#氷川小学校
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takigawa · 1 year ago
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今日は東京都港区立 #氷川小学校 の同窓会でした。 https://x.com/takigawa_w/status/1794322941305663858?s=46&t=8Vf8aUwk_B-ZbQ5UAGv05w 氷川小学校は #勝海舟 の晩年の家として有名です😃 ところが初耳だったのが #忠臣蔵、#赤穂事件 の時には #浅野内匠頭 の屋敷で #赤穂浪士 が集まり近くの #南部坂 を下り #吉良上野介 邸に向かったという事‼️ 南部坂と言えば、忠臣蔵の「#南部坂雪の別れ」の場面で有名です。 氷川小学校の愛唱歌には勝海舟も #西郷隆盛 も #坂本龍馬 も出てくるのですが、赤穂浪士は全く出てきません😅 教えてよ〜❣️ 同窓会と言っても小2の時に転校して行ってしまったのでそれ以来の参加でした😃 当時、氷川小学校は創立60周年を迎えて校庭に生徒で人文字を描いて、ヘリ🚁で撮影したのが添付の写真です。 僕が氷川小学校二年生の時に仲良しだった機屋(はたや)の息子のN君と、材木屋さんの息子のK君のウチに遊びに行った帰りに、なんと!N君は僕の目の前でクルマにはねられてしまったのです。 本人から聞いたのですが昭和44年4月4日午後4時の出来事です。 僕はかなりショックでお見舞いに行った微かな記憶がありますが、すぐに そこからドミニカ共和国🇩🇴の小学校に転校してしまったのです。 携帯電話もインターネットもSNSも無い時代に小学生が転校すると連絡は途切れてしまったのです。 僕は小5までドミニカ共和国に居て、そこから文京区立の小学校に入りました。 時は流れて私立高校に入る事になり、渋谷のデパートで制服を作るべく母と姉と制服売り場に居たところN君から「タキガワ君ですよね」と声をかけてくれたのです😃 何でもN君は僕の母の顔を良く覚えていて更にデパート係員に出した「瀧川正靖」のフダ?を見て確信したようです。母もN君を覚えていたと! そして僕の記憶も甦りN君と再会を祝ったのです😃更に同じクラスになりました。 N君とは大学は別々になったので、また、連絡は途絶えました。まだまだ携帯電話もインターネットもSNSも無い時代です。 ある日mixiというSNSにハマっていた頃、「アレ?N君かな?」という書き込みを読んだ僕は彼が書いていると思われるブログに辿り着きました😊 そこでメッセージをして再び再開できたのです。 更にFacebookでも繋がり直して、僕にとっては小2のある日に目の前でクルマに跳ねられたN君と同窓会で会えるようになった訳です❣️ 本当にSNSのチカラは凄いし、今日は他に8人の同窓生(クラスが1つだったので同級生でもあります)にもお会いできました♬ 大学教授やリアルエステート事業家、音楽家や歴女もいらして良い意味で不思議な気持ちです。 また勝海舟のご子孫の故・勝芳邦君はN君と僕の高校時代の同学年で成績抜群でした、そんなご縁もあります。 更に吉良上野介の先祖は今川家と繋がりがあり、その今川家のご子孫が前の会社で仲間で(先日、奥様のピアノリサイタルにお伺いしたところだったし)僕の先祖は織田信長の家来で桶狭間の戦いに参加したので、そこも歴史の不思議な巡り合わせなんだなぁと思ったりしてます。 最後に「東京には江戸時代からの南部坂がふたつあります。一つは、赤坂の南部坂で、もうひとつは有栖川宮記念公園の脇にある南部坂です。  どちらの南部坂も坂のそばに南部家の屋敷があったため、その名前が付けられました。  ただし、赤坂の南部坂のほうが麻布の南部坂よりも古い歴史があります。  というのは、江戸時代の初めに、南部藩の屋敷は赤坂にありました。  そして、現在の有栖川宮記念公園には、浅野家の下屋敷がありました。  それが、明暦2年(1656)に南部家の中屋敷と浅野家の下屋敷の交換が行われました。」僕は氷川小学校の前には霊南坂教会⛪️がやって霊南坂幼稚園の卒園生なので、結婚する際に霊南坂教会に結婚式をさせてくださいとお願いに行きました。ところが信徒でない方はダメとアッサリ断られてしまったので、麻布南部坂にある麻布南部坂教会⛪️で挙式をあげました。この南部坂は、���しい方の南部坂で「南部坂 雪の別れ」が氷川小学校のそばの南部坂なのです。 日本という同じ歴史を長く共有している空間では色々な見えない繋がりが存在していて、あなたもいま隣の方とお話しすれば、不思議な縁が判明するかも知れませんね❣️😃 https://wheatbaku.exblog.jp/19732700/
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koch-snowflake-blog · 7 months ago
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天羽 希純は、日本のアイドル、タレント、アーティスト、モデル、女優、グラビアアイドル。東京都江戸川区出身。ゼロイチファミリア所属。 本名、小松 希純。愛称は「きすみん」「きっちゅー」。ファンの総称は「ちゅー魔」。 ウィキペディア
生まれ: 1996年8月12日 (年齢 28歳), 東京都
本名: 小松希純
身長: 164 cm
テレビ番組: アイドルゾーン20時
カップサイズ: G
スリーサイズ: 84 - 58 - 84 cm
家族構成は両親、弟2人(3歳下と8歳下)の5人家族。
2020年4月の時点で「バブ」「ぷり」「ポン」という3匹の猫を飼っている。
好きな食べ物は栗きんとん。苦手な食べ物は野菜。健康管理、体調管理、体型管理にはとても気を遣っているとのこと。
趣味はクラシック鑑賞、温泉・銭湯巡り、御朱印集め。神社も好き。特技はピアノ、トロンボーン、水泳。
将来の夢は女優になること、武道館ライブをすることを挙げている。数々のアイドルグループを経験しており、「普通に生きてちゃ目立てない」を座右の銘としている。
「希純(きすみ)」という名前は、氷室京介ファンの父によって、氷室の曲「KISS ME」から名付けられた。
母親の影響を受けてか看護学生時代あり。
八百屋、居酒屋、東京ドームシティでアルバイトをした経験がある。
アーマーガールズとしてデビューする前に、乃木坂46の2期生オーディションを受けて落ちた経歴がある。その乃木坂46のブログはブックマークに入れてしょっちゅう見ているほどで、いつか共演して必ず追い抜いてみせるという野望を抱いている。
『週刊プレイボーイ』(集英社)開催「適乳(てきちち)」番付には選ばれていないものの、自分こそがという思いで「適乳」をグラビアアイドルとしての売りにしている。2022年まではスリーサイズを前述のように公表していたが、2023年現在では身長以外を非公表にしている代わりにバストはGカップと公表している。
実年齢よりも幼く見え、『cream』の常連モデルを務める。自身では「高校3年生の受験シーズンの感じ」と例えている。
所属する#2i2の最年長メンバー。チームへの思い入れや責任感が強く、#2i2をより有名にしたいとの思いがモチベーションになっている。
本人は自分が不在の間#2i2のメンバーに支えてもらった事をとても感謝しており、そのメンバーの気持ちに応えるため頑張り続けたいとのこと。チーム愛も人一倍強い。
家族想い、メンバー想い、動物想いである。動物愛好家であり、2023年6月時点で3匹の猫と4匹の犬を飼っている。
人柄は明るく、謙虚さを兼ね備えている。TIF2023PR大使決定戦総合ポイントランキング1位になった際も、本人の実力ではなくファンのお陰だからとのコメントを添えている。イベントでは周囲から「神対応」と称されており、ファンとの触れ合いを大事にしている。これは学生時代交流が下手くそで、煙たがれた経験から、好きって言ってくれる人にはできるだけ感謝を伝え、1回でもドキッとして帰ってもらいたい、思い出の爪痕を残したい考えからの行動である。
2023年9月2日、国指定の難��である潰瘍性大腸炎に罹患していることを、自身のSNS投稿で公表した。
2024年10月10日夜にバイクとの接触事故に遭い、頭部を縫う怪我を負ったことをグループ公式サイトが発表した。
2024年10月28日、ヒカルチャンネルのお泊まりシリーズに初出演。
  
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harima-ria · 6 months ago
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★2024年読書感想まとめ
 2024年に読んでおもしろかった本の感想集です。寝て起きると昨日のすべてを忘れてる……っつう繰り返しで日々一切が過ぎていくので、一年の記録をひとつにまとめとくのもいいかなと。以下ざっくばらんに順不同で。ちなみにNot 新刊、ほんとにただ読んだものの感想です。
◆◆小説◆◆
●アンナ・カヴァン『氷』(山田和子訳・ちくま文庫)  巨大な”氷”の進行によって全世界が滅亡の危機にさらされるなか、男はヒロインたる”少女”をどこまでも追い求める……。もっとゴリッゴリにスタイルに凝った幻想文学かと思って足踏みしてたのですが、こんなに動き動きの小説とは。意外なほど読みやすかったです。唐突に主人公の夢想(?)が挿入される語り口も最初は面食らったけどすぐに慣れたし。内容はウーン、暴力まみれの病みに病んだ恋愛小説という感じ? 構成の一貫性とかは疑問だったりしたんだけどそのへんはどうでもよく。後半尻上がりに面白くなっていくし色々吹っ飛ばす魅力があってかなり好きでした。  それと解説に書いてあった「スリップストリーム文学」というのがすなわち自分の読みたい小説群だなーという嬉しい発見もあり。つってもジャンル横断的な定義だから、該当するものを自分で探すのはムズいけどね。
●スタニスワフ・レム『惑星ソラリス』(沼野充義訳・ハヤカワ文庫)  何年も謎に包まれたままの海洋惑星に降り立った主人公が遭遇する怪現象の正体とは?……っていう超有名なSF。「実はこの海は生き物なんじゃね?」がオチだったらどうしよう……と思ってたけど杞憂、それは出発点に過ぎませんでした。途中に挟まる惑星ソラリスの(仮想)探険史の部分がすごく面白い。あとはこの小説のまとめ方はちょっと神がかってると思う……。自分はSFは全然明るくなく、ちょっと異様な感触みたいなものを求めてたまーに手に取るぐらいなのですが、その点この本はほんとにセンス・オブ・ワンダーを味わわせてくれて良かった……。SFオールタイムベスト1とかになるのもむべなるかなぁと。
●庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』(新潮文庫)  東大紛争終息直後の1969年を舞台に、あれこれ思い悩む男子高校生の一日を描いた中編。自意識過剰気味の饒舌な一人称文体が特徴で、すごくユーモラスだけど主人公がかなりナヨナヨした人物にも見える……。でもその中から、外界の強烈な変化に対してありのままで居られない精神の揺れみたいなものが浮かび上がってくるところがおもしろくて、確かに青春小説の名作かも……と思いました。  リアルタイムにはどうだったか知らんけど、今の眼で見るといわゆる”1968年”以降の状況とか、70年代カウンターカルチャー的な空気の”乱暴さ”に対する、一見弱々しいけど切実な返歌って感じもしました。  もっとも読み終えてから、この小説をあえて政治的な色で塗るならいわゆる”保守反動”的な感性に分類されるのかなぁとかはちょっと思ったけど。しかし、リベラルにあらざれば人にあらずみたいな価値観こそ断然間違ってるしなぁなどと、ひとりで勝手に問答したりもしました(笑)。それに現実的にはそんな二分法で単純に分けられるもんでもないだろうし。なんとなく「その時代の作品」という感じなのかと思ってたけど、今読んでも全然おもしろかったです。
●フランツ・カフカ『審判』(池内紀訳・白水uブックス)  理由も分からないまま突然逮捕された主人公が、裁判の被告の立場にずーーーっと留め置かれるっていうお話。何ひとつ確かでないものに延々振り回され続ける理不尽が、ときに笑っちゃうほど面白く、逆に陰惨すぎるくだりもあったりして、総じて非常に好みでした。バカバカしいけどブラックな不条理ユーモア小説? カフカって自分が漠然と抱いてたイメージよりもずっと大胆で、わりとアホなことをあっけらかんと書いたりもするのねーという発見がありました。このお話には裁判的なものの外枠と手続きのみがあって、そこに「法」はないのでは? というふうに読んでたのですが……。終盤の「大聖堂にて」っていう章が凄かったです。
●スコット・フィツジェラルド『グレート・ギャツビー』(野崎孝訳・新潮文庫)  ニューヨーク郊外に暮らすギャツビーという名の大富豪の生き方を、たまたま隣に住んだ青年が垣間見る、みたいなお話。ストーリーそのものはわりとベタだと思うんですけど、それを語る会話パートの書き方の巧さと、ドラマの合間の地の文が醸し出すほどよい叙情性がすばらしい。純粋ゆえの虚飾、虚飾ゆえの純粋さみたいな、テーマの核心部分にもちょっと飛躍があって面白いなーと。この短さの中に、アメリカっていう国の一断面をパチリと切り取ってる感じがするのもまた。ひとことで言うと絶品でした。英語圏小説のランキング上位に入ってるのもむべなるかなぁと。
