#注意欠陥多動症
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2025年2月3日 東京地裁でのHPVワクチン薬害裁判傍聴記録【前半】 世界で唯一、非科学的で激烈な反HPVワクチン報道を行ってきた日本のマスコミ。 彼らが決して詳細を報じない、HPVワクチン薬害訴訟。 今回は自分のこれまでの傍聴レポートの中でも最も長いのですが、最も読む価値があると思います。 一人でも多くの方に読んで頂きたいです。 特にマスコミ関係者の方々は、マスコミの権力を用いて医学的に誤った情報を流布した事の影響力を知って下さい。 また、鹿児島大学病院と信州大学病院の関係者にも読んで頂きたいです。 マスコミの方々が、あたかも正��の味方かのように祭り上げたHPVワクチン薬害弁護団ですが、その実態を記録しています。 自分にとっては5回目の傍聴。 4回目までの傍聴記録は、この裁判傍聴のツイートに引き続いて��り付けておきます。 マスコミが大々的に取り上げた"HPVワクチン後遺症"は、法廷でも複数の医師から誤診の疑いやワクチン接種と無関係だと指摘されてきました。 ジャーナリストの鈴木エイト氏も、長年に渡ってこの問題を記録しています。 氏のこれまでの傍聴記録も参考にして下さい。 例によって法廷は録音録画が禁止されているので、自分のメモからの書き起こし。 なので、一字一句が正しい記載ではない点はご了承ください。 傍聴券の配布に並んだが、最終的に希望者全員が傍聴可能。 会場に入って納得したが大阪地裁や福岡地裁よりも会場のキャパシティあり、およそ100名を収容可能。 なお入場の際に、近くの傍聴者の一部の中年女性たちからは 「オーガニックな韓国料理レストランが近所に出来てね、やっぱオーガニックは安心...」 「こんな危険なワクチンを3回も接種させるなんて...」 との声。 今回の裁判は、以前にも証言台に立った角田郁生先生(近畿大学医学部微生物学講座教授)に対して、原告のHPVワクチン薬害弁護団が順番に尋問する形で進行。 個人的な感想ですが、原告弁護団の対応は終始に渡り角田先生に対して礼を失した態度で接しており、極めて不快でした。 余談だが、奇しくも角田先生は、自分が先週傍聴した福岡地裁での証人である畑澤先生と同じ東北大学医学部卒。 以下、利便性の為に薬害弁護団を"原"、角田教授を"角"と表記する。 原(小柄な女性弁護士) 証人はHPVワクチン後遺症の診察はしていますか? 角 基礎研究者なのでしていません。 論文などで把握しています。 (会場の原告支援者から失笑) 原 証人は未知の疾患の診断基準を作成したことはありますか? 角 ありません。 原 原告側がその意見を裁判で用いている ・鹿児島大学の高嶋先生(鹿児島大学神経内科教授高嶋博) ・信州大学の池田先生(信州大学神経内科もと教授池田修一・HPVワクチンの不適切な研究発表で厚労省と信州大学から厳重注意) ・横田先生(もと小児科学会理事長横田俊平) ・高橋先生(静岡てんかん・神経医療センターてんかん科高橋���利) が臨床経験が豊富であることはご存じですか? 角 豊富かは分かりませんが、会ったこともあるし、会っていない方もいる。 原 質問には、"はい"か"いいえ"かでお答えください。 グラクソスミスクライン(以下、GSK)弁護士 それはいくらなんでも、質問がおかしい。 原 HPVワクチン後遺症に関して、前述の4人の医師の診療経験を知っていますか? 角 知りません。 原 HPVワクチンの後遺症では、多様で重層的な症状が出現することはご存じですか? GSK弁護士 具体的にお願いします。 原 池田修一先生(信州大学神経内科もと教授池田修一・不適切な研究発表で厚労省と信州大学から厳重注意)の論文ではHPVワクチン後遺症の72例が取り上げられており、疲労・頭痛・自律神経症状・広範囲にわたる痛み・学習障害・神経障害などが、HPVワクチンで引き起こされたとあります。 HPVワクチン接種者では頻度が高いですか? 角 これだけでは分かりません。ただですね... 原 質問には、はい、いいえ、で答えてください。 裁判長 証人の回答を妨げないでください。 原 池田修一先生(信州大学神経内科もと教授池田修一・不適切な研究発表で厚労省と信州大学から厳重注意)の論文では、HPVワクチン接種により多様な症状が生じたと き・さ・い、されている。 そうですね? 角 記載はされているが、それは科学的な正しさを示さない。 その論文には対照群すらも存在しない。そしてですね、、、 裁判長 回答は、はい、いいえ、だけでよいです。 原 72名のHPVワクチン接種後の方には、症状の共通性がある。 よいですね? 角 分かりません。これだけでは。 原 次は高橋論文です(静岡てんかん・神経医療センターてんかん科高橋幸利) HPVワクチン接種後に32例が中枢神経症状をきたしています。 運動障害22例、知覚障害13例、脳神経障害16例、精神障害22例などです。 それらは複数の患者で共通して生じている そのように、高橋先生の論文には書いていますね? 角 そんなことは書いていません。 そもそも論文として欠陥があります。 原 記載されているか、されていないか、そのことを確認しています。 記載されていますね? 角 記載されていません。 原 次の質問です。 高嶋先生(鹿児島大学神経内科教授高嶋博)の論文です。 HPVワクチン接種後の36例の神経症状です。 頭痛・疼痛が89%、運動障害が72%、自律神経症状が64%に生じている。 そう記載されていますね? 角 記載と言うか、その対照群がない。 原 西岡先生(西岡久寿樹・東京医科大学)・横田先生(もと小児科学会理事長横田俊平)らはHPVワクチン接種後にめまいなどの神経症状を生じた例を、日本では104例、デンマークでは84例あると発表しています。そのように記載されていますね? 角 対照群がない。そもそも比較対象が不適切。 そして2020年と2021年に、デンマークからはHPVワクチンによってそういった症状の有無に有意差がないという論文が、、、 原 聞かれたことにだけ答えてください。 GSK弁護団 いいかげんにしてください。 都合の悪いことになると、原告弁護士は証言を妨げています。 裁判長が仲裁に入る。 原 いいから質問に答えろ!と、別の原告弁護士(のちに登場する壮年男性)が大声で介入。 GSK弁護士 先ほどから原告側は、記載の有無ばかりを確認している。 それは法廷で必要な手続きではない。 証人は専門家として答弁している。 原(痩せぎすの壮年男性の弁護士、また再登場するので乞うご期待) 記載があるかどうか、それだけを答えろと言っている! 長々とした答弁は最終尋問でやるべきで、まずは地裁なら地裁でのやり方がある。 GSK弁護士 証人は質問にきちんと答えている。 原告側が、証人の回答の途中で話を遮るべきではない。 原 いや、答えていないでしょ。 GSK弁護士 証人が話しているのに、原告代理人がそれに被せて話し始めるのはおかしいでしょ。 ここで原告側と被告側の弁護士たちが言い争いを始め、怒号が飛び交って何を言っているかわからない状況。 これを法廷で、弁護士たちが繰り広げる姿は非常に滑稽(笑)。 しかし、これもまだ序章である、、、 裁判長 では、証人は可能な限り、はい、いいえ でお答えください。 それが難しそうならばGSK代理人が質問して、証人はそれに答えてください。 原告側は "記載されていますか?いませんか?" のような、法廷において無駄な質問は控えてください。 角 まだ質問にお答えしきれていないかと思いますが、、、 原 疲労・頭痛・めまいを訴えている方が、デンマークでも日本でも75%を超えていますね? 角 公表された表を見る限り、有意差のあるデータではありません。 ただ発熱・痛みにに関しては、接種群の方が有意に多いですね。 デンマークと日本のデータを比較しても、症状に一貫性はありません。 原 はい、いいえ、で答えてください。 もういいです(明らかに苛立っている)、次の質問です。 厚労省研究班の岡部(川崎市健康安全研究所所長岡部信彦)らの報告では、、、 GSK弁護士 これは証人が詳細を知らない可能性が高いので、どのような報告か説明を。 角 初めて見ました。 どのようなデータですか? 原 次の質問に移ります。(記入ミスではなく、原告弁護士はしばしば証人の質問を無視して次の質問へ) SLE、全身性エリテマトーデスは症候群ですね? 角 はい。 原 SLEの代表的な症状は、皮膚症状・関節炎・腎障害ですね? 角 はい、それらは他にも関節リウマチなどでも見られます。 原 SLEは自己免疫疾患ですね? 角 はい。 原 自己免疫疾患では自己抗体が見られ、一つの症候群だけではなく、症状に共通性のある症候群が含まれる。 共通の自己抗体がなければ、必ずしも同一で一連の症候群とは診断されるのでしょうか?されないのでしょうか? 角 それぞれの診断基準を確認してください。 抗核抗体や抗DNA抗体なども参考になります。 原 そんな回答を要求するような質問はしていません。 角 私は教えてあげたにすぎません。 原 証人は以前に、HPVワクチン後遺症に関しては多様な病態を寄せ集めたに過ぎない、そう言いましたよね? 角 SLEをそのような疾患に含めるべきではない、そのようには言ったかと。 原 自己免疫性疾患では、共通する症状があるかないかを聞いています。 SLEの話はしていません。 角 いえ、あなたがSLEの話を始めたんですよ。 GSK弁護士 SLEの話は終わったんですか?終わっていないんですか? 原 次の質問です。 シェーグレン症候群では抗SSD抗体が20-30%に見られる。 そうですね? 角 そうです。 原 自己抗体が検出されなくとも、自己免疫疾患であると言えますね? 角 必ずしもそうではありません。 原 未知の自己免疫疾患で、抗体が未発見である疾患もあり得ますね? 角 あり得ます。 原 潰瘍性大腸炎は、近年になって自己抗体が発見された。 だから自己免疫疾患と判明した。 そうですね? 角 潰瘍性大腸炎は自己抗体が発見されたが、自己免疫疾患と判明したわけではありません。 GSK弁護士 私が聞いていても、原告代理人が法廷で何を確認したいのかが分かりません。 はっきりお願いします。 原 HANS(HPVワクチン関連免疫異常症候群)は自己免疫性疾患であり、自己抗体が発見されていないだけ、という事です。 次は松平論文です。(静岡てんかん・神経医療センター松平敬史) 12人のHANS(HPVワクチン関連免疫異常症候群)患者では、脳の糖代謝異常と炎症が生じている。 そう記載されていますね? 角 医学的に正しいかは何とも言えませんが、、、 原 分からないなら、答えて頂かなくても結構です。 角 いえ、相関係数などを考慮する必要があるのですが。 まぁ、いいです。 原 もう答えなくてもいいです。 