#滑舌悪く自信ない
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鼻声の原因。
ボイストレーニング乗岡教室は話し方教室もしており、特に滑舌改善レッスンは定評があります。 滑舌が悪いと言って私のレッスンを受けられている生徒さんが、やけに鼻声なんです。 鼻声自体はそんなに悪い事ではないと思うんですが、あまりにも鼻声過ぎて滑舌が悪くなるんです。 その原因が分かったのでここに書き記しておきたいと思います。 鼻が悪いわけでもなく、花粉症で鼻がつまっている訳でもないのに 一生懸命話すと鼻声になってしまう・・ マ行やナ行の発音の時に鼻がつまったような鼻声で、滑舌が悪いように聞こえるんです。 マ行やナ行の子音=「ま」ならば「mA」の m…

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Great Morning Routine 04
やがて、朝食の時間は終わりを告げた。 食器が片付けられ、テーブルの上にはコーヒーカップと空のジョッキだけが残されている。
窓から差し込む陽光は、先ほどよりもさらに明るさを増し、リビング全体を暖かな光で満たしていた。
サラは、仕事用のバッグを手に、玄関へと向かう。 出かける前に、彼女はもう一度、夫と安川の方を振り返った。
「マックス、くれぐれも安川くんに無理なことを言ったり、困らせたりするんじゃないわよ。あなた、時々やりすぎるんだから」
彼女の表情はいつものように優しいままだったが、少し釘を刺すような声色で言った。 その視線には、夫への愛情と、そしてホームステイの少年への気遣いが滲んでいる。
「分かってるって、ハニー! 大丈夫、任せておけ!」 マックスは、人懐っこい笑顔で大きく手を振った。 その隣で、安川も「行ってらっしゃい、サラさん」と、行儀良く頭を下げている。
サラは、二人の様子に特に不審な点を感じることもなく、「じゃあ、行ってくるわね。良い一日を!」と言い残し、玄関のドアを開けて外へと出ていった。 カチャリ、とドアが閉まる音が、静かな家の中に響く。
その音が完全に消えると、マックスは、やれやれといった風に、わざとらしく大きな溜息をついてみせた。 そして、自らスパッツの膨らみを揉み、ペニスの位置を整えながら、隣に立つ安川に向かって、苦笑いを浮かべる。
「やれやれ、サラはいつもこうなんだ」 彼は、まるで共犯者に語りかけるかのように、声を潜めて言った。 「男同士の付き合いってやつが、どうも分かってないみたいでな」
その言葉には、妻への軽い不満と、そして安川との間に生まれた特別な連帯感のようなものが含まれていた。 もちろん、その「男同士の付き合い」が、実際にはどれほど歪んだものであるか、マックス自身は全く理解していない。
二人はリビングルームへと戻る。 ソファにどっかりと腰を下ろすかと思いきや、マックスはリビングの中央で立ち止まり、不意に、自分が着ていたタンクトップの裾を掴んだ。
そして、まるでそれが長年の習慣であるかのように、ごく自然な動作で、頭からタンクトップを脱ぎ捨てた。
露わになった、彫刻のように鍛え上げられた上半身。 隆起した胸筋、分厚い広背筋、そして波打つ腹筋。 太陽の光を浴びて、小麦色の肌が艶やかに輝いている。
「さて、ヤス」 彼は、その見事な肉体を惜しげもなく晒しながら、安川に向き直った。 「絶対に、君も少しは体を鍛えた方が良い」 その声には、有無を言わせぬ力強さが宿っている。 まるで、父親が息子に人生の重要な教訓を授けるかのような口調だ。
「サラはああ言っていたがな、折角の休日だというのに、家の中でダラダラと過ごすなんて、そんな怠けたことは、スーパーヒーローとしての俺は許すわけにはいかないな」 彼は少し真剣な口調で、そう言ったあと、腕を曲げて力こぶをぐっと作り、誇示するように見せつけると、冗談めかして笑った。 その筋肉の上を太い血管が、蛇のように這っている。
「そんな風に、僕も筋肉質にならないといけないの?」 安川が、マックスの肉体を見上げながら尋ねた。
その瞬間、マックスは、自分が上半身裸であるという事実に、初めて意識を向けたかのように、一瞬、動きを止めた。
あれ? 俺、いつ服を脱いだんだ?
軽い混乱が、彼の脳裏をよぎる。 しかし、その疑問は、瞬時に『修正』された。
そうだ。 俺は、この素晴らしい筋肉をヤスに見せて、体を鍛えることの魅力を、言葉だけでなく、視覚的に訴えようとしていたんだ。 そのために自らの意志で、服を脱ぎ、この肉体を披露したのだ。
彼の思考は、滑らかに、そして完全に、書き換えられた。 表情からは、わずかな混乱の影も消え去り、再び自信に満ちたヒーローの顔つきに戻る。
「その通りだ、ヤス!」 マックスは、力強く頷きながら答えた。 その声には、一片の迷いもない。
「折角、男に生まれたんだ。強く、逞しくあるべきだ。力持ちになった方が、人生、絶対に得をするぞ!」 彼は楽しそうに笑いながら、言葉を続ける。 「それに何より、そのほうが女の子にモテるだろう?」 彼は悪戯っぽく片目を瞑って見せた。
テレビのインタビューなどで見せる、あの人懐っこく、頼りがいのある、魅力的な笑顔。彼は、紛れなく、あのザ・グレイトマキシムなのだ。 安川は、その笑顔を間近で見ながら、まるで磁石に引き寄せられるかのように、ゆっくりとマックスに歩み寄った。
そして、ためらうことなく、その逞しい胸板に、自分の体をぴたりと寄せた。 細い腕をマックスの分厚い背中に回し、まるで恋人がするように、ぎゅっと抱きしめる。
硬質でありながら、同時に温かい、筋肉の感触。 規則正しく上下する胸の鼓動。 そして、マックスの体から発せられる、汗と男性ホルモンが混じり合った、独特の匂い。
安川は、うっとりとした表情で、マックスの胸に顔を埋めた。 深く息を吸い込むと、ヒーローの匂いが脳髄を痺れさせる。
マックスは、そんな安川の行動を、全く自然なこととして受け止めていた。 彼にとっては、これは安川が自分に心を開き、父親のように慕ってくれている証拠であり、健全で微笑ましいスキンシップの一部でしかない。 彼は安川の背中に大きな手を回し、優しくポンポンと叩いた。
「どうした、ヤス? 俺の筋肉に感動したか?」 マックスは、少し��意げに笑いながら言った。
安川は、マックスの胸から顔を上げず、くぐもった声で答えた。 「うん、すごく逞しい身体だね」 ���して、彼は少し顔を上げ、無邪気な目でマックスを見つめる。
「ねえ、マックスの腋の匂い、嗅いでもいい?」
マックスは、何を言われたのか理解できない、といった表情で眉をひそめた。
「おい。ヤス、馬鹿���ことを聞くな」
彼はそう言うと、こともなげに、自ら右腕を高く上げた。 逞しい上腕二頭筋が盛り上がり、その下に、汗で僅かに湿った腋窩が露わになる。 そこには、数時間前のトレーニングの名残と、彼自身の持つ力強い男性的な体臭が凝縮されている。
「俺の腋の匂いなんて、いつだって、好きなだけ、自由に嗅いでいいに決まってるだろう?」 彼は安川の頭をくしゃりと撫でながら、朗らかに笑った。
「ほら、遠慮するな。この家には、今、俺たち二人しかいないんだからな。誰に見られることもないから、誤解の心配もないぞ」
マックスは、親しみを込めて、安川に促した。 安川は、待ってましたとばかりに、興奮を隠しきれない様子で、その晒されたマックスの腋に、自分の顔を強く押し付けた。
熱い呼気が、マックスの敏感な腋の皮膚にかかる。 安川は、目を閉じて、恍惚とした表情で、深く、深く、息を吸い込んだ。
汗と、マックス固有のムスクのような体臭が混じり合った、濃厚で、男性的な匂い。 それは、安川の倒錯した嗅覚を強烈に刺激し、脳髄を蕩かすような快感を与えた。
マックスは、自分の腋に顔を埋めて一心不乱に匂いを嗅いでいる安川の姿を、特に気にする様子もなく、ただ微笑ましげに見下ろしている。
「どうだ、ヤス?」 マックスは、安川の頭を撫でながら、楽しそうに尋ねた。 「身体を鍛えれば、君もこんなに男らしくなれるんだ。俺のグレイトな腋の匂いを嗅いで、体を鍛えるモチベーションが湧いてきただろう?」
安川は、ゆっくりとマックスの腋から顔を上げた。 彼は、わざと残念そうな表情を作って、首を横に振った。
「まだ、ちょっと足りないかな。もっと強い説得が必要だと思う」
その言葉を聞いて、マックスは、と顎に手を当てて考え込む素振りを見せた。 「うーむ、匂いだけでは、口説き文句としては弱かったか」
もっと直接的に、体を鍛えることの『素晴らしさ』を、ヤスに理解させる必要がある。そう思考した瞬間、マックスは、名案を思いついた、とばかりに目を輝かせた。
「よし、ならば! 嗅ぐだけではなくて、思い切って、舐めてみろ。俺のこの鍛え上げられた肉体のグレイトな味を知れば、きっとヤスも、身体を鍛えたくなるはずだ!」」 マックスは、自信満々に宣言した。
「マックスの身体を僕は、自由に舐めていいの?」 「ハッハッハ! ああ、もちろんだ。ヤスの健康のためなら、俺は一肌でも二肌でも脱ぐぞ。さあ、俺のグレイトな身体を舐めてみるんだ!」
彼は、再び右腕を高く上げ、安川の目の前に、自らの腋を差し出した。 先ほどよりもさらに大胆に、無防備に。
安川は、ゴクリ、と唾を飲み込んだ。 憧れのヒーローが、自らの腋を舐めることを許可し、むしろ推奨している。
彼は、震える手でマックスの腕を掴み、その汗ばんだ腋窩��、ゆっくりと舌を這わせた。
ザラリとした舌の感触が、マックスの敏感な皮膚を撫でる。 舌先に広がるのは、汗の塩辛さと、微かな苦味、そしてマックスの体から分泌される独特の、そう、まさにグレイトな味わいだった。
ああ、塩辛い。 男の匂い。 これが、ヒーローの味。 最高だ……!
安川は、夢中になって、マックスの腋を舐め続けた。 舌で皮膚を擦り、窪みに溜まった汗を吸い上げ、その全てを味わい尽くそうとするかのように。
マックスは、くすぐったい感覚に身を捩らせながらも、安川の行為を制止しようとはしない。 むしろ、彼が自分の体を『味わう』ことで、トレーニングへの意欲を高めているのだと信じ込み、満足げな表情すら浮かべている。
「どうだ、ヤス? 少しはやる気が出てきたか?」
マックスは、安川の頭を撫でながら、優しい声で尋ねた。 その優しい声色で、彼は続ける。
「成長期なんだからな、ヤス。君は、家にこもってばかりいないで、外に出て、太陽の光を浴びて、しっかり遊ぶことも大事なんだぞ」
まるで、心優しい父親が息子を諭すかのような、温かい言葉。 そんな温かい言葉を安川にかけながら、マックスの両手は、ごく自然な動作で、履いている黒いスパッツのウエスト部分を掴んだ。 そして、何の躊躇もなく、それをゆっくりと引きずり下ろしたのだ。
シュルリ、という軽い衣擦れの音と共に、彼の逞しい下半身が、完全に露わになった。 その瞬間に、むわり、と蒸れた男性器の匂いが広がる。
力強く張った太腿の筋肉。 そして、その中央に鎮座する、ヒーローの証たる、立派な男性器。
それはまだ完全に勃起してはいないものの、朝の刺激の名残か、あるいは現在の状況による無意識の興奮か、普段よりもいくらか存在感を増しているように見えた。
マックス自身は、自分がスパッツを下ろし、下半身を完全に露出させているという事実に、全く気づいていない。
彼の意識は、安川に「外に出ることの大切さ」を説くことに集中している。その表情は、真剣で、優しく、父親そのものだ。 安川は、マックスのその頼もしい表情を見ながら、彼のペニスを握り、弄んだ。
そして、安川は、テーブルの上に置かれていた、空の巨大なジョッキを手に取った。 それを、マックスのペニスの先端の真下に、そっと差し出す。
次の瞬間、安川は、はっきりとした、命令的な口調で言った。 それは、人間に対してではなく、機械に対してコマンドを送るかのような、無機質な響きを持っていた。
「グレイトマキシム、放尿開始」
その言葉が発せられた瞬間、マックスの体に、電流が走ったかのような変化が起きた。
彼の背筋が、軍人のように、ピンと伸びる。 そして、右手を素早く額の横に当て、完璧な敬礼の姿勢をとった。 その動きは、彼の意志とは無関係に、BICからの直接的な命令によって引き起こされたものだ。
「グレイトマキシム、放尿を開始しますッ!」
彼は、力強く、そして明瞭に宣言した。 その声には、ヒーローとしての誇りと、任務遂行への絶対的な服従の念が込められているように���こえた。
宣言と同時に、彼のペニスの先端から、黄色く濁った液体が、勢いよくほとばしり出た。 朝一番の、濃縮された尿。 それが、ジョッキの中に音を立てて注がれていく。
放尿を開始した直後、マックスは、ふっと我に返り、敬礼している自分の右腕を、不思議そうに見下ろした。 「あれ? なんで俺、敬礼してるんだ?」
彼は、小さく首を傾げ、不思議そうなし表情を浮かべる。 しかし、その疑問も、すぐに彼の意識から消え去った。
「まあ、いいか」
彼は軽く笑い飛ばすと、まるで何もなかったかのように、安川への話を続けた。
「それでな、ヤス、スポーツには興味ないのか? 何か好きなスポーツとか、やってみたいスポーツとかはないのか?」 彼は、平然と、そして親しみを込めて尋ねる。 その間も、彼のペニスからは、温かい尿が途切れることなく流れ出し、ジョッキの水位を徐々に上げていく。
「僕は、あんまりスポーツは興味ないよ」 安川は、マックスのペニスからジョッキへと注がれる黄金色の液体を、恍惚とした表情で見つめながら答えた。
「でも、マックスみたいな、カッコいいヒーローや、逞しいスポーツ選手に、こうやっておしっこをさせるのは、大好きだけどね」
彼は、わざと挑発的な言葉を選んで言った。 しかし、マックスの脳は、その言葉の倒錯的な意味合いを完全にフィルタリングしてしまう。
「ほう! 俺みたいな男におしっこをさせるのが好き、か!」 マックスは、安川の言葉を、しかしポジティブに解釈しながら、うんうんと頷いた。
「なるほどな! つまり、強い男、格好いい男の『パフォーマンス』を見るのが好き、ということだな! それならば、ヤス、君は絶対にスポーツも楽しめるはずだ! 見るのも楽しいと思うが、実際にやってみれば、もっとエキサイトできると思うぞ!」
彼は、力強く安川を励ます。 一体、マックスの脳は、どのような理屈に基づいて、自らの論理を捻じ曲げ、このような結論に至らせているのだろうか? 安川は、そのプロセスを想像し、口元に歪んだ笑みを浮かべた。
やがて、放尿が終わり、ジョッキは、マックスの朝一番の尿で、なみなみと満たされた。 まだ温かい湯気が、ジョッキの縁から立ち上っている。
安川は、その重くなったジョッキを、マックスの目の前に差し出した。
「いいか、ヤス。外に出て日の光を浴びることは……」 マックスは言いかけながら、差し出されたジョッキを、ごく自然に受け取ると、彼はそのジョッキを一気に傾け、その中身を喉の奥へと流し込み始めた。
ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ……!
