#烏丸清翠(うちの子)
Explore tagged Tumblr posts
Text

あけましておめでとうございます2024 お年賀絵はありませんが妄想の絵があります(?)
ダブクロのうちの子らに羽子板をやらせたらどうなるかな? と考えてみたら三者三様だったのでメモ代わりに落書き 文字でも少しだけ書き足しておきます
【 玲遠ちゃんの場合 】
どう頑張っても運動音痴なので全敗😫
仲良しトリオの中では弓道部の弓花ちゃんが一番強そう🏹 (和服で動くことにも慣れていそうなところも含めて) その弓花ちゃんといい勝負をしそうなのが若菜ちゃん 生徒会長に出来ないことなどないのだ
でも手加減しようか?という提案に対しては 頑なに首を横へ振り続けるのが玲遠ちゃん ちょっと意地っ張りである
最後は3人で仲良くお汁粉とか食べて欲しい🍀
【 伊織くんの場合 】
とにかく負けそうにない🏆 プロログロス自陣内 羽子板ランキング: 伊織くん≧八坂くん≧真白ちゃん>セイラちゃん?
あと着物が着崩れても気にしないので パフォーマンスが落ちないぶん強いかも そこは気にして
八坂くんが負けるとPC2のセイラちゃんが 顔にバッテンとか書きそう それに対して八坂くんが 「なんでお前が書くんだよ!💢」と ツッこむまでがワンセット😉
最後は勝敗関係なく伊織くんお手製の お雑煮が振る舞われて~Happy End~ (※八坂くんだけお餅が複数入っている)
【 烏丸くんの場合 】
一回りくらい歳の離れた弟と妹が 遊んでいるのを見守っている😊
途中で妹に「こうしたらエエよ」とか 弟に「桃李(妹の名前)の取りやすいトコへ 返しよし」とか言ってそう
一緒に遊ぼうと言われたら適度に負けてあげる 優しいお兄ちゃんである
家に帰ってきたら遊び疲れて お昼寝をしている弟妹の傍で 静かにお茶を飲みながら読書とかしてそう🍵
なんだかんだで平穏なお正月を過ごせそうな 我が家のオーヴァードたちでした🕊
0 notes
Text
各地句会報
花鳥誌 令和7年6月号

坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
………………………………………………………………
令和7年3月1日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
貝寄風や龍馬の夢は明治へと 睦子 菜の花忌雲を目指した明治人 修二 春の小川そは大正を恋ふしらべ 美穂 竹馬の上手はヒーロー昭和の子 睦子 春炬燵昭和歌謡の流れ来る 光子 甘党のウィスキーボンボン春微醺 睦子 春雨に昭和の唄を口遊む 光子 田楽や女将昭和の割烹着 修二 罅に添ふ金継ぎ細し光悦忌 睦子 暖かや昭和演歌の七五調 久美子 春泥や流離のごとく就活す 朝子 翠眉濃く昭和の春を踊り来し かおり 逆上がり出来ず砂場の春寒し 成子 野火走る地下に鍾乳洞深く 光子 雛段に祖母の鼈甲化粧箱 美穂 しやぼん玉飛んで昭和の家並まで かおり ふらここや漕げば昭和の雲浮けり 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和7年3月1日 零の会 坊城俊樹選 特選句
梅の香に惑ふ純情男坂 きみよ アメ横にもの喰ふ人や鳥雲に 要 通り抜け出来ぬアメ横春の闇 同 囀を上野大仏瞑りて 順子 累々と上野の山の落椿 要 混雑猥雑アメヤ横丁うかれ猫 風頭 卒業や銅像の頰撫でて去る 佑天 整然と立つ春愁のチョコバナナ 緋路
岡田順子選 特選句
鳥帰る露店あらゆる色を持ち 緋路 霾や上野の店の読めぬ文字 軽象 春の人スワンボートの胎へ還る 緋路 アネモネを咲かせ丸永商店に 和子 アメ横に日本一の目刺売る 俊樹 夢をみるらむ囀の劇場に きみよ アメ横を出て薄墨のかひやぐら 要 服を脱ぐやうに傾げて春日傘 和子 こんなにも人ゐて蝶のただひとつ 千種 春光に位牌並べる仏具店 佑天 不忍の水の濃厚蓮芽吹く 千種
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和7年3月3日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
露座仏も眠気に在す春の宵 かづを 一穢なき姿のままに落椿 同 老梅やこゝに学舎の有りし村 匠 そここゝの汚れし雪や二月尽 同 幼な子の雛とかたこと話しをり 希子 春泥に躊躇の一歩踏み出せり 千加江 如何な人此の樏を履きたるは 雪 幾年を経し雪沓ぞ懐かしき 同
(順不同特選句のみ掲載) …………………………………………………………���…
令和7年3月6日 うづら三日の月句会 坊城俊樹選 特選句
四姉妹雛の思ひでそれぞれに 喜代子 笑ふとも泣くとも見える雛の顔 同 雛祭四人姉妹を守りこし 同 ひな飾る時のかなたの幼な顔 さとみ 晴れてまた吹きすさびたる春の雪 都 かの山に未練残して鳥帰る 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和7年3月8日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
鳥の景佇む友と卒業す 多美女 卒業やスポーツ刈りの髪伸びて 三無 卒業生弾む声なり胸の花 文英 幼子も律々しくなりて卒業す 亜栄子 二ケ領鯉と親しき残り鴨 文英 恥ぢらひのコサージュピンク卒業す 和代
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和7年3月10日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
仄かなる潮の香させて目刺し焼く 三無 海の色焦がし目刺の焼き上がる 秋尚 建て替への常宿偲ぶ木の芽時 のりこ 新幹線窓一面に山笑ふ ことこ 目刺盛る器は旧き伊万里焼 貴薫 宿り木の浮かぶ大樹や木の芽風 のりこ 山椒の芽とげとげしくも初々し 怜
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和7年3月11日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
供養雛四十体のピラミッド みえこ 通学路思ひ出連れて忘れ雪 裕子 雪解水溢れ雨樋外れをり 実加 河津桜供養帰りに家族して みえこ 山笑ふあの人の家目指し行く 裕子 古民家を曲がつた先の母子草 実加
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和7年3月11日 萩花鳥会
春の陽の沈むを惜しむ軒の下 俊文 古雛美し老いは人の世苔の一つ 健雄 雛飾り還らぬ人を懐しむ 綾子 椿見て素敵ですね��友は言ふ 健児 細面どこか母似の古雛 美恵子
………………………………………………………………
令和7年3月14日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
いつよりか鳴らぬカリヨン街朧 美智子 音もなく雪の吸取る吾の時間 佐代子 蛇出づる根の国を見た面をして 都 引ききらぬ浅瀬で始む潮干狩 宇太郎 貼紙に差し上げますとさくら草 都 鶯や漢詩の先生の庭に 悦子 船音は蛍烏賊なる賑はひに すみ子 生きめやも水栽培のヒヤシンス 佐代子 涅槃西風煽り塒へ群鴉 宇太郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和7年3月16日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