次はPETによるHANS(HPVワクチン関連免疫異常症候群)の診断や、IAPP(免疫吸着療法)の有効性に関しては証人は"不明"と答えていましたね? 角 そうです。 原 では、複数の自己抗体が検出される自己免疫疾患もありますね? 角 はい。 原 以下の先生たちはそれぞれHANS(HPVワクチン関連免疫異常症候群)患者から、異なった自己抗体を検出している点には同意できますか? ・鹿児島大学の高嶋先生(鹿児島大学神経内科教授高嶋博) ・信州大学の池田先生(信州大学神経内科もと教授池田修一・不適切な研究発表で厚労省と信州大学から厳重注意) ・高橋先生(静岡てんかん・神経医療センターてんかん科高橋幸利) 角 一人の患者から複数の自己抗体が検出されたわけではない。 従って、HANS(HPVワクチン関連免疫異常症候群)から複数の自己抗体が検出されるかと言えば、それに同意はできません。 原 自己免疫疾患では診断基準のすべてを満たさなければならない、そうですね? 角 違います。 原 高橋論文(静岡てんかん・神経医療センターてんかん科高橋幸利)では、HANS(HPVワクチン関連免疫異常症候群)患者群ではNMDA型グルタミンに関与する抗体が、健常者よりも多く検出されました。 そう記載されています。 それは認めますか? 角 高橋先生の生データを確認すると、NMDA抗体をELISAという手法で検出しています。 しかし、国際的にはELISAでの検出は認められておらず、高橋先生もその点には同意している。 そもそも適していない方法で検査を施行することの問題が、、、 原 そんなことは聞いていません。 質問に答えてください。 記録には、記載はありますか? GSK弁護人 原告代理人は、証人の証言をきちんと聞くべき。 原 いいから質問に答えるべきです。 証人は話が長すぎる。 裁判長 原告代理人は 記載がありますか? という無意味な質問はやめて下さい。 証人は、できるだけ簡潔な回答をお願いします。 原 じゃあもう結構です!(唐突に声を荒らげて) 次の質問です! HANS(HPVワクチン関連免疫異常症候群)患者らへ施行した検査が、保険収載されているかはご存じですか? 角 知りません。 原 HANS(HPVワクチン関連免疫異常症候群)という診断に合理性がないとお考えですか? 角 はい。合理性はありません。 原 免疫学の教科書によると、遺伝や感染や外傷やワクチンでも数年から数十年後に自己免疫疾患を発症する可能性がある、と記載されています。 HPVワクチンで自己免疫疾患を発症するのは、一般的な教科書の知見でも明らかではありませんか? 角 それは古い教科書の記載でしょうかね。 衛生仮説などに基づいているのかもしれません。 結核や寄生虫などによる、成人後のアレルギー性疾患などを念頭に置いているのかもしれません。他にも可能性として、、、 原 もう結構です! 次の質問は、、、 裁判長 原告側代理人は、一部の文書の切り取りではなく、その前後の文脈も説明するように気を付けてください。 原 いえ、証人は関係のない話ばかりをしています。 それが問題です。 GSK弁護人&裁判長 いや証人の発言は、さすがに質問に関係があるでしょう! 原 次の質問です。 GSK弁護士 次の質問に移る前に、、、 原告代理人は都合が悪くなると "次の質問です" と証言を打ち切るのはやめてください。 証人は正しく質問に答えています。 それを妨害しているのは原告代理人です。 原 いや、証人の回答は終わってるでしょ! 裁判長 証人は、回答が終わっているとお考えですか? 角 いえ。 回答としては、今までの医学的な知見からは、ワクチン接種と自己免疫性疾患との関連性はありません。 原 SLE 115例を解析した論文では、症状出現の3年前から自己抗体が出現していたと報告されています。どうお考えですか? 角 それもワクチンとは関係がない。 ここで分子相同性に関する質問があったが、後半へ持ち越し。 ここまでで、全体の半分未満です。 裁判は合計で3時間弱。 日本のマスコミが決して報じないHPVワクチン裁判の実態が、ある程度把握できたのではないかと思います。 後半はさらに見どころがあります。 ぜひ最後まで、お付き合いください。 1時間の休憩後に後半開始。 原 証人が証言すると論点が増える。 とにかく、はい、いいえ、で答えるべき。 それが無理なら端的に。 超過時間に関してはサッカーのロスタイムみたいなものであり、状況によってはノーカウントにしてほしい。 GSK弁護士 専門性が高い領域の裁判なので、はい、いいえ、での回答は困難。 むしろ原告側は都合が悪くなると話を遮る。 ロスタイム制なんてものは不要。 既に原告側の複数の代理人が、裁判の進行を妨げている。 裁判長 こちらの裁量で判断します。 証人が前提などを説明する必要がある場合、一言その旨は伝えてください。 原告側は質問の際に "記載されていますか?" "はい、いいえ、でお答えください" と答弁を行うのは、避けてください。 原(午前中の小柄な女性弁護士から、水口弁護士に交代) 池田先生(信州大学神経内科もと教授池田修一・不適切な研究発表で厚労省と信州大学から厳重注意)のマウス実験は、実際にはシオザワ先生が行ったことはご存じですか? 角 シオザワ先生ですか?さあ、、、 原 ウェッジという雑誌が関わった、村中璃子氏と池田先生(信州大学神経内科もと教授池田修一・不適切な研究発表で厚労省と信州大学から厳重注意)の裁判はご存じですか? 角 はい。 原 証人は、youtubeで池田先生(信州大学神経内科もと教授池田修一・不適切な研究発表で厚労省と信州大学から厳重注意)の研究を捏造と発言したり、村中氏をサポートする旨を述べていますか? 角 たぶん、、、 原 池田先生(信州大学神経内科もと教授池田修一・不適切な研究発表で厚労省と信州大学から厳重注意)には、研究結果の捏造はなかった。村中氏は名誉棄損を行った。 そうですね? 角 まあ、、 原 HPVワクチン・インフルエンザワクチン・B型肝炎ワクチンの成分をマウスの脳に振りかけて、緑色の変化があるかどうか。 緑色の変化があれば、異常があると判断して良いですか? 角 そうです。 原 証人は、池田先生(信州大学神経内科もと教授池田修一・不適切な研究発表で厚労省と信州大学から厳重注意)のこの報告に対して、信州大学が行った実験では再現性がなかったと述べましたか? 角 はい。 原 信州大学はその原因を、検体の保存が困難、実験でのプロトコルが煩雑、と判断しました。 それでよいですか? 角 よくありません。 検体の保存は簡単であり、プロトコルも単純。 信州大学の判断には同意できません。 原 自己抗体は血液脳関門(BBB)を通過しませんか? 角 しません。 原 一般論としては、通過するともいわれていますがどうですか? 角 しません。 原 自己免疫性の小脳性運動失調症の論文では ①タイトジャンクションの破綻 ②ケモカインや炎症性サイトカインの侵入 によって BBBは破綻することがあるとされています。 これは正しいですか? 角 はい。 原 ではワクチンで��生じるのでは? 角 ワクチンでは生じない。それが一般的な医学的判断。 原 BBBの機能低下は疼痛やサイトカインでも生じる。 つまり一般的にはワクチンでも生じるのでは? 角 一般的には生じない。 原 BBBの知見に関する論文では、インターロイキン6などのサイトカインでもBBBの変動が生じると記載がある。 記載はありますね? 角 記載はあるが、非常に特異な現象であり、一般的には生じない。 GSK弁護士 原告側代理人は、文献を提示する際には前後の文脈を含めて正確に提示してください。 また何度も指摘されているように "記載がありますか?" という質問は止めてください。 原 BBBに関するこの論文での知見を踏まえると、、、 GSK弁護士 この論文は知見としてそもそも確立していない。 それを一般論とするには異議があります。 原 HPVワクチン接種で、BBBが破綻して、様々な症状が生じる。 その可能性は否定はできませんよね? 角 これまでの論文やMRIなどの知見からは、その可能性はあり得ません。 原 もう一度質問します。 HPVワクチンが、医学的に中枢神経の機能を破綻させる可能性はありませんか? 角 ありえません。 世界中でHPVワクチンが多数接種されて... 原(原告弁護士が痩せぎすでメガネの壮年男性へ交代、個人的にはこの裁判で断トツで興味深い人物) ワクチンの学会誌で、HPVワクチンの毒性を訴えた論文が取り下げられたでしょうが! 角 そうです。それは取り下げられた論文ですね。 原 編集長の要請で、取り下げられたんだ! よく読んでください。 角 分かりました。読みます。 原 こちらで読みましょうか? 角 私は老眼ですが、文字は読めますので。 原 メガネを持ってきましょうか? 角 いえ、メガネはありますので。 このレターを読むと、、、 ワクチン誌の編集長には、製薬会社との癒着の可能性がある。 利益相反の為に、HPVワクチンの毒性を指摘する論文が取り下げられたのではないか、と書かれています。 バカげていますね。 原 はぁ!?ちゃんと答えろ!!! GSK弁護士 いくらなんでもこの答弁はおかしい。 質問を明確にしてください。 裁判長 証人は、質問に答えているにすぎません。 証言を続けてください。 角 このレターは論文の不備を指摘された執筆者が、その学会誌の編集長を個人攻撃しているに過ぎない。 論文に不備があって論文撤回を指示されたら、それに従うのが普通。 このようなレターを作成するのは普通ではない。 原 だから!質問に答えろ! 裁判長 角田先生の証言は、妥当だと考えます。 角 サイエンティストとして、おかしいものにはおかしいと言ったまでです。 GSK弁護士 そもそも原告代理人は、何度も何度も証人の発言を遮っている。 法定での行動として、さすがにおかしい。 原 質問しているだけだ! 編集長のホランド博士は、製薬会社と利益相反があるんだ! 角 いや、そうではなくて、、、 GSK弁護士 原告代理人の質問への回答は 答えなし で、よろしいでしょうか? 原 よいです。 でも、百日咳毒素を使ったのが問題だから、この論文が取り下げられたのでしょうか? 角 それも問題の一つです。 原 百日咳毒素が、BBBへダメージを与えて、BBBを開かせると明示されていますね? 角 BBBが開かれた、開かれていない、それぞれを比較していますね。 原 ワクチン自体の使用量が多いのも問題と言いましたね。 角 言いました。 原 実験手順を確認すると、アルミニウム及びHPVワクチンのマウスへの投与量は、ヒトに換算すると特別に多いとは言えないのでは? 角 そうであれば、私の記憶違いかもしれません 原 では次にその取り下げられた論文を見ていきます。 ガーダシルやアジュバントの水酸化アルミニウムや百日咳毒素を比較した論文です。 図1を見てください。 結果に有意差がありますね。 角 図1だけでは判断しない。 