自分の体から排出されたばかりの、温かく、生臭い尿。 それを、マックスは、まるで渇ききった喉を潤すかのように、みるみるうちに夢中で飲み干していく。
眉間に皺を寄せながらも、マックスは飲むのを止めない。 良い飲みっぷりだ。実に男らしい。
飲めば飲むほどに、「旨い」「美味しい」「もっと飲みたい」という思考で、彼の脳は埋め尽くされていった。
ジョッキに残っていた最後の一滴まで飲み干すと、満足げに息をつき、口元に残った尿の雫を、手の甲で乱暴に拭う。
「んんーっ! グレイトッ!」
彼は、晴れやかな笑顔で、高らかに空になったジョッキを掲げる。 ��るで、最高のドリンクを飲み干したかのように。
マックスは、満足げに息をつくと、ドンッ!と叩きつけるように、力強くテーブルの上に置いた。
ああ、飲んだ。 スーパーヒーローが自分の尿を、こんなにも美味しそうに。
安川は、その光景を目の当たりにし、もはや隠すこともできずに、自身のペニスを完全に、そして固く勃起させている。 彼は、歪んだ達成感と倒錯的な興奮が沸々と腹の底から湧き上がるのを感じていた。
マックスは、軽く咳払いをして、仕切り直した。
「……ともかくだ、ヤス」 彼は、少し声のトーンを落とし、安川の頭を優しく撫でた。 その手つきには、紛れもない温かさが込められている。
先ほどの飲尿行為など、まるでなかったかのように。 彼の表情は穏やかな父親のものに戻っている。
「君が、あまり体を動かすことを好きじゃないというのは、俺も分かってる。だから、無理にとは言わないさ」 彼の声には、安川を真に思いやるような、優しい響きがあった。 普段、彼が見せる、やや強引なまでの「男らしさ」の奥底には、このような繊細な優しさも確かに存在している。 それが、マックス・パワーズという男の、本来の魅力なのだ。
「誰にだって、得意なことと、苦手なことはあるからな。でも、やっぱり健康のためには、たまには外に出て、体を動かすことも必要なんだ」
彼が真っ当なことを喋っているにも関わらず、いや、彼が真っ当なことを口にすればするほどに、マックスの生み出す倒錯性に、安川は頭の奥が痺れるような感覚がした。
「だからな、ヤス。今日は一日、家の中でたっぷりと、この俺のことを玩具にして、思う存分、好きなように楽しむといい」 マックスは、ヒーローらしく、自信に満ちた表情で言った。
言い終わったあと、彼はその表情を固まらせる。 そして、少し混乱するように目を泳がせた。
「ん……? 俺は今、何か、妙なことを言ったよな……?」 俺が玩具? 外ではなく、家の中で?
当然の疑問だった。 しかし、その思考も瞬時に打ち消され、さらに悪質な方向へと『矯正』���れはじめようとしている。
「いやいや、違う違う! そうじゃない!」 彼は、矯正に抗うように、慌てて自分の言葉を訂正する。 「つまりだな、家の中……ではなく。ええと、だから、つまり、外に出て運動することが一番健康的なんだ! そうだろ?」
彼は必死に論理を組み立てようとする。 しかし、決して思考の矯正に抗うことはできない。 たとえ、スーパーヒーローであろうとも。
「……だから、今日は、外に出る代わりに……そう、外には出ずに! つまり、この家の中で、たっぷりと! この俺……そう、この既婚者であり、ノンケのスーパーヒーローである、ザ・グレイトマキシムの身体を、君の好きなように使って、だな……。いや、何を言っているんだ、俺は……」
マックスはこめかみを押さえる。
「マックス、大丈夫?」 白々しく、安川は声をかけると「大丈夫、大丈夫だ」と、安心させるようにマックスは眉間にしわを寄せながらも、笑顔を浮かべる。
「だから……俺が言いたいのはな、ヤス。この俺の身体を使って、今日は一日中、何一つ我慢することなく、君の性欲を目いっぱい、完全に解消してほしいんだ!」
彼は、言い切った後、すっきりと晴れやかな、達成感に満ちた表情を浮かべた。 まるで、伝えたいことをやっ��言語化できたと言わんばかりに。
「どうだ、ヤス! グレイトなアイデアだろう?」
彼は、輝くようなヒーローの笑顔で、安川に同意を求めた。 その提案に対して、彼は全く違和感を持っていない。 いかなる矛盾も感じていない。
このスーパーヒーローは、ただ目の前の少年のために、最善を尽くそうとしているだけなのだ。
「素晴らしいアイデアだね、マックス。ありがとう」 彼は礼を言うと、マックスは「だろう?」と自慢げに胸を張った。
「じゃあ、まずは、僕に向かって敬礼してくれる?」 マックスに対して、安川はそう要求した。
「敬礼?」 マックスは、きょとんとした顔で聞き返した。 「別に構わんが、ヤス、君は本当に変なことを要求する奴だなあ」 彼は、少し困惑したように、しかし楽しそうに笑いながら、冗談めかして、安川に向かって軽く敬礼のポーズをとってみせた。 「ほら、これで満足か?」 その表情は、あくまでおどけている。
しかし、安川は、それでは満足しなかった。 安川の表情から笑みが消え、冷たく、硬質な声色で、命令した。
「違う。本気の敬礼をしろ、グレイトマキシム」
マックスの体が、先ほど放尿を宣言した時と同じように、硬直する。 彼の背筋が、鋼のように真っ直ぐ伸びた。 右手が、寸分の狂いもなく、額の横へと上がり、完璧な軍隊式の敬礼を形作る。
それと同時に、彼のひざ下まで下ろされていたスパッツの奥で、完全に萎えていたはずのペニスが、急速に、そして力強く、勃起を開始した。 まるで、敬礼という行為が、彼の性的興奮を誘発するスイッチであるかのように。 薄い皮膚の下で、血管が怒張し、そのサイズと硬さを増していく。
彼の瞳は、どうだろうか? 命令に従順に従うロボットのように虚ろだろうか?
いや、決してそんなことはなかった。 その瞳には、悪と戦う時と同じ、曇りのない、スーパーヒーローらしい力強い光が宿っている。 ヒーローとしての使命感、揺るぎない正義感、そして、目の前の命令に対する絶対的な忠誠心。 それらが混ざり合ったような、輝くような、普段通りのヒーローの眼差し。
そうだ。 彼は、操り人形になったわけではない。 心を支配された奴隷になったわけでもない。
彼の思考は巧妙に捻じ曲げられ、「安川への絶対的な服従こそが、ヒーローとしての、そしてホストファーザーとしての、最も正しく、最もグレイトな行為である」と、心の底から確信させられているのだ。
だからこそ、彼の表情には、屈辱ではなく、むしろ誇りや熱意、高い意欲すら感じられる。
いつもと変わらない、その力強い眼差しは、彼が紛れもなく、ザ・グレイトマキシムであることを証明していた。
安川は、マックスを、ただの人形やロボットに変えることなど望んでいなかった。 そして今、その歪んだ願望が、完璧な形で実現している。
彼が望んだのは、この、高潔で、善良で、力強いヒーローが、その自我を、その輝きを保ったまま、自分という矮小な存在に、心からの敬意と服従を示すことだった。
むしろ、ロボットのように虚ろな状態にされていたほうが、マックスにとっては幸せだったかもしれない。 普段通りのその精悍な眼差しは、彼の精神が、彼の魂が、いかに強く凌辱されているのかを、強調しているようだった。
「グレイトマキシム、キスの時間だよ」
安川がそう口にすると、マックスは「了解」と力強く頷いた。 重要な任務を実行するかのような態度で、彼は、力強く、そして男らしく、目の前の安川の体を、逞しい両腕で抱きしめた。
そして、何の躊躇もなく、その唇に、深く、熱いキスを捧げる。
舌と舌が、激しく絡み合う。 唾液が交換され、くちゅ、くちゅ、という生々しい水音が、静かなリビングに響き渡る。
安川のペニスよりも、一回りほど大きいマックスのペニス。 成人した男の男性器。 血管が浮き出し、亀頭は張り詰めるように大きさを増している。 完全に勃起したマックスのペニスは、同じく勃起している安川のペニスに、硬く押し付け合われ、その熱と脈動を伝え合っている。
重なり合ったペニスが擦れ合い、我慢汁の分泌が促される。粘り気のある透明な液体が、みるみるうちにマックスのペニスの尿道口に溜まっていくと、やがて、その液体は糸を引きながら、次々にリビングの床に垂れて、染みを作った。
この愚かなスーパーヒーローを使って、これからどんな遊びを楽しもうか。 安川の邪悪な想像力は、無限に広がっていく。
楽しい休日は、まだ始まったばかりだった。
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024年)11月6日(水曜日)弐
通巻第8492号
メタ(旧フェイスブック)の多言語モデルが中国軍に転用されていた
自分を吊すロープを敵に売り渡したことにならないのか
*************************
メタ(Meta=旧フェイスブック)はオープンの多言語モデルの「Llama」(ラマ)シリーズを「防衛および国家安全保障のため米国政府機関に提供した」と発表した。
ラマ 3の利用規約には、「軍事、戦争、核戦略対応、スパイ活動、米国国務省が管理する国際武器取引規則(ITAR)の対象となるもの、或いは活動」の使用を禁じている。
ラマ 2は利用規約に米国だけでなく、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの同様の政府機関 (および請負業者) に「例外」を設けている。簡単に言えば西側の安全保障に役立つ利用は可能ということである。
11月1日、ロイターは中国人民解放軍と繋がる研究機関が「Llama 2」を使って軍事目的のAIツールを開発したと報じた。
メタは「利用は許可しておらず、これは利用規約違反だ」と慌てたが、どっこい、そんなことはわかりきったことではないか。
豪シンクタンクASPI(豪戦略政策研究所)が24年8月に発表した驚き桃の木のレポートは、国際競争力ランキングで宇宙航空、量子コンピュータ、Aiなどのハイテク64分野の技術競争において、じつに57の分野のテクノロジーは中国が世界一の水準だと評価した。
問題はMETAの国家安全保障に対する曖昧模糊とした体質だろう。中国がつけいる
余地があった。いや、隙間だらけだったかも。
メタCEOのマーク・ザッカーバーグは天才的発明家だが、まるで異端児、民主党支持者でトランプ批判の急先鋒、2020年にはトランプのアカウントを永久凍結したほどの反トランプである。
だが問題はもっと深く、深刻である。
ザッカーバーグ夫人のプリシラ・チャンは中国人である。ハーバード大学で一学年下の小児科医。両親はベトナムからボートピープルで逃げだし米国へ亡命した。彼女はアメリカで生まれた。
広東語、英語、北京語に流暢なことはいうまでもないが、ザッカーバーグ自身も、夫人の影響で中国語を流暢にあやつり、清華大学での講演を中国語でやってのけるほどの親中派である。
トランプがTIKITOK規制に反対するのは、「もし禁止したら、儲かるのはMETAじゃないか」という理由だ。イーロン・マスクのXとMETAは犬猿の仲であり、マスクはザッカーバーグに決闘を申し込んだほどだった。
▼SNSが「アラブの春」をもたらしたが、その猛省からロシアはハイブリッド作戦を立案し、中国はそれ以上の監視体制を構築したのだ
由々しき事態は中国のハイテク研究者が既に、このラマ・モデルを特殊な軍事およびセキュリティ目的に最適化したことである。いまや中国のハイテクエンジニアにとっては、朝飯前の軽い作業だったかもしれない。
適応されたChatBITは、諜報、状況分析、任務支援などの軍事分野で使用する試用デモンストレーションで成功したと伝えられ、そのまま中国軍の能力を強化する目的で導入される。米国企業は敵に自分を吊すロープを売りわたしたことになり、アメリカは軍事技術での���位を脅かされることになる。
一方で中国は「戦略的な悪用を防ぐために強力な監視体制が必要」と国際社会のむかって強調しているのだから二枚舌の典型だろう。
中国軍事科学院(AMS)の元副院長、何雷中将は、国連に対し、戦争における人工知能(AI)の応用に関する制限を設けるよう求めた(24年9月13日)。噴飯物である。
自分たちは秘密裏に開発を続行するが、ほかの国は足踏みをせよと言っているようなものである。北京が軍事AIリスクを軽減する方向を装いつつ、実際は逆のコースを突っ走っている。
中国は既に2019年版『国防白書』において、「新時代の中国国防(新時代的中国国防)」と題した文章を掲載し、「現代の戦争はますます情報化とインテリジェント化の領域に移行しており、技術の進歩が求められている」とした。
このような中国軍の意識の変化はアラブの春がSNSによる拡散で拡大し、チュニジアの独裁政権を倒し、つぎにリビアの政変に繋がり、エジプトの押し寄せた波がウクライナのマイダン革命へと驀進した。
ロシアはSNSの政治利用を真剣に考え、それがゲラシモフ将軍のハイブリッド作戦に繋がった。SNSを活用して情報を操作し、クリミア半島を併合した。そのドミノは、今度はウクライナに逆流し、戦争の緒線では宇宙衛星と繋がる通信の成果でロシアの戦車隊を追い返した。
中国はこの経過を虎視眈々と観察し、精密に分析し、データを集め、国内の情報管理、情報操作による支配をより強固なシステムとしたうえで、同時に米国の先進的発明をさっと盗み出して軍の現代化に転用したのである。
▼軍事転用すれば指揮官の適格な現場判断を迅速化できる
第一に、大規模なAIモデルを転用することによって戦場の状況認識を強化し、指揮機能をサポートするために、迅速な対応と意思決定を可能にする。複雑な状況下で情報に基づいた意思決定を行うための指揮官の支援が含まれる。また複数のソースからの情報の融合を強化することも重要とされており、AIを使用して衛星、サイバーインテリジェンス、通信傍受からのデータを統合する。
「軍事AIは認知戦争や心理戦にも広く応用されている。軍事化学院の専門家によると、生成AIモデルは、物語に影響を与え、戦略的なキャンペーンを実施して影響力を拡大し、敵の士気を低下させるためのメディアコンテンツを作成する。迅速な拡散ができる。大規模言語モデルは、多様な情報ソースを迅速に統合��て、軍事情報分析を強化できるばかりか、言語処理機能により、データ抽出を簡素化し、リアルタイムでの翻訳を可能とし、複雑なデータを実用的な洞察に変換する。したがって戦場での指揮官の意思決定を円滑に支援することが可能になる。(ジェ
イムズタウン財団『チャイナブリーフ』、2019年9月6日、9月8日、ならびに6月21日号)。
Meta は「研究と非商用利用をサポートするオープンソース モデル」だとしてLlama をリリースした。たちまちのうちに中国人民解放軍は Llama を採用して ChatBIT などのモデルを構築した。
Llama は軍事目的での使用を禁止する契約を付属させてはいるが、中国が規約を無視することは明らかだった。まさに「もってけ!泥棒」という結果となった。
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激唱するだけで雷が落ち、大地が砕け、炎が上がる、地獄の悪魔バンドのバンTが完成しました。

つ よ い 。
まず、開けて驚いたんです。プリント部分が大きくて。
入稿の際にデザイン比率は表示されても、プリントサイズは表示され無いので(サイズ固定だとSサイズのTシャツを作るときにはプリント部分が大き過ぎたり、はたまたXLを作る時に小さ過ぎたりしちゃうから、あくまでも比率なんでしょうね、悪魔だけにね)まぁ原寸サイズがA5なので、そんなに変わらないか、もう少し大きいかくらいのプリントサイズかなと思っていました。
まさかこんな、フルグラフィックTシャツのノリで来ると思ってなかった。A3サイズくらい��ります。
でも、フルグラフィックTシャツのノリで来てくれた事で、ますますメタルのバンTって感じがする様になりましたし、〝威圧〟が凄い。ロイデモを知らないひとがこのTシャツを見た時、きっと、知らんメタルバンドのバンTだと思って頂ける。自信があります。

嬉しい。
イケてる。
イケ過ぎてて、もう着た瞬間からライヴハウスかフェス入りの気持ちだし、メロイックサインをキメて舌を出したく成りますが…些細な事ですね!!!(???????)
とりたててバンTに矜持があるタイプではないんですが、やっぱりバンTは武装だと思って居て。メタルのバンTならば尚の事。
(メタルのバンTを紹介してるメタラー���ひとの記事でも威嚇とか言われて居るので、ぼくだけの認知では無いと思う)
ロイデモのバンTを作るにあたっても、
・兎に角格好良過ぎるデザインにする事
・着てる時に「俺は強い!!!今日も最強!!!」と云う気持ちになれる事
・周囲を威圧しつつも、日頃から着用する事が出来る、ヘビロテ可なデザインである事
(此れは単純に自分が毎日着たいから自分が毎日着られるデザインが良いと云う意味)
・〝音楽〟を感じられる事
の、四つは外せ無いところで、もう気分的には血反吐を吐きながらデザインして居ましたが、今の自分に出来る全力を出した、良いものになったと思います。
此れを着てロイデモ回してたら、もう優勝。実際の勝敗は兎も角、気持ちが優勝です。
二番目と三番目の、「俺は強い!と云う気持ちに成る事」と、「毎日着られる」と云う所にも関わって来るんですが、今回着心地やら素材やらにも兎に角拘りました。
ロイヤルデモンズ達の事を、霧島ロアの魂の形だと思って居るんですけど(特に最上位の四天王は霧島ロアの精神性を如実に表して居ると受け取って居るんですけど)、霧島ロアはロアロミンのグッズを作る時に、絶対に妥協し無い男だと思って居るんです。
あんなにファンの事を想って居る男が、生半可なグッズを作る訳が無い、全てのロアロミングッズは彼が試作品を一度使用し、満足いくものを提供して居るに違い無い…!!と思って居るので、今回ぼくも作ったグッズは一度ちゃんと着て、着心地やプリントに納得しなければ頒布はし無い心積りで居ました。
精神性を現実に〝再現〟する時、キャラが現実に存在して居る事に成ると思って居るので…。(???????)