●三島由紀夫『仮面の告白』(新潮文庫)  この人の長編はあんま肌に合わないかも……と思って敬遠してたのですが、初めて好きなものに出会えました。言わずと知れた一発目の代表作。同性にしか欲望を抱けない青年の葛藤を、韜晦まみれの絢爛たる文章で綴った青春小説。個人的には、いわゆる”ふつう”でない自分を露悪的に飾り立てるような自己陶酔を振りまきながら、でもそれは”ふつう”でない自分を守るための防御姿勢にすぎなくて、結局は苦々しい現実と向き合わざるを得ない……みたいな話として受け取りました。読み方合ってるのか分からんけど。前半が下地で、後半がその実践編(あるべきとされる自分との葛藤編)なのかな。特に後半のなんとも言えないみずみずしさとその帰結がよかったです。
●横溝正史『獄門島』(角川文庫)  初・横溝。瀬戸内海の小島で巻き起こる猟奇連続殺人事件に金田一耕介が挑む。事件の過程はわりとふつう……と思いながら読んでいきましたが結局かなりおもしろかったです。振り返ると1から10まで本格ミステリじゃなきゃ成立しないような物語だったなと思って。国内ミステリーベスト1になるのもむべなるかなぁと。
●筒井康隆『敵』(新潮文庫)  折り目正しく”余生”を送っている渡辺儀助の生活風景を描いた老境小説。章題が「朝食」「友人」「物置」などとなっていて、各章ではそのカテゴリーごとに儀助の暮らしが掘り下げられていき、その積み重なりから彼の老境が浮かび上がってくる、みたいな趣向。特に食生活に関する記述が多いのですが、自分がほとんど興味ないのもあって前半は正直重く……。しかし地盤が固まり「役者」が揃ってからの中盤以降がけっこう楽しく、終盤は圧巻! けっきょく御大はすごかった……。  的を射てるかは分からないけど、小説の語り口的にもかなりおもしろいことをやってるような。老主人公の生活が章ごとにあらゆる角度から掘り下げられていきますが、そこで語られてるのは「ここ数年の彼の生活のディティール」っていうフワッとした塊としての時間であって、実は小説内では「敵」関連以外ではほぼ全く時間が流れてないように思います。A→B→……→Zみたいに、出来事同士を順番につないでいくことでドラマを進行させていくのとは全然違う手法で物語を語っていて、しかもそれにかなーり成功しているような。もちろん類例はあるんでしょうけど、個人的にはとても新鮮な小説でした。
★★★総合しますと、いわゆる名作と言われてるものって確かによく出来たものが多い……っつうめっちゃくちゃふつうのことを思わされた年でした。というか単純に数を読めてないのよなぁ。
◆◆その他の本◆◆
●『石垣りん詩集』(ハルキ文庫)  石垣りんのテーマは、貧しさ、労働、生活の苦しみ、”女性”性、戦争、戦後の日本、生きること、殺すこと、食べること、それらもろもろに否応なく内在する「ここにあることの残酷さ」みたいなものかなと思いました。そうした感情を、ゴロッとした異物感のある黒いユーモアで表現している詩が自分は好き。婉曲的に表現された切実な慟哭という感じもします。特に「その夜」っていう、入院中の書き手が人生の孤独と疲労を歌う作品が凄かった……。こんなん泣いちゃうよ。  「詩」というジャンルに依然として親しめてないので、定期的に読んでいきたい。
●柳下毅一郎『興行師たちの映画史-エクスプロイテーション・フィルム全史-新装版』(青土社)  エクスプロイテーション=「搾取」。リュミエールやメリエスといった黎明期の作り手にとって、映画は緻密に作り込む「作品」ではなく興行のための「見せ物」に過ぎなかった――というところから説き起こして、観客の下世話な関心を狙って作られた早撮り・低予算・儲け第一主義映画の歴史をたどった本です。  取り上げられてるのはエキゾチズム(物珍しい異国の風景)、フェイク・ドキュメンタリー、魔術&奇術、畸形、セックス、特定人種向け映画、画面外ギミック映画などなど。現代の一般的な価値観や、映画=「それ単体で完結した(芸術)作品」みたいに捉えるとどうなのよ? ってものばかりなのですが、あの手この手でお客の関心をかき立て、乏しい小遣いを搾り取ろうとする映像作家たちの商魂たくましい姿が垣間見られる楽しい本でした。  見せ物小屋的映画論というのはある意味もっとも俗悪でいかがわしい映画論だと思うんだけど、確かにそれって実写映画���もっとも本質的な部分ではあるかも、という気がしてしまう……。個人的には、画面外のギミックで客を呼び込んだウィリアム・キャッスルの非・純粋なる邪道映画のパートが特に楽しかったです。一点だけ、エクスプロイテーションという概念設定はちょっと範囲が広すぎるような気はしないでもなかったかなぁ。でもこれを元に、観られるものをちょこちょこ観ていきたい所存。
●氷室冴子『新版 いっぱしの女』(ちくま文庫)  『海がきこえる』などの少女小説で有名な作者が、ふだん思ったことを自由に書き綴ったエッセイ集という感じでしょうか。一見柔らかいけどその実めっちゃ鋭い切り口と、それを表現するしなやか~な筆運びに痺れました。1992年に出た本だけど、新版が出てる通り読み物として全然古びてないと思う。おすすめです。
●『精選女性随筆集 倉橋由美子』(小池真理子選・文春文庫)  この方のシニカルさと毒気がもともと好き、というのはあったのですが、とても良かったです。それでも最初のほうはあまりに歯に衣着せぬ攻撃性がなかなか……と思ったりもしたけど、中盤の文学論、特に大江健三郎、坂口安吾、三島由紀夫に触れたエッセイがなんともよくて。”内容はともかく独自の語り口を��り上げた文体作家として大江を読んでる”みたいなことを確か書いてたりして、言ってることが面白い。積んでる小説作品も読も~という気になりました。
●吉田裕『バタイユ 聖なるものから現在へ』(名古屋大学出版会)  すんごい時間かかったけどなんとか読めた本。フランスの怪しく魅力的な思想家、ジョルジュ・バタイユの思想を、彼自身の記述を中心に先行テキストや時代背景なども織り交ぜて分析し、一本の流れにまとめた総論本。〈禁止と違反〉とか〈聖なるもの〉とか、彼の提出したテーマが結局面白いというのがひとつと、それらを論じていく手つきの周到さ・丹念さがすごい。特に日記や著書のはしばしの記述から、バタイユが影響を受けた先人の哲学(へーゲル、ニーチェ、マルクスとか)や同時代の思想潮流(シュルレアリスム、コミュニズム、実存主義とか)の痕跡を読み取り、そこから彼自身のテーマの形成過程を立体化していくあたりは本当に息詰まるおもしろさ。重量級の本でしたがめっちゃよかったです。もっとも自分は肝心のバタイユ自身の本を『眼球譚』しか読んでないので、現状この本のイメージしか持ててないというのはあるんだけど。とりあえず『内的体験』と『エロティシズム』だけはどうにか読んでみるつもり。
◆◆マンガ◆◆
●ジョージ秋山『捨てがたき人々』(上下、幻冬舎文庫)  いろんな意味で深ーい鬱屈を抱えた狸穴勇介(まみあなーゆうすけ)という青年が、新興宗教の信者である岡辺京子という若い女性��出会ったことで始まる物語。性欲と金銭欲を筆頭に、あらゆる現世の欲望にまみれた救われぬ衆生たちの下世話で深刻な人間絵巻、といった感じでしょうか。ふつうに考えるとまぁそこまではいかんやろ……という境界を軽々と乗り越えてくる常軌を逸した展開がすごい。それと人間っつうのはホントにどうしようもない生き物だね~という気持ちにもさせられます。学生のときに買ったんだけど当時はつまらなくて挫折、自分にとってはあまりに読むのに早すぎたんだな……と今にして思いました。最序盤の伏線とかをきれいに回収し切ってはいないんだけど、この際そのへんはどうでもいいかなと。ここまで徹底的な方向へ流れていくならもう何も言えねえわ……って感じの終盤もすばらしい。  これが2024年に読んだものの中で一番面白かったです。
●小骨トモ『神様お願い』(webアクション)、『それでも天使のままで』(アクションコミックス)  両方とも短編集。子供のころや学生時代のイヤ~~~~~~~な記憶、それもおもに自分の弱さや性欲といった、一番目を向けたくない部分がどんどん脳裏によみがえってくる、えげつないけど得難いマンガでした。10代なんてまだまだ若いし人生これから! っていうのも本当だけど、それと同時に人生自体はとっくの昔に始まってて、けっこう多くのことは取り返しがつかないし人間の根っこの部分は歳食ってもそうそう変わりはしないっていう、しんどすぎるけど(自分にとっては)大切なことを思い出させてくれたところが何ともありがたかった……。お話の展開も総じてすんごいテクニカルな気がします。  それでも新刊の『天使』のほうが、『神様』よりほんのちょっとだけ優しさを感じる部分は多いかしら。
●吉田秋生『カリフォルニア物語』(全4巻、小学館文庫)  自分はおそらく作り手への愛とか感謝の念にはめっぽう乏しいほうで、何でも作品単体で眺めて、あーでもないこーでもない、ワンワンギャンギャン吠え猛ってしまう人間なのですが、吉田秋生だけは例外。何でも好き。丸ごと好き。読めるだけで幸せ。どのへんが琴線に触れてるのか正直自分でも分からないのですが、気になる部分があっても好きがそれを上回ってしまう気持ちというのは幸せだなーと思ったりします。  これは最初の代表作に当たるのかな。ニューヨークを舞台に行き場のない若者たちを描いた群像劇。彼女の描く、イタミやすい少年少女が自分は好き……。舞台はニューヨークなのに題名がこれなのもスマートでイカしてる。  もっともファンみたいに書いたけど、実は『BANANA FISH』と『海街diary』っつう一番大きいふたつをまだ読んでません。買ってはあるんだけどなんかもったいなくて……。でも2025年中には読もうかな。
●高橋しん『最終兵器彼女』(全9巻、ビッグコミックス)  部屋の片隅に長ら~く積んである『セカイ系とは何か』をいよいよ読むべく、『イリヤ』ともども手元に揃えてやっと読了。結果、あらゆる方向に尖りまくった傑作じゃん! と思いました。世界の崩壊に対して主人公2人の恋愛という、圧倒的に超無力なモノを対峙させ、理屈ではなくエモーショナルの奔流として無理矢理! 成立させた名作という感じ。まぁこの2人にほとんど感情移入できないほど自分が歳取っちまってることは悲しみでしたが、いい意味でのぶっ壊れっぷりが面白く。  それと自分はこれを読みながら、たまたま以前読んでいた米澤穂信の某初期長編を思い出したり。世界は刻々と変化しているのに自分たちは無力な青春の中で何もできないでいる、みたいなこの感じって90年代から00年代の日本独自の感覚なんでしょうかね……。ちなみに『イリヤ』はまだ1巻しか倒してませんが読みます。今年中にはきっと読みます。読み切ることになっています。
●梶本レイカ『悪魔を憐れむ歌⑤』  4巻までで連載が打ち切りになってしまったマンガを、作者ご自身が5巻を自費出版して完結させた作品、だと思います。  舞台はさまざまな腐敗に揺れる北海道警察管区。人間の四肢を逆向きに曲げて殺害する、「箱折犯」と呼ばれる過去の猟奇殺人が突如再開され、そこからふたりの男のウロボロスめいた運命の輪がまわり始める……。  出版形態のためかは分からないですけど、最終5巻はこれまで以上に描写のタガが外れてる感じで、それがすごい楽しかったです。1巻の出だしからはこんなとこまでフッ飛んでくる話だとは思わなかった……。それでいて猟奇殺人ミステリーとしてもなるほどーと思うところもあって。この方はすごい前に『コオリオニ』っていうマンガも読んだのですが、主要キャラクターをとつぜん突っ放す感じがこわい。けど面白い。お疲れさまでした。
◆◆補足◆◆
 ・安部公房もちょろちょろ読んだり。今のところは、異常どころかめっちゃ理知的なアイデア作家という印象なんだけどこれが覆ることがあるやいなや。  ・『めくらやなぎと眠る女』というアニメ映画の予習をするついでに村上春樹の短編もちょこっと。ファンには超怒られそうですが、彼の小説ってパスタ茹でたりジャズを聴いたり昔の恋愛とか人間関係の失敗を感傷的に懐かしんだりといった、ザ・村上春樹なことをやってるときは…………なんだけど、その先で訳分からんことになる話がたまにあってそれがめっちゃ面白かったです。現状読んだものだと「ねじまき鳥と火曜日の女たち」、「UFOが釧路に降りる」、「納屋を焼く」が最高でした。できれば全作読んでみたい。  ・フランク・ハーバートの『デューン』シリーズも2個目まで。SFファンタジーの大家というイメージで読んだらメインで使う語り口(作劇法?)が超・会話劇なのが意外でした。
★★★これを書いている2025年1月現在はドスト先生の『悪霊』を読んでいます。が、全体の十分の一すぎてもまだ若者世代の話に入らないので投げ出しそう……。シニカル成分100%の語り口はけっこう好みなのですが。前に読んだ『罪と罰』と比べても視点が格段にいじわるな気がして、これを書いてたときの作者の精神状態やいかに?   2025年はもうちょい数をこなせたらいいなと思っています。ではー。
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m12gatsu · 11 months ago
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細部に宿る
朝勃ちした陰茎に神格が宿っているという設定で神さびた声音を演じながら、願いをいえ、と家人に詰め寄ると、「家内安全」と彼女は殊勝にいう。「その願い、わかる」と俺が神の言葉を借りてそうこたえると、叶えてくれるとかじゃないんだ? と彼女はげらげら哄笑する。叶えることはできない、でも、寄り添っていくことはできるよ、と、神がまた俺の口を借りて厳かに宣う。
成人の背丈ほどもある草いきれをかき分けて河川敷へ出ると、2匹の蝶が躍り出てきた。黄色いのと、白いのと。蝶々の世界も��の色の違いで互いを差別したり、コンプレックスを抱いたりするのだろうか、ということを思った。イエロー紋黄、とかいって、くだらない。