図4まで見た上で論文全体を見る。 一貫性があるかを判断する。 原 しかし、図1のP値は0.05以下である。 角 図1から4まで見れば、その結果に一貫性はありません。 原 だから!図1は有意差があるでしょ! はい次の論文。 これも1回は査読を通っている。 しかし学会誌の編集長によって撤回。 この論文は百日咳毒素を用いたことと、HPVワクチンの投与量は問題ないはず。 角 百日咳毒素はヒトには普通は投与しない。 他にも論文撤回の理由は多数ある。 原 動物実験では、ヒトより多めの投与を行うのは一般的でしょう。 角 なので、それだけではない論文撤回の理由があったのだろう。 撤回された論文なので、それ以上の検証は出来ない。 原 ナカシマDrとアラタニDrは、別々の論文で同量のHPVワクチンを使用しているが? 角 それぞれの実験の意図が異なる。 異なる実験を同一視すべきではない。 原 病理学的分析に移ります。 以前証人は、マウス1匹の脳切片の論文で判断すべきではないと証言している。 角 言ったかな、、、 原 しかし証人が指摘した図は、マウス3匹の画像ではないか? 角 確かに、これは論文の文言を読んだだけでは分からない。 健常なマウスをも含めた画像分析だった可能性がある。 改めてみると、やはりこの取り下げられた論文はおかしいとしか言いようがない。 原(また弁護士交代、メガネの中年女性で自己紹介。矢吹弁護士。ここの項目は自分も理解不能なので簡潔に) 分子相同性に関しての質問です。 エピトープ、アミノ酸の最小単位ですが、長さは5-8でよろしいでしょうか? 角 正確には今ここで分からないが、もっと長いのでは? 原 線形エピトープはどうでしょうか? 角 線形エピトープとされているのは、実際には立体エピトープでしょう。 原 次の分子相同性の論文です。 この論文でのB型肝炎ウイルスなどでの全長は? 角 分からない。マウスじゃなくてラビットなので、その長さにコンセンサスはないはず。 原 チロシンからグルタミンまでは6個でよいですか? 角 そうです。 原 6つのアミノ酸を共有していれば、分子相同性からも交差反応は生じ得る。 自己抗体を産生し得る。 それがHPVワクチンと自己のタンパク質で生じ得る。 それでよいですね? 角 そうですね。 ここで2回目の10分間の休憩。 そして再開。 後半へ続く。
Xユーザーのたぬきちさん
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
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“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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書物礼賛⑦
アンナ・レンブケ/ドーパミン中毒/新潮新書2022・原著2021
「ブプレノルフィンをやめようとは絶対に思いません。私にとって電気のスイッチのようなものです。ヘロインをやらないようにしてくれるだけでなく、私の体に必要なもの、他のどこでも見つからないような何かを与えてくれるんです」。長期的に薬物を使用してきたことで、彼の快楽と苦痛のシーソーはこの先ずっと「普通」の感覚でいるためだけにオピオイドを必要とするほど壊れてしまったのだろうか? 長い期間「断つ」ようにしてもなお、ホメオスタシスを回復できないほど脳の可塑性が失われてしまうことはあるのかもしれない。
(中略)私が1990年代に医学部に通い、研修医として勤める中で教わったのは、糖尿病を持つ人が充分なインシュリンを分泌できない膵臓を持っているのと同じように、うつ病や不安神経症、注意欠陥、認知的歪み、睡眠障害などがある人は望むように働かない脳を持っているということだった。私の仕事はその説によると、足りない化学物質を何かで補って「普通に」機能できるようにすることとなる。このメッセージは製薬会社によって広く流布され、非常に広範に展開されて、医者も患者である消費者も同様にそれを信じるようになった。
(中略)何年にもわたって多くの患者を診てきて、精神科の薬を飲むと苦痛な感情からは一時的に逃れられるが、自分が感じられる感情の幅が狭くなった、特に深い嘆きや畏怖の念といった強力な感情を感じる力がなくなってしまったと言われることがあった。(中略)「オキシコンチンを使っていた時の妻は、音楽を聴くこともやめてしまいました。しかし薬から離れて今は再び音楽を楽しむようになりました。私にとってそれは自分が結婚した人が戻ってきてくれたと思えることでした」
記述はわりとマトモながら、総花的で浅く、いかにもメディアに出ている女の精神科医・大学教授の本。「制度」の側にいる人物。強欲と堕落に覆われたアメリカ、オピオイド禍と絶望死、その背景にある教育と医療制度の腐敗。それらは一朝一夕に作られたものではない。福音派もシオニストロビーもコツコツ支持基盤を固め、自分が不幸と思い、救いを求める人を増やしてきた。対症療法には意味がない。ホメオスタシス(恒常性維持)=苦痛と快楽は脳の同じ部位で処理されるため、薬物などで一方を貪ると、自律神経・免疫系・脳の報酬系が異常をきたし、快楽より苦痛が長引く、それがまさに麻薬・オピオイド禍の本質なのだが、メカニズムの多くは未解明。ロケット爆発させてる場合じゃないんだよ。
上野庸平/ルポ アフリカに進出する日本の新宗教 増補新版/ちくま文庫2024・原著2016
日本の神道は、先進国の主要な宗教文化になったという意味で世界的に非常に稀有なアニミズム・多神教の一種である。崇教真光はそれをベースにし、キリスト教の聖書やイスラム教のコーランと同じような定まった経典「御聖言」と実益的な宗教実践「手かざし」を持つにいたった。 外来宗教であるキリスト教やイスラム教は教義がしっかり定まって「人間が生きていくための正しい教え」として非常に洗練されているが、西アフリカ伝統のアニミズム・精霊信仰にはある祖先崇拝や呪物(お守り)の考え方が存在せず、呪術的要素もさほどない。他方、西アフリカ伝統のアニミズム・精霊信仰は教義が定まっておらず、あまり洗練されていない。こうした西アフリカ人のスピリチュアルなニッチを埋めたのが神道というアニミズムをベースにし、経典を持つまでに発展し、さらにキリスト教やイスラム教を統合する万教帰一主義的価値観を持っている「真光」だったのである。
引用した崇教真光や幸福の科学・真如苑・創価学会といった日本発祥の新宗教、ラエリアンムーブメント・統一教会という日本発祥でないが日本人が布教に携わっている、それぞれいかにアフリカを攻略し、受け入れられているのかを実地にルポした労作。創価学会と日蓮正宗は当地でもいがみ合っているとか、幸福の科学は宣伝にお金をかけているが言葉・記号に頼って宗教的イメージ性が貧弱なため集客に苦戦しているとか、ウガンダ、コートジボワール、ガーナ、マリといった国々の事情と併せ興味本位にとどまらない味わい。
秋山駿/簡単な生活者の意見/講談社文芸文庫2025・原著1988
それより私は、自分の生の感覚の中で、この社会の声を読んで、こういっておこう���現在の社会は、無力な者、貧乏人、役に立たぬ者、それから不運な者には、一刻も早く人目につかぬよう隠されて死んでくれ、と、いっているのだということを。
私はふと、こんな空想に走る──。
長くもない年月のうちに、われわれの周囲で、つまりこの社会の到る処で、小さな爆発や小さな戦争が多数に生ずるであろう、と。
そうでなければ耐えきれぬほどに、この社会は、異質な存在の不合理な共存に緊張し過ぎている。つまり、矛盾の高圧下にある。早い話が、石油やトイレットペーパーを境界にして、それを入手出来ずうろうろしているこちら側と、その企業の管理者であるあちら側の人間とが、同一の内容の人間、少なくとも、同一の生の平面上に立っている人間であるとは、私には考えられない。たぶん、その心理、感情から、人間の意味ということも、良心も、それから正義の内容に到るまで、何から何まで違うであろう。
私は彼等と同一の人間の姿でありたくはない。彼等と笑い合いたくない。彼等と握手したくはない。それでは、彼等は私の敵なのか。いかにも、そうかも知れない。敵? だがしかし、彼等の姿は、私がその一人一人を心の壁に密かに記しつつ憎むためには、あまりにも遠い存在なのだ。だからやはり、私の生の感覚から、いっそう正確には、バスカルの言葉をわるくもじって、こういうべきだろう。──彼は川の向うに住んでいる、と。
著者は「うまいそば屋も喫茶店もない、本当の古本屋もない」とぼやきつつ、「敗戦時の社会の混乱こそ、私の生の原点であり、以来国家的な体制を信じていない、そうした生の感情に団地の生活意識が合う」として、ひばりが丘の団地暮しの雑感を綴る。実家とは疎遠。
1930(昭和5)年生まれで、私の父母よりわずかに上の世代。私が父母と幼稚園から小6途中まで暮らした横浜郊外の団地は、文化的にはともかく「民度」は東京幡ヶ谷より高かった。分断や混乱の気配はない。家族の最も幸せだった頃。その安心を私に与えてくれた親のことを思うと、いくら敗戦を経たからといって、著者の傍観者的な態度に違和感。自分は「あちら側」とは別ってか。いや全員一枚岩になるよう仕向ける世間という管理装置がはたらいて、軍国主義をそのまま経済高度成長に振り向け、そしていま同じ事情で国力が相対的に沈んでいる。スマホ等による時間管理の時代に、みな同じ方を向いて平均化されている日本人は生産性を���揮できない。自分は違うつもりの著者は「文壇」に居場所を得て、そうした構造問題に踏み込まずに「批評家」でいられたのでは。文章巧みでも学ぶものはない。
水木しげる厳選集 虚/ちくま文庫2024
横浜団地時代の私に最大の文化的影響を与えてくれた、管理事務所に設けられた、日曜のみ貸し出しを行う小さな図書室で出会った本たち。北川幸比古のSF絵本『宇平くんの大発明』、そして筑摩書房による大人を意識した漫画本、特に現代漫画⑤水木しげるは貸本時代の『悪魔くん』をダイジェストで収め、粗い絵柄に加え、全貌が見えないことでいよいよ神秘的であった。
その解説で鶴見俊輔は「庶民の生活思想の伝統に根ざす虚無主義。長いものには巻かれろの権力追随をねずみ男が代表し、虚無主義の権力批判・引きずりおろしを鬼太郎が代表している」と水木さんの作風を評しているが、ぜんぜん違うと思うね。
この文庫本にも入っている「錬金術」のような皮肉な話、あるいは『河童の三平』の祖父や本人まで死んでしまって決して帰ってこないことを表面的に捉えているのでは。根本には、人智を超えた自然界の生命現象への畏敬、失われた、もしくは目に見えない世界への哀惜、水木さんほど生命を重んじている作家はいないと思う。手塚治虫と対照的なその資質が最も表れているのが貸本時代の短篇「サイボーグ」。近年の衝撃的な読書体験。その再現を期待した本書には、似た系統のお話が多く、互いに印象を弱めている。現代漫画⑤は完璧だった。