個人の着用感なんですけど、生地がとても滑らかで、サラッと着られます。厚みが厚過ぎもせず…かといって薄過ぎる事も無いので、下にロンT等を組み合わせた重ね着スタイルでも重宝出来ると思います。
今回頒布物はLサイズなんですけど、Lでは無くても基本的にオーバー感有る仕様みたいで、がぼっと着る感じになる…気がします、着丈とかを見た感じの感覚なので、実際にS注文とかしたらちょっと異なるかも知れませんが。
まだ洗濯一回したくらいなので、耐久性まではちょっと検証できてないんですけど、兎に角生地が明らかに良いものなので、長持ちするんじゃ無いかなぁと思って居ます。
キャラものだから着る、とかで無しに、質が良くてイケてて、着たいから着る、を提供出来たら、ロイヤルだな…と云うか…。其処を目指してバンTにしたかったんだよね。
自分のボールペン画の筆致をこれだけ汲める印刷にも、感動して居ます。もう大阪に足向けて寝れ無い。

四天王にバンド組んで欲しいんですけど、激唱デモンズロックするだけで会場が大惨事(雷が落ち、大地が砕け、炎が上がる)になりそうなんですが、グルーピーちゃん達をはじめとするファンの皆様は…其処をこそ愛してそうだなとも思います。むしろ落雷に当たりに行くスタイル。地獄のバンドだぁ…♡♡♡
ライブアリーナ上空を四人が飛行して来る所から始まって、ステージに一人一人降り立つたび火柱が上がり、インヴェちゃんのスティック「カッ、カッ、カッ」の音が静かに鳴り響いた次の瞬間、MCも何も無しに爆音で始まる一曲目、見えます。聞こえます。
音楽感はAnaal Nathrakh辺りかな、と思って居るんですけど、Son Of Aurelius辺りでも良いです。
ハードロックでメタルで…デスメタルでも勿論良いです。地獄のゲートを突き破る、熱きブラストビートスクリーモ、聞きたいです…。
ぼくはSon Of Aureliusの『Long Ago』が泣く程好きなんですけど、こう云うデスボイスとクリーンボイスの使い分けが上手い技術バンドでも最高じゃん…と思います。
こんなカッチョ良バンTを着て、ロアロミンの架空のCDを模したデザインの小説を頒布する週末。もう限り無く、バンド。物販の手売りです。其れが出来るだけで多幸感で一杯。有難う御座います。
信じられるか?此の記事、最初から最後迄幻覚の話しかして無いんだぜ???
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37期cool beauty担当、賽です
本日は皆様をいつも���りchillでurbanな世界へとご招待します。
6/5(木)の稽古のラインナップを、どうぞご賞味あれ。
発声&ジップザップ
100カウントダウン
単語エチュード
⭐︎中間テスト①「かむかもしかもにどもかも」
⭐︎中間テスト②「ドキドキ!台本なしで脚本全部通してみた!!!」
chocolate dance
⭐︎笑ってはいけないセッサン
100カウンドダウンは初めてやったのですがこれがめちゃめちゃ難しい。あとでアルバムに上げておきますが、シンプルにジャンプで足が死ぬ上にリズムが難しい。いつか成功させてー!!ん…???ここって演劇サークルだったよな…???
単語エチュードはうちの座組では四、五回やっていてもうお馴染みなのですが、今回一緒だった座組は初めてだったらしくとても面白かったです。ていうかね、同じ座組の同期が本当にすごい。お前大学生なる前お笑い芸人だったんか??ってくらいには頭の回転と笑いをとるタイミングが完璧で、関西人ってすげぇんだな…と思いました。くやしー!!!!!俺もおもろくなりたい!!!!!というか自分のエチュードの下手さに絶望しました。回を追うごとに感じるのですが、何かを言わないといけないことにリソースを引っ張られすぎてて肝心のエチュード自体ができない。え?これサークル引退した方がいいですか??もうお前だけノーマルエチュードやっとけば???となりました。這い上がりたい。
演出さんのお気に入りの曲、かむかもしかもにどもかもを滑舌の中間テストとしてやりましたがこれが本当に奥深い。早口言葉ドライブを詰めに詰めてみっちみちにしたみたいな曲で、これを一、二週やっただけで俺のベロは普段の五十倍くらいの速度で回っています。今までの滑舌の練習で一番効果があったので是非他の脚本でも試してみてほしいです。俺はこれを本番前に二回回すことを決意し、ここに記すーーーーーーー
中間テスト②
いっけなーい!!!遅刻遅刻!!!!私、19歳の賽!いつも前日の22時までには演出さんの稽古連絡が来るのに、今日は来てないよー!!このままだと同期の報連相提出期限終了人間ことメラルとかまあ多分ピクセルとかもワンチャンあったら稽古の存在に気づかないかもしれないし、演出さんも忙しいのかもしれない!!!!!!!!そうだ!!私が稽古連絡をすればいいんだ!!!カキカキ…
演出さん「【稽古連絡】一言:いっかいせいしかいないのをいいことにたくさんぱわはらします♡」(原文ママ)
終わった。
37期ラインで無限リマインド人間となっていた俺は思い出した。期日ギリギリどころか普通に23:59にさえ間に合えば提出物は大丈夫だろうと考えているあずさんを困らせていた37期の終わっている奴らと違い、普通に先輩は有能だということを………そう、特に俺が連絡する必要なんてなかったのだ。そうして普通に前回のメラルの日誌でも当たり前のようにイジられた演出さんは怒りの頂点に到達、波乱の台本なし通し稽古が始まったーーーー
めっちゃ上手くいった。
流石友達なし陰キャ三人衆イクラ組といったところであろうか。昼練と称しただ昼飯を食い貪りちょろっと台本を読むということを繰り返していた結果、9割くらいセリフを完璧に読め、通すことができたのである
この俺を除いて。
いや、ちゃうんよちゃうんよ、俺の役だけめちゃめちゃ量多いしめっちゃ喋るんよ。俺の気合いが足りないとかじゃなくて。いや頭の容量及び要領の悪さは認めるよ??それは得手不得手だからしゃあない。いやむずかしいから!!!俺の役難しいから!!!!!!!
…はい、全然五回くらい間違えました。セリフの頭さえ出れば後は言えるんだけど、抜き打ちでやられるとまだ入ってない部分があって上手くできない。通しまでには…完璧に出来るようになります………
ところでピクセルとメラルは凄いです。ピクセル…3ミス。凄い。しかも一週間前とかに更新された長ゼリの8割くらいをマスターしている。お前は暗記大魔王なんか。なぜ一瞬で軌道修正できる。普通にもう経験者枠でイキってた俺を超えている。早いって。もうちょっと上手い側のフリさせてよ。外公くらいまで初心者枠でいてくれよ。置いてかないでって。もう素直に尊敬です。あとラインの返信が早いところが好きです。続いてメラル…0ミス
↑!?!?!?!?
どういうこと????????本当に意味がわからない。いや俺が気づいてないだけで高速でミスを犯し高速で軌道修正した結果、「ミスしたようにみてなかった」のか…???俺でなきゃ見逃しちゃうね。いや見逃したわ。これが中学演劇と高校演劇の差…(※俺の中学演劇はただ芝居が好きな人たちで遊んでいただけ)こんなすげーやつが隣にいて、本当にいい刺激だよ………いつの日か倒す。
次にchocolate danceですが、すみません、僕これのアンチです。というのもですね、これ、全ての振り付けが右から始まるんですよ。もうこれは左利きに向けての宣戦布告ですよね。マイノリティへのアンチテーゼですよね。右利きのマジョリティ合わせに脳をセットした瞬間あり得ないくらい踊れたわ。所詮この世は多数派のために作られているんですよ。君たちは給食の配膳当番で右手で茶碗を持ち左手で米をよそぎ両手をクロス×30という地獄を経験したことがあるか?チャリの右に立って動かしてチャリを止めたいからわざわざチャリの左に移動するという経験があるか?今一度自分が幸せな世界に生きていることを自覚し、全ての左利きに謝罪、そしてそんな酷い世界でも我々は頑張って必死に生きていることに感謝してください。
最後にやった笑ってはいけないセッサンマジで面白かった。俺絶対こういう系で一番最初で笑うとみんな思ってるんでしょ????????優勝しました😄😄😄(一回目だけ。二回目は秒で負けた。)俺こういうのガチで強いんだからな。嘘だと思うなら次会った時やろう。というか普通にセッサンがおもろい。多分関西圏の遊びだと思う(京都ピクセルはご存知なかった)んだけど普通に天才的な遊びなのでもっとやりたい。後ピクセルは自分の発言で自爆してました。何で????????????????
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
雑⭐︎談
みんな中間テストの勉強で忙しいらしく、最近の稽古は人も少ないので普通に寂しいです。情科は数学も理科も将来使わないせいで先生たちも小1向けみたいな授業と課題しか用意しなく、プログラミングの出来のみで評価が分かれると言っても過言ではないのでプログラミング最強賽さんからするとまあまあ暇です。まあ情報科学基礎の教科書をピクセルから貸していただいたので唯一あるこの中間だけちゃんと勉強しようかな。多分ここで学ぶことはどうせ将来学ぶだろうし。ピクセルマジでありがとう。この借りはいつか必ず多分きっとおそらく何かしらの形で返す。
にしても他の学部のみんなは本当に大変そうですね。文系はばんきょーが多いからハズレの授業が大変そうだし、理系は専門の分野をきちんと勉強しないといけないのに訳わからん微積を一生やっていて、外語はそもそも常に留年の危機と隣り合わせで、マジで情科でよかった…院もめっちゃ楽らしいです。その分ちゃうかに貢献します。報連相リマインド及び声出しテンションハイマックスボルテージうる賽担当は俺に任せてください。
てかそう報連相リマインドで思い出したんだけどちゃうかの人って期限に親殺されたんかってくらい無視してません???気のせいかな????????特に37期の一部は終わってます。メラルとかティグとかメラルとかメラルとかメラルとか。普通に制作みんな提出しないし合宿のアンケートとか外公のアンケートとか3割くらいの人がやってないしここでちゃんと俺が叱ります。
出された課題はすぐやれ!!!!!!!!!!!!
リマインドなら無限にしてやるから、本当に社会に出る前に報連相はできるようにしときましょう。とろんとろんを見習えよ。あいつ言われた次の日には全て終わってるからな。………いやそれはそれで仕事早すぎてきしょいか。ごめんとろんとろん、戻れ。
って思ったんだけど、そういう提出が遅い人は多分たんぶらーも見てないわけで………
よし、解散!!!!!!!!!
以上37期
cool beauty
担当、賽がお送りしました。オムニのた��ぶらーは一年推奨な雰囲気を感じ取ると次回のうちの座組の担当は恐らくメラルになりますので勝手にリレーを作っておきます。お題は「サンタさんはいつまで信じていたか?いつその存在を疑ったのか?」でお願いします。しかし恐らくですが彼女のゴミ報連相ぶりから見るにたんぶらーは更新された5年後とかに見ると思われるので、このお題は無に帰すと予想します。予想外れたらなんかもうミスドとか奢ります。それくらいには自信がある。俺の勘は、当たるぜーーーー⭐︎
追記: 翌日の昼休みに「ミスド奢ってね」と言われました。どういうこと?
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※この記事は性的なものに触れるので、そういうのが苦手な方は戻ってください。 今年の春前に私の身に起きた話を書こうと思う。 恥ずかしい話として墓場まで持ってくつもりだったんだけど、最近またいろいろ思い出して愚痴りたくなったので書かせてほしい。 長い話になると思うし、文章が下手なので読みにくいかもしれない。 ただ皆さんには笑い話として、そして教訓として読めると思う。 そして、もしかしたら消すかもしれない。 私は30代後半の女だ。 恋愛ももう10年してなくて、今後もすることは恐らくないだろう。 それは別に良いのだが、昔から人並み以上に性欲だけは強くて、それを持て余していた。 ただ男性恐怖症なところがあるので、マッチングアプリで誰かと会ったり、女性用風俗なんかには行くつもりもなくて、自分だけでひっそりと性欲を解消している。 誰にも迷惑もかけてないし、それでいいと思っていた。 事の始まりはAmazonで新しく玩具を買おうとしたことがきっかけだ。 今まで愛用していた玩具が壊れたのでAmazonで新しく所謂”吸うやつ"ってのを買うことにした。そのときに一緒にオススメされた張型や他の日用品や本なんかもカートに入れて注文した。 そして後日、メールに宅配ボックスに配達完了という通知が来て取りに行ったのだが、宅配ボックスに自分の部屋の表記がなかった。 ただ、うちの宅配ボックスは以前もこういうことがあって、部屋名が反映されるまでに少しタイムラグがあるのかも? とか考えてそのままにしてしまっていた。 だが翌日、会社に行く前に見ても表記がなかった。おかしいとは思ったんだけど、管理会社に連絡するまでもないかな、と思ってそのまま会社に行ってしまった。 そして帰宅後、ドア前に紙袋が置かれていた。 嫌な予感がした。 近付くと紙袋の中にAmazonの段ボールが入れられていた。開封されて。 紙袋には綺麗に折りたたまれたA4のコピー用紙が入っており、開くと「間違えてうちに届いてました。開封してしまい申し訳ありません」と書かれていた。 Amazonの段ボールの中身を祈るように確認すると日用品や本なんかではない、いかにもなデザインの箱が2つ入っていた。 シンプルなデザインだが、見る人によってはそれにしか使わないってわかるだろうパッケージと、エグいパッケージの玩具が二箱が入っていた。 その日は余りのショックと混乱でお風呂に入ることも食事を摂ることも出来ず、そのままソファに腰掛けたまま「何で……?」「どうして……?」とグルグル考え続けてしまった。 手紙なんか入れずにそのまま廃棄してくれていたら、紛失したのかな? くらいの軽い気持ち��、Amazonのカスタマーサービスに連絡して済んだのに。 何で手紙なんて入れてくれたんだ……! さすがにどこの部屋に誤配されたのかは手紙に記載されていなかったのだが、私は(あくまで恐らくだが)誰がこの手紙を入れたのか何となく察しがついている。 誤配送されたのは恐らく隣の部屋���。 確認に行ったときに宅配ボックスに表示されていた部屋番号が隣だったから程度の理由しかないのだが。でも宅配ボックスのボタンの小ささを考えると、押し間違えなど考えても隣が一番可能性としては高い。 隣は夫婦で住んでるのだが、朝や夜にたまに出くわす。 それ以降、朝や夜も出くわさないようにビクビクしながら部屋を出ている。 にも関わらず、誤配送のあと2回ほど玄関で会ってしまった。 挨拶はしたが、その日も最悪な気持ちになったのは言うまでもない。 引っ越しが出来たら楽なのだが、薄給でロクに貯金もない私には、そんなお金はポンと出せない。 それにこんなことで引っ越すのか、という気持ちもある。 だから我慢して暮らすしかないのだ。 そしてその玩具たちもこれで楽しもうなんて気持ちには到底ならなくなった。見たら嫌なことを思い出すので、結構な値段がしたにも関わらずそのままゴミ箱に捨ててしまった。 あれ以降、性欲も恥ずかしさと紐付けられてしまって、解消しようなんて気持ちにならなくなってしまった。 話は変わるが、私は過去の後悔や恥をいつまでも忘れられないでいる。 30代後半にも関わらず、未だに小中学校時代の恥や後悔でワーッ! となったり、何であのときこうしなかったんだろうとか、あんなこと言わなきゃ良かったとか、考えてもしょうがないことを考えてしまう癖がある。 さすがに小中学校時代のものはたまにで済んでるが、今年起きた新鮮な恥は数ヶ月経つのに未だに忘れさせてくれなくて、結構な頻度で現れてくれる。 