#無限城編
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showra93 · 4 months ago
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arctic-blade · 1 year ago
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タケウチ リョースケ on X: "最後鳥肌たったああ🙏 無限城編を楽しみに生きていきます! https://t.co/KbHXBGm4gq" / X
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cctrain0722 · 11 months ago
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Xtrail&ATB1000で行く、青森サクラ旅!~前編 サクラまつり~
北海道でエゾヤマサクラを毎年撮っていますが、久しぶりに本州のサクラが見たいな…もしかしてXtrailにMTB積み込んで車中泊すれば、短い休みでも青森に行けるのでは? ということでXtrailを移動基地としたMTB探索旅へ行ってきました!
青森のサクラといえば、弘前城が思い浮かぶ… MTBでも入れるのか調べてみると、祭り期間中でもある時期のわずかな時間帯だけOKとのこと!
お花見客に気を付けながら、カメラとお団子セットを携えてまったりポタリング。
満開まであと少し…なコンディションでしたが、流石日本有数のサクラの聖地。規模が桁違い!圧倒的なサクラの世界に心打たれました。
はじめての地という事もあり、巡っているうちに制限の時間に…名残惜しい気持ちも胸に、さらなる青森MTB旅へ向かいました。
一枚目【焦点距離】135mm【ISO】64【SS】1/500【F値】/1.8 二段目左【焦点距離】135mm【ISO】64【SS】1/320【F値】/1.8 二段目中【焦点距離】135mm【ISO】64【SS】1/320【F値】/1.8 二段目右【焦点距離】135mm【ISO】64【SS】1/800【F値】/1.8 五枚目【焦点距離】40mm【ISO】64【SS】1/640【F値】/4 四段目左【焦点距離】40mm【ISO】64【SS】1/125【F値】/4 四段目右【焦点距離】135mm【ISO】64【SS】1/200【F値】/1.8 八枚目【焦点距離】40mm【ISO】64【SS】1/800【F値】/2 九枚目【焦点距離】135mm【ISO】64【SS】1/1600【F値】/1.8
…春から夏にかけてアクティビティばっかりで、ちゃんと振り返りができていませんでした。 撮ったまま終えるのは勿体無い!写真を現像しながら思い出に浸ります。来年のサクラ時季がもう楽しみすぎる!
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shihlun · 3 months ago
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西武現實主義(Seiburealism)
/ Victor Burgin, 1989
四月的東京。在上野公園,櫻花低垂如雲,野餐席遍布其下。啤酒潑灑成水漥��載著狂歡人群的塑膠布筏子順著櫻花樹大道漂流(每艘筏邊整齊地擺放著一圈鞋子)。這些瀝青河流的兩岸擠滿觀光客,他們既為櫻花短暫盛放的美感所吸引,也沉醉於花見野餐所展現的景象——櫻花短命的綻放成了這場狂歡的道德藉口、一種死的提醒(momento mori)。櫻花影像被傳輸到西武百貨澀谷店,以環境影像的形式出現在店內各處。透過十二層樓的螢幕、交錯的手扶梯與電梯中,櫻花在商場每個角落綻放;如同富士山的影像(櫻花融化為山景,伴隨著約翰·藍儂《Imagine》的旋律);又或是街上的路人影像,被隨機捕捉,短暫地使螢幕成為千扇窗戶,讓人望向外部世界。(從外頭望上,百貨外牆橫跨數層樓的數位螢幕上,行人可能只看見巨大的魟魚,在海底悠然擺動,然後畫面轉化為像素化的動畫新聞,播報最新的人質危機。)
班雅明(Benjamin)曾視十九世紀的購物商廊為從街道過渡到百貨公司之間的中介階段。商廊——一條室內街道——白天靠天窗照明,這種大片透明玻璃得以實現,乃因為鐵架的支撐使其成為可能。抬頭望去,人們可見白日的雲朵,或夜晚的星空。在西武百貨中,這些鐵框玻璃矩形彷彿已從格子中爆裂而出;我想像它們在電腦動畫中慵懶地翻滾,變形為無所不在的視訊螢幕。在一種與時間無關的均勻冷光照射下,這些螢幕可以顯示雲朵、火星地貌,或任何可用二進位編碼定義的影像。東京位於富士山以東約百公里之處。從江戶時代(1600年)起至明治末年(1912年),富士山仍可間歇而清晰地從市內望見——成為一種固定的時空精神指標(在東京,能望見富士山之地即為「名所」)。如今,建築與空氣污染抹去了富士山的輪廓,至少在肉眼中是如此。新的參照點、新的「山��,在城市中自身誕生,成為僅能從百貨公司中看到富士山的景觀。儘管如此,觀看富士山的現象學經驗仍保留於百貨空間中——人們在穿越商場、從一處螢幕移動到另一處時,如同昔日穿越建築縫隙偶爾瞥見山景一般。
日本人稱為「立讀(tachiyomi)」的行為,是一種移動中、隨機式、斷續式的閱讀方式:翻閱漫畫與雜誌,只是路過隨手翻看,並無購買意圖;或在地鐵上從鄰座撿起報紙隨意瀏覽。安德烈・布勒東(André Breton)曾回憶戰時與賈克・瓦謝(Jacques Vaché)在南特的日子,他們的習慣是「無論正在播放什麼,都隨意走進電影院,看到哪裡算哪裡,一旦感到無聊便馬上離席,前往下一家影院,如此不斷輪替」。如今我們不斷切換電視頻道。(有段時間,在紐約某些餐廳流行「瀏覽式點餐」——這嚐一點、那吃一口。)觀光客也像這樣「套餐式」地體驗文化:在這座城市待兩天,再去另一座城市幾日(就像我如今在這區閒晃,在那區遊蕩)。而日本人不也常被說是「瀏覽」西方文化、取其所需再「本土化」的代表嗎?如果文化本身是複雜的文本,那麼它們如今已成為富裕與閒適者邊走邊翻的文本——無須承諾,只是移動中的一瞥。
在這間西武百貨的書籍部(藏書四十萬冊,我甚至找到兩本由密西根安娜堡的UMI學術出版社出版的超現實主義論文),一整面牆成為了放映螢幕,播放經典好萊塢電影的片段——以主題分類,其中之一是「戰爭」。畫面上,美國轟炸機正準備夜襲(東京曾在戰爭中遭遇毀滅性燃燒轟炸),畫外音堅定表示:「無論敵人藏在哪裡,我們都會追擊。」螢幕右側,在轟炸機飛出畫面之處,擺放著一座展示模型——燒焦的塔樓,其頂部爆炸場景正是電影《魔鬼剋星》(Ghostbusters)結尾的鏡頭之一。
(布勒東初識瓦謝是在1916年的軍方精神病院,當時布勒東是實習醫生,瓦謝是��人。其他病人中,有一人堅信所謂的「戰爭」不過是模擬場景;砲彈是道具,傷口是化妝;死者是從醫學院解剖台上帶來的屍體,趁夜散佈在假的「戰場」上。)美軍轟炸機由畫面左側飛向右側,如同西方的閱讀方向。而在書區翻閱時,我又看到一部漫畫,開頭描繪的是日本轟炸機自右向左起飛。它們先摧毀珍珠港,然後轟炸美國本土。接著,日本士兵踢破美國住家的大門。一戶家庭——男子、女子與一名幼童——蜷縮在客廳中,被士兵襲擊。男子遭殺害。士兵開始撕扯女人衣服,孩子哭喊。一名日本軍官抓起孩子的腳踝,以一個橫跨雙頁的弧線將他甩向牆壁。孩子的臉部從頭顱撕裂開來,飛越畫面,拖出一道墨筆揮灑般的筆觸,讓人聯想到禪宗書法。接下來半頁畫面中,女人遭輪暴(其哀號以英文呈現),最後士兵們聚集起來,坐在倒塌自由女神像的伸展手臂上合照。下一頁,也是最終頁,我們看到裕仁天皇騎馬現身。有人說,東京之所以安全,是因為所有暴力都被收納於這些漫畫中。
布勒東在《超現實主義第二宣言》中曾寫道:「最單純的超現實主義行動,就是手持左輪手槍,走到街頭,盡你所能隨機射擊群眾。」如今,這樣的行為雖然不常見,卻也成為日常生活中的一種現象。有評論指出,第二次世界大戰的爆發令超現實主義失效,因為現實世界的暴力早已超越藝術所能預見。(盟軍登陸時,超現實主義攝影師李・米勒(Lee Miller)遊走於滿目瘡痍的街道,每扇門像是通往駭人而奇幻的風景。有次她不慎踩到一隻人手,撿起後憤怒地將其拋向街道。)但人們往往忘了,超現實主義始於第一次世界大戰,其戰間期的重要使命之一,正是將日常生活中的恐懼與失落加以昇華——轉化為幻想,特別是在性愛的範疇中。
在街頭,人群偶爾會突然分開,使人瞥見某個身影、某張臉,但那一瞬即逝,卻觸動了情慾神經。班雅明稱之為「最後一瞥的愛情(Love at last sight)」。百貨公司則提供這���現象的變體:透過那些輕薄帷幕圍成的小空間,女性離開觀眾群,成為被觀看的對象——不僅為了自己與其他女性目光的觀賞,也為那因帷幕掀開而勾引來的非法凝視所設(羅蘭・巴特曾問:「身體上最具情慾性的部分,不正是衣物掀開之處嗎?」)。我匆匆轉移視線;某些光線在鏡面空間內反射、延遲,在我視網膜上形成混亂(與其說是超現實,不如說更像立體主義),只能依靠記憶,在其中提取出一段熟悉的、被愛的身體片段。班雅明在論述超現實主義的文章中寫道:「在秘儀式的愛情中,女人本身並不重要。布勒東亦如此。他與娜佳(Nadja)親近的,不是娜佳本人,而是娜佳身邊的事物。」我們可以將這種「秘儀愛」以臨床術語命名——「戀物癖(fetishism)」。百貨公司,作為商品戀物的神殿,也召喚著佛洛伊德所言的戀物心理。男性漫遊者(flâneur)若欲前往正當之地,勢必得穿越洋裝海洋與香水濃霧的沙漠。他別無選擇,只能進入這些禁忌之地。他的藉口天衣無縫,而內心的罪惡快感則無可迴避。當他在衣架間無意識地翻看服飾時,或許以為自己在為情人挑選禮物,但同時他也正盲目地觸摸著母親的身體。某刻我在西武感到口渴,找到了飲水機,其透明上層水流覆蓋著石礫——彷彿是一段溪流被切割下來,擺放於展示台上的自然部件。
在街道層,有一家以廢墟為造型的酒吧(採用「後末日建築」風格),其立面突出一段飛機機翼,下懸的引擎艙象徵性地讓人聯想到曾夷平越南的 B-52 轟炸機。在奈傑爾・柯茲(Nigel Coates)設計的 Café Bongo 中,「內部空間」衝破與「外部空間」之間的脆弱邊界。在同一個六本木(Roppongi)地區,為時裝設計師安傑洛・塔拉齊(Angelo Tarlazzi)設計店鋪的建築師八束一(Hajime Yatsuka)曾說,他將整棟建築構思為城市的「內部」。班雅明曾評論:「對於漫遊者(flâneur)而言,街道就是他的住所;他在房屋立面間的感受,猶���市民置身於四面牆內一樣自在。」百貨公司已成為那些從榻榻米小房間逃出的富裕難民的共同居所,他們在地鐵裡入睡。在城市各處,人們沉睡的景象隨處可見。男性躺在西武百貨各樓層扶梯轉折處旁的寬大沙發上,看似專為此而設(否則用途為何?),進入沉睡。
在這家百貨公司底下的有樂町地鐵站內,年輕的女性上班族也入睡著。她們從城市邊緣通勤,來回奔波於狹窄的住處與辦公地點,週末則重返澀谷、銀座、池袋,或其他西武分店。她們購買的是三宅一生(Issey Miyake)、Comme des Garçons 等品牌的服飾,而這些品牌對歐美的同齡女性來說幾乎遙不可及。從她們狹小房間出發,搭乘約一個半小時的列車,度過一天如遊蕩者般的生活,徘徊於西武那奢華至極的空間——這些空間透過無所不在的環境影像,開啟通往無限空間的通道。作為來自英國北部工人階級家庭的流離者,我想起了那位較富裕的姑媽家中的「前廳」(frontroom)。那是一間擦得發亮、充滿蠟香的房間,平時封閉,只在打掃或有訪客來時才會開啟。來客可以看,但不能碰,只能站在敞開的門前觀看,而不能踏入其中(這間「起居室」沒人坐,這間「客廳」裡也無人交談)。這房間彷彿是一個全息投影的模擬空間,只為提供心理上的額外生活空間,如同西武百貨所帶來的慰藉一般。在西武百貨,正如其西方對應對象(至少在這方面),家具部就如同無數富人家庭的前廳;彷彿從其原始情境中抽離,再「傳送」到這座城市的樓層中——這座由無數「前廳」構成的城市,雖然沒有牆壁,卻以內部街道相互隔開,主要用途就是用來閒逛(flânerie)。
尚–盧・高��(Jean-Luc Godard)曾表示過這樣的想法:既然任何東西都可以被拍進電影,那就所有東西都應該被拍進電影。比起電影,西武百貨更是一場由異質集體所創作的組合展——包括買手、租戶精品店業者、駐場視覺藝術家、圖書管理員、旅行社人員等。這裡沒有「作者控制」或「敘事封閉」的概念(因此也不需要布勒東與瓦謝式的逃避);其組織原則早已是非整體的、務實的、機會導向的。在某種程度上,這場組合也可視為一種整體,由此構成的過程類似於超現實主義者的集體書寫實踐。
西武百貨是超現實主義於後現代階段的作品,一件無盡變奏的作品,由遊蕩者(flâneur)「自動書寫」而成,其對於商品的興趣與對所處空間的興趣無高下之分。(班雅明有句格言:「建築是在分心狀態中被欣賞的。」)
在日本,想看一場重要的藝術展覽,你有很大機率會在百貨公司,而不是美術館看到它。當西武百貨展出尚・杜布菲(Jean Dubuffet)的作品時,東京上野公園內的東京都美術館也於1988年4月開展名為《1920年代的日本》的展覽。我在那裡得知,1923年摧毀東京的關東大地震,被視為日本「機械時代」藝術的開端。布勒東的《超現實主義宣言》與《超現實主義革命》首期,也是在1924年的巴黎發表。在東京都美術館,我發現大量機械美學影響的證據,特別是包浩斯(Bauhaus)對視覺藝術——攝影、繪畫、建築、工業設計、電影、劇場設計、時尚等的深遠影響。同時也能看出德國表現主義的廣泛影響,尤其在劇場與電影領域;而隨著1920年代結束,愈來愈多政治啟發下的「寫實主義」創作開始盛行。然而我幾乎找不到任何關於超現實主義的明確跡象。並沒有理由認為當時的日本在1920年代對於超現實主義的了解會比其他歐洲美學運動來得少。1970年,瀧口修造(Shūzō Takiguchi)——在布勒東與艾呂雅所編的《簡明超現實主義辭典》中被列為「超現實主義作家」——曾寫道:「在日本,從未出現過像法國那樣的超現實主義團體。」我無法判斷超現實主義在戰間期或今日的日本意味著什麼,也無從推測它未能代表什麼;我確定的是,它的意義絕對與我自己的理解不同。許多超現實主義研究者認為,這場運動的編年史應該終結於1968年五月事件。而就在同一年,一個法國電視台團隊前往東京郊區採訪三島由紀夫。他是傳統價值的擁護者(兩年後,他將以近乎完美的切腹行動實踐他的理念),當時他住在一間宛如法國蔚藍海岸別墅的宅邸中。一樓以十八世紀法國風格裝潢,而樓上則採用現代���際風格設計。三島說道:「在這裡,只有看不見的部分才是日本的。」
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kennak · 7 months ago
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私の手元に、古ぼけた書類の束がある。手製の表紙をめくると目に入ってくるのは軍の最高機密を意味する「軍機」の朱印だ。昭和16年12月8日、日米開戦の象徴となった真珠湾攻撃に関する詳細な計画、命令書である。なぜこんなものが私の元に来たのか、そして軍の機密のその中身とは――。 「進藤三郎」という男 昭和15年9月13日、圧倒的勝利に終わった零戦のデビュー戦を指揮し、漢口基地に帰還した進藤三郎大尉 平成12(2000)年2月2日、ひとりの元海軍少佐が88年の生涯を終えた。その人の名は進藤三郎。太平洋戦争に興味のある人ならまず知らない人はいないであろう戦闘機乗りである。 進藤は昭和15(1940)年9月13日、制式採用されたばかりの零式艦上戦闘機(零戦)13機を率い、中国・重慶上空で中華民国空軍のソ連製戦闘機33機と交戦、27機を撃墜(日本側記録。中華民国側記録では被撃墜13機、被弾損傷11機)、空戦による零戦の損失ゼロという鮮烈なデビュー戦を飾った。続いて、昭和16(1941)年12月8日のハワイ・真珠湾攻撃では、空母赤城戦闘機分隊長として第二次発進部隊制空隊の零戦35機を率いた。その後、激戦地ラバウルの第五八二海軍航空隊飛行隊長、空母龍鳳飛行長などを歴任し、筑波海軍航空隊飛行長として派遣先の福知山基地で終戦を迎えた。 戦後はトラック運転手や福島県の沼沢鉱山長などの職を転々としたのち、生家のある広島に戻って東洋工業株式会社に入社、出向した山口マツダで常務取締役まで務めた。 戦争中はその華々しい「活躍」がしばしば新聞にも載るほど著名な海軍軍人だったが、戦後は一転して平凡な会社員生活で、戦争の話はよほど心を許した相手にしか、最後まですることを好まなかった。 進藤が保管していた書類に入る前に、進藤自身の「真珠湾攻撃」について、1996年から99年にかけての私のインタビューをもとに再現しよう。 突然の転勤命令 昭和16年4月、新編された当時の赤城戦闘機隊搭乗員たち。中列中央・飛行隊長板谷茂少佐、その右・分隊長進藤三郎大尉。このメンバーのうち数人は、のちに第五航空戦隊に異動した 昭和14(1939)年、ドイツ軍がポーランドに侵攻したことに端を発する欧州での大戦は、日本がドイツと軍事同盟を結んだことで、もはや対岸の火事とは言えなくなっていた。日米関係は悪化の一途をたどり、昭和16年7月28日、日本軍の南部仏印進駐を機に、アメリカは日本への石油輸出を全面的に禁止、イギリス、オランダもこれに同調する。世にいう「ABCD包囲網」である。 この制裁措置は、石油その他の工業物資の多くをアメリカからの輸入に依存してきた日本にとって、まさに死命を制するものだったった。米英蘭との戦争は、もはや不可避と考えられた。海軍も、極秘裏に開戦準備に入る。 航空母艦赤城、加賀の第一航空戦隊、蒼龍、飛龍の第二航空戦隊を主力に、第一航空艦隊(一航艦=司令長官・南雲忠一中将)が新たに編成されたのは、昭和16(1941)年4月のことである。一航艦は、空母と少数の駆逐艦だけで編成されたが、実戦に際しては、臨時に配属する速力の速い戦艦、巡洋艦、駆逐艦などを合わせ、これが世界初の試みとなる「機動部隊」として作戦に従事することになっていた。 進藤は、機動部隊の編成にともなう人事異動で、南雲中将の座乗する旗艦赤城の戦闘機分隊長に転勤を命ぜられた。進藤の直接の上官、赤城戦闘機隊の飛行隊長は板谷茂少佐である。 「支那事変での長く続いた戦地勤務で、私の体は疲れ切っていました。できれば今度は内地の練習航空隊の教官配置につけてもらえないかと思っていた矢先の転勤命令。空母乗組は“搭乗員の華”、誰もが羨む配置なんですが、正直なところ、はじめはうんざりしましたね」 と、進藤は振り返る。 猛訓練で体が悲鳴を上げていた 機動部隊の旗艦・空母赤城。巡洋戦艦を建造中に空母に改装。当時世界最大級の航空母艦だった 空母搭載の飛行機隊は、洋上訓練や出撃のとき以外は、陸上基地で訓練を行うのを常としていた。搭乗員が揃うと、赤城戦闘機隊は、鹿児島・鴨池基地を拠点に、飛行訓練を開始した。 まずは、搭乗員全員の零戦での慣熟飛行から始まり、着艦訓練の前段階として、母艦の飛行甲板を想定した、飛行場の限られた範囲に飛行機をピタリと着陸させる定着訓練が行われる。