雨含む三椏の花闌ける寺 亜栄子 諍ひをちと春の嵐の中へ 慶月 女坂血の色に染む落椿 三無 喬木に百囀りの古刹かな 幸風 観音の飲んでゐさうな春の水 三無 堂の灯の漏れくる扉寺彼岸 亜栄子 春雨や道祖神なほ睦まじく 慶月 佐保姫に向けて墓標や波の音 幸風 奥津城をそつとなでよと木の芽風 同 猫柳蒼き雨だれ含みたる 久 春雨や煤け火のなき自在鉤 久子 観音の嘆きの紅き落椿 慶月 無縁仏修羅のごとくや落椿 亜栄子
栗林圭魚選 特選句
春禽や幼子パ行の語を並べ 久 晩鐘の磧にとよむ雉のこゑ 幸風 快晴や北窓開く藍染館 経彦 曇天に沸き立つ色の花ミモザ 文英 SLに駆け込む児らや春の雷 経彦 天象儀出でて見上ぐる春の星 同 春の雨やさしく撫でて陽子墓碑 文英
飯川三無選 特選句
雨含む三椏の花闌ける寺 亜栄子 百条のメタセコイアや木の芽雨 久 肌を打つ重たき雨や茨の芽 亜栄子 曇天に沸き立つ色の花ミモザ 文英 春雨に電車やさしくカーブする 慶月 観音の嘆きの紅き落椿 同 山寺に涅槃の日の雨降りやまず 久子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和7年3月18日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
化粧して草餅食べて身繕ひ 世詩明 加賀様の世を垣間見る雛かな かづを 古雛と言へど凜しさありにけり 同 はい〳〵と小言聞く朝鳥雲に 清女 一瞬のきらめきつれて初蝶来 笑子 黒髪の女雛の裾へ灯り揺る 同 吊雛や鹿の子絞りの緋の小袖 希子 涅槃西風受けて文殊や靄の中 同 針供養姉ささやかな針収入 令子 土雛の眼差し今も穏かに 千加江 ランドセル背に跳ねてゐる雪つぶて 雪 浪の花見るに一人は淋しきと 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和7年3月21日 さきたま花鳥句会
雲梯に縋る縄目や春の雪 月惑 ふる里の農事ごよみや辛夷咲く 八草 春泥に惹かれ園児の列乱れ 裕章 雨だれの音の春めく奥の院 孝江 こじんまり昔農家の花杏 としゑ 点々と摘草はばむもぐら塚 康子 黙祷の奥に囀り蒼き空 恵美子 竹林の天使の梯子より初音 みのり 花巡り母の形見の指輪して 彩香 混み合へる甲斐の隠し湯山笑ふ 良江
………………………………………………………………
令和7年3月16日・21日 柏翠館・鯖江花鳥合同句会 坊城俊樹選 特選句
瓢の笛最も聞かせたき人に 雪 母偲ぶ一日を以て針供養 同 荒磯には荒磯の情浪の花 同 打てば鳴る如大寒の青き空 同 当たつても当らなくても雪礫 同 蟷螂の続々生まれ子ら津々 みす枝 能登の地に佐保姫早く出でませり 同 災難の能登を俯瞰し鳥帰る 同 軒下をあちらこちらと初燕 嘉和 比良八講けむり荒ぶる湖白し 同 起立礼みごとに揃ひ卒業す 同 ふらここを蹴り上げてみる空の青 真嘉栄 陽炎や遠く電車の過ぐる音 同 蒼天や正座を崩す春の山 同 学ぶ程学ぶこと増え大試験 世詩明 雛飾り大戸開けば犇めける 同 冬籠父の日記を盗み読む 同 小春日や老婆二人の長話 和子 中学生進路定めて卒業す 紀代美 ひとしきり春の雪舞ふ涅槃寺 ただし 春炬燵守り長生きを疎みをり 清女
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
1 note
·
View note
Text

うちの子:烏丸清翠(ダブルクロス The 3rd Edition) 「放課後の魔獣 The Monster of the After School」のPC2くん
📝基本データ:
ブリード |ピュア(バロール) カヴァー |高校生 ワークス |UGNチルドレン 出 自 |[28]権力者の血統 経 験 |[65]古強者 邂 逅 |[12]霧谷 雄吾 覚 醒 |[05]無知 衝 動 |[01]吸血
ダブルクロス 2人目のPCくん 基本は標準語で喋ってるけど、 時たま京都弁が出てくるという 人によっては危険なアレルゲンを含んでいる男 ※中の人に京都弁OFFモードを搭載しています
PC1を導く先輩という立ち位置なので 支援メインのビルドを組んでいました アタシはね、時の棺が欲しかったんだよ…
バロールのエフェクト、名前が厨二心を くすぐられて好きなのもありますが 相対性理論的な重力と時間の関係とか、 赤方偏移のような天文系の��ードが多くて 心がときめいちゃう 好き👼
ちなみに赤方偏移、光のドップラー効果のことです 光に関する話だからエンジェルハイロゥかと思いきや 天文に関する知識ということで バロールに振り分けられたのかな? まあ確かに、エンジェルハイロゥの エフェクト名からはちょっと浮く気もする…
それにしても時の棺、シナリオに1回だけですが 敵の攻撃を強制的に失敗させるの強すぎますね… バロールのエフェクト、イージーを合わせても GMに許可を取ってねの注意書きが多い気がする
今回、ちゃんと生還できたので 経験点でちゃんと成長させてあげたいところです どうしようかな😊
1 note
·
View note
Text

立ち絵が出来てきたというハナシ 9月の卓に行く子です
結局ラフの見た目が気に入って突っ走りました キャラデザ、現代っぽくないものが混じってないか? 外套はカッコいいので着てもらいます (出番があるかは知らない) 髪型は3種類くらい描いたんですがね、 これが一番しっくりきたワケです
短髪も描くには描いていて、そっちの方が 支持率が高そうだなとは思った(?)のですが、 やっぱり黒髪って風を受けて 綺麗になびいていて欲しいじゃないですか
分からない、悲しい結末※になったりしたら 断髪してショートヘアになるかも知れない✂ 大丈夫、使わなくても差分は用意するから
※悲しい結末 =誰かがバックトラックに失敗する など
差分と言えば、今回も作るわよ 表情集&戦闘差分(通常+被弾の2種)
もう既に洋服と扇子の開閉差分を 作っているのにまだやるか はい、やります
実際はある程度まで表情差分を作ってあるので 被弾ver. を描くだけなんですがね、 被弾って割合と度合が難しいので よくわからんくらい時間がかかるんですよ
至近で殴るタイプならちょっとくらい 派手にやってもいいかな?とか思うんですが、 今回は遠距離タイプなので控えめかなぁ…
戦闘マップで使うちびキャラ交換もやるので あんまり時間をかけちゃいけないとは 思うし分かってはいるんですがね、 納得いくかは別なのでね…! (凝り性 Lv. 最大)
余談ですが暫定でヘッダーを変えました さすがに9月なので浴衣はな… 秋っぽいヘッダーを描くか、 ないしは看板息子のディスプレイでも 置いておこうかなと考え中です
0 notes
Text

約1年でダブルクロスのPCが7人になりました👏
潜在的ダブクロ民を中心に 一気に友好関係が広がった1年 その表れがここに、というわけです
ダブルクロス、気が付いたら サプリメントが9冊に増えていました📚 バリバリに戦闘メイン、 ライフパスというキャラクター設定、 異形にも人外にもなれる 一次創作とボードゲームを通ってきた私には 楽しいの要素がいっぱい詰まっている そんなシステムです
せっかくの節目なので、各PCについての小ネタを
🐉巽 伊織 自分が母親を殺したことを原因に持った 人以外のものになりたいという欲求と もう誰も傷つけたくないという願望を シンドロームとエフェクトに重ねています ◆人以外のものになりたい →キュマイラ / エグザイル ◆誰も傷つけたくない →軍神の守り 冷たそうに見えて仲間や大切なものは守る、 そんなPC1=主人公に見合うビルド とてもお気に入りです