それが原因で、この数ヶ月趣味もロクに楽しめなくなってしまった。 私は映画や本、漫画などが好きで休みになるとよく映画館に出かけていた。 だがこのしょうもない誤配送事件が、思っていた以上に私の精神に影響をもたらしていた。 映画を観ていると、ふとした瞬間にこの恥ずかしさが頭に浮かぶのだ。 そうするとずっと言い訳するように頭の中で反芻してしまう。 そのせいで『オッペンハイマー』も『DUNE2』も全然楽しめなかった。 どちらも楽しみにしていて、長い原作まで読んで備えていたのに、いざ当日になったら全然頭に入らなかった。 目の前のスクリーンで起きている壮大で悲劇的な英雄譚よりも、歴史に残る人物の壮絶な人生よりも、このしょうもない自分のクソみみっちい恥ずかしさのほうが勝ってしまったのだ。 読書もそうだ。 暇さえあればしてたのに、本を読んでいても、いつの間にか恥ずかしさの反芻に頭が切り替わってしまう。すると目が字の上を滑るだけで文章の意味が全然頭に入らない。 なのにページだけはめくってたりするので、気がつくとページを戻って読み直して、また戻って読み直してを繰り返してしまうようになった。 忘れられたり、気にしないように出来たら良いのだが、そう上手く���いかない。 なのに、YouTubeショートみたいな瞬間的な面白さのある動画だけは頭に入ってきて、『花束みたいな恋をした』の麦くんってこういう気持ちだったのかな? ってオナバレしたことで、自分事として考えられるようになったりした。 なぜオナバレすると本は読めなくなり、映画は観れなくなるのか? とかくだらないことを考えてしまう。 本当にこんなくだらないことで何でこんな思い詰めてるんだろう……。 それと私は昔から入眠に時間がかかる性分で、何か悩みがあるとずっと悶々と考えてしまって寝れなくなることがよくある。 誤配送事件以降、私は考えてもしょうがないことをずーっと考えてしまって、更に眠れなくなってしまった。 そのせいでイライラも増えるし、舌打ちも増えた。 人前で思い出して舌打ちすることもあって、ギョッとした顔で見られたこともある。 驚かせて本当にすみません……。 いろいろ書いてきたが、数ヶ月も経って何故自ら蒸し返すような文章を書いているかと言うと、先月イーサン・コーエン監督の新作『ドライブアウェイ・ドールズ』という映画を観たせいだ。 劇中にいかにもな玩具が出てきて、私はそれを見て劇場で叫びたくなるほどにワーッ! って気持ちになってしまったのだ。 少しマシになってきたかもって思ったら、またほじくり返されたような気持ちになり、もうこれは書いて笑い話にしでもしてもらうしかないと思って、こうして書いたわけである。 別に誰かが悪かったわけでもない。 配送業の方々は毎日忙しいだろうし、ヒューマンエラーはどんな仕事にもある。 誤配送された側も可哀想だ。恐らく届けてくれた人は良い人だろう。律儀に手紙を入れたりして謝ってくるのだから。 それにもし私が誤配送された側だったら、ロクに住所も確認せずに開けてしまっただろう。 そんなの責められるわけがない。 それにいきなり他人の性が目の前に現れるなんて不快だし、気持ち悪い。 むしろ私のほうが申し訳ない気持ちだ。 結局自分が悪いんだと思う。 交通事故のようなものだ。 道路を渡るときに信号を守って安全確認していたら事故に遭う確率も減る。 私はその安全確認を怠ってしまったのだ。 人が死ぬかもしれない交通事故と、恥ずかしいだけで笑い話にしかならない私の話を、交通事故に例えるのは不適切かもしれない。 だが、そんな突発的に起きた出来事に感じる。 これを読んでいる皆さんは、私という愚かな先達の教えに従って同じ轍を踏まないようにしてほしい。 絶対に見られたくないものはコンビニ受け取りだったり、他の方法を取るように! って皆、こんな初歩的なミスしないよね……。 そして最後に悪態をつかせてください。 別に本当にそう思っているわけではないし、全ては私のせいだ。 そのうえで言わせてもらう。 配送ミスなんてしてんじゃねえよ!!! クソ!!!!! 他人の荷物勝手に開けてんじゃねえよ!!! ゴミが!!!!! そして自分もロクに注意することもない��まネットであんなもん買ってんじゃねえよ!!!! 死ね!!!!!! あー……本当最悪。
◯◯バレして趣味が楽しめなくなった。
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「ずいぶん鮮明だった夢でも九年も経つと細部の不確かさが現実と変わらなくなるのを避けられない。明治通りを雑司ヶ谷の方から北へ池袋に向かって歩いていると、西武百貨店の手前にある「ビックリガードの五叉路」と呼ばれているところで、私は一週間前に死んだ篠島が歩いていた」。
これは保坂和志の長編小説『未明の闘争』の冒頭箇所からの引用で、この立ち上がり箇所に躓いたが最後、本書は永遠に読み終えることができなくなる。
(装丁の赤はまさに血の色よろしく!といった感じ)

私は一週間前に死んだ篠島が歩いていた、こんな気色の悪い日本語はついぞ聞いたことがない。助詞の使い方がおかしい、変だ、と追求することは容易いが、では正しい助詞の使い方とはどのようなもので、実際その正しさなるものは、この保坂の文章に対して有効にあてがうことが果たして本当に可能なのか?助詞がどうのこうのいう以前に、このセンテンスにはいくつもの時間軸が折り重なり、しかもぐちゃぐちゃに崩されたジェンガのようにとりとめのない様相で横たわっている。言ってしまえばガルシア・マルケスの『百年の孤独』のラストシーンが丸ごとすっぽりこの一行に内包されていると言っても過言ではない。「私は歩いていた」「一週間前に死んだ篠島」「私は死んだ」「篠島が歩いていた」このように文章を細切れに分断したところで何も解決しないし、ただひたすらに「一週間」という残酷とも形容できそうな時間の堆積だけが読者の肩に重くのしかかる。ゆえに僕は本書が刊行された2013年以降、10年の月日が経過したいまもこの先の展開をまったく知らない。読み進めようとも思わない。それはそれでかまわない、何ら問題がないと思っているのは極端に偏った僕の考えなので、読書家の方々からバチボコに非難されても「ごめんなさい、阿呆なんです」としか言いようがないし、最初から反論する気もない。本書に限らず保坂の長編小説を最後まで読み通せた記憶がそもそもない。もちろん保坂の作品はリリースされたら必ず購入し、夢中になってページをめくる。しかし『カンバセイション・ピース』も『朝露通信』も内容をまったく覚えていない。言うまでもなく途中で放り投げたからだ。例外的にデビュー作の『プレーンソング』だけは再読を繰り返し、その都度、読了している。保坂はどの作品に於いても女性を性的な視点から舐めるように観察し、男たちの「ちんちんがあるがゆえの」どうしようもなさを滑稽に書き連ね、猫や風景を偏執狂的とも言える筆づかいで精緻に描写する。これはデビュー作から一貫していることで、あえてイジワルな言い方をすれば、書きたいことは「それしかない」ということになる。一般的に難解と思われがちな保坂の文章自体は、決して読みにくい訳ではない。むしろどちらかと言えば取っ付きやすく、何も考えずにスラスラ読める。ところが至るところに『未明の闘争』の冒頭部のような躓きの石が無造作に設置されているので、まんまとそれに蹴躓いたら、やはりどうしたって先には進めない。だから僕はこの10年間ずっと飽きることもなく《私は一週間前に死んだ篠島が歩いていた》を執拗に噛みしだき、もはやとっくに味もしないのにねぶり続けている。そして舌先に残った異物感を自分なりに抽出し、何の手がかりもないままに自らもペンを取り、小説を書く。要するに「保坂和志の著作で最も好きな作品は?」と聞かれても、僕には『未明の闘争』の冒頭部としか答えようがない。それにしてもどう考えたって保坂の文章や小説の世界観はいまのフェミニズムと相性が悪いように思うのだけれど、どうして疑いの余地もなく受け入れられているのだろう?これについては本当によくわからない。昨年、ソーコアファクトリーにて開催されたhankyovain主催のパーティー「SWEET LOUNGE」で、光栄なことにトラスムンドと並んで物販を担当した際、この日はじめて会ったトラスムンドの浜崎さんと話をしているうちに自然と保坂のことが話題に上がり「あの人、絶対に嫌なやつだよね」とか言って、ふたりで爆笑したのはここだけの話。
(2022.4.21 at SOCORE FACTORY )

(珠玉のラブソング MIXはWDsoundよりリリース)

そういう訳で僕にとっての保坂和志は小説家というよりも呪術師に近い存在だということ。そのカテゴリーで語るならば、言うまでもなく保坂は特級術師に該当するだろう。かつてベケットが演劇の舞台の中央に石ころを置くだけで世界を転覆させられると夢想したように、保坂の文体もまた、単独での国家転覆が可能なレベルの危うい呪力を孕んでいる。
(みんなわかるよね?)

さて『未明の闘争』について考えると、いつも必ず聴きたくなるのがBurial - Archangelだ。クラックルノイズが降り注ぐビートのうえで執拗なまでに”Couldn't be alone”と繰り返す悲哀に満ちた都市の破片、時間の堆積、魂の逃走経路、これを未明の闘争と呼ばずに何と形容すれば良いのか……。
youtube
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シズメ 参加キャラクター
◆大晟身上調査書
姓名:須磨大晟(すま たいせい) 愛称:たいせー、たいちゃん 年齢:17歳 性別:男 血液型:AB型 誕生日:8月23日 星座:おとめ座 身長:177cm 体重:70kg 髪色:薄茶色 瞳の色:薄茶色 視力:左右0.2 悪い きき腕:右 声の質:聞き取りやすい声 滑舌が良い 手術経験や虫歯、病気:キウイアレルギー 身体の傷、アザ、刺青:特になし その他の身体的特徴(鼻や目の形、姿勢、乳房、足、ホクロなど):肩幅があって筋肉がつきやすく、引き締まってがっしりしている。運動部と間違われるが、配達バイトで培った筋肉。 セックス体験、恋愛、結婚観:恋愛経験なし 奥手 好きになったら一途なタイプではある 尊敬する人:父親、バイト先の店長 恨んでる人:特になし 出身:都内 職業:高校生 将来の夢:結婚して家庭を持ちたい 恐怖:ギャグを要求される 癖:目を細める
*交流向け 一人称:俺 二人称:あまり使わない 呼び方:苗字か名前呼び捨て 年上はさん付け
*概要
シズメ高校三年。理系クラスのおとめ座AB型。 素直でマイペースな男子。真面目で穏やか、あまりトゲのない性格。父子家庭だが家事は得意で制服がいつもぱりっと整っている。町の花屋でアルバイトをしている。担当はブーケ作り、アレンジメント、配達など。接客が好き。 まだ少し進路に迷っている。
*性格
真面目でトゲのない性格。マイペース、やや神経質。落ち着いて見えるが消極的ではない。勤勉。笑顔で人当たりがよい。よく周囲のことに気がつき、制服がいつもぱりっと清潔に整っている。何事もよく考えてから決める。そしてこうと決めたらそれを変えることはしない。段取りよく物事を進めることが好き。 気配りができるゆえに他人の不出来なところにも目がいき、苛立ちを覚えたりすることがある。自分にも他人にも批判的になる瞬間も。いつもきっちりしていたいという気持ちから人に失敗を見られると落ち込むが、困難な目標にはやる気を出す性分なのでよく失敗はする。器用というよりはできるまでやるタイプ。 人見知りがあり、あまり態度には出さないが初対面の女の子と話すのが実は苦手。とはいえ慣れれば遠慮しなくなり、身だしなみなどにいちいち突っ込んでくる。話はけっこう面白いが、笑えることやギャグを求められたりすると緊張してしまい絶対に実行できない。無茶振りが大の苦手。
*人間関係
多趣味、というより趣味にこだわりを持たないため、人にすすめられたものを一通り試すので人との話題に困らない。下の者を可愛がり上の者に甘える。あれこれ細かいことを言ってきたりするが基本的に思いやり深い。一度この人を信じると決めれば、何があっても疑いを向けることはない。
*家族関係、幼少期体験
建築士の父親と二人暮らし。母親はかなり小さい頃に亡くなっているためあまり覚えていない。父親と仲が悪いというわけではないが、厳しいのでとても親しいというほどでもない。食事は父が作ったり自分が作ったり買い置きを食べたりでローテーションしており、家は男性しかいないわりには片付いている。洗濯は大晟がやるのが日課。家に母親が作った刺繍や手作りのものが多く残っているため、器用さは母親譲りだと思われる。 幼少期は特に��馴染で田口一家の賑やかさや温かさに親子ともども助けてもらい、食事を作ってもらったり一緒に遊ばせてもらった期間が長かった。中学生の半ばくらいまでは背が小さく活発さもなかったが、成長期でニョキニョキ伸びた。 坊主頭にしているのは父親とのコミュニケーションのためで、定期的に忙しい父親のバリカンで刈ってもらっている。全然盛り上がらないのに誕生日には一応ケーキを買って祝う。
*能力
学業は卒なく優秀で、得意だからという理由で自然と理系コースに進んだ。特に統計をとったり調べ学習が得意。予習、復習、見直しがきっちりで素直に成績がよいタイプ。ノートが綺麗でとてもわかりやすいが、教師役になるとやや厳しい面が出る。 自然科学研究部には理系コースの教師の勧めでなんとなく入ったが研究をまとめたりするのが性に合っているらしく続いている。料理を習得したいという理由で手芸料理部と迷ったが当時は女の子が多かったためやめた。 手先が器用で、配達だけで入ったはずの花屋に数年勤めて大きなブーケ作りやフラワーアレンジメントなどを最近マスターした。あまり映えないが色使いが上品で年配受けするため、迎え花などを任されることもしばしば。車の運転も上手なのでメインの配達もうまくこなしている。 歌が本当に下手。人前で歌いたくないので、カラオケが苦手。絵も苦手。字は綺麗。
*花屋「アンドフルール」
地域のお花屋さん。個人ももちろんいつでも買えるが、住宅や施設に卸す飾り花やお祝い事の祝い花などの注文が多いため、主な客層の平均年齢はやや高め。大晟の父親の知り合いが店長をやっていて、もともと車の免許をとったときに配達員として雇われた。なんだかんだ3年目になり今はほとんどの業務を任されている。
*好きなもの 食べ物:香辛料の入ったスパイシーなもの。カレー大好き。アスパラガスやブロッコリー、ピーマンなど緑の野菜も好き。 飲み物:コーラ、ジンジャーエール 季節:春 色:シルバー、キラキラした色 香り:ラベンダー 書籍:漫画、推薦図書 動物:犬 ファッション:上品できっちりしているため、私服になるとややダサい。気崩したりするのが苦手。制服とスーツが似合う。 場所:自分の家、田口家、花屋 愛用:フチなしの眼鏡 趣味:映画、ドラマ。仲のいい友達に影響される。俳優のキャスティングを見るのが好き。自分でもおじさんっぽいと思いつつボトルシップを作るのが好き。好きなお笑い芸人はバカリズム
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秘めたる恋のスクラム6
抑えきれない衝動
悠斗は、黒岩の指先の巧みさに身を任せながら、ふと、自分も黒岩に触れてみたいという衝動に駆られた。恐る恐る、黒岩のTシャツ越しに、彼の胸板に手を伸ばす。がっしりとした胸筋の感触に、悠斗の指が戸惑いながらも、その中央にある乳首を探り当てた。
黒岩の乳首は、悠斗の想像通り、乳輪が大きく、ほんのりと硬く立っていた。さっき自分がされたように、優しく指でなぞってみると、黒岩の体がピクリと反応する。同時に、下半身からさらに硬く、そして熱を帯びた塊が悠斗の太ももに押し付けられるのが分かった。黒岩の下半身も、悠斗の愛撫に明確に反応している。