橋本昇/追想の現場/鉄人社2025
大韓航空機撃墜・パリ人肉事件・成田三里塚闘争・日本赤軍・赤尾敏・梨本勝…。フランスの写真通信社sygma (現在はgetty images)の契約カメラマンとして昭和・平成の数々の事件事故現場に立ち会った著者による回想録。ほとんど忘れていたような事象が多く、右でも左でも政治的にはニュートラルな立場で扱う趣旨ということで、しみじみ懐かしい気持ちになったが、それにつけても誤字誤植の多さ。書架の良いところには置けない。
ちなみに日航機123便の事��についても現場の凄惨さが描かれているが、いわゆる「自衛隊機が誤射云々」の陰謀論が成立する余地があるとは思えない。それと「ザイム真理教」、2つの陰謀論を流布しながらも晩年まで愛されキャラとしてメディア露出を続けた森永卓郎氏に、テレビ・ラジオに触れる層の情動を刺激しつつ、主流派に影響を与えない絶妙なポジション、しかも息子にそれを譲る、体制側に都合の良いピエロという墓碑銘を贈りたい。
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不信を招くリーダーは、トラブルが起こった際、とっさに次のような態度を部下に見せてしまいます。 それは、【① 怒る】【② 愚痴る】【③ 逃げる】という「トラブル対応の三毒」です。 ①「これはいったい、どういうことなのだ!」と感情的に怒る。 ②「なんで、こんな事態になるまで知らせなかったのだ!」と愚痴る。 ③「この欠品クレームは、うちのチームには関係ないだろう!」と問題から逃げる。 こうした態度を見せてしまう上司には、部下が安全(楽)に話すことはできません。
組織マネジメントにおいて、上司が「どうせやっても無駄だよ」という態度を示すと、それは即、部下に連鎖します。 そして、「うちの上司にはどうせ言ってもムダだよ」という、上下の関係に起こる「ムダ病症候群」に陥ります。 注意点としては、これら「ムダ病症候群」は、上司が部下によかれと思って無自覚で取ってしまっている言動から起こることです。 「ムダ病症候群」が多い企業では、新たな発案量は確実に減って、改善の提案を出す人の声が消えていきます。 結果として、離職者を増加させることに繋がります。(中略) このような「組織の病」に陥らないためにも、信頼を築くリーダーは、「否定的な発言」をやめていきます。 例えば、上司の「どうせやっても無駄だよ」。部下の「どうせ言ってもムダだな」。 この否定的な発言を、素早くやめていくのです。
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いわゆる「天才」と呼ばれる人の中には、サヴァン症候群、アスペルガー症候群、ADHD、などの症状が社会的に評価されるかたちで生かされた場合があると思いますが、他のさまざまな、いわゆる精神疾患において、それぞれの疾患のどのような症状が、社会的な「天才性」と評価される可能性があるか、例を、できるだけたくさん教えてください。
「天才」という言葉は多岐にわたる能力や業績を指しますが、精神疾患の特定の症状が、社会的に評価される「天才性」の側面として現れる可能性は、確かに考えられます。ただし、これは疾患そのものが天才性を生むわけではなく、特定の症状が、特定の分野や状況において、特異な能力や視点として認識されるという点に注意が必要です。また、多くの場合、疾患による困難さを抱えながらも、本人の努力や周囲の理解によってその才能が開花することが重要です。
以下に、いくつかの精神疾患とその症状が、社会的な「天才性」と評価される可能性の例を挙げます。
強迫性障害(OCD)
症状: 強迫観念(頭から離れない考え)と、それによる不安を打ち消すための強迫行為(繰り返し行う行動)。 天才性との関連性: 細部への異常なまでのこだわり: 強迫観念の内容によっては、信じられないほどの細部への注意を払う能力につながる可能性があります。例えば、芸術、精密な工学、緻密なデータ分析などの分野で、常人には見過ごされる微細な差異やパターンを発見する力となるかもしれません。 完璧主義: 強迫的な完璧主義が、妥協を許さない質の高い成果を生み出す原動力となる可能性があります。研究、開発、芸術制作など、高い精度が求められる分野で、徹底的な追求心として評価されることがあります。 規則性への強い志向: 特定のルールや手順に固執する傾向が、複雑なシステムや理論の構築において、論理的な整合性や一貫性を保つ能力として発揮される可能性があります。
統合失調症スペクトラム障害
症状: 幻覚、妄想、まとまりのない思考や行動、陰性症状(意欲の低下、感情の平板化など)。 天才性との関連性: 独特な思考や発想: まとまりのない思考は、時に既存の枠組みにとらわれない斬新なアイデアや視点を生み出す可能性があります。芸術、特に前衛的な表現や、科学における全く新しい概念の提唱などにおいて、既成概念を打ち破る力となるかもしれません。 並外れた想像力: 妄想や幻覚は、現実とは異なる世界を知覚する経験であり、これが豊かな想像力や創造性の源泉となる可能性があります。文学、演劇、映像などの分野で、独創的な世界観やキャラクターを生み出す力となるかもしれません。 パターン認識能力の高さ(一部): 症状によっては、通常とは異なる視点から物事を捉えることで、隠れたパターンや関連性を見抜く能力につながる可能性があります。
双極性障害(躁うつ病)
症状: 気分の極端な波(躁状態と抑うつ状態)。躁状態では、気分高揚、活動性亢進、アイデアの奔流、誇大性などが見られます。 天才性との関連性: 躁状態における創造性の爆発: 躁状態のエネルギーとアイデアの奔流は、短期間に驚異的な量の作品を生み出す原動力となることがあります。芸術、音楽、文学などの分野で、集中的な創作活動につながる可能性があります。 高い活動性と集中力(軽躁状態): 軽躁状態では、意欲が高まり、集中力が増すことがあります。これは、研究、ビジネス、プロジェクト推進など、エネルギーと集中力が求められる分野で、目覚ましい成果を生み出す可能性があります。 感情の振幅の大きさ: 激しい感情の波を経験することで、人間の複雑な感情や深みを理解する力が増し、それが芸術表現に深みを与える可能性があります。
注意欠陥・多動性障害(ADHD)
症状: 不注意、多動性、衝動性。 天才性との関連性: 並外れた集中力(過集中): 特定の興味のあることに対して、驚異的な集中力を発揮することがあります。これは、研究、プログラミング、芸術など、深く没頭することが求められる分野で、常識を超える成果を生み出す可能性があります。 独創的な発想と行動力: 衝動性は、時に既存の枠にとらわれない大胆な発想や行動につながることがあります。起業、新しい分野への挑戦など、リスクを恐れずに行動する力が評価されることがあります。 多様な興味と発想の豊かさ: 注意散漫さは、裏を返せば、様々なことに興味を持ち、多角的な視点を持つことにつながる可能性があります。アイデア発想や問題解決において、ユニークな視点をもたらすかもしれません。
自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群を含む)
症状: 社会的コミュニケーションの困難さ、限定された興味や反復的な行動。 天才性との関連性: 特定の分野への驚異的な集中と知識: 狭く深い興味を持つ傾向が、特定の分野における並外れた知識や専門性を生み出すことがあります。科学、数学、音楽、歴史など、専門性の高い分野で、驚異的な記憶力や分析力として評価されることがあります。 パターン認識能力の高さ: 細部に注意を払い、パターンを見つける能力に優れている場合があります。データ分析、プログラミング、音楽の構造理解などにおいて、その能力が発揮されることがあります。 客観的で論理的な思考: 社会的な感情に左右されにくい傾向が、客観的で論理的な思考を促し、複雑な問題解決や分析において強みとなることがあります。 重要な注意点
疾患は苦痛を伴う: これらの例は、あくまで特定の症状が社会的に評価される可能性を示唆するものであり、精神疾患そのものが安易に「才能」と結びつけられるべきではありません。多くの場合、疾患は本人にとって大きな苦痛や困難を伴います。 環境とサポートの重要性: これらの症状が「天才性」として開花するためには、適切な理解とサポート、教育環境などが不可欠です。 多様な現れ方: 精神疾患の症状は人によって大きく異なり、必ずしも社会的に評価される側面を持つとは限りません。 これらの例は、精神疾患の複雑な側面と、人間の多様な可能性を示唆しています。社会が、多様な特性を持つ人々を理解し、その能力を生かせるような環境を整えることが重要と言えるでしょう。
いわゆる「天才」と呼ばれる人の中には、サヴァン症候群の症状が社会的に評価されるかたちで生かされた場合があると思いますが、サヴァン症候群のどのような症状が、どのような社会的な「天才性」と評価される可能性があるか、例を、できるだけたくさん教えてください。
サヴァン症候群は、発達障害や知的障害を持つ人が、特定の分野において驚異的な能力を発揮する状態を指します。その特異な才能が、社会的に高く評価され、「天才性」と認識されることがあります。以下に、サヴァン症候群の具体的な症状と、それがどのような社会的な「天才性」に繋がる可能性があるかの例を挙げます。
驚異的な記憶力 (Exceptional Memory)
症状: 広範囲にわたる情報を正確かつ迅速に記憶し、想起する能力。 社会的な「天才性」の例: 歴史学者・研究者: 膨大な歴史的事実、年号、人名などを完璧に記憶し、詳細で正確な歴史研究に貢献する。 法律家・文献学者: 多くの判例や文献の内容を記憶し、複雑な法律解釈や文献分析を行う。 データベース管理者: 大量のデータを正確に記憶・管理し、効率的な情報システム構築に貢献する。 言語学者: 多数の言語の文法、語彙、発音などを記憶し、高度な翻訳や言語分析を行う。
カレンダー計算能力 (Calendar Calculation)
症状: 特定の日付が何曜日だったか、あるいは特定の曜日が何年何月何日になるかを瞬時に計算する能力。 社会的な「天才性」の例: 歴史研究者: 過去の出来事の日付と曜日を正確に結びつけ、歴史の解釈を深める。 天文学者: 過去や未来の天体の運行を正確に計算し、天文学研究に貢献する。 イベントプランナー: 複雑なスケジュール管理において、日付と曜日を正確に把握し、効率的な計画を立てる。
音楽的才能 (Musical Talents)
症状: 完璧な音感、一度聴いた曲を正確に再現する能力、即興演奏の才能など。 社会的な「天才性」の例: 作曲家・演奏家: 独創的で感動的な楽曲を作曲したり、卓越した演奏技術で人々を魅了する。 音楽療法士: 音楽の力を利用して人々の心身の健康をサポートする。 音響エンジニア: 微妙な音の違いを聞き分け、高品質な音響環境を作り出す。