🐦烏丸 清翠 名家の跡取り息子だけど実は強くない 人望や人間性で他人を支える存在 逆に言えば大将らしい大将でもある ただ、本人は戦闘という辛い部分を 他人に任せなければならないという 苦悩を抱えてはいそう
本当はコズミックインフレーションとか 死神の瞳を持たせたいので 眉間こねながらリビルドしようかなの気持ち 持っているエフェクト、 本人の努力で変えられると思っているので…
🦁匂坂 玲遠 圧倒的光属性のPC1 その実、ビルドは支援/妨害に全振り 戦闘能力が低いPC1という設定を貫いた子 主人公だから皆の支援を受けて勝つのではなく、 周囲を支えて勝利に導くというコンセプト
本人は最初、戦う能力が低いことを 負い目に感じていましたが、 キャンペーン中に上記へ気付いて 今では誰も傷つけさせないという意志で 戦場に立っている、そんな子になってくれました
🐰卯ノ崎 弥ツ希 賢者の石砲をぶっ放すオラオラ系お姉さん 初めて衝動をEロイスから逆算したPC ジャーム化したら「黒き歓び」を持って PCたちの前に立ち塞がってくれる… のはPLが嬉しいだけで他のPCが泣いてしまう
自陣PCちゃんが烏モチーフだったため、 烏と対になるものとして兎を当てています そのため、自PCである"烏"丸くんと 共通しつつ反対、みたいな要素があります 髪の毛のインナーカラーとかね、そういうところ
🐦大江 千隼 全体を見守るPC4、UGN日本支部のユルいお兄さん 元から五感が優れているので 射撃武器で殺傷の感覚から距離を置いている設定 ぶっちゃけ血や戦場の感覚が大の苦手です でも対抗種だし隠密型エンハイなので アタッカーの適正がめちゃくちゃ高い
あと、レネゲイドのお陰で 病弱が治っちゃったタイプ 本人は温厚で平和主義だけど、 レネゲイドと衝動は闘争を求めているという 「本人の意志とは関係なく」を地で行く子
🐍瑞智 壱与 適合体と罪人の枷を使いたかったビルド 元々はソラリス×バロールで組んでいました
人物設定的には、復讐を成し遂げたいのに 他人を圧倒できるだけの能力に恵まれなかった なので、自分が強くなるのではなく 周りを上手に使わないといけなくなった…という 「欲しいものは願っても手に入らない設定」 を被せられた子
だからこそ考え抜き、自分の信じた道を進む コマンダーズマークはそんな苦労の上にある、 という設定も同時に付与しています
🐦オリヴィア・ヴァルドイル ヴァルドイレが「森のフクロウ」を意味します こんなところにも動物の名前
シナリオで坂月那岐のライバル指定があったので 同い年でカラーリングは逆、を軸にデザイン AIDAとSTALKERを主軸にしたら逆に シンドロームは被る、といういい感じの設定に 他にも那岐ちっちがミネルバなので アテナを軸に決めたところも多々あります オリヴィアという名前もそのひとつ
いずれは6丁拳銃とか、ウロボロスもあるので オーバードーズとかを持ちたい気持ち
新規もいいですが、どこかで継続もしたいな😎
1 note
·
View note
Text
各地句会報
花鳥誌 令和6年2月号

坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
………………………………………………………………
令和5年11月1日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
星の出るいつも見る山鳥渡る 世詩明 人の世や女に生まれて木の葉髪 同 九頭竜の風のひらめき秋桜 ただし 太陽をのせて冬木の眠りけり 同 生死また十一月の風の音 同 朝湯して菊の香に上ぐ正信偈 清女 懸崖の赤き菊花の流れ落つ 誠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月2日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
秋空の深き水色限りなし 喜代子 故里は豊作とやら草紅葉 由季子 菊花展我等夫婦は無口なり 同 しぐれ来る老舗ののれん擦り切れて 都 狛犬の阿吽語らず冬に入る 同 謎々のすつきり解けた小春の日 同 杣山の織火となりぬ紅葉山 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
綿虫と彼女が指せばそれらしく 瑠璃 梵鐘のはらわたに闇暮の秋 緋路 逝く秋をくづれゝば積み古書店主 順子 綿虫や浄土の風が抜けるとき はるか 太き棘許してをりぬ秋薔薇 和子 弥陀仏の慈顔半眼草の花 昌文 綿虫のうすむらさきや九品仏 小鳥 参道で拾ふ木の実を投げ捨てる 久 綿虫は仏の日溜りにいつも 順子 香煙はとほく菩提樹の実は土に 小鳥
岡田順子選 特選句
腰かける丸太と秋を惜しみけり 光子 九品の印契結ぶや冬近し 眞理子 古に大根洗ひし九品仏 風頭 綿虫や浄土の風が抜けるとき はるか 奪衣婆の知る猿酒の在り処 光子 神無月ならば阿弥陀も金ぴかに 俊樹 蚤の市に売る秋風と鳥籠と 和子 下品仏とて金秋の色溢れ 俊樹 綿虫と彼女が指せばそれらしく 瑠璃 梵鐘のはらわたに闇暮の秋 緋路
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月4日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
ありきたりの秋思の襞を畳みをり かおり 秋日入む落剝しるき四郎像 たかし 返り花ままよと棄つる文の束 美穂 凩や客のまばらな湖西線 久美子 凩のやうな漢とすれ違ふ 睦子 小鳥来る小さなことには目をつむり 光子 流れ星キトラの星は朽ちてゆき 修二 凩に雲や斜めにほどかれて かおり 人肌を知らぬ男のぬくめ酒 たかし 老人が老人負うて秋の暮 朝子 冬の日や吾が影長く汝に触れて 同 身に入むや妣の財布の一セント 久美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
秋思消ゆ「亀山蠟燭」点せば 悦子 この町へ一途に滾り冬夕焼 都 新蕎麦を打つ店主にも代替はり 佐代子 添ふ風に方位はあらず狂ひ花 悦子 HCU記号音満つ夜の長し 宇太郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月11日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
トランペット響く多摩川冬に入る 美枝子 竹林の風音乾き神の留守 秋尚 公園の隣りに棲みて落葉掃く 亜栄子 句碑の辺の風弄ぶ式部の実 同 新のりの茶漬に香る酒の締め 同 歩を伸��す小春日和や夫の癒え 百合子 朔風や見下ろす街の鈍色に 秋尚 ぽつぽつと咲き茶の花の垣低き 同 リハビリの靴新調し落葉ふむ 多美女 濡れそぼつ桜落葉の華やぎぬ 文英 露凝りて句碑に雫の朝かな 幸風 大寺の庭きりもなや木の葉散る 美枝子 山寺の風の落葉を坐して聞き 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月13日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