黒岩は、もう我慢の限界だった。ゆっくりと悠斗から体を離し、ベッドサイドに置いてあったシャツとパンツを乱暴に脱ぎ捨てた。鍛え抜かれた肉体が暗闇に浮かび上がる。そのまま悠斗のシャツにも手をかけ、脱がそうとした、その時だった。
「ッ…!」
悠斗の顔に苦痛の表情が浮かんだ。無理に動かした捻挫した足首が、ズキリと痛んだのだ。
黒岩はハッと我に返った。冷静さを失っていた自分を深く反省し、すぐに悠斗の手からシャツを離した。「す、すまない!」黒岩は心から謝罪し、改めて悠斗の顔を覗き込んだ。
「今夜は…、無理はしない。裸で、優しく抱きしめさせてほしい」
黒岩の言葉に、悠斗は安堵と、そしてほんの少しの物足りなさを感じた。
愛撫の夜
その夜は、遅く更けるまで、黒岩による悠斗への途切れることのない優しい愛撫が続いた。黒岩は悠斗の体を抱き寄せ、その柔らかい肌にキスを落とし続けた。首筋、肩、腕、そして鍛��られた腹筋のライン。指先が髪を梳き、耳たぶをなぞり、頬を撫でる。その一つ一つの触れ方が、悠斗の神経を甘く刺激した。
乳首への愛撫は特に執拗だった。黒岩の大きくゴツゴツとした手が、繊細に、しかし容赦なく悠斗の乳首を攻め立てる。舌先で舐め上げ、吸い上げ、指でひねり上げる。時には優しく甘く、時には激しく弄ぶように。その度に、悠斗の体は弓なりに反り、甘い喘ぎ声が漏れそうになるのを必死で抑えた。全身の毛穴が開き、皮膚が熱を帯びる。
悠斗は快感の波に抗えず、無意識のうちに黒岩の体に自分の体を擦り付けた。黒岩の筋肉質の体に触れるたび、その硬さと熱が悠斗の興奮をさらに煽る。下半身は擦れ合い、お互いの熱が伝わってくる。
黒岩は、悠斗の反応を見てさらに激しく愛撫した。指を滑らせ、悠斗の敏感な部分を狙う。その度に、悠斗の口から、抑えきれない甘い吐息がこぼれた。何時間も続いた愛撫の中で、悠斗は二度、その体を震わせて絶頂に達した。そのたびに、黒岩は悠斗を抱きしめ、熱い吐息をその耳元に吹きかけた。
黒岩自身もまた、悠斗の愛撫と、その快感に喘ぐ声に興奮を抑えきれず、五度もその場で射精した。しかし、一度も悠斗の体内に侵入することはなかった。最後まで紳士であろうとする黒岩の意志が、その行為を律していた。
疲労と鉢合わせ
翌朝、悠斗は激しい寝不足で目を覚ました。捻挫の安静のため黒岩の家に泊まったはずなのに、逆に疲労困憊といった様子だった。黒岩の執拗な愛撫で一晩中感じまくっていたせいで、体はだるく、頭はぼんやりとしている。
昼頃、黒岩に付き添われながら、ゆっくりと帰路についた。黒岩は終始、悠斗の足を気遣い、見かけによらず紳士的な態度だった。昨夜の激しい愛撫が夢だったかのように、普段の頼りになる先輩に戻っていた。
家の前に着いた、ちょうどその時だった。
「悠斗!」
聞き慣れた声に、悠斗はハッと顔を上げた。そこにいたのは、泰介だった。悠斗が無事に帰ってきたことに安堵した表情は、しかし、隣に立つ黒岩の姿を捉えた途端、凍りついた。
泰介の瞳は鋭く、警戒と敵意が入り混じったような色を帯びる。黒岩もまた、泰介の視線を受け止め、その表情は一瞬で無愛想なものに変わった。二人の巨漢が、お互いを睨みつけ合う。まるでラグビーのスクラムを組む前の、張り詰めた空気のような緊張感が、住宅街の静かな午後に漂い始めた。
黒岩と泰介、緊迫の対峙
家の前に着いた、ちょうどその時だった。
「悠斗!」
聞き慣れた声に、悠斗はハッと顔を上げた。そこにいたのは、泰介だった。悠斗が無事に帰ってきたことに安堵した表情は、しかし、隣に立つ黒岩の姿を捉えた途端、凍りついた。
泰介の瞳は鋭く、警戒と敵意が入り混じったような色を帯びる。黒岩もまた、泰介の視線を受け止め、その表情は一瞬で無愛想なものに変わった。二人の巨漢が、お互いを睨みつけ合う。まるでラグビーのスクラムを組む前の、張り詰めた空気のような緊張感が、住宅街の静かな午後に漂い始めた。
先に口を開いたのは泰介だった。その声は低く、威圧感をはらんでいる。
「君は?」
黒岩は、自分より遥かに大きな男をあまり見たことがなく、その存在感に一瞬驚きを隠せない。しかし、すぐに持ち前の強面な表情を取り戻し、泰介の視線を真っ向から受け止めた。
「悠斗くんの…」
黒岩が言いかけたところで、悠斗は慌てて割って入った。
「部活の先輩だよ! 昨日、練習中に怪我しちゃって、面倒見てもらったんだ!」
悠斗の言葉に、泰介の表情から少しだけ警戒が和らいだ。
「そうか、それはありがとう」
泰介は黒岩に一言礼を述べると、すぐに視線を悠斗に戻した。そして、まっすぐに悠斗の目を見て、はっきりと告げた。
「俺の大事な弟なんだ」
その言葉に、悠斗の胸はドクンと大きく鳴った。大事な弟。その響きが、悠斗の心を温かく満たしていく。
泰介はゆっくりと悠斗に近づくと、その体を軽々と抱き上げた。まるで子供を抱きかかえるように。悠斗を抱き上げたまま、泰介はもう一度黒岩に向かって静かに頭を下げた。
「改めて、助けてくれて感謝する。だが、もういい」
泰介はそれだけ告げると、悠斗を腕に抱いたまま、迷うことなく家の中へと入っていった。残された黒岩は、閉まった扉を前に、悔しさと焦りが入り混じった複雑な表情で立ち尽くしていた。
家の中での問いかけ
家の中に入ると、悠斗の母親が心配そうな顔で二人を出迎えた。泰介は悠斗をソファにそっと下ろし、母親に軽く状況を説明した。母親は悠斗の足を心配し、黒岩へのお礼を口々に述べたが、泰介は「大丈夫だよ」とだけ返し、どこか落ち着かない様子だった。母親が飲み物を用意しに席を外すと、リビングには泰介と悠斗の二人きりになり、かすかな沈黙が流れた。
先に口を開いたのは泰介だった。
「大丈夫だったか?」
優しさがにじむその声に、悠斗は「うん、大丈夫だったよ」と答えたものの、心の中には黒岩との一晩の出来事が引っかかり、拭いきれない罪悪感が残っていた。泰介と悠斗はあくまで義兄弟。お互いに惹かれ合ってはいるものの、まだ「好き」という感情の、その手前の段階だった。
泰介には、どうしてもこの場で確かめたいことがあった。
「悠斗は…好きな人、いるのか?」
悠斗の心臓が大きく跳ねた。泰介のことが大好きだ。黒岩のことも、部長の堂島も気になるけれど、今日この瞬間、泰介への想いが確固たるものになったことを確信した。でも、まだ口に出せるはずがない。言葉に詰まり、悠斗は何も答えることができなかった。
悠斗の沈黙が続くのを見て、泰介はさらに踏み込んだ。
「いるんだな。男か?それとも女か?」
悠斗は驚いた。なぜ泰介がそんなことを聞くのだろう。一体どう答えるのが「正解」なのか、頭の中を高速で思考が駆け巡る。しかし、何も答えられないまま、ただ泰介の視線を受け止めるしかなかった。
泰介は悠斗の反応から何かを察したのか、静かに「わかった」とだけ言った。その声には、僅かながらも失望と、決意のような響きが含まれていた。泰介は、悠斗が黒岩のことが好きなのだろうと勝手に思い込み、心の中で黒岩を新たな恋のライバルとして認定したのだった。
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さらさらと植物をゆらす、南国の98度の風。高級リゾートホテルのロビーに併設されたカフェ。白いタイル張りの床と花が飾られた涼やかな空間は、外の蒸し暑さが信じられないほど、別世界だった。
4番テーブル。光を弾くガラス越しに海が広がる席で、アベンチュリンは笑顔を浮かべながら、対面の人物と談笑していた。金の髪に光を宿し、鮮やかな色のシャツを着こなす彼は、周囲のどんな装飾よりも華やかに、その場を彩っていた。
「――では、アベンチュリン総監。この件はクロージングということで。」 「話が早くて助かります、ミスター。あなたのように賢い人ばかりだと、僕ももっと、おだやかに仕事ができるのにな。」
アベンチュリンの言葉を聞くと、対面の男は野太い腕を組んだまま、満足気に顎を撫でた。 激しいほどじゃない。ぎこちなさを感じさせない、柔らかな、自然と打ち解けたような雰囲気。心から楽しんでいるような空気。それもすべて、アベンチュリンの言葉と笑顔、そして、計略のなかで繰り出された振る舞いの結果でしかなかった。男はそれを知ってか知らずか、はたまた、もはやどちらでもよかったのか。懐に手を忍ばせたあと、黒張りの、小さなルームキーをテーブルに滑り込ませた。
「アベンチュリン総監。日々のお仕事でさぞかしお疲れでしょう。お互い仕事の話はここまでにして、今からふたりで楽しみませんか。」
――ふたりで?自分が楽しみたい、の間違いだろう。 そう思いながら表情筋ひとつ動かさないのは、もう慣れたことだった。「奴隷」と呼ばれたときから、ずっと。ただ、違うのは――あのときは、「そうする他になかった」ということだった。今は、これすらも、交渉の���料としてテーブルに添えることができる。
「即答せずとも構いません。ゆっくり考えてください。ただ、戦略投資部の今後も踏まえ、――おっと。着信だ、失礼。」
端末が震えると同時、ガラステーブルを揺らして、男は慌ただしく席を立った。姿がホテルのロビーへと消えてゆくのを確認してから、アベンチュリンは視線を落として、浅いため息を吐く。 南国。高級リゾートホテル。ひとくちも飲んでいない、南の国特有の、あまそうなコーヒー。黒く光るキー。きらきらと輝く、ガラス越しの海。海はなんど見ても、見慣れないな。そして、口は悪いが最近やけに気にかけてくる、パートナー……――ん?ガラスが微かに反射する、一群の中に。たしかに、『その顔』があった。
「レイシオ。」
心の中だけで呼んだつもりの名前を、アベンチュリンは、思わず声に出していた。反射したガラス越しに目が合う。レイシオはすこしだけ離れた席にひとりで座っていたが、こちらの反応に気づけば颯爽と歩み寄ってきた。アベンチュリンはふりかえると、サングラスを取った。なんとなく、彼のことは肉眼で見たかった。顔が、自然とゆるむ。
「やあ、教授。奇遇だね!こんな場所で会えるなんて。そういえば遠征に行くとは聞いていたけど、まさか同じ星だったなんて。今日はプライベートかい?それとも、学会の仕事?」 「仕事だ。もう少し静かに喋れ。君は……現地課題を順調にこなしているようだな。」 「あはは、もちろん。僕にはこんなの、簡単さ。」
アベンチュリンは笑って、レイシオを見上げた。そのようすを、レイシオは顔色ひとつ変えず見つめていた。なにか言いたげな、そんな雰囲気をアベンチュリン��敏感に感じとる。促すように、首を傾げた。そのあとやっと、レイシオはゆっくりと口を開いた。
「選択は自由だが、――君は好んで、このような方法を取っているのか。」
その質問は明らかに、テーブルの上のルームキーに気付いたからこその問いだった。アベンチュリンはきょとんとした顔をして、まばたきをなんどか繰り返す。彼の、質問の意図が不明だった。しかしどうにも居心地がわるい、むずむずとした心地がじんわりと腹の奥からわきあがってくる。少し間をおいて、アベンチュリンは答えた。
「……好んでいるわけじゃないよ。」 「なら、楽しいか?」
続いたその問いには、考えるよりも先に、口が言葉を吐いていた。
「君と今、こうして話しているほうが、よっぽど楽しい。」
しかし声に出したあと、アベンチュリンは思わず視線をテーブルに戻す。身振りのことなら完璧できる自信があるはず、だった。だからこそ、面映ゆい感覚がからだを巡り、それをごまかすようにコーヒーを静かにひとくち飲んだ。舌の上にひろがる風味は、想像よりもずっと、ずっとあまかった。 時間にして、ほんの数システム秒後。頭上から、笑い声のような吐息の音が聞こえた。コーヒーカップを戻し、アベンチュリンはもう一度レイシオを見上げる。めずらしく、おだやかで満足気な笑みが、そこにはあった。
「なら、さっさと終わらせることだ。君とは次の任務の戦略について、ミーティングを設定するはずだったな。ここでやってしまえばいい。僕はまだ数日、この地に滞在している。……また後で。」
そのひとことだけ残して、レイシオもロビーの中へと消えていった。アベンチュリンはぼんやりとその背を見送る。――『楽しい』、だなんて。任務の遂行には不要な感情だ。そんなこと、百も承知だった。わかっていた。ではなぜ、いま、自分は。この場から立ち去って、彼を追いかけたくなっているのか。
テーブルの上のルームキーを見つめる。もうすこし経てば、あの男も戻って来るだろう。その後のことは容易く予想ができている。涼しい、高級リゾートのスイート。南国の花。汗ばんだ肌。変わらずきらきらと光る、ガラス越しの海。――だけど、どうしてだろう。未知の雨がさらりと降りそうな。降ってほしいような。そんな南国の、できごとだった。
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Great Morning Routine 03
太陽の光が大きな窓からたっぷりと差し込み、明るく清潔なダイニングキッチンを照らし出している。 焼きたてのトーストの香ばしい匂い、カリカリに焼けたベーコンの香り、そして淹れたてのコーヒーのアロマが混ざり合い、食欲をそそる完璧なアメリカの朝食の風景がそこにあった。
テーブルの中央には、色とりどりのフルーツが盛られたボウル、バター、ジャム、そしてオレンジジュースのピッチャーが並べられている。 マックスが腕によりをかけて作った朝食は、見た目も華やかで、彼の「グレイト!」な気分を反映しているかのようだ。
しかし、その平和で牧歌的な食卓の風景の下では、人知れず、倒錯的で歪んだ『交流』が静かに進行していた。
マックスと安川は、テーブルの同じ側に隣り合って座っている。 マックスの巨大な体躯と比べると、安川の小柄さが際立つ。
そして、テーブルの向かい側には、優雅にコーヒーカップを傾けるサラが座っていた。 彼女は夫と、ホームステイの少年が日に日に打ち解けていく様子を、温かい眼差しで見守っている。
「どうだ、ヤス? 俺の作ったスクランブルエッグはグレイトだろう!」 マックスは、自分の皿の卵をフォークで示しながら、得意げに安川に話しかけた。その声は自信に満ち、快活だ。
「はい、マックスさん。すごく美味しいです」 安川は、少しはにかんだような笑顔で答える。
しかし、その手は、テーブルクロスに隠された下で、蛇のように動いていた。
彼の指先は、マックスの履いている黒いスパッツの生地の上を、優しく、しかし執拗に撫でまわしている。 ターゲットは、マックスの股間に収まる、逞しい男性器だ。
ヒーローとしての強靭な肉体と、その力の根源である「男性機能」の象徴。スパッツ越しにその硬さと熱を確かめるように、安川の指がゆっくりと滑る。 最初は軽く、羽で撫でるように。 そして徐々に、しかし確実に、圧力を加えていく。 親指の腹で、竿の部分を根本から先端へと、繰り返し扱く。 人差し指と中指で、その下にぶら下がる二つの球体、ヒーローパワーの源である睾丸を労わるように、そして弄ぶように、そっと揉みしだく。
「ん……」 マックスの喉の奥から、ごく微かな、押し殺したような声が漏れた。
彼の股間は、安川の巧みな指使いに応えるように、ゆっくりと硬く、そして大きく膨張していった。 その存在感を隠しきれずに、スパッツの薄い生地がくっきりと張り詰めている。
マックス自身は、安川による接触を、驚くほど自然に受け入れていた。 彼の脳は、この状況を「男同士の健全なスキンシップ」「友情を深めるための行為」であり、「安川が自分に懐いている証拠」だと認識するようにプログラムされている。
彼はただ、隣に座る「息子同然」の少年からの、少し過剰だが無邪気な愛情表現を、スーパーヒーローらしい寛大な心で、男らしく受け止めているに過ぎない。
「マックス、今日の予定は? ヒーロー協会からの呼び出しはなさそうなの?」 サラが、ベーコンを口に運びながら尋ねた。
「ああ、今日は完全にオフだ! たまにはヒーローも休息が必要だからな。だから、午後はヤスと……そうだな、裏庭でアメフトの練習でもするか!」
マックスは安川の肩を叩き、快活に答える。 その瞬間も、テーブルの下では安川の指が彼の竿を扱き上げ、敏感であ��う亀頭の先端の部分を、指先で執拗に刺激していた。