芸術的才能 (Artistic Abilities)
症状: 非常に写実的で細密な絵画、彫刻、デッサンなどを制作する能力、空間認識能力の高さ。 社会的な「天才性」の例: 画家・彫刻家: 驚くほど реалистичный で детальный な作品を制作し、芸術の世界で高い評価を得る。 建築家・デザイナー: 卓越した空間認識能力を活かし、機能的で美しい建築物やデザインを生み出す。 イラストレーター: 細かい部分まで正確に描写し、科学図鑑や精密なイラストレーションで貢献する。
数学的・計算能力 (Mathematical and Calculating Skills)
症状: 複雑な数学の問題を暗算で瞬時に解く能力、素数を高速で計算する能力など。 社会的な「天才性」の例: 数学者・物理学者: 難解な数式や理論を理解し、新たな数学的発見や物理法則の解明に貢献する。 暗号解読者: 複雑な暗号を解読し、安全保障や情報セキュリティに貢献する。 金融アナリスト: 大量の финансовые データ を分析し、正確な予測を行う。
空間的・機械的スキル (Spatial and Mechanical Skills)
症状: 複雑な機械の構造を理解したり、頭の中で3次元の物体を操作したりする能力。 社会的な「天才性」の例: エンジニア: 複雑な機械やシステムを設計・開発し、技術革新に貢献する。 外科医: 複雑な手術を正確かつ迅速に行う。 修理技術者: 故障した機械の原因を瞬時に特定し、修理する。
言語能力 (Language Abilities)
症状: 多数の言語を習得したり、複雑な言語構造を理解したりする能力。 社会的な「天才性」の例: 翻訳家・通訳: 高度な語学力を活かし、国際的なコミュニケーションを円滑にする。 言語学者: 言語の起源や構造を研究し、言語学の発展に貢献する。 これらの例は、サヴァン症候群の特定の症状が、社会の様々な分野で非常に ценный な能力として評価され、「天才性」と認識される可能性を示しています。ただし、サヴァン症候群を持つ人々は、その特異な才能とは裏腹に、日常生活においては困難を抱えている場合も多いことを理解することが重要です。彼らの才能を社会全体で活かすためには、適切な理解と支援が不可欠と言えるでしょう
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バートランド・ラッセルの言葉366_画像版 n.3099j (Apr. 26, 2025)
その原則とは,「正しい行為は,ごく稀な偶然による場合を除いて,無知によって促進されたり,知識によってさまたげられたりすることは絶対にない」というものである。・・・。 これは,事実を隠蔽しようとする際の政府の活動の大部分にあてはまる。
That doctrine is that right conduct can never, except by some rare accident, be promoted by ignorance or hindered by knowledge. … It covers a large part of Governmental activity in concealing facts. Source: Bertrand Russell: Marriage and Morals, 1929 More info.: https://russell-j.com/beginner/MM08-010.HTM
<寸言> プライバシーに関わる事柄については、個人がそれを秘匿する権利があります。しかし、公共に関わる事柄については、「公開」が原則であるべきです。ところが、国民が知る権利を有する公的な問題についても、「それは個人のプライバシーに関わることなので、お答えは差し控えたい」と言って、説明責任を回避しようとする公人(政治家、財界人、その他の公的立場にある人々)が少なくありません。 そうした隠蔽体質は、日々の報道で明らかになっていますが、あまりにも多いため、国民の多くが「不感症」状態(ある種の無感覚状態)に陥り、時間の経過とともに、それらの隠蔽の大部分が忘れ去られていく運命にあります。 「森友学園をめぐる公文書改ざん問題」も、長らく忘れられていた感がありましたが、最近、裁判所による開示命令を受けて再び注目を集めています。しかし、先日公開された第一次の関連文書群は、いくつかの重要な部分が欠落しており(意図的に抜き取られており)、批判を招いています。たとえば、籠池夫妻が安倍明恵氏(当時の首相夫人)とともに森友学園の建設予定地を見学した際の記録文書では、重要な部分が抜き取られていました。どうやらその部分は、当時の政府関係者(あるいは現在の一部の政府関係者)にとって都合の悪い部分のようです。そんなに都合が悪いとは国民が思わないものでも、公開することによって他の不都合な事実の存在が類推される可能性があることを恐れて、非公開の範囲が必要以上に広がっている可能性もあります。 そろそろ、安倍政権下での森友・加計問題をはじめとする一連の不祥事、そして旧安倍派をめぐる政治的腐敗(裏金作りなど)の全体像を、検証可能な形で明らかにする作業を、本格的に始めるべきではないでしょうか? 政府自らがそういった作業を積極的にやることはないでしょうから、NHKを始めとしたマスコミに期待したいと思います。
Individuals have the right to keep matters related to their privacy confidential. However, when it comes to matters of public concern, the principle of transparency should prevail. Nevertheless, it is not uncommon for public figures, politicians, business leaders, and others in positions of public responsibility, to evade accountability by saying, "I will refrain from commenting, as this concerns personal privacy," even in cases where the public has a legitimate right to know. This culture of concealment is increasingly exposed through daily news coverage. Yet, because such incidents occur with overwhelming frequency, a large portion of the public has become numb to them, falling into a kind of societal insensitivity, resulting in many of these cover-ups fading from memory over time. The falsification of official documents in the Moritomo Gakuen scandal had likewise been forgotten for a long time, but it has recently regained public attention due to a court order demanding disclosure. However, the first batch of related documents released the other day contained several key omissions, deliberate redactions, which has provoked public criticism. For instance, parts of the official record documenting a site visit by Mr. and Mrs. Kagoike along with Akie Abe (then the Prime Minister's wife) to the planned location of Moritomo Gakuen were missing. It appears that those portions may have contained information inconvenient for members of the government at the time, or perhaps for some still in government today. Even information that the public might not find particularly problematic can be withheld out of fear that its disclosure could lead to the inference of other, more damaging facts. As a result, the scope of what is withheld from the public tends to expand excessively. It is high time that we begin, in earnest, a process to uncover the full extent of the political scandals under the Abe administration, including the Moritomo and Kake Gakuen affairs, as well as the broader corruption involving the former Abe faction, such as the secret slush funds. Since it is unlikely that the government will take the initiative in such efforts, I hope the media, starting with NHK, will fulfill their responsibility and pursue these matters vigorously.