風除の日だまりちよっと立ち話 和魚 風除の分厚き樹林影高き 秋尚 揚げと煮し切り干やさし里の味 あき子 薄日さす暗闇坂に帰り花 史空 渦状の切干甘き桜島 貴薫 切干や日の甘さ溜め縮みたる 三無 風除けをせねばと今日も一日過ぎ 怜 切干や少し甘めに味継がれ 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月13日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
確かむる一点一画秋灯下 昭子 幽玄な美女の小面紅葉映ゆ 時江 釣り糸の浮きは沈みし日向ぼこ 三四郎 六地蔵一体づつにある秋思 英美子 赤い靴なかに団栗二つ三つ 三四郎 着飾りて姉妹三人千歳飴 ただし 正装で背中に眠る七五三 みす枝 雪吊の神の恐れぬ高さまで 世詩明 七五三五人姉妹の薄化粧 ただし トランペット音を休めば息白し 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月14日 萩花鳥会
夜鴨鳴く門川住居六十年 祐子 捨てられて案山子初めて天を知る 健雄 ゴルフ玉直ぐも曲るも秋日向 俊文 山茶花や現役もまた楽しかり ゆかり 舟一艘ただぼんやりと霧の中 恒雄 献茶式津和野城下や朝時雨 美惠子
………………………………………………………………
令和5年11月14日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
秋の暮百均で買ふ髪飾 令子 虫食ひの跡そのままに紅葉かな 紀子 背の丸き鏡の我やうそ寒し 同 小春日や杖つく母を見んとする 令子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月15日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
小春日や日々好日と思ひたり 世詩明 禅林を通り来る風秋深し 啓子 何事も無き一日や神の旅 同 炉開きの一花一輪定位置に 泰俊 一本の池に煌めく櫨紅葉 同 三猿を掲ぐ日光冬日濃し 同 立冬こそ自己を晒せと橋の上 数幸 小六月笏谷石は饒舌に 同 如何にせん蟷螂は枯れ僧恙 雪 猫じやらしもて驚かしてみたき人 同 一匹の枯蟷螂に法の庭 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月17日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
小鳥来る赤き実に又白き実に 雪 幽霊の出るトンネルを抜け花野 同 おばあちやん子で育ちしと生身魂 同 見に入みぬ八卦見くれし一瞥に やす香 時雨るるやのつぺらぼうの石仏 同 近松忌逝きし句友の幾人ぞ 同 季は移り美しき言葉白秋忌 一涓 菅公の一首の如く山紅葉 同 落葉踏み歩幅小さくなる二人 同 冬ざれや真紅の句帳持ちて立つ 昭子 今日の朝寒む寒む小僧来たりけり やすえ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月17日 さきたま花鳥句会
からつぽの空に熟柿は朱を灯し 月惑 白壁の色変へてゆく初時雨 八草 六切の白菜余すひとり鍋 裕章 一切の雲を掃き出し冬立ちぬ 紀花 小春日や草履寄せある躙口 孝江 柿を剥く母似の叔母のうしろ影 ふゆ子 いわし雲よせ来る波の鹿島灘 ふじ穂 鵙たける庵に細き煙たつ 康子 雲切れて稜線きりり冬日和 恵美子 水鳥の羽音に湖の明けにけり 良江
………………………………………………………………
令和5年11月18日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
紫のさしも衰へ実紫 雪 蟷螂の静かに枯るる法の庭 同 二人居て又一人言時雨の夜 清女 母と子の唄の聞こゆる柚子湯かな みす枝 還りゆく地をねんごろに冬耕す 真栄 帰省子を見送る兄は窓叩く 世詩明 人に無く芒にありし帰り花 同 香水の口よりとどめさす言葉 かづを 時雨をり故山の景を暗めつつ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
浮寝鳥日陰に夢の深からむ 久子 呪術にも使へさうなる冬木かな 久 無敵なる尻振り進む鴨の陣 軽象 冬日和弥生も今も児ら走る 同 冬蝶の古代植物へと消えぬ 慶月 谿の日を薄く集める花八手 斉 冬天へ白樫動かざる晴れ間 慶月 青空へ枝先細き大枯木 秋尚 旋回す鳶の瞳に冬の海 久 冬の蜂おのが影這ふばかりなり 千種 水かげろうふ木陰に遊ぶ小春かな 斉
栗林圭魚選 特選句
竹藪の一画伐られ烏瓜 千種 遠富士をくっきり嵌めて冬の晴 秋尚 白樫の落葉急かせる風のこゑ 幸風 切り株に鋸の香遺る冬日和 久子 四阿にそそぐ光りや枯れ芙蓉 幸風 白樫の木洩れ日吸ひて石蕗咲けり 三無 小春の日熊鈴つけしリュック負ひ 同 青空へ枝先細き大枯木 秋尚 寒禽の忙しく鳴ける雑木林 貴薫 草の葉を休み休みの冬の蝶 秋尚 逞しく子等のサッカー石蕗咲けり 亜栄子 甘やかな香放ち桂紅葉散る 貴薫 あづまやの天井揺らぐ池の秋 れい
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月26日 月例会 坊城俊樹選 特選句
薄き日を余さず纏��花八手 昌文 耳たぶに冬の真珠のあたたかく 和子 黒松の肌の亀甲冬ざるる 要 雪吊をおくるみとして老松は 緋路 冬空を縫ふジェットコースターの弧 月惑 ペチカ燃ゆフランス人形ほほそめる て津子 上手に嘘つかれてしまふ裘 政江 嘘つつむやうに小さく手に咳を 和子 手袋に言葉のかたち作りけり 順子
岡田順子選 特選句
池一枚裁ち切つてゆく鴨の水尾 緋路 黒松の肌の亀甲冬ざるる 要 自惚の冬の紅葉は水境へ 光子 玄冬の塒を巻きぬジェットコースター 同 光圀の松は過保護に菰巻きぬ 同 ペチカ燃ゆフランス人形ほほそめる て津子 雪吊を一の松より仕上げをり 佑天 不老水涸れをり茶屋に売る団子 要 遊園地もの食ふ匂ひある時雨 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
0 notes
Text
各地句会報
花鳥誌 令和4年3月号

坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
………………………………………………………………
令和3年12月2日 うづら三日の月句会 坊城俊樹選 特選句
しとしとと雨しとしとと冬近し 喜代子 護りうけ思ひ絡まる毛糸編む さとみ 冬河や網打つ人は何を漁る 都 冬怒濤雄島は人を寄せ付けず 同 寂聴の過去は激しく榾燃える 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月2日 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
秋風や消えゆく物にますほ貝 雪 蓑虫の纏へる物の哀れさよ 同 亡き友の顔をかぞへて師走かな 匠 裘かくしに去年の映画の券 同 なんとなく交はす言葉にある師走 かづを こころして願掛けをせむ神還り 数幸 恋多き尼の死悼む歳の暮れ 清女 仲よしの三人の婆おでん酒 啓子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
枯葉積む蝶のむくろを嵩として はるか 乃木将軍の墓ひとりぼち冬の蠅 佑天 枯葉舞ふ異人の墓は仰向けに 伊豫 赤信号ぬるき懐炉は胸の奥 ゆう子 冬霞あふひの墓の見つからず 佑天 黄落にころんと転び笑ひをり 久 坊城雀冬晴を祓ひに来 順子 十字墓影を寝かせて冬ぬくし 秋尚 冬の日に白装束の透きとほる きみよ