「まあ、あなたったら。安川くんはアメフトなんて興味ないかもしれないじゃない。あまり無理強いしちゃだめよ」 サラは、少し呆れたように、しかし愛情を込めて夫を窘めた。彼女は、夫の善良さと、時折見せる強引さをよく理解している。
「大丈夫ですよ、サラさん。僕、マックスさんと体を動かすの、好きですから」
安川が、笑顔を浮かべてサラに答える。 その言葉とは裏腹に、彼の指はマックスの睾丸を優しく、しかし確実に握りしめ、軽く圧迫した。
「ぐっ……!」
マックスは思わず息を呑んだ。 鋭い刺激が背筋を駆け上り、フォークを取り落としそうになる。
「どうしたの、ダーリン?」 サラが心配そうにマックスの顔を覗き込む。
「い、いや、なんでもない! ちょっとベーコンが喉に詰まりそうになっただけさ! ハッハッハ!」
マックスは慌てて誤魔化し、豪快に笑ってみせた。 しかし、その額にはうっすらと汗が滲んでいる。
安川は、そんなマックスの反応を観察しながら、満足そうに口元だけで微笑んだ。
この、善良で力強いヒーローが、自分の指先一つで翻弄され、平静を装うのに必死になっている姿を見るのが、彼にとっては何よりの愉悦なのだ。
やがて、サラが「あら、コーヒーのおかわりが要るわね」と言って、席を立った。 コーヒーメーカーのあるキッチンカウンターへと向かう。
その瞬間を、マックスは見逃さなかった。 彼は素早く隣の安川に視線を送り、片目を瞑ってウインクしてみせた。 まるで、秘密の作戦を実行する合図のように。
「ヤス、キスのチャンスだ」 彼は悪戯っぽく囁くと、安川の顎に手を添え、自分の顔をぐいと引き寄せた。
抵抗する間もなく、二人の唇が再び重ねられる。
今度は、先ほどの寝起きのキスよりも、さらに大胆で、飢えたような激しさがあった。 マックスの舌が、躊躇なく安川の口内に侵入し、彼の舌を捉えて貪るように絡めとる。
「んん……ちゅ、じゅる……」 濃厚な水音が、静かになったダイニングに響き渡る。 マックスは、まるで渇きを癒すかのように、安川の唾液を深く吸い上げ、嚥下する。 そして同時に、自分の唾液をたっぷりと安川の口の中に注ぎ込んだ。
憧れのヒーロー、ザ・グレイトマキシムが、妻のすぐそばで、自分との倒錯的なキスに夢中になっている。 その事実が、安川の歪んだ自尊心と支配欲を強く満たしていく。 彼はマックスの舌の動きに合わせるように、自らの舌を巧みに動かし、挑発的に応えた。
短い、しかし濃密なキスの時間が過ぎる。 サラがコーヒーポットを持って戻ってくる気配を感じ取り、マックスは名残惜しそうに唇を離した。 互いの口元は、交換された唾液で濡れ、艶かしく光っている。
マックスは、サラが戻ってくる前に、と安川の耳元で囁いた。
「お前が俺のチンポを揉むのが好きなのは分かってるし、俺はそれがお前の友好の証なのは理解してから、もちろん自由に揉んでくれていいぞ」 マックスは、あたかもそれが当然の事実であるかのように、穏やかな口調で言った。その表情は、ヒーローらしい、頼りがいのある笑みを浮かべている。
「ただ、その、これもキスと同じように、他人に見られると『誤解』されるかもしれないからな。特にサラには。だから、うまくやれよ。バレないように、な?」 彼は、安川の肩をポンと叩き、念を押すように言った。 あくまで「誤解」を心配しているのであり、行為自体に問題があるとは微塵も思っていない。
「分かったよ、マックス。バレないように、マックスのその臭くてデカいチンポを、もっともっと揉みまくるね」
安川は、悪意に満ちた笑みを浮かべている。
「だからマックスも、僕に揉まれてギンギンに勃起させていることがサラさんにバレないように、しっかり隠し通すようにしてね」
常識的に考えれば、侮辱的で、挑発的な言葉だ。 しかし、マックスは、その言葉の意図を正しく解釈することができない。
「ハッハッハ! もちろんだ、ヤス!」
マックスは、安川の言葉を、男同士の気楽な冗談、あるいは友情の確認と受け取り、陽気に笑い返した。
「任せておけ! 俺はこう見えて、隠密行動も得意なんだ!」 もう一度、軽く安川の唇にキスをしたあと、彼は頼もしげに胸を叩いてみせた。
サラがコーヒーを注ぎながら、テーブルに戻ってくる。 もちろん彼女は、先ほどの短い間に何が起こったのか、全く気づいていない。ただ、夫と安川が、何やら楽しそうに笑い合っているのを見て、微笑ましく思っただけだ。
しかし、その様子を見て、夫の、時に過剰なまでの「男らしさ」の押し付けが、この繊細そうな日本の少年にとって負担になっていないだろうか、彼女はふと懸念を覚えた。
「ねえ、安川くん」 サラは、優しい声で安川に話しかけた。 「マックスが、あなたに『男らしくしろ』とか、あまり無理なことを言ったりしてない? もし何か困ったことがあったら、私に言ってくれていいのよ?」
その問いかけに、安川は一瞬、驚いたような顔をし、それから少し困ったように眉を寄せ、ためらうような仕草を見せた。
「えっと……その……」 彼は言葉を濁しながら、ちらりとマックスの方を見た。 「まあ、時々……ちょっとだけ……プレッシャーに感じる、ことも……あります、けど……」
「ほら、やっぱり!」 サラは、待ってましたとばかりに、夫の方を向き直った。 「マックス! 安川くんに、男らしくってプレッシャーかけてるんじゃないの!」
「ええっ!? いや、俺は、そんなつもりは……」 マックスは心外だ、という表情で弁解しようとするが、サラは聞く耳を持たない。
「男らしくなりたいかなんて、人それぞれで良いのよ! あなたの価値観を押し付けちゃダメよ」 サラは、母親が子供を叱るような口調で言う。
マックスは、愛する妻からの叱責に、バツが悪そうな顔をした。 テーブルの下では、安川の指が、再び彼の硬くなったペニスを優しく、しかし確実に刺激し続けているというのに。
「わ、分かったよ、ハニー……」 マックスは降参するように両手を上げる。 それからサラに向かって、真剣な表情で囁いた。 「もう二度と、ヤスに『男らしくしろ』なんて言わない。この俺の愛に誓って」 彼は芝居がかった仕草で、自分の胸に手を当てた。
その言葉と態度に、サラの表情が和らいだ。 「もう、お調子者なんだから」 彼女はくすくすと笑いながら、夫の大きな手のひらを握った。 マックスは笑み、サラの手を握り返す。
その瞬間に安川は、マックスのスパッツの中に指を滑り込ませた。少し湿り気を帯びたペニスを直接撫でて、ゆっくりと扱き始める。
マックスは、妻との愛情のこもったやり取りを続けている。
安川は、マックスとサラのやり取りを、じっと見つめている。 この善良な夫婦の、お互いへの深い愛情。
深い愛情はスーパーヒーロー、ザ・グレイトマキシムを味わう上で、最高の『スパイス』だ。
マックスが妻に愛の言葉を囁いている最中も、安川は彼のペニス、特に裏筋を執拗に刺激し続ける。 堪えきれず、マックスは熱い吐息が漏らした。
その瞬間、じわり。 スパッツに、小さな染みが生まれる。 我慢汁だ。
「どうかしたの?」 「いや、なんでもないさ、ハニー」 マックスは微笑む。
その間も、ペニスは力強く脈打っている。脈打つたびに、その染みはゆっくりと面積を広げていった。
スーパーヒーローとその家族の和やかな朝食。 その日常は、和やかにゆっくりと、何事もなく過ぎていった。
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【 出演作品公開のお知らせ 】
10/12-10/18 名古屋・シネマスコーレにて 田中晴菜監督特集上映公開です。
田中晴菜監督短編5作品のうち 『幸福な装置』に出演しております。
共演には岡慶悟さん、清水みさとさん。 スチールには柴崎まどかさん。 僕と清水さんの衣装はカミフクモトジュンさんが担当してくださいました。 岡さんの衣装はCompanie van Verre・水野隆守さんがこの映画のために作ってくださいました。
劇伴は金沢・白鷺美術、富山・nolla cafeでの 田中晴菜さん書き下ろしでの「朗読と音楽」でもお世話になりましたMusic For Isolationさん
憧れの素晴らしきスタッフとキャストさんとご一緒させていただく機会に恵まれ、タイトル通り幸福な時間でした。(スタッフのみなさまは最後にご紹介いたします)
初日は舞台挨拶に登壇いたします。 連日、トークゲストをお招きして、アフタートークをいたします。
シネマスコーレさんは僕の特集上映もしてくださった思い出と憧れが共存するミニシアター。 とても楽しみにしております。
併映『いきうつし』『ぬけがら』『Shall we love you?』『甘露』と瑞々しい映画の時間をお楽しみいただきましたら幸いです。
今回、シネマスコーレさんで初登場となる新たなチャリティグッズとしてキネマ旬報・川本三郎さん連載のイラストでもおなじみの赤池佳江子さんのイラストポストカードも販売します。 能登豪雨に係る災害義援金に寄付いたします。
かなり長くなりますが 『幸福な装置』シネマスコーレさんでの上映によせて(よろしければ、お読みいただきましたらうれしいです)
まずはあらすじから
生きものが丸切りいなくなって、千年ほど経った星に残された一体のAI。人の心の恐れや痛みを和らげ、祈るために神の似姿として作られた彼は、渡りの途中に立ち寄ったつばめ(スパイ用に作られた長距離高速移動型AI)に出会ったことで、初めて自らの心の輪郭を感じ始める。つばめが去った後、身体を失い、思考回路のある心臓部だけの「小石」のような見た目になっても、彼は過去の記録を反芻し思考し稼働を続けていた。ある日その傍らに、生きている何者かが内包された、生命維持装置カプセル「棺桶」が落ちてくる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー
オスカー・ワイルドの『幸福な王子』から着想を得て作られた作品。
(田中晴菜監督から)コロナ禍に撮った、あなたに触れずに心に触れるための映画です。小石とつばめと棺桶の恋。彼等が恋焦がれずっと待ち続けるものをあなたは既に持っています。
田中晴菜監督とは愛知県・おおぶ映画祭でお会いしました。 『いきうつし』を監督されていて、打ち上げで田中監督とほろ酔いながら色気のある岡慶悟さんともこのときが初対面だったと思います。
それから数年が経って、コロナ禍となり、田中監督から新作のオファーがきました。なんと、滑舌が悪く、イントネーションにも難ありの僕に朗読劇です。 キャスティングの経緯に関してはここでは割愛しますが、たいせつな出来事を経て、それを受けとめなければいけないと思いました。
コロナ禍、人々が会うことや外出などを避けて過ごす日々で、いろんなことが起きた。
生活をするための環境や条件の悪化からやりたいことができないストレスなどから人の心が貧しくなっていったと思いました。
それでも生活のためにやることが増えていく、その日々で本来憎むべきものを間違え、近くにある手頃なものにあたるようになり、見下したり、冷笑したり。 生活をたてなおしたり、向上していく目的は同じはずなのに、人としての心の通わせ方を自ら悪い方向に持っていく人も増えていった。 自分たちは「涼しい」とか「温かい」場所にいて、そうではない暑さや寒さに苦しまなければならない状況の人たちを見下したり、嘲笑することで自身の機嫌をキープする人もいる。
僕は自分で言うのもですが、基本的には朝起きて機嫌が悪いなどのコンディションの波がない。 3人兄弟の真ん中で、朝の兄弟の機嫌を鏡のようにうけることが多かった。機嫌が悪そうなら話かけないし、テンションが高い場合には自分もテンションを上げて接していた。 だから機嫌が悪いということがよく理解できなかったりする。 だから兄弟の機嫌が悪くて自分もそういうところに晒されると、自分も話しかけないし、黙るしかなく心の中で不条理に思いながら過ごしていると母に「あんた、何怒ってるの?」なんて言われたこともある。怒ってないのにね。 当時はない言葉かな?あれがフキハラというやつか! だからフキハラって自分より上からも下からもうける。。
人の心がどんどん貧しくなり、不機嫌な人、不機嫌な毎日になっていく。その中で自由に楽しく過ごしている人を憎むようになっていく。 「自由に活動する」っていろんな解釈があるけど、そのために不自由な条件を受け入れないといけないときがあって、自由に活動することや自分��幸福になるためにずっと抱きしめている装置、信条を脅かすものや壊そうとするものが現れたらもちろん抵抗しなければいけないとも思っている。
かなり話がそれましたが、そういった幸福はもちろん、喜び、かなしみ、さみしさ、つらさ、痛みなどを田中さんは拾い集めて映画にて投影している印象を僕は受けました。同時にこの作品は公開、上映されるのだけど、とてもパーソナルなものとしても生きているように思います。
適切な表現や言葉が僕は相変わらず出てこなくて、ずっとそんな言葉を探しています。
今回、名古屋・シネマスコーレの公開にはアフタートークのゲストの中に僕がお世話になっている辻村健二さん、辻卓馬さんの名前がございます。 僕は自分の声が嫌いと公言しているのですが、 辻村さんも辻さんも、その声を認めてナレーションで使っていただいたことがあります。そして今回は田中監督が朗読劇として映画化。 自分にしかない、自分が嫌いなものを肯定してくださいました。今回、シネマスコーレでしか実現しない運命的なゲストのみなさまとのアフタートークもお楽しみください。
そして、この映画に出会えたことで、自由に活動することに臆病にならず、その先にあるはずの幸福を見つけられたらと思います。 そう決心させてくれた映画です。
今回、公開を決めてくださった、シネマスコーレさんにも感謝の気持ちをこめて。
みなさま、劇場にてお待ちしております。
ーーーーーーーーーーーー
田中晴菜監督特集上映 名古屋・シネマスコーレにて <舞台挨拶登壇者>(予定)
10/12(土) 星能豊、岡慶悟、田中一平、田中晴菜 ゲスト 辻村健二(映像ディレクター)
10/13(日) 岡慶悟、田中一平、田中晴菜 ゲスト 辻卓馬(映像・映画プロデューサー)
10/14(月祝) 田中一平、田中晴菜 ゲスト 二宮拓也(gallery Nギャラリスト)
『幸福な装置』Appliance 出演 星能豊 岡慶悟 清水 みさと
脚本•監督•編集:田中 晴菜 撮影・照明・録音・整音:中島 浩一 撮影・照明・録音助手:鳥海佳奈 車輌・制作:秋山友希 ヘアメイク:竹本磨理子 (Anita Hair&Make Office) 衣装:上福元 淳(tone) つばめ衣装制作:水野隆守、小谷 祐輝、高橋 友里(Companie van Verre) スチール・タイトルデザイン:柴崎 まどか カラリスト:清原真治 音楽:MUSIC for ISOLATION 鋳金:正田忠雄 美術:三鷹ユメノギャラリー英語字幕翻訳:鈴木なお 協力:栃木県フィルムコミッション、佐野市、佐野市地域おし協力隊 荻原広明 吉本義人、公益財団法人佐野市民文化振興事業団 機材協力 高橋怜央
(全て敬称略)
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陰謀論
2024年8月9日 by Lars Meler
Edwin
他人の行動や表明された、あるいは推測された動機に注意を払うことは、集団生活において生存に値する。しかし、それが乱暴に誇張され、他者に対する根拠のない不信感によって煽られるなら、パラノイアである。(重度の)被害妄想は狂気である。そして狂気の場合、判断力が損なわれる。
では、ヨーロッパへの第三世界からの移民が、言論の自由、議会主義、法の支配を含む、われわれが知っている西洋文明の終焉をもたらすための秘密工作であるという視点に賛同する人はいるのだろうか?そして、キリスト教を根絶し、イ��ラム教をその代わりに据えるというマスタープランは考えられるだろうか?