原爆の日に前後して、原民喜を読んで暗然としていた。いまは東京から持ってきた『中学生から知りたいパレスチナのこと』を読んでいる。義父が畳で横になって午睡している。彼女は氷水に浮かべた巨峰を食み、テレビでは智辯和歌山が霞ヶ浦高校に延長線の末に敗けたところ。霞ヶ浦の校歌の作詞者が折口信夫で驚いた。目の前のこの安穏たる現実と、読み物の中で語られている事象をなんとか結びつけようとする。なんか気が滅入る本ばっか持ってきちゃった、と彼女にいったら、中学生の頃に流行���てたケータイ小説が部屋にあるけど読むか、という。別の方向で気が滅入りそうだからやめとく、と遠慮した。
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kennak · 9 months ago
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2021年2月、石川県野々市市の中学1年生だった女子生徒が、同級生からのいじめを受け、自殺しました。生徒の両親は、学校側がいじめの防止措置を怠ったとして、市に7000万円余りの損害賠償を求めているほか、いじめをしたとされる同級生に対しても、損害賠償を求める裁判を金沢地裁に起こしています。 9月に開かれる初弁論を前に、今年6月に取材に応じた女子生徒の父親のインタビューを全文紹介します。 ■娘が訴えた“いじめ”被害…学校「いじめは解消した」と報告 Q.現在の心境 「本当に長かったけど、提訴したからって帰ってくるわけでもない。辛い思い出が蒸し返されていく。非常に辛いのは辛いが、加害教師や生徒から断片的な話を聞くことができた中で、ほぼ…反省もしてないし、『自分たちがいじめをした』という自覚もほぼ無いような中で、やっぱり、それじゃ娘が可哀想すぎる。何としても、その気持ちを晴らしてあげたい。それだけですね。やっと、ここまで来たが、この後、裁判の場で辛い思い出が、またほじくり返される。しかし、やっぱり、どんなことがあっても『娘のために…頑張らないとな』とそういう気持ちです」 いじめを苦に自ら命を絶った当時中学1年生の女子生徒は、学校によるアンケートでいじめの被害を訴えていましたが、学校側は市の教育委員会に対し「いじめは解消した」と報告していました。 Q.裁判を起こした理由 「こんなことがあっても、日本の司法では、誰も何も裁かれない。加害した子どもたちも、見て見ぬふりした教師たちも何も一切ない。子どもたちは、未だに『悪いのはうちの娘だ』って言っている。教員たちは、そんなことがなかったかのように未だに教鞭をとっている。もし、何か適切な裁きがあったならば、こんなつらい思いをしなくてそのままにすることができたが、そういうものは一切ない。結局『うちの娘が悪者だ』というなかで、それだけはやっぱり許せない。そういう気持ちがやっぱり強くて、裁判に踏み切りました」 女子生徒が通っていた中学校がある野々市市は外部の委員でつくる第三者委員会を立ち上げ、2023年2月、女子生徒に対する29の行為をいじめと認定しました。 ■認定された“いじめ”の内容は…「一生、自分のしたことを背負ってほしい」父親が語る心の内 その内容は、女子生徒を仲間外れにしたSNSのLINEグループで同級生が陰口を言ったり、そのグループを「いじめだ」と指摘し退会した男子生徒に対し女子生徒がいる前で男子生徒に土下座を指示して女子生徒を孤立させたりするといったものでした。 Q.相手に求めたいことは 「一生、自分のしたことを背負ってほしい。とんでもないことをしたんだよ、ということを、ずっと死ぬまで抱いていってほしい」 Q.相手から罪の意識は感じなかったか 「全くではないのかも知れないが、未だに言い訳とか『うちの娘が悪いんや』とか、そういうことを言ってるような状況」 娘の写真は毎日持ち歩いているという父親。この日も朝に遺影に手を合わせ娘に語りかけました。 Q.亡くなった娘に何と報告する 「報告というつもりで話はしなかったが『やっとこういう状況になったよ』って伝えただけ。普段は、朝にご飯とお水をあげている。もちろん、仕事中もずっと写真持ってますし、帰宅してもずっと居間の机の上に写真を立てて、寝るときは子ども部屋に連れてきて、毎日一緒に過ごしてます」 Q.今朝はなんと声かけたか 「いつもと一緒ですね。暑くなってきたので、氷入りのお水を、冷たいのをあげようと供えた」 Q.娘は何と言う思うか 「あまりこういうことに巻き込みたくないという思いがある。見守っててねと。それだけですね」 両親は、自慢の娘を忘れないでほしいと今回、初めて写真を公開しました。 ■非公開から一転…娘の写真を提供した理由 以前に取材をした時は名前と写真について非公開を希望していたこともあり、当時からどう心境が変化したのかを訊ねました。 Q.写真を公開した理由 「加害生徒や教師たちに忘れないで欲しいという思いと、仲良かった友達も、仕方ないと思うが、時間の経過とともに記憶が薄れてくる。しかも、亡くなった中学校一年の時は、コロナ禍で、あまり互いに行き来とか、遊びに行ったりもできなくて、みなさん、そんなに写真を撮っていないと思う。だから、なかなか思い出そうと思っても、思い出せないかなと。仲良かった友達とか、仲良かった先輩とか、そのような人たちに『忘れないでね』と思い、写真を提供させてもらった」 Q.抵抗はなかったか 「最初はあった。今回は妻も反対するかなと思ったが、全くそんなこともなく『そうだよね』って。もう本当は、家にある全部の写真を提供したい気持ち。皆さんに見ていただけるのなら、皆さんの記憶に留めていただけるのなら、何の抵抗もなくお渡しする」 ■写真に写る“成長した娘”…父親の想い Q.好きな写真は 「私が好きなのは…浴衣の写真が好きで。あれは小学校6年ときの“じょんがら祭り”。当時は写真を撮られるのをすごく嫌がっていた。周囲に友達もいっぱいいて、その中に僕が行くのを嫌がるので、離れたところから��遠レンズで撮った写真なんですよ。だから、僕のことをほとんど気にせずに、すごく自然な表情が撮れた写真だなと思っている。やっぱり『女の子になってきたな』と感じる頃の写真でもあったので…好きですね」 Q.今も手を合わせに来る人は居るか 「命日の2月に来ていただいた。誕生日だったり、クリスマスとか。ママ友が中心になって声掛けしてくれたり、いつも仏前で何人も集まってもらって、お話したりご飯食べたりして過ごすことを、毎年何回かしてくれている」 両親は、当時の学校側の対応をめぐり、追加の調査を求めていますが、市からの返答はないといいます。 ■憤りを隠せない“教育委員会の対応” Q.市の教育委員会教委や加害者側は訪ねてくるか 「市教委はもう全然繋がりがないというか、2月には教育長が手を合わせに来られた」 Q.教育委員会に対しての思い 「なぜ、これだけのことがあって、どう考えても教員の判断がおかしくて起きたことなのに…。もう、処分しないために追加調査しないと言ってるとしか思えない。確認する限りでは、未だに誰ひとり何らかの懲戒処分があったという話は聞いてない。ということは、自分たちのしたことは正当なことだ、と教育委員会も認めてる話なのかと。調査しないという行為に走っているのかなと。ただ、裁判が始まって、資料の提供であったり、あるいは呼び出されて、いろいろなことを聞くということに関して、正直に真摯に取り組んでほしい」 改めて、裁判で訴えたいことを訊ねると父親から返ってきたのは「訴えたいことはない」という言葉でした。 ■「訴えたいことはない」それでも提訴した理由 Q.なぜ裁判を起こした? 「きちんと真実を確定させて、それに対する報いというか、責任を誰かがちゃんと果たすというけじめをつけたいなと思います」 Q.娘はどういう存在だった 「僕も妻も、あまり話し上手じゃない。仲が悪いわけでもないし、お互いそれなりには明るい性格とは思うがお喋りではない。娘はその間で、ずっとおどけたり、冗談言ったりして、本当にずっとみんなを笑わせてくれようとしてる存在で、家の中がずっと明るかった。かといって、不真面目とかそういうのではなくって、非常に賢い子で、正義感もすごく強くて、いつも、正しい行動しようと心がけている子。ずっと『自慢できる子だな』と思っていた。本当に『理想的に育ってくれたな』と思ってました。本当にいい子でした」 両親は、学校側がいじめの防止措置を怠ったとして野々市市に対し7727万円余りの損害賠償を求めているほか、いじめをしたとされる同級生に対しても、165万円の損害を賠償するよう求めています。
LINEで“陰口”,土下座で“孤立させる”「娘がかわいそうすぎる」いじめを訴えた中一女子が自殺…提訴した父親が語る“許せない”思い【インタビュー全文】(MRO北陸放送) - Yahoo!ニュース
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dadnews · 2 years ago
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氷室清さん 上三川出身“創作折り紙の父” 吉澤章さんの生涯、教本に 小中学校授業で活用へ [下野新聞] 2023-09-27
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yutakayagai · 1 year ago
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大樹が宇佐見と会っていた一方、仁志も学校へ行っていた。彼は美術部に所属し、デッサンについては芸大・美大受験でも十分に通るのではないかと周囲が認めるほどの実力を持っていた。この日も「ミロのヴィーナス」の石膏に様々な果物を置き、背後には白い布地を掛けてそれぞれ違う質感を描く練習をしていた。
美術部は専ら女子ばかりで、男子は仁志だけだった。それでも彼は平気だった。彼女たちは、特に異性だからと言って特別扱いせずに関わっていた。
顧問の大畠郁也は、他生徒の作品を見ては助言をしていたが、仁志に対しては何も話しかけなかった。デッサン力が申し分なく、寧ろ仁志から声をかけてアドヴァイスをもらうことの方が多かった。そんな二人のやり取りに、周囲はまさか関係を持っているとは誰も思わなかった。
大畠は、一見すると巷のサラリーマンと変わらなかった。四十代半ばで中肉中背、やや疲れている様な顔つきだった。美術教師ながら普段は背広を着ていた。しかし、彼は仁志をモデルとしてアトリエでもある茨城町の上石崎の家に連れて行き、時折絡んだ。
この日は午前中で部活動が終わった。他生徒が後片付けをし、帰って行く中で仁志も身支度をしていた。二人っきりになり、大畠は仁志に声をかけた。
「今日は、本当に泊まってくれるの?」
「うん。父さん、今夜は東京出張だし」
「お父さんもゲイなンだろ?」
「うん。僕が小学生の時から付き合っているみたい」
「へぇ〜、『倦怠期』もなくてイイね」
「倦怠期なんて、そもそもあるの?」
「あるみたいだよ」
他生徒に見られていないか、まずは仁志が美術室を出て、足早に昇降口を出た。大畠も、いったん職員室で美術室の鍵を所定の場所に戻し、室内に残っている職員に声をかけ、出て行った。二人は「御茶園通り」と言う通りで待ち合わせ、仁志は大畠のステージアに乗った。
仁志は、性暴力を受けたことは別として、これまで関係を持ったのは大樹しかいなかった。しばらく父と一緒には寝たが、彼以外の他人と絡むことはなかった。機会がなかったと言っていい。大畠とは、高校に入学してすぐ出会い、美術部に入部して間もなくモデルになって欲しいと言われた。茨城県や水戸市の芸術祭に出展する作品を作製する為だった。
大畠とは、五月の大型連休に初めて絡んだ。大樹はどちらかと言えば相手をその気にさせることから始めるが、仁志は真っ先に身体の局所を愛撫しながら唇を奪った。全裸の��志はすでに一物を硬直せていた。突然接吻され、大畠は最初動転したが徐々に彼自身も内面に潜んでいた本能が目覚めさせられていった。彼はスラックスを脱ぎ、勢いよく反り返った肉棒を白いビキニブリーフ越しに見せつけた。
「『仁志』、君は何て破廉恥なンだ…」
「…僕の肉体が目的なンでしょ?」
「否、君の総てが好きなンだ」
「これも僕の総ての中の一部なの」
二人は肉欲の渦に身を投げた。翻弄され、喘いだ。大畠も服を脱ぎ、仁志の身体の諸部分を弄んだ。すると彼は乳房を赤黒くさせ、硬く膨らんだ。まるで女体の様に全身を火照らせ、歓声を上げた。その姿に大畠は肉棒をいっそう硬くさせ、血走らせた。嗚呼、一体になりたい。彼の欲望が頂点に達した。
「仁志、君と一体になりたい…」
だが、中学生の時の記憶が仁志の脳裏に蘇った。彼は言った。
「…痛いのは嫌」
「でも、欲しいよ」
仁志も、幼なじみや父親以外の男を知り、本当なら大畠の愛液をこの肉体に受けたいと強く望んだ。しかし、ただ痛いだけなら避けたかった。大畠は、ラヴオイルを手に取って仁志の下半身の穴に塗り、まずは人差し指を一本挿入し、徐々に中指、薬指と増やしていった。時折、急所の裏を点かれると仁志は、
「あッ、あん…」
と肉棒が小刻みにピクッと動いた。
「…痛くない?」
と大畠が聞くと、仁志は無言で頷いた。「…挿入(い)れるよ」
大畠の肉棒が仁志の下半身の穴に入って行く。仁志は、大畠の身体にしがみ付き、痛みを忘れようと咄嗟に接吻した。ところが、予め広げておいたからか痛みは感じなかった。仁志は、
「…先生、痛くない」
と言った。彼は、これが愛する男との絡みなのだと思った。
仁志は、下の方から押し寄せてくる心地よいエクスタシーに歓喜の声を上げた。おのずと、彼の肉棒も萎えることなく先走り汁を滴らせていた。接吻も交わし、大畠は恍惚な表情で、