5月になると空戦、無線電話、着艦訓練と、訓練もより実戦的になり、空戦訓練は、1機対1機の単機空戦よりもチームワークを重視する編隊空戦に重点が置かれ、2機対3機、3機対6機の編隊同士の空戦訓練が、実戦さながらに行なわれた。吹流しを標的とする射撃訓練も、さかんに行われた。 9月に入ると空母翔鶴、瑞鶴からなる第五航空戦隊が新たに機動部隊に加わり、赤城の搭乗員の一部は五航戦に転勤する。進藤の回想。 「猛訓練が進むにつれ、疲労がどうしようもないほど蓄積してきました。体がだるく、食欲もない。8月には黄疸の症状も出始め、周囲から『君の目は黄色いじゃないか』と言われるほどでした。これはもう、海軍をクビになっても仕方がない、休暇療養を願い出ようと決心したんですが……」 ところが、そう決心した矢先の、進藤の記憶によれば10月1日頃、各航空戦隊の司令官、幕僚、空母の艦長、飛行長、飛行隊長クラスの幹部が、志布志湾に停泊中の赤城の参謀長室に集められ、ここで南雲中将より、「絶対他言無用」との前置きのもと、真珠湾攻撃計画が伝えられた。航空参謀・源田実中佐からは、この作戦に対応するための訓練を急ピッチで進める旨の指示もあった。 少佐の本音 揚子江上空を飛ぶ零戦一一型。進藤大尉が撮影した 「しまった。これを聞いたからには、休ませてくれとは言えないな」 と、進藤は観念したと言う。傍らにいた板谷少佐が、やや興奮の面持ちで、 「進藤君、こりゃ、しっかりやらんといかんな」 と、声をかけてきた。だが、解散が告げられ、基地に帰る内火艇に乗り込むときに、 「俺たちはただ命令通りに死力を尽くして戦うだけだが、その後始末はどうやってつけるつもりなのかな」 と、誰にともなくつぶやいた板谷少佐の言葉がいつまでも心に残った。こちらのほうが本音なんだろうな、と進藤は思った。 昭和16年10月には、戦闘機隊の訓練は仕上げの段階に入りつつあった。訓練項目に航法通信訓練が加えられ、コンパスと、波頭を目視して判断する風向、風力を頼りに長距離を飛ぶ三角航法、無線でモールス信号を受信する訓練などが行なわれた。高高度飛行の訓練も実施され、耐寒グリスを塗った20ミリ機銃による、高度8000メートルでの射撃訓練も行われた。一航戦では、18機対18機の大規模な空戦訓練も実施された。二航戦は9機対9機、五航戦は3機対3機までしかできなかったという。 11月に入ると、志布志湾に機動部隊の6隻の空母と飛行機��集められ、11月3日、南雲中将より機動部隊の各艦長にハワイ作戦実施が伝達された。その日の夜半、「特別集合訓練」が発動され、翌4日から3日間にわたって、全機全力をもって、佐伯湾を真珠湾に見立てた攻撃訓練が、作戦に定められた通りの手順で行なわれた。 〈十一月四日 「ハワイ」攻撃ヲ想定 第一次攻撃隊 〇七〇〇(注:午前7時)発進、第二次攻撃隊〇八三〇発進。十一月五日 第一次〇六〇〇、第二次〇七三〇。十一月六日〇五〇〇ヨリ訓練開始〉 と、進藤はメモに書き残している。11月6日には、戦闘機隊が半数ずつ、攻撃隊と邀撃(ようげき)隊の二手にわかれ、攻撃隊はいかに敵戦闘機の邀撃を排除して攻撃を成功させるか、邀撃隊はいかに攻撃隊を撃退するか、という訓練も行なわれた。激しい訓練で、攻撃隊の九九式艦上爆撃機のなかには不時着する機も出た。 特別集合訓練が終了すると、赤城、蒼龍は横須賀、加賀、飛龍は佐世保、翔鶴、瑞鶴は呉と、それぞれの母港に入って準備を行い、飛行機隊はふたたび、陸上基地に戻って訓練を続けた。このとき、戦闘機が洋上で単機になってしまった場合に備えて、無線帰投方位測定機(クルシー)を使っての帰投訓練が熊本放送局の電波を利用して実施されている。 覚悟を決めた日 第二次発進部隊制空隊(零戦)指揮官・進藤三郎大尉の命令書(軍機) 11月中旬には、各母艦は飛行機隊を収容し、可燃物、私物の陸揚げや兵器弾薬、食糧の最後の積み込みを終え、佐伯湾に集結した。 赤城が佐伯湾を出たのは、11月18日のことである。行動を隠匿するため、出航と同時に、各艦は厳重な無線封鎖を実施した。 空母6隻を主力とする機動部隊は北へ向かい、千島列島の択捉島(えとろふとう)単冠湾(ひとかっぷわん)に集結した。湾の西に見える単冠山は、すでに裾まで雪に覆われていた。11月24日、6隻の空母の全搭乗員が赤城に集められ、真珠湾の全景模型を前に、米軍の状況説明と作戦の打ち合わせが行われた。機動部隊の行動についてはもちろん、攻撃隊の編成や各隊ごとの無線周波数など、詳細な作戦計画が、すでにでき上がっていた。進藤が保管していた機密書類はこの日の日付から始まっている。 11月26日、機動部隊は単冠湾を抜錨、各艦、単冠山に向かって副砲、高角砲の試射を行った。凍てつく空気に、砲声が轟いた。艦隊はそのまま針路を東にとった。 「自信を持って戦いに臨める。しかし、今度こそは生きて帰れないだろうな」 と、進藤は、遠ざかってゆく雪の単冠山を見ながら、しばし物思いにふけった。 時化模様の航海が続いた。護衛の戦艦、巡洋艦、駆逐艦、補給船、潜水艦など、総勢31隻もの艦隊を、隠密裏にハワイ北方までたどり着かせなければならない赤城艦上の機動部隊司令部は緊張の連続だった。 12月1日、機動部隊は日付変更線を越えた。機動部隊は日本時間で行動するので、時差で時間感覚がずれてくる。この日の御前会議で、日本は英米との開戦を決定する。 12月2日、「新高山ノボレ 一二〇八」 という暗号電報が、聯合艦隊司令部より届いた。これは、「X日(開戦日)を12月8日とす」という意味である。開戦は、12月8日午前零時と決まった。ただし、日米の外交交渉次第では、まだ作戦が中止になることもあり得る。しかし反転命令は出ず、矢はついに弦を放れた。 12月8日午前1時半(日本時間)。第一次発進部隊が次々と6隻の空母を発艦した。 第一次発進部隊は、零戦43機、九九艦爆51機、九七艦攻89機(うち雷撃隊40機、水平爆撃隊49機)、計183機で、総指揮官は淵田美津雄中佐である。第一次攻撃では、雷撃隊が二列に並んで停泊している米戦艦の外側の艦を攻撃、水平爆撃隊が上空より内側の艦を爆撃する。さらに艦爆隊は飛行場施設を爆撃することになっていた。 そこらじゅうで火柱が 九九式艦上爆撃機。急降下爆撃を行う 機動部隊の各母艦では、第一次の発艦後、すぐに第二次発進部隊の準備が始められた。 第二次は零戦36機、九九艦爆78機、九七艦攻(水平爆撃のみ)54機、計168機が発艦し、うち零戦1機と艦爆2機が故障で引き返している。こんどは、艦爆が第一次で撃ちもらした敵艦と飛行場を狙い、艦攻が敵飛行場を水平爆撃することになっていた。 赤城から発艦するのは、零戦9機と九九艦爆18機。2時13分、進藤の搭乗する零戦、A1(本来はローマ数字だが、機種依存文字のためアラビア数字で表記)‐102号機は、その先頭を切って発艦した。第二次発進部隊の総指揮官は瑞鶴艦攻隊の嶋崎重和少佐、進藤は、制空隊(零戦隊)全体の指揮官を務める。 「第一次の発進を見送ったときにはさすがに興奮しましたが、いざ自分が発進する段になると平常心に戻りました。真珠湾に向け進撃中、クルシーのスイッチを入れたら、ホノルル放送が聞こえてきた。陽気な音楽が流れていたのが突然止まって早口の英語でワイワイ言い出したから、これは第一次の連中やってるな、と奇襲成功を確信しました」 第一次に遅れること約1時間、真珠湾上空に差しかかると、湾内はすでに爆煙に覆われ、ものすごい火柱が上がっていた。心配した敵戦闘機の姿も見えない。空戦がなければ地上銃撃が零戦隊の主任務になる。進藤はバンクを振って(機体を左右に傾ける合図で)各隊ごとに散開し、それぞれの目標に向かうことを命じた。 「艦攻の水平爆撃が終わるのを待って、私は赤城の零戦9機を率いてヒッ��ム飛行場に銃撃に入りました。しかし、敵の対空砲火はものすごかったですね。飛行場は黒煙に覆われていましたが、風上に数機のB-17が確認でき、それを銃撃しました。高度を下げると、きな臭いにおいが鼻をつき、あまりの煙に戦果の確認も困難なほどでした。それで、銃撃を二撃で切り上げて、いったん上昇したんですが」 頭によぎった最悪のシナリオ 開戦を告げる昭和16年12月9日の新聞紙面 銃撃を続行しようにも、煙で目標が視認できず、味方同士の空中衝突の危険も懸念された。進藤は、あらかじめ最終的な戦果確認を命じられていたので、高度を1000メートル以下にまで下げ、単機でふたたび真珠湾上空に戻った。 「立ちのぼる黒煙の間から、上甲板まで海中に没したり、横転して赤腹を見せている敵艦が見えますが、海が浅いので、沈没したかどうかまでは判断できないもののほうが多い。それでも、噴き上がる炎や爆煙、次々に起こる誘爆のすさまじさを見れば、完膚なきまでにやっつけたことはまちがいなさそうだと思いました。胸がすくような喜びがふつふつと湧いてくる。 しかしそれと同時に、ここで枕を蹴飛ばしたのはいいが、目を覚ましたアメリカが、このまま黙って降参するわけがない、という思いも胸中をよぎります。私は昭和8年、少尉候補生のときの遠洋航海でアメリカに行き、そのケタ違いの国力と豊かさをまのあたりにしていますから、タダで済むはずがないことは容易に想像できる。これだけ派手に攻撃を仕掛けたら、もはや引き返すことはできまい。戦争は行くところまで行くだろう、そうなれば日本は…………負けることになるかもしれないと、このときふと考えました」 空襲を終えた攻撃隊、制空隊は、次々と母艦に帰投し、各指揮官が発着艦指揮所の前に搭乗員を集め、戦果を集計した。進藤は、赤城の艦爆隊と合流して帰還した。南雲中将が、わざわざ艦橋から飛行甲板上に下りてきて、「ご苦労だった」と進藤の手を握った。 ほどなく、最後まで真珠湾上空にとどまっていた総指揮官・淵田中佐の九七艦攻が帰艦する。大戦果の報に、艦内は沸き立った。しかし日本側にとって残念なことに、いるはずの敵空母は真珠湾に在泊していなかった。 艦上では、第三次発進部隊の準備が進められている。蒼龍の二航戦司令官・山口多聞少将からは、蒼龍、飛龍の発艦準備が完了したとの信号が送られてきた。しかし、南雲中将は、第三次発進部隊の発艦をとりやめ、日本への帰投針路をとることを命じた。 激しい戦闘の代償 日本機の空襲を受けるハワイ・真珠湾の米艦隊 「当然もう一度出撃するつもりで、戦闘配食のぼた餅を食いながら準備をしていましたが、中止になったと聞いて、正直ホッとしました。詰めが甘いな、とは思いましたが…………」 体��不良を押してここまできたが、ようやく任務が果たせた。緊張の糸が切れた進藤は、そのまま士官室の祝宴にも出ず、私室で寝込んでしまった。 真珠湾攻撃で日本側は、米戦艦4隻と標的艦1隻を撃沈したのをはじめ、戦艦4隻、その他13隻に大きな損害を与え、飛行機231機を撃墜、あるいは撃破するなどの戦果を挙げた。資料によって異なるが、米側の死者・行方不明者は2402名、負傷者1382名を数えた。いっぽう、日本側の損失は、飛行機29機(第一次9機、第二次20機。うち零戦9機、九九艦爆15機、九七艦攻5機)と特殊潜航艇5隻で、戦死者は64名(うち飛行機搭乗員55名。別に、12月9日、上空哨戒の零戦1機が着艦に失敗、搭乗員1名死亡)。米軍の激しい対空砲火を浴びて、要修理の飛行機は100機あまりにのぼった。 ――ちなみに、真珠湾攻撃当時、連合艦隊司令長官・山本五十六大将57歳、機動部隊指揮官・南雲忠一中将54歳、航空参謀・源田実中佐37歳、攻撃隊総指揮官・淵田美津雄中佐39歳、第二次発進部隊指揮官・島崎重和少佐33歳、雷撃隊指揮官・村田重治少佐32歳、第一次制空隊指揮官・板谷茂少佐32歳、第二次制空隊指揮官・進藤三郎大尉30歳、加賀戦闘機分隊長・志賀淑雄大尉27歳、そして昭和天皇40歳だった。 真珠湾攻撃の帰途、二航戦の蒼龍、飛龍は、ウェーク島攻略作戦に参加するため、本隊を離れた。残る赤城、加賀、翔鶴、瑞鶴は、12月23日から24日にかけ瀬戸内海・柱島の泊地に投錨する。各艦の飛行機隊は、零戦隊は佐伯基地経由で岩国基地へ、艦爆、艦攻は鹿屋基地経由で宇佐基地へと向かい、ここでしばしの休養が与えられた。 進藤は、12月25日、岩国基地から呉海軍病院に直行し、軍医の診察を受けた。診断の結果は、「航空神経症兼『カタール性』黄疸」、二週間の加療が必要とのことで、そのまま入院することになった。十二月三十日付で赤城分隊長の職を解かれ、さしあたって任務のない「呉鎮守府附」の辞令が出る。この日から広島の生家での転地療養が認められ、進藤は、ひさびさに正月を両親と迎えることができた。 再び始まる苦しい戦い 昭和17年11月、進藤大尉がラバウルに向け出発直前、東京駅にて 「海鷲・進藤大尉」の帰郷は誰からともなく近所に伝わり、毎日のように真珠湾の話をねだりに客がやってくる。子供たちは、道で進藤の姿を認めると、憧憬のまなざしで、直立不動になって挙手の敬礼をした。 真珠湾攻撃から帰った進藤は、療養生活を送ること2ヵ月半、ようやく黄疸の症状もおさまり、昭和17(1942)年2月12日、〈大分海軍航空隊司令ノ命ヲ受ケ服務スベシ〉の辞令を受けて大分空に着任。四月一日、戦闘機搭乗員の訓練部隊として徳���海軍航空隊が新たに創設されると、その飛行隊長兼教官に補せられた。 最前線・ニューブリテン島ラバウルで作戦中の第五八二海軍航空隊飛行隊長兼分隊長への転勤辞令が出たのは、昭和17年11月8日のことである。処分しそびれていた真珠湾攻撃の軍機書類の保管を元海軍機関大佐の父に託してラバウルに向かう。五八二空に着任したとき、進藤は新たに部下となる隊員たちに、 「海軍戦闘機隊のモットーは編隊協同空戦だ。搭乗員が戦果を挙げる陰には、整備員や兵器員といった裏方の努力が不可欠である。けっして一人の手柄を立てようなどとは思わず、より長く、より強く、一致団結して戦い抜くように」 と訓示をした。そして、進藤の長く苦しい戦いがここから始まる。
1941年12月8日の「真珠湾攻撃」に「零戦35機」を率いて参加した当事者の「貴重な証言」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
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oratokyosaigunda · 17 days ago
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kimetsu_off
【公開100日間カウントダウン】 劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 2025.07.18 公開まであと “47日” https://kimetsu.com/anime/mugenjyohen_movie/ticket/ #鬼滅の刃 #無限城編
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hachikenyakaiwai · 1 year ago
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【かいわいの時】天保八年(1837)二月十九日:大坂町奉行所元与力大塩平八郎決起(大阪市史編纂所「今日は何の日」)
難波橋を渡った大塩軍は、二手に分かれて今橋筋と高麗橋筋に進みます。森鴎外の『大塩平八郎』には次のように描写されています。
方略の第二段に襲撃を加へることにしてある大阪富豪の家々は、北船場に簇(むら)がつてゐるので、もう悉く指顧の間にある。平八郎は倅格之助、瀬田以下の重立つた人々を呼んで、手筈の通に取り掛かれと命じた。北側の今橋筋には鴻池屋善右衛門、同く庄兵衛、同善五郎、天王寺屋五兵衛、平野屋五兵衛等の大商人がゐる。南側の高麗橋筋には三井、岩城桝屋等の大店がある。誰がどこに向ふと云ふこと、どう脅喝してどう談判すると云ふこと、取り出した金銭米穀はどう取り扱ふと云ふこと抔(など)は、一々方略に取り極きめてあつたので、ここでも為事(しごと)は自然に発展した。只銭穀の取扱だけは全く予定した所と相違して、雑人共は身に着つけられる限の金銀を身に着けて、思ひ/\に立ち退いてしまつた。鴻池本家の外は、大抵金庫を破壊せられたので、今橋筋には二分金が道にばら蒔まいてあつた。(七、船場)
この時の模様は、被害に遭った商人側でも詳細な記録が残されており、たとえば、三井文庫所蔵の史料「天保七年 浪速持丸長者鑑」(写真=コメント欄)には、焼き打ちされた商家に赤線が引かれています。ランク順に並べてみると
鴻池善右衛門(総後見)、三井呉服店(行事)、岩城呉服店(行事)、米屋平右衛門(東小結)、鴻池他治郎(西小結)、鴻池正兵衛(西前頭)、米屋喜兵衛(西前頭)、日野屋久右エ門、炭屋彦五郎、米屋長兵衛、甥屋七右衛門、和泉屋甚治郎、鴻池徳兵衛、長崎屋与兵衛、米屋与兵衛、泉屋新右衛門、紙屋源兵衛、小西佐兵衛、越後屋新十郎、よしの屋久右衛門、大庭屋甚九郎、昆布屋七兵衛、さくらいや八兵衛、平野屋喜兵衛、某
など、25商(店)の名前があがっています。今橋筋、高麗橋筋の商家は軒並み焼き打ちに遇っています。肥後橋の加島屋久右衛門(西大関)はコースから外れていたため難を逃れたようです。
(写真)「天保七年 浪速持丸長者鑑」1837(公益財団法人 三井文庫蔵) 相撲の番付表のように商人をランキングした表で、大塩の乱で被害を受けた商家に赤線が引かれている。三井、鴻池などが被害にあっていることがわかる(三井広報委員会)。
また、諸家の記録から、事件当日の様子や対応策、その後の復旧策を見てみると
(鴻池家)加島屋某筆とされる『天保日記』(大阪市立中央図書館所蔵)では天保八年(一八三七)二月十九日、火見台から望見して「鴻池本宅黒焰大盛二立登、其恐懼シキ事不可云」、幸町別邸めざして落ちのび、そこで加島屋某らが「鴻池於隆君・勝治・和五郎」らと無事出あうところが生々しくえがかれている。和泉町の鴻池新十郎家の記録 『北辺火事一件留』(大阪商業大学商業史資料館所蔵)でも、鴻池本家当主の善右衛門が土佐藩邸、長音は泰済寺、そのほか瓦屋町別荘などへ逃げ、鴻池深野新田農民をガードマンとして急遽上坂させるなど、その被害状況や防衛対策が丹念に記録されている。
(三井呉服店)三井では、同日三郎助高益(小石川家六代)が上町台地の西方寺に避難し、「誠に絶言語、前代未聞之大変にて」と、 ただちにレポを京都に送り、木材・釘・屋根板・縄莚などをすぐ仕入れ、はやくも三月八日に越後屋呉服店大坂店の仮普請完成=開店している様子が詳細に記録されている。(コメント欄参照)
(住友家)住友家史『垂裕明鑑』には、大塩事件のまっただなかで、泉屋住友が鰻谷(銅吹所その他)から大坂城にむけて鉛八千斤(弾丸)を三度にわけて必死で上納運搬したこと、事件による住友の被害として、「豊後町分家、別家久右衛門・喜三郎掛屋敷の内、備後町・錦町・太郎左衛門町三ケ所延焼」に及んだこと、そして住友の親類の豪商としては、「鴻池屋善右衛門、同善之助、平野屋五兵衛、同郁三郎」家などが軒並み“大塩焼け”で大きな被害をこうむったこと等々が、 生々しく記されている。