岡田順子選 特選句
百度石在らば祈らむ冬空に 炳子 墓一つ極月一つあるごとし 伊豫 冬晴や絵画館やや浮かみたり 佑天 塋域は枯野とならむ魂の黙 ゆう子 元勲の墓冬帝の貌をして 俊樹 極月の指墓碑銘を愛しみ 千種 冬晴や虚子の見守る墓一基 三郎 懐旧の情とは極月の男 千種 抱擁すマリアは寒き手を拡げ 俊樹 蝶も無き冬の墓標となりしかな 同 けふあたり上へと魂の日向ぼこ 慶月
(順不同特選句のみ掲載��� ………………………………………………………………
令和3年12月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
面影山に半襟掛けて時雨虹 美智子 冬ぬくし赤子を丸く抱いてをり 栄子 冬ざれや修築の碑は沖を見て すみ子 ざらざらの風紋壁画冬日吸ふ 悦子 色鳥の木戸を飾りて飛び去りぬ 宇太郎 黄落の色に染まりて町の風 和子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月11日 札幌花鳥会 坊城俊樹選 特選句
冬日落つ老いのひと日の終りけり 独舟 ペーチカやレコード針の飛ぶところ 晶子 君知るや時空を超える除夜の鐘 同 悴みて錠剤一つ転がりぬ 寛子 樽前山を背負ひ堂々たる雄鹿 のりこ 魔女の口笛かも知れぬ虎落笛 岬月 天空の乱れし夜の虎落笛 同 クロークに寒さ預けて席に着く 同 恋心捨てしを叱咤虎落笛 同 五稜郭兵を鎮める雪しきり 雅春 冬虹を翔け上らんと鳥一羽 同 榾爆ぜる音にも温みありにけり 慧子 故郷は遠し一夜の雪二尺 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月11日 ますかた句会 栗林圭魚選 特選句
みちしるべなき分かれ径枇杷の花 秋尚 中子師と歩みし坂ぞ枇杷の花 三無 杉樽に醤油の香り枇杷の花 ゆう子 新聞の折り目ずれなく漱石忌 同 枇杷の花不穏なること無き日々よ 同 布団干す母手作りの重さかな 多美女 立ち止まり見る人もなく枇杷の花 白陶 いぶかりつ人恋ふ猫や漱石忌 百合子 烏瓜色仕上りて句碑頭上 三無 日を回しながらゆつくり紅葉散る 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月13日 武生花鳥俳句会(十二月十三日) 坊城俊樹選 特選句
色鳥の風と光に遊びをり 中山昭子 色足袋をはいていよいよ籠りけり 上嶋昭子 落つるもの大地に還し山眠る みす枝 一灯のともる社や神の留守 英美子 極月にして捨つるべきもの何もなし 世詩明 冬麗やこの郷土にて生かさるる 信子 吾町に煙突のなきクリスマス ただし 時雨るるや振子時計の重き音 信子 天界の星座の見ゆる大枯木 みす枝 妻が留守する小春日でありにけり 世詩明 天帝の光射す庭冬の蝶 錦子 誰かれと言はず着ぶくれ句座にあり 英美子 身籠りてふくらむ夢や毛糸編む 同 街路灯夜霧のうるむ一直線 一枝 外套の襟立て警邏街の辻 三四郎 外海も内海も凪石蕗の花 中山昭子 何処見るでなき見つめゐる日向ぼこ 英美子 鴨一羽急に羽搏き黙破る みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月13日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
金色の曙杉や冬日向 美貴 お喋りは徐々に大声冬日向 あき子 松籟に静けさつのる炭手前 同 冬日向旧姓残る裁縫箱 美貴 山寺の燃える紅葉に冬日差し 迪子 ひと畝の冬菜を残し寺の畑 秋尚 彩りに冬菜を入れて中華粥 迪子 尉もまたかぐはしきもの桜炭 三無 晴れし日は富士仰ぎ見ゆ冬菜畑 貴薫 黒糖の飴舐め冬菜畑入る 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月14日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
乾きたる白杖の音や枯木道 登美子 初めての柚子湯子の手に一つづつ 裕子 冬タイヤ着け替へる音響く町 紀子 根深持ち友わが家を探し来る 令子 母と娘のふところ温め根深汁 同 甥つ子の来福めがけ霰降る 紀子 冬夜空指輪のやうな月蝕を 光子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月14日 萩花鳥句会
リハビリの迎へ待つ間や著ぶくれて 祐子 月蝕や三代並び膝毛布 美恵子 姿変へ伏兵地球を凍らせる 健雄 交差点スマホの生徒息白し 吉之 句仲間の声懐かしや忘年会 陽子 けたけたと笑ふみどり児日向ぼこ ゆかり まつしろな書類重ぬる年の暮 明子 彼の宿の達磨火鉢を懐かしむ 克弘
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月16日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
竜胆の花がこんなに似合ふ墓 雪 考へのあるとも見えぬ懐手 同 木犀の香にほころびの見えそめし 同 機嫌よく水の軽さや紙漉女 眞喜栄 音のなき竹百幹の霜の声 同 枯菊をくべ足し仕舞ふ畑仕事 同 マスクして美人の顔を半分に 清女 丸太棒の如き大根もて余す 同 嘗つて僧と梅見の宿の河豚料理 ただし 渡来仏残る若狭に牡蠣筏 千代子 越に棲み訛は二つ石蕗の花 同 青空に別れに来たか赤とんぼ 輝子 冬帝の足音もなく来る越路 かづを 黒手帳終へし師走の赤手帳 高畑和子 ふぐと汁喰べて睡むたくなりにけり ただし 鴨浮寝何れか父やら母子やら 玲子 酔漢の愚痴の繰り言忘年会 みす枝 大根を抜きて土の香漂へり 富子 虎落笛白きもの皆吹き飛ばす 山田和子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
重力の強くなりたる冬至前 久 遥か行く貉の怪や枯野径 三無 裸木の一木領す群れ鴉 菟生 寒鴉鳴くまだ釣果なき釣人に 佑天 神鈴を鳴らす冬帝鎮むまで 慶月 冬木立天は奪へるもの奪ふ 慶月 冬ざれの谷戸田貫く風太し 三無 径を問ふ人にやさしき頰被 亜栄子 むじな池人惑はせて氷りけり 久 焚火の香まさをな空へ消えゆけり 眞理子 古鏡なす日輪弾く冬の沼 菟生 燃えつきの悪き焚火やむじな池 千種
栗林圭魚選 特選句
痛きほどの青空尖る冬芽かな 斉 初霜の葉脈白く浮き立たせ 貴薫 霜枯の行く手阻みし杭一つ 炳子 女坂とても険しき水仙花 芙佐子 朝霜を畦の日蔭に消し忘れ 秋尚 田の氷罪あるごとく割られけり 千種 径を問ふ人にやさしき頰被 亜栄子 むじな池人惑はせて氷りけり 久 烏瓜空眩しみて破れけり 久子 霜光る崩るるままの藁ぼつち 炳子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月21日 鯖江花鳥俳句会
新米を上り框にどさと置く 上嶋昭子 難儀やなあと呟きて懐手 同 真砂女の句厨に貼れば時雨くる 同 実印を押して腕組む冬座敷 同 寒雀あやとりの子に近づきぬ 同 秋霜や左近の陣に残る石 同 床の間の螺鈿煌めき冬座敷 中山昭子 暖炉燃ゆ三重奏の楽豊か 同 蓑虫の蓑の衰へ如何にせん 雪 炉話や若き日の恋爆ぜてをり みす枝 船頭の笑はせ上手冬日焼 洋子 奈落とも思ふ夜更けの雪起し 一涓
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月22日 第四十四回近松忌記念俳句大会 坊城俊樹選 特選句