「愛してる、愛してる…」
と繰り返した。
父が川嶋とベッドで、この体勢で絡んでいるところを見ていた仁志は、これがまさに愛の表現なのだと思った。直腸の裏側を何度も点かれ、これまで経験したことがないエクスタシーを感じていた。時折尿意に似た切迫詰まったものが込み上げ、肉棒からは先走り汁が止まらなかった。
「あッ、あん! あん!」
大畠の肩に両腕を絡ませ、離れじとしがみ付き、仁志は接吻を繰り返した。そのまま二人は掃き出し窓の方に向かい、仁志の身体を押し付けた。大畠は腰を振り続けた。窓からは限りなく水田が続き、青々とした稲が風になびいていた。
オルガズムは大畠の方が早かった。次第に切羽詰まった感覚が身体の奥底から込み上げ、
「あッ、イキそう…」
と呟き、
「あッ、���ん! ああン! うぅぅぅん…」
と、仁志の肉体の中に愛液を注いだ。これまで経験したことのない幸福感を仁志は得、彼は叫んだ。
「あぁぁぁぁん!」
彼は恍惚な表情で愛液を跳ばした。続けて潮吹きし、そのまま崩れる様に倒れた。大畠の肉棒が下半身の穴から抜け、仁志は力尽きた。彼は女になってしまったと思った。こんなみち満ちた思いになったのは初めてかもしれない。大畠はそんな彼に、
「仁志、君は綺麗だ」
と抱擁し、しばらく離さなかった。
こうして二人は愛し合う関係となった。モデルを務めた後には必ず絡み、愛液を飲んだ。この日もそうだった。乱れたベッドの上で、大畠は仁志と見つめ合った。出会った頃と比べると、瞳の輝きが違ってみえた。彼は言った。
「仁志。今、幸福かい?」
「…うん、幸福だよ」
「何だか、綺麗になったね」
「先生と愛し合ってるから?」
「…大したことじゃないよ」
「否。先生、愛してる」
上石崎で迎える初めての夜。掃き出し窓から出ると、群青色の空には数多の星が瞬き、三日月が見えた。お盆を過ぎてから秋の虫が聞こえる様になった。昼間に情事を済ませたからか、二人は半袖の丸襟シャツと短パンと言う格好でウッドデッキに出た。大畠は、仁志を家に迎える為にひたちなか市内のホームセンターでガーデンテーブルとチェアを買った。彼は、スコッチウィスキーの「オールドパー」をロックグラスに注ぎ、片手に持っていた。風になびくと聞こえてくる稲の音が心地よい。
仁志も、大畠が気に入っている紅茶を飲んでいた。ベルガモットの香りが付けており、水っぽくなかった。氷を入れたタンブラーを傾けながら、二人は語り合った。大畠は言った。
「元々、この家は親父とお袋が住ん���たンだ。親父はオレが三十過ぎの頃に死んで、お袋は今は施設にいるンだ。痴呆になってね。オレは末っ子だから自由気ままにやってたけど、姉貴は苦労したみたい。その家を譲り受けたンだ。田んぼもそう。毎年、ゴールデンウィークと秋の彼岸の時は大変だよ」
「へぇ〜、お米作ってるの?」
「今日食べたパエリャ、オレが作ったンだよ」
「美味しかったよ」
生まれて以来、水戸の市街で育ってきた仁志にとって田園地帯である茨城町は新鮮だった。阿字ヶ浦に住む嶋田もそうだが、羨ましいと思った。
午後十一時を回ると、二人は同じベッドの中に入った。時折、大畠は仁志と寄り添い、接吻した。先刻、オールドパーを飲んだからか、スコッチウィスキーの味がした。仁志は、
「…酔っちゃいそう」
と苦笑した。大畠は、
「どうせ明日になれば、シラフに戻ってるよ」
と言った。
こうして二人の夜は過ぎていった。
阿字ヶ浦では、嶋田が妻の幸恵が来ていた。彼女は勝田駅前で同僚と飲んでいたらしく、泥酔していた。嶋田は、突然来たので驚いた。彼は、
「…なンだよ、別にウチに来なくてもイイじゃん」
とチェイサーを持って来た。そのタンブラーを彼女は一気飲みし、
「何だか、急に祐くんに会いたくなったの!」
と言った。「祐くん」なんて呼ばれたの、何年ぶりだろう? 恐らく、出会って間もない頃以来か…? 嶋田はソファにうなだれる幸恵を目前に、プライベートバーからテネシーウィスキーの「ジャックダニエル シングルバーレル」を持って来た。ロックグラスに注いで一口飲むと、
「あたしにも飲ませて〜」
と幸恵が訴えた。嶋田は、
「ダメだ。そんなに酔っ払ってちゃ味なんて解らないだろうよ」
と注意した。
「じゃ、『ジャックダニエル』ならイイ?」
「今夜は止めなさい」
これじゃ、ゆっくり飲めたもンじゃない…。嶋田はシングルバーレルのボトルとグラスを持ち、プライベートバーに逃げた。壁紙は真っ黒、カウンターの木目調が冴える様に照明も工夫した。この空間がオレには落ち着く…。彼は窓側に座り、彼方に見える真夜中の阿字ヶ浦を眺めながらグラスを傾けた。
間もなく幸恵がドアを開けてきた。嶋田はやれやれと、彼女をカウンターまで導いた。彼は、
「お客さん、かなり飲んでますね〜」
と苦笑した。
結局、嶋田は「ミントジュレップ」を作り、幸恵の目前に差し出した。スペアミントの爽やかな香りが漂う。彼女はストローに口を付けながら、
「やっぱり祐くんのカクテルが一番だね」
と微笑した。カウンターには、注ぎ口に赤い蝋がかかったバーボン「メーカーズマーク」が置かれている。嶋田は、
「何か理由あり?」
と聞いた。大抵、彼女が泥酔している時は何か遭ったことが多かった。一口飲んだ後、
「実はね、祐子と幸子なンだけど。今、『ボーイズラヴ』の漫画や小説にハマッてるの」
と溜息をついた。
ボーイズラヴは、世間では「やおい系」と呼ばれており、嶋田もたまに立ち読みをするが、あんなキレイなものではないと思っていた。学校やオフィスなどを舞台に憧れの先輩や上司と結ばれると言う、結末が読めてしまうストーリーなんて決してあり得ない。祐子や幸子がそんなものに興味を持ったのかと、彼としては内心複雑だった。
「『ボーイズラヴ』ねぇ…」
「当事者としてはどう思う?」
「『当事者』? あれはゲイとは別物じゃないの?」
「でもさァ…。男同士でエッチすることに変わりはないよねぇ?」
「現実はあんなキレイじゃないよ。オレなんて、谷田部って奴に犯されたけど、しばらくトラウマで登校できなかったよ」
「祐くん、そうだよねぇ〜」
何故、祐子と幸子がボーイズラヴにハマッたのか、嶋田は幸恵に聞いた。某少女漫画の雑誌で男同士の肉体関係を扱った連載が、読者の中でブームなのだと言う。彼女たちは他の少女漫画の雑誌を愛読していたが、同級生の一部がその漫画を貸してくれたところ、
「へぇ〜、男同士でエッチしちゃうンだ���」
と興味を持ったのだそう。
祐子が幸恵にこんな漫画があるンだよと見せてくれたが、
「お母さんは、こういうの好きじゃないな」
と流したらしいが、まァ、異性について興味を持つ齢でもあるかと一度は諦めたと話した。嶋田は、
「でも、オレがゲイであることは話してないンだね?」
と聞いた。幸恵は、彼女のリクエストで作ってもらった「スーズトニック」を片手に、
「祐くんは『バイ』でしょうよ。流石に、自分の父親がそうだと知ったらどう思うかなァって。でも、いつまでもこんな生活を続ける訳いかないし…」
と言った。
「まァね…」
あんなに酔っ払っていたのに、半ばシラフになっていることに、嶋田は幸恵の酒の強さに驚いた。
結局、結論が出ないまま二人は夜を明かした。朝になり、幸恵の携帯電話に祐子からかかってきた。今日も水戸市内の図書館に幸子と出掛けるらしい。もうじき夏休みも終わるので、宿題を片付けないといけないらしい。
幸恵は玄関を出る際に、
「祐くんのカクテル、美味しかったわ」
と言った。嶋田は笑顔を見せた。
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helloharuo-diary-2023 · 1 year ago
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茶畑庵→新松戸→水道橋→Motown→蒲田
Saturday 1 March 2014
今日坐禅会は、禅寺の都合でお休み。真観は、始発バスに乗って東京へ向かった。バスが新宿に着きその後山手線に乗り日暮里駅へ。常磐線に乗り換えて新松戸駅へ。余裕で到着したのでマクドナルドで暫し休憩。今日は撮影日。撮影は身体障害者の方だった。中々いい表情が撮れなかったが一瞬の笑顔を逃さず撮影出来た真観。その笑顔の写真を最後に撮影は終了。
スタッフと別れ1人東京のオフィスに戻る真観。帰りは、日暮里駅から秋葉原駅に移動し総武線で水道橋駅まで。オフィスに着くとUさんはまだ来ていなかった。機材をオフィスに起きてランチを食べに餃子の王将へ。餃子とミニ天津飯を食べる。531円也。Uさんといつも水道橋で食事をするがUさんは餃子の王将はガヤガヤとうるさいから好まない。真観は、1983年の上京以来お世話になっている。
オフィスに戻るとまもなくUさん登場。そしてOさんも登場。この3人でおしゃべりすることがオフィスでよくある。話題の一つは、Oさんが撮った真観のポートレイト写真。その写真を真観がFBにプロフィール写真として公開すると結構な数の「いいね!」を頂いた。そのお礼をOさんにしながら真観は。自分の考えたことを2人に伝えた。
今日3月1日は、坐禅会に参加して1周年になる日。 昨年の3月から7月までの4ヶ月FBを休止し再開するに当たってすべての友人のフォローを一旦止め真観の投稿記事に対して反応をしてくれた友人からやり取りを始めた。その後、自分からフォローする友人も少しずつ増やして行った。これはSNSのコミュニケーションから振り回されることに対しての苦肉の策だった。そして今日の朝、晴れて真観はFB上の友人(610人ほど)すべてをフォローすることに決めそれを実行した。これは坐禅の経験から得た回答だった。
夕方になりUさんと2人で新宿で開催されている真観の生徒の写真展に赴いた。この週末又雪が降るのではないかと懸念されていたが小雨止まりであった。水道橋駅から四谷駅、四谷駅から四谷三丁目駅に電車で移動。その後は写真展まで小雨の中歩いた。真観はよっぽどの大降りでないと傘は使わない。写真展は、「Motown』と題され愛知県の豊田市をテーマにしていた。真観のクラスの生徒なので作品内容は知っていたが改めて展示された写真たちは展示用に再プリントされまた違う顔を見せていた。写真は、4x5ネガフィルムで撮影されていて生徒自身でプリントしていたが印画紙が以前と変えた様でコントラストがあり見栄えが良い写真になっていた。Uさんも一通り写真を見て生徒に感想として展示レイアウトについて助言した。このテーマを今後彼が続けて行くかどうかは分らないが1年続け2年続け10年続いた後に同じギャラリーで同じ枚数の写真を展示すれば印象は当然変わって来る。この生徒に対して学校の先生方の期待は大きい。でも期待など全く意味がない。これも坐禅をして得た回答の一つ。ただやる気があるならこのテーマ続けるがよろしい。それだけだ。
写真展を後にしてまた小雨の中歩くのもなんだとタクシーを拾うことして信濃町駅に移動。今夜は、Uさん宅にお泊まりするので蒲田駅までさらに電車で移動。Uさん宅はこれで2回目の訪問となる。蒲田駅に着いてから駅ビルのレストラン街で麦とろ定食を食べる。近くのテーブルで酒を飲みその勢いで声の大きい2人組がいたがやや不快だった。仕方ない公衆の場だ。でも食事は美味しく頂き麦飯をご飯茶碗に2杯食べた。食事の後Uさん宅まで歩く。途中Uさんは酒屋でワインを1本と干しホタルイカを購入。
Uさん宅に着くと家猫のニーチェがいるのだが今夜は真観を警戒して顔を見せない。初めて訪れた時は膝の上に乗ったんだがなぁ。ニーチェにとってはいい迷惑かもしれない。だとしたらごめんよ。でもそれも分らない。分らないなら放っておけばいい。
Uさんとの語らいは、まるで先生と生徒の様。Uさんは惜しみなく真観の疑問から様々なキーワードを与える。真観は、メモを書き込むためペンとノートを用意した。
苦海浄土石牟礼道子>森崎和江全共闘運動のスローガン「連帯を求めて孤立を恐れず」谷川雁キリスト教原罪塩狩峠三浦綾子氷点内藤洋子ビッグバンライプニッツウィトゲンシュタインヒットラー血盟団事件唐牛健太郎60年安保の全学連委員長吉��隆明田中清玄児玉誉士夫渡辺芳則組長・・・
2人でワイン1本飲み干したら深夜1時になっていた。楽しい夜になった。真観は、1月に亡くなったUさんのお母さんが使っていた部屋で寝た。
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benediktine · 2 years ago
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【チャリを交通の主役に 魅力発信、片山右京の挑戦 疾走チャリノミクス(1)】 - 日本経済新聞 : https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFK132ME0T10C21A2000000/ : https://archive.is/XQzTa 2021年3月21日 2:00 (2021年3月22日 2:00更新)
環境に優しく、健康によく、密も避けられる夢の乗り物――。脱炭素や新型コロナウイルス禍で改めて脚光を浴びる自転車。チャリンコと侮るなかれ。IT(情報技術)などの最新テクノロジーを取り込み、自転車経済圏は国内外で広がる。競技から開発、安全対策までそれぞれのフィールドを全速力で走るチャリダー(自転車乗り)を追う。
■《自転車競技の中心にカミカゼ右京》 東京五輪の競技運営責任者に、新設するプロリーグのチェアマン――。いま日本の自転車競技界の中心には、元F1レーサーの片山右京(57)がいる。かつて怖い物知らずの走りから「カミカゼ・ウキョウ」と呼ばれた男だ。
 {{ 図版 1 : 東京五輪の自転車競技スポーツマネジャーも務める片山 }}