三井家では、享保の大飢饉の後に起きた江戸における打ち毀し(1733年)に衝撃を受け、以後、食料の価格が暴騰すると近隣に米や金銭を配って援助したり、また飢えた人々に炊き出しをしたりするなど、三都(江戸・京都・大坂)において施行を継続しています。それが、大塩平八郎の乱では標的にされ、襲撃された大坂本店は全焼、銃撃による負傷者まで出るほどであったと伝えています(三井広報委員会)。
儒学者の山田三川が見聞きした飢饉の様子や世間の窮状を日記風に書き留めた『三川雑記』には、乱の前に大塩は鴻池・加島屋・三井の主人らと談じ、富商十二家から五千両ずつ借りれば六万両となり、これで何とか八月半ばまでの「飢渇」をしのげると、「しばらくの処御取替」を依頼していたとあります。同意した加島屋久右衛門は襲われず、三井と鴻池は反対したため焼き打ちに遭ったとも言われています(山内昌之)。
ただし、『浮世の有様』の天保八年雑記(熊見六竹の筆記)には、この話は「或説」として取り上げられており、それによると、「十人両替へ被仰付候処、町人共御断申上候筋有之」とあります。三井はもちろん、鴻池や加島屋にも記録はなく、風評の域を出ないものと思われます。
(参考文献) 中瀬寿一「鷹藁源兵衛による泉屋住友の “家政改革”-大塩事件の衝撃と天保改革期を中心に-」『経営史学/17 巻』1982 三井広報委員会「三井の苦難(中編)」三井グループ・コミュニケーション誌『MITSUI Field』vol.39|2018 Summer 山内昌之「将軍の世紀」「本当の幕末――徳川幕府の終わりの始まり(5)大塩平八郎の乱」文芸春秋2020 山田三川『三川雑記』吉川弘文館1972 矢野太郎編『国史叢書 浮世の有様』1917
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elle-p · 1 year ago
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All voice actor comments from the P3 Movies blu-ray
石田 彰 (結城理 役)
「ペルソナ3」が劇場版になって主人公に結城理という名前がついたことで、自分の中で主人公というキャラクターがより具体性を増してきました。
劇場公開当時、各地で舞台挨拶をさせていただいたときにも「今回、ようやく結城理という名前がつきました」という発言はしたのですが、会場に詰め掛けて下さったゲーム版からのファンの皆さんには、今一つピンと来ていないようでした。ここら辺はプレイヤーキャラクターであることの限界かと思っています。
他のキャラクターについては、皆さんおなじみのあのキャラクターが、スクリーン上を縦横無尽に駆け回り、見覚えのあるあのシーン、このシーンが繰り広げられることで「待ってました!」「これが見たかったんだよ~」というある種の達成感というか満足感があるのでしょう。
だから、主人公というキャラクターに対して、やっと結城理という肉付けができたという満足感が得られるのは、主人公を演じ続けてきた僕の特権といえるでしょう。今回、パッケージに結城理とクレジットされていることに日本で一番喜んでいるのが僕です。
豊口めぐみ (岳羽ゆかり 役)
完成した劇場版アニメを見て、まるで誰かがプレイしているゲームを見ているかのような気分になりました。それくらい原作ゲームを大事にされているなぁと思ったのです。
ゆかりの声を初めて収録した日、ゲーム冒頭のチュートリアルシーンもあったかと思いますが、なんだかとにかく凄い量のセリフを、プレイヤーさんにご理解いただけるようにするのに格闘した記憶があります。
あれから数年の時を経ての劇場化。
今回は時間との闘いでした。
年齢との (笑) ということもありますけど、単純に数年前に戻るだけではなく、関係性も0へ戻す。今は知ってしまっていることを、いかに知らないように演じるか。
しかし、ペルソナ3のメンバーは凄いです。
みんなの声を聞いて、あっという間に昔に戻った気がしました。またこの方たちと物語を紡げること、本当に嬉しく思います。
初めて見る方も、ゲームをプレイしてくださった方にも楽しんでいただける作品になっております! いろんなとこにニヤリなものが散りばめられているようです。
劇場で見つけられなかったもの、見つけてみてくださいね。
鳥海浩輔 (伊織順平 役)
祝・劇場版・アニメ化! このお話を最初に聞いた時は本当にうれしかったですね。ゲームの収録からは、もう片手じゃ足りない年月がたっていましたし、ドラマCDやゲームの続編なんかは収録してましたけど、アニメ化はもうP4がやっちゃってたし (笑)。流石にないだろと思っていた、いや、そんな事も思わなくなっていた時に、ですから。この作品は個人的に非常に思い入れのある作品です。もちろん伊織順平というキャラクターも。そんな作品がアニメ化、しかも劇場版ということですからね。「やっちゃうよー俺!」ってなカンジで収録前からワクワクしてました、珍しく。実際の収録も皆さんが一言セリフを言う度に、「ああ、そうそう」みたいな。
なんかとても楽しかったなあ。うれしい事に、劇場版も一本で終わりではないので、観てくださる方達にもたっぷり楽しんで頂けるのではと思います。我々も力一杯演じていきます! まずは、この第1章を堪能して下さいませ。
能登麻美子 (山岸風花 役)
元々ペルソナの世界観にとても魅力を感じていました。ストーリー、映像、作品全体に漂う雰囲気、作品を包む空気感。ありそうでない。ペルソナという作品だけが持つ独特の “何か”⋯。うまく言葉では表現出来ませんが、人を惹きつける力を強く持っている作品だと思いました。
そして、それらの全ては劇場版でも素晴らしい形で表現されていて、初めて映像を見た時、心がとても震えたのを今でも強く覚えています。キャラクターを再び演じることが出来たのも大きな喜びでした。ゲームと同じように、この劇場版も皆様に永く愛されることを願っています。
田中理恵 (桐条美鶴 役)
第3章の公開を目前に控え、第2章のパッケージが発売ですね。勿論、第1章も劇場で見て Blu-ray/DVDでも何度も見ましたが今回の第2章はなんと言っても美鶴のペルソナ召喚ですね。
劇場でも見て、ゲームでプレイして美鶴のペルソナ召喚の時以来の感動でした。第3章の劇場公開を見に行く前にぜひ! また第1章 第2章を何度も見て貰えたらなと思っています。
学園生活をまた主人公と共にもう一度 「ペルソナ3」の世界でやり直す気持ちで演じています。アルカナ・女帝に負けじと今後も第3章でも頑張って参ります。
劇場で見られずに今回から初めて見られるかたも、劇場で見てくださってもう1度、何度も見てくださるかたに感謝の気持ちと今後とも「ペルソナ3」をよろしく! という気持ちと、愛を込めて⋯!
緑川 光 (真田明彦 役)
Blu-ray/DVDお買い上げありがとうございます。
やはり、ゲームから引き続き応援して下さってる方が多いのでしょうか? 長い事この作品を愛して下さって本当にありがとうございます。
正直、「ペルソナ3」 のアニメ化は諦めていたのですが、まさかの劇場映画化と言うことで、めちゃめちゃ驚きましたよ (笑)。
テレビアニメ化だとクオリティが微妙な場合もありますが、劇場アニメなら高水準のクオリティは約束されたも同然ですからね (笑)。
しかも、毎回監督さんが変わるシステムという事で、その都度、見せ方が異なっているのは、とても面白く感じます♪
この辺は劇場で1回見ただけじゃわからないでしょうから、シリーズ通して、Blu-ray/DVDで繰り返し何度も見て頂けると幸いです (^-^)
緒方恵美 (天田乾 役)
「ペルソナ3」 劇場アニメ化を喜びつつ、第1章は映画館でお客さんとして観ていたので、やっと来たか! と嬉しかったです (笑)。
映画の天田はゲームより素直に描かれていて⋯だからこそテストでは逆にスルッと演れてしまったんですが、そんな自分自身にココロのどこかに潜んでいた「天田のカケラ」が違和感を唱え (笑)。
監督や音響監督と相談し、少しだけゲームの雰囲気に近づけることになりました。結果、素直だけどちょっぴり大人びた、思慮深さのある少年になれた気がします。魅力的な原作の中から、時間の関係でエピソードを絞られてしまったのは残念ですが (スタッフの皆様も苦渋の決断かと⋯!)、その中でも必要な静寂や、逆にたたみかけるような部分、更にコミカル・シリアスも絶妙なバランスで配置されていて、変な言い方ですが本当に「映画的」な、素晴らしい作品に。
田口監督以下、皆様のお力で⋯参加させて頂けたことを本当に嬉しく思います。
連作の途中ではありますが、渾身の1本。愉しんで頂けたら幸いです。
中井和哉 (荒垣真次郎 役)
荒垣君とはゲームの収録で出会いました。よもやこんな長い付き合いになるとは思わずに。もちろんそこでも彼は物語の半ばで散っていく訳ですが、別に寂しさはありませんでした。
なにぶんその日に出会って、別れたものですが1回限りのキャラクターとの関係って大体そんなものです。
ところがその後、私は数々のドラマCDで再び彼と出会い、彼の色々な面を知ることになります。今にして思うとそれはまさに劇場版「ペルソナ3」第2章、夏休��のワチャワチャとした雰囲気に似て、多少羽目を外しても許される空間。こういう企画に多くはゲーム本編のムードから外れたお遊びで、楽しくはあっても意味などないのが常なんですが、私と彼にとっては重要な時期になったようです。
やがて絶対に訪れる別れをどこかで意識しつつも、楽しい日々を過ごしていました。
そして時は流れ、ブランクがあって。彼を心の奥にしまっていたところへの劇場版。そのシビアな舞台で決定的な別れを経験した今、私は今度こそ、心底寂しいと思っています。
神奈延年 (タカヤ 役)
「タカヤ」というキャラクターに出会って、もう何年たったのか? 基本は悪役なのでしょうが、彼の生き方は大まかなところでなぜか共感できるところもあるのです。この物語で「終わり」に対しての向き合い方、全てを受け入れ、今を生きる。しかし⋯その生き方に、光ある明日を見出していないところが、この物語での彼の役割たる所以でしょうね。僕はやっぱりこの状況なら、理たちのように抗うとおもいます! タカヤを演じる上に於いて、気をつけたところは、彼の風貌を損なわないように、柔らかく話すようにし、その中に刹那的な思考、そこから生ずる恐ろしさも混ぜてみました。
沢城みゆき (エリザベス / チドリ 役)
この「ペルソナ3」という作品では、私はエリザベスとチドリという二役を演じさせていただいてきました。前者は「発言されているわけではありませんが)いわゆる “永遠の命”、後者は “刹那の時を生きた命”、という対照的な印象があります。この第3章は正にチドリの命の花がパッと咲いた大切な映画となりました。⋯彼女がむかえたエンディングを思うと、散った、と言うべきかもしれませんが側にいた私には不思議と、美しくきらきらとした温かい花を抱いたままの体感が残っています。皆様にも優しく見届けていただけたら幸いです。⋯さて、第4章ではエリザベスさんの⋯いつもとは少し違った? 面が見られるかも?? お楽しみに!
小野坂昌也 (ジン 役)
ジンはおわかり頂けるように大阪弁のキャラクターなのですが、他作品などで演じさせて頂く大阪弁のキャラクターは、だいたいツッコミ役だったりおちゃらけているパターンが多いので、そういった意味で言うと、ジンはなんとなく大人しいキャラクターで珍しいな、と思いました。ただ、大人しいとは言えキャラクター性を出さなければいけないので、性格を作りつつ、他のキャラクターとのバランスをとるのが難しかったです。特にジンは無口というか、あまり話さないキャラクターなので性格が掴みづらかったというのもありました。ゲーム収録時は基本的にキャラクター作りは任されていて自分主導でキャラを作っていけるのですが、アニメとなると全員のポジションとのつり合いをとらなければいけないので、音響監督と微修正を重ねていった��を覚えています。
石田 彰 (結城 理 役)
劇場版「ペルソナ3」にまつわる妄想
結城理にとって劇場版「ペルソナ3」の全4章はデスをその身に封印され、心が虚ろになってしまった彼が、特別課外活動部の仲間達とのふれあいを経て、その中身を満たし直していくまで の過程をたどる物語でした。
理の記憶の甦りという物語構成の妙として、時間軸とそれが公開されるタイミングがズラされていたりしたので、ゲーム版に触れたことがない観客の皆さんは初登場時の理の立ち位置に一種の不気味さを感じたのではないかと思います。そのうえ各章で起こる事件は、例えばゆかりの父親に対する誤解や順平とチドリの一件、荒垣先輩と天田くんの関係など暗くて重いものが多い印象です。しかしそういった明るくてハッピーなものばかりではない、人が内側に抱え込んでいる傷の部分をきちんと描いたからこそ、彼らに出会ってそれを見つめることになる理も、章が進むにつれて、本来、人として持っているべき大切なものを、欠けることなく獲得していけたのだと思います。
劇場版 「ペルソナ3」の全4章が観客の皆さんに受け入れて頂けたのも、ゲームで体験したストーリーを映像で見てみたいという興味の他に、そんな理の見る景色に影響され同調することで、その先の展開が気になったからという部分もあったのではないでしょうか。このように人の心を構成する様々な経験の起伏を描いた劇場版「ペルソナ3」ですが、そもそもペルソナという単語は僕の理解では心理学周辺で出てくるものですよね。
一番初めのゲーム収録でこのタイトルと内容を知ったときに、バトルをするための自分の化身をペルソナと呼ぶなんて、何でシャ レてるんだと思ったものでした。人が対外的に自分を表すためにかぶる仮面。それが敵、自分に向かってくるモノと戦うための武器になる。これは日常のコミュニケーションそのものに見えます。だから、そういうペルソナを本来の意味を考えると、理だけが一つのペルソナの進化という形ではなく、初めから複数のベルソナを使い分けられるというところにも自分なりに納得のいく理屈をつけることができそうです。心の中が空っぽの理には端から対外的にどう見られたいという願望がありません。そんなことは彼にとってはそれこそ「どうでもいい」ことであって、どう見られても構わないからこそ、かぶる仮面を一つに限定する理由がないのです。どうでしょう。自分としてはこの理由付けの仕方、なかなか気に入っています。理が空の器であったと捉えることで、映画の登場人物として物語を展開させていく大きな必然性を持たせることにもなるのです。結城 理の物語はゲームの枠にとどまらず、映画化という展開にも充分耐えうるポテンシャルを持っていた、だから映画化されるのは必然だったというのはちょっと暴走し過ぎでしょうか。暴走ついでに、第4章『Winter of Rebirth』のクライマックスシーン。これまでの経験を経て、一度無くした人間性を取り戻し、中身を満たすことができた理は、かつて母親が自分にしてくれたように、仲間を生かすために自分の命を投げ出すという境地にまで達します。そこには第1章『Spring of Birth』の頃の己の死の恐怖に対するどうでもよさから来る蛮勇はありません。自分たちが存在した証を守り残すという全員の目標を果たすために、理は自分を満たしてくれた、自分を再構成するためのエレメンツをくれた仲間と彼らが生きていく世界を、今度は自分が数おうとしました。そしてそれが自己犠牲的発想に基づく行動だったのは皆さんも感じられた通りです。そのために数多くのペルソナという仮面をかぶることができる理が、ことごとくそのペルソナを打ち砕かれ、最後はその仮面をかぶらずに先へ進む。これはなかなか象徴的なシーンだとは思いませんか。
「生きろ」と自分に伝えてくれた母親と同じ言葉を仲間に託していく。母親が我が子を思う母性愛が、究極、無上のものであるならば、仲間たちとの間にその無償の愛情を注げるまでの絆を楽いた理の内面は、完全に人間としての形を取り戻したと言えるでしょう。それに加えて、ペルソナという仮面をかぶらない形でしか最後のステージに上がれないという仕掛けが用意されているわけです。これはニュクスという究極の敵、環境、世間に立ち向かえる力を宿す場所はその人の本質的な部分にしかない、虚飾の仮面を被った姿では無理なんだというメッセージにも見えるわけです。また、敵を倒すときにはペルソナという仮面をまとい、大切な人を守るときには自分の素の姿をさらけ出すことが必要だったという構図も暗示釣です。自分なんかはとてもじゃないけれど素の自分をさらけ出したところで強さに結びつくとは到意思えないと言いたいところですが、一度リセットされ、新たに経験を積み直した理は、人より先に一つ上のステージ、命の答えに到達しているのです。もはや凡人ではありません。フィクションとはいえ、影時間でシャドウと戦う使命を与えられたのが理達で良かったとつくづく思います。もしも僕だったとしたら、命の答えにたどり着くのはまだまだ先のことでしょうから、世界は予定通り1月31日に終わっていたでしょうし、そうなったらこの妄想が世に出ることもなかったでしょう。そう考えるとそれもアリだったかもしれませんけどね。
坂本真綾 (アイギス 役)
アイギスというキャラクターに出会ったのは、もう10年も前のこと。まさかこんなに長い年月を一緒に過ごすことになるとは、当初は思っていませんでした。多くのペルソナファンの皆さんに愛されて、このたび映画という形でもう一度みなさんに再会することができました。大きなスクリーンでアイギスや、大好きなキャラクターたちが活き活きと動きまわる姿を見ることができ、とても嬉しかったです。彼らが絆を築き上げていく過程、真正面からお���いにぶつかっていこうとする姿勢に何度も胸打たれました。
アフレコの度に感じたことですが、この作品に関わっているスタッフさんや、キャストの皆さん、本当に作品への愛情が深くて、とても喜びに満ちた表情で収録に臨んでいらっしゃいました。その雰囲気は、完成したフィルムにもきっと滲み出ているのではないかと思います。
ついに完結となり、寂しさもありますが、達成感のほうが大きいです。アイギスと出会えたことに改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
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demonslayerscript · 6 months ago
Text
Script for Demon Slayer – Season 3 Swordsmith Village Arc, Episode 1 : Someone's Dream (1/2) / 鬼滅の刃 刀鍛冶の里編(きめつのやいば かたなかじのさとへん/Kimetsuno Yaiba Katana-kajino Sato Hen) 第一話『誰かの夢(だれかのゆめ/Darekano Yume)』 (1/2)
*Green colored words are only in anime, not in original manga, and we usually call them “アニオリ/ani-ori(アニメオリジナル/anime-original)".