お歯黒をつけし女の近松忌 世詩明 男云ふ今際の言葉近松忌 雪 心中はむかしがたりや近松忌 遊子 近松忌雨の鳥語を供華として かづを 忍び泣くお初時雨や近松忌 ただし 近松忌盗人被りの成駒屋 道夫 南座の木戸に盛塩近松忌 同 あでやかな傘をすぼめて近松忌 上嶋昭子 しぐるるや胸のほのほは消えもせず 同 近松忌今も名残の七曲り 節子 許されぬ恋の道行き雪深し 同 近松忌皆口紅の濃かりけり 匠 日野山の晴れて時雨れて近松忌 同 手枕の味を忘れて近松忌 千代子 恋に燃えし寂聴逝けり近松忌 みす枝 人情の深まる里や近松忌 同 近松忌お初の恋はありのまま 千加江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
棘の威の死して残れる枯茨 洋子 クリスマス会果てまこと神の闇 古賀睦子 山の端にしたたる銀河神楽宿 佐和 独り三味線せめて一手間熱燗に 勝利 熱燗に火宅を忘れおほほほほ 美穂 棋士決めの王手の響き冬座敷 吉田睦子 スイミング二秒縮めて聖夜の灯 桂 北窓を塞ぎて画布の静かな絵 朝子 お尻立て鳰はするりと異次元へ 勝利 胴長と漁網干しゐる舟小春 由紀子 熱燗や三巡目なるあの話 成子 音楽会敢へて師走を忘れたく さえこ かりそめに置く一本の冬の薔薇 由紀子 凍星や阿修羅は泪とどめたり 久恵
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
4 notes
·
View notes
Text
各地句会報
花鳥誌 令和4年1月号

坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
………………………………………………………………
令和3年10月2日 零の会 坊城��樹選 特選句
秋蝶のひと差し舞うて女坂 順子 筆塚に鏡花名残りの桔梗とも 要 秋草や妓楼のなごり今も濃く 悠紀子 筆塚に秋思の女佇ち替はり 順子 鉄の日時計錆びて天高し 要 蓮の実へ東天紅の影をひく はるか 女坂思ひありしか秋の蝶 三郎 蓮の実を飛ばせぬままに朽ちにけり 和子 実を抱きしままの蓮が水の底 和子
岡田順子選 特選句
実の飛んで慕情の蓮となりしかな 俊樹 蓮の実や弁財天の琵琶に飛び 眞理子 水澄んで鯉肉色の口開く 和子 野分後嘘つぽくなるりんごあめ きみよ 秋高き処に棲みて水のうへ いづみ 秋晴を細く傷つけ昼の月 小鳥 野の秋へからからと鳴る旅鞄 はるか 鶏頭を咲かせて人を葬りけり 和子 竜田姫広小路まで人力車 きみよ オレンヂのカンナの横が台東区 いづみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年10月6日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
近松像離れぬ秋の蝶一つ ただし 啄木鳥や祈りの道の仏たち 同 切株の匂ふ日照りに秋の蝶 同 彼岸花終りし畦に道祖神 清女 夜の森静かにきのこ生まれけり 誠
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年10月7日 うづら三日の月 坊城俊樹選 特選句
祝詞声秋風に乗り天に消ゆ 喜代子 蔵の戸を引くや新酒の香り立つ 都 長き夜や身を乗り出して艶話 同 鬼ごつこ影長くして秋うらら 同 山の辺の刈田に映ゆる入日かな 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年10月7日 花鳥さヾれ会 坊城俊樹選 特選句
九頭竜の水面芒と光り合ふ かづを 九頭竜に秋晴と云ふ寂しさよ 同 月見草サーカス小屋のたちし頃 清女 小鳥来よ玻璃を磨きて待つ我に 同 落葉舞ふ左内の像や江戸を向く 千代子 江戸を向く左内の像や身にぞしむ 同 河口より秋潮つれて虹屋まで 笑 少年の秋蝶追うて一乗谷 同 柏翠忌思ひおもひの星月夜 匠 忌の心持ちて迎ふる十月を 和子 秋潮の白波高し柏翠忌 啓子 柏翠忌墓石と知るや秋の蝶 希
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年10月8日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
新しき杉玉軒に新走り 益恵 秋の暮澪引く船に集魚灯 宇太郎 一人居の軒賑はひて吊し柿 すみ子 曼荼羅華とは雨跡の草紅葉 悦子 一面のすみずみ揺れて蕎麦の花 都 猪に荒れし跡ある法の庭 すみ子 人知れず烏瓜にもあをき時 美智子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年10月9日 札幌花鳥会 坊城俊樹選 特選句
中子逝くとしあつの待つ天の川 独舟 秋刀魚船銀波を超えて今寄港 同 大空を全て我が物鰯雲 晶子 母の字をなぞるノートや夜半の秋 のりこ 魔女の住む庭の真つ赤な唐辛子 岬月 拾ひたる木の実に森の物語 同 弾け出て校庭の子ら秋高し 慧子 一位垣途切れるところ野紺菊 同 時刻表より消えし駅秋桜 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年10月11日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
干されたる地下足袋に来る赤とんぼ 上嶋昭子 小鳥来て神なび鳥語弾みをり 時江 遠堤の紅は静かに曼珠沙華 三四郎 滅亡の火の色をして狐花 上嶋昭子 時空越えお伽の国へ菊人形 中山昭子 野にあれば力むがごとし男郎花 時江 したたかに生き残りたる蚊にさされ 英美子 猪垣に全校生徒十五人 清女 鶏頭の全身燃ゆる赤の庭 三四郎 松手入身を伸ばしつつ縮めつつ みす枝 街角のペンキの匂ひ秋の風 三四郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年10月11日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
採血の血管逃しうそ寒し 貴薫 目覚めれば仄かに香る菊枕 せつこ 木の実落つ音におびえしお留守番 和魚 木の実独楽いつとき影を正しうす 有有 うそ寒や日の傾ける山の翳 ます江 菊枕闘ふ君の息遣ひ 美貴 橡の実も薪も干されて山の宿 あき子 碧色の潜む湖あり木の実落つ 貴薫 傘寿なる姉に縫ひあぐ菊枕 三無 児童館木の実工作靴多彩 聰
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年10月12日 萩花鳥句会
柿紅葉狭庭はんなり染めにけり 祐子 手を繋ぎ竹灯城下夜夜の月 美恵子 稲田へと鳥たち今は庭へ来ぬ 健雄 彼岸花年ふる毎にいとほしく 陽子 初紅葉抱きしみどりご目も見えて ゆかり 今年また総代のみの在祭 克弘
………………………………………………………………
令和3年10月12日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
秋潮や櫓を漕がずとも進む舟 登美子 秋の野にちらりと見えるかくれんぼ 裕子 黙祷は東の空の秋虹へ 登美子 ベトナムの友と見上ぐる渡り鳥 同 山装ふ街に住む子に電話する あけみ 車窓より刈田黄金に流れゆく 同 鳥覗き我も覗くや水澄めり 紀子 休みつつ鍬打つ母や千代見草 登美子 朝参褒美なるかな終の蓮 みえこ 次男坊白菊かかへ祖父の墓 令子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年10月16日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