「あなたの街へ興奮と感動を届けます」。こんなうたい文句で3月27日にシーズン1年目の幕を開ける自転車ロードレースのプロリーグ、ジャパンサイクルリーグ。新設に汗をかいた一人が片山だ。チェアマンとして組織体制作りやスポンサーの獲得に奔走。メインスポンサーには不動産大手の三菱地所が就いた。「多くの人たちが自転車に関心を持ち、スポーツとして応援しようとしてくれている」
人生最初の挑戦は小学校5年生の時、三重県から神奈川県の自宅まで走破した自転車旅行だったという。いったん遠ざかったが、F1レーサー時代、体力トレーニングで再び自転車に乗るようになった。引退後はその魅力に取りつかれ、数々の市民ロードレースに参加。2012年には自らロードレースチームを立ち上げた。「40代半ばから本格的に始めても、毎年記録が上がったり、200キロメートル以上走れたりする。頑張った分だけ確実に力がつき、生きてるという感覚をもらえる」
■《登山で環境破壊に危機感》
自転車に託すのは競技への思い入れだけではない。F1引退後、自転車とともに登山にのめり込み、キリマンジャロなど世界6大陸の最高峰登頂に成功した。だが、そこで見たのは消えゆく氷河やプラスチックゴミなどの環境破壊だった。
人力でペダルをこいで進む自転車は二酸化炭素(CO2)を一切出さない。脱炭素への意識が世界的に高まるなか、究極のクリーンモビリティとして注目され始めた。片山は「今後30年で公共交通の構造が変わり、自転車はその中心の一つになる。皆が自転車に乗って動き回るようになれば、自動車が入りにくい裏通りの価値も変わる」と訴える。
■《日本の自転車利用、拡大の余地》
特定の移動手段の利用頻度から算出した「交通分担率」をみると、日本の自転車は13%。最も高いのは自動車の48%だが、国土交通省の調査によると、自動車の移動距離は5キロメートル未満がうち43%を占める。同省は「短距離の移動で今後、自動車から自転車へ交通手段がシフトする可能性がある」(道路局)とみている。
 {{ 図版 2 : 日本の交通分担率の内訳 主要国の交通における自転車分担率 }}
■《車椅子に乗る15歳の社長》
「自転車産業はITとの融合でもっともっと成長する」。シェアサイクル事業、チャリチャリを展開するneuet(ニュート、東京・港)の社長、家本賢太郎(39)は、真っ赤な自転車が並ぶ本社内のガレージで力を込める。家本は15歳でネット関連のコンサルティング企業、クララオンライン(同)を立ち上げた異色の経歴を持つ。
 {{ 図版 3 : クララオンラインとニュート社長を兼務する家本(東京・港) }}
脳腫瘍の手術の後遺症で14歳から18歳まで車椅子生活を送った。電車など公共交通機関での移動に大変な不便を感じ、「移動に選択肢があることは幸せと感じるようになった」。特に羨望のまなざしで見たのは、自らの力だけで自由に移動できる自転車だ。
車椅子生活を終えた後、自転車は家本の趣味になる。そしてITを武器にアジアへ事業を拡大した際、中国で目の当たりにしたのはシェアサイクル事業の勃興だ。鍵となっていたのが、あらゆるモノがネットにつながるIoTだ。ITに精通した家本は「これなら自分にもできる」と思い立つ。
■《ITからシェア自転車に》
17年秋には福岡市でシェアサイクル事業を展開しようとしていたメルカリから「一緒にやりませんか」と声がかかり、IoT関連のサポートなど裏方仕事に携わった。そして19年夏、「ここから先は僕にリスクを取らせてほしい」と事業譲渡を持ちかけ、チャリチャリとして再スタート。今は名古屋、東京と事業を広げ、専用駐輪場(ポート)は430カ所、保有台数は2000台に達した。
 {{ 図版 4 : シェアサイクル「チャリチャリ」の専用駐輪場は430カ所に達した }}
チャリチャリはITの塊だ。利用者はまずスマートフォンにアプリをダウンロードし、付近のポートにある自転車を探す。見つけたらサドルの下にあるQRコードをアプリで読み取り、解錠。利用後は近くのポートに駐輪し、施錠する。料金は1分4円で、アプリに登録したクレジットカードに課金される。24時間365日利用できる。
全地球測位システム(GPS)が搭載されているため、万が一ポート以外に放置されても、すぐに見つけ出せる。買い物や通勤などの短距離移動はシェアサイクル、サイクリングなどの遠出は自分の自転車と住み分けが進めば、「日本が長年抱える放置自転車の解決につながる」。
日本のシェアサイクル事業は地方自治体が関わっていることが多いが、チャリチャリは行政から補助金を一切貰っていない。自立には利用率の向上が必須で、昼間人口の多さや人口密度の高さに加え、公共交通機関の乗り換えが不便な場所などを狙ってポートの候補地を探す。「シェアサイクルが日本でちゃんと事業として成り立つことをみんなに見せたい」
■《環境派市長「パリをつくり替える」》
チャリノミクスは国境を越える。「環境保護を進めるため、今すぐパリをつくり変えなければいけない」。市長のアンヌ・イダルゴ(61)は自転車でパリ中心部を疾走する。優先レーンを作るなどして、全ての道で24年までに危険なく自転車を利用できるようにする目標を掲げる。
 {{ 図版 5 : イダルゴ市長は環境保護のため、市民に自転車の利用を呼びかけている(パリ)=ロイター }}
14年に就任したイダルゴは環境派として、セーヌ川沿岸の一部を自動車進入禁止にするなどの政策を取ってきた。コロナ禍で人との接触を避ける動きが強まったのをきっかけに自転車の利用を一層促す。20年には自転車用レーンを60キロメートル分延ばすと表明した。
かつて自動車で混雑していたルーヴル美術館前の有名なリボリ通りはいまや、自転車で混み合うほどの様変わりだ。「大気汚染や騒音が著しく減っている」。イダルゴは胸を張る。
フランス政府も自転車の利用を後押しする。コロナ発生後、自転車の修理費を50ユーロ(約6500円)まで補助すると発表した。一時は数カ月待たないと予約が入らないほど修理業者がにぎわった。市場は爆発的に拡大している。仏テレビLCIによると、20年の仏自転車販���台数は330万台と19年比3割近く増えた。
■《自転車経済、年7%で成長》
今後も世界的に自転車市場の拡大は続きそうだ。英調査会社テクナビオによると、20年の世界の自転車市場は約540億ドル(約5兆9000億円)で、25年まで年平均7%で成長するという。
 {{ 図版 6 : スポーツ自転車が大きく伸びている(1店舗あたりの国内販売台数の前年比) }}
日本国内の20年の自転車市場規模(国内生産と輸入の合計)は約1300億円。最近では特にスポーツ自転車の伸びが大きい。野村証券チーフエコノミストの美和卓(53)は「スポーツ車は単価が高いだけでなく、ヘルメットやライトなどを追加購入しないと走れない。アパレルや付属品など周辺市場の広がりに期待できる」と話す。自身も約15万円でロードバイクを購入し、本体以上のお金をかけてギアやホイールを好みの部品に取り替えた。
 {{ 図版 7 : ロードバイクで通勤をする野村証券チーフエコノミストの美和(東京・千代田) }}
前日のニューヨーク市況のチェックから始まる美和の朝は早い。西東京市の自宅から東京・大手町の職場まではロードバイクで1時間半。夜の喧噪の名残ある新宿の繁華街を抜け、大手町が近づくころには皇居のお堀に反射する荘厳な朝日が見えてくる。6時過ぎに会社近くの駐輪場に愛車を止め、サイクルジャージからジャケットに着替えると、今日も美和の一日が始まる。
=敬称略、つづく
(生田弦己、松本萌、福井環、パリ=白石透冴)
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honyakusho · 1 month ago
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2025年5月14日に発売予定の翻訳書
5月14日(水)には29点の翻訳書が発売予定です。
おひるねしてるの?
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オリヴィエ・タレック/作 石津ちひろ/訳
あすなろ書房
閉じこめられた「森の人」
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ミッシェル・カダルスマン/著 村上利佳/訳
あすなろ書房
尼僧少尉カタリーナ・デ・エラウソ
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坂田幸子/編訳
図書出版みぎわ
消えた記憶と愛の贈り物
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ヘレン・ブルックス/著 竹本祐子/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
ポプラ屋敷
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パトリシア・レイク/著 三木たか子/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
迷路
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アン・メイザー/著 小林町子/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
愛を恐れる誘惑者
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サラ・モーガン/著 逢坂かおる/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
没落公爵と氷の花
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ロレイン・ヒース/著 さとう史緒/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
愛のデッドライン
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ダイアナ・パーマー/著 小畑一美/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
拾われた男装の花嫁
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メイシー・イエーツ/著 藤村華奈美/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
睡蓮のささやき
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ヴァイオレット・ウィンズピア/著 松本果蓮/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
赤毛の身代わりシンデレラ
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リン・グレアム/著 西江璃子/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
狙われた無垢な薔薇
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リン・グレアム/著 朝戸まり/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
夫を忘れた花嫁
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ケイ・ソープ/著 深山咲/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
永遠を望む薔薇たち
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リン・グレアム/著 漆原麗/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
スター作家傑作選~秘密の天使を抱いて~
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ダイアナ・パーマー/著 琴葉かいら/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
涙色のほほえみ
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ベティ・ニールズ/著 水月遙/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
あの夜の授かりもの
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トレイシー・ダグラス/著 知花凜/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
乙女が宿した真夏の夜の夢
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ジャッキー・アシェンデン/著 雪美月志音/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
図書館のぬいぐるみかします ぼくのねがいごと
シンシア・ロード/著 ステファニー・グラエギン/イラスト 田中奈津子/翻訳
ポプラ社
動物探偵ミア ネックレスをとりもどせ!