隠「こりゃひどい。どんな戦いをやったら、こんなことになるんだ…」
Kakushi “Korya hidoi. Donna tatakai’o yattara, konna kotoni narunda…”
Kakushi “This is awful. What kind of battle do you have to wage to end up like this?”
隠「あっ!いたぞ!みんなー!来てくれー!ここだー!」
Kakushi “A! Itazo! Minnaaa! Kite-kureee! Kokodaaa!
Kakushi “Found them! Everyone! I need you to come! They’re here!”
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産屋敷耀哉「そうか!倒したか、上弦を… ゴホッ、ゲホッ、ゲホッ」
Ubuyashiki Kagaya “Soka! Taoshitaka, Jogen’o… Goho, geho, geho.”
Kagaya Ubuyashiki “Is that right? They defeated it? An Upper Rank?”
産屋敷あまね「耀哉様」
Ubuyashiki Amane “Kagaya-sama.”
Amane Ubuyashiki “Master Kagaya…”
耀哉「百年!! 百年もの間、変わらなかった状況が、今変わった!わかるか?これは“兆し”だ。運命が大きく変わり始める。この波紋は広がってゆくだろう。周囲を巻き込んで大きく揺らし、やがてはあの男の元へ届く。鬼舞辻無惨。お前は必ず私たちが私たちの代で倒す。我が一族唯一の汚点であるお前は…!!」
Kagaya “Hyaku-nen!! Hyaku-nen-mono aida, kawara-nakatta jokyoga, ima kawatta! Wakaruka? Korewa ‘kizashi’ da. Unmeiga ookiku kawari-hajimeru. Kono hamonwa hirogatte-yuku-daro. Shui’o maki-konde ookiku yurashi, yagatewa ano otokono moto’e todoku. Kibutsuji Muzan. Omaewa kanarazu watashi-tachiga watashi-tachino daide taosu. Waga ichi-zoku yuiitsuno otende-aru omaewa…!!
Kagaya “For a hundred years… For a hundred years, nothing had changed! But now it has! Do you see? This is an omen! Fate is about to take a dramatic turn! The consequences will be widespread! Sweeping up everything around them, shaking them to their core! And eventually, they will reach that man! Muzan Kibutsuji! We will defeat you without fail during our generation! You, the sole blemish on my family!”
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猗窩座(異空間、無限城。ここに呼ばれたということは… 上弦が鬼狩りに殺られた)
Akaza (Ikukan, Mugen-Jo. Kokoni yobareta-to iu-kotowa… Jogenga oni-garini yarareta.)
Akaza (The alternate dimension. The Infinity Castle. The fact that I was summoned here means… that an Upper Rank was killed by the Demon Slayers!)
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玉壺「ヒョッ!これはこれは、猗窩座様!」
Gyokko “Hyo! Korewa korewa Akaza-sama!”
Gyokko “Well, well, if it isn’t you, Lord Akaza!”
玉壺「いやはや、お元気そうで何より。九十年振りで御座いましょうかな?」
Gyokko “Iya-haya, ogenki-sode nani-yori. Kyuju-nen-buride gozai-masho-kana?”
Gyokko “So lovely to see you in such good health! What has it been, 90 years?”
『上弦の伍・玉壺(じょうげんのご・ぎょっこ)』/Jogenno Go, Gyokko/Gyokko, Upper Five
玉壺「私はもしや貴方がやられたのではと、心が躍った…あっ!ゴホゴホン!心配で胸が苦しゅう御座いました。ヒョヒョッ!」
Gyokko “Watakushiwa moshiya anataga yararetano-dewa-to, kokoroga odotta…A! Goho-gohon! Shinpaide munega kurushu-gozai-mashita. Hyohyo!”
Gyokko “The thought that you might’ve perished made my heart sing―It made my worried heart fill with anguish!”
半天狗「怖(おそ)ろしい、怖ろしい。暫く会わぬ内に玉壺は数も数えられなくなっておる。呼ばれたのは百十三年振りじゃ」
Hantengu “Osoroshii, osoroshii. Shibaraku awanu-uchini Gyokkowa kazumo kazoe-rare-naku natte-oru. Yobareta-nowa hyaku-sanju-nen-burija.”
Hantengu “Terrifying! Terrifying! In the time we’ve been apart, you’ve even forgotten how to count, Gyokko. It’s been 113 years since we were last summoned.”
『上弦の��・半天狗』/Jogenno Shi, Hantengu/Hantengu, Upper Four
半天狗「割り切れぬ数字…不吉な半…奇数!! 怖ろしい、怖ろしい…」
Hantengu “Wari-kirenu suji… Fukitsuna han… Kisu!! Osoroshii, osoroshii…”
Hantengu “An indivisible number… Unlucky and uneven… An odd number! Terrifying! Terrifying!”
猗窩座「琵琶女。無惨様はいらっしゃらないのか」
Akaza “Biwa-Onna. Muzan-samawa irasshara-nai-noka.”
Akaza “Biwa Woman! Is Lord Muzan not here?”
鳴女「まだ御見えではありません」
Nakime “Mada omie-dewa ari-masen.”
Nakime “He has not yet arrived.”
猗窩座「なら上弦の壱はどこだ。まさかやられたわけじゃないだろうな」
Akaza “Nara Jogenno Ichiwa dokoda. Masaka yarareta-wakeja nai-darona.”
Akaza “Then, where’s Upper One? Don’t tell me he’s been killed.”
童磨「おっとおっと!ちょっと待っておくれよ猗窩座殿!俺の心配はしてくれないのかい?俺は皆を凄く心配したんだぜ!大切な仲間だからな。だぁれも欠けて欲しくないんだ俺は」
Doma “Otto-otto! Chotto matte-okureyo Akaza-dono! Oreno shinpaiwa shite-kure-naino-kai? Orewa minna’o sugoku shinpai shitan-daze! Taisetsuna nakama dakarana. Daaremo kakete-hoshiku-nainda orewa.”
Doma “Whoa, whoa, whoa! Hold up a second, will you, Lord Akaza? Aren’t you even a little bit worried about me? You don’t know how dreadfully worried I was, since you all are cherished comrades of mine! And I’d be heartbroken if I lost any of my comrades.”
玉壺「ヒョッ。童磨殿……」
Gyokko “Hyo. Doma-dono……”
Gyokko “Hyo! Lord Doma!”
『上弦の弐・童磨』/Jogenno Ni, Doma/Doma, Upper Two
童磨「やァやァ、久しいな玉壺。それは新しい壺かい?綺麗だねぇ。お前がくれた壺、女の生首を生けて飾ってあるよ。俺の部屋に」
Doma “Yaa-yaa, hisashiina Gyokko. Sorewa atarashii tsubo-kai? Kirei-danee. Omaega kureta tsubo, onna’no nama-kubi’o ikete kazatte-aruyo. Oreno heyani.”
Doma “Hey there! Long time no see, Gyokko! Is that a brand-new pot? It’s a beauty! You know the pot you gave me? I’m displaying a woman’s head in it! In my room.”
玉壺「あれは首を生けるものではない…だがそれもまたいい」
Gyokko “Arewa kubi’o ikeru-mono-dewa nai… Daga soremo mata ii.”
Gyokko “That wasn’t its intended use. But I do find it intriguing!”
童磨「そうだ。今度うちに遊びにおいで!」
Doma “Soda. Kondo uchini asobini oide!”
Doma “Listen! You should come over to my place sometime.”
猗窩座「どかせ」
Akaza “Dokase.”
Akaza “Get off.”
童磨「ん?」
Doma “N?”
Doma “Huh?”
猗窩座「腕をどかせ」
Akaza “Ude’o dokase.”
Akaza “Get your hand off me!”
半天狗「ヒイィィ」
Hantengu “Hiiii.”
童磨「おおっ…うーん、いい拳(こぶし)だ!前よりも少し強くなったかな?猗窩座殿」
Doma “Oo…Uuun, ii kobushida! Mae-yorimo sukoshi tsuyoku natta-kana? Akaza-dono.”
Doma “Whoa! Wow, that was some punch. A bit stronger than before, would you say, Lord Akaza?”
鳴女「上弦の壱様は、最初に御呼びしました。ずっとそこにいらっしゃいますよ」
Nakime “Jogenno Ichi-samawa, saishoni oyobi shimashita. Zutto sokoni irasshai-masuyo.”
Nakime “I summoned Upper One here first. Even now he’s listening to us.”
猗窩座「ハッ」
Akaza “Ha.”
黒死牟「私は…ここにいる……」
Kokushibo “Watashiwa…kokoni iru……”
Kokushibo “I’ve been here the entire time.”
『上弦の壱・黒死牟』/Jogenno Ichi, Kokushibo/Kokushibo, Upper One
黒死牟「無惨様が…御見えだ…」
Kokushibo “Muzan-samaga…omieda…”
Kokushibo “Lord Muzan has arrived.”
半天狗「ヒィィィィ」
Hantengu “Hiiiii.”
鬼舞辻無惨「妓夫太郎が死んだ。上弦の月が欠けた」
Kibutsuji Muzan “Gyutaroga shinda. Jogenno tsukiga kaketa.”
Muzan Kibutsuji “Gyutaro is no longer with us. Meaning the Upper Ranks are now imcomplete.”
童磨「誠に御座いますか!それは申し訳ありませぬ!妓夫太郎は俺が紹介した者故…どのように御詫び致しましょう。目玉をほじくり出しましょうか。それとも…」
Doma “Makotoni gozai-masuka! Sorewa moshi-wake ari-masenu! Gyutarowa orega Shokai-shita mono-yue… Dono-yoni owabi itashi-masho. Medama’o hojikuri-dashi-mashoka. Soretomo…”
Doma “Is that true, my lord? You have my sincerest apologies! Since I was the one who brought Gyutaro in. How can I atone for this embarrassment? Shall I… gouge out my eyeballs? Or should I―”
無惨「必要無い。貴様の目玉など。妓夫太郎は負けると思っていた。案の定。堕姫が足手纏いだった。始めから妓夫太郎が戦っていれば勝っていた。そもそも毒を喰らわせた後まで戦い続けず……いや、もう、どうでもいい」
Muzan “Hitsuyo-nai. Kisamano medama-nado. Gyutarowa makeruto omotte-ita. Anno-jo, Dakiga ashide-matoi datta. Hajime-kara Gyutaroga tatakatte-ireba katte-ita. Somo-somo doku’o kura-waseta ato-made tatakai-tsuzukezu……Iya, mo do-demo ii.”
Muzan “I have no need for your wretched eyeballs. I knew that Gyutaro would be defeated. As expected, Daki proved to be his weakness. Had Gyutaro fought alone from the start, he would’ve won. If the battle hadn’t gone on after he’d poisoned them. Oh well. It doesn’t matter anymore.”
無惨「くだらぬ。人間の部分を多く残していた者から負けていく」
Muzan “Kudaranu. Ningenno bubun’o ooku nokoshite-ita mono-kara makete-iku.”
Muzan “How worthless. Can’t you see you’re falling in order of who has the most of their humanity remaining?”
半天狗「ヒイイ…」
Hantengu “Hiii…”
無惨「だがもうそれもいい。私はお前たちに期待しない」
Muzan “Daga mo soremo ii. Watashiwa omae-tachini kitai-shinai.”
Muzan “But neither does that matter anymore. I expect nothing of you all.”
童磨「またそのように悲しいことをおっしゃいなさる。俺が貴方様の期待に応えなかった時があったでしょうか」
Doma “Mata sono-yoni kanashii koto’o osshai-nasaru. Orega anata-samano kitaini kotae-nakatta tokiga atta-deshoka.”
Doma “There you go again with the melancholic words. Has there ever been a time when I didn’t meet your expectations?”
無惨「産屋敷一族を未だに葬っていない。“青い彼岸花”はどうした?」
Muzan “Ubuyashiki ichizoku’o imadani homutte-inai. ‘Aoi higan-bana’ wa do-shita?”
Muzan “You still haven’t annihilated the Ubuyashiki Family. What about the Blue Spider Lily?”
猗窩座「うっ…」
Akaza “U…”
無惨「なぜ何百年も見つけられぬ。私は―…貴様らの存在理由がわからなくなってきた」
Muzan “Naze nan-byaku-nen’mo mitsuke-rarenu. Watashiwa―…kisamarano sonzai-riyuga wakara-naku natte-kita.”
Muzan “Why can’t you find it after so many hundreds of years? I’m… starting to question why you all even exist.”
半天狗「ヒイイッ、御許しくださいませ!どうかどうか!」
Hantengu “Hiii, oyurushi-kudasai-mase! Doka-doka!”
Hantengu “Oh! Please forgive us! I beg of you!”
黒死牟「返す…言葉も…無い… 産屋敷… 巧妙に…姿を…隠している」
Kokushibo “Kaesu…kotobamo…nai… Ubuyashiki… Komyoni…sugata’o…kakushite-iru.”
Kokushibo “I don’t know what to tell you. Ubuyashiki…is a master at concealing himself.”
童磨「俺は探知探索が不得意だからなあ。如何したものか…」
Doma “Orewa tanchi-tansakuga futokui dakara-naa. Ikaga shita-monoka…”
Doma “Search and detection isn’t my strong suit, either. I’m at my wits’ end.”
玉壺「無惨様!! 私は違います!貴方様の望みに一歩近づくための情報を私は摑みました。ほんの今しがた…」
Gyokko “Muzan-sama!! Watakushiwa chigai-masu! Anata-samano nozomini ippo chikazuku-tameno joho’o watakushiwa tsukami-mashita. Honno ima-shigata…”
Gyokko “Lord Muzan! Not me! I’ve acquired some information that will bring you a step closer to your goals! A mere moment ago―”
無惨「私が嫌いなものは“変化”だ。状況の変化、肉体の変化、感情の変化。凡(あら)ゆる変化は殆どの場合“劣化”だ。衰えなのだ。私が好きなものは“��変”。完璧な状態で永遠に変わらないこと」
Muzan “Watashiga kiraina monowa ‘henka’ da. Jokyono henka, nikutaino henka, kanjono henka. Arayuru henkawa hotondono baai ‘rekka’ da. Otoroe nanoda. Watashiga sukina-monowa ‘fuhen.’ Kanpekina jotaide eien’ni kawara-nai-koto.”
Muzan “The one thing I dislike is change. Changes in circumstances. Physical changes. Emotional changes. In most cases, change of any kind means degradation. It’s decay. I prefer the unchanging. A perfect unchanging state that lasts forever.”
玉壺(ああ…!無惨様の手が私の頭に!いい…とてもいい…)
Gyokko (Aa…! Muzan-samano tega watakushino atamani! Ii… Totemo ii…)
Gyokko (Ah! To have Lord Muzan’s hand on my head! How sublime!)
無惨「百十三年ぶりに上弦を殺されて、私は不快の絶頂だ。まだ確定していない情報を嬉々として伝えようとするな」
Muzan “Hyaku-jusan-nen-burini Jogen’o koro-sarete, watashiwa fukaino zecchoda. Mada kakutei-shite-inai joho’o kikito-shite tsutae-yoto suruna.”
Muzan “For the first time in 113 years, an Upper Rank has been killed… and my frustration has reached a boiling point! Don’t ever give me unconfirmed information! And wipe that smirk off of your face!”
無惨「これからはもっと死に物狂いでやった方がいい。私は上弦だからという理由でお前たちを甘やかしすぎたようだ。玉壺、情報が確定したら、半天狗と共に其処へ向かえ」
Muzan “Kore-karawa motto shini-mono-guruide yatta-hoga ii. Watashiwa Jogen-dakara-to-iu riyude omae-tachi’o amayakashi-sugita-yoda. Gyokko, johoga kakutei-shitara, Hantengu-to tomoni soko’e mukae.”
Muzan “I’d advise you all to apply yourselves with more desperate urgency from now on. I’ve been far too lenient considering your failures… all because of your status as Upper Ranks. Gyokko, once you’ve confirmed that information, head over there with Hantengu.”
半天狗「ヒィィ!承知致しました……!!」
Hantengu “Hii! Shochi-itashi-mashita……!!”
Hantengu “Understood, my lord!”
玉壺(かあーっ!そんな…!! 私が摑んだ情報なのに… 御無体な……でもそこがいい…ああ~…あ!)
Gyokko (Kaaaa! Sonna…!! Watakushiga tsukanda joho-nanoni… Gomutaina…… Demo sokoga ii…Aaaa…a!)
Gyokko (That’s hardly fair! I’m the one who got the information in the first place! How annoying is that! But that’s what makes it intriguing! Huh?)
童磨「玉壺殿!情報とは何のことだ?俺も一緒に行きたい!」
Doma “Gyokko-dono! Joho-towa nanno kotoda? Oremo isshoni ikitai!”
Doma “Lord Gyokko! What kind of information do you have? I’d like to tag along.”
玉壺「いや…それは…」
Gyokko “Iya…sorewa…”
Gyokko “No, that wouldn’t be…”
童磨「教えてくれないか?この通り…」
Doma “Oshiete kure-naika? Kono toori…”
Doma “Can’t you let me in on it? Please, I’m begging―”
玉壺「あ…」
Gyokko “A…”
猗窩座「無惨様がお前に何か命じたか?失せろ」
Akaza “Muzan-samaga omaeni nanika meijitaka? Usero.”
Akaza “Did Lord Muzan give you any orders? Get lost.”
半天狗「ヒィィィィィ」
Hantengu “Hiiiiii.”
黒死牟「猗窩座… お前は…度が過ぎる…」
Kokushibo “Akaza… Omaewa…doga sugiru…”
Kokushibo “Akaza… You always go too far.”
童磨「良い良い、黒死牟殿!! 俺は何も気にしない」
Doma “Yoi-yoi, Kokushibo-dono!! Orewa nanimo kini shinai.”
Doma “It’s all right, Lord Kokushibo. I don’t mind in the least.”
黒死牟「お前の為に言っているのではない… 序列の乱れ…… ひいては従属関係に皹(ひび)が入ることを憂いているのだ…」
Kokushibo “Omaeno tameni itte-iruno-dewa nai… Joretsuno midare…… Hiitewa juzoku-kankeini hibiga hairu-koto’o ureite-irunoda…”
Kokushibo “It’s not for your benefit that I speak. Disrupting the hierarchy… which, in turn, undermines subordination. That’s what dismays me.”
童磨「あー、なるほどね」
Doma “Aaa, naruhodo-ne.”
Doma “Oh, is that right? I see.”
黒死牟「猗窩座よ… 気に喰わぬのならば、入れ替わりの血戦を申し込むことだ…」
Kokushibo “Akazayo… Kini-kuwanuno-naraba, irekawarino kessen’o moshi-komu kotoda…”
Kokushibo “Akaza… If you’re disgruntled, you should battle for a replacement.”