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発達障害
【828字・1分】

岩波明『発達障害』(文春新書)
一般に「発達障害」とは、アスペルガー症候群(アスペルガー障害)を中心とする自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder: ASD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)などを漠然と指していることが多い。
この「漠然と」したイメージが偏見の温床になっている現状に対し誤解を正そうというのがおそらく本書の目的なのだが、ぼくの読解力がなさすぎるだけなのかもしれないが、成功しているようには見えない。
一見すると、ASDとADHDはまったく異なる症状を持っている。これまで述べてきたように、ASDの中心的な症状は「対人関係の障害」と「常同的な行動パターン」であり、ASHSは「多動・衝動性」と「不注意」であるからだ。
けれども、精神科の診療場面では、両者の症状はかなり似ていることが多い。ASDに多動・衝動性や不注意の症状を認めることはまれではないし、またADHDにおいても、対人関係の障害を認めることはしばしばみられる。
ASDとADHDの表面上の症状は、かなり似ている……実際、臨床の現場では、他の病院などからASDとして紹介された人が実はADHDであることは珍しくない。
これはなぜかというと、「対人関係が苦手な人」や「少し変わったところがあり、周囲から浮いた人」について、ASDと決め付ける風潮が強いからである。世の中でASDと言われているケースは、「対人関係が不得意な」ADHDであることが多い。
(第3章 ASDとADHDの共通点と相違点)
「専門家でも間違えるのだ」という話を読まされても素人はわけがわからなくなるだけではないか。だから、DSMの診断基準をわりと詳しく紹介していることに興味を持たれる向きにはともかくとして、一般書としてのこの本の主張は「対人関係の問題イコールアスペルガー症候群」という短絡的な思考を戒める程度のものでしかない。
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ADHDの子どもたち
ADHDって、注意欠陥とか多動症と言われ、机の前にじっと座り、権威ある人物から割り当てられた課題を完了するように言われたときに予想されるごく普通のすべての兆候が書かれてあるリスト、とでも感じれば良いだろうか? 自分自身、小学校時代の通常の授業が嫌いで、授業中、となりの児童と話したり、先生の話に集中できず、窓の外を見つめていたりと、落ち着きない生徒だった記憶がある。 授業の内容が簡単すぎて、退屈で、他のことを知りたい or…
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病気喧伝(びょうきけんでん)
Disease mongering:ディジーズモンジェリング
製薬会社や精神科医、また他の専門家あるいは消費者団体などが、市場を拡大するために、販売したり治療法を伝える目的で、病気の診断に用いる境界を拡大したり、そのような啓発を市民に宣伝することに対する、蔑称である。例として、ニコチン依存症や男性型脱毛症(AGA)や社交不安障害(SAD)が挙げられる。
典型的には「医師に相談を」で締めくくられる広告である。
「病気を売り込む:製薬産業と病気喧伝」(2002)
病気喧伝の実例 この用語は議論の中で、特に精神医学的な診断に関して頻繁に、反精神医学運動論者[6]やサイエントロジーに基づく批判者[7]、および精神医学あるいは生物学的精神医学の批判者に用いられてきた。例として、うつ病や自閉症[8]、注意欠陥多動性障害(ADHD)や双極性障害がある[9]。
『The New England Journal of Medicine』の前編集長であり、ハーバード大学医学大学院で上級講師を務める内科医のマーシャ・エンジェル(英語版)は「昔々、製薬会社は病気を治療する薬を売り込んでいました。今日では、しばしば正反対です。彼らは薬に合わせた病気を売り込みます[注 1]」と述べている。一例として、月経前不快気分障害は、「プロザック」の名称を「サラフェム」と変更しただけの薬を月経前症候群用に販売し、生まれた診断名である[11]。製薬会社は、日常の問題は脳内の化学的不均衡によって起きる精神の問題であり、これは錠剤によって解決されるという誤解を招くような考えを促して、有害な副作用のある不要な医薬品の使用を劇的に増加させることにつながる[8]。
軽症のうつ病を説明する「心の風邪」というキャッチコピーやキャンペーンは、2000年ごろから、特に抗うつ薬のパキシルを販売するためのグラクソ・スミスクラインによる強力なマーケティングで使用された[12]。後に、軽症のうつ病に対する抗うつ薬の効果に疑問が呈され、安易な薬物療法は避けるよう推奨された[13]。しかしながら、日本でのこのキャンペーンにより、抗うつ薬の売り上げは2000年からの8年で10倍となり、日本の市場開拓に協力したアメリカ人医師は「節操などなく、下衆な娼婦だった」と明かしている[14]。精神科の薬における向精神薬の販売は、製薬企業の大きな収入源であるため、特別な問題の原因となっている[15]。
1980年代に過労死が広く取り上げられるようになり、1991年に電通の社員が過労自殺し、1996年に家族が訴訟するとマスコミが取り上げ、またNHKスペシャル「脳内薬品が心を操る」が放映され、これまでの内因性うつ病(外部に原因がない)ではなく、環境に起因するうつ病という認識が広く認識されるようになった[16]。それまでは少数の精神科医が、重篤な状態だけを治療しており、不幸な出来事が精神的健康の問題につながるものだとは、ほとんど人がみなしていなかったのである[16]。
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律が、一般向けの広告を禁止しているため、塩野義製薬は、有名女優を起用して臨床試験の被験者を募集する全面広告を何度も掲載した[16]。グラクソ・スミスクラインは、各国のリゾート地で国際会議を開催し、2000年には京都市の高級料亭に医師を接待し、治療のための抗うつ薬を奨励した[16]。
“【遺伝子】医師「障害の子どもが生まれるのは両親の食生活の乱れ、一生反省すべき」
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2024年3月、突然、身体が動かなくなって救急搬送され、呼吸困難に陥った朝ドラ常連俳優の小堀正博さん。感染症が引き金となる多発性の神経障害『ギラン・バレー症候群』であると診断。誰しもかかる可能性がある、難病だ。 『ギラン・バレー症候群』という名前を聞いたことがあるだろうか? 突然の脱力感に始まり、手足や顔面の麻痺、最悪の場合には呼吸困難に陥ることもある恐ろしい病だ。 俳優の小堀正博さんがこの病気にかかったのは、2024年3月。「それまでは健康そのものだった」という小堀さんを襲ったのは、突然の脱力感だった。 花粉症かなと思っていたら突然の脱力と呼吸困難 「2月半ばくらいでしたでしょうか。数日の間、微熱が出て、目やのどがイガイガする症状がありました。でも時季も時季だし、“ついに僕も花粉症デビューかな?”と思っていたんです。 僕は家庭教師の仕事もしているのですが、3月9日のオンライン授業中は手に力が入らず、ペンも持てなくなっていました」(小堀さん、以下同) 翌朝には38度台後半まで熱が上がり、夕方にはベッドから起き上がれず、トイレに這って移動をしたものの、そのまま動けない。慌てて救急車を呼び、即入院となった。 「救急隊を待つ間は不安で不安で……。到着した救急隊の方からは“感染症からくる脱力では?”と言われましたが、頭の中はハテナマークでいっぱい。訳がわかりませんでした」 病院で点滴を受けたが、翌日に容体が急変してしまう。 「朝方、呼吸ができなくなってしまい、ICU(集中治療室)に移されたんです。ナースコールも押せなかったことは覚えているのですが、そこから記憶は途絶えています。気がついたときには全身が管だらけでした」 ギラン・バレー症候群は、免疫システムが自分自身の末梢神経を攻撃することで起きる難病のひとつだ。まだ原因は十分に解明されていないが、感染によることが多い。 症状は、脱力感やヒリヒリ感、身体や顔面の筋肉の麻痺などで、小堀さんのように呼吸困難が起きる割合は患者の20~25%。まれに重症化し、合併症により3~5%が命を落とすこともある。 年代を問わず罹患する可能性があるが、特に成人男性に多くみられる。 治療では、早い段階で血液から抗体を除去する『血漿(けっしょう)交換』や『免疫グロブリン点滴療法』を行えれば後遺症が残りにくいと考えられている。 「僕の場合、緊急入院した病院に脳神経内科があったので、担当医が“ギラン・バレー症候群では?”と疑いを持ってくれて、すぐに治療ができたんです。 きちんと検査をしてからとなると、治療の開始が遅れるし、そこは本当によかったですね。ただ、急変するのは想定外だったようで、医師からも“ここまで一気に症状が進んだ例を見たことがない”と言われました」 幻聴や幻覚による不眠で神経がおかしくな��…… 何とか危機を脱し、意識が戻ったが、本当に大変だったのはそこからだった。 「少しだけ手を動かせるようになったのは、2週間後の3月末でした」 声を初めて出せたのは、そこからさらに半月後。それまではコミュニケーションはすべて文字盤を使っていた。 「病室のエアコンが寒いとか、ちょっとしたこともすべて文字盤を使わなければならないのがすごくもどかしかったです。顔の筋肉も麻痺しているから、表情で伝えられない。自律神経も乱れてしまって体温調節ができず、3月でまだ寒い日もあるのに身体の下に氷枕を5つも入れたりしていました」 同時に幻聴や幻覚の影響による不眠に悩まされる。 「神経がおかしくなっていたんでしょうね。その場にいない家族の声が聞こえたりするんです。自分の身体につながっている機械の音もうるさくて、夜中も1時間半ごとに目が覚めてしまう。 このころは治る見通しも立っていなかったので、頭がハッキリするにつれ“もう役者としてはおしまいだ”と考えてしまい、絶望感に苛まれました」 人工呼吸器を外して自発呼吸に戻れたのがゴールデンウイーク明け。そこから1日3時間のリハビリが始まった。 「少しずつできることが増えるので、リハビリ自体はつらくありませんでしたが、以前のように動けるとはまったく思えませんでした」 そんな中、家庭教師として関わっている生徒やその家族からの励ましの声が大きな支えになったという。 「僕の生徒さんは受験生も多いので突然、連絡が取れなくなって迷惑をかけてしまったという申し訳ない気持ちでいっぱいだったんですが、オンラインでメッセージを集める『WEB寄せ書き』をいただいたんです。とてもうれしかったですね。 教えるのも好きなので、俳優を続けられなくてもこの仕事があれば大丈夫だと思うと、気持ちも少しラクになりました」 そんな毎日の中、希望になったのが次の仕事だった。 「7月に広告の撮影が入っていたので、それまでに何とかしなきゃという気持ちだけが当時の支えでした」 撮影日から逆算して退院することを目標に定め、リハビリに力を入れた。 「それで身体も顔もかなり動くようにはなったのですが、やっぱり意のままに、というには程遠くて。演技に不可欠な表情が思うようにつくれないし、左半身の動きも悪いまま。