13歳でデヴィッドボウイにハマって、ビートルズも聴いていた。クラスのみんなはAC/DCとかを聴いてたから、変わった奴だったね。それからヘビーメタルにハマりだして、ついに誰もついてこれないくらいめちゃくちゃのめり込んだんだ。それから自分と同じくらいのめり込んでる奴を見つけてね。彼とは今でも友達だ。最近まで一緒にAC4っていうハードコアバンドを組んでいたんだ。だから彼が初めてできた本当の友達かな。14、15歳の頃だった。
実はクラスにも一人友達がいたな。ギターが弾ける唯一の奴で「君は友達だ、ギターが弾けるんだろ、一緒に音楽をやろうぜ」って感じで誘ったんだ。僕は楽器は全然弾けなかったけど彼はできたからね。彼にはパンクロッカーになるように強要した。それで15歳のときかな、87年に一緒にパンクバンドを始めたんだ。そしたらある日、彼はボタンダウンのシャツに、ピアスも外して、髪も切って練習場所に現れてね。「どうしたんだ?」って聞くと「父親がもうパンクは辞めろって。パンクじゃなくなったら車を買ってやると言われた」と答えてね。それでバンドは解散した。あれはキツかった。
それから僕たちは89年に初めて本当のハードコアバンド(Step Forward)を結成した。僕とドラムのJensで、スケートボードとかヘビーメタルをやってる奴らに会って声をかけたんだ。「ハードコアバンドを始めたいから、入ってほしい」ってね。それで彼らにハードコアを聴かせるようになって、バンドでプレイしてもらうようになった。
そしてRefusedを結成する頃には、僕らと周りの友達を含めた小さなパンクシーンができた。僕は当時20とか21だったんだけど、その頃にいきなり初めて自分の属するコミュニティっていうものができたんだ。大きなグループの一員で、みんな自分と同じ物にのめり込んでる仲間っていうね。だからとても変な人生だと思うよ。僕はとても社交的な人間で、人と付き合うのが好きな方なのに、長いことそうはならなかったからね。いろんな友達をハードコアにハマらせようとしたよ、ストレートエッジを強要したりね(笑)。「よくわかんない」とか言ってる奴らには「おい、俺らはストレートエッジにならなきゃダメだろ」とか言ってね。そいつらは「いやよくわかんないけど」って感じだったけどね(笑)
・あなたの両親はどう思っていたのでしょうか?
両親は僕を最初から変わってる子供だと思ってたね。僕が音楽にハマりだした時、彼らは「そういう時期なんだろう」って感じだったし、僕がモヒカンにしたりキラーブーツを履いても「そういう時期なんだろう」って感じだったんだけど、ある日学校から帰ってきて、急に「ベジタリアンになる、俺はストレートエッジだ」って言ったら、そこで初めて「一体どういうことだ?」ってなってね。Refusedでツアーに行くとなった時にはとても心配していたよ。「音楽をやるのは構わんが、ちゃんとした仕事を見つけるべきだ。永遠にそんなことを続けるわけにはいかないんだ。」と言われたよ。
それがある日突然応援してくれるようになった。ライブにもたくさん来てくれてね。父はINVSNとRefusedのシャツも持ってるし、いつもサポートしてくれてる。僕には弟が二人いるんだけど、二人ともバンドをやってて、10歳も年の離れてる方はほとんど僕と同じことをしているよ。彼はINVSNのヨーロッパツアーの時にサウンドマンもやってくれた。彼もパンクバンドを組んでて、スタジオも持ってるんだ。だから僕とかなり似たような生き方をしてるんだけど、両親はとても協力的だね。そうなるにはしばらく時間がかかったけどね。
父はワーキングクラスの人間だから、彼にとって成功っていうのはつまり金なんだ。「成功すればいい車、いい家を買えるだろう」っていう感じでね。長いこと理解してくれなかったよ。「お前はヒット曲を書け」って言われたりね(笑)
僕は「人生はそうじゃない。人生すべてがひとつのアートで、プロジェクトみたいなものなんだ」とか言っても「でも全然稼いでないだろ!」って言われる。僕は「稼ぎは関係ない。フリーエージェントみたいな生き方で、したいことをなんでもするんだ。」って感じだ。今はそれをとりあえずは受け入れてくれたよ。でもRefusedを再結成したときにちょっとした金が入ったことがあって、その時父は「イエス!」ってハッピーになってた���どね(笑)
・Refusedがまだ現役だった頃のあなたの言葉に「バンドはいつだって限界まで努力するべきだ」というものがありました。私はこれをとても気に入っているのですが、INVSNでもそうしていますか?そして今もこの言葉を真剣に捉えていますか?