童磨「いやぁ、しかしだよ黒死牟殿。申し込んだ所で、猗窩座殿は我らに勝てまいが――加えて、俺に至っては猗窩座殿よりも後で鬼となり、早く出世したのだから、彼も内心穏やかではあるまい!わかってやってくれ」
Doma “Iyaa, shikashi-dayo Kokushibo-dono. Moshi-konda-tokorode, Akaza-donowa warerani kate-maiga――Kuwaete, oreni itattewa Akaza-dono-yorimo atode onito nari, hayaku shusse-shitano-dakara, karemo naishin odayaka-dewa aru-mai! Wakatte-yatte-kure.”
Doma “Well, well! If I may, Lord Kokushibo, even if he were to challenge us, Lord Akaza could never defeat us. And in my case, since I became a demon after Lord Akaza… yet was promoted before him, I’d be angry, too, if I were in his shoes. Don’t be so hard on him!”
童磨「それに俺はわざと避けなかったんだよ。ちょっとした戯れさ。こういうふうにして仲良くなっていくものだよ。上に立つ者は、下の者にそう目くじら立てずゆとりを持っ…」
Doma “Soreni orewa wazato yoke-nakattan-dayo. Chotto-shita tawamure-sa. Ko-iu-funi shite naka-yoku-natte-iku mono dayo. Ueni tatsu monowa, shitano mononi so mekujira tatezu yutori’o mo…”
Doma “And besides, I didn’t dodge that blow on purpose. It’s just a little harmless horseplay! This is how you nurture friendship, you know. Those of us on top shouldn’t give our subordinates a hard time. Don’t you think―”
黒死牟「猗窩座。私の…言いたいことは…わかったか…」
Kokushibo “Akaza. Watashino…iitai-kotowa…wakattaka…”
Kokushibo “Akaza! Do you understand…what it is…I’m trying to say?”
猗窩座「わかった。俺は必ず、お前を殺す」
Akaza “Wakatta. Orewa kanarazu, omae’o korosu.”
Akaza “I understand. I’m going to kill you… if it’s the last thing I do.”
黒死牟「そうか… 励む…ことだ…」
Kokushibo “Soka… Hagemu…kotoda…”
Kokushibo “Is that right? Then do your best.”
童磨「さよなら、黒死牟殿。さよなら!」
Doma “Sayonara, Kokushibo-dono. Sayonara!”
Doma “Goodbye, Lord Kokushibo! Goodbye!”
半天狗「ヒイ…」
Hantengu “Hii…”
童磨「何だか俺は会話に入れて貰えなかったような気がするのだが、考え過ぎだよな、猗窩座殿。あ」
Doma “Nandaka orewa kaiwani irete morae-nakatta-yona kiga suruno-daga, kangae-sugi dayona, Akaza-dono. A.”
Doma “It kind of feels like I got shut out of the conversation. But that’s just me overthinking it, right, Lord Akaza? Huh?”
半天狗「ヒイイイ!」
Hantengu “Hiiii!”
童磨「猗窩座殿!話してる途中なのに」
Doma “Akaza-dono! Hanashi-teru tochu nanoni.”
Doma “Lord Akaza! Hey, I was talking to you.”
玉壺(そろり… そろり…)
Gyokko (Sorori… sorori…)
童磨「ん?」
Doma “N?”
Doma “Huh?”
玉壺「私と半天狗を同じ場所に飛ばしてくだされ!」
Gyokko “Watakushito Hantengu’o onaji bashoni tobashite-kudasare!”
Gyokko “Please send Hantengu and myself to the same location!”
半天狗「ヒイイイ!」
Hantengu “Hiiii!”
童磨「待ってくれ、じゃあ俺も……あ…」
Doma “Matte-kure. Jaa oremo……A…”
Doma “Wait! Can you send me, too?”
童磨「おーい、琵琶の君、もし良かったら、この後俺と」
Doma “Oooi, Biwano kimi, moshi yokattara, kono-ato oreto.”
Doma “Hey! Biwa Lady! If you’re interested, would you join me for…”
鳴女「お断りします」
Nakime “Okotowari-shimasu.”
Nakime “I respectfully decline.”
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童磨「むうう、誰も彼もつれないなァ」
Doma “Muuu, daremo karemo tsure-nai-naa.”
Doma “Huh. You’re all so cold to me.”
従者「教祖様、信者の方がお見えです」
Jusha “Kyoso-sama, shinjano kataga omie-desu.”
Servant “Lord Founder… Your disciples have arrived.”
童磨「ああ、本当かい。待たせてすまないね。よいしょっと。じゃあちょっとこれかぶってから。どうぞどうぞ。入って貰っておくれ」
Doma “Aa, honto-kai. Matasete sumanaine. Yoishotto. Jaa chotto kore kabutte-kara. Dozo-dozo. Haitte-moratte-okure.”
Doma “Oh, is that right? Sorry to keep everyone waiting. Here we go. All right. Let me put this on first. Ready when you are! Please send them in.”
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炭吉「お茶が入りましたよ」
Sumiyoshi “Ochaga hairi-mashitayo.”
Sumiyoshi “I’ve brought you some tea.”
剣士「ああ、ありがとう」
Kenshi “Aa, arigato.”
Swordsman “Right. Thank you.”
炭吉「いやあ、よく寝てるなあ。すみませんね。女房も寝てしまったようで…本当に申し訳ない。客人に子守をさせてしまって」
Sumiyoshi “Iyaa, yoku neteru-naa. Sumi-masenne. Nyobomo isshoni nete-shimatta-yode… Hontoni moshi-wake nai. Kyakujin’ni komori’o sasete shimatte.”
Sumiyoshi “Look how soundly he’s sleeping. Sorry about this. Looks like my wife’s fast asleep, too. I really must apologize. Making our guest babysit like this.”
剣士「気にするな。疲れているのだろう。子供を産んで育てるのは、大変なことだ。これを飲んだら、私は出て行く。ただで飯を食い続けるのも忍びない」
Kenshi “Kini suruna. Tsukarete-iruno-daro. Kodomo’o unde sodateru-nowa, taihenna kotoda. Kore’o nondara, watashiwa dete-iku. Tadade meshi’o kui-tsuzukeru-nomo shinobi-nai.”
Swordsman “No need to apologize. She must be exhausted. It’s a lot of hard work, giving birth and raising a child. I’ll be leaving after I’ve had this. It wouldn’t be right to keep eating for free here.”
炭吉「そんな!あなたは命の恩人だ。あなたがいなければ、俺たちどころか、この子��生まれていなかった。あ…」
Sumiyoshi “Sonna! Anatawa inochino onjin-da. Anataga inakereba, ore-tachi-dokoroka, kono komo umarete-inakatta. A…)
Sumiyoshi “Don’t say that! You saved our lives! If it hadn’t been for you, not only would be dead, but this child wouldn’t have been born, either.”
炭吉「…わかりました。ならばせめて、あなたのことを後世に伝えます」
Sumiyoshi “…Wakari-mashita. Naraba semete, anatano koto’o koseini tsutae-masu.”
Sumiyoshi “Very well. Then the least I can do is to pass down your name to posterity.”
剣士「必要ない」
Kenshi “Hitsuyo-nai.”
Swordsman “No need for that.”
炭吉「しかし…後を継ぐ方がいなくて困っておられるんでしょう。しがない炭焼きの俺には無理でも、いつか誰かが…」
Sumiyoshi “Shikashi…ato’o tsugu kataga inakute komatte-orarerun-desho. Shiganai sumi-yakino ore-niwa muri-demo, itsuka darekaga…”
Sumiyoshi “But didn’t you say you were at a loss because you have no heirs? Even if a humble charcoal-seller like myself can’t do it, I’m sure that one day, somebody will.”
剣士「必要ない。“炭吉”、道を極めた者が辿り着く場所は、いつも同じだ。時代が変わろうとも、そこに至るまでの道のりが違おうとも、必ず同じ場所に行きつく。お前には、私が何か特別な人間のように見えているらしいが、そんなことはない。私は大切なものを何一つ守れず、人生において為(な)すべきことを、為せなかった者だ。何の価値もない男なのだ」
Kenshi “Hitsuyo-nai. ‘Sumiyoshi,’ michi’o kiwameta monoga tadori-tsuku bashowa, itsumo onajida. Jidaiga kawaro-tomo, sokoni itaru-madeno michi-noriga chigao-tomo, kanarazu onaji bashoni iki-tsuku. Omae-niwa, watashiga nanika tokubetsuna ningen’no-yoni miete-iru-rashiiga, sonna kotowa nai. Watashiwa taisetsuna mono’o nani-hitotsu mamorezu, jinseini-oite nasu-beki koto’o nase-nakatta monoda. Nanno kachimo nai otoko nanoda.”
Swordsman “No need for that… Sumiyoshi. Those who have mastered their skill… share the same fate. Even if it’s a new era. Even if you must take a different path to get there, you’ll always find your way back to the same place. You seem to perceive me as some kind of special person, but you’re wrong about that. I failed to protect anything that was important to me, and throughout my life, I was unable to do what I was supposed to do. My name is as worthless as I am.”
炭吉(ああ、そんなふうに、そんなふうに言わないで欲しい。どうか、頼むから、自分のことをそんなふうに…)
Sumiyoshi (Aa, sonna-funi, sonna-funi iwa-naide-hoshii. Doka, tanomu-kara, jibun’no koto’o sonna-funi…)
Sumiyoshi (Please don’t. Please don’t say something like that. Please, I’m begging you! Don’t think of yourself like that!)
炭吉・炭治郎(悲しい… 悲しい…)
Sumiyoshi, Tanjiro (Kanashii… kanashii…)
Sumiyoshi & Tanjiro (So sad. So sad.)
竈門炭治郎「夢…か…?」
Kamado Tanjiro “Yume…ka…?”
Tanjiro Kamado “It… was a dream.”
炭治郎「ここは… 俺は…?」
Tanjiro “Kokowa… Orewa…?”
Tanjiro “Where… am I?”
栗花落カナヲ「あ…あ!…大丈夫?戦いの後、二か月間意識が戻らなかったのよ」
Tsuyuri Kanao “A…A! …Daijobu? Tatakaino ato, nikagetsu-kan ishikiga modora-nakatta-noyo.”
Kanao Tsuyuri “Are you okay? You’ve been in a coma for two months ever since that battle!”
炭治郎「そう…なのか…そう…か…」
Tanjiro “So…nanoka…so…ka…”
Tanjiro “Is that right? I see.”
カナヲ「目が覚めて、良かった…」
Kanao “Mega samite, yokatta…”
Kanao “I’m so glad you woke up!”
―――――――――――――――――――――――――――――――
後藤(俺は後藤という者だ。鬼殺隊・事後処理部隊“隠”をやっている者だ。柱合会議の時、竈門炭治郎に “いつまで寝てんだ、さっさと起きねぇか”と言ったのが、俺だ。アイツとは、そこそこ縁がある。二か月前、遊郭でアイツらを発見したのも俺だ。こんな状態だったので、超仲いいじゃねーか、アイツら、と思っていたら、三人共意識不明の重体だった。俺よりも年下で剣士になって、命がけで戦うアイツらを素直に尊敬する。コイツはわけわからん。ナニコレ?)
Goto (Orewa Goto to-iu monoda. Kisatsu-Tai, jigo-shori-butai ‘Kakushi’o yatte-iru monoda. Chugo-kaigino toki, Kamado Tanjiro-ni, ‘Itsu-made netenda. Sassato okineeka’ to itta-noga, oreda. Aitsu-towa, soko-soko enga aru. Nikagetsu-mae, yukakude aitsura’o hakken-shita-nomo oreda. Konna jotai datta-node, cho-naka-iija neeka, aitsura, to omotte-itara, san’nin-tomo ishiki-fumeino jutai datta. Ore-yorimo toshi-shitade senshini natte, inochi-gakede tatakau aitsura’o sunaoni sonkei-suru. Koitsuwa wake wakaran. Nani-kore?)
Goto (My name is Goto. I’m a member of the Demon Slayer Corps Cleanup Crew, a Kakushi. During the Hashira Meeting, someone said to Tanjiro Kamado, ‘Are you going to sleep all day? Wake the hell up, will you?’ That was me. It seems fate tends to draw us together. I was also the one who found him and his friends two months ago in the Entertainment District. Since I found them like this… ‘They’re pretty close!’ I thought. Or so I thought, until I saw that all three of them were critically wounded and comatose. They’re younger than me, and they became swordsmen who risked their lives in battle, so I respect them wholeheartedly. I have no clue about this one. What’s his deal?)
嘴平伊之助「ムン!」
Hashibira Inosuke “Mun!”
後藤(そして俺が手に持っているのは、高級菓子のカステラだ。正直、自分が今すぐにでも食べたいのを全力で我慢している。未だに意識が戻らないアイツへの贈り物なのだ。アイツは鼻がいいらしいので、もしかしたら…)
Goto (Soshite orega teni motte-iru-nowa, kokyu-gashino kasutera-da. Shojiki, jibunga ima suguni-demo tabetai-no’o zenryokude gaman shite-iru. Imadani ishikiga modora-nai aitsu’eno okuri-mono nanoda. Aitsuwa hanaga ii rashii-node, moshika-shitara…)
Goto (And what I have here in my hands is premium castella. To be honest, it’s taking everything I have to stop myself from bobbling it up this second. But this is a gift for him, since he’s still unconscious. They say he’s got a great sense of smell, so maybe…)
炭治郎「ハッ!」
Tanjiro “Ha!”
後藤(片付けろや…… 何でもやりっぱなしだな、この子マジで、カナヲちゃんよ。全然喋んねぇし変な子だよ。子供の頃から鬼殺なんてやらせるからだよ。はあ…まぁ階級上だから言えんけどな…俺二十三だけどな…)
Goto (Katazukero-ya…… Nandemo yarippanashi-dana, kono-ko majide. Kanao-chan-yo. Zen-zen shagen-neeshi henna ko dayo. Kodomono koro-kara kisatsu-nante yaraseru kara dayo. Haa…Maa kaikyu ue-dakara ien-kedona… Ore niju-san dakedona…)
Goto (Clean up this mess! I swear, this girl never sees anything through! Gee, Kanao. You never talk, and you’re such a weirdo! It’s all because they made you slay demons since you were a kid! Well, it’s not like I can scold her since she’s higher ranked than me. Even though I’m already 23.)
後藤「あのーこれカステラ置いとくんで、暫くしたら下げてください。傷みそうだったら食べちゃっていいので」
Goto “Anoo, kore kasutera oitokunde, shibaraku shitara sagete kudasai. Itamiso-dattara tabechatte ii-node.”
Goto “Excuse me. I’m going to set this castella down, so please clear it away after a while. If it seems like it’s about to go bad, you can have it.”
炭治郎「あ… ありがとう……ございます……」
Tanjiro “A… Arigato……gozai-masu……”
Tanjiro “Oh, thank you… very much.”
後藤「意識戻ってんじゃねーか!! もっと騒げやアアア!!! テメーは本っ当にボーッとしてんな!人を呼べっつーの!!! 意識戻りましたってよ!馬鹿野郎がああああ!! みんな心配してんだからよ!上とか下とか関係ねーからな、今だけは!!」
Goto “Ishiki modottenja-neeka!! Motto sawageyaaaa!!! Temeewa honttoni boootto shitenna! Hitoo yobettsuuno!!! Ishiki modori-mashitatteyo! Baka-yaro-gaaaaa!! Minna shinpai shiten-dakara-yo! Ue-toka shita-toka kankei-nee-karana, ima-dakewa!!”
Goto “Hey, he’s out of his coma! Make some noise about that! You really are scatterbrained, you know that? You’re supposed to call for someone! Say, ‘He’s regained consciousness!’ You little idiot! Everyone’s worried, okay? Seniority doesn’t mean jack, all right? At least, not in this case!”
後藤「きよちゃん、すみちゃん、なほちゃん、アオイちゃ~ん!! 炭治郎意識戻ったぜえええ!!」
Goto “Kiyo-chan, Sumi-chan, Naho-chan, Aoi-chaaan!! Tanjiro ishiki modottazeeee!!”
Goto “Kiyo! Sumi! Naho! Aoi! Tanjiro woke up from his coma!”
寺内きよ・中原すみ・高田なほ「わ~ん」
Terauchi Kiyo, Nakahara Sumi, Takada Naho “Waaan.”
きよ「よかったです~」
Kiyo “Yokatta desuuu.”
Kiyo “Thank goodness you’re okay!”
すみ「あんぱんあげます~」
Sumi “Anpan agemasuuu.”
Sumi “You can have my crackers!”
なほ「カステラおちてる~」
Naho “Kasutera ochiteruuu.”
Naho “There’s castella on the bed!”
後藤「あーあ…」
Goto “Aaaa…”
きよ「キャ―――!お化け―――っ!!!」
Kiyo “Kyaaaaaaa! Obakeeeeeee!!!”
Kiyo “Oh my gosh, it’s a ghost!”
神崎アオイ「ぶは~~っ!」
Kanzaki Aoi “Buhaaaaa!”
なほ「なーんだ、洗濯物が絡まったアオイさんかあ」
Naho “Naanda, sentaku-monoga karamatta Aoi-san-kaa.”
Naho “Oh, it’s just Ms. Aoi tangled up in the laundry!”
アオイ「意識が戻ってよかった~!!! あたしの代わりに行ってくれたから、みんな…ウオオオ���」
Aoi “Ishikiga modotte yokattaaa!!! Atashino kawarini itte-kureta-kara, minna… Uooon…”
Aoi “Thank goodness you woke up! Since you went in my place! You guys…”
炭治郎「ありが…とう…… 他の…みんなは…大丈夫…ですか?」
Tanjiro “Ariga…to…… Hokano…minnawa…daijobu…desuka?”
Tanjiro “Thank you. What about the others? Are they all right?”
後藤「黄色い頭の奴は、一昨日だっけ?」
Goto “Kiiroi atamano yatsuwa, ototoi dakke?”
Goto “The kid with the yellow hair… Was it the day before yesterday?”
すみ「はい」
Sumi “Hai.”
Sumi “Yes!”
後藤「復帰してるぜ。もう任務に出てるらしい。嫌がりながら」
Goto “Fukki shiteruze. Mo ninmuni deteru-rashii. Iyagari-nagara.”
Goto “He’s back at work! I hear he’s already out on a mission. Against his will.”
すみ「善逸さん、翌日には目を覚ましたんですよ」
Sumi “Zen’itsu-san, yoku-jitsu-niwa me’o samashitan-desuyo.”
Sumi “Mr.Zenitsu woke up the next day.”
後藤「音柱は自分で歩いてたな。嫁さんの肩借りてたけど」
Goto “Oto-Bashirawa jibunde aruitetana. Yome-sanno kata kariteta-kedo.”
Goto “The Sound Hashira walked out with his wives’ help.”
宇髄天元「あーイテェ!イライラする!」
Uzui Tengen “Aaa itee! Ira-ira-suru!”
Tengen Uzui “Man, ow! So annoying!”
後藤「隠は全員引いてたよ。頑丈すぎて。すごい引いてた」
Goto “Kakushiwa zen’in hiitetayo. Ganjo-sugite. Sugoi hiiteta.”
Goto “The Kakushi all recoiled at the sight. Too tough to believe. I mean, they were reeling.”
天元「あー!終わった終わったー」
Tengen “Aaa! Owatta owattaaa.”
Tengen “Seriously! Come on now!”
隠1「こわい…」
Kakushi Ichi “Kowai…”
Kakushi One “I’m scared!”
天元「とっとと帰るぞーおら!」
Tengen “Tottoto kaeruzooo ora!”