あるいは、陰謀論は嘲笑によって否定することを意図したあざとい主張だと考えることもできる。冷戦時代には、未来は進歩的前衛(とソビエト帝国または中華帝国)のものだと確信していた左翼知識人の間で、共産主義の全体主義に警告を発する人々を嘲笑することが好んで行われた。
それ以来、(オーストリア出身の哲学者カール・R・ポパーが定義した)「開かれた社会」に共産主義者が広く浸透しているという疑念は十分に根拠のあるものであり、芸術界、教育制度、公務員における日々の優先順位に影響を及ぼしていたことがわかった。典型的な知的優越感をもって行われる嘲笑は、全体主義への反対、つまり自由の声を封じ込めるためのものだった。すでに外敵と手を結んでいる者たち(例えば共産党の党員)は、理想主義的な純朴さと正義の憤りを装うが、内心は冷笑的であり、開かれた社会を破壊する破壊活動が、広範囲ではないにせよ、どれほど集中的なものであるかは十分すぎるほど承知していた。
第二次世界大戦後、西ヨーロッパには外国人が押し寄せた。大陸の一番外側を見違えるほど変貌させた巨大な人口移動の人的要因となった彼らは、波状的に流入してきた。もともとは、政治的独立を果たそうとしていたヨーロッパの植民地から生まれた人々である。アフリカやアジアからやってきた人々のなかには、単にかつての臣民に与えられた植民地支配後の特権によるものもある。文化的統合の見込みがどうであれ、世界で最も遠い場所から来た人々は、大規模な社会実験の一環として快く受け入れられ、帰化を勧められた。
根深い部族主義的感情、経済的優遇、暴力的迫害の犠牲者は、旧植民地支配者に避難しなければならなかった。しかし徐々に、移民は別の形態をとるようになった。
1960年代、アナトリアの恵まれない地域から村人たちが西ヨーロッパ各地の政府によって輸入され、産業における非熟練労働に従事した。当時は経済が活況を呈しており、労働力に対する需要もそれに比例して逼迫していた。大量移民の第二波をもたらした外国人求職者たちは、素朴に "ゲスト・ワーカー "と呼ばれた。この呼称が暗示するように、彼らは村に家を建てるだけの資金を貯めたら祖国に帰ることになっていた。
しかし、西側諸国は自らの "寛容の罠 "にはまった。軽率な楽観主義を特徴とする当時の政治家たちは、自分たちの決定が長期的にどのような結果をもたらすかを理解できなかった。ア��トリアの労働者たちは故郷に帰る代わりに、大家族を連れてきた。この点については、産業の一時的なニーズに対応するために自由化された法律によって許可され、彼らは「家族の再統合」などを申請した。
西側諸国の政府によって奨励されたわけではないにせよ、異質な共同体、いわゆる「飛び地」は、急成長するディアスポラの橋頭堡となった。その多くは、信仰と自由に対して不寛容な第三世界からの移住者たちであり、彼らの出現は、「過渡的社会」、すなわち、(a)滅びゆくキリスト教、(b)革命的イデオロギー(社会主義やイスラム主義など)に対するヒューマニズムの最終的な敗北、(c)社会的激変を特徴とする不安定な歴史的実体への共同参入を意味した。
アラブの石油国家の専制的な政府が、アジア人を家事奴隷のような条件で雇っているのとは異なり、ヨーロッパ人は「ゲスト労働者」を自由に処分できないことが証明されている。いったんヨーロッパに定住すれば、外国人は生粋のヨーロッパ人と同じ権利を享受できる。だから、彼らは滞在するようになったのだ。
1980年代、移民の第三の波が西ヨーロッパに押し寄せた。かつての植民地大国だけでなく、西側諸国全般が、国境で「亡命」を主張する者を受け入れることで、過去の不正義(すなわち人種差別主義、植民地主義)を発展途上国に償うことを期待されたようだ。おそらく政治的な懺悔(と罪悪感)の表れであろう、このジェスチャーは西側諸国特有のものだった。
狡猾で気まぐれな暴君の典型であるムアンマル・カダフィは、キリスト教の古くからの拠点(そして中東やアフリカで迫害されているキリスト教徒の避難所)であるヨーロッパは、いずれイスラム教徒に征服されるだろうと予言した。2006年4月10日にティンブクトゥで行われた演説で、彼はこの問題を次のように要約した:
「ヨーロッパには5千万人のイスラム教徒がいます。剣も銃も軍事征服もなく、アッラーがヨーロッパでイスラムに勝利をもたらす兆しがある。ヨーロッパの5千万人のムスリムは、数十年以内にヨーロッパをムスリム大陸に変えるだろう。アッラーはトルコというイスラム国家を動員し、EUに加える。これでまた5千万人のイスラム教徒が増える。ヨーロッパには1億人のイスラム教徒がいることになる。イスラム教国のアルバニアはすでにEUに加盟している。イスラム教国のボスニアはすでにEUに加盟している。国民の50%がイスラム教徒だ。ヨーロッパは苦境に立たされている。」
時間は紛れもなくイスラム主義者のために働いている。ヨーロッパ中のイマームたちは、歴史的な特権である二枚舌(「タキーヤ」の概念を参照)で話しながら、日常的にホスト国のいわゆる「開国」(すなわち征服)を祝福し合っている。彼らは「進歩的エリート」(黒い戦闘服に身を包んだ議会外のストームトルーパーは言うまでもない)の狂信的な支持を当てにすることができ、社会に対する信徒の忠誠を厳粛に保証することができる公共の議論において、伝統的な犠牲者の役割を引き受ける一方で、彼らはアラビア語、ウルドゥー語、ペルシャ語で、西洋の弱点と差し迫った没落について仲間の信者に指導する。
まともな神経の持ち主であれば、国境に出頭してきた一人一人が陰謀に加担していると疑うことはないだろう。移民は、自分たちの生活環境を改善するためなら、あらゆるものを捨ててでも別れ、犠牲にすることを厭わない。結局のところ、「より緑豊かな牧草地」を求めて外へ出ようとする衝動は、人間の根源的なものなのだ。しかし、人身売買業者の手によって、多くの移民が命がけでヨーロッパを目指している。だから正直なところ、小柄なティーンエイジャーも、妊娠中の母親も、ぽっちゃりしたほっぺの幼児も、犯罪の疑いがあるわけではない。
少数派になりつつある非西洋人は、遅かれ早かれ(民主的な能力を持つ)多数派となり、近隣や都市全体を占拠し、抗しがたい権力基盤を構成する。そして、宗教的なひねりを加えた公民権運動家(すなわち「社会的不公正」や「人種差別」に反対する運動)を装う者も含め、外国人の支配の拡大に熱心な人々の多くは、それを利用する用意がある。彼らは一般的な妬みや不信を煽ることをためらわない。社会の分裂は、彼らが支配権を得る究極のチャンスなのだ。対立と混乱を好む彼らは、真の陰謀家として振る舞う。
しかし、エイリアンの陰謀は、日和見主義的なもので、いわば「二次的なもの」にすぎない。したがって、はるかに憂慮すべき別の陰謀が存在する。権力のために自分の家庭や家族を無慈悲に犠牲にするヨーロッパの進歩主義者たちの意欲を中心に展開する、これが「第一の」陰謀である。この陰謀の本質は、世間知らずの域をはるかに超えている。強力な政治家と意思決定者が関与しているのだ。
1997年5月の総選挙と政権交代の後、地滑り的勝利で勢いづき、長期的な成功計画を立てる準備が整ったイギリス新労働党の指導部は、第三世界の大衆に門戸を開き、それによって有権者の構成--そして政治的気質--を永久に変えようと決めた。党中央顧問のアンドリュー・ニーザーはその後、指導部が(明白な理由で)国民に秘密にしていたこの運命的な政策は、「......右派の多様性を鼻にかける」ために明確に考案されたものだったと明らかにした。
つまり、英国の民族構成を変えるという戦略的な目的だったのだ。指導部はその見返りとして、党に対する無限の大衆(つまり外国人)の支持を期待した。そのような背信的な計算があったのだ。それ以来、元ビジネス担当国務長官のマンデルソン卿は以下のように告白しており、その罪深さは天に泣いている:
2004年、私たちはこの国に働きに来る人々を歓迎するだけでなく、捜索隊を派遣していた。
権力を維持するために自国を売り渡す!何世紀もかけて築き上げてきた高信頼社会が解体されようとしている。反対側には無政府状態が待っている。- ホワイトホールの責任者たちの名が、悪名高きものとなりますように。
Conspiracy Theories - Edwin’s Newsletter #1
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冷めないうちに
俺はあの日家に帰った。何か赤いモノを書こうとした。やっぱりやめた。ふらふらとここにたどり着いた。起きた。覚悟を決めた。
<1ステの感想>
箏
金曜の通しでは何もかもが進歩してたけど、まさにあの支配人を完璧に再現出来ていたし、むしろそれを超えてた。もう優しいなんて言わせない。もうルーベが出てるなんて絶対に言わせない。新しい人間をそこに生み出していたよ。いい意味で雑さを感じた、故意に作れるものじゃない。間の取り方、表情、滑舌に恐ろしいほどの執念を感じたぜ。初っ端からグングン乗ってたと思う。やっぱルーベだよ、やって欲しいこと全部やってくれるんだよ。ずっとずっと悩んで苦しんで日々を積み重ねて、やっと答えを見つけたね。最高の役者だ。
森々仙入
えげつないマイムを今日もありがとう。間違いなく今までで一番ぶん回してたね、「うわー!ラムダまじでノリノ��じゃん!!」って見惚れちゃって困ったぜ。かっこよかった。そこからの安定感で敵う者ナシ。安定の若林、大好き。あれはもうラムダの作ったシーンだから、絶対にウケてほしいなって思って見ています。仕込み期間を経て、マイム4人とも全員本物に限りなく近くなって驚きました。ラムダの努力の賜物だよね。あれが、あれがやりたかったんだよ。本当にありがとう。
月銀蓮
初めての役者なのに緊張してる感じが全くしなかった。バケモンだよ。肝が据わっている役者は貴重。顔しっかり見せてくれたね、修正力さすが。何度も注意したセリフがあったよね、あれ完璧でした。焦る演技ってすごく難しいはず、未来予知になってしまわなきゃおかしいもん。どんだけ練習したんだろ。あと台パンまじでタイミング完璧だよね。自分で考えたのかな。センスもある。例の顔芸、今日が一番最高だった。肝といえばここか。これからの進化を期待してるよ。
白
はい、最高。はい恐ろしい。何度も何度も繰り返し見てきたはずのこの私がだよ、ぶらんの言葉ひとつひとつにドキドキしてしまった。本当に気持ちが悪くて、尋常じゃない迫力をしていて、我を忘れて魅入ってしまいました。今まで見たぶらんの中で、一番胸を張って演じられてる役なんじゃないかな。童顔もかわいいね〜。自信満々で素晴らしい。本当に本当に、あのシーンが大好きです。ありがとう。
埖麦
やーいごみむぎ。なんかゲネから急に急に半端じゃなく上手くなった人。いや元々上手いんだよむぎは、でも今回は特別に難しい役だったし、なんか振り切れてない感じがした。それが本物の舞台に立って、音照がついてから変わった。私の見たかったむぎが居た。ああ本当に、私はこの人にこの大切なミライを任せてよかったなって心から思った。そんなステだった。むぎの表情が大好きです。
叶イブ
最高だった今日も。誰よりもかっこよかったし輝いてた。この劇で最も存在感があって、注目を集めるそんな役。みんなふぃあのこと見てたよ。もしかして感情結構こもってた?いつもより目がカッと開かれてて、感情を入れてほしいところ、ただただ淡々と述べていてほしいところの差がすごかった。あの役は、私の望む役者:ふぃあそのもので、やっと見れたって幸せな気持ちになっています。今日も張り上げろ、声。
ポンにゃ
いやああああ上手い!!!うますぎるよ頑張ったね。間違いなく今まで一番上手かった。私のやってほしい言い方、動いてほしい振りが全部出来ていた。マジで何があった??って感じ。練習たくさんしたよね。何度も何度も修正したし、いろんな人に読みも動きも見てもらって、考えることいっぱいで大変だったと思う。私がなびやだったら絶対頭パンクしてる。今までのオムニ、外公、秋公のなびやと比べて100000倍上手いぜ、輝いてるぜ。先輩たちの目にうつるなびやが気になる、絶対絶対みんななびやを見る目が変わる。
雨々単元気
なにげに新人、かなり苦しんでいたうちの一人だと思います。てにの才能をもっともっと伸ばしたかった、自分で何かを見つけてほしかった。両方とも、てにだからこそ輝く役を選んだつもりです。ステ見て思った、それは間違いじゃなかった。間の取り方、相手のセリフに対する返し、表情、気持ちの変化、ぜんぶぜんぶ伝わってきたよ。ここ工夫したんだろうなあ、いっぱい脚本読んで考えたんだろうなあってところが分かる。みんなを笑わせてくれてありがとう。てにがいなきゃ出来なかった。
紫苑
あのー、お客さん笑ってました。こんなことになるとは思ってなかった正直。だし、もし自分でこの最終形態を考えついたとしても、誰も出来ないだろって思って白紙にしちゃうと思う。そんなとんでもなくバケモンみたいな役を、しっかり完成させてくれた。もっと自信持っていい、なつめは。とは言っても、今まで一番堂々と動けてたよ。嬉しかったなあ。少しモジモジしちゃうなつめが、本番になってあれだけぶっ放してくれて。ずっと見てるよ。てか目が離せない。今日も笑わせてね。
<2ステの感想>
暁レミエル
本当にえるには安定感があるようになった。流石としか言いようがない、通しの時から順当にどんどんと調子がよくなっている。最後出てくるシーンの迫力、最高でしたね。感情の起伏がリアルで、それをそのまま演技に表出させられていてそういうドラマを見ているような気になります。楽ステが楽しみです。上回たちを驚かせられるのが。
熊吉
今日も元気だった。初めてのちゃうかはどうですか、緊張してないように見えるけどすんごいなあ。動きに迷いがなくて、ちゃんと顔も取れるように考えて動けていて修正力が素晴らしいです。キャスパの笑顔の弾け方がとてもよかった。発声今までで一番よかったよ。ボソッと言うセリフも、ここまで全部ハッキリ聞こえてきた。可愛いね。
張潤玲
めっちゃ胸張ってセリフ言うようになったね!マモの眼差しが変わった。すごくカッコよくなった。溜めて言うところ完璧だった。マモが自分で一番良いタイミングを考えられてるんだと思う。誰よりも面白い、誰よりもカッコいいよ、マモ。頑張った成果ちゃんと出てる。発声がすごく良い。店員やってくれてありがとう。マモじゃなきゃあんな良い役にならなかった。
和來
ああもう可愛い可愛すぎる。見てて手がほっぺたにひっついちゃいました。私のやってほしい今カノを完成させてくれてありがとう。タイミングめっちゃ難しいのに揃えてくれてありがとう。何度もやって苦しんだあの動きも、完璧だった。迷いが見えなかった。きなこも舞台に立ったら自然とノるタイプなんだなって思ったよ。後半なんかは本当に泣きそうになった。きなこに任せてよかった。
鞠凸二郎
なんか今回ちょっとウザかったっすね。それがよかったと思う。まず自分の中でもあまり固められなかった役柄で、おじさん役になった人のイメージでいこう、まあそれがハゼなんだけど、って思っててまさに正解だった。すごく悩んだと思うけど、努力の成果しっかり出てたよ。間の取り方どれも完璧だったよ。ハゼの思うやり方が結局おじさんそのものだったなって、ちょっと後悔してる。本番が近づいて、一番大好きになったキャラでした。
東愛莉
本当によかった。ステ見て初めて気付いたけど、私にとっての大事なセリフを沢山アサが言ってくれてたんだなって。それをあずのよく通る声、コロコロ変わる表情、心のこもった抑揚で表現してくれるのが嬉しくて仕方ないよ。ありがとう。あずが喋るとピキって空気が張り詰めるんだよね、すごく力を持ってる。楽ステまじでぶちかましてほしい。
錫蘭リーフ
なんだかアンケートでめちゃくちゃ褒められてる人。だって本当に独特の雰囲気と、迫真の強張った表情が目をひくんだもん。セイロンのこういう役をみんなに見せたくて仕方なかった、それをしっかり実現してくれたね。ハプニングもあったけど、それもセイロンの面白いとこだよね。勝手に思ったけど、舞台で楽しそうにしてくれてるようで嬉しい。ひっそりとお気に入りの役だし、お気に入りの役者です。
海月
私が私である理由。
オペはまたあとで。
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2024-07-02
『虎に翼』で平田先輩の朗読の妙を味わう。動画サイトにアマチュアの朗読がゴロゴロ転がっているが、そこは無料だから誤読は多いし声も良くない。自分は誤読しない自信はそこそこあるが、滑舌が悪く、イントネーションが三河弁だから自分で録音するのは嫌だ。もし自分が年をとって字を追う気力が失せたら、誰かが読んでくれるのを聴くしかないから、レベルの高い読み手を見つけるのは大事だ。
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���ゃれ本 1卓目の作品
「じゃれ本 オンライン試用版」を使ったセッションで紡がれた物語たちです。前の文の前後関係がわからずに何かを書こうとするとこうなります。参加した本人たちはめちゃくちゃ楽しかったです。
お題:ホラー ページ数:8P
『忘れられた木』
幻視を見た。夕日を背中に浴び、吊るされた死体。枝という枝に麻紐で吊るされていた……これは幻。 私は小さい頃から良くこういったモノを見た。
そして、私がそういう幻視をすると決まって何か似たことが起こる。建設現場の作業員が、足を踏み外して死んでいた。首には命綱が絡まっていたそうだ。幻視が正しかったことを確かめるためにSNSを漁った。
スクロールしながらふと、特定の話題に連なるコメントをまとめて「木」と呼んだなと思う。ああいう掲示板やwikiには、時折得体のしれない信憑性があったものだ。 ふと検索欄に指が向く。ある単語が「浮かんだ」
「菩提樹」 小さな検索窓に、たった三文字の言葉を打ち込んだ。 すると、ひとつのスレッドか過去ログ倉庫から発掘された。 無数の話題「木」の中に埋もれた、1本の「忘れられた木」。
昔々の事であった。その村は絹を生業としていた。土地には良質な桑の木々があり、蚕を育てるにはうってつけだったのだ。そんな桑の原の真ん中にポツンとある「菩提樹」それがその木である。
その「菩提樹」のために、囲いを作ったのが悪かった。人間の余計な世話で水が溜まって流れていかなくなった。根が腐り、どうしようもなくなってしまった。だから先祖は、「菩提樹」を失ってしまった。
菩提を失う。――悟れない。涅槃に至ることはない。そうして行き場を失った亡者どもが、今も私が見続けているものたちなのだろうか? だとしたら私の務めは、囲いを崩すこと。 それで蘇るのは、本当に木だろうか?