わが裳裾翻しをり萩の風 千代子 わが里と連なる大河鮭のぼる 同 柿すだれ過疎の一戸を守りけり 真喜栄 荒磯みち名残りの句碑や野菊晴れ 同 月明り金星月に相寄りて 玲子 長き夜や肩を丸めて爪を切る 富子 暗闇を一枚にして虫時雨 みす枝 すがりたき女ごころや男郎花 世詩明 隠し田の稲も刈られてゐたりけり 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年10月17日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
末枯を見すゑ子育地蔵尊 慶月 本堂に秋灯暗く濡れてをり 斉 矢印に従ひ行けば秋の声 菟生 昨夜の酔ひ残して雨の酔芙蓉 秋尚 大寺にごつごつ競ふ青花梨 幸風 武士の鬨の声かと鵙鋭声(とごえ) 眞理子 秋雨の空白色に降り続く 貴薫 姦しく森はみ出してゐる小鳥 斉 瓢簞の細きくびれを打てる雨 圭魚 かくれんぼ鬼と芒の残さるる 千種
栗林圭魚選 特選句
秋雨の音聞くばかり年尾句碑 秋尚 濡れそぼつ幼の合羽のうそ寒く 斉 大寺にごつごつ競ふ青花梨 幸風 多重塔おほふ大樹や小鳥来る 芙佐子 白つつじ暗闇坂の返り花 文英 姦しく森はみ出してゐる小鳥 斉 かくれんぼ鬼と芒の残さるる 千種 年尾句碑静寂を好む小鳥来る 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年10月19日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
ひよんの笛吹きつゝ左内偲びをり 千代子 洒落れた街しやれた雲浮く洒落れた秋 和子 夫の忌や空いつぱいの鰯雲 令子 鉄塔の先つちよ点り星月夜 清女 金色の仏の流転秋の風 雪 菊に立ちふと薫陶と云ふ言葉 同 朝倉の世も金風のかく吹かん 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年10月22日 鯖江花鳥俳句會 坊城俊樹選 特選句
戸袋にひそんでゐたる名残りの蚊 上嶋昭子 名画座に清張ものや秋深し 同 母に付き落穂拾ひの遥けき日 一涓 小鳥来る私雨の只中を 同 巫(かんなぎ)のまたあるときは稲刈女 同 秋深む軒に干すもの吊すもの みす枝 鳴らぬまま秋風鈴となりにけり 洋子 耳たぶの大いなる子の帰省かな 世詩明 かぐや姫もしやと思ふ月夜かな 信子 風音も乾いて来たる刈田かな 同 朝は銀夕べ金波の花芒 同 雨よりも雨音淋し冬に入る 中山昭子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年10月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
双つ児の生声高し天高し 孝子 地図に読む夜長の旅の物語 ひとみ いぼむしり意図なく背の枯れはじむ 成子 いつしかに末枯の野に踏み入りぬ 光子 赤鬼も青鬼も棲む唐辛子 喜和 無花果の固き扉の半開き 千代 パンドラの箱の底より秋の声 ひとみ 虚空に日輪枯野には未来図 睦子 金風は檻のものらに吹いてゐる 佐和
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年10月 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
朝寒や鐘の音とよむ磧径 幸風 団栗を五百羅漢に配る子等 同 母の塔真赤に熟るる烏瓜 同 その中の尾花に乱れなかりけり 百合子 ほろほろと零るも雅式部の実 三無 持ち寄りの千草の彩や中子師に 亜栄子 朝寒にペダル踏み出す重さかな 白陶 盛り沢山秋草活けて師を偲ぶ 教子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年9月1日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
銀漢の尾に街の灯を繋ぎたし 世詩明 色白が七難隠す砂日傘 同 昼寝してしばし地獄を見に行きし 同 一乗谷無縁仏や茄子の馬 ただし 生き残りかけし秋蚊の刺しつぷり 清女 曼珠沙華蘂が派手や数少な 輝一 漕ぎ出だす柳橋より花火船 誠 遠き日の桑食む夏蚕みしみしと 同 線香の煙漂ふ終戦日 信義
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
0 notes
Text
各地句会報
花鳥誌 令和元年12月号

坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
………………………………………………………………
令和元年9月1日 柏翠忌法要句会
坊城俊樹選
生涯を有為転変の白絣 雪 柏翠忌隠しやうなき日焼の手 真弓 秋風や師の句が輪舞してをりぬ 千代子 九頭竜に秋潮満ちて柏翠忌 長治 残暑なほ遊廓名残格子窓 みな子 その母も愛子も知らず柏翠忌 利栄 柏翠忌江戸に三国に日並びに 信子 湊街二百十日を眠らざる 良一 まだそこにきのふの雨の蛍草 啓子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月4日 立待花鳥俳句会
坊城俊樹選
洗ひ髪乳の匂ひの甘さもつ 世詩明 忘れ置く砥石の白き稲光 ただし 送南風北山杉の真直ぐに ただし さう云へばもう蟬の声なき庭に 清女 清貧と云ふ負け惜しみ冷奴 秋子 次の世も女でゐたい日傘さし 秋子 生きるとはすさまじきもの蟻の列 秋子 赤とんぼ好きな帽子に止まりけり すみ子 曼珠沙華遺骨無き墓守るよに すみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月5日 うづら三日の月句会
坊城俊樹選
浪漫の世にと引き入る天の川 喜代子 焼けた肌かばんの底に秋日傘 さとみ 浮き雲に吸ひ上げられそ秋の蝶 都 野分吹く雄島に古りし社あり 都
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月5日 花鳥さゞれ会
坊城俊樹選
蟬一つ落ち深閑と天ヶ下 雪 虹の句碑に虹立ち僧と師と我と 雪 明つ智様と慕ふ村人曼珠沙華 千代子 夜々の月明智ヶ妻の句碑照らす 千代子 数珠の手にうすきマニキュア柏翠忌 和子 忌心に赤とんぼうのついて来し 和子 闇の中しのび住みをり鉦叩 雪子 露草やひときは高き忠魂碑 匠 母似とも見し人ゆけり萩の寺 寿子 柏翠と自筆の墓碑に秋の風 天空
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月6日 鳥取花鳥会
岡田順子選
落日を見るやうに手の実玫瑰 都 神鼓鳴る厄日の夕こともなし 栄子 六地蔵へと道つづく露草野菊 悦子 昃れば芒は銀をいぶしけり 和子 散華する蓮まき散らし廟の池 悦子 石仏を囲む露草青尽くす 栄子 俳聖も籠りし宮や竹の春 益恵 レシートを栞に挿みホ句の秋 幹也 ちゝろ虫子の働くを見し夜の 栄子 秋霖に濡れ来し靴で乗る車 立子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月7日 零の会
坊城俊樹選