Tengen “We’re heading home!”
隠1「立ってる。自分で… こわいっス」
Kakushi Ichi “Tatteru. Jibunde… Kowaissu.”
Kakushi One “He’s standing… on his own! I’m scared!”
隠2「やばくね?あのケガで」
Kakushi Ni “Yabakune? Ano kegade.”
Kakushi Two “It’s insane, huh? With those injuries?”
炭治郎「そうか…伊之助は……?」
Tanjiro “Soka… Inosukewa……?”
Tanjiro “I see. What about Inosuke?”
すみ「伊之助さんも、一時危なかったんです」
Sumi “Inosuke-sanmo, ichiji abuna-kattan-desu.”
Sumi “Mr. Inosuke was also on the brink of death at one point.”
アオイ「伊之助さん、すごく状態が悪かったの。毒が回ったせいで、呼吸による止血が遅れてしまって」
Aoi “Inosuke-san, sugoku jotaiga warukattano. Dokuga mawatta-seide, kokyuni-yoru shiketsuga okurete-shimatte.”
Aoi “Mr. Inosuke was in such terrible shape! Because of all the poison in his body, he couldn’t stop the bleeding with his breathing in time!”
炭治郎「そうか…じゃあ…天井に張り付いている伊之助は、俺の幻覚なんだな…」
Tanjiro “Soka…Jaa…tenjoni hari-tsuite-iru Inosukewa, oreno genkaku nandana…”
Tanjiro “I see. So, I must be hallucinating Inosuke stuck on the ceiling above me.”
後藤「うわ――ッ!!! どうしてんの!?」
Goto “Uwaaaaa!!! Do-shitenno!?”
Goto “How are you doing that?”
伊之助「グワハハハ!!! よくぞ気付いた、炭八郎!!」
Inosuke “Guwahahaha!!! Yokuzo kizuita, Tanpachiro!!”
Inosuke “Good on you for noticing me, Tanpachiro!”
炭治郎「俺…あお向けだから…」
Tanjiro “Ore…aomuke-dakara…”
Tanjiro “Well… I am lying face up.”
きよ・すみ・なほ「キャーッ!」
Kiyo, Sumi, Naho “Kyaaa!”
伊之助「俺はお前よりも七日前に目覚めた男!」
Inosuke “Orewa omae-yorimo nanoka-maeni mezameta otoko!”
Inosuke “I’m the guy who woke up seven days before you did!”
炭治郎「良かった… 伊之助は…すごいな…」
Tanjiro “Yokatta… Inosukewa…sugoina…”
Tanjiro “I’m so glad… Inosuke. You’re amazing.”
伊之助「ふふふふふんっ、もっと褒めろ!そしてお前は軟弱だ!! 心配させんじゃねえ!!」
Inosuke “Fufufufufun, motto homero! Soshite omaewa nanjakuda!! Shinpai sasenja nee!!”
Inosuke “Keep heaping on the praise! And you! You’re a weakling! Shame on you for making us all worry!”
なほ「伊之助さんが普通じゃないんですよ!しのぶ様も言ってたでしょ!!」
Naho “Inosuke-sanga futsuja nain-desuyo! Shinobu-samamo itteta-desho!!”
Naho “It’s you who’s not normal, Mr. Inosuke! Lady Shinobu said as much herself, remember?”
きよ「そうだ炭治郎さん。見てくださ���、この本」
Kiyo “Soda Tanjiro-san. Mite-kudasai, kono hon.”
Kiyo “Oh, wait, Mr. Tanjiro! Please take a look at this book!”
炭治郎「ん?」
Tanjiro “N?”
きよ「『ミツアナグマ』っていう外国のイタチです!! 分厚い皮膚は鎧なんですよ。獅子に咬まれても平気なの」
Kiyo “‘Mitsuana-guma’tte-iu gaikokuno itachi desu!! Buatsui hifuwa yoroi nan-desuyo. Shishini kamare-temo heiki-nano.”
Kiyo “This is a weasel from a foreign country called a ‘honey badger’! It has a thick hide-like armor! Even getting bitten by a lion can’t hurt it!”
炭治郎「かわいい」
Tanjiro “Kawaii.”
Tanjiro “It’s so cute.”
きよ「毒が効かないから、毒蛇であっても食べちゃうし」
Kiyo “Dokuga kikanai-kara, doku-hebide attemo tabechau-shi.”
Kiyo “Since it’s poison-proof, it’ll just eat up poisonous snakes, too!”
カナヲ「ほー」
Kanao “Hoo.”
Kanao “Wow.”
きよ「伊之助さんはこれと同じだって、しのぶ様が」
Kiyo “Inosuke-sanwa koreto onaji-datte, Shinobu-samaga.”
Kiyo “Lady Shinobu said that Mr. Inosuke is just like this honey badger!”
炭治郎「ふふ…」
Tanjiro “Fufu…”
後藤「適当だな、胡蝶様も」
Goto “Tekito-dana, Kocho-samamo.”
Goto “Lady Kocho makes some irresponsible comments, huh.”
伊之助「あ?」
Inosuke “A?”
Inosuke “Huh?”
アオイ「彼について考えるのが面倒くさくなったのでは?…って、ちょっと、おりてよ!」
Aoi “Kareni-tsuite kangaeru-noga mendo-kusaku nattano-dewa? …Tte, chotto, oriteyo!”
Aoi “Maybe she just got tired of thinking about him? Hey… Come on! Get down from there!”
伊之助「つまり俺は、不死身ってことだ!! ワハハハ…」
Inosuke “Tsumari orewa, fujimitte kotoda!! Wahahaha…”
Inosuke “In other words, I’m immortal!”
後藤「いや違うだろ。馬鹿じゃねーの」
Goto “Iya chigau-daro. Bakaja neeno.”
Goto “In your dreams. Are you an idiot?”
伊之助「誰がバカだ、コノヤロー!!」
Inosuke “Darega bakada, kono-yaroo!!”
Inosuke “Who you callin’ ‘an idiot’? Fight me! Step outside with me, scumbag!”
後藤「イテテ…」
Goto “Itete…”
すみ「キャー!やめてください~」
Sumi “Kyaaa! Yamete-kudasaiii.”
Sumi “Stop it, please!”
アオイ「ちょっとやめて!あなたは毒も効きづらいけど、薬も効きづらいから気をつけなさいって、しのぶ様にも言われたでしょ!! すぐ忘れるんだから!」
Aoi “Chotto yamete! Anatawa dokumo kiki-zurai-kedo, kusurimo kiki-zurai-kara ki’o tsuke-nasaitte, Shinobu-sama-nimo iwareta-desho!! Sugu wasurerun-dakara!”
Aoi “Hey! Knock it off, will you? Poison doesn’t have much effect on you, but neither does medicine, so you need to be careful like Lady Kocho said! You forgot so easily!”
伊之助「うるせーな!引っ張んじゃねーよチビ!!」
Inosuke “Uruseena! Hippanja neeyo chibi!!”
Inosuke “Shut up! Quit yanking at me, you shrimp!
カナヲ「し、静かにして。静かに」
Kanao “Shi, shizukani shite. Shizukani.”
Kanao “B-Be quiet.”
アオイ「何ですって!! 大して変わらないじゃないのよ!!」
Aoi “Nan-desutte!! Taishite kawara-naija nainoyo!!”
Aoi “What’s that? You’re not that much taller than me!”
きよ「あわわ…」
Kiyo “Awawa…”
カナヲ「炭治郎寝たから、静かにして!」
Kanao “Tanjiro neta-kara, shizukani shite!”
Kanao “Tanjiro’s asleep, so please be quiet!”
きよ・すみ・なほ「あ…」
Kiyo, Sumi, Naho “A…”
Kiyo & Sumi & Naho “Oh…”
伊之助「あー!! またコイツ昏睡した!!」
Inosuke “Aaa!! Mata koitsu konsui-shita!!”
Inosuke “Oh man! He went back into a coma!”
アオイ「縁起の悪いこと言うんじゃないわよ!静かにしてください!」
Aoi “Engino warui-koto iunja nai-wayo! Shizukani shite-kudasai!”
Aoi “Would you mind not saying ominous stuff like that? Please just be quiet!”
きよ「カナヲさん、重湯作りに行きましょ」
Kiyo “Kanao-san, omoyu tsukurini ikimasho.”
Kiyo “Ms. Kanao? Let’s go cook some rice gruel.”
カナヲ「うん」
Kanao “Un.”
Kanao “Okay.”
きよ「早く回復して、たくさん食べれるようになるといいですね」
Kiyo “Hayaku kaifuku-shite, takusan tabereru-yoni naruto ii-desune.”
Kiyo “Let’s hope he recovers soon, so he can eat tons of food!”
―――――――――――――――――――――――――――――――
茶々丸(ヨカッタ… コノママ死ヌカト オモッタ…)
Chachamaru (Yokatta… Kono-mama shinu-kato omotta…)
Chachamaru (I’m glad… I thought he was going to die…)
きよ「はあー!」
Kiyo “Haaa!”
炭治郎「やー!!」
Tanjiro “Yaaa!!”
きよ「風になってる!!」
Kiyo “Kazeni natteru!!”
Kiyo “It’s like I’m in the wind!”
すみ「次わたし!」
Sumi “Tsugi watashi!”
Sumi “Let me go next!”
なほ「次わたし!」
Naho “Tsugi watashi!”
Naho “Let me go next!”
アオイ「それから一週間後、炭治郎さんが復活しました。そのことを遠征中の後藤さんに知らせたら、その回復の早さに驚いていました」
Aoi “Sore-kara isshukan-go, Tanjiro-sanga fukkatsu shima-shita. Sono koto’o ensei-chuno Goto-sanni shirase-tara, sono kaifukuno hayasani odoroite-imashita.”
Aoi “A week later, Mr. Tanjiro was back on his feet. When we notified Mr. Goto who was away on an expedition, he was stunned by the speed of Tanjiro’s recovery.)
―――――――――――――――――――――――――――――――
後藤「お――、マジかよ。みんな化けモンだな」
Goto “Ooooo, maji-kayo. Minna bakemon-dana.”
Goto “Are you kidding me? Beasts, all of them!”
―――――――――――――――――――――――――――――――
アオイ「伊之助さんはその後早々に任務へ復帰していきました」
Aoi “Inosuke-sanwa sono-go soso-ni ninmu’e fukki-shite-iki-mashita.”
Aoi “Soon afterward, Mr. Inosuke returned to duty.”
伊之助「俺、最強!」
Inosuke “Ore, saikyo!”
Inosuke “I’m the strongest of all!”
きよ・なほ・すみ「ん…」
Kiyo, Naho, Sumi “N…”
Kiyo & Naho & Sumi “Yeah!”
伊之助「行ってくる!」
Inosuke “Itte-kuru!”
Inosuke “Heading out now!”
―――――――――――――――――――――――――――――――
我妻善逸「イ~ヤ~!寒いよ~怖いよ~俺帰る~!寂しいよ~炭治郎~!」
Agatsuma Zen’itsu “Iiiyaaa! Samuiyooo, kowaiyooo, ore kaeruuu! Sabishiiyooo Tanjirooo!”
Zenitsu Agatsuma “Nooooo! I’m so cold! I’m so scared! I’m going home! I’m lonely! No! Let me go! Tanjiro!”
アオイ「そうそう、善逸さんは遠くの任務に出っぱなしなのですが」
Aoi “Soso, Zen’itsu-sanwa tookuno ninmuni deppanashi-nano-desuga.”
Aoi “Oh, yes. Mr. Zenitsu is still out on a mission far away,”
善逸「伊之助~!禰豆子ちゃあああああん!」
Zen’itsu “Inosukeee! Nezuko-chaaaaaan!”
Zenitsu “Inosuke! Nezuko!”
アオイ「とにかくうるさいと他の隊員から聞きます」
Aoi “Tonikaku urusaito hokano taiin-kara kiki-masu.”
Aoi “and the other Corps members say it’s like a nonstop racket.”
善逸「アオイさん、今俺のこと思い出してる?会いたい?俺に会いたい?絶対会いたいよね!」
Zen’itsu “Aoi-san, ima oreno koto omoi-dashi-teru? Aitai? Oreni aitia? Zettai aitia-yone!”
Zenitsu “Ms. Aoi! You just remembered me now! Miss me? You miss me, do you? Of course you miss me, don’t you?”
アオイ「うるさい!」
Aoi “Urusai!”
Aoi “Shut up!”
―――――――――――――――――――――――――――――――
アオイ「そして、炭治郎さんは回復の訓練を日々行っています」
Aoi “Soshite, Tanjiro-sanwa kaifukuno kunren’o hibi okonatte-imasu.”
Aoi “As for Mr. Tanjiro, he’s been doing his Rehabilitation Training every day.”
炭治郎「イテテテテ…ん――悔しい。やっぱりなかなか体力戻らないなぁ。あっ、そうだ!俺が眠ってる間に、刀届いてない?刃毀(はこぼ)れしてしまったやつなんだけど」
Tanjiro “Itetetete…Nnnnnn, kuyashii. Yappari naka-naka tairyoku modora-nai-naa. A, soda! Orega nemutteru-aidani, katana todoite-nai? Hakobore-shite-shimatta yatsu nan-dakedo.”
Tanjiro “Ouch, ouch, ouch! So frustrating! I’ve got a long way to go before I gain back my stamina! Hey, wait! Did a new sword come while I was asleep? To replace the one that I chipped!”
きよ・なほ「うっ!」
Kiyo, Naho “U!”
Kiyo & Naho “Oh!”
なほ「刀ですか?刀…」
Naho “Katana-desuka? Katana…”
Naho “A sword, you say? A sword…”
きよ「鋼鐵塚さんからお手紙は来てます。御覧になります?」
Kiyo “Haganezuka-san-kara otegamiwa kite-masu. Goranni nari-masu?”
Kiyo “You did get some letters from Mr. Haganezuka. Would you like to see them?”
鋼鉄塚「お前にやる刀は無い」
Haganezuka “Omaeni yaru katanawa nai.”
Haganezuka “I have no sword for the likes of you!”
『ゆるさない、呪う、憎い』
“Yurusa-nai, Norou, Nikui.”
“I’ll never forgive you, I’ll curse you, I hate you.”
炭治郎「これは…まずいぞ…」
Tanjiro “Korewa…mazuizo…”
Tanjiro “This is… really bad!”
きよ「ですよね…」
Kiyo “Desu-yone…”
Kiyo “It is, isn’t it?”
すみ「二か月あったんですけど刀は届いてなくて…」
Sumi “Nikagetsu attan-desu-kedo katanawa todoite-nakute…”
Sumi “Two months went by, but no sword ever arrived.”
炭治郎「う、うーん…今回は刃毀れだけだったんだけどなぁ。前に折っちゃってるからなぁ」
Tanjiro “U,Uuun… Konkaiwa hakobore dake-dattan-dakedo-naa. Maeni occhatteru-kara-naa.”
Tanjiro “And it was only chipped this time! I snapped it into two last time!”
すみ「うーん、刀が破損するのは、よくあることなんですけど…鋼鐵塚さんはちょっと気難しい方ですね…」
Sumi “Uuun, katanaga hason-suru-nowa, yoku aru-koto nan-desu-kedo… Haganezuka-sanwa chotto kimuzukashii kata desune…”
Sumi “Swords are always getting damaged, but Mr. Haganezuka just happens to be a bit difficult, doesn’t he?”
きよ「里の方に行ってみてはどうですか?」
Kiyo “Satono-honi itte-mitewa do-desuka?”
Kiyo “Why don’t you go to the village?”
なほ「直接会ってお話しした方が良いかと」
Naho “Chokusetsu atte ohanashi-shita-hoga iikato.”
Naho “Maybe it would be best to talk to him directly.”
炭治郎「里って?」
Tanjiro “Satotte?”
Tanjiro “The village?”
きよ「刀鍛冶の皆さんの里です」
Kiyo “Katana-kajino minasan’no sato desu.”
Kiyo “The village where all the swordsmiths live.”
炭治郎「えっ、行っていいの?」
Tanjiro “E, itte iino?”
Tanjiro “Huh? I can go?”
(Continue to 2/2 of Ep.1)
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マガジンハウス (編集)
雑誌「&Premium」発、人気の京都ガイド第5弾! 混雑する観光地から離れて、暮らす人だからこそ薦めたい15のエリアと8つのテーマ、全316軒を紹介します。 ■大和まこの京都さんぽ部 暮らすように歩く、京の街
【紹介エリア・テーマ】 静かに過ごす時間/七条通/四条南/御所南再訪/自分みやげ/叡電/現地系中華/老舗の味/賀茂川/河原町松原/栗の菓子/鹿ヶ谷通/アペロの時間/二条城南/東大路通/冷泉通/吉田&聖護院/壬生/整える/北野天満宮界隈/栗の菓子2/御所西再訪/京丹後
女人京都 ペーパーバック – 2022/9/28
酒井 順子 (著)
京都に通い続けるエッセイスト・酒井順子による、全く新しい視点から切り取った京都エッセイ&ガイド。 女性の生き方、古典、旅、文学など幅広く執筆活動を行う著者が、小野小町、紫式部、清少納言、日野富子、淀君、大田垣蓮月、上村松園など歴史上の女性たち43人の足跡をたどる旅に出た。
「京都の中でも、京都らしさを最も濃厚に抱いている存在は、名所旧跡でも食べ物でもなく、京都の『人』なのではないかと私は思います。(中略)京都の都会人の中には、今も、平安以来続く都会人らしさのしずくが、滴り続けているのです。」(「はじめに」より)
京都に暮らした女性たちの生き様を知ることは、現代の京都の人々、そして京都の街を知ること。 この本を片手に歩いてみると、平安時代の遺構がそのまま残っているところもあれば、貴族の屋敷が今は児童公園になっていたりすることにも気づく。京都の通りを上ル下ルし、西へ東へと歩き回り、時代を行ったり来たりして、新たな旅の提案を教えてくれる。 この本を読むと京都の歴史や文学がぐっと身近になること間違いなし。
京都散策に便利な地図付きです。
お茶の味 京都寺町 一保堂茶舖 (新潮文庫) 文庫 – 2020/5/28
渡辺 都 (著)
ゆったりと流れる時間、その時々で変化する風味、茶葉が持つ本来の美味しさ──お湯を沸かし、急須で淹れてこそ感じられるお茶の味わいがあります。江戸時代半ばから京都に店を構える老舗茶舗「一保堂」に嫁いで知った、代々が受け継ぎ伝えてきた知恵と経験、家族のこと、お店のいまと未来、出会いと発見に満ちた京都生活。お茶とともにある豊かな暮らしを綴った、心あたたまるエッセイ。
京都、パリ ―この美しくもイケズな街 単行本 – 2018/9/27
鹿島 茂 (著), 井上 章一 (著)
◎26万部『京都ぎらい』の井上章一氏、フランス文学界の重鎮である鹿島茂氏が、知られざる京都とパリの「表と裏の顔」を語り尽くす。たとえば、 ・日本には「怨霊」がいるが、フランスにはいない ・日本のお茶屋とパリの娼館は、管理システムが似ている ・パリの娼館は、スパイの温床だった ・日仏では、女性のどこに魅力を感じるか ・洛中の人にとっての「京都」はどこ? ・パリの人にとっての「パリ」はどこ? ・パリと京都の「汚れ」に対する意識の違い など、知っているようで知らなかった「京都とパリ」の秘密がわかる。
京都のおねだん (講談社現代新書 2419) 新書 – 2017/3/15
大野 裕之 (著)
お地蔵さんの貸出料は3000円、発売第一号の抹茶パフェは1080円、では舞妓さんとのお茶屋遊びは? 京都では値段が前もって知らされないことも多く、往々にして不思議な「おねだん」設定に出くわす。京都を京都たらしめているゆえんともいえる、京都の 「おねだん」。それを知ることは、京都人の思考や人生観を知ることにつながるはず。京都歴二十余年、サントリー学芸賞受賞の気鋭の研究者が解読する、京都の秘密。
なぜこれがこんな高いのか、あんな安いのか、なんで無料なのか、そもそもあんなものになんでおねだんがつくのか―― 大学進学以来、京都住まい二十余年。往々にしてそんな局面に出くわした著者が、そんな「京都のおねだん」の秘密に迫る。 そもそも「おねだん」の表示がされていない料理屋さん、おねだん「上限なし」という貸しビデオ屋、お地蔵さんに生ずる「借用料」。 そして究極の謎、花街遊びにはいくらかかる?