ダイアナ・キンプトン/著 武富博子/翻訳 花珠/イラスト
ポプラ社
おちゃめなふたごの探偵ノート/新学期
イーニッド・ブライトン/著 田中亜希子/翻訳 加々見絵里/イラスト
ポプラ社
魔女学校の一年生
ジル・マーフィ/著 松川真弓/翻訳
評論社
魔女学校の転校生
ジル・マーフィ/著 松川真弓/翻訳
評論社
ドジ魔女ミルの大てがら
ジル・マーフィ/著 松川真弓/翻訳
評論社
魔女学校、海へいく
ジル・マーフィ/著 松川真弓/翻訳
評論社
忙しいのに退化する人たち やってはいけない働き方
デニス・ノルマーク/著 アナス・フォウ・イェンスン/著 山田文/翻訳
サンマーク出版
エッセンシャル版 ウォーレン・バフェット
ジェームズ・パードウ/著 中島早苗/翻訳
サンマーク出版
誰も知らない生命 : アセンブリ理論が明かす生命とその起源
サラ・イマリ・ウォーカー/著 水谷淳/翻訳
東洋経済新報社
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aeoisblog · 2 months ago
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バウアー茂雄の世界征服物語だ
出会い系サイトで大爆発だ
世界の曼陀羅
三木町の曼荼羅
田中、氷上、小村町
それが富田をつなぐ十河主義
たった一つのさえたやり方
それこそが三木町パワーだ
町長選挙に内田は落ちた
エスカーにより不動産を支配された。
それこそ三登システム
これは隆介の物語だ
常に、闇夜に生きる
子供の頃より朝鮮総連に入り浸った茂雄
サッカーに打ち込んだ茂雄
水泳に打ち込んだ茂雄
出会い系サイトに打ち込んだ茂雄
p3哨戒機に乗り込む田川
いや、お前日本人ちゃうやろ
和希は田舎で封じ込め
尾藤はお酒で飲んだくれ
勇登はハイブリッジ中
宇宙の冷たい方程式
それはバウアー系の鉄則だ
オールドカッティングエッジ隆介は
金山と和歌山ランデブー
オイルショック発生
宗教的大原則により
田川派はカニを信仰するようになった。
しかし統一教会の熱狂にもかかわらず、
真言宗はエビを支持している。
良寿はレインボー攻撃を発動した
和歌山雄司と探偵ごっこ
尾行はすれで我関せず
フルスピードで急降下
宮川電気も急降下
FBI茂雄も止められない
力なきものが大阪にいずる
勇登とともに蠢く
杉山古川も茂雄に挟み撃ち
寛之はミラージュを三分割
分割されたミラージュはペニオク 鈴木へ割譲された
茂雄と勇登は隆介を奪い合った
隆介は和正に恋焦がれていた
そこに転げが木の根っこ
氷上、それは懐かしい響きだ。
いまでも、JIGENという会社が地下の倉庫を構えている。
川が県は多田が多い隣地も多田だった。
セルジュークトルコを制覇したカムイワッカの血を組む
勇登は激しく動揺した
精神攻撃だ
琵琶湖温泉ホテル紅葉は
茂雄が食いつぶした
横領だ!背任だ!作業服を着用しろ
アクアセトリウムが
松村鈴木ラインによるペニーオークション攻撃を仕掛ける。
そろそろ雪が解けて川になって
十河になります
それこそポーカーゲームです
内田はいつも負けてばかりだった
サクセスラインに乗り遅れた木村は
とうとうリットン調査団の餌食になった。
ニューステージは隆介が支配した
小口債権か
しかし隆介は茂雄が支配した
リースバックか
ワードスパムサラダとちゃうで。
お前らの方法とは違うんや、ぺにおく
問われて名乗るもおこがましいが
我はペニオク
14の頃から、茂雄に愛され
60余州に隠れのねぇ
不正取引の張本
氷上の隆介
なんといってもアテナ製薬
勇介の力技だ
満名稲川会は今でも高層マンションにいる
ダブル富田システムで
責任回避を目指すが
何と言っても濱田ハウスはぼろすぎる
心臓をささげよ
webテクノロジーもささげよ
ついでに、統一教会信仰心もささげよ
カニに寄生虫が入っている
北朝鮮製のカニはまずいぞ
隆介はカニが病的に好物だ
ブラームスの三大交響曲において
もっとも推奨されるのは小屋ルネッサンスだ
なんといっても株の味を最大限に引き起こす
はれやということだ
勇登の高校野球人生は終わった
背が高いだけだった
茂雄にはかなわない
十河は三木町のお城のことです
お城最高
勇登が中学の頃煙草をくわえた
それが大人びているという信念だった
それがこじれていまは美人局だ
ゼラチンを指に巻きすぎ。
十河、手を洗えよ。
お前の手が汚くて吐き気する。
世界革命戦争を勇登は良寿に放り投げた
何という暴力
これには寛之も顎が外れた
十河城の城主である木村は、朝鮮人だ
かに道楽がおきにいりだ
ラズベリーパイを使った
波状攻撃を
貴久は実装した
オシロスコープは所有していない様子
ハックリベリーフィンに登場する
インジャンジョーはクインボンドの望月のことだ。
最後は洞窟に閉じ込められる。
まずい紙風船は早く閉鎖してください
香川大学生の恥です
私が訪れたときは閉店してたのに
琵琶湖温泉ホテル紅葉は
いまでも多田の心のふるさとだ
戦略的に松木ビルを閉鎖した
はれや別邸は仮想通貨のマネーロンダリングのセンターだ
これやこの
茂雄が風邪ひき
貴哉泣く
わが衣でに
勇登が叫ぶ
茂雄とはフレンドシップだ
実家は300フィートぐらいだ
勇登は500ぺそだ
貴哉はベーコーンレタスバーガー食べ過ぎ
だから太るんだよ
勇登を見習え、あのもやし野郎
宮川はあたかもトロッキストだ
永久革命論は自己言及的であり、
労働者階級である隆介の思想にそぐわない
今すぐにでも
隆介は統一教会を三木町の正式な宗教に採用しようとした
しかし和弘に止められた
和弘はカバラを信じていた
鮎美はいつ離婚するのか
ペニオクが引き金になるのか
旭川刑務所に隆介が封印された際
貴哉はすすき野で飲み呆けた
だから太った
デブ野郎だ
バウアーというキーワードに弱いのは
勇介か勇登か
ゼロに戻るぞ
サッカー部
極鮨は、鮨を極めたのではなく
鮨を極めたかのように宣伝するためのネーミングだ
見栄えは重要だ
隆介は知っている。
公行は元気か?
腎臓に持病を抱えていると聞いている。
お酒は控えめにしておけ
食品添加物いりのかにも控えろ
体に悪い
納得パソコンは値段からすれば納得せざるを得ない
安かろう悪かろうだ
エターナルアタックを仕掛けたバウアー茂雄は
三木町からボディーブローを食らいまくった
eagy come eagy go
要するに安くで得たカニは下痢になりやすいということだ
統一教会主催のパーティーを大阪ドームで開催する
だ他の太っ腹には恐れ入る
それこそゼロTO浪漫だ
あくまでも南北統一にこだわる茂雄だった
しかし、勇登はむしろ親中派だった
マカオで修行して、殺虫剤をまいた
なっとくできるといういみではなく、
値段相応なので納得せざるを得ないという意味です
さすが中国茂雄
勇登はいまでも統一教会のバイブルをペニオクで販売している
それこそ勇登のライフワーク
今なら逮捕されないし。
哲よ
外の山を見ろ
瀬戸内海がお前を呼んでいるぞ
イチゴ食べ放題だ
無指向性グラフは要するに多項行列だ
それに気づいた基雨だったが
北朝鮮の血筋だったため意見が通らなかった
統一教会田川派は狂信的だ
意地でもツボを販売する、という大阪商人の魂が入っている
しかしそれは日本人の発想ではない
あくまでもポーカーゲームに入れ込んだ茂雄
その資金をツボを売ることでこしらえる隆介
それを宣伝する勇登
どれもカニの物々交換だ
マイナスドライバーだ
エホバの証人もいい加減にしろと
哲は考えている
多田の借金は哲が負担しろ
クロスウォーク山本健二は、犯罪者だ
それ以外にも詐欺師が集まっている
なによりカニがまずい
小村のママが泣いてるぞ、隆介
氷上のパパが泣いてるぞ、茂雄、良寿
田中のママが泣いてるぞ、勇登
あえてシフトした
エホバの証人ではケラフィムが最高天使
それには向かう隆介はベルゼベブだ
ブラックブラック団に加入した晃一
しかしグローバルリサーチを追い出された
なぜなら晃一は借金まみれだから
清涼学園に通う木下は
今でもペニーオークションに首ったけ
気の毒な奴だ
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takigawa · 1 year ago
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今日は東京都港区立 #氷川小学校 の同窓会でした。 https://x.com/takigawa_w/status/1794322941305663858?s=46&t=8Vf8aUwk_B-ZbQ5UAGv05w 氷川小学校は #勝海舟 の晩年の家として有名です😃 ところが初耳だったのが #忠臣蔵、#赤穂事件 の時には #浅野内匠頭 の屋敷で #赤穂浪士 が集まり近くの #南部坂 を下り #吉良上野介 邸に向かったという事‼️ 南部坂と言えば、忠臣蔵の「#南部坂雪の別れ」の場面で有名です。 氷川小学校の愛唱歌には勝海舟も #西郷隆盛 も #坂本龍馬 も出てくるのですが、赤穂浪士は全く出てきません😅 教えてよ〜❣️ 同窓会と言っても小2の時に転校して行ってしまったのでそれ以来の参加でした😃 当時、氷川小学校は創立60周年を迎えて校庭に生徒で人文字を描いて、ヘリ🚁で撮影したのが添付の写真です。 僕が氷川小学校二年生の時に仲良しだった機屋(はたや)の息子のN君と、材木屋さんの息子のK君のウチに遊びに行った帰りに、なんと!N君は僕の目の前でクルマにはねられてしまったのです。 本人から聞いたのですが昭和44年4月4日午後4時の出来事です。 僕はかなりショックでお見舞いに行った微かな記憶がありますが、すぐに そこからドミニカ共和国🇩🇴の小学校に転校してしまったのです。 携帯電話もインターネットもSNSも無い時代に小学生が転校すると連絡は途切れてしまったのです。 僕は小5までドミニカ共和国に居て、そこから文京区立の小学校に入りました。 時は流れて私立高校に入る事になり、渋谷のデパートで制服を作るべく母と姉と制服売り場に居たところN君から「タキガワ君ですよね」と声をかけてくれたのです😃 何でもN君は僕の母の顔を良く覚えていて更にデパート係員に出した「瀧川正靖」のフダ?を見て確信したようです。母もN君を覚えていたと! そして僕の記憶も甦りN君と再会を祝ったのです😃更に同じクラスになりました。 N君とは大学は別々になったので、また、連絡は途絶えました。まだまだ携帯電話もインターネットもSNSも無い時代です。 ある日mixiというSNSにハマっていた頃、「アレ?N君かな?」という書き込みを読んだ僕は彼が書いていると思われるブログに辿り着きました😊 そこでメッセージをして再び再開できたのです。 更にFacebookでも繋がり直して、僕にとっては小2のある日に目の前でクルマに跳ねられたN君と同窓会で会えるようになった訳です❣️ 本当にSNSのチカラは凄いし、今日は他に8人の同窓生(クラスが1つだったので同級生でもあります)にもお会いできました♬ 大学教授やリアルエステート事業家、音楽家や歴女もいらして良い意味で不思議な気持ちです。 また勝海舟のご子孫の故・勝芳邦君はN君と僕の高校時代の同学年で成績抜群でした、そんなご縁もあります。 更に吉良上野介の先祖は今川家と繋がりがあり、その今川家のご子孫が前の会社で仲間で(先日、奥様のピアノリサイタルにお伺いしたところだったし)僕の先祖は織田信長の家来で桶狭間の戦いに参加したので、そこも歴史の不思議な巡り合わせなんだなぁと思ったりしてます。 最後に「東京には江戸時代からの南部坂がふたつあります。一つは、赤坂の南部坂で、もうひとつは有栖川宮記念公園の脇にある南部坂です。  どちらの南部坂も坂のそばに南部家の屋敷があったため、その名前が付けられました。  ただし、赤坂の南部坂のほうが麻布の南部坂よりも古い歴史があります。  というのは、江戸時代の初めに、南部藩の屋敷は赤坂にありました。  そして、現在の有栖川宮記念公園には、浅野家の下屋敷がありました。  それが、明暦2年(1656)に南部家の中屋敷と浅野家の下屋敷の交換が行われました。」僕は氷川小学校の前には霊南坂教会⛪️がやって霊南坂幼稚園の卒園生なので、結婚する際に霊南坂教会に結婚式をさせてくださいとお願いに行きました。ところが信徒でない方はダメとアッサリ断られてしまったので、麻布南部坂にある麻布南部坂教会⛪️で挙式をあげました。この南部坂は、新しい方の南部坂で「南部坂 雪の別れ」が氷川小学校のそばの南部坂なのです。 日本という同じ歴史を長く共有している空間では色々な見えない繋がりが存在していて、あなたもいま隣の方とお話しすれば、不思議な縁が判明するかも知れませんね❣️😃 https://wheatbaku.exblog.jp/19732700/
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yotchan-blog · 2 months ago
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2025/5/11 1:00:20現在のニュース