俳優として現場に戻れるとは思えませんでしたね」 4か月以上の入院生活後、退院してからは…… 途中、転院を挟みながらリハビリを地道に続け、4か月以上にもわたる長期入院の末、7月26日に退院。 しかし、体重は入院前と比べて13キログラム減。痩せたことでお尻の肉がなくなって骨が当たるため、痛くてトイレに座っていられない状態だった。 今は体重も元に戻り、主にオンラインで家庭教師をしつつ、週1回リハビリに通っている。日常の静的な動きならほとんど問題ない程度には回復したが、走った��ジャンプしたりするのはまだ難しいという。 「例えば、ゆっくりしか歩けないので、横断歩道は信号が青になった直後じゃないと最後まで渡れません。外出時は時間に余裕をもって出るようになりました。 今の僕の状態をわかったうえでやらせていただける仕事もあるし、まだ難しくてお断りさせていただくこともある。でも一日一日、できることが増えていくのはうれしいです。この調子で、ゆくゆくは何の制限もなく芝居ができるようになりたい。目下の目標はそれです」 病気の特性上、食事制限や行動制限もないそうで、徐々に以前の自分に近づいている感覚はあるとか。 「再発の可能性も、実はゼロではないそうです。だから感染症には気をつけないといけないし、担当医には食中毒を引き起こす細菌である『カンピロバクター』への感染には特に注意が必要と言われました。 でも、怖がっていたら何もできないので、無理のない範囲でリハビリと仕事を続けていきたいですね。ゆくゆくは趣味の野球が以前のようにできるようになりたいですから」 驚異的な早さで回復した小堀さん。ただ、中には後遺症が残ってしまう患者もいるのが、この病気の怖いところだ。 「僕はありがたいことにさまざまな幸運が重なり、ここまで回復することができました。 今もこの病気で苦しんでいる方やそのご家族から、たくさんご連絡をいただきます。回復した一例として希望となれるよう、これからもこの病気に関する発信をしていきたいです」 また、ギラン・バレー症候群は難病ではあるものの、日本では『難病医療費助成制度』の対象外となっている。高額療養費制度を使えば負担は減るものの、医療費は高額になる。 元気なときはピンとこないかもしれないが、事前にこの病気を知っておくことが自分や周囲の人を助けることにつながるかもしれない。 小堀正博(こぼり・まさひろ)●大阪府在住。2006年、映画『かぞくのひけつ』でデビュー。『舞いあがれ!』『おちょやん』『まんぷく』『べっぴんさん』『マッサン』などのNHK朝ドラやCMで幅広く活躍。並行してオンライン家庭教師の仕事にも注力 取材・文/遊佐信子
「花粉症かなと思ったら難病」朝ドラ俳優を襲った病魔、救急搬送と“幻聴”のリアルを聞いた(週刊女性PRIME) - Yahoo!ニュース
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祝ADHD
久しぶりに書きます。病んだので。タイトルは、相変わらず皮肉屋です。この皮肉屋を自称するのも皮肉です。27歳の俺は、まだこんなことをやっている。それじゃあ、備忘で今思ってることを話すぜ。
さて、前々からADHDを自称していたが、仕事でミスが続き、先輩にも迷惑をかけてしまったので、思い切って精神科(心療内科なのか?)を受診した。中高大と、遅刻の常習犯だったし、課題はギリギリまでやらないし、と昔の俺を知っている連中は認識があると思う。友達との約束とかも、普通に遅刻してたりして、マジでごめん。
社会人になってから気づいたんだと思うんだけど、どうやら俺の思考回路はグチャグチャらしい。目に入るモノに思考が奪われるし、脳内で音楽が流れるし、歌詞も脳内で流れる。映像を制作し始めてからは、映像も頭で流れるようになった。とにかく、俺の頭の中はグチャグチャのスパゲティ状態らしい。他の人と比べたことないから、体感なんだけど。
今日、初診で精神科に行った。昨日は仕事で先輩に迷惑をかけ、今朝は寝坊した。会社に社用スマホも忘れた。こんなことが立て続けにあったから、頭おかしくなったのかと思ったし、ちょっと病んでたんだと思う。だから病院に行こうと決意した。
ネットで予約できる病院があって助かった。場所によっては1ヶ月先も予約できない、なんてことがあるから、本当に助かった。
初めてのことだからドキドキだったけど、別に他の病院と変わるわけではないし、ちょっと問診票(アンケート)が多いかな?くらいにしか思わなかった。
初診だからか、かなり待たされたけど、先生から言われたのは案の定「ADHD」だった。注意欠陥多動型のADHD。まぁ予想通り。だが、遂に長年の謎が解けた…祝。
と、言うものの、この診断結果は自身のアンケート結果から出されたものでしかなく、根拠の乏しい診断結果だな、とも思った。実際に、後述する強い薬については、学生時代の通知表や、親族からの「落ち着きがない」や「注意不足」などの第三者からの意見がないと、処方してもらえないらしい。
今回処方されたのは、「ステラトラ」。『ノルアドレナリンという覚醒物質を増やして注意力を補強します。』だって。ふーん。即効性はなく、3-4日後、1週間後くらいに効くらしい。吐き気、食欲不振が起こるらしいけど、ダイエットしようと思ってたから丁度良い(俺は66kgだ。)。
これが効かなかった場合、「コンサータ」をやる可能性が高い。これが先に書いた「第三者の意見が必要な強い薬」である。貰った紙には『覚醒剤と同成分のメチルフェニデート。ドーパミンを分泌して著明な有効性を発揮しますが、依存症などのリスクがあります。』と書いてある。
敬愛する先人、なんJ民のまとめ記事を色々見る限り、「創作が出来なくなる」なんてことを言う人もいた。先生にその点を聞いてみたが、「集中力が上がるよ」と身も蓋もなく、創作したことのない人間の発言だな、と思った。なんJ民の話は、おそらく、先に話した「スパゲッティ思考」が出来なくなり、創作できなくなる、ということだと思う。
冒頭で話したとおり、俺はスパゲッティ思考人間で、多分、それが創作活動の原点というか、それがアイデアの源なのだと思っている。今回、ストラテラを服用することで、俺の創作活動がどのように変化していくのか、はたまた出来なくなってしまうのか、実物である。
実のところ、怖い。自分の精神に影響を与える薬なんて、今までの自分と違う自分になってしまう気がして、本当に恐ろしい。
だけど、今回は挑戦する。仕事で転換期が来たし、���惑かけたくないし、もしかしたらこれが功を奏して、めちゃくちゃ良い(アバウトな…)可能性だってある。先生にも「合わなかったら辞めればいい。トライアンドエラーだ。」と言われ、元に戻れなくなることはないのだと、今は、信じている。
それに、献血が好きな理由は、「人体実験みたいだから」と内心思っていて、「これも人体実験や…」と思うことにしている。している。怖い。
いずれにせよ、病んだらここに戻ってくる。俺は、アルバムを作るまで、死ねないのだから。しないと思うけど、自殺したら、これが遺書になればいいと思う。ゼッテぇしねぇからな。
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ハロウィンの頃に書いた『魔女をまもる。』の感想
10月31日はハロウィン。ひと昔かふた昔前はハロウィンというと漫画雑誌や、NHK教育放送(現在のEテレ)で放映されていた『英語であそぼう』など海外文化を紹介する番組を介して知るイベントだった。
ハロウィンの夜にお化けの仮装をした子どもたちが各家を訪問し、「Trick or Treat」のかけ声の後、お菓子をもらうという地域住民の相互協力による行事が、日本に正しく定着しているだろうか。
そもそものハロウィンは古代ケルトで行われていた祭りが元になっていると言われている。ケルト人はヨーロッパのかなり広い地域に住んでいた人々のことを指すが、日本で知られているのはフランスやブリテン諸島に伝わる妖精の神秘的な物語かもしれない。独自の宗教を持っていたが、キリスト教の定着とともに廃れたが、ハロウィンや妖精の伝承に形を残していく。
キリスト教が伝播する過程で土着の信仰や風俗と融合していくことは珍しいことではない。またキリスト教徒たちも「プレスター・ジョンの伝説」、「女教皇ヨハンナ」、「さまよえるユダヤ人」といった伝説を生み出していく。こういった融合や伝説は信仰を主導する組織の教義と矛盾することもあった。そこから始まる排斥として悪名高いものとして「異端審問」と「witch-hunt」がある。この二つは分けて考えるべきか、同じものとして語るかは時代や状況によるので注意がいるだろう。現代人にも共通することだが、差別、偏見、無知など排斥活動には複合的な事象が絡まり合っている。
例えば「witch-hunt」は「魔女狩り」と訳されてきたが、“witch”とされた人物は女性に限定されていない。「“witch”は女性である」というのはステレオタイプ(注1)である可能性が高い。“witch”とは何であったのか。「witch-hunt」は女性差別に根ざした宗教的な排斥運動であるという説明は単純化されたものである。。
注1)ステレオタイプとは医師と看護師の組み合わせで医師を男性、看護師を女性と思い浮かべるようなことで、思い浮かべた当人が所属する社会通念ではそういった事例が多いかもしれないが、これを固定観念とすることは偏見と言える。こういった偏見を特に社会的少数者(マイノリティ)に当てはめることが人権上の問題としてよく取り上げられる。
“witch”とは何であるかということに取り組んだ意欲作が、槇えびしによる『魔女をまもる。』である。
主人公は実在の人物であるヨーハン・ヴァイヤー(1515年~1588年)である。史実と��ての彼は「witch-hunt」に反対し、それに関する著作を遺した人物として知られている。
ヨーハン・ヴァイヤーは“witch”と呼ばれる人々を医学的見地から考察し、精神疾患や取り調べの際に行われた拷問に耐えかねた自白から生み出されたものであるとした。
本作のヨーハン・ヴァイヤーも当時の科学の視点から魔女の正体を説く。興味深いのは彼が用いる病理の根拠が四体液説に依ることだ。
四体液説はインドのアーユルヴェーダや古代ギリシャで提唱された病の原理である。「血液」「粘液」「黄胆汁」「黒胆汁」の四つの体液のバランスが崩れると人間は病気になるとされる。漢方にも類似した気血水という考えがあり古代の医学の定説とも言える。患者の病態を観察して導き出された面もあるため、経験則に基づく治療方針の策定にはある程度役に立ったとは思われ、19世紀頃まで支持されていたが、病理学や生理学の発展とともに四体液説は根拠を失った。
つまり四体液説のみを根拠に患者が“witch”ではないことを証明することは不可能なのである。そのため、作中のヨーハン・ヴァイヤーは「やはり“witch”は存在するのではないか」という疑念を払拭できずにいる。これは科学的思考を用いるが故のジレンマである。
現代に至るまで多くの科学者たちがこのジレンマに陥ってきた。有名なエピソードとして軍医としての森鴎外が脚気の原因を細菌による感染症であるという誤りを正すことができなかったことや、プリオン病の原因が異常タンパク質という物質であるか生命体である未知のウイルスであるかという論争が挙げられる。
未知を解明すると言うことは、時に既存の学説を覆さなければならない。その手順もまた従来と同じく、観察、分析、実証に基づいて行わなくてはならない。
先ほど例で挙げた脚気であるが、原因はビタミンB1の不足であることがわかっている。鈴木梅太郎がビタミンB1の抽出に成功したのは1910年である。脚気の原因がビタミンB1の不足であると確定されたのは1925年のことだった。一方、高木兼寛が海軍において食事の内容を変えて脚気の予防を試み、成果を出したのは1884年である。ビタミンB1の存在を知らなくても食事の内容を変えれば病を防ぐことができると確かめることはできるのである。