京都人が何にどれだけ支払うのかという価値基準は、もしかしたら京都を京都たらしめているゆえんかもしれない。 京都の「おねだん」を知ることは、京都人の思考や人生観を知ることにつながるはず。 2015年サントリー学芸賞芸術・文学部門を受賞、気鋭のチャップリン研究者にして「京都人見習い」を自称する著者による、初エッセイ。
京都 ものがたりの道 単行本 – 2016/10/28
彬子女王 (著)
「京都という街は、タイムカプセルのようだ」と著者は言う。オフィス街の真ん中に聖徳太子創建と伝えられるお寺があったり、京都きっての繁華街に、坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺された地の石碑がひっそりと立っていたり。そこには人々の日常があり、みなが変わりない暮らしを続けている。そんな石碑になど目を留めない人もたくさんいるはずだ。 それでも著者は、そんな場所に出会う度に、タイムカプセルを開けたような気持ちになるのだという。幕末の争乱期の京都へ、平安遷都する以前の京都へ、近代化が急速に進んだ明治・大正時代の京都へ……。さまざまな時代の“時"のカケラが、街のそこかしこに埋まっている。この場所で徳川慶喜は何を思ったのだろう。平家全盛のころの六波羅は、どんな景色だったのだろう。安倍晴明はここで何を見たのだろう。その“時"のカケラは、一瞬の時間旅行へと誘ってくれる。 日本美術研究者として活動する著者が、京都の通り界隈にまつわる逸話から、神社仏閣の歴史、地元の人々の季節折々の暮らし、街歩きでの目のつけどころや楽しみどころ、京都人の気質までを生活者の視点から紹介する。さらに、自身のご家族のこと、京都府警と側衛の方たちとのやり取りなどの日常生活の一端を、親しみやすい文体でつづる。6年以上、著者が京都に暮らす中で感じ、経験した京都の魅力が存分に語られており、「京都」という街の奥深さと、「京都」の楽しみ方を知る手がかりとなる。 新聞連載の24作品に、書き下ろし3作品を加えて刊行。京都の街歩きに役立つ「ちょっと寄り道」情報や地図も掲載。
京都はんなり暮し〈新装版〉 (徳間文庫) 文庫 – 2015/9/4
澤田瞳子 (著)
京都の和菓子と一口で言っても、お餅屋・お菓子屋の違い、ご存知ですか? 京都生まれ京都育ち、気鋭の歴史時代作家がこっそり教える京都の姿。『枕草子』『平家物語』などの著名な書や、『鈴鹿家記』『古今名物御前菓子秘伝抄』などの貴重な資料を繙き、過去から現代における京都の奥深さを教えます。誰もが知る名所や祭事の他、地元に馴染む商店に根付く歴史は読んで愉しく、ためになる!
京の花街「輪違屋」物語 (PHP新書 477) 新書 – 2007/8/11
高橋 利樹 (著)
京都・島原といえば、かつて興隆をきわめた、日本でいちばん古い廓(ルビ:くるわ)。幕末の時代、新選組が闊歩したことでも有名である。その地でたった一軒、現在でも営業を続けるお茶屋が、輪違屋(ルビ:わちがいや)である。芸・教養・容姿のすべてにおいて極上の妓女(ルビ:ぎじよ)、太夫(ルビ:たゆう)を抱え、室町の公家文化に始まる三百年の伝統を脈々と受け継いできた。 古色なたたずまいを残す輪違屋の暖簾をくぐれば、古(ルビ:いにしえ)の美しい女たちの息づかいが聞こえてくる。太夫のくりひろげる絢爛な宴は、多くの客人たちを魅了し続けている。 本書では、輪違屋十代目当主が、幼き日々の思い出、太夫の歴史と文化、お座敷の話、跡継ぎとしての日常と想いを、京ことばを交えてつづる。あでやかでみやびな粋と艶の世界----これまでは語られることのなかった古都の姿が、ここにある。
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gobangiri-news · 1 year ago
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広島・岡山での舞台挨拶決定!そして、劇場で販売されていた手ぬぐいとトートバッグがJANTJE_ONTEMBAARとKIOSQUEでの店舗販売、さらにオンラインでの販売決定!
映画『碁盤斬り』が公開し、昨日は宮城・福島での舞台挨拶がありましたが、まだまだ多くの方に映画『碁盤斬り』が届くよう、そして感謝の気持ちも込めて、6月15日(土)に広島と岡山での舞台挨拶が決定しました。草彅さんと白石和彌監督が登壇します。また、劇場で販売されていた手ぬぐいとトートバッグがJANTJE_ONTEMBAARとKIOSQUEの店舗で販売をすることが決定し、さらにオンラインでの販売も決定しました。手ぬぐいとトートバッグは、すでに劇場での販売が終了しているので、購入出来なかった方も、この機会にぜひ、お買い求めください。
【地方舞台挨拶 TOHOシネマズ緑井 2回】 日時:2024年6月15日(土) ①11:10の回 本編上映後(本編上映終了後、舞台挨拶開始) ②14:35の回 本編上映前(舞台挨拶終了後、本編上映開始) 会場:TOHOシネマズ緑井 登壇者:草彅剛、白石和彌監督(予定/敬称略) 料金:一律2,200円 ※ムビチケ・各種割引使用不可
【地方舞台挨拶 イオンシネマ岡山 2回】 日時:2024年6月15日(土) ①15:00の回 本編上映後(本編上映終了後、舞台挨拶開始) ②18:20の回 本編上映前(舞台挨拶終了後、本編上映開始) 会場:イオンシネマ岡山 登壇者:草彅剛、白石和彌監督(予定/敬称略) 料金:一律2,200円 ※ムビチケ・各種割引使用不可
購入方法:こちらの舞台挨拶のチケットはチケットぴあでのお取扱いです。 ※チケットぴあにて残席がある場合に限り、劇場のインターネット及び窓口での販売をいたします。
■先行抽選販売「プレリザーブ」 申込受付期間:6月11日(火)11:00~6月13日(木)11:00 ※抽選結果発表は6月13日(木)18:00頃 ※プレリザーブとは?http://t.pia.jp/guide/prereserve.html
チケットぴあ購入ページ
《先行抽選販売に関する注意事項》 ※チケットのお申込は、お一人様2枚までとさせていただきます。 ※前売券・招待券・株主優待券からのお引換は出来ません。ご注意下さい。 ※チケット当選後の変更・払戻は出来ません。予めご了承下さい。 ※プレリザーブとは、事前のお申し込みの後、チケットを購入できるサービスです。 ※必ずしも優先的に良いお席をご用意するものではありません。 ※お申込多数の場合は抽選にて当選者を決定します。(先着順ではありません) ※お申込は受付期間中ならいつでもOK。(メンテナンス時間をのぞく)
■一般販売 販売期間:6月14日(金)10:00~6月14日(金)16:00(予定枚数になり次第終了) ※チケットの販売はお一人様2枚までとさせていただきます。 ※前売券(ムビチケ)・招待券・株主優待券からのお引換は出来ません。ご注意下さい。 ※プレリザーブで予定枚数に達した場合は一般販売を行わない可能性がございます。
《チケット発売に関する注意事項》 ※本イベントは、天候やその他本イベント事務局の判断により、舞台挨拶の開催中止や、登壇者・スケジュール等の内容が予告なく変更になる場合がございます。その場合も、交通費や宿泊費等の補償はいたしません。また、映画上映が行われる場合はチケットの変更や払い戻しもできませんので、予めご了承下さい。 ※いかなる場合においても舞台挨拶中の途中入場は固くお断りいたします。 ※全席指定席となります。チケットをお持ちでない方はご覧になれません。 ※運営の都合により、会場への入退場、トイレのご利用を制限させていただく場合がございます。 ※場内でのカメラ(携帯電話含む)・ビデオによる撮影、録音等は固くお断りいたします。当日は荷物検査を行わせていただく場合がございます。 ※会場内ではマスコミ各社の取材による撮影、記録撮影が行われ、テレビ・雑誌・ホームページ・公式SNSアカウント等にて、放映・掲載される場合がございます。また、本イベントの模様が後日販売されるDVD商品等に収録される場合がございます。イベント後には、会場周辺にて作品に関する感想を取材・撮影させていただく場合がございます。撮影した写真および映像等の一部は編集され、テレビ・ホームページ・公式SNSアカウント等で放映・掲載される場合がございます。なお、これらのお客様の肖像の使用については、本イベントにご入場されたことにより、ご同意いただけたものとさせていただきます。予めご了承下さい。 ※インターネット・オークションへの出品その他の転売目的での入場券の購入及び転売はお断りいたします。 ※営利を目的として転売された入場券及びインターネットを通じて転売された入場券は無効とし、当該入場券による御入場はお断りいたします。 ※イベントの予定は、急遽変更になる場合がございます。あらかじめご了承下さい。 ※いかなる事情が生じましても、ご購入後・お引き換え後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。 ※ライブビューイング上映やイベント上映のチケットを、プレイガイド(チケットぴあ、ローソンチケットなど)でご購入されたシネマイレージ会員様は、劇場チケットカウンターでご鑑賞当日にシネマイレージの鑑賞履歴をご登録いただけますので、お立ち寄り下さい。 ※車いすをご利用のお客さまは車いすスペースでのご鑑賞となります。車いすスペースには限りがありますので、ご利用人数によっては所定のスペース以外でご鑑賞いただく場合がございます。また、イベントの内容やマスコミ取材により、所定のスペースからご移動いただく場合がございます。予めご了承下さい。 ※チケット購入に関するお問合わせは、http://t.pia.jp/help/までお願いいたします。  
【手ぬぐい・トートバッグ販売情報】 店舗販売場所:JANTJE_ONTEMBAAR、KIOSQUE 店舗販売開始日:6月11日(火) JANTJE_ONTEMBAAR公式サイト:https://j-o.tokyo/ KIOSQUE 公式サイト:https://friendshop.tokyo/
オンライン販売開始日:6月13日(木)20:00 オンライン販売サイト:https://shop.mobo-moga.tokyo/
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手ぬぐい ¥1,500(税込) サイズ:350×900mm 素材:綿
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トートバッグ ¥3,300(税込)インナーポケット付 サイズ:本体 約360×370×110(mm)、持ち手 約25×560(mm) 素材:コットン
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kachoushi · 1 year ago
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虚子自選揮毫『虚子百句』を読む Ⅵ
花鳥誌2024年6月号より転載
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日本文学研究者
井上 泰至
10 思ひ川渡れば又も花の雨
 初出は『ホトトギス』昭和三年七月号。「貴船奥の宮」と前書き。『���百句』には、「昭和三年四月二十三日 (西山)泊雲、(野村)泊月、(田中)王城、(田畑)比古、(同)三千女と共に鞍馬貴船に遊ぶ」と注記。
 成立の事情は『ホトトギス』昭和三年九月号の、「京都の暮春の三日」なる虚子の紀行文に詳しい。二十一日夜、大阪で「花鳥諷詠」の初出とも言うべき毎日新聞社での講演の後、東山から鞍馬・貴船・大原と洛北を巡った。二十三日当日は、前日ほどの雨ではないが、天気は悪く、かなり寒かった。鞍馬から貴船に向かい、昼食の後、幸い雨もあがって貴船神社から奥の宮へと向かい、宿に戻って句会を行い、掲句は「春の雨」の形で披露されている。
 本井英氏は「虚子『五百句』評釈(第五五回)」(『夏潮』)で、昭和十年三月発売の「俳句朗読」レコードに添えられた自注を紹介している。それによると、貴船神社を参詣後、貴船川という小川にそってさらに物寂しい奥の宮に着くと、ほとんど参詣する者もなく、辺りには桜がたくさん咲いており、落花もあれば老樹もあった。貴船神社でも雨だったが、しばらく降ると止み、奥の宮にゆく道にある思ひ川が貴船川に流れ込んでおり、そこでまた降り出した、という。
 当初「春の雨」としたのは、京都特有の、降ったりやんだりする「春雨」を実地に体験した報告として成った、ということだろう。それが様々な桜を濡らし、花を散らして川に流す方に重心を置いて「花の雨」とした。ここで「又も」が報告に終わらず、奥山の桜の様々な姿態を想像させる、繚乱の華やかさを得るに至った。
 「思ひ」は、和歌では恋の火を連想させ、貴船には恋の説話が堆積している。恋多き女、和泉式部も夫の心変わりに貴船にお参りをし、貴船川を飛ぶ蛍を見て、歌に託して祈願をしたら、ほどなく願いが叶い、夫婦仲が円満に戻ったという故事がある。
 さらに、謡曲「鉄輪」では、嫉妬に狂った公卿の娘が 貴船社に詣で、鬼神にしてほしいと祈願し、明神の託宣があって、娘は髪を分け、五本の角をして、足に松明をつけ、これを口にもくわえ、頭にも火を燃え上がらせて鬼の姿に変じたという。
 虚子は、こうした幾多の恋の話を面影に、一句を絢爛たる「花の雨」に転じて詠み留めたのである。
 なお、田畑夫妻は祇園の真葛原でにしん料理屋を営む。吟行に侍した三千女は、かつて千賀菊の名で祇園の一力に出ていた舞妓であった。虚子の祇園を舞台にした小説『風流懺法』の三千歳のモデルである。
11 栞して山家集あり西行忌
 『五百句』に「昭和五年三月十三日 七宝会。発行所」と注記。
 この句については、『夏潮虚子研究号』十三号(二〇二三年初月)に私見を披露しているので、ここにそのあらましを再記する。
 最近提出された岸本尚毅氏の掲句に対する解釈の要点は、以下の通りである。「山家集」と「西行忌」という、氏によれば同語反復に終始したこの句は、
「定型と季題以外何物もない」句ということになる(『高濱虚子の百句』)。そもそも膨大な数残る虚子句から、配合の句に絞って論じた所に本書の狙いがある。通常季題と季題以外の取り合わせに俳人は苦心するが、氏に拠れば、虚子にはその迷いの跡がない、と言う。その理由を探ることが本書の目的でもある、とも言う。
 従って、標題句もそうした関心から選ばれ、「人の気配がない」句として解釈されるに至る。その真意は、本書の最後に置かれた「季題についての覚書」に明らかである。岸本氏によれば、虚子の配合の句は、一般のそれより季題に近いものを集めた「ありあわせ」なのだという所に落ち着く。虚子の工夫は、季題を季語らしく見せることにあり、それは季題のイメージの更新でもあった、という仮説が提示される。
 ここまで確認したところで、掲句を眺めれば、「西行忌」から「山家集」を「ありあわせ」、「栞」がどの歌になされているのか、その折の情景や人物はほぼ消去されているというのが、岸本氏の解釈であろう。
 ただし、岸本氏は、「おしまいにまぜっかえすようなことを」言うと断りを入れて、「句はあるがままにその句でしかない」というのも虚子の真意だったろう、と記している。
 これを私なりに敷衍して述べれば、虚子にもともと二物衝撃のような俳句観は極めて希薄だったのだから、標題句のような一見すると同語反復に見える「ありあわせ」については、季題がどれで季節がいつかといった議論を無効にする句作りがなされていたことになる。したがって、「同語反復」の良否を議論することは、虚子の句の評価においては、本質的ではないことになる。
 虚子の読書を題材とした句にも、標題句より取り合わせの色が多少は濃いものがある。
  焼芋がこぼれて田舎源氏かな
 昭和八年の作なので、標題句から詠まれた時期も遠くない。『喜寿艶』の自解はこうである。
 炬燵の上で田舎源氏を開きながら焼藷を食べてゐる女。光氏とか紫とかの極彩色の絵の上にこぼれた焼藷。
 絵入り長編読み物の合巻『偐(にせ)紫田舎源氏』は、本来女性向けの読み物であった。白黒の活字印刷ではない。木版本で、表紙および口絵に華麗な多色摺の絵を配した。それらは、物語上の主要な人物を描くものではあるが、顔は当代人気の歌舞伎役者の似顔絵となっていた。
 「読書」というより、「鑑賞」と言った方がいいこの手の本への接し方は、色気を伴う。主人公光氏は、光源氏のイメージを室町時代の出来事に仕立て直したものである。そこに食い気を配した滑稽と、冬の余り行儀のよくない、それが故に微笑ましい、旧来の読書の季節感が浮かんでくる。確かにこれから比べれば、西行忌の句は人物の影は薄いし、西行の繰り返しということにはなる。周到な岸本氏は、
  去来抄柿を喰ひつつ読む夜哉
  落花生喰ひつつ読むや罪と罰
など、虚子句から同じ発想のものを、「焼芋」句の評で引いてもいる。  そこで、標題句の解釈の焦点は、「栞」が「山家集」のどこにされているのかについての推論・推定に絞られてくる。まずは『山家集』中、もっとも有名な次の歌が想起されよう。
  願はくは花の下にて春死なむ         そのきさらぎの望月の頃
 西行は出来ることなら、旧暦二月の望月の頃に桜の下で死んでゆきたいと願った。『新歳時記』よりさかのぼり、標題句の成立から三年後に出された改造社版『俳諧歳時記』(昭和八年)の「西行忌」の季題解説は、虚子が書いている。この歌を引いて、その願望の通り、二月十五日か十六日に入寂したことを伝えている。従って、掲句についても、この歌と願い通りの入寂を想起するのが順当であろう。その意味で、この句は「花」の句の側面を持つことになる。
 ここまでくると、一句の解釈は、読み止しにした人も、「願はくは」の歌に「栞」をした可能性が出てくる。また、仮にそうでななくとも、「西行忌」に「栞」された「山家集」からは、西行と花の奇縁を想起するのは、当然のことと言えるだろう。
  花有れば西行の日とおもふべし 角川源義
 例えば、この句は「西行忌」ではなく、「花」が季題だ、という事に一応はなるだろう。また、「西行の日」を「西行忌」と考えてよいのか、という問題も残る。しかし、一句は「桜を見れば、桜があれば、その日を西行入寂の日と思え」という意味であり、「西行入寂の日」の奇縁、ひいては西行歌と西行の人生全体への思いがあふれている。むしろ、「西行忌」という枠を一旦外すことを狙った、広義の意味での「西行忌」の句と言えるだろう。
 逆に虚子の句は、「西行忌」に「山家集」を持ち出すことで、和歌・俳諧の徒ならば、西行の作品とともに、その生きざまに習おうとする思いは一入のはずではないか、というところに落ち着くのだろう。「栞」をした人を消すことで、逆に西行を慕った人々に連なる歌俳の心が共有される句となっているわけで、かえってここは、具体的な人物など消して、西行の人生と歌のみを焦点化した方がよかったのである。
 回忌の句は、俳諧の場合、宗祖を慕いつつ、一門の経営に資する世俗性が付きまとってきた。近代俳句はそういう一門の流���を嫌った子規の書生俳句から生まれたが、皮肉なことにその死の直後から「子規忌」は季題に登録され、他ならぬ虚子自身が、大正の俳壇復帰に向けて子規十七回忌を利用した経緯もある(井上『近代俳句の誕生』Ⅳ・2)。
 しかし、西行ならば、広く歌俳を親しむ人々一般に、「開かれた」忌日として価値が高い。標題句が、西行一辺倒で詠まれた理由は、西行の「古典性」「公共性」に由来していたとみてよい。標題句の同語反復に近い言葉の選択の意義は、祈りの言葉に近いものであったからで、それを正面から行わず、「栞」を媒介に『山家集』の読者を無限につなげていく「さりげなさ」こそが、虚子の意識した俳句らしさであったと見る。
『虚子百句』より虚子揮毫
11 栞して山家集あり西行忌
12 紅梅の莟は固し不言
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国立国会図書館デジタルコレクションより
___________________________
井上 泰至(いのうえ・やすし)   1961年京都市生まれ 日本伝統俳句協会常務理事・防衛大学校教授。 専攻、江戸文学・近代俳句
著書に 『子規の内なる江戸』(角川学芸出版) 『近代俳句の誕生』 (日本伝統俳句協会) 『改訂雨月物語』 (角川ソフィア文庫) 『恋愛小説の誕生』 (笠間書院)など 多数
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exciting-funeke · 2 years ago
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ドラクエⅧリメイク(メインシナリオ)クリアしました
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キタカミの里を訪れたい衝動を抑え、暇な時間を見つけてひたすら3DS触ってたふねけです。めちゃくちゃ面白かったので完走した感想をレポートの如く連ねています。
※以下全文クソ長感想&ネタバレ注意※
感想を書くに際しまして、wiki等でドラクエ8の情報を漁りある程度の"答え合わせ"は済ませてある状態です。あしからず(本来拾えた筈のアイテム、リメイク前との差異、etc…)
ものすっっっごい個人的なことばかり書いてるので共感とかそんなに無いかもしれません。ご了承ください。
此度のドラクエ8プレイに当たる基本的な方針として
・可能な限りリメイク版追加キャラクターであるゲルダ、モリーの使用を避ける(めっちゃ強いらしいのとなんとなくリメイク前の質感に近づけたかった)
・ヌルゲー化を避ける為過度なレベル上げはしない(道中見かけたメタルは狩ろうかなくらい)
・あまりにも詰まったら普通にwiki見る(方向音痴定期)
というのを気にしてシナリオを進めていました。縛りというかめんどくさいこだわりの域ですね。
どうせ縛るのにモリーを仲間にした理由はもちろんエンディングに居て欲しかったからです。仲間になるという情報をプレイ前に得てしまっていたのもありますが……
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最終的には画像の育成状況で暗黒神を屠ることに成功しました。結構満足してます(上は父上のデータ)
印象的なキャラ
ククール : 彼のビジュアルや性格はDCD版モンスターズバトルロードやヒーローズで断片的に得ていましたが、実際に本編を遊んでみてその味わい深さに気付いたクチです。案外というか結構アツい男。話が上手く、煽りのセンスが無駄に高い。当然本人も好きだが後述のマルチェロとの関係も好き。
マルチェロ : ライバルズではお世話になりました。確かに彼の持つ人格は素晴らしいものとは言えないかもしれませんが、一時とはいえ一般人から法皇にまでのし上がった圧倒的な野心家&努力の人というイメージです。ゴルド崩壊後のククールとのくだりは全人類の心が動く。
てっきりリメイク前からあると思っていた「奈落の祭壇」での共闘シナリオがアホ良かった。時系列的にはゴルド崩壊後すぐ挑めるので復帰早くね?とは思いましたが
リメイク前ではあれ以上は終ぞ埋まらなかったマルチェロ、ククールの歪な兄弟の溝が「奈落の祭壇」の追加によりほんの少しでも埋まったのならそれはとても素晴らしいことなんじゃあないでしょうか。
ミーティア :ウマ娘。普通に善い娘すぎるのでクリア後のシナリオも最低でも主人公とミーティアが結ばれるところ(+地獄の帝王との邂逅)まではやろうと決意しました。あと母親似っていうかもう本人じゃん。
モリー :DCDのモンスターバトルロードのオタクであり残党なので彼を見ているとものすごく懐かしい気持ちになる。YOUのチームに命令を与えるのだッ!!