今週の本棚:大竹文雄・評 『ウィーブが日本を救う』=ノア・スミス著、片岡宏仁、経済学101・訳 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/5/11 0:51:20) 岩井千怜、3打差13位に浮上 米女子ゴルフ、原英莉花ら19位:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/5/11 0:45:31) 「米の購入量減らした」世帯は35.8% 地銀系シンクタンク調査:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/5/11 0:45:31) 祖父殺害容疑、16歳の高校生逮捕 祖母殺害も関与か 愛知・田原:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/5/11 0:45:31) 「カレーライス物価」10年前の1.7倍に 12カ月連続で最高更新:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/5/11 0:45:31) 藤井名人はもなか、永瀬九段はいちごスムージー 名人戦第3局おやつ | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/5/11 0:45:24) 藤井名人、永瀬九段が飲んだ 夢詰まった「いちごスムージー」名人戦 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/5/11 0:39:33) 藤井聡太名人の角煮重3850円なり 名人戦の勝負めしが特別メニュー | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/5/11 0:39:33) “正統派”が刺さる「あんぱん」 NHK朝ドラ記者座談会 軽すぎず重すぎず 戦争体験の描き方に注目 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/5/11 0:39:33) 「世界に一つだけの桜」満開 親の特長受け継ぐ 山形・市野草園 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/5/11 0:39:33) 祖父殺人容疑の孫は高校2年 祖母の殺害もほのめかす 愛知・田原 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/5/11 0:39:33) 札幌小5殺害 逮捕の父親「死刑になりたかった」 地検は鑑定留置 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/5/11 0:39:33) 社員の「食費補助」で実質的な「賃上げ」へ 国内3000社以上導入 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/5/11 0:39:33) 氷川きよし 「昔から凄く影響されて」いる世界的アーティストの衣装 弾丸旅行も「スカっとして…」(スポニチ) | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/5/11 0:39:33) 高岡早紀 母の日前に14歳長女と「2人旅」報告 「後ろ姿だけでも美人が伝わる」「2人とも奇麗」と反響(スポニチ) | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/5/11 0:39:33) 藤井名人は角煮重とちゃんぽん、永瀬九段は「勝ち蟹御膳」 名人戦 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/5/11 0:39:33) 韓国与党がドタバタ 公認候補交代に失敗して党トップは辞意、金文洙氏が候補復活へ 韓国大統領選2025([B!]産経新聞, 2025/5/11 0:39:24)
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yajimahiroaki777 · 3 months ago
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*矢嶋浩明家
 *武井慶一家名位〓*口座〓*六法〓*条約〓*契約〓*program〓*善行〓*善良〓*good〓*fine〓*note〓*Daybook〓*LINE〓*Spotify〓*YouTube〓*DJ〓*VJ〓*官僚;*市民〓*Play Boy〓*Play Girl〓*DELUX BEPPIN〓*読売新聞社〓*少年ジャンプ〓*三国志〓*水滸伝〓*エリア88〓*沈黙の艦隊〓*思労志〓*蒼考志〓*覇王の家〓*電子辞書〓*電子黒板〓*縫いぐるみ〓*人形〓*CASIO〓*ITOO〓*Android〓*Google〓*Chrome〓*Microsoft〓*眼鏡〓*地図〓*コンセント充電器〓*新式〓*4相〓*大手町〓*後楽園〓*上野〓*秋葉原〓*御茶ノ水〓*神保町〓*浦和〓*さいたま新都心〓*与野〓*JR〓*東武〓*大宮〓*氷川神社〓*Blue〓*キーボード〓*ポスター〓*額縁〓*ジグソーパズル〓*光〓*水〓*ガス〓*日本大統領〓*スティーグ大統領〓*アメリカ合衆国大統領〓*日本国大統領〓*さいたま市長〓*官僚;*市民〓*Free Creat〓*電源コード〓*Play Station 5〓*Intel搭載タワー型コンピューター〓*SONY〓*Panasonic〓*三菱〓*JAL〓*ANA〓*日本郵船〓*首都高速道路〓*日本大学〓*自由学校〓*ライト中学校〓*上木崎小学校〓*学校〓*矢嶋浩明家地所〓*日本銀行〓*天皇退位〓*皇籍��脱〓*臣籍離脱〓*家内安全〓*質実剛健〓*学業成就〓*大願成就〓*UNIQLO〓*GT HAWKINS〓*3G〓*4G〓*5G〓*6G〓*7G〓*2K〓*4K〓*6K〓*7&iHoldings〓*最深型〓*AV機器〓*Stay System〓*Transformation Program〓*海将〓*大位勲〓*文化勲章〓*ノーベル大賞〓*仮運転免許証〓*運転免許証〓*電気機器免許〓*3300071〓*日本国君京ニューヨーク州さいたま新都心特別行政区浦和上木崎3-1-17〓*0488339715〓*08054833316〓*4327111515〓*道具箱〓*カレンダー〓*ラジオ〓*NEC〓*Family Computer〓*ブラウン管〓*MEGA DRIVE〓*PC-8801mkⅡ FR〓*PC-8801mkⅡ〓*障子〓*窓〓*男〓*女〓*子〓*孫〓*資格〓*祈請〓*stealth〓*stealth〓*stealth〓*stealth〓*stealth〓*stealth〓*Stealth〓*秘話〓*VPN〓*秘話〓*VPN〓*秘話〓*VPN〓*秘話〓*VPN〓*秘話〓*VPN〓*秘話〓*VPN〓*秘話〓*VPN〓*秘話〓*VPN〓*秘話〓*VPN〓*秘話〓*VPN〓*秘話〓*Blue〓*バランサー〓*USB〓*置物〓*電気温風ファンヒーター〓*炬燵〓*Play Boy〓*Play Girl〓*有斐閣〓*潮出版社〓*秘話〓*VPN〓*口座〓*武井慶一家
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sophiatanken · 3 months ago
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初めまして♡一年のほのかです。
2025年、1/11-12にかけて、新年初の企画を富士風穴で行いました!!
メンバーは、
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その度胸や頼りがいのせいで、3〜4歳サバを読んでるとしょっちゅう疑われている裕佳さん(絶対女子校でモテるタイプ)、
私の大切なアンチ・カラオケ仲間の田宮さん(最近はそうでもなくなりつつあって私がピンチ)、
普段のインプット(読書量)は多いのにアウトプット(ブログの文字数)は少ないという矛盾を抱えるこうちゃん、
お願い♡したら来てくれたスーパー器用男子げんげん(最近発語が多くなってきてとても嬉しい)、
同期同学年同学科の貴重な存在で、私の友達兼妹みたいなかわいいなーこ(君の学科必修の単位は私が一緒に守ってあげる)、
そして私、ほのかの6名でお送りします!!
ちなみに私は、探検部の体力・胆力・筋力における最低基準の維持という、非常に重要な役割を果たさせていただいており、その傍で会計もやってます。いつか誰かを押し相撲で川に突き落とす日を夢見て、日々鍛錬しております。
さ て !!!
『ソロモン王の洞窟』、『地底旅行』、『海底二万里』、『十五少年漂流記』、『ハックルベリー・フィンの冒険』、『月世界へ行く』、『ロビンソン・クルーソー』…
今ざっと思いつくだけでも、これだけ多くの冒険小説たちが私の幼少期を彩ったのですが、中でも地底とか海底とか、原始生命を彷彿とさせるような場所の冒険が特に、捻くれたクソガキだった私の心をときめかせ、純粋な好奇心やそれに伴う子供らしさを取り戻す一助となってくれたんですよ。
そういった想いを踏まえ、今回一年企画をやるにあたって、新歓の風穴もめちゃくちゃ楽しかったし、洞窟にしよ!と安直に決めたのですが、手頃な洞窟が関東近郊になく…(あっても閉鎖、もしくは場所不明がほとんど)
以上が、上智大学探検部の皆様にはお馴染みの、何なら新歓でも行くような、富士風穴で活動を行うことになった経緯です。長期企画が立てられるタイミングで、いつか遠出して洞窟探検できたらいいな
…背景はこのくらいにして、ようやく出発です
1/11朝、大学の南門に悠々と乗りつけた田宮家の車に乗って、いざ出発!
荷台に人一人かろうじて入れますみたいなスペースを作ることができ、そこが6人目の座席だったのですが、ありえないくらい寝心地が良かったです。
荷台席で爆睡している間に、気がついたら到着!!
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いつものコンビニ。1日目はお天気でした
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お昼ご飯と着替えを済ませて、いざ入道開始です!!
入り口に待機担当として田宮さんを置き去りにし、まずは右の風穴へ。
こちらは地面が氷で覆われている方なのですが、春先にあった新歓の時よりも氷がしっかりしていて、記憶とは異なる姿を楽しむことができました。
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小さな湖になった状態で、すっかり固まっています
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一年生3人が乗ってもびくともしない!!
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裕佳さんが撮ってくれたお気に入りの一枚。みんなに活動中生き生きしてるよ!と言われる理由が分かった気がします
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氷柱?つらら?にヘッドライトを当てて遊ぶ裕佳さん
新歓の時は途中で引き返すのですが、今回は行けるとこまで行ってみることが企画の主旨だったので奥までどんどん進んでいき、
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進んでいき、
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進んでいき…
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(人間が行ける範囲での)最深部、ここじゃない?というところまで辿り着きました!写真だと分かりづら…
次は二つ目の風穴。今度は若干の閉所恐怖症らしいこうちゃんを待機組として置き去りにして、いざ出発!!
こちらは山頂の岩場みたいなところが延々と続いていて、「私今日、山登りに来てるんだっけ?」と思うくらいでした。
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シンプルに岩場がキツいだけで、こちらも順調に進んでいき、
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最深部があるかどうかを確かめるため、果敢に降りていった田宮さん。ちなみに最深部は、この穴の手前で左側に進んでいくとありました
そして見つけたのが…
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「ここがゴールですよ」と言わんばかりに、明らかに人為的に岩に差し込まれた木の棒です!!
周辺にこれよりも奥に進めそうなところはなかったので、ここを最奥として、戻ることに。
(この時戻る方向がどっちか分からなくなって、一瞬パニックに陥りましたが…今このブログをお家でぬくぬくしながら書けていることを本当に嬉しく思います)
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帰りは爆速で戻る
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あっなーこちゃんだ!!
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え…?
何ということでしょう、彼は人にヘルメットを借りているばかりか、ヘッドライトを装着せず、その手にはスマホのライト…
みなさん装備は、家で発掘しただけではダメで、ザックに入れるまでが準備です。
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何はともあれ、無事に帰還!!
疲労困憊のなか温泉(富士山が見えるところで、ものすごく綺麗だった)と買い物を終えて、たどり着いたのは…
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浩庵キャンプ場✨
見てくださいこの絶景。というか写真綺麗すぎるな?げんげんスマホ何使ってるんだろう
あ、あとちなみに、元々泊まろうとしてた本栖湖キャンプ場がシーズンオフだったことに土壇場でカイザーが(この企画に来れなかったのに)気づいてくれ、キャンセル待ちかなんかで頑張って予約してくれたのです。この企画に来れなかったのに。ありがとうカイザー。
氷点下に達するなか自炊をし(写真は一枚もない)、震えながら眠りにつきました。
湯たんぽ持ってったけどお湯が一生沸かなかったのも、今となってはいい思い出です…
翌日、1/12!!
洞窟探検は無事終えたので、この日はゆっくり観光して、下道で帰ることに。
まず私が小四の時に家族で行ったことがあって、ものすごく感動した記憶のある忍野八海へ。
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なんか…あれ?普通のいk
美しい思い出はそのまま、記憶の中に留めておくのがいいのかもしれません。人間と同じで、理想化してしまうとほんとに碌なことがないですね。
気を取り直して!
最後は、私が今回の活動で、洞窟探検の次に楽しみにしていたほうとうです。
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ほうとう不動(東恋路店)外見からしてもう美味しそう
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食リポの才能なさすぎて、何も説明できないけど、とにかく美味しかったです。ただ、私もなーこちゃんも食べきれないくらい量がしっかりしていました!!ほうとう不動さん、2/3人前とか作ったらめちゃくちゃ需要あって売れると思うんですけど、どうでしょうか?