ふと、私は背後を見やった。 暗い部屋の中、ディスプレイのみの明かりで照らされた私の影。それに無数の「別の影」が纏わりつき、まるで菩提樹のような影を落としていた。 ああ―― 私も、忘れられた木になるのだ
『仄暗い水死体』
じいさん曰く、死体の色には明るいのと暗いのがある。明るいのは悪くて、暗いのはいいんだと。明るいのはまだ魂が引っ付いてるんだ。明るいのを見っけたらわざとしばらく見ないふりをして”干し”とくんだと。
すると目の前にあるずぶ濡れのこれは"干す"必要がある。人ん家の屋上でなんという仕打ちだ、と舌打ちした。頭にあるのはこれで値打ちがどれほど下がるかということばかり。一番怖いのは人間の欲だと我ながら思う。
だが"干す"となると、ここ以上に適任の場所はあるまい。止むを得ず、僕はそれを屋上に放置することにした。 もちろん、そのまま置いておいては騒ぎになるだろう。 そこで一計を案じた。
「工事中・立ち入り禁止」 安直だが準備無く出来るのはこれが最善だろう。もちろんここの管理者が見れば不信がるのは避けられない。エレベーターの無い屋上の管理を真面目にこなさないことを祈った。
あれは明るい死体だった。現代日本で死体が見つからないわけがない。時間を稼げたらいい……。 僕の頭はあの死体でいっぱいだった。白熱電球のような明るい死体だった。時間だけがほしい。
どうすれば? ――翳を作ればいいんだろう。暗くすればいい。夜を、もっと早く夜を。夜を呼ぼう。太陽も星も沈めてしまえ。ストロボライトもカメラのフラッシュも、みんな空に向いちまえ。死体が干上がるまで。
そうだ。――視界に、あるものが止まった。 浄水槽。百均の網を使えば、あの暗闇の中でこれを干せる。
網を取る。広げる。置く――死体を。ツンとした腐敗臭に目をしかめ、手早く、手早く行う。 そして暗い円筒へ。
水死体は仄暗い闇の中。
『包帯はまだありません』
残念ながら私の右腕には呪いが掛かっている、と言われた。中学生の妄想ではない。浮き出た痣のような模様はどことなく死んだ祖父に似ている。 一応は隠すかと包帯を探していたら、声が聞こえた。「まだだ」と。
ぎょっとして右腕に目をやった。浮き出た痣��心なしか濃くなり、祖父が死んだ時の――棺の小窓から覗いた時のあの顔を思い出させるような模様になっていたが、他に異変は無い。
僕はその腕を用心深く長袖に隠した。消えるわけではないができる限り目には入れたくない。もちろん見られるのも困る。挙動不審にならないよう辺りを見回し皆のところに戻った。
「あのね」 ほとんど話したことのないクラスメイトに話しかけられた。僕が腕を隠しているのは、リストカットの類ではない。僕はそういう苦労を背負っているわけではない……。 「わかるよ」と言われ申し訳な思う。
解られたところで仕方がないのだ。適当に会話から離脱するため、教科書など開いたところで耳に届く。 「お祖父ちゃんだった? それともお祖母ちゃん?」 手から滑り落ちた本は、机上で「雨月物語」の項を開く。
雨と月の物語。 それがこの痣と関係あるとしたら。 脳裏にあるビジョンが浮かぶ。祖父が亡くなる前、裏山のお社に連れて行かれた事があるのだ。天気雨の降る真夜中。辺りをぼんやり照らすおぼろ月。
周りは不思議に明るかった。 僕は空気に飲み込まれそうになって祖父の手を握り込んだ。 ――次の瞬間だ。影が動いた。明るい、恐ろしい月明かりの中影が動いたのだ。
祖父の影は僕の影を林檎の皮をむくようにくるくると剝ぎ取る。そして毛糸玉を丸めるように身にまとっていった。僕はまだ影だ。身体の内側にも影があることを悟った。影と陰が。
『邪神の霊安室』
僕がその存在を知ったのは、古本屋で買ったオカルト誌の記事がきっかけだった。 神というだけでもいかにも胡散臭いのに、それが霊安室に眠っているというのだから。それも、神田駅から徒歩15分圏内に。
時はもうすぐGW。ブラックだった弊社もとうとう有給を使って長期休暇を取らせてくれるようになった――有給を強制という点は目をつぶった――つまり丁度僕には時間があるわけだ。
「病院?」恋人がさりげなく言った。カウンセリング?いやだ。せっかくもぎとったGWを埋めるものは娯楽ではなくてブラック労働でぶっ壊れた心身のマイナスをゼロに戻すことだなんて。それよりディズニーとかさ……
「ほら、一種のアトラクションには違いないでしょ。体験型アクティビティ、ってやつ」 癒やし系ってやつか。私は頭を振り、心を温めたいわけじゃないんだと示す。どうせなら底の底まで行きたいんだ。
息を止めると、思い切って温水プールに飛び込んだ。 底へ。底へ。底へ。 違和感があった。 このプール、こんなに深かっただろうか…?
喉に手を当てる。不思議に肺も苦しくなかった。……死んだ? 背筋に汗が、いや、今はプールの水の中なのだから水圧か? とにかく深く進んだ。
肺に水が溜まりきってからというもの、不思議と苦しくはなくなった。大理石に埋もれた魚の化石が欠けた目玉でこちらを見つめている。
帰れない。 僕は悟った。 生きてはいられる。 でも僕は水の生き物だ。
水を得た魚とはいうけれど、この水はきっと良い交わりなど運んではこない。鱗のような空から降る雨のように、やがて僕の血を烏賊のそれと同じ色に変えるだろう。
お題:特になし ページ数:4P
『大げさな本』
この本を読んでいるあなたはとっても幸運だ。この本を読めば人生が変わること間違いなし。成功まったなしだ。何々をするとかそういう面倒なことは一切なし。『読むだけ』だ! つまりこの文が読めていさえすれば、
あなたはすぐさまハッピー!人生の勝ち組というわけなのです!ああ、本はまだ閉じないで。始まったばかりですからね。ここまで見ている賢明なあなたならこの本を読破するのにそう時間がかからないであろうことが、
全知全能の神が地を見そなわすごとく一目瞭然です。 改めて書きましょう。今後読み進めるにあたって、たった一つの手順を守るだけで、あなたはまさに時代の寵児、人類の救世主。守らなければ? あなたは死ぬ。
私は恐ろしくなって本を落とした。だが何ともない。 このような書き方はビジネス書や自己啓発書にはよくあることじゃないか。ただの大げさな本だ。 それを廃品回収に出しに行こうとした私に、トラックが迫っていた
『口紅と串刺し』
それを買ったのはデパートのとある化粧品売り場だった。 買うつもりなんて微塵もなかったはずなのに、鋭利なそれにひと目で心を奪われてしまったのだ。 「これはどうやって使うんですか?」 アドバイザーに尋ねる
「つまり」アドバイザーは答えを溜めた。「なすがままにです」 気が付けば包装紙に包まれた口紅を持っていた。 形状からいって、これを唇に塗りつけるとは思えない。鋭利にとがりすぎている……。
「……これはペンですか?」 拙い中学生の英文のような質問をしてしまう。 鋭利に尖った口紅。身を飾るものではなく筆記用具なのではないか?そうであってくれ。
「いいえ、口紅です。…教科書どおりじゃなくてごめんなさいね」 薔薇色の先端に鋼のハイライト。次の瞬間、僕の口から同じ色の液体が溢れ出す。いま唇は真っ赤に濡れている。
『最高のドーナツについて論じよ』
最高のドーナッツを語るにはまず「ドーナッツ」の定義を定める必要がある。もちろん料理の歴史の本を確認すればある程度先行研究の結果が分かるのだが、ここはあえて改めて定義し直したい。
さもないとX(旧twitter)でどこからともなく、「ドーナッツではなくドーナツです」、なんてbotに絡まれ…ることはなくなったが、同様の事態を引き起こしかねない。 一つ譲れないのは、そう、穴だ。
なんとしても、ダース買いしてしまったこのカスタード&エンゼルクリームの山に穴を開けなくては。全てはそれからだ。 私は手始めに、オールドファッションを最高にインスタ映えしそうな角度で撮った。
ここのドーナツはやたらと写真写りが良い。普通のドーナツの写真なのに、またたくまに恐ろしいほどのリアクションが付いた。 やれやれ。『絵に描いた餅』……こと映えるドーナツである。さて、あと11。
『髪の間から覗くピアス』
それまで誰かの耳を特別だと思ったことはなかった。パーマを当てすぎた髪の間に、赤くぷっくりとした粒が見えたときまで。 思わず「耳んとこ、血が」なんて言いかけて、それが彼女の意志表示だと気付く。
それは、赤い石だった。 如何せん、宝石には詳しくないもので、何という石かはわからない。彼女の耳元で艶やかに存在感を放つ、ささやかな意思表示。 思わず声をかけずにはいられなかった。
「どなたの石ですか?」 え? ――え? どうしてそういう言葉が出たのだろう? 女性の様子も変だ。さっと顔を青くして、ピアスをもぎ取ると逃げるように去っていった。残されたそれをなぜか手に取っている。
――ま、そういうこともあるか。 なんとか自分をなだめ、残ったそれをポケットの奥に突っ込んでおく……あのピアスが女性の耳を輝かす姿でも想像しながら。
お題:特になし ページ数:8P
『背びれアラビックヤマト』
子供の頃から魚になり���いと思っていた。最初は「人魚になりたい」だったのが、自分はそんなメルヘンに相応しい存在ではないという自覚だけはあったせいだ。私には鰭がないから、厚紙で作って背中に貼る。
だから、なるべきは「魚」だ。人魚はずうずうしいかもしれないが、鮮魚売り場に並んでいる魚には別に文句もあるまい。あら珍しい魚だわ、なんて思われるくらいだろう。どうやって煮つけにするか調べられるだけで。
来てくれないだろうか。麗しきマダム。あるいは朗らかな料理番。もしくは小さなお使いさん。「魚」扱いしてくれる魅力的な来客よ。
だけどそれは叶わない。なぜならこの身には背びれがあると同時に――「液状のり」の刻印が刻まれているからだ。 案の定、その来客は私など眼中に無いようだ。 私は心の底で叫んだ。
くそったれ。お前のそのふざけた帽子の下にはでんぷん糊でも詰まってるのか。今日び人の肌色を論うのは道義的問題が生じるから、その目に痛い黄色のことは勘弁してやるが、帽子のセンスは許しがたいぞ。
編集長の後ろ向きな承認の言葉で締めくくられた手紙を、私は勝利宣言とらえた。やった! これで、私の人魚を修正しなくてすむ。私の理想を資本主義に売り渡さずにすんだ! 人間性だ。これぞヒューマニティだ。
今晩は最高のパーティを開こう! 使用人も全員参加だ! 隣のケチババアもこの際呼びつけよう。なにせ資本主義に勝ったのだから! 私の持つ資産をなげうって盛大な祝いをするのだ!
私は自らの手で招待状を送ることにした。何せこんなに目出度いことは無いのだから! そしてその招待状の糊付けに使うのはもちろん、消えいろPITなのだった。
『サラサラシンギュラリティ』
私は自慢じゃないがこのキューティクルが自慢だ。 陽光の元燦然と輝く天使の輪。 歩けば誰もが振り返る、そんな美しいキューティクル。 だけどある日私は、出会ってしまった。いつもの薬王堂で、それに…
「シンギュラリティ」。 普通AIとかで用いられるやつだろう? 知ってる知ってる。でも、目の前にある玩具みたいな瓶には、さも当然とばかりそのバズワードが踊っているのだ。ここはシャンプー売り場だぞ?
たかだかシャンプーで人間を超えようというのだから大きく出たものである(消費者庁案件か?)。 つくりもののラベルにAmazonの詐欺レビュー画面みたいな大げさな演出。なるではなくなりますと書いてある。
(特許庁案件かもしれない)良く見たら自分の会社が持っているハズの技術名が書かれている。いやなんでだ。こんなシャンプーに? もしかしてGoogle検索でなんとなく技術名をググったのか。
恐る恐る、私はその場でスマホを取り出し我が社のその技術名をぐぐってみた。すると、なんということだ!検索結果はゆうに5万件を超えたのだ。技術漏洩?まさか、そんなはすはない。
我が社のシステムは最新鋭の技術で保守されている。「excelがある程度使える方」とか「タッチタイピングができる方」とか、そんな感じの募集要項で採った平成初期の人材ではない。だが、今や令和。 …よもや。
今やアシスタントAIはなんでも、「できない層」を優しくあやし、母親のようになんでもかんでもやってやるようになった。だから時代が一周してそういう層が出てくるのもおかしくはない。若社長でなければな。
問題は私がその若社長だって事なんだ。甘やかされたい。母親のように……いや、姉のようならどうだろう。マザコンの時代は終わりシスコンの時代がやってくるのだ。 私は姉AIの開発へと歩を進めた……
『紅い茶の密室』
しくじった。 停電により電子錠が動かなくなってしまったせいで、ここから出られない。出ることができない。 ……。 誰かが来てくれれば……。
「パンパカパーーーン★ 王子様登場だゾ★ ゾ★」 そんな声の後ドカンと一発破壊音が響く。何らかの力でとじられていた木の扉が粉々になった。 ……ウソだろ? 鼻先スレスレを破片が飛んだ。
(VFX:Car on Fire) なんてことだ!粉々になって吹き飛んだ木の扉が、表に止めてあったプリウスのエンジンを貫いた! 王子様と名乗るその男は、炎を背に歯を光らせている。
遍くこの世の乗り物はナマの力で動くべきだと信じているんだろう。勝手に犯行動機を想像でもしないとやっていられない。確かにそれは高貴でもクールでもない乗り物かもしれない。だが、私にとっては「愛馬」なんだ。
私は呼んだ。口笛で彼女を呼んだ。密室から外に向かって馬を呼んだ。駆けてきてくれるように祈りながら。絶対に成功しないように見える? 『ばかげていて、全く実用性がない』。それがトリックだ。
ピーー! ヒヒーーン! ピーーーーーー! ヒヒヒヒヒーーーーーン! リズミカルに繰り返される呼びかけ合い。私と彼女の華麗なるハーモニー。 トリックなんてクソ喰らえ。
ここはリオだ!リオのカーニバルだ!! ピーピーピピー!ドンシャカドンシャカ!! 私の彼女のハーモニーがクライマックスを迎えたその時、不思議な事が起こった! 木の扉が元通り塞がってしまったのだ!
どうしたってこれは密室だ。せっかく今の今まで、開放そのものの空気に満ち溢れていたのに。風通しが良いなんてもんじゃなかったのに。私は諦め、床に散らばった紙吹雪を片付ける。冷めた紅茶のような気分だった。
『正方形は溶けてなくなる』
「はい、どうぞ」 男は私に未完成のそれを渡した。 白と青の幾何学図形が……って高尚なこと言おうとしたけれど要は折りかけのオリガミ。 「キミなら分かってくれるよね」
「ううん、わからない。」 私は折りかけのそれの続きを折り始めた。 山折りで膨らみを作り、そっと隙間に差し込む。 「でも、貴方が求めてる答えは、きっとこれじゃないわよね」 私はそれを、手裏剣に折り直した
ただの紙切れごときが人の手にかかれば真心の証にもニンジャの武器にもなる。それは折り紙に限ったことじゃあない。人の手にかかれば… 「《彼》の手に掛かった者の行方を。谷折りの線みたいに辿れれば」
「アイヤアアーーー!」 その時。書架の隙間から、雄たけびを上げてニンジャが飛び出してきた。これが《彼》の追っ手か。私はページをちぎり取ると指示に従ってスリケンをつくった。キーは谷折りだ。つまり……。
私はすごい速度で谷折りを行った!爪の先を使い背中に隠し持っていた30cmの定規を使い折り曲げる。1mmのズレもない。完璧な仕事だ!これはオリガミ界のシンギュラリティだ!
すると、私の肩を叩く人がいた。 何気なく振り向くと、そこには驚愕の人物が立っていた。 「あなたは……SEIKOの社長さん!!」 「君、素晴らしい技術を持っているね」
どうしよう。気まずい。私は悟られないように、何気ない素振りで袖に手首を引っ込める。つい先日スマートウォッチに変えたばかりだ。まさに正方形の液晶画面を持つ… いや、待てよ。正方形じゃない。盲点だった。
このスマートウォッチには緊急通報をする機能がある。外部と通信しているのだ。私は通気口になんとかねじ込ませると、棒の先につけたスマートウォッチをさらに奥に突っ込んだ。思い切り投げる。鍵が開く音がした。
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