ああ、今もそうしてる。これは音楽の境界線を壊すために前衛的なフリージャズプレイヤーのようになるとか、そういう音楽的な話ではないしそっちに興味はないんだ。興味があるのは常に、自分たちのできること、成し遂げられることを把握するために努力するってことだ。今までやってきたどのバンドでも僕はトライし続けてきたし、僕にとっては常に新しいものに挑戦してきた。つまり僕がパワーポップバンド(Lost Patrol Band)をやったのはパワーポップの曲を書けるかどうか試したかったからだ。あれがINVSNの前身だった。しばらくパワーポップもやって、Noise Conspiracyもやった。
INVSNを聴いて「これは新しい、画期的だ」とは誰も思わないだろう。でもプレイスタイルが違う。とても簡潔なんだ。多くのことはしない。フィルもなし、ギターソロもなし。いじくり回すこともない。「弾くのはコード二つ、この曲ではそれだけ。」っていう感じで、そこがチャレンジなんだ。歌い方やリリックにしても、絶えず創造的に自分自身を駆り立てること。それが僕のメインとなる目標だ。
もしも「よし、今まで誰もやったことのないことしかやらないぞ」っていう風にバンドを始めたとしたら、ただ最悪な結果にしかならないと思う。クソみたいなサウンドになるね(笑)。そうじゃなくて、自分自身を駆り立てること。今までよりうまく歌う。バンドの全体的なアイデアとしては、僕は今も自分を駆り立てようとしてるんだ。何かにトライしてたとえ上手くいかなかったとしても、それがどうした。じゃあ次はこうするぞっていうだけだ。僕のキャリアを追えばわかるだろうけど、同じ様に聞こえるレコードを2枚と作ったことはない。似たような傾向で、Noise Conspiracyでは以前やったことに改良を加えていく感じではあったけどね。INVSNも同じような感じだと思ってる。次のレコードは今やってることにもっと近くなるだろうけど、より改良を加え、自分自身を更に駆り立て続けるんだ。
・ワシントンD.C.での良い思い出は何ですか?それからイアン・マッケイと会ったことはありますか?
彼とは何度も会ったことがあるよ。ずっと昔にイアン・マッケイに初めて会った時のエピソードは気に入っててね。1991年、僕とDavid(Refusedのドラム)と、友達みんなでイェベレまでFUGAZIのショーを見に行ったんだ。カフェQっていう場所でライブをしてて、多分客は50人くらいだったと思う。それが普通だって僕たちは知らなくてね。FUGAZIのショーにたった50人?しかもそのうち20人はウーメアから来た自分たちだ。それで僕らはいつもウーメアでやってるようなことーステージまで駆け上がったり、マイクを掴んでFUGAZIの曲をシンガロングしたりしたんだ。それでショーが終わってから、楽屋に行ったことを覚えてる。Refusedの1stデモを持ってたから92年だったかもしれない。それで楽屋まで行ったとき、僕はもうビビり声になりながら「ヘイ、僕たちウーメアから来たRefusedってバンドで…」って入っていってね。そしたら皆フレンドリーに「ヘイ、元気か?」って言われて呆気にとられたよ。それで”あそこにイアンがいる!”と思ってまたビビりながら「スケートはまだしてるの?」って聞いたら彼は「ああ、たまにね」って返してくれた。それで僕は「本当ですか!」って言ってそのまま出ていったんだ。彼に初めて会ったのはその時だ。それからも何度も会ってるね。地元ウーメアでFugaziのオープニングアクトにNoise Comspiracyで出たこともあったね。もう僕にとっては一大事だったよ。彼はいつだってナイスガイだね。会う時はいつも感銘を与えてくれる。彼は「ヘイ、デニス。元気かい?」って感じだけど、僕は「マジかよ!」っていうね。
D.C.にも何度も来てるよ。こっちには友達もたくさんいる。RefusedはFrodusとBatteryのメンバーとも対バンしたんだ。Damnation AD(Batteryのギタリストが在籍するバンド)なんかとね。とにかく知り合いがたくさんいるし、クールな所だよ。��くさんの歴史があるしね。Discord Records周辺の現象にはとてもインスパイアされて、友達と一緒にバンドをスタートさせるきっかけをもらった。僕はNy Våg Recordsっていうレーベルもやってるんだけど、ローカルバンドしかリリースしないんだ。ローカルシーンしかサポートしない。これはDischordと同じアイデアだ。もし君の地元にローカルシーンが存在しているのなら、大切にして、育てて、記録していく必要があるんだ。
(パート2に続く)
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