いちキャラクターという観点から見てもロマンに対して無限にアツい漢であり、年長者としての視点をちゃんと持っていたり、夢を叶えてくれたから今度はボーイの夢を叶える為にどこまでも付いていくと言いなんか暗黒神のとこまで一緒に来てくれるおもしれー男。善い人すぎません?
印象的な敵
オセアーノン : 他の作品の扱いが結構良い割に思ったよりちょい役だったモンスターその1。序盤の海で出会ってボス戦してそれ以降見ることも無かった。思ってたんと違う……
ドン・モグーラ : 他の作品の扱い(ry その2。キミさ、ジョーカー2で闘技場の責任者やってたりドラクエ10で激強アクセのコインボスになってなかった……???ハープ取り返してアジトが売地になってた以降、彼の姿を追うことができない。思ってたんと違う……
バベルボブル : 単純に好きなモンスターでもある。モンスターズシリーズではとりあえずで作りがち。トロデーン城を前にしてエンカウントしたボルがおもむろに目の前で合体し出し、そして完成したコイツにパーティを半壊させられました。(割と色々な作品で強めの扱いされてる合体モンスターをこんな序盤寄りのなんの変哲もないフィールドで出すな)
ドルマゲス : 化け物その1。リメイク前も強かったらしい。方針に過度なレベル上げはしないとしましたが初見時のレベルで彼に勝てるビジョンが一切見えずククールがベホマラーを覚えるレベルまでトロデーン城ではぐメタ狩りしてました。屈辱。そしたら逆に簡単になっちゃった。マジで屈辱。もし次最初からやる日が来たら頑張ってククールのベホマラー習得前に倒してやります。
レティス : 化け物その2。やっぱりリメイク前も強かったらしい。彼女のわしづかみ一撃でゼシカのHPがオレンジに染まったのを見て素で「は?」って言っちゃった。しかもなんか異様に硬いし。バイキルトかけたヤンガスの蒼天魔斬で100くらいしか出なかった気がする。当時間違えて多額のゴールドを抱えて彼女に挑んでしまい、本当に絶対に負けたくなかったのでゲルダのゴールド投げを解禁してしまった。マジで屈辱。
ジャハガロス : リメイク版の刺客。普通に1回全滅した。マルチェロがいなければ即死だった。第二形態は大岩投げで全体に100〜130くらいのダメージ出してくるし、いなづまで合計約400ダメばら撒いてくるし、かみなりパンチで確定麻痺攻撃してくる。しかもAI2回行動。つまり大岩投げ×2を1ターンでしてくることもあるんですよ。ウソでしょ……???
ただ、挑んだ時期が悪いのもあります。この「奈落の祭壇」というダンジョンは必ずしもゴルド崩壊直後の解放された瞬間に挑まなければいけないものではないらしいです。
というかジャハガロス本人より助っ人のマルチェロの恐るべき強さの印象の方が強いです。こういうキャラって仲間になったら弱体化するのが世の常なのに彼は違いました。助っ人キャラの例に漏れずマルチェロはHP、MP共におおよそ無限。いなづまのダメージも運が良ければ吸ってくれるし、グランドクロスで150くらい、メラゾーマでなんと250くらいのダメージを叩き出してくれる正真正銘の化け物です。お前も仲間にならないか……?
暗黒の魔人 : なんか微妙に弱くね?
暗黒神ラプソーン : あんま強くないって風の噂で聞いて正直ナメてかかりました。リメイク前の話だった……インターネットに踊らされるな
全滅回数は4回。一番苦戦しました。なんかリメイク後の今作で超絶強化貰ったらしくて、神々の怒りで運が悪ければ問答無用で1人即死するし、頻繁にいてつくはどう打ってくるし、マダンテ+叩きつけとかいう低耐久絶許確定即死コンボを予備動作無しで放ってくる。普通マダンテ前にはめいそうとかするもんじゃないの!?!?!?
ピオリムかけないと絶対に上取れないし(ポケモンで学んだsの重要性)、エルフの飲み薬やせかいじゅのしずくフル活用だし、マジックバリアを絶やさなければマダンテ+叩きつけをゼシカは無理でもククールはギリギリ耐える事を発見しなければ勝てなかったと思います。最後の戦いに相応しい、文字通りの総力戦でした。ヤンガスには3回くらいメガザルしてもらいました。R.I.P.
色々なお話
ドラクエ8よりも先にドラクエ10をプレイしてしまったふねけにとってのBGMの第一印象としましては、
トラペッタにて
(レ◯ドア(ラッ◯ラン)じゃねーか…!!!)
フィールドにて
(氷の◯界じゃねーか…!!!)
アスカンタにて
(グラ◯ゼドーラ城じゃねーか…!!!)
という感じでした。いや違うんだよ。やったことないゲームの筈なのにどこへ行っても聞いたことのある、ある程度刷り込みが、認識が成されたBGMが流れてくるんだよ……!"こっちが原作"だと頭では理解してても、逃れられないドラクエ10の認識の呪縛が先回りしてくるんだよ……!!しかし まわりこまれてしまった
ほかのゲームで聞いたことがある、つまり他のゲームに多く起用されているということは、それだけドラクエ8のBGMの完成度が高く、愛されている証拠でもありますね。ほんとに聞いたことのないBGMの方が少なかったです。
あとBGMの話でもう一つ、物語の最後を締め括る戦いである暗黒神ラプソーン戦の、あの有名なBGM「おおぞらに戦う」ですが、
生で(生か?)聞けて良かった……!!!自分の打つコマンドで繰り広げられる戦いの背景にあの神BGMが流れてるのホントに感動しますね……
ドラクエのラスボスのBGMって【魔王の恐ろしさ、性質を前面に出すBGM】と、【最終決戦そのものを表しているような、勇者を鼓舞するようなBGM】の大きく二種類に分けられがちで、例えば「悪の化身」、「オルゴ・デミーラ」なんかは前者に、「勇者の挑戦」や「決戦の時」なんかは後者に分類されます。そしてこの「おおぞらに戦う」は正に後者の代表格と言えるでしょう。
ふねけはRPGとかのラスボスのBGMって結構大事な要素だと思っていて、無くてもいいけど(演出の都合とかもあるし)、有れば絶大なチカラを発揮し、物語を鮮やかに彩るモノという認識です。そのカタルシスの質さえ平気で左右してしまうような要素で、もし自分でゲームを作ることになったら、多分ラスボスのBGMには力を入れると思います。それくらいの代物だと思っています。そして、今作の「おおぞらに戦う」はその完成系の一つだと思っています。
それと色々調べてる内に気付いたのですが……そういえば一応メインシナリオをクリアした筈のふねけのふくろにドラクエ8最強のアイテムと名高い『ふしぎなタンバリン』と、なんか高速で移動できるらしい『バウムレンのすず』が無えな、と
あれ、またなんかやっちゃいました?(汗)(涙)
『ふしぎなタンバリン』に関してはレシピを教えてもらえるのがクリア後要素とのこととあるので、情報をある程度断ち気味だったふねけが作ってないのはまあ仕方ないです。ただ、材料自体はレオパルドの時くらいにはもう揃えられるらしいですね。
『バウムレンのすず』は……いや、存在すら知らなかった。というかフィールド移動が徒歩固定なことに何の疑問も抱きませんでした。考えてみれば確かに……最近のドラクエは徒歩以外の何らかのフィールド移動手段を用意されがちですが……(10のドルボード、11のウマ等)
という訳でタンバリンは仕方ないとしても、探索不足で読むべきストーリーの一つを読まず、挙げ句フィールド移動の時間を無駄に引き伸ばしていたみたいです。こんなハズでは……
話は変わるんですけど、モンスターズの方にこの世界では親鳥の、我々を背に乗せ暗黒神と戦ってくれた『神鳥レティス』と、死してなお"神鳥のたましい"に姿を変え一行を支えてくれた、その"子"の成長した姿らしき『レティス』がいますよね。
もしかして、いやもしかしなくても、子供の方の黄色い『レティス』がちゃんと自分の"肉体"を持って存在してるの、めちゃくちゃ涙腺ブッ壊れ案件なのでは………?
さいごに
ここまで読んでいただきありがとうございます。さらに細かい感想とかはもっと無限に湧いてくるんだけどそれこそ無限に等しいので心の中に納めておきます。
履修できて本当に良かったです。背中を押していただき誠にありがとうございました!
クリア後要素につきましては他のゲームとの折り合いを付けながらチマチマ進めていこうと思います。さっきも言いましたが、ミーティアと主人公の結婚を見届けるのと地獄の帝王に謁見するまでは最低でもやりたいと思ってます。
                     
                      不一
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hoshi-meguri-shuki · 1 year ago
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東京バビロン7巻まで読み終わった
冒頭で『不夜城都市』と書いて"むてきのゆうえんち"と読ませる。僕は昔から漢字の熟語に作者独自の読み仮名を振るこの表現方法が大好き。一気に引き込まれる表現だったD.gray-manの技名とかね…最高に好きです…
なんか『はじまり』って感じの物語だったな。運命のはじまり。どうなるんだろう、あのあとどうなるんだろう?と最後のページを読んで思った。
まさか双子の片割れの北都が殺されてしまうなんて…昴流は自分を大切にできなくて人の気持ちに共感しすぎてしまうところがものすごくなんか自分を見てるようで北都の昴流に対する言葉で内省をした。自分の心の異変に気づいてくれる人がほしいなぁ北都みたいな存在はもう、昴流にいないことがとても悲しい。基本的に悲しいことしか起きてない。
最後に成長した昴流が出てきたけど、このエピソードは、何の意味があったんだろう。まぁでもあのエピソードの最後のページを見たから、あれが『始まり』なんだって思った
東京バビロンの昴流はツバサの印象が強い。桜姫と同じように夢見の能力があり、桜の感情とか記憶に引っ張られて一緒に眠っちゃうくらい共感力が高いっていうところ同じだなって思った。順番が逆だけどね。東京バビロン全然知らなかったんだよな、どういう話か。陰陽師の話なのに、ページの1番最初にバベルの塔のなんだろ、1節なのかな、があるけど、関連性が分かりませんでした。誰か教えてください。
最近は呪術廻戦とか見てたので、あれは短期話ごとの緩急が激しいかつダイナミックなものが多い印象なんだけど、東京バビロンは、なんかスタイルが違うっていうか、毎回派手で劇的で激しい感情揺さぶられる展開を読まなきゃいけない感じがなく、あくまで日常系みたいな感覚で読んだ。ホリックみたいな(また順番が逆だけど)。急展開は6,7巻に集中してたなぁ。5巻まではのんびり読んで、6,7巻はもうあっちゅうまに読み終わってしまったっていう感じ。展開のテンプレートが決まってなくて、CLAMP作品のそういう物語の作り方が好きだな。予測できない展開というか日常系からこっち行くんだみたいな裏切り。
今CLAMP先生たちに東京バビロンの人物を描いてもらったら絵柄違うだろうなぁ。やっぱり昔の漫画読んでるみたいな感じあった。例えば星史郎とか。背広とか広すぎる。ツバサとかカードキャプター、ホリックとか、すごい絵や装飾が洗練されてるなぁって感じる。漫画全部書き直してくれないかな。(どう考えても酷な苦行すぎる。)
ツバサで昴流と神威が双子だったから、昴流と北都の組み合わせが結構新鮮だった。描かれた漫画の順番は逆だけど(3回目)、昴流は翼の昴流のままで、北都は神威とまた別の魂を持ってる感じがした。勘が鋭くて昴流の心をわかっているけど、でもなんか、神威と昴流は運命共同体っていう感じがしたけど、北都はどこか外野にいて、双子なのにそこに神威との違いを感じた。北都は昴流の運命をそばで見守り、昴流が遠くに行かないように昴流を支えながらいたのが、昴流の運命に飛び込んで殺されてしまった。昴流に対する感情の強さは、神威と同じ強さがあると思う。CLAMPワールド的にそこら辺の魂はどんな感じになってるんでしょうか…!
Xがいつか届くので楽しみですね。新装版のやつを買ったので楽しみです。あれ結構長かったな。どのくらいかかっちゃうかな。
あれだけ優しかった星史郎さんが、実は全然心がなくて、だから、6巻まで読み通した星史郎さんの優しくてお茶目な言葉の数々は、心に何も響いてないのに出てきた言葉で、それを知らしめられたときの絶望たるや、あれって全部嘘だったんだ。虚しさがツバサの東京編のようだった………。
星史郎さんは、『滅びゆくことを楽しんでいる』と東京のことを表現していた。星史郎さんの言葉の中で1番印象に残っている。あの人の冷淡さが表れている。昴流を救ったあの言葉やあの言葉、そうだよなぁと共感したのに、ああ、もう虚無しかない。昴流は星史郎さんのことを『好き』だって気づいたのに星史郎さんは、人を殺しても何も感じない、心を持たない人間だった。その事実が胸を締め付ける、肺が地球の真ん中にゾーッと引っ張られるような感覚になる。
東京バビロンで描かれた老人の排除や病気の人とその家族の苦しみ、虐待、いじめ、性暴力追い込まれていく人々を、僕も、力を持つ昴流でさえも救えない。その人たちが滅びゆくのを、ただ見ていくことしかできない。苦しんでいる人がまた別の人を苦しめる構図が執拗に描かれる。構造的な暴力を描く。すごくディストピアな作品だと思う。でもそれが紛れもなく東京の『現実』なんだ。陰陽師の術とかはいろいろ出てきたけど、東京の街に暮らす人々の『現実』ばかりが描かれている毒毒しさ。とても昔の作品なのに、いまだに普通じゃない人にこの国は優しくない。そのことに憤りを感じる。なんでまだ新しいと感じるんだよ。
東京は「滅びゆくことを楽しんでいる」と言ったけど、今この時代に生きている僕はそうは思わない。僕たちは生活苦に考える余裕も体力も気力も奪われている。そんな状況の中で、周りの人たちは、この街やこの島が滅んでいくことに"全く気づいていない"。その無知と無関心の肯定を長い時間許した結果、蓄積された人々の苦しみは、救いの無さを無限に再生産している。その闇はどんどん広がり、何十年経った今も、今まで大丈夫だった層すら貧困になっていく。その光景を私もまた見ていることしかできない。なぜなら『普通』の人たちと比べて僕もまた死に近いところにいるから。すべての人が死に向かって滅びゆくのは真実だけど、命の危機を感じる事のない生活がどれほど幸せだったことか。
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kennak · 11 months ago
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マンガ勢も、柱稽古編の最終回だけは観た方がいい。やはりバトルアクション演出においては、よく出来たアニメにマンガは勝てない。こんなに熱いシーンだったのか、と思った。無限城編への導入の引きも最高だった。
[B! 鬼滅の刃] 「鬼滅はもうオワコン」の評価を180度変えた…海外のアニメファンが「歴史的傑作」と大絶賛した神回の内容 世界最大級の映像レビューサイトで最高得点を獲得
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oratokyosaigunda · 24 days ago
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kimetsu_off
【公開100日間カウントダウン】 劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 2025.07.18 公開まであと “76日” https://kimetsu.com/anime/mugenjyohen_movie/ticket/ #鬼滅の刃 #無限城編
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