このあとは、時間に余裕をもってゆっくり下道で帰りました!時間に追われてない活動ってあまりないので、新鮮でした(これに関しては完全に田宮さんのおかげです。田宮家の皆様、ありがとうございます。)
以上で私の初企画ブログは終わりです、最後まで読んでくださってありがとうございます🥰
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kennak · 11 months ago
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北海道旭川市の中学2年生だった廣瀬爽彩さんが壮絶なイジメを受けた末、行方不明になったのが2021年の2月13日。それから1か月以上が過ぎた3月23日、雪に覆われた公園で、爽彩さんは変わり果てた姿で見つかった。警察による検死の結果、死因は低体温症。失踪当日に亡くなった可能性が高いという。  爽彩さんの死を受け、2022年9月に第三者委員会が最終報告書を市教育委員会に提出。イジメがあったことは認めたものの、イジメと爽彩さんの死には因果関係を認めなかった。この結果を遺族側が不服とし、同年12月から教育評論家の尾木直樹氏らを迎えた再調査委員会が検証を進めていた。  そして、再調査から約1年半が経とうとする2024年6月30日。再調査委員会が記者会見を開き、結果を公表することがわかった。果たして真相は明らかになるのか。事件を風化させないためにも、当時の記事を再公開する(初出:2021年4月15日 年齢、肩書等は当時のまま)。 ◆◆◆  2月13日、氷点下17℃の夜に自宅を飛び出して行方不明となった北海道旭川市内に住む当時中学2年生の廣瀬爽彩(さあや)さん(14)は、3月23日に雪に覆われた公園の中で変わり果てた姿で見つかった。爽彩さんは2年前に受けた凄惨なイジメによって自宅に引きこもるようになった。医師にPTSDと診断され、そのフラッシュバックにも悩まされていた。  これまで「文春オンライン」では、Y中学校入学直後に爽彩さんが男女のグループからイジメに遭い、自慰行為を見せるよう強要されたり、撮影させられた自身のわいせつ画像を加害少女らが拡散したことなどを報じた。 ※本記事では廣瀬爽彩さんの母親の許可を得た上で、爽彩さんの実名と写真を掲載しています。この件について、母親は「爽彩が14年間、頑張って生きてきた証を1人でも多くの方に知ってほしい。爽彩は簡単に死を選んだわけではありません。名前と写真を出すことで、爽彩がイジメと懸命に闘った現実を多くの人たちに知ってほしい」との強い意向をお持ちでした。編集部も、爽彩さんが受けた卑劣なイジメの実態を可能な限り事実に忠実なかたちで伝えるべきだと考え、実名と写真の掲載を決断しました。 A子とB男は保護者と一緒に取材に応じた 爽彩さんの幼少期の写真(母親提供)  イジメは常軌を逸するほどエスカレートし、2019年6月には爽彩さんが加害少年ら10人以上に囲まれ、ウッペツ川に飛び込む事件が起きると、警察もイジメの実態を把握するために捜査に乗り出した。  わいせつ画像を送ることを強要した加害少年のC男は児童ポルノに係る法令違反、児童ポルノ製造の法律違反に該当したが、当時14歳未満で刑事責任を問えず、少年法に基づき、「触法少年」という扱いになり厳重注意を受けた。A子、B男、D子、E子らその他のイジメグループのメンバーは強要罪にあたるかどうかが調べられたが、証拠不十分で厳重注意処分となった。  爽彩さんへのイジメが発覚してから2年。中学を卒業し、旭川市内に住む加害少年らから話を聞こうと、取材班は少年少女の保護者にアプローチをした。するとA子とB男は保護者と一緒に取材に応じ、C男とD子、E子は保護者が取材に応じた。 ◆ わいせつ画像を目にしたことは「あります」  わいせつ画像の拡散が疑われたA子は現在16歳。茶髪にピアスという出で立ちで年齢よりも大人びて見える。 ――爽彩さんとはどのような関係でしたか? 「友達」 ――彼女のわいせつ画像を持っていましたか? 「持ってない」 ――A子さんがC男くんに「爽彩さんのわいせつ画像を送ってほしい」と言ったという証言もありますが事実でしょうか。 「ない」 ――わいせつ画像を目にしたことはありますか? 「あります」 自慰行為を強要した時の経緯 ――公園で爽彩さんが自慰行為を強要された件は覚えていますか? 「……いや。あ、(自分も)いた」 ――誰が指示をしていたのでしょうか? 「あぁ、それはD子が言ってた」 ――自慰行為を強要されて、爽彩さんは嫌がっていたのではないですか? 「うーん……まぁ、うん」 ――どういう経緯でそうなったのでしょうか? 「えぇ? そのときC男もいたから、C男が写真の件の話を出して、じゃあできるならここでやってみろよ、みたいな。確か。それでD子がやれって言った」 ――その時、A子さんはどうしていましたか? 「うちとB男は離れてた。その場から。見たくもないし聞きたくもないし」 「どっちにせよ最終的には(自慰行為を)やってるんだから」 ――A子さんがイジメの主犯格だったという証言もあります。 「私ではない。別のZ中学の子(C男、D子、E子)が私を悪者にしている」 ――これらの行為をイジメだと思いませんか? 「うーん……別にどっちでもないんじゃないです? 本人最初嫌がっていたとしても、どっちにせよ最終的には(自慰行為を)やってるんだから」 ――爽彩さんがウッペツ川へ飛び込んだ事件については覚えていますか?  「あれは(爽彩さんが)自分から飛び込んだ」 ――どうしてそうなったのでしょうか? 「どうして? わかんないです。死にたくなったんじゃないですか?」 ――爽彩さんに向かって「死ぬ気もないのに死にたいとか言うなよ」と言っていたという証言があります。 「それは言いました。周りに小学生いるのに死にたい死にたいとか、死ぬ死ぬとか言ってて、どうせ死なないのに次の日またあそこの公園に現れてたから。小学生にはそういうのはダメでしょ? と思って言ったんです」 亡くなったと知って「正直何も思ってなかった」 ――爽彩さんが亡くなったと知ってどう思いましたか? 「うーん、いや、正直何も思ってなかった」  A子に長時間話を聞いたが、最後までイジメに対する謝罪も、爽彩さんが亡くなったことに対するお悔やみの言葉もなかった。 「強要とか脅しはないです」  取材班は爽彩さんのわいせつ画像を拡散させたとされるB男にも話を聞いた。 「爽彩と出会ったのは2019年の4月頃で、別の友達と(オンラインゲームの)『荒野行動』で遊んでいたら、ゲーム上で繋がって遊ぶってなった。印象は普通の子だった。(C男が爽彩さんにわいせつ画像を撮らせた経緯は)わからない。C男が爽彩とビデオ通話してそれをスクショして送ったみたい。最初はC男、A子と自分のグループLINEに送られてきた。自分は誰にも送っていない」 ――爽彩さんに自慰行為を強要したことはありますか? 「C男、D子、E子が『やってほしい』みたいになって、自分とA子はどっちでもよかった。正直、自分はあんまり見たくなかったからフードをかぶって見ていないけど、他の4人は見ていた。(自慰行為のときは公園に)人が来るから小学校の男女共用のトイレに移動してやらせていた。みんなそこに入っていったけど、俺はさっきと同じで見てはいない。時間は10分とか5分とか。強要とか脅しはないです」 ――爽彩さんが川へ飛び込んだ事件の現場にはいたのでしょうか? 「その場にはいなかったけど、A子から電話がかかってきた。C男が爽彩の仕草をしつこく真似した。それが爽彩は嫌だったみたいで、キレて自分で川の下へいったみたい」 ――爽彩さんのわいせつ画像を削除したと聞きました。 「警察に呼ばれたとき、携帯を見せてその場でデータを消した。学校からは5回くらい呼ばれて、怒られるというよりは『何があったのかちゃんと話して』という感じだった」 B男は「悪ふざけ」とだけ答えた  改めて、「公園で爽彩さんに自慰行為をさせたことを、イジメと認識していますか?」と問うと、B男はたった一言、「悪ふざけ」とだけ答えた。  爽彩さんにわいせつ画像を送らせ、警察から「触法少年」の処分となったC男。C男の保護者が取材に応じた。 冗談紛れでわいせつ画像を送ってほしいと言った 「(C男は)いいも悪いも何もわからないでやってしまったんです。どういうものか知らなくて興味本位で言ったと思うんです。C男の話では冗談紛れで(画像を送ってほしいと)言ってたら、爽彩さんが本当に自分で撮って送ってきたらしいんですよ。息子も初めて見て驚いてすぐに消したんですけど、その前にA子さんに『送って』としつこく言われて、(A子に)送っちゃったみたいです。C男はそのあとに画像データをすぐに消していて警察も確認済みです」 ――爽彩さんに自慰行為を強要させた場にもC男君はいました。 「女の子たちがやったことですよね。うちは男の子なので女子トイレには入っていないし、もう1人の男の子と公園にいたらしいです。(爽彩さんは)『嫌だ』って泣いたから結局やっていないと聞いていました。みんな嘘をついているのか、隠しているのか、自分を守りに入っちゃうし、本当のところはわからないです」 ――C男君は《(画像を送らないと)ゴムなしでやるから》と爽彩さんにLINEを送ったという証言もあります。 「それはないですね。絶対にないです」 爽彩さんに「私は独り」と相談されていた ――爽彩さんは拡散されたわいせつ画像や強要された自慰行為のことがトラウマとなっていました。 「きっかけにはなったとは思います。うちの息子もすごく反省しました。でも、(爽彩さんが)家出とかを繰り返していたのはご存知ですか? 親とうまくいってなかったそうで息子は爽彩さんに『私は独り』と、相談されていたと聞きました。  本当に短期間であんな事件になってしまって、A子ちゃんは夜まで公園にいてだらしなかったから、すごく胸騒ぎがして『付き合うのはやめなさい』ってずっと言ってたんですよね。そう言っているときにあんなことになっちゃって……。警察の前でLINEも消して、もう事件の子たちとは一切付き合いはないです。  うちにも娘がいるので、もし自分の子がと思ったら……。息子にはすごく怒りました。息子もやってしまったことは悪いですけど、隠れている部分やイジメを認めない人とかたくさんいるので、悔しいのは正直あります」    D子とE子の保護者は「自分の子どもは偶然その場に居合わせていただけだ」と説明。E子の保護者は「娘は(自慰行為を)『やれ』とは命令していない。娘だけでなくみんなで『できるの?』と聞いた」と話した。D子の保護者は「今思えばイジメだったと思う。娘も反省している」と語った。  一方、B男の保護者は「子供たちが(事件に)関わる前から、(爽彩さんの)家庭環境にも問題があり、正直全部こっちのせいにされている」と語った。 爽彩は離婚後に交際したパートナーとも仲が良かった  4月12日、爽彩さんの四十九日法要を終えた爽彩さんの母親に再び話を聞いた。加害少年の保護者から爽彩さんの家庭の問題を指摘する声が上がっていることについて聞くと、静かにこう語った。 「娘を育てるために仕事で忙しく、家を空けることもありましたが、それ以上に愛情を込めて育ててきました。離婚したあとにお付き合いした人もいました。爽彩が小学校低学年の頃からパートナーの男性と3人でゲームをしたり、食事に行ったり、その相手と学校の行事に行くこともありました。爽彩もパートナーの実家に行きたいと言い出して一緒に行ったり、男性とワカサギ釣りに行って楽しそうにしていました。  爽彩の希望ならと塾に通わせたときに一度、帰宅途中に迷子になったり、塾に『行きたくない』と言い出すこともありました。娘はパートナーの方に悩みを相談するほど距離も近く、その日に学校であったことを自分から笑顔でたくさん話す子だったんです」 加害者の子たちが不幸になってほしいとは思いません  しかし、イジメの被害に遭ったあとは「ママ、死にたい」「ごめんなさい、ごめんなさい」と、爽彩さんは錯乱を繰り返すようになり、笑顔も消えてしまった。 「娘は簡単に死を選んだわけじゃないと思います。泣かないと決めていたのに、すみません……。何があったとしてもイジメをしてもいいという免罪符にはなりません。許されることではないし、とても悔しい気持ちですが、加害者の子たちが不幸になってほしいとは思いません。ただ、イジメって簡単に人が死んでしまうということを知ってほしい。イジメは間接的な他殺です。せめて、反省だけでもしてほしいです」  それだけ言うと、唇を強く結んで母親はもう何も語らなかった。  旭川はこれから遅い春を迎える。桜の開花は2週間後の予定だ。だが、母親がともに春を迎えるべき最愛の娘ははるか遠くへ旅立ち、もう二度と帰ってこない。 ◆ ◆ ◆  中学2年の少女を死に追いやったのは、誰か?  凄惨なイジメの実態、不可解な学校の対応――。遺族・加害者・関係者に徹底取材した文春オンラインの報道は全国的な反響を呼び、ついに第三者委員会の再調査が決定。北の大地を揺るがした同時進行ドキュメントが「 娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件 」として書籍化されました。母の手記「爽彩へ」を収録。
「正直何も思ってなかった」自慰行為強要、わいせつ画像拡散のイジメ加害生徒らを直撃【旭川14歳女子凍死】《調査結果公表へ》(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
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