四体液説という不確かな学説を根拠にしながら、ヨーハン・ヴァイヤーが目の前にいる者は“witch”ではないと証明できるのは、事実の検証があってのことだ。現代の科学者たちも同様に日々研鑽を積んでいる。専門的な知識を持った科学者もまた無謬ではない。人間は性別や社会に与えられて役割によって偏見を持つ。偏見を持つと言うことは自分と異なる役割や立場の人間に対して不正確な認識を以て評価を下すということだ。このことに自覚しない限りこの態度は改めることはできない。この無自覚が「witch-hunt」に女性迫害の側面を持たせた最大の理由だと推察する。
長らく世界は男性中心かつ男性優位の社会を自然だとしていた。政治、司法、財産の決定権は男性に偏り、女性は社会的弱者となる。この状態が現代において解消されたと認識するのは各地の報道をはじめ、統計などの科学的見地から誤りであることは言うまでもない。
近代からの医学においても主に男性の医師が女性特有の病や妊娠出産にまつわる諸症状を研究や治療を行ってきたが故の誤りはある。魔女狩りの時代が過ぎ去った後、代わりにやってきたのは「ヒステリー」だった。
「ヒステリー」という病名は現在用いられない。用いられるとしたら疾患の有無にかかわらず怒りを露わにする人間(どちらかというと女性)を侮蔑する際に使われることが多いだろう。「ヒステリー」の語源は「子宮」を意味するギリシア語が語源になっているように、女性の病気とされてきた。ある精神状態、身体症状を示す患者を「ヒステリー」としたが、病態生理が究明されていない曖昧な定義だったため、現在はいくつかの疾患の名称で診断される。
「ヒステリー」の原因は心理負荷、つまり過度なストレスであるとされたが、何故女性にこの病気が偏るのか男性中心の社会を自然なものと捉える者には解明できない。ただ患者が女性であるが故に心身に欠陥を備えていると、女性蔑視の根拠とする者すらいた。
「witch-hunt」と「ヒステリー」はなくなったが、他の言葉にすり替わっている可能性はかなりある。今回紹介した『魔女をまもる。』の幕引きもそれを示唆するかのようだ。不正確な評価が科学の発展を阻むのであれば、それは正さねばならないと判断するのが科学者のあるべき姿だろう。
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見知らぬ人を助ける利他的行為で体の痛みが即座に軽減することが判明 著者パルモ 公開:2024-12-31・更新:2024-12-31 「情けは人の為ならず」ということわざは、「親切にすることはその人のためにならない」と間違って解釈している人も多い。だが本当の意味は「人に親切にすれば、その人の為だけでなく、自分にも良い報いとなって返ってくる」だ。 実際にこれは真実であることが科学的な研究によって証明されている。 広告の下に記事が続いています 見返りを期待しない利他的な行為は、肉体的な痛みの緩和、ストレスの軽減、さらには幸福感の向上にも繋がることがわかったのだ。そしてそれはすぐに作用するという。 様々な研究が示す利他的行為の良い影響 近年の研究により、利他的な行為が心身の健康に良い影響を与えることが明らかになっている。 例えば、ボランティア活動はストレスの軽減やうつ症状の改善、認知機能の低下リスクの減少、さらには寿命の延長にも寄与することが示されている。 さらに、2017年の研究では、慢性的な痛みを抱える人々がボランティア活動に参加することで、痛みの軽減と生活の目的意識の向上が報告されている。 この画像を大きなサイズで見る Photo by:iStock 利他的行為はすぐに体の痛みを軽減させることが判明 これまでの理論や研究のほとんどは、利他的な行動がもたらす長期的かつ間接的な効果がほとんどだった。 だが2019年の研究では、「利他的行為が即座に良い作用をもたらし体の痛みを軽減することが明らかになった。 この研究では、以下のような状況での痛みの感じ方が調査された。 地震後の献血者: 地震後に自発的に献血を行った人々は、そうでない人々よりも注射針の痛みを感じにくかった。 労働者の子供たちのための活動: 出稼ぎ労働者の子供たちのためのハンドブックを改訂する活動に参加した人々は、極寒の外気にさらされても寒さや辛さを感じにくかった。 がん患者のボランティア活動: 慢性的な痛みに苦しむがん患者が他人のために料理や掃除を行った場合、自分のために行った場合よりも痛みの度合いが軽減された。 寄付者の痛みの反応: 孤児を助けるための寄付を行った人々は、寄付を行わなかった人々よりも電気ショックに対する痛みの反応が弱かった。 これらの結果は、利他的な行為が脳の痛みを感じる部位の活動を抑制することを示している。 この画像を大きなサイズで見る Photo by:iStock 誰かの役に立っていると感じることで痛みが軽減 今回の研究から、脳がどれくらい痛みを感じるかは、他人に施した善行にその人がどういう意味を感じているかも大きな要素になることがわかった。 より他人の役に立っているとその人が信じるほど、痛みを感じにくいという。 これは、利他的な行いがその人に役割意識を与えることと関係があるのかもしれない。 自発的な利他的行為が、ある種の役割喪失感(例えば子育て卒業や、有能な社員といった役目を失ったときなど)から起こる、ストレスやうつ病、目的意識の欠如感を軽減させるのに役立つのかどうか、研究者たちはとくに関心をもっている。 他にも、利他的行為によって脳のドーパミンが放出され、行為者が”温かなぬくもり”を感じて気持ちが高揚する「ヘルパーズ・ハイ」というべつの要因もあるかもしれない。 「ヘルパーズハイ」とは、人を助けたり、親切にすることで幸せを感じる状態のことだ。 この画像を大きなサイズで見る 痛みの軽減とこの心地よい気分を促す化学物質が合わさり、わたしたちは見返りを求めずに人を助けるという行為で自分に報いているともいえる。 ただし利他的行為がなぜ肉体の痛みを軽減させるのか、その詳しいメカニズムを解明するには更なる研究が必要になるという。 イギリスの小説家、チャールズ・ディケンズはこんな言葉を残した。 この世に生きる価値のない人などいない。人は誰でも、誰かの重荷を軽くしてあげることができるからだ 日本では本当に困っている人がわかりづらい状態になっているが、幸いにもネットがある。どこかで誰かが救いの手を求めている。 自分が困難に陥ったときほど、誰かを助けたいと強く思うことで、結果的に自分が救われることになるのかもしれない。まさに「情けは人の為ならず」だ。 この研究は『PNAS』(2019年12月5日)に掲載された。 References: Volunteering and other good deeds reduce physical pain, a study finds | KSL.com 広告の下にスタッフが選んだ「あわせて読みたい」が続きます あわせて読みたい まだまだ人間捨てたもんじゃない、駐車場に車を止めて泣いていた女性を見た親子の配慮にグっとくる 走行中に意識を失った運転手を居合わせたドライバーたちが協力して助ける 小さなやさしさが心に大きく響く。思いやりのある隣人に恵まれた12人の物語 病気で外に出られない3歳の子のために、住民らが庭でパフォーマンス。その優しさに家族全員が励まされる(アメリカ) 満点の星空や広大な海を見つめると、人は人に優しくなれる(米研究)
見知らぬ人を助ける利他的行為で体の痛みが即座に軽減することが判明|カラパイア
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自閉症をもつ私から見た日常
https://jigyou.yomiuri.co.jp/sakubun/prize/000337.html
大阪青凌中学校 3年
藤田 壮眞そうま
私は重度自閉症である。いつも叫び出したい衝動を感じている。でも叫ばない。叫んではいけないと学んだからだ。この作文で私から見える世界を、みんなに共有したい。 小学校は支援級に在籍していたが、現在は中高一貫で少人数制の私立中学に通っている。4歳の時に注意欠陥多動優勢の自閉症スペクトラムと診断を受けた。小学6年生の時に身長が止まり、成長ホルモンを毎日注射している。身長は146センチで、15歳男子平均より20センチ以上低い。 家族とファミリーレストランに行くと、店員が「子供椅子はいりますか」と笑顔で聞く。耐える私に、今度はキッズメニューを差し出してくる。見た目で判断しないでください。そう伝えたいけれど、見た目で子供なのだから、店員を責められない。やりどころの無い怒りを抱えて私は黙る。 私は授業中によそ見をしてしまう。宿題のお知らせを聞き逃し、やってこない。不真面目で意欲を持っていないと評価される。悲しい出来事で、何度も泣いた。 真面目に授業を受ける気持ちで座っているが、教室はその気持ちを阻む様々な情報であふれている。クラスメイトの動きやきぬ擦れの音がとても不快な音でジャリジャリと聞こえる。ノートの上を動くシャープペンシルの音は不協和音で合奏している。エアコンの音がごおごおと鳴り、隣の教室からも似た物音が聞こえてくる。等々きりが無い。 私はいつも叫び出してしまいそうで、疲れ果てている。先生の声は、200メートル先の、遠くのトンネルの向こうから聞こえる感じで、なかなか拾えない。 自閉症なのによく喋(しゃべ)ることが出来るね、と言われる事がある。私は人と関わるのが大好きであるし、お喋りも好んでする。だがコミュニケーションがしっかりとれているわけではないようだ。私を母はたまにラジオと呼ぶ。一方的に喋って満足してしまうからだ。 人の気持ちを読み取るアンテナが通常なら5本立っているならば、私は1本しか立っていないからだ。私は自分の気持ちも分からない。心を自分に感じない。だけど、相手を泣かせた時は、私の目から涙が出てくる。悲しい気持ちだと教わるけれど、なかなかつかむことが出来ないでいる。 自閉症の子供が産まれて、悲しむ家族もいるだろう。でも私達(たち)は学ぶし、成長する。人の気持ちが分かりにくいけれど、人が嫌いではない。小学校では床で寝転んでいたが、今は椅子に座り、必死に勉強している。 私達にはみんなと同じだけの未来があり、期待を持っている。私が間違った時は、あきらめないで教えて欲しい。私もこの困難な世界に向き合い、痛みを知っているぶんだけ、弱さを持っているぶんだけ、他の誰かに優しくなれる大人になりたいと考えている。
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夢みる PEGGY
PEGGY – L.O.V.E Bedroom Demo 「夢見る少女じゃいられない」の逆かもしれなくて、ずーっと恋を夢見る少女を風呂場で歌うアーティストがあそこにいるのを発見した。上のデモテープから察しがつくように正真正銘の ADHD メンヘラです。注意欠陥を引き起こす発達障害という ADHD ってあって。これは、たとえば力が出し切れない、目標に達していないと感じる、物事をだらだらと先延ばししたり、仕事に取り掛かるのが困難とか、順序立てて計画、準備するのが困難、すぐ気が散り、集中力がない、みたいな、それから落ち着きがない、待てない、行動の抑制が困難みたいな(アルファベット4字のクセに多いな・・・)症状らしい。これを障害と括ってるところの理解がむずい。ADHD…

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