銀ブローチ失せにし秋の池光る 慶月 湧水の音に眠るか渡り鳥 光子 弁天のかをりの水へ鳥渡る 同 秋暑しフンボルトペンギンぎゆうと鳴く 佑天 遠くへと誘ふやうに秋の蟬 眞理子 澄める池嬲り色なき風となり 三郎 秋蟬の声降りしきるほど静か 秋尚 パレットに黒き絵の具や秋を描く 和子 何処へと白き流れの秋の蝶 三郎 沖のなきスワンボートを漕ぐ秋思 順子 めぐる秋メリーゴーランドの鏡 梓渕
岡田順子選
湧水の音に眠るか渡り鳥 光子 法師蟬よりも切なくギター弾く 俊樹 森は人数多吸ひ込み法師蟬 梓渕 武蔵野の大木に鳴き秋の蟬 はるか 神田上水汲み上げ硯洗ひけり 佑天 竜淵に潜み香焚く弁財天 光子 街騒に神の棚組む在祭 はるか ゆづり葉の下に住みあり秋灯 和子 めぐる秋メリーゴーランドの鏡 梓渕 モネの池めくや秋蝶触るるより 俊樹 手水舎は冷やか小さき弁天堂 小鳥
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月9日 なかみち句会
栗林圭魚選
穂芒の日を溜め風を振り払ふ 秋尚 鈴虫の声重なりて透き通る 秋尚 鈴虫のリズム途切れず夜も更けて せつこ 多摩川の芒野抜けて母の家 美貴 穂を解きて風の意のまま芒原 怜 お点前の流れ爽やか背筋伸び せつこ 濡れ色に穂芒ほぐれはじむ朝 秋尚 すべり台ちよんと芒の忘れ物 美貴 芒野に遊ぶ夕日も夕風も 三無 暮れてゆく光を集め糸芒 貴薫
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月10日 萩花鳥句会
突然の訃報に絶句みみずなく 祐子 木道の続く高原花野行く 美恵子 終りあり始まりもあり水澄みて 吉之 除草剤逃れたいのち蚯蚓鳴く 健雄 豪雨禍に里の蚯蚓も鳴きにけり 克弘
………………………………………………………………
令和元年9月14日 枡形句会
栗林圭魚選
忌心の句碑にむらさき油点草 百合子 弔問の往きも帰りも虫の声 美枝子 白き花蒼き翳ある秋思かな ゆう子 心血を俳句に注ぎ秋に逝く 教子 師の訃報想ひ出たたむ秋扇 多美女 露けしや枡形の碑を愛で偲び 文英 とんぼうの雲に亡き人偲びけり ゆう子 陽子師に千草の花を捧ぐ卓 瑞枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月15日 風月句会
坊城俊樹選
森の水小さく激ち釣舟草 圭魚 武蔵野の草の涯から秋の風 三無 木道に触れんばかりの花野かな 斉 その下に古代遺跡を置く花野 炳子 秋蟬の息ゆつくりと鳴き納む 佑天
栗林圭魚選
鬼灯の日を溜めて色膨らみぬ 秋尚 縦横に木橋のめぐる花野かな 芙佐子 纏ひゆく水の輝き秋の蝶 三無 葛の花在り処見せずに沼に散る 秋尚 声高に大らかに鳴く秋の蟬 淸流 澄む水に蝦蛄釣りの貌映し 斉 かばひあふやうにたふれて藤袴 千種 草むらに露草やつと抜け出でて 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月16日 伊藤柏翠俳句記念館
坊城俊樹選
師の墓に触れて来し手に髪洗ふ 雪 露草の露草色と云ふを供華 雪 糸とんぼ水の如くに飛び交へる 雪 鳳仙花音なき風にこぼれけり 英美子 赤のまま句碑まで続く風岬 千代子 かなかなや鳴き出してより厨事 世詩明 子と別る夜長の列車掌を振りぬ 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月18日 福井花鳥句会
坊城俊樹選
高原の風の仕手とし萩芒 越堂 追憶のページ繙く夜長かな 世詩明 月の夜も虫の夜もある二人かな 和子 鶏頭の花の厚みに在る重さ 昭子 長き夜の不思議な夢に覚めてをり 昭子 長き夜を誰かれのこと祈りをり 昭子 千年の松より秋の滴かな 雪子 強面の閻魔蟋蟀死して尚 数幸 寝待には寝待と云へる月明り 雪 九頭竜の淋しさに吹く水鶏笛 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月22日 鯖江花鳥俳句會
坊城俊樹選
九頭竜に男の吹ける水鶏笛 雪 千枚田裾は白波葉月波 昭子 手を引きて一段ごとの今日の月 一涓 道挟む萩に触れゆく躙り口 みす枝 禅寺の百畳灯し秋彼岸 たゞし 山を見て海見て秋の彼岸寺 たゞし
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月25日 武生花鳥俳句会
坊城俊樹選
織り成して揺るるすすきのしなやかさ 靖子 秋桜一輪無人駅の棚 英美子 眠られぬ夜長の夜を持て余し 文子 赤とんぼ止まる頭を探しをり 清女 これといふ紆余曲折もなく端居 昭女 日輪に秋の色あり大地染む 三四郎 土の香は母の香であり零余子飯 ミチ子 直角に稲妻走り弾けたる 三四郎 母の忌や躾取らずの秋袷 英美子 人は皆眠れる葦の夜長かな 世詩明 千木に舞ふ神の木の葉や野分雲 ただし
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月25日 九州花鳥会(中洲クルーズ句会)
坊城俊樹選
岸壁に水あと残る秋のこゑ 由紀子 秋の灯の海へ無音を還しけり 哲行 唇に塩味ほのか秋の海 愛 ゴスペルの響く秋思の高架下 かおり 秋声の昭和歌謡を博多川 かおり 街騒と芥遠ざけ葉月潮 由紀子
田丸千種選
秋冷の瓦斯燈残るであひ橋 愛 遮断機の降りし音聞く虫の闇 久美子 岸壁に水あと残る秋のこゑ 由紀子 秋ですねちよつと船出をしませんか 孝子 靴音のあとの靴音星月夜 寿美香
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和元年9月26日 九州花鳥会(定例句会)
坊城俊樹選
醤油屋の屋号掠れし十三夜 愛 秋潮や沈黙の碑に翳りなく 洋子 色即是空写経のひと日秋のこゑ 由紀子 十六夜の浜へ寄せたる虚貝 かおり 酔芙蓉一番星にほろと落つ 由紀子 風なくば風を作らむ鷹柱 孝子 爽やかに明眸ときとして訛る 美穂 波ひとつ越え流灯のちりぢりに 佐和 秋灯ひとつ教会堂の錆びし玻璃 洋子 どの星も神話を宿し十六夜へる 阿佐美 十六夜や賢き額を持て生まる 美穂 十六夜の電柱多き小路かな 愛 南は鷹現はるる明るさに 千種 もうそこに血縁は無し彼岸花 伸子 走り根踏み祈りの岩へ虫の秋 順子 ポンポン菓子弾けて二百二十日かな 寿美香 一点の現れ大いなる鷹の空 千種 渡らざる鴉啼き飛ぶ鷹の空 千種 あかとんぼ覗く明るき懺悔室 志津子
田丸千種選
鬼灯のひと畝残り茜空 勝利 勾玉のかたちに棚田稲熟るる 初子 十六夜の月の明るき厨水 阿佐美 ハライソの在りし岩陰秋の声 志津子 木犀や明星低く出でにけり 愛 崩し去る露の小石の十文字 洋子 十六夜や金の波布く世良の岬 豊子 鳥撃ちし木霊に暮るる露の宿 佐和 虫しぐれ寝まりて覚めて明けにけり 和子 湾岸の倉庫は秋気錆ついて かおり 贋作の壺のつやつや烏瓜 伸子 十六夜や月赫々と出水跡 孝子 最果の潮鳴りじやがたら花の咲く 佐和 会心の紺に漬かりて秋茄子 初子 あかとんぼ覗く明るき懺悔室 志津子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
さくら花鳥会 岡田順子選
秋蝶が命日参り案内せり みえこ 秋障子影絵のごとく鳥遊ぶ 文子 願ひ事すれば弾けて鳳仙花 実加 柏翠忌雨降る余呉湖見て帰福 令子 酔芙蓉夢二の猫の尾のながし 令子 秋空に秘湯の煙ゆるゆると 寿子 間を置いて寒蟬法師鳴きにけり あけみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
0 notes